JP2019120005A - ブラインド制御装置およびブラインド制御方法 - Google Patents

ブラインド制御装置およびブラインド制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】省エネルギー効果を効率良く高めることが可能なブラインド制御装置およびブラインド制御方法を提供する。【解決手段】ブラインド制御装置10では、建物の屋内に設置されたブラインドBの近傍の窓に取り付けられて窓に対する熱流の方向を検出する熱流計と、ブラインドBの近傍に設けられて室温を測定する室温センサと、室温および熱流の方向に基づいてブラインドBの昇降を制御するブラインドコントローラ40とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ブラインド制御装置およびブラインド制御方法に関し、特に、窓の近傍に設置されるブラインドを介して冷暖房機器の省エネルギー効果を高めるように制御するブラインド制御装置およびブラインド制御方法に関する。
従来、天候の状態を判断して、電動ブラインドの開度を制御する電動ブラインドの制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電動ブラインドの制御装置では、例えば、従来の方法として、晴天の場合に電動ブラインドのスラット(はね)を閉じて直射日光を遮り、曇天の場合に電動ブラインドのスラット(はね)を大きく開けて所望の照度を得ることができる。
特開2006−9282号公報
しかしながら、上述したような特許文献1に係る電動ブラインドの制御装置では、天気の状態に基づいて電動ブラインドのスラット(はね)の開閉を制御するだけであるため、室内の空調機器による省エネルギー効果を高めるという観点からは不十分であった。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、その目的は、窓に直射日光が当たる時間帯は従来の方法でスラット(はね)の開閉を制御する一方、直射日光が当たらない時間帯の省エネルギー効果を効率良く高めることが可能なブラインド制御装置およびブラインド制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のブラインド制御装置では、建物の屋内に設置されたブラインドの近傍の窓に取り付けられて前記窓に対する熱流の方向を検出する熱流計と、前記ブラインドの近傍に設けられて室温を測定する室温センサと、前記室温および前記熱流の方向に基づいて前記ブラインドの昇降を制御するブラインドコントローラとを備える。
本発明の前記ブラインドコントローラは、前記室温センサによる室温に基づいて季節を判断する季節判定部と、前記季節判定部により判断した季節、および、前記熱流計によって検出された前記熱流の方向に応じて前記ブラインドを昇状態または降状態の何れにするかを判断するブラインド昇降判断部と、前記ブラインド昇降判断部により判断した前記昇状態または前記降状態とするための駆動信号を出力して前記ブラインドを駆動させるブラインド駆動部とを備える。
本発明の前記季節判定部は、前記室温センサによる室温が26℃以上であれば夏と判断し、前記ブラインド昇降判断部は、前記ブラインドが昇動作するように駆動させることが好ましい。
本発明の前記季節判定部は、前記室温センサによる室温が22℃以下であれば冬と判断し、前記ブラインド昇降判断部は、前記ブラインドが降昇動作するように駆動させることが好ましい。
本発明のブラインド制御方法においては、建物の屋内に設置されたブラインドの近傍の窓に取り付けられた熱流計によって前記窓に対する熱流の方向を検知する検知ステップと、前記ブラインドの近傍に設けられた室温センサによって室温を測定する室温測定ステップと、前記室温および前記熱流の方向に基づいて前記ブラインドの昇降をブラインドコントローラによって制御する制御ステップとを有する。
本発明によれば、窓に直射日光が当たる時間帯は従来の方法でスラット(はね)の開閉を制御する一方、直射日光が当たらない時間帯の省エネルギー効果を効率良く高めることが可能なブラインド制御装置およびブラインド制御方法を実現することができる。
本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置の回路構成を示す概略ブロック図である。 本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置のブラインドコントローラの回路構成を示す概略ブロック図である。 本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置による熱流方向(内側から外側へ)および季節に応じたブラインドの昇状態および降状態の説明に供する概略図である。 本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置による熱流方向(外側から内側へ)および季節に応じたブラインドの昇状態および降状態の説明に供する概略図である。 本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置によるブラインド制御方法の説明に供するフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置を用いて行われる熱負荷シミュレーションモデルの室内空間を示す概略斜視図および熱負荷シミュレーションモデルの諸条件を示す表である。 本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置を用いた場合の熱負荷削減効果を示す折れ線グラフである。 本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置を用いた場合の年間の熱負荷削減効果を示す棒グラフである。
以下、本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置の構成について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置10の全体構成を示す概略図である。図2は、本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置10の回路構成を示す概略ブロック図である。図3は、本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置のブラインドコントローラの回路構成を示す概略ブロック図である。図4は、本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置による熱流方向(内側から外側へ)および季節に応じたブラインドの昇状態および降状態の説明に供する概略図である。図5は、本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置による熱流方向(外側から内側へ)および季節に応じたブラインドの昇状態および降状態の説明に供する概略図である。図6は、本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置によるブラインド制御方法の説明に供するフローチャートである。図7は、本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置を用いて行われる熱負荷シミュレーションモデルの室内空間を示す概略斜視図および熱負荷シミュレーションモデルの諸条件を示す表である。図8は、本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置を用いた場合の熱負荷削減効果を示す折れ線グラフである。図9は、本発明の一実施の形態に係るブラインド制御装置を用いた場合の年間の熱負荷削減効果を示す棒グラフである。
図1に示すように、ブラインド制御装置10は建物としての家屋hに設けられており、主に熱流計20、室温センサ30、ブラインドコントローラ40によって構成されている。
家屋hの壁には窓Wが取り付けられており、当該家屋hの室内空間における窓Wの正面には当該窓Wと同一面積または窓Wよりも大きな面積を有するブラインドBが設けられている。ブラインドBは、ブラインドコントローラ40によって昇降動作が制御される電動ブラインドである。
ここで、ブラインド制御装置10は、基本的には、家屋hの室内空間Sinにおいて使用する空調機器(図示せず)に対する負荷すなわちエネルギー消費を極力抑制する目的でブラインドBの昇降動作を制御するものである。
具体的には、ブラインド制御装置10は、窓Wに直射日光が当たる時間帯は従来の方法でスラット(はね)の開閉を制御し、直射日光が当たらない時間帯にブラインドBを昇状態としておくべきか、降状態としておくべきかを判断してブラインドBの昇降を制御することにより、空調機器の省エネルギー効果を効率良く高めるものである。
実際上、窓Wの熱貫流率について、ブラインドBが降状態となっている場合と、ブラインドBが昇状態となっている場合とでは、ブラインドBが降状態となっている方が、確実に熱貫流率が低いことが一般的に知られている。
ここで、熱貫流率の値が大きいということは、熱流Hfが多く通過すること、すなわち断熱性能が低いことを意味し、熱貫流率の値が小さいということは、熱流Hfが通過し難いこと、すなわち断熱性能が高いことを意味している。
熱流計20は、窓Wの室内側表面に取り付けられており、窓Wに対して室内空間Sinから室外空間Soutへ、または、窓Wに対して室外空間Soutから室内空間Sinへ流れる熱流Hfの方向を検出するものである。
熱流計20は、複数の熱電対(図示せず)が直列に接続された熱電対群を有し、表面温度を検出可能であるとともに、熱流Hfの方向についても検出可能な熱流センサである。
熱流計20は、熱電対における2つの計測点の温度差に比例した電圧を出力することにより熱流Hfの方向を検出することが可能である。ここで、熱流Hfとは、温度変化に伴う熱の移動を示すものであり、室内空間Sinと室外空間Soutとの間に温度差がある場合に生じる。なお、熱流Hfは、単位時間当たりに単位面積を流れる熱エネルギー量[W/m]で表すことができる。
図2に示すように、この熱流計20は、熱流方向検知部21および表面温度測定部22を有している。熱流計20の熱流方向検知部21は、家屋hの室内空間Sinと外部の室外空間Soutとの間を流れる熱流Hfの方向(以下、これを「熱流方向」ともいう。)を検出し熱流方向データD1として出力する機能部である。なお、熱流計20の表面温度測定部22は、窓Wの室内側表面における表面温度を測定するが、本発明では必ずしも用いる必要はない。
熱流方向検知部21は、窓Wの室内空間Sin側の表面に取り付けられているため、当該窓Wに対して熱流Hfが室内空間Sinと室外空間Soutとの間で何れの方向へ向かって流れているかを検知することが可能である。
ここで、熱流方向検知部21は、熱流Hfが室内空間Sinから室外空間Soutへ流出する場合には熱流方向データD1ioを出力し、熱流Hfが室外空間Soutから室内空間Sinへ流入する場合には熱流方向データD1oiを出力する。
室温センサ30は、家屋hの室内空間Sinにおける室温hinを例えば1時間毎に測定し、これを室温データD3としてブラインドコントローラ40へ出力する。
なお、室温センサ30は、1時間毎に室温hinを測定するのではなく、1分単位、数時間単位等の任意の時間間隔で室温hinを測定し、室温データD3として出力してもよい。
室温センサ30は、家屋hの例えば壁の内側表面や窓Bの内側表面の任意の位置に取り付けられ、室内空間Sinにおける室温hinを測定し、これを室温データD3として出力する温度センサである。なお、室温センサ30は、熱流計20が取り付けられた位置に極力近い方が好ましい。
この場合も、室温センサ30は、家屋hの室内空間Sinにおける室温hinを例えば1時間毎に測定し、これを室温データD3としてブラインドコントローラ40へ出力する。なお、室温センサ30は、1時間毎に室温hinを測定するのではなく、1分単位、数時間単位等の任意の時間間隔で室温hinを測定し、室温データD3として出力してもよい。
図3に示すように、ブラインドコントローラ40は、家屋hの室内空間Sinの任意の位置に設けられ、熱流計20からの熱流方向データD1io または熱流方向データD1oi、および、室温センサ30からの室温データD3を受けてブラインドBを昇状態または降状態に制御する機能部である。
このブラインドコントローラ40は、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびHDD(Hard Disk Drive)等を有するコンピュータ構成からなり、ブラインド制御プラグラムをHDDから読み出してRAM上で実行することにより、ブラインドBを昇状態または降状態に制御することが可能である。
具体的には、ブラインドコントローラ40は、CPU等の各種ハードウェア資源とHDD等の記憶部に格納されたブラインド制御プログラムとの協働によって、季節判定部41、ブラインド昇降判断部42、および、ブラインド駆動部43を構成する。
季節判定部41は、室温センサ30からの室温hinを表す室温データD3を受け取り、当該室温hinに基づいて現在の季節を判定する機能部である。具体的には、季節判定部41は、室温センサ30からの室温データD3が示す室温hinが例えば26℃以上の場合には夏季であると判断し、室温hinが例えば22℃以下の場合には冬季であると判断する。
一般的には、夏季であれば、空調機器を使用した場合および使用しなかった場合でも室温hinが26℃以下まで下がることは少ないと考え、26℃を基準とする。また、冬季であれば空調機器を使用した場合および使用しなかった場合でも室温hinが例えば22℃以上に上がることは少ないと考え、22℃を基準とする。但し、これに限るものではなく、季節判定部41においては、任意の基準温度を設定することが可能である。
つまり季節判定部41は、室温センサ30からの室温データD3が示す室温hinに基づいて夏季であると判断した場合、夏季であることを意味する季節データD4sをブラインド昇降判断部42へ出力する。
一方、季節判定部41は、室温センサ30からの室温データD3が示す室温hinに基づいて冬季であると判断した場合、冬季であることを意味する季節データD4wをブラインド昇降判断部42へ出力する。
このように季節判定部41は、室温センサ30からの室温データD3に基づいて夏季であるか冬季であるかを判断するが、室温データD3に加えて湿度データを考慮したうえで判断してもよく、また、夏季および冬季だけでなく、春季および秋季について判断するようにしてもよい。
ブラインド昇降判断部42は、熱流計20からの熱流方向データD1io またはD1oiと、季節判定部41からの季節データD4sまたはD4wとに基づいてブラインドBを昇状態とすべきか、降状態とすべきかを判断する機能部である。
すなわちブラインド昇降判断部42は、熱流計20の熱流方向検知部21からの熱流方向データD1ioまたはD1oi、および、季節判定部41からの季節判断データD4sまたはD4wに基づいて、空調機器に対する省エネルギー効果の観点からブラインドBを昇状態または降状態に設定するべきかを判断する。
したがってブラインド昇降判断部42は、ブラインドBを昇状態とすべきか、降状態とすべきかを判断し、その判断結果に応じてブラインドBを昇状態または降状態とさせるための制御データD5upまたは制御データD5dwをブラインド駆動部43へ出力する。
ブラインド駆動部43は、ブラインド昇降判断部42からブラインドBを昇状態とさせるための制御データD5upを受けた場合には、ブラインドBに対して当該ブラインドBを巻き上げて昇状態とするための駆動信号S11をブラインドBへ出力する。
一方、ブラインド駆動部43は、ブラインド昇降判断部42からブラインドBを降状態とさせるための制御データD5dwを受けた場合には、ブラインドBに対して当該ブラインドBを巻き下げて降状態とするための駆動信号S12をブラインドBへ出力する。
例えば、図4(A)に示すように、室内空間Sinの室温hinが30℃であり、外気温houtが20℃である場合について考える。この場合、季節判定部41は室温データD3が示す室温hinが26℃以上であるために夏季であると判断し、季節データD4sをブラインド昇降判断部42へ出力する。
また、熱流計20の熱流方向検知部21は、室温hinが30℃であり、外気温houtが20℃であるため、熱流Hfが室内空間Sinから室外空間Soutへ流出することを検知し、熱流方向データD1ioをブラインドコントローラ40のブラインド昇降判断部42へ出力する。
ブラインド昇降判断部42は季節データD4sに基づいて夏季であると判定し、かつ、熱流方向検知部21からの熱流方向データD1ioに基づいて熱流Hfの熱流方向が室内空間Sinから室外空間Soutへ向かっていると認識する。
つまり、夏季において室内空間Sinの空調機器が未使用状態の場合、例えば夜間や早朝等においては、室内空間Sinの室温hinが外気温houtよりも高くなることがある。このような環境下では、できるだけ室内空間Sinの熱を外部へ放出しておきたいので、熱流Hfの流出を邪魔することのないようにブラインドBを昇状態としておく必要がある。このためブラインド昇降判断部42は、ブラインドBを昇状態とさせるための制御データD5upをブラインド駆動部43へ出力する。
一方、図4(B)に示すように、室内空間Sinの室温hinが18℃であり、外気温houtが5℃である場合について考える。この場合、室温hinが外気温houtよりも高いという点では、図4(A)の夏季と同じであるが、季節判定部41は室温データD3が示す室温hinが22℃以下であるために冬季であると判断し、季節データD4wをブラインド昇降判断部42へ出力する。
また、熱流計20の熱流方向検知部21は、室温hinが18℃であり、外気温houtが5℃であるため、熱流Hfが室内空間Sinから室外空間Soutへ流出することを検知し、熱流方向データD1ioをブラインドコントローラ40のブラインド昇降判断部42へ出力する。
ブラインド昇降判断部42は季節データD4wに基づいて冬季であると判定し、かつ、熱流方向検知部21からの熱流方向データD1ioに基づいて熱流Hfの熱流方向が室内空間Sinから室外空間Soutへ向かっていると認識する。
つまり、冬季においては室内空間Sinの空調機器が未使用状態の昼間や、空調機器が使用状態の場合においては、室内空間Sinの室温hinが外気温houtよりも高くなることが多い。このような環境下では、室内空間Sinの方が室外空間Soutよりも暖かく、できるだけ室内空間Sinの熱を外部へ放出したくないため、熱流Hfの流出を邪魔するようにブラインドBを降状態としておく必要がある。このためブラインド昇降判断部42は、ブラインドBを降状態とさせるための制御データD5dwをブラインド駆動部43へ出力する。
また、図5(A)に示すように、室内空間Sinの室温hinが27℃であり、外気温houtが35℃である場合について考える。この場合、季節判定部41は室温データD3が示す室温hinが26℃以上であるために夏季であると判断し、季節データD4sをブラインド昇降判断部42へ出力する。
また、熱流計20の熱流方向検知部21は、室温hinが27℃であり、外気温houtが35℃であるため、熱流Hfが室外空間Soutから室内空間Sinに流入することを検知し、熱流方向データD1oiをブラインドコントローラ40のブラインド昇降判断部42へ出力する。
ブラインド昇降判断部42は季節データD4sに基づいて夏季であると判定し、かつ、熱流方向検知部21からの熱流方向データD1oiに基づいて熱流Hfの熱流方向が室外空間Soutから室内空間Sinへ向かっていると認識する。
つまり、夏季において室内空間Sinの空調機器が使用状態であった場合等においては、室内空間Sinの室温hinが外気温houtよりも低くなることがある。このような環境下では、できるだけ室外空間Soutの熱流Hfを室内空間Sinに流入させたくないので、熱流Hfの流入を邪魔するようにブラインドBを降状態としておく必要がある。このためブラインド昇降判断部42は、ブラインドBを降状態とさせるための制御データD5dwをブラインド駆動部43へ出力する。
一方、図5(B)に示すように、室内空間Sinの室温hinが10℃であり、外気温houtが18℃である場合について考える。この場合、季節判定部41は室温データD3が示す室温hinが22℃以下であるために冬季であると判断し、季節データD4wをブラインド昇降判断部42へ出力する。
また、熱流計20の熱流方向検知部21は、室温hinが10℃であり、外気温houtが18℃であるため、熱流Hfが室外空間Soutから室内空間Sinに流入することを検知し、熱流方向データD1oiをブラインドコントローラ40のブラインド昇降判断部42へ出力する。
ブラインド昇降判断部42は季節データD4wに基づいて冬季であると判定し、かつ、熱流方向検知部21からの熱流方向データD1oiに基づいて熱流Hfの熱流方向が室外空間Soutから室内空間Sinへ向かっていると認識する。
つまり、冬季において室内空間Sinの空調機器が未使用状態であった場合等においては、室内空間Sinの室温hinが外気温houtよりも低くなることがある。このような環境下では、できるだけ室外空間Soutの熱流Hfを室内空間Sinに流入させたいので、熱流Hfの流入を邪魔することがないようにブラインドBを昇状態としておく必要がある。このためブラインド昇降判断部42は、ブラインドBを昇状態とさせるための制御データD5upをブラインド駆動部43へ出力する。
このようにブラインドコントローラ40においては、夏季または冬季によりブラインドBを昇状態または降状態にしておくことが空調機器に対する省エネルギー効率を高める観点から有利かを判断し、ブラインドBの昇降を制御することができる。
このようなブラインド制御装置10によるブラインドBの昇降制御方向について以下のフローチャートを用いて説明する。
図6に示すように、ブラインド制御装置10においては、RT1の開始ステップから入ってステップSP1へ移り、熱流計20により熱流Hfの熱流方向を検知した後、その検知結果である熱流方向データD1oiまたはD1ioをブラインドコントローラ40へ出力し、次のステップSP2へ移る。
ステップSP2においてブラインド制御装置10は、室温センサ30によって室内空間Sinの室温hinを測定した後、その測定結果である室温データD3をブラインドコントローラ40へ出力し、次のステップSP3へ移る。因みに、ブラインド制御装置10においては、ステップSP1とステップSP2の処理については、順番が逆でもよく、また同時であってもよい。
ステップSP3においてブラインド制御装置10は、熱流計20から熱流方向データD1oiまたはD1ioに基づいて熱流方向を認識できたか否かを判定する。ここで、否定結果が得られると、室温hinと外気温houtとの温度差がなく、熱流Hfの移動が生じていないため熱流方向データD1oiまたはD1ioを得られていないことを意味し、この場合、ステップSP1に戻る。
一方、ステップSP3において肯定結果が得られると、これは室温hinと外気温houtとの温度差があって、熱流Hfの移動が生じており、熱流方向データD1oiまたはD1ioを得られたことを意味し、この場合、次のステップSP4へ移る。
ステップSP4においてブラインド制御装置10は、ブラインドコントローラ40の季節判定部41により室温データD3に基づいて夏季であるか冬季であるかを判定し、夏季の場合には季節データD4sをブラインド昇降判断部42へ出力し、冬季の場合には季節データD4wをブラインド昇降判断部42へ出力した後、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5においてブラインド制御装置10は、ブラインド昇降判断部42により季節データD4sまたはD4w、および、熱流方向データD1oiまたはD1ioに基づいて、ブラインドBを昇状態または降状態とさせるべきかを判断し、その判断結果に応じた制御データD5upまたはD5dwをブラインド駆動部43へ出力した後、次のステップSP6へ移る。
ステップSP6においてブラインド制御装置10は、ブラインド駆動部43によりブラインド昇降判断部42からの制御データD5upまたはD5dwに応じた駆動信号S11またはS12をブラインドBへ出力することにより、当該ブラインドBを昇状態または降状態に制御し、処理を終了する。
続いて、ブラインド制御装置10を用いてブラインドBの昇降状態を制御した場合における熱負荷削減のシミュレーション結果について説明する。例えば、図7(A)および(B)に示すような熱負荷シミュレーションモデルM1(以下、これを単に「モデルM1」ともいう。)について空調機器を使用した場合の熱負荷の削減量(以下、これを「熱負荷削減量」ともいう。)を調べた。ここで、熱負荷削減量は、熱流Hfと同じ熱エネルギー量の単位[W/m]を用いた。
モデルM1は、例えば用途を事務所とし、外壁OWa、窓W、内壁IWa、側壁SWa、および、天井面Ceによって仕切られた室内空間Sinである。このようなモデルM1の室内空間Sinに対して、図7(B)に示すように、建物条件、部材条件、内部発熱条件、室内温湿度条件、空調条件、および、気象データの諸条件を元にシミュレーションが行われた。
図8は、ブラインド制御装置10を用いてモデルM1において窓Wに取り付けられたブラインドBを昇状態または降状態とした場合と、ブラインド制御装置10を用いることなくブラインドBを逆の降状態または昇状態とした場合とでは、連続動作させた際の空調機器の負荷の削減量X(以下、これを「連続空調負荷削減量」ともいう。)[W/m]にどれだけ差が生じるかについて、方角を変えてシミュレーションした結果である。
この場合、窓Wが南方向を向いている場合にブラインド制御装置10によりブラインドBの昇降を制御したときが最も連続空調負荷削減量X[W/m]が大きく、西方向、東方向、北方向の順となることが分かった。すなわち、太陽の光が窓Wから最も多く入ってくる南方向に窓Wが設けられているときほど、ブラインド制御装置10によりブラインドBの昇降を制御すれば、効率良く空調機器の省エネルギー効率を高められることが分かった。
図9に示すように、連続空調負荷削減量X[W/m]を年間単位の熱負荷削減率Yとして換算した場合であっても、連続空調負荷削減量X[W/m]と同様に、南方向、西方向、東方向、北方向の順となっていることが分かった。
なお、上述した実施の形態におけるブラインド制御装置10では、季節データD4sまたはD4wを考慮してブラインドBの昇降を制御するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、室内空間Sinの室温hinと、図示しない外気温センサを用いて測定した屋外空間Soutの外気温houtとの温度差、および、熱流Hfの方向に基づいてブラインドBの昇降を制御するようにしてもよい。
特に、夏季にのみ空調機器の冷房を使用する場合、ブラインド制御装置10では、例えば、図4(A)に示したように、室温hinが外気温houtより高く、熱流hfが室内空間Sinから室外空間Soutへ流れる場合には、常にブラインドBを昇状態に制御し、図5(A)に示したように、室温hinが外気温houtより低く、熱流hfが室外空間Soutから室内空間Sinへ流れる場合には、常にブラインドBを降状態に制御すればよい。
同様に、冬季にのみ空調機器の暖房をしようする場合、ブラインド制御装置10では、例えば、図4(B)に示したように、室温hinが外気温houtより高く、熱流hfが室内空間Sinから室外空間Soutへ流れる場合には、常にブラインドBを降状態に制御し、図5(B)に示したように、室温hinが外気温houtより低く、熱流hfが室外空間Soutから室内空間Sinへ流れる場合には、常にブラインドBを昇状態に制御すればよい。
また、上述した実施の形態におけるブラインド制御装置10では、ブラインドBと当該ブラインド制御装置10のブラインドコントローラ40とを個別に設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ブラインドBとブラインド制御装置10のブラインドコントローラ40とを一体に設けるようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態におけるブラインド制御装置10では、室温センサ30を個別に設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、熱流計20の表面温度測定部22を室温センサ30の代替品として用い、室温センサ30を設けないようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態におけるブラインド制御装置10では、設置対象として家屋hに設けられている場合について述べたが、本発明はこれに限らず、屋内を有する倉庫、車庫、体育館、コンサートホールその他種々の建物に設けられていてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に係るブラインド制御装置10に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。
10……ブラインド制御装置、20……熱流計、21……熱流方向検知部、22……表面温度測定部、30……外気温センサ、40……ブラインドコントローラ、41……季節判定部、42……ブラインド昇降判断部、43……ブラインド駆動部、h……家屋、W……窓、Sin……室内空間、Sout……室外空間、B……ブラインド、Hf……熱流、hin……室温。

Claims (5)

  1. 建物の屋内に設置されたブラインドの近傍の窓に取り付けられて前記窓に対する熱流の方向を検出する熱流計と、
    前記ブラインドの近傍に設けられて室温を測定する室温センサと、
    前記室温および前記熱流の方向に基づいて前記ブラインドの昇降を制御するブラインドコントローラと
    を備えるブラインド制御装置。
  2. 前記ブラインドコントローラは、
    前記室温センサの室温に基づいて季節を判定する季節判定部と、
    前記季節判定部により判断した季節、および、前記熱流計によって検出された前記熱流の方向に応じて前記ブラインドを昇状態または降状態の何れにするかを判断するブラインド昇降判断部と、
    前記ブラインド昇降判断部により判断した前記昇状態または前記降状態とするための駆動信号を出力して前記ブラインドを駆動させるブラインド駆動部と
    を備える請求項1に記載のブラインド制御装置。
  3. 前記季節判定部は、前記室温センサの室温が26度以上であれば夏と判断し、
    前記ブラインド昇降判断部は、前記ブラインドが昇動作するように駆動させる
    請求項2に記載のブラインド制御装置。
  4. 前記季節判定部は、前記室温センサの室温が22度以下であれば冬と判断し、
    前記ブラインド昇降判断部は、前記ブラインドが降昇動作するように駆動させる
    請求項2に記載のブラインド制御装置。
  5. 建物の屋内に設置されたブラインドの近傍の窓に取り付けられた熱流計によって前記窓に対する熱流の方向を検知する検知ステップと、
    前記ブラインドの近傍に設けられた室温センサによって室温を測定する室温測定ステップと、
    前記室温および前記熱流の方向に基づいて前記ブラインドの昇降をブラインドコントローラによって制御する制御ステップと
    を有するブラインド制御方法。
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