JP2019094809A - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】風向きを変更することができるとともに、送風距離を長くすることができる送風装置を提供する。【解決手段】送風装置1は、中心軸Cを中心として周方向に配列される複数の回転羽根11を有する動翼10と、前記動翼の軸方向一方側に配置される静止部30と、前記静止部の軸方向一方側に配置される可動部60と、前記中心軸と同軸に配置される出力軸41を有し、前記可動部に取り付けられる駆動部40と、を有し、前記動翼は、前記中心軸を中心とする回転により気流を生じさせ、前記静止部は、前記動翼により生じた気流を整流する複数の第1羽根31を有し、前記可動部は、前記静止部を通過した気流の向きを調整する複数の第2羽根を有している。【選択図】図3

Description

本発明は、送風装置に関する。
特開2015−148176号公報に開示される扇風機は、本体ケースと、送風手段と、風向変更手段と、回転手段とを備えている。本体ケースは、吸込口と吹出口とを有している。送風手段によって、吸込口から吸い込まれた空気は吹出口に送風される。吹出口には、回転自在に風向変更手段が装着されている。風向変更手段は風向変更部を備えている。風向変更部は、円板形状の風向変更主板部分を有し、風向変更主板部分の周縁に、放射状に伸びた板形状の多数の風向変更板部分を備えている。風向変更板部分の先端には、多数の筒部分が設けられる。回転手段は、一例としてギヤードモータでギヤを回転させる。このギヤは、筒部分と噛み合い、ギヤの回転に伴って、風向変更手段が回転する。
特開2015−148176号公報
例えば、空気調和機の室内機においては、冷房時と暖房時とで、室内機から吹き出される風の向きを変更する機能が必要になる。室内機が部屋の側壁に取り付けられる場合、暖房時には、風は室内機から下方に向けて吹き出されることが好ましい。一方、冷房時には、風は、例えば室内機から水平方向や上方等に向けて吹き出されることが好ましい。また、空気調和機においては、扇風機に比べて送風距離が長いことが好ましい。
本発明の目的は、風向きを変更することができるとともに、送風距離を長くすることができる送風装置を提供することである。
本発明の例示的な送風装置は、中心軸を中心として周方向に配列される複数の回転羽根を有する動翼と、前記動翼の軸方向一方側に配置される静止部と、前記静止部の軸方向一方側に配置される可動部と、前記中心軸と同軸に配置される出力軸を有し、前記可動部に取り付けられる駆動部と、を有する。前記動翼は、前記中心軸を中心とする回転により気流を生じさせる。前記静止部は、前記動翼により生じた気流を整流する複数の第1羽根を有する。前記可動部は、前記静止部を通過した気流の向きを調整する複数の第2羽根を有する。複数の前記第1羽根と複数の前記第2羽根とは、それぞれ、周方向に間隔をあけて配置される。前記可動部は、複数の前記第2羽根の軸方向他方側の端部を含む第1仮想平面を、軸方向に対して傾けて前記出力軸に取り付けられている。
例示的な本発明は、風向きを変更することができるとともに、送風距離を長くすることができる送風装置を提供する。
図1は、本発明の実施形態に係る送風装置の斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る送風装置の分解斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係る送風装置の断面図である。 図4は、静止部とその周辺部とを示す平面図である。 図5は、支持部周辺の構造を示す斜視図である。 図6は、可動部の平面図である。 図7Aは、可動部の作用について説明するための図である。 図7Bは、可動部の作用について説明するための図である。 図8は、第1羽根支持部と第2羽根支持部との関係を示す模式図である。 図9は、可動部の軸方向に対する傾きの大きさが可変である構成を説明するための断面斜視図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書では、図3に示す動翼10の回転中心である中心軸Cに平行な方向を「軸方向」、中心軸Cと直交する方向を「径方向」、中心軸Cを中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とそれぞれ称する。また、本明細書では、軸方向を前後方向とし、動翼10に対して可動部60側を前側と定義する。本願は、この前後方向を用いて各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この前後方向の定義により、本発明に係る送風装置の使用時の向きを限定する意図はない。
図1は、本発明の実施形態に係る送風装置1の斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る送風装置1の分解斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係る送風装置1の断面図である。図1から図3に示すように、送風装置1は、動翼10と、静止部30と、駆動部40と、可動部60とを有する。送風装置1は、動翼用モータ20と支持部50とを更に有する。
動翼10は、複数の回転羽根11を有する。複数の回転羽根11は、中心軸Cを中心として周方向に配列される。詳細には、動翼10は、前方に向けて開口するカップ状のボス部12を有する。各回転羽根11は、ボス部12の外側面から径方向成分を含む方向に延びる。回転羽根11とボス部12とは、例えば樹脂または金属を用いて構成される。回転羽根11とボス部12とは単一部材であることが好ましい。動翼10は、いわゆる軸流ファンを構成する。動翼10は、中心軸Cを中心とする回転により気流を生じさせる。本実施形態では、動翼10は、軸方向前側からの平面視において時計回り方向に回転する。動翼10の回転により、後方から前方に向かう気流が生じる。
動翼用モータ20は、中心軸Cに沿って前後方向に延びるシャフト21を有する。本実施形態では、シャフト21は柱状である。ただし、シャフト21は筒状であってよい。シャフト21は例えば金属で構成される。動翼用モータ20は、不図示の、ステータとロータとを有する。ステータは電機子である。ロータは、マグネットを有し、ステータと径方向に対向する。シャフト21はロータに固定される。ステータに電力を供給することによってロータに回転トルクが発生し、シャフト21は、ロータとともに中心軸Cを中心として回転する。動翼用モータ20の回転軸は、中心軸Cと同軸である。なお、本実施形態では、動翼用モータ20は、ロータがステータの径方向内側に位置するインナーロータ型のモータである。ただし、動翼用モータ20は、ロータがステータの径方向外側に位置するアウターロータ型のモータであってもよい。
動翼用モータ20は、動翼10の軸方向一方側に配置される。すなわち、動翼用モータ20は、動翼10の前側に配置される。詳細には、動翼用モータ20は、一部がボス部12の内側に位置する。シャフト21の後端部は、ボス部12に固定される。このために、シャフト21とともに動翼10が回転する。すなわち、動翼用モータ20は動翼10を回転する。本実施形態では、シャフト21は、ボス部12に取付部材13を介して間接的に取り付けられる。取付部材13は少なくとも1つの部材で構成される。ただし、シャフト21は、ボス部12に、例えば圧入等によって直接取り付けられてもよい。
静止部30は、動翼10の軸方向一方側に配置される。すなわち、静止部30は、動翼10の前側に配置される。図4は、静止部30とその周辺部とを示す平面図である。図4は、軸方向前側から見た図である。図2から図4に示すように、静止部30は、複数の第1羽根31と第1羽根支持部32とを有する。静止部30はハウジング34を更に有する。静止部30は、例えば樹脂で構成される。本実施形態では、複数の第1羽根31と、第1羽根支持部32と、ハウジング34とは単一部材である。ただし、これらのうちの少なくとも1つは、他と別部材で構成されてもよく、素材も異なってよい。
送風装置1は、軸方向に延びる筒部70を更に有する。本実施形態では、静止部30と筒部70とは単一部材である。ただし、静止部30と筒部70とは、別部材で構成されてもよく、素材も異なってよい。
複数の第1羽根31は、動翼10により生じた気流を整流する。複数の第1羽根31は、周方向に間隔をあけて配置される。本実施形態では、複数の第1羽根31は、周方向に等間隔に配置される。複数の第1羽根31の形状は同じである。図4に示すように、第1羽根31は、径方向内側と径方向外側とで周方向の位置が異なる湾曲形状を有する。詳細には、第1羽根31は、中心軸Cから径方向外側に向かうにつれて、動翼10の回転方向と反対方向に周方向位置のずれが大きくなる。これにより、動翼10によって生じた気流が第1羽根31で妨げられずに流れることができる。結果、送風装置1の送風距離を長くすることができる。
図4に示すように、第1羽根31は、軸方向と交差する傾斜面31aを有する。傾斜面31aは、軸方向一方側から他方側に向けて軸方向に対する傾斜角が変化する。本実施形態では、第1羽根31の前端部は軸方向とほぼ平行であり、傾斜面31aの傾斜角はほぼゼロである。傾斜面31aは、前方側から後方側に向けて軸方向に対する傾斜角が徐々に大きくなる(ひねり構造)。第1羽根31がこのようなひねり構造とされると、動翼10の回転によって生じた気流が第1羽根31で集められ、静圧が向上する。結果、送風装置1の送風距離を長くすることができる。
第1羽根支持部32は、第1羽根31の径方向内側の端部と接続される。第1羽根支持部32は環状である。本実施形態では、第1羽根支持部32は円環状である。第1羽根31は、第1羽根支持部32の外側面に接続され、径方向成分を有する方向に延びる。第1羽根支持部32の後方には、ハウジング34が設けられる。ハウジング34は、後方に凹む凹形状であり、第1羽根支持部32の後端に接続される。
図3に示すように、動翼用モータ20は、第1羽根支持部32およびハウジング34の径方向内側に配置される。動翼用モータ20の後端部は、ハウジング34に支持される。動翼用モータ20は、第1羽根支持部32およびハウジング34に外周を囲まれる。なお、動翼用モータ20の前方部分は、第1羽根支持部32より前方側に位置し、第1羽根支持部32およびハウジング34に外周を囲まれていない。図4に示すように、ハウジング34の後端部は、前後方向に貫通するシャフト孔34aを有する。シャフト21は、シャフト孔34aを通ってハウジング34の後方に突出する。シャフト21がハウジング34の後方に突出することによって、シャフト21の後端部にボス部12を固定することができる。
なお、本実施形態では、動翼用モータ20は、図3に示すように、弾性部材2を介してハウジング34に支持されている。これにより、動翼用モータ20の駆動によって生じる振動がハウジング34を介して第1羽根31に伝達されることを抑制できる。
筒部70は、複数の第1羽根31の径方向外側の端部に接続される。換言すると、円筒状の筒部70の内周面に、第1羽根31の径方向外側の端部が接続される。複数の第1羽根31および第1羽根支持部32は、筒部70内に位置する。可動部60は、筒部70内に位置する。その他、動翼10の一部、動翼用モータ20、駆動部40、および支持部50も、筒部70内に位置する。動翼10は、複数の第1羽根31の後方に位置する。可動部60は、複数の第1羽根31の前方に位置する。
筒部70の後端には、径方向に突出するフランジ部71が設けられる。本実施形態では、フランジ部71の外形は、軸方向からの平面視において矩形状である。ただし、フランジ部71の外形は、これに限らず、軸方向からの平面視において円形状等であってもよい。また、複数個のフランジ部が径方向外方向に突出する形状でもよい。フランジ部71は、例えば送風装置1を空気調和機の室内機の筐体(不図示)内に組み付ける際に利用される。
駆動部40は、動翼用モータ20の前方に配置される。駆動部40は、可動部60に取り付けられる。これにより、駆動部40は可動部60を動かすことができる。本実施形態では、駆動部40はモータである。詳細には、駆動部40はステッピングモータである。駆動部40は、中心軸Cと同軸に配置される出力軸41を有する。出力軸41は、駆動部40の前方に配置される可動部60に取り付けられる。出力軸41の回転に伴い、可動部60は中心軸Cを中心として回転する。本実施形態では、駆動部40がステッピングモータであるために、可動部60の回転角を正確に制御することができる。
支持部50は、動翼用モータ20と駆動部40とを支持する。詳細には、駆動部40が支持部50の軸方向一方側に取り付けられる。動翼用モータ20が支持部50の軸方向他方側に取り付けられる。すなわち、支持部50は、前方に駆動部40が取り付けられ、後方に動翼用モータ20が取り付けられる。本構成によれば、動翼用モータ20と駆動部40とを共通の部品を用いて支持することができ、部品点数を低減することができる。支持部50は、例えば樹脂によって構成できる。ただし、支持部50は、金属等、他の素材で構成してもよい。
図5は、支持部50周辺の構造を示す斜視図である。図2および図5に示すように、支持部50は、円環状の本体部51と、複数の脚部52とを有する。複数の脚部52は、本体部51から径方向外側に向けて放射状に延びる。本実施形態では、複数の脚部52の数は3つである。ただし、この数は変更されてよい。複数の脚部52は、周方向に等間隔に配置される。各脚部52は、径方向の先端部に、径方向内側に向けて凹むねじ用凹部53を有する。支持部50は、本体部51の前面から軸方向前方に突出する2つの柱部54を有する。柱部54は軸方向に延びるねじ孔を有する。支持部50の前方に配置される駆動部40は、2つの柱部54にねじを用いて取り付けられる。
図3に示すように、動翼用モータ20は、前方に、前側に突出する凸部22を有する。凸部22は円柱状である。凸部22の内側には、例えばシャフト21を回転可能に支持するベアリングが配置される。凸部22の外周には、円環状の弾性部材2が嵌められている。弾性部材2は、例えばゴム部材である。弾性部材2は、環状に限らず、例えばカップ状等であってもよい。弾性部材2が嵌められた凸部22は、本体部51の孔部51aに嵌められる。この状態で支持部50が静止部30に固定されることによって、動翼用モータ20も静止部30に対して固定される。動翼用モータ20は、支持部50に弾性部材2を介して取り付けられている。このために、動翼用モータ20の振動が駆動部40に伝達されることを抑制することができる。
詳細には、送風装置1は、静止部30と支持部50との軸方向間にて軸方向に延びる支持台80を更に有する。本実施形態においては、支持台80は静止部30と単一部材である。支持台80は、第1羽根支持部32の前面から前方に向かって延びる。支持台80は、脚部52の数に合わせて、周方向に等間隔に3つ設けられる。脚部52の数が変更された場合、支持台80の数も変更されてよい。支持台80は、軸方向に延びるねじ孔を有する。3つの支持台80と、3つの脚部52との位置が合せられ、ねじ用凹部53と支持台80のねじ孔にねじが嵌められることによって、支持部50は静止部30にねじ止めされる。これに伴い、動翼用モータ20は静止部30に対して固定される。
なお、本実施形態では、支持台80と静止部30とが単一部材とされたが、これに替えて、支持台80と支持部50とが単一部材とされてよい。この場合、支持台80は、各脚部52の後面から後方に突出する構成としてよい。そして、支持台80は軸方向に延びる貫通孔を有し、静止部30にねじ孔が設けられる構成としてよい。また、支持台80は、静止部30および支持部50と別部材であってもよい。
支持台80が設けられることによって、支持部50に取り付けられる駆動部40の位置を可動部60側に近づけることができる。これにより、可動部60に取り付けられる出力軸41の長さを短くすることができる。出力軸41の長さが長くなることを抑制することによって、出力軸41の中心軸Cに対する芯ずれを抑制することができ、可動部60の回転時のぶれを抑制することができる。
可動部60は、静止部30の軸方向一方側に配置される。すなわち、可動部60は、静止部30の前側に配置される。例えば図2に示すように、可動部60は、複数の第2羽根61と、第2羽根支持部62と、リング部63とを有する。本実施形態では、複数の第2羽根61、第2羽根支持部62、およびリング部63は、単一部材である。可動部60は、例えば樹脂で構成される。ただし、複数の第2羽根61、第2羽根支持部62、およびリング部63のうち、少なくともいずれか1つは、別部材で構成されてもよく、素材も異なってよい。
複数の第2羽根61は、静止部30を通過した気流の向きを調整する。複数の第2羽根61は、周方向に間隔をあけて配置される。詳細には、複数の第2羽根61は、駆動部40による可動部60の回転によって気流の向きを調整する。この点の詳細については後述する。
図6は、可動部60の平面図である。図6は、可動部60を軸方向前側から見た図である。なお、後述のように、可動部60は、軸方向に対して所定の傾きを有して出力軸41に取り付けられる。図6では、可動部60は軸方向に対して傾いていない。
図6に示すように、第2羽根支持部62は、第2羽根61の径方向内側の端部と接続される。第2羽根支持部62は、後方に開口する円形のカップ状である。第2羽根61は、第2羽根支持部62の外側面に接続され、径方向成分を有する方向に延びる。第2羽根61は、径方向内側と径方向外側とで周方向の位置が異なる湾曲形状を有する。本実施形態では、第2羽根61は、中心軸Cから径方向外側に向かうにつれて、動翼10の回転方向と反対方向に周方向位置がずれる。すなわち、第1羽根31と第2羽根61との湾曲方向は同一である。これによれば、第1羽根31で整流された風が、第2羽根61で妨げられずに流れることができる。結果、送風装置1の送風距離を長くすることができる。
第2羽根支持部62は、前面に、後方に向けて凹む凹部62aを有する。凹部62aの底面には、軸方向に貫通する出力軸孔62bが設けられる。出力軸41は、出力軸孔62aに通される。これにより、可動部60が駆動部40に取り付けられる。出力軸41の回転によって、可動部60が回転する。出力軸孔62bが凹部62aに設けられているために、出力軸41が第2羽根支持部62の前面から突出することを避けることができる。
リング部63は、複数の第2羽根61の径方向外側の端部を繋ぐ。本実施形態では、リング部63は円環状である。リング部63が設けられることによって複数の第2羽根61の強度を向上することができ、動翼10の回転時および可動部60の回転時における第2羽根61の振れを抑制することができる。
筒部70の内周面とリング部63の外周面とは、隙間を介して径方向に対向している。この隙間は、できる限り小さいことが好ましい。これにより、複数の第1羽根31を通過した気流が可動部60の外側を通過することを抑制することができる。すなわち、所定方向に流すための風量が低減するのを抑制することができる。
なお、筒部70の内周面とリング部63の外周面とは接触していてもよい。この場合、複数の第1羽根31を通過した気流が可動部60の外側を通過する可能性を更に低減することができる。筒部70の内周面とリング部63の外周面とが接触する場合、可動部60の回転を円滑に行うために、筒部70の内周面とリング部63の外周面との間の摩擦を低減することが好ましい。摩擦を低減するために、例えば、筒部70とリング部63とのうち少なくとも一方が低摩擦性の素材で構成されてよい。また、摩擦を低減するために、例えば、筒部70の内周面とリング部63の外周面とのうちの少なくとも一方に、滑り性を良くする滑材が塗布されてもよい。
図3に示すように、可動部60は、その全体が軸方向に対して傾いて出力軸41に取り付けられている。詳細には、可動部60は、複数の第2羽根61の軸方向他方側(軸方向後側)の端部を含む第1仮想平面VP1を、軸方向に対して傾けて出力軸41に取り付けられている。なお、本実施形態では、可動部60が有する複数の第2羽根61のうち、全ての第2羽根61について、軸方向後側の端部が第1仮想平面VP1に含まれる。ただし、可動部60が有する複数の第2羽根61のうち、一部の第2羽根61について、軸方向後側の端部が第1仮想平面VP1に含まれなくてもよい。また、本実施形態では、各第2羽根61の軸方向後側の端部は平面であり、第1仮想平面VP1は当該端面を含む。ただし、各第2羽根61の軸方向後側の端部は、凸面等、平面以外でもよい。例えば、第2羽根61の軸方向後側の端部が凸面の場合、頂部が第1仮想平面VP1に含まれてよい。
本実施形態では、複数の第1羽根31と複数の第2羽根61とによって、動翼10の回転により生じた気流を、所定の方向に向けて効率良く遠くに送ることができる。そして、本実施形態では、可動部60が、複数の第2羽根の軸方向後側の端部を含む第1仮想平面VP1を、軸方向に対して斜めにして出力軸41に取り付けられている。このために、出力軸41を回転して可動部60を回転させることによって、複数の第2羽根61の向きを変更することができる。すなわち、可動部60の回転によって、動翼10の回転により生じた気流の向きを変更することができる。
本実施形態では、第1仮想平面VP1は、複数の第2羽根61の軸方向一方側(軸方向前側)の端部を含む第2仮想平面VP2と平行である。すなわち、第1仮想平面VP1と第2仮想平面VP2とは、軸方向に対して同じ傾きを有する。このような構成は、外形が平板状である可動部60全体を傾けることによって構成できる。なお、本実施形態では、可動部60が有する複数の第2羽根61のうち、全ての第2羽根61について、軸方向前側の端部が第2仮想平面VP2に含まれる。ただし、可動部60が有する複数の第2羽根61のうち、一部の第2羽根61について、軸方向前側の端部が第2仮想平面VP2に含まれなくてもよい。また、本実施形態では、各第2羽根61の軸方向前側の端部は平面であり、第2仮想平面VP2は当該端面を含む。ただし、各第2羽根61の軸方向前側の端部は、凸面等、平面以外でもよい。例えば、第2羽根61の軸方向前側の端部が凸面の場合、頂部が第2仮想平面VP2に含まれてよい。
また、本実施形態では、第2羽根61は、第1仮想平面VP1および第2仮想平面VP2と直交する方向に延びる。これによれば、第2羽根61が第1仮想平面VP1と第2仮想平面VP2との間をまっすぐに延びるために、複数の第2羽根61を通過する気流の所定方向への直進距離を延ばすことができる。
なお、本実施形態では、可動部60全体が軸方向に対して傾けられているために、第2羽根支持部62の第2羽根61が接続される外周面、およびリング部63の内周面も、軸方向に対して第2羽根61と同様に傾いている。
また、本実施形態では、軸方向からの平面視において、軸方向に対して傾けられた可動部60の最前方箇所と最後方箇所との中心軸Cからの距離が同じとなる構成としている。このために、出力軸孔62bは、可動部60の中心O(図6参照)からずれている。詳細には、出力軸孔62bは、可動部60の中心Oから最前方箇所となる側にずれている。なお、軸方向からの平面視において、最前方箇所と最後方箇所とは中心軸Cを中心として180°離れている。
図7Aおよび図7Bは、可動部60の作用について説明するための図である。図7Aおよび図7Bにおいては、静止部30および筒部70を含む単一部材は省略されている。図7Aでは、可動部60は、上側が下側よりも前方になっている。この場合、第1仮想平面VP1が第2仮想平面VP2より斜め上側に位置し、動翼10から送られてきた気流は、第2羽根61に沿って斜め下方に向けて吹き出される。図7Aに示す状態は、例えば、空気調和機が暖房として使用される場合に適している。
図7Bは、可動部60が、駆動部40の駆動によって、図7Aに示す状態から中心軸Cを中心として180°回転された状態を示す。図7Bでは、可動部60は、上側が下側よりも後方になっている。この場合、第1仮想平面VP1が第2仮想平面VP2より斜め下側に位置し、動翼10から送られてきた気流は、第2羽根61に沿って斜め上方に向けて吹き出される。すなわち、図7Aの場合と比べて、動翼10から送られてきた気流を吹出す向きが変更されている。図7Bに示す状態は、例えば、空気調和機が冷房として使用される場合に適している。
可動部60が軸方向に対して傾けて配置される構成では、駆動部40の少なくとも一部は、可動部60の、軸方向一方側の端部から軸方向他方側の端部までの間に位置することが好ましい。これにより、駆動部40と可動部60とによって占められる軸方向の長さを短くすることができ、送風装置1の軸方向の厚みを薄くすることができる。本実施形態では、駆動部40の全体が、可動部60の前端部から後端部までの間に位置する。
図8は、第1羽根支持部32と第2羽根支持部62との関係を示す模式図である。図8に示すように、軸方向からの平面視において、第1羽根支持部32の軸方向一方側の端部(前端部)の外周32fは、第2羽根支持部62の軸方向他方側の端部(後端部)の外周62rよりも径方向外側に位置することが好ましい。これにより、複数の第1羽根31を通過した気流が、第2羽根支持部62で妨げられずに流れることができる。結果、送風装置1の送風距離を長くすることができる。また、風が第2羽根支持部62に当たることによる騒音が低減される。
なお、軸方向からの平面視において、第1羽根支持部32の前端部の外周32fは、第2羽根支持部62の後端部の外周62rと重なってもよい。この場合においても、複数の第1羽根31を通過した気流が、第2羽根支持部62で妨げられずに流れることができる。結果、送風装置1の送風距離を長くすることができる。また、風が第2羽根支持部62に当たることによる騒音が低減される。
以上に示した実施形態や適宜説明した変形例の構成は、本発明の例示にすぎない。実施形態や変形例の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてもよい。また、複数の実施形態及び変形例は、可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
例えば、以上に示した実施形態では、可動部60の軸方向に対する傾きの大きさが一定である構成とした。ただし、可動部60の軸方向に対する傾きの大きさは可変であってもよい。図9は、可動部60Aの軸方向に対する傾きの大きさが可変である構成を説明するための断面斜視図である。図9においては、動翼10および動翼用モータ20は省略されている。
図9に示す変形例においても、以上に説明した第1実施形態と同様に、静止部30Aは、複数の第1羽根31Aと、第1羽根支持部32Aと、ハウジング34Aとを有する。可動部60Aは、静止部30Aの前方に配置される。可動部60Aは、複数の第2羽根61Aと、第2羽根支持部62Aと、リング部63Aとを有する。静止部30Aおよび可動部60Aは、筒部70A内に配置される。静止部30Aおよび可動部60Aの軸方向間には、出力軸41Aを有する駆動部40Aが配置される。駆動部40Aは支持部50Aに支持されている。
変形例の送風装置1Aにおいては、可動部60Aと出力軸41Aとの間に、複数の第2羽根61Aの軸方向に対する傾きを可変とする自在継手90が設けられる。本変形例では、自在継手90は、第1部材91と、第1部材91に対して自由に角度を変更することができる第2部材92とを有する。第1部材91は出力軸41Aに取り付けられる。第2部材92は第2羽根支持部62Aの後面に取り付けられる。
筒部70Aは、自在継手90と連係して可動部60Aの傾きを変更する機構100を有する。詳細には、筒部70Aは、スライド溝101とスライド部材102とを有する。スライド溝101は、筒部70Aの外周面に設けられ、軸方向に延びる。詳細には、スライド溝101は軸方向後方から筒部70Aの軸方向中央部付近まで延びる。スライド溝101は、筒部70Aの前端から後方に向けて凹む切欠き103と繋がる。
スライド部材102は、スライド溝101上を移動可能に設けられる平板状の部材である。スライド部材102の径方向内側の面には、径方向外側に向けて凹むとともに周方向に延びるリング部用溝104を有する。リング部用溝104は、切欠き103によって筒部70Aの内側に露出する。リング部63Aの一部がリング部用溝104に嵌っている。
スライド部材102を前後方向に動かすと、リング部63Aのリング部用溝104に嵌った部分が自在継手90の作用によって前後方向に動く。これにより、可動部60Aの傾きを変更することができる。例えば、図9に示す状態からスライド部材102を前方に動かすと、可動部60Aの傾きは小さくなる。図9に示す状態からスライド部材104を後方に動かすと、可動部60Aの傾きは大きくなる。
このように可動部60Aの傾きを変更可能とすることによって、可動部60Aから吹出される風の向きを微調整することが可能になる。なお、本変形例に示す傾き変更機構100は例示であり、他の機構に変更されてよい。例えば、筒部70Aの内周面に螺旋状等のガイド部を設け、可動部60Aの回転にしたがって可動部60Aの傾きが変更される構成としてよい。
また、以上に示した実施形態では、動翼10と可動部60とを別々の駆動装置を用いて動かす構成としたが、動翼10と可動部60とは同一の駆動装置で駆動されてもよい。
本発明は、例えば家電、OA機器、車載機器等、軸流ファンを回転させるモータを有する様々な機器に利用することができる。
1・・・送風装置
2・・・弾性部材
10・・・動翼
11・・・回転羽根
20・・・動翼用モータ
30・・・静止部
31・・・第1羽根
31a・・・傾斜面
32・・・第1羽根支持部
40・・・駆動部
41・・・出力軸
50・・・支持部
60・・・可動部
61・・・第2羽根
62・・・第2羽根支持部
63・・・リング部
70・・・筒部
80・・・支持台
90・・・自在継手
100・・・機構
C・・・中心軸
VP1・・・第1仮想平面
VP2・・・第2仮想平面

Claims (12)

  1. 送風装置であって、
    中心軸を中心として周方向に配列される複数の回転羽根を有する動翼と、
    前記動翼の軸方向一方側に配置される静止部と、
    前記静止部の軸方向一方側に配置される可動部と、
    前記中心軸と同軸に配置される出力軸を有し、前記可動部に取り付けられる駆動部と、
    を有し、
    前記動翼は、前記中心軸を中心とする回転により気流を生じさせ、
    前記静止部は、前記動翼により生じた気流を整流する複数の第1羽根を有し、
    前記可動部は、前記静止部を通過した気流の向きを調整する複数の第2羽根を有し、
    複数の前記第1羽根と複数の前記第2羽根とは、それぞれ、周方向に間隔をあけて配置され、
    前記可動部は、複数の前記第2羽根の軸方向他方側の端部を含む第1仮想平面を、軸方向に対して傾けて前記出力軸に取り付けられている、送風装置。
  2. 前記第1仮想平面は、複数の前記第2羽根の軸方向一方側の端部を含む第2仮想平面と平行であり、
    前記第2羽根は、前記第1仮想平面および前記第2仮想平面と直交する方向に延びる、請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記第1羽根および前記第2羽根は、径方向内側と径方向外側とで周方向の位置が異なる湾曲形状を有し、
    前記第1羽根と前記第2羽根との湾曲方向は同一である、請求項1又は2に記載の送風装置。
  4. 前記第1羽根は、軸方向と交差する傾斜面を有し、
    前記傾斜面は、軸方向一方側から他方側に向けて軸方向に対する傾斜角が変化する、請求項1から3のいずれか1項に記載の送風装置。
  5. 前記静止部は、前記第1羽根の径方向内側の端部と接続される第1羽根支持部を有し、
    前記可動部は、前記第2羽根の径方向内側の端部と接続される第2羽根支持部を有し、
    軸方向からの平面視において、前記第1羽根支持部の軸方向一方側の端部の外周は、前記第2羽根支持部の軸方向他方側の端部の外周と重なる、或いは、前記第2羽根支持部の軸方向他方側の端部の外周よりも径方向外側に位置する、請求項1から4のいずれか1項に記載の送風装置。
  6. 前記可動部は、複数の前記第2羽根の径方向外側の端部を繋ぐリング部を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の送風装置。
  7. 複数の前記第1羽根の径方向外側の端部に接続され、軸方向に延びる筒部を更に有し、
    前記可動部は、前記筒部内に位置し、
    前記筒部の内周面と前記リング部の外周面とは、接触している、或いは、隙間を介して径方向に対向している、請求項6に記載の送風装置。
  8. 前記駆動部の少なくとも一部は、前記可動部の、軸方向一方側の端部から軸方向他方側の端部までの間に位置する、請求項1から7のいずれか1項に記載の送風装置。
  9. 前記動翼を回転する動翼用モータと、
    前記駆動部が軸方向一方側に取り付けられるとともに、前記動翼用モータが軸方向他方側に取り付けられる支持部と、
    を更に有する、請求項1から8のいずれか1項に記載の送風装置。
  10. 前記静止部と前記支持部との軸方向間にて軸方向に延びる支持台を更に有する、請求項9に記載の送風装置。
  11. 前記動翼用モータは、前記支持部に弾性部材を介して取り付けられている、請求項9又は10に記載の送風装置。
  12. 前記可動部と前記出力軸との間に、複数の前記第2羽根の軸方向に対する傾きを可変とする自在継手が設けられ、
    前記筒部は、前記自在継手と連係して前記可動部の傾きを変更する機構を有する、請求項7に記載の送風装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023032458A1 (ja) * 2021-09-01 2023-03-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 気流制御システム

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