JP2019115902A - スプレーガン吐出口金用アタッチメント - Google Patents
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すなわち、本発明に係るスプレーガン吐出口金用アタッチメントは、液体を吐出可能なスプレーガンの吐出口金に装着され、軸線方向に延びるスプレーガン吐出口金用アタッチメントであって、前記軸線方向の一方側に設けられた流入口から前記軸線方向の他方側に設けられ、先端面に形成された吐出口まで連通し、前記液体が流通する流路が形成され、前記吐出口は、前記軸線方向と直交する第一方向に長い形状をなすとともに、前記第一方向の中央側に向かうにしたがってしだいに、前記軸線方向及び前記第一方向と直交する第二方向の長さが短くなる形状をなしていることを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係るスプレーガン吐出口金用アタッチメントが装着されたスプレーガンを示す図である。
図1に示すように、スプレーガン吐出口金用アタッチメント(以下、「吐出口金用アタッチメント」と称する)1は、スプレーガン10の吐出口金14に装着されるものである。
スプレーガン10は、塗料(液体)を収容するホッパー11と、ホッパー11と連通された流管部12と、先端部が流管部12内に配置されたエアーノズル13と、流管部12の先端部に設けられた吐出口金14と、を備えている。ホッパー11の外周面には、把持可能な把手15が設けられている。
図2に示すように、吐出口金用アタッチメント1は、ホルダー部2と、吐出部3と、一対の方向レバー部4と、を備えている。本実施形態では、吐出口金用アタッチメント1は透明であり、例えば透明の樹脂で成型されている。
ここで、吐出口金用アタッチメント1の延在方向を軸線O方向とする。吐出口金用アタッチメント1がスプレーガン10の吐出口金14(図5参照。以下同じ。)に装着された状態で、塗料の流れの下流側を軸線O方向+側(軸線方向の他方側)と称し、上流側を軸線O方向−側(軸線方向の一方側)と称する。
図3に示すように、8個の分割片22aのうち、周方向に隣り合う6個の分割片22aの内周面には、径方向の内側に突出する内突起27がそれぞれ設けられている。
図5及び図6に示すように、吐出部3の内部には、ホルダー部2の第一嵌合空間S1と連通(隣接)して、第一嵌合空間S1の軸線O方向+側に、第二嵌合空間S2が形成されている。第二嵌合空間S2は、円錐台をなしている。換言すると、第二嵌合空間S2には、軸線O方向+側に向かうにしたがって次第に径方向の内側に向かう傾斜面31が形成されている。
膨張室S3において、軸線O方向−側の部分には、軸線O方向+側に向かうにしたがって次第に径方向の外側に向かう第一曲面(膨張傾斜面)33が形成されている。また、膨張室S3において、軸線O方向+側の部分には、軸線O方向+側に向かうにしたがって次第に径方向の内側に向かう第二曲面34が形成されている。第二曲面34は、第一曲面33と軸線O方向に連続して形成されている。なお、膨張室S3は球形の一部をなし、直径(X方向の長さ)M1(図5参照)が吐出口金14の吐出口の直径M2(図5参照)の1.5〜3.0倍であることが望ましい。
図2及び図7に示すように、吐出部3の端面3tの外縁には、軸線O方向+側に突出する突出壁部3aが形成されている。突出壁部3aは、環状に形成されている。換言すると、突出壁部3aは、吐出部3の端面3tよりも軸線O方向+側に突出している。
また、下塗り用として、吐出口P3のX方向の長さL1が16.68mm、Y方向の最大長さL2が3.3mmのものを採用することができる。X方向の長さL1とY方向の最大長さL2との比は、6:1〜2:1が好ましい。なお、上記寸法は一例に過ぎず、塗料の性状によって適宜設定可能である。吐出口金用アタッチメント1は、多彩調塗料に適している。
以下、上記に示す実施形態の実施例について、比較例と比較しつつ説明する。
図8は、本発明の一実施形態の比較例1を示し、標準口金を使用して、対象物から40cmの位置からスプレーガンで単色塗料を噴射した際の塗装結果を示す写真である。図9は、本発明の一実施形態の比較例2を示し、標準口金を使用して、対象物から25cmの位置からスプレーガンで単色塗料を噴射した際の塗装結果を示す写真である。図10は、本発明の一実施形態の実施例1を示し、標準口金にスプレーガン吐出口金用アタッチメントを装着して、対象物から25cmの位置からスプレーガンで単色塗料を噴射した際の塗装結果を示す写真である。図11は、本発明の一実施形態の比較例3を示し、標準口金を使用して、対象物から40cmの位置からスプレーガンで多彩調塗料を噴射した際の塗装結果を示す写真である。図12は、本発明の一実施形態の比較例4を示し、標準口金を使用して、対象物から25cmの位置からスプレーガンで多彩調塗料を噴射した際の塗装結果を示す写真である。図13は、本発明の一実施形態の実施例2を示し、標準口金にスプレーガン吐出口金用アタッチメントを装着して、対象物から25cmの位置からスプレーガンで多彩調塗料を噴射した際の塗装結果を示す写真である。
なお、以下の説明において、前述した部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図14は、本発明の一実施形態の変形例1に係るスプレーガン吐出口金用アタッチメントを軸線方向の他方側(下流側)から見た図である。図15は、図14のA1−A1断面図である。図16は、図14のB1−B1断面図である。
図14〜図16に示すように、本変形例のスプレーガン吐出口金用アタッチメント1Aでは、吐出部3Aの内部には、ホルダー部2Aの第一嵌合空間S11と連通(隣接)して、第一嵌合空間S11の軸線O方向+側に、第二嵌合空間S21が形成されている。第二嵌合空間S21は、円錐台をなしている。第二嵌合空間S21には、軸線O方向+側に向かうにしたがって次第に径方向の内側に向かう傾斜面31Bが形成されている。
図17は、本発明の一実施形態の変形例2に係るスプレーガン吐出口金用アタッチメントを軸線方向の他方側(下流側)から見た図である。図18は、図17のA2−A2断面図である。図19は、図17のB2−B2断面図である。
図17〜図19に示すように、本変形例のスプレーガン吐出口金用アタッチメント1Bでは、吐出部3Bの内部には、膨張室S3と連通(隣接)して、膨張室S3の軸線O方向+側に、吐出室S34が形成されている。吐出室S34は、第二流入口P2から吐出口P33まで連続して形成されている。
図20は、本発明の一実施形態の変形例3に係るスプレーガン吐出口金用アタッチメントを軸線方向の他方側(下流側)から見た図である。図21は、図20のA3−A3断面図である。図22は、図20のB3−B3断面図である。
図20〜図22に示すように、本変形例のスプレーガン吐出口金用アタッチメント1Cでは、上流側から、第一嵌合空間S11、第二嵌合空間S21、第三嵌合空間S22、膨張室S3、吐出室S34が形成された形状をなしている。吐出口金用アタッチメント1Cは、単色塗料に適している。
図23は、本発明の一実施形態の変形例4に係るスプレーガン吐出口金用アタッチメントの断面図(図4のA−Aに相当する位置の断面図)である。図24は、本発明の一実施形態の変形例4に係るスプレーガン吐出口金用アタッチメントの斜視図である。
図23及び図24に示すように、本変形例のスプレーガン吐出口金用アタッチメント1Dでは、吐出部3には、空気孔50が形成されている。空気孔50は、流路Pと外気とを連通している。詳細には、空気孔50は、膨張室S3と外気とを連通している。空気孔50の内部は、空気が流通する空気流路Tとされている。
そうすると、D1:空気孔50を設けない場合に吐出する空気と塗料との量、D2:空気孔50を設けた場合に吐出する空気と塗料との量は、それぞれ下記の式(1),(2)となる。
さらに、塗装対象物への塗着のばらつきが大きい場合には、塗料を複数回増し塗りする(塗装を繰り返す)か、塗装ガンの運行速度を遅くして、単位面積当たりの塗着量を増やす必要があるが、吐出口金用アタッチメント1Dでは均一に塗着されるため、より少ない塗料で意匠性を確保することができる。
図25は、本発明の一実施形態の変形例5に係るスプレーガン吐出口金用アタッチメントの調整部の構成を示す模式図である。
図25に示すように、本変形例では、空気孔51内に調整部材(調整部)60を配置可能とされている。
図26は、本発明の一実施形態の変形例6に係るスプレーガン吐出口金用アタッチメントの調整部の構成を示す模式図である。
図26に示すように、本変形例では、空気孔52内に調整部材(調整部)62を配置可能とされている。
2…ホルダー部
3…吐出部
3t…端面(先端面)
3a…突出壁部
4…方向レバー部
10…スプレーガン
11…ホッパー
12…流管部
13…エアーノズル
14…吐出口金
14a…台座部
14b…口金本体
21…フランジ部
22…外嵌部
26…外突起
27…内突起
33…第一曲面(膨張傾斜面)
34…第二曲面
37…傾斜面(吐出傾斜面)
41…係合凹部
42…係止孔
50…空気孔
60…調整部材(調整部)
O…軸線
P…流路
P1…第一流入口(流入口)
P2…第二流入口
P3…吐出口
Px,Py…縁部
S1…第一嵌合空間
S2…第二嵌合空間
S3…膨張室
S4…吐出室
T…空気流路
Claims (8)
- 液体を吐出可能なスプレーガンの吐出口金に装着され、軸線方向に延びるスプレーガン吐出口金用アタッチメントであって、
前記軸線方向の一方側に設けられた流入口から前記軸線方向の他方側に設けられ、先端面に形成された吐出口まで連通し、前記液体が流通する流路が形成され、
前記吐出口は、前記軸線方向と直交する第一方向に長い形状をなすとともに、前記第一方向の中央側に向かうにしたがってしだいに、前記軸線方向及び前記第一方向と直交する第二方向の長さが短くなる形状をなしていることを特徴とするスプレーガン吐出口金用アタッチメント。 - 前記吐出口の前記第一方向の両縁部には、前記軸線方向の一方側に延び、前記流路を形成する吐出傾斜面が形成され、
該吐出傾斜面は、前記軸線方向の一方側から前記軸線方向の他方側に向かうにしたがって次第に径方向の外側に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のスプレーガン吐出口金用アタッチメント。 - 前記流路は、
前記軸線方向の他方側に前記吐出口が設けられた吐出室と、
該吐出室の前記軸線方向の一方側に、前記吐出室と連通するように形成され、前記軸線方向の一方側に前記流入口が設けられた膨張室と、を備え、
該膨張室には、前記軸線方向の一方側から前記軸線方向の他方側に向かうにしたがって次第に径方向の外側に傾斜する膨張傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスプレーガン吐出口金用アタッチメント。 - 前記膨張室は、球面の一部に相当する形状をなしていることを特徴とする請求項3に記載のスプレーガン吐出口金用アタッチメント。
- 透明であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のスプレーガン吐出口金用アタッチメント。
- 前記液体が流通する前記流路と外気とを連通し、空気が流通する空気流路が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のスプレーガン吐出口金用アタッチメント。
- 前記空気流路は、前記軸線方向の一方側から前記軸線方向の他方側に向かうにしたがって次第に径方向の内側に傾斜していることを特徴とする請求項6に記載のスプレーガン吐出口金用アタッチメント。
- 前記空気流路を流通する空気の量を調整可能な調整部を備えていることを特徴とする請求項6または7に記載のスプレーガン吐出口金用アタッチメント。
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