JP2019102155A - 誤操作防止カバー - Google Patents

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【課題】作業者の体内に帯電した静電気による電気回路の破壊を防止する。【解決手段】誤操作防止カバー1は、操作パネル101から突出する操作スイッチ110の少なくとも一部を覆うことにより、操作スイッチへの誤接触及び誤操作を防止する手段である。誤操作防止カバーは、操作スイッチを収容する収容空間11を形成すると共に操作パネルに対して着脱自在に構成されたカバー本体10と、カバー本体を操作パネルから着脱する時に作業者の手指と接触する部位に設けられた除電部41と、除電部と導通すると共に、接地された操作パネルにカバー本体が装着されている時に操作パネルと導通接続する接地接続部43と、を備えている。誤操作防止カバーを操作パネルから取り外すときに、作業者の体内に帯電した静電気を、除電部と接地接続部を介して操作パネルに逃す。【選択図】図3

Description

本発明は、操作パネルに配置された操作スイッチ等の操作手段への誤接触及び誤操作を防止する為に、操作手段を覆う誤操作防止カバーに関する。特に本発明は、作業者が誤操作防止カバーを操作パネルから取り外す時に、作業者に帯電した静電気を誤操作防止カバーを介して放電させることにより、操作スイッチの操作時に静電気によるノイズの発生を防止し、操作スイッチによって操作される電気機器の誤作動を防止可能な誤操作防止カバーに関する。
原子力発電所、火力発電所、水力発電所、及び変電所等の電力プラントには、電力プラントを運転する為の冷却水ポンプ、建物空調ファン、コンプレッサー、電動弁、及び遮断器等、機械的に動作する電気機器の起動・停止制御、或いは電源切替制御等を実施するための制御盤が設けられている。
制御盤には、各電気機器を操作するための多数の操作スイッチが設けられている。操作スイッチには、作業者の誤接触及び誤操作を防止するために、操作スイッチを覆う着脱自在な誤操作防止カバーが取り付けられる場合がある。この場合、作業者は誤操作防止カバーを取り外してから操作スイッチを操作することとなる。
ところで、作業者の体内に静電気が帯電している状態で作業員が操作スイッチを操作すると、静電気が操作スイッチを介して制御回路に流れ、静電ノイズにより電気機器が誤作動する虞があった。
制御盤の配置された箇所の湿度を空調設備により管理して静電気の発生を抑制することで、静電ノイズによる電気機器の誤作動を防止することが可能である。しかし、制御盤が屋外に配置されている等の場合には、周辺環境の湿度を管理することは困難である。そこで、電気機器の操作前に静電気除去シートに接触することを作業者に義務づけることが考えられるが、作業者が静電気シートへの接触動作を失念する虞があり、静電気の発生防止対策としては不完全である。
特許文献1には、静電気に対する防護機能を備えた操作装置が記載されている。この操作装置は、操作装置の操作時に作業者の手指が接近する箇所に静電気除去用の導体部を備えている。作業者の手指が導体部に接近したときに、作業者の体内に帯電した静電気を導体部からグランドに逃すことで、静電気による電気回路の破壊を防止している。
特開2011−071050公報
特許文献1に記載の操作装置は固定的に配置されているため、操作装置が常時接地状態にあることが前提である。仮に、制御盤において、常時接地した状態にあり、且つ、操作スイッチを操作する際に必ず作業者の手指が接近する箇所に静電気除去用の導体部を設けるとすれば、全ての操作スイッチを改造する必要があり、制御盤内部の構造改変を含めて大掛かりな工事が必要となる。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、作業者の体内に帯電した静電気による電気回路の破壊を防止できる誤操作防止カバーを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、操作パネルから突出する操作手段の少なくとも一部を覆うことにより、該操作手段への誤接触及び誤操作を防止する誤操作防止カバーであって、前記操作手段を収容する収容空間を形成すると共に前記操作パネルに対して着脱自在に構成されたカバー本体と、前記カバー本体を前記操作パネルから着脱する時に作業者の手指と接触する部位に設けられた除電部と、前記除電部と導通すると共に、接地された前記操作パネルに前記カバー本体が装着されている時に該操作パネルと導通接続する接地接続部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、作業者の体内に帯電した静電気を誤操作防止カバーから操作パネルに逃すので、静電気による電気回路の破壊を防止できる。
制御盤の全体構成を示す斜視図である。 制御盤の部分拡大斜視図である。 第一の実施形態に係る誤操作防止カバーの外観構成を示す斜視図である。 誤操作防止カバーの使用状態を示す側面図である。 誤操作防止カバーの使用状態を示す一部断面側面図であり、(a)は誤操作防止カバーを水平方向に伸びる操作パネルに装着した状態を示し、(b)は、誤操作防止カバーを垂直方向に伸びる操作パネルに装着した状態を示す図である。 第二の実施形態に係る誤操作防止カバーの断面図である。 第三の実施形態に係る誤操作防止カバーの断面図である。 第四の実施形態に係る誤操作防止カバーの断面図であり、(a)は誤操作防止カバーを操作パネルに装着する前の状態を示し、(b)は誤操作防止カバーを操作パネルに装着した状態を示す図である。 第五の実施形態に係る誤操作防止カバーの断面図であり、(a)は誤操作防止カバーを操作パネルに装着する前の状態を示し、(b)は誤操作防止カバーを操作パネルに装着した状態を示し、(c)は誤操作防止カバーを操作パネルから取り外す様子を示す図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
〔制御盤〕
図1は、制御盤の全体構成を示す斜視図である。図2は、制御盤の部分拡大斜視図である。図1及び図2には、操作スイッチ110に誤操作防止カバー1を取り付けた状態を示している。
制御盤100は、導電性及び強磁性を有すると共に接地された(アース電位に保持された)操作パネル101と、操作パネル101から突出した複数の操作スイッチ(操作手段)110と、操作スイッチ110と近接した位置に配置されて夫々の操作スイッチ110の作動状況(オン/オフ)を示す表示ランプ120と、各操作スイッチ110によって操作される電気機器の動作状態を監視する複数の監視計器130とを備える。
操作スイッチ110について、図5を参照して説明する。操作スイッチ110は、操作パネル101から突出した回転軸111と、回転軸111の頭部111aに装着されて回転軸111を中心として回転軸111と一体に回転する操作ハンドル113と、操作パネル101に取り付けられて夫々の操作スイッチ110が操作対象とする電気機器の名称を示した銘板115と、を備える。ここで、操作スイッチ110は電気機器の動作を制御するスイッチである。操作スイッチ110による操作対象となる電気機器とは、例えば電力プラントを運転する為の冷却水ポンプ、建物空調ファン、コンプレッサー、電動弁、及び遮断器等である。
操作ハンドル113は回転軸111を回転させることが可能な形状であれば、どのようなものでも構わない。例えば、操作ハンドル113は、図5に示すように、長手方向の一端部に握り部113aを備え、長手方向の他端部を回転軸111によって支持されたレバー型のハンドルでもよいし、回転軸によって中央部(重心位置)を支持された多角柱状や円柱状のノブ等であってもよい。
操作スイッチ110は、操作ハンドル113の回転操作により、種々の接点構成(各回路の開閉状態の組み合わせ)を得るカムスイッチや、回路を選択的に切り替える切替スイッチ等である。例えばカムスイッチは、内蔵されたカムの動作により接点を開閉する接点部、操作ハンドル113のノッチ(停止位置或いは停止角度)を決定する機構部等を制御盤100の内部に備えて構成される。カムスイッチは、操作ハンドル113の停止位置に応じた制御信号が制御回路から出力されるように構成されている。
銘板115は操作パネル101に取り付けられている。本例に示す銘板115は上面視で概略矩形状であり(図2参照)、その面内中央部に設けた軸穴から回転軸111を突出させる構成である。
図1及び図2に示す制御盤100において操作スイッチ110は、電力プラントにおける各種のプロセスの流れと整合するように配置されている。操作スイッチ110の間に位置する操作パネル101上には、操作スイッチ110によって制御される電気機器の機能的な関係をプロセスの流れに沿って表示する経路表示板103が取り付けられている。経路表示板103は例えば矢印形状の薄板等からなる。
〔第一の実施形態〕
図3は、第一の実施形態に係る誤操作防止カバーの外観構成を示す斜視図である。図4は、誤操作防止カバーの使用状態を示す側面図である。
本実施形態に係る誤操作防止カバー1は、操作パネル101から突出する操作スイッチ110の少なくとも一部を覆うことにより、操作スイッチ110への誤接触及び誤操作を防止する手段である。
誤操作防止カバー1は、操作スイッチ110を収容する収容空間11を形成すると共に操作パネル101に対して着脱自在に構成されたカバー本体10と、カバー本体10を操作パネル101から着脱する時に作業者の手指と接触する部位に設けられた除電部41と、除電部41と導通すると共に、接地された操作パネル101にカバー本体10が装着されている時に操作パネル101と導通接続する接地接続部43とを備えている。
以下の説明においては便宜上、誤操作防止カバー1が操作パネル101に装着された場合における操作スイッチ110に対する姿勢を基準として、誤操作防止カバー1の方向を規定する。具体的には、概略矩形状の銘板115の対向する2辺に沿う方向(作業者が操作スイッチ110を操作するときに、概ね作業者の肩幅方向に沿う方向)をX軸方向(幅方向)、対向する他の2辺に沿う方向をY軸方向(奥行き方向)と表現し、回転軸111の軸線方向に沿う方向をZ軸方向(高さ方向)と表現する。Y軸方向については基部連接板17が配置される側を奥側(一端側)として説明する。Z軸方向については、誤操作防止カバー1が制御盤100の操作パネル101に装着されたときの姿勢を基準として、カバー本体10の操作パネル101側を基部側、操作パネル101とは反対の側を先部側として説明する。
<カバー本体>
カバー本体10は、幅方向に所定の間隔を隔てて対向配置された一対の側面板13、13と、幅方向の両端部が2つの側面板13、13の先部によって支持されると共に奥行き方向に伸びる天板15と、2つの側面板13、13を奥部側且つ基部側において連接すると共に高さ方向に伸びる基部連接板17とを備える。
側面板13、13と天板15は、Z−X平面視で概略角U字状(コの字状)に組み合わせられている。側面板13、13と基部連接板17は、X−Y平面視で概略角U字状(コの字状)に組み合わせられている。側面板13、13、天板15、及び基部連接板17によって囲繞される概略直方体状の空間が、操作スイッチ110を収容する収容空間11である。
カバー本体10は高さ方向の基端側に、操作スイッチ110を外部から収容空間11内に受け入れる基部開口19を備える。また、カバー本体10は奥行き方向の他端側に、操作スイッチ110を外部から収容空間11内に受け入れる側部導入開口21を備える。基部開口19と側部導入開口21はY−Z平面視でL字状に配置されている。また、基部連接板17と天板15との間(カバー本体10の奥行き方向において奥側)には、奥部開口22が形成されている。
カバー本体10は、収容空間11に収容された操作スイッチ110をカバー本体10の外部から視認可能に構成されている。本例において、少なくともカバー本体10の天板15は、透明又は半透明の材料(例えば樹脂素材)から構成されている。従って、作業者はカバー本体10の外部から天板15を介して、収容空間11内に収容された操作ハンドル113の操作状態(ノッチ位置)等を視認することができる(図5参照)。なお、天板15のうち、操作スイッチ110の視認に関わる部位を透明又は半透明とし、他の部位を不透明にしてもよい。また、側面板13、13と基部連接板17を透明又は半透明の材料から構成してもよい。
カバー本体10の基部には、誤操作防止カバー1を操作パネル101に対して着脱自在に固定する磁石23が配置されている。磁石23は、側面板13、13及び基部連接板17よりも基部側に配置されている。磁石23は取付枠25によって、側面板13、13及び基部連接板17に対して一体化されている。取付枠25は、磁石23を側面板13、13及び基部連接板17と共に厚さ方向に挟むことによって両者を一体化する。操作パネル101は鉄等の強磁性を有する材料から形成されており、誤操作防止カバー1を操作パネル101に装着したときに操作パネル101と対面するように配置された磁石23は、操作パネル101に対して磁力により吸着(磁着)する。
収容空間11に臨む取付枠25の表面、言い換えればカバー本体10の基端部内面は、誤操作防止カバー1を操作パネル101に装着したときに、操作スイッチ110の銘板115の3辺に添設される(図2、図4、図5参照)。
取付枠25の長手方向(カバー本体10を基準として奥行き方向又は幅方向)の中間部適所には、基部から先部に向かって凹状に切り欠かれた回避凹所27が形成されている。回避凹所27は、誤操作防止カバー1を操作パネル101に装着したときに経路表示板103と対応する位置に形成されている(図2参照)。回避凹所27は、誤操作防止カバー1を操作パネル101に装着したときにカバー本体10と経路表示板103との干渉を防止する。
夫々の側面板13、13は、奥行き方向の他端縁から奥部に向かって切り欠かれた概略U字状の切欠部13aを有する。また、側面板13、13の先部且つ奥側に位置する角隅部は角面状に面取加工されており、傾斜部13bが形成されている。
天板15は、表示札140を収容する表示札収容部29を備える。表示札収容部29は、天板15の奥側端面に形成された挿入口29aを有する有底の中空空間である。
表示札140には、例えば整理番号、操作スイッチ110による操作対象である電気機器の名称、電気機器の現在の操作状態、操作権限を有する者の名称等、種々の情報が表示される。電気機器は、メンテナンスや検査等を実施するために一時的に通常時とは異なる操作状態に維持される場合がある。このような場合に、誤操作防止カバー1の表示札収容部29内に表示札140を収容しておくことによって、操作権限を有さない者による操作スイッチ110の操作を禁止する。
なお、天板15は、透明又は半透明の樹脂素材から形成されているため、挿入口29aから表示札収容部29内に挿入された表示札140の内容を、天板15を介してカバー本体10の外部から視認可能である。
<静電気除去手段>
誤操作防止カバー1は、作業者の体内に蓄積した静電気を除去する静電気除去手段40を備える。静電気除去手段40は、除電部41、接地接続部43、及び、除電部41と接地接続部43とを導通させる導線45を備えている。
除電部41は、作業者の体内に蓄積した静電気を体外に逃す経路の上流端である。除電部41は、カバー本体10の外面の適所又は内面(収容空間11側)の適所に配置される。除電部41は、少なくとも誤操作防止カバー1を操作パネル101から取り外す時に作業者の手指と接触する部位に取り付けられていればよい。図4には、側面板13の外面に除電部41を配置したカバー本体10の例を示している。除電部は、天板15の外面又は内面に設けることも可能である。
除電部41は、側面板13の外側面に貼付した静電気除去シート又は導電性を有する金属板等により構成される。静電気除去シートには、導電性を有する粉体や繊維をゴムや樹脂材料等に混ぜ合わせた機能性材料、又は導電性を有する機能性高分子材料等を用いることができる。除電部41は、不透明な材料から構成することができる。しかし、除電部41を透明又は半透明の材料から構成し、除電部41及び側面板13を介して収容空間11に収容された操作スイッチ110を視認できるようにしてもよい。また、除電部41をメッシュ状の金属材料から構成することにより、除電部41及び側面板13を介して収容空間11に収容された操作スイッチ110を視認できるようにしてもよい。
接地接続部43は少なくとも導体を備えて構成され、接地された操作パネル101にカバー本体10が装着されている時に操作パネル101と接触して操作パネル101と導通する。図3に示すように、本例に示す接地接続部43は導電性の磁石(磁石23)であり、導電性及び強磁性を有する操作パネル101に対して磁着する。このように、接地接続部43は、カバー本体10の基部に複数個配置された磁石23のうちの少なくとも一部と兼用することができる。この場合、接地接続部43として機能させる磁石23には導電性を有するネオジム磁石等が利用される。
<使用方法>
誤操作防止カバー1を操作パネル101に装着する場合、作業者は、カバー本体10を幅方向に挟持して、基部開口19及び側部導入開口21から操作スイッチ110を収容空間11内に導入する。また、作業者は、カバー本体10の取付枠25の内面が操作スイッチ110の銘板115の各辺に添設されるように、磁石23を操作パネル101に磁着させて、誤操作防止カバー1を操作パネル101に装着する(図2参照)。
誤操作防止カバー1を操作パネル101に装着することによって、接地接続部43と兼用される磁石23が操作パネル101に接触し、操作パネル101と導通する。
ここで、図4に示すように、収容空間11の大きさが所定の操作姿勢にある操作スイッチ110の握り部113aの全体を収容できない大きさである場合がある。しかし、カバー本体10は、奥行き方向他端に収容空間11の内外を連通させる側部導入開口21を有し、また側面板13に形成された切欠部13aは側部導入開口21と連続して収容空間11の内外を連通させる。従って、握り部113aの一部を側部導入開口21と切欠部13aの一方又は双方から収容空間11の外部に露出させることで、操作スイッチ110がカバー本体10に干渉しないようになっている。
誤操作防止カバー1を操作パネル101から取り外す場合、作業者はカバー本体10を幅方向に挟持する。このとき、作業者の手指は両側面板13、13に配置した除電部41、41に接触した状態となる。仮に、作業者の体内に静電気が帯電していた場合、静電気は除電部41から接地接続部43である磁石23を介して操作パネル101に流れるため、最終的には電荷を大地に放電することができ、作業者を0電位にすることができる。
従って、誤操作防止カバー1を操作パネル101から取り外した後に、作業者が操作スイッチ110を操作したとしても、作業者と操作スイッチ110との間の電位差が解消されているため、静電気放電によるノイズの発生を防止し、制御回路の誤動作を防止できる。
<誤操作防止カバーの取付姿勢>
図5は、誤操作防止カバーの使用状態を示す一部断面側面図であり、(a)は誤操作防止カバーを水平方向に伸びる操作パネルに装着した状態を示し、(b)は、誤操作防止カバーを垂直方向に伸びる操作パネルに装着した状態を示す図である。
誤操作防止カバー1は、磁力により操作パネル101に対して吸着するため、操作パネル101の傾斜角度に関わらず操作パネル101に取り付けて使用することができる。
図5(a)に示すように、誤操作防止カバー1を概ね水平方向に伸びる操作パネル101に装着した場合、作業者は、操作ハンドル113の状態(姿勢)を、天板15を介して視認することができ、また、側部導入開口21及び切欠部13a、13aから視認することが可能である。
図5(b)に示すように、誤操作防止カバー1を概ね垂直方向に伸びる操作パネル101に装着した場合、作業者は、操作ハンドル113の状態(姿勢)を、天板15を介して視認することができ、また、基部連接板17の先端縁17aから表示札収容部29の挿入口29aにかけて形成された奥部開口22から視認することが可能である。更に、側面板13、13の先部奥側に位置する角隅部は角面状に面取加工されているため、面取加工を施さない場合に比べて奥部開口22を広くすることができ、操作ハンドル113の状態を直接視認しやすくなる。
ここで、表示札収容部29は、誤操作防止カバー1を操作パネル101に装着したときに、操作パネル101に対して並行して伸びる中空の空間である。表示札収容部29には、表示札140の少なくとも一部が収容される。
図5(a)に示すように、誤操作防止カバー1を概ね水平方向に伸びる操作パネル101に装着して表示札140の一部140aを表示札収容部29内に収容した場合、表示札140の一部140aは表示札収容部29によって保持される。しかし、表示札140が表示札収容部29から脱落することを防止するため、表示札140の他部140bを基部連接板17と銘板115との間に形成される隙間に挿入することが望ましい。このように、基部連接板17は、表示札140の他部140bを保持する保持手段としても機能する。
また、図5(b)に示すように、誤操作防止カバー1を概ね垂直方向に伸びる操作パネル101に装着する場合は、カバー本体10の奥行き方向の他端側が重力方向の下側となるように取り付ける。ここで、表示札収容部29は、奥行き方向の他端面が閉止された有底の空間であるため、表示札収容部29内に表示札140の一部aを収容したとしても、表示札140は落下することなく表示札収容部29によって保持される。
<効果>
誤操作防止カバー1は、作業者の体内に蓄積した静電気を除去する静電気除去手段40を備える。静電気除去手段40は、カバー本体10を操作パネル101から着脱する時に作業者の手指と接触する部位に設けられた除電部41と、導線45等を介して除電部41と導通し且つ操作パネル101と接触導通する接地接続部43とを備える。従って、作業者が操作パネル101から誤操作防止カバー1を取り外す動作を実施するだけで、作業者の体内に帯電した静電気を、除電部41と接地接続部43を介して操作パネル101に逃すことができる。
収容空間11内に収容した操作スイッチ110をカバー本体10の外部から視認可能とするため、本実施形態においては、カバー本体10を構成する天板15を透明又は半透明の材料から構成した。なお、カバー本体10の全体を透明又は半透明の材料から構成してもよい。また、操作スイッチ110の操作状態をカバー本体10の外部から確認できれば、カバー本体10のうち操作スイッチ110の視認に関わる部位を透明又は半透明の材料から構成し、他の部位を不透明の材料から構成してもよい。
誤操作防止カバー1を操作パネル101に対して着脱自在に固定する手段として、大気との気圧差を利用して誤操作防止カバー1を操作パネル101に吸着させる吸盤や、その他の手段を利用してもよい。
制御盤100は、電力プラント以外にも、例えば化学プラントやその他の各種の工場に設置されたものでもよい。
〔第二の実施形態〕
図6は、第二の実施形態に係る誤操作防止カバーの断面図である。本図は、図4のA−A断面に相当する図である。以下、第一の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
第二の実施形態に係る誤操作防止カバー2において、カバー本体10の側面板13は、導電性を有する機能性材料、機能性高分子材料、又は金属材料から構成されており、側面板13の全体が静電気除去手段40を構成している。即ち、静電気除去手段40はカバー本体10の側面板13と一体に形成されている。側面板13のうち、カバー本体10を操作パネル101から着脱する時に作業者の手指と接触する任意の部位が、作業者に帯電した静電気を大地に放電する経路の上流端となる除電部に相当する。また、側面板13のうち、操作パネル101と接触する基端面13cが、静電気を操作パネル101に流す接地接続部に相当する。また、除電部に相当する部位と接地接続部に相当する部位との間が第一の実施形態における導線45に相当する。
側面板13に、導電性を有する透明又は半透明の機能性高分子材料を用いれば、側面板13の外部から収容空間11内に収容された操作スイッチ110の状態を視認することができる。
仮に、誤操作防止カバー2の磁石23に導電性を有さない磁石(例えばフェライト磁石)を用いる場合、接地接続部として機能する側面板13の基端面13cを操作パネル101に確実に接触させるため、側面板13の基端面13cを磁石23の基端面23aよりも基部側(操作パネル101側)に突出させるように構成する。
なお、側面板13のみならず、天板15(図3参照)、基部連接板17、及び取付枠25の全部又は何れかを導電性材料から構成してもよい。もちろん、磁石23に導電性を有する磁石(例えばネオジム磁石)を用いてもよい。即ち、カバー本体10の全体を導電性材料から構成して、カバー本体10の全体が静電気除去手段40を構成するようにしてもよい。
〔第三の実施形態〕
図7は、第三の実施形態に係る誤操作防止カバーの断面図である。本図は、図4のA−A断面に相当する図である。以下、第一の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
本実施形態に係る誤操作防止カバー3において静電気除去手段40は、除電部41及び接地接続部43が一体的に形成された構成を有し、カバー本体10の外側表面に配置されている。
静電気除去手段40は、側面板13と取付枠25の表面とを連続的に被覆すると共に操作パネル101と接触する導電性の材料から構成される。静電気除去手段40のうち、カバー本体10を操作パネル101から着脱する時に作業者の手指と接触する任意の部位が、作業者に帯電した静電気を大地に放電する経路の上流端となる除電部41である。また、操作パネル101と接触する基部側に静電気を操作パネル101に流す接地接続部43が配置されている。
静電気除去手段40は、その全体を一体的に構成された静電気除去シート等から構成することができる。静電気除去手段40に弾力性及び可撓性を有する材料を用いれば、接地接続部43が操作パネル101と接触したときに、接地接続部43を弾性変形させることができる。即ち、接地接続部43が操作パネル101と密着しやすくなり、操作パネル101との導通を確保しやすくなる。
静電気除去手段40は、カバー本体10の外面の適所に、操作パネル101と接触する部位を設けた状態で静電気除去シート後付けすることにより形成することができる。本実施形態によれば、従来使用していた誤操作防止カバーを有効活用できる。
〔第四の実施形態〕
図8は、第四の実施形態に係る誤操作防止カバーの断面図であり、(a)は誤操作防止カバーを操作パネルに装着する前の状態を示し、(b)は誤操作防止カバーを操作パネルに装着した状態を示す図である。本図は、図4のA−A断面に相当する図である。
本実施形態に係る静電気除去手段は、磁石の吸着力よりも弱い弾性付勢力を有する弾性付勢部材を用いて、接地接続部を操作パネルに接触させる点に特徴がある。以下、第一の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
第四の実施形態に係る誤操作防止カバー4において、静電気除去手段40は、側面板13の外面に配置された除電部41と、カバー本体10の基部適所に配置されて除電部41と導線45を介して導通接続する接地部材51を備えた接地接続部43とを備える。
接地接続部43は、カバー本体10が操作パネル101に装着されているときに、操作パネル101と接触して導通する先端面(接触面)51aを有した接地部材51と、接地部材51の先端部51bを出没自在に支持する支持部材53と、接地部材51を操作パネル101に対して弾性付勢する弾性付勢部材57とを備える。
支持部材53は、基部側端面が開口した有底の中空部55を備え、該中空部55内に接地部材51を収容する。支持部材53は、接地部材51を高さ方向に出没自在に支持する。即ち、支持部材53は、接地部材51の先端面51aがカバー本体10の基端縁10aを超えて基部側に突出した突出姿勢(図8(a))と、基端縁10aがカバー本体10の基端縁10aと同一面となるか又は基端縁10aよりも先部側に位置するように支持部材53の中空部55内に没入した没入姿勢(図8(b))との間で姿勢変位可能となるように、接地部材51を支持する。
支持部材53の中空部55内には、接地部材51を突出姿勢に弾性付勢する弾性付勢部材57を備えている。弾性付勢部材57には、コイルバネ、板バネ、その他の弾性変形要素を備える各種の部材を用いることができる。
ここで、弾性付勢部材57の弾性付勢力は、操作パネル101に対する磁石23の吸着力よりも弱くなるように設定されている。従って、誤操作防止カバー4が操作パネル101に取り付けられていない状態において、接地部材51の先端部51bは支持部材53から突出した突出姿勢を取る。誤操作防止カバー4が操作パネル101に取り付けられた場合には、誤操作防止カバー4は磁石23の磁力により操作パネル101吸着する。また、弾性付勢部材57は磁石23の吸着力に屈して接地部材51を没入姿勢に変位させる。弾性付勢部材57は没入姿勢に変位した接地部材51を突出方向に弾性付勢し続けるので、接地部材51の先端面51aは操作パネル101に密着して接地部材51が導通する。
また、接地部材51の先端部51bは、外力が加えられていない状態では弾性付勢部材57の弾性付勢力により基端縁10aから突出するので、誤操作防止カバー4を操作パネル101から取り外す場合には、接地部材51は、磁石23が操作パネル101から離間するタイミングに遅れて操作パネル101から離間する。即ち、誤操作防止カバー4を操作パネル101から取り外す際に、接地部材51が操作パネル101に接触している時間をより長く確保できる。静電気は除電部41及び接地部材51を介して作業者の体内から瞬時に操作パネル101に移動するが、誤操作防止カバー4では接地部材51が操作パネル101に接触している時間が長くなるので、静電気を操作パネル101から逃す時間を確保しやすくなる。
本実施形態によれば、磁石23の吸着力よりも弱い弾性付勢力を有する弾性付勢部材57により接地部材51を突出方向に弾性付勢するので、誤操作防止カバー4の操作パネル101に対して固定することができると共に、誤操作防止カバー4の操作パネル101に取り付けたときに接地部材51を弾性付勢部材57の弾性付勢力により操作パネル101に対して密着させることができ、確実に接地した状態を得ることができる。
〔第五の実施形態〕
図9は、第五の実施形態に係る誤操作防止カバーの断面図であり、(a)は誤操作防止カバーを操作パネルに装着する前の状態を示し、(b)は誤操作防止カバーを操作パネルに装着した状態を示し、(c)は誤操作防止カバーを操作パネルから取り外す様子を示す図である。本図は、図4のA−A断面に相当する図である。本実施形態は第四の実施形態の変形実施例である。以下、第四の実施形態と同様の部材には同一の符号を付して説明する。
誤操作防止カバー5において接地接続部43は、操作パネル101に対して磁力により吸着すると共に操作パネル101と接触、導通する接地部材51と、接地部材51を、操作パネル101に対して接触する進出姿勢と操作パネル101に対して非接触となる退避姿勢との間で進退自在に支持する支持部材53と、接地部材51を退避姿勢に弾性付勢する弾性付勢部材57とを備える。
誤操作防止カバー5が第四の実施形態と異なる点は、接地部材51が操作パネル101に対して磁力により吸着する点、及び、弾性付勢部材57が接地部材51を退避姿勢に弾性付勢する点である。
誤操作防止カバー5において、接地部材51には導電性を有する磁石(例:ネオジム磁石)を用いることができる。或いは、接地部材51には導電性を有する部材と操作パネル101に磁着する非導電性の磁石とを接着等により一体化したものを用いることができる。接地部材51の先端面51aは、カバー本体10が操作パネル101に装着されているときに、操作パネル101と接触して導通する。
支持部材53は、接地部材51の先端面51aが操作パネル101と接触する進出姿勢(図9(b)、(c))と、接地部材51が支持部材53の中空部55内に退避した退避姿勢(或いは没入した没入姿勢、図9(a))との間で進退可能となるように、接地部材51を支持する。
弾性付勢部材57は、接地部材51を操作パネル101から離間させる方向に弾性付勢する。弾性付勢部材57の弾性付勢力は、誤操作防止カバー5が操作パネル101に装着されている状態では、接地部材51が操作パネル101に対して吸着する吸着力よりも弱くなるように設定されている。
図9(a)に示すように、誤操作防止カバー5を操作パネル101に装着する前において、接地部材51は支持部材53の内部に退避した退避姿勢にある。図9(b)に示すように、誤操作防止カバー5を操作パネル101に装着すると、接地部材51は弾性付勢部材57の弾性付勢力に抗して進出し、磁力により操作パネル101に吸着する。このとき接地部材51の先端面51aが操作パネル101に接触して、操作パネル101と導通する。
カバー本体10を操作パネル101から離間させると、図9(c)に示すように、接地部材51は弾性付勢部材57の弾性付勢力に抗して磁力により操作パネル101に吸着した状態を一時的に維持する。カバー本体10を操作パネル101から更に離間させると、接地部材51の吸着力が弾性付勢部材57の変位に応じた弾性付勢力に屈し、接地部材51は操作パネル101から離間すると共に、弾性付勢部材57の弾性付勢力により中空部55内で退避姿勢をとる(図9(a))。
本実施形態によれば、誤操作防止カバー5を操作パネル101に取り付けたときに、接地部材51が磁力により進出して操作パネル101に対して密着するので、誤操作防止カバー5を確実に接地させることができる。
また、誤操作防止カバー5を操作パネル101から取り外す場合に、接地部材51は、カバー本体10が操作パネル101から離間するタイミングに遅れて操作パネル101から離間する。接地部材51が操作パネル101に接触している時間を長くできるので、静電気を操作パネル101から逃す時間を確保しやすくなる。
〔本発明の実施態様例と作用、効果のまとめ〕
<第一の実施態様>
本態様に係る誤操作防止カバー1〜4は、操作パネル101から突出する操作手段(操作スイッチ110)の少なくとも一部を覆うことにより、操作手段への誤接触及び誤操作を防止する手段である。誤操作防止カバーは、操作手段を収容する収容空間11を形成すると共に操作パネルに対して着脱自在に構成されたカバー本体10と、カバー本体を操作パネルから着脱する時に作業者の手指と接触する部位に設けられた除電部41と、除電部と導通すると共に、接地された操作パネルにカバー本体が装着されている時に操作パネルと導通接続する接地接続部43と、を備えたことを特徴とする。
作業者が操作手段を操作する際には、操作パネルから誤操作防止カバーを取り外す必要がある。除電部はカバー本体を操作パネルから着脱する時に作業者の手指と接触する部位に設けられている。従って、作業者が操作パネルから誤操作防止カバーを取り外す動作を実施するだけで、作業者の体内に帯電した静電気を、除電部と接地接続部を介して操作パネルに逃すことができる。
ここで、カバー本体を操作パネルから着脱する時に作業者の手指と接触する部位とは、カバー本体の外面の他、カバー本体の形状によっては収容空間と対面する箇所も含む趣旨である。
また、除電部と接地接続部は、別個の部材により構成されていても、一個の部材により一体的に構成されていてもよい。例えば、除電部は、カバー本体の外面に貼付した静電気除去シートや金属板等から構成することができ、接地接続部は除電部と導線により接続された導体とすることができる。或いは、カバー本体を全体的に又は部分的に、導電性を有する材料から構成することで、カバー本体に除電部と接地接続部の双方の機能を持たせることができる。
本態様によれば、誤操作防止カバーを操作パネルから取り外す際に、作業者の体内に帯電した静電気を誤操作防止カバーから操作パネルに逃すので、作業者の体内に帯電した静電気による電気回路の破壊を防止できる。
<第二の実施態様>
本態様に係る誤操作防止カバー1において、接地接続部43は導電性の磁石23を備え、強磁性を有する操作パネル101に対して磁着することを特徴とする。
操作パネルが強磁性を有する場合、誤操作防止カバーには、これを操作パネルに対して着脱自在に固定する手段として磁石を用いることができる。磁石を導電性の磁石(例:ネオジム磁石)とすれば、磁石を固定手段としても接地接続部としても機能させることができる。一つの部材に複数の機能を持たせることによって、部品点数を削減することができるので、誤操作防止カバーの構成をシンプルにすることができる。
なお、誤操作防止カバーが固定手段としての磁石を複数備える場合、磁石の一部には接地接続部としては機能しない非導電性の磁石(例:フェライト磁石)を含んでもよい。
<第三の実施態様>
本態様に係る誤操作防止カバー4において、接地接続部43は、操作パネル101と接触して導通する接地部材51と、接地部材を操作パネルに対して弾性付勢する弾性付勢部材57と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、接地部材を操作パネルに対して弾性付勢するので、接地部材が操作パネルに接触した状態を確保することができる。
また、カバー本体10を操作パネルから取り外すときに、接地部材は、カバー本体が操作パネルから離間するタイミングに遅れて操作パネルから離間する。本態様によれば、接地部材が操作パネルに接触している時間を長くできるので、静電気を操作パネルから逃す時間を確保しやすくなる。
<第四の実施態様>
本態様に係る誤操作防止カバー5において、接地接続部43は、強磁性を有する操作パネル101に対して磁力により吸着して操作パネルと接触、導通する接地部材51と、接地部材を操作パネルと接触する進出姿勢と操作パネルとは非接触となる退避姿勢との間で進退自在に支持する支持部材53と、接地部材を退避姿勢に弾性付勢する弾性付勢部材57と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、接地部材を操作パネルに対して磁力により吸着させるので、接地部材が操作パネルに接触した状態を確保することができる。
また、カバー本体10を操作パネルから取り外すときに、接地部材は、カバー本体が操作パネルから離間するタイミングに遅れて操作パネルから離間する。本態様によれば、接地部材が操作パネルに接触している時間を長くできるので、静電気を操作パネルから逃す時間を確保しやすくなる。
<第五の実施態様>
本態様に係る誤操作防止カバー1〜4において、カバー本体10は、操作手段(操作スイッチ110)により操作される電気機器の操作状態に係る情報を表示した表示札140を収容する表示札収容部29を備えており、且つ、表示札収容部の内部に収容した表示札をカバー本体の外部から視認可能に構成されていることを特徴とする。
ここで、電気機器の操作状態に係る情報とは、例えば整理番号、操作スイッチによる操作対象である電気機器の名称、電気機器の現在の操作状態、及び操作権限を有する者の名称等である。
本態様によれば、操作パネル101から誤操作防止カバーを装着した状態で、表示札に表示された情報に基づき、電気機器の操作状態等を把握することができる。
1〜4…誤操作防止カバー、10…カバー本体、10a…基端縁、11…収容空間、13…側面板、13a…切欠部、13b…傾斜部、13c…基端面、15…天板、17…基部連接板、17a…先端縁、19…基部開口、21…側部導入開口、22…奥部開口、23…磁石、23a…基端面、25…取付枠、27…回避凹所、29…表示札収容部、29a…挿入口、40…静電気除去手段、41…除電部、43…接地接続部、45…導線、51…接地部材、51a…先端面、51b…先端部、53…支持部材、55…中空部、57…弾性付勢部材、100…制御盤、101…操作パネル、103…経路表示板、110…操作スイッチ、111…回転軸、111a…頭部、113…操作ハンドル、113a…握り部、115…銘板、120…表示ランプ、130…監視計器、140…表示札、140a…一部、140b…他部

Claims (5)

  1. 操作パネルから突出する操作手段の少なくとも一部を覆うことにより、該操作手段への誤接触及び誤操作を防止する誤操作防止カバーであって、
    前記操作手段を収容する収容空間を形成すると共に前記操作パネルに対して着脱自在に構成されたカバー本体と、
    前記カバー本体を前記操作パネルから着脱する時に作業者の手指と接触する部位に設けられた除電部と、
    前記除電部と導通すると共に、接地された前記操作パネルに前記カバー本体が装着されている時に該操作パネルと導通接続する接地接続部と、を備えたことを特徴とする誤操作防止カバー。
  2. 前記接地接続部は導電性の磁石を備え、強磁性を有する前記操作パネルに対して磁着することを特徴とする請求項1に記載の誤操作防止カバー。
  3. 前記接地接続部は、前記操作パネルと接触して導通する接地部材と、前記接地部材を前記操作パネルに対して弾性付勢する弾性付勢部材と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の誤操作防止カバー。
  4. 前記接地接続部は、強磁性を有する前記操作パネルに対して磁力により吸着して前記操作パネルと接触、導通する接地部材と、該接地部材を前記操作パネルと接触する進出姿勢と前記操作パネルとは非接触となる退避姿勢との間で進退自在に支持する支持部材と、前記接地部材を退避姿勢に弾性付勢する弾性付勢部材と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の誤操作防止カバー。
  5. 前記カバー本体は、前記操作手段により操作される電気機器の操作状態に係る情報を表示した表示札を収容する表示札収容部を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の誤操作防止カバー。
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