JP2019118042A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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【課題】カメラグループ毎に異なる注視点を設定して仮想視点画像の元になる複数視点画像を得るシステムにおいて、オクルージョン領域の発生を抑えた高精度の3次元モデルを生成する。【解決手段】複数のカメラで撮影された複数視点画像を用いて、仮想カメラから見た仮想視点画像を生成するための情報処理装置であって、第1の注視点で撮影を行う第1のカメラグループによって得られた第1の複数視点画像及び前記第1の注視点とは異なる第2の注視点で撮影を行う第2のカメラグループによって得られた第2の複数視点画像のうち、前記仮想カメラの注視する方向を示す仮想注視点に近い方の注視点で撮影された複数視点画像を少なくとも用いて、オブジェクトの3次元モデルを生成する画像処理手段を備え、前記画像処理手段は、前記仮想注視点から遠い方の注視点で撮影された複数視点画像のうち所定の条件を満たす画像をさらに用いて、前記3次元モデルの生成を行うことを特徴とする。【選択図】図14

Description

本発明は、複数の視点位置から撮像した複数視点画像に基づき、仮想視点からの画像を生成する技術に関する。
昨今、複数台の実カメラで撮影した画像を用いて、3次元空間内に仮想的に配置した実際には存在しないカメラ(仮想カメラ)からの画像を再現する仮想視点画像技術が注目されている。この仮想視点画像技術によれば、例えばスポーツの試合におけるハイライトシーンを様々な角度から視聴することが可能になるため、ユーザにより高臨場感を与えることができる。ここで、例えばサッカーやラグビーといった比較的競技エリアの広いスポーツでは、カメラの視線方向を表す注視点が1つだけでは全エリアをカバーすることが困難な場合がある。このように撮影エリアが広範囲に及ぶ場合に、複数のカメラで構成されるカメラグループ毎に異なる注視点を設定して、全エリアの撮影をカバーすることがある。
特開2015−2529号公報
仮想視点画像の生成においては、まずオブジェクトの3次元モデルを生成し、これを仮想カメラから見た場合の形状推定を行ってマッピングするという処理が行われる。より多くの視点からの撮影画像があるほどより高精度の3次元モデルが得られることになるが、現実にはコストやデータ伝送量の制約などがあるため、設置できるカメラ台数にも制限がある。そうなると、上述のように撮影エリアが広く、カメラグループ毎に異なる注視点を設定して撮影を行うシステムにおいては、各カメラグループに対して十分な数のカメラを割り当てることが難しくなる。その結果、いわゆるオクルージョン領域が発生しやすくなり、特にオブジェクトが複雑な形状をしている場合などは、その形状を正確に再現するのに十分な数の複数視点画像が得られないということが起こりやすくなる。
この点、例えば特許文献1では、オクルージョン領域が発生しないようにするためのカメラ位置の導出技術が提案されている。しかしながら、撮影シーンがサッカー等のスポーツシーンの場合、選手やボールといった主要なオブジェクトはフィールド内を自由に移動する。スタジアム等に設置された各カメラの位置や姿勢を、選手やボールの動きに合わせ瞬時に制御することは困難である。したがって、スポーツの試合等の撮影画像から3次元モデルを生成する場合において、この特許文献1の技術によってオクルージョン領域を十分に除去することはできない。
本発明に係る情報処理装置は、複数のカメラで撮影された複数視点画像を用いて、仮想カメラから見た仮想視点画像を生成するための情報処理装置であって、第1の注視点で撮影を行う第1のカメラグループによって得られた第1の複数視点画像及び前記第1の注視点とは異なる第2の注視点で撮影を行う第2のカメラグループによって得られた第2の複数視点画像のうち、前記仮想カメラの注視する方向を示す仮想注視点に近い方の注視点で撮影された複数視点画像を少なくとも用いて、オブジェクトの3次元モデルを生成する画像処理手段を備え、前記画像処理手段は、前記近い方の注視点とは異なる注視点で撮影された複数視点画像のうち所定の条件を満たす画像をさらに用いて、前記3次元モデルの生成を行うことを特徴とする。
本発明によれば、カメラグループ毎に異なる注視点を設定して仮想視点画像の元になる複数視点画像を得るシステムにおいて、オクルージョン領域の発生を抑えた高精度の3次元モデルを生成することができる。
仮想視点画像生成システムの構成の一例を示す図 カメラアダプタの内部構成を示す機能ブロック図 (a)はサーバのソフトウェア構成を示すブロック図、(b)は設置シミュレータのソフトウェア構成を示すブロック図 カメラシステム110a〜110hのグループ分けを説明する図 点Aを注視点とするカメラグループに属する4台のカメラA1〜A4の撮影可能範囲を示す図 カメラA1の撮影可能範囲を示す図 カメラA2の撮影可能範囲を示す図 カメラA3の撮影可能範囲を示す図 カメラA4の撮影可能範囲を示す図 点Bを注視点とするカメラグループに属する4台のカメラB1〜B4の撮影可能範囲を示す図 カメラB1の撮影可能範囲を示す図 カメラB2の撮影可能範囲を示す図 カメラB3の撮影可能範囲を示す図 カメラB4の撮影可能範囲を示す図 カメラマップの作成手順を示すフローチャート 設置シミュレーション用UI画面の一例を示す図 設置シミュレーション用UI画面の一例を示す図 設置シミュレーション用UI画面の一例を示す図 設置シミュレーション用UI画面の一例を示す図 カメラマップの一例を示す図 仮想視点画像を生成する処理の流れを示すフローチャート
実施形態1
本実施形態は、複数のカメラで構成されるカメラグループ毎に異なる注視点を設定して、全撮影範囲をカバーする仮想視点画像の生成システムを前提とする。本実施形態の説明に入る前に、用語について確認しておく。まず、注視点とは、カメラが注視する方向(視線方向)を表す点である。仮想視点画像とは、エンドユーザ及び/又は選任のオペレータ等が自由に仮想カメラの位置及び姿勢を操作することによって生成される映像であり、自由視点画像や任意視点画像などとも呼ばれる。また、生成される仮想視点画像やその元になる複数視点画像は、動画であっても、静止画であってもよい。すなわち、本明細書において「画像」という文言は、動画と静止画の双方の概念を含み得るものとして用いる。以下では、入力される複数視点画像及び出力される仮想視点画像が、共に動画である場合の例を中心に説明するものとする。
(システム構成)
まず、競技場(スタジアム)などの施設に複数のカメラを設置して、仮想視点画像の元となる複数視点画像の撮影を行うシステムの概要について、図面を参照して説明する。図1は、仮想視点画像生成システムの構成の一例を示す図である。図1の仮想視点画像生成システムは、全8台のカメラシステム110a〜110h、スイッチングハブ(以下、「HUB」)120、制御装置130、サーバ140、データベース(以下、「DB」)150及び設置シミュレータ180で構成される。
カメラシステム110a〜110hは、レンズや撮像センサなどで構成されるカメラ111a〜111h、及び制御装置130の指示に従って撮影制御や所定の画像処理を行うカメラアダプタ112a〜112hを備える。図2は、カメラアダプタの内部構成を示す機能ブロック図である。カメラアダプタは、カメラ制御部200、前景分離部210、伝送部220及びネットワークアダプタ230で構成される。カメラ制御部200は、撮影制御、撮影画像の取得、同期信号の提供、時刻設定などを行う。カメラの撮影制御とは、例えばフレームレートといった撮影パラメータの設定・参照、撮影中やエラーといった状態情報の取得、撮影の開始や停止、ピント調整などである。同期信号の提供や時刻設定には、後述の同期制御部222によってタイムサーバとしてのサーバ140と同期した時刻が利用される。同期信号の提供により、撮影タイミング(制御クロック)がカメラに指示され、時刻設定により、カメラから受け取る画像データに対しサーバ140と同期した時刻のタイムコードが付与される。前景分離部210は、カメラが撮影した画像(全景画像)を、撮影シーン内の特定のオブジェクトに対応する前景の画像領域とそれ以外の背景の画像領域とに分離する処理を行う。ここで、特定のオブジェクトとは、撮影シーンが例えばサッカーの試合であれば、選手やボールといった時系列に撮影を行った場合に動きのある画像部分が主に該当し、フィールドや観客席といった動きない部分が通常は背景となる。伝送部220は、画像伝送処理部221と同期制御部222とからなり、後述のネットワークアダプタ230を介してHUB120等に対するデータの伝送を制御する。画像伝送処理部221は、画像データを、後述のデータ送受信部231を介して他のカメラアダプタ112やサーバ140へ転送する際に必要なメタ情報の生成などを行う。また、画像伝送処理部221は、他のカメラアダプタからデータ送受信部231を介して受信したデータ(伝送プロトコル規定のパケットサイズにフラグメントされたデータ)を画像データに復元する。同期制御部222は、例えばIEEE1588規格のPTP(Precision Time Protocol)に準拠し、タイムサーバとしてのサーバ140と時刻同期に係わる処理を行う。ネットワークアダプタ230は、データ送受信部231と時刻制御部232とからなる。データ送受信部231は、ネットワークケーブル160を介して他のカメラアダプタとデータ通信を行う。またネットワークケーブル160/170及びHUB120を介して、サーバ140や制御装置130とデータ通信を行う。時刻制御部232、例えばIEEE1588規格のOrdinay Clockに準拠し、タイムサーバとしてのサーバ140との間で送受信したデータのタイムスタンプの保存や、時刻同期を行う。
HUB120は、ネットワーク上のデータ伝送のルーティングを行う。カメラシステム110a〜110hの間は、ネットワークケーブル160a〜160gによって、隣り合うカメラシステム同士がデイジーチェーン方式で接続されている。ネットワークは特に限定されるものではなく、イーサネットやInfiniband等が用いられる。カメラ111a〜111hで撮影された画像のデータは、ネットワークケーブル160a〜160gを介して伝送される。HUB120とカメラシステム110aとの間はネットワークケーブル170aで接続され、HUB120とカメラシステム110hとの間はネットワークケーブル170bで接続されている。上述のような構成を有する全8台のカメラシステム110a〜110hにおいて取得された撮影画像データは、以下のようにしてサーバ140に集約され、DB150に保存される。まず、カメラシステム110aが、撮影した全景画像に対し前景・背景分離処理を行って前景領域の画像を抽出し、そのデータをネットワークケーブル160a介して、カメラシステム110bに伝送する。カメラシステム110bでも、撮影した全景画像に対し同様の処理を行って、当該処理後の画像データを、カメラシステム110aから取得した画像データと合わせてカメラシステム110cに伝送する。残りのカメラシステムでも同様の処理が実行され、8台のカメラシステム110a〜110hそれぞれで取得された計8視点分の画像データが、ネットワークケーブル170bを介してHUB120に伝送され、サーバ140により最終的にDB150に保存される。こうして得られた複数視点画像データを用いてサーバ140は、3次元モデルの生成やレンダリングを行う。なお、本実施形態では、背景領域の画像データについては別途用意したものを予めサーバ140で保持しておきこれを使用するものとする。しかし、このような態様に限定されるものではなく、前景分離部210を省略し、撮影した全景画像のデータをそのまま伝送し、前景と背景との分離をサーバ140で行うような構成であってもよい。
制御装置130は、各カメラシステム110a〜110hやサーバ140を統括的に制御する。制御装置130は、カメラ111a〜111hそれぞれの位置、姿勢、画角ないしは焦点距離といった基本情報(以下、「カメラパラメータ」と呼ぶ。)をキャリブレーションによって取得する。また、制御装置130は、仮想視点画像の生成条件、具体的には、仮想カメラの位置を表す仮想視点や仮想カメラの視線方向を表す仮想注視点の指定を受け付けるGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)を備える。なお、仮想視点や仮想注視点は、撮影された画像の解析結果(例えば特定の選手に対応するオブジェクト領域の抽出と追跡など)に基づいて自動で設定するようにしてもよい。キャリブレーションにより得られたカメラパラメータは各カメラシステム110に送られ、ユーザ入力等に基づき設定された仮想カメラに関する情報はサーバ140に送られる。また、制御装置130は、複数視点画像を元にサーバ140で生成された仮想視点画像を、例えば不図示の表示装置やネットワーク上の他の情報処理装置に出力する。
サーバ140は、制御装置130で受け付けた仮想視点画像の生成条件(仮想カメラ情報)に基づいて、DB150からその元となる複数視点画像データを読み出し、3次元モデルの生成やレンダリングを行って仮想視点画像を生成する。図3(a)は、サーバ140において仮想視点画像の生成を実現するソフトウェアの構成を示すブロック図である。図3(a)に示すとおり、サーバ140における仮想視点画像の生成は、カメラマップ管理部301、画像データ管理部302、仮想カメラ情報管理部303及び画像処理部304の4つの主要ソフトウェアモジュールによって実現される。カメラマップ管理部301は、後述するカメラマップのデータを設置シミュレータ180から取得して内部メモリ(不図示)或いはDB150に保存したり、それを必要に応じて読み出すといった管理を行う。画像データ管理部302は、各カメラアダプタ112a〜112hから受信した画像データを取得してDB150に保存したり、それを必要に応じて読み出すといった管理を行う。カメラアダプタ112a〜112hから送られてくる画像データには、その撮影を行ったカメラ111a〜111hのカメラパラメータのデータも付加されており、両者は関連付けて管理される。仮想カメラ情報管理部303は、ユーザによって設定された仮想カメラの位置や姿勢といった仮想視点画像の生成ために必要な情報を制御装置130から取得して内部メモリ(不図示)に保存したり、それを必要に応じて読み出すといった管理を行う。画像処理部304は、カメラマップ、複数視点から撮影された画像(カメラパラメータを含む)、仮想カメラ情報に基づき、仮想視点画像を生成する。画像処理部304は、画像選択部305、3次元モデル生成部306、レンダリング部307で構成される。画像処理部304を構成する各部の詳細については後述する。また、サーバ140は、タイムサーバ機能を有し、カメラシステム110a〜110hで同期撮影を行うための制御も担う。なお、同期撮影のための処理を、サーバ140に代えて各カメラシステム110a〜110hが独立して行ってもよい。
DB150は、サーバ140から受け取った画像データを蓄積し、蓄積した画像データを必要に応じてサーバ140に提供する。なお、HUB120とサーバ140との間はネットワークケーブル170cで、サーバ140とDB150との間はネットワークケーブル170dで、HUB120と制御装置130との間はネットワークケーブル170eで接続されている。
設置シミュレータ180は、カメラの設置シミュレーションを行なう。そして、設置後の各カメラが、3次元モデルの生成に適した画像を撮影できるかどうかを特定可能な情報である、各カメラグループに属するカメラ毎の撮影可能範囲を示したカメラマップを生成する。本実施形態においては、スタジアム等の撮影対象空間内に複数の注視点を設定することを前提としており、設定された複数の注視点のそれぞれに関し、どのカメラで撮影した画像であれば3次元モデル生成に使用可能かを示したカメラマップが事前に作成される。図3(b)に示すとおり、設置シミュレータ180は、UI制御部311、解析部312及びカメラマップ生成部313の3つの主要モジュールを備える。UI制御部311は、カメラマップを作成するためのUI画面を表示装置(不図示)に表示し、UI画面上で行われたユーザ操作を受け付ける等の制御を行う。UI画面を介してなされたユーザ操作の情報は、解析部312に渡される。解析部312は、UI制御部311から受け取ったユーザ操作情報に基づいて、各カメラ111a〜111hの位置や姿勢等のシミュレーションを行なう。カメラマップ生成部313は、解析部312におけるシミュレーション結果に基づきカメラマップを作成する。作成されたカメラマップのデータは、不図示のメモリ等に保存され、必要に応じてサーバ140に送られる。
上述した制御装置130、サーバ140、DB150、設置シミュレータ180は、一般的なコンピュータが備える基本的なハードウェア構成を有している。具体的には、演算処理装置としてのCPU、そのワークエリアを提供するDRAM、プログラムや各種データを記憶するHDDやフラッシュメモリ等を備えている。さらに、制御装置130や設置シミュレータ180は、上記基本構成に加え、ユーザに各種情報を提示し必要な入力操作を受け付けるためのGUI、例えばタッチパネル式の表示装置、マウスやキーボードといった入力装置なども備える。また、図3(a)及び(b)の機能ブロック図において示されるソフトウェア構成の一部をハードウェアで実現しても構わない。また、前述の図1に示すシステム構成では、複数のカメラシステム間をデイジーチェーン方式で接続しているが、HUB120と各カメラシステム110a〜110hをそれぞれ直接接続するスター型接続でも構わない。また、カメラシステムの数は8台に限定されるものではなく、対象撮影シーンや撮影環境、要求される画質等に応じて適宜決定される。さらに図1のシステム構成では、デイジーチェーンとなるようすべてのカメラシステムをカスケード接続しているが、例えば複数のカメラシステムをいくつかのグループに分割し、グループ単位でカメラシステム間をデイジーチェーン接続してもよい。そして、分割単位の終端となるカメラアダプタがスイッチングハブに接続されて、サーバ140へ画像データの入力を行うようにしてもよい。このような構成は、例えば、複数フロアで構成されるスタジアムにカメラシステムを配備する場合など、撮影対象空間が大規模施設である場合において特に有効である。このような接続構成とすることで、例えばフロア毎或いはスタジアムの半周毎にサーバ140への画像データの入力を行うことができるため、全カメラシステムを1つのデイジーチェーンで接続することが困難な場合にも柔軟にシステムを構築できる。また、本実施形態では、各カメラシステムは、カメラとカメラアダプタとをそれぞれ有しているが、この構成に限定するものではなく、例えば1台のカメラシステムが1台のカメラアダプタと複数のカメラを有する構成でもよい。また、カメラアダプタの機能の少なくとも一部をサーバ140が有していてもよい。
以下、特別な説明がない場合は、カメラシステム110a〜110hまでを区別せず「カメラシステム110」と表記するものとする。また、各カメラシステム110内の構成やネットワークケーブルについても同様に、「カメラ111」、「カメラアダプタ112」、「ネットワークケーブル160」といった具合に表記するものとする。
続いて、本実施形態におけるカメラシステム110の配置と、そのグループ分けについて説明する。図4は、サッカーの試合を行うスタジアムに設置される計8台のカメラシステム110a〜110hのグループ分けを説明する図である。図4において、各カメラシステム110は1系統のデイジーチェーンで接続されている。そして、サッカーを行うフィールド400のうち点Aを注視点とした領域の撮影を担当するカメラグループAと点Bを注視点とした領域の撮影を担当するカメラグループBとにグループ分けされている。より詳細には、黒で示すカメラシステム110a、110c、110f及び110hがカメラグループAに属し、白で示すカメラシステム110b、110d、110e及び110gがカメラグループBに属している。注視点A及び注視点Bはそれぞれフィールド400の半分の領域における中心に該当し、各カメラグループが担当する撮影領域を分けることで、フィールド400全体の撮影をカバーするようになっている。そして、各カメラグループが担当する撮影領域は、以下のようにフィールド400を分割した小領域によって特定される。本実施形態の場合、撮影対象であるフィールド400の領域を8つの小領域(サブエリア)に分割している。そして、注視点Aに隣接する4つのサブエリア{サブエリア(1,1)、サブエリア(1,2)、サブエリア(2,1)、サブエリア(2,2)}が、カメラグループAが担当する領域となっている。同様に、注視点Bに隣接する4つのサブエリア{サブエリア(1,3)、サブエリア(1,4)、サブエリア(2,3)、サブエリア(2,4)}が、カメラグループBが担当する領域となっている。
サーバ140は、カメラ111a〜111hによって撮影された複数視点画像の中から、カメラマップと仮想注視点の情報とに基づき選択した画像を用いて、3次元モデルの生成や仮想視点画像の生成を行う。以降、説明の便宜上、カメラグループAに属するカメラシステム110a、110c、110f及び110hをそれぞれカメラA1、A2、A3、A4と表記するものとする。同様に、カメラグループBに属するカメラシステム110b、110d、110e及び110gをそれぞれカメラB1、B2、B3、B4と表記するものとする。
図5は、点Aを注視点とするカメラグループAに属するカメラA1、A2、A3、A4がそれぞれ撮影することが可能な範囲を示す図である。図5において、カメラA1から伸びる二点鎖線の三角形501がカメラA1の撮影可能な範囲を示し、同様に、カメラA2〜A4からそれぞれ伸びる三角形502〜504がカメラA2〜A4の撮影可能な範囲をそれぞれ示している。上述のとおり、カメラグループAに属する4台のカメラA1〜A4は、注視点Aに隣接するサブエリア(1,1)、サブエリア(1,2)、サブエリア(2,1)、サブエリア(2,2)を適切に撮影できるように、その撮影方向や画角(焦点距離)が設定されている。
図6は、カメラA1の撮影可能範囲501のみを示した図である。図6から明らかなように、カメラA1の画角範囲である撮影可能範囲501には、上記4つのサブエリア{サブエリア(1,1)、サブエリア(1,2)、サブエリア(2,1)、サブエリア(2,2)}が包含されている。これら4つのサブエリアに加え、カメラグループBが担当する注視点Bに隣接するサブエリア(2,3)とサブエリア(2,4)も完全に包含されている。なお、本実施形態では、例えばサブエリア(1,3)の多くの部分が撮影可能範囲501に含まれているもののその一部が欠けていることから、サブエリア(1,3)は撮影可能範囲501に含まれるサブエリアとしてはカウントされない。しかし、分割単位をもっと細かく(サブエリアのサイズをもっと小さく)することで、より多くの部分が撮影可能範囲501に含まれるサブエリアとしてカウントされ得ることになる。
図7は、カメラA2の撮影可能範囲502のみを示した図である。図7から明らかなように、カメラA2の撮影可能範囲502には、カメラグループBが担当する注視点Bに隣接するどのサブエリアも完全には含まれないことが分かる。また、図8は、カメラA3の撮影可能範囲503のみを示した図である。図8から明らかなように、カメラA3の撮影可能範囲503には、カメラA2の撮影可能範囲502と同様、カメラグループBが担当する注視点Bに隣接するどのサブエリアも完全には含まれないことが分かる。そして、図9は、カメラA4の撮影可能範囲504のみを示した図である。図9から明らかなように、カメラA1の撮影可能範囲504には、上記4つのサブエリア{サブエリア(1,1)、サブエリア(1,2)、サブエリア(2,1)、サブエリア(2,2)}が包含されている。これら4つのサブエリアに加え、カメラグループBが担当する注視点Bに隣接するサブエリア(1,3)とサブエリア(1,4)も完全に包含されている。
図10〜図14は、前述の図5〜図9にそれぞれ対応している。まず図10は、図5に対応する図であり、点Bを注視点とするカメラグループBに属するカメラB1、B2、B3、B4がそれぞれ撮影することが可能な範囲を示す図である。図10において、カメラB1から伸びる二点鎖線の三角形1001がカメラB1の撮影可能範囲を示し、同様に、カメラB2〜B4からそれぞれ伸びる三角形1002〜1004がカメラB2〜B4の撮影可能範囲をそれぞれ示している。上述のとおり、カメラグループBに属する4台のカメラB1〜B4は、注視点Bに隣接するサブエリア(1,3)、サブエリア(1,4)、サブエリア(2,3)、サブエリア(2,4)を適切に撮影できるように、その撮影方向や画角(焦点距離)が設定されている。図11は、カメラB1の撮影可能範囲1001のみを示した図である。図11から明らかなように、カメラB1の撮影可能範囲1001には、カメラグループAが担当する注視点Aに隣接するどのサブエリアも完全には含まれないことが分かる。図12は、カメラB2の撮影可能範囲1002のみを示した図である。図12から明らかなように、カメラB2の撮影可能範囲1002には、4つのサブエリア{サブエリア(1,3)、サブエリア(1,4)、サブエリア(2,3)、サブエリア(2,4)}が包含されている。これら4つのサブエリアに加え、カメラグループAが担当する注視点Aに隣接するサブエリア(2,1)とサブエリア(2,2)も完全に包含されている。図13は、カメラB3の撮影可能範囲1003のみを示した図である。図13から明らかなように、カメラB3の撮影可能範囲1003には、カメラB2の撮影可能範囲1002と同様、4つのサブエリア{サブエリア(1,3)、サブエリア(1,4)、サブエリア(2,3)、サブエリア(2,4)}が包含されている。これら4つのサブエリアに加え、カメラグループAが担当する注視点Aに隣接するサブエリア(2,1)とサブエリア(2,2)も完全に包含されている。図14は、カメラB4の撮影可能範囲1004のみを示した図である。図14から明らかなように、カメラB4の撮影可能範囲1004には、カメラB1の撮影可能範囲1001と同様、カメラグループAが担当する注視点Aに隣接するどのサブエリアも含まれないことが分かる。
(カメラマップの作成)
次に、設置シミュレータ180における、カメラマップの作成について詳しく説明する。図15は、カメラマップが作成されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。このフローに示す一連の処理は、前述のUI制御部311、解析部312及びカメラマップ生成部313の機能を実現するためのプログラムをCPUが実行することで実現される。以下、図15のフローチャートに沿って、カメラマップが完成するまでの流れについて説明する。
まず、ステップ1501では、UI制御部311が、カメラ111の設置シミュレーション用のUI画面を不図示の表示装置に表示する。図16は、設置シミュレーション用のUI画面の一例を示す図である。図16のUI画面の左側にある画像表示部1601には、撮影対象の場所(ここではサッカー用のスタジアム)を俯瞰で見た場合の画像が表示されている。この俯瞰画像は、例えばコンピュータグラフィック(CG)によって作成する。本実施形態では、プルダウンメニュー1602において、“注視点位置”又は“カメラ位置”が選択されていると図16に示すようなスタジアム全体の俯瞰画像が表示される。また、プルダウンメニュー1602において、“撮影可能範囲”が選択されていると設定中のカメラパラメータに基づき撮影可能な範囲を示す画像が表示される。ユーザはこのようなUI画面を用いて、カメラ111の設置のシミュレーションを行う。なお、撮影対象空間の俯瞰画像として、スタジアムを真上から見た平面的な画像を用いてもよい。
続くステップ1502では、まず、いずれかのカメラグループに対応する注視点がユーザ入力に基づいて設定される。この注視点設定は、どの注視点に対応するカメラグループのカメラ111の設定を行うのかを決めることと同義である。フィールド400を二分するように各カメラグループで担当を分けて撮影を行う本実施形態では、前述の注視点Aまたは注視点Bのいずれかが設定されることになる。例えば注視点Aを設定する場合、ユーザは、名前入力欄1603に“A”と入力し、マウスを操作してポインタ1610の位置でOKボタンを押下する。これにより、ユーザが指定した位置が注視点Aとして設定されることになる。また、注視点Bについても同様に設定される。注視点Aの設定に続けて、プルダウンメニュー1602で“カメラ位置”が選択されると、UI制御部311はUI画面を図17の状態に遷移させ、ステップ1503に進む。
ステップ1503では、ステップ1502で設定された注視点に対応するカメラグループに属するカメラとなる、設置シミュレーションの対象カメラが、ユーザ入力に基づいて決定される。本実施形態の場合、ユーザが、例えば名前入力欄1701に“カメラA1”と入力し、OKボタンを押下することで、対象カメラを表すアイコン1710が画像表示部1601に表示される。
ステップ1504では、解析部312が、対象カメラに対し、カメラパラメータの初期値を設定する。ここでの初期値は任意の値でよく、例えば設置予定の総カメラ台数などから推測される大凡のカメラ位置や姿勢を表す値などでも構わない。この設定を受けて、UI制御部311は、当該初期値の内容をUI画面に反映する。これにより、対象カメラを表すアイコン1710が、初期値に対応する位置まで移動する(矢印1711はこの移動を示す)。
ステップ1505では、UI制御部311が、ユーザによる対象カメラの調整を受け付ける。具体的には、マウスやキーボードを介して入力されたカメラパラメータに関するユーザ指定を受け付け、当該指定された内容に従ってUI画面上のカメラアイコン1710の位置や姿勢を変更する。例えば、ユーザは、初期値に対応する位置にあるカメラアイコン1710が注視点Aを向くよう、姿勢入力欄1703に所望の値を入力し、OKボタンを押下する。このユーザ入力に応じて、例えば図18に示すように、カメラアイコン1710の向きが変化する。このとき、調整を行いやすくするために、例えば現時点のカメラパラメータにおける対象カメラの視線方向を表す線1800を表示してもよい。また、ユーザが、UI画面上のプルダウンメニュー1602の中から“撮影可能範囲”を選択すると、UI制御部311は、画像表示部1601における表示内容を、対象カメラが撮影可能な範囲を示す画像に切り替える。図19はこの切り替え後のUI画面の状態を示している。これによりユーザは、カメラパラメータの現時点の入力値に対応する対象カメラから撮影可能な映像を確認することができ、その確認結果を踏まえ、当該対象カメラの位置や姿勢の微調整を行なうことができる。また、図18や図19のUI画面上に、例えば画角(或いは焦点距離)を調整するための画角入力欄(不図示)をさらに設けてもよい。この場合、例えば図18の状態の画像表示部1601において対象カメラの画角を示す線等を重畳表示し、図19の状態に遷移したときには画像表示部1601に示される撮影可能範囲が指定された画角に応じて変化するようにすればよい。
次に、ステップ1506では、調整後の内容で対象カメラに関するカメラパラメータの設定が問題ないかどうかが判定される。この判定は、ユーザ入力に基づくものであってもよいし、解析部312が自動で行うものであってもよい。ユーザ入力に基づく場合は、UI画面上でユーザが目視で判断した結果をマウス等で入力させ、その結果に従えばよい。自動判定の場合は、ステップ1502で設定された注視点に対応する撮影領域(本実施形態では注視点に隣接する4つのサブエリア)が、調整後のカメラパラメータに基づく対象カメラによって撮影可能かどうかを画像解析によって判定すればよい。対象カメラに関するカメラパラメータの設定に問題がなければステップ1507に進む。一方、問題があれば、現在の設定内容では問題がある旨のメッセージ等をUI画面上にサブウィンドウ等で表示(不図示)するなどした上でステップ1505に戻り、再度の調整を受け付ける。
ステップ1507では、ステップ1502で設定した注視点に対応するカメラグループに属するすべてのカメラ111についてのカメラパラメータの設定が完了したか否かが判定される。例えば、各カメラグループを構成するカメラの台数が予め分かっていてその情報を解析部312に保持しておけば、当該台数分のカメラパラメータの設定が済んだ段階で設定完了と判定されることになる。或いは、ユーザ自身が設定完了の入力を行ってもよい。設定された注視点に対応するすべてのカメラ111についての設置シミュレーションが完了していれば、ステップ1508に進む。一方、引き続き他のカメラの設置シミュレーションを行う場合はステップ1503戻り、次の対象カメラが決定されて処理が続行される。
ステップ1508では、注視点の設定が完了したか否かが判定される。例えば、撮影対象空間内に合計で何個の注視点を設定するのかが予め分かっていてその情報を解析部312に保持しておけば、予定数分の注視点の設定が済んだ段階で注視点の設定は完了と判定されることになる。或いは、ユーザ自身が設定完了の入力を行ってもよい。設定すべき注視点が残っている場合は、ステップ1502に戻り、別の注視点が設定される。一方、必要な注視点の設定が完了した場合は、ステップ1509に進む。
ステップ1509では、解析部312が、設定されたすべての注視点の中から、注目する注視点を決定する。ここでは、注視点Aが注目注視点として決定されたものとして以下の説明を行うものとする。
ステップ1510では、解析部312が、注目注視点に対応しないカメラグループ(ここではカメラグループB)に属するすべてのカメラの中から、注目するカメラを決定する。続くステップ1511では、解析部312が、注目注視点に対応するカメラグループ(ここではカメラグループA)が担当する撮影領域を、注目カメラが撮影可能かどうかを判定する。ここでは、注視点Aに隣接する4つのサブエリア{サブエリア(1,1)、サブエリア(1,2)、サブエリア(2,1)、サブエリア(2,2)})の中のいずれかを、カメラグループBに属するカメラB1〜B4が撮影可能かどうかが順次判定されることになる。なお、この判定処理は、一方のカメラグループに属する各カメラの撮影領域が、他方のカメラグループの担当する撮影領域と重複するかどうかを判定する処理と言い換えることもできる。判定の結果、注目注視点に対応するカメラグループが担当する撮影領域を、他のカメラグループに属する注目カメラが撮影可能である場合はステップ1512に進む。一方、撮影可能でない場合は、ステップ1513に進む。
ステップ1512では、解析部312が、注目カメラを、注目注視点に対応するカメラ111として設定する。本実施形態の場合、例えば注視点Aに対応するカメラグループAに属するカメラA1は、前述の図6で示したとおり、注視点Bに対応するカメラグループBが担当する撮影領域のうちサブエリア(2,3)とサブエリア(2,4)も撮影可能である。従って、カメラA1は、注視点Bにも対応可能なカメラとして設定されることになる。
ステップ1513では、解析部312が、ステップ1509で決定した注目注視点に対応しないカメラグループに属するすべてのカメラ111が注目カメラとして処理されたか否かを判定する。すべてのカメラ111についての処理が完了していれば、ステップ1514に進む。一方、未処理のカメラ111があればステップ1510戻り、次の注目カメラが決定されて処理が続行される。続くステップ1514では、解析部312が、各カメラグループと対応付けられているすべての注視点が注目注視点として処理されたか否かを判定する。すべての注視点についての処理が完了していれば、ステップ1515に進む。一方、未処理の注視点があればステップ1509に戻り、次の注目注視点が決定されて処理が続行される。
最後に、ステップ1515では、カメラマップ生成部313が、ここまでの処理結果に基づいて、前述のカメラマップを作成する。図20は、各カメラ111の撮影可能範囲が前述の図5及び図10に示すような範囲となるカメラパラメータが設定された場合のカメラマップを示している。図20に示すカメラマップの例では、設定された複数の注視点(ここでは、注視点A及びB)のそれぞれについて、3次元モデルの生成に用いる撮影画像として使用可能か否かが、所定領域単位で(サブエリア単位で)示されている。このようなカメラマップに基づき、フィールド400のエリア内のどこに仮想注視点が設けられたかによって、対応するカメラグループに属する4台のカメラに加え、他のカメラグループに属するカメラも、3次元モデルの生成等に使用されることになる。例えば、設定された仮想注視点が注視点Aに近い場合は、カメラB2或いはカメラB3で撮影した画像データが、カメラグループAで撮影した画像データと併せて3次元モデル生成に使用される。こうして可能な限り多くの視点から撮影された画像を用いて3次元モデルの生成等を行うことにより、オクルージョン領域の発生が抑制された、高精度の3次元モデル或いは仮想視点画像を得ることができる。
以上が、設置シミュレータ180におけるカメラマップの作成手順である。こうして得られたカメラマップのデータは、メモリ等に一旦保存され、サーバ140の要求に応じてサーバ140に送信される。
(仮想視点画像の生成)
続いて、カメラマップを用いた仮想視点画像の生成処理について説明する。図21は、サーバ140における、仮想視点画像を生成する処理の流れを示すフローチャートである。このフローに示す一連の処理は、3つの管理部301〜303、画像処理部304を構成する画像選択部305、3次元モデル生成部306及びレンダリング部307の各機能を実現するためのプログラムをCPUが実行することで実現される。以下、図21のフローチャートに沿って、カメラマップを用いた仮想視点画像の生成について説明する。
まず、ステップ2101では、カメラマップ管理部301が、予め用意しておいたカメラマップをDB150から読み出して取得する。或いはこのタイミングで設置シミュレータ180に要求して受信することによりカメラマップを取得してもよい。取得したカメラマップは画像処理部304に渡される。続くステップ2102では、画像データ管理部302が、予め保存された複数視点の画像データをDB150から読み出し、或いはカメラアダプタ112から送られてきた複数視点の画像データを受信して、仮想視点画像の元となる画像データを取得する。ここで取得される画像データは、各注視点と対応付けられた各カメラグループに属するすべてのカメラ(本実施形態では、カメラ111a〜111h)で撮影された、全視点分の画像データである。また、この際、各カメラ111のカメラパラメータも併せて取得される。取得した画像データはカメラパラメータと共に画像処理部304に渡される。
そして、ステップ2103では、仮想カメラ情報管理部303が、ユーザが制御装置130のGUIを介して設定した或いは自動で設定された仮想カメラ情報(仮想視点や仮想注視点の情報)を制御装置130から取得する。取得した仮想カメラの情報は画像処理部304に渡される。
次に、ステップ2104では、画像処理部304内の画像選択部305が、仮想カメラ情報とカメラマップとに基づいて、ステップ2102で取得した全視点分の画像データの中から3次元モデルの生成に用いる画像データを選択する。本実施形態の場合、設定された仮想注視点の位置に応じ、図20のカメラマップに従ってこの選択が行われることになる。例えば、設定された仮想注視点の位置が注視点Aにより近く、カメラグループAの担当撮影領域であるサブエリア(2,1)の中に存在する場合は、カメラA1〜A4によって撮影された画像データに加え、カメラB2によって撮影された画像データも選択される。仮想注視点の位置がどの注視点に近くて、どのサブエリア内に存在するのかは、例えば、仮想注視点の位置を表す2次元座標(x,y)が、各サブエリアの頂点を表す座標で特定される矩形内に含まれるか否かをチェックすることで判別可能である。また、ステップ2104は、画像選択部305は、生成される仮想視点画像の撮影範囲に基づいて、全視点分の画像データの中から3次元モデルの生成に用いる画像データを選択してもよい。また、生成する仮想視点画像に写す領域を撮影するカメラの画像を画像選択部305は選択してもよい。すなわち、画像選択部305は、ステップ2103で取得した仮想カメラの位置、向きおよび画角を示す情報に基づいて画像を選択してもよい。
ステップ2105では、3次元モデル生成部306が、ステップ2104で選択した画像データを用いて3次元モデルを生成する。具体的には、以下のとおりである。まず、フィールド400上の3次元空間を一定の大きさを持つ立方体(ボクセル)で充填したボリュームデータを用意する。ボリュームデータを構成するボクセルの値は0と1で表現され、「1」が形状領域、「0」が非形状領域をそれぞれ示す。次に、各カメラ111のカメラパラメータを用いて、ボクセルの3次元座標をワールド座標系からカメラ座標系に変換する。そして、選択した画像内に存在する選手等のオブジェクトがそのカメラ座標系にある場合は、ボクセルによって当該オブジェクトの3次元形状を表したモデルが生成される。なお、ボクセルそのものではなく、ボクセルの中心を示す点の集合(点群)によって、3次元形状を表現してもよい。このように、注視点と対応付けられていない他のカメラグループに属するカメラで撮影した画像も可能な限り利用することで、オクルージョン領域が少ない高精度の3次元モデルを得ることができる。
ステップ2106では、レンダリング部307が、ステップ2105で生成された3次元モデルを用いて仮想カメラ情報に従ったレンダリング処理を実行し、仮想視点画像を生成する。具体的には、例えばVisual Hull手法などを用いて、設定された仮想視点から見た場合の3次元モデルの形状推定を行う。仮想視点から見たオブジェクトの3次元形状が得られると、次に、これらオブジェクトの3次元形状の色を複数の撮影画像における対応する位置の画素値から求めてマッピングする。上述のとおり本実施形態では、オクルージョン領域の少ない3次元モデルが得られていることから、高画質の仮想視点画像を得ることができる。
以上が、カメラマップを用いた仮想視点画像の生成処理の内容である。こうして、カメラグループ毎に異なる注視点を設定して仮想視点画像の元になる複数視点画像を得るシステムにおいて、オクルージョン領域の発生を抑えた高精度の3次元モデルを生成できる。また、その結果として高画質の仮想視点画像を得ることができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
110a〜110h カメラシステム
140 サーバ
304 画像処理部
180 設置シミュレータ
312 解析部
313 カメラマップ生成部

Claims (16)

  1. 複数のカメラで撮影された複数視点画像を用いて、仮想カメラから見た仮想視点画像を生成するための情報処理装置であって、
    第1の注視点で撮影を行う第1のカメラグループによって得られた第1の複数視点画像及び前記第1の注視点とは異なる第2の注視点で撮影を行う第2のカメラグループによって得られた第2の複数視点画像のうち、前記仮想カメラの注視する方向を示す仮想注視点に近い方の注視点で撮影された複数視点画像を少なくとも用いて、オブジェクトの3次元モデルを生成する画像処理手段を備え、
    前記画像処理手段は、前記近い方の注視点とは異なる注視点で撮影された複数視点画像のうち所定の条件を満たす画像をさらに用いて、前記3次元モデルの生成を行う
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記所定の条件を満たす画像は、前記近い方の注視点で撮影された複数視点画像のカメラグループに対応する撮影領域における所定の領域を撮影している画像であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記画像処理手段は、前記第1及び第2のカメラグループに属する各カメラの撮影可能範囲を示した情報に基づいて、前記所定の条件を満たす画像を決定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記所定の領域は、各カメラグループに対応する撮影領域を複数に分割した領域であり、
    前記情報には、前記分割した領域単位で、前記各カメラが撮影可能かどうかが示されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 仮想視点画像の元になる複数視点画像を撮影するためのカメラの設置シミュレーションを行う装置であって、
    第1の注視点で撮影を行う第1のカメラグループ及び前記第1の注視点とは異なる第2の注視点で撮影を行う第2のカメラグループに属する各カメラに対し、その位置及び姿勢を少なくとも含む所定のパラメータを設定する設定手段と、
    前記各カメラが、設定された前記所定のパラメータの下で、オブジェクトの3次元モデルの生成に適した画像を撮影できるかどうかを特定可能な情報を生成する生成手段と
    を備えたことを特徴とする装置。
  6. 前記所定のパラメータは、さらに、前記各カメラの画角又は焦点距離を含むことを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 前記情報は、前記各カメラが、設定された前記所定のパラメータの下で、前記3次元モデルの生成に適した画像を撮影できるかどうかを特定可能な情報であることを特徴とする請求項5又は6に記載の装置。
  8. 前記生成手段は、一方のカメラグループに属する各カメラが、他方のカメラグループに対応する撮影領域における所定の領域を撮影できるかどうかに基づいて、前記情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記所定の領域は、各カメラグループに対応する撮影領域を複数に分割した領域であり、
    前記情報には、前記分割した領域単位で、前記各カメラが撮影可能かどうかが示されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 前記所定のパラメータをユーザが指定するためのGUIをさらに備えたことを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記GUIは、各カメラグループに属するカメラの撮影可能な範囲を示す画像を表示したUI画面を用いて、ユーザの指定を受け付けることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記GUIは、撮影対象空間の全体を表す画像及び各カメラグループに属するカメラの撮影可能な範囲を示す画像を、ユーザの選択に応じて切り替えて前記UI画面に表示することを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 前記UI画面に表示される各カメラグループに属するカメラの撮影可能な範囲を示す画像は、ユーザが指定したパラメータの値に応じて変化することを特徴とする請求項11又は12に記載の装置。
  14. 前記生成手段は、各カメラグループに属するカメラの撮影可能な範囲に、当該カメラが属さないカメラグループに対応する撮影領域における所定の領域が含まれている場合に、他方のカメラグループに対応する撮影領域における所定の領域を撮影できると判断して、前記情報を生成することを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の装置。
  15. 複数のカメラで撮影された複数視点画像を用いて、仮想カメラから見た仮想視点画像を生成するための情報処理方法であって、
    第1の注視点で撮影を行う第1のカメラグループによって得られた第1の複数視点画像及び前記第1の注視点とは異なる第2の注視点で撮影を行う第2のカメラグループによって得られた第2の複数視点画像のうち、前記仮想カメラの注視する方向を示す仮想注視点に近い方の注視点で撮影された複数視点画像を少なくとも用いて、オブジェクトの3次元モデルを生成するステップを有し、
    前記生成するステップでは、前記近い方の注視点とは異なる注視点で撮影された複数視点画像のうち所定の条件を満たす画像をさらに用いて、前記3次元モデルの生成を行う
    ことを特徴とする情報処理方法。
  16. 仮想視点画像の元になる複数視点画像を撮影するためのカメラの設置シミュレーション方法であって、
    第1の注視点で撮影を行う第1のカメラグループ及び前記第1の注視点とは異なる第2の注視点で撮影を行う第2のカメラグループに属する各カメラに対し、その位置及び姿勢を少なくとも含む所定のパラメータを設定するステップと、
    前記各カメラが、設定された前記所定のパラメータの下で、オブジェクトの3次元モデルの生成に適した画像を撮影できるかどうかを特定可能な情報を生成するステップと
    を含むことを特徴とするシミュレーション方法。
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