JP2019091024A - 組み合わせ非球面レンズ及びアキシコンを有するレーザライン発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造及び組立コストが安いレンズ構造を有するレーザライン発生装置を提供する。【解決手段】単一レンズ構造108とレーザ発光体106とを含む。単一レンズ構造108は、凸面、円錐面、及び側面を含む。円錐面は、凸面の内側に対向する円錐面の頂点まで凸面に向かって内側に先細になっている。動作時に、レーザ発光体106は、単一レンズ構造108に向かって光線を放射し、光線は、凸面を通過して単一レンズ構造108に入射し、円錐面に反射し、側面を通ってレンズ構造108から出射する。単一レンズ構造108から出射する光線は、単一レンズ構造108に入射する光線に実質的に垂直であってもよい。【選択図】図3

Description

本開示は、光学装置に関し、特に単一レンズ構造を有するレーザライン発生装置に関する。
関連技術の説明
従来のレーザライン発生装置は、一般に複数のレンズ及びミラーを含むレンズ組立体に光線を通過させることによりレーザラインを発生させる。このようなレンズ組立体は、製造及び組立コストが高いことがある。従来のレンズ組立体に含まれるレンズ及びミラーは、満足のいく特性を有するレーザラインを発生させるために、精密に整列させる必要がある。従来のレーザライン発生装置が落下すると、例えば、レンズ組立体に含まれるレンズ及びミラーは位置がずれることがあり、後にこれらの装置が発生させるレーザラインは満足のいく特性を有していないことがある。
欧州特許公開0627643A2
したがって、従来のレンズ構造より製造及び組立コストが安いレンズ構造を有するレーザライン発生装置を提供することが望ましい。また、従来のレーザライン発生装置より正確かつ信頼性の高いレーザライン発生装置を提供することが望ましい。
装置は、要約すると、凸面、円錐面、及び側面を含む単一レンズ構造であって、円錐面が、凸面の内側に対向する円錐面の頂点まで凸面に向かって内側に先細になっており、側面が、円錐面を取り囲んでいる、単一レンズ構造と、動作時に単一レンズ構造に向かって光線を放射する発光体であって、光線が、凸面を通過して単一レンズ構造に入射して円錐面に向かい、円錐面に反射して側面に向かい、側面を通って単一レンズ構造から出射する、発光体と、を含み得る。側面を通って単一レンズ構造から出射する光線は、単一レンズ構造の光軸に実質的に垂直であってもよい。単一レンズ構造から出射する光線は、単一レンズ構造に入射する光線に実質的に垂直であってもよい。単一レンズ構造は、凸面を通過する光線をコリメートしてもよく、コリメートされた光線は、円錐面に反射して側面に向かってもよい。側面は円筒面であってもよく、円錐面の頂点で交わる円錐面の対向する直線部分は90度の角度を形成してもよい。側面はテーパ形状を有してもよく、円錐面の頂点で交わる円錐面の対向する直線部分は90度未満の角度を形成してもよい。単一レンズ構造の光軸は、円錐面の頂点と交差してもよい。単一レンズ構造の光軸は、円錐面の頂点と交差しなくてもよい。単一レンズ構造は、側面から円錐面まで延び得る端面を含んでもよい。凸面は非球面であってもよく、発光体はレーザ発光体であってもよい。
レーザライン発生装置は、要約すると、非球面、円錐面、及び側面を含む単一レンズ構造であって、円錐面が、非球面の内側に対向する円錐面の頂点まで非球面に向かって内側に先細になっている、単一レンズ構造と、動作時に単一レンズ構造に向かって光線を放射するレーザ発光体であって、光線が、非球面を通過して単一レンズ構造に入射し、円錐面に反射し、側面を通って単一レンズ構造から出射する、レーザ発光体と、を含み得る。側面を通って単一レンズ構造から出射する光線は、単一レンズ構造の光軸に実質的に垂直であってもよい。単一レンズ構造から出射する光線は、単一レンズ構造に入射する光線に実質的に垂直であってもよい。単一レンズ構造は、非球面を通過する光線をコリメートしてもよく、コリメートされた光線は、円錐面に反射して側面に向かってもよい。側面は円筒面であってもよく、円錐面の頂点で交わる円錐面の対向する直線部分は90度の角度を形成してもよい。側面はテーパ形状を有してもよく、円錐面の頂点で交わる円錐面の対向する直線部分は90度未満の角度を形成してもよい。単一レンズ構造の光軸は、円錐面の頂点と交差してもよい。単一レンズ構造の光軸は、円錐面の頂点と交差しなくてもよい。単一レンズ構造は、側面から円錐面まで延び得る端面を含んでもよい。単一レンズ構造は、非球面と側面との間に配置されたフランジを含んでもよい。
図1は本開示の1つ以上の実施形態による、レーザライン発生装置のブロック図である。 図2Aは本開示の1つ以上の実施形態による、レーザライン発生装置の側面図である。 図2Bは図2Aに示したレーザライン発生装置の正面図である。 図2Cは本開示の1つ以上の実施形態による、図2Aに示したレーザライン発生装置の背面図である。 図3は本開示の1つ以上の実施形態による、レーザライン発生装置の部分断面図である。 図4Aは本開示の1つ以上の実施形態による、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコンを含む単一レンズ構造の正面図である。 図4Bは本開示の1つ以上の実施形態による、図4Aに示した組み合わせ非球面レンズ及びアキシコンを含むレンズ構造の断面図である。 図5は本開示の1つ以上の実施形態による、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコンを含むレンズ構造の光学モデルである。 図6は本開示の1つ以上の実施形態による、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコンを含むレンズ構造の別の光学モデルである。 図7は本開示の1つ以上の実施形態による、使用中のレーザライン発生装置を示す図である。 図8Aは本開示の1つ以上の実施形態による、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコンを含むレンズ構造の正面図である。 図8Bは本開示の1つ以上の実施形態による、図8Bに示した組み合わせ非球面レンズ及びアキシコンを含むレンズ構造の断面図である。 図9は本開示の1つ以上の実施形態による、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコンを含むレンズ構造の光学モデルである。 図10は本開示の1つ以上の実施形態による、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコンを含むレンズ構造の別の光学モデルである。
図1は、本開示の1つ以上の実施形態による、レーザライン発生装置100のブロック図である。レーザライン発生装置100は、入力/出力回路102と、ドライバ回路104と、発光体106と、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108とを含む。組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108は、単一レンズ構造として形成されている。換言すれば、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108は、多数の個別部品を含まない。レーザライン発生装置100はまた、電源(図示せず)も含む。1つ以上の実施形態では、電源は2個の単3電池を含む。
1つ以上の実施形態では、入力/出力回路102は、操作者からの入力を受信するように、また操作者からの入力に応じてレーザライン発生装置100の動作を制御するように構成された、1つ以上の操作者インターフェイス要素(例えば、ボタン、スイッチ、タッチセンサ)を含む。入力/出力回路102はまた、レーザライン発生装置100の現在の構成及び/又は動作状態を操作者に示すように構成された、表示画面(例えば、液晶表示画面)及び/又は1つ以上の発光ダイオード(LED)を含み得る。
例えば、図2Cを参照すると、入力/出力回路102は、LED118と、発光体106及びLED118への電力供給の有無を制御するスイッチ120とを含み得る。スイッチ120が第1の位置にあるとき、LED118及び発光体106に電力は供給されない。スイッチ120が第2の位置にあるとき、LED118及び発光体106に電力が供給され、それによってLED118及び発光体106が光線を放射する。したがって、LED118の照明は、発光体106が光線を放射していることを操作者に示す。
図1に戻ると、1つ以上の実施形態では、ドライバ回路104は、電源が出力した電圧レベルを発光体106の駆動に適した電圧レベルに変換する抵抗器、好ましくは分圧器構成に構成された抵抗器を含む。1つ以上の実施形態では、発光体106は、510〜530ナノメートルの波長を有する可視光線を生成する半導体レーザダイオードである。発光体106は、本開示の範囲から逸脱することなく他の波長を有する光線を生成することができる。
組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108は、非球面レンズ及びアキシコンの両方の特性を有する。組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108は、図4A、図4B、図5、及び図6に関連して以下に詳述する。また、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’は、図8A、図8B、図9、及び図10に関連して以下に詳述する。
図2Aは、本開示の1つ以上の実施形態による、レーザライン発生装置100の側面図である。レーザライン発生装置100は、入力/出力回路102と、ドライバ回路104と、発光体106と、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108とが配置された装置ハウジング110を含む。以下に詳述するように、発光体106は、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108を通過した後に透明窓112を通ってレーザライン発生装置100から出射する光線を放射する。
図2Bは、レーザライン発生装置100の正面図である。1つ以上の実施形態では、レーザライン発生装置100は、第2の発光体と(図示せず)、第2の組み合わせ非球面レンズ及びアキシコンを含むレンズ構造と(図示せず)(これらはそれぞれ発光体106と第2の組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108と同じ構成を有し得る)、第2の窓114とを含み、第2の発光体は、第2の組み合わせ非球面レンズ及びアキシコンを通過した後に第2の透明窓114を通ってレーザライン発生装置100から出射する光線を放射する。第2の発光体と第2の組み合わせ非球面レンズ及びアキシコンとにより形成されたレーザラインは、第1の発光体106と第1の組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108とにより形成されたレーザラインに垂直である。したがって、上記の構成を有するレーザライン発生装置100は、下げ振り線(即ち、垂直線)である第1のレーザラインと、下げ振り線に垂直な水準線(即ち、水平線)である第2のレーザラインとを発生させることができる。
図2Cは、本開示の1つ以上の実施形態による、レーザライン発生装置100の背面図である。1つ以上の実施形態では、レーザライン発生装置100は、上記の入力/出力回路102の一部である、複数のLED118及び複数のスイッチ120を備えた操作者インターフェイスパネル116を含む。レーザライン発生装置100の後方には、取り外し可能なパネル122が提供されている。パネル122は、電池収容部にアクセスするためにレーザライン発生装置100から取り外され得る。その後、電池を電池収容部に挿入した後、パネル122をレーザライン発生装置100に取り付けることができる。
図3は、本開示の1つ以上の実施形態による、図2Bの線3−3に沿ったレーザライン発生装置100の部分124の断面図である。レンズハウジング126は、装置ハウジング110内に配置されている。組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108は、一対のリテーナ128を用いてレンズハウジング126に固定されている。あるいは、後述する組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’(図8A及び図8B参照)は、リテーナ128を用いてレンズハウジング126に固定されている。レンズハウジング126とリテーナ128との間には、Oリング130が配置されている。Oリング130は、汚れ及び水分が、例えば、レンズハウジング126に入らないようにするのに役立つ。発光体106は、発光体マウント132上に配置されており、プリント回路基板134に連結されている。1つ以上の実施形態では、ドライバ回路104は、プリント回路基板134上に提供されている。
図4Aは、本開示の1つ以上の実施形態による、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108の正面図である。環状フランジ136は、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108の前方付近において、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108の外周の周囲に配置されている。凸面138は、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108の前方に提供されている。
図4Bは、図4Aに示した組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108の断面図である。組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108は、凸面138の中心を通過する光軸140を有する。円錐面142は、凸面138に対向して配置されている。一般的に、円錐面は、頂点と呼ばれる共通点を、頂点を含まない平面に存在するベース上の全ての点に結ぶ、一連の線分によって形成され、頂点の片側におけるこのような面の半分をナップと呼ぶ。1つ以上の実施形態では、円錐面142はナップ形状である。
円錐面142は、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108の後方から、凸面138の内側に対向する円錐面138の頂点144まで、凸面138に向かって内側に滑らかに先細になっている。角度αは、頂点144で交わる円錐面142の対向する直線部分の間に形成される。例えば、角度αは、頂点144で交わる円錐面142の第1の直線部分142aと第2の直線部分142bとの間に形成され、第1の直線部分142a及び第2の直線部分142bは互いに対向している。1つ以上の実施形態では、第1の直線部分142aの長さは、円錐面142の第2の直線部分142bの長さより小さい。1つ以上の実施形態では、光軸140は、円錐面142の頂点144と交差しない。
側面146は、円錐面142を取り囲んで配置されている。以下の議論のために、点A、点A’、点B、及び点B’が側面142上に配置されていると仮定する。また、点Aは光軸140に対して点A’と対向し、点B’は光軸140に対して点Bと対向していると仮定する。更に、d1は点A及び点A’間の距離であり、d2は点B及び点B’間の距離であると仮定する。1つ以上の実施形態では、側面146は円筒面であり、点A及び点A’間の距離d1は、点B及び点B’間の距離d2に等しい。1つ以上の実施形態では、側面146はテーパ状の面であり、点A及び点A’間の距離d1は、点B及び点B’間の距離d2より大きい。1つ以上の実施形態では、側面146はテーパ状の面であり、点A及び点A’間の距離d1は、点B及び点B’間の距離d2より小さい。
1つ以上の実施形態では、側面146は円筒面であり、角度αは90度に等しい。1つ以上の実施形態では、側面146はテーパ状の面であり、角度αは90度より小さい(例えば、88.17度)。
1つ以上の実施形態では、凸面138は、以下に示す式1による形状を有する非球面138である。
Figure 2019091024
上記の式1において、Zは光軸140と平行な方向である。Cは1を非球面138の曲率半径で割ったものに等しい。Kは負のeの2乗に等しく、eは非球面138の離心率である。1つ以上の実施形態では、非球面138は、式1を用いて形成され、式中、C=0.35626、K=0、A2=0、A4=0.0037557、A4=0.0037557、A6=−0.00093685、A8=5.52479×10−5、及びA10=A12=A14=A16=0である。
1つ以上の実施形態では、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108は、ダイヤモンド旋削プロセスを用いてアクリルの固体ブロックから形成された一体型単一構造である。1つ以上の実施形態では、別の組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108は、射出成形プロセスを用いてポリエステル(例えば、OKP光学プラスチック)から形成された一体型単一構造である。
図5は、本開示の1つ以上の実施形態による、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108の2次元光学モデル150である。光学モデル150は、発光体106が放射する光線152aを含む。光線152aは、凸面138を通過して組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108に入射し、そこでコリメートされ、平行な又はコリメートされた光線152bは、円錐面142に向かって進み、円錐面142に反射して側面146(図5に図示せず)に向かう。反射した光線152cは、側面146(光学モデル150に図示せず)を通って組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108から出射し、次いで窓112を通ってレーザライン発生装置100から出射する。1つ以上の実施形態では、発光体106が放射した光線は、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108内で全内部反射を受ける。
1つ以上の実施形態では、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108から出射する(及びレーザライン発生装置100から出射する)光線152cは、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108の光軸140に実質的に垂直である。例えば、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108から出射する光線152cと光軸140とは、好ましくは90度プラス又はマイナス0.1度の角度を形成する。より好ましくは、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108から出射する光線152cと光軸140とは、90度プラス又はマイナス0.01度の角度を形成する。更により好ましくは、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108から出射する光線152cと光軸140とは、90度の角度を形成する。
1つ以上の実施形態では、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108から出射する(及びレーザライン発生装置100から出射する)光線152cは、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108に入射する光線152aに実質的に垂直である。例えば、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108から出射する光線152cと組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108に入射する光線152aとは、好ましくは90度プラス又はマイナス0.1度の角度を形成する。より好ましくは、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108から出射する光線152cと組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108に入射する光線152aとは、90度プラス又はマイナス0.01度の角度を形成する。更により好ましくは、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108から出射する光線152cと組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108に入射する光線152aとは、90度の角度を形成する。
図6は、本開示の1つ以上の実施形態による、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108の3次元光学モデル154である。光学モデル154は、図5に示した光学モデル150と多くの関連する点で類似している。組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108から出射する光線152cは、ファンビームとして光軸140から径方向外側に進む。1つ以上の実施形態では、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108から出射する光線152cは、180度よりわずかに大きい視野角に広がる。図7に関連して後述するように、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108から出射する光線152cは、例えば、レーザライン発生装置100を使用する部屋の壁に、レーザライン166(図6に図示せず)を形成する。
図7は、本開示の1つ以上の実施形態による、使用中のレーザライン発生装置100を示す図である。レーザライン発生装置100は、第1の壁158、第2の壁160、第3の壁162、及び床164を有する部屋156で使用されている。レーザライン発生装置100は、三脚に取り付けられて示されている。例えば、三脚は、操作者がレーザライン発生装置100の底面に形成されたねじ穴にねじ留めする、上方に延びるボルトを備えた取付台を含む。操作者は、操作者インターフェイスパネル116に入力することにより、レーザライン発生装置100をオンにし、また発光体106に光線を放射させる。発光体106から放射された光線は、上述したように組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108を通過して窓112からレーザライン発生装置100を出射するが、第1の壁158、第2の壁160、及び第3の壁162にレーザライン166を形成する。操作者が壁158、160、及び162に形成されたレーザライン166の使用を終えたら、操作者は、操作者インターフェイスパネル116に入力することにより、レーザライン発生装置100をオフにし、また発光体106に光線の放射を停止させる。
レーザライン発生装置100が水平であると仮定すると、レーザライン166も水平(即ち、水平線と平行)である。1つ以上の実施形態では、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108は、所定の傾斜範囲内(例えば、水平からプラス又はマイナス4度)でセルフレベリング性である。例として、レーザライン発生装置100の操作者は、第1の壁158、第2の壁160、及び第3の壁162に窓を設置する場合に基準線としてレーザライン166を使用することができ、その結果、操作者は確実に窓の底部を互いに水平にすることができる。床164も水平であると仮定すると、レーザライン166は床164に平行である。1つ以上の実施形態では、レーザライン166の精度は、レーザライン発生装置100から10メートルの距離でプラス又はマイナス3ミリメートル(又はそれ以下)である。1つ以上の実施形態では、レーザライン166に垂直な方向でのレーザライン166の幅は、従来の装置が生成するレーザラインの幅より小さい。レーザライン発生装置100の発光体106の電力レベルが従来のレーザライン発生装置の発光体の電力レベルと同じと仮定すると、ライン発生装置100が発生するレーザライン166のレーザは、従来のレーザライン発生装置が発生するレーザラインより単位面積当たりの集中エネルギーが多い。したがって、レーザライン166は、従来の装置が生成するレーザラインより明るいことがある。これにより、操作者は、従来の装置が生成するレーザラインより明るい照明領域で、レーザライン発生装置100が発生するレーザライン166をより容易に認識することができる。
図8Aは、本開示の1つ以上の実施形態による、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’の正面図である。図8Bは、図8Bに示した組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’の断面図である。図8A及び図8Bに示した組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’は、図4A及び図4Bに示した組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108と多くの関連する点で類似しており、同一又は類似の項目を説明するために同一又は類似の参照番号を使用する。また、図8A及び図8Bに示した組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’は、図4A及び図4Bに示した組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108について上述した方法と同様の方法で製造することができる。
組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’は、とりわけ、頂点144で交わる第1の直線部分142a’及び第2の直線部分142b’を有する円錐面142’を含み、第1の直線部分142a’及び第2の直線部分142b’は互いに対向する。1つ以上の実施形態では、第1の直線部分142a’の長さは、第2の直線部分142b’の長さと同じである。1つ以上の実施形態では、光軸140は、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’の対称軸である。1つ以上の実施形態では、光軸140は、円錐面142’の頂点144と交差する。1つ以上の実施形態では、発光体106が放射した光線は、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’内で全内部反射を受ける。
図9は、本開示の1つ以上の実施形態による、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’の2次元光学モデル168である。光学モデル168は、発光体106が放射する光線152aを含む。光線152aは、凸面(例えば、非球面)138を通過して組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’に入射し、そこでコリメートされ、平行な又はコリメートされた光線152bは、円錐面142’に向かって進み、円錐面142’に反射して側面146(図9に図示せず)に向かう。反射した光線152cは、側面146(光学モデル168に図示せず)を通って組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’から出射し、次いで窓112を通ってレーザライン発生装置100から出射する。
1つ以上の実施形態では、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’から出射する光線152cは、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’の光軸140に実質的に垂直である。例えば、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’から出射する光線152cと光軸140とは、好ましくは90度プラス又はマイナス0.1度の角度を形成する。より好ましくは、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’から出射する光線152cと光軸140とは、90度プラス又はマイナス0.01度の角度を形成する。更により好ましくは、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’から出射する光線152cと光軸140とは、90度の角度を形成する。
1つ以上の実施形態では、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’から出射する光線152cは、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’に入射する光線152aに実質的に垂直である。例えば、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’から出射する光線152cと組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’に入射する光線152aとは、好ましくは90度プラス又はマイナス0.1度の角度を形成する。より好ましくは、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’から出射する光線152cと組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’に入射する光線152aとは、90度プラス又はマイナス0.01度の角度を形成する。更により好ましくは、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’から出射する光線152cと組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’に入射する光線152aとは、90度の角度を形成する。
図10は、本開示の1つ以上の実施形態による、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’の3次元光学モデル170である。光学モデル170は、図9に示した光学モデル168と多くの関連する点で類似している。組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’から出射する光線152cは、ファンビームとして光軸140から径方向外側に進む。1つ以上の実施形態では、組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’から出射する光線152cは、360度の視野角に広がる。組み合わせ非球面レンズ及びアキシコン108’から出射する光線152cは、図7に示した部屋156の壁158、160、及び162にレーザライン166を形成することができる。
上に記載した種々の実施形態を組み合わせ、さらなる実施形態を得てもよい。実施形態の態様は、改変されてもよく、必要な場合には、さらなる実施形態を与えるために、種々の特許、明細書及び刊行物の概念を使用してもよい。
上記の発明を実施するための形態を考慮すれば、これら及び他の変更が実施形態に加えられてもよい。一般的に、以下の特許請求の範囲において、使用される用語は、請求項を、明細書及び請求項に開示される具体的な実施形態に限定するものと解釈すべきではないが、このような請求項によって権利が与えられる全均等物の範囲に沿った全ての可能な実施形態を含むと解釈すべきである。したがって、請求項は、開示によって制限されるものではない。

Claims (20)

  1. 凸面、円錐面、及び側面を含む単一レンズ構造であって、前記円錐面が、前記凸面の内側に対向する前記円錐面の頂点まで前記凸面に向かって内側に先細になっており、前記側面が、前記円錐面を取り囲んでいる、単一レンズ構造と、
    動作時に前記単一レンズ構造に向かって光線を放射する発光体であって、前記光線が、前記凸面を通過して前記単一レンズ構造に入射して前記円錐面に向かい、前記円錐面に反射して前記側面に向かい、前記側面を通って前記単一レンズ構造から出射する、発光体と、
    を含む、装置。
  2. 前記側面を通って前記単一レンズ構造から出射する光線が、前記単一レンズ構造の光軸に実質的に垂直である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記単一レンズ構造から出射する光線が、前記単一レンズ構造に入射する光線に実質的に垂直である、請求項1に記載の装置。
  4. 前記単一レンズ構造が、前記凸面を通過する光線をコリメートし、前記コリメートされた光線が、前記円錐面に反射して前記側面に向かう、請求項1に記載の装置。
  5. 前記側面が円筒面であり、前記円錐面の頂点で交わる前記円錐面の対向する直線部分が90度の角度を形成する、請求項1に記載の装置。
  6. 前記側面がテーパ形状を有し、前記円錐面の頂点で交わる前記円錐面の対向する直線部分が90度未満の角度を形成する、請求項1に記載の装置。
  7. 前記単一レンズ構造の光軸が、前記円錐面の頂点と交差する、請求項1に記載の装置。
  8. 前記単一レンズ構造の光軸が、前記円錐面の頂点と交差しない、請求項1に記載の装置。
  9. 前記単一レンズ構造が、前記側面から前記円錐面まで延びる端面を含む、請求項1に記載の装置。
  10. 前記凸面が非球面であり、前記発光体がレーザ発光体である、請求項1に記載の装置。
  11. 非球面、円錐面、及び側面を含む単一レンズ構造であって、前記円錐面が、前記非球面の内側に対向する前記円錐面の頂点まで前記非球面に向かって内側に先細になっている、単一レンズ構造と、
    動作時に前記単一レンズ構造に向かって光線を放射するレーザ発光体であって、前記光線が、前記非球面を通過して前記単一レンズ構造に入射し、前記円錐面に反射し、前記側面を通って前記単一レンズ構造から出射する、レーザ発光体と、
    を含む、レーザライン発生装置。
  12. 前記側面を通って前記単一レンズ構造から出射する光線が、前記単一レンズ構造の光軸に実質的に垂直である、請求項11に記載のレーザライン発生装置。
  13. 前記単一レンズ構造から出射する光線が、前記単一レンズ構造に入射する光線に実質的に垂直である、請求項11に記載のレーザライン発生装置。
  14. 前記単一レンズ構造が、前記非球面を通過する光線をコリメートし、前記コリメートされた光線が、前記円錐面に反射して前記側面に向かう、請求項11に記載のレーザライン発生装置。
  15. 前記側面が円筒面であり、前記円錐面の頂点で交わる前記円錐面の対向する直線部分が90度の角度を形成する、請求項11に記載のレーザライン発生装置。
  16. 前記側面がテーパ形状を有し、前記円錐面の頂点で交わる前記円錐面の対向する直線部分が90度未満の角度を形成する、請求項11に記載のレーザライン発生装置。
  17. 前記単一レンズ構造の光軸が、前記円錐面の頂点と交差する、請求項11に記載のレーザライン発生装置。
  18. 前記単一レンズ構造の光軸が、前記円錐面の頂点と交差しない、請求項11に記載のレーザライン発生装置。
  19. 前記単一レンズ構造が、前記側面から前記円錐面まで延びる端面を含む、請求項11に記載のレーザライン発生装置。
  20. 前記単一レンズ構造が、前記非球面と前記側面との間に配置されたフランジを含む、請求項11に記載のレーザライン発生装置。
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