JP2019096247A - 故障モード特定システム、故障モード特定方法、及びプログラム - Google Patents

故障モード特定システム、故障モード特定方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】機器の故障モードを適切に特定する故障モード特定システム等を提供する。【解決手段】故障モード特定システム10は、機器20に設置されたセンサ22の検出値を含むデータを取得する通信部11と、機器20の構造及び特性に基づく所定の機器構造パラメータを、通信部11によって取得されるデータに基づいて推定する機器構造パラメータ推定部14と、機器構造パラメータに基づいて、機器20の故障又は故障予兆の種類を示す故障モードを特定する故障モード特定部16と、故障モード特定部16によって特定された故障モードを提示する入出力部18と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、機器の故障モードを特定する故障モード特定システム等に関する。
ガスエンジンやエレベータの他、採掘機や建築機械といった機器の故障モード(故障又は故障予兆の種類)を特定する技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。すなわち、特許文献1には、「実測信号と模擬信号とを入力し、両者の差異に基づいて異常徴候の有無についての監視信号を出力する異常徴候監視手段」を備えたプラント診断装置について記載されている。
なお、前記した「模擬信号」は、機器の物理モデルの係数を正常時から変化させ、機器の異常徴候を示すような挙動をシミュレーションで再現させることによって得られる信号である。
特開平8−6635号公報
特許文献1では、機器に異常徴候が生じた場合の物理モデルの係数を設計者等が事前に予測した上で、この係数を含む物理モデルを用いて、異常徴候時のシミュレーションが行われる。しかしながら、物理モデルの係数は、異常徴候の種類や進行具合の他、機器の設置環境・使用条件等によって、その大きさが異なることが多い。
そうすると、特許文献1のように、異常徴候時の物理モデルの係数を設計者等が適宜に設定すると、場合によっては、異常兆候の種類(故障モード)を適切に特定できない可能性がある。設計者等が設定する物理モデルの係数が大きすぎたり、また、小さすぎたりする可能性があるからである。その結果、実際には機器が故障しているにもかかわらず、どの故障モードにも該当しないと判定される可能性がある。
そこで、本発明は、機器の故障モードを適切に特定する故障モード特定システム等を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、機器に設置されたセンサの検出値を含むデータを取得するデータ取得部と、前記機器の構造及び特性に基づく所定の機器構造パラメータを、前記データ取得部によって取得される前記データに基づいて推定する機器構造パラメータ推定部と、前記機器構造パラメータ推定部によって推定される前記機器構造パラメータに基づいて、前記機器の故障又は故障予兆の種類を示す故障モードを特定する故障モード特定部と、前記故障モード特定部によって特定された前記故障モードを提示する提示部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、機器の故障モードを適切に特定する故障モード特定システム等を提供できる。
本発明の実施形態に係る故障モード特定システムを含む機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る故障モード特定システムが備えるセンサデータベースのデータ構造を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る故障モード特定システムが備える部品モデルデータベースのデータ構造を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る故障モード特定システムが備える故障モードデータベースのデータ構造を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る故障モード特定システムが、機器構造パラメータの閾値を設定する処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る故障モード特定システムにおいて、図5のステップS105に相当するサブルーチンのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る故障モード特定システムの一時記憶装置に記憶される機器構造パラメータに関する説明図である。 本発明の実施形態に係る故障モード特定システムにおいて、図5のステップS106に相当するサブルーチンのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る故障モード特定システムが、機器の故障モードを特定する処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る故障モード特定システムにおいて、機器に所定の故障モードが生じた場合の画面表示例である。
≪実施形態≫
図1は、実施形態に係る故障モード特定システム10を含む機能ブロック図である。
故障モード特定システム10は、機器20の故障モードを特定するシステムである。なお、「故障モード」とは、機器20の故障又は故障予兆の種類(例えば、モータにおけるコイルの巻線短絡や、コイルの巻線断線)である。また、「故障予兆」とは、機器20の故障が生じる前触れである。
なお、故障モード特定システム10は、1つの装置で構成されていてもよいし、また、信号線やネットワークを介して、複数の装置(サーバ等)が接続された構成であってもよい。以下では、故障モード特定システム10に関する説明に先立って、故障モードの特定対象である機器20について簡単に説明する。
<機器の構成>
機器20は、発電機、エレベータ、建設機械、医療機器といった装置である。機器20は、複数の部品21と、複数のセンサ22と、機器側センサデータベース23と、機器コントローラ24と、通信部25と、を備えている。なお、複数の部品21の例として、モータや軸受の他、電気回路、配管等が挙げられる。センサ22は、部品21における所定の物理量(温度、圧力、電流、電圧、回転速度、加速度等)を検出するものであり、部品21に設置されている。
ちなみに、それぞれの部品21にひとつずつセンサ22が設置されるとは限らず、例えば、一つの部品21に複数の(複数種類の)センサ22が設置されることもある。
機器側センサデータベース23は、部品21に設置されたセンサ22のそれぞれの検出値を、センサデータとして記録するためのデータベースである。
機器コントローラ24は、機器20において所定の制御を実行する。また、機器コントローラ24は、それぞれのセンサ22の検出値を含むセンサデータを、機器側センサデータベース23に記録する機能も有している。
通信部25は、機器側センサデータベース23に記録されている所定のセンサデータを故障モード特定システム10に送信する。
<故障モード特定システムの構成>
故障モード特定システム10は、機器20の故障モードを特定し、その特定結果を保守員等に提示するシステムである。故障モード特定システム10は、例えば、CPU(Central Processing Unit:図示せず)、ROM(Read Only Memory:図示せず)、RAM(Random Access Memory:図1の一時記憶装置17に相当)、各種インタフェース(図示せず)等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。
図1に示すように、故障モード特定システム10は、通信部11(データ取得部)と、センサデータベース12と、部品モデルデータベース13と、機器構造パラメータ推定部14と、を備えている。また、故障モード特定システム10は、前記した構成の他に、故障モードデータベース15と、故障モード特定部16と、一時記憶装置17と、入出力部18(提示部)と、を備えている。
通信部11は、機器20から所定のセンサデータを受信する機能を有している。
センサデータベース12は、通信部11で受信されたセンサデータを記憶するデータベースである。
部品モデルデータベース13は、センサデータに関連した部品21の物理モデル(つまり、部品モデル)を記憶するデータベースである。すなわち、センサ22によって検出される所定の状態量を含む数式が、部品モデルとして、予め部品モデルデータベース13に記憶されている(図3参照)。
機器構造パラメータ推定部14は、機器構造パラメータを推定する機能を有している。なお、「機器構造パラメータ」とは、機器20(一つ又は複数の部品21)の構造及び特性に基づく所定のパラメータであり、前記した部品モデルの数式の中に含まれている。なお、部品モデルや機器構造パラメータの詳細については後記する。
故障モードデータベース15は、前記した機器構造パラメータと、機器20の故障モードと、を紐付けるためのデータベースである。
故障モード特定部16は、機器構造パラメータに基づいて、機器20の故障モードを特定(推定)する。
一時記憶装置17は、例えば、前記したRAMであり、所定の演算結果を一時的に記憶する。
入出力部18は、マウス、キーボード、タッチパネル、液晶ディスプレイ等であり、保守員による所定の入力を受け付けたり、故障モードの特定結果を保守員に提示したりする。
次に、センサデータベース12、部品モデルデータベース13、及び故障モードデータベース15のデータ構造について、順次に説明する。
図2は、センサデータベース12のデータ構造を示す説明図である。
前記したように、センサデータベース12には、部品21(図1参照)に設置されたセンサ22(図1参照)の検出値等が、所定のセンサデータとして記録される。図2に示す例では、部品21、センサ22の検出時刻、センサ22によって検出される状態量、及びセンサ22の検出値が対応付けられ、センサデータとして記録されている。
なお、図2に示す「部品」には、その一般名称(モータや軸受等)の他に、部品21の識別情報も含まれている。また、図2に示す例では、センサ22(図1参照)によって検出される所定の「状態量」として、モータの電流値、回転速度、電圧値等が記憶されている。この「状態量」を示すデータに、センサ22の識別情報(センサ名)が含まれていてもよい。
そして、部品21や、センサ22の検出時刻の他、センサ22によって検出される状態量等を検索キーにして、その検出値が参照されるようになっている。
ちなみに、機器20(図1参照)が備える機器側センサデータベース23(図1参照)も、図2に示すセンサデータベース12と同様のデータ構造になっている。
図3は、部品モデルデータベース13のデータ構造を示す説明図である。
部品モデルデータベース13には、前記したセンサデータに関連する部品21の部品モデル(所定の数式)が、予め記憶されている。図3に示す例では、モータに関する部品モデルの一つとして、以下の式(1)が予め記憶されている。
Figure 2019096247
式(1)は、モータの電流値の微分値(左辺)が、−(R/L)×(電流値)、−(K/L)×(回転速度)、及び(1/L)×(電圧値)の和(右辺)に等しいという部品モデルである。
なお、式(1)のRはモータの抵抗値であり、Lはモータのインダクタンスであり、Kはモータのトルク定数である。これらの抵抗値R、インダクタンスL、及びトルク定数Kは、モータの(つまり、モータを含む機器20の)の構造及び特性に基づく機器構造パラメータである。一方、式(1)に含まれる電流値、回転速度、及び電圧値は、部品21であるモータに設置されたセンサ22(図1参照)によって検出される。
図3に示す部品モデルは、所定のテキストやプログラムオブジェクトとして予め記憶され、部品21を検索キーにしてロードされるようになっている。部品モデルは、例えば、故障モード特定システム10(図1参照)や機器20の導入時に、保守員等によって設定される。
なお、抵抗値R、インダクタンスL、トルク定数Kといった機器構造パラメータは、機器20(図1参照)の正常時にはほとんど変化せず、通常は略一定である。これらの機器構造パラメータの大きさによって、式(1)の電流値、回転速度、及び電圧値が規定される。
一方、機器20で故障や故障予兆が生じた場合、その故障モードによっては、所定の機器構造パラメータが正常時よりも大きくなったり、また、小さくなったりすることがある。そこで、本実施形態では、モータの電流値、回転速度、電圧値等のセンサデータに基づいて、機器構造パラメータ推定部14(図1参照)が機器構造パラメータを逆推定するようにしている。そして、故障モード特定部16(図1参照)が、推定結果としての機器構造パラメータに基づき、機器20の故障モードを特定するようになっている。
図4は、故障モードデータベース15のデータ構造を示す説明図である。
図4に示す例では、部品21、機器20の故障モード、故障モードの特定する際の基準、及び基準に含まれる機器構造パラメータの閾値が対応付けられ、故障モードデータベース15として記憶されている。そして、例えば、部品21を検索キーにして、その部品21に関連した故障モードや、故障モードの特定する際の基準等が検索されるようになっている。
図4に示す例では、モータの抵抗値Rが閾値R1以下であるか、又は、モータのインダクタンスLが閾値L1以下である場合、故障モード特定部16(図1参照)が、「コイルの巻線短絡あり」と判定するようになっている。
さらに別の例を挙げると、モータの抵抗値Rが閾値R2以上である場合、故障モード特定部16(図1参照)が、「コイルの巻線断線あり」と判定するようになっている。
なお、故障モードデータベース15において、部品21、故障モード、及び故障モードの基準は、例えば、故障モード特定システム10や機器20の導入時に、保守員等によって設定される。
一方、機器構造パラメータの閾値(具体的な数値)は、機器20が正常であることが既知であるときのセンサデータに基づいて、故障モード特定システム10が算出するようになっている。つまり、保守員等は、所定の故障モード(例えば、コイルの巻線短絡)が生じた場合、どの機器構造パラメータが正常時よりも大きくなったり、又は、小さくなったりするかを指定しさえすればよく、機器構造パラメータの閾値の大きさを設定(想定)する必要がない。したがって、前記した閾値の不正確さに起因する故障モードの誤判定を防止できる。
<機器構造パラメータの閾値設定>
図5は、機器構造パラメータの閾値を設定する処理のフローチャートである(適宜、図1を参照)。
なお、図5に示す一連の処理が行われているとき、機器20が正常に稼動していることが既知である。例えば、機器20の据付直後や、点検で機器20が正常であることが確認された後に、図5に示す処理が行われる。
ステップS101において故障モード特定システム10は、故障モードに紐づく部品21を指定して、センサデータを機器20に要求する。例えば、入出力部18を介した保守員の操作によって、故障モードデータベース15(図4参照)の中の「コイルの巻線短絡」という故障モードが指定されたとする。
この場合、故障モード特定システム10は、「コイルの巻線短絡」に紐づけられた部品21であるモータを指定し、このモータに関するセンサデータを機器20に要求する。すなわち、故障モード特定システム10は、モータの電流値、回転速度、及び電圧値(図3の「部品モデル」を参照)を要求する所定の信号を、通信部11を介して機器20に送信する。
このような信号を受信した場合、図5では省略したが、機器コントローラ24は、所定の時間範囲のセンサデータを機器側センサデータベース23から読み出し、さらに、このセンサデータを故障モード特定システム10に送信する。
図5のステップS102において故障モード特定システム10は、通信部11を介して、機器20からセンサデータを受信する。
ステップS103において故障モード特定システム10は、機器20から受信したセンサデータを、センサデータベース12に記憶する。
ステップS104において故障モード特定システム10は、ステップS101で要求した部品21を検索キーにして、部品モデルデータベース13から部品モデルをロードする。本実施形態では一例として、前記した式(1)の部品モデル、及び、以下に示す式(2)の部品モデル(図3参照)がロードされたとする。
Figure 2019096247
なお、式(2)には、機器パラメータとして、モータの摩擦係数B、慣性モーメントJ、及びトルク定数Kが含まれている。
次に、ステップS105において故障モード特定システム10は、機器構造パラメータ推定部14によって、機器構造パラメータを推定する。例えば、故障モード特定システム10は、モータの回転速度、電流値、及び電圧値を含むセンサデータに基づき、最小二乗法を用いて、式(1)、式(2)に含まれる5つの機器構造パラメータを推定する。前記した5つの機器構造パラメータとは、モータの抵抗値R、インダクタンスL、トルク定数K、摩擦係数B、及び慣性モーメントJである。
最小二乗法を用いた機器構造パラメータの推定を説明するにあたって、式(1)の左辺のd/dt(電流値)や、式(2)の左辺のd/dt(回転速度)を「目的変数」という。一方、式(1)や式(2)の右辺の変数である電流値、回転速度、及び電圧値を「説明変数」という。
なお、センサデータの誤差に起因して、機器構造パラメータの推定値にバラつきが生じることが多い。そこで、本実施形態では、統計学におけるブーストラッピングの手法に基づいて、機器構造パラメータ推定部14が、機器構造パラメータの平均値及び標準偏差(バラつきの程度)を算出するようにしている。これらの平均値及び標準偏差は、所定の故障モードに該当するか否かの判定基準となる閾値を設定する際に用いられる。このような一連の処理について、図6を用いて説明する。
図6は、図5のステップS105に相当するサブルーチンSUB01のフローチャートである(適宜、図1を参照)。
図6のステップS105aにおいて機器構造パラメータ推定部14は、センサデータの一部を読み込む。すなわち、機器構造パラメータ推定部14は、ブーストラッピングの手法に基づき、所定の時間範囲で検出されたセンサデータを無作為抽出して読み込む。
ステップS105bにおいて機器構造パラメータ推定部14は、部品モデルの目的変数を算出する。例えば、機器構造パラメータ推定部14は、モータの電流値iと電流値it+1との差分Δiをとり、この差分Δiを所定のサンプリング時間間隔(例えば、1秒間)で除算することによって、式(1)の目的変数(電流値の微分値)を算出する。なお、電流値iの下付きの“t”は、電流値の時系列的な順序を示す番号である。
そして、機器構造パラメータ推定部14は、各時刻における電流値の微分値に基づいて、式(1)の目的変数の行列Yを生成し、この行列Yを一時記憶装置17(図1参照)に格納する。
Figure 2019096247
さらに、ステップS105cにおいて機器構造パラメータ推定部14は、部品モデルの説明変数に基づく擬似逆行列と、目的変数の行列と、の積を算出する。まず、機器構造パラメータ推定部14は、前記した式(1)の部品モデルに関して、その説明変数である電流値i、回転速度ω、及び電圧値Vに基づき、以下の行列Xを生成する。
Figure 2019096247
そして、機器構造パラメータ推定部14は、式(4)の行列Xに基づいて、説明変数の擬似逆行列Xを算出する。
Figure 2019096247
さらに、機器構造パラメータ推定部14は、説明変数の擬似逆行列Xと、目的変数の行列Yと、の積に基づいて、式(1)における説明変数の係数(R/L)、(K/L)、及び(1/L)を算出する。
Figure 2019096247
なお、式(2)の部品モデルにおける説明変数の係数(B/J)、(K/J)も同様の方法で算出される。
図6のステップS105dにおいて機器構造パラメータ推定部14は、機器構造パラメータを算出・記憶する。前記したように、式(1)、式(2)の部品モデルの係数(R/L)、(K/L)、(1/L)、(B/J)、(K/J)に関する5つの等式が得られる。したがって、これらの等式に基づいて、5つの機器構造パラメータR,K,L,B,Jの全ての値が算出される。機器構造パラメータ推定部14は、算出結果である機器構造パラメータR,K,L,B,Jを一時記憶装置17(図1参照)に格納する。
図7は、一時記憶装置17に記憶される機器構造パラメータに関する説明図である。
図7では、105a〜S105e(図6参照)の1回目のループで算出(推定)された機器構造パラメータを「推定No.1」の欄に記載している。機器構造パラメータ推定部14は、2回目〜100回目のループも同様にして、無作為抽出したセンサデータの一部に基づき(図6のS105a)、機器構造パラメータを算出・記憶する(図6のS105d)。
図6のステップS105eにおいて機器構造パラメータ推定部14は、機器構造パラメータに関して、所定回数分(例えば、100回分)の算出を行ったか否かを判定する。
ステップS105eにおいて所定回数分の算出を行った場合(S105e:Yes)、機器構造パラメータ推定部14の処理は、ステップS105fに進む。一方、ステップS105eにおいて所定回数分の算出を行っていない場合(S105e:No)、機器構造パラメータ推定部14の処理は、ステップS105aに戻る。
ステップS105fにおいて機器構造パラメータ推定部14は、機器構造パラメータの平均値及び標準偏差を算出・記憶した後、図5のステップS106の処理に進む。なお、図7の下側の欄には、機器構造パラメータR,K,L,B,Jの平均値及び標準偏差の算出結果を示している。このようにして、機器構造パラメータ推定部14は、機器20が正常であることが既知であるときの機器構造パラメータの平均値及び標準偏差を算出する。
図5のステップS106において故障モード特定システム10は、機器構造パラメータ推定部14によって、機器構造パラメータの閾値を算出・記憶する。すなわち、故障モード特定システム10は、機器構造パラメータの平均値及び標準偏差に基づいて、所定の故障モードに該当するか否かの判定基準となる機器構造パラメータの閾値を設定する。
図8は、図5のステップS106に相当するサブルーチンSUB02のフローチャートである(適宜、図1を参照)。
ステップS106aにおいて故障モード特定システム10は、基準となる閾値が下限値であるか否かを判定する。基準となる閾値が下限値である場合(S106a:Yes)、故障モード特定システム10の処理はステップS106bに進む。一方、基準となる閾値が下限値でない場合(S106a:No)、故障モード特定システム10の処理はステップS106cに進む。
前記したように、故障モードデータベース15(図4参照)には、所定の故障モード(図5のS101)の「基準」となる機器構造パラメータの種類や、その閾値が上限値・下限値のいずれであるかを示す情報が、予め記憶されている。例えば、故障モードの一つである「コイルの巻線短絡」(図4参照)の判定基準となる閾値は、モータの抵抗値Rの下限値R1、及びインダクタンスLの下限値L1であることが、予め設定されている。
ステップS106bにおいて故障モード特定システム10は、機器構造パラメータの「平均値−3×標準偏差」を閾値として記憶する。なお、機器構造パラメータは、機器20の正常時でも平均値±標準偏差の程度のバラつきがある。そこで、平均値よりも(標準偏差×3)の余裕をみて、故障モード特定システム10が下限値を設定するようにしている。これによって、実際に機器20が正常であるときに、「故障モード発生」と誤判定されることを防止できる。
例えば、「コイルの巻線短絡」(図4参照)の判定基準となるモータの抵抗値Rの下限値R1は、その平均値(=11.2:図7参照)から、3×標準偏差(=1.2:図7参照)を減算した値であるR1=7.6として設定される。
このように、所定の機器構造パラメータが正常時よりも小さい場合に、所定の故障モードが生じていると判定するように予め設定されているとき、故障モード特定システム10は、機器構造パラメータ推定部14によって次の処理を行う。すなわち、故障モード特定システム10は、機器構造パラメータの標準偏差を所定倍(例えば、3倍)した値を平均値から減算することによって、この機器構造パラメータの閾値を下限値として設定する。そして、故障モード特定システム10は、算出結果である閾値を故障モードデータベース15(図4参照)に格納する(S106b)。
ステップS106cにおいて故障モード特定システム10は、基準となる閾値が上限値であるか否かを判定する。基準となる閾値が上限値である場合(S106c:Yes)、故障モード特定システム10の処理はステップS106dに進む。
ステップS106dにおいて故障モード特定システム10は、機器構造パラメータの「平均値+3×標準偏差」を閾値として記憶する。例えば、「コイルの巻線断線」(図4参照)の判定基準となるモータの抵抗値の上限値R2は、その平均値(=11.2:図7参照)に、3×標準偏差(=1.2:図7参照)を加算した値であるR2=14.8として設定される。
このように、所定の機器構造パラメータが正常時よりも大きい場合に、所定の故障モードが生じていると判定するように予め設定されているとき、故障モード特定システム10は、機器構造パラメータ推定部14によって次の処理を行う。すなわち、故障モード特定システム10は、機器構造パラメータの標準偏差を所定倍(例えば、3倍)した値を平均値に加算することによって、当該機器構造パラメータの閾値を上限値として設定する。そして、故障モード特定システム10は、算出結果である閾値を故障モードデータベース15(図4参照)に格納する(S106d)。
ステップS106dの処理を終了した後、又は、ステップS106cにおいて基準となる閾値が上限値でない場合(S106c:No)、故障モード特定システム10の処理は、図5のステップS107に進む。
ステップS107において故障モード特定システム10は、故障モードデータベース15(図4参照)に予め記憶されている全ての故障モードをチェックしたか否かを判定する。ステップS107において全ての故障モードをチェックした場合(S107:Yes)、故障モード特定システム10は、一連の処理を終了する(END)。一方、ステップS107において、まだチェックしていない故障モードが存在する場合(S107:No)、故障モード特定システム10の処理は、ステップS101に戻る。
このようにして故障モード特定システム10は、各故障モードについて機器構造パラメータの閾値(上限値や下限値)を算出し、その算出結果を故障モードデータベース15(図4参照)に格納する。なお、入出力部18(図1参照)を介した操作によって、保守員等が、機器構造パラメータの閾値を微調整するようにしてもよい。
次に、機器構造パラメータの閾値に基づいて、機器20に所定の故障モードが生じているか否かを判定する処理について説明する。この処理は、保守対象である機器20の稼動中、故障モード特定システム10によって所定時間ごとに行われる。
図9は、故障モード特定システム10が、機器20の故障モードを特定する処理のフローチャートである(適宜、図1を参照)。
ステップS201において故障モード特定システム10は、図4に示す故障モードのうち一つ(例えば、コイルの巻線短絡)を指定して、それに紐づく部品21を指定し、通信部11を介して機器20にセンサデータを要求する(データ取得処理)。
ステップS202〜S205は、現状の機器構造パラメータR,K,L,B,Jを推定するための処理(機器構造パラメータ推定処理)であるが、前記したS102〜S105(図5参照)と同様である。したがって、その詳細な説明は省略するが、前記したように、機器20が備える複数の部品21のうち少なくとも一つが、所定の故障モードに予め対応付けられている(図4参照)。そして、機器構造パラメータ推定部14は、その故障モードに対応する部品21に設置されたセンサ22の検出値に基づいて、機器構造パラメータを推定する。
ステップS206において故障モード特定システム10は、現状の機器構造パラメータが所定の故障モードの基準(図4参照)を満たしているか否かを、故障モード特定部16によって判定する(故障モード特定処理)。例えば、ステップS201で指定した故障モードが「コイルの巻線短絡」であるならば、モータの現状の抵抗値Rが閾値R1(=7.6)以下であるか、又は、インダクタンスLが閾値L1(=0.8)以下のであるか否かが判定される。
このように、故障モード特定部16は、故障モードに対応付けられた一つ又は複数の機器構造パラメータの値が、正常時よりも大きいか、又は、正常時よりも小さいかに基づいて、当該故障モードが生じているか否かを判定する。
ステップS206において現状の機器構造パラメータが所定の故障モードの基準を満たしている場合(S206:Yes)、故障モード特定システム10の処理は、ステップS207に進む。
ステップS207において故障モード特定システム10は、入出力部18(提示部)の液晶ディスプレイ等に、その故障モードを提示する(提示処理)。
図10は、機器に所定の故障モードが生じた場合の画面表示例である。
図10に示す例では、機器20(図1参照)のモータにおいてコイルの巻線短絡(図4参照)が生じた場合、その故障モードの名称181及び根拠182が表示されている。
なお、根拠182の例として、「モータの直流抵抗値Rが70%まで低下」というように、閾値R1(又は平均値)に対する抵抗値Rの変動割合が表示されている。これによって保守員は、機器20のモータにおいてコイルの巻線短絡(又はその予兆)が生じたことを把握できる。つまり、保守員は、機器20の故障や故障予兆の原因を把握できるため、それに応じた所定の対処を行うことができる。
図9のステップS208において故障モード特定システム10は、故障モードデータベース15(図4参照)に予め記憶されている全ての故障モードをチェックしたか否かを判定する。ステップS208において全ての故障モードをチェックした場合(S208:Yes)、故障モード特定システム10は、一連の処理を終了する(END)。一方、ステップS208において、まだチェックしていない故障モードが存在する場合(S208:No)、故障モード特定システム10の処理は、ステップS201に戻る。
<効果>
本実施形態によれば、例えば、機器20で所定の故障や故障予兆が生じた場合、それが具体的にどのような故障モードなのかを特定できる。これによって、保守員が、故障等の原因(つまり、故障モード)を把握し、それに応じた保守作業を行うことができる。
また、機器20で所定の故障等が生じた際に変動する機器構造パラメータの種類や、その変動の向き(上昇又は低下)は、機器20の構造や特性に基づいて、予め定性的に特定可能である。本実施形態によれば、所定の故障モードに紐付けられた機器構造パラメータの種類や、その機器構造パラメータの閾値が上限値・下限値のいずれであるかを、保守員等が予め設定する。そして、故障モード特定システム10が、機器20のセンサデータに基づいて、故障モードに紐付けられた機器構造パラメータの閾値(具体的な数値)を設定するようになっている。これによって、故障モード特定システム10が、機器20で生じた故障モードを正確に特定でき、ひいては、保守員による保守作業を適切に支援できる。
なお、これまでは、機器20のセンサデータそのものに基づいて、機器20の故障等が検知されていた。しかしながら、実際に機器20の故障等が生じた場合のセンサデータは、機器20の設置環境や・使用条件等によってバラつきがある。また、機器20で故障等が生じたことが判明しても、具体的な故障モードをセンサデータの波形から特定することは困難であった。
これに対して本実施形態に係る故障モード特定システム10は、正常時にはほとんど変動しない所定の機器構造パラメータに基づいて、機器20で生じた故障モードを適切に特定できる。また、例えば、現地で機器20が実際に稼動(試運転)しているときに、その機器20のセンサデータに基づいて、機器構造パラメータの閾値が設定される。したがって、機器20ごとに設置環境・使用条件が異なっていても、故障モード特定システム10によって、機器構造パラメータの閾値を適切に設定できる。さらに、機器構造パラメータの閾値を設定するための事前のシミュレーションが不要であるという利点もある。
≪変形例≫
以上、本発明に係る故障モード特定システム10について実施形態により説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、各実施形態では、故障モード特定システム10が、最小二乗法に基づいて機器構造パラメータを推定する処理について説明したが、これに限らない。すなわち、ベイズ推定等の統計的な周知の手法を用いて、機器構造パラメータを算出するようにしてもよい。
また、実施形態では、故障モード特定システム10が、機器20のセンサデータのみに基づいて、機器20の故障モードを特定する処理について説明したが、これに限らない。例えば、故障モード特定システム10が、機器20のセンサデータの他、機器20の制御信号、機器20の所定の状態を示すオン/オフ信号やアラーム信号等に基づいて、故障モードを推定するようにしてもよい。すなわち、機器20に設置されたセンサ22の検出値を含むデータを通信部11(データ取得部)が取得し、これらのデータに基づいて、機器構造パラメータ推定部14が、所定の機器構造パラメータを推定するようにしてもよい。
また、実施形態では、最小二乗法に基づいて、5つの機器構造パラメータR,K,L,B,Jの全てが算出される場合について説明したが、これに限らない。例えば、複数の機器構造パラメータのうち、その値を特定できないものが存在する場合(等式の個数よりも、未知数の個数の方が多い場合)には、機器構造パラメータ同士の比に基づいて、機器20の故障モードを特定するようにしてもよい。
また、実施形態では、現地に据え付けられた機器20のセンサデータに基づいて、故障モード特定システム10が、機器構造パラメータの閾値を設定する場合について説明したが、これに限らない。例えば、機器20に相当する試験機(図示せず)のセンサデータに基づいて、故障モード特定システム10が、機器構造パラメータの閾値を設定するようにしてもよい。
また、前記したデータ取得処理(図9のS201等)、機器構造パラメータ推定処理(S205等)、故障モード特定処理(S206)、提示処理(S207)を含む故障モード特定方法を、所定のプログラムによって、コンピュータに実行させるようにしてもよい。前記したプログラムは、通信回線を介して提供することもできるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
10 故障モード特定システム
11 通信部(データ取得部)
12 センサデータベース
13 部品モデルデータベース
14 機器構造パラメータ推定部
15 故障モードデータベース
16 故障モード特定部
17 一時記憶装置
18 入出力部(提示部)
20 機器
21 部品
22 センサ
23 機器側センサデータベース
24 機器コントローラ
25 通信部

Claims (8)

  1. 機器に設置されたセンサの検出値を含むデータを取得するデータ取得部と、
    前記機器の構造及び特性に基づく所定の機器構造パラメータを、前記データ取得部によって取得される前記データに基づいて推定する機器構造パラメータ推定部と、
    前記機器構造パラメータ推定部によって推定される前記機器構造パラメータに基づいて、前記機器の故障又は故障予兆の種類を示す故障モードを特定する故障モード特定部と、
    前記故障モード特定部によって特定された前記故障モードを提示する提示部と、を備えること
    を特徴とする故障モード特定システム。
  2. 前記故障モード特定部は、前記故障モードに対応付けられた一つ又は複数の前記機器構造パラメータの値が、正常時よりも大きいか、又は、正常時よりも小さいかに基づいて、当該故障モードが生じているか否かを判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の故障モード特定システム。
  3. 前記機器構造パラメータ推定部は、前記機器が正常であることが既知であるときの前記機器構造パラメータの平均値及び標準偏差を算出し、さらに、前記平均値及び前記標準偏差に基づいて、所定の前記故障モードに該当するか否かの判定基準となる前記機器構造パラメータの閾値を設定すること
    を特徴とする請求項2に記載の故障モード特定システム。
  4. 所定の前記機器構造パラメータが正常時よりも小さい場合に、所定の前記故障モードが生じていると判定するように予め設定されているとき、前記機器構造パラメータ推定部は、前記標準偏差を所定倍した値を前記平均値から減算することによって、当該機器構造パラメータの前記閾値を下限値として設定すること
    を特徴とする請求項3に記載の故障モード特定システム。
  5. 所定の前記機器構造パラメータが正常時よりも大きい場合に、所定の前記故障モードが生じていると判定するように予め設定されているとき、前記機器構造パラメータ推定部は、前記標準偏差を所定倍した値を前記平均値に加算することによって、当該機器構造パラメータの前記閾値を上限値として設定すること
    を特徴とする請求項3に記載の故障モード特定システム。
  6. 前記機器が備える複数の部品のうち少なくとも一つが、前記故障モードに予め対応付けられ、
    前記機器構造パラメータ推定部は、所定の前記故障モードに対応する前記部品に設置された前記センサの検出値に基づいて、前記機器構造パラメータを推定すること
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の故障モード特定システム。
  7. 機器に設置されたセンサの検出値を含むデータを取得するデータ取得処理と、
    前記機器の構造及び特性に基づく所定の機器構造パラメータを、前記データ取得処理によって取得される前記データに基づいて推定する機器構造パラメータ推定処理と、
    前記機器構造パラメータ推定処理によって推定される前記機器構造パラメータに基づいて、前記機器の故障又は故障予兆の種類を示す故障モードを特定する故障モード特定処理と、
    前記故障モード特定処理によって特定された前記故障モードを提示する提示処理と、を含むこと
    を特徴とする故障モード特定方法。
  8. 請求項7に記載の故障モード特定方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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