(構成)
図1は本発明にかかる遊技機の一実施形態たるスロットマシン1の斜視図である。図2はスロットマシン1の内部構成を示す右側面図である。この実施形態におけるスロットマシン1は、例えば図1および図2に示すように構成されている。すなわち、このスロットマシン1では、筐体3の前面が前面扉5により開閉自在に閉塞され、この前面扉5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設されると共に、この操作板7の上方に正面板9が配設されている。
そして、この正面板9には横長矩形の表示窓11が設けられている。また、表示窓11の内側には左・中・右リール13L,13M,13Rが配置されている。左・中・右リール13L,13M,13Rには、例えば「赤7」、「白7」、「BAR」、「オレンジ」、「ベル」、「桃チェリー」、「紫チェリー」、「Replay」の複数種類(この実施形態では例えば8種類)の図柄が合計21個、所定の配列でそれぞれ設けられている。また、各図柄には、0番から20番までのコマ番号が順に付されている。そして、例えば、コマ番号0番から20番までの図柄が印刷されたリールテープがリールの周面に貼り付けられて各リール13L,13M,13Rがそれぞれ形成される。そして、リール13L,13M,13Rが回転すると、コマ番号20番、19番、…、0番、20番、…の順に複数の図柄がそれぞれ表示窓11に変動表示される。表示窓11からは、各リール13L,13M,13Rの回転が停止すると、図柄が上段、中段および下段にそれぞれ1個の合計3個ずつ覗くように設定されている。すなわち、3個すべてのリール13L,13M,13Rが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示窓11に停止表示されるようになっている。
また、図2に示すように、各リール13L,13M,13Rをそれぞれ独立して回転駆動できるように、各リール13L,13M,13Rには、それぞれステッピングモータにより構成されるリールモータ14L,14M,14Rが連結されている。
更に、操作板7には、内部に貯留されているクレジットメダルから1枚ずつのメダル投入を指示するためのベットスイッチ15、クレジットメダルから1ゲーム(遊技)あたりの最大投入枚数(この実施形態では、遊技状態に応じて1枚、2枚または3枚に設定されている)のメダル投入を指示するための最大ベットスイッチ17、各リール13L,13M,13Rの回転を開始させるためのレバー状のスタートスイッチ19、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転をそれぞれ停止させるための左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21R、クレジットメダルを払い出すための精算スイッチ23、およびメダル投入口25が設けられている。なお、この実施形態では、ゲームに必要なメダル投入数は、1,2,3枚の3種類が設定されている。
また、正面板9の上方のほぼ中央には、動画などを表示して遊技者に当選や入賞などを告知する演出を行うための液晶表示器27が設けられ、液晶表示器27のすぐ上方には、各種の入賞図柄が表示された説明パネル29が設けられ、これら液晶表示器27および説明パネル29の左右には、音楽などによる演出を行うためのスピーカ31L,31Rがそれぞれ設けられている。また、説明パネル29およびスピーカ31L,31Rの上辺には中央ランプ部33Mが配設され、その左右には左・右ランプ部33L,33Rがそれぞれ配設されている。各ランプ部33M,33L,33Rには、それぞれ発光ダイオードなどの光源が配設されている。これらのランプ部33M,33L,33Rは一体的に形成され、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行うための上部ランプ部33を構成している。
また、操作板7の下方には、装飾画などが表示された下部パネル35が設けられ、この下部パネル35の左右には、それぞれ複数の光源が例えば2列に並んで配置された下部ランプ部37L,37Rが設けられている。また、下部パネル35の下方には、メダルの払出口39や、この払出口39から払い出されるメダルを受けるメダル受け41が設けられている。また、正面板9の右下隅には、3つのリール13L,13M,13Rに対する入賞ラインの位置を示す図形(図示省略)が描かれ、正面板9の左下隅にはクレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器45が配設されている。このクレジット表示器45は、例えば2個の7セグメントLEDで構成され、2桁の貯留枚数(最大で50枚)が表示可能になっている。
図2に示すように、リール13L,13M,13Rを支持する支持枠体47は、筐体3の後壁3aに固定されている。支持枠体47の下方には、メダルを払出口39に排出するためのホッパーユニット43が配設されている。また、メダル投入口25付近の裏面側には、メダル投入口25に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して正規のメダルのみをホッパーユニット43に導くメダルセレクタ48が配設されている。また、ホッパーユニット43の左側(図2の紙面奥側)には、操作ボックス49が筐体3の左側壁3bに固定されている。この操作ボックス49には、電源のオンオフを切り換える電源スイッチ50が設けられるとともに、後述する設定変更処理のためのキーシリンダ51および押しボタン式の設定変更ボタン52が設けられている。
図3はスロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。図4はメイン制御基板63およびサブ制御基板73の機能を示す機能ブロック図である。
図3において、投入センサ53は、筐体3内部のメダル投入口25近傍に設けられ、メダル投入口25に投入されたメダルを1枚ずつ検出するものである。払出センサ54は、ホッパーユニット43の出口に設けられ、払出口39に払い出されるメダルを1枚ずつ検出するものである。
左・中・右位置センサ55L,55M,55Rは、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するためのもので、例えば左・中・右リール13L,13M,13Rにそれぞれ設けられた突起部を検出するフォトインタラプタからなり、左・中・右リール13L,13M,13Rが回転すると、一周ごとに突起部を検出してその検出信号をメイン制御基板63に出力する。この実施形態では、例えば左・中・右位置センサ55L,55M,55Rが上記突起部を検出したときに、それぞれコマ番号20番の図柄が表示窓11の中段に位置するように構成されている。
変更処理開始スイッチ56は、操作ボックス49のキーシリンダ51の内部に設けられており、設定変更キー(図示省略)をキーシリンダ51に挿入して回転することによりオンオフが切り換えられる。
ホッパーモータ57はホッパーユニット43に配設され、その駆動によりメダルを払出口39に向けて払い出すものである。
また、このスロットマシン1では、遊技に関する制御を行うメインCPU61が実装されたメイン制御基板63と、遊技に関連する演出の制御を行うサブCPU71が実装されたサブ制御基板73とが別々に設けられている。メイン制御基板63のRAM65はデータを一時的に記憶し、これにより、通常遊技状態および特別遊技状態など、スロットマシン1の遊技状態に応じて設定された規定数まで、投入センサ53により検出されたメダルの数を記憶するベット枚数カウンタ651や、クレジットメダルの枚数を記憶するクレジット枚数カウンタ652、後述する位相カウンタ653、後述する順番カウンタ654、後述する回転割込み回数カウンタ655、減速停止割込み回数カウンタ656が構成されている。また、ROM67は予め設定されたデータ(抽選テーブル671、停止テーブル672、励磁データテーブル673など)を含む遊技機用プログラム(スロットマシン1用のプログラム)を記憶する。
また、メインCPU61は、スロットマシン1の遊技状態を示すデータ、エラー状態などのスロットマシン1の状態を示すデータ、後述する設定制御手段102により設定される設定値に関するデータ、投入センサ53によりメダルが検出されたり、ベットスイッチ15および最大ベットスイッチ17が操作されることにより生成され、メダルが投入されたことを示すデータ、ベット枚数カウンタ651に記憶されたメダルのベット枚数を示すデータ、後述する抽選手段104の抽選結果に関するデータ、払出センサ54によりメダルが検出されたり、クレジット枚数カウンタ652が加算されることにより生成され、メダルが払い出されたことを示すデータ、などの種々のデータをコマンド形式でサブ制御基板73(サブCPU71)に送信する。
また、サブ制御基板73のメモリ75は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、演出用の各種プログラムを記憶するROM部とを備えている。また、サブCPU71は、メインCPU61から送信される遊技機に関する各種のデータ(スロットマシン1の遊技状態、メダルが投入されたか、抽選手段104の抽選により複数の役のいずれかに当選したか、メダルが払い出されたか、などに関するデータ)に基づいてメモリ75に格納されたプログラムを実行することで、主に遊技に関連する演出の制御を行う。次に、メイン制御基板63について詳細に説明する。
(メイン制御基板)
図4に示すように、メイン制御基板63は、ROM67に格納されたプログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアにより実現される種々の機能を備えている。
(1)通常遊技制御手段100
通常遊技制御手段100は、一般的な遊技である通常遊技を制御するものである。以下、通常遊技状態における遊技について説明する。なお、この実施形態では、通常遊技状態において、最大3枚のメダルにより遊技が行われるように構成されており、ベット枚数カウンタ651は、投入メダルの数を3枚まで記憶する。
投入センサ53、ベットスイッチ15または最大ベットスイッチ17によりメダルの投入を検出すると、投入枚数に応じた本数の入賞ラインが有効になる。例えば、有効となる最大の入賞ライン数を5ラインとした場合、メダルの投入枚数が1枚の場合には、中央の水平な入賞ライン(センターライン)が有効となり、メダルの投入枚数が2枚の場合には、前記センターラインに、上段の水平なラインと下段の水平なラインを加えた3本の入賞ラインが有効となり、メダルの投入枚数が3枚の場合には、前記3本の入賞ラインに、右上がりに傾斜したラインと右下がりに傾斜したラインを加えた5本のラインが有効となる。そして、規定枚数のメダルの投入を条件にスタートスイッチ19が操作されたことを検出すると、抽選手段104により予め設定された複数の役のいずれかに当選したかあるいはハズレかの抽選が行われる。また、左・中・右リール13L,13M,13Rの全ての回転を開始させ、表示窓11に表示される各リール13L,13M,13Rの図柄を各リール13L,13M,13Rの回転角に合わせて判別することを開始する。
その後、すべてのストップスイッチ21L,21M,21Rの操作が有効になり、左ストップスイッチ21Lが操作されたことを検出すると左リール13Lを停止させ、中ストップスイッチ21Mが操作されたことを検出すると中リール13Mを停止させ、右ストップスイッチ21Rが操作されたことを検出すると右リール13Rを停止させる。このように、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作により、各ストップスイッチ21L,21M,21Rに対応する左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止する。
そして、3個すべての左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rを操作し終えると、3個すべての左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止する。このとき、所定の図柄が、有効となった入賞ライン上の所定の位置に停止すると、入賞となる。そして、抽選手段104の抽選による当選役の入賞態様に応じた枚数のメダルが、クレジットされるか、または払出口39から払い出される。また、メダルの払い出しに代えて、あるいはメダルの払い出しとともに、遊技者に対して所定の利益が付与されることもある。
また、当選役としては、例えば、第1特別役(ビッグボーナス(BB))、第2特別役(ミドルボーナス(MB))、第3特別役(スモールボーナス(SB))、第1小役、第2小役、第1特定小役、第2特定小役、再遊技役といった複数の役が予め設定されている。そして、抽選手段104の抽選結果には、第1特別役当選と、第2特別役当選と、第3特別役当選と、第1小役当選と、第2小役当選と、第1特定小役当選と、第2特定小役当選と、再遊技役当選(Replay当選)と、ハズレとがある。
また、入賞には、第1特別遊技(ビッグボーナス(BB)ゲーム)への移行に係る第1特別役入賞と、第2特別遊技(ミドルボーナス(MB)ゲーム)への移行に係る第2特別役入賞と、所定の第3特別遊技(スモールボーナス(SB)ゲーム)への移行に係る第3特別役入賞と、所定枚数(例えば10枚)のメダルの払い出しに係る第1小役入賞と、所定枚数(例えば第1小役入賞とは異なる6枚)のメダルの払い出しに係る第2小役入賞と、所定枚数(例えば1枚)のメダルの払い出しに係る第1特定小役入賞および第2特定小役入賞と、再遊技(Replay)の実行に係る再遊技役入賞(Replay入賞)とがある。
なお、第1ないし第3特別遊技とは、例えば小役および特定小役の当選確率を通常遊技状態に比べて高く設定するなど、遊技メダルの払い出しを受けやすい遊技である。したがって、第1ないし第3特別遊技は、通常遊技に比べて遊技者に有利な遊技であり、遊技者がより多くのメダルを獲得し得る遊技である。
また、この実施形態では、第1ないし第3特別遊技の各々は、各特別遊技におけるメダル払出枚数が、互いに異なる所定の上限枚数を超えたときに、各特別遊技(ボーナスゲーム)を終了して通常遊技へ移行するよう設けられている。例えば、第1特別遊技での上限枚数は第1払出上限枚数(300枚)と設定され、第2特別遊技での上限枚数は第2払出上限枚数(200枚)と設定され、第3特別遊技での上限枚数は第3払出上限枚数(100枚)と設定される。また、この実施形態では、各特別遊技における各払出上限枚数は全ての設定値で共通の値に設定されている。
そして、例えば、「赤7」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第1特別役入賞となって、第1特別遊技が実行され、「白7」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第2特別役入賞となって、第2特別遊技が実行され、「BAR」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第3特別入賞となって、第3特別遊技が実行される。すなわち、第1特別役入賞となる図柄の組合せ(第1特別役の入賞態様)は「赤7−赤7−赤7」であり、第2特別役入賞となる図柄の組合せ(第2特別役の入賞態様)は「白7−白7−白7」であり、第3特別役入賞となる図柄の組合せ(第3特別役の入賞態様)は「BAR−BAR−BAR」である。
なお、この実施形態では、第1ないし第3特別役入賞によるメダル払出はなく(第1ないし第3特別役の規定払出枚数は0)、各特別役に係る各入賞態様が成立した遊技の後に各ボーナスゲームへ移行するように構成されているが、各特別役の規定払出枚数に所定枚数(例えば10枚)を設定し、メダルを払出した後に各ボーナスゲームへ移行するようにしてもよい。
また、例えば、「オレンジ」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第1小役入賞となり、10枚のメダルが払い出される。また、例えば、「ベル」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第2小役入賞となり、6枚のメダルが払い出される。また、例えば、左リール13Lの回転を停止させたときに「桃チェリー」の図柄が有効な入賞ライン上に停止すると、中・右リール13M,13Rに表示されている図柄にかかわらず、第1特定小役入賞となり、1枚(中段に停止したとき)または2枚(上段または下段に停止したとき)のメダルが払い出される。また、例えば、左リール13Lの回転を停止させたときに「紫チェリー」の図柄が有効な入賞ライン上に停止すると、中・右リール13M,13Rに表示されている図柄にかかわらず、第2特定小役入賞となり、1枚(中段に停止したとき)または2枚(上段または下段に停止したとき)のメダルが払い出される。また、例えば、「Replay」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、Replay入賞となり、新たなメダルを投入することなく、前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行うことができる。
抽選結果が第1特別役当選となると、第1特別役当選に基づいた図柄の停止制御が行われるが、このとき、第1特別役の入賞態様(「赤7−赤7−赤7」)が引き当てられないと、この第1特別役当選は、第1特別役の入賞態様が引き当てられるまで持越されることとなっている。また、第2特別役当選および第3特別役当選についても、第1特別役当選と同様である。また、第1小役当選は、抽選結果が第1小役当選となった遊技で第1小役入賞図柄配列を引き当てられないと、次回の遊技には持ち越されないこととなっている。第2小役当選、第1特定小役当選、第2特定小役当選およびReplay当選についても、第1小役当選と同様である。
(2)特別遊技制御手段101
特別遊技制御手段101は、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技である特別遊技(ボーナスゲーム)を制御するものである。この実施形態では、特別遊技制御手段101は、特別遊技として、第1から第3特別遊技を行うように構成されている。以下、第1特別遊技を中心に説明する。
抽選手段104の抽選結果が第1特別役当選となると、第1特別役当選に基づいた図柄の停止制御が行われる。このとき、「赤7」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第1特別役入賞となる。そして、第1特別役入賞となった場合に、第1特別遊技へ移行する。なお、この実施形態では、特別役当選と再遊技役当選と小役当選(特別小役当選を含む)との間には、各リール13L,13M,13Rの図柄の停止制御における優先順序が設定されており、再遊技役当選、小役当選、特別役当選の順に優先的に図柄の停止制御を行うように設定されている。例えば、第1特別役当選を持越した状態で再遊技役当選となると、再遊技役に対応する図柄(Replay図柄)を優先して有効ライン上に停止する停止制御が行われて再遊技役入賞となる。
第1特別遊技は、複数回の遊技からなる所定の特定遊技終了条件(レギュラーボーナス(RB)ゲーム終了条件)が設定された所定の特定遊技(レギュラーボーナス(RB)ゲーム)を、繰返し実行することで構成される。詳しくは、第1特別遊技を開始する場合には、まず、第1回目の特定遊技(複数回の遊技)を実行し、この特定遊技の実行中に特定遊技終了条件が成立すると、当該特定遊技を終了させる。この第1回目の特定遊技の終了に続いて、第2回目の特定遊技(複数回の遊技)を特定遊技終了条件が成立するまで実行する。同様に、第3回目以降の特定遊技も各特定遊技終了条件が成立するまで実行する。このように、特定遊技を繰返し実行することで、第1特別遊技が構成される。
ただし、この実施形態では、第1特別遊技において特定遊技が繰り返し実行されているときに、第1特別遊技中に払い出されたメダルの払出枚数が第1払出上限枚数(300枚)を超えた場合には、特定遊技終了条件とは無関係に、第1特別遊技を終了(特定遊技の終了と同意)する。
なお、この実施形態における特別遊技制御手段101は、各特定遊技の開始前に、まず第1払出上限枚数を超えているか否かを判定し、第1払出上限枚数を超えていれば、第1特別遊技(特定遊技の開始)を終了し、第1払出上限枚数を超えていなければ、特定遊技終了条件が成立しているか否かを判定し、この判定結果に基づいて、特定遊技を実行する。
また、第2特別遊技および第3特別遊技は、第1特別遊技と同様に、所定の特定遊技を繰り返し実行するように構成されている。ただし、この実施形態では、特別遊技の終了条件であるメダル払出枚数が各特別遊技でそれぞれ異なっており、第2特別遊技における払出上限枚数は200枚に、第3特別遊技における払出上限枚数は100枚に設定されている。
なお、特定遊技では、通常遊技と異なり、最大1枚のメダルを投入することが可能であり、1本の有効な入賞ラインが設定されて遊技が行われる。そして、予め設定された役に当選したかあるいはハズレかの抽選が抽選手段104により毎回行われる。また、3個すべての左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止した際に、当選した役に対応して予め定められた所定の図柄が所定の位置に停止しているか否かによって、入賞か否かの判定が入賞判定手段108により行われる。
また、特定遊技の終了条件として、特定遊技の実行回数が12回に達するか、および、特定遊技での入賞回数が8回に達するか、の2つの終了条件が設定されている。そして、2つの終了条件のうち、少なくともいずれか一方の終了条件が成立すれば、特定遊技を終了する。
ただし、この実施形態では、第1ないし第3特別遊技における各特定遊技は、全く同一の遊技ではなく、規定投入枚数が異なっており、有効な最大入賞ライン数を異ならせている。具体的には、第2特別遊技においては最大2枚のメダルを投入することが可能であり、第3特別遊技においては最大3枚のメダルを投入することが可能である。
また、この実施形態では、第1特別遊技中における特定遊技では、通常遊技における抽選手段104の抽選時の当選確率を規定する通常遊技用抽選テーブルから、第1特別遊技における抽選手段104の抽選時の当選確率(通常遊技の場合よりも高確率)を規定する第1特別遊技用抽選テーブルへ切り換わることで、通常遊技中よりも、小役および特別小役の当選確率が高くなるように設定されている。同様に、第2特別遊技中における特定遊技では、第2特別遊技用抽選テーブルに切り換わり、第3特別遊技中における特定遊技では、第3特別遊技用抽選テーブルに切り換るように設定されている。この結果、第1ないし第3特別遊技(ボーナスゲーム)は、通常遊技に比べて、遊技者に有利な遊技となる。
(3)ROM67
ROM67は、異なる抽選確率が設定された複数の抽選テーブル671と、リール13L,13M,13Rを停止制御するための複数の停止テーブル672と、励磁データテーブル673とを格納する。
抽選テーブル671は、予め定められた複数の役のいずれかへの当選かあるいはハズレかの抽選を行うためのものであって、後述する乱数発生手段131が発生させる全範囲の乱数について、複数の役のいずれかに当選か否かがあらかじめ所定の割合(抽選確率)で定められている。すなわち、この抽選テーブル671は、乱数発生手段131が発生させる全範囲の乱数について、特別役当選にするか、小役当選にするか、特定小役当選にするか、Replay当選にするか、あるいはハズレにするかを、あらかじめ所定の割合で定めている。
また、抽選テーブル671として、抽選におけるメダル数増加の期待値が異なる複数種類の抽選テーブルが設けられており、この実施形態では、期待値が最も低い設定1から期待値が最も高い設定6までの6種類の抽選テーブルが設定値に対応付けて設けられている。また、これらの複数種類の抽選テーブルのそれぞれには、通常遊技用や特別遊技用の抽選テーブルが設けられている。また、通常遊技用では、メダル投入数(ベット枚数)ごとに出玉期待値が異なるように抽選テーブルが設けられている。
停止テーブル672は、抽選手段104の抽選結果それぞれに対応して複数のテーブルが設定されている。この停止テーブル672は、各リール13L,13M,13Rの停止位置を決定するためのものであって、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置に応じて、リール13L,13M,13Rの滑りコマ数をあらかじめ定めたものである。停止テーブル672は、例えば、すべてのリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を一括して定めた全リール用停止テーブルからなる。なお、停止テーブル672は、すべてのリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を一括して定めた全リール用停止テーブルに限られず、例えば、左リール13Lのみの滑りコマ数を定めたもの(左リール用停止テーブル)と、中・右リール13M,13Rの滑りコマ数を定めたもの(中・右リール用停止テーブル)とを備えるようにしてもよい。また、停止テーブル672は、例えば左リール13Lが1番目に停止(第1停止)されたときと、2番目に停止(第2停止)されたときと、3番目に停止(第3停止)されたときとで滑りコマ数(テーブルデータ)を異なるようにするなど、各リール13L,13M,13Rの停止操作順序に対応して定めてもよい。
なお、励磁データテーブル673については後で詳細に説明する。
(4)設定制御手段102
設定制御手段102は、設定値(設定1〜設定6)を設定するものである。設定制御手段102は、電源投入時に変更処理開始スイッチ56のオンオフ状態を判定し、変更処理開始スイッチ56がオンの状態で電源が投入されると所定の設定変更処理を開始する。
この実施形態では、通常遊技の抽選における当選確率は複数種類の設定値(この実施形態では6種類)により区別される複数段階に設定されており、複数段階の設定値のそれぞれに、各段階の抽選確率がそれぞれ設定された抽選テーブル671が対応付けられている。そして、上記設定変更処理が開始されると、スロットマシン1を設置するパチンコホールの管理者が、この設定値を変更することが可能になる。
この手順は例えば以下のようにして行われる。すなわち、管理者は、前面扉5を開放して、電源スイッチ50がオフの状態で設定変更キー(図示省略)を操作ボックス49のキーシリンダ51に挿入して回転し、変更処理開始スイッチ56をオンにする。この状態で、電源スイッチ50をオンにすることで、設定変更処理が開始される。
そして、管理者による設定変更ボタン52の操作ごとに当選確率の設定値が設定1〜設定6にサイクリックに切り換えられる。この設定値は、例えば7セグメント式の設定値表示用LEDにより1〜6を表示することで報知される。設定変更ボタン52の操作により当選確率の設定値が所望の値になった(設定値表示用LEDの表示値が所望の値になった)ときに、スタートスイッチ19を操作すると設定値が確定する。そして、キーシリンダ51に挿入されている設定変更キーを回転して変更処理開始スイッチ56をオフにすると設定変更処理が終了する。その後、メダル投入口25からメダルが投入されるとゲームが開始される。
(5)テーブル選択手段103
テーブル選択手段103は、メイン制御基板63における通常遊技制御手段100および特別遊技制御手段101により制御される遊技の種類(通常遊技、特別遊技、特定遊技など)、設定制御手段102により設定される設定値(設定1から設定6)、および遊技者により投入されるメダル投入数(ベット枚数)に基づき、複数の抽選テーブル671から1つの抽選テーブルを選択抽選テーブルとして選択するものである。
(6)抽選手段104
抽選手段104は乱数抽選を行うもので、図4に示すように、乱数発生手段131、乱数抽出手段132および抽選判定手段133を備えている。乱数発生手段131は、抽選用の乱数を、所定の範囲内(この実施形態では例えば、10進数で0〜16383)で発生させるものである。この乱数発生手段131は、例えば、発振回路と、この発振回路が発生させたクロック信号をカウントするカウンタ回路とによって構成することができる(いわゆるハード乱数)。
なお、この乱数発生手段131は、例えば、平均採中法で乱数を発生させる手段や、あるいは素数の加算によって乱数を発生させる手段によって構成することもできる。これらの手段は、例えば、メインCPU61に所定のプログラムを実行させることによって構成することができる(いわゆるソフト乱数)。また、ハード乱数とソフト乱数の双方を備え、それらの結果に基づき乱数をソフト的に生成するようにしてもよい。
乱数抽出手段132は、乱数発生手段131が発生させた乱数を抽出するもので、乱数発生手段131が発生させた乱数を所定の条件(この実施形態では例えばスタートスイッチ19の操作)で抽出する。なお、乱数発生手段131は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段131が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただ、スタートスイッチ19が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、乱数抽出手段132が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
抽選判定手段133は、乱数抽出手段132が抽出した乱数と、テーブル選択手段103が選択した選択抽選テーブルとを照合して、乱数抽選結果の判定を行うものである。すなわち、この抽選判定手段133は、乱数抽出手段132が抽出した乱数と、複数の抽選テーブル671からテーブル選択手段103により選択された選択抽選テーブルとを照合して、乱数抽選の結果が、第1特別役当選か、第2特別役当選か、第3特別役当選か、第1小役当選か、第2小役当選か、第1特定小役当選か、第2特定小役当選か、再遊技役(Replay)当選か、あるいはハズレかを判定する。
(7)検出手段105
検出手段105は、左・中・右位置センサ55L,55M,55Rの検出信号と、左・中・右リール13L,13M,13Rを駆動する各リールモータ14L,14M,14Rへの供給パルス数とに基づき、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するものである。すなわち、この検出手段105は、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転中および回転停止時に、所定の基準位置(この実施形態では例えば、表示窓11の中段)に位置する図柄に対応するコマ番号をそれぞれ検出する。
(8)リール回転制御手段106
リール回転制御手段106は、位相カウンタ653の値と、順番カウンタ654の値と、回転割込み回数カウンタ655の値、ROM67に格納された励磁データテーブル673(図7の励磁データテーブル)に基づいて、励磁データを各リールモータ14L,14M,14Rを構成するステッピングモータの駆動回路に設定するものであって、各駆動回路は設定された励磁データに基づいてステッピングモータの各励磁相を励磁して各リールモータ14L,14M,14Rを駆動することにより、各リール13L,13M,13Rを所定の回転態様で回転させる。リール回転制御手段106によるステッピングモータの各励磁相の励磁制御については後で詳細に説明する。
(9)リール停止制御手段107
リール停止制御手段107は、抽選手段104の抽選結果に基づき、停止テーブル672、減速停止割込み回数カウンタ656の値、励磁データテーブル673などを用いてリール13L,13M,13Rの停止制御を行うものである。
まず、リール停止制御手段107は、抽選手段104の抽選結果に基づいて、複数の停止テーブル672の中から一の停止テーブル672を選択する。次に、この選択した一の停止テーブル672と、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときの検出手段105により検出されたリール13L,13M,13Rの回転位置とから、リール13L,13M,13Rの滑りコマ数を決定する。そして、リール停止制御手段107は、決定した滑りコマ数と、励磁データテーブル673(図8、図9の励磁データテーブル)などに基づいて、励磁データを各リールモータ14L,14M,14Rを構成するステッピングモータの駆動回路に設定し、各駆動回路は設定された励磁データに基づいてステッピングモータの各励磁相を励磁して各リールモータ14L,14M,14Rを駆動することにより、各リール13L,13M、13Rを所定の減速停止態様で減速停止させる。なお、リール停止制御手段107によるステッピングモータの各励磁相の励磁制御については後で詳細に説明する。
ここで、滑りコマ数が0と決定されれば、直ちにリール13L,13M,13Rの回転を停止させる。すなわち、滑りコマ数が0と決定されると、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときに表示窓11の上段に表示されていた図柄は、そのまま表示窓11の上段に停止表示される。また、滑りコマ数が1と決定されれば、1コマ分だけリール13L,13M,13Rを回転させて停止させる。すなわち、滑りコマ数が1と決定されると、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときに表示窓11の上段に表示されていた図柄は、リール13L,13M,13Rの回転方向に1コマずれて、表示窓11の中段に停止表示される。
また、この実施形態のリール停止制御手段107は、抽選手段104の抽選結果が複数の役のいずれかの当選であれば、この抽選結果に基づいて選択された停止テーブル672と、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置とから、当選した役に入賞するようにリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を決定して、リール13L,13M,13Rの停止制御を行う。また、この実施形態のリール停止制御手段107は、抽選手段104による抽選結果がハズレであれば、この抽選結果に基づいて選択された停止テーブル672と、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置とから、複数の役のいずれにも入賞しないようにリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を決定して、リール13L,13M,13Rの停止制御を行う。
ところで、滑りコマ数には上限が設けられており、リール13L,13M,13Rがそれぞれ所定の回転位置にあるタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されなければ、リール停止制御手段107は、たとえ抽選手段104による抽選結果が複数の役のいずれかへの当選であっても、表示窓11に表示される図柄が当選役に対応した入賞態様で停止表示されるようにリール13L,13M,13Rを停止制御することができない。したがって、この実施形態では、抽選手段104の抽選結果が複数の役のうち、対応する図柄が「赤7」、「白7」、「BAR」である特別役への当選、対応する図柄が「桃チェリー」である第1特定小役への当選、対応する図柄が「紫チェリー」である第2特定小役への当選である場合には、リール13L,13M,13Rがそれぞれ所定の回転位置にあるタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されなければ、リール停止制御手段107は、これらの当選役に入賞するようにリール13L,13M,13Rを停止制御することができない。
換言すれば、リール停止制御手段107は、抽選手段104の抽選結果が複数の役のうち、特別役への当選、第1特定小役への当選、第2特定小役への当選である場合、リール13L,13M,13Rがそれぞれ所定の回転位置にあるタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されるという、これらの当選役に対応して予め定められた特定の操作がストップスイッチ21L,21M,21Rに対して行われたことを条件にして、表示窓11に表示される図柄が当選役それぞれに対応した入賞態様で停止表示されるようにリール13L,13M,13Rを停止制御する。
また、この実施形態では、「桃チェリー」および「紫チェリー」の図柄が、互いに7個以上の図柄を挟んで離れて(すなわち、所謂リール引込み制御が可能な範囲よりも離して)、左リール13Lの回転軸を挟んで対向するように、左リール13Lの周面に配置されることで、「桃チェリー」と「紫チェリー」とを同時に表示窓11に停止表示できないように構成されている。したがって、遊技者は、ストップスイッチ21Lを操作することにより、対応図柄が「桃チェリー」である第1特定小役か、対応図柄が「紫チェリー」である第2特定小役のいずれか一方の入賞しか狙えないようになっている。
すなわち、遊技者は、第1特定小役へ入賞するために所定のタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rを操作するという、第1特定小役へ入賞するための特定操作か、第2特定小役へ入賞するために所定のタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rを操作するという、第2特定小役へ入賞するための特定操作の、いずれか一方の特定操作しか行えないように構成されている。したがって、常に第1特定小役へ入賞するための特定操作が遊技者により行われれば、抽選手段104の抽選結果が第2特定小役への当選であっても、当選した第2特定小役への入賞を逃す結果となる。また、常に第2特定小役へ入賞するための特定操作が遊技者により行われれば、抽選手段104の抽選結果が第1特定小役への当選であっても、当選した第1特定小役への入賞を逃す結果となる。
(10)入賞判定手段108
入賞判定手段108は、検出手段105により所定の図柄が所定の位置に停止したことが検出されると、すなわち、抽選手段104の抽選結果が複数の役のいずれかへの当選であったときに、リール停止制御手段107により、当該当選した役に対応して予め定められた入賞態様で図柄が停止表示されたことが検出されると、当該当選した役に入賞したと判定するものである。
具体的には、入賞判定手段108は、「赤7」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと第1特別役入賞と判定し、「白7」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと第2特別役入賞と判定し、「BAR」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと第3特別役入賞と判定する。また、入賞判定手段108は、「オレンジ」または「ベル」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと小役入賞と判定する。また、左リール13Lの「桃チェリー」または「紫チェリー」および中・右リール13M,13Rのいずれかの図柄が入賞ライン上で停止すると、それぞれ特定小役入賞と判定する。また、入賞判定手段108は、「Replay」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと再遊技役入賞と判定する。
(11)払出制御手段109
払出制御手段109は、入賞判定手段108により、複数の役のいずれかに入賞したと判定されたときに、メダル払出のある入賞であれば、クレジットメダルの貯留枚数が上限値(この実施形態では例えば50枚)に達した後は、ホッパーユニット43を動作させて、入賞した役に対応した払出数だけメダルを払い出すものである。また、払出制御手段109は、クレジットメダルの貯留枚数が上限値に達するまでは、メダル払出として、ホッパーユニット43の動作に代えて上記払出数だけクレジットメダル(クレジット枚数カウンタ652の値)を増加させるものである。
(12)メダル制御手段110
メダル制御手段110は、メダルセレクタ48の動作を制御することにより、メダル受入可と受入不可とを切換えるものである。また、メダル制御手段110は、メダルセレクタ48がメダル受入可のときに、投入センサ53からメダル検出信号が出力されれば、ベット枚数カウンタ651またはクレジット枚数カウンタ652を更新する。
具体的には、メダル制御手段110は、ベット枚数カウンタ651の値が0の状態で、投入センサ53からメダル検出信号が出力されると、ベット枚数カウンタ651に1加算する。その後、1遊技あたりのメダルの最大投入枚数に達するまで、投入センサ53からメダル検出信号が出力される度に、ベット枚数カウンタ651に1加算する。また、通常遊技制御手段100または特別遊技制御手段101は、ベット枚数カウンタ651を参照することにより、メダルの投入枚数に応じて入賞ラインを有効化する。
また、メダル制御手段110は、ベット枚数カウンタ651の値が最大投入枚数の状態で投入センサ53からメダル投入信号が出力されると、クレジット枚数カウンタ652に1加算する。また、メダル制御手段110は、クレジット枚数カウンタ652の値が最大貯留枚数(本実施例では50枚)に達すると、メダルセレクタ48をメダル受入不可の状態に切換える。
また、メダル制御手段110は、精算スイッチ23が操作されると、ベット枚数カウンタ651およびクレジット枚数カウンタ652を“0”に初期化する。また、このとき、通常遊技制御手段100または特別遊技制御手段101は、払出制御手段109を制御して、ベット枚数カウンタ651およびクレジット枚数カウンタ652に記憶されていたメダル枚数と同数のメダルを払い出す。
また、メダル制御手段110は、ベットスイッチ15が操作されたときに、クレジット枚数カウンタ652の値が1以上であれば、クレジット枚数カウンタ652の値を1減算して、ベット枚数カウンタ651の値に1加算する。また、通常遊技制御手段100または特別遊技制御手段101は、ベット枚数カウンタ651の値が、1遊技あたりの最大投入枚数に達した場合には、以降のベットスイッチ15の操作を無効化する。
また、メダル制御手段110は、最大ベットスイッチ17が操作されたときに、ベット枚数カウンタ651の値が、1遊技あたりの最大投入枚数に達するように、クレジット枚数カウンタ652の値を減算し、ベット枚数カウンタ651の値を加算する。また、通常遊技制御手段100または特別遊技制御手段101は、ベット枚数カウンタ651の値が、1遊技あたりの最大投入枚数に達すると、以降の最大ベットスイッチ17の操作を無効化する。
また、メダル制御手段110は、1遊技(ゲーム)が終了したときに、ベット枚数カウンタ651の値を“0”に設定する。このとき、再遊技役に入賞していればベット枚数カウンタ651の値が“0”に設定される前の値になるようにベット枚数カウンタ651に対して加算処理を行う。また、メダル制御手段110は、1遊技が終了したときに、ベットスイッチ15および最大ベットスイッチ17を有効化する。
(13)サブ制御コマンド送信手段111
サブ制御コマンド送信手段111は、メイン制御基板63からサブ制御基板73へ、種々のデータを含む通信コマンドを一方通行で送信するものである。すなわち、サブ制御コマンド送信手段111は、通常遊技状態および特別遊技状態などの遊技状態、抽選手段104の抽選結果、入賞判定手段108による入賞状態、リール13L,13M,13Rの回転・停止状態、払出制御手段109によるメダルの払出状態、前面扉5の開放または閉塞の状態、スロットマシン1のエラー状態など、スロットマシン1の状態を表すデータをサブ制御基板73へ送信する。
また、サブ制御コマンド送信手段111は、投入センサ53により投入メダルが検出されたとき、ベットスイッチ15が操作されたとき、最大ベットスイッチ17が操作されたとき、再遊技役の入賞による再遊技に係る遊技を開始するとき(例えば、投入枚数(自動投入)を報知するランプを点灯させるとき)、ベット枚数カウンタ651に格納されるベット枚数分のメダル投入が行われたことを表すデータをサブ制御基板73に送信する。また、サブ制御コマンド送信手段111は、払出制御手段109により払い出されるメダル数を表すデータをサブ制御基板73に送信する。
また、サブ制御コマンド送信手段111は、スタートスイッチ19およびストップスイッチ21L,21M,21Rなどの各種スイッチが遊技者により操作されたことを示すデータをサブ制御基板73に送信する。
(サブ制御基板)
サブ制御基板73は、メイン制御基板63から送信された通信コマンドを受信し、メイン制御基板63の動作や状態に応じた演出を行うものである。図4に示すように、サブ制御基板73は、メモリ75に格納されたプログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアにより実現される種々の機能を備えている。
(1)サブ制御コマンド受信手段200
サブ制御コマンド受信手段200は、メイン制御基板63のサブ制御コマンド送信手段111により送信された種々のデータを含む通信コマンドを受信するものである。サブ制御コマンド受信手段200は、メイン制御基板63から送信される通信コマンドを受信し、通信コマンドを受信すれば、通信コマンドの種類に応じてサブ制御基板73が備える各機能に通知を行う。
そして、サブ制御コマンド受信手段200により受信された通信コマンドに応じて、遊技の進行や抽選手段104の抽選結果などに対応して予め設定された演出パターンに基づいて液晶表示器27に動画を表示させたり、スピーカ31L,31Rから音楽を流させたり、上部ランプ部33や下部ランプ部37L,37Rの光源を一斉にあるいは個別に点滅させたりするなどの演出が実行される。
また、サブ制御コマンド受信手段200により受信されたベット枚数を通知するコマンドが含むベット枚数カウンタ651に記憶された投入メダルの数を表すデータに基づいて、投入メダルの数に応じた演出が行われる。具体的には、サブ制御コマンド受信手段200によりベット枚数を通知するコマンドが受信されたときに、この通知コマンドが含むパラメータを参照することにより、ベット数に応じて、ベット数が0〜2枚(パラメータが1または2)のときには、“まだベットする事ができる”旨の演出が行われ、ベット数が3枚(パラメータが3)のときには、この実施形態における1遊技の最大賭け数(投入数)に達しているので、“スタートスイッチを操作すべき”旨の演出が行われる。
(リールモータ)
図5はリールモータ14L,14M,14Rを示す図であり、(a)は断面図、(b)は回転子14aを示す図、(c)励磁相φA〜φDを示す模式図である。図6はメイン制御基板63とリールモータ14との接続状態を示す図である。
図5に示すように、この実施形態の各リールモータ14L,14M,14Rは、それぞれハイブリッド型のステッピングモータにより構成されている。図5(a)に示すように、各リールモータ14L,14M,14Rは、回転子14aと、45°の間隔で配置された8つの磁極を有する固定子14bとを備えている。また、図5(b)に示すように、回転子14aは、回転軸14a1と、外周に多数の歯が設けられた鉄心14a2と、回転軸と同方向に磁化された永久磁石14a3とを備え、2個の鉄心14a2は外周に設けられた歯のピッチが1/2ずれるように配置されており、永久磁石14a3を挟んで、一方がN極に、他方がS極に磁化されている。
また、図5(a)及び図5(c)に示すように、固定子14bの各磁極にコイル14cが巻回されて第A相(第1相)〜第D相(第4相)の4相の励磁相φA〜φDが構成されている。そして、各リールモータ14L,14M,14Rは、第A相〜第D相の励磁相φA〜φDが、所謂、1相励磁方式、1−2相励磁方式または2相励磁方式などで励磁されたり、所定の順序で励磁されたりするなど、予め定められた励磁パターンで励磁されて回転子14aが回転することにより回転子14aに連結されたリール13L,13M,13Rを回転駆動する。また、図6に示すように、メイン制御基板63と各リールモータ14L,14M,14Rの第A相〜第D相とが接続されており、これにより、各リールモータ14L,14M,14Rの各励磁相φA〜φDはリール回転制御手段106およびリール停止制御手段107それぞれにより任意に励磁される。なお、図5はリールモータ14L,14M,14Rを説明するための模式図であり、固定子14bやコイル14cの数は限定されるものではない。
(位相カウンタ)
位相カウンタ653は、リール回転制御手段106がリールモータ14L,14M,14Rのそれぞれの各励磁相の励磁制御に用いる励磁パターン(図7(a)の励磁番号0〜3の回転用励磁データ)を示すものであり、各リールモータ14L,14M,14Rに対応付けて設けられている。具体的には、位相カウンタ653は、
第0回転用励磁データ…“0”、
第1回転用励磁データ…“1”、
第2回転用励磁データ…“2”、
第3回転用励磁データ…“3”、
として、リール回転制御手段106による励磁制御に用いられる回転用励磁データを格納する。ただし、この実施形態では、図7(a)の励磁番号0の回転用励磁データが第0回転用励磁データに対応し、励磁番号1の回転用励磁データが第1回転用励磁データに対応し、励磁番号2の回転用励磁データが第2回転用励磁データに対応し、励磁番号3の回転用励磁データが第3回転用励磁データに対応する。ただし、第0〜第3回転用励磁データは、図7(a)に示すように1相用励磁データと2相用励磁データとから構成されている。
また、位相カウンタ653に格納される値は、リール回転制御手段106が各リールモータ14L,14M,14Rに与える制御指令に基づいて更新される。なお、位相カウンタ653の値は、リール停止や、電源断等ではクリアされず(位相カウンタ653の値はそのまま)、設定変更でクリアされる(位相カウンタ653の値が“0”になる)。なお、この実施形態では、第0〜第3回転用励磁データが、それぞれ、“0”〜“3”の値として位相カウンタ653に格納されるように構成されているが、各回転用励磁データが、それぞれ、“1”〜“4”の値として位相カウンタ653に格納されるように構成してもよく、要は、励磁制御に用いる回転用励磁データが確実に特定できる態様で回転用励磁データが位相カウンタ653に格納されればよい。なお、この実施形態では、回転子14aの一方向(図5(c)中の矢印方向)への回転を順方向への回転とし、回転子14aの他方向(図5(c)中の矢印と反対方向)への回転を逆方向への回転とする。
(順番カウンタ)
順番カウンタ654は、リール回転制御手段106がリールの回転を開始してから何個目の回転用励磁データを使用中であるかを特定するためのものであり、各リールモータ14L,14M,14Rに対応付けて設けられている。
(回転割込み回数カウンタ、減速停止割込み回数カウンタ)
回転割込み回数カウンタ655は、リール回転制御手段106が一の回転用励磁データを用いた何回目の割込み処理であるかを特定するためのものであり、各リールモータ14L,14M,14Rに対応付けて設けられている。また、減速停止割込み回数カウンタ656は、リール停止制御手段107が一の回転停止用励磁データを用いた何回目の割込み処理であるかを特定するためのものであり、各リールモータ14L,14M,14Rに対応付けて設けられている。
(励磁データテーブル)
励磁データテーブル673は、最上位ビットが第A相(励磁相φA)に対応し、最下位ビットが第D相(励磁相φD)に対応した、各励磁相φA〜φD(第A相〜第D相)の励磁状態を表す4ビットの励磁データを有しており、リール回転制御手段106およびリール停止制御手段107のそれぞれは、ステッピングモータの駆動回路に4ビットの励磁データを設定することによって、4ビットの励磁データに基づく各励磁相φA〜φD(第A相〜第D相)の励磁制御を行う。ただし、この実施形態では、4ビットの励磁データを構成するビットデータに”1”が格納された励磁相が励磁され、ビットデータに”0”が格納された励磁相は励磁されない。次に、この実施形態が備える、リール13L,13M,13Rを駆動するときの励磁データテーブル(以下、「リール駆動用励磁データテーブル」と記載する)、リール13L,13M,13Rを通常停止させるときの励磁データテーブル(以下、「通常停止用励磁データテーブル」と記載する)、リール13L,13M,13Rをバウンド停止させるときの励磁データテーブル(以下、「バウンド停止用励磁データテーブル」と記載する)、リール13L,13M,13Rの通常停止、バウンド停止後等に用いられる励磁データテーブル(以下、「励磁開放用励磁データテーブル」と記載する)についてそれぞれ説明する。
(1)リール駆動用励磁データテーブル
図7はリール駆動用励磁データテーブルの一例を示す図であり、図7(a)に示すように、リール駆動用励磁データテーブルは、位相カウンタ653の値“0”に対応する第0回転用励磁データ(励磁番号0)、位相カウンタ653の値“1”に対応する第1回転用励磁データ(励磁番号1)、位相カウンタ653の値“2”に対応する第2回転用励磁データ(励磁番号2)、位相カウンタ653の値“3”に対応する第3回転用励磁データ(励磁番号3)を有している。第0〜第3回転用励磁データのそれぞれは、1相用励磁データと2相用励磁データとを含む。すなわち、位相カウンタ653の値が“0”の場合、リール回転制御手段106により第0回転用励磁データが選択され、第0回転用励磁データに基づく各リールモータ14L,14M,14Rの各第A相〜第D相(励磁相φA〜φD)の励磁制御が行われる。位相カウンタ653の値が“1”の場合、リール回転制御手段106により第1回転用励磁データが選択され、第1回転用励磁データに基づく各リールモータ14L,14M,14Rの各第A相〜第D相(励磁相φA〜φD)の励磁制御が行われる。位相カウンタ653の値が“2”の場合、リール回転制御手段106により第2回転用励磁データが選択され、第2回転用励磁データに基づく各リールモータ14L,14M,14Rの各第A相〜第D相(励磁相φA〜φD)の励磁制御が行われる。位相カウンタ653の値が“3”の場合、リール回転制御手段106により第3回転用励磁データが選択され、第3回転用励磁データに基づく各リールモータ14L,14M,14Rの各第A相〜第D相(励磁相φA〜φD)の励磁制御が行われる。なお、図7(a)の各回転用励磁データにおいて、値“1”に対応した励磁相は励磁され、値“0”に対応した励磁相は励磁されない。例えば、第0回転用励磁データ(励磁番号0)において、1相用励磁データ(1000)に基づく励磁制御では、第A相(励磁相φA)のみが励磁され、2相用励磁データ(1100)では、第A相、第B相(励磁相φA,φB)のみが励磁される。
リール駆動用励磁データテーブルを用いた第A相〜第D相(励磁相φA〜φB)の励磁制御では、用いられる回転用励磁データは、・・・→位相カウンタ653の値“0”に対応した第0回転用励磁データ(励磁番号0)→位相カウンタ653の値“1”に対応した第1回転用励磁データ(励磁番号1)→位相カウンタ653の値“2”に対応した第2回転用励磁データ(励磁番号2)→位相カウンタ653の値“3”に対応した第3回転用励磁データ(励磁番号3)→位相カウンタ653の値“0”に対応した第0回転用励磁データ(励磁番号0)→位相カウンタ653の値“1”に対応した第1回転用励磁データ(励磁番号1)→・・・のように切り替えられる。なお、第0回転用〜第3回転用励磁データそれぞれにおいて、まず、1相用励磁データに基づく励磁制御が行われ、続いて、2相用励磁データに基づく励磁制御が行われる。
また、この実施形態では、図7(b)に示す励磁継続時間が経過するごとに、リール回転制御手段106により、位相カウンタ653の値が更新され、励磁制御に用いられる回転用励磁データ(第0〜第3回転用励磁データ)が切換えられる。なお、後述するように、この実施形態のリール駆動処理は例えば1.49msごとの割込み処理として実行されるため、励磁継続時間は割込み回数で表されている。なお、メインCPU61は1.49ms毎に割込み処理を実行し、当該割込み処理中に励磁データに基づくリール駆動処理が実行されるため、割込み処理の間隔×割込み回数=励磁継続時間となる。例えば、回転子14aの回転が開始される際に最初に選択された回転用励磁データにより、1.49ms×42回の間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行わる。ただし、励磁継続時間(割込み回数)は対応する順番で用いられる回転用励磁データ全体の励磁継続時間(割込み回数)を表し、励磁内訳のうちの1相励磁は1相用励磁データを用いた励磁継続時間(割込み回数)を表し、励磁内訳のうちの2相励磁は2相用励磁データを用いた励磁継続時間(割込み回数)を表す。後で説明する各処理においても、励磁継続時間は全て割込み回数(繰返し回数)で表されており、その説明は省略する。
なお、リール駆動処理の最初に用いる位相カウンタ653の値をN mod 4(Nは0以上の整数、modは剰余演算子)とすると、加速状態における、
順番“0”では位相カウンタ653の値“N mod 4”に対応する回転用励磁データ、
順番“1”では位相カウンタ653の値“(N+1) mod 4”に対応する回転用励磁データ、
順番“2”では位相カウンタ653の値“(N+2) mod 4”に対応する回転用励磁データ、
順番“3”では位相カウンタ653の値“(N+3) mod 4”に対応する回転用励磁データ、
・
・
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順番“8”では位相カウンタ653の値“(N+8) mod 4”に対応する回転用励磁データ、
順番“9”では位相カウンタ653の値“(N+9) mod 4”に対応する回転用励磁データ、
順番“10”では位相カウンタ653の値“(N+10) mod 4”に対応する回転用励磁データ、
順番“11”では位相カウンタ653の値“(N+11) mod 4”に対応する回転用励磁データ
が励磁制御に用いられ、順番“11”より後の定速状態では、
位相カウンタ653の値“(N+12) mod 4”に対応する回転用励磁データ、
位相カウンタ653の値“(N+13) mod 4”に対応する回転用励磁データ、
位相カウンタ653の値“(N+14) mod 4”に対応する回転用励磁データ、
位相カウンタ653の値“(N+15) mod 4”に対応する回転用励磁データ、
位相カウンタ653の値“(N+16) mod 4”に対応する回転用励磁データ、
位相カウンタ653の値“(N+17) mod 4”に対応する回転用励磁データ、
・
・
・
が励磁制御に用いられる。このように、リール駆動用励磁データテーブルを用いた励磁制御では、第0回転用励磁データ、第1回転用励磁データ、第2回転用励磁データ、第3回転用励磁データが順番に繰り返して用いられる。
リール駆動用励磁データテーブルを用いたリール回転制御手段106によるリール駆動処理の一例を記載する。この一例では、位相カウンタ653の値が“0”に対応する第0回転用励磁データ(励磁番号0)が最初に励磁制御に用いられるとする。位相カウンタ653の値が“0”の場合、第0回転用励磁データ(励磁番号0)が選択され、順番カウンタ654の値“0”に対応する順番0の励磁継続時間(割込み回数42:1相励磁の割込み回数1、2相励磁の割込み回数41)が選択され、割込みの度に回転割込み回数カウンタ655を+1更新する処理を行って、まず、1相用励磁データ(1000)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ、続いて、2相用励磁データ(1100)に基づいて41割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われる(順番0)。
そして、位相カウンタ653の値が“1”に更新され、順番カウンタ654の値が“1”に更新され、回転割込み回数カウンタ655の値が“0”に更新され、位相カウンタ653の値“1”に対応した第1回転用励磁データ(励磁番号1)が選択され、順番カウンタ654の値“1”に対応する順番1の励磁継続時間(割込み回数7:1相励磁の割込み回数1、2相励磁の割込み回数6)が選択され、割込みの度に回転割込み回数カウンタ655を+1更新する処理を行って、まず、1相用励磁データ(0100)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ、続いて、2相用励磁データ(0110)に基づいて6割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われる(順番1)。
そして、位相カウンタ653の値が“2”に更新され、順番カウンタ654の値が“2”に更新され、回転割込み回数カウンタ655の値が“0”に更新され、位相カウンタ653の値“2”に対応した第2回転用励磁データ(励磁番号2)が選択され、順番カウンタ654の値“2”に対応する順番2の励磁継続時間(割込み回数5:1相励磁の割込み回数1、2相励磁の割込み回数4)が選択され、割込みの度に回転割込み回数カウンタ655を+1更新する処理を行って、まず、1相用励磁データ(0010)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ、続いて、2相用励磁データ(0011)に基づいて4割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われる(順番2)。
そして、位相カウンタ653の値が“3”に更新され、順番カウンタ654の値が“3”に更新され、回転割込み回数カウンタ655の値が“0”に更新され、位相カウンタ653の値“3”に対応した第3回転用励磁データ(励磁番号3)が選択され、順番カウンタ654の値“3”に対応する順番3の励磁継続時間(割込み回数4:1相励磁の割込み回数1、2相励磁の割込み回数3)が選択され、割込みの度に割込み回数カウンタ655を+1更新する処理を行って、まず、1相用励磁データ(0001)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ、続いて、2相用励磁データ(1001)に基づいて3割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われる(順番3)。
そして、位相カウンタ653の値が“0”に更新され、順番カウンタ654の値が“4”に更新され、回転割込み回数カウンタ655の値が“0”に更新され、位相カウンタ653の値“0”に対応した第0回転用励磁データ(励磁番号0)が選択され、順番カウンタ654の値“4”に対応する順番4の励磁継続時間(割込み回数4:1相励磁の割込み回数1、2相励磁の割込み回数3)が選択され、割込みの度に回転割込み回数カウンタ655を+1更新する処理を行って、まず、1相用励磁データ(1000)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ、続いて、2相用励磁データ(1100)に基づいて3割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われる(順番4)。
順番5〜10においても図7(b)に示す励磁継続時間に基づいて同様の処理を繰返し、位相カウンタ653の値が“3”に更新され、順番カウンタ654の値が“11”に更新され、回転割込み回数カウンタ655の値が“0”に更新され、位相カウンタ653の値“3”に対応した第3回転用励磁データ(励磁番号3)が選択され、順番カウンタ654の値“11”に対応する順番11の励磁継続時間(割込み回数2:1相励磁の割込み回数1、2相励磁の割込み回数1)が選択され、割込みの度に回転割込み回数カウンタ655を+1更新する処理を行って、まず、1相用励磁データ(0001)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ、続いて、2相用励磁データ(1001)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ(順番11)、各リール13L,13M,13Rの回転速度が一定の速度になる。
順番11より後の定速状態において、位相カウンタ653の値が“0”に更新され、順番カウンタ654の値が“12”に更新され、回転割込み回数カウンタ655の値が“0”に更新され、位相カウンタ653の値“0”に対応した第0回転用励磁データ(励磁番号0)が選択され、順番カウンタ654の値“12”に対応する順番「−」の励磁継続時間(割込み回数2:1相励磁の割込み回数1、2相励磁の割込み回数1)が選択され、割込みの度に回転割込み回数カウンタ655を+1更新する処理を行って、まず、1相用励磁データ(1000)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ、続いて、2相用励磁データ(1100)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われる。
そして、位相カウンタ653の値が“1”に更新され、順番カウンタ654の値が“13”に更新され、回転割込み回数カウンタ655の値が“0”に更新され、位相カウンタ653の値“1”に対応した第1回転用励磁データ(励磁番号1)が選択され、順番カウンタ654の値“13”に対応する順番「−」の励磁継続時間(割込み回数2:1相励磁の割込み回数1、2相励磁割込み回数1)が選択され、割込みの度に回転割込み回数カウンタ655を+1更新する処理を行って、まず、1相用励磁データ(0100)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ、続いて、2相用励磁データ(0110)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われる。
そして、位相カウンタ653の値が“2”に更新され、順番カウンタ654の値が“14”に更新され、回転割込み回数カウンタ655の値が“0”に更新され、位相カウンタ653の値“2”に対応した第2回転用励磁データ(励磁番号2)が選択され、順番カウンタ654の値“14”に対応する順番「−」の励磁継続時間(割込み回数2:1相励磁の割込み回数1、2相励磁の割込み回数1)が選択され、割込みの度に回転割込み回数カウンタ655を+1更新する処理を行って、まず、1相用励磁データ(0010)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ、続いて、2相用励磁データ(0011)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われる。
そして、位相カウンタ653の値が“3”に更新され、順番カウンタ654の値が“15”に更新され、回転割込み回数カウンタ655の値が“0”に更新され、位相カウンタ653の値“3”に対応した第3回転用励磁データ(励磁番号3)が選択され、順番カウンタ654の値“15”に対応する順番「−」の励磁継続時間(割込み回数2:1相励磁の割込み回数1、2相励磁の割込み回数1)が選択され、割込みの度に回転割込み回数カウンタ655を+1更新する処理を行って、まず、1相用励磁データ(0001)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ、続いて、2相用励磁データ(1001)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われる。
そして、位相カウンタ653の値が“0”に更新され、順番カウンタ654の値が“16”に更新され、回転割込み回数カウンタ655の値が“0”に更新され、位相カウンタ653の値“0”に対応した第0回転用励磁データ(励磁番号1)が選択され、順番カウンタ654の値“16”に対応する順番「−」の励磁継続時間(割込み回数2:1相励磁の割込み回数1、2相励磁の割込み回数1)が選択され、割込みの度に回転割込み回数カウンタ655を+1更新する処理を行って、まず、1相用励磁データ(1000)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ、続いて、2相用励磁データ(1100)に基づいて1割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われる。この1相用励磁データおよび2相用励磁データに基づく各励磁相φA〜φDの励磁制御を1割込みずつ行って位相カウンタ653の値を更新することによって第1〜第4回転用励磁データを順番に繰り返して選択する処理が各リール13L,13M,13Rを停止させる処理に移行するまで実行される。
なお、位相カウンタ653の値が“1”、“2”、“3”に対応する第1回転用励磁データ(励磁番号1)、第2回転用励磁データ(励磁番号2)、第3回転用励磁データ(励磁番号3)が最初に励磁制御に用いられる場合も、位相カウンタ653の値が“0”に対応する第0回転用励磁データ(励磁番号0)が最初に励磁制御に用いられる場合と同様である。
(2)通常停止用励磁データテーブル
図8は通常停止用励磁データテーブルの一例を示す図であり、図8(a)に示すように、通常停止用データテーブルは回転停止用励磁データとしての4相用励磁データを有している。なお、図8(a)の4相用励磁データ(1111)において、値“1”に対応した励磁相が励磁され、第A相〜第D相(励磁相φA〜φD)全てが励磁される。
また、この実施形態では、リール停止制御手段107によりリール13L,13M,13Rを通常に停止させる場合(停止制御状態では)、図8(b)に示すように、励磁継続時間(割込み回数140)が選択され、割込みの度に減速停止割込み回数カウンタ656を+1更新する処理を行って、図8(a)の4相用励磁データ(1111)に基づいて140割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われる(順番0)。
(3)バウンド停止用励磁データテーブル
図9はバウンド停止用励磁データテーブルの一例を示す図であり、図9(a)に示すように、バウンド停止用データテーブルは、位相カウンタ653の値“0”に対応する、図7(a)の第0回転用励磁データ(励磁番号0)による励磁制御後に用いられる、第0N回転停止用励磁データ(励磁番号0N)、位相カウンタ653の値“1”に対応する、図7(a)の第1回転用励磁データ(励磁番号1)による励磁制御後に用いられる、第1N回転停止用励磁データ(励磁番号1N)、位相カウンタ653の値“2”に対応する、図7(a)の第2回転用励磁データ(励磁番号2)による励磁制御後に用いられる、第2N回転停止用励磁データ(励磁番号2N)、位相カウンタ653の値“3”に対応する、図7(a)の第3回転用励磁データ(励磁番号3)による励磁制御後に用いられる、第3N回転停止用励磁データ(励磁番号3N)を有している。第0N〜第3N回転停止用励磁データのそれぞれは、3相用励磁データと1相用励磁データとを含む。すなわち、位相カウンタ653の値が“0”の場合、リール停止制御手段107により第0N回転停止用励磁データが選択され、第0N回転停止用励磁データに基づく各リールモータ14L,14M,14Rの各第A相〜第D相(励磁相φA〜φD)の励磁制御が行われる。位相カウンタ653の値が“1”の場合、リール停止制御手段107により第1N回転停止用励磁データが選択され、第1N回転停止用励磁データに基づく各リールモータ14L,14M,14Rの各第A相〜第D相(励磁相φA〜φD)の励磁制御が行われる。位相カウンタ653の値が“2”の場合、リール停止制御手段107により第2N回転停止用励磁データが選択され、第2N回転停止用励磁データに基づく各リールモータ14L,14M,14Rの各第A相〜第D相(励磁相φA〜φD)の励磁制御が行われる。位相カウンタ653の値が“3”の場合、リール停止制御手段107により第3N回転停止用励磁データが選択され、第3N回転停止用励磁データに基づく各リールモータ14L,14M,14Rの各第A相〜第D相(励磁相φA〜φD)の励磁制御が行われる。
また、この実施形態では、リール停止制御手段107によるリール13L,13M,13Rをバウンドを伴って停止させる場合(停止制御状態では)、図9(b)に示すように、励磁継続時間(割込み回数140;3相励磁の割込み回数40、1相励磁の割込み回数100)が選択され、割込みの度に減速停止割込み回数カウンタ656を+1更新する処理を行って、図9(a)の位相カウンタ653の値に対応する回転停止用励磁データにおける3相用励磁データに基づいて40割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われ、続いて、1相用励磁データに基づいて100割込みの間、各励磁相φA〜φDの励磁制御が行われる(順番0)。
(4)励磁開放用励磁データテーブル
図10は励磁開放用励磁データテーブルの一例を示す図であり、図10に示すように、励磁開放用励磁データテーブルは0相用励磁データ(励磁開放)を有している。なお、図10は0相用励磁データ(0000)において、値“0”に対応した励磁相が励磁されず、第A相〜第D相(励磁相φA〜φD)全てが励磁されない。
(励磁制御の一例)
図11は励磁制御の一例を示す図である。
図11の励磁制御の一例では、定速状態において、
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位相カウンタの値を“2”から“3”に更新し、位相カウンタ653の値“3”に対応する第3回転用励磁データ(励磁番号3)の1相用励磁データ(0001)、2相用励磁データ(1001)を順にそれぞれ1割込みの間用いた励磁制御、
位相カウンタの値を“3”から“0”に更新し、位相カウンタ653の値“0”に対応する第0回転用励磁データ(励磁番号0)の1相用励磁データ(1000)、2相用励磁データ(1100)を順にそれぞれ1割込みの間用いた励磁制御、
位相カウンタの値を“0”から“1”に更新し、位相カウンタ653の値“1”に対応する第1回転用励磁データ(励磁番号1)の1相用励磁データ(1000)のみ1割込みの間用いた励磁制御
がリール回転制御手段106によって行われる。
そして、リール13L,13M,13Rを停止させる停止制御状態において、回転停止用励磁データとしての図8の4相用励磁データ(1111)を140割込み間用いた励磁制御がリール停止制御手段107によって行われる。または、位相カウンタ653の値“1”に対応する図9の第1N回転停止用励磁データ(励磁番号1N)の3相用励磁データ(1101)を40割込みの間用いた励磁制御、続いて、1相用励磁データ(1000)を100割込みの間用いた励磁制御がリール停止制御手段107によって行われる。
そして、リール13L,13M,13Rが停止した後、図10の0相用励磁データ(励磁開放)(0000)がリール停止制御手段107により用いられ、リール13L,13M,13Rが停止した状態(停止状態)になる。
そして、図11の一例では、新たな遊技において、所定の条件(例えば、所定の抽選に当選すること;この実施形態では、所定の抽選は、第1から第3特別役それぞれの当選の抽選範囲のうちの予め定められた一部の範囲内及びハズレの抽選範囲の一部の範囲内に乱数抽出手段132により抽出された乱数値が含まれること)を満たさないものとする。
加速状態において、リール回転制御手段106は位相カウンタ653の値を+2更新する処理を行い、これにより位相カウンタ653の値が“1”から“3”に更新される。ただし、位相カウンタ653の値の+2更新では、位相カウンタ653の値は、“0”→“2”、“1”→“3”、“2”→“0”、“3”→“1”となる。なお、この実施形態では、リール13L,13M,13Rの実際の回転停止位置は回転を停止させようとした回転停止位置より慣性により若干進んだ位置になることから、この若干進んだ分を考慮してリール13L,13M,13Rの初期回転時における回転が滑らかになるように、第0〜第3回転用励磁データのうち、リール13L,13M,13Rを停止させるときに用いた回転停止用励磁データの前に用いられた回転用励磁データより2つ先の回転用励磁データを最初に用いることとし、位相カウンタ653の値を+2更新している。
加速状態において、値が+2更新された後の位相カウンタ653の値“3”に対応する第3回転用励磁データ(励磁番号3)の1相用励磁データ(0001)を1割込みの間用い、続いて2相用励磁データ(1001)を41割込みの間用いた励磁制御(図7(b)の順番0)、
位相カウンタの値を“3”から“0”に更新し、位相カウンタ653の値“0”に対応する第0回転用励磁データ(励磁番号0)の1相用励磁データ(1000)を1割込みの間用い、2相用励磁データ(1100)を6割込みの間用いた励磁制御(図7(b)の順番1)、
1相用励磁データ、2相用励磁データを順に決められた割込みの間用いた励磁制御(図7(b)の順番2〜11)
がリール回転制御手段106によって行われる。なお、順番11の励磁制御では位相カウンタ653の値“2”に対応する第2回転用励磁データ(励磁番号2)が用いられている。
リール13L,13M,13Rの回転速度が一定(定速)になった定速状態において、
位相カウンタの値を“2”から“3”に更新し、位相カウンタ653の値“3”に対応する第3回転用励磁データ(励磁番号3)の1相用励磁データ(0001)、2相用励磁データ(1001)を順にそれぞれ1割込みの間用いた励磁制御、
位相カウンタの値を“3”から“0”に更新し、位相カウンタ653の値“0”に対応する第0回転用励磁データ(励磁番号0)の1相用励磁データ(1000)、2相用励磁データ(1100)を順にそれぞれ1割込みの間用いた励磁制御、
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がリール回転制御手段106によって行われる。
(励磁制御の他の例)
図12は励磁制御の他の例を示す図である。
図12の励磁制御の他の例の定速状態、停止制御状態、停止状態において、図11の励磁制御の一例において説明した定速状態、停止制御状態、停止状態における励磁制御と同じ励磁制御が行われる。
図12の他の例では、新たな遊技において、所定の条件(例えば、所定の抽選に当選すること;この実施形態では、所定の抽選は、第1から第3特別役それぞれの当選の抽選範囲のうちの予め定められた一部の範囲内及びハズレの抽選範囲の一部の範囲内に乱数抽出手段132により抽出された乱数値が含まれること)を満たすものとする。
加速状態において、図11の励磁制御の一例とは異なって、リール回転制御手段106は位相カウンタ653の値を更新する処理を行わず、これにより、位相カウンタ653の値は“1”に維持される。なお、この実施形態では、リール13L,13M,13Rの実際の回転停止位置は回転を停止させようとした回転停止位置より慣性により若干進んだ位置になり、図12の励磁制御の他の例では、この若干進んだ分を考慮せずにリール13L,13M,13Rの初期回転を実行することにより、図11の励磁制御の一例でのリール13L,13M,13Rの初期回転の挙動と異なるようにしている。
加速状態において、リール13L,13M,13Rを停止させるときに用いた回転停止用励磁データの前に用いられた回転用励磁データである、位相カウンタ653の値“1”に対応する第1回転用励磁データ(励磁番号1)の1相用励磁データ(0100)を1割込みの間用い、続いて2相用励磁データ(0110)を41割込みの間用いた励磁制御(図7(b)の順番0)、
位相カウンタの値を“1”から“2”に更新し、位相カウンタ653の値“2”に対応する第2回転用励磁データ(励磁番号2)の1相用励磁データ(0010)を1割込みの間用い、2相用励磁データ(0011)を6割込みの間用いた励磁制御(図7(b)の順番1)、
1相用励磁データ、2相用励磁データを順に決められた割込みの間用いた励磁制御(図7(b)の順番2〜11)
がリール回転制御手段106によって行われる。なお、順番11の励磁制御では位相カウンタ653の値“0”に対応する第0回転用励磁データ(励磁番号0)が用いられている。
リール13L,13M,13Rの回転速度が一定(定速)になった定速状態において、
位相カウンタの値を“0”から“1”に更新し、位相カウンタ653の値“1”に対応する第1回転用励磁データ(励磁番号1)の1相用励磁データ(0100)、2相用励磁データ(0110)を順にそれぞれ1割込みの間用いた励磁制御、
位相カウンタの値を“1”から“2”に更新し、位相カウンタ653の値“2”に対応する第2回転用励磁データ(励磁番号2)の1相用励磁データ(0010)、2相用励磁データ(0011)を順にそれぞれ1割込みの間用いた励磁制御、
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がリール回転制御手段106によって行われる。
(動作)
次に、図13〜図15を参照して、この実施形態における動作の一例について説明する。図13はメイン処理を示すフローチャートである。図14および図15はリール回転用割込処理を示すフローチャートである。なお、以下で説明する動作は、上記した種々の機能および手段と、説明は省略したが、メイン制御基板63のメインCPU61およびサブ制御基板73のサブCPU71が種々のプログラムを実行することにより実現されるその他の機能とにより実行される処理である。
1.メイン処理
スロットマシン1の電源がオンされれば、メイン制御基板63が備えるRAM65およびサブ制御基板73が備えるメモリ75の状態がチェックされて、各メモリにエラーが生じていないかどうかが判定される。そして、各メモリのチェックが終了し、異常が無ければ通常遊技状態へ移行して、規定枚数のメダルの投入がされたかどうかが判定されて(ステップS1)、規定枚数のメダル投入があるまで待機する(ステップS1でNO)。そして、規定枚数のメダル投入があると判定されれば(ステップS1でYES)、スタートスイッチ19が操作されたかどうかが判定される(ステップS2)。
スタートスイッチ19が操作されるまで待機し(ステップS2でNO)、スタートスイッチ19が操作されたと判定されれば(ステップS2でYES)、抽選手段104による抽選処理が行われる(ステップS3)。そして、リール演出制御手段106により、リール演出を実行するかどうかの抽選が行われる。
続いて、所定の条件(例えば、所定の抽選に当選すること;この実施形態では、所定の抽選は、第1から第3特別役それぞれの当選の抽選範囲のうちの予め定められた一部の範囲内及びハズレの抽選範囲の一部の範囲内に乱数抽出手段132により抽出された乱数値が含まれること)を満たすかどうかが判定され(ステップS4)、満たす場合にはリール演出を行うと判定され、満たさない場合にはリール演出を行わないと判定される。
リール演出を行う場合には(ステップS4でYES)、ステップS6の処理に進む。一方、リール演出を行わない場合には(ステップS4でNO)、リール回転制御手段106は位相カウンタ653の値の+2更新処理を行い(ステップS5)、ステップS6の処理に進む。なお、位相カウンタ653の値の+2更新処理では、位相カウンタ653の値は、“0”→“2”、“1”→“3”、“2”→“0”、“3”→”1“と更新される。なお、ステップS4のNOの場合は図11の励磁制御の一例が対応し、ステップS4のYESの場合は図12の励磁制御の他の例が対応する。
リール回転制御手段106は順番カウンタ654の値を“0”にし、回転割込み回数カウンタ655の値を“0”にし、減速停止割込み回数カウンタ656の値を“0”にする(ステップS6)。
各リール13L,13M,13Rの回転が開始される(ステップS7)。次に、回転中の各リール13L,13M,13Rにそれぞれ対応する各ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されるまで待機し(ステップS8でNO)、各ストップスイッチ21L,21M,21Rのいずれかが操作されれば(ステップS8でYES)、操作されたストップスイッチに対応するリールの回転が停止される(ステップS9)。なお、リールの回転開始からリールの回転停止までに図14および図15のリール回転用割込処理が実行される。
そして、全てのリール13L,13M,13Rの回転が停止されるまでステップS8〜ステップS10までの処理を繰返して実行し(ステップS10でNO)、全てのリール13L,13M,13Rが停止されれば(ステップS10でYES)、入賞判定手段108により入賞したかどうかの判定が行われる(ステップS11)。入賞判定手段108による判定結果が、いずれかの当選役への入賞であれば、入賞態様に応じたメダルが払出制御手段109により払い出され(ステップS12)、メイン処理が終了する。
2.リール回転用割込処理
図14および図15に示す割込処理は例えば1.49msごとに実行される処理であり、スタートスイッチ19が操作されて各リール13L,13M,13R(各リールモータ14L,14M,14R)の回転が停止されるまで実行される。
ストップスイッチが操作され、リールが連結された回転子14aを停止させるか(リールを停止させるか)どうかがリール停止制御手段107により判定される(ステップS101)。リールを停止させる場合(ステップS101でYES)、図15のステップS111に進む。
一方、リールを停止させない場合(ステップS101でNO)、リール回転制御手段106は位相カウンタ653の値に対応した図7(a)の回転用励磁データ(1相用励磁データおよび2相用励磁データを含む)を取得する(ステップS102)。
そして、リール回転制御手段106は、回転割込み回数カウンタ655の値が順番カウンタ654の値に対応する図7(b)の順番の励磁内訳1相励磁の割込み回数未満であるか否か、つまり、1相励磁を行うかどうかを判定する(ステップS103)。なお、順番カウンタ654の値“N”(Nは0以上11以下の整数)には図7(b)の順番“N”が対応し、順番カウンタ654の値“N”(Nは12以上の整数)には図7(b)の順番“−”が対応する。
1相励磁を行う場合(ステップS103でYES)、リール回転制御手段106はステップS102で取得した1相用励磁データをリールモータ14L,14M,14Rの駆動回路に設定し、駆動回路に設定された1相用励磁データを基に励磁用信号(φA〜φD用信号)がリールモータ14L,14M,14Rに出力される(ステップS104)。そして、リール回転制御手段106は回転割込みカウンタ655の値を+1更新し(ステップS105)、リール回転用割込処理を終了する。
1相励磁を行わない、つまり、2相励磁を行う場合(ステップS103でNO)、リール回転制御手段106はステップS102で取得した2相用励磁データをリールモータ14L,14M,14Rの駆動回路に設定し、駆動回路に設定された2相用励磁データを基に励磁用信号(φA〜φD用信号)がリールモータ14L,14M,14Rに出力される(ステップS106)。そして、リール回転制御手段106は回転割込みカウンタ655の値を+1更新する(ステップS107)。
そして、リール回転制御手段106は、回転割込み回数カウンタ655の値が順番カウンタ654の値に対応する順番の図7(b)の励磁継続時間に当たる割込み回数(励磁内訳の1相励磁の割込み回数+励磁内訳の2相励磁の割込み回数)になったかどうか、つまり、当該割込みが2相励磁の最後の割込みであるかどうかを判定する(ステップS108)。なお、順番カウンタ654の値“N”(Nは0以上11以下の整数)には図7(b)の順番“N”が対応し、順番カウンタ654の値“N”(Nは12以上の整数)には図7(b)の順番“−”が対応する。
当該割込みが2相励磁の最後の割込みでない場合(ステップS108でNO)、リール回転用割込処理を終了する。
一方、当該割込みが2相励磁の最後の割込みである場合(ステップS108でYES)、リール回転制御手段106は位相カウンタ653の+1更新処理を行う(ステップS109)。なお、位相カウンタ653の値の+1更新処理では、位相カウンタ653の値は、“0”→“1”、“1”→“2”、“2”→“3”、“3”→”0“と更新される。また、リール回転制御手段106は順番カウンタ654の値を+1更新する処理を行い、回転割込み回数カウンタ655の値を0にし(ステップS110)、リール回転用割込処理を終了する。
ステップS111において、所定の条件(例えば、所定の抽選に当選すること;この実施形態では、所定の抽選は、第1から第3特別役それぞれの当選の抽選範囲のうちの予め定められた一部の範囲内及びハズレの抽選範囲の一部の範囲内に乱数抽出手段132により抽出された乱数値が含まれること)を満たすかどうかが判定され(ステップS4)、満たす場合にはリール演出を行うと判定され、満たさない場合にはリール演出を行わないと判定される。リール演出を行わないと判定された場合(ステップS111でNO)、ステップS112に進み、リール演出を行うと判定された場合(ステップS111でYES)、ステップS115に進む。
ステップS112において、リール停止制御手段107は、減速停止割込み回数カウンタ656の値が図8(b)の励磁継続時間に当たる割込み回数に達しかどうか、つまり、4相励磁を終了するかどうかを判定する(ステップS112)。
4相励磁を行う場合(ステップS112でNO)、リール停止制御手段107は回転停止用励磁データとしての図8(a)の4相用励磁データをリールモータ14L,14M,14Rの駆動回路に設定し、駆動回路に設定された4相用励磁データを基に励磁用信号(φA〜φD用信号)がリールモータ14L,14M,14Rに出力される(ステップS113)。そして、リール停止制御手段107は減速停止割込み回数カウンタ656の値を+1更新し(ステップS114)、リール回転用割込処理を終了する。
ステップS115において、リール停止制御手段107は、減速停止割込み回数カウンタ656の値が図9(b)の励磁内訳3相励磁の割込回数に達したかどうか、つまり、3相励磁を終了するかどうかを判定する(ステップS115)。
3相励磁を終了しない場合(ステップS115でNO)、リール停止制御手段107は位相カウンタ653の値に対応した図9(a)の回転停止用励磁データの3相用励磁データをリールモータ14L,14M,14Rの駆動回路に設定し、駆動回路に設定された3相用励磁データを基に励磁用信号(φA〜φD用信号)がリールモータ14L,14M,14Rに出力される(ステップS116)。そして、リール停止制御手段107は減速停止割込み回数カウンタ656の値を+1更新し(ステップS117)、リール回転用割込処理を終了する。
3相励磁を終了する場合(ステップS115でYES)、リール停止制御手段107は、減速停止割込み回数カウンタ656の値が図9(b)の励磁継続時間に当たる割込み回数(励磁内訳の3相励磁の割込み回数+励磁内訳の1相励磁の割込み回数)になったかどうか、つまり、1相励磁を終了するかどうかを判定する(ステップS118)。
1相励磁を終了しない場合(ステップS118でNO)、リール停止制御手段107は位相カウンタ653の値に対応した図9(a)の回転停止用励磁データの1相用励磁データをリールモータ14L,14M,14Rの駆動回路に設定し、駆動回路に設定された1相用励磁データを基に励磁用信号(φA〜φD用信号)がリールモータ14L,14M,14Rに出力される(ステップS119)。そして、リール停止制御手段107は減速停止割込み回数カウンタ656の値を+1更新し(ステップS120)、リール回転用割込処理を終了する。
4相励磁を終了する場合(ステップS112でYES)、1相励磁を終了する場合(ステップS118でYES)、リール停止制御手段107は図10の0相用励磁データ(励磁開放)をリールモータ14L,14M,14Rの駆動回路に設定し、駆動回路に設定された0相用励磁データ(励磁開放)を基に励磁用信号(φA〜φD用信号)がリールモータ14L,14M,14Rに出力される(ステップS121)。そして、リール回転用割込処理を終了する。
以上説明したように、この実施形態によれば、所定の条件を満たす場合と所定の条件を満たさない場合とでリール13L,13M,13Rの回転制御に用いる回転用励磁データを共通としている。また、所定の条件を満たさない場合にはリール13L,13M,13Rの回転開始時に位相カウンタ653の値を更新せず、所定の条件を満たす場合にはリール13L,13M,13Rの回転開始時に位相カウンタ653の値を+2更新する処理を行うことによって、所定の条件を満たさない場合と所定の条件を満たす場合とでリール13L,13M,13Rの回転開始時の挙動を異なるようにしている。これにより、回転用励磁データのデータ量の増大を抑制しながらリール13L,13M,13Rの回転開始時の多様な挙動を実現することができる。
また、所定の条件を、所定の抽選に当選することとし、この実施形態では、所定の抽選は、第1から第3特別役それぞれの当選の抽選範囲のうちの予め定められた一部の範囲内及びハズレの抽選範囲の一部の範囲内に乱数抽出手段132により抽出された乱数値が含まれることとしているので、遊技者はリールの回転開始時の動作により第1から第3特別役に当選したかどうかの期待を持つことができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記した実施形態では、ハイブリッド型のステッピングモータを例に挙げて説明したが、リールモータ14L,14M,14Rを構成するステッピングモータを、PM型またはVR型のステッピングモータで構成してもよく、どのような方式のステッピングモータを採用してもよい。
また、上記した実施形態では、励磁相の数を4つとしたがこれに限定されるものではなく、励磁相の数は例えば3や5以上であってもよく、この場合には図7(a)の励磁パターンの数は励磁相の数に応じたものになる。また、励磁継続時間(割込み回数)は図7から図9に示したものに限定されるものではない。また、停止制御時には図8や図9の励磁データテーブルを用いるとしたが、これ以外の励磁データテーブルを用いるようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、所定の抽選に当選した当該遊技で位相カウンタ653の値をリール13L,13M,13Rの開始時に+2更新する処理を行わないとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、所定の抽選に当選した遊技の所定数後の遊技で位相カウンタ653の値をリール13L,13M,13Rの開始時に+2更新する処理を行わないようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、所定の条件としての所定の抽選に当選することは、第1から第3特別役それぞれの当選の抽選範囲のうちの予め定められた一部の範囲内及びハズレの抽選範囲の一部の範囲内に乱数抽出手段132により抽出された乱数値が含まれることに限定されるものではない。所定の抽選に当選することは、例えば、(1)第1〜第3特別役(ボーナス役)の当選の抽選範囲のうちの全範囲内及びハズレの抽選範囲の一部の範囲内に乱数抽出手段132により抽出された乱数値が含まれることとしてもよく、特別役(ボーナス役)の当選を告知するものであればよいし、(2)有利区間移行抽選やAT(ART)移行抽選やチャンスゾーン移行抽選や特化ゾーン移行抽選等の状態を移行させる抽選の当選の抽選範囲のうちの予め定められた一部の範囲内及びハズレの抽選範囲の一部の範囲内に乱数抽出手段132により抽出された乱数値が含まれることとしてもよいし、(3)有利区間移行抽選やAT(ART)移行抽選やチャンスゾーン移行抽選等の状態を移行させる抽選の当選の抽選範囲のうちの全範囲内及びハズレの抽選範囲の一部の範囲内に乱数抽出手段132により抽出された乱数値が含まれることとしてもよく、有利区間移行抽選やAT(ART)移行抽選やチャンスゾーン移行抽選や特化ゾーン移行抽選等の状態を移行させる抽選の当選を告知するものであればよい。また、実施形態、上記(1)〜(3)において、ハズレの抽選範囲の一部の範囲内を、所定の抽選の当選に含めないようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、所定の条件は所定の抽選に当選することであるとしたがこれに限定されるものではなく、例えば、スロットマシン1の電源を投入して最初の遊技であるとしてもよい。この場合、電源を投入して設定の変更をしたか否かにかかわらず、電源投入して最初の遊技では位相カウンタ653の値を+2更新せずにリール回転処理を開始する。例えば、1つのフラグを設けて、スロットマシン1の電源を投入された場合にフラグをONにし、スタートスイッチ19の操作からリール回転処理を開始するまでにフラグがONなら位相カウンタ653の値を更新せずにフラグをOFFにしてリール回転処理を開始し、スタートスイッチ19の操作からリール回転処理を開始するまでにフラグがOFFなら位相カウンタ653の値を+2更新してリール回転処理を開始するようにすることによって実現できる。なお、電源投入して最初の遊技でない場合には、実施形態などで説明した所定の抽選に当選したか否かで、位相カウンタ653の値を+2更新してリール回転処理を開始したり、位相カウンタ653の値を+2更新せずにリール回転処理を開始したりするようにしてもよい。このようにすると、電源が投入され、設定変更が行われていない場合の最初の遊技では、位相カウンタ653の値は前回の遊技での回転用励磁データに基づく励磁制御の最後の位相カウンタ653の値のままになり、リール13L,13M,13Rは滑らかに回転を開始しない。また、電源が投入され、設定が行われた場合の最初の遊技では、設定変更により位相カウンタ653の値がクリアされているので、リール回転開始時の位相カウンタ653の値は固定値になり、位相カウンタ653の値は前回の遊技での回転用励磁データに基づく励磁制御の最後の位相カウンタ653の値を+2更新した値になる場合とならない場合があり、このため、リール13L,13M,13Rは滑らかに回転を開始する場合と滑らかに回転を開始しない場合とがある。したがって、遊技者はリール13L,13M,13Rの回転開始時の動作により設定変更がされたかどうかの判別が難しくなったり、設定変更がされたことを期待できたりする。
また、上記した実施形態では、所定の条件を満たす場合には位相カウンタ653の値を更新せず、所定の条件を満たさない場合に位相カウンタ653の値を+2更新する処理を行うとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、所定の条件を満たす場合に位相カウンタ653の値を+(A mod 4)更新する処理を行い、所定の条件を満たさない場合に位相カウンタ653の値を+(A mod 4)と異なる+(B mod 4)更新する処理を行うようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、本発明の遊技機としてスロットマシン1を例に挙げて説明したが、パチンコ機や、スロットマシンとパチンコ機とを組合わせた遊技機(所謂、パロット)に本発明を適用してもよい。
本発明は、複数種類の図柄が設けられたリールと、前記リールに対して設けられたステッピングモータと、前記ステッピングモータの複数の励磁相を、規定した複数の励磁パターンを順に繰り返して励磁制御を行うことによって前記リールの回転を制御可能なリール回転制御手段とを備えた遊技機に適用することができる。
上記目的を達成するために、本発明にかかる遊技機は、複数種類の図柄が設けられたリールと、前記リールに対して設けられたステッピングモータと、前記ステッピングモータの複数の励磁相を、規定した複数の回転用励磁データを順に繰り返して励磁制御を行うことによって前記リールの回転を制御可能なリール回転制御手段とを備えた遊技機において、前記リールを停止状態から回転を開始させる際に最初に用いる前記回転用励磁データは、所定の条件を満たさない場合には、前回のリール回転を停止させるときに用いた回転停止用励磁データの前に用いた前記回転用励磁データから所定数分先の前記回転用励磁データであり、所定の条件を満たす場合には、前回のリール回転を停止させるときに用いた前記回転停止用励磁データの前に用いた前記回転用励磁データと同じ前記回転用励磁データであることを特徴としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる遊技機は、複数種類の図柄が設けられたリールと、前記リールに対して設けられたステッピングモータと、前記ステッピングモータの複数の励磁相を、規定した複数の回転用励磁データを順に繰り返して励磁制御を行うことによって前記リールの回転を制御可能なリール回転制御手段とを備えた遊技機において、前記リールを停止状態から回転を開始させる際に最初に用いる前記回転用励磁データは、リール演出を行うか否かの判定処理においてリール演出を行わないと判定した場合には、初期回転時における回転が滑らかになるように、前回のリール回転を停止させるときに用いた回転停止用励磁データの前に用いた前記回転用励磁データから所定数分進める処理を行うことにより求めた、前記回転停止用励磁データの前に用いた前記回転用励磁データの所定数分先の前記回転用励磁データであり、前記リール演出を行うか否かの判定処理においてリール演出を行うと判定した場合には、前記処理を行なわず前回のリール回転を停止させるときに用いた前記回転停止用励磁データの前に用いた前記回転用励磁データであることを特徴としている。