JP2019121149A - 数値データ(例えば、倍精度浮動小数点数、decimal(10進型)およびこれに相当する文字列データを含む。以下「gc」という)が有する機能の内、仮数部分に数値を指定できる機能などを利用して、gcを介してサブルーチンをコールすることができるシステムの発明。 - Google Patents
数値データ(例えば、倍精度浮動小数点数、decimal(10進型)およびこれに相当する文字列データを含む。以下「gc」という)が有する機能の内、仮数部分に数値を指定できる機能などを利用して、gcを介してサブルーチンをコールすることができるシステムの発明。 Download PDFInfo
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Abstract
Description
最近は、Excel(本発明に関する以下の説明は、ExcelおよびExcelに付属するVBAにより説明する)など、利用者が容易にシステムを構成できるようになっているが、それでもかなりの情報処理技術が要求されるところである。
構築されたシステムは、当初予定された処理内容に制約されるので、とかく柔軟性に欠けることになる。
などを課題として、その解決を目的とする。
上記のように、現在のシステム開発は、原則として、特定の目的に合った情報処理装置を、全体として一塊の装置として扱っており、利用者は、当該システムの誘導に従って処理を進めることが殆どである。
また、サブルーチンを細分化し、当該サブルーチンを外部から、自由に指定することができるようにするという発想が少なかったこと。(既存のシステムの一部を流用しようという発想はあったが)
一方、倍精度浮動小数点数やDECIMALには、概ね4つの機能があるが、その内、数値を表現するものとして使用していたが、サブルーチン番号の指定を含むパラメーターの指定や、それらを意味のある一意の値で扱うことの効果などに注目していな かったのではないか、などが挙げられる。
さらに、DECIMALは、はるかに膨大である。仮数部が28桁である。これは倍精度浮動小数点数の1つの指数分の10の13乗倍であることを意味している。全くもって途方もない数値の世界である。
GCシステムでは、この膨大な世界を、数値のアロケーションという方法により活用を始めている。
(注)詳細は、段落番号0032から0036参照
一定の制約を条件として、GCシステムを開発、提供する者(以下「GCシステム開発者」という)と、利用者は提供されたGCシステムを専ら利用するとともに、提供された機能を利用できるGCを、自由に組み合わせてプログラムを作成処理することができるように工夫して、両者を分離できるようにする。
それらの内容をGCシステムの利用者に提供する。
このための数値データエリアとして
9E+17から9E+18未満(ルーチン番号を含むGCに加えるバイアス用)
が充てられている。
サブルーチン番号を含むGC用に1E+17から9E+17未満とされているのは、GCにバイアス(仮数部で100000000000000(15桁)以内の値に相当する値を与える)をかけた場合に,オーバーフローを起こさないようにするために最大9E+17未満にしているものである。
GCシステムでは、GCの作成に混乱を生じないように全てに一意の値を与えることにしている。
ただし、GCに一意の値を与える目的はこれだけではない。一般に考えられる「物」に対して一意の値を与えることにより、GCは容易にそのポイントを指定することが可能となるなどGCで処理できる範囲が格段と増加する。
0から1E+15未満(本来の倍精度浮動小数点数の値として扱うGC用)
1E+15から1E+16未満(本来の倍精度浮動小数点数の値として扱うGC用)
1E+16から1E+17未満(本来の倍精度浮動小数点数の値として扱うGC用)
1E+17から9E+17未満(ルーチン番号を含むGC用)
9E+17から9E+18未満(ルーチン番号を含むGCに加えるバイアス用)
1E+18から1E+19未満(未定義)
1E+19から1E+20未満(未定義)
1E+20から1E+21未満(文字列作成専用GC用)
1E+21から1E+22未満(DECIMALE対応のために使用しないこととする)
1E+22から1E+23未満(DECIMALE対応のために使用しないこととする)
1E+23から1E+24未満(DECIMALE対応のために使用しないこととする)
1E+24から3E+25未満(DECIMALE対応のために使用しないこととする)
2E+25から2E+26未満(DECIMALE対応のために使用しないこととする)
3E+26から1E+27未満(DECIMALE対応のために使用しないこととする)
1E+27から1E+28未満(DECIMALE対応のために使用しないこととする)
1E+28から1E+29未満(DECIMALE対応のために使用しないこととする)
1E+29から7.9E+29未満(DECIMALE対応のために使用しないこととする)
8E+29から1E+30未満(倍精度浮動小数点数。未定義)
1E+30から1E+31未満(倍精度浮動小数点数。セルのアロケーション用)
1E+31から1E+32未満(個人番号用。未定義)
1E+32から1E+33未満(法令関係用。未定義)
1E+33から1E+308未満(未定義)
倍精度浮動小数点数の内、負の値を示す範囲のもの(未定義)
1E+21から1E+22未満(未定義)
1E+22から1E+23未満(未定義)
1E+23から1E+24未満(未定義)
1E+24から3E+25未満(未定義)
2E+25から2E+26未満(未定義)
3E+26から1E+27未満(未定義)
1E+27から1E+28未満(未定義)
1E+28から9E+28未満(サブルーチン番号を含むGC用)
9E+28から1E+29未満(サブルーチン番号を含むGCに加えるバイアス用)
1E+29から7.9E+29未満(未定義)
1E+17から9E+17未満(ルーチン番号を含むGC用)
は、分かりやすくすると
1.00000000000000E+(15桁)
から8.9999999999999E+17(15桁)
の、ようになり、この領域はルーチン番号を含むGC用に使用される。先頭2桁でサブルーチン番号を指定する。例えば、サブルーチン番号24(GC(文字列からユニコードに変換した数値を持つGC)から文字列に変換するサブルーチン)を指定したとすると
2.40000000000000E+17(15桁)から2.49999999999999E+17(15桁)
が、このルーチンをコールする際に使用できる値の範囲である。
パラメーターの設定は、全て異なるので、全体としてこのGCには一意の値が与えられることになる。
(注)ここで示す表現は、一つの方法の例である。(a.b………………oE+17は、桁番号に対応して表現したものである)
(1) a. b c d e f g h i j k l m n o E+17 (倍精度浮動小数点数)
先頭2桁の a.b でルーチン番号を指定する。
先頭3桁目から15桁にパラメーターの指定方法を定義する。
(2) a.bcdefghijklmnopqrstuvwxyzabE+28 (DECIMAL(10進型))
先頭2桁の a.b でルーチン番号を指定する。
先頭3桁目から28桁にパラメーターの指定方法を定義する。
(注) 末尾のa , b はaa, abを略したもの
(3) a. b c d e f g h i j k l m n o E+20 (倍精度浮動小数点数) (文字列作成専用)
1桁から15桁の全てにパラメーターの指定方法を定義する。
GCシステムにおいて、GCはその多くが複数のGCをまとめて1つの見出しのGCとされたものである。つまり、複数の内訳を持ったGCが階層状の構造をしている。階層化されたGCは、このGCNLIに階層ごとに展開され、実行される。
本システムでは、現在このネストレベルを30までサポートしている。
GCは、次のような定義方法により作成する。
(a.b………………oE+17は、桁番号に対応して表現したものである)
(1) a. b c d e f g h i j k l m n o E+17 (倍精度浮動小数点数)
A2=11; このルーチンのルーチン番号11であることを表す。(A2は、先頭のaから2桁の値の意味) (以下同様)(GCに設定する場合は1.1とする)
C1= 1: 未定義
2: GC格納群内の相対参照で指定する。
D3=1つ目のGCが格納されているセルの行番号(相対参照値)
G3=同上の列番号
J3=2つ目のGCが格納されているセルの行番号(相対参照値)
M3=同上の列番号
(2)1.1cdefghijklmnopqrstuvwxyzabE+28の場合
A2=11; このルーチンのルーチン番号11であることを表す。(A2は、先頭のaから2桁の値の意味) (以下同様)(GCに設定する場合は1.1とする)
(注)末尾のa、bはaa、abとするところを省略したものである。
C1= 1: ほぼ全てのセルを絶対参照で指定
2: GC格納群内の相対参照で指定する。
(A)C1=1の場合
E5=1つ目のGCが格納されているセルの行番号
J3=同上の列番号
M5=2つ目のGCが格納されているセルの行番号
R3=同上の列番号
U5=3つ目のGCが格納されているセルの行番号
Z3=同上の列番号
(B) C1=2 の場合
E3=1つ目のGCが格納されているセルの行番号(相対参照)
H3=同上の列番号
K3=2つ目のGCが格納されているセルの行番号(相対参照値)
N3=同上の列番号
Q3=3つ目のGCが格納されているセルの行番号(相対参照値)
T3=同上の列番号
W3=4つ目のGCが格納されているセルの行番号(相対参照値)
Z3=同上の列番号
利用者は、GCシステムを、セル上に置かれた「起動」コマンドボタンをクリックすることによりGCシステムを起動し利用する。
GCシステムをスタートさせるとメニューが表示される。
このメニューから処理内容を選択し、指定したうえGCを入力するなり、セルを指定するなどすると、VBA側が実行した後、共通変数や予め指定されている領域にその結果が返される。表示を指定しているときは表示が行なわれる。
VBAは、利用者からGCを受け取るとシステムドライバーは、ルーチン番号とルーチンの対応テーブルから対応するルーチンを選択し、コールする。
サブルーチンによる処理が終了すれば、その結果を予め決められた共通変数や領域に設定して利用者側に返すことになる。
表示が指定されているときは、表示を行う。
GCシステムの開発は、現在、ほんの入り口にすぎないが、システム開発者が行うべき処理と利用者が行うべき処理とをほぼ完全に分離できたことにより、次のことを目標にしている。
社内で使用する場合は、システム開発者が、細切れながらも当該社内で必要とする内容の多くをカバーすると思われる範囲のサブルーチンを作成し、更に、GCの組み合わせによるプログラムを作成し、これも含めて利用者に提供することとすれば、社内に、GCで作成された共通なプログラムを提供できる。
GCシステムは、このように、それほどVBA追加などを行わなくても、ボチボチと向上できることを特徴とする。
これらの 「群」(「対応」を含む)の全体をまとめた 表をGPT(「群番号対応パラメーターテーブル」という)ということとする。
「○○群対応」は、「○○群」に付属する形で、主としてGCを格納する目的で使用される。このような場合、「○○群」には、GCの内容を表す文字列などを格納する。原則として、セルの指定は「「○○群」内のセル(このような「○○群」内のセルを「オモテのセル」または「オモテ」ということとする)で指定し、実際には「○○群対応」内の対応するセル(各群内のオフセット値が同じセル)を対象にして処理が行われる(このような「○○群対応」内のセルを「ウラのセル」または「ウラ」ということにする)。
1ビットから対応して、現在は、小さな子供達でも動かすことができるコンピュータに変貌している。これまでは、主として分かりやすい「言葉」に変換する時代であったが、言葉は、必ずしも正確ではない。
GCシステムでは、数値を非常に重視している。数値で全てのものを指定することができれば、容易に、プログラミングが可能だからである。
また、数値で指定するにしても、より効率的に指定できる方法を検討し、それをシステムに反映させることができることは、GCシステムの大きな特徴である。
例えば、同じセルを指定するにしても、絶対参照で指定する場合と、相対参照で指定する場合とでは、個人差もあるが、どちらがよいかという選択をする必要が生ずるかもしれないが、この問題に対応するにしても、GCの場合は、パラメータの設定方法を複数個用意しておく(絶対参照で指定する場合と、相対参照で指定する場合の2つのGCを用意するなど)ことで対応できるので、極めて容易に対応できることになる。このように、ものの処理を、数値で指定する場合は、多くの指定方法を容易に作り出すことができるが、これがGCの特徴であり、目標とするところである。
「本日は、晴天なり。」の文字列は、行番号9010、列番号70にある。
「只今、マイクの試験中」の文字列は、行番号9015、列番号69にある。
ものとする。
まず、システムを起動し、メニューで「セルを指定」、「文字列のGC化」を選択し、指示に従って行番号9010、列番号70のセルをクリックして「本日は、晴天なり。」の文字列をGC化すると、そのGCは文字列が格納されているセルのウラのセルに格納される。「只今、マイクの試験中」の文字列についても、同様にしてGC化する。
この2つの文字列を連結するGCは、次のように作成する。
a. b c d e f g h i j k l m n o E+17
1. 1 2 0 1 0 0 7 0 0 1 5 0 6 9 E+17
(a.b………………oE+17は、桁番号に対応して表現したものである)
A2=11; GCを連結する処理を行うルーチンのルーチン番号11である。
(A2は、先頭のaから2桁の値の意味) (以下同様)(GCに設定する場合は1.1とする)
C1=2:GC格納群の相対参照で指定していることを示すフラグ
D3=010:一つ目のGCが格納されているセルの行番号9010の相対参照
G3=070:同上のセルの列番号の相対参照
J3=015:二つ目のGCが格納されているセルの行番号9015の相対参照
M3=069:同上のセルの列番号の相対参照
このGCを空いているセルのウラのセルに格納し、オモテのセルには、適宜その内容が分かる文字列、例えば「本日は・・只今マイクの」などを格納する。このようにしてセルに格納した場合は、メニューで「セルを指定」、「GCの実行」を選択し、システムの誘導に従って格納したセルのオモテのセルを指定すると、ウラに格納した連結用のGCが実行され、連結された文字列のデータが、変数W(42)に格納されて返される。この場合は、「本日は、晴天なり。只今、マイクの試験中」の文字列が返される。
このGCをメニューの「GCの入力」、「GCの実行」を選択した場合は、表示される入力ボックスに入力し、「OK」ボタンをクリックすることにより実行され、連結された文字列のデータが、変数W(42)に格納されて返される。
桁番→ 1 2 3 4 5 6から10 11から15
内容→ ルーチン番号 ヨビ 「土」のUnicode 「屋」のUnicode
GC→ 2.4 0 0 0 22303 23627 E+17
GCの全体→ 2.40002230323627E+17
(注)本システムにおいては、実務上は文字列をGCに変換する処理は、自動的に行っているので、このような処理の必要は生じない。具体的には、「GC格納群」の「オモテのセル」に「土屋」の文字列を入力し、メニューで「セルの指定」、「文字列のGC化」を選択して実行すれば、文字列が格納されているセルの「ウラのセル」に、文字列のGCが格納される。
1E+27から1E+28未満(未定義)
1E+28から9E+28未満(サブルーチン番号を含むGC用)
9E+28から1E+29未満(サブルーチン番号を含むGCに加えるバイアス用)
1E+29から7.9E+29未満(未定義)
負の値(未定義)
例えば、法律に関係する文書は膨大なものであるが、これに、数値のアロケーションの方法を採用して分類すれば、混乱なく整理できるはずである。
また、出版の業界においても、図書館などの膨大な図書を扱う世界においても、同様にして整理することが可能である。
また、特にあまり気にかけられなかった数値の世界の理解を促すことができるかもしれない。何しろ数値は膨大な世界を、きわめて安価に利用できる特徴を持っている。
2 本発明のシステムでは、原則として、全てのGCやGCが直接コールするサブルーチンには、一意の値が与えられる。
2 本発明のシステムでは、原則として、全てのGCやGCが直接コールするサブルーチンには、一意の値が与えられる。
Claims (3)
- コンピュータを用いた情報処理装置であって、コンピュータにインストールされたソフトウェアが有する、サブルーチンを作成することができる機能を利用して作成した複数のサブルーチンと、当該サブルーチンをコールするために、グローバルな数値データ(例えば、倍精度浮動小数点数、DECIMAL(10進型)およびこれに相当する文字列データを含む。以下「GC」という)が有する機能の内、仮数部分に数値を指定できる機能と、数値のアロケーションが可能な機能などを利用して、当該サブルーチン毎に定めるパラメーターの設定等を定義することにより実現できるシステムの構築の方法と、利用者がGCを介して情報処理を行うことができる方法に関する事項。
- 上記システムにおいて、例えばExcelのセル(これに相当する領域を含む)に設定したGCを階層的または非階層的に複数個結合し、新たなGCとして一意の値を与え、更にそれらのGCを複数個結合したGCに一意の値を与えることにより、GC間に矛盾なく階層を作る方法と、それを分解し実行する方法に関する事項。
- コンピュータを用いた情報処理装置であって、グローバルな数値データ(例えば、倍精度浮動小数点数、DECIMAL(10進型))の有する機能の内、膨大な数値領域を扱える機能を利用して、法律関係等多量のデータの整理等に利用することができる方法に関する事項。
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