JP2019087352A - 同軸ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】同軸ケーブルの浮遊容量を低減し、同軸ケーブルの耐コロナ性を向上させる。【解決手段】内部導体である芯線2と、芯線2が内部に挿通される絶縁筒3と、絶縁筒3の外周に配置されるシールド材4と、絶縁筒3内に芯線2を絶縁支持する支持部材5と、絶縁筒3の端部にそれぞれ設けられる端部絶縁部材6を備える同軸ケーブル1である。支持部材5の外周と絶縁筒3の内周と摺動可能な状態で、支持部材5を絶縁筒3内に設ける。支持部材5の中央に芯線2を挿通し、支持部材5と芯線2を接着剤7等で固定する。端部絶縁部材6は、芯線2と端部絶縁部材6が摺動可能な状態で、絶縁筒3に芯線2を絶縁支持する。【選択図】図2

Description

本発明は、同軸ケーブルの構造に関する。特に、パルス電源装置の出力部に備えられる同軸ケーブルの構造に関する。
パルス幅可変式パルス電源としては、パルス形成線路(Pulse Forming Line :PFL)やパルス形成回路(Pulse Forming Network :PFN)、ブルームライン線路を使った方式が考えられる。また、パルス幅可変式パルス電源として、図9に示す回路構成25を備え、スイッチSW1、SW2等でダイレクトに負荷(load)に電力を供給する方式がある。この方式は、立ち上がり/立ち下がり時間が数十nsecと短く、数百nsecまでの短パルス幅出力が求められ、かつ容易にパルス幅変調できるものとして有効である。
回路構成25において、平滑コンデンサCは、外部から直流電源等で電力供給し、直流電源の応答性により電圧低下が考えられる場合に挿入される。
また、負荷(load)が抵抗負荷の場合、抵抗R2やスイッチSW2は不要となる。これに対して、負荷(load)が、容量性負荷等、負荷(load)にエネルギーが残存し、電圧を立ち下げたい場合は、抵抗R2、スイッチSW2が必要となる。また、回路浮遊分のインダクタンスや負荷が容量性の場合に生じる振動を抑制するため、必要に応じて抵抗R1、R2が挿入される。
図10は、スイッチSW1、SW2のタイミングチャートである。負荷(load)にエネルギーを供給し、負荷(load)側の電圧を立ち上げたいときは、スイッチSW1をON、スイッチSW2をOFFする。その後、負荷(load)側の電圧を立ち下げたい場合は、スイッチSW1をOFF、スイッチSW2をONし、電圧を立ち下げる。
パルス電源を負荷(load)に接続する場合、パルス電源と負荷(load)の間は、同軸ケーブル等で接続される(例えば、特許文献1、2)。
図11に示すように、従来技術に係る同軸ケーブル26は、曲げR、外形および可撓性の良さ等を考慮して、内部導体である芯線27の外周側にシリコン樹脂(シロキサン結合による主骨格を持つ合成高分子化合物)等の絶縁層28が備えられる。
同軸ケーブル26(特に、高周波高電圧を想定した同軸ケーブル)は、芯線27と絶縁層28の間に半導体層29を備える。この半導体層29により、コロナ放電が緩和される。また、絶縁層28の外周には、アース線であるシールド材30が備えられる。さらに、シールド材30の外周には、シールド材30を保護する絶縁層31が備えられる。
芯線27を高電圧側に接続し、シールド材30をアース線に接続した場合、絶縁層28は、芯線27(高電圧側)とシールド材30(アース線)の間の絶縁の役割を果たす。
同軸ケーブルの単位長さあたりの浮遊容量(Cstray)は、式(1)によって算出される。例えば、同軸ケーブル26の場合、内部導体は、芯線27であり、外部導体は、シールド材30である。また、εは、芯線27とシールド材30の間の誘電率である。
stray(F/m)=2πε/ln(外部導体の半径(m)/内部導体の半径(m)) …(1)
式(1)に示すように、同軸ケーブルの単位長さあたりの浮遊容量は、内部導体と外部導体の間に設けられる材料によって規定される誘電率の影響が大きい。特に、シリコン樹脂等は誘電率が高いため、浮遊容量は大きくなる。また、各層間に存在する微小な空気層がコロナ放電を引き起こし、長時間使用し続けると、絶縁破壊を引き起こすきっかけとなるため、コロナ放電対策としては、十分な空気層の確保が必要である。
また、同軸ケーブルに含まれる浮遊インダクタンスや浮遊容量(Lstray、Cstray)の影響により、高速な立ち上がり、立ち下がり時間が得られなくなるおそれがある。よって、浮遊インダクタンスは、数百nH程度で、浮遊容量は、数十pF程度と極力小さくしなくてはならない。
特開2015−95302号公報 実開平4−74812号公報
同軸ケーブルに含まれる浮遊容量(Cstray)により、直流電源の消費電力は、「Cstray×(出力電圧)2×周波数」の分だけ増大することとなる。
また、同軸ケーブルは、パルス電源と負荷(load)の間を接続するため、耐電圧が高いだけでなく、高周波な電圧が印加されるため耐コロナ性が求められる。
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、同軸ケーブルの浮遊容量を低減し、同軸ケーブルの耐コロナ性を向上させる技術を提供することを目的としている。
上記目的を達成する本発明の同軸ケーブルの一態様は、
絶縁筒と、
前記絶縁筒の内部に挿入して設けられる内部導体と、
前記絶縁筒の端部にそれぞれ設けられ、前記絶縁筒に前記内部導体を絶縁支持する端部絶縁部材と、
前記絶縁筒内に摺動可能に設けられ、前記絶縁筒に前記内部導体を絶縁支持する支持部材と、
前記絶縁筒の外周に設けられる外部導体と、を備え、
前記内部導体は、前記支持部材と前記内部導体が固定された状態で、前記支持部材に設けられ、
前記内部導体は、前記端部絶縁部材と前記内部導体が摺動可能な状態で、前記端部絶縁部材に設けられた、ことを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の同軸ケーブルの他の態様は、上記同軸ケーブルにおいて、
前記絶縁筒は、円筒状である、ことを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の同軸ケーブルの他の態様は、上記同軸ケーブルにおいて、
前記絶縁筒は、蛇腹状に形成された筒状である、ことを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の同軸ケーブルの他の態様は、上記同軸ケーブルにおいて、
前記支持部材は、円柱状である、ことを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の同軸ケーブルの他の態様は、上記同軸ケーブルにおいて、
前記支持部材は、前記内部導体が挿通される中央部と、前記絶縁筒と摺接する外周部の厚みが厚く形成された円盤状である、ことを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の同軸ケーブルの他の態様は、上記同軸ケーブルにおいて、
前記支持部材に、ねじ込んで取り付けられる固定ねじを備え、
前記固定ねじの端部が、前記支持部材に支持された前記内部導体を押圧して、前記支持部材に前記内部導体が固定された、ことを特徴としている。
以上の発明によれば、同軸ケーブルの浮遊容量を低減し、同軸ケーブルの耐コロナ性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る同軸ケーブルの断面図である。 本発明の第1実施形態に係る同軸ケーブルの端部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る同軸ケーブルの端部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る同軸ケーブルの端部拡大断面図である。 本発明の第4実施形態に係る同軸ケーブルの端部拡大断面図である。 (a)本発明の第5実施形態に係る同軸ケーブルの断面図、(b)本発明の第5実施形態に係る同軸ケーブルの端部拡大断面図である。 (a)本発明の第6実施形態に係る同軸ケーブルの断面図、(b)本発明の第6実施形態に係る同軸ケーブルの端部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る同軸ケーブルの他例の端部拡大断面図である。 パルス幅可変式パルス電源の回路構成の一例を示す図である。 スイッチSW1、SW2のタイミングチャートである。 従来技術に係る同軸ケーブルの断面図である。
本発明の実施形態に係る同軸ケーブルについて、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る同軸ケーブル1は、内部導体である芯線2と、芯線2が内部に挿通される絶縁筒3と、絶縁筒3の外周に配置されるシールド材4と、絶縁筒3内に芯線2を絶縁支持する支持部材5と、絶縁筒3の端部にそれぞれ設けられる端部絶縁部材6を備える。支持部材5は、同軸ケーブル1の長さに応じて1つ以上備えられる。
図2に基づいて、第1実施形態に係る同軸ケーブル1について詳細に説明する。図2は、図1に示した同軸ケーブル1の端部(点線で囲んだ部分)の拡大図である。
芯線2は、高圧側の導体であり、例えば、エナメル線(銅線のまわりにエナメルを塗布したもの)が用いられる。芯線2は、単線や撚線である。芯線2の端部は、絶縁筒3の端部から延在しており、この延在した端部に圧着端子2a(負荷またはパルス電源装置に接続される端子)がはんだ付け等で備えられる。
支持部材5は、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)で形成された円柱状の部材である。支持部材5は、その外周と絶縁筒3の内周が摺動可能な状態で、絶縁筒3内に1つ以上設けられる。支持部材5の中央には、芯線2が挿通される孔が形成される。支持部材5に挿通された芯線2は、接着剤7等で支持部材5に固定される。支持部材5を形成する材料として、PTFEの他に、例えば、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(フッ化エチレンプロピレンテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)等のフッ素系樹脂や、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)等のポリオレフィン系樹脂等が使用される。
絶縁筒3は、例えば、PTFEで形成された円筒状のチューブである。絶縁筒3を形成する材料として、PTFEの他に、例えば、PFAやFEP等のフッ素系樹脂や、PEやPP等のポリオレフィン系樹脂等が使用される。
シールド材4は、絶縁筒3の外周に配置される円筒状で網目状の導体(外部導体)である。シールド材4は、アース線に相当する。シールド材4からのアース端子4aの引き出しは、アース端子4aが接続された電線4bにより行われる。つまり、シールド材4には、電線4bの一端がはんだ付け等により接続され、電線4bの他端にはアース端子4aがはんだ付け等により接続される。シールド材4の外周は、シールド材4を保護するための熱収縮チューブ8等で覆われる。
端部絶縁部材6は、絶縁筒3の端部にそれぞれ設けられ、絶縁筒3内に芯線2を絶縁支持する。端部絶縁部材6の中央には、芯線2が挿通される孔が形成される。端部絶縁部材6は、絶縁筒3を曲げたときの芯線2の可撓性を考慮して、絶縁筒3とは接着されるが、芯線2とは接着されない。つまり、端部絶縁部材6を介して芯線2を絶縁筒3に備えることで、芯線2と端部絶縁部材6が摺動可能な状態で、芯線2が絶縁筒3に絶縁支持される。端部絶縁部材6は、支持部材5と同様の材料(支持部材5と同じであっても、異なっていても良い)により形成される。
以上のような、本発明の第1実施形態に係る同軸ケーブル1によれば、高圧側の導体である芯線2が絶縁筒3の中央部に配置され、芯線2とシールド材4の間の大部分が空気層9で構成される。その結果、前述の式(1)で算出される浮遊容量が低減でき、かつ、空気層9による絶縁のためコロナ放電対策が実現できる。
このようにして同軸ケーブル1における浮遊容量が低減されることで、同軸ケーブル1で高速高電圧パルス電源を負荷に接続した際の高速な立ち上がり、立ち下がり時間を得ることができる。また、直流電源の消費電力を低減することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る同軸ケーブル1は、絶縁筒3内に支持部材5を設けることで、同軸ケーブル1を折り曲げたとき、芯線2が絶縁筒3の内壁面に接近することが防止される。したがって、支持部材5が無い場合と比較して、大幅に絶縁筒3の中央よりに芯線2を支持することができる。また、支持部材5と芯線2は、互いの位置がずれないように接着剤7等で固定されているので、例えば、図2において矢印Aで示す部分で同軸ケーブル1を折り曲げたとき、支持部材5が絶縁筒3内を移動して、適宜な位置に収まることとなる。その結果、芯線2が絶縁筒3の中央よりに支持される。
つまり、本発明の第1実施形態に係る同軸ケーブル1は、ある程度の曲げRを確保できるので、パルス電源出力部の近傍に障害物等が備えられるような電源の用途に好ましく適用することができる。
本発明の第2実施形態に係る同軸ケーブル10について、図3に基づいて詳細に説明する。同軸ケーブル10の基本構造は、図1に示した第1実施形態に係る同軸ケーブル1と同様であり、例えば、同軸ケーブル10の長さに応じて1つ以上の支持部材5が備えられる。後に詳細に説明する他の実施形態に係る同軸ケーブル14、16、17、21の基本構造も、第1実施形態に係る同軸ケーブル1と同様である。
図3に示すように、本発明の第2実施形態に係る同軸ケーブル10は、第1実施形態に係る同軸ケーブル1と、絶縁筒11の形状が異なる。よって、同軸ケーブル10の説明では、第1実施形態に係る同軸ケーブル1と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
同軸ケーブル10は、内部導体である芯線2と、芯線2が内部に挿通される絶縁筒11と、絶縁筒11の外周に配置されるシールド材4と、絶縁筒11内に芯線2を絶縁支持する支持部材5と、絶縁筒3のそれぞれの端部に設けられる端部絶縁部材12を備える。
絶縁筒11は、例えば、蛇腹状(例えば、絶縁筒11の軸方向に山折りと谷折りの繰り返した構造)に形成された筒状である。絶縁筒11の外周には熱収縮チューブ13が被せられ、熱収縮チューブ13上にシールド材4が配置される。絶縁筒11の外周に熱収縮チューブ13を被せることで、空気層が確保される。第1実施形態に係る同軸ケーブル1の絶縁筒3と同様に、絶縁筒11は、PTFE等のフッ素系樹脂やPE等のポリオレフィン形樹脂等で形成される。
端部絶縁部材12は、絶縁筒11の端部にそれぞれ設けられ、絶縁筒11に芯線2を絶縁支持する。第1実施形態で説明した端部絶縁部材6と同様に、端部絶縁部材12は、PTFE等のフッ素系樹脂やPE等のポリオレフィン系樹脂等で形成される。なお、端部絶縁部材12の絶縁筒11に挿入される部分の外周面に、絶縁筒11の蛇腹形状に合わせた溝(図示せず)を形成すると、絶縁筒11に端部絶縁部材12をねじ込んで挿入して、絶縁筒11に端部絶縁部材12を備えることができる。
以上のような、本発明の第2実施形態に係る同軸ケーブル10によれば、第1実施形態に係る同軸ケーブル1と同様に、浮遊容量が低減でき、コロナ放電対策が実現できる。
また、絶縁筒11の形状を蛇腹状とすることで、同軸ケーブル10自体の可撓性が確保される。また、万が一、芯線2がシールド材4に近づいても、絶縁筒11の蛇腹構造により芯線2とシールド材4の間の距離をある程度確保できる。また、絶縁筒11の蛇腹構造により形成される空気層により、さらにコロナ放電を防ぐことができる。
つまり、第1実施形態の同軸ケーブル1と比較しても、本発明の第2実施形態に係る同軸ケーブル10は、ある程度の曲げRをさらに確保できるので、パルス電源出力部の近傍に障害物等が備えられるような電源の用途により好ましく適用することができる。
また、端部絶縁部材12をねじ込み式で絶縁筒11に固定することで、端部絶縁部材12の取付けが容易となる。
本発明の第3実施形態に係る同軸ケーブル14について、図4に基づいて詳細に説明する。
図4に示すように、本発明の第3実施形態に係る同軸ケーブル14は、第1実施形態に係る同軸ケーブル1と、支持部材15の形状が異なる。よって、同軸ケーブル14の説明では、第1実施形態に係る同軸ケーブル1と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
同軸ケーブル14は、内部導体である芯線2と、芯線2が内部に挿通される絶縁筒3と、絶縁筒3の外周に配置されるシールド材4と、絶縁筒3内に芯線2を絶縁支持する支持部材15と、絶縁筒3の端部にそれぞれ設けられる端部絶縁部材6を備える。支持部材15は、同軸ケーブル14の長さに応じて1つ以上備えられる。
支持部材15は、例えば、円盤状であり、芯線2が挿通される中央部15aと、絶縁筒3と接する外周部15bの芯線2の挿通方向の厚みが厚く形成される。例えば、中央部15aは、絶縁筒3の軸方向にそれぞれ突出する円柱状に形成され、外周部15bは、絶縁筒3の内周と摺動可能な円筒状に形成される。支持部材15の中央部15aには、芯線2が挿通される孔が形成される。支持部材15に設けられた芯線2は、接着剤7等により支持部材15に固定される。第1実施形態で説明した支持部材5と同様に、支持部材15は、PTFE等のフッ素系樹脂やPE等のポリオレフィン形樹脂等で形成される。
以上のような、本発明の第3実施形態に係る同軸ケーブル14によれば、第1実施形態に係る同軸ケーブル1と同様に、浮遊容量が低減でき、コロナ放電対策が実現できる。
特に、本発明の第3実施形態に係る同軸ケーブル14は、第1実施形態に係る同軸ケーブル1と比較して、支持部材15を構成する材料の誘電率により浮遊容量が増える場合に、効果的に浮遊容量を低減することができる。
図5は、本発明の第4実施形態に係る同軸ケーブル16の端部の拡大図である。本発明の第4実施形態に係る同軸ケーブル16は、図3に示した第2実施形態に係る同軸ケーブル10に、第3実施形態で説明した支持部材15を適用したものである。
本発明の第4実施形態に係る同軸ケーブル16によれば、第2実施形態に係る同軸ケーブル10の奏する効果と、第3実施形態に係る同軸ケーブル14の奏する効果を併せて得ることができる。
本発明の第5実施形態に係る同軸ケーブル17について、図6に基づいて詳細に説明する。
図6に示すように、本発明の第5実施形態に係る同軸ケーブル17は、第1実施形態に係る同軸ケーブル1と、芯線2と支持部材18の固定方法が異なる。よって、同軸ケーブル17の説明では、第1実施形態に係る同軸ケーブル1と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
同軸ケーブル17は、内部導体である芯線2と、芯線2が内部に挿通される絶縁筒3と、絶縁筒3の外周に配置されるシールド材4と、絶縁筒3内に芯線2を絶縁支持する支持部材18と、絶縁筒3の端部にそれぞれ設けられる端部絶縁部材6を備える。支持部材18は、同軸ケーブル17の長さに応じて1つ以上備えられる。
支持部材18は、例えば、円柱状の部材である。支持部材18の中央には、芯線2が挿通される孔が形成される。また、支持部材18の外周部には、固定ねじ19(樹脂ねじ)が螺合される溝が形成される。この溝に固定ねじ19を螺合することで、固定ねじ19の端部が支持部材18に支持された芯線2を押圧し、芯線2が支持部材18に固定される。第1実施形態で説明した支持部材5と同様に、支持部材18は、PTFE等のフッ素系樹脂やPE等のポリオレフィン形樹脂等で形成される。
以上のような、本発明の第5実施形態に係る同軸ケーブル17によれば、第1実施形態に係る同軸ケーブル1と同様に、浮遊容量が低減でき、コロナ放電対策が実現できる。
また、固定ねじ19で芯線2を固定することで、芯線2を支持部材18に固定する接着剤が不要となる。その結果、接着剤が凝固した後の形状による電界集中を防ぐことができる。また、固定ねじ19と絶縁筒3の内周面の間に空気層20が形成されることで、コロナ放電対策にもなる。
本発明の第6実施形態に係る同軸ケーブル21について、図7に基づいて詳細に説明する。
図7に示すように、本発明の第6実施形態に係る同軸ケーブル21は、図4に示した第3実施形態に係る同軸ケーブル14と、芯線2と支持部材22の固定方法が異なる。よって、同軸ケーブル21の説明では、第3実施形態に係る同軸ケーブル14と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
同軸ケーブル21は、内部導体である芯線2と、芯線2が内部に挿通される絶縁筒3と、絶縁筒3の外周に配置されるシールド材4と、絶縁筒3内に芯線2を絶縁支持する支持部材22と、絶縁筒3の端部にそれぞれ設けられる端部絶縁部材6を備える。支持部材22は、同軸ケーブル21の長さに応じて1つ以上備えられる。
支持部材22は、例えば、円盤状の部材である。支持部材22の中央には、芯線2が挿通される孔が形成される。支持部材22は、芯線2が挿通される中央部22aと絶縁筒3と接する外周部22bにおける芯線2の挿通方向の厚みが厚く形成される。支持部材22の中央部22a(支持部材22の中央部22aと外周部22bを接続する厚さの薄い部分を除く)の側面には、固定ねじ23(樹脂ねじ)が螺合される溝が形成される。この溝に固定ねじ23を螺合することで、固定ねじ23の端部が支持部材22に支持された芯線2を押圧し、芯線2が支持部材22に固定される。第1実施形態で説明した支持部材5と同様に、支持部材22は、PTFE等のフッ素系樹脂やPE等のポリオレフィン形樹脂等で形成される。
以上のような、本発明の第6実施形態に係る同軸ケーブル21によれば、第3実施形態に係る同軸ケーブル14と第5実施形態に係る同軸ケーブル17の奏する効果を、併せて得ることができる。
以上、具体的な実施形態を示して本発明の同軸ケーブルについて説明したが、本発明の同軸ケーブルは、実施形態に限定されるものではなく、その特徴を損なわない範囲で適宜設計変更が可能であり、設計変更されたものも、本発明の技術的範囲に属する。
例えば、図8に示すように、第1実施形態に係る同軸ケーブル1の外周にシールドチューブ24(アルミ箔シールド等のシールドジッパ)を配置することで、同軸ケーブル1の放射ノイズを低減することができる(他の実施形態に係る同軸ケーブル10、14、16、17、21についても同様である)。つまり、シールドチューブ24を追加し、このシールドチューブ24をアースに落とすことで、放射ノイズが低減し、同軸ケーブル1周辺への影響を最小限に抑えることができる。特に、負荷が容量性負荷の場合、パルス電流が流れピーク電流が増大し、放射ノイズが発生して同軸ケーブル1周辺の装置に影響を与えるおそれがあるが、シールドチューブ24を追加することで同軸ケーブル1周辺への影響を最小限に抑えることができる。
また、各実施形態の特徴となる構成を組み合わせて同軸ケーブルを構成することで、各実施形態の奏する効果を組み合わせた効果を得ることができる。例えば、図5に示した第4実施形態に係る同軸ケーブル16において、支持部材15と芯線2の固定を、図7に示した固定ねじ23(樹脂ねじ)で行うと、第4実施形態に係る同軸ケーブル16の効果に加えて、固定ねじ23で支持部材15と芯線2を固定した効果を得ることができる。
1、10、14、16、17、21…同軸ケーブル
2…芯線(内部導体)
2a…圧着端子
3、11…絶縁筒
4…シールド材(外部導体)
4a…アース端子、4b…電線
5、18…支持部材
6、12…端部絶縁部材
7…接着剤
8、13…熱収縮チューブ
9、20…空気層
15、22…支持部材
15a、22a…中央部、15b、22b…外周部
19、23…固定ねじ
24…シールドチューブ

Claims (6)

  1. 絶縁筒と、
    前記絶縁筒の内部に挿入して設けられる内部導体と、
    前記絶縁筒の端部にそれぞれ設けられ、前記絶縁筒に前記内部導体を絶縁支持する端部絶縁部材と、
    前記絶縁筒内に摺動可能に設けられ、前記絶縁筒に前記内部導体を絶縁支持する支持部材と、
    前記絶縁筒の外周に設けられる外部導体と、を備え、
    前記内部導体は、前記支持部材と前記内部導体が固定された状態で、前記支持部材に設けられ、
    前記内部導体は、前記端部絶縁部材と前記内部導体が摺動可能な状態で、前記端部絶縁部材に設けられた、ことを特徴とする同軸ケーブル。
  2. 前記絶縁筒は、円筒状である、ことを特徴とする請求項1に記載の同軸ケーブル。
  3. 前記絶縁筒は、蛇腹状に形成された筒状である、ことを特徴とする請求項1に記載の同軸ケーブル。
  4. 前記支持部材は、円柱状である、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の同軸ケーブル。
  5. 前記支持部材は、前記内部導体が挿通される中央部と、前記絶縁筒と摺接する外周部の厚みが厚く形成された円盤状である、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の同軸ケーブル。
  6. 前記支持部材に、ねじ込んで取り付けられる固定ねじを備え、
    前記固定ねじの端部が、前記支持部材に支持された前記内部導体を押圧して、前記支持部材に前記内部導体が固定された、ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の同軸ケーブル。
JP2017213408A 2017-11-06 2017-11-06 同軸ケーブル Active JP6888524B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111162050A (zh) * 2019-12-31 2020-05-15 中国电子科技集团公司第十三研究所 一种微同轴键合接口
CN118425867A (zh) * 2024-07-02 2024-08-02 中国电子产品可靠性与环境试验研究所((工业和信息化部电子第五研究所)(中国赛宝实验室)) 用于三同轴屏蔽效能测试系统校准的标准样品和校准方法

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CN111162050A (zh) * 2019-12-31 2020-05-15 中国电子科技集团公司第十三研究所 一种微同轴键合接口
CN118425867A (zh) * 2024-07-02 2024-08-02 中国电子产品可靠性与环境试验研究所((工业和信息化部电子第五研究所)(中国赛宝实验室)) 用于三同轴屏蔽效能测试系统校准的标准样品和校准方法

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