JP2019101887A - 光演算素子と多層ニューラルネットワーク - Google Patents

光演算素子と多層ニューラルネットワーク Download PDF

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Abstract

【課題】光増幅器を用いることなく、多層化した光ニューラルネットワークを構築できる光演算素子を提供する。【解決手段】入力光Aの強度に応じて膨張収縮する膨張液20を保持した膨張材保持部30と、膨張材保持部30に接続され、膨張液20の膨張収縮に伴う移動によって移動する位相整合部40を保持した経路50と、経路50の側面に配置され、該経路50を挟んで一方の外部から取り込むダクト光Bを位相整合部40の移動に従って反射または透過させ、上記一方の反対側の外部にダクト光Bを透過させる開口部60とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、光ニューラルネットワークを構成する光演算素子と多層ニューラルネットワークに関する。
光ニューラルネットワークは、人間の脳内にある神経細胞網を入力層ニューロンと出力層ニューロンの二つのニューロンと、それぞれのニューロンを連結するシナプスから成る単位でモデル化し、光信号を用いてネットワーク化したものである。
光ニューラルネットワークは、一般的に積和演算と非線形演算を実行するニューロン素子を結合し、多層化されて構成される。従来の光ニューラルネットワークは、多層化することによって減衰する光信号を増幅する目的で光電変換を行う必要がある(例えば非特許文献1)。
谷本桂理 他3名、「フォトクロミック材料を用いた光ニューラルネットワークの研究」、第64回応用物理学会春期学術講演会
従来の光ニューラルネットワークは、光信号と電気信号を用いた演算を交互に行うため、光電変換に伴う速度損失と電力損失が大きいという課題がある。
本発明は、この課題に鑑みてなされたものであり、光電変換を行うことなく、多層化した光ニューラルネットワークを構築できる光演算素子と多層ニューラルネットワークを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る光演算素子は、入力光の強度に応じて膨張収縮する膨張液を保持した膨張材保持部と、前記膨張材保持部に接続され、前記膨張液の膨張収縮に伴う移動によって移動する位相整合部を保持した経路と、前記経路の側面に配置され、該経路を挟んで一方の外部から取り込むダクト光を前記位相整合部の移動に従って反射または透過させ、前記一方の反対側の外部に前記ダクト光を透過させる開口部とを備えることを要旨とする。
また、本発明の他の態様に係る光演算素子は、入力光の強度に応じて膨張収縮する膨張材及び駆動液を保持した膨張材保持部と、前記膨張材保持部に接続され、前記膨張材の膨張収縮に伴うに伴う前記駆動液の移動によって移動する位相整合部を保持した経路と、前記経路の側面に配置され、該経路を挟んで一方の外部から取り込むダクト光を前記位相整合部の移動に従って反射または透過させ、前記一方の反対側の外部に前記ダクト光を透過させる開口部とを備えることを要旨とする。
また、本発明の一態様に係る多層ニューラルネットワークは、上記の光演算素子をN(N≧2)個縦続接続させた多層ニューラルネットワークであって、n(n=2,3,…,N)層目の光演算素子の前記入力光は、n−1層目の光演算素子の出力光を含むことを要旨とする。
本発明によれば、光電変換を行うことなく、多層化した光ニューラルネットワークを構築できる光演算素子と多層ニューラルネットワークを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る光演算素子の構成例を模式的に示す図である。 図1に示す光演算素子の開口部の一例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は入力光と出力光の関係を模式的に示す図である。 図1に示す光演算素子の開口部の他の例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は入力光と出力光の関係を模式的に示す図である。 図2に示す開口部内の膨張材の組成を変えた変形例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は入力光と出力光の関係を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態に係る光演算素子を多層に接続して多層ニューラルネットワークを構成した例を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る光演算素子の構成例を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。複数の図面中同一のものに
は同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る光演算素子の構成例を模式的に示す図である。図1に示す光演算素子1は、入力光Aとダクト光Bが入力され、ダクト光Bを、入力光Aの強度に応じて変換(出力光C)するものである。入力光Aは、例えば積和演算された光信号である。光演算素子1は、光電変換を用いずに光ニューラルネットワークを構築できる光演算素子である。
ダクト光は、一般的には建築分野で用いられる文言であり、屋外から光を取り込むダクト(導管)から導入する光を意味する。本実施形態においては、ダクト光Bを光演算素子1の外部から取り込むある一定の強度の光と定義する。ダクト光Bの強度は、ある程度変動しても構わない。
光演算素子1は、筐体10、膨張液20、膨張材保持部30、位相整合部40、経路50、及び開口部60を備える。図1において筐体10の内部において入力光A、出力光C、及びダクト光Bのそれぞれは、太い矢印(一点鎖線)で表記し、各光を伝送する伝送路の表記は省略している。
筐体10は、例えば石英あるいは有機分子ポリマーで構成される。入力光A、出力光C、及びダクト光Bが導波する伝送路(図示せず)は、他の筐体10の部分よりも屈折率が高い材質で構成される。筐体10の膨張材保持部30及び経路50は、周知の半導体プロセス及びマイクロマシン加工技術によって、例えば直方体の石英を加工することで形成される。
膨張材保持部30は、入力光Aの強度に応じて膨張収縮する膨張液20を保持する。膨張液20は、例えば、光や熱によって膨張収縮する刺激応答性イオンゲルや液体を用いることができる。膨張材保持部30の形状は、例えば球状であり、その球の中に膨張液20が満たされている。なお、膨張材保持部30の形状は球に限定されない。入力光Aの強度によって、膨張材保持部30にある膨張液20を膨張収縮させられればどのような形状であってもよい。
また、膨張材保持部30には、例えば、ポリジメチルシクロキサン(PDMS)等の熱膨張係数の大きな材料やアゾベンゼン環状分子等の光異性化材料など、入力光Aの強度に応じて膨張収縮する固体の膨張材20a(図示省略)を保持させてもよい。この場合、膨張材保持部30内の残りの空間には、膨張材20aの膨張収縮によって移動する駆動液20b(図示省略)を満たしておく。この駆動液20b自体は必ずしも膨張収縮しなくてもよい。
経路50は、膨張材保持部30に接続され、膨張液20の膨張収縮に伴う移動、もしくは膨張材20aの膨張収縮に伴う駆動液20bの移動によって移動する位相整合部40を保持する。位相整合部40は、ダクト光Bが導波する伝送路及び出力光Cが導波する伝送路の材質と同じ屈折率を持つように調整したシリコンオイル等で構成される。
位相整合部40を、例えばシリコンオイルのような液状物で構成した場合、膨張液20もしくは駆動液20bと混ざらないようにするため、両者の液性を異ならせる。例えば、膨張液20もしくは駆動液20bを親水性の溶液であるイオン液体で構成した場合、位相整合部40は疎水性の溶液であるシリコンオイルで構成する。このように両者の液性を異ならせることで膨張液20や駆動液20bと位相整合部40とを分離することができる。
経路50の膨張材保持部30と反対側の端は、筐体10の縁部で孔を形成する。例えば経路50の断面が円であれば孔は楕円になる。孔から孔側の位相整合部40の端部との間の経路50の内部は、例えば大気で満たされる。
開口部60は、経路50の側面に配置され、該経路50を挟んで一方の外部からダクト光Bを位相整合部40の移動に従って反射または透過させ、該経路50を挟んで上記一方の反対側の外部にダクト光Bを透過(出力光C)させる。
ダクト光Bを入力する側から見た開口部60の開口部分の全部に、例えば位相整合部40が位置していれば、ダクト光Bは全て透過するのでダクト光Bの強度と等しい強度の出力光Cが出力される。
逆に、ダクト光Bの入力側から見た開口部60の開口部分の全部に、膨張液20もしくは駆動液20bが位置していれば、膨張液20や駆動液20bの屈折率はダクト光Bが導波する伝送路の屈折率と異なるので、それらの屈折率から求まる全反射の条件を満たすようにダクト光Bの入射角度を調整しておく。そうすることでダクト光Bは全て反射し、出力光Cの強度はゼロになる。なお、全反射の条件は必須ではない。全反射しなくても、開口部分内(開口部60)の膨張液20もしくは駆動液20bの割合が増えることで出力光Cの強度は減少する。
また、ダクト光Bの入力側から見た開口部60の開口部分に、膨張液20もしくは駆動液20bと位相整合部40の境界が位置すれば、開口部60内の両者の面積比に応じて出力光Cの強度は変化することになる。
このように本実施形態に係る光演算素子1によれば、入力光Aの強度に応じて外部から取り込むダクト光Bの強度を変化させた出力光Cを生成することができる。つまり、多数の光演算素子1を縦続に接続した場合でも、ダクト光Bを所定の一定の強度にしておけば各々の光演算素子1の出力光Cの強度は、前の層(前段)から入力される入力光Aの強度のみによって決定されることになる。
したがって、本実施形態に係る光演算素子1は、光電変換を行うことなく、多層化した光ニューラルネットワークを構築できる。
以下の実施形態では、膨張材保持部30に膨張液20を保持した場合を例にとって説明を行うが、膨張材保持部30に膨張材20a及び駆動液20bを保持した場合であっても同様の作用効果を得ることができる。
本実施形態に係る光演算素子1は、開口部60の形状によって、出力光Cの強度を例えば非線形に変換することができる。次に、開口部60の形状と出力光Cの強度の関係について、具体例を示して詳しく説明する。
(開口部)
図2は、出力光Cの強度を入力光Aの強度に応じて非線形に変換する例を示す。図2(a)は、開口部60を、ダクト光Bを入射する方向から見た正面図である。図2(b)は、入力光Aの強度(横軸)と出力光Cの強度(縦軸)の関係を示す図である。
図2(a)に一点鎖線で示す円Bは、ダクト光Bのビーム形状である。なお、この例は、開口部60の面に対してダクト光Bが垂直に入射する例である。
開口部60のダクト光Bが通過する部分は窓61が形成される。窓61は、例えばヒトデ形である。窓61の形状によって定まる関数でダクト光の強度を変換することができる。
窓61の中を横切る直線60aは、膨張液20と位相整合部40の境界(以降、境界60a)である。境界60aの位置は、入力光Aの強度によって変化する。入力光Aの強度が大きいとこの例では膨張液20が膨張し、境界60aが膨張材保持部30と反対側に移動する。入力光Aの強度が小さいと、膨張液20が収縮し、位相整合部40は大気圧によって膨張材保持部30の側に移動するので、境界60aも膨張材保持部30の側に移動する。
例えば膨張液20を、入力光Aの強度が大きい場合に膨張し、入力光Aの強度が小さい場合に収縮する材料で構成したと仮定する。
その仮定において、入力光Aの強度が小さいと、例えば境界60aはαの位置にある。この場合、開口部60の開口部分のほとんどの領域(面積)は、位相整合部40で占められる。したがって、ダクト光Bのほとんどは位相整合部40を透過して出力光Cとなる(図2(b)の「α」)。
入力光Aの強度が少し強くなって膨張液20が膨張し境界60aがαからβの位置に少し近づくと、窓61のその大凡三角形の部分は(α付近)相似する関係で大きくなるので、その入力光Aの強度の減少に比例して出力光Cの強度が低下する(図2(b)の「α」の直線部分)。
更に、入力光Aの強度が強くなって境界60aがβの位置に移動すると、入力光Aを反射させる膨張液20の窓61内の面積が急激に大きくなるので、出力光Cの強度は急激に低下する(図2(b)の「β」)。境界60aの位置がβに変化した場合の出力光Cの強度は、入力光Aの強度が最小の場合の強度の大凡半分である。
更に、入力光Aの強度が強くなって境界60aがγの位置に移動すると、入力光Aの強度の変化に対する窓61内の膨張液20と位相整合部40との割合は、再び相似形で変化するようになる。したがって、境界60aの位置がγ付近に有る場合の出力光Cの入力光Aに対する変化はほぼ比例する関係となる。
以上説明したように、図2に示す例ではダクト光Bの強度を、入力光Aの強度に応じて非線形に変換することができる。つまり、開口部60の窓61の形状によって定まる関数でダクト光Bの強度を変換することができる。
(開口部の変形例)
図3は、開口部60の変形例を示す図である。図3に示す開口部60は、ダクト光Bの強度を線形に変換する窓61を持つ。図3(a)は図2(a)に、図3(b)は図2(b)に、それぞれ対応する。
図3(a)は、開口部60の窓61の形状が長方形である点で図2(a)と異なる。図3(b)の横軸と縦軸との関係は図2(b)と同じである。また、膨張液20と位相整合部40の組成も同じであり、膨張液20は入力光Aの強度が大きい場合に膨張し、入力光Aの強度が小さい場合に収縮するものと仮定する。
その仮定において、入力光Aの強度が小さいと、例えば境界60aはαの位置に移動する。この場合、開口部60の開口部分のほとんどの領域(面積)は、位相整合部40で占められる。したがって、ダクト光Bのほとんどは位相整合部40を透過して出力光Cとなる(図2(b)の「α」)。
更に、入力光Aの強度が強くなって境界60aがβの位置に移動すると、入力光Aを反射させる膨張液20の窓61内の割合はほぼ半分に減少するので、出力光Cの強度は約半分に低下する(図2(b)の「β」)。更に、入力光Aの強度が強くなって境界60aがγの位置に移動すると、出力光の強度は図3(b)のγで示す大きさに低下する。
境界60aがαからγに変化する間の出力光の強度の変化は、直線的に減少する。これは、窓61の形状が長方形であり、短辺の長さが固定であることによる。
このように図3に示す開口部60の窓61の形状によって、ダクト光Bの強度を、入力光Aの強度に応じて線形に変換することも可能である。要するに、開口部60の窓61の形状によって定まる任意の関数でダクト光Bの強度を変換することができる。
以上、開口部60の窓61の形状によって定まる任意の関数でダクト光Bを変換できることを説明した。他の変形例として、入力光の強度に対する出力光の強度の変化の仕方を変えることも可能である。次に、図2(b)の特性を逆転させた変形例について説明する。
(他の変形例)
図4は、図2(b)の特性を逆転させた開口部60の例を示す。図4(a)は図2(a)に、図4(b)は図(b)にそれぞれ対応する。
図4に示す開口部60は、膨張液21を備える点で図2の開口部と異なる。膨張液21は、入力光Aの強度が大きい場合に収縮し、入力光Aの強度が小さい場合に膨張する材料で構成される。
膨張液21は、入力光Aの強度が小さい場合に膨張するので、その場合の窓61内の境界60aの位置を図4(a)のγと仮定する。境界60aがγに位置する場合は、窓61のほとんどの部分を膨張液21で占める。したがって入力光Aは、そのほとんどが反射されるので。出力光Cの強度は小さくなる。
逆に、入力光Aの強度が大きい場合、膨張液21は収縮するので境界60aは膨張材保持部30側に近づく(図4(b)のα)。この場合は、窓のほとんどの部分を位相整合部40が占める。その結果、入力光Aのほとんどが透過するので出力光Bの強度は大きくなる。
なお、γとαとの間の出力光Cの入力光Aに対する変化は、窓61の形状が同じであるため図2(b)と同様に非線形に変化する。このように膨張液20から膨張液21のように組成を変えることで、光演算素子1の論理を反転させることができる。
なお、光演算素子1の論理を反転させる方法としては、経路50の開孔側の境界を用いる方法も考えられる。経路50の開孔側の境界は、位相整合部40と空気層(参照符号省略)の境界である。この境界を用いた場合を図4(a)の例で説明すると、膨張液21が膨張すると位相整合部40の窓61内の割合が増える。よって、上記の説明とは逆に出力光Cの強度は大きくなる。
(多層ニューラルネットワーク)
本実施形態に係る光演算素子1を、多層に縦続接続させて多層ニューラルネットワークを構成することができる。
図5は、本実施形態に係る多層ニューラルネットワークの構成例を模式的に示す図である。図5に示す多層ニューラルネットワーク100は、上記の光演算素子1を2層以上、縦続に接続したものである。
1層目の光演算素子1の出力光Zは、2層目の光演算素子1の入力光を生成する乗算器101に入力される。乗算器101は、出力光Zに重みwを乗じて加算器103の一方の入力に出力する。
加算器103は、乗算器101の出力と乗算器102の出力を加算して光演算素子1の入力光を生成する。乗算器102の出力は、図示しない光演算素子の出力光Zに重みwを乗じたものである。
2層目の光演算素子1は、外部から取り込むダクト光Bを、入力光Aに相当する加算器103が出力する積和信号で変換した出力光Zを生成する。3層目以降の光演算素子1が生成する出力光Zについても、当該出力光Zを生成するための構成は、2層目の光演算素子1と同じである。図中の参照符号の番号を更新して表記し、その説明は省略する。
以上説明したように本実施形態に係る多層ニューラルネットワーク100は、光演算素子1をN(N≧2)個縦続接続させた多層ニューラルネットワークであって、n(n=2,3,…,N)層目の光演算素子の入力光Aは、n−1層目の光演算素子の出力光Zn−1を含む。
この構成によれば、各層の光演算素子1のそれぞれに一定強度のダクト光Bが入力され、該ダクト光Bが前層n−1の光演算素子1n−1の出力光Zn−1で変換された出力光Zを生成する。したがって、多層に縦続接続された後方の光演算素子1の出力光Zの強度は減衰しない。その結果、光電変換が不要であり、多層ニューラルネットワークを無電力化することができる。
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態に係る光演算素子の構成例を模式的に示す図である。図6に示す光演算素子2は、光演算素子1(図1)に対してダクト光Bを反射するセパレータ70を備える点で異なる。セパレータ70は、膨張液20と位相整合部40の間に配置される。
セパレータ70は、ダクト光Bを反射させる材料で構成される。セパレータ70は、所定の量の例えば水銀等で構成してもよい。
本実施形態の光演算素子2によれば、ダクト光Bはセパレータ70で反射されるので、膨張液20の作用を膨張収縮に特化させることができる。その結果、ダクト光Bを反射するのには適さないが膨張収縮に優れた膨張液20を用いることができ、光演算素子2の性能を向上させることができる。また、光演算素子2の設計の自由度を向上させることができる。
以上説明したように本実施形態の光演算素子1,2によれば、光電変換を行うことなく、多層化した光ニューラルネットワークを構築できる。また、本実施形態の多層ニューラルネットワーク100によれば、各層のそれぞれに外部からダクト光Bが導入されるので、光信号と電気信号を用いた演算を交互に行う必要がない。その結果、演算を無電力化することができる。
なお、本発明は上記した例に限定されない。開口部60の窓61は、ヒトデ形、長方形の例を示して説明したが、窓形状は多様の形状が考えられる。また、入力光A、ダクト光B、及び出力光Cは、それぞれ1個の例で説明したが、一つの筐体10にそれぞれの光を複数入出力させてもよい。
また、経路50の膨張材保持部30と反対側の部分は、大気で満たされる例で説明を行ったが、窒素等の気体を用いその圧力を、所定の圧力になるように制御してもよい。このように本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で変形が可能である。
なお、光演算素子1,2の加工方法について具体例を示した説明を行わなかったが、当該加工については既存の半導体プロセス及びマイクロマシン加工技術の全てを用いることができる。
1、1〜1、2:光演算素子
10:筐体
20、21:膨張液
20a:膨張材
20b:駆動液
30:膨張材保持部
40:位相整合部
50:経路
60:開口部
61:窓
60a:境界
100:多層ニューラルネットワーク
101〜101、102〜102:乗算器
103〜103:加算器
A:入力光
B:ダクト光(ビーム形状)
C:出力光

Claims (5)

  1. 入力光の強度に応じて膨張収縮する膨張液を保持した膨張材保持部と、
    前記膨張材保持部に接続され、前記膨張液の膨張収縮に伴う移動によって移動する位相整合部を保持した経路と、
    前記経路の側面に配置され、該経路を挟んで一方の外部から取り込むダクト光を前記位相整合部の移動に従って反射または透過させ、前記一方の反対側の外部に前記ダクト光を透過させる開口部と
    を備えることを特徴とする光演算素子。
  2. 入力光の強度に応じて膨張収縮する膨張材及び駆動液を保持した膨張材保持部と、
    前記膨張材保持部に接続され、前記膨張材の膨張収縮に伴う前記駆動液の移動によって移動する位相整合部を保持した経路と、
    前記経路の側面に配置され、該経路を挟んで一方の外部から取り込むダクト光を前記位相整合部の移動に従って反射または透過させ、前記一方の反対側の外部に前記ダクト光を透過させる開口部と
    を備えることを特徴とする光演算素子。
  3. 請求項1又は2に記載した光演算素子において、
    前記開口部は、
    該開口部の窓の形状によって定まる関数で前記ダクト光の強度を変換するものであることを特徴とする光演算素子。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載した光演算素子において、
    前記膨張液もしくは前記駆動液と前記位相整合部との間に配置され、前記ダクト光を反射させるセパレータを備えることを特徴とする光演算素子。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載した光演算素子をN(N≧2)個縦続接続させた多層ニューラルネットワークであって、
    n(n=2,3,…,N)層目の光演算素子の前記入力光は、n−1層目の光演算素子の出力光を含む
    ことを特徴とする多層ニューラルネットワーク。
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