JP2019106563A - アンテナ - Google Patents

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龍太 園田
稔貴 佐山
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稔貴 佐山
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Koji Igawa
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Abstract

【課題】バランが無くても、零次又は負の次数の共振モードで共振するアンテナを提供すること。【解決手段】グランドプレーンと、前記グランドプレーンを基準とする給電点に接続された第1の共振器と、前記第1の共振器に近接する第2の共振器とを備え、前記第2の共振器は、前記第1の共振器によって電磁界結合で非接触に給電される第1の導体エレメントと、前記第1の導体エレメントとギャップを介して容量結合する第2の導体エレメントと、前記第1の導体エレメントとギャップを介して容量結合する第3の導体エレメントと、前記第1の導体エレメントの第1の部分と前記第1の導体エレメントの第2の部分とに接続された第1の誘導ストリップと、前記第2の導体エレメントと前記第3の導体エレメントとに接続された第2の誘導ストリップとを有する、アンテナ。【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナに関する。
従来、メタマテリアル構造を備えたメタマテリアルダイポールアンテナが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。メタマテリアルダイポールアンテナは、当該構造を有することにより、零次共振モードや−1次共振モードといった、従来のアンテナでは発現しない共振モードを有し、アンテナの小型化に有効であることが知られている。
Marco A. Antoniades,「Multiband Compact Printed Dipole Antennas Using NRI-TL Metamaterial Loading」,IEEE TRANSACTIONS ON ANTENNAS AND PROPAGATION,VOL.60,NO.12,DECEMBER 2012,p.5613-5626
非特許文献1のメタマテリアルダイポールアンテナは平衡系であり、同軸ケーブルは不平衡系であるため、メタマテリアルダイポールアンテナへの適切な給電を行うためには、バラン(平衡−不平衡変換器)を介して給電することが好ましい。
しかしながら、従来の技術では、非特許文献1のFig.18及びFig.20に示されるようにバランを大きくしなければ、メタマテリアルダイポールアンテナを零次又は負の次数の共振モードで共振させることができない。
そこで、本発明の一態様は、バランが無くても、零次又は負の次数の共振モードで共振するアンテナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、
グランドプレーンと、
前記グランドプレーンを基準とする給電点に接続された第1の共振器と、
前記第1の共振器に近接する第2の共振器とを備え、
前記第2の共振器は、
前記第1の共振器によって電磁界結合で非接触に給電される第1の導体エレメントと、
前記第1の導体エレメントとギャップを介して容量結合する第2の導体エレメントと、
前記第1の導体エレメントとギャップを介して容量結合する第3の導体エレメントと、
前記第1の導体エレメントの第1の部分と前記第1の導体エレメントの第2の部分とに接続された第1の誘導ストリップと、
前記第2の導体エレメントと前記第3の導体エレメントとに接続された第2の誘導ストリップとを有する、アンテナが提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明の他の一態様によれば、
グランドプレーンと、
前記グランドプレーンを基準とする給電点に接続された第1の共振器と、
前記第1の共振器に近接する第2の共振器とを備え、
前記第2の共振器は、
前記第1の共振器により電磁界結合で非接触に給電される第1の導体エレメントと、
前記第1の導体エレメントの第1の部分と前記第1の導体エレメントの第2の部分とに接続された第1の誘導ストリップと、
複数の導体エレメントがギャップを介しての容量結合で直列に接続された第1の導体エレメント群と、
複数の導体エレメントがギャップを介しての容量結合で直列に接続された第2の導体エレメント群と、
前記第1の誘導ストリップとは別に複数の誘導ストリップを含む誘導ストリップ群とを有し、
kを自然数とするとき、
前記誘導ストリップ群のうちk番目の誘導ストリップは、前記第1の導体エレメント群において前記第1の導体エレメントに容量結合する導体エレメントから数えてk番目の導体エレメントと、前記第2の導体エレメント群において前記第1の導体エレメントに容量結合する導体エレメントから数えてk番目の導体エレメントとに接続された、アンテナが提供される。
本態様によれば、前記第1の共振器は前記第2の共振器に電磁界結合で非接触に給電するので、バランが無くても、零次又は負の次数の共振モードで前記第2の共振器を共振させることができる。
アンテナのシミュレーションモデルの構成の一例を平面視で示す図である。 図1のA−Aにおける断面の一例を示す図である。 図1のB−Bにおける断面の一例を示す図である。 第2の共振器の等価回路の一例を示す図である。 容量結合部の面配置構成の一例を示す図である。 容量結合部の積層配置構成の一例を示す図である。 容量結合部の積層配置構成の他の一例を示す図である。 アンテナのシミュレーション時の構成の一例を平面視で示す図である。 アンテナのシミュレーション時の積層構成の一例を示す図である。 第2の共振器のシミュレーション時の構成の一例を示す図である。 第1の共振器のシミュレーション時の構成の一例を示す図である。 反射係数S11の測定結果の一例を示す図である。 容量結合部のギャップ長と共振周波数との関係の一例を示す図である。 誘電正接と放射効率との関係の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係るアンテナ25のシミュレーションモデルの構成の一例を平面視で示す図である。アンテナ25は、電子機器に搭載される。電子機器は、アンテナ25を用いて無線通信を行う。
アンテナ25が搭載される電子機器とは、例えば、無線通信モジュール、据え置き型のテレビやパソコン等の表示機器自体、表示機器に搭載される装置、移動体自体、又は移動体に搭載される装置である。移動体の具体例として、携帯可能な携帯端末装置、自動車等の車両、ロボットなどが挙げられる。携帯端末装置の具体例として、携帯電話、スマートフォン、コンピュータ、ゲーム機、テレビ、音楽や映像のプレーヤー、ウェアラブルデバイスなどが挙げられる。ウェアラブルデバイスの具体的な形態として、リストウォッチ型、ペンダント型、メガネ型などが挙げられる。
アンテナ25は、例えば、ブルートゥース(登録商標)等の無線通信規格、IEEE802.11ac等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応する。アンテナ25は、グランド14を利用する伝送線路の終端12に接続される。
伝送線路の具体例として、マイクロストリップライン、ストリップライン、グランドプレーン付きコプレーナウェーブガイド(信号線の形成される導体面とは反対側の表面にグランドプレーンが配置されたコプレーナウェーブガイド)、コプレーナストリップラインなどが挙げられる。
アンテナ25は、グランド14と、給電素子21と、放射素子22とを備える。
グランド14は、グランドプレーンの一例である。グランド外縁14aは、グランド14の直線的な外縁の一例である。グランド14は、例えば、XY平面に平行な基板13に形成されたグランドパターンである。
基板13は、誘電体を主成分とする部材である。基板13の具体例として、FR4(Flame Retardant Type4)基板が挙げられる。基板13は、可撓性を有するフレキシブル基板でもよい。基板13は、第1の基板表面と、第1の基板表面とは反対側の第2の基板表面とを有する。例えば、第1の基板表面には、電子回路が実装され、第2の基板表面には、グランド14が形成されている。
基板13に実装される電子回路は、例えば、アンテナ25を介して信号を受信する受信機能と、アンテナ25を介して信号を送信する送信機能との少なくとも一方の機能を含む集積回路である。電子回路は、例えば、ICチップによって実現される。
給電素子21は、グランドプレーンを基準とする給電点に接続された第1の共振器の一例である。給電素子21は、伝送線路の終端12に接続されている。終端12は、グランド14をグランド基準とする給電点の一例である。
給電素子21は、基板13に配置されてもよいし、基板13以外の箇所に配置されてもよい。給電素子21が基板13に配置されている場合、給電素子21は、例えば、基板13の第1の基板表面に形成された導体パターンである。
給電素子21は、グランド14から離れる方向に延伸し、グランド14をグランド基準とする給電点(終端12)に接続されている。給電素子21は、放射素子22に対して非接触で高周波的に結合して給電可能な線状導体である。図面には、グランド外縁14aに対して直角な方向に延在する直線状導体と、グランド外縁14aに並走して延在する直線状導体とによって、L字状に形成された給電素子21が例示されている。図示の場合、給電素子21は、終端12を起点に端部21aから延伸してから曲折部21cで折れ曲がり、先端部21bまで延伸する。先端部21bは、他の導体が接続されていない開放端である。図面には、L字状の給電素子21が例示されているが、給電素子21の形状は、直線状、メアンダ状、ループ状などの他の形状でもよい。
放射素子22は、第1の共振器に近接する第2の共振器の一例である。放射素子22は、例えば、給電素子21から離れて配置され、給電素子21が共振することにより放射導体として機能する。放射素子22は、例えば、給電素子21と電磁界結合することにより非接触に給電されて放射導体として機能する。電磁界結合とは、電磁波による非接触結合を意味する。
放射素子22は、グランド外縁14aに沿うように延伸する導体部分を有する。図面には、導体部分として、導体エレメント41,51,52が示されている。導体部分は、グランド外縁14aから離れて位置する。放射素子22がグランド外縁14aに沿った導体部分を有することによって、例えば、アンテナ25の指向性を容易に調整することが可能となる。
給電素子21と放射素子22は、例えば、互いに電磁界結合可能な距離で離れて配置されている。放射素子22は、給電素子21から給電を受ける給電部を有している。図面には、給電部として、第1の導体エレメント41が示されている。放射素子22は、給電部で給電素子21を介して電磁界結合によって非接触で給電される。このように給電されることによって、放射素子22は、アンテナ25の放射導体として機能する。
放射素子22は、給電素子21によって電磁界結合で非接触に給電されることにより、非特許文献1に示されたアンテナと同一(略同一を含む)の共振電流が放射素子22上に流れる。すなわち、放射素子22は、給電素子21によって電磁界結合で非接触に給電されることにより、メタマテリアルダイポールアンテナとして機能する。
放射素子22は、第1の導体エレメント41と、第2の導体エレメント51と、第3の導体エレメント52とを同軸上に有する。
第1の導体エレメント41は、給電素子21によって電磁界結合で非接触に給電される。第1の導体エレメント41は、第1の部分エレメント43と、第2の部分エレメント44とを同軸上に有する。第1の部分エレメント43と第2の部分エレメント44とは、第1の導体エレメント41の中央部42で導電的に(直流的に)接続されている。
第1の部分エレメント43と第2の部分エレメント44とのうち少なくとも一方が給電素子21によって電磁界結合で非接触に給電される。図示の形態の場合、第1の部分エレメント43と給電素子21との最短距離は、第2の部分エレメント44と給電素子21との最短距離よりも短い。よって、第1の部分エレメント43と給電素子21との電磁界結合での結合度は、第2の部分エレメント44と給電素子21との電磁界結合での結合度よりも大きい。給電素子21は、図示の場合、中央部42に対して第1の部分エレメント43寄りに位置する。
第1の部分エレメント43は、中央部42に対して一方の側に位置し、第2の部分エレメント44は、中央部42に対してもう一方の側に位置する。第1の部分エレメント43は、中央部42に接続された第1の内側端部45と、第1の内側端部45に対して中央部42とは反対側に位置する第1の外側端部47とを有する。第2の部分エレメント44は、中央部42に接続された第2の内側端部46と、第2の内側端部46に対して中央部42とは反対側に位置する第2の外側端部48とを有する。
第1の部分エレメント43は、第1の内側端部45から第1の外側端部47に広がる形状を有する。第2の部分エレメント44は、第2の内側端部46から第2の外側端部48に広がる形状を有する。第1の部分エレメント43及び第2の部分エレメント44の形状の具体例として、三角形(略三角形を含む)、台形(略台形を含む)などが挙げられる。第1の部分エレメント43及び第2の部分エレメント44の形状は、長方形(略長方形を含む)などの他の形状でもよい。
第2の導体エレメント51は、第1の導体エレメント41と第1のギャップ61を介して容量結合する。第2の導体エレメント51は、第1の部分エレメント43の第1の外側端部47に第1のギャップ61を介して対向する第3の内側端部54と、第3の内側端部54に対して第1のギャップ61とは反対側に位置する第3の外側端部53とを有する。
第1のギャップ61は、第1の外側端部47と第3の内側端部54との間に形成された第1の容量結合部である。
第3の導体エレメント52は、第1の導体エレメント41と第2のギャップ62を介して容量結合する。第3の導体エレメント52は、第2の部分エレメント44の第2の外側端部48に第2のギャップ62を介して対向する第4の内側端部56と、第4の内側端部56に対して第2のギャップ62とは反対側に位置する第4の外側端部55とを有する。
第2のギャップ62は、第2の外側端部48と第4の内側端部56との間に形成された第2の容量結合部である。
第2の導体エレメント51は、第3の内側端部54から第3の外側端部53に広がる形状を有する。第3の導体エレメント52は、第4の内側端部56から第4の外側端部55に広がる形状を有する。第2の導体エレメント51及び第3の導体エレメント52の形状の具体例として、台形(略台形を含む)などが挙げられる。第2の導体エレメント51及び第3の導体エレメント52の形状は、長方形(略長方形を含む)などの他の形状でもよい。
放射素子22は、複数の誘導ストリップ(inductive strips)を更に有する。図面には、第1の誘導ストリップ71と、第2の誘導ストリップ72とが示されている。
第1の誘導ストリップ71は、第1の部分エレメント43と第2の部分エレメント44とに接続された線条導体である。第1の誘導ストリップ71は、第1の部分エレメント43に第1の外側端部47で接続された一端73と、第2の部分エレメント44に第2の外側端部48で接続された他端74とを有する。第1の誘導ストリップ71は、第2の導体エレメント51及び第3の導体エレメント52には接続されていない。第1の誘導ストリップ71は、第1の部分エレメント43と第2の部分エレメント44と中央部42とを通る軸に平行に位置する。
第2の誘導ストリップ72は、第2の導体エレメント51と第3の導体エレメント52とに接続された線条導体である。第2の誘導ストリップ72は、第2の導体エレメント51に第3の外側端部53で接続された一端75と、第3の導体エレメント52に第4の外側端部55で接続された他端76とを有する。第2の誘導ストリップ72は、第1の導体エレメント41には接続されていない。第2の誘導ストリップ72は、第2の導体エレメント51と第3の導体エレメント52と中央部42とを通る軸に平行に位置する。
図2は、図1のA−Aにおける断面の一例を示す図である。図3は、図1のB−Bにおける断面の一例を示す図である。放射素子22は、誘電性の基材部30に設けられている。基材部30は、例えば、平面部を有する基板である。
第1の誘導ストリップ71は、第1の部分エレメント43の第1の外側端部47に第1のビア31を介して接続された一端73と、第2の部分エレメント44の第2の外側端部48に第2のビア32を介して接続された他端74とを有する。第1のビア31及び第2のビア32は、基材部30を貫通する。
第2の誘導ストリップ72は、第2の導体エレメント51の第3の外側端部53に第3のビア33を介して接続された一端75と、第3の導体エレメント52の第4の外側端部55に第4のビア34を介して接続された他端76とを有する。第3のビア33及び第4のビア34は、基材部30を貫通する。
基材部30は、第1の導体エレメント41と第2の導体エレメント51と第3の導体エレメント52とが配置された第1の基材部表面と、第1の誘導ストリップ71と第2の誘導ストリップ72とが配置された第2の基材部表面とを有する。なお、第1の誘導ストリップ71と第2の誘導ストリップ72のうちの少なくとも一方は、第1の基材部表面に配置された部分を有してもよいし、基材部30の内部に配置された部分を有してもよい。
このように、放射素子22は、導体エレメント41,51,52と誘導ストリップ71,72とによって形成されたメタマテリアル構造を有するメタマテリアルダイポールアンテナである。放射素子22は、第1のギャップ61及び第2のギャップ62によって、負の屈折率を有する2つの伝送線路ユニットセル81,82(図1参照)に分割される。第1の伝送線路ユニットセル81は、第1の導体エレメント41及び第1の誘導ストリップ71によって構成される。第2の伝送線路ユニットセル82は、第2の導体エレメント51と第3の導体エレメント52と第2の誘導ストリップ72とによって構成される。
本構成によれば、給電素子21は放射素子22に電磁界結合で非接触に給電するので、バランが無くても、零次又は負の次数の共振モードで放射素子22を共振させることができる。また、零次及び負の次数の共振モードで放射素子22が共振することによって、バランが無くても、アンテナ25のマルチバンド化やワイドバンド化が可能となる。
第2の導体エレメント51と第3の導体エレメント52との結合度C23は、第1の導体エレメント41と第2の導体エレメント51との結合度C12よりも小さく且つ第1の導体エレメント41と第3の導体エレメント52との結合度C13よりも小さい。これにより、零次又は負の次数の共振モードで放射素子22が共振するときのアンテナ利得を向上させることができる。結合度C23,C12,C13は、容量結合の度合いを表す。結合度C23,C12,C13は、それぞれ、各導体エレメント間の静電容量の大きさによって表され、結合度が大きいほど静電容量は大きくなる。
中央部42は、第1の誘導ストリップ71の一端73が接続される第1の外側端部47と第1の誘導ストリップ71の他端74が接続される第2の外側端部48との間に位置することが好ましい。これにより、零次又は負の次数の共振モードで放射素子22のマッチングがとれやすくなる。
放射素子22の共振周波数を固定した場合、容量結合部のギャップ長が短いほど、容量結合部の容量は増えるので、放射素子22の小型化が可能であり、ひいてはアンテナ25の小型化が可能である。しかしながら、アンテナ25の容量結合部のギャップ長が短くなると、アンテナ25の放射効率ηが劣化する。放射効率ηは、アンテナ25への供給電力に対する放射電力の比率を表す。放射効率ηの劣化は、放射素子22が形成された基材部30の誘電正接(tanδ)に起因する。
基材部30の誘電正接(tanδ)は、0よりも大きく0.01以下であると、0.01よりも大きい場合に比べて、容量結合部のギャップを狭くしてもアンテナ25の放射効率を向上させることができる。すなわち、アンテナ25の小型化と放射効率ηの向上が両立する。
図4は、放射素子22の等価回路の一例を示す図である。図4に示されるように、放射素子22は、メタマテリアル構造を連続的に備えてもよい。
放射素子22は、複数の導体エレメントが容量結合で直列に接続された第1の導体エレメント群101と、複数のエレメントが容量結合で直列に接続された第2の導体エレメント群102と、誘導ストリップ群70とを有する。誘導ストリップ群70は、第1の誘導ストリップ71とは別に複数の誘導ストリップを含む。
第1の導体エレメント群101内の隣り合う導体エレメントは、第1の導体エレメント41と第2の導体エレメント51との間と同様の特徴を有し、ギャップを介して容量的に結合する。第2の導体エレメント群102内の隣り合う導体エレメントは、第1の導体エレメント41と第3の導体エレメント52との間と同様の特徴を有し、ギャップを介して容量的に結合する。
誘導ストリップ群70は、N個の誘導ストリップを含む。第2の誘導ストリップ72の長さは、第1の誘導ストリップ71の長さよりも長く、第3の誘導ストリップ73の長さは、第2の誘導ストリップ72の長さよりも長い。第4の誘導ストリップ以降も同様である。
kを1からNまでの自然数とするとき、誘導ストリップ群70において長さが最小の誘導ストリップから数えてk番目の誘導ストリップは、第1の導体エレメント群101において第2の導体エレメント51から数えてk番目の導体エレメントと、第2の導体エレメント群102において第3の導体エレメント52から数えてk番目の導体エレメントとに接続されている。なお、誘導ストリップ群70において長さが最小の誘導ストリップとは、第2の誘導ストリップ72である。第2の誘導ストリップ72は、1番目の誘導ストリップに相当する。
k=2の場合、放射素子22は、第4の導体エレメント91と、第5の導体エレメント92と、第3の誘導ストリップ73とを有する。
第4の導体エレメント91は、第2の導体エレメント51と容量結合する。例えば、第4の導体エレメント91は、第3のギャップ63を介して第3の外側端部53と対向する第5の内側端部94を有し、第3のギャップ63を介して第2の導体エレメント51と容量結合する。
第5の導体エレメント92は、第3の導体エレメント52と容量結合する。例えば、第5の導体エレメント92は、第4のギャップ64を介して第4の外側端部55と対向する第6の内側端部96を有し、第4のギャップ64を介して第3の導体エレメント52と容量結合する。
第3の誘導ストリップ73は、第4の導体エレメント91の第5の外側端部93に接続された一端と、第5の導体エレメント92の第6の外側端部95に接続された他端とを有する線条導体である。
図5は、容量結合部の面配置構成の一例を示す図である。第1のギャップ61及び第2のギャップ62は、櫛状電極が交互に配置されたインターデジタルキャパシタ構造によって形成されている。これにより、第1の導体エレメント41と第2の導体エレメント51とは、第1のギャップ61を介して容量結合し、第1の導体エレメント41と第3の導体エレメント52とは、第2のギャップ62を介して容量結合する。
図6は、容量結合部の積層配置構成の一例を示す図である。第2の導体エレメント51は、第1のギャップ61を介して第1の導体エレメント41と積層方向に容量結合し、第3の導体エレメント52は、第2のギャップ62を介して第1の導体エレメント41と積層方向に容量結合する。第2の導体エレメント51及び第3の導体エレメント52は同層に配置され、第1の導体エレメント41は、第2の導体エレメント51及び第3の導体エレメント52とは異なる層に配置されている。
図7は、容量結合部の積層配置構成の他の一例を示す図である。第2の導体エレメント51は、第1のギャップ61を介して第1の導体エレメント41と積層方向に容量結合し、第3の導体エレメント52は、第2のギャップ62を介して第1の導体エレメント41と積層方向に容量結合する。第1の導体エレメント41と第2の導体エレメント51と第3の導体エレメント52とは、互いに異なる層に配置されている。
図8は、アンテナ25のシミュレーション時の構成の一例を平面視で示す図である。図9は、アンテナ25のシミュレーション時の積層構成の一例を示す図である。給電素子21及びグランド14は、給電素子層16に配置され、放射素子22及び基材部30は、放射素子層15に配置されている。図10は、放射素子22のシミュレーション時の構成の一例を示す図である。図11は、給電素子21のシミュレーション時の構成の一例を示す図である。
図8〜図11において、本シミュレーション時の各部の寸法は、単位をmmとすると、
L11:50
L12:50
L13:5
L14:20
L15:40
L16:40
L17:1.7
L1:20
L2:27
Ws1:0.08
Ws2:0.08
FW:1
W:8
g:0.08
L21:1
L22:2.5
L23:13.5
とする。ビア31〜34の直径は、0.03mmとする。基材部30の厚さは0.3mmとする。
図12は、バランを使用せずに、反射係数S11を測定した結果の一例を示す図である。図12に示されるように、バランが無くても、給電素子21により非接触で給電された放射素子22を、3GHzと4GHzとの間で零次の共振モードで共振させることができ、2GHzと3GHzとの間で−1次の共振モードで共振させることができる。
図13は、基材部30の誘電正接(=tanδ)の違いによる、容量結合部のギャップ長と共振周波数との関係の一例を示す図である。横軸のgapは、第1のギャップ61及び第2のギャップ62のギャップ長を表す。縦軸の共振周波数は、アンテナ25の共振周波数を表す。tdは、誘電正接を表す。図13に示されるように、誘電正接を変化させても、同一ギャップ長であれば、共振周波数はほとんど変化しない。
図14は、第1のギャップ61及び第2のギャップ62のギャップ長の違いによる、誘電正接と放射効率ηとの関係の一例を示す図である。図14に示されるように、基材部30の誘電正接(tanδ)は、0よりも大きく0.01以下であると、0.01よりも大きい場合に比べて、容量結合部のギャップが狭くてもアンテナ25の放射効率が向上する。
以上、アンテナを実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
12 終端
14 グランド
21 給電素子
22 放射素子
25 アンテナ
30 基材部
41 第1の導体エレメント
42 中央部
43 第1の部分エレメント
44 第2の部分エレメント
51 第2の導体エレメント
52 第3の導体エレメント
71 第1の誘導ストリップ
72 第2の誘導ストリップ
73 第3の誘導ストリップ
81 第1の伝送線路ユニットセル
82 第2の伝送線路ユニットセル
91 第4の導体エレメント
92 第5の導体エレメント
101 第1の導体エレメント群
102 第2の導体エレメント群

Claims (6)

  1. グランドプレーンと、
    前記グランドプレーンを基準とする給電点に接続された第1の共振器と、
    前記第1の共振器に近接する第2の共振器とを備え、
    前記第2の共振器は、
    前記第1の共振器によって電磁界結合で非接触に給電される第1の導体エレメントと、
    前記第1の導体エレメントとギャップを介して容量結合する第2の導体エレメントと、
    前記第1の導体エレメントとギャップを介して容量結合する第3の導体エレメントと、
    前記第1の導体エレメントの第1の部分と前記第1の導体エレメントの第2の部分とに接続された第1の誘導ストリップと、
    前記第2の導体エレメントと前記第3の導体エレメントとに接続された第2の誘導ストリップとを有する、アンテナ。
  2. 前記第2の導体エレメントと前記第3の導体エレメントとの容量結合の度合いは、前記第1の導体エレメントと前記第2の導体エレメントとの容量結合の度合いよりも小さく且つ前記第1の導体エレメントと前記第3の導体エレメントとの容量結合の度合いよりも小さい、請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記第2の導体エレメントとギャップを介して容量結合する第4の導体エレメントと、
    前記第3の導体エレメントとギャップを介して容量結合する第5の導体エレメントと、
    前記第4の導体エレメントと前記第5の導体エレメントとに接続された第3の誘導ストリップとを備える、請求項1又は2に記載のアンテナ。
  4. グランドプレーンと、
    前記グランドプレーンを基準とする給電点に接続された第1の共振器と、
    前記第1の共振器に近接する第2の共振器とを備え、
    前記第2の共振器は、
    前記第1の共振器により電磁界結合で非接触に給電される第1の導体エレメントと、
    前記第1の導体エレメントの第1の部分と前記第1の導体エレメントの第2の部分とに接続された第1の誘導ストリップと、
    複数の導体エレメントがギャップを介しての容量結合で直列に接続された第1の導体エレメント群と、
    複数の導体エレメントがギャップを介しての容量結合で直列に接続された第2の導体エレメント群と、
    前記第1の誘導ストリップとは別に複数の誘導ストリップを含む誘導ストリップ群とを有し、
    kを自然数とするとき、
    前記誘導ストリップ群のうちk番目の誘導ストリップは、前記第1の導体エレメント群において前記第1の導体エレメントにギャップを介して容量結合する導体エレメントから数えてk番目の導体エレメントと、前記第2の導体エレメント群において前記第1の導体エレメントにギャップを介して容量結合する導体エレメントから数えてk番目の導体エレメントとに接続された、アンテナ。
  5. 前記第1の導体エレメントの中央部は、前記第1の部分と前記第2の部分との間に位置する、請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ。
  6. 前記第2の共振器が形成された基材部の誘電正接は、0よりも大きく0.01以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載のアンテナ。
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