JP2019077326A - 発光装置、車両、発光の制御方法、及びプログラム - Google Patents

発光装置、車両、発光の制御方法、及びプログラム Download PDF

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貴 菊地
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Abstract

【課題】車両において、透光性の窓の割合を増やしても、車両の内部が見えにくいようにする。【解決手段】車両10の窓14には、発光パネルが取り付けられている。発光パネルは、透光性を有している。車両10の制御装置は、車両10を発進させる際、窓14に取り付けられた複数の発光パネルの発光を開始する。発光パネルの発光面は、車両10の外側に向いている。このため、発光パネルは、主に車両10の外部に向けて光を放射する。そして、発光パネルが発光すると、車両10の外側からは車両10の内部を視認しづらくなる。また、発光パネルの光はほとんど車両10の内側に漏れないため、発光パネルが発光していても、車両10の中にいるユーザは、車両10の外側を視認できる。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置、車両、発光の制御方法、及びプログラムに関する。
自動車などの車両には様々な発光デバイスが取り付けられている。この発光装置の一部は、車両の外に情報を通知するために用いられている。例えば特許文献1には、車両から乗員が降車することを車両の外部に通知するために、表示灯を点灯または点滅させることが記載されている。
特開2016−175552号公報
現在、車両の自動運転化の研究が進められている。車両の自動運転が進んでくると、乗員は、移動中に外を十分見ることができる。本発明者は、車両において、透光性の窓が占める割合を増やすことを検討した。しかし、透光性の窓が増えると、車両の外から車両の内部が見えやすくなってしまう。
本発明が解決しようとする課題としては、車両において、透光性の窓の割合を増やしても、車両の内部が見えにくいようにすることが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、車両の側面の少なくとも一部である透光領域に設けられた透光性の発光部と、
前記発光部を制御する制御部と、
を備え、
前記発光部は、前記車両の外部に向けて光を放射し、
前記制御部は、前記車両が動き出すタイミングに合わせて前記発光部の発光を開始する、発光装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置を備えた車両である。
請求項6に記載の発明は、車両の側面の少なくとも一部である透光領域に、透光性の発光部を、外側に向けて光を放射するように設け、
コンピュータが、前記車両が動き出すタイミングに合わせて前記発光部の発光を開始させる、発光の制御方法である。
請求項7に記載の発明は、コンピュータを、透光性の発光部を制御する装置として機能させるためのプログラムであって、
前記発光部は、車両の側面の少なくとも一部である透光領域に、外側に向けて光を放射するように設けられており、
前記コンピュータに、前記車両が動き出すタイミングに合わせて前記発光部の発光を開始させる機能を持たせる、プログラムである。
実施形態に係るシステムの構成を示す図である。 制御装置のハードウエア構成を例示する図である。 窓の断面図である。 発光パネルの構成を示す断面図である。 発光パネルの平面図である。 車両及び端末が連動して発光する様子を示す図である。 車両及び端末が図6に示した発光動作を行う場合のフローチャートの一例を示す。 車両が行う発光の一例を示す図である。 制御装置が図8に示した発光制御を行うときのフローチャートの一例を示す。 図9のステップS140に示した発光のパターンの一例を示す図である。 車両の内部の様子を示す図である。 座席の構成を示す図である。 発光パネルの向きを説明するための断面図である。 制御装置が端末からルート特定情報を読み取るときのフローチャートの第1例を示している。 制御装置が端末からルート特定情報を読み取るときのフローチャートの第2例を示している。 制御装置が窓の発光パネルの発光を開始するときのフローチャートの一例を示す。 視線誘導を行う際の発光パネルの発光パターンの一例を示す。 視線誘導を行う際に制御装置が行う制御の一例を示すフローチャートである。 発光パネルによる警告表示の一例を示す図である。 制御装置が発光パネルに警告表示を行わせる際のフローチャートの一例である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係るシステムの構成を示す図である。このシステムは、車両10及び端末30を有している。車両10は、複数の人に共有される場合(カーシェア)もあれば、レンタルに供される場合もある。端末30は車両10を使用する人が所持する携帯型の端末であり、車両10を動かすために必要なデバイス(キーデバイス)である。端末30は、車両10を動かすために必要な情報を記憶している。端末30は、例えばスマートフォンなどの汎用デバイスであるが、車両10を使用するための専用デバイスであってもよい。
車両10は自動運転に対応している。この自動運転のレベルは、例えばレベル3以上である。そして車両10が貸し与えられる場所では、複数の車両10が配置されている。
車両10は、ドア16及び窓14を有している。ドア16は人が乗降するために設けられており、例えば両開きのスライド方式のドアである。ドア16は、車両10の両方の側面に設けられている。ドア16の大部分は窓14となっている。さらに、車両10の前面及び後面には窓14が設けられている。いずれの窓14も、樹脂やガラスなどの透光性の材料を用いて形成されているため、可視光に対して透光性を有している。
車両10は、制御装置12を有している。制御装置12は、車両10の動きを制御する他、後述する発光パネル100の発光も制御する。また、制御装置12は、タッチパネルの機能を有している発光パネル100からは、その発光パネル100に入力された情報を取得する。さらに制御装置12は、その車両10を他の車両10から識別する情報(車両識別情報)を記憶している。
制御装置12の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。端末30の各機能構成部についても、制御装置12の各機能構成部と同様である。以下、制御装置12の各機能構成部及び端末30の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、制御装置12を例に挙げてさらに説明する。
図2は、制御装置12のハードウエア構成を例示する図である。制御装置12は、バス42、メモリ44、プロセッサ46、ストレージデバイス48、入出力インターフェース50、ネットワークインターフェース52、表示デバイス54、及び撮像部56を有する。
バス42は、プロセッサ46、メモリ44、ストレージデバイス48、入出力インターフェース50、ネットワークインターフェース52、表示デバイス54、及び撮像部56が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ46などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
プロセッサ46は、マイクロプロセッサなどを用いて実現される演算処理装置である。メモリ44は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス48は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどを用いて実現される補助記憶装置である。
入出力インターフェース50は、制御装置12を周辺機器と接続するためのインタフェースである。例えば、入出力インターフェース50には、衛星からのGPS信号を受信してGPS情報を生成するためのGPSモジュールや、車両の角速度および加速度を示す情報を生成するための慣性計測装置などが接続される。なお、慣性計測装置は、例えばジャイロセンサなどを用いて車両の角速度および加速度を示す情報を生成することができる。また、入出力インターフェース50には、ユーザ(乗員)からの入力操作を受け付ける入力装置1103、ディスプレイ装置1104、又は、それらが一体となったタッチパネルなどが更に接続されてもよい。なお、ディスプレイ装置1104の一例は、後述する発光パネル100にでる。
また、入出力インターフェース50には、車両10の周囲の移動体を検知するためのセンサが接続される。このセンサは、赤外線センサや画像センサであり、車両10に取り付けられている。このセンサが検知する移動体には、他の車両(他の車両10を含む)及び歩行者が含まれている。
ネットワークインターフェース52は、制御装置12を通信網に接続するためのインターフェースである。この通信網は、例えばWAN(Wide Area Network)通信網である。ネットワークインターフェース52が通信網に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。例えば制御装置12は、ネットワークインターフェース52を介して、外部の装置(例えば、サーバ装置など)と通信することができる。
ストレージデバイス48は、制御装置12の各機能構成部を実現するためのプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ46は、このプログラムモジュールをメモリ44に読み出して実行することで、制御装置12の機能を実現する。ストレージデバイス48は、地図情報を更に記憶していてもよい。この場合、この地図情報は、入出力インターフェース50を介して外部のサーバから送信されてきてもよい。また、制御装置12は、地図情報を、必要なタイミングで入出力インターフェース50を介して外部のサーバから取得してもよい。さらに制御装置12は、交通情報を、入出力インターフェース50を介して繰り返し外部のサーバから取得してもよい。地図情報及び交通情報は、制御装置12が車両10を走行させる際に使用される。
表示デバイス54は、例えばタッチパネルである。プロセッサ46は、表示デバイス54にユーザに必要な情報を表示させる。また、プロセッサ46は、表示デバイス54へのタッチ操作を、ユーザによる操作情報として認識する。また、プロセッサ46は、表示デバイス54に演出的なカラー表示を行わせてもよい。
なお、端末30は、さらに発光装置を有していてもよい。この発光装置は、例えば表示デバイス54の周囲に位置しており、後述する発光パネル100と同様の構成を有している。この場合、端末30のプロセッサ46は、少なくともこの発光装置を用いて、光を用いた演出を行う。
撮像部56は、画像を生成する。制御装置12は、撮像部56が生成した画像を処理することにより、車両10に乗ったユーザの視線を検知する。なお、制御装置12は、他の方法を用いてユーザの視線を検知してもよい。
図3は、窓14の断面図である。上記したように、窓14は透光性を有している。そして、窓14の外側の面及び内側の面には、いずれも複数の発光パネル100が取り付けられている。これら複数の発光パネル100の発光は、独立して制御される。以下、窓14の内側の面の発光パネル100を発光パネル100aと記載し、窓14の外側の面の発光パネル100を発光パネル100bと記載することもある。発光パネル100は、透光性を有している。さらに発光パネル100は、主に一面(以下、発光面101aと記載)側に光を放射する。発光面101a側に放射される光の強度を基準にしたとき、発光面101aとは逆側に放射される光の強度は10%以下、好ましくは5%以下、さらに好ましくは2%以下である。発光パネル100は照明装置であってもよいし、ディスプレイであってもよい。
発光パネル100aの発光面101aは、車両10の内側に向いている。このため、発光パネル100aは、主に車両10の乗員に向けて光を放射する。発光パネル100aは、例えば、車両10の内面を装飾したり、車両10のユーザ(乗員)に情報を提供するために発光する。ただし、発光パネル100aからの光はほとんど車両10の外部に漏れないため、車両10の外部からは、発光パネル100aがどのような発光を行っているかを確認できない。従って、ユーザのプライバシーは確保される。
一方、発光パネル100bの発光面101aは、車両10の外側に向いている。このため、発光パネル100bは、主に車両10の外部に向けて光を放射する。そして、発光パネル100bが発光すると、車両10の外側からは車両10の内部を視認しづらくなる。従って、ユーザのプライバシーは確保される。また、発光パネル100bからの光はほとんど車両10の内側に漏れないため、発光パネル100bが発光しても、車両10の内側にはほとんど影響がない。このため、発光パネル100bが発光していても、車両10の中にいるユーザは、車両10の外側を視認できる。
図4は、発光パネル100の構成を示す断面図である。図5は、発光パネル100の平面図である。図4は、図5のA−A断面に対応している。発光パネル100は、基板101、複数の発光部140、及び絶縁膜150を備えている。基板101は透光性の材料が用いられている。複数の発光部140は互いに離間しており、いずれも、第1電極110、有機層120、及び第2電極130を有している。第1電極110は透光性の電極であり、第2電極130は遮光性の電極であり、第1電極110と少なくとも一部が重なっている。有機層120は第1電極110と第2電極130の間に位置している。絶縁膜150は第1電極110の縁を覆っている。また、絶縁膜150の少なくとも一部は第2電極130で覆われていない。
そして、基板101に垂直な方向から見た場合において、発光パネル100は、第1領域102、第2領域104、及び第3領域106を有している。第1領域102は第2電極130と重なる領域である。つまり、第1領域102は基板101に垂直な方向から見た場合において、第2電極130に覆われている領域である。第2電極130は遮光性を有しているため、第1領域102は光を通さない。第2領域104は、複数の発光部140の間の領域のうち絶縁膜150を含む領域である。第3領域106は、複数の発光部140の間の領域のうち絶縁膜150を含まない領域である。そして、第2領域104の幅は第3領域106の幅よりも狭い。詳細を後述するように、第2領域104及び第3領域106は、いずれも光を通す。第2領域104及び第3領域106があるため、発光パネル100は透光性を有している。
基板101は、例えばガラス基板や樹脂基板などの透光性を有する基板である。基板101は可撓性を有していてもよい。可撓性を有している場合、基板101の厚さは、例えば10μm以上1000μm以下である。基板101は、例えば矩形などの多角形や円形である。基板101が樹脂基板である場合、基板101は、例えばPEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、又はポリイミドを用いて形成されている。また、基板101が樹脂基板である場合、水分が基板101を透過することを抑制するために、基板101の少なくとも一面(好ましくは両面)に、SiNxやSiONなどの無機バリア膜が形成されているのが好ましい。
基板101の発光面101a側の面には、発光部140が形成されている。発光部140は、第1電極110、有機層120、及び第2電極130をこの順に積層させた構成を有している。発光パネル100が照明装置の場合、複数の発光部140はライン状に延在している。一方、発光パネル100が表示装置の場合、複数の発光部140はマトリクスを構成するように配置されているか、セグメントを構成したり所定の形状を表示するように(例えばアイコンを表示するように)なっていてもよい。そして複数の発光部140は、画素別に形成されている。
第1電極110は、透光性を有する透明電極である。透明電極の材料は、金属を含む材料、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)等の金属酸化物である。第1電極110の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。第1電極110は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。なお、第1電極110は、カーボンナノチューブ、又はPEDOT/PSSなどの導電性有機材料であってもよい。本図において、基板101の上には、複数の線状の第1電極110が互いに平行に形成されている。このため、第2領域104及び第3領域106には第1電極110は位置していない。
有機層120は発光層を有している。有機層120は、例えば、正孔注入層、発光層、及び電子注入層をこの順に積層させた構成を有している。正孔注入層と発光層との間には正孔輸送層が形成されていてもよい。また、発光層と電子注入層との間には電子輸送層が形成されていてもよい。有機層120は蒸着法で形成されてもよい。また、有機層120のうち少なくとも一つの層、例えば第1電極110と接触する層は、インクジェット法、印刷法、又はスプレー法などの塗布法によって形成されてもよい。なお、この場合、有機層120の残りの層は、蒸着法によって形成されている。また、有機層120のすべての層が、塗布法を用いて形成されていてもよい。
第2電極130は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn、及びInからなる第1群の中から選択される金属、又はこの第1群から選択される金属の合金からなる金属層を含んでいる。この場合、第2電極130は遮光性を有している。第2電極130の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。ただし、第2電極130は、第1電極110の材料として例示した材料を用いて形成されていてもよい。第2電極130は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。本図に示す例において、発光パネル100は複数の線状の第2電極130を有している。第2電極130は、第1電極110のそれぞれに対して設けられており、かつ第1電極110よりも幅が広くなっている。このため、基板101に垂直な方向から見た場合において、幅方向において第1電極110の全体が第2電極130によって重なっており、また覆われている。また、第1電極110は、第2電極130よりも幅が広く、基板101に垂直な方向から見た場合において、幅方向において第2電極130の全体が第1電極110によって覆われていてもよい。
第1電極110の縁は、絶縁膜150によって覆われている。絶縁膜150は例えばポリイミドなどの感光性の樹脂材料によって形成されており、第1電極110のうち発光部140となる部分を囲んでいる。第2電極130の幅方向の縁は、絶縁膜150上に位置している。言い換えると、基板101に垂直な方向から見た場合において、絶縁膜150の一部は第2電極130から食み出ている。また本図に示す例において、有機層120は絶縁膜150の上及び側面にも形成されている。ただし、有機層120は隣り合う発光部140の間で分断されている。
そして上記したように、発光パネル100は第1領域102、第2領域104、及び第3領域106を有している。第1領域102は第2電極130と重なる領域である。第2領域104は、複数の発光部140の間の領域のうち絶縁膜150を含む領域である。本図に示す例において、有機層120は第2領域104にも形成されている。第3領域106は、複数の発光部140の間の領域のうち絶縁膜150を含まない領域である。本図に示す例において、有機層120は第3領域106の少なくとも一部には形成されていない。
そして、図5に示す例において、第1領域102、第2領域104、及び第3領域106は、いずれも線状かつ同一方向に延在している。そして第2領域104、第1領域102、第2領域104、及び第3領域106が、この順に繰り返し並んでいる。
第1領域102は発光部140を有しているため、発光面101a側に発光する。一方、102は第2電極130を有しているため、発光面101aとは逆側には、発光部140からの発光はほとんど漏れない。
また、隣り合う第1領域102の間は、第2領域104及び第3領域106となっている。第2領域104及び第3領域106は、いずれも遮光性の材料を有していないため、可視光を透過する領域となっている。言い換えると、発光パネル100は、第2領域104及び第3領域106を繰り返し有しているため、透光性を有している。
なお、発光パネル100が、互いに発光色が異なる複数種類の発光部140を有しており、これら複数種類の発光部140が互いに独立して制御可能になっている場合、発光部140は調色可能になる。例えば発光パネル100が赤色の発光部140、青色の発光部140、及び緑色の発光部140を有している場合、発光パネル100は、ほぼフルカラーで調色可能になる。
次に、車両10の使用方法について説明する。
まず、車両10を使用するユーザは、端末30に、車両10を動かすために必要なキー情報を予め記憶させておく。このキー情報には、そのユーザが使用すべき車両10の車両識別情報が含まれている。また、このキー情報には、車両10の使用開始予定時刻及び使用終了予定時刻が含まれていてもよい。また、端末30には、車両10が移動すべきルートを特定するためのルート特定情報が記憶されている。このルート特定情報は、例えばルートを直接示す情報であり、地図情報と併せて使用される。ただし、ルートを直接示す情報がサーバに記憶されている場合もある。この場合、ルート特定情報は、ルートを直接示す情報を特定するための情報(ID)である。
そして、ユーザは、車両10が待機している場所に近づくと、端末30を操作する。この操作により、端末30及びそのユーザに使用される予定の車両10は、図6に示すように、互いに連動して発光する。ここでの連動には、同じタイミングで点滅すること、同じタイミングで発光色が切り替わること、及び、端末30の発光が車両10に移るように端末30と車両10とが所定の時間差をもって発光を行うことなどがあるが、これらに限定されない。
図7は、車両10及び端末30が図6に示した発光動作を行う場合のフローチャートの一例を示している。まず、端末30のユーザは、端末30に対して所定の入力を行う(ステップS10)。すると、端末30は、無線でキー情報(所定の情報)を送信する(ステップS20)。キー情報は、上記した車両識別情報の他に、車両10が行うべき発光パターンを示す発光パターン情報を含んでいる。そして端末30の表示デバイス54(又は発光装置)は、送信した発光パターン情報に従って、発光を開始する(ステップS30)。
端末30から車両10に送信されてきた車両識別情報が、その車両10が記憶している車両識別情報に対応している場合、制御装置12は、複数の発光パネル100bの少なくとも一部を、その端末30から受信した発光パターン情報に従って発光を開始する(ステップS40)。ここで、ステップS20〜ステップS40までの時間は短い。このため、ステップS30に示した処理とステップS40に示した処理はほぼ同時に開始する。言い換えると、端末30の発光と発光パネル100bの発光は連動する。このため、端末30のユーザは、複数の車両10が発光していたとしても、そのユーザ自身が使用すべき車両10を容易に把握することができる。
なお、図7に示した例では、端末30が車両10に発光パターンを示す情報を送信している。ただし、車両10がキー情報を受信した後、端末30に発光パターンを示す情報を送信してもよい。
次に、ユーザは、使用すべき車両10に近づく。車両10のドアは、指紋認証によって開くようになっている。車両10は、サーバから、次に使用すべきユーザの指紋を予め取得している。そして、ドア16の窓14の一部には、指紋認証用の読み取りデバイスが設けられている。車両10の制御装置12は、図8に示すように、発光パネル100bのうち、指紋認証用の読み取りデバイスと重なっている領域14aを発光させる。なお、外部のサーバは、車両10の使用が開始される前に、ユーザの指紋を示す情報を予め制御装置12に送信している。なお、ここで用いられる認証方法は、指紋認証以外の認証方法であってもよい。生体認証の例を挙げると、ユーザの認証方法として、指紋認証の他に、例えば、静脈認証や掌紋認証などをもちいることができる。
図9は、制御装置12が図8に示した発光制御を行うときのフローチャートの一例を示している。制御装置12は、端末30が接近したことを検知する(ステップS100)と、複数の発光パネル100bのうち指紋認証用の読み取りデバイスと重なっている領域14aを発光させる(ステップS110)。この検知は、例えば、端末30が繰り返し無線で情報を発信し、この情報を、車両10の制御装置12がネットワークインターフェース52を介して検知することにより、行われる。
ユーザが指紋認証用のデバイスに触れると、このデバイスは、ユーザの指紋を読み取る(ステップS120)。そして制御装置12は、読み取られた指紋が、予め取得していた指紋に一致した場合(ステップS130:Yes)、ドア16を開く。この際、ドア16の窓14に取り付けられた複数の発光パネル100bの少なくとも一部を発光させる(ステップS140)。
図10は、図9のステップS140に示した発光のパターンの一例を示す図である。本図に示す例において、制御装置12は、ドア16の窓14に取り付けられた発光パネル100bを部分的に発光させる。そして制御装置12は、発光している発光パネル100bを順次切り替え、発光エリアのうち発光している部分をドア16が動かす方向に移動させる(パターン14b)。制御装置12は、この発光を、ドア16が開き終わるまで繰り返し行う。なお、制御装置12は、この発光を、ドア16を開く直前から介してもよいし、ドア16が開き始めてから行ってもよい。また、制御装置12は、ステップS140において、複数の発光パネル100bの領域14aを発光させ続けてもよいし、領域14aの発光を徐々に弱めながら終了してもよい。
図11は、車両10の内部の様子を示す図である。車両10の内部には、複数の座席20が取り付けられている。座席20の少なくとも一つは、位置及び向きの少なくとも一方が変えられるようになっている。言い換えると、車両10の内部はシートアレンジが可能になっている。
例えば、図11においては2つの座席20が向かい合うように配置されている。これらの座席20は、いずれも進行方向に移動可能である。また、座席20の向きは、いずれも可変である。例えば、前側の座席20を進行方向に向けることもできるし、後ろ側の座席20を進行方向とは逆側に向けることもできる。
さらに、車両10の内部に複数の座席20(例えば2つの座席20)が横並びに配置されている場合もある。この場合において、複数の座席20を前後に移動可能にして、かつ座席20を回転可能にすると、様々なシートアレンジが可能になる。
例えば横に並んでいる複数の座席20を同一の方向に向かせてもよい。複数の座席20のいずれも前方に向け、かつ後部側に配置した場合、複数のユーザが車両10の前方の景色を楽しむことができ、また、ユーザの足元に余裕を持たせることができる。また、複数の座席20のいずれも後方に向け、かつ前部側に配置した場合、複数のユーザが車両10の後方の景色を楽しむことができ、また、ユーザの足元に余裕を持たせることができる。
また、少なくとも一つの座席20を、他の座席20とは逆向きにしてもよい。
また、2つの座席20が車両10の内部に配置されている場合を想定する。この場合、一方の座席20を前に向かせて後方側に配置し、かつ他方の座席20を後ろに向かせて前方側に配置すると、二人のユーザを対面させることができ、また、ユーザの足元に余裕を持たせることができる。
なお、座席20の個数やシートアレンジは、上記した例に限定されない。
座席20は肘掛21を有している。肘掛21の表面には、タッチパネル機能付きの発光パネル100(以下、発光パネル100cと記載)が設けられている。発光パネル100cは可撓性を有しているため、肘掛21が曲面を有していても、発光パネル100cはこの曲面に沿って変形できる。発光パネル100cには、発光パネル100aの発光を制御するためのボタンやアイコン、及びシートアレンジを行うためのボタンやアイコンなどが表示される。このため、ユーザは、発光パネル100cを操作することにより、発光パネル100aの発光を、好みの装飾となるように変更することができる。また、ユーザは、発光パネル100cを操作することにより、シートアレンジを変更することができる。
なお、ユーザは、外部のサーバまたは端末30に、装飾のための発光パネル100aの発光パターンを示す情報、及び好みのシートアレンジを示す情報を、あらかじめ登録していてもよい。この場合、制御装置12は、外部のサーバまたは端末30から、これらの情報を読み取り、読み取った情報を用いて、発光パネル100aの発光を制御し、また、シートアレンジを行う。
また、いずれかの座席20の近傍には、台22(載置部)が設けられている。台22は端末30を載置するために設けられており、アンテナ24を内蔵している。例えば台22の上面が凹部になっている場合、24は、この凹部の底面に設けられている。アンテナ24は、端末30と無線で通信する。ここで使用される通信規格は、例えばNFC(Near field radio communication)などの近距離無線通信である。また、台22には発光パネル100(以下、発光パネル100dと記載)が設けられている。発光パネル100dは可撓性を有しているため、台22が曲面を有していても、発光パネル100dはこの曲面に沿って変形できる。
また、台22には、非接触給電装置、例えばワイヤレス給電装置が設けられていてもよい。この場合、ユーザが台22に端末30を配置すると、端末30は充電される。
制御装置12は、ユーザを乗車させるためにドア16を開くと、台22の位置をユーザに知らせるために発光パネル100dを発光させる。
端末30が台22に載置されると、制御装置12は、アンテナ24を介して、端末30が記憶している情報、例えばルート特定情報を読み取る。この読み取りのタイミングにおいて、詳細を後述するように、台22の発光パネル100dと端末30の表示デバイス54(又は発光装置)は連動して発光する。ここでの連動も、同じタイミングで点滅すること、同じタイミングで発光色が切り替わること、及び、端末30の発光が発光パネル100cに移るように端末30と発光パネル100dとが所定の時間差をもって発光を行うことなどがあるが、これらに限定されない。
図12は座席20の構成を示す図である。座席20には、シートベルト26が設けられている。シートベルト26のタングプレート26aとバックル25には、発光パネル100eが設けられている。制御装置12は、車両10のドア16を開いた後に、発光パネル100eの発光を開始する。制御装置12は、ユーザが座席20に着座し、タングプレート26aがバックル25に差し込まれるまで、この発光を継続する。なお、タングプレート26aがバックル25に差し込まれたことは、例えばバックル25に設けられたセンサによって検知される。このセンサの検知結果は制御装置12に送信される。
図13は、発光パネル100cの向きを説明するための断面図である。本図に示す例において、発光パネル100cの発光面101aは、肘掛21の表面を向いている。このようにすると、発光パネル100cから発光した光は、肘掛21の表面を反射してから発光パネル100cの外部に放射される。このため、肘掛21の表面の模様がより強調される。
なお、発光パネル100cの発光面101aは、肘掛21とは逆側を向いていてもよい。また、発光パネル100dの発光面101aも、台22の表面を向いていてもよいし、台22の表面とは逆側を向いていてもよい。
肘掛21及び台22の少なくとも一方は、木材、カーボン、金属(アルミ)などの素材により形成されている。肘掛21を木材により構成すると、昼間は車両10の外部からの光などにより、ユーザは肘掛21及び台22から、木の素材感を得ることができる。一方、夜間になると車両内の明るさは落ちるため、木の素材感を得にくくなる。これに対して本実施形態では、肘掛21の表面には発光パネル100cが配置されており、台22の表面には発光パネル100dが配置されている。このため、夜間に発光パネル100c,100dを適度に発光させると、夜間であっても、上述した木の素材感を得ることができる。この際、制御装置12は、発光パネル100c,100dの発光輝度は木の素材が視認できる程度に調整する。以下、発光パネル100cを例に挙げて詳細に説明する。
発光パネル100cの発光面101aを肘掛21側に向けると、以下の効果が得られる。まず、発光パネル100cの非発光時には肘掛21の素材感を得ることができる。一方、発光パネル100cの発光時には肘掛21の素材の模様が、発光パネル100c,100dの発光強度や発光色に応じて強調され、非発光時の素材感(素材そのものの素材感)とは異なる印象を受ける。言い換えると、発光パネル100cの発光を制御することにより、車両10の内装のデザインを変えることができる。
一方、発光パネル100cの発光面101aを肘掛21側とは逆に向けて構成すると、発光パネル100cの非発光時には肘掛21の素材感を得ることができる。一方、発光パネル100cの発光を肘掛21の素材が視認できる程度に調整すると、車両10の中が比較的暗い場合(例えば夜)でも、肘掛21の素材感を得ることができる。さらに、発光パネル100cの発光輝度を強める、例えば最大にして、肘掛21の素材は見えない状態にすると、発光パネル100cを照明として利用するとともに、車両10の内装を、発光パネル100cを生かしたデザインにすることができる。
また、発光パネル100cは可撓性を有しているため、肘掛21が曲面を有していても、発光パネル100cはこの曲面に沿って変形できる。発光パネル100dについても同様である。そのため、発光パネル100を、自由度の高い車両用インテリアを構成するものとして用いることが可能である。
さらに、ユーザによるマニュアル操作により、発光パネル100c,100dの発光のオンオフ、発光輝度、及び発光色を自由に制御可能である。その制御は後述の発光パネル100に設けられたタッチパネルで行うようにすることで、その制御の操作がより直感的に分かりやすいものとなる。
ここで、発光パネル100c,100dの発光制御を制御装置12が自動的に行うことも可能である。制御装置12は、例えば、日時情報に基づき車両外の明るさを想定し、昼間は発光パネル100cを発光させず、夕暮れ時に自動的に発光を開始してもよい。さらに制御装置12は、夜間にはその発光輝度を高くしてもよい。なお、制御装置12は、日時情報の代わりに、車両10内の照度センサの検出結果を用いて発光パネル100c,100dを制御してもよい。
なお、発光パネル100は、車両10の内部のうち肘掛21、台22以外の部分に取り付けられていてもよい。この場合においても、上述した構成を有していてもよい。
以上のように、例えば、肘掛21、台22など車両10の内部を構成する素材と、発光パネル100との組み合わせは、自動車などの車両用インテリアデザインの新しい構成として用いることができる。
図14は、制御装置12が端末30からルート特定情報を読み取るときのフローチャートの第1例を示している。本図に示す例において、台22のアンテナ24は繰り返し信号を発信している。端末30は、アンテナ24が発信している信号を受信すると、アンテナ24が接近していると判断し(ステップS200)、ルート特定情報を送信する(ステップS210)。そして端末30の表示デバイス54(又は発光装置)は、予め定められた発光パターン情報に従って、発光を開始する(ステップS220)。
また、制御装置12は、アンテナ24を介してルート特定情報を受信すると、発光パネル100cの少なくとも一部を、予め定められた発光パターン情報に従って発光を開始する(ステップS230)。ここで、制御装置12に対して定められていた発光パターンと端末30に対して定められていた発光パターンを同期させることにより、端末30の発光と発光パネル100cの発光を連動させることができる。例えば、発光パネル100cの発光するタイミングは、端末30が発光するタイミングから少し遅れるように定められている。このため、端末30のユーザは、制御装置12が端末30からルート特定情報を読み取っていることを認識できる。
そして制御装置12は、必要な情報を読み取り終わると、発光パネル100dの発光を終了させるとともに、読み取りが終了したことを示す情報を、アンテナ24を介して端末30に送信する。端末30は、表示デバイス54(又は発光装置)の発光を終了させる。
図15は、制御装置12が端末30からルート特定情報を読み取るときのフローチャートの第2例を示している。本図に示す例において、端末30は繰り返し信号を発信している。制御装置12は、端末30が発信している信号をアンテナ24を介して受信すると、端末30が接近していると判断し(ステップS202)、端末30に、ルート特定情報を要求する信号を送信する。その後の処理(ステップS210,S220を含む)の詳細は、図14に示した通りである。
その後、制御装置12は、読み取ったルート特定情報、及び地図情報を用いて、車両10が走行すべきルートを設定する。そして、制御装置12は、車両10を発進させる。この際、制御装置12は、車両10が動き出すタイミングに合わせて、窓14に取り付けられた複数の発光パネル100bの発光を開始する。これにより、上記したように、車両10の外側から10の内部が視認しにくくなる。発光パネル100bの発光は、例えば、車両10が降車のために静止するまで継続される。なお、制御装置12は、必要に応じて、一部の発光パネル100bを発光させなくてもよい。
図16は、制御装置12が、車両10が動き出すタイミングに合わせて、窓14の発光パネル100bの発光を開始するときのフローチャートの一例を示している。
まず制御装置12は、車両10の発進準備が完了したことを検知する(ステップS300)。この検知は、ユーザが座席20に座ったことを検知したとき、車両10にユーザが乗ってドア16が閉められたことを検知したとき、又は、制御装置12がアンテナ24を介して端末30を検知したときである。ユーザが座席20に座ったことは、例えば、タングプレート26aがバックル25に差し込まれたことにより検知されてもよいし、座席20に設けられた赤外線センサや圧力センサによって検知されてもよい。
すると、制御装置12は、窓14の発光パネル100bの発光を開始する(ステップS310)。その後、制御装置12は車両10を発進させる(ステップS320)。
なお、図16に示す例において、制御装置12は、車両10が動き出す直前に発光パネル100bの発光を開始している。ただし、制御装置12は、車両10が動き出した直後に発光パネル100bの発光を開始してもよい。
その後、制御装置12は、あらかじめ設定されたルートに沿って車両10を走行させる。この走行の制御において、制御装置12は、例えば地図情報、GPS情報、及び交通情報を用いる。地図情報には建物や景観地などの位置情報が含まれており、交通情報には、事故が起こった場所の位置情報などが含まれている。このため、制御装置12は、地図情報及び交通情報、並びに車両10のGPS情報を用いることにより、車両10の外部に存在していてユーザが見るべき対象物が見える方向を把握することができる。ここで、対象物としては、例えば、事故が起こった場所、建物、景観地などが挙げられる。そして、制御装置12は、ユーザの視線を上記した対象物の方向誘導するために、ユーザの現在の視線と、対象物が見える方向を用いて、複数の発光パネル100aの発光パターンを決定する。なお、制御装置12は、ユーザの視線を、例えば撮像部56が生成したユーザの画像を処理することにより特定する。
図17は、視線誘導を行う際の発光パネル100aの発光パターンの一例を示す図である。窓14の内面には、複数の発光パネル100aが取り付けられている。複数の発光パネル100aの一部は、車両10の側面に沿って並んで配置されている。そして、制御装置12は、まず、ユーザの視線の先又はその近くにある発光パネル100aを発光の始点に決定する。次いで、制御装置12は、対象物が見える方向又はその近くにある発光パネル100aを発光の終点に決定する。そして、制御装置12は、始点となる発光パネル100aを最初に発光させ、次に、始点と終点の間にある発光パネル100aを、始点に近い側から順に発光させる(パターン14c)。そして、制御装置12は、最後に終点となる発光パネル100aを発光させる。制御装置12は、複数の発光パネル100aに、このような発光を繰り返し行わせる。言い換えると、制御装置12は、発光している発光パネル100aを目で追っていけば視線が対象物と重なるように、複数の発光パネル100aを順次発光させる。これにより、制御装置12は、ユーザの視線を適切に誘導することができる。
なお、車両10に複数のユーザが乗車している場合、制御装置12は、複数のユーザそれぞれに対して、上記した視線誘導のための発光パネル100aの制御を行ってもよい。
また、対象物が景観地の場合、天候によっては車両10に乗車しているユーザからその景観地が見えない場合がある。そのため、制御装置12は、車両10の周辺又は対象物の周辺の天候情報を用いて、終点となる発光パネル100aの発光パターンを決定してもよい。例えば、車両10の周辺又は対象物の周辺の天候情報が霧や雨の場合、制御装置12は、終点となる発光パネル100aを、天候情報が晴れの場合と異なるパターンで発光させる。異なるパターンには、点滅などがある。また、終点となる発光パネル100aがディスプレイである場合、制御装置12は、そのディスプレイに、対象物の詳細情報を表示させてもよい。ここで表示される情報は、例えば地図情報に含まれている。
また、制御装置12は、対象物に近づくにつれて、終点となる発光パネル100aの発光の態様を変えてもよい。発光の態様の変更には、発光色の変更や、対象物が視認可能になる位置までのカウントダウン表示などがある。
図18は、視線誘導を行う際に制御装置12が行う制御の一例を示すフローチャートである。まず、車両10が走行している間、GPS情報は更新され続ける(ステップS400)。そして制御装置12は、車両10の現在位置から、予め定められた範囲内に、ユーザに見せるべき対象物があるか否かを、地図情報や交通情報を用いて判断する(ステップS410)。ユーザに見せるべき対象物がある場合(ステップS410:Yes)、制御装置12は、ユーザの視線を検知する(ステップS420)。そして制御装置12は、ユーザに見せるべき対象物の方向と、ユーザの視線とを用いて、複数の発光パネル100aの発光パターンを設定し(ステップS430)、設定した発光パターンで複数の発光パネル100aを発光させる(ステップS440)。
その後、制御装置12は、ユーザが降車すべき場所に車両10が到着すると、車両10を静止させる。そして、制御装置12は、ユーザを降車させるためにドア16を開くが、その前に、車両10に接近してくる移動体、例えば他の車両(自動運転を行わない車両も含む)の有無を判断する。そして、他の車両が接近してきている場合、制御装置12は、複数の発光パネル100aの少なくとも一部に警告表示を行わせる。この警告表示として制御装置12は、他の車両が近づいてくる方向を用いて、発光パネル100aの発光パターンを決定する。このため、ユーザは、発光パネル100aの発光パターンを見ることにより、他の車両が近づいてくる方向を把握することができる。
例えば、制御装置12は、他の車両、自転車、自動二輪車、及び歩行者などの移動体が第1の方向(例えば制御装置12が制御している車両10を追い越す方向)からその車両10に近づいてくる場合には、第1の発光パターンで複数の発光パネル100aの少なくとも一部を発光させる。また、制御装置12は、他の車両が第2の方向(例えば制御装置12が制御している車両10とすれ違う方向であり、第1の方向とは逆方向)からその車両10に近づいてくる場合には、第2の発光パターンで複数の発光パネル100aの少なくとも一部を発光させる。ここで、第1のパターンは、例えば、第1の方向に沿った向きに複数の発光パネル100aを順次発光させるパターンである。また、第2の発光パターンは、例えば第2の方向に沿った向きに複数の発光パネル100aを順次発光させるパターンである。
上記警告表示は、色による警告であってもよい。制御装置12は、例えば、他の移動体が車両10に接近している場合は赤等の暖色で警告表示を行う。また、上記警告表示は、アイコン表示による警告であってもよい。制御装置12は、例えば、移動体が接近している場合は警告表示アイコンを表示する。
なお、制御装置12は、ユーザが車両10を降車しようとしていることを検知できる場合、この検知が行われたことを、上記した警告処理を開始するための条件にしてもよい。制御装置12は、例えば撮像部56の画像を処理することにより、ユーザが車両10を降車しようとしていることを検知してもよい。また制御装置12は、ドア16の近く又はドア16に取り付けられた近接センサの出力を用いて、ユーザが車両10を降車しようとしていることを検知してもよい。
また、他の車両が通過すると思われる側とは逆側のドア16から車両10のユーザが降車する場合、制御装置12は、上記した警告表示を行わなくてよい。例えば制御装置12は、車両10を路肩に制止させ、その路肩側のドア16を開く場合、上記した警告表示を行わなくてもよい。
図19は、発光パネル100aによる警告表示の一例を示す図である。本図に示す例において、制御装置12は、車両10に接近している車両の接近方向と一致する方向に、複数の発光パネル100aを順次発光させる(パターン14d)。ここで発光パネル100aがディスプレイである場合、制御装置12は、発光パネル100aに、他の車両の接近方向を示すパターンを表示させる。また、発光パネル100aは、ディスプレイに、警告マーク14eを表示させる。
なお、座席20の配置及び向きによって、ユーザの視野はある程度定まってしまう。上記したように、座席20の配置及び向きの少なくとも一方は変更可能である。そこで、制御装置12は、パターン14dを表示させる際に、座席20の配置及び向きの少なくとも一方を用いて、最初に発光させる発光パネル100aを決定してもよい。例えば座席20に着座しているユーザにとって、視認しやすい領域は、座席20より前方の領域である。ただし、座席20の向きや位置によって、座席20より前方に位置する発光パネル100aは変わる。そこで、制御装置12は、座席20より前方に位置するいずれかの発光パネル100aを、最初に発光させる。
図20は、制御装置12が発光パネル100aに警告表示を行わせる際のフローチャートの一例である。まず、制御装置12は、車両10を静止させる(ステップS500)。そして、制御装置12は、車両10のセンサを用いて、車両10に接近している他の車両の有無を判断する(ステップS510)。接近している他の車両が無い場合(ステップS510:No)、制御装置12はドア16を開く。
接近している他の車両があった場合(ステップS510:Yes)、制御装置12は、他の車両が車両10に接近してくる方向を判断し(ステップS520)、この方向を用いて発光パターンを決定する(ステップS530)。そして制御装置12は、決定した発光パターンを用いて、複数の発光パネル100aを発光させる(ステップS540)。制御装置12は、他の車両が通過するまで発光パネル100aの発光を繰り返し行う(ステップS540:No)。制御装置12は、他の車両が通過し終わると(ステップS540:Yes)、ドア16を開く。
なお、制御装置12は、ドア16を開く際、ドア16が開くことをユーザに通知するために、発光パネル100aを、警告表示と異なるパターンで発光させてもよい。また、制御装置12は、ドア16を開く際、発光パネル100bの発光を終了させる。この修了の直前において、制御装置12は、発光パネル100bの発光パターンを変えてもよい。このようにすると、車両10の周囲の人に、人が降車することを認識させることができる。なお、発光パターンの変更には、発光色の変更や点滅などがある。
また、上記した警告表示は、車両10が静止していてドア16を開く際に行われているが、車両10が移動しているときに行われてもよい。この場合、車両10に移動体が接近していること、及びその移動体が接近してくる方向を、ユーザに予め認識させることができる。
なお、上記実施形態には、以下の内容も開示されている。
1. 車両に設けられた発光装置と、
前記車両のユーザに保持される端末と、
を備え、
前記車両は、前記端末と通信する通信部を有しており、
前記端末は第1発光部を有しており、
前記発光装置及び前記第1発光部は、前記端末が前記通信部に所定の情報を送信したときに、互い連動して発光する、発光システム。
2. 1.に記載の発光装置において、
前記端末及び前記通信部の一方は、他方に、発光パターンを示すパターン情報を送信し、
前記端末及び前記発光装置は、前記パターン情報に従って発光する、発光システム。
3.車両に設けられた発光装置であって、
前記車両は、
前記車両を動かすためのキー情報を記憶しているキーデバイスが載置される載置部と、
前記載置部上の前記キーデバイスと通信する通信部と、
を有しており、
前記キーデバイスは第1発光部を有しており、
前記発光装置は、
前記載置部に位置する第2発光部と、
前記第2発光部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記通信部が前記キーデバイスから前記キー情報を読み取るタイミングで、前記第1発光部の発光に連動して前記第2発光部を発光させる、発光装置。
4. 1.〜3.のいずれか一つに記載の発光装置を備えた車両。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 車両
12 制御装置
14 窓
16 ドア
20 座席
21 肘掛
22 台(載置部)
30 端末
100 発光パネル
101a 発光面

Claims (7)

  1. 車両の側面の少なくとも一部である透光領域に設けられた透光性の発光部と、
    前記発光部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記発光部は、前記車両の外部に向けて光を放射し、
    前記制御部は、前記車両が動き出すタイミングに合わせて前記発光部の発光を開始する、発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記発光部が前記車両の内部に放射する光の強度は、前記車両の外部に向けて放射する光の強度の10%以下である発光装置。
  3. 請求項1又は2に記載の発光装置において、
    前記制御部は、前記車両が動き出す直前、又は前記車両を動き出した直後に前記発光部の発光を開始する、発光装置。
  4. 請求項1又は2に記載の発光装置において、
    前記制御部は、乗員が座席に座ったことを検知したとき、前記車両に乗員が乗ってドアが閉められたことを検知したとき、又は前記車両を動かすために必要なキーデバイスを検知したときに、前記発光を開始する、発光装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置を備えた車両。
  6. 車両の側面の少なくとも一部である透光領域に、透光性の発光部を、外側に向けて光を放射するように設け、
    コンピュータが、前記車両が動き出すタイミングに合わせて前記発光部の発光を開始させる、発光の制御方法。
  7. コンピュータを、透光性の発光部を制御する装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記発光部は、車両の側面の少なくとも一部である透光領域に、外側に向けて光を放射するように設けられており、
    前記コンピュータに、前記車両が動き出すタイミングに合わせて前記発光部の発光を開始させる機能を持たせる、プログラム。
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