JP2019101792A - チャネル状態予測装置、無線通信装置、チャネル状態予測方法、および、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑に無線環境が変化する状況においても、高精度で無線環境状況を予測する無線通信装置を実現する。【解決手段】無線通信装置100では、例えば、チャネルの空/塞の状態を示すシリアルデータから、確率的ニューラルネットワーク等を用いたモデルに適用しやすい行列のデータである予測用行列データPと、目標行列データTとを取得する。そして、無線通信装置100では、予測用行列データPおよび目標行列データTに対応するクラスを設定し、予測用行列データPを入力データとし、目標行列データTに基づいて生成したデータを教師データとして、学習モデルを最適化させることで学習処理を行う。また、無線通信装置100では、学習処理により最適化した学習モデルを用いて、無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データの将来のデータを予測する予測処理を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信に使用されるチャネル状態の予測処理の技術に関する。
従来の無線通信方式、たとえば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化が行なわれた無線通信システムであるLTE(Long Term Evolution)リリース8(Rel-8)は、最大20MHzの帯域を利用して通信を行うことが可能である。
さらに、LTEの発展版であるLTE−A(Long Term Evolution-Advanced)では、LTEとの後方互換性を確保しつつ、更なる高速伝送を実現するため、LTEでサポートされる帯域幅を基本単位としたコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を複数束ねて同時に用いるキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)技術が採用されている。これにより、LTE−Aでは、最大で5CC(100MHz幅)を用いて100MHz幅の広帯域伝送が実現可能である。ただし、このようなキャリアアグリゲーションは、近接する周波数バンドでの異なるチャネルを用いた伝送である。
上記のような高速化が図られてはいるものの、近年、スマートフォン等の高機能な携帯端末の普及に伴って、移動通信トラフィックの需要が急激に増大している。その結果、従来からの無線LAN(Local Area Network)の利用拡大に加え、スマートフォンの普及によるモバイルデータトラフィックの増大により無線LANへのオフロードが進展し、免許不要帯域(2.4GHz帯、5GHz帯)でのトラフィックが急増している。
また、IoT(Internet Of Things)やM2M(Machine to Machine)に関する技術が多くのシステムに適用される傾向にあり、上記周波数帯および920MHz帯の更なる逼迫が懸念され、これらの周波数帯の周波数利用効率向上は喫緊の課題となっている。
ここで、無線リソースの利用状況は時間・場所・周波数帯や無線チャネル等によって変動するため、一部の周波数帯(や無線チャネル)のみが混雑する状況が発生し得る。
つまり、無線システム全体として無線リソースに空きがある場合であっても、輻輳が発生するおそれがある。既存の自営系無線システム(例えばIEEE802.11無線LAN)は単一の周波数帯を用いるか、予め使用する帯域をひとつ決めてから通信を行う。例えば、IEEE802.11nは2.4GHz帯と5GHz帯のいずれを使用するかを設定してから使用する。このため、既存の自営系無線システム全体として無線リソースに空きがある場合であっても、輻輳が発生するおそれがある。
ここで、無線通信リソースの有効利用を図るためコグニティブ無線技術が注目されている。「コグニティブ無線技術」とは、無線端末が周囲の電波の利用状況を認識し、その状況に応じて利用する無線通信リソースを変えることをいう。コグニティブ無線技術には、異なる無線通信規格を状況に応じて選択して使うヘテロジニアス型と、無線端末が空き周波数を探し出して必要な通信帯域を確保する周波数共用型とがある。
ヘテロジニアス型においては、コグニティブ無線機は、周辺で運用されている複数の無線システムを認識し、各システムの利用度や実現可能な伝送品質に関する情報を入手し、適切な無線システムに接続する。即ち、ヘテロジニアス型のコグニティブ無線は、周辺に存在する無線システムの利用効率を高めることにより、間接的に周波数資源の利用効率を高めるものである。
一方、周波数共用型においては、コグニティブ無線機は、他の無線システムが運用されている周波数帯域において、一時的、または局所的に利用されていない周波数資源(これは、white spaceと呼ばれる)の存在を検知し、これを利用して信号伝送を行う。即ち、周波数共用型のコグニティブ無線は、ある周波数帯域における周波数資源の利用効率を直接的に高めるものである。
そして、上述したような免許不要帯域におけるトラフィックの増大の問題を解決する一手法として、使用周波数帯の異なる複数の無線LAN規格(例えば、2.4GHz帯無線LAN規格と5GHz帯無線LAN規格)を選択あるいは並行利用する、ヘテロジニアス型コグニティブ無線的アプローチが考えられる(たとえば、特許文献1、特許文献2)。
しかし、このヘテロジニアス型コグニティブ無線的アプローチでは送信データを適宜分割し、それぞれどの周波数帯で伝送するかを事前に振り分けておく必要がある。この結果、各周波数帯の混雑度合いによっては使用周波数帯によって伝送遅延が大きく異なったり、データが宛先に到着する順番が入れ替わったりする、等の問題が新たに発生してしまう。
そこで、互いに大きく分離した複数の周波数帯、たとえば、2.4GHz帯無線LANと5GHz帯無線LANにおいて、既存システムと周波数を共用して、コグニティブな無線通信を実現することが望ましい。
しかしながら、複数の互いに分離した周波数帯域で同時並行に通信をする場合に、どのようなデータの分配を行い、送信タイミングをどのように決定すべきかについては、必ずしも明らかでない。
そこで、複数周波数帯(各周波数帯の中では1つ以上の無線チャネル)の利用状況(各無線チャネルの空き状況など)を観測し、このような観測結果に基づいて、送信のタイミングや使用する無線チャネルを制御するということが考えられる。具体的には、各無線チャネルがいつまで利用可能であるか、あるいはいつから利用可能であるかに応じて、送信のタイミングと使用する無線チャネルとを決定する。
ただし、このような送信制御には、過去の観測結果から、将来の利用状況の予測をすることが必要になる。
このとき、フレーム送信を試みる度に空き状況やビジー確率(ビジー状態である確率)等を頻繁に予測する必要があることを考えると、予測アルゴリズム(予測方法)は、高速かつ高精度な予測データを取得できるものであることが好ましい。
数多くの無線装置が無線伝送を行い、種々の通信トラフィックが混在している状況下では、無線リソース利用パターンが複雑化していると考えられる。そのような状況に対する簡易な表現でのモデル化が非常に困難である。そのため、予測アルゴリズム(予測方法)の設計や複雑さの低減などが重要な課題である。
ここで、無線通信の利用状況を予測するための従来技術としては、以下のようなものがある。
非特許文献1では、AR(autoregressive)法に基づく無線リソース利用率(COR : channel occupation ratio)の予測アルゴリズムを提案している。
非特許文献2では、隠れマルコフモデルを用いてトラフィックをモデル化し、CORの予測を行っている。また、非特許文献3では、autoregressive integrated moving average (ARIMA)モデルを使ってCORの解析や予測を行っている。
非特許文献4では、実測結果に基づき無線チャネルの利用モデルの検討を行っている。また、チャネル状況の予測手法について概説している。
特開2011−211433号明細書 特開2013−187561号明細書
S. Kaneko, S. Nomoto, T. Ueda, S. Nomura, and K. Takeuchi, "Predicting radio resource availability in cognitive radio-an experimental examination," in Proc. CrownCom, Singapore, pp. 1-8, May 2008. E. Chatziantoniou, B. Allen and V. Velisavljevic, "An HMM-based spectrum occupancy predictor for energy efficient cognitive radio," IEEE PIMRC, London, pp. 601-605, Sept. 2013. Z. Wang and S. Salous, "Spectrum occupancy statistics and time series models for cognitive radio," J. Signal Process. Syst., vol. 62, no. 2, pp. 145-155, Feb. 2011. Y. Chen and H.S. Oh, "A Survey of Measurement-Based Spectrum Occupancy Modeling for Cognitive Radios," IEEE Communications Surveys & Tutorials, vol. 18, no. 1, pp. 848-859, First quarter 2016.
しかしながら、上記の技術では、高速かつ高精度に、無線環境状況(例えば、チャネルの空/塞の状態)を予測することは困難である。例えば、無線信号の反射波が多い狭い空間では、当該空間内での物の移動等により無線環境が複雑に変化する。このような複雑に無線環境が変化する状況において、上記の技術では、高速かつ高精度に、無線環境状況(例えば、チャネルの空/塞の状態)を予測することは困難である。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、複雑に無線環境が変化する状況においても、高速かつ高精度に、無線環境状況(例えば、チャネルの空/塞の状態)を予測するチャネル状態予測装置、無線通信装置、チャネル状態予測方法、および、プログラムを実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、予測用データ取得部と、予測処理部と、を備えるチャネル状態予測装置である。
予測用データ取得部は、無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データから、予測用行列データPと目標行列データTを取得する。
予測処理部は、予測用データ取得部により取得された予測用行列データPおよび目標行列データTに対応するクラスを設定し、予測用行列データPを入力データとし、目標行列データTに基づいて生成したデータを教師データとして、学習モデルを最適化させることで学習処理を行うとともに、学習処理により最適化した学習モデルを用いて、無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データの将来のデータを予測する予測処理を実行する。
このチャネル状態予測装置では、例えば、チャネルの空/塞の状態を示すシリアルデータ(B/Iデータ)から、確率的ニューラルネットワーク等を用いたモデルに適用しやすい行列のデータである予測用行列データPと、目標行列データTとを取得する。そして、このチャネル状態予測装置では、予測用行列データPおよび目標行列データTに対応するクラスを設定し、予測用行列データPを入力データとし、目標行列データTに基づいて生成したデータを教師データとして、学習モデルを最適化させることで学習処理を行う。また、このチャネル状態予測装置では、学習処理により最適化した学習モデルを用いて、無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データの将来のデータを予測する予測処理を実行する。したがって、このチャネル状態予測装置では、高速かつ高精度に、無線環境状況(例えば、チャネルの空/塞の状態)を予測することができる。
なお、「学習モデルを最適化させる」とは、例えば、学習モデルの特性を決定するパラメータを調整し、所定の予測精度(学習モデルによる予測処理の精度)を確保できると判定されたときののパラメータを最適パラメータとして取得し、当該最適パラメータによる特性を実現する学習モデル(学習済みモデル)を取得することをいう。
第2の発明は、第1の発明であって、学習モデルは、パラメータθにより調整されるものである。
学習モデルの入力データをxとし、学習モデルの出力データをyとし、入力データxが学習モデルに入力されたときに出力データyが出力される条件付き確率をP(y|x)とすると、
予測処理部は、
Figure 2019101792
に相当する処理を行うことで、前記最適化した学習モデルの最適パラメータθ_optを取得する。
これにより、このチャネル状態予測装置では、学習処理により取得した最適パラメータθ_optにより学習モデルを設定することで、学習済みモデルを取得することができる。
なお、パラメータθは、例えば、スカラー、ベクトル、テンソルである。
第3の発明は、第2の発明であって、パラメータθは、
(1)前記予測用行列データPの行数N
(2)前記予測用行列データPの列数Nc、
(3)前記目標行列データTの列数k、
の少なくとも1つを含む。
これにより、このチャネル状態予測装置では、上記(1)〜(3)のデータに基づいて最適化された最適パラメータθ_optを取得することができる。
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明であって、予測用データ取得部は、無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データから導出した無線リソース利用率のデータを用いて予測用行列データPを取得する。
これにより、このチャネル状態予測装置では、無線リソース利用率のデータを用いて取得した予測用行列データPを用いて、学習処理、予測処理を行うことができる。
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明であって、予測処理部は、確率的ニューラルネットワークを用いた学習モデルにより学習処理および予測処理を実行する。
これにより、このチャネル状態予測装置では、確率的ニューラルネットワークを用いた学習モデルにより学習処理および予測処理を実行することができる。
第6の発明は、第5の発明であって、予測用行列データPがN行の行列データであり、予測用行列データPがデータData_Pとして予測処理部に入力されるものとし、データData_Pの各行のデータをベクトルv、v、・・・、v(N=N)とし、
第c番目のクラスに対応し学習モデルが最適化されたときの予測用行列データPの各行のデータをベクトルvc,1、vc,2、・・・、vc,N(N=N)とし、第c番目のクラスの放射基底関数データをgとすると、
予測処理部は、下記数式に相当する処理により、データData_Pが入力されたときの第c番目のクラスの放射基底関数データg(Data_P)を取得し、取得した第c番目のクラスの放射基底関数データg(Data_P)に基づいて、予測処理を実行する。
Figure 2019101792
σ:第c番目のクラスの標準偏差
これにより、このチャネル状態予測装置では、データData_Pの各行のデータにより、PNNのシナプスの重み付けデータを設定する。このようにして設定したPNNを用いて、このチャネル状態予測装置では、所定のパラメータ(例えば、放射基底関数の標準偏差σ、N、N等)を調整することで学習処理を行うことができる。また、このチャネル状態予測装置の学習処理では、PNNの隠れ層においてクラスを追加/置換することで、PNNに設定されているクラスを調整することができ、予測精度の高いモデルを高速に構築することができる。そして、このチャネル状態予測装置では、学習処理により最適化したモデル(PNN)を用いて、予測処理を行うことで、高精度の予測処理(チャネルの空/塞の状態の将来データの予測処理)を行うことができる。
したがって、このチャネル状態予測装置では、複雑に無線環境が変化する状況においても、高速かつ高精度に、無線環境状況(例えば、チャネルの空/塞の状態)を予測することができる。
第7の発明は、第6の発明であって、予測処理部で設定されているクラスの数をM個(M:自然数)としたとき、
クラスごとに取得した放射基底関数データg(Data_P)に基づいて、クラス評価値データD2を、
Figure 2019101792
として取得するとともに、
max_D2=max(g(Data_P),・・・,g(Data_P))
max():要素の最大値を取得する関数
により、クラス評価値データD2の要素のうち最大値をとる要素をmax_D2として取得するクラス評価値取得部をさらに備える。
これにより、このチャネル状態予測装置では、クラスごとに取得した放射基底関数データg(Data_P)に基づいて、クラス評価値データD2を取得することができる。
また、このチャネル状態予測装置では、クラス評価値データD2の要素のうち最大値をとる要素をmax_D2として取得することができる。
第8の発明は、第7の発明であって、サンプル時刻tにおいて取得されるデータD2をデータD2(t)とし、データD2(t)の重み付けデータをwとし、pが自然数であるものとすると、
Figure 2019101792
に相当する処理を実行することで、データD3を取得する平滑処理部をさらに備える。
なお、「サンプル時刻」とは、例えば、離散時間において、データをサンプルするタイミングの時刻をいう。サンプル時刻は、例えば、データをサンプルするクロック信号の周波数(クロック周波数)により決定される。
これにより、このチャネル状態予測装置では、データD2に平滑処理を施したデータD3を取得することができる。そして、このチャネル状態予測装置において、データD3を用いて予測処理を行うことで、特異値やノイズによる影響を低減させることができ、その結果、安定して高精度な予測処理を実行することができる。
また、このチャネル状態予測装置では、平滑化処理の対象を決定するpを特定の無線チャネルの環境に応じて設定することで、当該無線チャネルの環境に応じた最適な平滑化処理を行うことができる。例えば、pは、10〜100の範囲に含まれる値に設定される。
第9の発明は、第6から第8のいずれかの発明であって、学習モデルは、パラメータθにより調整されるものである。
パラメータθは、
(1)予測用行列データPの行数N
(2)予測用行列データPの列数Nc、
(3)目標行列データTの列数k、
(4)第c番目のクラスの標準偏差σ
の少なくとも1つを含む。
これにより、このチャネル状態予測装置では、上記(1)〜(4)のデータに基づいて最適化された最適パラメータθ_optを取得することができる。
第10の発明は、第1から第9のいずれかの発明であって、予測処理部は、1つの予測用行列データPを取得するために必要な無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データを取得する期間を1単位としたとき、R単位(R:自然数)ごとに、取得される予測用行列データPを用いて、学習処理を実行する。
これにより、このチャネル状態予測装置では、R単位(Rブロック)ごとに、再学習を行うことができるため、無線環境が急激に変化した場合であっても、再学習により、素早く最適化モデルを取得することができる。その結果、このチャネル状態予測装置では、無線環境が急激に変化した場合であっても、高速かつ高精度に、無線環境状況(例えば、チャネルの空/塞の状態)を予測することができる。
第11の発明は、第10の発明であって、予測処理部は、予測処理を行っているときの予測精度を取得し、取得した予測精度に応じて、学習処理を実行する間隔を決定する数値Rを調整する。
これにより、このチャネル状態予測装置では、学習処理(再学習)を実行する間隔を決定する数値Rを動的に変更することができる。
第12の発明は、第10の発明であって、予測処理部は、
Q個(Q:自然数)のRを、R[1],R[2],・・・,R[Q]とし、
R[1]<R[2]<・・・<R[Q]
を満たすように設定し、
R=R[i](i:自然数、1≦i≦Q)のときの予測精度PCE(0≦PCE≦1)を正解データを取得した確率PCE(0≦PCE≦1)として取得し、
Rを、R[1]からR[Q]まで順番に変化させたとき、
PCE/PCEi−1<Th
Th:閾値
を初めて満たすときのiをi0として取得し、
Rを、
R=R[i0]
として設定する。
これにより、このチャネル状態予測装置では、予測精度PCEが、閾値Thで決定される所定の精度に到達したときのR(=R[i0])を取得することができ、当該R(=R[i0])間隔で、再学習を行うことができる。つまり、このチャネル状態予測装置では、閾値Thで決定される所定の精度を実現することができる最大の間隔R(=R[i0])で最学習を行うため、再学習の頻度を最小限に抑えつつ、高精度で予測処理を行うことができる。
第13の発明は、第10から第12のいずれかの発明であって、学習モデルは、パラメータθにより調整されるものである。
パラメータθは、
(1)予測用行列データPの行数N
(2)予測用行列データPの列数Nc、
(3)目標行列データTの列数k、
(4)R、
の少なくとも1つを含む。
これにより、このチャネル状態予測装置では、上記(1)〜(4)のデータに基づいて最適化された最適パラメータθ_optを取得することができる。
第14の発明は、送信部と、受信部と、チャネル利用状況観測部と、第1から第13のいずれかの発明であるチャネル状態予測装置と、を備える無線通信装置である。
送信部は、データに対して送信処理を実行することで無線信号を生成する。
受信部は、無線信号に対して受信処理を実行することで当該無線信号により搬送されたデータを取得する。
チャネル利用状況観測部は、送信部および受信部の少なくとも一方を制御することで、無線信号の通信に使用されるチャネルの利用状況を観測する。
これにより、第1から第8のいずれかの発明であるチャネル状態予測装置を用いた無線通信装置を実現することができる。
第15の発明は、予測用データ取得ステップと、予測処理ステップと、を備えるチャネル状態予測方法である。
予測用データ取得ステップは、無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データから、予測用行列データPと目標行列データTを取得する。
予測処理ステップは、予測用データ取得ステップにより取得された予測用行列データPおよび目標行列データTに対応するクラスを設定し、予測用行列データPを入力データとし、目標行列データTに基づいて生成したデータを教師データとして、学習モデルを最適化させることで学習処理を行うとともに、学習処理により最適化した学習モデルを用いて、無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データの将来のデータを予測する予測処理を実行する。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏するチャネル状態予測方法を実現することができる。
第16の発明は、第15の発明であるチャネル状態予測方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
これにより、第1の発明と同様の効果を奏するチャネル状態予測方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを実現することができる。
本発明によれば、複雑に無線環境が変化する状況においても、高速かつ高精度に、無線環境状況(例えば、チャネルの空/塞の状態)を予測するチャネル状態予測装置、無線通信装置、チャネル状態予測方法、および、プログラムを実現することができる。
第1実施形態に係る無線通信装置100の概略構成図。 第1実施形態に係る無線通信装置100の予測部4の概略構成図。 予測処理部43を確率的ニューラルネットワークPNNを用いて構成する場合の予測処理部43の概略構成図を示す図。 第1実施形態に係る無線通信装置100のパラメータ調整部44の概略構成図。 チャネルのビジー状態/アイドル状態を示す時系列のデータXiについて説明するための図。 シリアルデータDs1から予測処理用データData_Pと、目標データData_Tとを生成する方法を説明するための図。 入力データx(データData_P)と、各クラスの放射基底関数データgcとの関係を示すグラフ。 入力データx(データData_P)と、各クラスの放射基底関数データgcとの関係を示すグラフであり、予測処理部43での追加処理を説明するための図。 入力データx(データData_P)と、各クラスの放射基底関数データgcとの関係を示すグラフ。 第1番目のクラス(クラス1)における予測処理用データData_P(=Data_P1(行列P1))と、目標データData_T(=Data_T1(行列T1))とを示す図。 第2番目のクラス(クラス2)における予測処理用データData_P(=Data_P2(行列P2))と、目標データData_T(=Data_T2(行列T2))とを示す図。 第3番目のクラス(クラス3)における予測処理用データData_P(=Data_P3(行列P3))と、目標データData_T(=Data_T3(行列T3))とを示す図。 再学習を説明するための図。 シリアルデータDs1からCORデータの予測処理用データData_Pcと、B/Iデータの目標データData_Tとを生成する方法を説明するための図。 CPUバス構成を示す図。
[第1実施形態]
第1実施形態について、図面を参照しながら、以下、説明する。
<1.1:無線通信装置の構成>
図1は、第1実施形態に係る無線通信装置100の概略構成図である。
図2は、第1実施形態に係る無線通信装置100の予測部4の概略構成図である。
無線環境状況予測システム1000は、図1に示すように、無線装置A1と、サーバSvrとを備える。無線装置A1は、有線あるいは無線のネットワークにより、サーバSvrと接続されており、無線装置A1とサーバSvrとは、互いに通信を行うことができる。
無線通信装置100は、図1に示すように、送信部1と、受信部2と、チャネル利用状況観測部3と、予測部4と、送信用アンテナAnt_txと、受信用アンテナAnt_rxとを備える。
送信部1は、図1に示すように、ECC部11と、インターリーブ部12と、無線フレーム生成部13と、送信側RF部14と、アクセス制御部15と、を備える。
ECC部11は、データDinを入力し、データDinに対して誤り訂正符号化処理を実行する。そして、ECC部11は、誤り訂正符号化処理後のデータをデータDt1としてインターリーブ部12に出力する。
インターリーブ部12は、ECC部11から出力されるデータDt1を入力し、データDt1に対してインターリーブ処理を実行する。そして、インターリーブ部12は、インターリーブ処理後のデータをデータDt2として、無線フレーム生成部13に出力する。
無線フレーム生成部13は、インターリーブ部12から出力されるデータDt2と、アクセス制御部15から出力される制御信号CTL1とを入力する。無線フレーム生成部13は、制御信号CTL1に基づいて、データDt2に対してベースバンド処理(OFDMのベースバンド処理)を実行する。つまり、無線フレーム生成部13は、データDt2に対して、シリアル/パラレル変換、マッピング処理、逆FFT変換、ガードインターバル(GI)付加処理、D/A変換を行うことで、ベースバンドOFDM信号を取得する。そして、無線フレーム生成部13は、取得したベースバンドOFDM信号を信号Dt3として送信側RF部に出力する。
送信側RF部14は、無線フレーム生成部13から出力されるベースバンドOFDM信号Dt3と、アクセス制御部15から出力される制御信号CTL2と、送信用発振器Ocr1から出力される参照周波数信号fr_txとを入力する。送信側RF部14は、制御信号CTL2に基づいて、ベースバンドOFDM信号Dt3に対して、送信用発振器Ocr1から出力される参照周波数信号fr_txを用いた直交変調処理、アップコンバート処理、電力増幅処理を実行することで、搬送帯域OFDM信号を取得する。そして、送信側RF部14は、取得した搬送帯域OFDM信号を送信用アンテナAnt_txに出力する。
また、送信側RF部14は、チャネル利用状況観測部3と接続されており、チャネル利用状況観測部3からの指令により、キャリアセンス、あるいは、チャネルセンスを実行し、その実行結果を示す信号をチャネル利用状況観測部3に出力する。
送信用発振器Ocr1は、参照周波数信号fr_txを生成し、生成した参照周波数信号fr_txを送信側RF部14に出力する。
アクセス制御部15は、無線フレーム生成部13を制御するための制御信号CTL1を生成し、所定のタイミングで、制御信号CTL1を無線フレーム生成部13に出力する。また、アクセス制御部15は、送信側RF部14を制御するための制御信号CTL2を生成し、所定のタイミングで、制御信号CTL2を送信側RF部14に出力する。また、アクセス制御部15は、予測部4から制御信号CTL3を入力し、制御信号CTL3に基づいて、制御信号CTL1、CTL12を生成する。
送信用アンテナAnt_txは、外部へRF信号(搬送帯域OFDM信号)を送信するためのアンテナである。送信用アンテナAnt_txは、送信側RF部14からの搬送帯域OFDM信号を入力し、搬送帯域OFDM信号を外部に送信する。
受信用アンテナAnt_rxは、外部からのRF信号(搬送帯域OFDM信号)を受信するためのアンテナである。受信用アンテナAnt_rxは、受信したRF信号(搬送帯域OFDM信号)を信号Dr1として、受信側RF部21に出力する。なお、受信用アンテナAnt_rxは、送信用アンテナAnt_txと共用してもよい。つまり、無線装置A1において、送信用アンテナAnt_txおよび受信用アンテナAnt_rxを設ける代わりに、1つの送受信用アンテナを設けるようにしてもよい。
受信部2は、図1に示すように、受信側RF部21と、受信用発振器Ocr2と、同期処理部22と、ベースバンド処理部23と、デインターリーブ部24と、ECC部25と、を備える。
受信側RF部21は、受信用アンテナAnt_rxからの搬送帯域OFDM信号Dr1と、受信用発振器Ocr2から出力される参照周波数信号fr_rxとを入力する。受信側RF部21は、搬送帯域OFDM信号Dr1に対して、増幅処理、参照周波数信号fr_rxに基づくダウンコンバート処理、自動周波数制御処理(AFC処理)、参照周波数信号fr_rxに基づく直交復調処理、A/D変換処理を実行することで、復調搬送帯域OFDM信号を信号Dr2として取得する。そして、受信側RF部21は、復調搬送帯域OFDM信号Dr2を同期処理部22およびベースバンド処理部23に出力する。
また、受信側RF部21は、チャネル利用状況観測部3と接続されており、チャネル利用状況観測部3からの指令により、キャリアセンス、あるいは、チャネルセンスを実行し、その実行結果を示す信号をチャネル利用状況観測部3に出力する。
同期処理部22は、受信側RF部21から出力される復調搬送帯域OFDM信号Dr2を入力し、入力された復調搬送帯域OFDM信号Dr2に基づいて、同期処理を実行する。同期処理部22は、同期処理により、OFDMシンボルの始まりを検出するためのシンボルタイミング同期などに使用される同期タイミング信号Sig_Syncを取得する。そして、同期処理部22は、取得した同期タイミング信号Sig_Syncをベースバンド処理部23に出力する。また、同期処理部22は、復調搬送帯域OFDM信号Dr2のプリアンブル部の信号(プリアンブル信号)から受信用発振器Ocr2の周波数オフセットの検出を行い、受信用発振器Ocr2の発振周波数を制御するための信号(発振周波数制御信号)fs_ctlを生成し、生成した発振周波数制御信号fs_ctlを受信用発振器Ocr2に出力する。
受信用発振器Ocr2は、同期処理部22から出力される発振周波数制御信号fs_ctlを入力し、発振周波数制御信号fs_ctlに基づいて、受信側RF部21の処理動作の基準となるクロック信号である参照周波数信号fr_rxを生成する。そして、受信用発振器Ocr2は、生成した参照周波数信号fr_rxを受信側RF部21に出力する。
ベースバンド処理部23は、受信側RF部21から出力される復調搬送帯域OFDM信号Dr2と、同期処理部22から出力される同期タイミング信号Sig_Syncとを入力する。ベースバンド処理部23は、同期タイミング信号Sig_Syncに基づいて、ガードインターバル(GI)除去処理、FFT変換、デマッピング処理、パラレル/シリアル変換を行うことで、復調ベースバンドOFDM信号を信号Dr3として取得する。そして、ベースバンド処理部23は、取得した復調ベースバンドOFDM信号Dr3をデインターリーブ部24に出力する。
デインターリーブ部24は、ベースバンド処理部23から出力される復調ベースバンドOFDM信号Dr3を入力する。デインターリーブ部24は、復調ベースバンドOFDM信号Dr2に対してデインターリーブ処理を実行し、デインターリーブ処理後の信号(データ)を信号(データ)Dr4として取得する。そして、デインターリーブ部24は、取得したデータDr4をECC部25に出力する。
ECC部25は、デインターリーブ部24から出力されるデータDr4を入力し、データDr4に対してエラー訂正処理を実行する。ECC部25は、エラー訂正処理後のデータをデータDoutとして出力する。
チャネル利用状況観測部3は、各周波数帯(各周波数帯の中では1つ以上の無線チャネル)の利用状況(各無線チャネルの空き状況など)を観測するために、キャリアセンス、および/または、チャネルセンスを実行するための指令信号を生成する。そして、チャネル利用状況観測部3は、生成した指令信号を、送信側RF部14、および/または、受信側RF部21に出力することで、キャリアセンス、および/または、チャネルセンスを実行する。
また、チャネル利用状況観測部3は、受信電力を取得するための指令信号を、送信側RF部14、および/または、受信側RF部21に出力し、無線装置A1の受信電力を取得する。また、取得した受信電力の値を所定の期間観測することで、無線リソース利用率(COR:channel occupation ratio)を取得する。そして、チャネル利用状況観測部3は、取得した受信電力および/または無線リソース利用率CORを含むデータをデータData1として予測部4に出力する。
予測部4は、図2に示すように、シリアルデータ取得部41と、予測用データ取得部42と、予測処理部43と、パラメータ調整部44と、平滑処理部45と、制御信号生成部46と、を備える。
シリアルデータ取得部41は、チャネル利用状況観測部3から出力されるデータData1を入力し、データData1に基づいて、シリアルデータを生成し、生成したシリアルデータをデータDs1として、予測用データ取得部42およびパラメータ調整部44に出力する。
なお、シリアルデータは、例えば、チャネル(無線通信装置100が使用(あるいは監視)している無線チャネル)のアイドル状態、ビジー状態の時系列における状態遷移を示すデータである。例えば、アイドル状態を「0」で表し、ビジー状態を「1」で表したとき、
(1)時刻t1〜t2の期間、チャネルがアイドル状態(「0」)であり、
(2)時刻t2〜t3の期間、チャネル状態がビジー状態(「1」)であり、
(3)時刻t3〜t4の期間、チャネル状態がアイドル状態(「0」)であるとき、
時刻t1〜t4の期間のチャネルのアイドル/ビジー状態の時系列における状態遷移を示すデータであるシリアルデータDs1は、「010」と表現される。
予測用データ取得部42は、シリアルデータ取得部41から出力されるシリアルデータDs1と、パラメータ調整部44から出力される第1パラメータθ1と、無線通信装置100の各機能部を制御する制御部(不図示)から出力されるモード制御信号CTL_modeと、を入力する。予測用データ取得部42は、モード制御信号CTL_modeにより、学習モードまたは予測モードに設定される。
予測用データ取得部42は、学習モードにおいて、第1パラメータθ1に基づいて、シリアルデータDs1から予測処理用データData_Pと、目標データData_Tとを生成する。そして、予測用データ取得部42は、学習モードにおいて、生成した予測処理用データData_Pおよび目標データData_Tを予測処理部43に出力し、目標データData_Tをパラメータ調整部44に出力する。
予測用データ取得部42は、予測モードにおいて、第1パラメータθ1に基づいて、シリアルデータDs1から予測処理用データData_Pを生成する。そして、予測用データ取得部42は、予測モードにおいて、生成した予測処理用データData_Pを予測処理部43に出力する。
予測処理部43は、予測用データ取得部42から出力される予測処理用データData_Pおよび目標データData_Tと、パラメータ調整部44から出力される第2パラメータθ2と、無線通信装置100の各機能部を制御する制御部(不図示)から出力されるモード制御信号CTL_modeと、を入力する。
予測処理部43は、例えば、確率的ニューラルネットワーク(PNN:Probabilistic neural network)により構成される。
図3は、予測処理部43を確率的ニューラルネットワークPNNを用いて構成する場合の予測処理部43の概略構成図を示す図である。以下では、説明便宜のため、予測処理部43が確率的ニューラルネットワークPNNを用いて構成される場合について説明する。
図3に示すように、予測処理部43は、入力層(Input layer)431と、隠れ層(Hidden layer)432と、総和計算層(Sum layer)433と、クラス評価値取得部434と、を備える。
入力層(Input layer)431は、シリアルデータ取得部41から出力される予測処理用データData_Pを入力する。予測処理用データData_Pは、N行×N列(N、N:自然数)の行列のデータを構成することができるデータであるものとする。
入力層(Input layer)431は、図3に示すように、N個のシナプスを有しており、第q番目(q:自然数、1≦q≦N)のシナプスには、予測処理用データData_Pの第q行のデータがベクトルvqとして入力される。
入力層431の各シナプスは、図3に示すように、隠れ層432の全てのシナプスと結合されている。
隠れ層(Hidden layer)432は、図3に示すように、M個(M:自然数)のクラスに対応するシナプス群Blk_class1〜Blk_classMを有している。各シナプス群は、N個のシナプスを有している。
第1番目のクラスに対応するシナプス群Blk_class1の第s番目(s:自然数、1≦s≦N)のシナプスには、ベクトルv1,sで表される重み付けデータが割り当てられている。
つまり、第r番目(r:自然数、1≦r≦M)のクラスに対応するシナプス群Blk_classrの第s番目(s:自然数、1≦s≦N)のシナプスには、ベクトルvr,sで表される重み付けデータが割り当てられている。
そして、シナプス群Blk_classrでは、入力層431からのデータに対して、ベクトルvr,sによる演算処理が実行され、演算処理結果データが総和計算層433に出力される。なお、隠れ層432には、第2パラメータθ2が入力され、第2パラメータθ2により、上記ベクトルvr,sによる演算処理が実行される。
総和計算層(Sum layer)433は、図3に示すように、M個(M:自然数)のシナプスを有している。第u番目(u:自然数、1≦u≦M)のシナプスは、隠れ層の第u番目のクラスに対応するシナプス群Blk_classuに含まれる各シナプスからの出力データを入力とし、入力データに対して総和計算処理を実行し、第u番目のクラスの放射基底関数(RBF:Radial basis function)の値を、第u番目のクラスの放射基底関数データgとして取得する。そして、取得された第u番目のクラスの放射基底関数データgは、クラス評価値取得部434に出力される。なお、総和計算層433には、第2パラメータθ2が入力され、第2パラメータθ2に基づいて、シナプスの追加処理が実行される。
クラス評価値取得部434は、総和計算層433から出力されるM個の放射基底関数データgを入力する。クラス評価値取得部434は、入力されたM個の放射基底関数データgに基づいて、クラス評価値データD2を生成し、生成したクラス評価値データD2を制御信号生成部46およびパラメータ調整部44に出力する。
パラメータ調整部44は、図4に示すように、評価部441と、パラメータ調整処理部442と、パラメータ保持部443とを備える。
評価部441は、シリアルデータ取得部41から出力されるデータDs1と、予測用データ取得部42から出力されるデータData_Tと、予測処理部43から出力されるクラス評価値データD2と、モード制御信号CTL_modeと、を入力する。評価部441は、モード制御信号CTL_modeにより、学習モードまたは予測モードに設定される。
評価部441は、学習モードにおいて、目標データData_Tと、クラス評価値データD2と、に基づいて、予測処理部43での予測処理の結果データの精度を判定し、当該判定結果を示すデータをデータRstとしてパラメータ調整処理部442に出力する。
評価部441は、予測モードにおいて、データDs1と、クラス評価値データD2とに基づいて、予測処理部43での予測処理の結果データの精度を判定し、当該判定結果を示すデータをデータRstとしてパラメータ調整処理部442に出力する。
パラメータ調整処理部442は、評価部441から出力されるデータRstと、モード制御信号CTL_modeとを入力する。パラメータ調整処理部442は、学習モードにおいて、データRstに基づいて、パラメータ調整処理を実行し、パラメータ調整処理後の第1パラメータθ1を予測用データ取得部42に出力し、パラメータ調整処理後の第2パラメータθ2を予測処理部43に出力する。
また、パラメータ調整処理部442は、学習モードにおいて、予測処理の精度を示すデータRstに基づいて、予測処理の精度が十分なものであると判断した場合、そのときの第1パラメータを最適第1パラメータθ1_optとして取得し、第2パラメータを最適第2パラメータθ2_optとして取得する。そして、パラメータ調整処理部442は、最適第1パラメータθ1_optおよび最適第2パラメータθ2_optをパラメータ保持部443に出力する。
また、パラメータ調整処理部442は、学習が終了し、予測モードに移行する場合、パラメータ保持部443から最適第1パラメータθ1_optおよび最適第2パラメータθ2_optを取得する。そして、パラメータ調整処理部442は、パラメータ保持部443から取得した最適第1パラメータθ1_optを、第1パラメータθ1として予測用データ取得部42に出力し、パラメータ保持部443から取得した最適第2パラメータθ2_optを、第2パラメータθ2として予測処理部43に出力する。
パラメータ保持部443は、パラメータ調整処理部442から出力される最適第1パラメータθ1_optおよび最適第2パラメータθ2_optを入力し、当該最適第1パラメータθ1_optおよび最適第2パラメータθ2_optを記憶する。また、パラメータ保持部443は、パラメータ調整処理部442からの要求に基づいて、記憶している最適第1パラメータθ1_optおよび/または最適第2パラメータθ2_optをパラメータ調整処理部442に出力する。
平滑処理部45は、予測処理部43から出力されるクラス評価値データD2を入力する。平滑処理部45は、クラス評価値データD2に対して平滑処理を実行し、平滑データを取得する。そして、平滑処理部45は、取得した平滑データをデータD3として制御信号生成部46に出力する。
制御信号生成部46は、平滑処理部45から出力されるデータD3を入力し、データD3に基づいて、制御信号CTL3を生成する。そして、制御信号生成部46は、生成した制御信号CTL3を送信部1のアクセス制御部15に出力する。
なお、「チャネル状態予測装置」は、無線通信装置100に含まれる一部の機能部である、予測用データ取得部、予測処理部等を用いて構成される。
<1.2:無線通信装置の動作>
以上のように構成された無線通信装置100の動作について、以下、説明する。
以下では、(1)学習モードと、(2)予測モードとに分けて、無線通信装置100の動作を説明する。
(1.2.1:学習モード)
まず、無線通信装置100の学習モードの処理について説明する。
無線通信装置100において、チャネル利用状況観測部3は、キャリアセンス、あるいは、チャネルセンスを実行し、所定の期間の受信電力またはCORのデータを取得する。なお、以下では、チャネル利用状況観測部3が受信電力のデータを取得する場合について説明する。
チャネル利用状況観測部3は、取得したデータをデータData1として、予測部4のシリアルデータ取得部41に出力する。
シリアルデータ取得部41は、データData1からチャネルのビジー状態/アイドル状態を示す時系列のデータXを取得する。これについて、図5を用いて、説明する。
図5は、チャネルのビジー状態/アイドル状態を示す時系列のデータXについて説明するための図である。なお、チャネルのビジー状態/アイドル状態を判定する期間(タイムスロット期間)の長さを、WLANを想定して、コンテンションスロット長である9μsとする。
シリアルデータ取得部41は、データData1から、各タイムスロット期間において、チャネルがビジー状態であるか、アイドル状態であるかを判断する。
そして、シリアルデータ取得部41は、図5に示すように、タイムスロット期間tsにおいて、チャネルがビジー状態である場合、X=0とし、タイムスロット期間において、チャネルがアイドル状態である場合、X=1として、チャネルのビジー状態/アイドル状態を示す時系列のデータXを取得する。図5は、一例として、時刻t0〜t1の期間において取得される8個(8タイムスロット分)のデータXt−7〜Xを示している。
シリアルデータ取得部41は、上記のようにして取得したデータ(時系列のシリアルデータ)をシリアルデータDs1として、予測用データ取得部42およびパラメータ調整部44に出力する。
予測用データ取得部42は、モード制御信号CTL_modeにより、学習モードに設定される。
予測用データ取得部42は、第1パラメータθ1に基づいて、シリアルデータDs1から予測処理用データData_Pと、目標データData_Tとを生成する。これについて、図6を用いて説明する。
図6は、シリアルデータDs1から予測処理用データData_Pと、目標データData_Tとを生成する方法を説明するための図である。なお、第1パラメータθ1は、N、N、kのデータを含むものとする。
予測用データ取得部42は、図6に示すように、シリアルデータDs1から、N個(図6では、N=8)ごとのデータを取り出し、取り出したデータを、P{1}、P{2}、・・・、P{N}とする。これにより、予測用データ取得部42は、図6に示すように、N×Nの行列Pを取得する。すなわち、予測用データ取得部42は、予測処理用データData_P(N×Nの行列Pのデータ)を取得する。
また、予測用データ取得部42は、図6に示すように、シリアルデータDs1から、データP{1}に後続するk個(図6では、k=3)のデータを取り出し、取り出したデータをT{1}とする。同様に、データP{j}に後続するk個のデータを取り出し、取り出したデータをT{j}とする。これにより、予測用データ取得部42は、図6に示すように、N×kの行列Tを取得する。すなわち、予測用データ取得部42は、目標データData_T(N×kの行列Tのデータ)を取得する。
そして、予測用データ取得部42は、上記のようにして取得した予測処理用データData_Pを予測処理部43に出力し、目標データData_Tを予測処理部43およびパラメータ調整部44に出力する。
予測処理部43の入力層(Input layer)431は、シリアルデータ取得部41から出力される予測処理用データData_Pを入力する。入力層(Input layer)431は、図3に示すように、N個のシナプスを有しており、第q番目(q:自然数、1≦q≦N)のシナプスには、予測処理用データData_Pの第q行のデータがベクトルvqとして入力される。
つまり、入力層431の第1番目のシナプスには、予測処理用データData_Pの第1行のデータP{1}がベクトルv(図6の場合、要素が8個のベクトル)として入力される。
入力層431の第2番目のシナプスには、予測処理用データData_Pの第2行のデータP{2}がベクトルvとして入力される。
入力層431の第N番目のシナプスには、予測処理用データData_Pの第N行のデータP{N}がベクトルv(N=N)として入力される。
隠れ層(Hidden layer)432は、図3に示すように、M個(M:自然数)のクラスに対応するシナプス群Blk_class1〜Blk_classMを有している。各シナプス群は、N個のシナプスを有している。
第1番目のクラスに対応するシナプス群Blk_class1の第s番目(s:自然数、1≦s≦N)のシナプスには、ベクトルv1,sで表される重み付けデータが割り当てられる。
つまり、第r番目(r:自然数、1≦r≦M)のクラスに対応するシナプス群Blk_classrの第s番目(s:自然数、1≦s≦N)のシナプスには、ベクトルvr,sで表される重み付けデータが割り当てられる。
ここで、第1番目のクラスに、図6に示すデータが割り当てられる場合について、説明する。つまり、入力データが予測処理用データData_P(N×Nの行列Pのデータ)である場合の教師データ(正解のデータ)が目標データData_T(N×kの行列Tのデータ)として、学習する場合について、説明する。
第1番目のクラスに対応するシナプス群Blk_class1の第1番目のシナプスには、データP{1}をベクトルv1,1として、当該ベクトルv1,1で表される重み付けデータが割り当てられる。
第1番目のクラスに対応するシナプス群Blk_class1の第2番目のシナプスには、データP{2}をベクトルv1,2として、当該ベクトルv1,2で表される重み付けデータが割り当てられる。
第1番目のクラスに対応するシナプス群Blk_class1の第N番目(N=N)のシナプスには、データP{N}をベクトルv1,N(N=N)として、当該ベクトルv1,N(N=N)で表される重み付けデータが割り当てられる。
上記と同様にして、第r番目(r:自然数、1≦r≦M)のクラスを設定するための予測処理用データData_P(N×Nの行列Pのデータ)と、目標データData_T(N×kの行列Tのデータ)とを用意し、第r番目のクラスに対応するシナプス群Blk_classrの第s番目(s:自然数、1≦s≦N)のシナプスに、ベクトルvr,sで表される重み付けデータが割り当てる。
そして、第c番目(c:自然数、1≦c≦M)のクラスのシナプス群Blk_classcでは、入力層431からのデータData_P(N個のベクトルv,v,・・・,v(N=N))に対して、ベクトルvc,sによる下記数式に相当する処理が実行される。
Figure 2019101792
σ:第c番目(c:自然数、1≦c≦M)のクラスの標準偏差
上記処理により、第c番目(c:自然数、1≦c≦M)のクラスのシナプス群Blk_classcのj番目のシナプスから、データD_vcjが総和計算層433に出力される。
総和計算層(Sum layer)433では、第c番目(c:自然数、1≦c≦M)のシナプスは、隠れ層の第c番目のクラスに対応するシナプス群Blk_classcに含まれる各シナプスからの出力データを入力とし、入力データに対して総和計算処理を実行し、第c番目のクラスの放射基底関数(RBF:Radial basis function)の値を、第c番目のクラスの放射基底関数データgとして取得する。すなわち、総和計算層433は、以下の数式に相当する処理を実行して、第c番目のクラスの放射基底関数データgを取得する。
Figure 2019101792
σ:第c番目(c:自然数、1≦c≦M)のクラスの標準偏差
そして、取得された第c番目のクラスの放射基底関数データgは、クラス評価値取得部434に出力される。
クラス評価値取得部434は、総和計算層433から出力されるM個の放射基底関数データgを入力する。クラス評価値取得部434は、入力されたM個の放射基底関数データgに基づいて、クラス評価値データD2を生成する。具体的には、クラス評価値取得部434は、下記の数式に示すベクトルD2をデータD2として生成する。
Figure 2019101792
そして、クラス評価値取得部434は、生成したクラス評価値データD2を制御信号生成部46およびパラメータ調整部44に出力する。
パラメータ調整部44の評価部441は、目標データData_Tと、クラス評価値データD2と、に基づいて、予測処理部43での予測処理の結果データの精度を判定する。ここで、第c番目のクラスに対応する入力データData_TをData_Tとし、その教師データ(正解のデータ)をData_Tとする。そうすると、Data_P=Data_Pのとき、第c番目のクラスに対応する放射基底関数データgの値は、最大値をとり、Data_PがData_Pに近いパターンであればあるほど、第c番目のクラスに対応する放射基底関数データgの値は大きな値となる。
評価部441は、データD2の要素の中で最大値をとる放射基底関数データgを特定し、特定した放射基底関数データgに対応するクラスを特定する。そして、評価部441は、特定したクラスに対応する教師データ(正解のデータ)Data_Tにより、予測パターンを特定する。例えば、評価部441は、データD2の要素の中で最大値をとる放射基底関数データgがgであると特定した場合、特定したクラスである第1番目のクラスに対応する教師データ(正解のデータ)Data_TのT{N}を予測パターンとして特定する。つまり、上記において、図6に示すデータP(行列P)に対応するデータData_Tを第1番目のクラスに対応させたので、図6に示すデータP(行列P)に対応するデータData_P(これをデータData_Pとする)が無線通信装置100に入力された場合、図6に示す目標データData_T(これをデータData_Tとする)のT{N}が「000」であるので、図6の時刻t_nowに後続するデータは、「000」であると予測される。つまり、この場合、評価部441は、目標データData_TのT{N}を予測パターンとして特定する。
評価部441は、学習モードにおいて、多様なパターンのデータ(B/Iデータ)が入力された場合に上記処理により取得した予測パターンと、評価部441に入力されるデータDsから取得した実際のデータ(正解データ)とを比較し、予測精度が十分なものであると否かを判定する。評価部441は、その判定結果をデータRstとして、パラメータ調整処理部442に出力する。
パラメータ調整処理部442は、判定結果データRstに基づいて、予測精度が十分ではない場合、第1パラメータθ1(例えば、N、N、k)、および/または、第2パラメータθ2(例えば、σ、v_appnd_rplc)を調整し、調整後の第1パラメータを予測用データ取得部42に出力し、また、調整後の第2パラメータθ2を予測処理部43に出力する。
予測用データ取得部42では、調整後の第1パラメータ(例えば、N、N、k)により、シリアルデータDs1から取得する予測処理用データData_P、および、目標データData_Tを生成し、予測処理部43に出力する。そして、上記と同様にして、パラメータ調整部44により、予測精度を判定し、予測精度が十分であると判定されるまで、上記処理を繰り返す。
また、予測処理部43では、調整後の第2パラメータθ2により、処理が実行される。例えば、予測処理部43では、調整後のσ(σは、各クラスの標準偏差σを含むデータであるものとする)に基づいて、各クラスの標準偏差σ(0≦σ≦1)が設定され、予測処理部43の処理が実行される。そして、上記と同様にして、パラメータ調整部44により、予測精度を判定し、予測精度が十分であると判定されるまで、上記処理を繰り返す。
また、予測処理部43では、データv_appnd_rplcに基づいて、隠れ層のクラスの追加処理(アペンド処理)、および/または、置換処理が実行される。これについて、図7〜図9を用いて説明する。
図7は、入力データx(データData_P)と、各クラスの放射基底関数データgとの関係を示すグラフである。つまり、図7は、入力データData_Pを確率変数xとしたときの確率密度関数P(x)を示すグラフである。
図8は、入力データx(データData_P)と、各クラスの放射基底関数データgとの関係を示すグラフであり、予測処理部43での追加処理を説明するための図である。
図9は、入力データx(データData_P)と、各クラスの放射基底関数データgとの関係を示すグラフであり、予測処理部43での置換処理を説明するための図である。
まず、予測処理部43での追加処理について説明する。
図7に示すように、予測処理部43への入力データがデータData_P、Data_P、・・・、Data_Pのいずれかに近いパターンのデータである場合、予測処理部43での予測処理により、入力パターンに対応するクラスを特定することができ、その結果、精度の高い予測処理を実行することができる。しかし、予測処理部43への入力データがデータData_P、Data_P、・・・、Data_Pのいずれにも近いパターンでない場合、入力パターンに対応するクラスを特定することができず、その結果、精度の高い予測処理を実行することができない。例えば、予測処理部43への入力データが図7のデータData_PM+1である場合、データData_P、Data_P、・・・、Data_Pのいずれにも近いパターンでないので、精度の高い予測処理を実行することはできない。
そこで、このような場合、パラメータ調整部44から、予測処理部43に指令信号(データ)v_appnd_rplcを送信し、予測処理部43に、新たなクラス(M+1番目のクラス)を追加する。例えば、図8に「ClassM+1」として示す放射基底関数データgとなるように、隠れ層412に新たなシナプスを追加し、さらに、総和計算層433に第M+1番目のシナプスを追加する。これにより、予測処理部43への入力データがデータData_PM+1と近いパターンである場合、第M+1番目のクラスの放射基底関数データg(=gM+1)が大きな値をとるため、Data_TM+1(行列TM+1)のT{N}により、高精度の予測処理が可能となる。
そして、上記のクラスを追加する処理を行った後、パラメータ調整部44により、予測精度を判定し、予測精度が十分であると判定されるまで、上記処理を繰り返す。
次に、予測処理部43での置換処理について説明する。
予測処理部43への入力データがデータData_P、Data_P、・・・、Data_Pのいずれにも近いパターンでない場合、入力パターンに対応するクラスを特定することができず、その結果、精度の高い予測処理を実行することができない。例えば、予測処理部43への入力データが図9のデータData_PM’である場合、データData_P、Data_P、・・・、Data_Pのいずれにも近いパターンでないので、精度の高い予測処理を実行することはできない。
そこで、このような場合、パラメータ調整部44から、予測処理部43に指令信号(データ)v_appnd_rplcを送信し、予測処理部43に、例えば、第M番目のクラスの重み付けデータ(隠れ層432のシナプス)を置換する。例えば、図9に「ClassM’」として示す放射基底関数データgとなるように、隠れ層412において、第M番目のクラスの重み付けデータ(隠れ層432のシナプス)を置換する。これにより、予測処理部43への入力データがデータData_PM’と近いパターンである場合、置換処理後の第M番目のクラスの放射基底関数データg(=g)が大きな値をとるため、Data_TM’(行列TM’)のT{N}により、高精度の予測処理が可能となる。
そして、上記のクラスを置換する処理を行った後、パラメータ調整部44により、予測精度を判定し、予測精度が十分であると判定されるまで、上記処理を繰り返す。
以上のように、無線通信装置100において、第1パラメータθ1(例えば、N、N、k)、および/または、第2パラメータθ2(例えば、σ、v_appnd_rplc)を調整し、十分な予測精度が取得される状態になったら、学習を終了させる。そして、パラメータ調整処理部442は、そのときの第1パラメータθ1を最適第1パラメータθ1_optとして、第1パラメータθ1を最適第1パラメータθ1_optとして、パラメータ保持部443に出力し、パラメータ保持部443に記憶保持させる。
(1.2.2:予測モード)
次に、無線通信装置100の予測モードの処理について説明する。
なお、説明便宜のために、予測処理部43において設定されるクラスの数を3(M=3)とし、N=2、N=8、k=3とする。なお、M、N、N、kの値は、これらの値に限定されない。
図10は、第1番目のクラス(クラス1)における予測処理用データData_P(=Data_P(行列P))と、目標データData_T(=Data_T(行列T))とを示す図である。
図11は、第2番目のクラス(クラス2)における予測処理用データData_P(=Data_P(行列P))と、目標データData_T(=Data_T(行列T))とを示す図である。
図12は、第3番目のクラス(クラス3)における予測処理用データData_P(=Data_P(行列P))と、目標データData_T(=Data_T(行列T))とを示す図である。
また、説明便宜のために、第1番目〜第3番目のクラスは、図10〜図12に示すデータにより設定されているものとする。つまり、予測処理部43の隠れ層432におけるシナプスは、下記の通りに設定されているものとする。
クラス1:
1,1=P{1}
1,2=P{2}
対応する目標データT=行列T
クラス2:
2,1=P{1}
2,2=P{2}
対応する目標データT=行列T
クラス3:
3,1=P{1}
3,2=P{2}
対応する目標データT=行列T
≪図10の場合(クラス1)≫
例えば、図10の時刻t_pastから時刻t_nowまでのデータDs(B/Iを示すシリアルデータ)が入力された場合、予測用データ取得部は、図10に示すデータPに相当するデータData_Pを取得し、予測処理部43に出力する。
予測処理部43の入力層431では、
=P{1}
=P{2}
が入力される。
この場合、ベクトルv(=P{1})とベクトルv1,1(=P{1})とのノルム(ベクトル間距離)が「0」となるため、(数式5)のD_v11の値が大きな値となる。また、ベクトルv(=P{2})とベクトルv1,2(=P{2})とのノルム(ベクトル間距離)が「0」となるため、(数式5)のD_v12の値が大きな値となる。その結果、(数式6)のg(Data_P)の値(クラス1の放射基底関数データg)、すなわち、
(Data_P)=D_v11+D_v12
は、他のクラスの放射基底関数データgの値よりも大きな値となる。すなわち、図10の時刻t_pastから時刻t_nowまでのデータDs(B/Iを示すシリアルデータ)が入力された場合、無線通信装置100において、クラス1の場合であると適切に予測される可能性が高くなる。
そして、クラス評価値取得部434は、(数式7)のデータD2を取得し、取得したデータD2を平滑処理部45に出力する。
≪図11の場合(クラス2)≫
例えば、図11の時刻t_pastから時刻t_nowまでのデータDs(B/Iを示すシリアルデータ)が入力された場合、予測用データ取得部は、図11に示すデータPに相当するデータData_Pを取得し、予測処理部43に出力する。
予測処理部43の入力層431では、
=P{1}
=P{2}
が入力される。
この場合、ベクトルv(=P{1})とベクトルv2,1(=P{1})とのノルム(ベクトル間距離)が「0」となるため、(数式5)のD_v21の値が大きな値となる。また、ベクトルv(=P{2})とベクトルv2,2(=P{2})とのノルム(ベクトル間距離)が「0」となるため、(数式5)のD_v22の値が大きな値となる。その結果、(数式6)のg(Data_P)の値(クラス2の放射基底関数データg)、すなわち、
(Data_P)=D_v21+D_v22
は、他のクラスの放射基底関数データgの値よりも大きな値となる。すなわち、図11の時刻t_pastから時刻t_nowまでのデータDs(B/Iを示すシリアルデータ)が入力された場合、無線通信装置100において、クラス2の場合であると適切に予測される可能性が高くなる。
そして、クラス評価値取得部434は、(数式7)のデータD2を取得し、取得したデータD2を平滑処理部45に出力する。
≪図12の場合(クラス3)≫
例えば、図12の時刻t_pastから時刻t_nowまでのデータDs(B/Iを示すシリアルデータ)が入力された場合、予測用データ取得部は、図12に示すデータPに相当するデータData_Pを取得し、予測処理部43に出力する。
予測処理部43の入力層431では、
=P{1}
=P{2}
が入力される。
この場合、ベクトルv(=P{1})とベクトルv3,1(=P{1})とのノルム(ベクトル間距離)が「0」となるため、(数式5)のD_v31の値が大きな値となる。また、ベクトルv(=P{2})とベクトルv3,2(=P{2})とのノルム(ベクトル間距離)が「0」となるため、(数式5)のD_v32の値が大きな値となる。その結果、(数式6)のg(Data_P)の値(クラス3の放射基底関数データg)、すなわち、
(Data_P)=D_v31+D_v32
は、他のクラスの放射基底関数データgの値よりも大きな値となる。すなわち、図12の時刻t_pastから時刻t_nowまでのデータDs(B/Iを示すシリアルデータ)が入力された場合、無線通信装置100において、クラス3の場合であると適切に予測される可能性が高くなる。
そして、クラス評価値取得部434は、(数式7)のデータD2を取得し、取得したデータD2を平滑処理部45に出力する。
平滑処理部45は、データD2に対して、平滑処理(例えば、加重移動平均処理)を実行する。つまり、平滑処理部45は、サンプル時刻tにおいて取得されるデータD2をD2(t)と表記し、データD2(t)の重み付けデータをwとすると、下記数式に相当する処理を実行することで、平滑処理後のデータD3を取得する。
Figure 2019101792
なお、重み付けデータは、現時刻tに近い程、大きな値とすることが好ましい。
このように平滑処理部45により平滑処理を実行することで、特異値やノイズによる影響を低減させることができ、その結果、無線通信装置100において、安定して高精度な予測処理を実行することができる。
そして、平滑処理後のデータD3は、平滑処理部45から制御信号生成部46に出力される。
制御信号生成部46は、平滑処理部45から出力されるデータD3に基づいて、現時刻t_nowに続く将来のデータを予測し、その予測結果に基づいて、制御信号CTL3を生成する。例えば、図10の場合、
t+1=0(現時刻t_nowの次のタイムスロット期間は、アイドル状態)
t+2=0(現時刻t_nowの2つ先のタイムスロット期間は、アイドル状態)
t+3=1(現時刻t_nowの3つ先のタイムスロット期間は、ビジー状態)
であると予測することができるので、当該予測結果に応じて、例えば、現時刻t_nowの次のタイムスロット期間と、現時刻t_nowの2つ先のタイムスロット期間において、データ送信するための制御信号CTL3を生成し、生成した制御信号CTL3を送信部1のアクセス制御部15に出力する。そして、アクセス制御部15が、制御信号CTL3に基づいて、現時刻t_nowの次のタイムスロット期間と、現時刻t_nowの2つ先のタイムスロット期間において、データ送信するように、無線フレーム生成部13および送信側RF部を制御することで、現時刻t_nowの次のタイムスロット期間と、現時刻t_nowの2つ先のタイムスロット期間において、データ送信することができる。この期間において、チャネル(無線チャネル)はアイドル状態である可能性が高いため、効率の良い通信を行うことができる。
なお、無線通信装置100において、Rブロック(R:自然数)ごとに、再学習を行うようにしてもよい。これについて、図13を用いて説明する。
図13は、再学習を説明するための図である。
図13に示すように、無線通信装置100において、最初にデータData_Pを取得するとき、すなわち、図13における最初のブロックP1_1を取得するときに、学習処理を行い、後続するブロックP1_2〜P1_Rを取得するときに、予測処理を行う。そして、ブロックP1_Rの次のブロックP2_1において(ブロックP1_Rの次にデータData_Pを取得するときに)、無線通信装置100において再度、学習処理を行うようにしてもよい(再学習を行うようにしてもよい)。つまり、無線通信装置100において、Rブロックごとに、再学習を行うようにしてもよい。再学習においては、第1パラメータθ1、第2パラメータθ2を調整することで、最適第1パラメータθ1_opt、最適第2パラメータθ2_optを取得し、取得した最適パラメータにより予測部のモデルを最適化する。このようにすることで、無線環境が急激に変化した場合であっても、無線通信装置100において、最適な予測処理を行うことができる。また、予測処理を実行しているブロックにおいて、予測精度を監視し、予測精度に応じて、再学習の間隔を決定するRを変更するようにしてもよい。つまり、予測精度が高い場合は、Rを大きな値にし、予測精度が低い場合、Rを小さな値にすることで、無線通信装置100における予測処理の精度を高精度に保つことができる。
以上のように、無線通信装置100では、チャネルの空/塞の状態を示すシリアルデータ(B/Iデータ)から、PNNに適用しやすい行列のデータである予測処理用データData_Pと、目標データData_Tとを取得し、当該予測処理用データData_Pの各行のデータにより、PNNのシナプスの重み付けデータを設定する。このようにして設定したPNNを用いて、無線通信装置100では、所定のパラメータ(例えば、放射基底関数の標準偏差σ、N、N、k等)を調整することで学習処理を行う。また、無線通信装置100の学習処理では、PNNの隠れ層においてクラスを追加/置換することで、予測精度の高いモデルを高速に構築することができる。そして、無線通信装置100では、学習処理により最適化したモデル(PNN)を用いて、予測処理を行うことで、高精度の予測処理(チャネルの空/塞の状態の将来データの予測処理)を行うことができる。
さらに、無線通信装置100では、Rブロックごとに、再学習を行うこともできるため、無線環境が急激に変化した場合であっても、再学習により、素早く最適化モデルを取得することができる。その結果、無線通信装置100では、無線環境が急激に変化した場合であっても、高速かつ高精度に、無線環境状況(例えば、チャネルの空/塞の状態)を予測することができる。
≪変形例≫
次に、第1実施形態の変形例について、説明する。
なお、上記と同様の部分については、説明を省略する。
第1実施形態では、予測部4の予測用データ取得部42が、B/IデータのデータData_Pを取得する場合について説明した。本変形例では、予測部4の予測用データ取得部42が、CORのデータData_Pcを取得する。
図14は、シリアルデータDs1からCORデータの予測処理用データData_Pcと、B/Iデータの目標データData_Tとを生成する方法を説明するための図である。なお、第1パラメータθ1は、N、NCC(行列Pcの列数)、k、d(1つのCORスロットに含まれるB/Iスロット数)のデータを含むものとする。
予測用データ取得部42は、図14に示すように、1つのCORスロットに含まれるB/Iスロット数を示すデータdをd=4に設定し、B/IデータのシリアルデータDs1から、d個のB/IスロットごとにCORを計算して取得し、CORのNCC個ごとのデータを取り出す。そして、予測用データ取得部42は、取り出したデータを、P{1}、P{2}、・・・、P{N}とする。これにより、予測用データ取得部42は、図14に示すように、N×NCCの行列Pcを取得する。すなわち、予測用データ取得部42は、予測処理用データData_Pc(N×NCCの行列Pcのデータ)を取得する。また、予測用データ取得部42は、P{1}、P{2}、・・・、P{N}に後続するk個のB/IスロットのデータをデータT{1}、T{2}、・・・、T{N}として取得し、それらを各行とする行列Tを目標データData_Tとして取得する。
そして、第1実施形態のデータData_PをデータData_Pcに置き換え、第1実施形態と同様の処理を行うことで、本変形例の無線通信装置において、CORデータを用いた学習処理、予測処理を実行することができる。
[他の実施形態]
上記実施形態(変形例を含む)では、無線通信装置100が平滑処理部45を含む場合について、説明したが、これに限定されることなく、平滑処理部45を省略し、予測処理部43の出力を制御信号生成部46に入力する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、無線通信装置100が、1つの無線チャネルの空/塞の状態を予測する場合について説明したが、これに限定されることはなく、無線通信装置100において、複数の無線チャネルの空/塞の状態を予測するようにしてもよい。この場合、例えば、無線通信装置100において、予測対象とする無線チャンネルごとに、予測部の予測処理に必要な処理系統を並列に設け、複数の無線チャネルの空/塞の状態を予測するようにすれば良い。
また、上記実施形態(変形例を含む)では、無線通信装置100がチャネルのビジー状態/アイドル状態を示す時系列のデータXを用いて処理を行う場合について説明したが、これに限定されることはなく、チャネルのビジー状態/アイドル状態の継続時間の時系列のデータXを用いて処理を行うようにしてもよい。つまり、データXがチャネルのビジー状態/アイドル状態の継続時間を示すものであってもよい。
また、無線通信装置100において、第2パラメータθ2に含まれる標準偏差のデータσは、予測処理部43の各クラスに応じて個別にσとして設定されるものであってもよいし、全てのクラスで共通の標準偏差σが設定されるものであってもよい。
また、上記実施形態では、OFDMを採用した無線環境状況予測システム1000について説明したが、これに限定されることはなく、他の変調方式を用いてもよい。
また、上記実施形態で説明した無線環境状況予測システムにおいて、各ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されても良いし、一部又は全部を含むように1チップ化されても良い。
なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
また、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、プログラムにより実現されるものであってもよい。そして、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
また、上記実施形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
例えば、上記実施形態の各機能部を、ソフトウェアにより実現する場合、図15に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
また、上記実施形態における処理方法の実行順序は、必ずしも、上記実施形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができるものである。
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
上記コンピュータプログラムは、上記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
100 無線通信装置
1 送信部
2 受信部
3 チャネル利用状況観測部
4 予測部
42 予測用データ取得部
43 予測処理部
45 平滑処理部

Claims (16)

  1. 無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データから、予測用行列データPと目標行列データTを取得する予測用データ取得部と、
    前記予測用データ取得部により取得された前記予測用行列データPおよび前記目標行列データTに対応するクラスを設定し、前記予測用行列データPを入力データとし、前記目標行列データTに基づいて生成したデータを教師データとして、学習モデルを最適化させることで学習処理を行うとともに、前記学習処理により最適化した学習モデルを用いて、無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データの将来のデータを予測する予測処理を実行する予測処理部と、
    を備えるチャネル状態予測装置。
  2. 前記学習モデルは、パラメータθにより調整されるものであり、
    前記学習モデルの入力データをxとし、前記学習モデルの出力データをyとし、前記入力データxが前記学習モデルに入力されたときに前記出力データyが出力される条件付き確率をP(y|x)とすると、
    前記予測処理部は、
    Figure 2019101792
    に相当する処理を行うことで、前記最適化した学習モデルの最適パラメータθ_optを取得する、
    請求項1に記載のチャネル状態予測装置。
  3. 前記パラメータθは、
    (1)前記予測用行列データPの行数N
    (2)前記予測用行列データPの列数Nc、
    (3)前記目標行列データTの列数k、
    の少なくとも1つを含む、
    請求項2に記載のチャネル状態予測装置。
  4. 前記予測用データ取得部は、
    無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データから導出した無線リソース利用率のデータを用いて前記予測用行列データPを取得する、
    請求項1から3のいずれかに記載のチャネル状態予測装置。
  5. 前記予測処理部は、確率的ニューラルネットワークを用いた学習モデルにより前記学習処理および前記予測処理を実行する、
    請求項1から4のいずれかに記載のチャネル状態予測装置。
  6. 前記予測用行列データPがN行の行列データであり、前記予測用行列データPがデータData_Pとして前記予測処理部に入力されるものとし、前記データData_Pの各行のデータをベクトルv、v、・・・、v(N=N)とし、
    第c番目のクラスに対応し前記学習モデルが最適化されたときの前記予測用行列データPの各行のデータをベクトルvc,1、vc,2、・・・、vc,N(N=N)とし、第c番目のクラスの放射基底関数データをgとすると、
    前記予測処理部は、
    Figure 2019101792
    σ:第c番目のクラスの標準偏差
    に相当する処理により、データData_Pが入力されたときの第c番目のクラスの放射基底関数データg(Data_P)を取得し、取得した第c番目のクラスの放射基底関数データg(Data_P)に基づいて、前記予測処理を実行する、
    請求項5に記載のチャネル状態予測装置。
  7. 前記予測処理部で設定されているクラスの数をM個(M:自然数)としたとき、
    クラスごとに取得した放射基底関数データg(Data_P)に基づいて、クラス評価値データD2を、
    Figure 2019101792
    として取得するとともに、
    max_D2=max(g(Data_P),・・・,g(Data_P))
    max():要素の最大値を取得する関数
    により、クラス評価値データD2の要素のうち最大値をとる要素をmax_D2として取得するクラス評価値取得部をさらに備える、
    請求項6に記載のチャネル状態予測装置。
  8. サンプル時刻tにおいて取得される前記データD2をデータD2(t)とし、前記データD2(t)の重み付けデータをwとし、pが自然数であるものとすると、
    Figure 2019101792
    に相当する処理を実行することで、データD3を取得する平滑処理部をさらに備える、
    請求項7に記載のチャネル状態予測装置。
  9. 前記学習モデルは、パラメータθにより調整されるものであり、
    前記パラメータθは、
    (1)前記予測用行列データPの行数N
    (2)前記予測用行列データPの列数Nc、
    (3)前記目標行列データTの列数k、
    (4)前記第c番目のクラスの標準偏差σ
    の少なくとも1つを含む、
    請求項6から8のいずれかに記載のチャネル状態予測装置。
  10. 前記予測処理部は、
    1つの前記予測用行列データPを取得するために必要な無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データを取得する期間を1単位としたとき、R単位(R:自然数)ごとに、取得される前記予測用行列データPを用いて、前記学習処理を実行する、
    請求項1から9のいずれかに記載のチャネル状態予測装置。
  11. 前記予測処理部は、
    前記予測処理を行っているときの予測精度を取得し、取得した予測精度に応じて、前記学習処理を実行する間隔を決定する数値Rを調整する、
    請求項10に記載のチャネル状態予測装置。
  12. 前記予測処理部は、
    Q個(Q:自然数)のRを、R[1],R[2],・・・,R[Q]とし、
    R[1]<R[2]<・・・<R[Q]
    を満たすように設定し、
    R=R[i](i:自然数、1≦i≦Q)のときの予測精度PCE(0≦PCE≦1)を正解データを取得した確率PCE(0≦PCE≦1)として取得し、
    Rを、R[1]からR[Q]まで順番に変化させたとき、
    PCE/PCEi−1<Th
    Th:閾値
    を初めて満たすときのiをi0として取得し、
    前記Rを、
    R=R[i0]
    として設定する、
    請求項10に記載のチャネル状態予測装置。
  13. 前記学習モデルは、パラメータθにより調整されるものであり、
    前記パラメータθは、
    (1)前記予測用行列データPの行数N
    (2)前記予測用行列データPの列数Nc、
    (3)前記目標行列データTの列数k、
    (4)前記R、
    の少なくとも1つを含む、
    請求項10から12のいずれかに記載のチャネル状態予測装置。
  14. データに対して送信処理を実行することで無線信号を生成する送信部と、
    無線信号に対して受信処理を実行することで当該無線信号により搬送されたデータを取得する受信部と、
    前記送信部および前記受信部の少なくとも一方を制御することで、前記無線信号の通信に使用されるチャネルの利用状況を観測するチャネル利用状況観測部と、
    請求項1から13のいずれかに記載のチャネル状態予測装置と、
    を備える無線通信装置。
  15. 無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データから、予測用行列データPと目標行列データTを取得する予測用データ取得ステップと、
    前記予測用データ取得ステップにより取得された前記予測用行列データPおよび前記目標行列データTに対応するクラスを設定し、前記予測用行列データPを入力データとし、前記目標行列データTに基づいて生成したデータを教師データとして、学習モデルを最適化させることで学習処理を行うとともに、前記学習処理により最適化した学習モデルを用いて、無線チャネルのビジー状態およびアイドル状態の時系列データの将来のデータを予測する予測処理を実行する予測処理ステップと、
    を備えるチャネル状態予測方法。
  16. 請求項15に記載のチャネル状態予測方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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