JP2019087800A - パケット解析プログラム、パケット解析装置、及び、パケット解析方法 - Google Patents

パケット解析プログラム、パケット解析装置、及び、パケット解析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単な方法で無線区間の無線品質を測定することができるパケット解析プログラム等を提供する。【解決手段】 受信した複数のACKパケットから、受信間隔が第1の基準値より小さく、かつ、各ACKパケットの往復遅延時間が受信順に短くなる複数のACKパケットを含む連続ACKパケット群を検出し、前記連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線品質を推定する処理をコンピュータに実行させるパケット解析プログラムである。【選択図】図3

Description

本発明は、パケット解析プログラム、パケット解析装置、及び、パケット解析方法に関する。
従来、無線区間でパケットをキャプチャする等の方法で、電波強度、送信レート、再送情報等の無線品質情報を取得し、取得した無線品質情報に基づいて、無線区間の無線品質を測定することが行われている。
以下の特許文献は、無線品質について関連する。
特開2016−72824号公報
しかしながら、実際に無線区間でパケットをキャプチャするには、測定対象の無線区間がある現地に出向かなければならず、しかも、複数個所でパケットをキャプチャする必要があるため、手間と時間を要するという課題がある。
そこで、本実施の形態の目的は、簡単な方法で無線区間の無線品質を測定することができるパケット解析プログラム、パケット解析装置、及び、パケット解析方法を提供することにある。
本実施の形態の第1の側面は、受信した複数のACKパケットから、受信間隔が第1の基準値より小さく、かつ、各ACKパケットの往復遅延時間が受信順に短くなる複数のACKパケットを含む連続ACKパケット群を検出し、前記連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線品質を推定する処理をコンピュータに実行させるパケット解析プログラムである。
本実施の形態によれば、簡単な方法で無線区間の無線品質を測定することができる。
情報処理システム10の構成を示す図である。 (a)フレームアグリゲーションが発生していない場合のACKパケットのパケット間隔を表す図、(b)フレームアグリゲーションが発生している場合のACKパケットのパケット間隔を表す図である。 監視装置60が実行する無線品質推定処理(概要)のフローチャートである。 1つの連続ACKパケット群を構成するACKパケット(1)〜(4)のRTT1〜RTT4、別の1つの連続ACKパケット群を構成するACKパケット(5)のRTT5を表す図である。 監視装置60のストレージ63に記憶されたパケット解析プログラム63aの機能構成の一例である。 監視装置60が実行する無線品質推定処理(詳細)のフローチャートである。 監視装置60のストレージ63に記憶された基本情報テーブルT1の一例である。 監視装置60のストレージ63に記憶されたFA情報テーブルT2の一例である。 推定した無線品質の出力例である。 (a)フレームアグリゲーションが発生している場合のACKパケット(1)〜(4)のパケット間隔を表す図、(b)キューイングが発生している場合のACKパケット(1)〜(4)のパケット間隔を表す図である。 (a)フレームアグリゲーションが発生している場合のACKパケット(1)〜(4)のパケット間隔を表す図、(b)キューイングが発生している場合のACKパケット(1)〜(4)のパケット間隔を表す図である。 監視装置60が実行する無線品質推定処理(概要)のフローチャートである。 無線品質を推定する期間を説明するための図である。 監視装置60が実行する無線品質推定処理(詳細)のフローチャートである。 品質劣化箇所を判定する処理を説明するためのフローチャートである。 (a)AP30のメモリに記憶された無線LAN端末の接続情報31の一例、(b)監視装置60のストレージ63に記憶されたAP情報テーブルT3の一例である。 判定結果の出力例である。 判定結果の出力例である。
[第1の実施形態]
[情報処理システムの構成]
図1は、情報処理システム10の構成を示す図である。図1に示す情報処理システム10は、実施の形態のパケット解析プログラム、パケット解析装置、及び、パケット解析方法が適用された監視装置60を有する。監視装置60は、図1に示すように、有線区間と無線区間とを含むネットワークのうち、有線区間に接続される。そして、監視装置60は、後述のように、有線区間を送受されるパケットを受信(パケットキャプチャ)し、無線品質推定処理を実行することで、無線区間の無線品質を推定する無線品質推定装置として動作する。
有線区間は、サーバ20とアクセスポイント30との間の有線ネットワーク区間である。無線区間は、アクセスポイント30と無線LAN端末50との間の無線ネットワーク区間である。好ましくは、監視装置60は、有線区間のうち、サーバ20と無線LAN端末50との間で送受されるパケットが集中する箇所に接続される。例えば、無線区間に出向かないで、サーバ20側で無線品質を測定(推定)したい場合、サーバ20寄りのパケットキャプチャ位置p(図1参照)に接続される。
以下、一例として、図1に示すように、監視装置60が、所定のサービスを提供するサーバ20と、アクセスポイント30A、30Bと、有線端末40A、40Bと、無線LAN端末50A〜50Eと、中継機器70と、スイッチ80と、を有するネットワークシステムの有線区間に接続されているものとして説明を行う。以下、アクセスポイント30A、30B、有線端末40A、40B、無線LAN端末50A〜50Eを特に区別しない場合、それぞれ、AP(Access Point)30、有線端末40、無線LAN端末50と記載する。
サーバ20は、例えば、図示しないがプロセッサ及びメインメモリを有するサーバコンピュータで構成され、有線区間に接続されている。サーバ20は、所定プログラムを実行することで、無線LAN端末50に対して所定のサービスを提供する。その際、サーバ20は、無線LAN端末50との間でTCPプロトコルを用いた通信を行う。サーバ20は、例えば、無線LAN端末50宛のDATAパケットを送信する。無線LAN端末50宛のDATAパケットは、有線区間及び無線区間を介して無線LAN端末50に届けられる。
無線LAN端末50は、例えば、図示しないがプロセッサ及びメインメモリを有するコンピュータで構成され、無線区間に接続されている。無線LAN端末50は、無線端末の一例である。無線LAN端末50は、所定プログラムを実行することで、無線区間及び有線区間を介してサーバ20に接続し、サーバ20との間でTCPプロトコルを用いた通信を行う。
無線LAN端末50は、サーバ20が送信した無線LAN端末50宛のDATAパケットを受信すると、サーバ20宛のACKパケットを無線フレームで無線送信する。その際、複数のACKパケットを無線送信する場合、フレームアグリゲーション(以下、FAともいう)が使用される場合がある。フレームアグリゲーションについては後述する。サーバ20宛のACKパケットは、無線区間及び有線区間を介してサーバ20に届けられる。
有線端末40は、例えば、図示しないがプロセッサ及びメインメモリを有するコンピュータで構成され、中継機器70を介して有線区間に接続されている。有線端末40は、所定プログラムを実行することで、中継機器70及び有線区間を介してサーバ20に接続し、サーバ20との間でTCPプロトコルを用いた通信を行う。なお、有線端末40を用いる例は、第2の実施形態で説明する。
AP30は、有線区間と無線区間との間に設けられ、有線区間と無線区間との間でパケット(例えば、DATAパケット及びACKパケット)を中継する機器である。AP30Aは、そのメモリに記憶された無線LAN端末の接続情報31Aを有し、AP30Bは、そのメモリに記憶された無線LAN端末の接続情報31Bを有する。以下、無線LAN端末の接続情報31A、31Bを特に区別しない場合、無線LAN端末の接続情報31と記載する。なお、無線LAN端末の接続情報31は、第3の実施形態で説明する。
中継機器70は、有線区間のうちAP30とパケットキャプチャ位置pとの間に接続され、到着したパケットが到着順にキューイングされるキュー70aを有する。中継機器70は、例えば、レイヤ2スイッチ又はルータである。なお、中継機器70を用いる例は、第2の実施形態で説明する。
監視装置60は、ハードウェアであるCPU61(Central Processing Unit。以下、プロセッサ61と呼ぶ)、メインメモリ62、大容量メモリであるストレージ63、I/F64等を有するコンピュータで構成され、I/F64を介して有線区間に接続されている。ストレージ63には、後述するが、パケット解析プログラム63a、基本情報テーブルT1、FA(Frame aggregation)情報テーブルT2、AP情報テーブルT3が記憶されている。なお、AP情報テーブルT3は、第3の実施形態で説明する。
監視装置60は、有線区間を送受されるパケット、例えば、サーバ20が送信する無線LAN端末50宛のDATAパケット、無線LAN端末50が送信するサーバ20宛のACKパケットを受信(パケットキャプチャ)するため、有線区間と無線区間とを含むネットワークのうち、有線区間に接続される。
具体的には、監視装置60は、有線区間に設けられたスイッチ80(以下、SW80と呼ぶ)であるL2スイッチ(ミラーポート)に、I/F64を介して接続される。なお、監視装置60は、SW80に代えて、有線区間に設けられたネットワーク信号分岐装置であるTAP又はリピータハブに接続されてもよい。
監視装置60は、プロセッサ61がメインメモリ62に展開されたパケット解析プログラム63aを実行することで、有線区間を送受されるパケット、例えば、サーバ20が送信する無線LAN端末50宛のDATAパケット、無線LAN端末50が送信するサーバ20宛のACKパケットを、サーバ20寄りのパケットキャプチャ位置pで受信(パケットキャプチャ)する。
また、監視装置60は、プロセッサ61がパケット解析プログラム63aを実行することで、受信したパケットから、無線LAN端末50で実行されたフレームアグリゲーション(後述する)により複数のACKパケットが1つの無線フレームに集約(アグリゲート)されることに起因してパケット間隔が狭まった一群のACKパケット群(以下、連続ACKパケット群と呼ぶ)を検出する。
そして、監視装置60は、プロセッサ61がパケット解析プログラム63aを実行することで、検出した連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線区間の無線品質を推定する。
以上のように、監視装置60は、プロセッサ61がパケット解析プログラム63aを実行することで、無線区間の無線品質を推定する無線品質推定装置として動作する。
[フレームアグリゲーション]
図2(a)は無線LAN端末50でフレームアグリゲーションが実行されていない場合のACKパケットを表し、図2(b)は無線LAN端末50でフレームアグリゲーションが実行されている場合のACKパケットを表す。
無線LAN端末50は、例えば、サーバ20が送信した無線LAN端末50宛の複数のDATAパケット(1)〜(4)を受信すると、複数のDATAパケット(1)〜(4)に対応して複数のACKパケット(1)〜(4)を無線フレームで無線送信する。
その際、無線LAN端末50は、図2(a)に示すように、複数のACKパケット(1)〜(4)をそれぞれ別々の無線フレームF1〜F4で無線送信する場合と、図2(b)に示すように、複数のACKパケット(1)〜(4)を集約して1つの無線フレームF5で無線送信する場合と、がある。後者のように複数のACKパケットを集約して1つの無線フレームF5で効率よく無線送信する技術は、フレームアグリゲーションと呼ばれる。フレームアグリゲーションの方法は、複数のフレーム(例えば、MACフレーム)のデータ部分を1つにまとめるA−MSDU(Aggregation MAC Service Data Unit)であってもよいし、複数のフレーム(例えば、MACフレーム)のヘッダ部分+データ部分+FCS(Frame Check Sequence)部分を1つにまとめるA−MPDU(Aggregation MAC Protocol Data Unit)であってもよい。
[ACKパケットのパケット間隔]
無線LAN端末50でフレームアグリゲーションが実行されていない場合の、ACKパケットのパケット間隔について図2(a)を参照しながら説明する。
図2(a)に示すように、サーバ20が送信した無線LAN端末50宛の複数のDATAパケット(1)〜(4)は、有線区間で例えば、パケット間隔Sp1で伝送されると、無線区間の通信速度が有線区間より遅い場合、パケット間隔Sp1より広いパケット間隔Sp2で伝送されて無線LAN端末50に届けられる。
無線LAN端末50は、複数のDATAパケット(1)〜(4)を受信すると、受信順に、受信した複数のDATAパケット(1)〜(4)に対応する複数のACKパケット(1)〜(4)をそれぞれ別々の無線フレームF1〜F4で返信する。その際、ACKパケットを無線送信するごとに、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance:搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式)による送信待ち時間(DIFS(distributedaccess Inter Frame Space)+ランダム時間)が発生する。
そのため、ACKパケット(1)〜(4)は、無線区間では、パケット間隔Sp2にCSMA/CAによる送信待ち時間を加えたパケット間隔Sp3で伝送され、有線区間でも、パケット間隔Sp3で伝送されてサーバ20に届けられる。その結果、図2(a)に示すように、監視装置60での複数のACKパケット(1)〜(4)の受信間隔は、後述のパケット間隔Sp4(図2(b)参照)より広いパケット間隔Sp3となる。
次に、無線LAN端末50でフレームアグリゲーションが実行されている場合の、ACKパケットのパケット間隔について図2(b)を参照しながら説明する。
図2(b)に示すように、サーバ20が送信した無線LAN端末50宛の複数のDATAパケット(1)〜(4)は、有線区間で例えば、パケット間隔Sp1で伝送されると、無線区間の通信速度が有線区間より遅い場合、パケット間隔Sp1より広いパケット間隔Sp2で伝送されて無線LAN端末50に届けられる。
無線LAN端末50は、複数のDATAパケット(1)〜(4)を受信すると、受信した複数のDATAパケット(1)〜(4)に対応する複数のACKパケット(1)〜(4)を集約して1つの無線フレームF5で返信する。図2中の符号F5は、フレームアグリゲーション(FA)されたパケットである。そして、ACKパケット(1)〜(4)は、AP30で集約前の個々のACKパケット(1)〜(4)に戻され、パケット間隔Sp3より狭いパケット間隔Sp4で有線区間に送出され、有線区間では、そのパケット間隔Sp4で伝送されてサーバ20に届けられる。
このように、無線LAN端末50でフレームアグリゲーションが実行されている場合、複数のACKパケット(1)〜(4)は、パケット間隔がパケット間隔Sp4に狭まった一群のACKパケット群(すなわち、連続ACKパケット群)として有線区間を伝送される。その結果、図2(b)に示すように、監視装置60での複数のACKパケット(1)〜(4)の受信間隔は、パケット間隔Sp3(図2(a)参照)より狭いパケット間隔Sp4となる。
[1つの無線フレームに集約されるACKパケットの数と無線品質との関係]
フレームアグリゲーションによって1つの無線フレームに集約されるACKパケットの数は、無線区間の通信量の程度や電波強度・電波干渉などの無線状況に対応する品質に応じて増減する。
例えば、無線区間の通信量が少なく、無線品質が良い場合、1つの無線フレームに集約されるACKパケットの数は、無線フレームの送信に成功するごとに増加する。例えば、無線LAN端末50は、3個のACKパケットを集約した1つの無線フレームの送信に成功すると、次は、5個のACKパケットを集約した1つの無線フレームを送信し、5個のACKパケットを集約した1つの無線フレームの送信に成功すると、次は、10個のACKパケットを集約した1つの無線フレームを送信し、10個のACKパケットを集約した1つの無線フレームの送信に失敗すると、以後、5個のACKパケットを集約した1つの無線フレームを無線送信する。
一方、無線区間の通信量が多く、無線品質が悪い場合、1つの無線フレームに集約されるACKパケットの数は、無線フレームの送信に失敗するごとに減少する。例えば、無線LAN端末50は、10個のACKパケットを集約した1つの無線フレームの送信に失敗すると、次は、5個のACKパケットを集約した1つの無線フレームを送信し、5個のACKパケットを集約した1つの無線フレームの送信に失敗すると、次は、3個のACKパケットを集約した1つの無線フレームを送信し、3個のACKパケットを集約した1つの無線フレームの送信に成功すると、以後、3個のACKパケットを集約した1つの無線フレームを無線送信する。
以上のように、フレームアグリゲーションによって1つの無線フレームに集約されるACKパケットの数は、無線区間の通信量の程度や電波強度・電波干渉などの無線状況に対応する品質に応じて増減する。つまり、1つの無線フレームに集約されるACKパケットの数は、無線区間の無線品質を表す。
[監視装置60の動作例]
図3は、監視装置60が実行する無線品質推定処理(概要)のフローチャートである。
監視装置60は、プロセッサ61がメインメモリ62に展開されたパケット解析プログラム63aを実行することで、有線区間を送受されるパケット、例えば、サーバ20が送信する無線LAN端末50宛のDATAパケット、無線LAN端末50が送信するサーバ20宛のACKパケットを受信(パケットキャプチャ)する(S1)。さらに、プロセッサ61は、受信したパケットから、無線LAN端末50で実行されたフレームアグリゲーションにより1つの無線フレームに集約されることでパケット間隔が狭まった一群のACKパケット群(つまり、連続ACKパケット群)を検出する処理(S2)、連続ACKパケット群を検出した場合(S2:YES)、検出した連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線区間の無線品質を推定する処理(S3)を実行する。
パケットを受信する処理(S1)では、受信したパケットからACKパケットを抽出し、さらに、ACKパケットを無線LAN端末50ごとに分類する処理が実行される。そして、分類されたACKパケットに対して処理S2、S3が実行される。
連続ACKパケット群を検出する処理(S2)では、分類されたACKパケットから、連続ACKパケット群、すなわち、連続するACKパケットの受信間隔が第1の基準値より小さい(第1の条件)、かつ、各ACKパケットのRTT(round-trip delay time:往復遅延時間)が受信順に短くなる(第2の条件)という2つの条件を満たす複数のACKパケットを検出する。RTTとは、監視装置60がACKパケットを受信した受信時刻から監視装置60がそのACKパケットに対応するDATAパケットを受信した受信時刻を減じることで算出される往復遅延時間のことである。RTT算出の具体例は、後述する。
[連続ACKパケット群を検出する条件]
連続するACKパケットの受信間隔が第1の基準値より小さい(第1の条件)について説明する。
図2のとおり、無線LAN端末50でフレームアグリゲーションが実行されている場合、無線LAN端末50でフレームアグリゲーションが実行されていない場合と比べ、監視装置60での複数のACKパケットの受信間隔が狭くなる。
そこで、フレームアグリゲーションで返信された連続ACKパケット群をフレームアグリゲーションされなかった連続ACKパケット群と区別して検出する条件として、連続するACKパケットの受信間隔が第1の基準値より小さい(第1の条件)を採用する。第1の基準値は、図2(a)と図2(b)を区別可能な時間(例えば、10μsec)が選択される。
次に、各ACKパケットのRTTが受信順に短くなる(第2の条件)について説明する。
図4は、1つの連続ACKパケット群を構成するACKパケット(1)〜(4)のRTT1〜RTT4、別の1つの連続ACKパケット群を構成するACKパケット(5)のRTT5を表す。
RTT1は、監視装置60でのACKパケット(1)の受信時刻から監視装置60でのDATAパケット(1)の受信時刻を減じることで算出される。RTT2〜RTT5も同様にして算出される。
図2(b)で説明したとおり、複数のACKパケット(1)〜(4)の有線区間でのパケット間隔Sp4は、パケット間隔Sp1と比較すると、非常に狭い(例えば、1〜2μsec程度)。その結果、図4に示すように、1つの連続ACKパケット群を構成するACKパケット(1)〜(4)のRTT1、RTT2、RTT3、RTT4は、この順に短くなる。なお、有線区間での複数のACKパケット(1)〜(4)を、図2(b)では、パケット間隔Sp4の4本の矢印で表したが、図4では、一本の矢印Pk1で表している。有線区間での複数のACKパケット(5)〜(8)も同様、図4では、一本の矢印Pk2で表している。
一方、図4に示すように、1つの連続ACKパケット群を構成する最初のACKパケット(1)のRTT1と別の1つの連続ACKパケット群を構成する最初のACKパケット(5)のRTT5は、ほぼ同じ時間となる。その結果、1つの連続ACKパケット群を構成する最後のACKパケット(4)のRTT4、別の1つの連続ACKパケット群を構成する最初のACKパケット(5)のRTT5は、RTT5>RTT4となり、この順に短くならず、逆に長くなる。
そこで、連続ACKパケット群を検出する条件として、各ACKパケットのRTTが受信順に短くなる(第2の条件)を採用する。この条件により、1つの連続ACKパケット群と別の1つの連続ACKパケット群とを切り分けて検出することができる。
図3に戻り、無線区間の無線品質を推定する処理(S3)では、ACKパケット数が多いほど、品質がより良い、ACKパケット数が少ないほど、品質がより悪いと推定する。例えば、第1閾値と第1閾値より小さい第2閾値を用いる。連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数が第1閾値を超えている場合、無線品質が良いと推定する。連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数が第1閾値と第2閾値との間の場合、無線品質が普通と推定する。連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数が第2閾値を超えていない場合、無線品質が悪いと推定する。
以上のように、本実施形態によれば、監視装置60が有線区間を送受されるパケットを受信(パケットキャプチャ)し、無線LAN端末50で実行されたフレームアグリゲーションにより1つの無線フレームに集約されることでパケット間隔が狭まった一群のACKパケット群(すなわち、連続ACKパケット群)を検出する。すなわち、連続するACKパケットの受信間隔が第1の基準値より小さい(第1の条件)、かつ、各ACKパケットのRTT(round-trip delay time:往復遅延時間)が受信順に短くなる(第2の条件)という2つの条件を満たす複数のACKパケットを含む連続ACKパケット群を検出する。そして、検出した連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線区間の無線品質を推定する。このため、従来技術のように、無線区間でパケットをキャプチャすることなく、すなわち、無線品質情報に基づくことなく、簡単な方法で無線区間の無線品質を測定することができる。
図5は、監視装置60のストレージ63に記憶されたパケット解析プログラム63aの機能構成の一例である。
図5に示すように、パケット解析プログラム63aは、パケット分類処理63a−1、パケット情報保存処理63a−2、FA判定処理63a−3、無線品質分析処理63a−4、品質劣化箇所判定処理63a−5を有する。各処理は、図6を参照しながら説明する。なお、品質劣化箇所判定処理63a−5は、第3実施形態で説明する。
図6は、監視装置60が実行する無線品質推定処理(詳細)のフローチャートである。
以下の処理は、監視装置60のプロセッサ61がパケット解析プログラム63aを実行することで実現される。
ステップS10〜S22の処理が予め定められた集計期間(FA判定期間ともいう。例えば、1分間)実行されることで、基本情報テーブルT1、FA情報テーブルT2が作成される。なお、集計期間は、例えば、監視装置60のストレージ63に記憶されている。
[基本情報テーブルT1]
図7は、監視装置60のストレージ63に記憶された基本情報テーブルT1の一例である。基本情報テーブルT1は、監視装置60が受信(パケットキャプチャ)したパケット(DATAパケット、ACKパケット)に関する情報をパケットの受信順に記録したテーブルで、無線LAN端末50ごとに作成される。図7は、IPアドレスが192.168.11.3の無線LAN端末50Aの基本情報テーブルT1の一例である。基本情報テーブルT1は、本実施形態では、主に、RTTを算出するために用いられる。
基本情報テーブルT1は、No.、TIME、SrcIP(Source IP Address)、Sport(Source Port)、DestIP(Destination IP Address)、Dport(Destination Port)、TCP LEN、SEQ(シーケンス番号)、NextSEQ、ACK、RTTの項目を含む。
No.の項目には、各行を識別する番号が記録される。なお、No.は、実施形態の説明のために付したもので、実際には記録されない。6596.5のように小数点が付いたNo.は、その行が、小数点が付いていないNo.とは別のTCPコネクションであることを表す。
TIMEの項目には、監視装置60がパケットを受信した時刻が記録される。
SrcIPの項目には、パケットの送信元のIPアドレスが記録される。192.168.11.2はサーバ20のIPアドレスを表し、192.168.11.4は図示しない別のサーバのIPアドレスを表し、192.168.11.3は無線LAN端末50のIPアドレスを表す。
Sportの項目には、送信元のポート番号が記録される。
DestIPの項目には、宛先のIPアドレスが記録される。
Dportの項目には、宛先のポート番号が記録される。
SrcIP:192.168.11.2、Sport49169、DestIP:192.168.11.3、Dport:5001(及び、送信元と宛先を入れ換えた、SrcIP:192.168.11.3、Sport:5001、DestIP:192.168.11.2、Dport:49169)は、サーバ20と無線LAN端末50Aとの間の1つのTCPコネクションを表す。
また、SrcIP:192.168.11.4、Sport:50000、DestIP:192.168.11.3、Dport:6000(及び、送信元と宛先を入れ換えた、SrcIP:192.168.11.3、Sport:6000、DestIP:192.168.11.4、Dport:50000)は、サーバ20と無線LAN端末50Aとの間の別のTCPコネクションを表す。つまり、図7は、サーバ20と無線LAN端末50Aとの間のTCPコネクションが2つの場合の例である。なお、サーバ20と無線LAN端末50Aとの間のTCPコネクションは1つの場合もあるし3つ以上の場合もある。
TCP LENの項目には、パケットが含むTCPペイロードのサイズが記録される。TCP LENの項目が0以外の行(例えば、一行目のNo.6596の行)が、DATAパケットの情報を表す。TCP LENの項目が0の行(例えば、No.6609の行)が、ACKパケットの情報を表す。
SEQの項目には、シーケンス番号が記録される。シーケンス番号は、パケットに付与される通し番号である。
NextSEQの項目には、TCP LENの値とSEQの値との和である次のパケットのシーケンス番号が記録される。なお、NextSEQは、実施形態の説明のために付したもので、実際には記録されない。
ACKの項目には、ACK番号が記録される。
RTTの項目には、RTT(往復遅延時間)の値が記録される。
RTTの算出の一例を説明する。
RTTは、ACKパケットの受信時刻とこのACKパケットに対応するDATAパケットの受信時刻とに基づいて、算出することができる。
例えば、No.6609のACKパケットの受信時刻は、2017-03-07 10:57:50.313442である。そして、No.6609のACKパケットに対応するDATAパケットは、No.6609のACKパケットのACK(1102031479)が一致するNextSEQ(1102031479)のNo.6596のDATAパケットであり、そのNo.6596のDATAパケットの受信時刻は、2017-03-07 10:57:50.280734である。
この場合、RTTが、50.313442-50.280734=32708と算出され、No.6609の行のRTTの項目に記録される。
なお、ACKパケットに対応するDATAパケットは、基本情報テーブルT1を参照して、同一のTCPコネクション内で検索される。ポート番号が同じ場合に同一のTCPコネクションと判定される。
[FA情報テーブルT2]
図8は、監視装置60のストレージ63に記憶されたFA情報テーブルT2の一例である。FA情報テーブルT2は、無線LAN端末50ごとに作成された基本情報テーブルT1のうちACKパケットに関する情報をパケットの受信順に記録したテーブルである。図8は、IPアドレスが192.168.11.3の無線LAN端末50AのFA情報テーブルT2の一例である。FA情報テーブルT2は、後述のように、連続ACKパケット群を検出し、連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数を検出するために参照され、検出された連続ACKパケット群及び連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数を示す。
FA情報テーブルT2は、No.、TIME、SrcIP(Source IP Address)、Sport(Source Port)、DestIP(Destination IP Address)、Dport(Destination Port)、ACK、RTT、ACK COUNT、last ACK flagの項目を含む。
No.、TIME、SrcIP(Source IP Address)、Sport(Source Port)、DestIP(Destination IP Address)、Dport(Destination Port)、ACK、RTTの項目は、基本情報テーブルT1と同様である。
ACK COUNTの項目には、1から始まる連続番号が記録される。1から始まる連続番号が記録されたACKパケットが1つの連続ACKパケット群を構成する。例えば、1〜8が記録されたNo.6609〜6614の合計8個のACKパケットが1つの連続ACKパケット群を構成し、1〜4が記録されたNo.6636〜6639の合計4個のACKパケットが別の1つの連続ACKパケット群を構成する。1〜4が記録されたNo.6654〜6658の合計4個のACKパケット、1〜3が記録されたNo.6672〜6674の合計3個のACKパケット、1〜4が記録されたNo.6682〜6685の合計4個のACKパケットも同様である。
last ACK flagの項目には、1つの連続ACKパケット群の最終ACKパケットであることを表す識別子「1」又は最終ACKパケットでないことを表す識別子「0」が記録される。
次に、図6を参照しながら、監視装置60が実行する無線品質推定処理(詳細)について説明する。以下、IPアドレスが192.168.11.3の無線LAN端末50AとAP30との間の無線区間の無線品質を推定する例について説明する。
まず、監視装置60(I/F64)が有線区間を送受されるパケットを受信(パケットキャプチャ)すると(S10)、プロセッサ61は、パケット分類処理63a−1を実行し、受信したパケットのヘッダを参照して、上位プロトコルがTCPか否かを判定する(S11)。
その結果、TCPでないと判定された場合(S11:NO)、S10に戻る。一方、TCPと判定された場合(S11:YES)、パケット分類処理63a−1は、TCPと判定されたパケットを無線LAN端末50ごとに分類する(S12)。例えば、サーバ20が送信するDATAパケットについては、宛先IPアドレスに基づいて分類する。サーバ20が受信するACKパケットについては、送信元IPアドレスに基づいて分類する。そして、例えば、分類したパケットを無線LAN端末50ごとに用意されたバッファ(図示せず)に一時記憶する。
次に、プロセッサ61は、パケット情報保存処理63a−2を実行し、分類したパケットがDATAパケットか否かを判定する(S13)。そして、パケット情報保存処理63a−2は、分類したパケットがDATAパケットであると判定した場合(S13:YES)、DATAパケットの受信時刻とシーケンス番号とサイズ(TCPペイロード)等を基本情報テーブルT1に記録し(S14)、S10に戻る。
一方、パケット情報保存処理63a−2は、分類したパケットがDATAパケットでないと判定した場合(S13:NO)、分類したパケットがACKパケットか否かを判定する(S15)。その結果、分類したパケットがACKパケットでないと判定された場合(S15:NO)、S10に戻る。
一方、パケット情報保存処理63a−2は、分類したパケットがACKパケットであると判定した場合(S15:YES)、ACKパケットの受信時刻とACK番号等を基本情報テーブルT1に記録する(S16)。
次に、パケット情報保存処理63a−2は、基本情報テーブルT1を参照して、S15で判定されたACKパケットの受信時刻とこのACKパケットに対応するDATAパケットの受信時刻を検出し、検出したACKパケットの受信時刻とこのACKパケットに対応するDATAパケットの受信時刻とに基づいて、RTTを算出して基本情報テーブルT1に記録する(S17)。
次に、プロセッサ61は、FA判定処理63a−3を実行し、ACKパケットの受信時刻とACK番号とS17で算出したRTT等をFA情報テーブルT2に記録する(S18)。また、FA判定処理63a−3は、last ACK flagに0を設定する(S18)。
次に、FA判定処理63a−3は、FA情報テーブルT2を参照して、S15で判定されたACKパケットと1つ前のACKパケットとの受信間隔を算出し、算出した1つ前のACKパケットとの受信間隔が第1の基準値(例えば、10μsec)より小さい(第1の条件)、かつ、RTTが減少している(第2の条件)を満たすか否かを判定する(S19)。
その結果、1つ前のACKパケットとの受信間隔が第1の基準値より大きい、又は、RTTが増加していると判定された場合(S19:NO)、FA判定処理63a−3は、連続ACK群が途絶えたことを意味するので、1つ前のACKパケットのlast ACK flagを1に変更する(S20)。
次に、FA判定処理63a−3は、1つ前のACKパケットのlast ACK flagが1なら新たな連続ACKパケット群の始まりを意味するので、ACK Countに1を設定し、1つ前のACKパケットのlast ACK flagが0なら1つの連続ACKパケット群が続いているので、1つ前のACK Count+1をFA情報テーブルT2(ACK Count)に設定する(S21)。
次に、FA判定処理63a−3は、集計期間(例えば、1分)が終了したか否かを判定する(S22)。集計期間が終了していない場合(S22:NO)、S10に戻る。
[S18〜S22の処理の具体例]
[1つの連続ACKパケット群を構成する最初のACKパケットが受信された場合]
まず、1つの連続ACKパケット群を構成する最初のACKパケットとして、図8に示すNo.6609のACKパケットが受信された場合のS18〜S22の処理について説明する。
S18では、FA判定処理63a−3は、No.6609のACKパケットの受信時刻=2017-03-07 10:57:50.313442、ACK番号=1102031479、RTT=32708μsec、last ACK flag=0等をFA情報テーブルT2に設定する。
No.6609のACKパケットと1つ前のACKパケット(図8では図示していないが、パケットNo=6602)との受信間隔(受信時刻差)は32619μsecで、第1の基準値(例えば、10μsec)より大きいため、S19では、S19:NOと判定され、S20に進む。
S20では、FA判定処理63a−3は、1つ前のACKパケット(図8では図示していないが、パケットNo=6602)のlast ACK flagを1に変更する。
S21では、1つ前のACKパケット(図8では図示していないが、パケットNo=6602)のlast ACK flagが1であるため、FA判定処理63a−3は、No.6609の行のACK Countに1を設定する。
S22では、集計期間が終了していないため(S22:NO)、S10に戻る。
[1つの連続ACKパケット群を構成する2つ目以降のACKパケットが受信された場合]
次に、1つの連続ACKパケット群を構成する2つ目以降のACKパケットとして、図8に示すNo.6610のACKパケットが受信された場合のS18〜S22の処理について説明する。
S18では、FA判定処理63a−3は、No.6610のACKパケットの受信時刻=2017-03-07 10:57:50.313444、ACK番号=1102034399、RTT=32693μsec、last ACK flag=0等をFA情報テーブルT2に設定する。
No.6610のACKパケットと1つ前のACKパケット(パケットNo=6609)との受信間隔(受信時刻差)は2μsecで、第1の基準値(例えば、10μsec)より小さい、かつ、RTTが減少しているため、S19では、S19:YESと判定され、S21に進む。
S21では、1つ前のACKパケット(パケットNo=6609)のlast ACK flagが0であるため、FA判定処理63a−3は、ACK Countに1つ前のACK Count+1(ここでは、2)を設定する。
S22では、集計期間が終了していないため(S22:NO)、S10に戻る。
次に、1つの連続ACKパケット群を構成する2つ目以降のACKパケットとして、図8に示すNo.6611のACKパケットが受信された場合のS18〜S22の処理について説明する。
S18では、FA判定処理63a−3は、No.6611のACKパケットの受信時刻=2017-03-07 10:57:50.313444、ACK番号=1102038211、RTT=32673μsec、last ACK flag=0等をFA情報テーブルT2に設定する。
No.6611のACKパケットと1つ前のACKパケット(パケットNo=6610)との受信間隔(受信時刻差)は、0μsecで、第1の基準値(例えば、10μsec)より小さい、かつ、RTTが減少しているため、S19では、S19:YESと判定され、S21に進む。
S21では、1つ前のACKパケット(パケットNo=6609)のlast ACK flagが0であるため、FA判定処理63a−3は、ACK Countに1つ前のACK Count+1(ここでは、3)を設定する。
S22では、集計期間が終了していないため(S22:NO)、S10に戻る。
1つの連続ACKパケット群を構成する2つ目以降の他のACKパケットとして、例えば、図8に示すNo.6611.5、6612、6613、6613.5、6614が受信された場合も上記と同様、処理S18〜S22が実行される。
[別の1つの連続ACKパケット群を構成する最初のACKパケットが受信された場合]
次に、別の1つの連続ACKパケット群を構成する最初のACKパケットとして、図8に示すNo.6636のACKパケットが受信された場合のS18〜S22の処理について説明する。
S18では、FA判定処理63a−3は、No.6636のACKパケットの受信時刻=2017-03-07 10:57:50.341480、ACK番号=1102057515、RTT=18035μsec、last ACK flag=0等をFA情報テーブルT2に設定する。
No.6636のACKパケットと1つ前のACKパケット(パケットNo=6614)との受信間隔(受信時刻差)は、34μsecで、第1の基準値(例えば、10μsec)より大きいため、S19では、S19:NOと判定され、S20に進む。
S20では、FA判定処理63a−3は、1つ前のACKパケット(パケットNo=6614)のlast ACK flagを1に変更する。
S21では、1つ前のACKパケット(パケットNo=6614)のlast ACK flagが1であるため、FA判定処理63a−3は、ACK Countに1を設定する。
S22では、集計期間が終了していないため(S22:NO)、S10に戻る。
[集計期間最後のACKパケットが受信された場合]
次に、集計期間最後のACKパケットとして、図8に示すNo.6685のACKパケットが受信された場合のS18〜S22の処理について説明する。
S18では、FA判定処理63a−3は、No.6685のACKパケットの受信時刻=2017-03-07 10:57:50.388708、ACK番号=1102111047、RTT=13632μsec、last ACK flag=0をFA情報テーブルT2に設定する。
No.6685のACKパケットと1つ前のACKパケット(パケットNo=6684)との受信間隔(受信時刻差)は、第1の基準値(例えば、10μsec)より小さい、かつ、RTTが減少しているため、S19では、S19:YESと判定され、S21に進む。
S21では、1つ前のACKパケット(パケットNo=6684)のlast ACK flagが0であるため、FA判定処理63a−3は、ACK Countに1つ前のACK Count+1(ここでは、4)を設定する。
次に、FA判定処理63a−3は、集計期間(例えば、1分)が終了したか否かを判定する(S22)。集計期間が終了していない場合(S22:NO)、S10に戻る。
一方、集計期間が終了した場合(S22:YES)、プロセッサ61は、無線品質分析処理63a−4を実行し、FA情報テーブルT2を参照して、集計期間内の連続ACKパケット群の数を検出する(S23)。例えば、図8の場合、無線品質分析処理63a−4は、FA情報テーブルT2を参照して、集計期間内の連続ACKパケット群の数として、ACK Count1〜8の連続ACKパケット群1、ACK Count1〜4の連続ACKパケット群2、ACK Count1〜5の連続ACKパケット群3、ACK Count1〜3の連続ACKパケット群4、ACK Count1〜4の連続ACKパケット群5の合計5個を検出する。
次に、無線品質分析処理63a−4は、FA情報テーブルT2を参照して、S23で検出した連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数を検出する(S24)。例えば、図8の場合、無線品質分析処理63a−4は、FA情報テーブルT2を参照して、S23で検出した連続ACKパケット群1〜5を構成するACKパケットの数として、8個、4個、5個、3個、4個を検出する。
次に、無線品質分析処理63a−4は、S24で検出したACKパケットの数を合計した合計ACKパケット数を算出する(S25)。図8の場合、合計ACKパケット数として、24が算出される。
次に、無線品質分析処理63a−4は、S25で算出した合計ACKパケット数を、S23で検出した連続ACKパケット群の数(ここでは、5)で除算することで、平均ACKパケット数(平均FA集約数)を算出する(S26)。図8の場合、平均ACKパケット数として、4.8が算出される。
次に、無線品質分析処理63a−4は、S26で算出した平均ACKパケット数に基づいて、無線品質を推定し、出力する(S27)。
例えば、無線品質分析処理63a−4は、第1閾値(例えば、4)と第1閾値より小さい第2閾値(例えば、2)を用い、平均ACKパケット数が第1閾値を超えている場合、無線品質が良いと推定する。平均ACKパケット数が第1閾値と第2閾値との間の場合、無線品質が普通と推定する。平均ACKパケット数が第2閾値を超えていない場合、無線品質が悪いと推定する。例えば、平均ACKパケット数として、4.8が算出された場合、無線品質が良いと推定される。なお、平均値の代わりに、最大値や中央値などを利用してもよい。
以上は、IPアドレスが192.168.11.3の無線LAN端末50AとAP30との間の無線区間の無線品質を推定した例であるが、同様にして、他の無線LAN端末50B〜50EとAP30との間の無線区間の無線品質を推定することができる。なお、S12でパケットが無線LAN端末50ごとに分類されることで、S13〜S27の処理は、無線LAN端末50ごとに実行される。その結果、基本情報テーブルT1、FA情報テーブルT2は、無線LAN端末50ごとに作成される。
図9は、推定した無線品質の出力例である。
図9は、S27で推定した無線品質を、集計期間、無線LAN端末(例えば、IPアドレス)、FA集約数(平均ACKパケット数)と対応付けて出力した例である。
集計期間は、2017-03-07 10:57のように、受信したパケット(DATAパケット、ACKパケット)に関する情報を基本情報テーブルT1に記録した期間である。
無線LAN端末(例えば、IPアドレス)は、受信したDATAパケットの宛先IPアドレス又はACKパケットの送信元IPアドレスである。
FA集約数(平均ACKパケット数)は、S26で算出された平均ACKパケット数である。
S27で推定した無線品質は、上記のように集計期間、無線LAN端末(例えば、IPアドレス)、FA集約数(平均ACKパケット数)と対応付けて、例えば、図示しないが、監視装置60に接続されたディスプレイに表示してもよいし、プリンター等に印刷してもよいし、ハードディスクやSDカード等の記録媒体に記録してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、監視装置60が有線区間を送受されるパケットを受信(パケットキャプチャ)し、連続ACKパケット群を検出し、そして、検出した連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線区間の無線品質を推定するため、従来技術のように、無線区間でパケットをキャプチャすることなく、すなわち、無線品質情報に基づくことなく、簡単な方法で無線区間の無線品質を測定(推定)することができる。
このように、無線品質が分かることで様々な制御が可能になる。例えば、接続するAP、APの設定(チャネル、電波強度、転送レート)、優先制御が可能になる。
また、本実施形態によれば、受信間隔が第1の基準値より小さい(第1の条件)、かつ、各ACKパケットのRTTが受信順に短くなる(第2の条件)という2つの条件を採用したため、無線品質情報が含まれる無線フレームではなく、無線品質情報が含まれない有線区間を送受されるパケットに基づいて、無線区間の無線品質を推定することができる。
また、本実施形態によれば、パケット解析プログラム63aを実行することで、無線区間の無線品質を測定することができるため、高価な専用ハードを用いることなく、無線区間の無線品質を測定することができる。また、専門的な知識がなくても、無線区間の無線品質を測定することができる。
また、従来、無線LANアクセスポイントや無線LAN端末から情報(例えば、無線品質情報)を取得するには、エージェントを入れたり、管理者に情報取得を依頼したりする必要があったが、本実施形態によれば、監視装置60が有線区間を送受されるパケットを受信(パケットキャプチャ)することで無線区間の無線品質を測定するため、そのような手間が不要となる。
また、従来、無線区間でパケットをキャプチャするには、測定対象の無線区間がある現地に出向かなければならず、しかも、複数個所でパケットをキャプチャする必要があるため、手間と時間を要するという課題があったが、本実施形態によれば、監視装置60が有線区間のうちサーバ20寄りのパケットキャプチャ位置p(図1参照)に接続され、有線区間を送受されるパケットを受信(パケットキャプチャ)することで無線区間の無線品質を測定するため、そのような手間と時間が不要となる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、連続ACKパケット群を検出する条件として、受信間隔が第1の基準値より小さい(第1の条件)、各ACKパケットのRTTが受信順に短くなる(第2の条件)という2つの条件を用いた。
本実施形態では、連続ACKパケット群を検出する条件として、さらに、複数の連続ACKパケット群の最終ACKパケットのRTTの変動が第2の基準値(例えば、100ms)より小さい(第3の条件)を用いる。
複数の連続ACKパケット群の最終ACKパケットのRTTの変動が第2の基準値より小さい(第3の条件)について説明する。
図10(a)、図11(a)は無線LAN端末50でフレームアグリゲーションが実行されている場合のACKパケット(1)〜(4)のパケット間隔を表し、図10(b)、図11(b)は中継機器70でキューイングが発生している場合のACKパケット(1)〜(4)のパケット間隔を表す。
まず、無線LAN端末50でフレームアグリゲーションが実行されている場合のACKパケットのパケット間隔について説明する。
図10(a)に示すように、無線LAN端末50は、例えば、サーバ20が送信した無線LAN端末50宛の複数のDATAパケット(1)〜(4)を受信すると、フレームアグリゲーションを実行し、複数のDATAパケット(1)〜(4)に対応する複数のACKパケット(1)〜(4)を集約して1つの無線フレームF5で無線送信する。この場合、例えば、レイヤ3、4でパケット間隔Sp2の複数のACKパケット(1)〜(4)は、図11(a)に示すように、フレームアグリゲーションにより無線レイヤで1つの無線フレームF5に集約される。これにより、ACKパケット(1)〜(4)のパケット間隔が狭まった一群のACKパケット群(すなわち、連続ACKパケット群)としてサーバ20に届けられる。その結果、監視装置60での複数のACKパケット(1)〜(4)の受信間隔が狭くなり、さらに、RTTも順に短くなる。
次に、中継機器70でキューイングが発生している場合のACKパケットのパケット間隔について説明する。
図10(b)に示すように、無線LAN端末50は、サーバ20が送信した無線LAN端末50宛の複数のDATAパケット(1)〜(4)を受信すると、フレームアグリゲーションは実行せず、複数のDATAパケット(1)〜(4)に対応して複数のACKパケット(1)〜(4)をそれぞれ別々の無線フレームF1〜F4で無線送信する。この場合、図11(b)に示すように、中継機器70が有するキュー70aに、例えば、パケット間隔Sp3の複数のACKパケット(1)〜(4)が到着順に後からキューイングされた場合、そのキューイングされた複数のACKパケット(1)〜(4)がキュー70aから送出される前に、先にキューイングされた有線端末40からのパケットがキュー70Aから送出されるまでの待ち時間tが発生する。
そのため、複数のACKパケット(1)〜(4)は、ACKパケット(1)〜(4)のパケット間隔が狭まった一群のACKパケット群(すなわち、連続ACKパケット群)としてサーバ20に届けられる。その結果、監視装置60での複数のACKパケット(1)〜(4)の受信間隔が狭くなり、さらに、RTTも順に短くなる。
このように、キューイングが発生した場合、フレームアグリゲーションが発生した場合と同様、ACKパケット(1)〜(4)のパケット間隔が狭まり、さらに、RTTも順に短くなる。そのため、受信間隔が第1の基準値より小さい(第1の条件)、各ACKパケットのRTTが受信順に短くなる(第2の条件)という2つの条件だけでは、両者を区別できないという問題がある。
そこで、連続ACKパケット群の最終ACKパケットのRTTに着目する。
キューイングが発生した場合、図11(b)に示すように、キューイングされた有線端末40からのパケット量によって待ち時間tが変動するため、図10(b)に示すように、キューイングによる連続ACKパケット群の最終ACKパケット(4)のRTT(4)は、大きく変動する。これに対して、キューイングが発生せずにフレームアグリゲーションが発生した場合、図10(a)に示すように、フレームアグリゲーションによる連続ACKパケット群の最終ACKパケット(4)のRTT(4)は、ほとんど変動しない。
そこで、本実施形態では、フレームアグリゲーションに起因する連続ACKパケット群をキューイングに起因する連続ACKパケット群と区別して検出する条件として、さらに、連続ACKパケット群の最終ACKパケットのRTTの変動が第2の基準値より小さい(第3の条件)を採用する。第2の基準値は、フレームアグリゲーションに起因する連続ACKパケット群とキューイングに起因する連続ACKパケット群を区別可能な時間(例えば、100ms)が選択される。この条件により、キューイングに起因する連続ACKパケット群を無線品質の推定対象から除外することができ、かつ、フレームアグリゲーションに起因する連続ACKパケット群を無線品質の推定対象とすることができる。これにより、無線品質の推定精度を高めることができる。
図12は、監視装置60が実行する無線品質推定処理(概要)のフローチャートである。図12に示すフローチャートは、図3に示すフローチャートに対して、S32の処理を追加したものに相当する。図13は、無線品質を推定する期間を説明するための図である。
監視装置60は、プロセッサ61がメインメモリ62に展開されたパケット解析プログラム63aを実行することで、有線区間を送受されるパケット、例えば、サーバ20が送信する無線LAN端末50宛のDATAパケット、無線LAN端末50が送信するサーバ20宛のACKパケットを受信(パケットキャプチャ)する処理(S30)、受信したパケットから、パケット間隔が狭まった一群のACKパケット群(つまり、連続ACKパケット群)を検出する処理(S31)、連続ACKパケット群を検出した場合(S31:YES)、連続ACKパケット群の最終ACKパケットのRTTの変動が第2の基準値より小さい(第3の条件)か否かを判定する処理(S32)、連続ACKパケット群の最終ACKパケットのRTTの変動が第2の基準値より小さいと判定された場合(S32:YES)、S31で検出した連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線区間の無線品質を推定する処理(S33)を実行する。
すなわち、図13に示すように、キューイングによる待ち時間tの変動が小さい集計期間(例えば、図13中の期間T1内の第1集計期間、期間T3内の第3集計期間)では、連続ACKパケット群の最終ACKパケットのRTTの変動が第2の基準値より小さくなる。
この場合、S31で検出した連続ACKパケット群がフレームアグリゲーションによって発生したと考えられるため、無線区間の無線品質を推定する処理(S33)を実行する。
一方、図13に示すように、キューイングによる待ち時間tの変動が大きい集計期間(例えば、図13中の期間T2内の第2集計期間)では、連続ACKパケット群の最終ACKパケットのRTTの変動が第2の基準値より大きくなる。
この場合、S31で検出した連続ACKパケット群がキューイングによって発生したと考えられるため、無線区間の無線品質を推定する処理(S33)を実行することなく、S30に戻る。
図14は、監視装置60が実行する無線品質推定処理(詳細)のフローチャートである。
図14に示すフローチャートは、図6に示すフローチャートに対して、S22−1の処理を追加したものに相当する。
S10〜S22、S23〜S27の処理は、図6と同様である。
集計期間が終了した場合(S22:YES)、S22−1以降の処理が実行される。
すなわち、集計期間が終了した場合(S22:YES)、FA判定処理63a−3は、集計期間内の連続ACKパケット群の最終ACKパケットのRTTの変動が第2の基準値より小さい(第3の条件)か否かを判定する(S22−1)。
集計期間内の連続ACKパケット群の最終ACKパケットのRTTの変動が第2の基準値より小さいか否かは、例えば、次のようにして判定する。
図8の場合、集計期間内の連続ACKパケット群1〜5の最終ACKパケットのRTTは、32429μsec(パケットNo=6614)、17871μsec(パケットNo=6639)、17809μsec(パケットNo=6658)、14308μsec(パケットNo=6674)、13632μsec(パケットNo=6685)で、最大値と最小値の差は32429-13632=18797μsecであるため、第2の基準値(例えば、100ms)より小さいと判定する。すなわち、集計期間(FA判定期間)内の連続ACKパケット群1〜5が、フレームアグリゲーションによる連続ACKパケット群と判定する。なお、最大値と最小値の差の代わりに、標準偏差、分散値等を利用してもよい。例えば、RTTの標準偏差が基準値(例えば、50ms)未満の場合、変動が小さいとして、フレームアグリゲーションによる連続ACKパケット群と判定し、RTTの標準偏差が基準値(例えば、50ms)以上の場合、変動が大きいとして、集計期間(FA判定期間)内の連続ACKパケット群1〜5が、フレームアグリゲーションによる連続ACKパケット群ではないと判定してもよい。例えば、図8の場合、RTTが32429 17871 17809 14308 13632で、その標準偏差は、7,642 = 7msである。この場合、標準偏差が基準値(例えば、50ms)未満であるので、変動が小さいとして、集計期間(FA判定期間)内の連続ACKパケット群1〜5が、フレームアグリゲーションによる連続ACKパケット群と判定する。また例えば、図示しないが、RTTが例えば、32429 5417871 7809 214308 1013632の場合、その標準偏差は、2,317,712 = 2秒である。この場合、標準偏差が基準値(例えば、50ms)以上であるので、変動が大きいとして集計期間(FA判定期間)内の連続ACKパケット群1〜5が、フレームアグリゲーションによる連続ACKパケット群ではないと判定する。
以下、第1実施形態と同様、S23〜S27の処理が実行される。S23〜S27の処理は、図6と同様である。
以上のように、本実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、さらに、次の効果を奏することができる。
すなわち、連続ACKパケット群の最終ACKパケットのRTTの変動が第2の基準値より小さい(第3の条件)を採用したため、キューイングに起因する連続ACKパケット群を無線品質の推定対象から除外することができ、かつ、フレームアグリゲーションに起因する連続ACKパケット群を無線品質の推定対象とすることができる。そのため、無線品質の推定精度を高めることができる。
また、本実施形態によれば、連続ACKパケット群の最終ACKパケットのRTTの変動が第2の基準値より小さいと判定された場合(S22−1:YES)、すなわち、連続ACKパケット群がフレームアグリゲーションによって発生したものと判定された場合、連続ACKパケット群の送信元の端末の端末種別が無線接続端末であると判別することができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態として、品質劣化箇所を判定する処理について説明する。
図15は、品質劣化箇所を判定する処理を説明するためのフローチャートである。
以下の処理は、監視装置60のプロセッサ61がパケット解析プログラム63aを実行することで実現される。
まず、プロセッサ61が、品質劣化箇所判定処理63a−5(図5参照)を実行することで、AP30にアクセスし、無線LAN端末の接続情報31(図1参照)をAP30(又は図示しない無線LANコントローラ)から取得する(S30)。
図16(a)は、AP30のメモリに記憶された無線LAN端末の接続情報31の一例である。無線LAN端末の接続情報31は、TIMEとAPと無線LAN端末の項目を含む。
TIMEの項目には、例えば、APの項目によって識別されるAP30に接続している無線LAN端末50の識別情報(IPアドレス)を検出し、無線LAN端末の項目に記録した時刻が記録される。APの項目には、AP30の識別情報が記録される。無線LAN端末の項目には、APの項目によって識別されるAP30にTIMEの項目の時刻の時点で接続している無線LAN端末50の識別情報(IPアドレス)が記録される。なお、以下、AP30に接続している無線LAN端末50のことを、AP30配下の無線LAN端末50と呼ぶことがある。図16(a)は、集計期間と同じ間隔、すなわち、1分間隔で、AP30配下の無線LAN端末50を記録した無線LAN端末の接続情報31の例である。
次に、品質劣化箇所判定処理63a−5は、AP30から取得した無線LAN端末の接続情報31、すなわち、時刻、AP30の識別情報、無線LAN端末50の識別情報、及び、S26で算出されたFA集約数(平均ACKパケット数)を、監視装置60のストレージ63に記憶されたAP情報テーブルT3に記録する(S31)。
図16(b)は、監視装置60のストレージ63に記憶されたAP情報テーブルT3の一例である。AP情報テーブルT3は、TIME、AP、無線LAN端末、FA集約数の項目を含む。
TIMEの項目には、AP30から取得した無線LAN端末の接続情報31のTIMEの項目の時刻が記録される。
APの項目には、AP30から取得した無線LAN端末の接続情報31のAPの項目のAP30の識別情報が記録される。
無線LAN端末の項目には、AP30から取得した無線LAN端末の接続情報31の無線LAN端末の項目の無線LAN端末50の識別情報(IPアドレス)が記録される。
FA集約数の項目には、S26で算出された平均ACKパケット数が記録される。
このように、AP情報テーブルT3には、AP30の識別情報と、AP30配下の無線LAN端末50の識別情報(例えば、IPアドレス)と、S26で算出された平均ACKパケット数(平均FA集約数)とが対応づけて記録されている。
図15に戻って、次に、品質劣化箇所判定処理63a−5は、AP30配下に劣化している無線LAN端末50がいるか否かを判定する(S32)。
AP30配下に劣化している無線LAN端末50がいるか否かは、例えば、AP情報テーブルT3を参照して、FA集約数が閾値(例えば、2)を下回っている無線LAN端末50の有無で判定することができる。
例えば、FA集約数が閾値を下回っている無線LAN端末50が無い場合、品質劣化箇所判定処理63a−5は、AP30配下に劣化している無線LAN端末50がいないと判定し(S32:NO)、品質劣化なしと判定する(S33)。
一方、FA集約数が閾値(例えば、2)を下回っている無線LAN端末50が有る場合、品質劣化箇所判定処理63a−5は、AP30配下に劣化している無線LAN端末50がいると判定し(S32:YES)、AP30配下の全無線LAN端末50が劣化しているか否かを判定する(S34)。
その結果、AP30配下の全無線LAN端末50が劣化していない場合(S34:NO)、つまり、FA集約数が閾値を下回っているのが一部の無線LAN端末50である場合、品質劣化箇所判定処理63a−5は、品質劣化箇所がその一部の無線LAN端末50と判定する(S35)。
一方、S34の判定の結果、AP30配下の全無線LAN端末50が劣化している場合(S34:YES)、つまり、FA集約数が閾値を下回っているのが全ての無線LAN端末50である場合、品質劣化箇所判定処理63a−5は、品質劣化箇所がAP30と判定する(S35)。
次に、品質劣化箇所判定処理63a−5は、判定結果を出力する(S36)。
図17、図18は、判定結果の出力例である。
図17(a)は、S33、S35、S36の判定結果(品質劣化箇所)を、TIME、AP、無線LAN端末、FA集約数と対応付けて出力した例である。
図17(b)は、S33、S35、S36の判定結果判定結果(品質劣化箇所)を、TIME、AP、無線LAN端末、FA集約数(平均ACKパケット数)、FA集約数平均値、AP品質と対応付けて出力した例である。FA集約数平均値は、AP30ごとに、その配下の無線LAN端末50のFA集約数(平均ACKパケット数)を合計して平均した平均値である。
AP品質は、次のようにして判定することができる。例えば、第1閾値(例えば4)と第1閾値より小さい第2閾値(例えば、2)を用いる。AP30ごとに、その配下の無線LAN端末50のFA集約数(平均ACKパケット数)を平均したFA集約数平均値を算出し、FA集約数平均値が第1閾値を超えている場合、AP品質が良いと判定し、FA集約数平均値が第1閾値と第2閾値との間の場合、AP品質が普通と判定し、FA集約数平均値が第2閾値を超えていない場合、AP品質が悪いと判定する。
また、S33、S35、S36の判定結果は、図18に示すように、AP30、無線LAN端末50、両者間の無線通信路をそれぞれ象徴する画像I1、I2、I3、無線品質を表す画像I4、品質劣化箇所を表す画像I5を含む形式で出力してもよい。
また、S33、S35、S36の判定結果は、図示しないが、例えば、監視装置60に接続されたディスプレイに表示してもよいし、プリンター等に印刷してもよいし、ハードディスクやSDカード等の記録媒体に記録してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、AP30の識別情報と、AP30配下の無線LAN端末50の識別情報(例えば、IPアドレス)と、S26で算出された平均ACKパケット数(平均FA集約数)とを対応づけたAP情報テーブルT3に基づいて、品質劣化箇所(AP30又は無線LAN端末50)を判定(推定)することができる。
以上の実施の形態をまとめると、以下の付記の通りである。
(付記1)
受信した複数のACKパケットから、受信間隔が第1の基準値より小さく、かつ、各ACKパケットの往復遅延時間が受信順に短くなる複数のACKパケットを含む連続ACKパケット群を検出し、
前記連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線品質を推定する
処理をコンピュータに実行させるパケット解析プログラム。
(付記2)
付記1において
前記検出する処理は、複数の前記連続ACKパケット群を検出し、
前記推定する処理は、検出した前記複数の連続ACKパケット群の最終ACKパケットの往復遅延時間の変動が第2の基準値より小さい場合、実行されるパケット解析プログラム。
(付記3)
付記1又は2において、
前記処理は、さらに、
受信した前記複数のACKパケットを端末ごとに分類する処理を有し、
前記検出する処理、及び、前記推定する処理は、分類した前記端末ごとに実行されるパケット解析プログラム。
(付記4)
付記1において、
前記検出する処理は、複数の前記連続ACKパケット群を検出し、
前記処理は、さらに、
前記複数の連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数の合計を前記連続ACKパケット群の数で除算することで連続ACKパケット群ごとの平均ACKパケット数を算出する処理を有し、
前記推定する処理は、算出した前記平均ACKパケット数に基づいて、無線品質を推定する
処理をコンピュータに実行させるパケット解析プログラム。
(付記5)
付記1において、
前記処理は、さらに、
有線ネットワーク区間と、無線ネットワーク区間と、前記有線ネットワーク区間に接続され、無線端末宛の複数のDATAパケットを送信するサーバと、前記無線ネットワーク区間に接続され、前記無線端末宛の複数のDATAパケットを受信すると、前記サーバ宛の複数のACKパケットを集約して1つの無線フレームで無線送信する無線端末と、を含むネットワークシステムの前記無線端末が無線送信した前記複数のACKパケットを前記有線ネットワークのうち前記サーバ寄りのパケットキャプチャ位置で受信する処理を有し、
前記連続ACKパケット群を検出する処理は、前記受信する処理で受信した前記複数のACKパケットから、前記連続ACKパケット群を検出し、
前記無線品質を推定する処理は、前記無線ネットワーク区間の無線品質を推定するパケット解析プログラム。
(付記6)
付記5において、
前記受信する処理は、さらに、
前記複数のDATAパケットを前記パケットキャプチャ位置で受信する処理を有し、
前記処理は、さらに、
前記受信した複数のACKパケットの受信時刻と前記受信した複数のDATAパケットの受信時刻に基づいて、前記各ACKパケットの往復遅延時間を算出する処理を有するパケット解析プログラム。
(付記7)
付記6において、
前記ネットワークシステムは、さらに、前記有線ネットワーク区間と前記無線ネットワーク区間との間に設けられ、前記有線ネットワーク区間と前記無線ネットワーク区間との間で前記複数のDATAパケット及び前記複数のACKパケットを中継するアクセスポイントと、前記有線ネットワークのうち前記アクセスポイントと前記パケットキャプチャ位置との間に接続され、到着したパケットが到着順にキューイングされるキューを有する中継機器を有するパケット解析プログラム。
(付記8)
付記5において、
前記処理は、さらに、
前記アクセスポイントに接続している無線端末の識別情報、及び、前記推定された無線品質に基づいて、品質劣化箇所を判定する処理を有するパケット解析プログラム。
(付記9)
付記1において、
前記処理は、さらに、
前記推定された無線品質を出力する処理を有するパケット解析プログラム。
(付記10)
受信した複数のACKパケットから、受信間隔が第1の基準値より小さく、かつ、各ACKパケットの往復遅延時間が受信順に短くなる複数のACKパケットを含む連続ACKパケット群を検出する検出部と、
前記連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線品質を推定する推定部と、
を有するパケット解析装置。
(付記11)
コンピュータが、
受信した複数のACKパケットから、受信間隔が第1の基準値より小さく、かつ、各ACKパケットの往復遅延時間が受信順に短くなる複数のACKパケットを含む連続ACKパケット群を検出し、
前記連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線品質を推定する
処理を実行するパケット解析方法。
10:情報処理システム、20:サーバ、30、30A、30B:AP、40:有線端末、50、50A〜50E:無線LAN端末、60:監視装置、70:中継機器、T1:基本情報テーブル、T2:FA情報テーブル、T3:AP情報テーブル

Claims (9)

  1. 受信した複数のACKパケットから、受信間隔が第1の基準値より小さく、かつ、各ACKパケットの往復遅延時間が受信順に短くなる複数のACKパケットを含む連続ACKパケット群を検出し、
    前記連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線品質を推定する
    処理をコンピュータに実行させるパケット解析プログラム。
  2. 請求項1において
    前記検出する処理は、複数の前記連続ACKパケット群を検出し、
    前記推定する処理は、検出した前記複数の連続ACKパケット群の最終ACKパケットの往復遅延時間の変動が第2の基準値より小さい場合、実行されるパケット解析プログラム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記処理は、さらに、
    受信した前記複数のACKパケットを端末ごとに分類する処理を有し、
    前記検出する処理、及び、前記推定する処理は、分類した前記端末ごとに実行されるパケット解析プログラム。
  4. 請求項1において、
    前記検出する処理は、複数の前記連続ACKパケット群を検出し、
    前記処理は、さらに、
    前記複数の連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数の合計を前記連続ACKパケット群の数で除算することで連続ACKパケット群ごとの平均ACKパケット数を算出する処理を有し、
    前記推定する処理は、算出した前記平均ACKパケット数に基づいて、無線品質を推定する
    処理をコンピュータに実行させるパケット解析プログラム。
  5. 請求項1において、
    前記処理は、さらに、
    有線ネットワーク区間と、無線ネットワーク区間と、前記有線ネットワーク区間に接続され、無線端末宛の複数のDATAパケットを送信するサーバと、前記無線ネットワーク区間に接続され、前記無線端末宛の複数のDATAパケットを受信すると、前記サーバ宛の複数のACKパケットを集約して1つの無線フレームで無線送信する無線端末と、を含むネットワークシステムの前記無線端末が無線送信した前記複数のACKパケットを前記有線ネットワークのうち前記サーバ寄りのパケットキャプチャ位置で受信する処理を有し、
    前記連続ACKパケット群を検出する処理は、前記受信する処理で受信した前記複数のACKパケットから、前記連続ACKパケット群を検出し、
    前記無線品質を推定する処理は、前記無線ネットワーク区間の無線品質を推定するパケット解析プログラム。
  6. 請求項5において、
    前記処理は、さらに、
    アクセスポイントに接続している無線端末の識別情報、及び、前記推定された無線品質に基づいて、品質劣化箇所を判定する処理を有するパケット解析プログラム。
  7. 請求項1において、
    前記処理は、さらに、
    前記推定された無線品質を出力する処理を有するパケット解析プログラム。
  8. 受信した複数のACKパケットから、受信間隔が第1の基準値より小さく、かつ、各ACKパケットの往復遅延時間が受信順に短くなる複数のACKパケットを含む連続ACKパケット群を検出する検出部と、
    前記連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線品質を推定する推定部と、
    を有するパケット解析装置。
  9. コンピュータが、
    受信した複数のACKパケットから、受信間隔が第1の基準値より小さく、かつ、各ACKパケットの往復遅延時間が受信順に短くなる複数のACKパケットを含む連続ACKパケット群を検出し、
    前記連続ACKパケット群を構成するACKパケットの数に基づいて、無線品質を推定する
    処理を実行するパケット解析方法。
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