JP2019100929A - 膠芽腫マーカー及びその使用 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の第1態様に係る膠芽腫マーカーは、C9(complement component 9)、SERPINA3(alpha−1−antichymotrypsin)、GSN(gelsolin)、IGHA1(Ig alpha−1 chain C region)及びAPOA4(apolipoprotein A−IV)からなる群より選ばれる1種以上からなる。
上記第3態様に係る方法において、前記検体が血液、髄液、又は尿であってもよい。
(1A)被検者から採取した血液中の、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度を測定する工程;
(2A)前記工程(1A)で測定したC9及び/又はSERPINA3の濃度が、健常者より採取した血液中の、対応するC9及び/又はSERPINA3の濃度よりも高い場合、並びに、前記工程(1A)で測定したGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度が、健常者より採取した血液中の、対応するGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度よりも低い場合のうち少なくともいずれかである場合には、該被検者は膠芽腫に罹患していると判定し、健常者より採取した血液中の、対応するC9及び/又はSERPINA3の濃度と同じ若しくは低い場合、並びに、健常者より採取した血液中の、対応するGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度と同じ若しくは高い場合のうち少なくともいずれかである場合には、該被検者は膠芽腫に罹患している可能性は低いと判定する工程
(1B)被検者から採取した髄液中の、GSN及び/又はIGHA1の濃度を測定する工程;
(2B)前記工程(1B)で測定したGSN濃度が、健常者より採取した髄液中の、GSN濃度よりも低い場合、及び、前記工程(1B)で測定したIGHA1濃度が、健常者より採取した髄液中の、IGHA1濃度よりも高い場合のうち少なくともいずれかである場合には、該被検者は膠芽腫に罹患していると判定し、健常者より採取した髄液中の、GSN濃度と同じ若しくは高い場合、及び、健常者より採取した髄液中の、IGHA1濃度と同じ若しくは低い場合のうち少なくともいずれかである場合には、該被検者は膠芽腫に罹患している可能性は低いと判定する工程
本実施形態の膠芽腫マーカーは、C9(complement component 9)、SERPINA3(alpha−1−antichymotrypsin)、GSN(gelsolin)、IGHA1(Ig alpha−1 chain C region)及びAPOA4(apolipoprotein A−IV)からなる群より選ばれる1種以上からなる。
(1)LRG1のペプチド断片:配列番号1に示すアミノ酸配列からなるペプチド
(2)C9のペプチド断片:配列番号2に示すアミノ酸配列からなるペプチド
(3)CRPのペプチド断片:配列番号3に示すアミノ酸配列からなるペプチド
(4)SERPINA3のペプチド断片:配列番号4に示すアミノ酸配列からなるペプチド
(5)APOBのペプチド断片:配列番号5に示すアミノ酸配列からなるペプチド
(6)GSNのペプチド断片:配列番号6又は9に示すアミノ酸配列からなるペプチド
(7)IGHA1のペプチド断片:配列番号7又は10に示すアミノ酸配列からなるペプチド
(8)APOA4のペプチド断片:配列番号8に示すアミノ酸配列からなるペプチド
本実施形態の膠芽腫診断薬は、下記(a)〜(d)からなる群より選ばれる1種以上を備える。
(a)C9、SERPINA3、GSN、IGHA1若しくはAPOA4に対する特異的結合物質又はこれらの組み合わせ;
(b)安定同位体標識されたC9、SERPINA3、GSN、IGHA1若しくはAPOA4又はこれらの組み合わせ;
(c)C9遺伝子、SERPINA3遺伝子、GSN遺伝子、IGHA1遺伝子若しくはAPOA4遺伝子を増幅可能なプライマーセット又はこれらの組み合わせ;
(d)C9遺伝子、SERPINA3遺伝子、GSN遺伝子、IGHA1遺伝子若しくはAPOA4遺伝子のmRNAに特異的にハイブリダイズするプローブ又はこれらの組み合わせ
特異的結合物質としては、抗体、抗体断片、アプタマー等が挙げられる。
抗体は、例えば、マウス等の動物に、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1若しくはAPOA4又はそれらの断片を抗原として免疫することによって作製することができる。或いは、例えば、ファージライブラリーのスクリーニングにより作製することができる。
抗体断片としては、Fv、Fab、scFv等が挙げられる。
アプタマーとは、標的物質に対する特異的結合能を有する物質である。アプタマーとしては、核酸アプタマー、ペプチドアプタマー等が挙げられる。
安定同位体標識されたタンパク質としては、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1若しくはAPOA4又はそれらの断片を、安定同位体を用いて標識したもの等が挙げられる。
C9遺伝子、SERPINA3遺伝子、GSN遺伝子、IGHA1遺伝子又はAPOA4遺伝子を増幅可能なプライマーセットとは、これらの遺伝子のmRNAをRT−PCR等により増幅することができるものであれば特に制限されない。
(1)ヒトLRG1のmRNAのRefSeq ID:NM_052972等
(2)ヒトC9のmRNAのRefSeq ID:NM_001737等
(3)ヒトCRPのmRNAのRefSeq ID:NM_000567、NM_001329057、NM_001329058等
(4)ヒトSERPINA3のmRNAのRefSeq ID:NM_001085等
(5)ヒトAPOBのmRNAのRefSeq ID:NM_000384
(6)ヒトGSNのmRNAのRefSeq ID:NM_000177、NM_001127662、NM_001127662、NM_001127664、NM_001127665等
(7)ヒトIGHA1のmRNAのRefSeq ID:Seq ID:AF067420.1、AF283666.1、AJ294729.1、AK027379.1、AK058027.1、 AK074651.1、AK092384.1、AK092803.1、AK092819.1、AK093721.1、AK095222.1、AK096985.1、AK097017.1、AK097028.1、AK097076.1、AK097303.1、AK097305.1、AK097320.1、AK097329.1、AK097345.1、AK097348.1、AK097362.1、AK097955.1、AK123546.1、AK123783.1、AK125238.1、AK125582.1、AK126279.1、AK126543.1、AK127921.1、AK128476.1、AK128565.1、AK128652.1、AK128664.1、AK129592.1、AK129620.1、AK130433.1、AK130453.1、AK130465.1、AK130468.1、AK130476.1、AK130501.1、AK130529.1、AK130796.1、AK131065.1、AY885214.2、AY885215.2、BC005951.1、BC016369.1、BC032249.1、BC073771.1、BC087841.1、BC092449.1、BX640624.1、BX640626.1、BX640847.1
(8)ヒトAPOA4のmRNAのRefSeq ID:NM_000482等
プローブとしては、C9遺伝子、SERPINA3遺伝子、GSN遺伝子、IGHA1遺伝子又はAPOA4遺伝子のmRNAに特異的にハイブリダイズするものであれば特に限定されない。
本実施形態の被検者が膠芽腫に罹患している可能性を試験する方法は、被検者より採取した検体中の、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上を測定する方法である。
本実施形態の方法は、検体が血液である場合、以下の工程(1A)〜(2A)を含む方法により行うことができる。
(1A)被検者より採取した血液中の、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度を測定する工程;
(2A)前記工程(1A)で測定したC9、及び/又はSERPINA3の濃度が、健常者より採取した血液中の、対応するC9、及び/又はSERPINA3の濃度よりも高い場合、並びに、前記工程(1A)で測定したGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度が、健常者より採取した血液中の、対応するGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度よりも低い場合のうち少なくともいずれかである場合には、該被検者は膠芽腫に罹患していると判定し、健常者より採取した血液中の、対応するC9、及び/又はSERPINA3の濃度と同じ若しくは低い場合、並びに、健常者より採取した血液中の、対応するGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度と同じ若しくは高い場合のうち少なくともいずれかである場合には、該被検者は膠芽腫に罹患している可能性は低いと判定する工程
工程(1A)は、被検者より採取した血液中の、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度を測定する工程である。採取された血液中の、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1又はAPOA4の各濃度は、例えば、上述した特異的結合物質を用いた、免疫学的測定法、又は、安定同位体で標識された上記のタンパク質を用いた、質量分析法によって測定することができる。
ここで、測定したC9、SERPINA3、GSN、IGHA1又はAPOA4の各濃度は、段階希釈した既知濃度の上記タンパク質を基準に用いて定量値に換算してもよい。
工程(2A)は、被検者より採取した血液中の、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度と、健常者より採取した血液中の、対応するC9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度とを対比する工程である。
本実施形態の方法は、検体が髄液である場合、以下の工程(1B)〜(3B)を含む方法により行うことができる。
(1B)被検者より採取した髄液中の、GSN及び/又はIGHA1の濃度を測定する工程;
(2B)前記被検者より採取した髄液中の、GSN濃度が、健常者より採取した髄液中の、GSN濃度よりも低い場合、及び、前記工程(2B)で測定したIGHA1濃度が、健常者より採取した髄液中の、IGHA1濃度よりも高い場合のうち少なくともいずれかである場合には、該被検者は膠芽腫に罹患していると判定し、健常者より採取した髄液中の、GSN濃度と同じ若しくは高い場合、及び、健常者より採取した髄液中の、IGHA1濃度と同じ若しくは低い場合のうち少なくともいずれかである場合には、該被検者は膠芽腫に罹患している可能性は低いと判定する工程
工程(1B)は、被検者より採取した髄液中の、GSN及び/又はIGHA1の濃度を測定する工程である。工程(1B)で採取された髄液中の、GSN又はIGHA1の各濃度は、例えば、上述した特異的結合物質を用いた、免疫学的測定法、又は、安定同位体で標識された上記のタンパク質を用いた、質量分析法によって測定することができる。
ここで、測定したGSN又はIGHA1の各濃度は、段階希釈した既知濃度の上記タンパク質を基準に用いて定量値に換算してもよい。
工程(2B)は、工程(1B)で得られた被検者より採取した髄液中の、GSN及び/又はIGHA1の濃度と、健常者より採取した髄液中の、対応するGSN及び/又はIGHA1の濃度とを対比する工程である。
本実施形態の被検者が膠芽腫に罹患している可能性をモニタリングする方法は、被検者より経時的に採取した検体中の、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上を測定する方法である。
(1C)被検者より採取した血液中の、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度を測定する工程;
(2C)前記工程(1C)で測定したC9、及び/又はSERPINA3の濃度が、健常者より採取した血液中の、対応するC9、及び/又はSERPINAの濃度よりも高い濃度で維持されている場合、並びに、前記工程(1C)で測定したGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度が、健常者より採取した血液中の、対応するGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度よりも低い濃度で維持されている場合のうち少なくともいずれかである場合には、該被検者は膠芽腫に罹患していると判定し、健常者より採取した血液中の、対応するC9、及び/又はSERPINA3の濃度と同じ若しくは低い濃度で維持されている場合、並びに、健常者より採取した血液中の、対応するGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度と同じ若しくは高い濃度で維持されている場合のうち少なくともいずれかである場合には、該被検者は膠芽腫に罹患している可能性は低いと判定する工程
工程(1C)は、被検者より採取した血液中の、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度を測定する工程である。採取された血液中の、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1又はAPOA4の各濃度は、例えば、上述した特異的結合物質を用いた、免疫学的測定法、又は、安定同位体で標識された上記5種のタンパク質を用いた、質量分析法によって測定することができる。
ここで、測定したC9、SERPINA3、GSN、IGHA1又はAPOA4の各濃度は、段階希釈した既知濃度の上記タンパク質を基準に用いて定量値に換算してもよい。
工程(2C)は、工程(1C)で得られた被検者より採取した血液中の、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度と、健常者より採取した血液中の、対応するC9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の濃度とを対比する工程である。
本実施形態の血液の判定方法は、以下の工程(1E)及び工程(2E)を備える方法である。
(1E)血液中のC9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の存在量を測定する工程;
(2E)前記(1E)で測定されたC9、及び/又はSERPINA3の存在量が、健常者の血液中の、対応するC9、及び/又はSERPINA3の存在量と比較して多い場合、並びに、測定されたGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の存在量が、健常者の血液中の、対応するGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の存在量が、健常者の血液中のGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の存在量と比較して少ない場合のうち少なくともいずれかである場合に、前記血液は膠芽腫患者由来のものであると判定する工程
本実施形態の判定方法において、血液としては、血清又は血漿であってもよい。血液中のC9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の存在量を測定する工程は、安定同位体で標識された上記のタンパク質を用いた質量分析法、又は、上述した特異的結合物質を用いた、サンドイッチELISA、ウエスタンブロット、逆相タンパク質アレイを用いた検出、免疫組織化学染色等により行うことができる。ここで、測定したC9、SERPINA3、GSN、IGHA1又はAPOA4の各存在量は、段階希釈した既知濃度の上記タンパク質を基準に用いて定量値に換算してもよい。
本実施形態の判定方法では、血液中の、C9、及び/又はSERPINA3の存在量が、健常者の血液中の、対応するC9、及び/又はSERPINA3の存在量と比較して多い場合に、前記血液は膠芽腫患者由来のものであると判定する。
本実施形態の組織の判定方法は、以下の工程(1F)及び工程(2F)を備える方法である。
(1F)組織中のC9遺伝子、SERPINA3遺伝子、GSN遺伝子、IGHA1遺伝子及びAPOA4遺伝子からなる群より選ばれる1種以上の発現量を測定する工程;
(2F)測定されたC9遺伝子、及び/又はSERPINA3遺伝子の発現量が、健常者の組織中の、対応するC9遺伝子、及び/又はSERPINA3遺伝子の発現量と比較して多い場合、並びに、測定されたGSN遺伝子、IGHA1遺伝子及びAPOA4遺伝子からなる群より選ばれる1種以上の発現量が、健常者の組織中の、対応するGSN遺伝子、IGHA1遺伝子及びAPOA4遺伝子からなる群より選ばれる1種以上と比較して少ない場合のうち少なくともいずれかである場合に、前記血液は膠芽腫患者由来のものであると判定する工程
本実施形態の判定方法において、組織は、被検者由来の腫瘍組織等であってもよい。組織中の、C9遺伝子、SERPINA3遺伝子、GSN遺伝子、IGHA1遺伝子又はAPOA4遺伝子の各発現量を測定する工程は、上述したプライマーセットを用いたRT−PCR、定量的RT−PCR等により行うことができる。
また、本実施形態の判定方法では、組織中の、C9遺伝子、及び/又はSERPINA3遺伝子の発現量が、健常者の組織中の、対応する上記遺伝子の発現量と比較して多い場合に、前記組織は膠芽腫患者由来のものであると判定する。
本実施形態の髄液の判定方法は、以下の工程(1G)及び工程(2G)を備える方法である。
(1G)髄液中のGSN及び/又はIGHA1の存在量を測定する工程;
(2G)測定されたGSNの存在量が、健常者の髄液中のGSNの存在量と比較して少ない場合、及び、測定されたIGHA1の存在量が、健常者の髄液中のIGHA1の存在量と比較して多い場合、のうち少なくともいずれかである場合に、前記髄液は膠芽腫患者由来のものであると判定する工程
髄液中のGSN及び/又はIGHA1の存在量を測定する工程は、安定同位体で標識された上記2種のタンパク質を用いた質量分析法、又は、上述した特異的結合物質を用いた、サンドイッチELISA、ウエスタンブロット、逆相タンパク質アレイを用いた検出、免疫組織化学染色等により行うことができる。ここで、測定したGSN又はIGHA1の各存在量は、段階希釈した既知濃度の上記タンパク質を基準に用いて定量値に換算してもよい。
本実施形態の判定方法では、髄液中のGSNの存在量が、健常者の髄液中のGSNの存在量と比較して少ない場合に、前記髄液は膠芽腫患者由来のものであると判定する。
次世代プロテオミクスSWATH(Sequential Windowed Acquisition of all Theoretical fragment ions)法(例えば、「参考文献1:特開2015−021739号公報」、「参考文献2:国際公開第2015/008453号」等参照)を用いて、血漿中の膠芽腫バイオマーカー探索を行った(図1参照)。
本発明者らは、膠芽腫患者の血漿中のバイオマーカータンパク質は、膠芽腫組織で産生され、嚢胞液(髄液)及び血漿中に放出されると仮定した。そのため、スペクトルライブラリー構築のための試料として、腫瘍組織、嚢胞液(髄液)及び血漿を用いた。
次いで、スペクトルライブラリー構築のために、「1.」で脱塩したペプチド試料をエレクトロスプレーイオン化トリプルTOF5600質量分析計(SCIEX社製)と連結したナノLCウルトラ2Dプラス(Eksigent Technologies社製)に注入した。
0〜60分:0→20%のB液(上昇)
60〜75分:20%のB液→40%のB液(上昇)
75〜77分:40%のB液→100%のB液(上昇)
77〜82分:100%のB液(維持)
82〜84分:100%のB液→0%のB液(下降)
84〜115分:0%のB液(維持)
CE=0.044×(前駆イオン[m/z])+4 ・・・(I)
次いで、ProteinPilot Version 4.5(SCIEX社製)のParagonアルゴリズムを用いてDDAデータを分析し、UniProt Humanプロテオームデータベース(release2016_02、entries)を検索した。
次いで、構築されたスペクトルライブラリーを使用して、膠芽腫患者由来の血漿及び健常者由来の血漿について、SWATH−MS分析を行った。なお、スペクトルアラインメント及び標的データ抽出は、PeakviewのSWATH Processing Micro App(バージョン2.0、SCIEX社製)で行った。
次いで、同定されたタンパク質の中から臨床的に有意な発生率であるタンパク質を選択することが重要であるため、試料の大きさに影響されない2群間の差の指標として、Cohenのd効果量(Cohen’s d effect size)を採用した。
次いで、上位3つの遷移から、膠芽腫患者由来の血漿及び健常者由来の血漿の間のピーク面積比の平均値を得た。これにより、1289個のペプチド(124個の発現量が増加するタンパク質)は、全ての上位3つの遷移において、1.0より大きい平均ピーク面積比であった。一方、506個のペプチド(80個の発現量が減少するタンパク質)は、全ての上位3つの遷移において、1.0未満の平均ピーク面積比であった(図1の「Step 3」参照)。
さらに、最も高いピーク面積を有する上位単一遷移から、膠芽腫患者由来の血漿及び健常者由来の血漿の間のピーク面積比を得た。これにより、165個のペプチド(50個の発現量が増加するタンパク質)は、2.0以上の最大ピーク面積比であった(図1の「Step 4a」参照)。一方、114個のペプチド(29個の発現量が減少するタンパク質)は、0.5以下の最低ピーク面積比であった(図1の「Step 4b」参照)。
次いで、信頼性の低いペプチド候補を排除するために、In Silico選択基準を用いて、全てのペプチド候補の配列を検証した(図1の「Step 5」参照)。これにより、30個のペプチド(15個の発現量が増加するタンパク質)及び19個のペプチド(13個の発現量が減少するタンパク質)が選択された。また、そのうち1つのタンパク質は、同じタンパク質の異なるペプチド断片として、発現量が増加するタンパク質及び発現量が減少するタンパク質のいずれにも含まれていた。
次いで、ピーク形状に焦点を当てた上位3つの遷移のLC−MS/MSクロマトグラムについて、手動検査を実施した。これにより、5個の発現量が増加するタンパク質、及び、3個の発現量が減少するタンパク質がそれぞれ同定された(図1の「Step 6」参照)。
次いで、上記8個の候補タンパク質のROC解析を行った。各候補タンパク質の曲線下面積(AUC)の値を算出した結果、LRG1(leucine−rich alpha−2−glycoprotein 1)、C9(complement component 9)、GSN(gelsolin)及びIGHA1(Ig alpha−1 chain C region)のAUC値は、0.80より大きく、CRP(C−reactive protein)、SERPINA3(alpha−1−antichymotrypsin)、APOB(Apolipoprotein B−100)及びAPOA4(apolipoprotein A−IV)のAUC値は0.70より大きかった(図1の「Step 7」参照)。
次いで、MS/MS分析における試料依存性イオン抑制に起因する偽陽性の可能性を排除することができないため、QTAP分析によって、上記AUC値を確認した。
各ペプチドを同定するための安定同位体標識ペプチドを準備した。まず、N末端Strepタグ、C末端HATタグ、N及びC末端標準ペプチド、及び、膠芽腫バイオマーカー候補の8個のペプチド(配列番号1〜8)をタンデムに結合したペプチドをコードするcDNAをそれぞれ合成し、pET−17bにサブクローニングした。
膠芽腫患者由来の血漿及び健常者由来の血漿を(1)で作製した各安定同位体標識ペプチドの存在下で、並列反応モニタリング(PARALLEL Reaction Monitoring;PRM)モードでnanoLC−Triple TOF 5600によって分析した。これにより、血漿中の各候補タンパク質の絶対値を測定することができた。
0〜40分:0→40%のB液(上昇)
40〜41分:40%のB液→100%のB液(上昇)
41〜50分:100%のB液(維持)
50〜50.1分:100%のB液→0%のB液(下降)
50.1〜80分:0%のB液(維持)
次いで、次世代プロテオミクスSWATH法を用いて、髄液中の膠芽腫バイオマーカー探索を行った(図3参照)。
実施例1の「3.」で構築されたスペクトルライブラリーを使用して、膠芽腫患者由来の手術前後の髄液並びに健常者由来の髄液について、SWATH−MS分析を行った。なお、スペクトルアラインメント及び標的データ抽出は、PeakviewのSWATH Processing Micro App(バージョン2.0、SCIEX社製)で行った。
次いで、信頼性の低いペプチド候補を排除するために、In Silico選択基準を用いて、全てのペプチド候補の配列を検証した(図3の「Step 2」参照)。これにより、426個のペプチドが選択された(図3の「Step 2」参照)。
次いで、手術前後の膠芽腫患者由来の髄液間において、対応のあるt検定を実施した。これにより、有意差(p<0.05)があるタンパク質として、82個のペプチドが選択された(図3の「Step 3」参照)。
次いで、上記82個のペプチドについて、手術前後の膠芽腫患者由来の髄液間で、倍率変化が1.5以上又は0.66以下のものを選択した。その結果、7個のペプチドが選択された。このうち、6個のペプチドは発現量が増加するタンパク質であり、1個のペプチドは(1個のタンパク質)は発現量が減少するタンパク質であった(図3の「Step 4a」参照)。
次いで、上記82個のペプチドについて、ROC解析を行った。各候補タンパク質の曲線下面積(AUC)の値を算出した結果、手術前後の膠芽腫患者由来の髄液間で、AUCが0.8以上であるタンパク質として、17個のペプチドが選択された。そのうち、16個のペプチドは、発現量が増加するタンパク質であり、1個のペプチドは(1個のタンパク質)は発現量が減少するタンパク質であった(図3の「Step 4b」参照)。
実施例1と同様の手法で、GradeI〜IIIの膠芽腫患者由来の血漿中のGSNの発現レベルを定量した。コントロールとして、健常者由来の血漿中のGSNの発現レベルも定量した。結果を図5Aに示す。
尚、膠芽腫患者の詳細な内訳を図5Bに示す。図5B中、MGMは、髄膜腫を示し、ODは、乏突起膠細胞系腫瘍を示し、OAは、乏突起星細胞を示し、DAは、びまん性星細胞腫を示し、AOAは、退形成性乏突起星細胞腫を示し、AAは、退形成性星細胞腫を示し、APAは、退形成性毛様細胞性星細胞腫を示す。
図5Aに示すように、健常者と比較して、膠芽腫患者において、Gradeが初期の段階で、血漿中のGSNの発現レベルが顕著に下がっていることが確認された。
これらの結果から、膠芽腫マーカーとして上記タンパク質が有用であることが明らかとなった。
Claims (9)
- C9(complement component 9)、SERPINA3(alpha−1−antichymotrypsin)、GSN(gelsolin)、IGHA1(Ig alpha−1 chain C region)及びAPOA4(apolipoprotein A−IV)からなる群より選ばれる1種以上からなる膠芽腫マーカー。
- C9、SERPINA3、GSN、IGHA1若しくはAPOA4に対する特異的結合物質又はこれらの組み合わせ、
安定同位体標識されたC9、SERPINA3、GSN、IGHA1若しくはAPOA4又はこれらの組み合わせ、
C9遺伝子、SERPINA3遺伝子、GSN遺伝子、IGHA1遺伝子若しくはAPOA4遺伝子を増幅可能なプライマーセット又はこれらの組み合わせ、及び、
C9遺伝子、SERPINA3遺伝子、GSN遺伝子、IGHA1遺伝子若しくはAPOA4遺伝子のmRNAに特異的にハイブリダイズするプローブ又はこれらの組み合わせ、
からなる群から選ばれる1種以上を備える膠芽腫診断薬。 - 前記特異的結合物質がC9、SERPINA3、GSN、IGHA1又はAPOA4に結合する抗体又は該抗体断片である請求項2に記載の膠芽腫診断薬。
- 被検者より採取した検体中の、C9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上を測定する、被検者が膠芽腫に罹患している可能性を試験する方法。
- 前記検体が、被検者より経時的に採取した検体である請求項4に記載の方法。
- 前記検体が、血液、髄液、又は尿である請求項4又は5に記載の方法。
- 血液中のC9、SERPINA3、GSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の存在量を測定する工程と、
測定されたC9、及び/又はSERPINA3の存在量が、健常者の血液中の、対応するC9、及び/又はSERPINA3の存在量と比較して多い場合、並びに、測定されたGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の存在量が、健常者の血液中の、対応するGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の存在量が、健常者の血液中のGSN、IGHA1及びAPOA4からなる群より選ばれる1種以上の存在量と比較して少ない場合、のうち少なくともいずれかである場合に、前記血液は膠芽腫患者由来のものであると判定する工程と、
を備える血液の判定方法。 - 組織中のC9遺伝子、SERPINA3遺伝子、GSN遺伝子、IGHA1遺伝子及びAPOA4遺伝子からなる群より選ばれる1種以上の発現量を測定する工程と、
測定されたC9遺伝子、及び/又はSERPINA3遺伝子の発現量が、健常者の組織中の、対応するC9遺伝子、及び/又はSERPINA3遺伝子の発現量と比較して多い場合、並びに、測定されたGSN遺伝子、IGHA1遺伝子及びAPOA4遺伝子からなる群より選ばれる1種以上の発現量が、健常者の組織中の、対応するGSN遺伝子、IGHA1遺伝子及びAPOA4遺伝子からなる群より選ばれる1種以上の発現量と比較して少ない場合、のうち少なくともいずれかである場合に、前記血液は膠芽腫患者由来のものであると判定する工程と、
を備える組織の判定方法。 - 髄液中のGSN及び/又はIGHA1の存在量を測定する工程と、
測定されたGSNの存在量が、健常者の髄液中のGSNの存在量と比較して少ない場合、及び、測定されたIGHA1の存在量が、健常者の髄液中のIGHA1の存在量と比較して多い場合のうち少なくともいずれかである場合に、前記髄液は膠芽腫患者由来のものであると判定する工程と、
を備える髄液の判定方法。
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