JP2019107071A - 化粧アドバイス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】瞳の輝きを客観的な評価指標で評価し、それに基づいて瞳の魅力度を評価する方法、及び、瞳の輝きを改善する化粧アドバイス方法を提供する。【解決手段】複数人から取得された、正面顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度と瞳の魅力度との関係に基づき、任意の被験者の正面顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度から該被験者の瞳の魅力度を算出する。睫毛の化粧アドバイスは、正面顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度に基づいて行う。【選択図】図1

Description

本発明は、睫毛の化粧のアドバイス方法に関する。
従来、人の外観の印象が化粧によりどのように変化するかを評価し、好ましい化粧方法を探索することがシミュレーション画像を用いて行われている。例えば、好みの印象のメイクアップイメージを選択すると、そのメイクアップイメージとなるように目元が化粧されたシミュレーション画像を表示する方法(特許文献1)や、睫毛の太さ、長さ、本数、フォルムを変化させたシミュレーション画像を形成する方法がある(特許文献2)。
顔の印象は化粧料によるメイクアップだけでなく、虹彩の色や角膜の外径によっても変わる。そのため、眼球の虹彩領域に重なる虹彩部分とその周囲の環状部分が着色されたカラーコンタクトレンズが美容目的で使用されている(特許文献3)。
一方、一般に、瞳の輝きによって印象が異なることが知られており、瞳の輝きが強調されるようにキャッチライトの投光量を定めることが行われている(特許文献4)。
特開2000−285222号公報 特開2012−38296号公報 特開2013−242563号公報 特開2012−105232号公報
しかしながら、従来、目の印象を左右する瞳の輝きを客観的な指標で評価することはなされておらず、瞳の輝きが目の印象にどのように影響するのかも詳細にはわかっていない。また、瞳の輝きをカラーコンタクトレンズによって変えることはなされていても、化粧料によるメイクアップによって変えることはなされていない。
これに対し、本発明は、瞳の輝きを客観的な評価指標で評価し、それに基づいて瞳の魅力度を評価すること、さらには、化粧料によるメイクアップによって瞳の輝きを改善することを課題とする。
本発明者は、顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度が瞳の輝きの指標となり、その散布度によって瞳の魅力度を評価できること、また、瞳の輝きを睫毛のメイクアップによって改善できることを見出し、本発明を想到した。
即ち、本発明は、複数人から取得された、正面顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度と瞳の魅力度との関係に基づき、
任意の被験者の正面顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度から該被験者の瞳の魅力度を求める魅力度の算出方法を提供する。
また本発明は、正面顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度に基づいて睫毛の化粧方法をアドバイスする化粧アドバイス方法を提供する。
更に本発明は、被験者の正面顔画像を撮る撮像装置及び情報処理装置を備えた化粧アドバイスシステムであって、情報処理装置が、正面顔画像から虹彩及び瞳孔領域を抽出する機能、抽出した虹彩及び瞳孔領域の明るさを計測する機能、該明るさの散布度を算出する機能、予め登録されている虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度と瞳の魅力度との関係式に基づいて瞳の魅力度を算出する機能を有する化粧アドバイスシステムを提供し、特にこの化粧アドバイスシステムにおいて、情報処理装置が、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度と該散布度に適合した睫毛の化粧方法を蓄積しているデータベースを参照し、被験者の前記明るさの散布度に適合した睫毛の化粧アドバイスを出力する化粧アドバイスシステムを提供する。
本発明によれば、正面顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度を指標として瞳の輝きを客観的に評価することができる。この瞳の輝きは瞳の魅力度と密接であり、目の印象を左右する。本発明によれば目の印象を左右する瞳の魅力度を評価することができる。
さらに、本発明によれば、瞳の輝き基づく睫毛の化粧方法のアドバイスが可能となる。
図1は、瞳の魅力度の算出方法の工程図である。 図2は、化粧アドバイスシステムのブロック図である。 図3は、正面顔画像中の目の模式図である。 図4Aは、虹彩及び瞳孔領域の抽出方法の説明図である。 図4Bは、虹彩及び瞳孔領域の抽出方法の説明図である。 図5は、化粧アドバイスシステムの使用態様の説明図である。 図6は、化粧アドバイスシステムにおける処理のフローチャートである。 図7は、化粧アドバイスシステムを案内するパンフレットの一例である。 図8は、虹彩及び瞳孔領域の明度(L*)の標準偏差(SD)と魅力度の関係図である。
以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
本発明において、瞳とは虹彩及び瞳孔を合わせた黒目をいう。本発明では瞳の輝きの指標として、正面顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度を使用し、この散布度に基づいて瞳の魅力度を算出する。この散布度が瞳の魅力度の指標になることは本発明者が見出したものであり、後述する実施例で具体的に示されている。
なお、瞳の輝きには瞳孔部分の反射率が関係することが知られており、瞳の輝きの指標として、顔画像における瞳孔の面積、あるいは、虹彩と瞳孔の合計の面積に対する瞳孔の面積の比率を使用することも考えられるが、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度を使用することにより、瞼及び睫毛の形状によるキャッチライトの阻害や、観察環境ごとに異なる照明位置の影響を含めた、ありのままの瞳の輝きを評価できるという利点がある。
また、本発明において瞳の魅力度とは、瞳の輝きが影響を及ぼす顔全体の印象であって、一般的な観察者が被験者の目を含む全顔を観察した時に受ける、生き生きとした積極性溢れる印象である。
図1は、本発明の一実施例の瞳の魅力度の算出方法の工程図である。また、図2は、図1に示した方法を実施する、本発明の一実施例の化粧アドバイスシステムのブロックである。
図1に示した方法では、概略、予め複数人から正面顔画像を取得し、各正面顔画像から虹彩及び瞳孔領域を抽出し、抽出した領域の明るさを計測し、その明るさの散布度と瞳の魅力度との関係式を取得しておく。そして、その関係式に基づいて任意の被験者の正面顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度から該被験者の瞳の魅力度を算出する。また、図2に示した化粧アドバイスシステムは、概略、被験者の正面顔画像を撮る撮像装置2と、その撮像装置2で撮られた正面顔画像に基づいて瞳の魅力度を算出し、睫毛の化粧アドバイスを出力する情報処理装置3と、情報処理装置3から出力された瞳の魅力度及び睫毛の化粧アドバイスを表示する表示装置4を備えている。
(正面顔画像の取得)
本発明において、正面顔画像はCCDカメラ等の撮像装置により取得することができる。画像の解像度としては、下限については瞳の直径(約12mm)を適切に撮影できるように100dpi以上とすることが好ましく、上限については高解像度のディジタルカメラを使用する場合には500dpi以下程度とすることが好ましい。撮影条件としては、周辺の影響を低減するために、撮影条件を一定とした撮影室を使用することが好ましい。
また、撮影と同期させて強い光を顔にあてる、所謂フラッシュ撮影を行うことが好ましい。この場合、赤目を防止するため、顔の左又は右の斜め上方から光を当てることが好ましい。これに対して、単に強い照明光を常時点灯させておくと、瞳孔がその強い照明条件に順応した大きさとなるので好ましくない。
一方、瞳孔を所定の大きさに開かせて瞳の魅力度を評価する場合には、瞳孔がその大きさに開く照明環境に目を順応させ、フラッシュを使用せずに撮影することが好ましい。また、撮影時の照明光としては、虹彩及び瞳孔の広範囲に反射光を生じさせるため、面光源を使用したり、複数の照明を用いて多方向から照明することが好ましい。
(虹彩及び瞳孔領域の抽出)
撮像装置を用いて取得した正面顔画像からは虹彩及び瞳孔領域を抽出する。この抽出では、図3に示したように、正面顔画像40から目の虹彩42と瞳孔43を合わせた領域41、言い換えると眼球上の白目44以外の黒目の領域41を抽出する。
この抽出に先立ち、予め正面顔画像には色補正をすることが好ましい。この色補正は、撮像した画像から撮像装置や撮影条件の影響を除くために行うもので、画像処理用の標準画像を用いて色調及び明度を補正する。
また、虹彩及び瞳孔領域の抽出では、色補正した画像に対してローパスフィルタをかけ、色補正した画像を低周波画像とすることが好ましい。これにより、虹彩及び瞳孔領域の抽出に要する演算時間を短縮することができる。なお、虹彩及び瞳孔領域を抽出した後に該領域の明るさを計測するときには、キャッチライトの映り込みが消失しないように、色補正はされているが、ローパスフィルタを外した画像を計測対象とする。
虹彩及び瞳孔領域の抽出方法としては、例えば、図4Aに示すように正面顔画像を横方向(水平方向)に探索し、白、暗有色、白の順に変化する横ラインLを抽出する。このラインが画像の上下方向に3画素分以上続いたことが検出できた場合に、暗有色部分は虹彩及び瞳孔領域であるとして、暗有色部分の広がりを、画素の色を基準に探索し、広がっている範囲を決定し、その広がり全体を虹彩及び瞳孔領域41とする。
別法としては、周知のエッジ抽出法を用いて図4Bに示すように虹彩の輪郭線42aと上瞼の輪郭線45と下瞼の輪郭線46を検出し、虹彩の輪郭線42aと上瞼の輪郭線45の交点C1、C2、及び虹彩の輪郭線42aと下瞼の輪郭線46の交点C3、C4を求め、これらの交点C1、C2、C3、C4を四隅とする破線で示した矩形領域を仮想的に虹彩及び瞳孔領域とし、この矩形領域を抽出してもよい。この矩形領域には、本来の虹彩の領域の一部が含まれないが、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度を求めて瞳の魅力度を評価する上では支障がなく、その後の演算の高速化に資する。
なお、虹彩及び瞳孔領域を抽出する方法はこれらに限られず、虹彩及び瞳孔領域を抽出できればよい。
(明るさの計測)
虹彩及び瞳孔領域の明るさとしてはL***表色系の明度(L*)、RGB色空間の輝度等を使用することができる。明るさの計測は、該領域を構成する各画素について行うことが好ましい。明るさの計測自体は市販のイメージ処理ソフト(例えば、アドビシステムズ社製Adobe Photoshop、Image J等)を用いて行うことができる。
なお、視感明度との相関の点からは、明度(L*)を計測することが好ましい。
(明るさの散布度の算出)
虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度としては、各画素の明るさの分散又は標準偏差を求めることが好ましく、後述する瞳の魅力度と概略直線的な関係を得る点からは標準偏差を求めることがより好ましい。
なお、分散の算出も標準偏差の算出も、市販のイメージ処理ソフトが有する統計処理機能により行うことができる。
(正面顔画像における瞳の魅力度の評価)
一方、虹彩及び瞳孔領域を抽出した前述の複数人の正面顔画像について、瞳の魅力度を評価する。この場合、評価対象とする複数人の正面顔画像は全顔でも目だけの画像でもよいが、瞳の魅力度には顔立ちが影響するので、目だけの画像とするときには少なくとも眉から下瞼までの目全体が十分に写っている画像とすることが好ましく、全顔とすることがより好ましい。また、瞳の魅力度と明るさの散布度について一定の関係式を得られるようにするため、複数人の正面顔画像の範囲は統一されていることが好ましい。即ち、全顔と目だけの画像とを混在させることは好ましくない。顔立ちの影響が抑えられていることを確認するため、3名以上、好ましくは4名以上の顔画像について瞳の魅力度を評定し、教示データとして得ておくことが好ましい。
瞳の魅力度の評価者は、瞳の魅力度の一般的な評価を把握するため、一般人とすることができ、十分な数とすることが好ましい。また、評価方法としては、VAS(Visual Analogue Scale)法、NRS(Numerical Rating Scale)法、VRS(Verbal Rating Scale)法等を使用し、数値化したものを評価値とすることができる。
(明るさの散布度と瞳の魅力度の関係式)
複数人の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度と瞳の魅力度との関係式において、例えば、明るさとして明度(L*)を使用し、明るさの散布度として明度の標準偏差を使用する場合、この関係式として、次式を得ることができる。
Figure 2019107071
この関係式を得るにあたり、明るさの散布度を複数段階のランクで表示し、そのランクと瞳の魅力度との関係式を得ても良い。
(任意の被験者について瞳の魅力度を求める方法)
一旦、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度と瞳の魅力度との関係式を取得した後は、任意の被験者について、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度から瞳の魅力度を算出する場合に、その関係式を使用することができる。したがって、情報処理装置3には、この関係式を登録しておけばよく、必ずしも情報処理装置3に関係式の算出機能をもたせなくてもよい。
なお、任意の被験者の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度を求める方法は、前述の複数人について、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度を求める方法と同様である。
情報処理装置3は、任意の被験者について、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度から算出された瞳の魅力度を出力するが、瞳の輝き度合いの指標として、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度を出力してもよい。
(睫毛の化粧アドバイスの表示)
虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度に基づいて睫毛の化粧方法をアドバイスするには、予め、複数人から、睫毛に所定の化粧を施した前後で虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度を取得しておき、睫毛の所定の化粧が、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度に及ぼす影響を調べるか、あるいは睫毛の所定の化粧が、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度に及ぼす影響を画像処理により調べ、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度と、その散布度の場合に施すことが好ましい睫毛の化粧方法とを関連づけたデータベースを作製しておくことが好ましい。また、このデータベースは、本発明の化粧アドバイスシステム1の情報処理装置3に登録するか、あるいは情報処理装置3がそのデータベースを参照できるようにしておくことが好ましい。
なお、睫毛の化粧が、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度(即ち、瞳の輝き度合い)に影響するのは、睫毛の太さ、長さ、フォルムなどの睫毛の状態に応じて、虹彩及び瞳孔領域に睫毛の影が形成されるためである。したがって、睫毛の所定の化粧が、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度に及ぼす影響を画像処理で調べる場合には、化粧前後の睫毛の状態と、睫毛の化粧によって眼球に形成される睫毛の影の範囲の広さと、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度とを関連づけたデータベースを構築し、情報処理装置3がそのデータベースを備えるか、又は参照できるようにし、化粧前後の睫毛の状態を指定すると、その化粧により眼球に形成される睫毛の影の範囲の広さを出力することができ、またその化粧後の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度も出力できるようにすることが好ましい。
化粧アドバイスシステム1は、上述のデータベースを使用し、任意の被験者に対して、当該被験者の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度と、当該被験者の睫毛の形、太さ、長さなどに基づき、適切な睫毛の化粧アドバイスを選択し、その利用者に提供することができる。
化粧アドバイスにおいては、例えば、被験者の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度が所定値以下の場合、「瞳がキラキラすれば、あなたの魅力が増します。睫毛メイクをしてみませんか」というアドバイス文を被験者に提供する。
被験者の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度が中程度の場合には、睫毛の影の範囲の広さが広い場合と狭い場合とでアドバイス文を異ならせることが好ましい。例えば、睫毛の影の範囲が過度に広いことは、睫毛が下に向いていることを意味するので、睫毛を上方に向けるために「睫毛カールで瞳が目立つ睫毛カールキットを使用しましょう」というアドバイス文を被験者に提供する。
睫毛の影の範囲の広さが中程度であるが、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度が小さい場合には、睫毛の影のコントラストが少ないと判断できるので、睫毛の影を際立たせるために「くっきり睫毛で目元の魅力をアップさせましょう。○○がおすすめ」のように、睫毛のボリュームを増す睫毛化粧料を勧めるアドバイス文を選択する。
睫毛の影の範囲の広さが狭い場合には、睫毛の影がより広い範囲に写るように、「長い睫毛で目元を引き立たせましょう。○○はいかが」のように、睫毛の長さを伸ばす化粧料を推奨するアドバイス文を選択する。
(本発明の化粧アドバイスシステムの使用態様)
本発明の化粧アドバイスシステムの実際の使用態様としては、例えば、図5に示すように、この化粧アドバイス方法の被験者となる利用者Sが携帯するスマートフォンなどの携帯端末10を、図2に示した化粧アドバイスシステム1の撮像装置2及び表示装置4として使用し、携帯端末10とネットワーク回線R、N、Oを介して接続したサーバ20を図2の化粧アドバイスシステムの情報処理装置3として使用することができる。なお、ネットワーク回線によりサーバ20には複数の携帯端末を接続することができる。
図5に示した化粧アドバイスシステム1aにおける処理のフローチャートを図6に示す。この化粧アドバイスシステム1aを起動させるため、予め利用者Sに、例えば図7に示すパンフレット50を示す。このパンプレット50には、瞳の輝きをアップさせる化粧アドバイスが存在する旨の案内と、この化粧アドバイスを受けるために利用者Sが携帯端末10を接続すべきURL及び二次元コード51と、標準色を4色組み合わせた標準色マーク52とが記載されている。
利用者Sが携帯端末10で二次元コード51を読み取り、携帯端末10がサーバ20にアクセスすると、サーバ20は携帯端末10のディスプレイ12に、化粧アドバイス方法を実施するにあたり、サーバ20が携帯端末10にアクセスすることの可否を問い合う画面を表示させる。この際、サーバ20は携帯端末10に化粧アドバイス方法の概要を表示させてもよい。
利用者Sが、化粧アドバイス方法を利用するためにサーバ20のアクセスを許可する旨をサーバ20に送信すると、サーバ20では化粧アドバイス方法を実施するためのプログラムが起動し、サーバ20は、携帯端末10を化粧アドバイスシステム1の一部として動作させるための所定の端末用プログラムデータを、その起動命令と共に携帯端末10に送信する。
携帯端末10でプログラムが起動すると、携帯端末10のディスプレイ12には、パンプレット50に表示されている標準色マーク52を撮影して送信することを促す文言及び図が表示される。標準色マーク52の撮影は、携帯端末10が標準色マーク52を自動認識して行われるようにしてもよく、ディスプレイ12に表示されるボタンを利用者Sが操作することにより行われるようにしてもよい。後者の場合、正しく撮影できたか否かの確認が携帯端末10のプログラムによって行われ、正しく撮影できていなかった場合には、利用者Sは再度撮影のための操作をすることを促される。
標準色マーク52の撮影が完了すると、携帯端末10のディスプレイ12に「目を開いて画面を見つめて下さい」という文言が表示される。利用者Sは目を開き、携帯端末10のカメラ11で自身の正面顔画像を撮る。この正面顔画像の撮影においては、ポートレイトの自動撮影技術として実用に供されている撮影の制御方法を用いることができる。
正面顔画像の撮影が完了すると、その顔画像の画像情報と、前述の標準色マーク52の画像情報が携帯端末10からサーバ20に送信される。
顔画像の画像情報と標準色マークの画像情報を受信したサーバ20は、前述の色補正、虹彩及び瞳孔領域の抽出、抽出した領域の明るさの計測、その領域の明るさの散布度の算出を行い、さらに、予めサーバ20に登録されている、明るさの散布度と瞳の魅力度との関係式に基づき、この利用者Sの虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度から該利用者Sの瞳の魅力度を算出する。サーバ20は、さらに顔画像の画像情報から得られる睫毛の形、太さ、長さ等の情報を参照し、予めサーバ20に登録されている、明るさの散布度と、それに対応する睫毛の化粧方法とのデータベースに基づき、当該利用者Sの明るさの散布度に適合した睫毛の化粧方法を化粧アドバイスとして選択する。また、必要に応じて、その化粧により眼球に形成される睫毛の影の範囲の広さを出力する。そして、この睫毛の化粧方法を、前述の利用者Sの瞳の魅力度と共に利用者Sの携帯端末10のディスプレイ12に表示させる。
なお、睫毛の化粧方法に関してアドバイス文を端末10のディスプレイ12に表示させるにあたり、アドバイス文を予めコード化しておき、サーバ20から所定のコードが送信されると、携帯端末10では、そのコードに対応したアドバイス文が表示されるようにしてもよい。
以下、実施例に基づき、本発明を具体的に説明する。
20歳代の女性4名(A、B、C、D)の正面顔画像を顔の正面下方、上方、右側、左側の4方向に設置した面光源を用いてストロボ撮影した。この正面顔画像の瞳は睫毛の影により明度の標準偏差が低下した状態と見立て、画像処理により虹彩及び瞳孔領域全体の明度を変調した画像を作成した。この場合、4名のそれぞれにおいて、虹彩及び瞳孔領域の明度の標準偏差(SD)が6.27(low)、10.59(Middle)、14.90(High)となるようにした。
一方、虹彩及び瞳孔領域の明度を変調した顔画像について、目がキラキラと輝いた印象を与えるかという観点からの瞳の魅力度を、化粧品開発に携わる研究員男女15名を評価者としてサーストンの一対比較法(顔画像二組を提示し、顔だち全体も含めてどちらが魅力的かの回答を得る評定試験)によりVAS尺度で評価してもらい、虹彩及び瞳孔領域の明度(L*)の標準偏差(SD)と魅力度の関係を調べた。結果を図8に示す。
図8から、目の虹彩及び瞳孔領域の明度(L*)の標準偏差(SD)が増加するのに伴って、各人の瞳の魅力度も増加していることがわかる。したがって、目の虹彩及び瞳孔領域の明度の標準偏差を指標として瞳の輝きを評価できること、及び睫毛にマスカラをして目に形成される影を調整することにより、瞳の輝きを変えられることがわかる。
1、1a 化粧アドバイスシステム
2 撮像装置
3 情報処理装置
4 表示装置
5 パンフレット
10 携帯端末
11 カメラ
12 ディスプレイ
20 サーバ
40 正面顔画像
41 虹彩及び瞳孔領域
42 虹彩
42a 虹彩の輪郭線
43 瞳孔
44 白目
45 上瞼の輪郭線
46 下瞼の輪郭線
50 パンフレット
51 二次元コード
52 標準色マーク
C1、C2 虹彩の輪郭線と上瞼の輪郭線の交点
C3、C4 虹彩の輪郭線と下瞼の輪郭線の交点
L 横ライン
S 化粧アドバイス方法の利用者

Claims (6)

  1. 複数人から取得された、正面顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度と瞳の魅力度との関係に基づき、
    任意の被験者の正面顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度から該被験者の瞳の魅力度を求める魅力度の算出方法。
  2. 明るさとしてL***表色系の明度を使用し、散布度として標準偏差を使用する請求項1記載の魅力度の算出方法。
  3. 正面顔画像中の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度に基づいて睫毛の化粧方法をアドバイスする化粧アドバイス方法。
  4. 被験者の正面顔画像を撮る撮像装置及び情報処理装置を備えた化粧アドバイスシステムであって、情報処理装置が、正面顔画像から虹彩及び瞳孔領域を抽出する機能、抽出した虹彩及び瞳孔領域の明るさを計測する機能、該明るさの散布度を算出する機能、予め登録されている虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度と瞳の魅力度との関係式に基づいて瞳の魅力度を算出する機能を有する化粧アドバイスシステム。
  5. 情報処理装置が、虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度と該散布度に適合した睫毛の化粧方法を蓄積しているデータベースを参照し、被験者の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度に適合した睫毛の化粧アドバイスを出力する請求項4記載の化粧アドバイスシステム。
  6. 情報処理装置が、化粧前後の睫毛の状態、該化粧によって眼球に形成される睫毛の影の範囲の広さ、及び化粧後前後の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度を関連づけたデータベースを備えるか、又は該データベースを参照する機能を有し、情報処理装置において化粧前後の睫毛の状態が指定されると、その化粧により眼球に形成される睫毛の影の範囲の広さ、又はその化粧後の虹彩及び瞳孔領域の明るさの散布度を出力することができる請求項4又は5記載の化粧アドバイスシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112308654A (zh) * 2019-07-31 2021-02-02 株式会社资生堂 眼妆商品推荐程序、方法、装置以及系统
WO2023119983A1 (ja) * 2021-12-22 2023-06-29 株式会社ニコン・エシロール カラーレンズ決定方法、カラーレンズ決定装置及びプログラム

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