JP2019102823A - 指向性可変アンテナ - Google Patents

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健一郎 三治
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正和 池田
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Abstract

【課題】簡易な構成でアンテナの指向性を切り替える技術を提供する。【解決手段】指向性可変アンテナ1において、アンテナ部4は、導電性を有する平板状の地板3に対向して配置される。特性制御部5は、アンテナ部4が形成されるアンテナ形成面と地板3との間に配置され、アンテナ部4にて送受信される連続波の継続時間であるパルス幅Wiに応じて、連続波に対する特性が変化するメタサーフェスを有する。パルス幅Wiを切り替えて、特性制御部5に対向配置された対象アンテナ41,43の動作効率を変化させることによって、アンテナ部4の指向性が変化する。【選択図】図1

Description

本開示は、アンテナの指向性を切り替える技術に関する。
下記特許文献1には、複数の単位アンテナを有するアレーアンテナにおいて、全ての単位アンテナを動作させることで狭角な指向性を実現し、アレーアンテナの開口幅が狭くなるように一部の単位アンテナを動作させることで広角な指向性を実現する技術が提案されている。
特開2003−248055号公報
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、上述の従来技術では、アレーアンテナの動作状態を切り替えるために高周波スイッチを用いているため、回路構成が複雑になるという課題が見出された。
本開示の1つの局面は、簡易な構成でアンテナの指向性を切り替える技術を提供することにある。
本開示の一態様による指向性可変アンテナは、地板(3)と、アンテナ部(4,4a,4b)と、特性制御部(5,61〜64)と、を備える。
地板は、導電性を有し平板状に形成される。アンテナ部は、地板に対向して配置される。特性制御部は、アンテナ部が形成されるアンテナ形成面と地板との間に配置され、アンテナ部にて送受信される連続波の継続時間であるパルス幅に応じて、連続波に対する特性が変化するメタサーフェスを有する。
このような構成によれば、アンテナ部が送受信する連続波のパルス幅によって、メタサーフェスの特性が変化するため、アンテナ部の指向性を変化させることができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の指向性可変アンテナの構成を示す平面図である。 図1に示す指向性可変アンテナのII−II断面図である。 特性制御部の構成及び時定数回路の回路図を示す説明図である。 指向性可変アンテナが適用される車載ミリ波レーダにおいて要求される指向性を示す説明図である。 車載ミリ波レーダにて使用する送信信号に関する説明図である。 送信信号の波形とパルス幅との関係を示す説明図である。 図3に示す時定数回路を使用した対象アンテナの特性を示すグラフである。 第2実施形態の指向性可変アンテナの構成を示す平面図である。 時定数回路の回路図である。 図9に示す時定数回路を使用した対象アンテナの特性を示すグラフである。 対象アンテナの特性設計のバリエーションと実現される指向性との関係を示す説明図である。 第3実施形態の指向性可変アンテナの構成を示す平面図である。 図12に示す指向性可変アンテナのXIII−XIII断面図である。 無給電パターンの特性と使用信号のパルス幅との関係を示すグラフである。 使用信号のパルス幅と実現される指向性との関係を示す説明図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
指向性可変アンテナ1は、例えば、車両に搭載され、車両の周辺に存在する様々な物標を検出するためのミリ波レーダに適用される。
指向性可変アンテナ1は、図1および図2に示すように、長方形状の誘電体基板2を有する。以下では、誘電体基板2の一方の面を基板表面2a、他方の面を基板裏面2bという。また、誘電体基板2の第1の辺に沿った方向をx軸方向、x軸方向に直行する第2の辺に沿った方向をy軸方向、基板表面2aの法線方向をz軸方向という。
基板裏面2bには、接地面として機能する地板3が設けられる。地板3は、基板裏面2bの全面を覆う平板状の銅パターンである。基板表面2aには、そのx軸方向の中央付近にアンテナ部4が設けられる。また、アンテナ形成面である基板表面2aと地板3が形成された基板裏面2bとの間には、特性制御部5が設けられる。つまり、特性制御部5は、誘電体基板2に埋設される。
アンテナ部4は、アレーアンテナを形成する3つの単位アンテナ41〜43を備える。これらの単位アンテナ41〜43は、x軸方向に沿って配列される。各単位アンテナ41〜43は、いずれも、y軸方向に沿って配置された複数のパッチアンテナPと、各パッチアンテナPへの給電を行う給電線L1〜L3とを備える。パッチアンテナPは、長方形の銅パターンであり、各辺がx軸及びy軸に沿うように配置される。各給電線L1〜L3は、それぞれ同一の単位アンテナに属する全てのパッチアンテナPに対し、アンテナ部4が送受信する信号の周波数帯(以下、使用周波数帯)において、同位相での給電が行われるように配線される。また、給電線L1〜L3は、各単位アンテナ41〜43に対し、使用周波数帯において、同位相での給電が行われるように配線される。また、給電線L1〜L3は、アンテナ部4を介して送受信される信号を処理する回路である送受信部8に接続される。送受信部8は、誘電体基板2上に設けられていてもよいし、誘電体基板2とは別体に設けられていてもよい。
ここでは、アンテナ部4が3つの単位アンテナ41〜43を有する場合について示すが、これに限定されるものではなく、単位アンテナの数は2つ又は4つ以上であってもよい。
特性制御部5は、アンテナ部4の中央に位置する単位アンテナ42に対向する部位を挟んで両側に位置する部位51,52に、地板3と対向するように誘電体基板2の全面に渡って設けられる。但し、特性制御部5が設けられる部位51,52は、これに限定されるものではなく、アンテナ部4のx軸方向の両端に位置する単位アンテナ41,43と対向する部位に、少なくとも設けられていればよい。
以下、特性制御部5の部位51,52と対向する位置に存在する単位アンテナのそれぞれを対象アンテナ41,43、対象アンテナ41,43以外の単位アンテナを非対象アンテナ42という。また、対象アンテナ及び非対象アンテナの数は、これらに限定されるものではなく、非対象アンテナが複数設けられていてもよい。また、非対象アンテナの両側にそれぞれ複数の対象アンテナが設けられていてもよい。更に、非対象アンテナの一方の側だけに対象アンテナが設けられていてもよい。なお、一つ以上の対象アンテナを総称して対象アンテナ群という。また、一つ以上の非対象アンテナを総称して非対象アンテナ群という。
特性制御部5は、図1及び図3に示すように、x軸方向及びy軸方向に沿って格子状に整列するように配置された複数の電極パターン501を有する。電極パターン501は、矩形状に形成された各辺の長さは、使用周波数帯の信号における波長より短く設定され、いわゆるメタサーフィスを形成する。また、y軸方向に整列する電極パターン501同士は、時定数回路502を介して接続される。
時定数回路502は、4つのダイオードD1〜D4と、キャパシタCと、抵抗RCと、を備える。ここで、時定数回路502を介して接続される二つの電極パターン501をPT1,PT2とする。
ダイオードD1は、アノードが電極パターンPT1に接続される。ダイオードD2は、カソードが電極パターンPT1に接続される。ダイオードD3は、アノードが電極パターンPT2に接続される。ダイオードD4は、カソードが電極パターンPT2に接続される。ダイオードD1とダイオードD3とは、カソードが共通に接続される。ダイオードD2とダイオードD4とは、アノードが共通に接続される。そして、キャパシタC及び抵抗RCは、ダイオードD1及びD3のカソードと、ダイオードD2及びD4のアノードとの間に並列接続される。
[1−2.設計]
指向性可変アンテナ1は、例えば、図4に示すように、遠距離かつ狭角度範囲となる第1指向性での検出と、近距離かつ広角度範囲となる第2指向性での検出とをいずれも実施するミリ波レーダに適用される。
指向性可変アンテナ1が適用されるミリ波レーダは、図5に示すように、第1指向性での検出時にはFMCWレーダとして動作し、第2指向性での検出時にはCW波を用いたパルスレーダとして動作する。以下では、第1指向性を有するFMCWレーダとしての動作時に使用する送信信号を信号TX1、第2指向性を有するパルスレーダとしての動作時に使用する送信信号を信号TX2と表記する。信号TX1は、周波数が直線的に増加する上り変調期間及び周波数が直線的に減少する下り変調期間を1セットとして、1セット以上繰り返すように設定される。この信号TX1の継続時間を(以下、パルス幅)をW1とする。信号TX2は、パルス幅W1より十分に狭く設定されたパルス幅W2を有する一定周波数の信号が複数回繰り返し出力されるように設定される。図6は、信号TXiの信号波形とパルス幅Wiとの関係を示す説明図である。但し、i=1,2である。図6には信号TX2の場合を示すが、信号TX1の場合も信号波形が一部異なるだけで同様である。
以下、特性制御部5の特性とパルス幅W1,W2との関係について説明する。
時定数回路502は、使用周波数帯の信号TXiに対して、パルス幅Wiが短いほど透過率が減少し、パルス幅Wiが長いほど透過率が増大する特性を有する。透過率の減少は、信号の吸収及び信号の反射によって生じる。なお、このような時定数回路502については、例えば、特表2016−13466号公報に詳述されているため、ここでの説明は省略する。
このような時定数回路502の特性により、特性制御部5に対向配置される対象アンテナ41,43は、図7に示すように、パルス幅Wiが短いほど動作効率が低く、パルス幅Wiが長いほど動作効率が高い特性を有する。なお、対象アンテナの動作効率とは、対象アンテナ41,43に供給される送信信号TXiの強度に対する対象アンテナ41,43から放射される電波の強度の割合である。
そして、信号TX1のパルス幅W1は、対象アンテナ41,43の動作効率が予め設定された有効閾値TH1より大きくなるように設定される。また、信号TX2のパルス幅W2は、対象アンテナ41,43の動作効率が予め設定された無効閾値TH2より小さくなるように設定される。有効閾値TH1と無効閾値TH2は、TH1>TH2を満たすように設定される。また、パルス幅W1,W2は、動作効率の差が十分に大きくなるように設定されていればよく、非対象アンテナ42の動作効率を1として0〜1の値に正規化した場合、例えば、パルス幅W1での動作効率が0.8以上、パルス幅W2での動作効率が0.2以下となるように設定することが考えられる。
[1−3.動作]
このように構成された指向性可変アンテナ1では、信号TX1がアンテナ部4に供給された場合、対象アンテナ41,43は、動作効率が動作閾値TH1以上となるため、アンテナ部4に属する全ての単位アンテナ41〜43が動作状態となる。その結果、アンテナ部4のアンテナ配列方向における開口幅が広くなり、図4に示した、第1指向性が実現される。一方、信号TX2がアンテナ部4に供給された場合、対象アンテナ41,43は、動作効率が停止閾値TH2以下となるため、非対象アンテナ42のみが動作状態となる。その結果、アンテナ部4のアンテナ配列方向における開口幅が狭くなり、図4に示した、第2指向性が実現される。
[1−4.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)指向性可変アンテナ1では、信号TXiのパルス幅Wiを切り替えて対象アンテナ41,43の動作効率を変化させることによって、アンテナ部4の指向性を変化させている。つまり、指向性可変アンテナ1によれば、高周波スイッチを用いることなく、信号Txiのパルス幅Wiを切り替えるだけの簡易な制御によって、指向性の切替を実現することができる。
(1b)指向性可変アンテナ1では、アンテナ部4に属する全ての単位アンテナ41〜43が同相で給電される。このため、信号TX1を用いた場合には、アンテナ部4の開口幅が広くなり、遠距離かつ狭角度範囲の第1指向性を実現することができる。また、送信信号TX2を用いた場合には、アンテナ部4の開口幅が狭くなり、近距離かつ広角度範囲の第2指向性を実現することができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本実施形態では、アンテナ部4aの構成、及び特性制御部5の特性が部位51,52毎に異なる点が、第1実施形態と相違する。
図8に示すように、指向性可変アンテナ1aは、誘電体基板2と、地板3と、アンテナ部4aと、特性制御部5とを備える。指向性可変アンテナ1aは、更に、送受信部8を備えていてもよい。
アンテナ部4aは、第1実施形態と同様に単位アンテナ41〜43を有する。但し、単位アンテナ41,43への給電線L1,L3が、単位アンテナ42への給電線L2に対して、遅延した位相で給電を行うように配線されている。ここでの位相遅延量は45°であるが、これに限定されるものではない。
特性制御部5は、第1実施形態と同様に、非対象アンテナ42と対向する部位以外の全体に渡って形成される。但し、対象アンテナ41に対向する部位である第1部位51と、対象アンテナ43に対向する部位である第2部位52とでは、異なる時定数回路が用いられる。即ち、第1部位51では、第1実施形態と同様の時定数回路502が用いられ、第2部位52では、図9に示す時定数回路502aが用いられる。なお、部位51,52と時定数回路502,502aとの対応関係は、上記とは反対に、第1部位51に時定数回路502aが用いられ、第2部位52に時定数回路502が用いられてもよい。
時定数回路502aは、図9に示すように、4つのダイオードD1〜D4と、インダクタLと、抵抗RLと、を備える。ここで、時定数回路502aを介して接続される二つの電極パターン501をPT1,PT2とする。インダクタL及び抵抗RLは、時定数回路502におけるキャパシタC及び抵抗RCの代わりに、ダイオードD1及びD3のカソードと、ダイオードD2及びD4のアノードとの間に直列接続される。
[2−2.動作]
時定数回路502aは、時定数回路502とは逆に、使用周波数帯の信号TXiに対して、パルス幅Wiが短いほど透過率が減少し、パルス幅Wiが長いほど透過率が増大する特性を有する。なお、このような時定数回路502aについては、例えば、特表2016−13466号公報に詳述されているため、ここでの説明は省略する。
時定数回路502を有する第1部位51に対向配置される対象アンテナ(以下、第1対象アンテナ)41は、第1実施形態と同様、図7に示すように、パルス幅Wiが短いほど動作効率が低く、パルス幅Wiが長いほど動作効率が高い特性を有する。
時定数回路502aを有する第2部位52に対向配置される対象アンテナ(以下、第2対象アンテナ)43は、第1対象アンテナ41とは逆に、図10に示すように、パルス幅Wiが短いほど動作効率が高く、パルス幅Wiが長いほど動作効率が低い特性を有する。
<特性例1>
図11の特性例1に示すように、第1対象アンテナ41と第2対象アンテナ43とで、動作効率が有効閾値TH1以上となるパルス幅の範囲が互いに異なり、且つ無効閾値TH2以下となるパルス幅の範囲も互いに異なるように、特性制御部5を設計してもよい。
この場合、第1対象アンテナ41の動作効率が無効閾値TH2以下、第2対象アンテナ43の動作効率が有効閾値TH2以上となるパルス幅Waでは、第1対象アンテナ41が非動作状態、第2対象アンテナ43と非対象アンテナ42が動作状態となる。そして、第2対象アンテナ43は、非対象アンテナ42より給電位相が45°遅延するため、第2対象アンテナ43及び非対象アンテナ42によって形成される指向性ビームB1aは、右方向に傾斜する。
第1対象アンテナ41の動作効率が有効閾値TH1以上、第2対象アンテナ43の動作効率が無効閾値TH2以下となるパルス幅Wcでは、第2対象アンテナ43が非動作状態、第1対象アンテナ41と非対象アンテナ42が動作状態となる。そして、第1対象アンテナ41は、非対象アンテナ42より給電位相が45°遅延するため、第1対象アンテナ41及び非対象アンテナ42によって形成される指向性ビームB1cは、左方向に傾斜する。
第1対象アンテナ41及び第2対象アンテナ43の動作効率がいずれも無効閾値TH2より大きく、有効閾値TH1より小さくなるパルス幅Wbでは、第1対象アンテナ41及び第2対象アンテナ43は、いずれも最大時の半分程度の動作効率αで動作する。第1対象アンテナ41及び第2対象アンテナ43は、いずれも非対象アンテナ42より給電位相が45°遅延するが、互いに打ち消しあうことで、両アンテナ41,43を合成した指向性は、非対象アンテナ42と同様に正面方向を向く。従って、対象アンテナ41,43及び非対象アンテナ42によって形成される指向性ビームB1bは、正面方向を向く。
つまり、特性例1では、使用するパルス幅Wa,Wb,Wcを切り替えることで、互いにビーム方向の異なる3つの指向性を実現できる。
<特性例2>
図11の特性例2に示すように、第1対象アンテナ41と第2対象アンテナ43とで、動作効率が有効閾値TH1以上となるパルス幅の範囲が互いに異なり、且つ無効閾値TH2以下となるパルス幅の範囲の一部が重複するように、特性制御部5を設計してもよい。
この場合、第1対象アンテナ41の動作効率が無効閾値TH2以下、第2対象アンテナ43の動作効率が有効閾値TH2以上となるパルス幅Waでは、特性例1の場合と同様に、第2対象アンテナ43及び非対象アンテナ42によって、右方向に傾斜した指向性ビームB2aが得られる。
第1対象アンテナ41の動作効率が有効閾値TH1以上、第2対象アンテナ43の動作効率が無効閾値TH2以下となるパルス幅Wcでは、特性例1の場合と同様に、第1対象アンテナ41及び非対象アンテナ42によって、左方向に傾斜した指向性ビームB2cが得られる。
第1対象アンテナ41及び第2対象アンテナ43の動作効率がいずれも無効閾値TH2以下となるパルス幅Wbでは、第1対象アンテナ41及び第2対象アンテナ43は、いずれも非動作状態となる。つまり、非対象アンテナ42のみが動作状態となるため、形成される指向性ビームB2bは、正面方向を向き、しかも、指向性ビームB2a,B2cと比較して、短距離かつ広角度範囲となる。
つまり、特性例2では、使用するパルス幅Wa,Wb,Wcを切り替えることで、互いにビーム方向の異なる3つの指向性を実現できるだけでなく、指向性ビームの向きによってビーム幅を変化させることができる。
<特性例3>
図11の特性例3に示すように、第1対象アンテナ41と第2対象アンテナ43とで、動作効率が有効閾値TH1以上となるパルス幅の範囲が一部重複し、且つ無効閾値TH2以下となるパルス幅の範囲が互いに異なるように、特性制御部5を設計してもよい。
この場合、第1対象アンテナ41の動作効率が無効閾値TH2以下、第2対象アンテナ43の動作効率が有効閾値TH2以上となるパルス幅Waでは、特性例1及び特性例2の場合と同様に、第2対象アンテナ43及び非対象アンテナ42によって、右方向に傾斜した指向性ビームB3aが得られる。
第1対象アンテナ41の動作効率が有効閾値TH1以上、第2対象アンテナ43の動作効率が無効閾値TH2以下となるパルス幅Wcでは、特性例1及び特性例2の場合と同様に、第1対象アンテナ41及び非対象アンテナ42によって、左方向に傾斜した指向性ビームB3cが得られる。
第1対象アンテナ41及び第2対象アンテナ43の動作効率がいずれも有効閾値TH1以下となるパルス幅Wbでは、第1対象アンテナ41、第2対象アンテナ43、及び非対象アンテナ42の全てが動作状態となる。このため、指向性ビームB3bは、正面方向を向き、しかも、指向性ビームB1a,B1cと比較して、長距離かつ狭角度範囲となる。
つまり、特性例3では、特性例2と同様に、使用するパルス幅Wa,Wb,Wcを切り替えることで、互いにビーム方向の異なる3つの指向性を実現できるだけでなく、指向性ビームの向きによってビーム幅を変化させることができる。
[2−3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(2a)指向性可変アンテナ1aでは、対象アンテナ41,43が、非対象アンテナ42とは給電位相が異なるように配線され、しかも、パルス幅Wa,Wb,Wcによって対象アンテナ41,43の何れか一方又は両方を動作させることができるように特性制御部5が設計されている。このため、指向性可変アンテナ1aによれば、パルス幅Wa,Wb,Wcを切り替えることによって、指向性ビームの範囲だけでなく、指向性ビームの向きも変化させることができる。
[3.第3実施形態]
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1及び第2実施形態では、特性制御部5を、単位アンテナ41,43に対向配置させている。これに対し、第3実施形態では、特性制御部61〜64を、無給電パターン71〜74に対向配置させている点で、第1実施形態と相違する。
図12及び図13に示すように、本実施形態の指向性可変アンテナ1bは、誘電体基板2と、地板3と、アンテナ部4bと、特性制御部61〜64と、無給電パターン71〜74とを備える。
アンテナ部4bは、誘電体基板2の基板表面2aに形成された円形の銅パターンである。アンテナ部4bは、地板3側から給電されるように給電線が設けられている。
無給電パターン71〜74は、矩形状の銅パターンであり、アンテナ部4bの周囲を囲むように、アンテナ部4bの中心から見て90°ずつ異なる方向のそれぞれに配置される。図12において、無給電パターン71は、アンテナ部4bの左側に設けられ、無給電パターン72は、アンテナ部4bの上側に設けられ、無給電パターン73は、アンテナ部4bの右側に設けられ、無給電パターン74は、アンテナ部4bの下側に設けられている。また、無給電パターン71〜74は、アンテナ部4bに対して導波器として作用する位置及び大きさに形成される。
特性制御部61〜64は、無給電パターン71〜74のそれぞれに対向する位置に設けられる。以下、無給電パターン71〜74に対向する特性制御部61〜64を、左部位61、上部位62、右部位63、下部位64ともいう。
特性制御部の各部位61〜64に用いられる時定数回路は、それぞれ時定数回路502,502aを組み合わせた回路構成を有する。つまり、特定のパルス幅帯で透過率が増大し、それ以外では透過率が減少する特性を有する。しかも、透過率が増大するパルス幅帯が、各部位61〜64毎に異なるように設定される。ここでは、図14に示すように、無給電パターン71〜74のそれぞれの透過率が高くなるパルス幅をWa,Wb,Wc,Wdとする。つまり、使用するパルス幅Wa,Wb,Wc,Wdを切り替えることによって、無給電パターン71〜74のいずれかが短絡された状態となり、その短絡された状態の無給電パターンが、アンテナ部4bに対して導波器として作用する。また、その他の無給電パターンは、開放された状態となり反射器として作用する。
[3−2.動作]
このように構成された指向性可変アンテナ1bでは、図15に示すように、パルス幅Waの信号を送受信する場合、指向性は、導波器として作用する無給電パターン71が形成された左方向に偏る。パルス幅Wbの信号を送受信する場合、指向性は、導波器として作用する無給電パターン72が形成された上方向に偏る。パルス幅Wcの信号を送受信する場合、指向性は、導波器として作用する無給電パターン73が形成された右方向に偏る。パルス幅Wdの信号を送受信する場合、指向性は、導波器として作用する無給電パターン74が形成された下方向に偏る。
[3−3.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(3a)指向性可変アンテナ1bでは、使用する信号のパルス幅Wa,Wb,Wc,Wdに応じて、アンテナ部4bの周囲に形成された無給電パターン71〜74のいずれかを、アンテナ部4bに対する導波器として作用させることによって、アンテナ部4bの指向性を変化させている。従って、指向性可変アンテナ1bによれば、高周波スイッチを用いることなく、使用する信号のパルス幅Wa,Wb,Wc,Wdを切り替えるだけの簡易な制御によって、指向性の切替を実現することができる。
本実施形態では、パルス幅によって、無給電パターン71〜74のいずれか一つが導波器として作用するように設定されているが、複数の無給電パターンを同時に導波器として作用するように設定してもよい。また、使用する無給電パターンの数は、4個に限らず、1〜3個或いは5個以上であってもよい。また、本実施形態では、無給電パターンがアンテナ部4bに対する導波器として作用するように構成したが、アンテナ部4bに対する反射器として作用するように構成してもよい。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4a)上記実施形態では、指向性可変アンテナを、車載用のミリ波レーダに適用した例を示したが、これに限定されるものではなく、電波の指向性を切り替える機能を必要とする任意の装置に適用することができる。
(4b)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(4c)上述した指向性可変アンテナの他、当該指向性可変アンテナを構成要素とするシステム、アンテナ指向性の切替方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1,1a,1b…指向性可変アンテナ、2…誘電体基板、3…地板、4,4b…アンテナ部、5,61〜64…特性制御部、8…送受信部、41〜43…単位アンテナ、71〜74…無給電パターン、501…電極パターン、502,502a…時定数回路。

Claims (13)

  1. 導電性を有する地板(3)と、
    前記地板に対向して配置されたアンテナ部(4,4a,4b)と、
    前記アンテナ部が形成されるアンテナ形成面と前記地板との間に配置され、前記アンテナ部にて送受信される連続波の継続時間であるパルス幅に応じて該連続波に対する特性が変化するメタサーフェスを有した特性制御部(5,61〜64)と、
    を備える指向性可変アンテナ。
  2. 請求項1に記載の指向性可変アンテナであって、
    前記アンテナ部は、アレーアンテナを形成する複数の単位アンテナ(41〜43)を有し、
    前記複数の単位アンテナのうち、前記特性制御部と対向する位置に設けられた一つ以上の前記単位アンテナを対象アンテナ群(41,43)、該対象アンテナ群以外の一つ以上の前記単位アンテナを非対象アンテナ群(42)とし、前記複数の単位アンテナの配列方向をアンテナ配列方向として、
    前記特性制御部は、前記非対象アンテナ群における前記アンテナ配列方向の開口幅の方が、前記アレーアンテナにおける前記アンテナ配列方向の開口幅より狭くなるように設けられた
    指向性可変アンテナ。
  3. 請求項2に記載の指向性可変アンテナであって、
    前記アレーアンテナは、前記対象アンテナ群と前記非対象アンテナ群とで、前記連続波の給電位相が同相となるように構成された
    指向性可変アンテナ。
  4. 請求項2に記載の指向性可変アンテナであって、
    前記対象アンテナ群は、それぞれが1又は複数の前記単位アンテナを有する複数の部分アンテナ群を有し、
    前記複数の部分アンテナ群は、それぞれ、前記連続波の給電位相が、前記非対象アンテナとは異なるように構成された
    指向性可変アンテナ。
  5. 請求項4に記載の指向性可変アンテナであって、
    前記複数の部分アンテナ群は、それぞれ、前記パルス幅が広いほど動作効率が増大する特性を有する前記対象アンテナである第1対象アンテナ又は前記パルス幅が広いほど動作効率が低下する特性を有する前記対象アンテナである第2対象アンテナのうちいずれか一方で構成された
    指向性可変アンテナ。
  6. 請求項5に記載の指向性可変アンテナであって、
    前記特性制御部は、前記第1対象アンテナと前記第2対象アンテナとで、前記動作効率が予め設定された有効閾値以上となる前記パルス幅の範囲が異なり、且つ前記有効閾値より小さい値に設定された無効閾値以下となる前記パルス幅の範囲が異なるように構成された
    指向性可変アンテナ。
  7. 請求項5に記載の指向性可変アンテナであって、
    前記特性制御部は、前記第1対象アンテナと前記第2対象アンテナとで、前記動作効率が予め設定された無効閾値以下となる前記パルス幅の範囲の一部が重複するように構成された
    指向性可変アンテナ。
  8. 請求項5に記載の指向性可変アンテナであって、
    前記特性制御部は、前記第1対象アンテナと前記第2対象アンテナとで、前記動作効率が予め設定された有効閾値以上となる前記パルス幅の範囲の一部が重複するように構成された
    指向性可変アンテナ。
  9. 請求項1に記載の指向性可変アンテナであって、
    前記アンテナ形成面に形成され、前記アンテナ部の周囲に位置する一つ以上の無給電パターン(71〜74)を更に備え、
    前記特性制御部(61〜64)は、前記無給電パターンと対向する位置に配置される
    指向性可変アンテナ。
  10. 請求項9に記載の指向性可変アンテナであって、
    前記無給電パターンを複数備え、
    前記特性制御部は、前記無給電パターン毎に、前記連続波に対する透過率が最大となる前記パルス幅の範囲が異なるように構成された、
    指向性可変アンテナ。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の指向性可変アンテナであって、
    前記メタサーフェスは、
    前記連続波の波長より短い間隔で周期的に配置された複数の導体パターン(501)と、
    前記導体パターン間を接続する時定数回路(502,502a)と、
    を備える
    指向性可変アンテナ。
  12. 請求項3に記載の指向性可変アンテナであって、
    前記アレーアンテナに供給する送信信号を生成する生成部(8)を更に備え、
    前記特性制御部は、前記パルス幅が広いほど前記対象アンテナの動作効率を増大させる特性を有するように構成され、
    前記生成部は、前記送信信号として、前記対象アンテナの動作効率が予め設定された有効閾値以上となるパルス幅を有する第1信号と、前記対象アンテナの動作効率が前記有効閾値より小さい値に設定された無効閾値以下となるパルス幅を有する第2信号とを生成するように構成された、
    指向性可変アンテナ。
  13. 請求項12に記載の指向性可変アンテナであって、
    前記生成部は、前記第1信号として、前記連続波を周波数変調したFMCW波を生成し、前記第2信号として無変調の前記連続波を生成するように構成された、
    指向性可変アンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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