JP2019071042A - バーチャルパーキング管理精算システム - Google Patents
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Description
ここで、「実パーキング管理精算設備」という用語は、主としてハード的に構成された、現実にスペースを必要とする、一定の場所を占めるパーキング管理精算設備を示す用語として使い、「バーチャルパーキング管理精算設備」という用語は、ネットワークに接続した携帯端末において、主としてソフト的に構成され、現場における設備の構築という観点からはスペース不要と見做すことができる、現実の場所を実質的に占有しない管理精算環境を指す用語として使う。
さらには、利用の場所にいることの利便性とその利用の対象に直接アクション出来る位置に利用者がいることによる直観性を生かした操作により精算操作を実行したいという潜在的ニーズもある。
しかしながら、特許文献1に記載されたシステムでは、実パーキング管理精算設備に相当する実精算機の存在を必要とし、実精算機から一定範囲にいるユーザに利用が限定される問題がある。
駐車区間の利用料金を利用者の携帯端末において管理精算するシステムであって、
a)前記駐車区間に設けられた、該駐車区間を識別するIDを、予め設定したアクセス範囲に進入した場合に前記携帯端末がID受信するID格納手段と、
b)前記携帯端末からの依頼を受信して、前記駐車区間の利用開始又は/及び利用終了の記録をする記録手段と、
c)前記携帯端末に設けられた、前記ID受信をトリガーとして該IDの駐車区間に係る前記依頼を前記記録手段へ送信する依頼手段と、
d)前記利用料金の設定が前記IDに関連付けて記憶された料金テーブルを格納する料金テーブル格納手段と、
e)前記ID受信をトリガーとして前記IDに係る駐車区間の精算を、前記料金テーブルと前記記録とを参照して、実行する、前記携帯端末に設けられた精算手段と、
を含み、
前記携帯端末によって精算するパーキング管理精算設備を仮想的に実現することを特徴とするバーチャルパーキング管理精算システムが提供される。
ここで前記ID格納手段はビーコン発信機であって、前記ID受信は前記携帯端末のビーコン受信機能による受信である。
このようにして、携帯端末において仮想的にバーチャルなパーキング管理精算設備を実現して、実際にパーキング管理精算設備を設置するよりも低いコストで管理精算できる環境を利用者に提供できる。
駐車区間の利用料金を利用者の携帯端末において管理精算するシステムであって、
a)前記携帯端末が前記車両区画に関連付けて設定されたアクセス範囲にある場合に該車両区画を識別するIDをID読取できるように設置されたID格納手段と、
b)前記携帯端末からの依頼を受信して、前記駐車区間の利用開始又は/及び利用終了の記録をする記録手段と、
c)前記携帯端末に設けられた、前記ID読取をトリガーとして該IDの駐車区間に係る前記依頼を前記記録手段へ送信する依頼手段と、
d)前記利用料金の設定が前記IDに関連付けて記憶された料金テーブルを格納する料金テーブル格納手段と、
e)前記ID読取をトリガーとして前記IDに係る駐車区間の精算を、前記料金テーブルと前記記録とを参照して、実行する、前記携帯端末に設けられた精算手段と、
を含み、
前記携帯端末によって精算するパーキング管理精算設備を仮想的に実現することを特徴とするバーチャルパーキング管理精算システムが提供される。
ここで前記ID格納手段はRFIDタグであって、前記ID読取は前記携帯端末に設けたRFIDリーダー機能による読取である、としてもよい。
あるいは、前記ID格納手段は1次元又は2次元コードであって、前記ID読取は前記携帯端末のコードリーダー機能による取得である、としてもよい。
このようにして、携帯端末において仮想的にバーチャルなパーキング管理精算設備を実現して、実際にパーキング管理精算設備を設置するよりも低いコストで管理精算できる環境を利用者に提供できる。
駐車区間の利用料金を利用者の携帯端末において管理精算するシステムであって、
a)前記駐車区間に設けられた、該駐車区間を識別するIDを、予め設定したアクセス範囲に進入した場合に前記携帯端末がID取得するID格納手段と、
b)前記携帯端末からの依頼を受信して、前記駐車区間の利用開始又は/及び利用終了の記録をする記録手段と、
c)前記携帯端末に設けられた、前記ID取得をトリガーとして該IDの駐車区間に係る前記依頼を前記記録手段へ送信する依頼手段と、
d)前記利用料金の設定が前記IDに関連付けて記憶された料金テーブルを格納する料金テーブル格納手段と、
e)前記料金テーブルと前記記録とを参照して前記利用料金を精算する、前記携帯端末に設けられた精算手段と、
を含み、
前記ID格納手段は、前記駐車区間の地理的範囲であって、前記ID取得は前記携帯端末に設けられた位置計測手段によって得られた地理的位置と前記地理的範囲と紐づけられたIDを格納するIDテーブルとから前記車両区間を識別するIDが抽出されるものであって、
前記携帯端末によって精算するパーキング管理精算設備を仮想的に実現することを特徴とするバーチャルパーキング管理精算システムが提供される。
このようにして、携帯端末において仮想的にバーチャルなパーキング管理精算設備を実現して、実際にパーキング管理精算設備を設置するよりも低いコストで管理精算できる環境を利用者に提供できる。
さらには、前記料金テーブルは前記駐車区間毎設けられ、前記料金テーブル格納手段にされているとしてもよい。
前記記録から生成された、前記駐車区間が利用中か否か等の利用状態に係る情報を前記監視員の監視端末とサーバとの間で通信して、各駐車区間の利用状況を閲覧する表や地図の形式で利用状況を表示すれば、監視員はいちいち駐車区間の場所のすぐ近くまで行って、パーキングチケットやパーキングメーター表示を確認しなくても、各駐車区間が正規に利用されているか、不正に利用されているかを容易に監視することが出来るので、駐車区間の監視が効率的になる。
前記記録から生成された、前記駐車区間が利用中か否か等の利用状態に係る情報を前記監視端末と前記携帯端末との間で通信して、各駐車区間の利用状況を閲覧する表や地図の形式で利用状況を表示すれば、監視員はいちいち駐車区間の場所のすぐ近くまで行って、パーキングチケットやパーキングメーター表示を確認しなくても、各駐車区間が正規に利用されているか、不正に利用されているかを容易に監視することが出来るので、駐車区間の監視が効率的になる。
このように設定することにより、利用者等にとっての利便性等に応じた合理的な価格設定が可能になると同時に、管理者側にとっても立地の価値や管理コストに応じた合理的価格設定を実現することが出来る。
利用終了時刻が近づいていることや利用終了時刻を過ぎていることなどを、携帯端末にメールで通知することや通知アプリケーションを携帯端末において起動することなどにより、利用者に車両区間に駐車中の車を移動すべきことを通知して、駐車区間の適切な利用を促し、駐車区間の効率的な運用を実現することができる。
事前精算とは、車両に乗り込む前(事前)に利用料金を精算する方式の精算を指す。
実施例において、本発明の機能を実現する各機能構成部は、予め組み込まれたファームウエア等の制御プログラムやダウンロード等の方法により記憶装置に格納されたアプリケーションをスマートフォン等の携帯端末、コンピュータ、回路等のプロセッサーで実行し、各種デバイスと協働することにより実現される。
図1は、本発明の実施例1のシステムを導入した駐車区間の構成と利用者と監視者を示した全体図である。
本実施例で用いる監視者の監視端末として、コンピュータ通信ネットワーク1013から受信した駐車区間の利用状況の情報を表示する監視画面に係るアプリケーションをダウンロード等により組込んだスマートフォンが採用されているが、本発明に採用可能な監視端末はこれに限定されるものではなく、携帯電話、タブレット端末等の携帯端末が適宜採用されうる。
各RFIDタグは、対応する駐車区間の区間IDを格納している。
ここでは3つの駐車区間が設けられているが、駐車区間の数はこれに限定されるものではなく、設定される道路の立地等の性質に応じて適宜変更されうる。
クラウドサーバは、利用者のスマートフォンの認証情報を登録し、依頼に係るスマートフォンを認証する認証部1012、このスマートフォンから送信される駐車開始等の記録の依頼に含まれる区間IDに該当する駐車区間の利用開始時刻等を後述のステータス管理テーブルに記録する記録部1013、各駐車区間の料金設定が区間IDと関連付けて記憶された料金テーブルを格納する料金テーブル格納部1014、各駐車区間の利用開始時刻、利用終了時刻、依頼に係るスマートフォンの識別情報を含む利用状態を管理するステータス管理テーブル1015そしてステータス管理部に記録された利用開始時刻に駐車区間について設定した利用時間を加算して得られる利用終了予定時刻を経過すると依頼に係るスマートフォンに利用終了予定時刻を経過したことを通知するメールを自動送信する通知部1016を有している。
ここでは、料金テーブルは、駐車区間毎に料金テーブルを生成して料金テーブル格納部に記憶される方式が採用されている。しかしながら、本発明の料金テーブルは、これに限定されるものではなく、一つの料金テーブルにおいて各駐車区間の料金が区間IDと関連付けて記憶されてもよい。
また、通知部における通知方式は、ここではメールによる方式を採用しているが、携帯端末の機能構成部とした場合、利用終了予定時刻を経過するとアラーム音を鳴らす方式など適宜採用されうる。
1019は、第3の駐車区間に駐車中の車両を示している。監視員1017は、スマートフォンの監視画面を閲覧するだけで、車両1019が正規の駐車か不正の駐車かを判断することができるので、一度に見通すことのできない場所に散在する複数の駐車区間やフロアの異なる場所にある駐車区間など監視負担の高い立地に配置された駐車区間を効率的に監視することが出来る。
RFIDタグ1004には、第1の駐車区間を識別する区間IDが格納されている。
このRFIDタグは、発信する電波強度を調整しアクセス範囲を隣接する駐車区間に干渉せず、利用者が利用している駐車区画に対して直接アクションしていること直観的に意識される範囲に調整されており、ID格納手段としてのRFIDタグに近づきアクセス範囲に進入させるスマートフォンに設けられたRFIDリーダー機能で読み取られ、そこに格納された区間IDが、スマートフォンによってID読取がされる。
すなわち、RFIDタグを構成する近接通信のアンテナ2001に利用者1008が自身のスマートフォン1009を近づけ、アクセス範囲に進入させると、スマートフォンに設けられたRFIDリーダー機能で読取され、RFIDタグに格納されたIDが取得される。
また、ID格納手段はIDの文字表示などであってもよい。この場合は、OCR機能を実装したスマートフォン等の携帯端末に実装し、ID読取し、IDが取得される。
さらには、ID格納手段としてビーコン発信機のような通信機能を有する装置と、RFIDタグ、2次元コードなどの携帯端末側の読取機能によりIDが取得される格納手段とを複数併存させて設置し、隣接する駐車区画が著しく近接するなどの原因で通信機能ではうまくいかないときは読取機能によりID取得し、電波干渉の恐れがないほどに隣接する駐車区画と距離がある場合にはアクセス範囲を広い設定に調整した通信機能によりIDを取得するハイブリット方式も採用可能である。
図3は、利用者のスマートフォン1009に設けられた機能構成を示したブロック図である。
本実施例に係る機能構成部は、認証依頼部3001と、記録依頼部3002、そして精算部3003である。
認証依頼部3001は、利用に先立って本システムに係るアプリケーションを起動するときにユーザ認証を依頼する。記録依頼部3001は、利用者1008がスマートフォンのRFIDリーダー機能によるRFIDタグ1004の読取が行われると、この読取によるRFIDタグに格納された区間IDの取得し、区間IDに係る駐車区間の利用開始に係る依頼をクラウドサーバ1011に送信する。
ここで、RFIDタグが設けられている場所は、路側帯に設けてあるが、本発明のRFIDタグ等のID格納手段の設置方法はこれに限定されるものではなく、駐車区間の近くであれば、道路面に設けるなど、その駐車区間との関連が利用者によって認識できる場所であれば適宜変更されうる。
駐車開始のために利用者がスマートフォンをアクセス範囲に近づけて進入させID読取すると、そのID読取をトリガーに利用開始の依頼がスマートフォンからクラウドサーバに送信される。クラウドサーバは、そのIDに係る駐車区間の駐車開始時刻を記録する。
利用者が駐車終了に当たってスマートフォンをアクセス範囲に近づけて進入させID受信すると、これをトリガーとしてクラウドサーバに利用終了の依頼が送信される。この依頼により、クラウドサーバからスマートフォンに料金設定と利用終了時刻が返信される。この返信に応じて、スマートフォンはその料金設定と利用終了時刻から利用料金を計算し、その利用料金を予め登録した課金方法に従って決済し、精算を完了させ、クラウドサーバに精算完了を通知する。
さらには、予め精算した後に利用終了の依頼をするために駐車区間に設けられたRFIDタグへアクセスする事前精算方式を採用してもよい。
一方で、利用者側も自らのスマートフォンで自分が利用している駐車区間の料金設定に容易にアクセスできるので、駐車区間毎に異なる料金設定されていても混乱することはない。
さらには、駐車区間の立地の有用性の違いを反映した経済的に合理的な料金設定に近づけることが可能になり、駐車区間のより有効な利用を促進する効果も期待できる。
駐車区間を識別する区間ID4001とその駐車区間の個別料金テーブル4002という構造である。個々の駐車区間毎に別々の料金設定をすることが容易である。
ここでは料金テーブルをスマートフォンの外部にあるサーバに格納する方式を採用したが、本発明の料金テーブルが記憶される場所はこれに限定されるものではなく、クラウドサーバからのダウンロードやDVDディスク、SDカード等の記憶媒体を配布することにより、利用者に予めスマートフォンのメモリに格納させるなどの方式が適宜変更されうる。
駐車区間の区間ID5001、利用者のスマートフォンのスマートフォン識別情報5002、利用状態5003、利用開始時刻5004そして利用終了時刻5005という利用項目から構成される。
ここで利用状態5003は、空きの場合は「空」を示す0等の数値もしくは記号が格納され、駐車中の場合はその駐車区間を利用開始時刻から計算される利用時間内である「正規利用」を示す1等の数値や利用時間範囲外の「不正利用」を示す2等の数値が格納される。「不正利用」に関しては、ここでは特に図示しない駐車区間に駐車した車両を検知するセンサ(駐車区間の地中に設けたループコイルや超音波センサ)により、利用時間外に駐車している車両を検知し、クラウドサーバに通知ように設けることにより判定する。
利用終了時刻5005は、この駐車区間に設定された利用可能時間と利用開始時刻から計算される利用終了予定時刻である。この利用終了予定時刻の経過前に利用終了し、他の利用者が利用開始の依頼をした場合、その利用開始時刻をもって、当該利用終了時刻が上書きされるものである。
ユーザ認証ステップ6001において、本実施例のシステムに係るアプリケーションが起動するときに、スマートフォン1009からクラウドサーバにスマートフォン識別情報が送信され、認証部1012によって認証が行われる。認証が成功すると、ステップ6002にシステム動作は移り、スマートフォンにおいて、起動されたアプリケーションがアクティベートされる。
駐車ステップ6003において、利用者が第1の駐車区間に駐車させる。ここでは、第1の駐車区間に駐車する場合を例に動作のシーケンスを示しているが、他の駐車区間でも同様である。
ここでは、第1の駐車区間に駐車させたことを説明するために第1の駐車区間のRFIDタグを示す位置に駐車ステップを記載したもので、第1のRFIDタグの動作を示したものではない。
このID読取がトリガーとなって、スマートフォンによって、クラウドサーバに区間IDを含む利用開始の依頼を送信する。
開始記録ステップ6005において、クラウドサーバの記録部1013によって、駐車開始時刻がステータス管理テーブルの利用開始時刻欄(図5における5004)に記録され、認証に係るスマートフォン識別情報がスマートフォン識別情報欄(図5における5002)に記録される。ここでは、さらに記録部によって、利用開始時刻に利用時間が加算された駐車終了予定時刻が駐車終了時刻欄(図5における5005)に記録される。
精算ステップ6007において、利用者は利用開始依頼したスマートフォンをアクティベートさせた状態で第1の駐車区間に設けられたアクセス範囲に進入させてRFIDタグ1004のID読取を行い、RFIDタグに格納された区間IDを取得する。
このID読取がトリガーとなって、スマートフォンによって、クラウドサーバに区間IDを含む利用終了の依頼を送信する。この依頼を受信してクラウドサーバの記録部に格納されたIDに係る駐車区間の利用開始時刻と、料金テーブル格納部に格納されたIDに該当する料金設定とがスマートフォンに送信される。スマートフォンは、現在時刻から決まる利用終了時刻とクラウドサーバから返信された料金設定と利用開始時刻を基にして利用料金を計算し、予め登録した課金方法に従って決済し、クラウドサーバに精算完了を通知する。
終了記録ステップ6008において、通知を受けたクラウドサーバは、IDに係る駐車区間の利用終了時刻を記録する。
利用者にとっては、駐車区間のあるその場所でのID読取の操作だけで、利用終了の依頼から料金計算、決済そして精算完了の通知までが連動して実行されるので、煩雑な操作や離れたパーキング管理精算施設まで移動する手間を省くことが出来て便利である。
利用状態取得ステップ6010において、監視員のスマートフォン1017によって、クラウドサーバのステータス管理テーブルから各駐車区間の利用状態が取得される。
利用状態監視ステップ6011において、監視員が、自身のスマートフォン1018の監視画面に表示された上記利用状態と実際の駐車区間とを比較し、監視を行う。
図7は、監視画面の一例である。ここでは、地図7000において表示された道路7001に第1の駐車区間7002、第2の駐車区間7003、第3の駐車区間7004の枠が示されている。各駐車区間を示す枠の中に第1の駐車区間の利用状態7005、第2の駐車区間の利用状態7006そして第3の駐車区間の利用状態7007が数値で表示されている。
このように監視エリアの地図表示上に各駐車区間とその利用状態を表示することにより、監視の対象とする駐車区間の実景と重ねて利用状態を閲覧することが可能になり、駐車区間の監視を効率的に行うことができる。
あるいは、いちいち移動するに時間と労力の負担が大きい、広い範囲に渡る道路や施設内の駐車区間の場所にいちいち行く非効率的を顕著に解決する効果がある。
ID格納手段として、IDを所定のアクセス範囲に一定周期でブロードキャストするビーコン装置とする変形例も採用可能である。
この場合、ビーコン装置は、Bluetooth Low Energy(BLE)等による近距離通信によって、IDをスマートフォンあるいはBLE機能を備えた携帯端末がビーコン波電波を受信できる範囲に進入することによるID受信により区間IDを取得する方式となる。
アクセス範囲を調整したビーコン発信機からブロードキャストされるIDを含むビーコンを受信する方式である。
ビーコン発信機を設置する場所は、そのビーコンの受信できるアクセス範囲を駐車区間との関連が利用者から直接的に認識できる場所に設定できる場所であれば適宜採用可能である。
ID格納手段として、IDを所定のアクセス範囲でのみ読取可能な2次元コードとする変形例も採用可能である。
この場合、スマートフォンあるいはコード読取機能を備えた携帯端末が2次元コードの読取できる範囲に進入し読取操作することによるID読取により区間IDを取得する方式となる。
8001は、駐車区間に面する路側に設けたコード設置面である。所定のサイズの2次元コード8002と、所定の高さに設定したフード8003を設置して、スマートフォンのコードリーダー機能によって読取可能なアクセス範囲を調整する。
すなわち、コード設置面からの距離範囲及びコード設置面から引く法線8004を囲む角度範囲を調整して、目前の拘束装置や車両区画との関連性を認識できる範囲に制限する。例えば、8010Aで示す位置のスマートフォンは、ID読取できるアクセス範囲にあり、8010Bはアクセス範囲から外れてID読取できない。
模式図において、路側に設けられた2次元コード8002とフード8003の断面が示されている。2次元コードのエッジとフードの端とを結ぶ矢線8005と8006との間で示される範囲は、2次元コード中心から引いた法線8004を囲むアクセス可能な角度範囲を示す。実線8008と8009で示される範囲は、アクセス可能な距離範囲を示している。矢線8005、8006と実線8008、8009とで囲われた立体的空間が、スマートフォン8010の撮像部8011で2次元コードを撮像してID読取できるアクセス範囲となる。
尚、2次元コードを設ける場所は、ここに示した路側の側面に限定されるものではなく、駐車区間の道路面に表記するなどその区画との関連が利用者によって認識できる場所であれば適宜変更されうる。
ID格納手段を駐車区間の地理的範囲とする変形例も採用可能である。
この場合、IDの取得はスマートフォン等の携帯端末に設けられたGPS等のグローバル衛星測位システムによる位置計測機能によって得られた地理的位置と上記地理的範囲と紐づけられたIDを格納するIDテーブルとから車両区間を識別するIDを抽出す方式によってIDを取得することになる。
この場合、ID格納手段として、実体のある機器等は一切不要となり、パーキング管理精算設備のための現実のスペースが一切不要になる効果がある。
これまでID格納手段として利用可能としてきた構成要素を複数併存させるハイブリット方式の変形例も採用可能である。
ID格納手段としてビーコン発信機のような通信機能を有する装置と、RRFIDタグ、2次元コードあるいはバーコードのような携帯端末側の読取機能によりIDが取得される格納手段と、さらには位置計測機能によりIDを抽出するタイプの上記バーチャルな格納手段とを複数併存させて運用し、隣接する駐車区間同士が著しく近接するなどの原因で通信機能ではうまくいかないときは読取機能によりID取得し、隣接する駐車区間同士の距離がある場合にはアクセス範囲を広い設定に調整した通信機能や位置計測機能によるID取得やID抽出を利用するように切り替えて動作させる方式も採用可能である。
1002 第2の駐車区間
1003 第3の駐車区間
1004 第1のRFIDタグ
1005 第2のRFIDタグ
1006 第3のRFIDタグ
1007 車両
1008 利用者
1009 スマートフォン
1010 コンピュータ通信ネットワーク
1011 クラウドサーバ
Claims (12)
- 駐車区間の利用料金を利用者の携帯端末において管理精算するシステムであって、
a)前記駐車区間に設けられた、該駐車区間を識別するIDを、予め設定したアクセス範囲に進入した場合に前記携帯端末がID受信するID格納手段と、
b)前記携帯端末からの依頼を受信して、前記駐車区間の利用開始又は/及び利用終了の記録をする記録手段と、
c)前記携帯端末に設けられた、前記ID受信をトリガーとして該IDの駐車区間に係る前記依頼を前記記録手段へ送信する依頼手段と、
d)前記利用料金の設定が前記IDに関連付けて記憶された料金テーブルを格納する料金テーブル格納手段と、
e)前記ID受信をトリガーとして前記IDに係る駐車区間の精算を、前記料金テーブルと前記記録とを参照して、実行する、前記携帯端末に設けられた精算手段と、
を含み、
前記携帯端末によって精算するパーキング管理精算設備を仮想的に実現することを特徴とするバーチャルパーキング管理精算システム。 - 前記ID格納手段はビーコン発信機であって、前記ID受信は前記携帯端末のビーコン受信機能による受信であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 駐車区間の利用料金を利用者の携帯端末において管理精算するシステムであって、
a)前記携帯端末が前記車両区画に関連付けて設定されたアクセス範囲にある場合に該車両区画を識別するIDをID読取できるように設置されたID格納手段と、
b)前記携帯端末からの依頼を受信して、前記駐車区間の利用開始又は/及び利用終了の記録をする記録手段と、
c)前記携帯端末に設けられた、前記ID読取をトリガーとして該IDの駐車区間に係る前記依頼を前記記録手段へ送信する依頼手段と、
d)前記利用料金の設定が前記IDに関連付けて記憶された料金テーブルを格納する料金テーブル格納手段と、
e)前記ID読取をトリガーとして前記IDに係る駐車区間の精算を、前記料金テーブルと前記記録とを参照して、実行する、前記携帯端末に設けられた精算手段と、
を含み、
前記携帯端末によって精算するパーキング管理精算設備を仮想的に実現することを特徴とするバーチャルパーキング管理精算システム。 - 前記ID格納手段はRFIDタグであって、前記ID読取は前記携帯端末に設けたRFIDリーダー機能による読取であることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
- 前記ID格納手段は1次元又は2次元コードであって、前記ID読取は前記携帯端末のコードリーダー機能による読取であることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
- 前記ID格納手段は文字表示であって、前記ID読取は前記携帯端末のOCR機能による読取であることを特徴とする請求項3のいずれかに記載のシステム。
- 駐車区間の利用料金を利用者の携帯端末において管理精算するシステムであって、
a)前記駐車区間に設けられた、該駐車区間を識別するIDを、予め設定したアクセス範囲に進入した場合に前記携帯端末がID取得するID格納手段と、
b)前記携帯端末からの依頼を受信して、前記駐車区間の利用開始又は/及び利用終了の記録をする記録手段と、
c)前記携帯端末に設けられた、前記ID取得をトリガーとして該IDの駐車区間に係る前記依頼を前記記録手段へ送信する依頼手段と、
d)前記利用料金の設定が前記IDに関連付けて記憶された料金テーブルを格納する料金テーブル格納手段と、
e)前記料金テーブルと前記記録とを参照して前記利用料金を精算する、前記携帯端末に設けられた精算手段と、
を含み、
前記ID格納手段は、前記駐車区間の地理的範囲であって、前記ID取得は前記携帯端末に設けられた位置計測手段によって得られた地理的位置と前記地理的範囲と紐づけられたIDを格納するIDテーブルとから前記車両区間を識別するIDが抽出されるものであって、
前記携帯端末によって精算するパーキング管理精算設備を仮想的に実現することを特徴とするバーチャルパーキング管理精算システム。 - 前記記録手段は、前記駐車区間を監視する監視員の監視端末と通信により接続可能に設けられたサーバに設けられており、前記記録から生成された前記駐車区間の利用状態に係る情報が前記監視端末に通信されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のシステム。
- 前記記録手段は、前記携帯端末の記憶装置に設けられており、前記駐車区間を監視する監視員の監視端末と通信により接続可能に設けられ、前記記録から生成された前記駐車区間の利用状態に係る情報が前記監視端末に通信されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のシステム。
- 前記料金テーブルの設定は、前記駐車区間の立地的評価に応じて設定されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のシステム。
- 前記記録を参照した所定の演算による通知時刻に前記利用終了に係る通知を前記依頼に係る携帯端末において行う通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のシステム。
- 前記精算は事前精算を含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のシステム。
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