JP2019109713A - 入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キー操作やマウスポインタの移動操作を容易に行うことができ、しかも誤操作の低減と腕の疲労の軽減とを図ることができる入力装置を提供する。【解決手段】入力装置は、マウス装置10と、二つの分割キーボード装置210,220に切り離すことが可能なキーボード装置20と、マウス装置10と一方の分割キーボード装置とを一体的に装着する装着手段とを備える。マウス装置10は、第一筐体部11と、第二筐体部12と、第一筐体部11の下端部と第二筐体部12の下端部とを連結する連結部とを有する。各分割キーボード装置210,220の底面には、連結部の形状に対応する形状を有する凹部が形成されている。装着手段は連結部及び凹部から構成される。連結部を凹部に嵌め込むことによりマウス装置10は当該分割キーボード装置に装着されて、当該分割キーボード装置はマウス装置10の下部に位置するようになる。【選択図】図1

Description

本発明は、パーソナルコンピュータ等、各種の電子機器等の入力に用いる入力装置に関するものである。
従来より、コンピュータ等の電子機器では、文字情報を入力するときには、主として例えば、QWERTY配列の文字キーを備えるキーボード装置を使用し、また、表示装置の画面に表示されるマウスポインタを移動するときにはマウス装置を使用している。このような従来のキーボード装置やマウス装置を用いて入力を行う場合、文字入力操作からマウスポインタ移動操作に移るときにキーボード装置からマウス装置に腕を移動する必要があり、また逆に、マウスポインタ移動操作から文字入力操作に移るときにマウス装置からキーボード装置に腕を移動する必要がある。したがって、従来のキーボード装置やマウス装置を用いて入力作業を長時間行うと、腕が疲れるという問題があった。また、キーボード装置からマウス装置に腕を動かすとき、或いはマウス装置からキーボード装置に腕を動かすときに、入力作業が途中で中断されることにより思考が阻害されるという問題があった。
このため、例えば特許文献1(特開2002−82755号公報)には、マウスの上面に数値入力用キーボード部を設けることによりキーボードとマウスとを一体化したキーボード付きマウスが提案されている。
また、特許文献2(特開平8−16298号公報)には、「キーボード上のホームポジションに両手を置いた状態で操作可能な位置に設けられたボタンを使用してキーボードモードとマウスモードのいずれか一方を選択するモード切り替え手段と、該モード切り替え手段によりキーボードモードが選択されているときには、キー操作により入力されたデータを通常のキーボードからのデータとしてそのまま情報処理装置へ出力し、マウスモードが選択されているときには、ホームポジションの二つのキーを結ぶ線分上の中心点に対して操作されたキーの位置に応じた方向で、かつ、該中心点から該操作されたキーまでの距離が遠いほど速い速度で情報処理装置の画面上のマウスカーソルを移動させて入力したデータをマウスから入力された時と同じコードのデータに変換して情報処理装置へ出力するデータ変換手段とを有するキーボード」が開示されている。
特開2002−82755号公報 特開平8−16298号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたキーボード付きマウスでは、マウスにQWERTY配列の文字キーを有するキーボードを付けたときに、このキーボードは横に長いので、キーボードを水平に維持することが困難であり、両端のキーを操作するとキーボードが斜めになってしまう。また、マウスの上面にキーが配列されているので、キー操作をするときに指を上方に大きく曲げなければならず、指にかかる負担が大きくなり、キー操作がし難いという問題がある。またしたがって、かかるキーボード付きマウスを用いて入力作業を行うと、迅速な入力作業を行うことができないだけでなく、誤操作による入力ミスが多発するおそれがある。
また、特許文献2に記載されたキーボードによれば、キーボード上のホームポジションから手を離すことなく、画面上に表示されたマウスポインタ(マウスカーソル)を移動制御することができる。しかしながら、特許文献2記載のキーボードでは、キーボード上の同一のキーを操作しても、入力モードがキーボードモードのときにはデータ変換を行わず、そのまま入力データを出力するが、入力モードがマウスモードのときにはホームポジションの二つのキーを結ぶ線分上の中心点に対する、マウスモード時に操作されたキーの位置及び距離に応じた方向及び速度で画面上のマウスポインタを移動させるようなデータに変換して出力するようになっている。このため、特許文献2記載のキーボードでは、画面上に表示されたマウスポインタを移動する操作が従来のマウス装置によるマウスポインタの移動操作方法とは全く異なるものとなり、画面上のマウスポインタを移動させるために、新たなマウスポインタ移動操作方法を学ばなければならない。したがって、特許文献2記載のキーボードでは、マウスポインタを移動するための操作に慣れるまでにかなりの時間を要し、操作が容易でないという問題がある。またしたがって、従来のマウス装置の操作に慣れた者が使用すると、誤操作が多発するおそれがある。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、例えばQWERTY配列の文字キーを有するキーボード装置を使用する場合でも、キー操作やマウスポインタの移動操作を容易に行うことができ、しかも誤操作の低減と腕の疲労の軽減とを図ることができる入力装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための第一発明に係る入力装置は、
各種の操作内容を指示するための複数のボタンが設けられた第一筐体部と、ボタンの操作時に操作者の手のひらが置かれる第二筐体部と、第一筐体部の下端部と第二筐体部の下端部とをそれらの間に一定の間隔をあけて連結する連結部と、第一筐体部、第二筐体部及び連結部のうちのいずれかの内部に配設された、当該筐体部又は連結部の底面と略平行な二次元平面上での当該筐体部又は連結部の移動量を検知して出力する移動量検知手段とを有するマウス装置と、
複数のキーを有するキーボード装置と、
キーボード装置の横方向(長手方向)と連結部が第一筐体部と第二筐体部とを連結する方向とが略直交するように、連結部をキーボード装置の下に一体的に装着する装着手段と、
を備え、キーボード装置をマウス装置の下部に位置するように構成したことを特徴とするものである。
第一発明の入力装置では、装着手段を用いてキーボード装置とマウス装置とを一体的に装着したことにより、操作者は手のひらをマウス装置の第二筐体部の上に置いたまま、マウス装置及びキーボード装置を一緒に移動させたり、指先で第一筐体部に設けられた各種のボタンを操作したり、さらには指でキーボード装置のキーを押下したりすることができる。このため、操作者は、例えば表示装置の画面上でマウスポインタを移動して文字の入力を行うという操作を何度も繰り返す場合に、従来のようにマウス装置とキーボード装置とを頻繁に持ち替える必要がなくなるので、誤操作の低減を図ることができると共に、腕の疲労を軽減することができる。また、マウス装置を操作する度に表示装置の画面から視線を外して目でマウス装置の位置を確認する必要がないので、思考が阻害されることもない。更に、第一発明の入力装置は、その使用時に卓上に置くスペースが小さくて済むという利点がある。また、第一発明の入力装置では、キーボード装置をマウス装置の下部に位置するように構成したことにより、キーボード装置のキーの上面の位置がマウス装置の上面の位置より下方に位置するので、キーボード装置のキー操作を容易に行うことができる。
また、第一発明の入力装置において、第一筐体部及び第二筐体部はそれぞれ、その上面が略凸面状に形成されており、第一筐体部の頂部及び第二筐体部の頂部はそれぞれ、装着手段を用いてマウス装置を装着したキーボード装置の上表面から1cm〜6cm高い位置に位置していることが望ましい。第二筐体部の頂部が、装着手段を用いてマウス装置を装着したキーボード装置の上表面から1cm〜6cm高い位置に位置している場合には、手のひらを第二筐体部の上に置くと、その手はキーボード装置の上表面から1cm〜6cm高い位置に位置することになるので、操作者は、手のひらをマウス装置の第二筐体部の上に置いたままキーボード装置を操作するときに、その手の指をスムースに移動させることができる。実際、第二筐体部の頂部がキーボード装置の上表面から1cmよりも低い高さに位置していると、指が押下しようとするキーとは別のキーに接触してしまうおそれがある。一方、第二筐体部の頂部がキーボード装置の上表面から6cmよりも高い位置に位置していると、指が押下しようとするキーに届かないという事態が生じることがあるからである。また、第一筐体部の頂部も、第二筐体部の頂部と同様に、装着手段を用いてマウス装置を装着したキーボード装置の上表面から1cm〜6cm高い位置に位置している場合には、操作者は、手のひらを第二筐体部の上に置いたまま、第一筐体部に設けられた各種のボタンを容易に操作することができる。
また、第一発明の入力装置において、第一筐体部と対向する側の第二筐体部の側面であって装着手段を用いてマウス装置を装着したキーボード装置の上表面よりも高い位置の箇所には、各種の操作内容を指示するための複数のボタンが設けられていてもよい。これにより、操作者は、手のひらをマウス装置の第二筐体部の上に置いた状態で、指を手のひらの側に曲げるだけで、第二筐体部に設けられたボタンを容易に押下することができる。このため、例えば、操作者が頻繁に使用する機能を第二筐体部のボタンに割り当てておくことにすれば、操作の利便性の向上を図ることができる。
更に、第一発明の入力装置において、第二筐体部と対向する側の第一筐体部の側面における上端部は、第二筐体部の側に張り出していてもよい。これにより、マウス装置を上から見たときの第一筐体部と第二筐体部との間隔が連結部の長さよりも短くなる。このため、例えば、キーボード装置に複数の文字キーに加えて複数の機能キーが搭載されていて、そのキーボード装置の長手方向に直交する方向の幅が通常より広くなっている場合でも、手のひらをマウス装置の第二筐体部の上に置いた状態で、その手の指が第一筐体部に確実に届くようになるので、マウス装置の操作性が低下することはない。
上記の目的を達成するための第二発明に係る入力装置は、
各種の操作内容を指示するための複数のボタンが設けられた筐体部と、筐体部の前側面の下端部にその前方に突出するように設けられた突出部と、筐体部又は突出部の内部に配設された、筐体部の底面と略平行な二次元平面上での筐体部の移動量を検知して出力する移動量検知手段とを有するマウス装置と、
複数のキーを有するキーボード装置と、
マウス装置をキーボード装置の手前側に位置するように配置してキーボード装置とマウス装置とを一体的に装着する装着手段と、
を備え、
装着手段は、筐体部に設けられた上記突出部と、キーボード装置の底部に形成された凹部とから構成されており、突出部を凹部に嵌め込むことによりマウス装置をキーボード装置に装着するものであり、
キーボード装置をマウス装置の下部に位置するように構成したことを特徴とするものである。
第二発明の入力装置では、装着手段を用いてキーボード装置とマウス装置とを一体的に装着したことにより、操作者は手のひらをマウス装置の筐体部の上に置いたまま、マウス装置及びキーボード装置を一緒に移動させたり、指先でマウス装置に設けられた各種のボタンを操作したり、さらには指でキーボード装置のキーを押下したりすることができる。このため、操作者は、例えば表示装置の画面上でマウスポインタを移動して文字の入力を行うという操作を何度も繰り返す場合に、従来のようにマウス装置とキーボード装置とを頻繁に持ち替える必要がなくなるので、誤操作の低減を図ることができると共に、腕の疲労を軽減することができる。また、マウス装置を操作する度に表示装置の画面から視線を外して目でマウス装置の位置を確認する必要がないので、思考が阻害されることもない。更に、第二発明の入力装置は、その使用時に卓上に置くスペースが小さくて済むという利点がある。
また、第二発明の入力装置では、キーボード装置をマウス装置の下部に位置するように構成したことにより、キーボード装置のキーの上面の位置がマウス装置の上面の位置より下方に位置するので、キーボード装置のキー操作を容易に行うことができる。更に、装着手段として、マウス装置の前側面の下端部に設けられた突出部をキーボード装置の底部に形成された凹部に嵌め込むことによりマウス装置をキーボード装置に装着する簡易な構成のものを用いたので、マウス装置をキーボード装置に容易に装着することができる。
また、第一発明又は第二発明の入力装置において、マウス装置は、キーボード装置のホームポジションに手を置いたときの位置に対応するキーボード装置の位置に装着することができるように構成されていることが望ましい。これにより、操作者は、キーボード装置のホームポジションに手を置いたまま、マウス装置を操作することができる。
また、第一発明又は第二発明の入力装置において、装着手段は、キーボード装置とマウス装置との装着位置を、キーボード装置の横方向(長手方向)に沿って調整可能であるように構成されていてもよい。これにより、操作者はキーボード装置に対してマウス装置を操作しやすい位置に取り付けることができる。
更に、第一発明又は第二発明の入力装置において、キーボード装置はその横方向(長手方向)に沿って分割された複数の分割キーボード装置から構成されており、装着手段はマウス装置を複数の分割キーボード装置のうちのいずれか一つに装着することが望ましい。これにより、装着手段を用いてマウス装置を装着した分割キーボード装置はキーボード装置全体に比べて軽量であるので、マウス装置及び当該分割キーボード装置を一緒に移動させても、操作者はそれ程、重いと感じることはない。このため、操作者は、通常のマウス装置を操作するのと同じような感覚で、本発明の入力装置におけるマウス装置を操作することができる。
上記の目的を達成するための第三発明に係る入力装置は、
各種の操作内容を指示するための複数のボタンが設けられた第一筐体部と、ボタンの操作時に操作者の手のひらが置かれる、第一筐体部とは分離独立した第二筐体部と、第一筐体部又は第二筐体部のいずれかの底面と略平行な二次元平面上での当該筐体部の移動量を検知して出力する移動量検知手段とを有するマウス装置と、
複数のキーを有するキーボード装置と、
第一筐体部をキーボード装置の奥側に装着する第一装着手段と、
第二筐体部を第一筐体部と対向するキーボード装置の手前側に装着する第二装着手段と、
を備えることを特徴とするものである。
第三発明の入力装置は、マウス装置が連結部を有せず、装着手段を二つ備えている点で上記第一発明の入力装置と異なるが、装着手段を用いてキーボード装置とマウス装置とを一体的に装着する点で第一発明の入力装置と同じ特徴を有する。したがって、第三発明の入力装置は、上記第一実施形態の入力装置と同様の作用・効果を奏する。
本発明に係る入力装置では、装着手段を用いてキーボード装置とマウス装置とを一体的に装着したことにより、操作者は手のひらをマウス装置の上に置いたまま、マウス装置及びキーボード装置を一緒に移動させたり、指先でマウス装置に設けられた各種のボタンを操作したり、さらには指でキーボード装置のキーを押下したりすることができる。このため、操作者は、例えば表示装置の画面上でマウスポインタを移動して文字の入力を行うという操作を何度も繰り返す場合に、従来のようにマウス装置とキーボード装置とを頻繁に持ち替える必要がなくなるので、誤操作の低減を図ることができると共に、腕の疲労を軽減することができる。また、マウス装置を操作する度に表示装置の画面から視線を外して目でマウス装置の位置を確認する必要がないので、思考が阻害されることもない。更に、本発明の入力装置は、その使用時に卓上に置くスペースが小さくて済むという利点がある。また、キーボード装置をマウス装置の下部に位置するように構成したことにより、キーボード装置のキーの上面の位置がマウス装置の上面の位置より下方に位置するので、これによりキーボード装置のキー操作を容易に行うことができる。
図1は本発明の第一実施形態である入力装置の概略斜視図である。 図2(a)は第一実施形態の入力装置の概略正面図、図2(b)はその入力装置の概略側面図、図2(c)はその入力装置の概略平面図である。 図3は第一実施形態の入力装置におけるマウス装置の内部構造を説明するための概略図である。 図4は第一実施形態の入力装置におけるマウス装置の概略斜視図である。 図5は第一実施形態の入力装置におけるキーボード装置の概略斜視図である。 図6は第一実施形態の入力装置の操作例を説明するための図である。 図7はマウス装置が左手用の分割キーボード装置に装着された第一実施形態の入力装置の概略斜視図である。 図8は二つの分割キーボード装置を合体させた状態のキーボード装置にマウス装置が装着された第一実施形態の入力装置の概略斜視図である。 図9(a)は四つの分割キーボード装置に分離することができるキーボード装置の概略斜視図、図9(b)はそのキーボード装置を用いた本発明の入力装置の使用例を説明するための図である。 図10は本発明の第二実施形態である入力装置の概略斜視図である。 図11(a)は第二実施形態の入力装置の概略正面図、図11(b)はその入力装置の概略側面図、図11(c)はその入力装置の概略平面図である。 図12は第二実施形態の入力装置におけるマウス装置の内部構造を説明するための概略図である。 図13は第二実施形態の入力装置におけるマウス装置の概略斜視図である。 図14は第二実施形態の入力装置の操作例を説明するための図である。
以下に、本願に係る発明を実施するための形態について説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第一実施形態である入力装置の概略斜視図である。図2(a)は第一実施形態の入力装置の概略正面図、図2(b)はその入力装置の概略側面図、図2(c)はその入力装置の概略平面図である。図3は第一実施形態の入力装置におけるマウス装置の内部構造を説明するための概略図である。この図3ではマウス装置の内部を破線等で示している。また、図4は第一実施形態の入力装置におけるマウス装置の概略斜視図、図5は第一実施形態の入力装置におけるキーボード装置の概略斜視図である。
第一実施形態の入力装置は、例えばパーソナルコンピュータ(不図示)の入力装置として使用されるものであり、図1乃至図5に示すように、マウス装置10と、キーボード装置20と、キーボード装置20とマウス装置10とを一体的に装着する装着手段とを備える。マウス装置10とパーソナルコンピュータとの間、及びキーボード装置20とパーソナルコンピュータとの間の接続は、有線接続、無線接続のいずれでもよい。本実施形態では、コードの扱いの煩わしさを回避するため、無線接続を採用することにする。
キーボード装置20は、QWERTY配列の文字キーや機能キー等、複数のキーを有するものであり、キーを押すことによりそのキーに対応する入力信号等をパーソナルコンピュータに送出する。特に、本実施形態では、キーボード装置20として、そのキーボード装置20の横方向(長手方向)に沿って二つに分割することができるものを用いる。ここで、キーボード装置20の横方向(長手方向)とは、キーボード装置20を上方から見たときのその左右方向のことである。具体的に、このキーボード装置20は、図5に示すように、その中央部において左手用の分割キーボード装置210と右手用の分割キーボード装置220とに切り離すことができる。左手用の分割キーボード装置210には、入力の際に通常、左手で叩く各種のキーが含まれ、一方、右手用の分割キーボード装置220には、入力時に通常、右手で叩く各種のキーが含まれている。左手用の分割キーボード装置210については、縦方向の長さが約10cm、横方向の長さが約12cm、高さが約2.5cmであり、右側の分割キーボード装置220については、縦方向の長さが約10cm、横方向の長さが約15cm、高さが約2.5cmである。また、キーボード装置20の底部には、三つの凹部211,221a,221bが形成されている。具体的に、凹部211は左手用の分割キーボード装置210の底部に形成され、凹部221a,221bは右手用の分割キーボード装置220の底部に形成されている。これらの凹部211,221a,221bについては後に詳述する。
二つの分割キーボード装置210,220は、合体させて通常のキーボード装置として使用することができる。左手用の分割キーボード装置210の右端部に位置する突出した各キーの部分を右手用の分割キーボード装置220の左端部の凹んだ部分に嵌め込むだけで、二つの分割キーボード装置210,220は容易に着脱できるように仮固定される。第一実施形態では、キーボード装置20を二つの分割キーボード装置210,220に分離した状態で使用する場合を考える。尚、分割キーボード装置210,220を合体させるには、一方を他方に嵌め込む方法に限らず、どのような方法をも用いることができる。
尚、キーボード装置20の内部構造は、一般のキーボード装置のものと同様であるので、ここではその詳細な説明を省略する。また、各図面に示したキーボード装置20では、文字キーのうち、ホームポジションを示す「F」キー及び「J」キーだけに、文字を表記しており、他の文字キーについては文字や記号の表記を省略している。
マウス装置10は、パーソナルコンピュータと接続された表示装置の画面に表示されたマウスポインタを移動させたり、アイコンを選択したりするための用いられるポインティングデバイスである。このマウス装置10は、図1乃至図4に示すように、第一筐体部11と、第二筐体部12と、連結部13と、移動量検知手段14とを有する。第一筐体部11と第二筐体部12とは、例えば通常のマウス装置を前後二つに切断したときのそれら各部に類似した形状になっている。このため、第一筐体部11及び第二筐体部12はそれぞれ、その上面が略凸面状に形成されている。また、本実施形態では、第一筐体部11については、横幅が約6cm、高さが約7.5cmであり、第二筐体部12については、横幅が約6cm、高さが約7cmである。第一筐体部11の縦方向の長さについては、0.5〜5cmであることが望ましい。0.5cmより小さいと、指先での操作がし難くなるだけでなく、製造し難くなる。また縦方向の長さが5cmより大きいと、邪魔になるからである。第二筐体部12の縦方向の長さについては、2〜6cmであることが望ましい。2cmより小さいと、手の平でマウス装置を把持して装置の移動操作を行うときに、操作し難くなり、また6cmより大きいと、奥側に位置するキーに指が届き難くなるからである。また、各筐体部11,12は例えば樹脂製である。
連結部13は、図4に示すように、第一筐体部11の下端部と第二筐体部12の下端部とをそれらの間に一定の間隔をあけて連結するものである。この連結部13の下面は、平坦に形成されている。ここでは、連結部13として、例えば板状部材を用いている。この板状部材については、縦方向の長さが約10cm、横方向の長さが約3cm、厚さが約0.5cmである。一般に、この連結部13の形状としては、板状に限られず、例えば断面が三角形や五角形等である角柱形状であってもよい。尚、後述するように、この連結部13は装着手段の一部を構成する。
第一実施形態の入力装置では、図1乃至図3に示すように、右手用の分割キーボード装置220の横方向と連結部13が第一筐体部11と第二筐体部12とを連結する方向とが略直交するように、連結部13が右手用の分割キーボード装置220の下に配置され、装着手段によりマウス装置10が右手用の分割キーボード装置220に装着される。本実施形態では、操作者として右利きの人を想定しており、このため、マウス装置10を右手用の分割キーボード装置220に装着することにしている。また、マウス装置10を右手用の分割キーボード装置220に装着したときに、第一筐体部11の頂部は右手用の分割キーボード装置220の上表面から約5cm高い位置に位置し、第二筐体部12の頂部は右手用の分割キーボード装置220の上表面から約4.5cm高い位置に位置している。すなわち、右手用の分割キーボード装置220は、マウス装置10の下部に位置するようになる。
第二筐体部12と対向する側の第一筐体部11の側面(後側面)における上端部は、図2(b)及び図3に示すように、その下端部よりも第二筐体部12の側に張り出している。第一筐体部11における当該張り出した部分の上面には、各種の操作内容を指示するための三つのボタン、すなわち、左ボタン111、右ボタン112、ホイールボタン113が設けられている。ここで、左ボタン111は、例えば表示装置の画面上でアイコン、ファイル、ソフトウェア等を選択するときに使用され、右ボタン112は、例えば表示装置の画面上でメニューを表示するときに使用される。ホイールボタン113は、例えば表示装置の画面上でウィンドウをスクロールするときに使用される。また、図3に示すように、第一筐体部11の当該張り出した部分の上部は空洞になっている。この上部の空洞内には、各ボタン111,112,113の操作を認識するスイッチ114,114,114と、これらのスイッチ114,114,114が配置された上部基板115とが設けられている。一方、第一筐体部11の当該張り出した部分の下側内部には、リブ状の補強部(斜線部)116が設けられている。補強部116は、各ボタン111,112,113を押下したときの負荷に耐えられるように、第一筐体部11の強度を高める役割を果たす。また、第一筐体部11の内側の表面は、第一筐体部11の当該張り出した部分の先端から第一筐体部11の下端に向かって湾曲するような形状に形成されている。
また、第一筐体部11の前部は空洞となっており、その空洞内の下部には、移動量検知手段14が配設されている。この移動量検知手段14は、第一筐体部11の底面と略平行な二次元平面上での第一筐体部11の移動量を検知してパーソナルコンピュータに出力するものである。具体的に、移動量検知手段14は、LEDライト141と、反射用プリズム142と、光の反射面を読み取るセンサー143とを有する。移動量検知手段14の各部品141,142,143は下部基板117に搭載されている。この下部基板117は上部基板115と配線118によって接続されている。また、下部基板117には、パーソナルコンピュータに信号を無線送信するための送信部(不図示)及び電源部(不図示)も接続されている。
一方、第二筐体部11の前側面には、各種の操作内容を指示するための四つのボタン121,121,121,121が設けられている。具体的に、これら四つのボタン121,121,121,121が設けられているのは、第一筐体部11と対向する側の第二筐体部12の側面(前側面)であって、マウス装置10が装着された右手用の分割キーボード装置220の上表面よりも高い位置の箇所である。各ボタン121には、所望の機能を割り当てることが可能である。例えば、第一実施形態では、これら四つのボタン121,121,121,121に、カーソルの移動方向を指示する方向キーの機能を割り当てている。また、第一実施形態の入力装置では、操作者の側からみたときに、第二筐体部12が右手用の分割キーボード装置220の手前側に位置し、第一筐体部11が右手用の分割キーボード装置220の奥側に位置するように、マウス装置10を右手用の分割キーボード装置220に装着している。この第二筐体部12は、第一筐体部11に設けたボタン111,112,113の操作時に又は第二筐体部12に設けたボタン121,121,121,121の操作時に、操作者の手のひらを置くために利用される。すなわち、操作者は、右の手のひらをマウス装置10の第二筐体部12の上に置いたまま、マウス装置10及び右手用の分割キーボード装置220を一緒に移動させたり、指で第一筐体部11に設けられた各ボタン111,112,113又は第二筐体部12に設けられた各ボタン121,121,121,121を操作したり、さらには指で右手用の分割キーボード装置220の文字キーを押下したりすることができる。
また、第二筐体部12の内部であって四つのボタン121,121,121,121が設けられた前側面の裏側には、各ボタン121,121,121,121の操作を認識するスイッチ122,122,122,122と、これらのスイッチ122,122,122,122が搭載された基板123とが設けられている。そして、第二筐体部12の内部には、リブ状の補強部(斜線部)124が設けられている。この補強部124は、第二筐体部12の上面に手のひらを置いたときの負荷や、各ボタン121,121,121,121を押下したときの負荷に耐えられるように、第二筐体部12の強度を高めるためのものである。
装着手段は、マウス装置10を二つの分割キーボード装置210,220のうちのいずれか一方に装着するために用いられる。第一実施形態では、装着手段として、図4及び図5に示すように、マウス装置10の連結部13と、キーボード装置20の底部に形成された凹部211,221a,221bとから構成されるものを用いている。凹部211,221a,221bはそれぞれ、連結部13の形状に対応する形状を有している。具体的に、凹部211は、左手用の分割キーボード装置210の底面であって「F」の文字キーに対応する箇所に当該分割キーボード装置210の縦方向に沿って形成されている。凹部221aは、右手用の分割キーボード装置220の底面であって「J」の文字キーに対応する箇所に当該分割キーボード装置220の縦方向に沿って形成され、凹部221bは、右手用の分割キーボード装置220の底面であって凹部221aよりも右側の箇所に当該分割キーボード装置220の縦方向に沿って形成されている。したがって、凹部211,221aは、キーボード装置20のホームポジションに手を置いたときの位置に対応するキーボード装置20の位置に形成されている。
図1及び図2に示す入力装置では、マウス装置10を右手用の分割キーボード装置220の凹部221aに取り付けている。具体的には、右手用の分割キーボード装置220の横方向と連結部13が第一筐体部110と第二筐体部120とを連結する方向とが略直交するように、連結部13を右手用の分割キーボード装置220の下に配置した後、連結部13を凹部221aに嵌め込むことにより、右手用の分割キーボード装置220とマウス装置10とを一体的に装着している。この場合、操作者は、右の手のひらをマウス装置10の第二筐体部12の上に載せるだけで、右手の各指を、右手用の分割キーボード装置220に対してホームポジションの位置に置くことができる。すなわち、マウス装置10は、右手用の分割キーボード装置220のホームポジションに手を置いたときの位置に対応する当該分割キーボード装置220の位置に装着されている。また、連結部13と凹部221aとの嵌合状態を解除することにより、マウス装置10を右手用の分割キーボード装置220から容易に取り外すことができる。したがって、第一実施形態では、装着手段30によりキーボード装置20とマウス装置10とを着脱可能であるように構成している。
このように、第一実施形態では、左手用の分割キーボード装置210の底面に一つの凹部211だけを形成し、右手用の分割キーボード装置220の底面には、二つの凹部221a,221bを形成している。このため、連結部13を二つの凹部221a,221bのいずれに嵌め込むかに応じて、右手用の分割キーボード装置220でのマウス装置10の装着位置が変更することができる。操作者は、右手用の分割キーボード装置220の二つの凹部221a,221bのうち、自分が操作しやすい方の凹部にマウス装置10を取り付けることができる。尚、一般には、分割キーボード装置210に複数の凹部を形成し及び/又は分割キーボード装置220に三つ以上の凹部を形成しておき、操作者が連結部13を所望の凹部に嵌め込み、マウス装置10の装着位置を自由に選択できるようにしてもよい。
次に、第一実施形態の入力装置の操作例を説明する。図6は第一実施形態の入力装置の操作例を説明するための図である。この図6では、マウス装置10が一体的に装着された右手用の分割キーボード装置220を示しており、左手用の分割キーボード装置210の図示を省略している。
例えば、表示装置の画面上で文字の入力作業を行う場合、まず、操作者は、両手を二つの分割キーボード装置210,220に対してホームポジションの位置に置く。具体的に、左手については、通常どおり、人差指が「F」キーの上に位置するように配置する。一方、右手については、図6(a)に示すように、手のひらを第二筐体部12の上に置いて、人差指が「J」キーの上に位置するように右手を配置する。その後、操作者は、両手で所望の文字キーを押下することにより文字の入力を行う。このとき、右手についてはその手のひらをマウス装置10の第二筐体部12の上に置いた状態のまま、右手の指で右手用の分割キーボード装置220の文字キーを押下する。ここで、第一実施形態では、第二筐体部12の頂部は右手用の分割キーボード装置220の上表面から約4.5cm高い位置に位置している。このため、操作者は、右の手のひらをマウス装置10の第二筐体部12の上に置いた状態のまま、右手の指をスムースに移動させ、その指で右手用の分割キーボード装置220のどの文字キーをも容易に押下することができる。尚、このような文字入力の操作性を考慮すると、一般に、第二筐体部12の頂部は、右手用の分割キーボード装置220の上表面から1cm〜6cm高い位置に位置していることが望ましいと考えられる。実際、第二筐体部12の頂部が右手用の分割キーボード装置220の上表面から1cmよりも低い高さに位置していると、指が押下しようとするキーとは別のキーに接触してしまうおそれがあり、一方、第二筐体部12の頂部が右手用の分割キーボード装置220の上表面から6cmよりも高い位置に位置していると、指が押下しようとするキーに届かないという事態が生じることがあるからである。
また、表示装置の画面に表示されたマウスポインタを移動させる場合には、操作者は、図6(a)に示すように、右の手のひらを第二筐体部12の上に置いたまま、その手のひらと親指とで第二筐体部12を握るようにして、第二筐体部12及び右手用の分割キーボード装置220を一緒に移動させる。これにより、マウスポインタの移動を指示することができる。
また、表示装置の画面上でアイコンを選択したり、メニューを選択したりするには、第一筐体部11に設けられた各ボタン111,112,113を操作する必要がある。この場合、操作者は、図6(b)に示すように、右の手のひらを第二筐体部12の上に置いたまま、指を伸ばして、第一筐体部11に設けられた所望のボタンを押下する。ここで、第一実施形態では、第一筐体部11の頂部は右手用の分割キーボード装置220の上表面から約5cm高い位置に位置しているので、第一筐体部11に設けた各ボタン111,112,113は第二筐体部12の頂部と略同じ高さに位置している。このため、操作者は、右の手のひらを第二筐体部12の上に置いた状態のままでも、右手の指を伸ばせば、その指で第一筐体部11に設けた各ボタン111,112,113を容易に押下することができる。尚、このような第一筐体部11に設けられた各ボタンの操作性を考慮すると、一般に、第一筐体部11の頂部も、第二筐体部12の頂部と同様に、右手用の分割キーボード装置220の上表面から1cm〜6cm高い位置に位置していることが望ましいと考えられる。
更に、表示装置の画面上で文字の入力位置を示すカーソルを移動させるには、第二筐体部に設けられた各ボタンを操作する必要がある。この場合、操作者は、図6(c)に示すように、右の手のひらを第二筐体部12の上に置いたまま、その指を手のひらの側に曲げて、所望のボタンを押下げる。これにより、カーソルの移動を指示することができる。
第一実施形態の入力装置では、装着手段を用いてマウス装置と右手用の分割キーボード装置とを一体的に装着したことにより、操作者は右の手のひらをマウス装置の第二筐体部の上に置いたまま、マウス装置及び右手用の分割キーボード装置を一緒に移動させたり、指先で第一筐体部に設けられた各種のボタンや第二筐体部に設けられた各種のボタンを操作したり、さらには指でキーボード装置のキーを押下したりすることができる。このため、操作者は、例えば表示装置の画面上でマウスポインタを移動して文字の入力を行うという操作を何度も繰り返す場合に、従来のようにマウス装置とキーボード装置とを頻繁に持ち替える必要がなくなるので、誤操作の低減を図ることができると共に、腕の疲労を軽減することができる。また、マウス装置を操作する度に表示装置の画面から視線を外して目でマウス装置の位置を確認する必要がないので、思考が阻害されることもない。更に、第一実施形態の入力装置は、その使用時に卓上に置くスペースが小さくて済むという利点がある。
また、第一実施形態の入力装置では、右手用の分割キーボード装置をマウス装置の下部に位置するように構成したことにより、右手用の分割キーボード装置のキーの上面の位置がマウス装置の上面の位置より下方に位置するので、右手用の分割キーボード装置のキー操作を容易に行うことができる。更に、マウス装置を、右手用の分割キーボード装置のホームポジションに手を置いたときの位置に対応する当該分割キーボード装置の位置に装着すれば、操作者は、当該分割キーボード装置のホームポジションに手を置いたまま、マウス装置を操作することができる。
尚、第一実施形態の入力装置におけるキーボード装置とマウス装置は既存のものとほぼ同じであるので、本実施形態の入力装置を使用するのに慣れや学習は必要なく、従来のキーボード装置やマウス装置を使用したことがある者であれば、直感的に入力操作を行うことができ、容易に操作することができる。
また、第一実施形態の入力装置では、キーボード装置をその横方向に沿って二つの分割キーボード装置に分割し、装着手段を用いてマウス装置を一方の分割キーボード装置に装着したことにより、装着手段を用いてマウス装置を装着した分割キーボード装置はキーボード装置全体に比べて軽量であるので、マウス装置及び当該分割キーボード装置を一緒に移動させても、操作者はそれ程、重いと感じることはない。このため、操作者は、通常のマウス装置を操作するのと同じような感覚で、第一実施形態の入力装置におけるマウス装置を操作することができる。
また、第一実施形態の入力装置では、マウス装置の連結部とキーボード装置の底部に形成された凹部とで構成された簡易な構成の装着手段を用いたことにより、マウス装置をキーボード装置に容易に装着することができる。更に、装着手段を、キーボード装置とマウス装置とが着脱可能であるように構成したことにより、第一実施形態の入力装置を使用しないときには、マウス装置をキーボード装置から容易に取り外すことができるので、持ち運びに便利である。
また、第一実施形態の入力装置では、第一筐体部と対向する側の第二筐体部の側面であって装着手段を用いてマウス装置を装着した分割キーボード装置の上表面よりも高い位置の箇所に、四つのボタンを設けたことにより、操作者は、手のひらをマウス装置の第二筐体部の上に置いた状態で、指を手のひらの側に曲げるだけで、第二筐体部に設けられたボタンを容易に押下することができる。このため、カーソルの移動方向を指示する方向キーの機能のように、操作者が頻繁に使用する機能を第二筐体部のボタンに割り当てておくことにより、操作の利便性の向上を図ることができる。
更に、第一実施形態の入力装置では、第二筐体部と対向する側の第一筐体部の側面における上端部が、その下端部よりも第二筐体部の側に張り出していることにより、マウス装置を上から見たときの第一筐体部と第二筐体部との間隔が連結部の長さよりも短くなる。このため、例えば、キーボード装置に複数の文字キーに加えて複数の機能キーが搭載されていて、そのキーボード装置の長手方向に直交する方向の幅が通常より広くなっている場合でも、手のひらをマウス装置の第二筐体部の上に置いた状態で、その手の指が第一筐体部に確実に届くようになるので、マウス装置の操作性が低下することはない。
[第一実施形態の変形例]
尚、上記の第一実施形態では、操作者として右利きの人を想定し、マウス装置を右手用の分割キーボード装置に装着した場合について説明したが、操作者が左利きであれば、マウス装置を左手用の分割キーボード装置に装着すればよい。図7はマウス装置が左手用の分割キーボード装置に装着された第一実施形態の入力装置の概略斜視図である。図7では、マウス装置10の連結部13を左手用の分割キーボード装置210の凹部211に嵌め込んでいる。この場合、操作者は、左手でマウス装置10を操作することになる。
また、上記の第一実施形態では、キーボード装置を二つの分割キーボード装置に分離し、マウス装置を右手用の分割キーボード装置に装着した場合について説明したが、二つの分割キーボード装置を合体させた状態のキーボード装置にマウス装置を装着するようにしてもよい。図8は二つの分割キーボード装置を合体させた状態のキーボード装置にマウス装置が装着された第一実施形態の入力装置の概略斜視図である。図8では、マウス装置10の連結部13はキーボード装置220の凹部221aに嵌め込まれている。この場合であっても、キーボード装置20全体として軽量なものを用いれば、操作者は、マウス装置10及びキーボード装置20を無理なく移動させることができる。
更に、上記の第一実施形態では、キーボード装置として、二つの分割キーボード装置に分離することができるものを用いた場合について説明したが、一般に、キーボード装置は三つ以上の分割キーボード装置に分離することができるものであってもよい。図9(a)は四つの分割キーボード装置に分離することができるキーボード装置の概略斜視図、図9(b)はそのキーボード装置を用いた本発明の入力装置の使用例を説明するための図である。図9(a)に示すキーボード装置20Aは、左手用の分割キーボード装置210と、右手用の分割キーボード装置220と、矢印キーを含む分割キーボード装置230と、テンキーを含む分割キーボード装置240とからなる。各分割キーボード装置210,220,230,240の底面には、マウス装置10の連結部を嵌め込むことができる凹部211,221a,221b,231,241が形成されている。また、これらの分割キーボード装置210,220,230,240は互いに着脱自在に構成されている。このようなキーボード装置20Aを用いる場合、例えば、図9(b)に示すように、左手用の分割キーボード装置210と右手用の分割キーボード装置220とを合体させたままにし、テンキーを含む分割キーボード装置240を他の分割キーボード装置から切り離し、テンキーを含む分割キーボード装置240にマウス装置10を装着するようにしてもよい。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について図面を参照して説明する。図10は本発明の第二実施形態である入力装置の概略斜視図である。図11(a)は第二実施形態の入力装置の概略正面図、図11(b)はその入力装置の概略側面図、図11(c)はその入力装置の概略平面図である。図12は第二実施形態の入力装置におけるマウス装置の内部構造を説明するための概略図である。この図12ではマウス装置の内部を破線等で示している。また、図13は第二実施形態の入力装置におけるマウス装置の概略斜視図である。尚、第二実施形態において、第一実施形態のものと同一の機能を有するものには、同一の符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
第二実施形態の入力装置も、第一実施形態の入力装置と同様に、パーソナルコンピュータ(不図示)の入力装置として使用することができる。この第二実施形態の入力装置は、図10乃至図13に示すように、マウス装置10Aと、キーボード装置20と、キーボード装置20とマウス装置10Aとを一体的に装着する装着手段とを備える。マウス装置10Aとパーソナルコンピュータとの間、及びキーボード装置20とパーソナルコンピュータとの間は無線で接続されている。
第二実施形態の入力装置に用いられるキーボード装置20は、第一実施形態の入力装置に用いられるものと同じである。すなわち、キーボード装置20は、左手用の分割キーボード装置210と右手用の分割キーボード装置220とに切り離すことができるように構成されている。左手用の分割キーボード装置210の底面の所定箇所には、当該分割キーボード装置210の縦方向に沿って凹部221が形成されており、右手用の分割キーボード装置220の底面の所定の二箇所にはそれぞれ、当該分割キーボード装置220の縦方向に沿って凹部221a,221bが形成されている。第二実施形態でも、キーボード装置20を二つの分割キーボード装置210,220に分離した状態で使用する場合を考える。
第二実施形態の入力装置が第一実施形態のものと異なる主な点は、マウス装置の構造である。第二実施形態では、マウス装置10Aは、図10乃至図13に示すように、筐体部11Aと、移動量検知手段14と、突出部15とを有する。筐体部11Aは、例えば樹脂製のものであり、第一実施形態における第二筐体部に類似した形状に形成されている。そして、筐体部11Aの上面は略凸面状に形成されている。この筐体部11Aの横幅は約6cm、その高さは約5.5cmである。筐体部11Aの縦方向の長さについては、2〜6cmであることが望ましい。2cmより小さいと、手の平でマウス装置を把持して装置の移動操作を行うときに、操作し難くなり、また6cmより大きいと、奥側に位置するキーに指が届き難くなるからである。
筐体部11Aの前側面における上端部は、図11(b)及び図12に示すように、その下端部よりも前側に張り出している。筐体部11Aにおける当該張り出した部分の上面には、各種の操作内容を指示するための三つのボタン、すなわち、左ボタン111、右ボタン112、ホイールボタン113が設けられている。また、図12に示すように、筐体部11Aの当該張り出した部分の上部は空洞になっており、その空洞内には、各ボタン111,112,113の操作を認識するスイッチ114,114,114と、これらのスイッチ114,114,114が配置された上部基板115とが設けられている。一方、筐体部11Aの当該張り出した部分の下側内部には、リブ状の補強部(斜線部)116Aが設けられている。補強部116Aは、各ボタン111,112,113を押下したときの負荷に耐えられるように、筐体部11Aの強度を高める役割を果たす。また、筐体部11Aの前側の表面は、筐体部11Aの当該張り出した部分の先端から筐体部11Aの下端に向かって湾曲するような形状に形成されている。
また、筐体部11Aの後部は空洞となっており、その空洞内の下部には、移動量検知手段14が配設されている。この移動量検知手段14は、LEDライト141と、反射用プリズム142と、光の反射面を読み取るセンサー143とを有する。各部品141,142,143は下部基板117に搭載され、この下部基板117は上部基板115と配線118によって接続されている。
突出部15は、筐体部11Aの前側面の下端部に、マウス装置10Aの前方に突出するように設けられている。この突出部15の形状は板状であり、第一実施形態における連結部の形状と同じである。すなわち、突出部15の縦方向の長さは約10cm、その横方向の長さは約3cm、その厚さは約0.5cmである。
第二実施形態の入力装置に用いられる装着手段は、マウス装置10Aを二つの分割キーボード装置210,220のうちのいずれか一方に装着するために用いられる。ここでは、マウス装置10Aを右手用の分割キーボード装置220に装着することにしている。第二実施形態では、装着手段として、図10、図11及び図13に示すように、マウス装置10Aの突出部15と、キーボード装置20の底部に形成された凹部211,221a,221bとから構成されるものを用いている。凹部211,221a,221bはそれぞれ、突出部15の形状に対応する形状を有している。図10及び図11に示す入力装置では、マウス装置10Aを右手用の分割キーボード装置220の手前側に位置するように配置した後、突出部15を凹部221aに嵌め込むことにより、右手用の分割キーボード装置220とマウス装置10Aとを一体的に装着している。これにより、マウス装置10は、右手用の分割キーボード装置220のホームポジションに手を置いたときの位置に対応する当該分割キーボード装置220の位置に装着される。このとき、筐体部11Aの頂部は右手用の分割キーボード装置220の上表面から約3cm高い位置に位置している。すなわち、右手用の分割キーボード装置220は、マウス装置10Aの下部に位置している。また、突出部15と凹部221aとの嵌合状態を解除することにより、マウス装置10Aを右手用の分割キーボード装置220から容易に取り外すことができる。
次に、第二実施形態の入力装置の操作例を説明する。図14は第二実施形態の入力装置の操作例を説明するための図である。ここで、図14では、マウス装置10Aが一体的に装着された右手用の分割キーボード装置220を示しており、左手用の分割キーボード装置210の図示を省略している。
例えば、表示装置の画面上で文字の入力作業を行う場合、まず、操作者は、両手を二つの分割キーボード装置210,220に対してホームポジションの位置に置く。このとき、右手については、図14(a)に示すように、手のひらを筐体部11Aの上に置いて、人差指が「J」キーの上に位置するように右手を配置する。その後、操作者は、両手で所望の文字キーを押下することにより文字の入力を行う。このとき、右手についてはその手のひらを筐体部11Aの上に置いた状態のまま、右手の指で右手用の分割キーボード装置220の文字キーを押下する。ここで、第二実施形態では、筐体部11Aの頂部は右手用の分割キーボード装置220の上表面から約3cm高い位置に位置している。このため、操作者は、右の手のひらを筐体部11Aの上に置いた状態のまま、右手の指をスムースに移動させ、その指で右手用の分割キーボード装置220のどの文字キーをも容易に押下することができる。尚、一般に、筐体部11Aの頂部は、右手用の分割キーボード装置220の上表面から1cm〜6cm高い位置に位置していることが望ましい。筐体部11Aの頂部が右手用の分割キーボード装置220の上表面から1cmよりも低い高さに位置していると、指が押下しようとするキーとは別のキーに接触してしまうおそれがあり、一方、筐体部11Aの頂部が右手用の分割キーボード装置220の上表面から6cmよりも高い位置に位置していると、指が押下しようとするキーに届かないという事態が生じることがあるからである。
また、表示装置の画面に表示されたマウスポインタを移動させる場合には、操作者は、図14(a)に示すように、右の手のひらを筐体部11Aの上に置いたまま、その手のひらと親指とで筐体部11Aを握るようにして、筐体部11A及び右手用の分割キーボード装置220を一緒に移動させる。これにより、マウスポインタの移動を指示することができる。
更に、表示装置の画面上でアイコンを選択したり、メニューを選択したりするには、操作者は、図14(b)に示すように、右の手のひらを筐体部11Aの上に置いたまま、指を手のひらの側に曲げて、筐体部11Aに設けられた所望のボタンを押下する。第二実施形態では、筐体部11Aの頂部は右手用の分割キーボード装置220の上表面から約3cm高い位置に位置しているので、指を手のひらの側に曲げる際に、指がキーボード装置のキーに接触してしまうことはない。
ところで、第二実施形態では、マウス装置10Aの筐体部11Aを、右手用の分割キーボード装置220において「J」の文字キーの下側に配置している。この筐体部11Aの前側面における上端部はその下端部よりも前側に張り出しているので、操作者は、筐体部11Aのすぐ前に位置するキー、具体的には「変換」キーや「カタカナひらがなローマ字」キー等を押下するのはとても困難である。しかしながら、これらのキーは滅多に使用されないというのが実情であるので、これらのキーを使用しなくても何ら問題はない。このため、例えば、これらのキーの上方を筐体部11Aが完全に覆い隠すような大きいサイズのマウス装置を用いるようにしてもよい。
第二実施形態の入力装置では、装着手段を用いてマウス装置と右手用の分割キーボード装置とを一体的に装着したことにより、操作者は右の手のひらをマウス装置の筐体部の上に置いたまま、マウス装置及び右手用の分割キーボード装置を一緒に移動させたり、指先で筐体部に設けられた各種のボタンを操作したり、さらには指でキーボード装置のキーを押下したりすることができる。このため、操作者は、例えば表示装置の画面上でマウスポインタを移動して文字の入力を行うという操作を何度も繰り返す場合に、従来のようにマウス装置とキーボード装置とを頻繁に持ち替える必要がなくなるので、誤操作の低減を図ることができると共に、腕の疲労を軽減することができる。また、マウス装置を操作する度に表示装置の画面から視線を外して目でマウス装置の位置を確認する必要がないので、思考が阻害されることもない。更に、第二実施形態の入力装置は、その使用時に卓上に置くスペースが小さくて済むという利点がある。
また、第二実施形態の入力装置では、右手用の分割キーボード装置をマウス装置の下部に位置するように構成したことにより、右手用の分割キーボード装置のキーの上面の位置がマウス装置の上面の位置より下方に位置するので、右手用の分割キーボード装置のキー操作を容易に行うことができる。更に、マウス装置を、右手用の分割キーボード装置のホームポジションに手を置いたときの位置に対応する当該分割キーボード装置の位置に装着すれば、操作者は、当該分割キーボード装置のホームポジションに手を置いたまま、マウス装置を操作することができる。
また、第二実施形態の入力装置では、キーボード装置をその横方向に沿って二つの分割キーボード装置に分割し、装着手段を用いてマウス装置を一方の分割キーボード装置に装着したことにより、装着手段を用いてマウス装置を装着した分割キーボード装置はキーボード装置全体に比べて軽量であるので、マウス装置及び当該分割キーボード装置を一緒に移動させても、操作者はそれ程、重いと感じることはない。このため、操作者は、通常のマウス装置を操作するのと同じような感覚で、第二実施形態の入力装置におけるマウス装置を操作することができる。
また、第二実施形態の入力装置では、マウス装置に設けられた突出部とキーボード装置の底部に形成された凹部とで構成された簡易な構成の装着手段を用いたことにより、マウス装置をキーボード装置に容易に装着することができる。更に、装着手段を、キーボード装置とマウス装置とが着脱可能であるように構成したことにより、第二実施形態の入力装置を使用しないときには、マウス装置をキーボード装置から容易に取り外すことができるので、持ち運びに便利である。
更に、第二実施形態の入力装置では、筐体部の前側面における上端部が、その下端部よりも前側に張り出していることにより、例えば、キーボード装置に複数の文字キーに加えて複数の機能キーが搭載されていて、そのキーボード装置の長手方向に直交する方向の幅が通常より広くなっている場合でも、手のひらをマウス装置の筐体部の上に置いた状態で、その手の指がキーボード装置の奥側に配置されたキーに届くようになるので、キーボード装置の操作性が低下することはない。
[その他の実施形態]
尚、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記の第一実施形態では、マウス装置の第一筐体部に、各種の操作内容を指示するための三つのボタンを設け、マウス装置の第二筐体部に、各種の操作内容を指示するための四つのボタンを設けた場合について説明したが、第一筐体部には二つ又は四つ以上のボタンを設けるようにしてもよい。そして、第二筐体部には一つ、二つ、三つ又は五つ以上のボタンを設けるようにしてよい。また、この第二筐体部にはボタンを設けないようにしてもよい。
また、上記の第二実施形態では、マウス装置の筐体部に、各種の操作内容を指示するための三つのボタンを設けた場合について説明したが、筐体部には二つ又は四つ以上のボタンを設けるようにしてもよい。
更に、上記の第一及び第二実施形態では、キーボード装置の上表面が略水平になっている場合について説明したが、キーボード装置としては、その裏側に傾き角度を調整する脚部が設けられているものや、予め奥側が手前側よりも高くなっているものを用いるようにしてもよい。このように上表面が傾いているキーボード装置を用いる場合、第一実施形態の入力装置では、第一筐体部の頂部及び第二筐体部の頂部はそれぞれ、当該筐体部が装着された部位におけるキーボード装置の上表面から1cm〜6cm高い位置に位置していることが望ましく、第二実施形態の入力装置では、筐体部の頂部は、その筐体部が装着された部位におけるキーボード装置の上表面から1cm〜6cm高い位置に位置していることが望ましい。
また、上記の第一実施形態では、装着手段として、マウス装置の連結部と、キーボード装置の底部に形成された、連結部の形状に対応する形状を有する凹部とから構成され、連結部を凹部に嵌め込むことによりマウス装置をキーボード装置に装着するものを用いた場合について説明した。一方、上記の第二実施形態では、装着手段として、マウス装置に設けられた突出部と、キーボード装置の底部に形成された、突出部の形状に対応する形状を有する凹部とから構成され、突出部を凹部に嵌め込むことによりマウス装置をキーボード装置に装着するものを用いた場合について説明した。しかしながら、本発明の入力装置における装着手段としては、これらに限定されるものではなく、マウス装置とキーボード装置とを一体的に装着することができるものであればどのようなものを用いてもよい。例えば、面状ファスナー等を用いて装着することも可能である。
更に、上記の第一実施形態では、第二筐体部と対向する側の第一筐体部の側面における上端部が、その下端部よりも第二筐体部の側に張り出している場合について説明したが、第一筐体部の当該上端部は必ずしも第二筐体部の側に張り出している必要はない。同様に、上記の第二実施形態では、筐体部の前側面における上端部が、その下端部よりも前側に張り出している場合について説明したが、筐体部の当該上端部は必ずしも前側に張り出している必要はない。
また、上記の第一実施形態において、装着手段としては、キーボード装置とマウス装置との装着位置を、キーボード装置の横方向に沿って調整可能であるように構成されたものを用いてもよい。この場合、例えば、マウス装置の連結部と、その連結部の上面に設けた面状ファスナーと、キーボード装置の底面に形成された大きな凹部と、その凹部の表面に設けた面状ファスナーとを備える装着手段を用いることが考えられる。これにより、操作者は、マウス装置の底面がキーボード装置の底面と同一平面上に位置するようにして、マウス装置をキーボード装置に対して操作しやすい位置に取り付けることができる。また、同様に、上記の第二実施形態においても、装着手段としては、キーボード装置とマウス装置との装着位置を、キーボード装置の横方向に沿って調整可能であるように構成されたものを用いてもよい。
また、上記の第一実施形態では、第一筐体部の下端部と第二筐体部の下端部とを連結部によって連結されているマウス装置を用いた場合について説明したが、マウス装置としては、連結部を有せず、第一筐体部と第二筐体部とが分離独立しているマウス装置を用いることも可能である。具体的に、この場合、本発明の入力装置は、各種の操作内容を指示するための複数のボタンが設けられた第一筐体部、ボタンの操作時に操作者の手のひらが置かれる、第一筐体部とは分離独立した第二筐体部、第一筐体部又は第二筐体部のいずれかの底面と略平行な二次元平面上での当該筐体部の移動量を検知して出力する移動量検知手段を有するマウス装置と、複数のキーを有するキーボード装置と、第一筐体部をキーボード装置の奥側に装着する第一装着手段と、第二筐体部を第一筐体部と対向するキーボード装置の手前側に装着する第二装着手段とを備えて構成される。この入力装置は、マウス装置が連結部を有せず、装着手段を二つ備えている点で上記第一実施形態の入力装置と異なるが、装着手段を用いてキーボード装置とマウス装置とを一体的に装着する点で第一実施形態の入力装置と同じ特徴を有するので、上記第一実施形態の入力装置と同様の作用・効果を奏する。
更に、上記の第一及び第二実施形態では、本発明の入力装置をパーソナルコンピュータの入力装置として使用する場合について説明したが、本発明の入力装置は、コンピュータの入力装置に限らず、ゲーム機の入力装置や、自動車の自動操縦装置等、様々な種類の電子機器における入力装置として使用することが可能である。
以上説明したように、本発明に係る入力装置では、装着手段を用いてキーボード装置とマウス装置とを一体的に装着したことにより、操作者は手のひらをマウス装置の上に置いたまま、マウス装置及びキーボード装置を一緒に移動させたり、指先でマウス装置に設けられた各種のボタンを操作したり、さらには指でキーボード装置のキーを押下したりすることができる。このため、操作者は、例えば表示装置の画面上でマウスポインタを移動して文字の入力を行うという操作を何度も繰り返す場合に、従来のようにマウス装置とキーボード装置とを頻繁に持ち替える必要がなくなるので、誤操作の低減を図ることができると共に、腕の疲労を軽減することができる。また、マウス装置を操作する度に表示装置の画面から視線を外して目でマウス装置の位置を確認する必要がないので、思考が阻害されることもない。更に、本発明の入力装置は、その使用時に卓上に置くスペースが小さくて済むという利点がある。したがって、本発明は、パーソナルコンピュータ等、各種の電子機器等の入力に用いる入力装置として用いるのに好適である。
10,10A マウス装置
11,11A 第一筐体部
111 左ボタン
112 右ボタン
113 ホイールボタン
114 スイッチ
115 上部基板
116,116A 補強部
117 下部基板
118 配線
12 第二筐体部
121 ボタン
122 スイッチ
123 基板
124 補強部
13 連結部
14 移動量検知手段
141 LEDライト
142 反射用プリズム
143 センサー
15 突出部
20,20A キーボード装置
210 左手用の分割キーボード装置
211 凹部
220 右手用の分割キーボード装置
221a,221b 凹部
230 矢印キーを含む分割キーボード装置
231 凹部
240 テンキーを含む分割キーボード装置
241 凹部

Claims (9)

  1. 各種の操作内容を指示するための複数のボタンが設けられた第一筐体部と、前記ボタンの操作時に操作者の手のひらが置かれる第二筐体部と、前記第一筐体部の下端部と前記第二筐体部の下端部とをそれらの間に一定の間隔をあけて連結する連結部と、前記第一筐体部、前記第二筐体部及び前記連結部のうちのいずれかの内部に配設された、当該筐体部又は連結部の底面と略平行な二次元平面上での当該筐体部又は連結部の移動量を検知して出力する移動量検知手段とを有するマウス装置と、
    複数のキーを有するキーボード装置と、
    前記キーボード装置の横方向と前記連結部が前記第一筐体部と前記第二筐体部とを連結する方向とが略直交するように、前記連結部を前記キーボード装置の下に一体的に装着する装着手段と、
    を備え、
    前記キーボード装置を前記マウス装置の下部に位置するように構成したことを特徴とする入力装置。
  2. 前記第一筐体部及び前記第二筐体部はそれぞれ、その上面が略凸面状に形成されており、前記第一筐体部の頂部及び前記第二筐体部の頂部はそれぞれ、前記装着手段を用いて前記マウス装置を装着した前記キーボード装置の上表面から1cm〜6cm高い位置に位置していることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  3. 前記第一筐体部と対向する側の前記第二筐体部の側面であって前記装着手段を用いて前記マウス装置を装着した前記キーボード装置の上表面よりも高い位置の箇所には、各種の操作内容を指示するための複数のボタンが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の入力装置。
  4. 前記第二筐体部と対向する側の前記第一筐体部の側面における上端部は、前記第二筐体部の側に張り出していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の入力装置。
  5. 各種の操作内容を指示するための複数のボタンが設けられた筐体部と、前記筐体部の前側面の下端部にその前方に突出するように設けられた突出部と、前記筐体部又は前記突出部の内部に配設された、前記筐体部の底面と略平行な二次元平面上での前記筐体部の移動量を検知して出力する移動量検知手段とを有するマウス装置と、
    複数のキーを有するキーボード装置と、
    前記マウス装置を前記キーボード装置の手前側に位置するように配置して前記キーボード装置と前記マウス装置とを一体的に装着する装着手段と、
    を備え、
    前記装着手段は、前記筐体部に設けられた前記突出部と、前記キーボード装置の底部に形成された凹部とから構成されており、前記突出部を前記凹部に嵌め込むことにより前記マウス装置を前記キーボード装置に装着するものであり、
    前記キーボード装置を前記マウス装置の下部に位置するように構成したことを特徴とする入力装置。
  6. 前記マウス装置は、前記キーボード装置のホームポジションに手を置いたときの位置に対応する前記キーボード装置の位置に装着することができるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の入力装置。
  7. 前記装着手段は、前記キーボード装置と前記マウス装置との装着位置を、前記キーボード装置の横方向に沿って調整可能であるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の入力装置。
  8. 前記キーボード装置はその横方向に沿って分割された複数の分割キーボード装置から構成されており、前記装着手段は前記マウス装置を前記複数の分割キーボード装置のうちのいずれか一つに装着することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一項記載の入力装置。
  9. 各種の操作内容を指示するための複数のボタンが設けられた第一筐体部と、前記ボタンの操作時に操作者の手のひらが置かれる、前記第一筐体部とは分離独立した第二筐体部と、前記第一筐体部又は前記第二筐体部のいずれかの底面と略平行な二次元平面上での当該筐体部の移動量を検知して出力する移動量検知手段とを有するマウス装置と、
    複数のキーを有するキーボード装置と、
    前記第一筐体部を前記キーボード装置の奥側に装着する第一装着手段と、
    前記第二筐体部を前記第一筐体部と対向する前記キーボード装置の手前側に装着する第二装着手段と、
    を備えることを特徴とする入力装置。



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