JP2019090444A - アンカーボルト - Google Patents
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Abstract
【課題】取付孔からステーが飛び出すことを防ぐことができるアンカーボルトを提供する。【解決手段】本発明のアンカーボルトは、壁面1の取付孔2に先端側から差し込んで取付孔2に固定している。そのアンカーボルトは、基端側に向かうに従って中心軸に近づく傾斜面10を備えたテーパー部材7と、そのテーパー部材7に外嵌する当接部12と、その当接部12の基端から取付孔2の開口までの寸法に等しい長さを有するステー16とを有する。ステー16は、当接部12と取付孔2の開口に配置したブラケット18との間に配置する。当接部12は、テーパー部材7の傾斜面10に傾斜状の内面11が当接する。ステー16は、外周面の周方向に延ばした溝17を複数本形成している。【選択図】 図1
Description
本発明は、岩壁やコンクリート製の床などの壁面に設けた取付孔に差し込んで固定するアンカーボルトに関するものである。
前記アンカーボルトとしては、例えば特許文献1で示すものが提案されている。そのアンカーボルトでは、ロッドの雄ねじに螺合する雌ねじを貫通状に設けているテーパー部材と、そのテーパー部材の外周の周方向へ等間隔で配置している五個の当接部と、各当接部をそれぞれつないでいる架橋部とを有している(特許文献1の図1参照)。各当接部は、アルミニウム合金などの金属で形成している(特許文献1の段落0028参照)。
前記テーパー部材は、各当接部にそれぞれ臨むように軸方向に延びる傾斜面を当該テーパー部材の外周に形成しており、そのテーパー部材の傾斜面は、基端側(架橋部とは反対側)に向かうに従ってテーパー部材の軸へ近づく傾斜状に形成している(特許文献1の図7参照)。そのテーパー部材の各傾斜面に合わせて各当接部の内面は傾斜状に形成している。
そして、ロッドを前記取付孔から引き抜く方向へ移動させる(引っ張る)ことで、それに連れ立ってテーパー部材も取付孔から引き抜く方向へ移動し、その際にテーパー部材の各傾斜面によって各当接部の傾斜状の内面が取付孔の内周面側へそれぞれ押される。それにより、各当接部の外周面が取付孔の内周面に押し付けられて、アンカーボルトが取付孔に固定される。その後、ロッドに、例えば、設備機器や配管などに固定されているブラケット(特許文献1の図8参照)を装着し、そのブラケットの上側にナットを締め込むことで、前記ブラケットがアンカーボルトに固定される(特許文献1の図8参照)。
なお、各当接部は、アンカーボルトを前記取付孔から引き抜く方向へ引っ張ったときには、当該金属製の各当接部の基端(架橋部とは反対側)や架橋部などが前記取付孔の内周面に引っ掛かって、取付孔から引き抜く方向へ移動し難くなっている(仮固定の状態)。それにより、各当接部がテーパー部材と共に取付孔から引き抜く方向へ移動することが抑えられて、テーパー部材によって各当接部を取付孔の内周面側へしっかりと押すことができる。
ところで、前記アンカーボルトにあっては、低コスト化のために樹脂(合成樹脂)で形成することが要望されている。
例えば、各当接部を前記樹脂で形成すると、その当接部はアルミニウム合金などの金属で形成した場合よりも取付孔の内周面に引っ掛かり難い。そのため、ロッド(テーパー部材)を取付孔から引き抜く方向へ移動させたときに、当接部が取付孔の内周面に対して滑って、テーパー部材と共に取付孔から引き抜く方向へ移動する虞がある。
そのため、テーパー部材が各当接部を十分には押せなくなって、各当接部の外周面を取付孔の内周面にしっかりと押し付けることができず、それにより、アンカーボルトを取付孔に確実には固定できなくなる。
その対策としては、例えば特許文献2の第2図に示すように、当接部(特許文献2では拡張コマが相当する。)と前記ブラケット(特許文献2では押え板が相当する。)との間にステー(特許文献2では支持部材が相当する。)を配置する。そして、当該ステーによって、取付孔の開口側(特許文献2の第2図では取付孔の上面)へ移動しようとする当接部を押さえて前記当接部の移動を阻止することが考えられる。
ところが、例えば、コンクリート製の床に埋まっている岩石片などの障害物が取付孔内に突出していると、その障害物にアンカーボルトの架橋部などが当たって、アンカーボルトを取付孔での所定深さまで押し込めないことになる。その場合、ステーが取付孔から飛び出してしまい、その飛び出しによって前記ブラケットを前記壁面に密着させることができず、それによって前記ブラケットががたつくなどの虞があるといった問題がある。
本発明は、かかる不都合を解決することを目的として提供されたものであり、取付孔からステーが飛び出すことを防ぐことができるアンカーボルトを提供することにある。
本発明は、かかる不都合を解決するために、壁面1に設けた取付孔2に先端側から差し込んで取付孔2に固定するアンカーボルトであって、基端側に向かうに従って中心軸に近づくように傾斜している傾斜面10を外周に形成しているテーパー部材7と、テーパー部材7に外嵌する当接部12と、アンカーボルトを取付孔2に所定深さまで差し込んだ状態で当接部12の基端から取付孔2の開口までの寸法に等しい長さ寸法を有するステー16とを有しており、ステー16は、当接部12と取付孔2の開口に配置した抑え部材18との間に配置するものであり、当接部12は、テーパー部材7の傾斜面10に内面11が当接するように、その内面11を基端側に向かうに従ってテーパー部材7の中心軸に近づくように傾斜させており、ステー16には、切断用の溝17を一本または複数本形成していることを特徴とする。
ここでの当接部12には、ポリアミドやポリエーテルスルホンやポリスルホンなどの樹脂(合成樹脂)で形成したものなどが該当し、また前記樹脂にガラス繊維や炭素繊維などを含有したものなども含まれる。抑え部材18には、ブラケットやナットや座金や板材などが該当し、取付孔2の開口よりも大きいことでステー16の基端が当接することができる部材であればよい。当接部12およびテーパー部材7の傾斜面10は、少なくともそれぞれ一つずつあればよい。前記所定深さは、アンカーボルトの大きさや太さなどに合わせて設定される。
ステー16の切断用の溝17は、その溝17の位置でステー16を工具や指などで容易に切断できる一方で、ステー16に長さ方向の圧縮力が加わっても容易には破断しないものが該当する。ステー16の溝17は、当該ステー16の外面または内面のいずれか一方、あるいは外面および内面の双方に形成するものが該当する。
詳しくは、外周面に雄ねじ3を形成している円柱形状のロッド4を有しており、テーパー部材7には、ロッド4の雄ねじ3が螺合する雌ねじ6を形成しており、ステー16は、ロッド4に外嵌可能な筒形状になっているとともに、溝17を外周面の周方向に延ばしており、ステー16には、ステー16の基端から先端にわたって延びる切れ目21を有していることを特徴とする。ここでのステー16は、円筒形状や四角筒形状などが該当する。
本発明にかかるアンカーボルトは、壁面1の取付孔2に先端側から差し込んだのち、テーパー部材7を取付孔2から引き抜く方向へ移動させることで、テーパー部材7の傾斜面10によって当接部12の傾斜状の内面11が取付孔2の内周面2a側へ押される。それにより、当接部12の外周面15が取付孔2の内周面2aに押し付けられて、アンカーボルトが取付孔2に固定される。
かかる当接部12を、例えば合成樹脂で形成した場合には、当接部12の基端などが取付孔2の内周面2aに引っ掛かり難くなって取付孔2の内周面2aに対して滑り易くなる。本発明では、その当接部12が滑ってテーパー部材7と共に取付孔2の開口側へ移動することを、抑え部材18に当接するステー16によって当接部12を押さえることで阻止することができる。それにより、テーパー部材7の移動に伴って当接部12を取付孔2の内周面2aへ確実に押し付けることができる。
そのうえで、例えば取付孔2内に障害物23が突出している場合には、アンカーボルトを所定深さまで差し込むことができず、それによってステー16の一部が取付孔2から飛び出してしまう。その場合でも、壁面1に最も近い位置の溝17でステー16を切断することで、ステー16が取付孔2から飛び出すことを抑えることができる。ステー16に溝17を有していることで、ステー16は容易に切断することができる。それにより、抑え部材18と壁面1との間に隙間が生じることが抑えられて、例えば抑え部材18に固定している設備機器や配管などががたつくことが抑えられる。
また、例えば必要に応じて取付孔2の深さを変えた場合でも、ステー16を予め長くしておくとともに溝17の個数および間隔を適宜設定しておくことで、ステー16を前記取付孔2の深さに応じた位置の溝17で切断して、適正な長さのステー16を得ることができる。その分だけ、取付孔2の深さごとに長さの異なるステー16を用意しなくても済むといった効果も奏することができる。
筒形状のステー16をロッド4に外嵌すると、テーパー部材7に外嵌する当接部12が複数個の場合であっても、各当接部12にステー16を当てて各当接部12を押さえることができる。そのうえで、切断用の溝17をステー16の外周面の周方向に延ばしているので、ステー16が筒形状であっても、そのステー16を容易に切断してステー16が取付孔2から飛び出すことを確実に抑えることができる。
加えて、かかるステー16に切れ目21を設けたことで、長いロッド4であっても、そのロッド4の中間からステー16を嵌め込んで各当接部12を確実に押さえることができる。それにより、前記長いロッド4の端部からステー16を嵌めて当接部12の位置まで移動させる場合よりも、ステー16を当接部12の位置まで移動させる手間を軽減することができる。
本発明にかかるアンカーボルトの一例を説明する。前記アンカーボルトは、図4に示すように、例えばコンクリート製の床の壁面1に下向き設けている取付孔2に先端側から差し込んで固定するようになっている。前記アンカーボルトは、図1に示すように、外周面に雄ねじ3を形成している円柱形状のロッド4と、アンカーボルトを前記取付孔2の円柱面形状の内周面2aに固定するための拡開機構5と、前記ロッド4に外嵌する円筒形状のステー16とを有している。
前記拡開機構5は、図1および図4に示すように、軸方向に斜めに延びる五個の平面形状の傾斜面10を外周に形成しているテーパー部材7(図2参照)と、そのテーパー部材7に外嵌する合成樹脂製の拡開部材8とを有している。テーパー部材7の各傾斜面10は、基端側(図4では上側)に向かうに従って中心軸に近づくように傾斜しているとともに、テーパー部材7の外周の周方向に等間隔で配置している。テーパー部材7には、その中心軸に沿って前記ロッド4の雄ねじ3が螺合する雌ねじ6(図2参照)を貫通状に形成している。
テーパー部材7は、ポリアミドやポリエーテルスルホンやポリスルホンなどの合成樹脂や、ステンレススチールなどの金属などで形成してある。テーパー部材7を前記合成樹脂で形成してある場合には、その合成樹脂にガラス繊維や炭素繊維などを含有したものも含まれる。前記拡開部材8は、ポリアミドやポリエーテルスルホンやポリスルホンなどの合成樹脂で形成してあり、前記合成樹脂にガラス繊維や炭素繊維などを含有したものも含まれる。
前記拡開部材8は、テーパー部材7の各傾斜面10にそれぞれ面接触できるように内面11を基端側(図4では上側)に向かうに従ってテーパー部材7の中心軸に近づくように傾斜させている五個の当接部12と、各当接部12をそれぞれつないでいる弾性変形可能な架橋部13とで構成している。前記架橋部13は、先端の本体部位13aの縁から五つの接続部位13bがそれぞれ基端側に延びていて、各接続部位13bに各当接部12の先端側(図4では下側)をそれぞれつないでいる。
各当接部12の外周面15は、前記取付孔2の内周面2aと同様の円柱面形状に形成していて、その各当接部12の外周面15が取付孔2の内周面2aに面接触可能になっている(図5参照)。前記ロッド4は、ステンレススチールなどの金属やポリアミドなどの合成樹脂で形成してある。前記ロッド4は、合成樹脂で形成してある場合には、金属製の芯材を当該ロッド4の軸に配置したものも含まれ、また前記合成樹脂にガラス繊維や炭素繊維などを含有したものも含まれる。
ステー16は、図5に示すように、前記拡開部材8の当接部12の基端側(取付孔2の開口側)に配置していて、アンカーボルトを取付孔2に所定深さまで差し込んだ状態(図5の状態)での当接部12の基端から取付孔2の開口までの寸法にほぼ等しい長さ寸法を有している。その取付孔2の開口には、設備機器や配管などを固定するためのブラケット(抑え部材)18が配置されるようになっており、ステー16は、当接部12とブラケット18との間に配置される。ステー16は、ステンレススチールやアルミニウムなどの金属やポリアミドなどの合成樹脂で形成してあって、弾性変形可能になっている。
ステー16には、図3に示すように、複数本の溝17を外周面に形成している。各溝17は、ステー16の外周面の周方向に延びていて、溝17どうしは上下方向に所定間隔をあけて配置している。その上下方向の間隔としては、例えば5mmや3mmに設定している。溝17は、その断面がV字形状になっていて、溝17の箇所でステー16を容易に切断することができるようにしている。なお、溝17の断面は、U字形状や方形形状などであってもよい。また、図3では、溝17をステー16の基端側のみに形成しているが、ステー16の基端(図3では上端)から先端(図3では下端)の全域にわたって形成してもよい。
ステー16には、そのステー16の基端(図3では上端)から先端(図3では下端)にわたって直線状に延びる切れ目21を形成している。なお、その切れ目21は、ステー16の基端から先端にわたって斜めに形成してもよく、また、例えば円弧状に形成してもよい。
次いで、本発明のアンカーボルトを取付孔2に固定する手順の一例を説明する。まず、アンカーボルトを、前記拡開機構5(先端側)を下にした姿勢(図4の姿勢)で前記取付孔2の奥まで差し込む(図5の状態)。その際、ステー16はロッド4に外嵌している。
ステー16は、ロッド4の基端(図5では上端)から嵌め込んでもよく、または図9に示すように、当該ステー16の切れ目21をロッド4の側方から当該ロッド4の中間位置に押し付けることで、ステー16の切れ目21を広げてロッド4に嵌め込んでもよい。それによってステー16をロッド4に外嵌させることができる。
ロッド4に嵌め込まれたステー16は、弾性復元力で元の円筒形状に復帰する。なお、ステー16は、アンカーボルトを取付孔2に差し込んだのちにロッド4に嵌め込んでもよい。
通常の状態では、図5に示すように取付孔2の奥(図5では下端)まで差し込むことができるが、例えば、図6に示すように、取付孔2の奥に、前記コンクリート製の床に埋まっている岩石片などの障害物23が突出していると、その障害物23にアンカーボルトの架橋部13などが当たって、アンカーボルトを取付孔2の奥までは押し込めないことになる。
その場合、ステー16の基端部(図6では上端部)は取付孔2から飛び出している。なお、ステー16は、取付孔2内に障害物23が突出していない通常の状態(図5の状態)では取付孔2からほとんど飛び出さない。
前記取付孔2から飛び出しているステー16の基端部は、前記壁面1に最も近い位置の溝17で、例えばペンチなどの工具を用いて切断する。それにより、図7に示すように、前記切断した箇所より下側のステー16の残存部分(取付孔2内に残る部分)16aの上面が前記壁面1にほぼ等しい位置(高さ)になる。なお、ステー16の残存部分16aの上面が取付孔2の開口よりわずかに(例えば1〜2mm程度)内方へ入り込んでも、それによっては各当接部12が取付孔2の開口側へ少ししか移動できないので、その分だけテーパー部材7によって各当接部12を取付孔2の内周面2a側にしっかりと押すことができる。
その切断した箇所より上側のステー16の余剰部分16bは、ロッド4の先端から抜き取り、または前記余剰部分16bをロッド4の側方へ引っ張って当該ロッド4に押し付けることによって前記余剰部分16bの切れ目21を広げ、当該余剰部分16bをロッド4の側方へ抜き取る。その抜き取った余剰部分16bは、例えば破棄することになる。なお、取付孔2内に障害物23が突出していない通常の状態では、ステー16は切断しなくても済むことになる。
その後、アンカーボルトのロッド4に、例えば図8に示すように、前記ブラケット(抑え部材)18を装着する。そのブラケット18の上側にナット19を螺合させて、そのナット19を締め込む。すると、ロッド4がねじ作用で取付孔2の開口側(図8では上側)へ向けて移動し、それに伴ってテーパー部材7も取付孔2の開口側へ移動する。
その際、前述のように拡開部材8を合成樹脂で形成してあることで、各当接部12は、取付孔2の内周面2aに対して滑る虞がある。その場合、各当接部12がテーパー部材7と共に取付孔2の開口側へ移動しようとするが、各当接部12の取付孔2の開口側への移動は、ステー16の先端が当接部12の基端に、ステー16の基端がブラケット18にそれぞれ当接することで阻止される。
その結果、テーパー部材7の各傾斜面10が各当接部12の内面11をしっかりと押すことができ、それによって各当接部12が取付孔2の内周面2aへ押し付けられ、各当接部12の外周面15と取付孔2の内周面2aとの面どうしの摩擦などによって、アンカーボルトが取付孔2に固定される。
このように、例えば合成樹脂で形成された当接部12が取付孔2の内周面2aに対して滑って取付孔2の開口側へ移動することが、ステー16によってほぼ阻止される。従って、テーパー部材7の移動に伴って各当接部12を取付孔2の内周面2aへ確実に押し付けることができる。
また、例えば、取付孔2内に障害物23が突出しているために、アンカーボルトを取付孔2の奥まで差し込むことができず、それによってステー16の一部が取付孔2から飛び出しても、壁面1に最も近い位置の溝17でステー16を切断することで、ステー16が取付孔2から飛び出すことを抑えることができる。その結果、ブラケット18を壁面1にほとんど隙間なく密着させることができる。それにより、ブラケット18を固定した設備機器や配管などががたつくことを抑えることができる。
なお、ブラケット18に代えて、抑え部材として座金や押え板などの部材を配置してもよい。つまり、抑え部材18は、取付孔2の開口に配置していて、その開口よりも大きいことで、ステー16の基端が当接することができる部材であればよい。ステー16の溝17は、工具や指などで容易に切断できる形状および深さであればよい。
ステー16に切れ目21を設けたことで、長いロッド4であっても、そのロッド4の中間からステー16を嵌め込むことができる。それによって前記長いロッド4の端部からステー16を嵌めて当接部12の位置まで移動させる場合よりも、ステー16を当接部12の位置まで移動させる手間を軽減することができる。なお、切れ目21は、必ずしも必要ではなく省略してもよい。
また、ステー16は、ロッド4が貫通可能であればよく、そのステー16の内径がロッド4の外径よりも若干大きいものであればよい。ステー16の内径をロッド4の外径よりも僅かに大きくした場合には、そのステー16によってロッド4の径方向へのぐらつきを抑えることができる。ステー16の外径は、取付孔2の内径よりも若干小さいものであればよい。
1 壁面
2 取付孔
3 ロッドの雄ねじ
4 ロッド
6 テーパー部材の雌ねじ
7 テーパー部材
8 拡開部材
10 テーパー部材の傾斜面
11 当接部の内面
12 当接部
16 ステー
17 ステーの溝
18 ブラケット(抑え部材)
21 ステーの切れ目
2 取付孔
3 ロッドの雄ねじ
4 ロッド
6 テーパー部材の雌ねじ
7 テーパー部材
8 拡開部材
10 テーパー部材の傾斜面
11 当接部の内面
12 当接部
16 ステー
17 ステーの溝
18 ブラケット(抑え部材)
21 ステーの切れ目
Claims (2)
- 壁面(1)に設けた取付孔(2)に先端側から差し込んで当該取付孔(2)に固定するアンカーボルトであって、
基端側に向かうに従って中心軸に近づくように傾斜している傾斜面(10)を外周に形成しているテーパー部材(7)と、そのテーパー部材(7)に外嵌する当接部(12)と、前記アンカーボルトを前記取付孔(2)に所定深さまで差し込んだ状態で前記当接部(12)の基端から前記取付孔(2)の開口までの寸法に等しい長さ寸法を有するステー(16)とを有しており、
前記ステー(16)は、前記当接部(12)と前記取付孔(2)の開口に配置した抑え部材(18)との間に配置するものであり、
前記当接部(12)は、前記テーパー部材(7)の前記傾斜面(10)に内面(11)が当接するように、その内面(11)を基端側に向かうに従って前記テーパー部材(7)の中心軸に近づくように傾斜させており、
前記ステー(16)には、切断用の溝(17)を一本または複数本形成していることを特徴とするアンカーボルト。 - 外周面に雄ねじ(3)を形成している円柱形状のロッド(4)を有しており、
前記テーパー部材(7)には、前記ロッド(4)の雄ねじ(3)が螺合する雌ねじ(6)を形成しており、
前記ステー(16)は、前記ロッド(4)に外嵌可能な筒形状になっているとともに、前記溝(17)を外周面の周方向に延ばしており、
前記ステー(16)には、当該ステー(16)の基端から先端にわたって延びる切れ目(21)を有していることを特徴とする請求項1記載のアンカーボルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Family Applications (1)
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