JP2019103046A - 撮像システム、画像処理装置、及び、画像処理方法 - Google Patents

撮像システム、画像処理装置、及び、画像処理方法 Download PDF

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Kazuteru Ohashi
一輝 大橋
知市 藤澤
Tomoichi Fujisawa
知市 藤澤
松原 義明
Yoshiaki Matsubara
義明 松原
智樹 中里
Tomoki Nakazato
智樹 中里
松井 啓
Akira Matsui
啓 松井
昌俊 横川
Masatoshi Yokokawa
昌俊 横川
神尾 和憲
Kazunori Kamio
和憲 神尾
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Abstract

【課題】複数の撮像部を用いて画像を撮像する際に光源や被写体の相違に起因する画像間の輝度レベル差を軽減することができる撮像システムを提供する。【解決手段】撮像システムは、第1撮像部と、第2撮像部と、信号処理部とを備えており、信号処理部は、第1撮像部によって撮像される画像と第2撮像部によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行い、輝度レベル調整処理が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう。【選択図】 図1

Description

本開示は、撮像システム、画像処理装置、及び、画像処理方法に関する。
近年、画像を撮像する撮像部を複数有する複眼構成の撮像システムを用いて、各撮像部が撮像する複数の画像に基づいて画像処理を行なうといったことが提案されている。複数の画像間の出力レベルの差が大きい状態で画像合成等の画像処理を行なう場合、処理に支障を来たす場合がある。このため、例えば、画面全体で露光合わせを行い、複数の画像間において輝度レベルを合わせるなどといったことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−42227号公報
複数の撮像部を有する撮像システムにあっては、初期設定時において、所定の光源下(例えばD65光源下)での動作状態において輝度レベルが合うように撮像に関する各種パラメータを適宜選定し、以降はそのパラメータを用いて撮像を行なうといったことが考えられる。しかしながら、この場合には、所定の光源とは異なる光源下で撮像を行なう際に、撮像素子間の分光感度の差によって複数の画像間において輝度レベルに差が生ずるといったことが考えられる。また、画面全体で輝度レベルを合わせたとしても、被写体の位置や色彩の相違などに起因して、画面の特定の部分において輝度レベル差が生ずるといったことが考えられる。複数の画像に基づく画像処理を良好に行なうといった観点からは、このような輝度レベル差はできるだけ少なくすることが好ましい。
そこで、本開示は、複数の撮像部を用いて画像を撮像する際に光源や被写体の相違に起因する画像間の輝度レベル差を軽減することができる、撮像システム、画像処理装置、及び、画像処理方法をを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示に係る撮像システムは、
第1撮像部と、第2撮像部と、信号処理部とを備えており、
前記信号処理部は、
前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行い、
前記輝度レベル調整処理が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう、
撮像システムである。
上記の目的を達成するための本開示に係る画像処理装置は、
第1撮像部によって撮像される画像と第2撮像部によって撮像される画像とに基づいて画像処理を行う信号処理部を備えた画像処理装置であって、
前記信号処理部は、
前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行い、
前記輝度レベル調整処理が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう、
画像処理装置である。
上記の目的を達成するための本開示に係る画像処理方法は、
第1撮像部によって撮像される画像と第2撮像部によって撮像される画像とに基づいて画像処理を行う画像処理方法であって、
前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行う工程、
前記輝度レベル調整処理工程が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう工程、
を備えている、
画像処理方法である。
本開示によれば、所定の光源とは異なる光源下で撮像を行なうときに輝度レベルに差が生ずるといったことや、あるいは又、画面の特定の部分において輝度レベル差が生ずるといったことが軽減される。従って、複数の撮像部から得られる画像間において、光源や被写体の相違に起因する輝度レベル差を軽減することができる。
尚、ここに記載された効果に必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、これに限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
図1は、本開示の第1の実施形態に係る撮像システムの構成を説明するための模式図である。 図2は、参考例の撮像システムの構成を説明するための模式図である。 図3は、第1の実施形態において撮像部として用いられる撮像素子の分光特性を説明するための模式的なグラフである。 図4は、参考例の撮像システムにおいて、所定の光源下で感度差ゲインを設定する方法を説明するための模式図である。 図5は、参考例の撮像システムにおいて、設定された感度差ゲインに基づき、所定の光源下で撮像する際の動作を説明するための模式図である。 図6は、参考例の撮像システムにおいて、設定された感度差ゲインに基づき、所定の光源とは異なる光源下で撮像する際の動作を説明するための模式図である。 図7は、本開示の第1の実施形態に係る撮像システムにおいて、所定の光源下で撮像する際の動作を説明するための模式図である。 図8は、図7に示す分光ゲイン処理部における係数の算出方法を説明するための模式図である。 図9は、図7において、図8に示す式で算出される係数が用いられる場合の動作を説明するための模式図である。 図10は、本開示の第1の実施形態に係る撮像システムにおいて、所定の光源とは異なる光源下で撮像する際の動作を説明するための模式図である。 図11は、図8に示す式で算出される係数が用いられる場合の動作を説明するための模式図である。 図12は、本開示の第1の実施形態に係る撮像システムの変形例を説明するための模式図である。 図13は、本開示の第2の実施形態に係る撮像システムの構成を説明するための模式図である。 図14は、第2の実施形態において撮像部として用いられる撮像素子の分光特性と説明するための模式的なグラフである。 図15は、カラー撮像素子の出力に基づいてモノクロ画像を合成する際の分光特性をモノクロ撮像素子の分光特性と概ね一致するように設定した場合に、両者の分光特性間に観察される差を説明するための模式的なグラフである。 図16は、画像補正部の動作を説明するための模式図である。 図17は、第1撮像部と第2撮像部の画像分割を説明するための模式図である。 図18Aは、第1撮像部の画像における第(u,v)番目の分割領域における係数の算出を説明するための模式図である。図19Aは、第2撮像部の画像における第(u,v)番目の分割領域における係数の算出を説明するための模式図である。 図19Aは、第1撮像部の画像における各分割領域における係数を説明するための模式図である。図19Bは、第2撮像部の画像における各分割領域における係数を説明するための模式図である。 図20は、各分割領域の係数比を説明するための模式図である。 図21は、画素に対応した画像情報に乗算するゲインを、4個の分割領域の係数比を用いたバイリニア補間によって求める方法を説明するための模式図である。 図22は、画素に対応した画像情報に乗算するゲインを、16個の分割領域の係数比を用いたバイリニア補間によって求める方法を説明するための模式図である。 図23は、本開示の第3の実施形態に係る撮像システムの構成を説明するための模式図である。 図24は、遠くの被写体と近くの被写体とを撮像する際に、近くの被写体の部分において画像の位置に差が生ずることを説明する模式的な図である。 図25は、レベル合わせ制御部の構成を説明するための模式図である。 図26は、第1撮像部の画像と第2撮像部の画像とでグラデーションに差が生ずる場合を説明するための模式図である。 図27Aは、基準画像と参照画像とでグラデーションの程度が同じであると良好に照合が行なえることを説明する模式図である。図27Bは、基準画像と参照画像とでグラデーションの程度に差があると照合の際に誤差を生ずることを説明するための模式図である。 図28は、第3の実施形態の第1変形例に係るレベル合わせ制御部の構成を説明するための模式図である。 図29は、グラデーション判定部の動作を説明するための模式的なフローチャートである。 図30は、第3の実施形態の第2変形例に係るレベル合わせ制御部の構成を説明するための模式図である。 図31は、第3の実施形態の第3変形例に係るレベル合わせ制御部の構成を説明するための模式図である。 図32は、第3の実施形態の第4変形例に係る撮像システムの構成を説明するための模式図である。 図33は、第3の実施形態の第5変形例に係るレベル合わせ制御部の構成を説明するための模式図である。 図34は、第3の実施形態の第6変形例に係る撮像システムの構成を説明するための模式図である。 図35は、本開示の第4の実施形態に係る撮像システムの構成を説明するための模式図である。 図36は、車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 図37は、車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、図面を参照して、実施形態に基づいて本開示を説明する。本開示は実施形態に限定されるものではなく、実施形態における種々の数値や材料などは例示である。以下の説明において、同一要素または同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本開示に係る、撮像システム、画像処理装置、及び、画像処理方法、全般に関する説明
2.第1の実施形態
3.第2の実施形態
4.第3の実施形態
5.第4の実施形態
6.第5の実施形態:応用例
7.その他
[本開示に係る、撮像システム、画像処理装置、及び、画像処理方法、全般に関する説明]
本開示に係る撮像システムや画像処理装置において、
信号処理部は、
第1撮像部からの画像データに基づいて、第2撮像部からの画像データに適用される分光ゲインを調整することによって、輝度レベル調整処理を行なう、
構成とすることができる。
上述した好ましい構成の本開示に係る撮像システムや画像処理装置にあっては、
第1撮像部はカラー画像を撮像し、
信号処理部は、第1撮像部からの画像データから得られたホワイトバランス補正量に基づいて、分光ゲインを調整する、
構成とすることができる。
この場合において、
第2撮像部はモノクロ画像を撮像し、
信号処理部は、第2撮像部における分光比率の値とホワイトバランス補正量とに基づいて、分光ゲインを調整する、
構成とすることができる。
この場合において、
信号処理部は、第2撮像部における分光比率の値とホワイトバランス補正量とを用いた計算値に基づいて、分光ゲインを調整する、
構成とすることができる。
あるいは又、本開示に係る撮像システムや画像処理装置において、
信号処理部は、
第1撮像部からの画像データに基づいて、第1撮像部からの画像データに適用される分光ゲインを調整することによって、輝度レベル調整処理を行なう、
構成とすることができる。
上述した好ましい構成の本開示に係る撮像システムや画像処理装置にあっては、
第1撮像部はカラー画像を撮像し、
信号処理部は、第1撮像部からの画像データから得られたホワイトバランス補正量に基づいて、分光ゲインを調整する、
構成とすることができる。
この場合において、
第2撮像部はモノクロ画像を撮像し、
信号処理部は、第2撮像部における分光比率の値とホワイトバランス補正量とに基づいて、分光ゲインを調整する、
構成とすることができる。
あるいは又、本開示に係る撮像システムや画像処理装置において、
第1撮像部によって撮像される画像と第2撮像部によって撮像される画像とをそれぞれ複数の領域に分割し、対応する領域の画像データを対比することによって得られる値に基づいて輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行う、
構成とすることができる。
上述した好ましい構成の本開示に係る撮像システムや画像処理装置にあっては、複数の領域の個数は所定の一定値である構成とすることができる。処理の高速性を図るといった観点からは、領域の個数は所定の一定値とすることが好ましい。
あるいは又、信号処理部は、複数の領域の個数を動的に制御するといった構成とすることもできる。輝度レベル処理の正確性をより高めるといった観点からは、領域の個数を動的に制御することが好ましい。
この場合において、信号処理部は、被写体の位置情報に応じて複数の領域の個数を動的に制御する構成、あるいは又、第1撮像部によって撮像される画像と第2撮像部によって撮像される画像とに含まれるグラデーション領域のサイズ情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する構成、更には、撮像時における光源の特性情報に応じて複数の領域の個数を動的に制御する構成とすることができる。
被写体の位置情報として、例えば、光学系のレンズフォーカス位置情報や、像面位相差情報といった情報を用いることができる。定性的には、被写体が撮像部から近い位置にあるといった場合には、複数の領域の個数を少なくする(換言すれば、分割を粗くする)といった制御をすることが好ましい。
グラデーション領域情報は、例えば、画像情報(露光制御のためのAE検波情報なども含む)について、微分フィルタ処理を行い、輝度が漸減する領域、あるいは、輝度が漸増する領域を抽出するといったことで得ることができる。定性的には、画像が所定のサイズより広いグラデーション領域を含むといった場合には、複数の領域の個数を少なくする(換言すれば、分割を粗くする)といった制御をすることが好ましい。
光源の特性情報としては、例えばオートホワイトバランス(AWB)情報などを用いることができる。定性的には、第1撮像部と第2撮像部とで感度差が相対的に大きい波長の光成分を含む光源下と判定した場合には、複数の領域の個数を多くする(換言すれば、分割を細かくする)といった制御をすることが好ましい。
更には、信号処理部は、被写体の位置情報、第1撮像部によって撮像される画像と第2撮像部によって撮像される画像とに含まれるグラデーション領域のサイズ情報、及び、撮像時における光源の特性情報のうち、少なくとも1つ以上の情報に基づいて、複数の領域の個数を動的に制御する構成とすることもできる。
複数の領域の個数を動的に制御する態様の、上述した本開示に係る撮像システムや画像処理装置において、信号処理部は、被写体の判定情報に応じて複数の領域の個数を動的に制御する構成とすることができる。あるいは又、信号処理部は、輝度レベル調整処理を行なった後、更に、輝度レベル調整処理が施された画像についてコントラストを補正する構成とすることもできる。
複数の領域の個数を動的に制御する態様の上述した本開示に係る撮像システムや画像処理装置において、第1撮像部と第2撮像部は共にモノクロ画像あるいは共にカラー画像を撮像する構成、あるいは又、第1撮像部はカラー画像を撮像し第2撮像部はモノクロ画像データを撮像する構成とすることができる。定性的には、後者の構成において輝度レベル調整の効果はより顕著に発揮される。
本開示に係る画像処理方法は、例えば上述した好ましい構成を含む本開示の撮像システムや画像処理装置を用いて実行することができる。
上述した好ましい構成を含む本開示の撮像システム、画像処理装置、及び、画像処理方法(以下、これらを単に、本開示と呼ぶ場合がある)において、信号処理部は、ハードウェアとして実装されていてもよいし、ソフトウェアとして実装されていてもよい、更には、ハードウェアとソフトウェアとが協同するように実装されていてもよい。
本開示に用いられる第1撮像部や第2撮像部は、例えば、光電変換素子や種々の画素トランジスタを含む画素が、行方向及び列方向に2次元マトリクス状に配列されて成るCMOSセンサやCCDセンサといった撮像素子によって構成することができる。第1撮像部や第2撮像部は通常離間して配置される。離間の間隔は、撮像部の搭載対象となる電子機器等に応じて適宜設定すればよい。
撮像システムに用いられる撮像部の数は2台に限定されるものでなはく、場合によっては3台以上であってもよい。定性的には、各撮像部の画角や画素数は同じであることが好ましい。しかしながら、画像間で画角が異なっていても、同じ被写体が写っている範囲内においては本開示を適用することができる。更には、画像間で画素数が異なっている場合にも、例えば、画像のリサイズ処理などによって画素数を揃えることによって、本開示を適用することができる。
本開示にあっては、輝度レベル調整処理が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう。画像処理の内容は特に限定するものではない。例えば、複数の画像を合成してS/Nを向上させるといった構成、白黒画像に色情報を加えてカラー画像を合成するといった構成、画像間の視差情報を抽出するといった構成、画像間の視差情報を利用して被写界深度を調整するといった構成、所定の奥行き箇所に対応するように別画像を挟むといった構成、あるいは又、輝度レベル調整処理が施された一対の画像をそれぞれ切り替えて表示するなどといった構成を挙げることができる。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、本開示に係る、撮像システム、画像処理装置、及び、画像処理方法に関する。
図1は、本開示の第1の実施形態に係る撮像システムの構成を説明するための模式図である。
撮像システム1は、
第1撮像部10と、第2撮像部20と、画像処理装置に対応する信号処理部100とを備えており、
信号処理部100は、
第1撮像部10によって撮像される画像と第2撮像部20によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行い、
輝度レベル調整処理が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう。
先ず、撮像システム1の概要について説明する。第1撮像部10と第2撮像部20は、例えば、レンズ等の光学系とCMOSセンサなどによって構成されている。第1撮像部10と第2撮像部20は、例えば、水平方向に所定の間隔を空けて配されている。説明の都合上、第1の実施形態において、第1撮像部10はカラー撮像用、第2撮像部20はモノクロ撮像用であるとする。
信号処理部100は、第1撮像部10からの画像データに基づいて、第2撮像部20からの画像データに適用される分光ゲインを調整することによって、輝度レベル調整処理を行なう。
第1撮像部10はカラー画像を撮像し、信号処理部100は、第1撮像部10からの画像データから得られたホワイトバランス補正量に基づいて、分光ゲインを調整する。より詳しくは、第2撮像部20はモノクロ画像を撮像し、信号処理部100は、第2撮像部20における分光比率の値とホワイトバランス補正量とに基づいて、分光ゲインを調整する。
信号処理部100は、例えば、シリコンから成る半導体基板上に形成されている。信号処理部100は、第1撮像部10からの信号を処理するための、第1共通ゲイン処理部110、ホワイトバランスゲイン処理部111、及び、ホワイトバランス補正量算出部112を備えており、更に、第2撮像部20からの信号を処理するための、第2共通ゲイン処理部120、及び、上述したホワイトバランス補正量算出部112からの情報に基づいて動作する分光ゲイン処理部121を備えている。更に、ホワイトバランスゲイン処理部111からの信号と分光ゲイン処理部121からの信号に基づいて画像処理を行なう画像処理部130を備えている。
第1共通ゲイン処理部110や第2共通ゲイン処理部120は、例えば明所や暗所での撮像においても、画像データが或る程度の範囲の数値になるように所定のゲインを乗算する。
ホワイトバランス補正量算出部112は、撮像される画像の色調を整えるのに必要な補正量を算出する。ホワイトバランスゲイン処理部111は、撮像される画像の色調を整えるために、ホワイトバランスゲインを乗算するといった処理を行なう。
分光ゲイン処理部121は、ホワイトバランス補正量算出部112からの情報に基づいて動作し、第2共通ゲイン処理部120からの信号に対して分光ゲインを乗算するといった処理を行なう。
画像処理部130は、例えば、複数の画像を合成してS/Nを向上させるといった処理、白黒画像に色情報を加えてカラー画像を合成するといった処理、画像間の視差情報を抽出するといった処理、画像間の視差情報を利用して被写界深度を調整するといった処理、所定の奥行き箇所に対応するように別画像を挟むといった処理、あるいは又、輝度レベル調整処理が施された一対の画像をそれぞれ切り替えて表示するといった処理を行なう。
上述した撮像システム1の動作については、後述する図7ないし図11を参照して、後で詳しく説明する。
以上、撮像システム1の概要について説明した。次いで、第1の実施形態の理解を助けるため、図1に示す分光ゲイン処理部を廃し、固定的なゲイン処理を行なう感度差ゲイン処理部に置き換えた参考例の撮像システムの構成と、その問題点について説明する。
図2は、参考例の撮像システムの構成を説明するための模式図である。
参考例の撮像システム9において、感度差ゲイン処理部921は、第2共通ゲイン処理部120からの信号に対して感度差ゲインを乗算するといった処理を行なう。感度差ゲインは、例えば所定の光源下での動作において好適な特性となるように設定される。
先ず、撮像システムに用いられる撮像部の特性について説明する。
図3は、第1の実施形態において撮像部として用いられる撮像素子の分光特性を説明するための模式的なグラフである。この図において、符号B,G,Rはそれぞれ、カラー撮像素子における青色、緑色、赤色の分光特性を示す。符号Wは、モノクロ撮像素子における分光特性を示す。横軸は光の波長を示す。縦軸は分光特性のピーク値を基準に正規化したものを示す。
図3に示すように、一般に、モノクロ撮像素子はカラー撮像素子に比べて感度が高い。従って、モノクロ撮像素子の画像とカラー撮像素子の画像とに基づいて信号処理を行なう信号処理システムにおいて、同じ条件下で撮像を行なうと、モノクロ画像はカラー画像よりも輝度レベルが高くなる。このため、双方の画像の輝度レベルを合わせるといった必要が生ずる。
例えば、それぞれの撮像素子で独立にAE制御を行うといった構成として双方の画像の輝度レベルを合わせるといったことができる。あるいは又、一方の撮像素子におけるAE制御の結果を共通で用い他方の撮像素子に感度差に応じた固定ゲインを乗算するといったことによって双方の画像の輝度レベルを合わせるとこともできる。図2に示す撮像システム9は後者の構成である。この構成は、各撮像素子で独立でAE制御を行なう構成に対して、撮像素子の飽和や黒ずれ等の非線形要因に起因する輝度レベルのズレを低減することができるといった利点を備えている。
しかしながら、参考例の撮像システム9にあっては、感度差ゲインを設定する時の光源下とは異なる光源下で撮像をしたときに、分光感度の違いから生じる差分により、輝度レベルにズレを生ずるという現象が生ずる。以下、図4ないし図6を参照して、詳しく説明する。
図4は、参考例の撮像システムにおいて、所定の光源下で感度差ゲインを設定する方法を説明するための模式図である。尚、図4において、符号R,G,Bはカラー画像データの各色のデジタル値、符号Wはモノクロ画像データのデジタル値、符号W1はカラー画像データR,G,Bから合成されたモノクロ画像データのデジタル値を示す。後述する他の図面においても同様である。
ホワイトバランス補正量算出部112は、第1撮像部10からのデータなどに基づいて、オートホワイトバランス(AWB)制御等により光源推定を行ない、例えば、G出力/R出力、あるいは又、G出力/B出力といった演算に基づき、ホワイトバランスゲイン処理部111が乗算すべきホワイトバランスを算出する。図に示す例では、
Rホワイトバランスゲインwbg_r=1.2
Bホワイトバランスゲインwbg_b=1.5
である。
尚、GホワイトバランスゲインはG出力/G出力といった演算であるので正規化されるが、説明の都合上、
Gホワイトバランスゲインwbg_g=1.0、
とする。
第1共通ゲイン処理部110からのカラー画像データ(R,G,B)が(83,100,67)といった値であるとする。ホワイトバランスゲイン処理部111によって上述したゲインが(83,100,67)の各データに乗算される。ホワイトバランスゲイン処理部111からのカラー画像データ(R,G,B)は、(100,100,100)となる。カラー画像データ(R,G,B)からモノクロ画像データW1を合成する際に、
W1=0.3×R+0.6×G+0.1×B
といった演算を行なうとすれば、
W1=100
といった値となる。
一方、第2共通ゲイン処理部120からのモノクロ画像データWが226といった値であるとする。感度差ゲイン処理部921における感度差ゲインを符号DF_Gainと表せば、感度差ゲイン処理部921から出力されるモノクロ画像データWは、
W=226×DF_Gain
といった値となる。従って、合成したモノクロ画像データW1と輝度レベルを合わせるためには、
DF_Gain=W1/226=0.44
といった値に設定すればよい。
参考例の撮像システムにあっては、上述した手順によって所定の光源下における感度差ゲインを設定することができる。
図5は、参考例の撮像システムにおいて、設定された感度差ゲインに基づき、所定の光源下で撮像する際の動作を説明するための模式図である。各デジタルデータの値は、図4において説明した値と同様であるので、詳しい説明は省略する。
以上、所定の光源下での感度差ゲインの設定といったことについて説明した。しかしながら、参考例の撮像システムにあっては、感度差ゲインを設定する時の光源下とは異なる光源下で撮像をしたときに、輝度レベルにズレを生ずる。
図6は、参考例の撮像システムにおいて、設定された感度差ゲインに基づき、所定の光源とは異なる光源下で撮像する際の動作を説明するための模式図である。
図6は、例えば、所定の光源下よりも青みが少ない光源下で撮像を行なうといった場合の例である。
ホワイトバランス補正量算出部112は、第1撮像部10からのデータに基づいて、例えば、G出力/R出力、あるいは又、G出力/B出力といった演算に基づき、ホワイトバランスゲイン処理部111が乗算すべきホワイトバランスを算出する。図に示す例では、
Rホワイトバランスゲインwbg_r=1.2
Gホワイトバランスゲインwbg_g=1.0
Bホワイトバランスゲインwbg_b=3.0
である。
第1共通ゲイン処理部110からのカラー画像データ(R,G,B)が(83,100,33)であるとする。ホワイトバランスゲイン処理部111によって上述したゲインが(83,100,33)の各データに乗算される。ホワイトバランスゲイン処理部111からのカラー画像データ(R,G,B)は、(100,100,100)となる。カラー画像データ(R,G,B)からモノクロ画像データW1を合成する際に、
W1=0.3×R+0.6×G+0.1×B
といった演算を行なうとすれば、
W1=100
といった値となる。
一方、第2共通ゲイン処理部120からのモノクロ画像データWは例えば188といった値を示す。感度差ゲイン処理部921から出力されるモノクロ画像データWは、
W=226×DF_Gain
=226×0.44
=83
といった値となる。従って、合成したモノクロ画像データW1の値とのズレを生ずる。
以上、参考例の撮像システムにあっては、感度差ゲインを設定する時の光源下とは異なる光源下で撮像をしたときに、輝度レベルにズレを生ずることを説明した。
次いで、図1に示す撮像システムの動作について説明する。撮像システム1にあっては、分光ゲイン処理部121が、ホワイトバランス補正量算出部112からの情報に基づいて動作し、第2共通ゲイン処理部120からの信号に対して分光ゲインを乗算するといった処理を行なう。これによって、所定の光源下とは異なる光源下で撮像するときに輝度レベルがずれるといった現象が低減される。
撮像システム1によって行なわれる画像処理方法は、
第1撮像部10によって撮像される画像と第2撮像部20によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行う工程、
輝度レベル調整処理工程が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう工程、
を備えている。
撮像システム1において、第2撮像部20はモノクロ画像を撮像する。そして、信号処理部100は、第2撮像部20における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とに基づいて、分光ゲインを調整する。より具体的には、信号処理部100は、第2撮像部20における分光比率の値とホワイトバランス補正量とを用いた計算値に基づいて、分光ゲインを調整する。
図7は、本開示の第1の実施形態に係る撮像システムにおいて、所定の光源下で撮像する際の動作を説明するための模式図である。
第1共通ゲイン処理部110、第2共通ゲイン処理部120、ホワイトバランス補正量算出部112、ホワイトバランスゲイン処理部111からの出力値は、図4において説明した値と同様であるので、説明を省略する。
撮像システム1において、分光ゲインは、カラー及び白黒の分光感度に基づいて予め推定した分光比率(sp_r,sp_g,sp_b)、及び、ホワイトバランス補正量算出部112からのホワイトバランスゲイン(wbg_r,wbg_g,wbg_b)に基づいて算出される。
図8は、図7に示す分光ゲイン処理部における係数の算出方法を説明するための模式図である。
分光比率(sp_r,sp_g,sp_b)は、図8におけるWのグラフを、B,G,Rのグラフを適宜加算することによって近似する際の定数係数として算出される。分光比率sp_rはモノクロ撮像部のR分光比率を示し、分光比率sp_gはモノクロ撮像部のG分光比率を示し、分光比率sp_bはモノクロ撮像部のB分光比率を示す。従って、以下の式(1)に示す近似式が成立する。
尚、本実施形態に示す例において、分光比率(sp_r,sp_g,sp_b)は、以下の式(2)に示す定数が得られた。
そして、撮像システム1において、符号SP_Gainで表す分光ゲインは、分光比率(sp_r,sp_g,sp_b)の定数、及び、ホワイトバランス補正量算出部112からのホワイトバランスゲイン(wbg_r,wbg_g,wbg_b)に基づいて、以下の式(3)によって算出される。
図9は、図7において、図8に示す式で算出される係数が用いられる場合の動作を説明するための模式図である。
この場合、分光ゲイン処理部121において乗算される分光ゲイン(SP_Gain)は、以下の式(4)によって算出される。
図に示す例では、
Rホワイトバランスゲインwbg_r=1.2
Gホワイトバランスゲインwbg_b=1.0
Bホワイトバランスゲインwbg_b=1.5
である。第1共通ゲイン処理部110からのカラー画像データ(R,G,B)は(83,100,67)であり、ホワイトバランスゲイン処理部111によって上述したゲインが各データに乗算される。ホワイトバランスゲイン処理部111からのカラー画像データ(R,G,B)は、(100,100,100)となる。カラー画像データ(R,G,B)からモノクロ画像データW1を合成する際に、
W1=0.3×R+0.6×G+0.1×B
といった演算を行なうとすれば、
W1=100
といった値となる。
一方、分光ゲイン処理部121における分光ゲイン(SP_Gain)は、式(4)に示す値であるので、第2共通ゲイン処理部120からのモノクロ画像データには分光ゲイン処理部121によってSP_Gainが乗算され、
W=226×SP_Gain=226×0.44
=100
といった値となる。
以上説明したように、撮像システム1においても、所定の光源下の撮像において輝度レベルは好適に調整されている。次いで、所定の光源下とは異なる光源下で撮像するときの動作について説明する。
図10は、本開示の第1の実施形態に係る撮像システムにおいて、所定の光源とは異なる光源下で撮像する際の動作を説明するための模式図である。
第1共通ゲイン処理部110、第2共通ゲイン処理部120、ホワイトバランス補正量算出部112、ホワイトバランスゲイン処理部111からの出力値は、図6において説明した値と同様であるので、説明を省略する。
図11は、図10において、図8に示す式で算出される係数が用いられる場合の動作を説明するための模式図である。
この場合、分光ゲイン処理部121において乗算される分光ゲイン(SP_Gain)は、以下の式(5)によって算出される。
図に示す例では、
Rホワイトバランスゲインwbg_r=1.2
Gホワイトバランスゲインwbg_b=1.0
Bホワイトバランスゲインwbg_b=3.0
である。第1共通ゲイン処理部110からのカラー画像データ(R,G,B)が(83,100,33)であり、ホワイトバランスゲイン処理部111によって上述したゲインが(83,100,33)の各データに乗算される。ホワイトバランスゲイン処理部111からのカラー画像データ(R,G,B)は、(100,100,100)となる。カラー画像データ(R,G,B)からモノクロ画像データW1を合成する際に、
W1=0.3×R+0.6×G+0.1×B
といった演算を行なうとすれば、
W1=100
といった値となる。
一方、分光ゲイン処理部121における分光ゲイン(SP_Gain)は、式(5)に示す値であるので、第2共通ゲイン処理部120からのモノクロ画像データには分光ゲイン処理部121によってSP_Gainが乗算され、
W=188×SP_Gain=188×0.53
=100
といった値となる。
以上説明したように、撮像システム1にあっては、所定の光源下とは異なる光源下で撮像するときにおいても、輝度レベルが好適に調整される。従って、所定の光源下とは異なる光源下で撮像するときに輝度レベルがずれるといった現象が低減される。
第1の実施形態によれば、撮像時の光源によらず信号レベルを合わせることができるので、光源が変動するといった環境下においても輝度レベルが良好に調整された画像に基づいて画像処理を行なうことができる。
尚、以上の説明では、分光ゲイン処理部121は第2撮像部20側(モノクロ撮像部側)に配置されているとして説明したが、第1撮像部10側(カラー撮像部側)に配置するといった構成とすることもできる。このような変形例の撮像システム1Aを、図12に示す。
撮像システム1Aにおいて、信号処理部100Aは、
第1撮像部10からの画像データに基づいて、第1撮像部10からの画像データに適用される分光ゲインを調整することによって、輝度レベル調整処理を行なう。
より具体的には、撮像システム1Aにおいて、第1撮像部10はカラー画像を撮像する。信号処理部100Aは、第1撮像部10からの画像データから得られたホワイトバランス補正量に基づいて、分光ゲインを調整する。第2撮像部20はモノクロ画像を撮像し、信号処理部100Aは、第2撮像部20における分光比率の値とホワイトバランス補正量とに基づいて、分光ゲインを調整する。
以上、第1の実施形態に係る撮像システム1,1Aについて説明した。
第1の実施形態の説明においては、撮像システムの2つの撮像部をカラー撮像部とモノクロ撮像部の組合せから成るものとしたが、例えば、それぞれ分光特性が異なる同種の撮像部(カラー撮像部とカラー撮像部、あるいは、モノクロ撮像部とモノクロ撮像部)といった組合せにおいても、上述した分光ゲイン処理部による処理を適宜適用することができる。また、撮像システムが3つ以上の撮像部を含む場合においても、上述した分光ゲイン処理部による処理を適宜適用することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態も、本開示に係る、撮像システム、画像処理装置、及び、画像処理方法に関する。
図13は、本開示の第2の実施形態に係る撮像システムの構成を説明するための模式図である。
撮像システム2は、
第1撮像部10と、第2撮像部20と、画像処理装置に対応する信号処理部200とを備えており、
信号処理部200は、
第1撮像部10によって撮像される画像と第2撮像部20によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行い、
輝度レベル調整処理が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう。
より詳しくは、信号処理部200は、
第1撮像部10によって撮像される画像と第2撮像部20によって撮像される画像とをそれぞれ複数の領域に分割し、対応する領域の画像データを対比することによって得られる値に基づいて輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行う。
先ず、撮像システム2の概要について説明する。第1撮像部10と第2撮像部20は、第1の実施形態において説明した構成と分光特性が相違する他は、基本的には同様の構成であるので、説明を省略する。説明の都合上、第2の実施形態においても、第1撮像部10はカラー撮像用、第2撮像部20はモノクロ撮像用であるとする。
信号処理部200は、例えば、シリコンから成る半導体基板上に形成されている。信号処理部200は、第1撮像部10及び第2撮像部20からの画像データを補正する画像補正部210、画像補正部210からの信号に基づいてレベル合わせを行なうレベル合わせ部211、レベル合わせ部211からの信号に基づいて画像処理を行なう画像処理部230を備えている。
画像補正部210では、デモザイク処理、YUV変換処理、スケーラ処理、ノイズリダクション処理やレクティファイ処理などといった処理が行われる。
レベル合わせ部211は、第1撮像部10によって撮像される画像と第2撮像部20によって撮像される画像とをそれぞれ複数の領域に分割し、対応する領域の画像データを対比することによって得られる値に基づいて輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行う。
画像処理部230は、第1の実施形態において説明した画像処理部130と同様に、例えば、複数の画像を合成してS/Nを向上させるといった処理、白黒画像に色情報を加えてカラー画像を合成するといった処理、画像間の視差情報を抽出するといった処理、画像間の視差情報を利用して被写界深度を調整するといった処理などを行なう。
上述した撮像システム2の動作については、後述する図16ないし図22を参照して、後で詳しく説明する。
以上、撮像システム2の概要について説明した。次いで、第2の実施形態の理解を助けるため、画面全体で輝度レベルを合わせたとしても、被写体の位置や色彩の相違などに起因して、画面の特定の部分において輝度レベル差が生ずるといった現象が生ずることを説明する。
図14は、第2の実施形態において撮像部として用いられる撮像素子の分光特性と説明するための模式的なグラフである。
図14において、符号B,G,Rはそれぞれ、カラー撮像素子における青色、緑色、赤色の分光特性を示す。符号Wは、モノクロ撮像素子における分光特性を示す。横軸は光の波長を示す。縦軸は分光特性のピーク値を基準に正規化したものを示す。
図15は、カラー撮像素子の出力に基づいてモノクロ画像を合成する際の分光特性をモノクロ撮像素子の分光特性と概ね一致するように設定した場合に、両者の分光特性間に観察される差を説明するための模式的なグラフである。
具体的には、図15における符号RGB__IVで示す曲線は、図14に示す符号B,G,Rのグラフに適宜係数を乗算して積分したときの積分値が図4に示す符号Wの積分値に概ね一致して符号Wのグラフに概ね倣うようにフィッティングをしたときの曲線である。この場合、カラー撮像素子の画像と、モノクロ撮像素子の画像とは、画面全体において略同様の輝度レベルとなる。
しかしながら、図15に示す符号A1に対応する部分では、モノクロ撮像素子はカラー撮像素子に対して高い輝度レベルを示す。一方、図15に示す符号A2に対応する部分では、モノクロ撮像素子はカラー撮像素子に対して低い輝度レベルを示す。また、図15に示す符号A3に対応する部分では、モノクロ撮像素子とカラー撮像素子の輝度レベルが交互に入れ替わるような挙動を示す。
従って、画面全体においては略同様の輝度レベルとなるように調整されていたとしても、被写体の色彩の相違などに起因して画面の特定の部分において輝度レベルに差が生ずるといったことが起こり得る。
以上、被写体の位置や色彩の相違などに起因して、画面の特定の部分において輝度レベル差が生ずるといった現象が生ずることを説明した。
次いで、図13に示す撮像システム2における信号処理部の動作について説明する。
図13に示すように、信号処理部200の画像補正部210には、第1撮像部10からの画像P10と第2撮像部20からの画像P20とが入力される。画像補正部210は、これらの画像について、光学的歪補正処理や平行化処理(Rectification)を施して画像を補正し、ずれが並進ずれのみとなった画像P11,P21を出力する。図16は、画像補正部の動作を説明するための模式図である。
信号処理部200のレベル合わせ部211は、画像P11,P21を、水平方向にU個、垂直方向にV個、全体でU×V個といった複数の領域に分割する。そして、対応する領域の画像データを対比することによって得られる値に基づいて輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行なう。
図17は、第1撮像部と第2撮像部の画像分割を説明するための模式図である。
第2の実施形態において、符号U、符号Vは、例えば事前に定めた所定の一定値に設定されている。従って、複数の領域の個数は所定の一定値である。画像P11における第u列(但し、u=1,2・・・U)、第v行目(但し、v=1,2・・・V)の領域を符号T1(u,v)で表す。同様に、画像P21における第u列、第v行目の領域を符号T2(u,v)で表す。これらの各領域には、水平方向にJ個、垂直方向にK個、全体でJ×K個の画素データが含まれる。換言すれば、各領域のサイズは全て同一である。
図13に示すレベル合わせ部211は、同じ位置の領域を対比して輝度レベルの比を求める。そして、その比に基づいて、画像データにゲインを乗算する。以下、図18ないし図22を参照して、詳しく説明する。
図18Aは、第1撮像部の画像における第(u,v)番目の分割領域における係数の算出を説明するための模式図である。図19Aは、第2撮像部の画像における第(u,v)番目の分割領域における係数の算出を説明するための模式図である。
レベル合わせ部211は、領域T1(u,v)に含まれる画素の輝度レベルの総和を求める。領域T1(u,v)における第j列(但し、j=1,2・・・J)、第k行目(但し、k=1,2・・・K)の画素を符号P1(j,k)と表し、その輝度を符号LP1(j,k)と表し、領域T1(u,v)に含まれる画素の輝度レベルの総和を符号LT1(u,v)と表せば、LT1(u,v)は以下の式(6)で表される(図18A参照)。
レベル合わせ部211は、同様に、領域T2(u,v)に含まれる画素の輝度レベルの総和を求める。領域T2(u,v)における第j列、第k行目の画素を符号P2(j,k)と表し、その輝度を符号LP2(j,k)と表し、領域T2(u,v)に含まれる画素の輝度レベルの総和を符号LT2(u,v)と表せば、LT2(u,v)は以下の式(7)で表される(図18B参照)。
図19Aは、第1撮像部の画像における各分割領域における係数を説明するための模式図である。図19Bは、第2撮像部の画像における各分割領域における係数を説明するための模式図である。
次いで、レベル合わせ部211は、領域T1(u,v)の輝度レベルの総和と、領域T2(u,v)の輝度レベルの総和とを対比して、輝度レベルの比を求める。図20は、各分割領域の係数比を説明するための模式図である。
レベル合わせ部211は、以上のように求めた輝度レベルの比に基づいて、画像データにゲインを乗算する。説明の都合上、ここでは、領域T1(u,v)の画像データにゲインを乗算することによって輝度レベルを合わせるとして説明する。
図21は、画素に対応した画像情報に乗算するゲインを、4個の分割領域の係数比を用いたバイリニア補間によって求める方法を説明するための模式図である。
領域T1(u,v)における画素P1(j,k)に乗算されるゲインを符号LC(u,v,j,k)と表す。画素P1を囲む4つの周辺領域の中心に図20で示す輝度比の重みがあるとし、バイリニア補間によって画素P1の位置に対応するゲインLC(u,v,j,k)を求めることができる。そして、求めたゲインLC(u,v,j,k)を、画素P1(j,k)の画像データに乗算することによって、輝度レベルを調整することができる。
尚、ゲインLC(u,v,j,k)を得るための補間方法は、特に限定するものではない。例えば、図22に示すように、画素P1を囲む16つの周辺領域の中心に図20で示す輝度比の重みがあるとし、バイキュービック補間によって求めることができる。
図13に示す撮像システム2において、レベル合わせ部211は、入力画像P21と同様の画像P22と、入力画像P12のデータに上述したゲインLC(u,v,j,k)が乗算されて成る画像P12を出力する。
以上説明したように、撮像システム2では、画像を複数の領域に分割し、対応する領域の画像データを対比することによって輝度レベルを合わせる。従って、元画像において特定の部分において輝度レベルに差が生じていたとしても、輝度レベルが好適に調整される。
[第3の実施形態]
第3の実施形態も、本開示に係る、撮像システム、画像処理装置、及び、画像処理方法に関する。
第2の実施形態にあっては、画像P11,P21の分割領域の個数は固定であった。これに対し、第3の実施形態にあっては、領域の個数は動的に制御される。
図23は、本開示の第3の実施形態に係る撮像システムの構成を説明するための模式図である。
撮像システム3は、
第1撮像部10と、第2撮像部20と、画像処理装置に対応する信号処理部300とを備えており、
信号処理部300は、
第1撮像部10によって撮像される画像と第2撮像部20によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行い、
輝度レベル調整処理が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう。
撮像システム3においても、信号処理部300は、
第1撮像部10によって撮像される画像と第2撮像部20によって撮像される画像とをそれぞれ複数の領域に分割し、対応する領域の画像データを対比することによって得られる値に基づいて輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行う。更には、複数の領域の個数を動的に制御する。
先ず、撮像システム3の概要について説明する。第1撮像部10と第2撮像部20は、第2の実施形態において説明した構成と同様の構成であるので、説明を省略する。
信号処理部300は、例えば、シリコンから成る半導体基板上に形成されている。信号処理部300は、第1撮像部10及び第2撮像部20からの画像データを補正する画像補正部210、画像補正部210からの信号に基づいてレベル合わせを行なうレベル合わせ部211、レベル合わせ部211からの信号に基づいて画像処理を行なう画像処理部230を備えている。更に、信号処理部300は、レベル合わせ部211を制御するレベル合わせ制御部310を備えている。
画像補正部210や画像処理部230は、第2の実施形態において説明した構成と同様の構成であるので、説明を省略する。レベル合わせ部211は、画像を分割する領域の個数が動的に制御される点を除く他は、第2の実施形態において説明した構成と同様の構成であるので、説明を省略する。
上述した撮像システム3の動作については、後述する図25を参照して、後で詳しく説明する。
以上、撮像システム3の概要について説明した。次いで、第3の実施形態の理解を助けるため、画面の分割数を動的に変化させることの意義について説明する。
図24は、遠くの被写体と近くの被写体とを撮像する際に、近くの被写体の部分において画像の位置に差が生ずることを説明する模式的な図である。
第1撮像部10と第2撮像部20とが離間して配置されている場合、被写体までの距離が遠い物体では視差は小さい。逆に、被写体までの距離が近い物体では視差が大きい。図24に示す例では、遠景の山では視差は小さく、近景の葡萄では視差が大きい。
従って、第1撮像部10の画像P11の領域PT1には葡萄が撮像されているのに対し、領域PT1に対応する第2撮像部20の画像P21の領域PT2の部分には葡萄が撮像されていないといったことが起こりうる。
このような場合に、領域PT1と領域PT2とを対比して輝度レベルを調整するとすれば、異なる対象物が写った画像データを対比して処理を行なうこととなり、支障を生ずる。このような場合、定性的には、画像の分割を粗くして処理を行なうことが好ましい。
以上の点に鑑み、第3の実施形態にあっては、画像の分割数を動的に変化させる。信号処理部300は、被写体の位置情報に応じて複数の領域の個数を動的に制御する。定性的には、元画像に含まれる被写体が近いほど、第2の実施形態における符号U、符号Vを減ずるように制御する。
図25は、レベル合わせ制御部の構成を説明するための模式図である。
レベル合わせ制御部310は、距離判定部311と分割数判定部312とを備えている。レベル合わせ部211は、分割数判定部312からの信号に応じて、画像の分割を制御する。
上述したように、定性的には、被写体位置が近いほど分割数を少なくし、逆に、遠いほど多くすることが好ましい。距離判定部311には、例えば、光学系のフォーカス位置や撮像部が有する像面位相差センサからの情報が距離情報として与えられる。距離判定部311は、距離情報に基づいて、例えば所定の重み係数を乗算して評価値を算出する。位置ごとの距離情報が取得できる場合は、その位置ごとの評価値を算出しても良い。分割数判定部312は、距離判定部311からの評価値に基づいて、符号U,Vの値を決定する。レベル合わせ部211は、分割数判定部312からの信号に基づいて、画像の分割処理を行なう。
以上説明したように、撮像システム3では、元画像に含まれる被写体が近いほど、分割を粗く分割した状態で輝度レベルが調整されるので、異なる対象物が写った画像データをそのまま対比するといったことが回避される。
上述の説明では、被写体の位置情報に応じて複数の領域の個数を動的に制御したが、他の要素に基づいて動的に制御するといった構成も可能である。
以下、第3の実施形態の第1変形例について説明する。第1変形例において、信号処理部は、第1撮像部10によって撮像される画像と第2撮像部20によって撮像される画像とに含まれるグラデーション領域のサイズ情報に応じて複数の領域の個数を動的に制御する。
先ず、元画像にグラデーションのある部分が含まれる場合に起こりうる現象について説明する。
図26は、第1撮像部10の画像と第2撮像部の画像とでグラデーションに差が生ずる場合を説明するための模式図である。
撮像部を構成する撮像素子の分光特性などにもよるが、同一の被写体を撮像した場合においても、グラデーションの程度に差が生ずるといったことが生じ得る。図26は、画像P11の領域PT1は濃いグラデーション、画像P21の領域PT2は薄いグラデーションである例を示す。
このような場合、領域PT1と領域PT2とで画像の照合を行なうとすれば誤差が生ずる。図27Aは、基準画像と参照画像とでグラデーションの程度が同じであると良好に照合が行なえることを説明する模式図である。図27Bは、基準画像と参照画像とでグラデーションの程度に差があると照合の際に誤差を生ずることを説明するための模式図である。
従って、元画像において輝度が漸減あるいは漸増するといったグラデーション領域が大きなサイズであるほど、定性的には、画像の分割を粗くして処理を行なうことが好ましい。
図28は、第3の実施形態の第1変形例に係るレベル合わせ制御部の構成を説明するための模式図である。
レベル合わせ制御部310Aは、グラデーション判定部311Aと分割数判定部312Aとを備えている。レベル合わせ部211は、分割数判定部312Aからの信号に応じて、画像の分割を制御する。
図29は、グラデーション判定部の動作を説明するための模式的なフローチャートである。
グラデーション判定部311Aは、AE検波情報や画像情報からグラデーション領域判定を行い、その領域のサイズに基づいて評価値を算出する。グラデーション判定は、基本的には、視差方向に連続したグラデーションがあるかどうかを判定の対象とする。具体的には、視差方向に微分を行い、同符号が連続するごとにラベリング処理を行うことでグラデーション領域を判別する。その際、設定された閾値以下の値はラベリング処理の対象から外しても良い。同ラベルの領域の大きさによりがグラデーション領域サイズが求まり、その値から評価値を算出することができる。分割数判定部312Aは、グラデーション判定部311Aからの評価値に基づいて、符号U,Vの値を決定する。レベル合わせ部211は、分割数判定部312Aからの信号に基づいて、画像の分割処理を行なう。
引き続き、第3の実施形態の第2変形例について説明する。第2変形例において、信号処理部は、撮像時における光源の特性情報に応じて複数の領域の個数を動的に制御する。
第2の実施形態において図15を参照して説明したように、図15に符号A1,A2,A3に対応する部分においては、センサ分光特性の差によって輝度レベル差が生じやすい。従って、輝度レベル差が生じやすい光源であるほど、定性的には、画像の分割を細かくして処理をするといったことが好ましい。
図30は、第3の実施形態の第2変形例に係るレベル合わせ制御部の構成を説明するための模式図である。
レベル合わせ制御部310Bは、光源判定部311Bと分割数判定部312Bとを備えている。レベル合わせ部211は、分割数判定部312Bからの信号に応じて、画像の分割を制御する。
光源判定部311Bは、AWBなどの光源推定情報に基づいて、例えば所定の重み係数を乗算して評価値を算出する。分割数判定部312Bは、光源判定部311Bからの評価値に基づいて、符号U,Vの値を決定する。レベル合わせ部211は、分割数判定部312Bからの信号に基づいて、画像の分割処理を行なう。
以上、第3の実施形態とその第1変形例および第2変形例について説明したが、これらを適宜統合した変形例も可能である。例えば、信号処理部は、被写体の位置情報、第1撮像部によって撮像される画像と第2撮像部によって撮像される画像とに含まれるグラデーション領域のサイズ情報、及び、撮像時における光源の特性情報のうち、少なくとも1つ以上の情報に基づいて、複数の領域の個数を動的に制御するといった構成とすることができる。
図31は、第3の実施形態の第3変形例に係るレベル合わせ制御部の構成を説明するための模式図である。
レベル合わせ制御部310Cは、距離判定部311、グラデーション判定部311A、光源判定部311B、分割数判定部312Cを備えている。レベル合わせ部211は、分割数判定部312Cからの信号に応じて、画像の分割を制御する。
分割数判定部312Cは、距離判定部311からの評価値、グラデーション判定部311Aからの評価値、及び、光源判定部311Bからの評価値を勘案して、符号U,Vの値を決定する。例えば、各評価値を引数とする関数やテーブルなどを用いて、符号U,Vの値を決定すればよい。
尚、レベル合わせ制御部は、更に、被写体を判定して制御を行なうといった構成とすることもできる。第4変形例において、信号処理部は、被写体の判定情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する。
図32は、第3の実施形態の第4変形例に係る撮像システムの構成を説明するための模式図である。
例えば、画像に人物像と背景とが含まれている場合と、画像に背景のみが含まれている場合とでは、前者は画像に主題が含まれているとしてより細かい分割を行い輝度レベルを調整するといったことが考えられる。
図32に示す信号処理部300Dにおいて、被写体判定部350は、被写体を判定して所定の評価値をレベル合わせ制御部310Dに送る。レベル合わせ制御部310Dは、上述した各種の評価値に加えて、被写体判定部350からの評価値を勘案して動作するといった構成である。
以上、第3の実施形態および各種の変形例について説明した。上述した実施形態にあっては、レベル合わせ部からの信号がそのまま画像処理部に送られるとしたが、これは例示にすぎない。
例えば、視差情報を検出するといった場合には、コントラスト補正を施した画像を用いることが好ましい。このような場合には、図33に示す第5変形例のように、レベル合わせ部211と画像処理部230との間に、コントラスト補正部212を加えればよい。
また、上述した図23にあっては、第1撮像部10と第2撮像部20の信号がレベル合わせ制御部に向かうように記したが、場合によって、画像補正部を介した信号が向かうといった構成も考えられる。例えば、図34に示す第6変形例のような構成である。
[第4の実施形態]
第4の実施形態も、本開示に係る、撮像システム、画像処理装置、及び、画像処理方法に関する。
第4の実施形態は、第1の実施形態に対して第2の実施形態あるいは第3の実施形態を加重したといった構成である。
図35は、本開示の第4の実施形態に係る撮像システムの構成を説明するための模式図である。
第4の実施形態における撮像システム4における信号処理部400は、図1に示す第1実施形態の信号処理部100に対して、画像処理部130の前半にレベル合わせ部211(311)を加えたといった構成である。レベル合わせ部211(311)の構成は、第2の実施形態あるいは第3の実施形態において説明したのと同様である。
第4の実施形態によれば、第1の実施形態における効果と第2あるいは第3の実施形態における効果とが相乗されるので、より好適に輝度レベルが調整された画像を用いて画像処理を行なうことができる。
[第5の実施形態:応用例]
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図36は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システム7000の概略的な構成例を示すブロック図である。車両制御システム7000は、通信ネットワーク7010を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図36に示した例では、車両制御システム7000は、駆動系制御ユニット7100、ボディ系制御ユニット7200、バッテリ制御ユニット7300、車外情報検出ユニット7400、車内情報検出ユニット7500、及び統合制御ユニット7600を備える。これらの複数の制御ユニットを接続する通信ネットワーク7010は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)又はFlexRay(登録商標)等の任意の規格に準拠した車載通信ネットワークであってよい。
各制御ユニットは、各種プログラムにしたがって演算処理を行うマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにより実行されるプログラム又は各種演算に用いられるパラメータ等を記憶する記憶部と、各種制御対象の装置を駆動する駆動回路とを備える。各制御ユニットは、通信ネットワーク7010を介して他の制御ユニットとの間で通信を行うためのネットワークI/Fを備えるとともに、車内外の装置又はセンサ等との間で、有線通信又は無線通信により通信を行うための通信I/Fを備える。図36では、統合制御ユニット7600の機能構成として、マイクロコンピュータ7610、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660、音声画像出力部7670、車載ネットワークI/F7680及び記憶部7690が図示されている。他の制御ユニットも同様に、マイクロコンピュータ、通信I/F及び記憶部等を備える。
駆動系制御ユニット7100は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット7100は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。駆動系制御ユニット7100は、ABS(Antilock Brake System)又はESC(Electronic Stability Control)等の制御装置としての機能を有してもよい。
駆動系制御ユニット7100には、車両状態検出部7110が接続される。車両状態検出部7110には、例えば、車体の軸回転運動の角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、あるいは、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイールの操舵角、エンジン回転数又は車輪の回転速度等を検出するためのセンサのうちの少なくとも一つが含まれる。駆動系制御ユニット7100は、車両状態検出部7110から入力される信号を用いて演算処理を行い、内燃機関、駆動用モータ、電動パワーステアリング装置又はブレーキ装置等を制御する。
ボディ系制御ユニット7200は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット7200は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット7200には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット7200は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
バッテリ制御ユニット7300は、各種プログラムにしたがって駆動用モータの電力供給源である二次電池7310を制御する。例えば、バッテリ制御ユニット7300には、二次電池7310を備えたバッテリ装置から、バッテリ温度、バッテリ出力電圧又はバッテリの残存容量等の情報が入力される。バッテリ制御ユニット7300は、これらの信号を用いて演算処理を行い、二次電池7310の温度調節制御又はバッテリ装置に備えられた冷却装置等の制御を行う。
車外情報検出ユニット7400は、車両制御システム7000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット7400には、撮像部7410及び車外情報検出部7420のうちの少なくとも一方が接続される。撮像部7410には、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラ及びその他のカメラのうちの少なくとも一つが含まれる。車外情報検出部7420には、例えば、現在の天候又は気象を検出するための環境センサ、あるいは、車両制御システム7000を搭載した車両の周囲の他の車両、障害物又は歩行者等を検出するための周囲情報検出センサのうちの少なくとも一つが含まれる。
環境センサは、例えば、雨天を検出する雨滴センサ、霧を検出する霧センサ、日照度合いを検出する日照センサ、及び降雪を検出する雪センサのうちの少なくとも一つであってよい。周囲情報検出センサは、超音波センサ、レーダ装置及びLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置のうちの少なくとも一つであってよい。これらの撮像部7410及び車外情報検出部7420は、それぞれ独立したセンサないし装置として備えられてもよいし、複数のセンサないし装置が統合された装置として備えられてもよい。
ここで、図37は、撮像部7410及び車外情報検出部7420の設置位置の例を示す。撮像部7910,7912,7914,7916,7918は、例えば、車両7900のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部のうちの少なくとも一つの位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部7910及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として車両7900の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部7912,7914は、主として車両7900の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部7916は、主として車両7900の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図37には、それぞれの撮像部7910,7912,7914,7916の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲aは、フロントノーズに設けられた撮像部7910の撮像範囲を示し、撮像範囲b,cは、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部7912,7914の撮像範囲を示し、撮像範囲dは、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部7916の撮像範囲を示す。例えば、撮像部7910,7912,7914,7916で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両7900を上方から見た俯瞰画像が得られる。
車両7900のフロント、リア、サイド、コーナ及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7922,7924,7926,7928,7930は、例えば超音波センサ又はレーダ装置であってよい。車両7900のフロントノーズ、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7926,7930は、例えばLIDAR装置であってよい。これらの車外情報検出部7920〜7930は、主として先行車両、歩行者又は障害物等の検出に用いられる。
図36に戻って説明を続ける。車外情報検出ユニット7400は、撮像部7410に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像データを受信する。また、車外情報検出ユニット7400は、接続されている車外情報検出部7420から検出情報を受信する。車外情報検出部7420が超音波センサ、レーダ装置又はLIDAR装置である場合には、車外情報検出ユニット7400は、超音波又は電磁波等を発信させるとともに、受信された反射波の情報を受信する。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、降雨、霧又は路面状況等を認識する環境認識処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、車外の物体までの距離を算出してもよい。
また、車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等を認識する画像認識処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに対して歪補正又は位置合わせ等の処理を行うとともに、異なる撮像部7410により撮像された画像データを合成して、俯瞰画像又はパノラマ画像を生成してもよい。車外情報検出ユニット7400は、異なる撮像部7410により撮像された画像データを用いて、視点変換処理を行ってもよい。
車内情報検出ユニット7500は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット7500には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部7510が接続される。運転者状態検出部7510は、運転者を撮像するカメラ、運転者の生体情報を検出する生体センサ又は車室内の音声を集音するマイク等を含んでもよい。生体センサは、例えば、座面又はステアリングホイール等に設けられ、座席に座った搭乗者又はステアリングホイールを握る運転者の生体情報を検出する。車内情報検出ユニット7500は、運転者状態検出部7510から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。車内情報検出ユニット7500は、集音された音声信号に対してノイズキャンセリング処理等の処理を行ってもよい。
統合制御ユニット7600は、各種プログラムにしたがって車両制御システム7000内の動作全般を制御する。統合制御ユニット7600には、入力部7800が接続されている。入力部7800は、例えば、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ又はレバー等、搭乗者によって入力操作され得る装置によって実現される。統合制御ユニット7600には、マイクロフォンにより入力される音声を音声認識することにより得たデータが入力されてもよい。入力部7800は、例えば、赤外線又はその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、車両制御システム7000の操作に対応した携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)等の外部接続機器であってもよい。入力部7800は、例えばカメラであってもよく、その場合搭乗者はジェスチャにより情報を入力することができる。あるいは、搭乗者が装着したウェアラブル装置の動きを検出することで得られたデータが入力されてもよい。さらに、入力部7800は、例えば、上記の入力部7800を用いて搭乗者等により入力された情報に基づいて入力信号を生成し、統合制御ユニット7600に出力する入力制御回路などを含んでもよい。搭乗者等は、この入力部7800を操作することにより、車両制御システム7000に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
記憶部7690は、マイクロコンピュータにより実行される各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、及び各種パラメータ、演算結果又はセンサ値等を記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。また、記憶部7690は、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等によって実現してもよい。
汎用通信I/F7620は、外部環境7750に存在する様々な機器との間の通信を仲介する汎用的な通信I/Fである。汎用通信I/F7620は、GSM(登録商標)(Global System of Mobile communications)、WiMAX(登録商標)、LTE(登録商標)(Long Term Evolution)若しくはLTE−A(LTE−Advanced)などのセルラー通信プロトコル、又は無線LAN(Wi−Fi(登録商標)ともいう)、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信プロトコルを実装してよい。汎用通信I/F7620は、例えば、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク(例えば、インターネット、クラウドネットワーク又は事業者固有のネットワーク)上に存在する機器(例えば、アプリケーションサーバ又は制御サーバ)へ接続してもよい。また、汎用通信I/F7620は、例えばP2P(Peer To Peer)技術を用いて、車両の近傍に存在する端末(例えば、運転者、歩行者若しくは店舗の端末、又はMTC(Machine Type Communication)端末)と接続してもよい。
専用通信I/F7630は、車両における使用を目的として策定された通信プロトコルをサポートする通信I/Fである。専用通信I/F7630は、例えば、下位レイヤのIEEE802.11pと上位レイヤのIEEE1609との組合せであるWAVE(Wireless Access in Vehicle Environment)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、又はセルラー通信プロトコルといった標準プロトコルを実装してよい。専用通信I/F7630は、典型的には、車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、車両と家との間(Vehicle to Home)の通信及び歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信のうちの1つ以上を含む概念であるV2X通信を遂行する。
測位部7640は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して測位を実行し、車両の緯度、経度及び高度を含む位置情報を生成する。なお、測位部7640は、無線アクセスポイントとの信号の交換により現在位置を特定してもよく、又は測位機能を有する携帯電話、PHS若しくはスマートフォンといった端末から位置情報を取得してもよい。
ビーコン受信部7650は、例えば、道路上に設置された無線局等から発信される電波あるいは電磁波を受信し、現在位置、渋滞、通行止め又は所要時間等の情報を取得する。なお、ビーコン受信部7650の機能は、上述した専用通信I/F7630に含まれてもよい。
車内機器I/F7660は、マイクロコンピュータ7610と車内に存在する様々な車内機器7760との間の接続を仲介する通信インタフェースである。車内機器I/F7660は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)又はWUSB(Wireless USB)といった無線通信プロトコルを用いて無線接続を確立してもよい。また、車内機器I/F7660は、図示しない接続端子(及び、必要であればケーブル)を介して、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)、又はMHL(Mobile High-definition Link)等の有線接続を確立してもよい。車内機器7760は、例えば、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器、又は車両に搬入され若しくは取り付けられる情報機器のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、車内機器7760は、任意の目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置を含んでいてもよい。車内機器I/F7660は、これらの車内機器7760との間で、制御信号又はデータ信号を交換する。
車載ネットワークI/F7680は、マイクロコンピュータ7610と通信ネットワーク7010との間の通信を仲介するインタフェースである。車載ネットワークI/F7680は、通信ネットワーク7010によりサポートされる所定のプロトコルに則して、信号等を送受信する。
統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、各種プログラムにしたがって、車両制御システム7000を制御する。例えば、マイクロコンピュータ7610は、取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット7100に対して制御指令を出力してもよい。例えば、マイクロコンピュータ7610は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行ってもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行ってもよい。
マイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両と周辺の構造物や人物等の物体との間の3次元距離情報を生成し、車両の現在位置の周辺情報を含むローカル地図情報を作成してもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される情報に基づき、車両の衝突、歩行者等の近接又は通行止めの道路への進入等の危険を予測し、警告用信号を生成してもよい。警告用信号は、例えば、警告音を発生させたり、警告ランプを点灯させたりするための信号であってよい。
音声画像出力部7670は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図36の例では、出力装置として、オーディオスピーカ7710、表示部7720及びインストルメントパネル7730が例示されている。表示部7720は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。表示部7720は、AR(Augmented Reality)表示機能を有していてもよい。出力装置は、これらの装置以外の、ヘッドホン、搭乗者が装着する眼鏡型ディスプレイ等のウェアラブルデバイス、プロジェクタ又はランプ等の他の装置であってもよい。出力装置が表示装置の場合、表示装置は、マイクロコンピュータ7610が行った各種処理により得られた結果又は他の制御ユニットから受信された情報を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。また、出力装置が音声出力装置の場合、音声出力装置は、再生された音声データ又は音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
なお、図36に示した例において、通信ネットワーク7010を介して接続された少なくとも二つの制御ユニットが一つの制御ユニットとして一体化されてもよい。あるいは、個々の制御ユニットが、複数の制御ユニットにより構成されてもよい。さらに、車両制御システム7000が、図示されていない別の制御ユニットを備えてもよい。また、上記の説明において、いずれかの制御ユニットが担う機能の一部又は全部を、他の制御ユニットに持たせてもよい。つまり、通信ネットワーク7010を介して情報の送受信がされるようになっていれば、所定の演算処理が、いずれかの制御ユニットで行われるようになってもよい。同様に、いずれかの制御ユニットに接続されているセンサ又は装置が、他の制御ユニットに接続されるとともに、複数の制御ユニットが、通信ネットワーク7010を介して相互に検出情報を送受信してもよい。
本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、例えば、車外情報検出ユニットの撮像部に適用され得る。即ち、本開示によれば、複数の撮像部を有する撮像システムにおいて光源や被写体の相違に起因する画像間の輝度レベル差を軽減することができる。従って、複数の画像間の出力レベルの差が軽減された状態で画像処理を行なうことができるので、より詳細な情報を得ることが可能になる。
[本開示の構成]
尚、本開示は、以下のような構成をとることもできる。
[A1]
第1撮像部と、第2撮像部と、信号処理部とを備えており、
前記信号処理部は、
前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行い、
前記輝度レベル調整処理が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう、
撮像システム。
[A2]
前記信号処理部は、
前記第1撮像部からの画像データに基づいて、前記第2撮像部からの画像データに適用される分光ゲインを調整することによって、輝度レベル調整処理を行なう、
上記[A1]に記載の撮像システム。
[A3]
前記第1撮像部はカラー画像を撮像し、
前記信号処理部は、前記第1撮像部からの画像データから得られたホワイトバランス補正量に基づいて、前記分光ゲインを調整する、
上記[A2]に記載の撮像システム。
[A4]
前記第2撮像部はモノクロ画像を撮像し、
前記信号処理部は、前記第2撮像部における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とに基づいて、前記分光ゲインを調整する、
上記[A3]に記載の撮像システム。
[A5]
前記信号処理部は、前記第2撮像部における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とを用いた計算値に基づいて、前記分光ゲインを調整する、
上記[A4]に記載の撮像システム。
[A6]
前記信号処理部は、
前記第1撮像部からの画像データに基づいて、前記第1撮像部からの画像データに適用される分光ゲインを調整することによって、輝度レベル調整処理を行なう、
上記[A1]に記載の撮像システム。
[A7]
前記第1撮像部はカラー画像を撮像し、
前記信号処理部は、前記第1撮像部からの画像データから得られたホワイトバランス補正量に基づいて、前記分光ゲインを調整する、
上記[A6]に記載の撮像システム。
[A8]
前記第2撮像部はモノクロ画像を撮像し、
前記信号処理部は、前記第2撮像部における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とに基づいて、前記分光ゲインを調整する、
上記[A7]に記載の撮像システム。
[A9]
前記信号処理部は、
前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像とをそれぞれ複数の領域に分割し、対応する領域の画像データを対比することによって得られる値に基づいて輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行う、
上記[A1]ないし[A8]のいずれかに記載の撮像システム。
[A10]
前記複数の領域の個数は所定の一定値である、
上記[A9]に記載の撮像システム。
[A11]
前記信号処理部は、前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[A9]に記載の撮像システム。
[A12]
前記信号処理部は、被写体の位置情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[A11]に記載の撮像システム。
[A13]
前記信号処理部は、前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像とに含まれるグラデーション領域のサイズ情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[A11]に記載の撮像システム。
[A14]
前記信号処理部は、撮像時における光源の特性情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[A11]に記載の撮像システム。
[A15]
前記信号処理部は、被写体の位置情報、前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像とに含まれるグラデーション領域のサイズ情報、及び、撮像時における光源の特性情報のうち、少なくとも1つ以上の情報に基づいて、前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[A11]に記載の撮像システム。
[A16]
前記信号処理部は、
被写体の判定情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[A11]ないし[A15]のいずれかに記載の撮像システム。
[A17]
前記信号処理部は、
前記輝度レベル調整処理を行なった後、更に、輝度レベル調整処理が施された画像についてコントラストを補正する、
上記[A9]ないし[A16]のいずれかに記載の撮像システム。
[A18]
前記第1撮像部はカラー画像を撮像し、前記第2撮像部はモノクロ画像を撮像する、
上記[A9]ないし[A17]のいずれかに記載の撮像システム。
[B1]
第1撮像部によって撮像される画像と第2撮像部によって撮像される画像とに基づいて画像処理を行う信号処理部を備えた画像処理装置であって、
前記信号処理部は、
前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行い、
前記輝度レベル調整処理が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう、
画像処理装置。
[B2]
前記信号処理部は、
前記第1撮像部からの画像データに基づいて、前記第2撮像部からの画像データに適用される分光ゲインを調整することによって、輝度レベル調整処理を行なう、
上記[B1]に記載の画像処理装置。
[B3]
前記第1撮像部はカラー画像を撮像し、
前記信号処理部は、前記第1撮像部からの画像データから得られたホワイトバランス補正量に基づいて、前記分光ゲインを調整する、
上記[B2]に記載の画像処理装置。
[B4]
前記第2撮像部はモノクロ画像を撮像し、
前記信号処理部は、前記第2撮像部における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とに基づいて、前記分光ゲインを調整する、
上記[B3]に記載の画像処理装置。
[B5]
前記信号処理部は、前記第2撮像部における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とを用いた計算値に基づいて、前記分光ゲインを調整する、
上記[B4]に記載の画像処理装置。
[B6]
前記信号処理部は、
前記第1撮像部からの画像データに基づいて、前記第1撮像部からの画像データに適用される分光ゲインを調整することによって、輝度レベル調整処理を行なう、
上記[B1]に記載の画像処理装置。
[B7]
前記第1撮像部はカラー画像を撮像し、
前記信号処理部は、前記第1撮像部からの画像データから得られたホワイトバランス補正量に基づいて、前記分光ゲインを調整する、
上記[B6]に記載の画像処理装置。
[B8]
前記第2撮像部はモノクロ画像を撮像し、
前記信号処理部は、前記第2撮像部における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とに基づいて、前記分光ゲインを調整する、
上記[B7]に記載の画像処理装置。
[B9]
前記信号処理部は、
前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像とをそれぞれ複数の領域に分割し、対応する領域の画像データを対比することによって得られる値に基づいて輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行う、
上記[B1]ないし[B8]のいずれかに記載の画像処理装置。
[B10]
前記複数の領域の個数は所定の一定値である、
上記[B9]に記載の画像処理装置。
[B11]
前記信号処理部は、前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[B9]に記載の画像処理装置。
[B12]
前記信号処理部は、被写体の位置情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[B11]に記載の画像処理装置。
[B13]
前記信号処理部は、前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像とに含まれるグラデーション領域のサイズ情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[B11]に記載の画像処理装置。
[B14]
前記信号処理部は、撮像時における光源の特性情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[B11]に記載の画像処理装置。
[B15]
前記信号処理部は、被写体の位置情報、前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像とに含まれるグラデーション領域のサイズ情報、及び、撮像時における光源の特性情報のうち、少なくとも1つ以上の情報に基づいて、前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[B11]に記載の画像処理装置。
[B16]
前記信号処理部は、
被写体の判定情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[B11]ないし[B15]のいずれかに記載の画像処理装置。
[B17]
前記信号処理部は、
前記輝度レベル調整処理を行なった後、更に、輝度レベル調整処理が施された画像についてコントラストを補正する、
上記[B9]ないし[B16]のいずれかに記載の画像処理装置。
[B18]
前記第1撮像部はカラー画像を撮像し、前記第2撮像部はモノクロ画像を撮像する、
上記[B9]ないし[B17]のいずれかに記載の画像処理装置。
[C1]
第1撮像部によって撮像される画像と第2撮像部によって撮像される画像とに基づいて画像処理を行う画像処理方法であって、
前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行う工程、
前記輝度レベル調整処理工程が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう工程、
を備えている、
画像処理方法。
[C2]
前記第1撮像部からの画像データに基づいて、前記第2撮像部からの画像データに適用される分光ゲインを調整することによって、輝度レベル調整処理を行なう工程、
を備えている、
上記[C1]に記載の画像処理方法。
[C3]
前記第1撮像部はカラー画像を撮像し、
前記第1撮像部からの画像データから得られたホワイトバランス補正量に基づいて、前記分光ゲインを調整する工程、
を備えている、
上記[C2]に記載の画像処理方法。
[C4]
前記第2撮像部はモノクロ画像を撮像し、
前記第2撮像部における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とに基づいて、前記分光ゲインを調整する工程、
を備えている、
上記[C3]に記載の画像処理方法。
[C5]
前記第2撮像部における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とを用いた計算値に基づいて、前記分光ゲインを調整する工程、
を備えている、
上記[C4]に記載の画像処理方法。
[C6]
前記第1撮像部からの画像データに基づいて、前記第1撮像部からの画像データに適用される分光ゲインを調整することによって、輝度レベル調整処理を行なう工程、
を備えている、
上記[C1]に記載の画像処理方法。
[C7]
前記第1撮像部はカラー画像を撮像し、
前記第1撮像部からの画像データから得られたホワイトバランス補正量に基づいて、前記分光ゲインを調整する工程、
を備えている、
上記[C6]に記載の画像処理方法。
[C8]
前記第2撮像部はモノクロ画像を撮像し、
前記第2撮像部における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とに基づいて、前記分光ゲインを調整する工程、
を備えている、
上記[C7]に記載の画像処理方法。
[C9]
前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像とをそれぞれ複数の領域に分割し、対応する領域の画像データを対比することによって得られる値に基づいて輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行う工程、
を備えている、
上記[C1]ないし[C8]のいずれかに記載の画像処理方法。
[C10]
前記複数の領域の個数は所定の一定値である、
上記[C9]に記載の画像処理方法。
[C11]
前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[C9]に記載の画像処理方法。
[C12]
被写体の位置情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[C11]に記載の画像処理方法。
[C13]
前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像とに含まれるグラデーション領域のサイズ情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[C11]に記載の画像処理方法。
[C14]
撮像時における光源の特性情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[C11]に記載の画像処理方法。
[C15]
被写体の位置情報、前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像とに含まれるグラデーション領域のサイズ情報、及び、撮像時における光源の特性情報のうち、少なくとも1つ以上の情報に基づいて、前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[C11]に記載の画像処理方法。
[C16]
被写体の判定情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
上記[C11]ないし[C15]のいずれかに記載の画像処理方法。
[C17]
前記輝度レベル調整処理を行なった後、更に、輝度レベル調整処理が施された画像についてコントラストを補正する工程、
を備えている、
上記[C9]ないし[C16]のいずれかに記載の画像処理方法。
[C18]
前記第1撮像部はカラー画像を撮像し、前記第2撮像部はモノクロ画像を撮像する、
上記[C9]ないし[C17]のいずれかに記載の画像処理方法。
1,1A,2,3,3D,3E,3F,4,9・・・撮像システム、10・・・第1撮像部、20・・・第2撮像部、100,100A,200,300,300D,300E,300F,400,900・・・信号処理部、110・・・第1共通ゲイン処理部、111・・・ホワイトバランスゲイン処理部、112・・・ホワイトバランス補正量算出部、120・・・第2共通ゲイン処理部、121・・・分光ゲイン処理部、130,230・・・画像処理部、210・・・画像補正部、211・・・レベル合わせ部、211・・・レベル合わせ部、212・・・コントラスト補正部、310,310D,310F・・・レベル合わせ制御部、311・・・距離判定部、311A・・・グラデーション判定部、311B・・・光源判定部、312,312A,312B,312C・・・分割数判定部、350・・・被写体判定部、921・・・感度差ゲイン処理部

Claims (20)

  1. 第1撮像部と、第2撮像部と、信号処理部とを備えており、
    前記信号処理部は、
    前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行い、
    前記輝度レベル調整処理が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう、
    撮像システム。
  2. 前記信号処理部は、
    前記第1撮像部からの画像データに基づいて、前記第2撮像部からの画像データに適用される分光ゲインを調整することによって、輝度レベル調整処理を行なう、
    請求項1に記載の撮像システム。
  3. 前記第1撮像部はカラー画像を撮像し、
    前記信号処理部は、前記第1撮像部からの画像データから得られたホワイトバランス補正量に基づいて、前記分光ゲインを調整する、
    請求項2に記載の撮像システム。
  4. 前記第2撮像部はモノクロ画像を撮像し、
    前記信号処理部は、前記第2撮像部における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とに基づいて、前記分光ゲインを調整する、
    請求項3に記載の撮像システム。
  5. 前記信号処理部は、前記第2撮像部における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とを用いた計算値に基づいて、前記分光ゲインを調整する、
    請求項4に記載の撮像システム。
  6. 前記信号処理部は、
    前記第1撮像部からの画像データに基づいて、前記第1撮像部からの画像データに適用される分光ゲインを調整することによって、輝度レベル調整処理を行なう、
    請求項1に記載の撮像システム。
  7. 前記第1撮像部はカラー画像を撮像し、
    前記信号処理部は、前記第1撮像部からの画像データから得られたホワイトバランス補正量に基づいて、前記分光ゲインを調整する、
    請求項6に記載の撮像システム。
  8. 前記第2撮像部はモノクロ画像を撮像し、
    前記信号処理部は、前記第2撮像部における分光比率の値と前記ホワイトバランス補正量とに基づいて、前記分光ゲインを調整する、
    請求項7に記載の撮像システム。
  9. 前記信号処理部は、
    前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像とをそれぞれ複数の領域に分割し、対応する領域の画像データを対比することによって得られる値に基づいて輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行う、
    請求項1に記載の撮像システム。
  10. 前記複数の領域の個数は所定の一定値である、
    請求項9に記載の撮像システム。
  11. 前記信号処理部は、前記複数の領域の個数を動的に制御する、
    請求項9に記載の撮像システム。
  12. 前記信号処理部は、被写体の位置情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
    請求項11に記載の撮像システム。
  13. 前記信号処理部は、前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像とに含まれるグラデーション領域のサイズ情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
    請求項11に記載の撮像システム。
  14. 前記信号処理部は、撮像時における光源の特性情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
    請求項11に記載の撮像システム。
  15. 前記信号処理部は、被写体の位置情報、前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像とに含まれるグラデーション領域のサイズ情報、及び、撮像時における光源の特性情報のうち、少なくとも1つ以上の情報に基づいて、前記複数の領域の個数を動的に制御する、
    請求項11に記載の撮像システム。
  16. 前記信号処理部は、
    被写体の判定情報に応じて前記複数の領域の個数を動的に制御する、
    請求項11に記載の撮像システム。
  17. 前記信号処理部は、
    前記輝度レベル調整処理を行なった後、更に、輝度レベル調整処理が施された画像についてコントラストを補正する、
    請求項9に記載の撮像システム。
  18. 前記第1撮像部はカラー画像を撮像し、前記第2撮像部はモノクロ画像を撮像する、
    請求項9に記載の撮像システム。
  19. 第1撮像部によって撮像される画像と第2撮像部によって撮像される画像とに基づいて画像処理を行う信号処理部を備えた画像処理装置であって、
    前記信号処理部は、
    前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行い、
    前記輝度レベル調整処理が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう、
    画像処理装置。
  20. 第1撮像部によって撮像される画像と第2撮像部によって撮像される画像とに基づいて画像処理を行う画像処理方法であって、
    前記第1撮像部によって撮像される画像と前記第2撮像部によって撮像される画像との輝度レベルを合わせる輝度レベル調整処理を行う工程、
    前記輝度レベル調整処理工程が施された一対の画像に基づいて画像処理を行なう工程、
    を備えている、
    画像処理方法。
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