JP2019095985A - 静電容量センサおよび静電容量センサ装置、並びに静電容量センサの制御方法 - Google Patents

静電容量センサおよび静電容量センサ装置、並びに静電容量センサの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】静電容量センサについて、単に位置情報とオンオフ情報とが得られるものに止まらず、押込み操作が行われたか否かの基準を操作者ごとに行うことができ、位置を確認しながら所望の入力をすることもできる静電容量センサを提供すること。【解決手段】絶縁層11を介して上側センサ部12と下側センサ部13とを有し、操作者が指示する押込み量と押込み位置を検出する静電容量センサ10について、上側センサ部12はメッシュ状の電極12aからなる押込み量検出部であり、下側センサ部13は指押込み位置を検出する位置に電極13aを設けたセンサパターンからなる押込み位置検出部であり、操作者の表面操作による上側センサ部12の押込み量検出と、下側センサ部13の押込み位置検出とを対応づけて出力させることが可能な静電容量センサとして構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、指で触って指示した際の押込み量と押込み位置とを検出する静電容量センサおよび静電容量センサ装置と、静電容量センサの制御方法に関する。
タッチパネルなどに利用される静電容量センサは、指等で操作面を触ることによって変化する静電容量を検出して操作位置を決定する入力装置である。しかしながら、通常のタッチパネルは、オンオフ情報と位置情報しか得られないことから、複数の静電容量センサを積層して押込み量と押込み位置を検出する技術が知られている。
例えば、特開平7−334308号公報(特許文献1)には、抵抗タッチパネルの上に静電容量タッチパネルを積層した技術が記載されている。また、特開2017−10384号公報(特許文献2)には、上下2つのスイッチの一部の電極を兼用し、下側でクロスポイント静電容量方式のタッチパネル部を構成して押圧力を検出し、上側で投影型相互容量方式のタッチパネル部を構成して位置検出する技術が記載されている。
特開平7−334308号公報 特開2017−10384号公報
しかしながら、前記公報記載の何れの技術も、操作する表面に近い上側ではなく、表面からは遠い下側のセンサで押圧量を検出するため、センサ自体の厚みの影響を無視することができず、また、押圧を検出するために上側の位置センサが歪められる問題がある。
また、こうした問題とは別に、静電容量センサは、静電容量の一定の値を基準値として設定しておき、これを超える変化があった際に入力操作があったとして規定されることが多いが、操作者や入力方法によって静電容量値の変化は様々であるため、基準値の設定方法が難しいという問題がある。あるいは、操作する際には、操作面上を指等で覆い隠してしまうため、位置を確認しながら所望の入力をすることが難しいという問題もある。ところがこうした問題に対して上記公報記載の技術では何の解決手段も提供するものではなかった。そこで本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、加えて、より構造が簡単となる技術を提供するものである。
上記目的を達成するため本発明の静電容量センサは以下のとおり構成される。即ち、本発明は、絶縁層を介して上側センサ部と下側センサ部とを有し、操作者が指示する押込み量と押込み位置を検出する静電容量センサについて、上側センサ部はメッシュ状の電極からなる押込み量検出部であり、下側センサ部は指押込み位置を検出する位置に電極を設けたセンサパターンからなる押込み位置検出部であり、操作者の表面操作による上側センサ部の押込み量検出と、下側センサ部の押込み位置検出とを対応づけて出力させることが可能な静電容量センサにより構成される。
本発明は上記構成としたため、構造が簡単であり、上側センサ部による押込み量検出と下側センサ部による押込み位置検出とをそれぞれ独立したものではなく対応つけて出力することが可能となる。換言すれば、上側センサ部はメッシュ状の電極からなり押込み量を検出でき、下側センサ部は指押込み位置を検出する位置に電極を設けたセンサパターンからなり、センサパターンのある位置で押込み位置をできるため、上側センサ部で押込みを検出して下側センサ部で位置検出した部分でのみ出力を行うようにすることができ、単に表面接触した際にオンした位置情報しか得られないタッチセンサに比べて、操作のバリエーションが増え、誤操作を少なくしてスイッチ操作の安全性を高めることができる。
前記本発明は、前記下側センサ部のセンサパターンがベタ電極として構成できる。前記下側センサ部のセンサパターンがベタ電極としたため、ベタ電極が配置された部位とそれ以外の部位とで異なる位置情報を提供することができる。
前記本発明は、前記下側センサ部のセンサパターンがXY座標を検出する、X電極およびY電極として構成できる。前記下側センサ部のセンサパターンがXY座標を検出する、X電極およびY電極としたため、X電極およびY電極が交叉する種々の部位における位置情報を提供することができる。
また、本発明は、絶縁層を介して上側センサ部と下側センサ部とを有し、操作者が指示する押込み量と押込み位置を検出する静電容量センサ装置について、上側センサ部はメッシュ状の電極からなる押込み量検出部であり、下側センサ部は指押込み位置を検出する位置に電極を設けたセンサパターンからなる押込み位置検出部であり、操作者の表面操作による上側センサ部の押込み量検出と、下側センサ部の押込み位置検出とを対応づけた制御を行う制御部とを有する静電容量センサ装置として構成できる。
本発明は、絶縁層を介して上側センサ部と下側センサ部とを有し、操作者が指示する押込み量と押込み位置を検出する静電容量センサ装置について、上側センサ部はメッシュ状の電極からなる押込み量検出部であり、下側センサ部は指押込み位置を検出する位置に電極を設けたセンサパターンからなる押込み位置検出部であり、操作者の表面操作による上側センサ部の押込み量検出と、下側センサ部の押込み位置検出とを対応づけた制御を行う制御部とを有する静電容量センサ装置として構成したため、上側センサ部はメッシュ状の電極からなり押込み量を検出でき、下側センサ部は指押込み位置を検出する位置に電極を設けたセンサパターンからなり、センサパターンのある位置で押込み位置をでき、上側センサ部での押込み量検出と、下側センサ部での押込み位置検出とを制御部を通じて様々な対応づけを行うことができる。例えば、下側センサ部での検出位置Aでは上側センサ部での押込み量aが検出されればON操作がなされたと規定し、下側センサ部での検出位置Bでは上側センサ部での押込み量bが検出されればON操作がなされたと規定するなど、押込み量情報と押込み位置情報とを対応させた出力が可能となる。
前記本発明は、下側センサ部によって検出した操作位置を伝えるガイダンスを表示する表示部または音声出力する音声出力部を有するものに構成できる。前記本発明を下側センサ部によって検出した操作位置を伝えるガイダンスを表示する表示部または音声出力する音声出力部を有するものとして構成したため、操作者によるタッチ操作位置にしたがって押込み操作を促すガイダンスを提供することができる。
さらにまた本発明は、前記何れかの静電容量センサの制御方法であって、下側センサ部で操作位置を検出するとともに、上側センサ部で押込み量を検出して当該押込み量に基づく静電容量変化をベース値と設定し、次にベース値に予め設定した閾値を加えた基準値を超える静電容量変化の有無を上側センサ部で検出し、当該基準値を超える静電容量変化があった場合にこれに対応させて下側センサ部により押込み位置を検出し、当該検出位置に応じたON出力を行う静電容量センサの制御方法を提供する。
前記何れかの静電容量センサの制御方法について、下側センサ部で操作位置を検出するとともに、上側センサ部で押込み量を検出して当該押込み量に基づく静電容量変化をベース値と設定し、次にベース値に予め設定した閾値を加えた基準値を超える静電容量変化の有無を上側センサ部で検出し、当該基準値を超える静電容量変化があった場合にこれに対応させて下側センサ部により押込み位置を検出し、当該検出位置に応じたON出力を行うこととして構成したため、所定の閾値を超えた押込み操作がなされた場合に、その所定位置でのスイッチ入力を行うことができ、誤動作を少なくすることができる。
あるいは本発明は、前記何れかの静電容量センサの制御方法であって、下側センサ部で操作位置を検出するとともに、上側センサ部で押込み量を検出して当該押込み量に基づく静電容量変化をベース値と設定し、次にベース値に予め設定した閾値を加えた基準値を超える静電容量変化の有無を上側センサ部で検出し、当該基準値を超える静電容量変化があった場合にこれに対応させて下側センサ部により押込み位置を検出し、当該検出位置に応じたON出力を行う静電容量センサの制御方法を提供する。
前記何れかの静電容量センサの制御方法について、下側センサ部で操作位置を検出するとともに、上側センサ部で押込み量を検出して当該押込み量に基づく静電容量変化をベース値と設定し、次にベース値に予め設定した閾値を加えた基準値を超える静電容量変化の有無を上側センサ部で検出し、当該基準値を超える静電容量変化があった場合にこれに対応させて下側センサ部により押込み位置を検出し、当該検出位置に応じたON出力を行うこととして構成したため、操作者が異なる場合でも操作者ごとに基準値を決定するために誤動作が生じ難い。また、操作者によるタッチ操作と押圧操作を区別することができ、表面接触による位置情報と押込みによる押圧意思情報とを区別して認識することができる。
そしてまた本発明は、前記何れかの静電容量センサの制御方法であって、下側センサ部で操作位置を検出するとともに、上側センサ部で押込み量を検出して当該押込み量に基づく静電容量変化をベース値と設定し、次にベース値に予め設定した閾値を加えた基準値を超える静電容量変化の有無を上側センサ部で検出し、当該基準値を超える静電容量変化があった場合にこれに対応させて下側センサ部により押込み位置を検出し、前記アナウンスを行う際に下側センサ部で検出した操作位置に応じたON出力を行う静電容量センサの制御方法を提供する。
前記何れかの静電容量センサの制御方法について、下側センサ部で操作位置を検出するとともに、上側センサ部で押込み量を検出して当該押込み量に基づく静電容量変化をベース値と設定し、次にベース値に予め設定した閾値を加えた基準値を超える静電容量変化の有無を上側センサ部で検出し、当該基準値を超える静電容量変化があった場合にこれに対応させて下側センサ部により押込み位置を検出し、前記アナウンスを行う際に下側センサ部で検出した操作位置に応じたON出力を行うものとして構成したため、操作者が異なる場合でも操作者ごとに基準値を決定するために誤動作が生じ難い。また、操作者によるタッチ操作と押圧操作を区別することができ、表面接触による位置情報と押込みによる押圧意思情報とを区別して認識することができる。また、位置検出と押込み検出のタイムラグによる誤認識を防止して、適切な入力位置調整を行うことができる。
前記本発明は、上側センサ部による押込み量検出について、設定された閾値を超えて検出する静電容量変化に段階を設けることで押込み量のボリューム検出を行なうものとして構成できる。上側センサ部による押込み量検出について、設定された閾値を超えて検出する静電容量変化に段階を設けることで押込み量のボリューム検出を行なうものとしたため、単なる押込みの有無だけでなく、押込み量の定量的取扱いが可能となる。
本発明の静電容量センサや静電容量センサ装置によれば、構造が比較的単純であり、押込み位置と押込み量の検出を的確に実現でき、また誤操作が起こりにくい。また本発明の静電容量センサ装置の制御方法によれば、暗所における操作や、目の不自由な方の操作に対しても前記静電容量センサや静電容量センサ装置を容易に扱うことができ、誤動作を生じ難い。
第1実施形態の静電容量センサの平面図である。 図1のII−II線断面図である。 第1実施形態の静電容量センサに用いられる樹脂フィルム(絶縁層)の平面図である。 第1実施形態の静電容量センサに用いられる上側電極の平面図である。 第1実施形態の静電容量センサに用いられる下側電極及び引出線の平面図である。 第1実施形態の静電容量センサ装置のブロック図である。 第1の制御方法を説明するフローチャートである。 第2の制御方法を説明するフローチャートである。 第3の制御方法を説明するフローチャートである。 第2実施形態の静電容量センサの平面図である。 図10のXI−XI線断面図である。 第2実施形態の静電容量センサに用いられる下側電極及び引出線の平面図である。
本発明の静電容量センサおよび静電容量センサ装置について実施形態に基づいて詳しく説明する。各実施形態において重複する材料、大きさ、製造方法、作用効果、機能等については重複説明を省略する。
第1実施形態[図1〜図6]:
<静電容量センサ10>: 第1実施形態の静電容量センサ10の平面図を図1に、その断面図を図2に示す。静電容量センサ10は、図2で示すように、絶縁層11を介して上側センサ部12を形成する上側電極12aと、下側センサ部13を形成する下側電極13aを有し、これらの電極12a,13aはそれぞれ上側保護層14,下側保護層15で被覆された積層構成をしている。なお、本明細書、特許請求の範囲では、静電容量センサの操作者が操作する側を「上側」とし、その反対側を「下側」とするが、説明の便宜上の名称であり、使用態様を表すものではない。
絶縁層11には、合成樹脂や合成ゴム、ガラス等の材料からなる板状物やフィルム等を用いることができる。絶縁層11の厚みは10〜4000μmとすることができるが、50〜1000μmとすることが好ましい。50μmよりも薄いと柔らかくなりすぎて取扱いが不便になり、1000μmよりも厚いと下側センサ部13での感度が悪くなるからである。また絶縁層11には、塗料からなる塗膜を用いることもできる。塗膜の場合には、絶縁層11の厚みは1〜100μmと薄く形成することができる。この場合には保護層14,15に合成樹脂や合成ゴム、ガラス等の材料からなる板状物やフィルム等を用いて取扱い性を良くすることが好ましい。
上側センサ部12を形成する上側電極12aは、導電性の塗膜や金属箔、透明導電膜等からなり、図4で示すようなメッシュパターンを形成する。このメッシュパターンは、縦横に網状に連なる電極間に開口12bを有し、指でタッチする押込みの程度によって、平面視における指と開口12bとが重なる面積が変化することが可能な程度の大きさに電極12aと開口12bとが形成されている。
開口12bの形状は、円形や、三角形や四角形の多角形などとすることができ、あるいは一定方向に引かれた縞模様形状としても良いが、所定の開口12bが同一周期で多数設けられるような形状とすることが好ましい。指の僅かな押圧量の相違に基づき電極12aや開口12bと、指との接触面積に変化を生じさせ静電容量変化を生じさせる必要があるからである。また、開口12bを有することは、下側センサ部13で指の操作位置を検出するために必要である。網を形成する電極12aの線径を5〜3000μmとし、開口12bの幅を100〜5000μmとし、下側電極12aの外形面積に対する開口12bの大きさである開口率を70〜85%とすることは好ましい一態様である。
こうした上側センサ部12は、静電容量センサ10に操作者の指が接触し、さらに押込み操作によって指先と静電容量センサ10との接触面積が広がるのを静電容量変化から検出する押込み量検出部として機能する。
下側センサ部13を形成する下側電極13aは、各種形状のセンサパターンを形成する。図5には下側センサ部13の平面図を示す。この図5で示すセンサパターンの例では、2つのオンオフ入力スイッチに相当するベタ電極13a1,13a2と、スライダボリューム13a3として形成している。ここでベタ電極とは、所望の範囲内の全面に均一に設けた電極を意味し、その所望の範囲内に開口や模様等がないものをいう。下側電極13aには、これらの他、回転操作スイッチや、XY座標入力スイッチ、メッシュパターン形状等とすることができる。このうちXY座標入力スイッチについては第2実施形態で説明する。また、下側電極13aを形成する材質は上側電極12aを形成する材質と同様のものを用いることができる。
下側センサ部13は、例えば操作者の指が静電容量センサ10の表面10aのベタ電極13a2に相当する位置にくると、下側センサ部13の静電容量が変化することで、ベタ電極13a2の存在する位置を操作位置として出力する。また、同様に操作者の指がスライダボリューム13a3に相当する位置にくると、このスライダボリューム13a3の存在する位置を操作位置として出力するので、操作者の指がスライダボリューム13a3の左側の矢示形状から右側の矢示形状に移るようにスライドすると、矢示の左側から矢示の右側に検出位置が移動することで、この移動に応じた出力を発することができる。即ち、下側センサ部13は、操作者のタッチする位置を検出する位置検出部として機能する。
上側保護層14や下側保護層15は、必須の構成要素ではないが、上側電極12aや下側電極13aをそれぞれ保護して耐久性を向上させるために形成することが好ましい。これらの保護層14,15は、絶縁性の樹脂等により形成することができる。
静電容量センサ10の製造には、図3で示すような一枚の樹脂フィルムからなる絶縁層11に対して、上下面にそれぞれ上側センサ部12と下側センサ部13を印刷や貼り合わせにより形成し、さらに保護層14,15を積層して形成する方法が例示できる。別の方法としては、絶縁層11となる一枚の樹脂フィルムの同一面に上側センサ部12と下側センサ部13と並べて形成し、この両センサ部の間で樹脂フィルムを折り曲げて形成する方法が挙げられる。また別の製造方法としては、一の基材となる樹脂フィルムを下側保護層15として、その上面側のみにセンサ部12,13や電極12a,13a、絶縁層11、上側保護層14を積層して、静電容量センサを製造することとしてもよい。
<静電容量センサ装置1>: 次に静電容量センサ10を用いた静電容量センサ装置1について説明する。静電容量センサ装置1のブロック図を図6に示す。この図6で示すように、静電容量センサ装置1は、静電容量センサ10の上側センサ部12による押込み量検出と、下側センサ部13による押込み位置検出とを対応づけて、好適な制御信号を発するための装置であり、静電容量センサ10と後述の制御部2とを有するものである。
静電容量センサ10の上側センサ部12の上側電極12aおよび下側センサ部13の下側電極13aからは引出線16や図示せぬ導線を通じて図6のブロック図で示す制御部2に接続している。制御部2は、静電容量センサ10の表面10aに操作者の指がタッチされる際の静電容量変化を検出し、押込み量、押込み位置を検出する部位であり、制御回路を有し、制御信号を入出力し、演算処理を行う。
静電容量センサ装置1はまた、ディスプレイ装置から操作者に必要な事項を表示する表示部3や、スピーカーなどから操作者に必要な事項を発する音声出力部4を有していても良い。表示部3は、静電容量センサ10に内蔵するようにしても良い。
<静電容量センサ装置の制御方法>: 次に、静電容量センサ10や静電容量センサ装置1を用いて操作者の指による押込み量と押込み位置とを検出し、この両者を対応づけて好適な出力を行う方法について説明する。
第1の制御方法[図7]: 第1の制御方法は静電容量センサ10の一般的な制御の仕方であり、静電容量センサ10を用いて行うことができる基本的な制御方法である。この第1の制御方法は、図7で示すとおり、次の手順に従う。
押込みを検出する上側センサ部12において、押込み操作が行われたことを検知する静電容量変化の閾値を予め設定し、制御部2に記憶しておく。上側センサ部12の表面に指が接触し、上側センサ部12において設定された閾値を超えた静電容量変化が検出されれば、押込み操作がなされたとして上側センサ部12によるONがなされる(S11)。そして、上側センサ部12によるON出力を受けて、上側センサ部12が押込みを検出した際の指の押込み位置を下側センサ部13が検出し(S12)、この下側センサ部13が検出した位置におけるスイッチ設定をONとして出力する(S13)。
第1の制御方法を用いた静電容量センサ10および静電容量センサ装置1の使用例は、下側センサ部13のセンサパターンに対応した表示を静電容量センサ10の表面に設けておき、操作者が静電容量センサ10の表面10aのベタ電極13a2に相当する位置を押込み操作した際に、上側センサ部12が押込み操作を検知してON信号を出力し、この出力信号を受けて、下側センサ部13がベタ電極13a2の位置にあることを検知して、その位置にあるベタ電極13a2に対応するオーディオスイッチ等をONにするように制御する制御方向が挙げられる。
上側センサ部12における閾値の設定は、その値が小さすぎると、押込みと判断され易くなりすぎ、下側センサで押込み位置をONと判断する頻度が多くなり好ましくなく、逆にその値が大きすぎると、押込みが検出され難くなり好ましくない。変更形態として、閾値を超えてさらに増えた押込み量を上側センサ部12によって段階的に検出することで、押込み量のボリューム検出を行なうことが可能である。例えば、閾値を超えた段階でいくつかの設定値を予め決定しておき、それぞれの設定値ごとに対応した出力を決定しておけば、押込み量に応じて段階的に増加する出力を得ることができる。
第2の制御方法[図8]: 第2の制御方法について説明する前に一般的なタッチパネル(タッチセンサ)における操作の不都合について説明する。通常、タッチパネルでは、オンオフ情報と位置情報しか得られないことから、例えば、暗い場所で操作するときは、予め操作位置が明るく表示されていないと、タッチパネルは表面が平滑であることが多く、操作部分がわかり難かった。また、目の不自由なヒトが操作を行う場合は、指先で表面の凹凸を感じることができず、どこが所望の操作位置であるかを認識することが困難であった。そこで、操作者が表面を上下左右になぞることを想定し、このなぞる操作の間にはスイッチをONとすることなく、押込み操作を行った際にスイッチをONとする制御を行う場合の好適な制御方法を以下に示す。
第2の制御方法は、図8で示すように、次の手順に従う。上側センサ部12の表面に操作者の指が接触し、下側センサ部13のセンサパターン上に置かれた際に、下側センサ部13によって位置検出を行い、下側センサ部13がON出力を行う(S21)。このときに操作者の指が静電容量センサ10の表面をタッチしている押込み量を上側センサ部12で検出し、この検出値を押込み量のベース値(ゼロ点)に設定する(S22)。次に検出された位置に基づいて、表面10aのどの位置が指でタッチされているか、換言すれば、どの入力キーの位置に指が置かれているかを表示し、あるいはまた同様の情報を、スピーカー等を通じて音声で操作者にガイダンスする(S23)。例えば、図4で示すセンサパターンのオンオフ入力スイッチ13a1の上に指が置かれると「エアコンスイッチです」のようなガイダンスが流れる。
そして、操作者がアナウンスを聞く、あるいは表示を見るなどして、エアコンスイッチを入れようと思えば、そのガイダンスが流れた位置で、静電容量センサ10への押込み操作を行う。この押込み操作に対し上側センサ部12が設定したベース値を超えて予め設定した閾値を超えたか否かを判断する(S24)。押込み量が閾値を超えたことを検出しない場合は、始めの下側センサ部13による操作位置検出に戻る(S21へ)が、その閾値を超えた場合は、上側センサ部12によって押込みがあったとして、下側センサ部13がその押込み位置(第2の押込み位置)を検出し、ON出力を行う(S25)。そして下側センサ部13からの第2の押込み位置のON出力を受けて、その検出された位置において設定されたスイッチのON出力を行う(S26)。
第2の制御方法によれば、第1の制御方法で行われていた上側センサ部12を常に検出可能な状態におく必要がなくなる。また上側センサ部12による押込み量の認定に際し、操作者に応じたベース値を設定することができるため、操作者の相違によって押込み程度や、指の大きさが相違していても画一的な取扱いをする場合に比べて誤認識を減らすことができる。
第3の制御方法[図9]: 第3の制御方法は、第2の制御方法を若干改良したものであり、図9で示すように次の手順に従う。上側センサ部12によって設定されたベース値+閾値を超えたか否かの判断がなされる(S24)までは第2の制御方法と同じである。その後、第2の制御方法が、下側センサ部13によって実際に押込みがあった第2の押込み位置を検出していた(S25)のに対し、第3の制御方法では、表示や音声によるアナウンスをした際に指が指示していた位置、即ち、下側センサ部13による第1の位置検出時の操作位置(S21)を押込み操作位置としたON出力を行う(S37)。
第3の制御方法によれば、指が最初に接触してアナウンスが行われた位置から、アナウンスにしたがって実際に後から押込み操作をする際に操作位置が動いてしまっても、最初に接触した位置をONとして検出するため、アナウンスと実際の押込み操作によるタイムラグによる誤動作を防止することができる。例えば、ベタ電極13a2の直上に操作者の指が来たときに下側センサ部13が操作者の指の位置を検出してON出力する(S21)ことでアナウンスがなされても、その後すぐに指が動いてしまい、仮に指がベタ電極13a2の直上からベタ電極13a1の直上に動いた後に押込み操作をしたとすれば、第2の制御方法によれば、指の動いた先のベタ電極13a1の位置を操作位置と検出してON出力(S25)がなされるため、ベタ電極13a1にちなんだスイッチ出力(S26)がなされていた。しかしながら、第3の制御方法によれば、指が動いてベタ電極13a1の直上に来ても、下側センサ部13による第1の操作位置の検出時(S21)、即ち、ベタ電極13a2の位置に指があった際の位置を検出位置として、下側センサ部13のON出力を行う(S37)ため、ベタ電極13a2にちなんだスイッチ出力がなされることとなる。
第2実施形態[図10〜図12]:
第2実施形態の静電容量センサ20の平面図を図10に、その断面図を図11に示す。また、下側センサ部23の平面図を図12に示す。静電容量センサ20では、先の実施形態で示した静電容量センサ10と比較して下側センサ部23が異なっている。即ち、静電容量センサ20では、その下側センサ部23が図12で示すように、XY座標入力センサとしての下側電極23aを有し、この下側電極23aは、Xセンサパターン23a1とYセンサパターン23a2が上下方向に積層して形成されている。Xセンサパターン23a1もYセンサパターン23a2もそれぞれ複数の短冊形状に配置している。このような下側センサ部23を用いても、第1実施形態の静電容量センサ10と同様な機能を奏することができる。また、この静電容量センサ20を制御部2等と組み合わせて第2実施形態の静電容量センサ装置とすることができる。
なお、本実施形態はXY座標入力センサとして複数の短冊形状をXセンサパターン23a1とYセンサパターン23a2として配置したものであるが、連続した菱形形状を縦横に並べて配置したセンサパターンによるXY座標入力センサを用いることも可能である。
上記実施形態は本発明の例示であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、実施形態の変更または公知技術の付加や、組合せ等を行い得るものであり、それらの技術もまた本発明の範囲に含まれるものである。
1 静電容量センサ装置
2 制御部
3 表示部
4 音声出力部
10 静電容量センサ(第1実施形態)
10a 表面
11 絶縁層(樹脂フィルム)
12 上側センサ部
12a 上側電極
12b 開口
13 下側センサ部
13a 下側電極
13a1,13a2 ベタ電極
13a3 スライダボリューム
14 上側保護層
15 下側保護層
16 引出線
17 制御部
18 表示部
19 音声出力部
20 静電容量センサ(第2実施形態)
23 下側センサ部
23a 下側電極
23a1 Xセンサパターン
23a2 Yセンサパターン

Claims (9)

  1. 絶縁層を介して上側センサ部と下側センサ部とを有し、操作者が指示する押込み量と押込み位置を検出する静電容量センサにおいて、
    上側センサ部はメッシュ状の電極からなる押込み量検出部であり、
    下側センサ部は指押込み位置を検出する位置に電極を設けたセンサパターンからなる押込み位置検出部であり、
    操作者の表面操作による上側センサ部の押込み量検出と、下側センサ部の押込み位置検出とを対応づけて出力させることが可能な静電容量センサ。
  2. 前記下側センサ部のセンサパターンがベタ電極である請求項1記載の静電容量センサ。
  3. 前記下側センサ部のセンサパターンがXY座標を検出する、X電極およびY電極である請求項1記載の静電容量センサ。
  4. 絶縁層を介して上側センサ部と下側センサ部とを有し、操作者が指示する押込み量と押込み位置を検出する静電容量センサ装置において、
    上側センサ部はメッシュ状の電極からなる押込み量検出部であり、
    下側センサ部は指押込み位置を検出する位置に電極を設けたセンサパターンからなる押込み位置検出部であり、
    操作者の表面操作による上側センサ部の押込み量検出と、下側センサ部の押込み位置検出とを対応づけた制御を行う制御部とを有する静電容量センサ装置。
  5. 下側センサ部によって検出した操作位置を伝えるガイダンスを表示する表示部または音声出力する音声出力部を有する請求項4記載の静電容量センサ装置。
  6. 請求項1〜請求項3何れか1項記載の静電容量センサの制御方法であって、
    予め設定し制御部に記憶した静電容量変化の閾値に基づいて、上側センサ部が前記閾値を超える値を検出した際に押込み操作がなされたとするON出力を行い、当該ON出力に対応して当該ON出力のなされた時点における押込み操作位置を下側センサ部で検出し、この検出位置に応じたON出力を行う静電容量センサの制御方法。
  7. 請求項1〜請求項3何れか1項記載の静電容量センサの制御方法であって、
    下側センサ部で操作位置を検出するとともに、上側センサ部で押込み量を検出して当該押込み量に基づく静電容量変化をベース値と設定し、次にベース値に予め設定した閾値を加えた基準値を超える静電容量変化の有無を上側センサ部で検出し、当該基準値を超える静電容量変化があった場合にこれに対応させて下側センサ部により押込み位置を検出し、当該検出位置に応じたON出力を行う静電容量センサの制御方法。
  8. 請求項1〜請求項3何れか1項記載の静電容量センサの制御方法であって、
    下側センサ部で操作位置を検出するとともに、上側センサ部で押込み量を検出して当該押込み量に基づく静電容量変化をベース値と設定し、次にベース値に予め設定した閾値を加えた基準値を超える静電容量変化の有無を上側センサ部で検出し、当該基準値を超える静電容量変化があった場合にこれに対応させて下側センサ部により押込み位置を検出し、前記アナウンスを行う際に下側センサ部で検出した操作位置に応じたON出力を行う静電容量センサの制御方法。
  9. 上側センサ部による押込み量検出において、設定された閾値を超えて検出する静電容量変化に段階を設けることで押込み量のボリューム検出を行なう請求項6〜請求項8何れか1項記載の静電容量センサの制御方法。
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