JP2019121183A - 被操作体制御装置、及び被操作体制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】他人の行為による誤作動を防ぎつつ、ユーザに対して使い辛さを感じさせずに、手を使わずに車両のドア等の被操作体を操作する。【解決手段】被操作体の近傍において前記被操作体のユーザの存在を検出し、前記ユーザの存在を検出した場合、前記被操作体の付近に存在する人の頭部により示される方向を検出し、前記方向を検出した際、人の注目を集める通知を行い、前記通知を行った場合、前記人の頭部により示される方向が、前記通知によって人が注目する方向と異なる方向に変化するか否かを判定し、前記異なる方向に変化したと判定する場合、被操作体を操作する処理を行う。【選択図】図1
Description
本発明は、被操作体制御装置、及び被操作体制御方法に関する。
近年、ドアを自動で開閉することが可能となっている自動車が普及しつつあり、その操作手法においても様々な工夫が行われている。例えば、他人の行為による誤作動を防ぎつつ、手による操作を必要としない工夫の一例として、特許文献1に示されるような技術がある。特許文献1に記載の技術では、自動車等の車両に備えられたセンサに、車両のユーザが足を近づけて足を動かし、その動きが所定のパターンである場合、ドアを自動的に開閉する処理を行うことを可能としている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ユーザが、センサに向かって足を近づけ、所定のパターンで足を動かすという不自然な動作をユーザに要求するため、ユーザの姿勢が不安定になるという問題がある。
また、広く普及しているパワースライドドア(以下、PSD(Power Slide Door)という)システムでは、ドアのハンドルや、スイッチを操作して開閉するものが一般的である。これに対して、特許文献1に記載の技術は、上記の通りユーザに対して姿勢が不安定になる動作を要求している。そのため、使い辛いと感じるユーザは、手を自由に使える状態では、従来のPSDシステムによってドアを開閉することを選択するのではないかと考えられる。
したがって、特許文献1に記載の技術が車両のドア等の開閉体を制御する技術として備えられていたとしても、ユーザに頻繁に利用してもらえないのではないかという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、他人の行為による誤作動を防ぎつつ、ユーザに対して使い辛さを感じさせずに、手を使わずに車両のドア等の開閉体を操作することができる被操作体制御装置、及び被操作体制御方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、被操作体の近傍においてユーザの存在を検出するユーザ検出部と、前記ユーザ検出部が前記ユーザの存在を検出した場合、前記被操作体の付近に存在する人の頭部により示される方向を検出する方向検出部と、人の注目を集める通知を行う通知部と、前記方向検出部によって検出された方向が前記通知によって人が注目する方向を中心とする予め定められる所定範囲内である第1状態であるか否かである判定する第1判定部と、前記通知部が通知を行った場合、前記方向検出部が検出する前記人の頭部により示される方向が、前記通知によって人が注目する方向と異なる方向に変化する第2状態か否かを判定する第2判定部と、を備える方向判定部と、を有し、前記通知部は、前記第1判定部が前記第1状態と判定した場合に前記通知を行い、前記第2判定部が前記第2状態であると判定した場合、被操作体を操作する処理を行う操作処理部と、を備えることを特徴とする被操作体制御装置である。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記方向検出部は、前記被操作体の付近に存在する人の頭部を撮像する撮像部を備えており、前記通知部は、前記通知によって人が注目する方向が、前記撮像部が存在する方向となるように前記撮像部の近傍に設けられるようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記方向判定部は、前記方向検出部が検出する前記人の頭部により示される方向が、前記通知によって人が注目する方向と異なる方向に変化したと判定する場合、更に、前記人の頭部により示される方向の変化方向を検出して出力し、前記開閉処理部は、前記方向判定部が前記方向が変化したと判定する場合、前記方向判定部が出力する前記変化方向に応じた前記開閉体を開く、または閉じる処理を行うようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記通知部は、前記方向判定部が出力する前記変化方向に応じて前記開閉処理部が開く、または閉じる処理を行う対象とする前記開閉体の位置を示す情報を通知するようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記方向判定部は、前記方向検出部が検出する前記人の頭部により示される方向が、前記通知の後に予め定められる所定時間が経過する前に、前記通知によって人が注目する方向と異なる方向に変化するか否かを判定するようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記ユーザは、予め定められる所定の距離内において検出可能な電波を出力する操作ユニットを携帯しており、前記ユーザ検出部は、前記電波を検出することにより、前記ユーザの存在を検出し、前記方向検出部は、前記ユーザ検出部が、前記ユーザの存在を検出した場合、前記車両の付近に存在する前記人の頭部により示される方向を検出するようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記人の頭部により示される方向とは、前記人の視線の方向、または、前記人の顔の向きであるようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、被操作体の近傍においてユーザの存在を検出し、前記ユーザの存在を検出した場合、前記被操作体の付近に存在する人の頭部により示される方向を検出し、人が注目する方向を中心とする予め定められる所定範囲内であるか否かを判定した際、人の注目を集める通知を行い、前記通知を行った場合、前記人の頭部により示される方向が、前記通知によって人が注目する方向と異なる方向に変化するか否かを判定し、前記異なる方向に変化したと判定する場合、被操作体を操作する処理を行うことを特徴とする被操作体制御方法である。
この発明によれば、他人の行為による誤作動を防ぎつつ、ユーザに対して使い辛さを感じさせずに、手を使わずに車両のドア等の被操作体を操作することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態による車両開閉体制御装置1を備える車両100、車両100のユーザ200によって携帯される電子キー60の構成を示す概略ブロック図である。
電子キー60は、例えば、電波を継続して出力するか、または、電子キー60に備えられるスイッチをユーザ200がONにすることによって電波を出力する。電子キー60が出力する電波の到達距離は、例えば、1m程度の近距離である。また、電子キー60は、当該電子キー60を一意に特定できる認証情報を内部の記憶領域に予め記憶しており、電波を出力する際に認証情報を含めて電波を出力する。
車両100は、例えば、自動車であり、フロントドア110L,110R、及びリアドア120L,120R、並びにバックドア130という開閉体を備える。また、車両100は、車両制御装置50を備えており、車両制御装置50の一部であるドア操作撮像ユニット70が、車両100の左側のBピラーに取り付けられている。この実施形態においては、被操作体が開閉体である場合を一例として説明する。
車両制御装置50は、車両100の制御に関する様々な装置を備えており、例えば、車両開閉体制御装置1、フロントドア制御装置2、リアドア制御装置3、フロントドア側撮像装置4、リアドア側撮像装置5、及び情報収集装置6を備える。フロントドア制御装置2は、フロントドア110Lの開閉処理を行う。リアドア制御装置3は、リアドア120Lの開閉処理を行う。
フロントドア側撮像装置4は、例えば、フロントドア110Lの近傍の車両100の側面に取り付けられているカメラであり、フロントドア110Lの周辺を撮像し、撮像した画像を開閉処理部19に出力する。リアドア側撮像装置5は、例えば、リアドア120Lの近傍の車両100の側面に取り付けられているカメラであり、リアドア120Lの周辺を撮像し、撮像した画像を開閉処理部19に出力する。
情報収集装置6は、車両100の制御状態が変化するごとに、例えば、車両100が走行しているか停止しているか等の動作状態を示す情報や、車両100の開閉体のロック状態を示す情報などを車両100の各種の制御装置から収集する。また、情報収集装置6は、収集した情報を記憶部18に書き込んで記憶させる。
車両開閉体制御装置1は、ユーザ検出部10、方向検出部11、方向判定部14、通知部15、t0タイマ16、t1タイマ17、記憶部18、及び開閉処理部19を備える。
ユーザ検出部10は、ユーザ200が携帯する電子キー60が出力する電波を検出する。また、ユーザ検出部10は、方向検出部11の撮像部12に撮像させる撮像条件が成立しているか否かを判定する。
方向検出部11は、撮像部12と視線検出部13を備える。方向検出部11において、撮像部12は、例えば、カメラであり、図2(a)に示すようにドア操作撮像ユニット70の中央付近に備えられている。また、撮像部12は、ユーザ検出部10が撮像条件が成立していると判定した場合、車両100の外部に向けられている撮像方向に向かって撮像を行う。
視線検出部13は、撮像部12が撮像した画像に含まれる人の視線の方向を検出する。ここで、人の視線の方向とは、角度によって示される情報であり、例えば、図1に示すように、ドア操作撮像ユニット70の撮像部12の撮像方向の中心軸の方向と、視線の方向との成す角度θを、視線の方向が示す角度として視線検出部13が検出する。
方向判定部14は、視線検出部13が検出する人の視線の方向が示す角度に基づいて、所定時間内に人の視線の方向を示す角度が、所定の角度の範囲内に維持されているかを判定する。また、方向判定部14は、所定時間内に人の視線の方向を示す角度が変化して所定角度の範囲内から逸れたか否か、すなわち所定角度の範囲外となったか否かを判定する。また、方向判定部14は、視線の方向を示す角度が変化して所定角度の範囲外になった場合、左右のいずれの方向に変化したかを判定する。
通知部15は、例えば、LED(Light Emitting Diode)によって構成されるインジケータを含んでおり、インジケータを点灯、点滅、及び消灯させる。インジケータは、例えば、図2(a)に示すようにドア操作撮像ユニット70において、撮像部12の周囲を囲む円形の形状で備えられている。
また、通知部15は、インジケータを青色、黄色、赤色の三色のいずれかで点灯、または点滅させ、また、インジケータを図2(b),(c),(d)に示す3つのパターンのいずれかで点灯、または点滅させる。すなわち、インジケータは、図2(b)に示すように、円形(ここでは一例として円環状)のパターン、図2(c)に示すように左側のみのパターン、図2(d)に示すように右側のみのパターンで点灯、または点滅する。また、通知部15は、車両100の外部に音を出力するスピーカを備えており、警告を報知する音や、予め録音されている警告用のメッセージをスピーカを通じて外部に出力する。
t0タイマ16とt1タイマ17は、タイマであり、初期化されて起動されると、起動時を0として、例えば、ミリ秒(以下、msという)単位で経過時間を計時する。記憶部18は、上述したように情報収集装置6が書き込む車両100の動作状態や、ロック状態等を示す情報を記憶する。また、記憶部18は、電子キー60の認証に用いる認証情報を予め記憶する。また、記憶部18は、方向判定部14が判定する際に参照する角度の閾値や時間の閾値の情報を予め記憶し、開閉処理部19が判定する際に参照する角度の閾値の情報を予め記憶する。
開閉処理部19は、方向判定部14による判定結果によって示される視線が変化した方向に応じた撮像を行う指示情報をフロントドア側撮像装置4、またはリアドア側撮像装置5に出力する。また、開閉処理部19は、フロントドア側撮像装置4、またはリアドア側撮像装置5が出力する画像を取り込み、取り込んだ画像に基づいて、障害物の有無を判定する。開閉処理部19は、方向判定部14による判定結果によって示される視線が変化した方向に応じたドアを開く指示情報をフロントドア制御装置2、またはリアドア制御装置3に出力する。
(実施形態に係る処理の流れ)
次に、図3から図8を参照しつつ、車両開閉体制御装置1が、電子キー60、フロントドア制御装置2、リアドア制御装置3、フロントドア側撮像装置4、リアドア側撮像装置5、及び情報収集装置6と連携して行う処理について説明する。
次に、図3から図8を参照しつつ、車両開閉体制御装置1が、電子キー60、フロントドア制御装置2、リアドア制御装置3、フロントドア側撮像装置4、リアドア側撮像装置5、及び情報収集装置6と連携して行う処理について説明する。
電子キー60を携帯したユーザ200が車両100に近づき、例えば、ユーザ200と車両100の間の距離が、電子キー60が出力する電波が到達可能な1m程度の距離になる。当該距離において、電子キー60が電波を出力すると、ユーザ検出部10が当該電波を検出する(ステップS1)。ユーザ検出部10は、検出した電波に含まれる認証情報、及び記憶部18に記憶されている情報収集装置6が収集した情報に基づいて、方向検出部11の撮像部12に撮像させる撮像条件が成立しているか否かを判定する(ステップS2)。
ユーザ検出部10は、撮像条件が成立しているか否を判定するために、最初に、検出した電波から認証情報を読み出し、読み出した認証情報が、記憶部18が記憶する認証情報に一致するか否かを判定する。ユーザ検出部10は、認証情報が一致すると判定した場合、電子キー60が車両100に対応する操作ユニット(例えば鍵)であるとして認証OKの判定を行う。
ユーザ検出部10は、次に、情報収集装置6が収集した車両100の動作状態と開閉体のロック状態を示す情報を記憶部18から読み出す。ユーザ検出部10は、記憶部18から読み出した情報に基づいて、車両100が停止している状態であり、かつ車両100の開閉体がロック状態であるか否かを判定する。
ユーザ検出部10は、認証OKと判定しなかった場合、または、車両100が停止していない場合、または、車両100の開閉体がロック状態でない場合、方向検出部11の撮像部12に撮像させる撮像条件が成立していないと判定する(ステップS2、No)。ユーザ検出部10は、ステップS1に処理を戻して、電子キー60が出力する電波の検出を繰り返し行う。
一方、ユーザ検出部10は、認証OKと判定し、かつ車両100が停止している状態であり、かつ車両100の開閉体がロック状態である場合、方向検出部11の撮像部12に撮像させる撮像条件が成立していると判定する(ステップS2、Yes)。
ユーザ検出部10は、t0タイマ16を初期化して起動する(ステップS3)。ユーザ検出部10は、撮像条件が成立したことを示す情報を撮像部12に出力する。撮像部12は、撮像方向に向かって撮像を行い、撮像により得られた画像の情報を視線検出部13に出力する。視線検出部13は、撮像部12が撮像した画像に含まれる人の視線の方向を示す角度θを検出する(ステップS4)。なお、撮像部12は、視線検出部13が人の視線の方向を示す角度θを検出するまで、繰り返し画像の撮像を行い、撮像した画像の情報を視線検出部13に出力する。
視線検出部13は、検出した視線の方向を示す角度θの情報を方向判定部14に出力する。方向判定部14は、視線の方向を示す角度θが、記憶部18が予め記憶する角度の閾値の範囲に存在するか否を判定する(ステップS5)。記憶部18に予め記憶されている角度の閾値の範囲が、例えば、左右において15°未満の範囲である場合、方向判定部14は、θが、−15°<θ<15°の条件を満たすか否かを判定する。方向判定部14は、θが、−15°<θ<15°の条件を満たしていないと判定した場合、処理をステップS1に戻す(ステップS5、No)。
一方、方向判定部14は、θが、−15°<θ<15°の条件を満たしていると判定した場合(ステップS5、Yes)、記憶部18からt0タイマ16用の第1閾値である20msを読み出す。方向判定部14は、t0タイマ16が示す経過時間を参照し、経過時間が20ms以上であるか否かを判定する(ステップS6)。
方向判定部14は、t0タイマ16が示す経過時間が20ms以上でないと判定した場合、ステップS4からの処理を繰り返し行う(ステップS6、No)。一方、方向判定部14は、t0タイマ16が示す経過時間が20ms以上であると判定した場合(ステップS6、Yes)、通知部15に対して、インジケータを円形状に赤色で点灯する指示情報を出力する。通知部15は、当該指示情報を受けて、図2(b)に示す状態でインジケータを赤色に点灯させる(ステップS7)。
すなわち、上記のステップS4〜S7の処理により、視線の方向を示す角度θが、−15°<θ<15°の範囲に、20ms以上維持されている場合、通知部15のインジケータが円形状に赤色で点灯することになる。
ドア操作撮像ユニット70の付近に人が存在する場合、通知部15のインジケータが円形状に赤色で点灯することにより、通知部15と撮像部12を含むドア操作撮像ユニット70の方向に顔を向けて、通知部15のインジケータに注目する動作を行うことが想定される。すなわち、人の注目を集める通知は、例えば、通知部15が行うインジケータを円形状に赤色で点灯させる通知によって実現することができる。ユーザ200の位置を例とした場合、当該人が注目する方向は、図1において符号210の矢印で示すドア操作撮像ユニット70が存在する方向となる。
方向判定部14は、方向検出部11に対して視線の方向の検出を行わせる指示情報を出力する。撮像部12は、方向判定部14からの指示情報を受けて、再び撮像を行い、視線検出部13は、撮像部12が撮像した画像に含まれる人の視線の方向を示す角度θを検出し、検出した角度θを方向判定部14に出力する(ステップS8)。方向判定部14は、視線の方向を示す角度θが、−15°<θ<15°の条件を満たしているか否かを判定する(ステップS9)。
方向判定部14は、視線の方向を示す角度θが、−15°<θ<15°の条件を満たしていると判定した場合(ステップS9、Yes)、記憶部18からt0タイマ16用の第2閾値である1s(秒)を読み出す。方向判定部14は、t0タイマ16が示す経過時間を参照し、経過時間が1s以上であるか否かを判定する(ステップS10)。
上述したように、ドア操作撮像ユニット70の付近に存在する一般的な人は、通知部15のインジケータが円形状に赤色で点灯することにより、ドア操作撮像ユニット70の方向に向かって注目することが想定される。これに対して、点灯したインジケータを注目せずに、例えば、符号210の矢印の方向に対して15°以上の角度を有する符号211の矢印で示す方向に視線を逸らすという、一般的な人が普段行うことのない動作をユーザ200がすることで他人の行為による誤操作を防ぐことができる。また、ユーザ200は、視線を逸らすという簡単な動作によって操作を行うことができるため、例えば、荷物を持っているために両手が塞がっていたとしても、片足をあげるといった不安定な姿勢になることなく、安定した姿勢で操作を行うことができる。
方向判定部14は、t0タイマ16が示す経過時間が1s以上でないと判定した場合、ステップS8からの処理を繰り返し行う(ステップS10、No)。一方、方向判定部14は、t0タイマ16が示す経過時間が1s以上であると判定した場合(ステップS10、Yes)、通知部15に対してインジケータを消灯させる指示情報を出力する。処理は、接続点Aによって示される通りステップS11に進み、通知部15は、当該指示情報を受けてインジケータを消灯させて、処理をステップS1に戻す(ステップS11)。
一方、方向判定部14は、視線の方向を示す角度θが、−15°<θ<15°の条件を満たしていないと判定した場合(ステップS9、No)、t1タイマ17を初期化して起動する(ステップS12)。
ステップS7の処理において、通知部15のインジケータが赤色に点灯することにより、通常、付近に存在する人は、更にインジケータの方向に注目することになる。そのため、仮にユーザ200でない他人の行為により赤色のインジケータが点灯したとしても、視線の方向が、インジケータが赤色に点灯している間、撮像部12の方向に維持される可能性が高い。したがって、視線の方向を示す角度θが、撮像部12の撮像方向を中心として、−15°<θ<15°の条件を満たす範囲に維持されるため、処理がステップS12に進むことはなく、フロントドア110Lが開かないことになる。
これに対して、車両100のユーザ200は、車両100の開閉体を操作する仕組みを知っているため、通知部15のインジケータが赤色に点灯すると、即座に視線の方向を撮像部12の方向から逸らす動作を行う。そのため、視線の方向を示す角度θが、撮像部12の撮像方向を中心として、−15°<θ<15°の範囲外となることから、処理が、開閉体を開ける処理に進むことになる。
方向判定部14は、視線検出部13が検出した視線の方向が変化した方向を判定する(ステップS13)。方向判定部14は、例えば、視線検出部13が検出した視線の方向を示す角度θが、15°以上の場合、視線の方向がフロント側、すなわちユーザ200から見て左側に変化したと判定し、視線の方向を示す角度θが、−15°以下の場合、視線の方向がリア側、すなわちユーザ200から見て右側に変化したと判定する。
上記のステップS13の処理により、1つの撮像部12だけで、フロントドア110Lとリアドア120Lの2つのドアを開く処理を行うことが可能となる。
(フロントドアを開く場合の処理の流れ)
方向判定部14は、視線検出部13が検出した視線の方向を示す角度θが15°以上の場合、すなわち視線の方向がフロント側に変化したと判定した場合(ステップS13、「+:フロント側」)、接続点Bによって示される通り、図4に示すステップS15に処理を進める。
方向判定部14は、視線検出部13が検出した視線の方向を示す角度θが15°以上の場合、すなわち視線の方向がフロント側に変化したと判定した場合(ステップS13、「+:フロント側」)、接続点Bによって示される通り、図4に示すステップS15に処理を進める。
方向判定部14は、記憶部18からt1タイマ17用の閾値である20msを読み出す。方向判定部14は、t1タイマ17が示す経過時間を参照し、経過時間が20ms以上であるか否かを判定する(ステップS15)。方向判定部14は、t1タイマ17が示す経過時間が20ms以上でないと判定した場合(ステップS15、No)、方向検出部11に対して視線の方向の検出を行わせる指示情報を出力する。撮像部12は、方向判定部14からの指示情報を受けて、再び撮像を行い、視線検出部13は、撮像部12が撮像した画像に含まれる人の視線の方向を示す角度θを検出し、検出した角度θを方向判定部14に出力する(ステップS16)。
方向判定部14は、視線の方向を示す角度θが、15°≦θの条件を満たしているか否かを判定する(ステップS17)。方向判定部14は、視線の方向を示す角度θが、15°≦θの条件を満たしていると判定した場合(ステップS17、Yes)、ステップS15からの処理を繰り返す。
方向判定部14は、視線の方向を示す角度θが、15°≦θの条件を満たしていないと判定した場合(ステップS17、No)、通知部15に対してインジケータを消灯させる指示情報を出力する。処理は、接続点Aによって示される通り、図3に示すステップS11に進み、通知部15は、当該指示情報を受けてインジケータを消灯させて、処理をステップS1に戻す(ステップS11)。
一方、方向判定部14は、ステップS15において、t1タイマ17が示す経過時間が20ms以上であると判定した場合(ステップS15、Yes)、開閉処理部19に対してフロントドア110Lを開く処理を開始させる指示情報を出力する。
上記のステップS15〜S17の処理により、ユーザ200が15°≦θとなるように、視線を逸らした後、視線の方向を示す角度θが、15°≦θの範囲に、20ms以上維持されているかが判定される。したがって、視線の方向を示す角度θが、15°≦θの範囲に、20ms以上維持されている場合、ユーザ200が、フロントドア110Lの開く意思表示をしているものとして、開閉処理部19はフロントドア110Lを開く処理を開始することが可能となる。
開閉処理部19は、方向判定部14からフロントドア110Lを開く処理を開始させる指示情報を受けると、フロントドア側撮像装置4に撮像を行う指示情報を出力する。フロントドア側撮像装置4は、開閉処理部19から指示情報を受けるとフロントドア110Lの周辺を撮像し、撮像した画像を開閉処理部19に出力する(ステップS18)。
開閉処理部19は、フロントドア側撮像装置4が出力する画像を取り込み、当該画像に基づいて、フロントドア110Lの動作範囲に障害物が存在するか否かを判定する(ステップS19)。開閉処理部19は、フロントドア110Lの動作範囲に障害物が存在しないと判定した場合(ステップS19、障害物無)、通知部15に対して、図2(c)に示すようにインジケータの左側のみを青色で点灯させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータの左側のみを青色に点灯させる(ステップS20)。
開閉処理部19は、フロントドア制御装置2に対してフロントドア110Lを開く指示情報を出力する。フロントドア制御装置2は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてフロントドア110Lを開く処理を開始する(ステップS21)。フロントドア制御装置2は、例えば、フロントドア110Lを駆動するモータ等の駆動装置の状態を示す情報を収集し、収集した情報に基づいてフロントドア110Lが物体を挟み込んでいないかを判定する(ステップS22)。
フロントドア制御装置2は、フロントドア110Lが物体を挟み込んでいないと判定した場合(ステップS22、無)、フロントドア110Lが全開したか否かを判定する(ステップS23)。フロントドア制御装置2は、フロントドア110Lが全開していないと判定した場合(ステップS23、No)、ステップS22からの処理を繰り返す。
一方、フロントドア制御装置2は、フロントドア110Lが全開していると判定した場合(ステップS23、Yes)、開閉処理部19に対してフロントドア110Lに関する処理が終了したことを通知する。開閉処理部19は、フロントドア制御装置2から当該通知を受けて、通知部15に対してインジケータを消灯させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータを消灯させ(ステップS25)、処理を終了する。
ステップS22において、フロントドア制御装置2は、フロントドア110Lが物体を挟み込んでいると判定した場合(ステップS22、有)、挟み込み停止処理、すなわちフロントドア110Lを開く処理を停止する処理を行う(ステップS24)。これにより、フロントドア110Lは、全開せずに途中で停止することになる。フロントドア制御装置2は、開閉処理部19に対してフロントドア110Lに関する処理が終了したことを通知する。その後、開閉処理部19及び通知部15によりステップS25の処理が行われ、インジケータが消灯し、処理が終了する。
ステップS19において、開閉処理部19が、フロントドア110Lの動作範囲に障害物が存在すると判定した場合(ステップS19、障害物有)、接続点Cに示すように、処理は、図5に示すステップS29に進められる。
開閉処理部19は、フロントドア側撮像装置4が撮像した画像に含まれる障害物の位置を検出する(ステップS29)。例えば、図6に示すようにフロントドア110Lの近傍に障害物300が存在する場合を想定する。開閉処理部19は、フロントドア110Lが障害物300に接触する際のフロントドア110Lと車両100の側面とが成す角度φの値を障害物300の位置を示す情報として検出する。
開閉処理部19は、検出した角度φに基づいて、人の乗降可否を判定する(ステップS30)。開閉処理部19は、例えば、記憶部18から乗降の可否判定用の角度の閾値を読み出す。乗降の可否判定用の角度の閾値としては、例えば、40°程度の角度が適用される。開閉処理部19は、角度φが、読み出した角度の閾値以上である場合、乗降可として判定し(ステップS30、乗降可)、フロントドア110Lをどこまで開くのかを示す開動作制限位置の設定を行う(ステップS31)。
ここで、開動作制限位置としては、例えば、記憶部18が記憶する乗降可否判定用の角度の閾値が示す角度の値を適用してもよい。当該角度の閾値は、人が乗降することが可能な限界の角度を示しており制限位置としては適切であると考えられるからである。また、開閉処理部19が検出した角度φから予め定められえる一定の角度の値を減算して障害物300に接触しないようにした角度の値を開動作制限位置に適用してもよい。
開閉処理部19は、通知部15に対して、図2(c)に示すようにインジケータの左側のみを黄色で点灯させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータの左側のみを黄色に点灯させる(ステップS32)。
開閉処理部19は、フロントドア制御装置2に対して、ステップS31において設定した開動作制限位置を含むフロントドア110Lを開く指示情報を出力する。フロントドア制御装置2は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてフロントドア110Lを開動作制限位置まで開く処理を開始する(ステップS33)。フロントドア制御装置2は、例えば、フロントドア110Lを駆動するモータ等の駆動装置の状態を示す情報を収集し、収集した情報に基づいてフロントドア110Lが物体を挟み込んでいないかを判定する(ステップS34)。
フロントドア制御装置2は、フロントドア110Lが物体を挟み込んでいないと判定した場合(ステップS34、無)、フロントドア110Lが開動作制限位置まで開いたか否かを判定する(ステップS35)。フロントドア制御装置2は、フロントドア110Lが開動作制限位置まで開いていないと判定した場合(ステップS35、No)、ステップS34からの処理を繰り返す。
一方、フロントドア制御装置2は、フロントドア110Lが開動作制限位置まで開いたと判定した場合(ステップS35、Yes)、開閉処理部19に対してフロントドア110Lに関する処理が終了したことを通知する。開閉処理部19は、フロントドア制御装置2から当該通知を受けて、通知部15に対してインジケータを消灯させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータを消灯させ(ステップS40)、処理を終了する。
ステップS34において、フロントドア制御装置2は、フロントドア110Lが物体を挟み込んでいると判定した場合(ステップS34、有)、挟み込み停止処理、すなわちフロントドア110Lを開く処理を停止する処理を行う(ステップS36)。これにより、フロントドア110Lは、全開せずに途中で停止することになる。
フロントドア制御装置2は、開閉処理部19に対してフロントドア110Lに関する処理が終了したことを通知する。開閉処理部19は、フロントドア制御装置2から当該通知を受けて、通知部15に対してインジケータを消灯させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータを消灯させ(ステップS40)、処理を終了する。
ステップS30において、開閉処理部19は、角度φが、読み出した角度の閾値未満である場合、障害物300に接触するため、乗降不可として判定する(ステップS30、乗降不可)。開閉処理部19は、通知部15に対して、図2(c)に示すようにインジケータの左側のみを赤色で点滅させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータの左側のみを赤色に点滅させる(ステップS37)。
開閉処理部19は、記憶部18からt0タイマ16用の第3閾値である3sを読み出す。開閉処理部19は、t0タイマ16が示す経過時間を参照し、経過時間が3s以上であるか否かを判定する(ステップS38)。開閉処理部19は、t0タイマ16が示す経過時間が3s以上でないと判定した場合(ステップS38、No)、ステップS29からの処理を繰り返し行う。
開閉処理部19は、t0タイマ16が示す経過時間が3s以上であると判定した場合(ステップS38、Yes)、警報通知を行うアンサーバックを行う(ステップS39)。開閉処理部19は、警告を報知する音や、予め録音されている警告用のメッセージを出力する指示情報を通知部15に出力する。通知部15は、当該指示情報を受けて、スピーカを通じて、警告を報知する音や予め録音されている警告用のメッセージ、例えば、「障害物があるためフロントドアを開けることができません。」といったメッセージを出力する。
開閉処理部19は、通知部15に対してインジケータを消灯させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータを消灯させ(ステップS40)、処理を終了する。
(リアドアを開く場合の処理の流れ)
ステップS13において、方向判定部14は、視線検出部13が検出した視線の方向を示す角度θが−15°以下の場合、すなわち視線の方向がリア側に変化したと判定した場合(ステップS13、「−:リア側」)、接続点Dによって示される通り、図7に示すステップS45に処理を進める。
ステップS13において、方向判定部14は、視線検出部13が検出した視線の方向を示す角度θが−15°以下の場合、すなわち視線の方向がリア側に変化したと判定した場合(ステップS13、「−:リア側」)、接続点Dによって示される通り、図7に示すステップS45に処理を進める。
方向判定部14は、記憶部18からt1タイマ17用の閾値である20msを読み出す。方向判定部14は、t1タイマ17が示す経過時間を参照し、経過時間が20ms以上であるか否かを判定する(ステップS45)。方向判定部14は、t1タイマ17が示す経過時間が20ms以上でないと判定した場合(ステップS45、No)、方向検出部11に対して視線の方向の検出を行わせる指示情報を出力する。撮像部12は、方向判定部14からの指示情報を受けて、再び撮像を行い、視線検出部13は、撮像部12が撮像した画像に含まれる人の視線の方向を示す角度θを検出し、検出した角度θを方向判定部14に出力する(ステップS46)。
方向判定部14は、視線の方向を示す角度θが、θ≦−15°の条件を満たしているか否かを判定する(ステップS47)。方向判定部14は、視線の方向を示す角度θが、θ≦−15°の条件を満たしていると判定した場合(ステップS47、Yes)、ステップS45からの処理を繰り返す。
方向判定部14は、視線の方向を示す角度θが、θ≦−15°の条件を満たしていないと判定した場合(ステップS47、No)、通知部15に対してインジケータを消灯させる指示情報を出力する。処理は、接続点Aによって示される通り、図3に示すステップS11に進み、通知部15は、当該指示情報を受けてインジケータを消灯させて、処理をステップS1に戻す(ステップS11)。
一方、方向判定部14は、ステップS45において、t1タイマ17が示す経過時間が20ms以上であると判定した場合(ステップS45、Yes)、開閉処理部19に対してリアドア120Lを開く処理を開始させる指示情報を出力する。
上記のステップS45〜S47の処理により、ユーザ200がθ≦−15°となるように、視線を逸らした後、視線の方向を示す角度θが、θ≦−15°の範囲に、20ms以上維持されているかが判定される。したがって、視線の方向を示す角度θが、θ≦−15°の範囲に、20ms以上維持されている場合、ユーザ200が、リアドア120Lの開く意思表示をしているものとして、開閉処理部19は、リアドア120Lを開く処理を開始することが可能となる。
開閉処理部19は、方向判定部14からリアドア120Lを開く処理を開始させる指示情報を受けると、リアドア側撮像装置5に撮像を行う指示情報を出力する。リアドア側撮像装置5は、開閉処理部19から指示情報を受けるとリアドア120Lの周辺を撮像し、撮像した画像を開閉処理部19に出力する(ステップS48)。
開閉処理部19は、リアドア側撮像装置5が出力する画像を取り込み、当該画像に基づいて、リアドア120Lの動作範囲に障害物が存在するか否かを判定する(ステップS49)。開閉処理部19は、リアドア120Lの動作範囲に障害物が存在しないと判定した場合(ステップS49、障害物無)、通知部15に対して、図2(d)に示すようにインジケータの右側のみを青色で点灯させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータの右側のみを青色に点灯させる(ステップS50)。
開閉処理部19は、リアドア制御装置3に対してリアドア120Lを開く指示情報を出力する。リアドア制御装置3は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてリアドア120Lを開く処理を開始する(ステップS51)。リアドア制御装置3は、例えば、リアドア120Lを駆動するモータ等の駆動装置の状態を示す情報を収集し、収集した情報に基づいてリアドア120Lが物体を挟み込んでいないかを判定する(ステップS52)。
リアドア制御装置3は、リアドア120Lが物体を挟み込んでいないと判定した場合(ステップS52、無)、リアドア120Lが全開したか否かを判定する(ステップS53)。リアドア制御装置3は、リアドア120Lが全開していないと判定した場合(ステップS53、No)、ステップS52からの処理を繰り返す。
一方、リアドア制御装置3は、リアドア120Lが全開していると判定した場合(ステップS53、Yes)、開閉処理部19に対してリアドア120Lに関する処理が終了したことを通知する。開閉処理部19は、リアドア制御装置3から当該通知を受けて、通知部15に対してインジケータを消灯させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータを消灯させ(ステップS55)、処理を終了する。
ステップS52において、リアドア制御装置3は、リアドア120Lが物体を挟み込んでいると判定した場合(ステップS52、有)、挟み込み停止処理、すなわちリアドア120Lを開く処理を停止する処理を行う(ステップS54)。これにより、リアドア120Lは、全開せずに途中で停止することになる。リアドア制御装置3は、開閉処理部19に対してリアドア120Lに関する処理が終了したことを通知する。その後、開閉処理部19及び通知部15によりステップS55の処理が行われ、インジケータが消灯し、処理が終了する。
ステップS49において、開閉処理部19が、リアドア120Lの動作範囲に障害物が存在すると判定した場合(ステップS49、障害物有)、接続点Eに示すように、処理は、図8に示すステップS59に進められる。
開閉処理部19は、リアドア側撮像装置5が撮像した画像に含まれる障害物の位置を検出する(ステップS59)。例えば、図6に示したフロントドア110Lの場合と同様に、リアドア120Lの近傍に障害物300が存在する場合を想定する。開閉処理部19は、フロントドア110Lと同様に、リアドア120Lが障害物300に接触する際のリアドア120Lと車両100の側面とが成す角度φの値を障害物300の位置を示す情報として検出する。
開閉処理部19は、検出した角度φに基づいて、人の乗降可否を判定する(ステップS60)。開閉処理部19は、例えば、記憶部18から乗降の可否判定用の角度の閾値を読み出す。乗降の可否判定用の角度の閾値としては、例えば、フロントドア110Lの場合と同様に、40°程度の角度が適用される。開閉処理部19は、角度φが、読み出した角度の閾値以上である場合、乗降可として判定し(ステップS60、乗降可)、リアドア120Lをどこまで開くのかを示す開動作制限位置の設定を行う(ステップS61)。
ここで、開動作制限位置としては、フロントドア110Lの場合と同様に、例えば、記憶部18が記憶する乗降可否判定用の角度の閾値が示す角度の値を適用してもよい。また、開閉処理部19が検出した角度φから予め定められえる一定の角度の値を減算して障害物300に接触しないようにした角度の値を開動作制限位置に適用してもよい。
開閉処理部19は、通知部15に対して、図2(d)に示すようにインジケータの右側のみを黄色で点灯させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータの右側のみを黄色に点灯させる(ステップS62)。
開閉処理部19は、リアドア制御装置3に対して、ステップS61において設定した開動作制限位置を含むリアドア120Lを開く指示情報を出力する。リアドア制御装置3は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてリアドア120Lを開動作制限位置まで開く処理を開始する(ステップS63)。リアドア制御装置3は、例えば、リアドア120Lを駆動するモータ等の駆動装置の状態を示す情報を収集し、収集した情報に基づいてリアドア120Lが物体を挟み込んでいないかを判定する(ステップS64)。
リアドア制御装置3は、リアドア120Lが物体を挟み込んでいないと判定した場合(ステップS64、無)、リアドア120Lが開動作制限位置まで開いたか否かを判定する(ステップS65)。リアドア制御装置3は、リアドア120Lが開動作制限位置まで開いていないと判定した場合(ステップS65、No)、ステップS64からの処理を繰り返す。
一方、リアドア制御装置3は、リアドア120Lが開動作制限位置まで開いていると判定した場合(ステップS65、Yes)、開閉処理部19に対してリアドア120Lに関する処理が終了したことを通知する。開閉処理部19は、リアドア制御装置3から当該通知を受けて、通知部15に対してインジケータを消灯させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータを消灯させ(ステップS70)、処理を終了する。
ステップS64において、リアドア制御装置3は、リアドア120Lが物体を挟み込んでいると判定した場合(ステップS64、有)、挟み込み停止処理、すなわちリアドア120Lを開く処理を停止する処理を行う(ステップS66)。これにより、リアドア120Lは、全開せずに途中で停止することになる。
リアドア制御装置3は、開閉処理部19に対してリアドア120Lに関する処理が終了したことを通知する。開閉処理部19は、リアドア制御装置3から当該通知を受けて、通知部15に対してインジケータを消灯させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータを消灯させ(ステップS70)、処理を終了する。
ステップS60において、開閉処理部19は、角度φが、読み出した角度の閾値未満である場合、障害物300に接触するため、乗降不可として判定する(ステップS60、乗降不可)。開閉処理部19は、通知部15に対して、図2(d)に示すようにインジケータの右側のみを赤色で点滅させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータの右側のみを赤色に点滅させる(ステップS67)。
開閉処理部19は、記憶部18からt0タイマ16用の第3閾値である3sを読み出す。開閉処理部19は、t0タイマ16が示す経過時間を参照し、経過時間が3s以上であるか否かを判定する(ステップS68)。開閉処理部19は、t0タイマ16が示す経過時間が3s以上でないと判定した場合(ステップS68、No)、ステップS59からの処理を繰り返し行う。
開閉処理部19は、t0タイマ16が示す経過時間が3s以上であると判定した場合(ステップS68、Yes)、警報通知を行うアンサーバックを行う(ステップS69)。開閉処理部19は、警告を報知する音や、予め録音されている警告用のメッセージを出力する指示情報を通知部15に出力する。通知部15は、当該指示情報を受けて、スピーカを通じて、警告を報知する音や予め録音されている警告用のメッセージ、例えば、「障害物があるためリアドアを開けることができません。」といったメッセージを出力する。
開閉処理部19は、通知部15に対してインジケータを消灯させる指示情報を出力する。通知部15は、開閉処理部19から当該指示情報を受けてインジケータを消灯させ(ステップS70)、処理を終了する。
上記の図4及び図5、並びに図7及び図8に示す処理により、障害物300が存在せず、フロントドア110L及びリアドア120Lを全開できる場合、通知部15は、インジケータを青色に点灯させる。また、障害物300があっても、乗降できる場合、通知部15は、インジケータを黄色に点灯させる。また、障害物300のために、乗降できない場合、通知部15は、インジケータを赤色で点滅させるとともに、警告を報知する音や警告用のメッセージをスピーカから出力する。そのため、ユーザ200は、フロントドア110L及びリアドア120Lが開く前に、全開するか、乗降可能な位置で半開きになるかを知ることができ、また、開かない場合にその理由を知ることができる。
また、通知部15は、円形に点灯させる際の円の中心を基準として、開くドアの位置に応じた通知、すなわちフロントドア110Lの場合、左側のインジケータを点灯させ、リアドア120Lの場合、右側のインジケータを点灯させるため、ユーザ200は、ドアが開くまえに、いずれのドアが開くのか(あるいは閉じるのか)を知ることが可能となる。
上記の実施形態の構成により、車両開閉体制御装置1において、方向検出部11は、車両100の付近に存在する人の視線により示される方向を検出する。通知部15は、方向検出部11が、車両100の付近に存在する人の視線により示される方向を検出した際、人の注目を集める通知を行う。方向判定部14は、通知部15による通知が行われた場合、方向検出部11が検出する当該人の視線により示される方向が、当該通知によって人が注目する方向と異なる方向に変換するか否かを判定する。開閉処理部19は、方向判定部14が、異なる方向に変化したと判定する場合、フロントドア110Lやリアドア120L等の開閉体を開ける処理を行う。これにより、視線の変化というごく視線な動作によって開閉体を開くことが可能となるため、車両100のユーザ200は、不安定な姿勢を取る必要がなく、使い辛さを感じずに手を使わずに開閉体を開くことができる。また、上記の通り、通知部15による通知により一般的な人が行う動作とは異なる動作、すなわち、当該通知により人が注目する方向と異なる方向に視線を変化させることで、開閉体を開く処理を行うようにしている。そのため、ユーザ検出部10が電子キー60の電波を検出し撮像条件が成立している場合に、ユーザ200以外の他人が車両100の近くに存在していたとしても、他人の行為による誤作動を防ぐことが可能となる。
なお、上記の実施形態では、左側のフロントドア110L及びリアドア120Lを開く処理を行う構成としているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。例えば、車両制御装置50が、右側のフロントドア110R及びリアドア120Rの制御用として、フロントドア制御装置2R、リアドア制御装置3R、フロントドア側撮像装置4R、及びリアドア側撮像装置5Rを更に備える構成とする。また、車両開閉体制御装置1が、右側のフロントドア110R及びリアドア120Rの制御用として、方向検出部11R、及び通知部15Rを更に備える構成とする。また、車両100が、撮像部12R及び通知部15Rのインジケータを含むドア操作撮像ユニット70Rを右側のBピラーに更に備える構成とする。ユーザ検出部10の構成を、電子キー60の電波を車両100の左側か右側かのいずれの位置で受信したかを検出できる構成とし、左側の場合、方向検出部11に指示情報を与え、右側の場合、方向検出部11Rに指示情報を与えるようにする。このように構成することにより、上記の実施形態において説明した処理を右側のフロントドア110R及びリアドア120Rに対して適用することで、例えば、ユーザ200が、車両100の右側から近づいて、上述した視線による操作を行うことにより、左側のフロントドア110L及びリアドア120Lと同様に、右側のフロントドア110R及びリアドア120Rを開く操作を行うことが可能となる。
また、バックドア130についても、上記の右側のフロントドア110R及びリアドア120Rと同様に、バックドア130用のドア操作撮像ユニット等の構成を備えるようにして、バックドア130を視線による操作によって開くようにしてもよい。また、上記の実施形態の構成において、視線を左右に変化させる以外に、上に変化させる操作を加えて、視線が上に変化した場合にバックドア130を開くようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、図3に示したステップS2の撮像条件の成立条件として、車両100の開閉体がロック状態であることを含めるようにしているが、ロック状態の代わりにドアが閉じられている状態、またはドアが停止している状態を条件としてもよい。このようにすることで、ロックが解除されている状態であっても視線による操作によってドアを開くことが可能となる。
また、上記の実施形態では、図3に示したステップS2の撮像条件の成立条件が成立しない場合、ステップS1に処理を戻すようにしているが、車両100が停止していない、すなわち走行している場合には、ステップS1に処理を戻さずに、処理を終了させるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、開閉体を開く処理を視線により操作するようにしているが、開閉体を閉じる処理を視線により操作するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、通知部15が、LEDのインジケータを備え、当該インジケータの点灯色や点灯パターンを変えることにより、ユーザ200に対して様々な状態を示したり、ユーザ200の注目を集める通知を行ったりしている。しかしながら、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。例えば、通知部15が備えるスピーカを通じて、電子音や、音声メッセージを出力することにより、様々な状態を示したり、ユーザ200の注目を集める通知を行ったりしてもよく、また、点灯や音を組み合わせるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、図2(a)に示すように、撮像部12の周囲に円形状に通知部15のインジケータを設けるようにしているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。インジケータの位置や形状は、インジケータの点灯により、撮像部12の方に人が注目するのであれば、どのような位置でも形状であってもよい。また、インジケータに替えて上記のように通知部15としてスピーカを適用するような場合であっても、撮像部12の方に人が注目するのであれば、スピーカはどのような位置に備えられていてもよい。
また、上記の実施形態では、視線の方向によって操作する構成としているが、視線ではなく、顔の方向など、通知部15が人の注目を集める通知を行った際に人が自然に方向を変える頭部における特徴情報によって操作する構成としてもよい。顔の方向により操作を行う構成とする場合、撮像部12は、ドア操作撮像ユニット70に含まれる構成に限られない。例えば、撮像部12をドア操作撮像ユニット70とは別の位置、例えば、ドア操作撮像ユニット70に注目しているユーザ200の横顔を撮像する位置に配置するようにしてもよい。この場合、方向検出部11は、撮像部12が撮像するユーザ200の横顔の方向の変化を検出するため、通知部15の通知によって人が注目する方向と、撮像部12が存在する方向とは一致しない構成となる。
また、上記の実施形態では、ユーザ検出部10は、電子キー60によって車両100のユーザ200の存在を検出するようにしているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られない。例えば、ドア操作撮像ユニット70にマイクを備えておき、ユーザ200が、マイクに所定の文言を発声する。ユーザ検出部10が、マイクを通じてユーザ200の音声を取り込み、音声認識により発声者がユーザ200であると特定することにより、ユーザ200の存在を検出するようにしてもよい。
また、上記の実施形態における通知部15に含まれるインジケータを赤外線LEDで構成し、撮像部12を赤外線カメラとすることで、昼夜問わずに操作できるようにしてもよい。
また、上記の実施形態の構成では、図3、図4、図5、図7、図8に示す処理において、不等号、または等号付き不等号を用いた判定処理を行っている。しかしながら、本発明は、当該実施の形態に限られるものではなく、「超過するか否か」、「未満であるか否か」、「以上であるか否か」、「以下であるか否かを」という判定処理は一例に過ぎず、閾値の定め方に応じて、それぞれ「以上であるか否か」、「以下であるか否かを」、「超過するか否か」、「未満であるか否か」という判定処理に置き換えられてもよい。また、判定処理に用いた閾値についても、一例を示したものであり、それぞれにおいて異なる閾値が適用されてもよい。
上述した実施形態における車両開閉体制御装置1をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
また、上述の実施形態では、被操作体制御装置が車両開閉体制御装置である場合を一例として説明したが、被操作体制御装置は、例えば被操作体としての機械におけるスイッチ手段、手足が不自由な方の様々な被操作体の操作制御を行なう手段として適用されてもよい。この場合に、被操作体の操作としては、ドア等の開閉体の開閉操作を行なってもよいし、スイッチをオンオフする操作を行なってもよいし、移動体を所定位置まで移動させる操作であってもよい。また、操作ユニットは、電子キー60を用いた認証を行なうために用いることもできるが、ユーザに個別に配布されるIC(integrated circuit)カード等を用いることもできる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 車両開閉体制御装置(被操作体制御装置)
2 フロントドア制御装置
3 リアドア制御装置
4 フロントドア側撮像装置
5 リアドア側撮像装置
6 情報収集装置
10 ユーザ検出部
11 方向検出部
12 撮像部
13 視線検出部
14 方向判定部
15 通知部
16 t0タイマ
17 t1タイマ
18 記憶部
50 車両制御装置
60 電子キー(操作ユニット)
100 車両(被操作体)
110L,110R フロントドア
120L,120R リアドア
130 バックドア
200 ユーザ
2 フロントドア制御装置
3 リアドア制御装置
4 フロントドア側撮像装置
5 リアドア側撮像装置
6 情報収集装置
10 ユーザ検出部
11 方向検出部
12 撮像部
13 視線検出部
14 方向判定部
15 通知部
16 t0タイマ
17 t1タイマ
18 記憶部
50 車両制御装置
60 電子キー(操作ユニット)
100 車両(被操作体)
110L,110R フロントドア
120L,120R リアドア
130 バックドア
200 ユーザ
Claims (8)
- 被操作体の近傍においてユーザの存在を検出するユーザ検出部と、
前記ユーザ検出部が前記ユーザの存在を検出した場合、前記被操作体の付近に存在する人の頭部により示される方向を検出する方向検出部と、
人の注目を集める通知を行う通知部と、
前記方向検出部によって検出された方向が前記通知によって人が注目する方向を中心とする予め定められる所定範囲内である第1状態であるか否かである判定する第1判定部と、
前記通知部が通知を行った場合、前記方向検出部が検出する前記人の頭部により示される方向が、前記通知によって人が注目する方向と異なる方向に変化する第2状態か否かを判定する第2判定部と、を備える方向判定部と、を有し、
前記通知部は、前記第1判定部が前記第1状態と判定した場合に前記通知を行い、
前記第2判定部が前記第2状態であると判定した場合、被操作体を操作する処理を行う操作処理部と、
を備えることを特徴とする被操作体制御装置。 - 前記方向検出部は、
前記被操作体の付近に存在する人の頭部を撮像する撮像部を備えており、
前記通知部は、
前記通知によって人が注目する方向が、前記撮像部が存在する方向となるように前記撮像部の近傍に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の被操作体制御装置。 - 前記方向判定部は、
前記方向検出部が検出する前記人の頭部により示される方向が、前記通知によって人が注目する方向と異なる方向に変化したと判定する場合、更に、前記人の頭部により示される方向の変化方向を検出して出力し、
前記操作処理部は、
前記方向判定部が前記方向が変化したと判定する場合、前記方向判定部が出力する前記変化方向に応じた前記被操作体を操作する処理を行う
ことを特徴とする請求項1または2に記載の被操作体制御装置。 - 前記通知部は、
前記方向判定部が出力する前記変化方向に応じて前記操作処理部が開く、または閉じる処理を行う対象とする前記被操作体の位置を示す情報を通知する
ことを特徴とする請求項3に記載に被操作体制御装置。 - 前記方向判定部は、
前記方向検出部が検出する前記人の頭部により示される方向が、前記通知の後に予め定められる所定時間が経過する前に、前記通知によって人が注目する方向と異なる方向に変化するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の被操作体制御装置。 - 前記ユーザは、予め定められる所定の距離内において検出可能な電波を出力する操作ユニットを携帯しており、
前記ユーザ検出部は、
前記電波を検出することにより、前記ユーザの存在を検出し、
前記方向検出部は、
前記ユーザ検出部が、前記ユーザの存在を検出した場合、前記被操作体の付近に存在する前記人の頭部により示される方向を検出する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の被操作体制御装置。 - 前記人の頭部により示される方向とは、前記人の視線の方向、または、前記人の顔の向き
であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の被操作体制御装置。 - 被操作体の近傍においてユーザの存在を検出し、
前記ユーザの存在を検出した場合、前記被操作体の付近に存在する人の頭部により示される方向を検出し、
人が注目する方向を中心とする予め定められる所定範囲内であるか否かを判定した際、人の注目を集める通知を行い、
前記通知を行った場合、前記人の頭部により示される方向が、前記通知によって人が注目する方向と異なる方向に変化するか否かを判定し、
前記異なる方向に変化したと判定する場合、被操作体を操作する処理を行う
ことを特徴とする被操作体制御方法。
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Citations (4)
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