JP2019072484A - 歯冠および歯根の歯科修復物、このような修復を行うための方法、およびこのような歯科修復物をエッチングするための方法 - Google Patents

歯冠および歯根の歯科修復物、このような修復を行うための方法、およびこのような歯科修復物をエッチングするための方法 Download PDF

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Abstract

【課題】技工室模型に対して歯冠および歯根修復を行う方法を提供する。【解決手段】髄室の印象を作製して、修復物の歯冠部を形成し、少なくとも1つの詰め物が入った根管は、髄室内で開口している、工程と、印象から、補綴物1を作製し、補綴物は、少なくとも1つの貫通管3を備え、少なくとも1つの貫通管は、少なくとも1つの根管に対して開口する端を有する、工程と、少なくとも1つの根管の詰め物を除去する工程と、少なくとも1つの根管と、少なくとも1つの貫通管とに、接着剤9を充填する工程と、少なくとも1つの貫通管が、少なくとも1つの詰め物が除去された根管に対して開口するように、補綴物を嵌め込む工程と、複数の補強ピン7を、少なくとも1つの貫通管を通して、少なくとも1つの根管に挿入し、少なくとも1つの貫通管と、少なくとも1つの根管とは、複数の補強ピンと接着剤とにより充填される、工程と、を連続して含む。【選択図】図10

Description

本発明は、歯冠および歯根修復を行うための方法、歯冠および歯根の修復物、ならびに、1つのこのような歯冠および歯根修復をエッチングするための方法に関する。
歯科医術、特に歯内療法学において、歯冠および歯根の歯科修復が行われる場合、および特に歯の歯冠部を再構築するために、歯の根部分は、最初に、ドリリングによって整形される。ドリリングは、回転式または円筒形−円錐形の超音波機器によって行われる。
成形後に、通常、ポストを根管に挿入して密閉し、歯冠修復物の保持体として機能させる。良好な強度を提供するために、ポストは、歯根の根尖側の3分の1まで貫通する必要がある。
根管は、例えば、グッタペルカで作製された円筒形−円錐形コーン、あるいは、二成分プレパレーションの形態にある樹脂などの、特定の材料により密閉される。
図1に示される従来の実施形態において、歯冠および歯根修復物は、全体的にコンパクトな材料によって形成され、この材料は、金属または鉱物の等価物、例えば、セラミック、特にジルコンとすることができる。
歯冠および歯根修復物は、技工室または機械加工工場にて全体的に製造される、コンパクトな材料で作製された補綴物1を備える。
補綴物1は、層別化、焼き流し精密鋳造または射出、ステレオリソグラフィ、あるいは機械加工により作製される。補綴物1は、その歯冠部と、室部と、少なくともその根管および歯根部とが一体型となっている。補綴物1は、また、室部と、根管保持体とを備え、これらも、コンパクトな材料で作製されており、すなわち硬質であり、かつ高い硬度を呈する。
補綴物1の異なる部分が作製されると、これらの部分は組み立てられる。歯冠および歯根の歯科修復物が、1つの根管保持体を備える場合、修復物は、技工室で製造された時点から一体型である。修復物は、根管内および歯冠基部に密閉され、歯冠および根管再構築物を形成する。
構成に応じて、歯冠部の固定は、1つまたは複数の根管保持ピンを用いて行われる。特に好適なやり方では、保持は、少なくとも2つの分岐根管2を用いて行われる。
図1に示される第1の実施形態において、一体型の修復物1は、歯冠部と、根管保持体を形成するように設計された第1のポスト1’と、を備える。歯冠部は、直線状の貫通管3を定義し、この貫通管3は、第2の根管保持体の挿入を可能にするように構成されており、第2の根管保持体は、第2の根管2に挿入される。第2の根管保持体は、補綴物1と同じ材料で作製された補強構造Aによって形成される。
補綴物1の固定は、補綴物1の根管2および貫通管3を、接着剤9で充填することにより、達成される。この歯冠および根管修復構成は、髄室5と、特に根管2とを、まず開放して、歯冠部、室部、および追加の保持ピン4の印象を作製する必要があることは、明らかであり、保持ピン4は、貫通管3と、第2の根管2とに挿入すべきものである。
補綴物は、硬質材料のみで作製されていることから、湾曲した、または他の任意の形状の保持ピンを製造することは、不可能であることが明らかであり、それは、このような保持ピンは、保持に用いられる異なる根管2の解剖学的構造に追従するように、挿入することはできないからである。
この技術では、根管2を整形し、すなわち、その初期形状を、ドリリングにより修正して、ポスト1’および4の形状に対して正規化する必要がある。
管2は、しかし、多くの場合、不規則な形状であり、例えば扁平、楕円または8の字の断面をしている。管は、その歯冠部および楕円形の断面が極度にテーパ状となり得る。管は、また、湾曲および中心ずれしていることもあり、かつ、根は、平坦または凹状の可能性がある。ポスト1’または4を、根管2に固定し、これにより保持体を形成するには、管2を拡張し、その経路を調整する必要がある。
機械的なドリリングによるハウジングのプレパレーションは、円形のプレパレーションを、湾曲の側に根管がずれた状態で行うことを必要とするため、ポストの嵌め込みは、危険となり得る。これは、結果として、管壁の弱体化、および管2の脆性および穿孔の大きなリスクをもたらす。
加えて、ポストと、管壁との間で、最大の接触を得ることを求められるため、象牙質の切除を制限する試みも必要である。穿孔のリスクを増加させる、大きな直径のドリルビットの使用と、適度なサイズのドリルビットの使用との間で、トレードオフを行う必要があるが、これは、ポストが、未処置領域と、どのような接触も持たないことを意味し、これは、弱い接着および/または低質の応力伝達をもたらし得る。
特定のケースでは、下臼歯の髄室は、直方体形状を有することが確認されている。近心側の根は、全て湾曲し、かつ、遠心側の壁の凹みを呈しており、臼歯の99%は、近心側の壁の凹みを呈する。上小臼歯は、近心側の凹みと、もろい根とを有する。管は、その冠状側の最初の3分の1において、楕円形または8の字の断面をしている。管の唯一の直線部は、通常、根の冠状側の最初の3分の1に位置しており、管は、扁平な断面を有したテーパ状である。硬質ポストを用いる場合、根管の形状は、組織的に再作業する必要がある。
管2を調整して、ポスト1’または4の形状に一致するように正規化し、かつ、直線状にすることは、よって、歯根の強度を低下させる。硬質材料を用いた歯冠および歯根修復の場合、根管の直線ドリリングは、歯根を弱体化する結果をもたらす、不可避な方法として提示される。
代替のアプローチが、米国特許第5,915,970号に示されており、このアプローチでは、歯冠および歯根修復物は、スペーサと関連付けられた可撓性ポストを備える。スペーサは、可撓性および/または耐衝撃性とすることができる。修復物は、また、ポストとスペーサとを覆うコアを備える。コアは、最終的に、歯冠により覆われる。歯冠は、そしゃく力に耐えるように、硬質材料で作製される。ポストは、可撓性ピンまたは互いに撚られた繊維もしくは硬質ピンによって形成することができる。
コアは、ポストと同時に嵌め込むことができる、規格化された部分である。この製造方法は、特に実施が困難であり、それは、根管にポストを充填し、かつ、次いで、コアを嵌め込むか、または調整する必要があることを、意味するからである。次いで、コアに、カバーを嵌め込み、調整して、コアにより定義される構成と一致させる必要がある。最終的に、歯冠を、コアに嵌め込む。コアの配置は、根管の形状と強く関連するが、これは、カスタマイズする必要があるカバーの嵌め込みを複雑にする。これはまた、歯冠の嵌め込みも複雑にする。
この製造方法の複雑さに直面して、図2に示される異なるアプローチが、提案されており、このアプローチでは、硬質ポスト4を、管内に嵌め込み可能とするために、根管2を加工および成形する。上に示したように、ポスト4は、硬質材料製であるため、ポスト4をその中に嵌め込み可能とするために、根管2の形状は修正されている。歯科開業医は、従って、管2を拡張して、その経路を調整する必要がある。ポスト4の嵌め込みは、よって、危険となり得る。上に示したように、機械的ドリリングによる、ポスト4のハウジングのプレパレーションは、円形のプレパレーションを、湾曲の側に根管がずれた状態で行うこと必要とし、管壁の弱体化、ならびに脆性および穿孔の大きなリスクがある。
ひとたび、ポスト4を嵌め込むと、プラスチック相で挿入されて、その後重合される複合材料6を用いて、歯冠および歯根の修復の残りを行う。この作業は、技工室または機械加工工場の助力無しに行われるが、時間がかかり、特定の経験も必要とする。
さらに、修復物の歯冠部分を形成するために用いられる材料6は、通常は金属またはセラミック製であるポスト4よりも低硬質、低強度のものである。修復物の弱体化または劣化のリスクは、セラミックまたは金属を用いた修復物よりも大きい。さらに、修復物の最も硬い領域が、歯根に挿入されるため、応力が深く誘発され、これは、根管2の劣化のリスクを高め、かつその後の修復加工を複雑化するか、さらには阻んでしまう。このような教示は、仏国特許第2588181号、米国特許第4936776号、独国特許第3825601号、および欧州特許0432001号に提示されている。ポスト4は、直線形円筒または円筒形円錐の、最終的な形状と、硬質構造とを呈する。
代替案として、仏国特許第2753365号は、管内ポストを述べている。ポストは、シースで被覆されたコアにより形成される。複合材料で作製されたコアは、半硬質かつ可撓性であり、繊維により補強された有機マトリックスで構成される。シースは、樹脂を事前に染み込ませ、かつ、ペースト状および予備重合状態にある、複合材料で作製される。
これらの方法の改善が、仏国特許第3020264号文献に提案されている。この文献は、集合手段8によって互いに固定された、複数のマイクロポスト7により形成される補強構造Aの使用を述べている。
根管2は、詰め物が除去されており、かつ、図3に示されるマイクロポスト7は、1つまたは複数のマイクロポストの束の形状で、管2に挿入される。修復の残りは、プラスチック相で挿入されて歯冠部を形成する材料6を用いて行われる。根管2には、接着剤または樹脂が充填される。このような実施形態は、図4に示されている。
根管2内のその挿入の前および間、補強構造は、可撓性かつ可鍛性である。接着剤は、次いで、架橋によって必要とされるように重合され、第2の重合状態に変化する。
この種類の補強は、管2のより少ないドリリングを必要とすることを意味し、これにより、管壁の弱体化または穿孔のリスクを減少させる。
この解決策は、結果として、根管2に対しより少ない応力をもたらすが、そのセラミック等価物と同程度に強固な修復物を形成することは可能とせず、それは、マイクロポスト7により占有された体積は、管の開口部により構成される円錐に限定されるからである。
本発明の1つの目的は、従来技術の欠点を改善することであり、特に、実施が容易であり、かつ、一組の過剰な根管内の制約を導入することなしに、より強固な修復物を達成することを可能にする、歯冠および歯根修復物の製造方法を、場合によっては技工室模型にて提案することである。
この目的は、歯冠および歯根の歯科修復を行う方法によって達成することができ、この方法は、
− 髄室の印象を作製して、再構築物の歯冠部を定義し、髄室は、少なくとも1つの充填された根管内で開口している、工程と、
− 印象から、補綴物を作製し、補綴物は、少なくとも1つの貫通管を備え、前記少なくとも1つの貫通管は、前記少なくとも1つの根管に対して開口する端を有する、工程と、
− 前記少なくとも1つの根管の詰め物を除去する工程と、
− 前記少なくとも1つの根管と、前記少なくとも1つの貫通管とに、接着剤を充填する工程と、
− 前記少なくとも1つの貫通管が、前記少なくとも1つの詰め物が除去された根管に対して開口するように、補綴物を嵌め込む工程と、
− 複数の補強ピンを、前記少なくとも1つの貫通管を通して、前記少なくとも1つの根管に挿入し、前記少なくとも1つの貫通管と、前記少なくとも1つの根管とは、複数の補強ピンと接着剤とにより充填される、工程と、を含む。
一実施形態において、少なくとも1つの貫通管は、湾曲しているか、または、その長さ方向に可変の断面を有する。
特定の実施形態において、前記少なくとも1つの根管は、前記少なくとも1つの根管の側壁にドリリングをすることなく、詰め物が除去される。
好適なやり方で、複数の補強ピンは、集合手段により互いに固定された、ピンの束の形態で挿入される。
優先的には、集合手段は、複数の補強ピンをグループ化して、ピンの束を形成するように構成されており、前記集合手段は、補強ピンの長さを、部分的に覆う。
好適な実施形態において、少なくとも1つのピンの束は、エッチング管を形成するために、複数の補強ピンよりも迅速にエッチングすることができる材料で作製された追加ピンを備える。
集合手段は、複数の補強ピンと、追加ピンとをグループ化して、ピンの束を形成するように構成されるものとすることが好適である。集合手段は、補強ピンの長さを部分的に覆い、追加ピンは、補強ピンの間で、集合手段に直接または間接的に固定される。
好適な実施形態において、追加ピンは、補強ピンの長さの少なくとも70%にわたって、隣接する補強ピンに固定される。
もう1つの展開において、ピンの束は、3〜15個の補強ピンを備え、および/または、複数の補強ピンの補強ピンは、0.1mm〜0.5mmの範囲の直径を有する。
好適には、方法は、補強ピンを、前記少なくとも1つの根管と、前記少なくとも1つの貫通管とに挿入した後に、接着剤を重合する追加工程を備える。
優先的には、方法は、髄室の印象を作製する前に、髄室内の少なくとも1つの根管に印付けを行う工程を含み、根管に印付けを行う工程は、好適には、根管の入り口にくぼみを作ることによって行われる。
特定の実施形態において、重合工程の前に、第2の補強構造を、第1の補強構造の隣に置き、第2の補強構造は、エッチング管のないものであり、第1の補強構造は、歯科管の中心に位置する。
本発明のさらなる目的は、達成が容易であり、かつ、一組の根管内の制約を制限しつつ、強度を改善する、歯冠および歯根の歯科修復物を、最終的には技工室模型にて行うことである。
この目的は、技工室模型上の、歯科および歯根の歯科修復物を用いて、達成することができ、この方法は、
− 少なくとも1つの貫通管を備え、前記少なくとも1つの貫通管は、少なくとも1つの根管内で開口した一端を有する、補綴物と、
− 複数の補強ピンであって、1つの同一の補強ピンが、貫通管を根管と接続するようにして、前記少なくとも1つの根管と、前記少なくとも1つの貫通管との内部に配置される、複数の補強ピンと、
− 根管と貫通孔とを充填する接着剤と、を備える。
歯科修復物は、複数の補強ピンのヤング率および接着剤のヤング率よりも高いヤング率を有する材料で、補綴物が作製されるという点が、注目に値する。
一実施形態において、複数の補強ピンは、集合手段によって互いに固定されたピンの束の形態で、挿入される。ピンの少なくとも1つの束は、エッチング管を形成するために、複数の補強ピンよりも迅速にエッチングすることができる材料で作製された追加ピンを備える。
本発明のさらなる目的は、実行が容易であり、かつ、ひとたび修復が行われると、歯科管の根尖部へのアクセスを容易にする、歯冠および歯根の歯科修復物を、場合によっては技工室模型にて、開口する方法を提供することである。
この目的は、
− ドリルビットの貫通のためのガイドとして、補強構造の少なくとも1つの補強ピンを用いて、ドリルビットにより、エッチング管をエッチングする工程を含む方法によって、達成することができる。
他の利点および特徴は、非限定の例示の目的のみのために与えられ、添付の図面で表される、本発明の特定の実施形態の以下の説明から、より明らかとなる。
従来技術に係る歯冠および歯根の歯科修復物の第1の実施形態を、断面で概略的に表す図。 従来技術に係る歯冠および歯根の歯科修復物の第2の実施形態を、断面で概略的に表す図。 従来技術に係る束の形態で組み立てられたマイクロポストにより形成される補強構造の、第1の実施形態を、断面で概略的に表す図。 ポリマーマトリックスにおける補強ピンが設けられた、従来技術に係る歯冠および歯根の歯科修復物の第3の実施形態を、断面で概略的に表す図。 本発明に係る歯冠および歯根修復を行う方法の連続する工程を、概略的に表す図。 本発明に係る歯冠および歯根修復を行う方法の連続する工程を、概略的に表す図。 本発明に係る歯冠および歯根修復を行う方法の連続する工程を、概略的に表す図。 本発明に係る歯冠および歯根修復を行う方法の連続する工程を、概略的に表す図。 本発明に係る歯冠および歯根修復を行う方法の連続する工程を、概略的に表す図。 本発明に係る歯冠および歯根修復を行う方法の連続する工程を、概略的に表す図。 本発明に係る歯冠および歯根修復物内の管のエッチングを、概略的に表す図。
経年とともに高い強度を呈する歯冠および歯根修復物を提供するために、本発明者らは、硬質材料で作製された歯冠部および好適には室部と、より低硬質の材料で作製された歯根保持体と、を有することが特に好適であることを確認した。好適なやり方において、歯冠部は、等方性材料で作製され、歯根保持体は、異方性材料で作製される。
接着剤に挿入された複数の補強ピンにより形成される、歯根保持体を有することは、特に好適であることも明らかとなった。補強ピンは、可撓性材料で作製され、この可撓性材料は、1つの硬質ポスト、例えば金属またはセラミック製のポストが用いられる場合にそうであるように、根管の形状を再形成する必要なしに、ピンが根管の形状に追従することを可能とする。
特に好適なやり方で、補強ピンは、その固定シースから取り出され、適切な器具、例えばデンタルプローブにより開口された、詰め物が除去された根管内で、均一なやり方で再編成される。
図5および図10に示されるように、少なくとも1つの貫通管3を備えた補綴物1を有する、歯冠および歯根の歯科修復物を提供することは、特に好適である。少なくとも1つの貫通管3は、少なくとも1つの根管2内で開口する一端を有している。このようにして、根管2と、補綴物1の貫通管3との間を機械的に接続する、1つまたは複数の補強ピン7を嵌め込むことが可能である。
歯科修復物は、補強ピン7が、貫通管3を根管2と接続するようにして、前記少なくとも1つの根管2と、前記少なくとも1つの貫通管3とに配置された、複数の補強ピン7により形成される補強構造Aを備える。
歯科修復物は、根管2と貫通管3とに充填される、接着剤9を備える。接着剤9は、管壁と補強ピン7との間の化学的かつ機械的接合と、補強ピン7と補綴物1との間の化学的かつ機械的接合と、を提供する。接着剤9は、また、補綴物1を、髄室5の壁に対する固定も行う。
補綴物1は、接着剤9のヤング係数よりも高く、かつ場合によっては、複数の補強ピン7のヤング係数よりも高いヤング係数を有する材料で作製されている。このようにして、修復物の上部に加わる応力は、補強ピン7と接着剤9とを通して、根管2に再伝達される。これらの材料は、より低硬質のため、根管2の劣化のリスクは、大幅に減少される。好適な実施形態において、補綴物1は、300MPa以上の曲げ強度と、80GPa以上の弾性率とを呈する材料で作製されている。補綴物は、例えば、ジルコンなどのセラミックである材料、金属材料、または焼結により固結された粉末材料で作製することができる。
例示を目的として、株式会社クラレによりカタナの名称で市販されているジルコンを用いることが可能である。このジルコンは、130MPaと150MPaとの間に含まれるヤング係数と、95GPaに等しい弾性率とを有する。このジルコンは、300MPaと1200MPaとの間、好ましくは300MPaと700MPaとの間に含まれる曲げ強度を呈することができる。
さらに、硬質材料で作製された歯冠部と歯根部との間の、良好な力の再伝達を確実にするために、補強ピン7は、補綴物1の高さの少なくとも50%にわたって存在するものとすることは、特に好適である。さらに優先的なやり方では、補強ピン7は、補綴物の高さの少なくとも80%にわたって存在する。
優先的な実施形態において、適切な応力の伝達を強化するために、補強ピン7によって占有される体積は、補綴物1の貫通管3内の接着剤9により占有される体積に、少なくとも等しい。同じことは、根管2内にも当てはまる。
この構成において、硬質材料で作製された補綴物1は、健康な歯と同様に、髄室5の側壁に圧力を加える。応力は、従って、歯根の頸部および室部に、より良く分散され、これは、根管2に対して、応力をかけ過ぎることを防止する。
管2は、また、健康的な歯によって得られる感覚に近い機械的強度を達成するためにも、応力がかかる。
この革新的な構成は、革新的な方法によって実施することができる。
歯冠および歯根修復方法は、複数の技術的工程を含む。
第1の工程において、髄室5の印象を取り、修復物の歯冠および室部を形成する必要があり、髄室5は、少なくとも1つの詰め物が入った根管2に対して開口している。従来技術に係る方法では、管は、空にされ、かつ、必要に応じて再作業され、補綴物に定義されるか、または保持手段として機能する、ポストの形状に対して、一致させることができる。
本ケースにおいて、根管2は詰め物が入っており、好適には、これまで詰め物は一度も除去されていない。このようにして、印象の形状は、交換すべき歯の印象に近くなり、このことは、最初の歯に対する、将来の補綴物1の受け入れを促進する。
さらに、従来技術に従って印象が取られる場合、事前の管の詰め物の除去は、結果として、印象を定義するために用いられる材料、例えばシリコーンのための保持領域の形成をもたらす。シリコーンは、歪んだり裂けたりするため、印象、よって結果としての技工室模型は、完璧に調整された受動性の補綴物の取得に有害な不正確さを含む。この点は、受動性でない補綴物は、常に、歯冠象牙質の破損やヒビの原因となることから、特に重要である。
これは、また、初めて印象を取るために根管を空にすることを避けること、および次に補綴物1の製造期間の間に、再び根管を充填し、補綴物1が嵌め込まれる際に、もう一度根管に応力を加えることにより、より少ない応力を、根管2に加えることを可能にする。補綴物1の製造が完了するまでの待機段階に関連する感染のリスクを、これにより防止する。
根管の入り口に面して開口する、貫通管3の形成を容易にするために、髄室5内の根管2に印付けをすることは、好適である。根管2の印付けは、好適には、髄室5の印象を作製する前に、根管2の入り口におけるくぼみによって行われる。くぼみは、ラウンドバーまたは類似のバーによって、あるいはくぼみを定義することが可能な、他の任意の手段によって、得ることができる。
補綴物1は、印象から製造される。補綴物1は、少なくとも1つの貫通管3を備える。実施形態に応じて、補綴物1は、1つまたは複数の貫通管3を備える。図示される例示的な実施形態において、補綴物1は、2つの貫通管3を備える。各貫通管3は、根管2に対して開口する一端を有する。
図5に示すように、補綴物1と管2との間の応力の伝達を行う複数の補強ピン7を、挿入可能とするために、根管2に対して開口する貫通管3を有することは、特に好適である。
図6に示すように、補綴物1を準備した時点で、根管2の詰め物を除去することは、特に好適である。根管2は、よって、最後の瞬間に準備され、これは、製造段階を完了するまでに必要な時間により引き起こされ得る感染のリスクを、防止する。
図7に示されるように、根管2と貫通管3とに、接着剤9が充填される。実施形態に応じて、根管2と貫通管3とは、より良く応力に対応するために、同じ接着剤か、または異なる接着剤により充填される。例えば、接着剤9は、カニューレ10を用いて挿入される。図7に示される実施形態において、補綴物1は、接着剤9の挿入を行う際に、髄室5から分離される。しかし、髄室5と管2とに、接着剤9を充填し、補綴物1に、続いて、場合によっては貫通管3に接着剤9を加えて挿入する、とすることも可能である。
特定の実施形態において、接着剤9を用いて、補綴物1の側壁と、髄室5の側壁との間を、接続させることも可能である。
図8に示すように、接着剤9は、根管2と貫通管3との間の、機械的および化学的結合を行う。接着剤9は、続く補強ピン7の挿入を可能にする状態にある。
図9に示すように、ひとたび、補綴物1と接着剤9とが、所定の位置に収まると、補強ピン7が挿入される。補綴物1が位置する側から、補強ピンを挿入することは、特に好適であり、それは、ピン7が、根管2の入り口に達するまで、貫通管3に追従するからである。補強ピン7を、押し続けることは、結果として、補強ピンが、根管2により定義される経路に、その形状に関わらず、追従することをもたらす。
補強ピン7の挿入を容易にするために、貫通管3は、補綴物1の上部に対して開口するものとすることは、特に好適である。
可撓性材料で作製された補強ピン7の使用は、図5〜図10に示されるように、一定の断面の直線的な貫通管3を用いることを可能にする。しかし、これは、湾曲した貫通管3、および/または、任意の断面の、かつ貫通管3の長手方向に変化可能な、貫通管3を使用することを可能にする。補強ピン7は、管により定義される経路に追従するために、変形する。
この構成は、補綴物1の製造方法に関する制約を、解除することを可能にする。貫通管3が、直線型でなく、一定の断面のものである場合、従来技術の方法は、貫通管3に、機械加工を行うか、または、新たな補綴物1を再製造する必要があることを意味する。
湾曲した貫通管3の使用は、補綴物1の上部において、補強ピン7の入り口の地点をずらすことを可能にし、これにより、歯科医師によって容易な領域内での、ピンの挿入を可能にする。
接着剤9は、貫通管3および根管2内にて、粘性または液状の状態であるため、補強ピン7の前進を妨げない。
特定の実施形態において、根管2は、根管の側壁を変形することなしに、詰め物が除去される。この実施形態は、根管2の元の解剖学的構造を、保存することを可能にする。
複数の補強ピン7を、集合手段8により、互いに固定されたピンの束の形状で挿入するものとすることが好適である。この構成は、管を充填するために用いられる、複数の補強ピン7の挿入を容易にする。各管は、補強ピン7の束によって、または、補強構造Aとも呼ばれる、補強ピン7の複数の束によって充填することができる。
複数の補強ピン7を挿入した後、および接着剤9を重合させた後に、集合手段8と、補強ピンとを分離することが好適である。例えば、分離は、補強ピン7の切断、または他の任意の方法により行われる。これにより、補強ピン7を、貫通管3と歯科管2との体積内で、必要とされる位置に配置して、それらを個別に屈曲させるか、または、選択された補強ピン7の並進移動を行い、貫通管3および歯科管2の体積を充填することが、より容易になる。歯科プローブなどの適切な工具を用いて、この作業を行う。
図3に示すように、歯冠および歯根の歯科修復物は、ピン7の束の形態の補強構造と関連する補綴物1を備える。ピン7の束とは、互いにくっつけられた、1組の細長い要素を意味する。異なるピンは、実質的に互いに平行であり、少なくとも、同じおおよその方向に向けられている。
束は、少なくとも2つのピン7を備える。優先的には、束は、2〜15個のピンを備え、かつ、さらに優先的には、3〜15個のピンを備え、さらに優先的には、3〜5個のピンを備える。ピン7の数は、好適には、ピン7の直径に対して、反比例する。
ピン7は、好適には、同じ長さのものである。ピンは、よって、均質な形状の束を形成する。代替の実施形態において、ピン7は、異なる長さのものとすることができ、各ピンの端は、互い違いになっている。
ピン7は、好適には、可撓性であり、根管2と貫通管3とに容易に挿入し、かつ、管の複雑な形態にぴったりと入り込むことができる。可撓性とは、容易に屈曲して管の形状に追従することができる、可鍛性の要素を意味する。図5において、ピン7は直線状であり、概略的に提示されている。実際には、ピンは可撓性であるため、湾曲した形状を呈することができる。
ピン7は、非常に小さな直径を有する。小さな直径とは、0.5mm以下、かつ好適には0.1mm〜0.5mmの間に含まれる直径を意味する。
ピン7は、よって、多数の管構造に、さらには非常に狭い構造にも、入り込むことができる。
1つの実施形態によれば、ピン7は、同一の直径を有し、すなわち、全てのピンは、0.05mmよりも小さい、ほぼ同じ直径を有する。別の実施形態によれば、ピン7は、束の中心から、束の周囲に向けて、増加する断面を有する。
例えば、ピンは、補強構造の中心に近いほど、増加する直径を有することができる。例えば、直径は、中心の近くで、0.5mmに等しくすることができ、周辺位置のピンは、0.3mmの直径を有することができる。
別の例によれば、束は、0.5mmの直径を有する2つのピンと、0.3mmの直径を有する2つのピンと、0.15mmの直径を有する2つのピンと、により形成することができる。
ピンの直径は、その長さ全体にわたって変化することもでき、ピンは、その全長にわたって、円錐、互い違いの円筒、二重円錐、または可変テーパの幾何形状を有することができる。
別の実施形態によれば、ピン7は、束の中心から束の周囲に向けて、減少する断面を有することができる。
ピン7は、好適には、複合材料で作製される。ピン7は、第1のポリマーマトリックスで被覆された、少なくとも1つのファイバーにより形成される。優先的には、各ピン7は、ファイバーの集合の形態で配置され、ファイバーは、例えば、いくつかのファイバーを備え、ファイバーは、捩られ、かつ場合によっては植毛され被覆により覆われる。
好適には、ファイバーが互いにしっかりと連携して、強い複合ファイバーピンを形成可能とするために、第1のポリマーマトリックスが、当業者によって選択される。
ファイバーは、好ましくは、一方向性の長いファイバーである。任意の1つのピンのファイバーは、ポリマーマトリックスで被覆される。各ピンは、ポリマーマトリックスで被覆されたファイバーにより形成される。ピンは、好ましくは、個別に完全に重合され、互いに独立した可撓性ピンを形成する。
ファイバーは、ピン内で、その長軸(図5の軸BB’)に沿って、補強として機能する。
ピン7のファイバーは、同一のピン内で、同じかまたは異なる性質とすることができる。ファイバーは、ピンごとに、同じかまたは異なる性質とすることができる。
用いられる集合樹脂と適合する表面被覆を有するという条件で、任意の種類のファイバーを用いることができる。ファイバーは、珪質繊維、炭素繊維、または有機繊維(ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)(PPD−T)、アラミド、またはナイロン系など)あるいは天然繊維などの、人工的に製造されたファイバーとすることができる。 ミネラル繊維も使用することもできる。
図5および図9に表されるように、ピン7は、集合手段8により集合され、かつ機械的に接続される。全てのピン7は、集合手段8により互いに固定される。集合手段8は、複数のピン7を1つにまとめるように構成されている。
集合手段8は、ピン7の長さを部分的に覆うとともに、ピンを互いに機械的に固定し、かつ、ピン7の長さの一部を開放するように構成される。
集合手段8は、ピン7の長さの少なくとも半分を、集合手段8によって固定しないようにして配置される。好適なやり方では、集合手段8は、ピン7の長さの3分の1未満が、集合手段8によって固定されないようにして配置される。換言すると、集合手段8は、ピン7の長さの半分未満を覆い、かつ好適には、ピン7の長さの3分の1未満を覆う。
集合手段8は、例えば、ピン7の束の長さの最初の3分の1に配置され、集合手段に対するピン7の屈曲、場合によっては他のピンに対する1つのピンの屈曲を、可能にする。
優先的には、集合手段8は、ピン7の束の端の一方に配置され、ピン7の屈曲の自由を妨げることを、可能な限り小さくする。端とは、集合手段8を、ピンの長さの最初の4分の1に配置することを意味する。
ピン7は、一方側のみで固定され、テーパ状の束を形成することができる。テーパ状の束とは、ブーケの形状を有するピンの束であること、すなわち、集合手段のレベルでのピン7の束の断面は、自由端、すなわち集合手段8の反対の端のレベルでのピンの束の断面よりも、厳密に小さいことを意味する。しかし、ピン7は、集合手段8により与えられた形状に応じて、円形または楕円形のやり方で、または、平坦な断面を有して、集合させることができる。
ピン7は、その端で固定できるが、端は、例えば異なる長さのピン7の場合、一致しなくてもよい。
さらに優先的には、集合手段8は、ピン7の最も端、ピンの最遠の端に配置され、すなわち、ピンは、集合手段8の一方側のみで、突出している。
集合手段8は、複合樹脂で作製することができる。樹脂は、メタクリレート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)およびエポキシド樹脂から選択される。また、熱収縮性のシースを有する集合手段8を達成することも可能である。
樹脂は、ミネラルまたは有機着色剤の形態の添加物、およびその一致性または機械的性能を変えるように設計された、マイクロメートルまたはナノメートル粒子を含むことができる。
例えば、ピン7は、重合された複合樹脂製のスリーブにより固定される。スリーブとは、その2つの端のうちの少なくとも一方が開いた円筒形部品を意味する。
集合手段8は、複合接着剤により、ピンの端を接着することにより達成することができる。この技術は、ピンの端が互い違いになっている場合に、優先的に選択される。ピンの端は、ピンの束に、薄く尖った先端が要求される場合に、集合手段8内で、互い違いにされる。
集合手段8は、ピンを扱う際に、ピン7を共に保持するように構成される。集合手段8は、また、ピンの束を収容する構造が、ピンの束よりも小さな寸法のものである際に、ピン7を少量単位で1つずつ取り外すことが可能なように構成される。
1つまたは複数のピン7が取り外される際に、集合手段8は、残るピンを固定し続ける。束からピンを抜き取るのに必要なエネルギーは、集合手段8を開くか、または壊すのに必要なエネルギーよりも小さい。このように、ピン7の束のサイズは、必要条件に応じて適合可能である。
本発明の好適な実施形態において、集合手段8は、ピン7を、少なくともその長さの10分の1にわたって、互いに摺動することを防止せず、かつ、ピン7を、この距離を越えるとブロックまたは保持する。例えば、ピン7は、その長軸(図5の軸BB‘)に沿って、互いに摺動することができる。ピン7は、補強構造内で、互いに交差することができる。
優先的な実施形態において、少なくとも1つのピンの束は、複数の補強ピンよりも容易にエッチングされて、エッチング管を形成する材料で作製された、追加ピンを備える。
歯冠および歯根修復の後に、感染した先端にアクセスする試みが行われる場合、管壁の弱体化または穿孔のリスクは、修復物の深さ全体にわたって、制御された方向に修復物をエッチングする難しさと関係している。
本発明者らは、歯冠および歯根の歯科修復物に挿入される補強構造の硬さおよび強度のため、エッチングの方向を制御することは困難なことを認めた。ポスト全体を、金属またはセラミックで作製する場合、ポストのエッチングは、制御不能である。管に、接着剤9と補強ピン7との混合物を充填する際にも、同じことが当てはまる。
上述したように、ピンの形態の補強と関連付けられた、少なくとも1つのポリマー樹脂を備える複合材料により、管は充填される。
管は、大きく異なる機械的性能を有する材料により形成された、複合要素により充填される。これらの機械的挙動の差は、歯冠および歯根修復を行うことをより容易にし、かつ、応力の良好な伝達を確実にするために、求められている。しかし、これらの構成は、感染した先端に達するためのエッチング作業を、非常に複雑にする。よって、歯冠および歯根修復を行った後の、アクセス管のエッチング工程を確実にすることを可能とする、修正された補強構造が提案される。
前記少なくとも1つの根管内に、貫通管3を通して、複数の補強ピンを挿入することが提案される。貫通管3と根管2とは、複数の補強ピン7と接着剤9とにより、充填される。
歯根の根尖部へのアクセス作業を容易にするために、補強構造A内に優先的なエッチング管6を定義することは、特に好適である。
この優先的なエッチング管は、補強構造Aの補強ピン7よりも容易に除去されるように構成されている。この優先的なエッチング管は、補強構造Aの残りの部分よりも容易にエッチングされる管を定義するように構成されており、このことは、歯冠および歯根修復物内のエッチングの方向を課すことにより、管壁の弱体化または穿孔のリスクを減少させることを可能にする。
エッチング方向をより良好に制御するために、本発明者らは、修復物の他の材料よりも容易にエッチングすることが可能であり、エッチング経路をより良好に加えることができる、優先的なエッチング管の形成を提案する。
エッチング管は、好適には、補強ピン7を形成する材料の摩耗性能よりも低い摩耗性能を呈する材料で作製される。好適なやり方において、エッチング管を形成する材料は、ピン7を形成するために用いられる材料の硬さよりも低い硬さを呈する。優先的な実施形態において、エッチング管を形成する材料の硬さは、ピン7を形成する材料の硬さの90%以下、さらに優先的には、ピン7を形成する材料の硬さの70%以下である。
硬さは、用いられる材料に応じて、ビッカース硬さまたはショア硬さとすることができる。ロックウェル、ブリネルまたはマイヤー硬さを用いることも可能である。
エッチング管を、貫通管および根管を充填するポリマーマトリックス9を形成する材料の摩耗性能よりも低い摩耗性能を呈する材料で作製することも好適である。好適なやり方で、エッチング管を充填する材料は、ポリマーマトリックス、すなわち接着剤9の形成に用いられる材料の硬さよりも低い硬さを呈する。優先的な実施形態において、エッチング管を形成する材料の硬さは、ポリマーマトリックスを形成する材料の硬さの90%以下、さらに優先的には、ポリマーマトリックスを形成する材料の硬さの70%以下である。
補強構造Aは、補強ピン7とは異なる追加ピンを備える。追加ピンは、優先的なエッチング管を定義する。実施形態によっては、追加ピンは、補強ピン7および/または集合手段8に対して直接固定される。特定の実施形態において、追加ピンは、集合手段8とは、どのような直接接触も持たない。好適なやり方で、追加ピンは、補強ピン7の少なくとも1つと直接接触する。
補強構造Aは、将来の歯冠および歯根修復物に用いられ、減少された摩耗領域を形成する補強ピン7により囲まれる、優先的な摩擦領域を形成する。補強ピン7は、ドリルビットが、エッチング管を優先的にエッチングするように、ドリルビットを、事前定義された空間に押し入れる。追加ピンは、補強構造Aの最小の補強ピン7の少なくとも90%に等しい長さを、呈するものとすることが好ましい。
エッチングを行う際に、ドリルビットの押下の方向を、効率的に加えるために、補強ピン7を、エッチング管に接して配置することが、特に好適である。このようにして、補強構造Aを挿入する場合、補強ピン7は、エッチング管に近いままである。
より好適なやり方では、補強ピン7は、エッチング管と接しており、エッチング管に機械的に固定される。このようにして、補強構造Aが挿入されると、補強ピンは、エッチング管と接したままである。歯冠および歯根修復を行う間に、エッチング管が変形した場合、ピン7にも同じことが当てはまる。このような実施形態では、ピン7の数を減少させることにより、補強構造Aの空間占有を制限することは、特に好適である。代替案として、特定の補強ピン7を、エッチング管に直接固定するものとし、かつ、他のピン7を、エッチング管に直接固定せず、一方で同時に、集合手段8によって固定するものとすることも可能である。エッチング管に固定されないピンは、将来の歯冠および歯根修復物を補強するために、歯科管を充填することができる。
優先的な実施形態において、エッチング管を形成する追加ピンは、その長さの少なくとも70%を表す距離にわたって、ピン7に固定される。
この構成において、歯科管内の将来のエッチング管が取る形状は、将来のエッチング工程が行われる際に、ドリルビットの方向を加える複数の補強ピン7にも取られている。将来のエッチング管6を、補強ピン7に固定するものとすることは、特に好適である。このようにして、いくつかの補強ピン7は、互いに固定され、同じやり方で変形される。
優先的なエッチング管が除去されると、エッチング管を囲む補強ピン7は、ドリルビットを、強制して、エッチング管の方向に従うことを強いる。誤った方向に押し付けられたドリルビットによる管壁の穿孔のリスクは、大きく減少される。
補強ピン7は、エッチング管の長さに少なくとも等しい長さを呈するものとすることが好適であり、この長さは、集合手段8の位置から取られる。
各ピン7は、ピンの束の他のピン7に対して、撓んで移動可能である自由端を呈するものとすることが可能である。ピンは、優先的には、撓みのない領域において、長手方向軸の方向に、エッチング管から突出している。
特定の実施形態において、補強構造Aは、ピンの束の他のピン7に対して、および例えばエッチング管に固定されたピン7に対して、撓みかつ並進して移動可能である自由端を呈する、少なくとも1つのピンを備える。ピン7は、よって、ピンの相互摩擦によって拘束されつつ、ピンの長軸に沿って、互いに自由に摺動することができる。
エッチング管の最大直径は、好適には、1.2mmよりも小さい。これらの構成において、エッチング管を形成する材料は、実際に、補強ピン7によって保護される。
本発明者らは、エッチング管を、それのみで、すなわち、周囲の補強ピン7を有する補強構造Aの外で用いた場合、エッチング管に関する、その使用についての制約は、非常に大きいことを認めた。エッチング管が硬すぎると、歯科管2の形状に追従して容易に変形することができないため、歯科管2内に挿入される際に、破損しやすくなる。他方で、材料が柔軟すぎるか、または流動性が高すぎる場合、エッチング管は、その重量を支えることができない。挿入は、よって、非常に困難となり、エッチング管は、歯科管2の形状に追従することなしに変形する。これらの実行上の制約は、必ずしも使用可能とは限らない、大きな直径を有するエッチング管の実現に、有利であることも明らかである。
反対に、提案された補強構造Aにおいて、追加ピンの材料が硬すぎる場合、追加ピンは、割れる可能性があるが、エッチング管の形状を定義する補強ピン7に固定されたままとなる。他方で、追加ピンが柔軟すぎると、追加ピンだけでは持たないが、補強ピン7によって支持される。
上述の構成は、従って、エッチング管の形成に利用可能な材料および利用可能な寸法の、より広い選択を可能にするため、特に好適である。
エッチング管は、例えば、熱可塑性材料、および優先的には熱可塑性エラストマーを用いて、形成することができる。ポリイソプレンおよび好適には合成ポリイソプレンで作製されたエッチング管の形成を提供することは、特に好適である。また、エッチング管は、シス−1,4−ポリイソプレンまたはトランス−1,4−ポリイソプレンから、好適には16,000〜18,000g/モルの間に含まれる分子量を有するトランス−1,4−ポリイソプレンで作製することも可能である。エッチング管6を、グッタペルカ(そのアルファ、ベータおよびガンマの形態)またはグッタバラタで作製することは、特に好適である。特定の実施形態では、エッチング管は、重合可能な樹脂がないものである。エッチング管を、熱可塑性材料または樹脂を含浸させた織物材料のみで作製するものとすることは、特に好適である。
歯冠および歯根修復後、エッチング工程の前または間に、形成された穴と歯科壁とを分離する距離を決定するために、エッチング管6を容易に観察可能にする放射線不透過要素を、グッタペルカに充填することができるため、グッタペルカの使用は、特に好適である。
特に好適な実施形態では、エッチング管を形成する材料は、20重量%のグッタペルカと、35%〜75%の酸化亜鉛と、作られる混合物を、放射線不透過とすることが可能な2重量%〜30重量%の硫酸バリウムと、を含む。また、必要な粘度を得るために、1〜4重量%の可塑剤、例えばワックスおよび/または樹脂を加えることも可能である。
歯科管2を、有機マトリックスであるポリマー材料9、より具体的には、アクリレート樹脂、メタクリレート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ジメタクリレートウレタン樹脂、およびビスフェノール−A−グリシジルジメタクリレート−エポキシ樹脂から選択される材料で充填することは好適である。
このようにして、歯冠および歯根の歯科修復物の補強構造A内の優先的なエッチング管を、次いでエッチングすることが可能となり、優先的なエッチング管は、歯科修復物内にて、ドリルビットの押下の方向を、加えることを可能にする。
好適には、集合手段8は、マイクロポストとも呼ばれる、エッチング管に固定されていないピン7が、互いに対して3つの方向全てに移動することを防がない。
優先的には複合樹脂である、接着剤9を重合させて、補綴物1と、歯根2および補強ピン7とを固定することは、特に好適である。
好適さのより小さい代替案として、貫通管3および根管に、接着剤9を充填する前に、補強構造1は、歯科管2に嵌め込まれる。
接着剤9の重合が、行われる一方で、補強構造Aは、その位置が最終的に固定される前は、歯科管2に位置している。
修復物の底部へのアクセスを容易にするために、歯科管2の長手方向軸に垂直の断面において、歯科管2の中心または実質的中心に、エッチング管が設けられた補強構造Aを配置することは、特に好適である。本発明者らは、最も高い機械的応力は、根管2の縁に位置することを認めた。エッチング管を、根管2の中心に配置することにより、修復物の概ねの強度を修正することなしに、アクセスは確保される。修復物内と、周囲とに配置される他の補強構造Aは、良好な機械的強度が、周囲に配置されることを確実にする。
実施形態に応じて、集合手段8は、歯科管を越えて伸びる(図9)。この実施形態は、ひとたび、補強ピン7を貫通管3と根管2とにしっかり嵌め込むと、集合手段8を除去することができるため、好適である。
根管2および貫通管3の壁に密接に接している、接着剤9により被覆されたピン7の束は、機械的にコンパクトかつ一貫した集合体を形成し、これにより、体積の連続性を達成して、負荷の中断なしに、かつ、破砕を引き起こしやすい応力集中領域を呈することなしに、応力の分布に関与する。
接着剤9を、化学的開始剤および/または好ましくは可視光線である電磁放射線によって活性化することができる樹脂とすることは、好適である。重合は、歯冠および歯根の歯科的修復物を、その形状およびその補強によるその硬さを確保して構成することを可能とする。
管2および3に挿入されるピンの数および/またはピンの直径は、補強構造Aを受けるように設計されたキャビティの形状および大きさに従って調整される。
補強構造Aが、エッチング管を備えていない場合、各補強構造Aのピン7は、好適には、互いに独立しており、定義された形状にドリリングすることなしに、歯科管2の自然な形態に一致するよう、撓むことにより調整される。
優先的な実施形態によれば、集合手段8は、熱収縮性スリーブである。熱収縮性とは、熱の作用により、後退する特性を有する部品を意味する。スリーブとは、ケーシングであり、ピンの束の形状および大きさに対して調整可能なシースである。集合手段8は、好適には、把持手段として用いられる。
優先的には、図9に表されるように、熱収縮スリーブが設けられた補強構造Aを、管に挿入するが、ピン7は、管の根部の高さに位置しており、集合手段8は、歯冠部の上に位置している。集合手段8は、歯科管の根尖部に対して、末端位置にある。
この構成(歯科管の根尖部の反対側に位置する集合手段)では、集合手段8は、歯冠および歯根の歯科修復オペレーションの完了時に、除去することができる。
歯科管2に挿入される、補強構造Aの数は、前記管の大きさに依存する。好適なやり方では、1〜10個の補強構造Aを、歯科管2に挿入する。
歯冠および歯根の修復は、例えば、技工室用の歯科模型に行うことができる。歯冠及び歯根の歯科修復物は、根管2の解剖学的および生理学的特殊性に、しっかりと適合し、かつそれらを考慮している。
構造Aの補強構造は、歯冠および歯根の歯科修復物の根部および歯肉縁上の歯冠部の体積を通して延びる。これらは、歯冠部を構成する修復物の材料全体だけでなく、根部も、一貫して補強することを可能にする。
歯冠および歯根修復を行った後、感染した頂点にアクセスする必要がある場合、エッチング管と補強ピン7とにアクセスするために、修復物の上部を除去することができる。エッチング管は、好適には、ドリルビットによってエッチングされる。ピン7および/または接着剤は、エッチング管により定義された方向に、ドリルビットの押下を加えるガイドとして機能する。接着剤9および/または補強ピン7は、図11に示されるエッチング管11の形状に、ドリルビットが追従するように、ドリルビットのガイドを形成する。
より均質な材料を形成して歯冠および歯根修復物を達成するか、または、エッチング管の構成を制御することのない、従来技術の実施形態よりも、エッチングは、容易になる。
好適なやり方では、マトリックスを形成する材料は、補強ピン7を形成する材料よりも迅速にエッチングされる。従って、ドリルビット12の位置を加えるために用いる材料に応じて、エッチング管を形成するために用いる材料を選択することは、好適である。

Claims (15)

  1. 歯冠および歯根修復を行う方法であって、
    − 髄室(5)の印象を作製して、歯冠および歯根修復物の歯冠部を形成し、少なくとも1つの詰め物が入った根管(2)は、前記髄室内(5)で開口している、工程と、
    − 前記印象から、補綴物(1)を作製し、前記補綴物(1)は、少なくとも1つの貫通管(3)を備え、前記少なくとも1つの貫通管(3)は、前記少なくとも1つの詰め物が入った根管(2)に対して開口する端を有する、工程と、
    − 前記少なくとも1つの詰め物が入った根管(2)の詰め物を除去して、少なくとも1つの詰め物が除去された根管を形成する工程と、
    − 前記少なくとも1つの詰め物が除去された根管(2)と、前記少なくとも1つの貫通管(3)とに、接着剤(9)を充填する工程と、
    − 前記少なくとも1つの貫通管(3)が、前記少なくとも1つの詰め物が除去された根管(2)に対して開口するように、前記補綴物(1)を嵌め込む工程と、
    − 複数の補強ピン(7)を、前記少なくとも1つの貫通管(3)を通して、前記少なくとも1つの詰め物が除去された根管(2)に挿入し、前記少なくとも1つの貫通管(3)と、前記少なくとも1つの詰め物が除去された根管(2)とは、前記複数の補強ピン(7)と前記接着剤(9)とにより充填されている、工程と、を連続して含む、ことを特徴とする方法。
  2. 前記少なくとも1つの貫通管(3)は、湾曲している、ことを特徴とする請求項1に記載の歯冠および歯根修復を行う方法。
  3. 前記少なくとも1つの詰め物が入った根管(2)の、詰め物を除去する工程は、前記少なくとも1つの詰め物が入った根管(2)の側壁にドリリングをすることなしに行われる、ことを特徴とする請求項1または2に記載の歯冠および歯根修復を行う方法。
  4. 前記複数の補強ピン(7)は、前記補強ピン(7)の少なくとも1つの束の形態で、集合手段(8)により互いに固定され、前記補強ピン(7)の少なくとも1つの束は、前記少なくとも1つの貫通管(3)を通して、前記少なくとも1つの詰め物が入った根管(2)に挿入される、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の歯冠および歯根修復を行う方法。
  5. 前記集合手段(8)は、前記複数の補強ピン(7)をグループ化して、前記補強ピン(7)の少なくとも1つの束を形成するように構成されており、前記集合手段(8)は、前記複数の補強ピン(7)の長さを、部分的に覆う、ことを特徴とする請求項4に記載の歯冠および歯根修復を行う方法。
  6. 前記少なくとも1つの補強ピン(7)の束は、優先的なエッチング管(6)を定義するために、前記複数の補強ピン(7)を形成する材料よりも迅速にエッチングすることができる材料で作製された追加ピンを備える、ことを特徴とする請求項4または5に記載の歯冠および歯根修復を行う方法。
  7. 前記集合手段(8)は、前記複数の補強ピン(7)と、前記追加ピンとをグループ化して、前記補強ピン(7)の少なくとも1つの束を形成するように構成され、前記集合手段(8)は、前記補強ピン(7)の長さを部分的に覆い、前記追加ピンは、前記複数の補強ピン(7)の間で、前記集合手段(8)に直接または間接的に固定される、ことを特徴とする請求項4および6の組み合わせに係る歯冠および歯根修復を行う方法。
  8. 前記追加ピンは、前記隣接する補強ピン(7)の長さの少なくとも70%にわたって、前記複数の補強ピン(7)の隣接する補強ピン(7)に固定される、ことを特徴とする請求項7に記載の歯冠および歯根修復を行う方法。
  9. 前記補強ピン(7)の少なくとも1つの束は、3〜15個の補強ピン(7)を備え、および/または、前記複数の補強ピン(7)の前記補強ピン(7)は、0.1mm〜0.5mmの範囲の直径を有する、ことを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の歯冠および歯根修復を行う方法。
  10. 前記複数の補強ピン(7)を、前記少なくとも1つの詰め物が除去された根管(2)と、前記少なくとも1つの貫通管(3)とに挿入した後に、前記接着剤(9)を重合する追加工程を備える、ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の歯冠および歯根修復を行う方法。
  11. 前記髄室(5)の印象を作製する前に、前記髄室(5)内の少なくとも1つの詰め物が入った根管(2)に印付けを行う工程を含み、前記少なくとも1つの詰め物が入った根管(2)に印付けを行う工程は、好適には、前記少なくとも1つの詰め物が入った根管(2)の入り口にくぼみを作ることによって行われる、ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の歯冠および歯根修復を行う方法。
  12. 前記複数の補強ピン(7)を挿入する前に、前記複数の補強ピン(7)を形成する材料よりも迅速にエッチングすることができる材料で作製された追加ピンを備える、補強ピン(7)の第1の束を挿入する工程を含み、前記追加ピンは、優先的なエッチング管を定義し、
    前記歯冠および歯根修復物は、前記少なくとも1つの詰め物が除去された根管(2)の中心領域に位置する、1つの優先的なエッチング管を備える、ことを特徴とする請求項10に記載の歯冠および歯根修復を行う方法。
  13. 歯冠および歯根の歯科修復物であって、
    − 少なくとも1つの貫通管(3)を備え、前記少なくとも1つの貫通管(3)は、少なくとも1つの根管(2)内で開口する一端を有する、補綴物(1)と、
    − 複数の補強ピン(7)であって、前記複数の補強ピン(7)の少なくとも1つの補強ピン(7)は、前記少なくとも1つの貫通管(3)を、前記少なくとも1つの根管(2)と接続するように、前記少なくとも1つの根管(2)と、前記少なくとも1つの貫通管(3)との内部に配置される、複数の補強ピン(7)と、
    − 前記少なくとも1つの根管(2)と、前記少なくとも1つの貫通孔(3)とを充填する接着剤(9)と、を備える、歯冠および歯根の歯科修復物において、
    前記補綴物(1)は、前記接着剤(9)のヤング率および前記複数の補強ピン(7)を形成する材料のヤング率よりも高いヤング率を有する材料で作製される、ことを特徴とする歯冠および歯根修復物。
  14. 前記複数の補強ピン(7)は、集合手段(8)によって互いに固定された補強ピン(7)の束の形態で挿入され、
    補強ピン(7)の少なくとも1つの束は、エッチング管(6)を形成するために、前記複数の補強ピン(7)よりも迅速にエッチングすることができる材料で作製された追加ピンを備える、ことを特徴とする請求項13に記載の歯冠および歯根修復物。
  15. 請求項14に記載の歯冠および歯根修復物を開口する方法であって、
    ドリルビット(12)により、前記ドリルビット(12)の押下のためのガイドとして、前記複数の補強ピン(7)を用いて、ドリルビット(12)によって、前記エッチング管(6)をエッチングする工程を備える、ことを特徴とする方法。
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