JP2019103187A - 回転電機のロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電機のロータにおいて、ロータコアとエンドプレートの線膨張係数の差に基づく応力がブリッジ部に生じた場合に、その応力を緩和することである。【解決手段】回転電機のロータ10は、磁極を形成する永久磁石40が挿入された磁石挿入孔30が周方向に沿って配置された磁性体のロータコア12と、ロータコア12と締結部で固定されて設けられた非磁性体のエンドプレート14,15とを備える。ロータコア12は、磁極のそれぞれにおいて、磁極中心線に対し線対称に配置され、磁極中心線に対し互いに近接してブリッジ部を形成する一対の磁石挿入孔を有する。締結部は、ロータコア12及びエンドプレート14の外周面と、磁極中心線との交点に設けられ、エンドプレート14は、隣接する磁極の境界線上で外周側から内周側に向かって所定の長さで延びる応力緩和用のスリット50を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、回転電機のロータに係り、特に、埋込磁石型の回転電機のロータに関する。
埋込磁石型(Interior Permanent Magnet:IPM)回転電機のロータコアは、磁石挿入孔が設けられた磁性体薄板を複数枚積層した積層体を形成し、各磁石挿入孔に永久磁石が挿入されて埋め込まれる。矩形断面の永久磁石の場合、磁石挿入孔は、永久磁石より大きめの矩形孔とされるが、矩形孔の両端部を延ばして隣接する磁石挿入孔の間の磁路を狭くしてブリッジ部を形成し、隣接する永久磁石間での磁束の漏れを抑制することが行われる。
また、ロータが回転する場合に磁石挿入孔から永久磁石が飛び出さないように、ロータコアの軸方向両側に非磁性体のエンドプレートが設けられる。ロータコアが磁性体薄板の積層体の場合には、エンドプレートは積層薄板を軸方向に押さえる機能も有する。
特許文献1には、IPM回転電機のロータとして、永久磁石とロータコアとを固定するエンドプレートがロータコアの端部に配置され、エンドプレートは、その外郭で屈曲する爪部を有し、その爪部がロータコアの側面の一部を押える構成が開示されている。
特開2011−004529号公報
ロータコアは磁性体で、エンドプレートは非磁性体であるので、互いに材料が異なり、線膨張係数が異なる。ロータコアとエンドプレートとが複数の締結部において互いに固定されていると、温度環境が変化した場合、線膨張係数の差によって、ロータコアとエンドプレートの一方が相対的に伸長し、他方が相対的に縮小する。ロータコアが締結部の間で伸長または縮小すると、ロータコアの磁性体部分が最も細い箇所であるブリッジ部において他の箇所に比べて大きな応力が生じ得る。ブリッジ部に過大な応力が発生すると、回転電機のトルク特性に影響を与え、場合によってはロータの破損につながる恐れがある。ブリッジ部における応力を少なくするためにブリッジ部の狭い部分を広くすることが考えられるが、回転電機が大型化する。そこで、線膨張係数の差に基づく応力がブリッジ部に生じた場合に、その応力を緩和できる回転電機のロータが要望される。
本開示に係る回転電機のロータは、磁極を形成する永久磁石が挿入された磁石挿入孔が周方向に沿って配置された磁性体のロータコアと、ロータコアと同じ外径を有しロータコアと外径を合わせて重ねられた状態で締結部で固定されて設けられた非磁性体のエンドプレートと、を備え、ロータコアは、磁極のそれぞれにおいて、磁極中心線に対し線対称に配置され、磁極中心線に対し互いに近接してブリッジ部を形成する一対の磁石挿入孔を有し、締結部は、ロータコア及びエンドプレートが重ねられた状態の外周面と、磁極中心線との交点に設けられ、エンドプレートは、隣接する磁極の境界線上で外周側から内周側に向かって所定の長さで延びる応力緩和用のスリットを有する。
上記構成によれば、エンドプレートは、隣接する磁極の境界線上で外周側から内周側に向かって延びる応力緩和用のスリットを有する。これによって、ロータの温度環境が変化した場合に線膨張係数の差によってエンドプレートの径方向に生じる伸長または縮小の変形を緩和できる。これに対応して、ロータコアのブリッジ部近傍の変形が抑制され、ブリッジ部に生じる応力を緩和できる。
上記構成の回転電機のロータによれば、線膨張係数の差に基づく応力がブリッジ部に生じた場合に、その応力を緩和できる。
実施の形態に係る回転電機のロータについて、エンドプレートの一部を破断して示す斜視図である。 図1のロータコアの上面図である。 図1のエンドプレートの上面図である。 ロータコアとエンドプレートについて、図2のA部に対応する部分を抜き出して示す図である。図4(a)は、ロータコアのA部を示す図で、(b)は、A部に対応するエンドプレートの部分を示す図である。 図4を軸方向視で重ねて示す図である。 実施の形態に係る回転電機のロータの作用効果を示す図で、図6(a)は、ロータの温度環境が変化した場合に線膨張係数の差によってエンドプレートに生じる径方向の応力を示す図であり、(b)は、スリットがあることで応力が緩和されることを示す図である。
以下に図面を用いて本実施の形態につき詳細に説明する。以下では、ロータコアとして磁性体薄板の積層体を述べるが、これは説明のための例示であって、永久磁石を埋め込み、ブリッジ部が形成できる磁性体であれば、一体型のロータコアであってもよい。また、以下では、エンドプレートとして非磁性のステンレススチール(SUS)を述べるが、これは説明のための例示であって、ロータコアと線膨張係数の異なる非磁性材料であればよい。例えば、アルミニウム、銅等の非磁性金属材料のエンドプレート、あるいは、適当な強度を有する樹脂材料のエンドプレートでもよい。
以下に述べる形状、材質、孔部の個数、磁極数等は、説明のための例示であって、回転電機のロータの仕様等により、適宜変更が可能である。また、以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、車両に搭載される回転電機に用いられる回転電機のロータ10の斜視図である。以下では、特に断らない限り、回転電機のロータ10を、ロータ10と呼ぶ。ロータ10が用いられる回転電機は、車両が力行するときは電動機として機能し、車両が制動時にあるときは発電機として機能するモータ・ジェネレータで、三相同期型回転電機である。回転電機は、ロータ10と、図示しないが、ロータ10の外周側に所定の間隔を隔てて配置され、巻線コイルが巻回される円環状のステータとを含む。
ロータ10は、円環状のロータコア12と、ロータコア12と同じ外径を有する円板状のエンドプレート14,15とを含む。エンドプレート14,15は、ロータコア12と外径を合わせて軸方向の両端部にそれぞれ重ねあわされて配置され、締結部16,17においてロータコア12と固定されて、一体化したロータ10を形成する。締結部16,17の形成には、溶接が用いられる。溶接に代えて、かしめ、爪部等による係止固定等の一体化接合手段を用いてもよい。一体化の際に、円環状のロータコア12の中心穴と円板状のエンドプレート14,15の中心穴とは位置合わせされ、一体化されたロータ10を貫通する中心穴18となる。そこで、以下では、ロータコア12の中心穴もエンドプレート14,15の中心穴も、中心穴18と呼ぶ。ロータ10の中心穴18には、回転電機の出力軸であるロータ軸が固定される。
図1に、中心穴18の中心軸CLと軸方向と径方向とを示す。軸方向は、中心軸CLに沿った方向で、軸方向の両側を区別する場合は、エンドプレート14側を一方側、エンドプレート15側を他方側と呼ぶ。径方向はロータコア12の内周側と外周側を指す方向である。図1では、エンドプレート14の一部を破断して、ロータコア12の一方側の端面13を示す。ロータコア12には、複数の磁石挿入孔30と、各磁石挿入孔30にそれぞれ挿入される複数の永久磁石40が配置される。エンドプレート14には、応力緩和用のスリット50が複数設けられる。
ロータコア12は、所定枚数の磁性体薄板20を軸方向に積層した積層体に、複数の永久磁石40を埋め込んで配置したものである。ロータコア12を磁性体薄板20の積層体で構成するのは、ロータコア12に生じ得る渦電流を抑制するためで、所定の形状に成形される前の磁性体薄板20の両面には、絶縁コート等の絶縁処理が施される。これによって、積層された各磁性体薄板20の間が電気的に絶縁されて、外部変動磁界により発生し得る渦電流が小さなループに分割され、渦電流損失が抑制される。磁性体薄板20は、ロータ軸を通す中心穴18と、複数の磁石挿入孔30とを含み、所定の形状に成形された円環状形状を有する。かかる磁性体薄板20としては、電磁鋼板が用いられる。磁性体薄板20の積層体に代えて、複数の磁石挿入孔30を有する一体型の磁性体でロータコア12を構成してもよい。
図2は、ロータコア12の上面図であり、これは、ロータコア12の軸方向の一方側の端面13における1枚の磁性体薄板20において、磁性体薄板20に設けられた磁石挿入孔30にそれぞれ永久磁石40を配置した状態の平面図でもある。ロータ10は、8つの磁極を有し、これに対応して、ロータコア12は、磁極Pの数が8で、1つの磁極P当り2つの永久磁石40を含む。図2では、8つの磁極Pを区別して、P1〜P8と示す。したがって、ロータコア12は、16個の磁石挿入孔30と、16個の永久磁石40を含む。磁極Pの数、1つの磁極P当りの永久磁石40の数は例示であり、ロータ10及びロータコア12の仕様によって変更可能である。図2の磁極P5に、永久磁石40が配置される前の状態を示す。8つの磁極Pの全てがP5の状態の場合が、磁性体薄板20の平面図に相当する。
各磁極Pは、同じ構成であるので、図2で一点鎖線の太枠で囲んだ磁極P1について説明する。磁極P1は、磁石挿入孔30として、一対の磁石挿入孔60,62を有し、永久磁石40として、一対の永久磁石70,72を有する。永久磁石70は磁石挿入孔60に挿入され、永久磁石72は磁石挿入孔62に挿入される。
一対の磁石挿入孔60,62は、それぞれ磁極P1の磁極中心線CPに対し線対称に配置され、ロータコア12の外周側に向かって互いの間隔距離が拡がり、ロータコア12の内周側で互いに近接したV字状に配置される。
一対の磁石挿入孔60,62は、平面図において、挿入される永久磁石70,72の短辺寸法よりやや大きめの孔幅と、永久磁石70,72の長辺よりもやや長めの長手寸法を有し、ロータコア12において軸方向に貫通する孔である。磁石挿入孔60,62の長手方向には永久磁石70,72の長辺の両端部からさらに延びた端部を有する。磁極P1の磁極中心線CPを挟んで向かい合った磁石挿入孔60の端部と、磁石挿入孔62の端部は、ロータコア12において磁束の流れを規制するためのブリッジ部80を形成する形状に設定される。磁極中心線CPは、磁石挿入孔60と磁石挿入孔62の間のブリッジ部80の位置を通る。
永久磁石70,72は、ロータコア12の軸方向に貫通する磁石挿入孔60,62に挿入される長方形の棒磁石である。軸方向の長さはロータコア12の軸方向の長さよりやや短めで、軸方向に垂直な断面形状は、磁石挿入孔60,62に挿入される大きさの矩形である。永久磁石70,72の材質としては、ネオジムと鉄とホウ素を主成分とするネオジム磁石、サマリウムとコバルトを主成分とするサマリウムコバルト磁石等の希土類磁石が用いられる。これ以外にフェライト磁石、アルニコ磁石等を用いてもよい。
永久磁石70,72を磁石挿入孔60,62の内部に固定するには樹脂が用いられる。固定用の樹脂の磁石挿入孔60,62への注入には、磁石挿入孔60,62の長手方向において永久磁石70,72の長辺の両端部からさらに延びた端部が用いられる。永久磁石70,72の固定のための樹脂としては、成形性と耐熱性に優れた熱硬化樹脂が用いられる。熱硬化樹脂としては、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂等が用いられる。
図1に戻り、エンドプレート14,15は、ロータ10が回転する場合に磁石挿入孔30から永久磁石40が飛び出さないように、ロータコア12の軸方向両側に設けられた非磁性のステンレススチール製の中心穴18付きの環状円板である。エンドプレート14,15には、中心穴18の他に、応力緩和用のスリット50が設けられる。応力緩和用のスリット50は、ロータ10の環境温度が変化した場合に、ロータコア12の線膨張係数とエンドプレート14,15の線膨張係数との差によってブリッジ部80に応力が生じた場合に、その応力を緩和するために設けられる。スリット50は、エンドプレート14,15のそれぞれに設けられ、エンドプレート14,15の外周側の開口端部から内周側に向かって所定の長さで延び、板厚方向には貫通する。応力緩和用のスリット50の配置について、図3から図5を用いて説明する。なお、エンドプレート15は、エンドプレート14と同じ構造であるので、以下では、特に断らない限り、エンドプレート14について述べる。
図3は、図1のエンドプレート14の上面図である。応力緩和用のスリット50は、ロータ10において隣接する磁極の境界線上に沿って、外周側から内周側に向かって所定の長さで延びる。応力緩和用のスリット50は、エンドプレート14の周方向に沿って、8つ配置され、配置間隔は、隣接する磁極の間隔と同じである。図3では、エンドプレート14において、ロータコア12の8つの磁極P1〜P8に対応する位置を示す。応力緩和用のスリット50は、磁極P1と磁極P2の境界線上に沿って、外周側の開口端から内周側に向かって所定の長さで延び、板厚方向に貫通して設けられる。以下同様に、磁極P2と磁極P3の境界線上、磁極P3と磁極P4の境界線上、磁極P4と磁極P5の境界線上、磁極P5と磁極P6の境界線上、磁極P6と磁極P7の境界線上、磁極P7と磁極P8の境界線上、磁極P8と磁極P1の境界線上にも設けられる。所定の長さは、中心穴18に達しない範囲で、ロータコア12の線膨張係数とエンドプレート14,15の線膨張係数との差によってブリッジ部80に生じ得る応力の大きさに基づいて設定される。図3の例では、所定の長さは、エンドプレート14の外径と内径との中間位置の付近まで、外周側の開口端から延びる長さに設定されている。
図4は、ロータコア12とエンドプレート14について、図2の磁極P1のA部に対応する部分を抜き出して示す図である。図4(a)は、ロータコア12のA部を示す図で、(b)は、A部に対応するエンドプレート14の部分を示す図である。これらの図において、ロータコア12とエンドプレート14におけるそれぞれの締結部16を示す。締結部16は、ロータコア12及びエンドプレート14が重ねられた状態の外周面と、磁極中心線CPとの交点に設けられる。この配置によって、ロータ10に温度環境の変化がある場合に、ロータコア12及びエンドプレート14に生じる引張または圧縮の変形やそれに伴う応力の分布が偏らずに、磁極中心線CPに対し線対称となる。エンドプレート14における応力緩和用のスリット50は、磁極P1の締結部16を挟んで、磁極P1の両側の境界線上に配置されるので、図4(b)では、スリット50の幅の半分が図示される。
エンドプレート14のスリット50を、磁極P1の締結部16を挟んで磁極P1の両側の境界線上に配置するのは、以下の理由による。すなわち、ロータコア12とエンドプレート14とがロータ10における複数の締結部16において互いに固定されていると、温度環境が変化した場合、線膨張係数の差によって、ロータコア12とエンドプレート14の一方が相対的に伸長し、他方が相対的に縮小する。隣接する締結部16の間でロータコア12が伸長または縮小すると、ロータコア12の磁性体部分が最も細い箇所であるブリッジ部80において他の箇所に比べて大きな応力が生じる。スリット50が設けられない場合には、エンドプレート15はロータコア12の伸長または縮小と反対方向に、縮小または伸長する。例えば、ロータコア12が縮小してエンドプレート15が伸長する。逆の場合として、ロータコア12が伸長してエンドプレート15が縮小する。エンドプレート15にスリット50が設けられる場合には、エンドプレート15の伸長または縮小の変形がスリット50によって吸収される。例えば、エンドプレート15が径方向に伸長する場合でも、スリット50が設けられると、径方向の伸長が緩和される。これによって、ロータコア12において、径方向の縮小が緩和され、ロータコア12のブリッジ部80において生じ得る応力が緩和される。ブリッジ部80は磁極中心線CP上にあるので、スリット50を磁極中心線CPに対して対称の磁極境界線上に設けることで、ブリッジ部80に発生し得る応力を効果的に緩和できる。
図5は、ロータコア12のA部の上に、A部に対応するエンドプレート14の部分を重ねて、締結部16で固定された状態を上方側から軸方向視した図である。これは、図1のロータ10において、エンドプレート14を破断せずに、軸方向の一方側から軸方向視した図に相当する。ロータコア12のA部はエンドプレート14に隠れて視認できないので、磁石挿入孔60,62を破線で示す。図5に示すように、ロータ10において軸方向視した場合に、締結部16は、磁極P1の磁極中心線CP上にあり、スリット50は、磁極P1の境界線上に配置される。スリット50はエンドプレート14の板厚方向に貫通しているので、図5では、スリット50の貫通部分にロータコア12が現われる。
図6は、上記構成のロータ10の作用効果を示す図である。ここでは、ロータ10の温度環境が変化した場合に線膨張係数の差によって、ロータコア12が縮小し、エンドプレート14が伸長する場合について述べる。図6(a)は、スリット50の作用効果がないとして、エンドプレート14がロータコア12に与える径方向の力Fを示す。力Fは、ロータコア12を径方向の外周側に引っ張る方向の力である。これに対応して、ロータコア12には、エンドプレート14を内周側に縮小する力が生じるので、ブリッジ部80に大きな応力が生じ得る。(b)は、スリット50の作用効果を示す図で、(a)に示す力Fは、周方向に沿ってスリット50の隙間を小さくする力F’の成分と、ロータコア12を径方向の外周側に引っ張る力F’’の成分に分散する。(a)の力Fが、力F’の成分と力F’’の成分に分散することで、力F’’< 力Fとなる。このように、スリット50を設けることで、ロータ10の温度環境が変化した場合に線膨張係数の差によってエンドプレート14がロータコア12を径方向に引っ張る力が緩和され、ブリッジ部80に生じる応力を緩和することができる。上記では、ロータ10の温度環境が変化した場合に線膨張係数の差によって、ロータコア12が縮小しエンドプレート14が伸長する場合について述べたが、ロータコア12が伸長しエンドプレート14が縮小する場合でも同様の作用効果を生じる。
上記構成の回転電機のロータ10によれば、エンドプレート14,15は、ロータ10において隣接する磁極の境界線上で外周側から内周側に向かって所定の長さで延びる応力緩和用のスリットを有する。これによって、ロータコア12とエンドプレート14,15の線膨張係数の差によってロータコア12のブリッジ部80に応力が生じた場合に、その応力を緩和できる。ブリッジ部80の応力緩和の効果として、回転電機のトルク特性の安定化、ロータ10の破損防止が図られ、さらにブリッジ部80を細くすることが可能となり、回転電機のトルク特性の向上、高回転化、小型化を図ることができる。
10 (回転電機の)ロータ、12 ロータコア、13 一方側の端面、14,15 エンドプレート、16,17 締結部、18 中心穴、20 磁性体薄板、30,60,62 磁石挿入孔、40,70,72 永久磁石、50 (応力緩和用の)スリット、80 ブリッジ部。

Claims (1)

  1. 磁極を形成する永久磁石が挿入された磁石挿入孔が周方向に沿って配置された磁性体のロータコアと、
    前記ロータコアと同じ外径を有し前記ロータコアと外径を合わせて重ねられた状態で締結部で固定されて設けられた非磁性体のエンドプレートと、
    を備え、
    前記ロータコアは、
    前記磁極のそれぞれにおいて、磁極中心線に対し線対称に配置され、前記磁極中心線に対し互いに近接してブリッジ部を形成する一対の前記磁石挿入孔を有し、
    前記締結部は、
    前記ロータコア及び前記エンドプレートが重ねられた状態の外周面と、前記磁極中心線との交点に設けられ、
    前記エンドプレートは、
    隣接する前記磁極の境界線上で外周側から内周側に向かって所定の長さで延びる応力緩和用のスリットを有する、回転電機のロータ。
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