JP2019068968A - 筋肉パフォーマンス向上装置及び加圧部動作プログラム - Google Patents

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将孝 原田
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Abstract

【課題】表層、内層等の筋肉の血流状態をそれぞれ調整した施術を可能とする筋肉パフォーマンス向上装置及びプログラムを提供する。【解決手段】人体の施術箇所に加圧力を付与するための加圧部3aと、加圧部3aを駆動するための加圧駆動部31と、加圧力を予め設定された相対的に低い加圧値として駆動を保持させ施術箇所の低い加圧値に応じた相対的に浅い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせてから加圧力を予め設定された相対的に高い加圧値として駆動を保持させ施術箇所の高い加圧値に応じた相対的に深い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせるように加圧駆動部31を制御する制御部11とを備え、筋肉の血流状態を調整し、施術により適切な筋肉の状態を造り、筋肉それぞれのパフォーマンスを向上させ、メニューに応じた施術により運動パフォーマンスを向上させることを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は、運動パフォーマンスの向上を可能とする筋肉パフォーマンス向上装置及び加圧部動作プログラムに関する。
従来、例えば特許文献1のマッサージ装置、特許文献2の加除圧制御システム、特許文献3の椅子型マッサージ機、特許文献4のマッサージ機などが存在する。
特許文献1のマッサージ装置は、人の腕又は脚を包むようにして装着される。このマッサージ装置は、両脚用のマッサージ具を備え、マッサージ具には、腕又は脚の末梢の位置から身体の中枢に向う近位方向に複数の空気室が並ぶように配置されている。複数の空気室へは、圧縮空気制御装置により圧縮空気の供給排出を行うようになっている。
圧縮空気制御装置は、加圧手段と除圧手段とを有している。加圧手段は、各空気室に圧縮空気を供給して各空気室を加圧する。除圧手段は、加圧された各空気室から圧縮空気を排出して各空気室を除圧する。除圧手段は、加圧された空気室に隣接する一組の空気室のうち近位側の除圧を先に開始し遠位側の除圧を後に開始する。
従って、リンパ液等の体液の流れを促し、脚のむくみを抑制することができる。
しかし、このマッサージ装置は、予め設定されたパターンにより加圧、除圧を行なわせて腕や脚の末梢から身体中枢方向への体液の流れを促すものであり、筋肉層の相違を考慮した血流を調整するものではない。
このため、加圧力を強くした場合、内層の筋肉は血管が適度に押圧されて血流が促進され、結果的に筋肉を弛緩させることができるものの、表層の筋肉は強く押圧されて血管が潰れ過ぎ、血流が却って悪化するという問題がある。
従って、スポーツ種別に合わせてメニューを作成し施術しても、表層、内層等の筋肉の血流状態が必ずしも適切になるとは限らず、筋肉パフォーマンス向上には無理があり、運動パフォーマンス向上に限界があった。
特許文献2の加除圧制御システムは、ベルトと制御装置とを備えている。ベルトは、使用者の四肢の特定部分に巻き付けられて特定部分に加圧力を付与するように構成されている。制御装置は、ベルトにより特定部分に付与される加圧力の制御を行う。
制御装置は、加圧力の制御により特定部分に所定の加圧力を付与する加圧動作と、加圧動作により特定部分に付与された加圧力を完全に除去する除圧動作とを交互に繰り返す。
これら加圧動作及び除圧動作の繰り返しにより、使用者の血管の血管内皮細胞から生成される一酸化窒素を増加させ、もって血管を強化することができる。
しかし、この加除圧制御システムも基本的には特許文献1と同様に施術による表層、内層等の筋肉の血流状態をそれぞれに調整しながら表層、内層等の筋肉の状態を改善するものではなく、筋肉パフォーマンス向上には無理があり、運動パフォーマンス向上に限界があった。
特許文献3の椅子型マッサージ機は、第一アームと第二アームと単一の駆動手段と偏心カムとを備えている。第一、第二アームは、使用者側へ延びる揺動軸心回りに揺動可能でかつ先端部同士が接近離反可能となっている。単一の駆動手段は、単一の駆動軸を有し当該駆動軸を回転駆動する。
第一アームの先端部に施療子が取り付けられ、第二アームの先端部に施療子が取り付けられている。
偏心カムは、駆動軸の回転運動を変換し、第一アームと第二アームとを揺動軸心回りに揺動させ、且つ第一アームと第二アームとを接近離反させる。
従って、使用者の被施療部に対して捏ね挟み揉みを行わせることができる。
しかし、この椅子型マッサージ機においても、捏ね挟み揉みができるものの、上記同様に施術による表層、内層等の筋肉の血流状態をそれぞれに調整しながら表層、内層等の筋肉の状態を改善するものではなく、筋肉パフォーマンス向上には無理があり、運動パフォーマンス向上に限界があった。
特許文献4のマッサージ機は、施療子と掴みマッサージ用のアクチュエータとを備えている。施療子は、上下に回動自在に支持されている上下一対のアームの各先端に配設されている。掴みマッサージ用のアクチュエータは、両施療子が接近する方向に上記両アームを付勢する。
上記アクチュエータはエア圧で作動し、圧力センサーと制御手段とを備えている。圧力センサーは、アクチュエータ内のエア圧を検出する。制御手段は、圧力センサーで検出された圧力値に応じてアクチュエータに対するエアの給排を制御する。
従って、圧力センサーで検出された圧力値に応じて掴みマッサージのための力を制御することができる。
しかし、特許文献4のマッサージ機は、掴みマッサージの力を制御し、安定した力で掴みマッサージを可能とするものであり、上記同様に施術による表層、内層等の筋肉の血流状態をそれぞれに調整しながら表層、内層等の筋肉の状態を改善するものではなく、筋肉パフォーマンス向上には無理があり、運動パフォーマンス向上に限界があった。
特開2015−47207号公報 特開2014−28109号公報 特開2008−136573号公報 特開2007−143782号公報
解決しようとする問題点は、施術による表層、内層等の筋肉の血流状態をそれぞれに調整するものではなく、筋肉パフォーマンス向上には無理があり、運動パフォーマンス向上に限界があった点である。
施術による表層、内層等の筋肉の血流状態をそれぞれに調整し、筋肉パフォーマンス向上を可能とするために、本発明の筋肉パフォーマンス向上装置は、人体の施術箇所に加圧力を付与するための加圧部と、前記加圧部を駆動するための加圧駆動部と、前記加圧力を予め設定された相対的に低い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記低い加圧値に応じた相対的に浅い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせてから前記加圧力を予め設定された相対的に高い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記高い加圧値に応じた相対的に深い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせるように前記加圧駆動部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の加圧部動作プログラムは、人体の施術箇所に加圧部の駆動により加圧力を付与する筋肉パフォーマンス向上プログラムであって、前記加圧力を予め設定された相対的に低い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記低い加圧値に応じた相対的に浅い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせる第1の機能と、前記加圧力を予め設定された相対的に高い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記高い加圧値に応じた相対的に深い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を前記第1の機能による施術動作に続いて行なわせる第2の機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする。
本発明は、上記構成であるから、相対的に低い加圧値に応じた施術箇所の相対的に浅い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせることができる。
この施術動作を行なわせてから加圧力を予め設定された相対的に高い加圧値に応じた相対的に深い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせることができる。
このため、表層、内層等の筋肉の血流状態を調整し、施術により表層、内層等の筋肉の適切な状態を造ることを可能にする。
かかる施術を運動種別に応じたメニューにより行なうことで、運動パフォーマンス向上を図ることが可能となる。
人体の足を加圧したときの血流の相違を示す模式図である。(実施例1) 仰向けの人体の左右足に装着した筋肉パフォーマンス向上装置の概略図である。(実施例1) 左足での装着状態においてx、y、zの方向を示す概略図である。(実施例1) 図4のVII−VII線矢視に沿った図5の加圧部の概略断面図である。(実施例1) 空気袋による大腿の加圧動作を示す断面図である。(実施例1) 施術の順番1〜18を加圧部に付して示す概略平面図である。(実施例1) 施術の順番に係るフローチャートである。(実施例1) 施術の順番を示す図表である。(実施例1) 関数L1を実行するためのフローチャートである。(実施例1) 関数R1を実行するためのフローチャートである。(実施例1) 関数L2を実行するためのフローチャートである。(実施例1) 関数R2を実行するためのフローチャートである。(実施例1) (A)は、加圧プログラムのフローチャート、(B)は、変数の定義に係る図表である。(実施例) (A)は、加圧開始時の基準値特定制御のフローチャート、(B)は、変数の定義に係る図表である。(実施例1) 基準値特定制御での空気袋の位置と時間との関係のグラフである。(実施例1) (A)は、加圧値特定制御のフローチャート、(B)は、変数の定義に係る図表である。(実施例1) 加圧値特定制御での空気袋の押す力と時間との関係のグラフである。(実施例1) 保持制御のフローチャートである。(実施例1) 変数の定義に係る図表である。(実施例1) 保持制御での空気袋の押す力と時間との関係のグラフである。(実施例1) 減圧制御のフローチャートである。(実施例1) 変数の定義に係る図表である。(実施例1) 減圧制御での空気袋の押す力と時間との関係のグラフである。(実施例1) 比較例の空気袋の押す力と時間との関係の全体を示すグラフである。 空気袋の押す力と時間との関係の全体を示すグラフである。(実施例1) 振動加圧による空気袋の押す力と時間との関係の全体を示すグラフである。(実施例1)
本発明は、表層、内層等の筋肉の血流状態をそれぞれに調整した施術を可能とするために、以下のように実現した。
[請求項1に係る発明を実施する形態]
請求項1に係る発明は、人体の施術箇所に加圧力を付与するための加圧部を備えている。この加圧部は、施術箇所を含んで人体の一部を挟むように配置する可動部及び固定部を備えている。
前記加圧部の可動部を駆動するための加圧駆動部を備えている。
前記加圧力を予め設定された相対的に低い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記低い加圧値に応じた相対的に浅い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせてから前記加圧力を予め設定された相対的に高い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記高い加圧値に応じた相対的に深い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせるように前記加圧駆動部を制御する制御部を備えた。
[請求項2に係る発明を実施する形態]
請求項2に係る発明は、前記筋肉パフォーマンス向上装置であって、前記制御部は、前記低い加圧値での施術動作により前記相対的に浅い層の筋肉状態が変化したとき前記高い加圧値とする。
[請求項3に係る発明の形態]
請求項3に係る発明は、前記制御部は、前記加圧値の何れか又は双方において前記加圧部を振動させるように前記加圧駆動部を制御する。
[請求項4に係る発明の形態]
請求項4に係る発明は、前記筋肉パフォーマンス向上装置であって、前記加圧部は、前記施術箇所を含んで人体の一部を挟むように配置する可動部及び固定部を備え、前記可動部は、前記加圧面を有する空気袋を備え、前記固定部は、前記加圧面に対し受圧面で人体の一部を受ける低反発素材製の受圧部を備えた。
[請求項5に係る発明の形態]
請求項5に係る発明は、前記筋肉パフォーマンス向上装置であって、前記制御部は、前記筋肉状態が変化したことを前記加圧面の前記固定部に対する位置及び前記加圧駆動部の駆動力に基づいて決定する。
[請求項6に係る発明の形態]
請求項6に係る発明は、前記筋肉パフォーマンス向上装置であって、前記加圧駆動部の制御を、前記人体の運動種別の筋肉に合わせたメニューで行なう。
[請求項7に係る発明の形態]
請求項7に係る発明は、人体の施術箇所に加圧部の駆動により加圧力を付与する加圧部動作プログラムであって、コンピュータに第1の機能と第2の機能とを実現させる。加圧部は、施術箇所を含んで人体の一部を挟むように配置する可動部及び固定部を備えている。
第1の機能は、前記加圧力を予め設定された相対的に低い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記低い加圧値に応じた相対的に浅い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせる。
第2の機能は、前記加圧力を予め設定された相対的に高い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記高い加圧値に応じた相対的に深い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を前記第1の機能による施術動作に続いて行なわせる。
[請求項8に係る発明の形態]
請求項8に係る発明は、前記加圧部動作プログラムであって、前記第1の機能での施術動作により前記相対的に浅い層の筋肉状態が変化したとき前記第2の機能での施術動作を行なわせる。
[請求項9に係る発明の形態]
請求項9に係る発明は、前記加圧部動作プログラムであって、前記第1、第2の機能の何れか又は双方において前記加圧部を振動させるように前記駆動を制御する。
[請求項10に係る発明の形態]
請求項10に係る発明は、前記加圧動作プログラムであって、前記第1、第2の機能を、前記人体の運動種別の筋肉に合わせたメニューでコンピュータに実現させる。
図1は、人体の足を加圧したときの血流の相違を示す模式図である。
図1のように、大腿、下腿等の施術箇所に適度な加圧力を与えることで施術箇所の血管を適度に圧迫し、加圧による血管の断面積変化(A1⇒A2)を起こさせ、血流の流速を増大させると共に乱流を形成する。
かかる血流の流速増大及び乱流により施術箇所の表層、中間層、内層の筋肉を柔軟に変化させる。表層の筋肉とは、人体の表皮の直下に位置する。内層の筋肉とは、人体の表皮から離れた最も深いところに位置する。中間層の筋肉は、表層及び内層の筋肉の間に位置する。
このような表層、中間層、内層の筋肉の施術を、運動種別に合わせてメニューを作成し、筋肉が柔軟に変化したことを検出しながら施術を行なわせることで運動パフォーマンスの向上に寄与させるものである。
但し、筋肉が柔軟に変化したことを検出しなくても、表層、中間層、内層の筋肉の施術をプログラムに応じて加圧値を順に調節しながら各層の血流の速度を調整し、施術することも可能である。なお、表層、中間層、内層は、中間層を内層に含めて表層と内層との二層に分ける、或いは中間層をさらに分けて全体で四層に分けるなど、層の分け方は自由である。
[筋肉パフォーマンス向上装置、加圧部動作方法及びプログラム]
図2〜図4は、本発明の実施例に係る筋肉パフォーマンス向上装置を示す。図2は、仰向けの人体の左右足に装着した筋肉パフォーマンス向上装置1の概略図である。図3は、左足での装着状態においてx、y、zの方向を示す概略図である。図4は、図3のVII−VII線矢視に沿った図2の加圧部3aの概略断面図である。
図2の筋肉パフォーマンス向上装置1は、柔軟性改善のオリジナルメニューを実現するために供する装置である。本願発明実施例では、大腿、下腿等の施術箇所に適度な面圧を設定された時間与えることで施術箇所の血管を適度に圧迫し、押圧による血管の断面積変化を起こさせ、血流の流速を増大させると共に乱流を形成する。かかる血流の流速増大及び乱流により施術箇所の筋肉の血流状態を各層で調整し、各層の筋肉を柔軟に変化させる。
筋肉パフォーマンス向上装置1は、左右の足に装着され、左右ほぼ同一構造で対称に構成されている。筋肉パフォーマンス向上装置1は、左足の挿入部3、5を備えている。挿入部3、5は、複数の同数の加圧部3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h、3i、5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5h、5iを備えている。加圧部3a、・・・、5a、・・・は、大腿、下腿の筋肉位置に応じて数が設定されている。但し、加圧部3a、・・・、5a、・・・の数は、筋肉位置に応じて変更することができ、変更は任意である。左右の挿入部3、5で数を異ならせることもできる。
これら加圧部3a、・・・、5a、・・・は、制御部としてのコントローラ7に接続されている。コントローラ7は、加圧部駆動用の駆動回路、コンプレッサー駆動用の駆動回路、メモリー等からなっている。
コントローラ7には、コンピュータ9が接続されている。コンピュータ9は、パーソナル・コンピュータ(Personal Computer)で構成され、コントローラ7と共に制御部11を構成する。以下コンピュータ9を、「PC9」と称する。
PC9は、CPU、ROM、RAM、メモリー等を備えている。PC9には、柔軟性改善などのためのメニューがプログラムとして予めインストールされている。本実施例のプログラムは、筋肉パフォーマンス向上装置1の形態に合わせて大腿及び下腿の筋肉を横方向から施術するものとしている。但し、施術の方向は筋肉に応じて決定されるものであり、縦方向、斜め方向等からの施術の形態もあり得る。
筋肉パフォーマンス向上装置1の形態としては、運動種に応じて構成することができるので、プログラムも運動種に応じたものとなる。
例えば、ゴルフスィングのパフォ−マンス向上のためには、領域に分けたメニューを実現するように装置が構成され、プログラムされる。下肢部の領域は、筋肉パフォーマンス向上装置1の形態とし、肩部、上肢部等の領域は、専用の筋肉パフォーマンス向上装置の形態として構成することになる。
各加圧部3a、・・・、5a、・・・は、後述する空気袋を有しており、各空気袋に圧力センサー13を介してコンプレッサー15が接続されている。圧力センサー13及びコンプレッサー15は、コントローラ7に接続されている。圧力センサー13の検出圧力はコントローラ7のメモリに記録される。コンプレッサー15はコントローラ7の制御により駆動され、空気袋に空気圧を送り、或は空気袋の空気圧が抜かれ、空気袋の内圧が調整される。
加圧部3a、・・・、5a、・・・は、設定されたプログラムでPC9によりコントローラ7を介して駆動制御され、メニューが実行されるようになっている。
図3のように、左足の挿入部3において仰向けの人体に対し、体幅方向をx、体長方向をy、体厚方向(重力方向)をzとする。
加圧部3a、・・・、5a、・・・の構造は、図5の加圧部3aを代表し、図6のVII−VII線矢視に沿った図7の断面として説明する。他の加圧部3b、・・・、5a、・・・の構造もほぼ同構造である。但し、加圧部3a、・・・と加圧部5a、・・・とは、断面の左右の向きが逆向きとなっている。
本実施例において、人体の施術箇所は、左右の足の大腿、下腿となる。挿入部3、5は、大腿、下腿に合わせて構成している。但し、施術箇所は前記のように種々存在し、挿入部3、5の構造も、施術箇所に合わせて構成することになる。
図4の加圧部3aは、加圧面による面圧付加により大腿Tに加圧力を付与するものである。
加圧部3aは、可動部17及び固定部19を備えている。可動部17及び固定部19は、施術箇所を含む人体の一部として大腿Tをx方向から挟むように配置される。
可動部17は、可動ベース21を有し、この可動ベース21に空気袋23を取り付けている。
可動ベース21は、金属或いは樹脂などにより断面L字状に形成され、可動前部21a及び可動ガイド部21bを有している。可動前部21aは、平坦な支持面21aaを有し、加圧方向に直交して配置されている。可動ガイド部21bは、可動前部21aの上部に一体に備えられ、可動前部21aに対し加圧方向の後方へ延設されている。
空気袋23は、外周囲が矩形状に形成されている。なお、空気袋23の外周囲の形状は、加圧ハウジング25との相対的な関係により決定され、その設定は加圧を可能とする限り自由である。
空気袋23の後面は可動前部21aの支持面21aaに接着などにより固定され、前面は加圧方向前方に向いた加圧面23aとして構成されている。加圧方向の前方から見て空気袋23の上下左右の周面は、硬質樹脂製の板材等により周回状にライニングされ、形状保持がなされている。
この空気袋23には、コンプレッサー15から圧縮空気が送られ、内圧が調整できるようになっている。空気袋23の内圧調整により空気袋23の可動位置が同一であっても大腿Tに対する面圧を異ならせることができる。
空気袋23は、施術者の足裏、掌等を代替するのがよく、空気袋23の内圧も、足裏、掌等に合わせて設定するのがよい。空気袋23に代えて施術者の足裏、掌等を代替する程度の弾性を有する可動体として構成することもできる。
可動ベース21及び空気袋23は、加圧部3aの加圧ハウジング25に沿って移動可能となっている。加圧ハウジング25は、金属或いは樹脂などにより形成され、断面形状は可動前部21aの断面に対応して構成されている。可動部17は、可動前部21aを含めて加圧動作時に加圧ハウジング25の内面に上下左右がガイドされるようになっている。同様に空気袋23は、加圧ハウジング25の内面に上下左右が摺動ガイドされるようになっている。この場合、空気袋23の前記周回状の形状保持により上下左右の周面から加圧ハウジング25の内周面に空気袋23の内圧が作用しないようになっている。
固定部19は、加圧ハウジング25奥側に固定して配置され、低反発素材製の受圧部27を備えている。低反発素材とは、一般に反発力が低く、力がかかるとゆっくりと沈み、ゆっくりと戻る、スポンジの一種である。素材はウレタンであり、圧力、衝撃の吸収・分散にすぐれている。
受圧部27は、空気袋23に対応し、ほぼ同一の形状大きさに形成されている。受圧部27の外周囲は、加圧ハウジング25の内周面で保持されている。受圧部27の後面は、加圧ハウジング25の支持面25aに接着などにより固定されている。受圧部27の前面は、空気袋23に向いた受圧面27aとして構成されている。かかる配置により受圧部27は、加圧面23aに対し受圧面27aで人体の一部である大腿Tを受ける構成となっている。
なお、受圧部27は、受圧面27aで大腿Tを受けることができればよく、その厚みの設定は自由である。受圧部27は、低反発素材以外の弾性体で形成してもよく、或いは空気袋23と同構成として内圧を調節できるようにしてもよい。例えば、受圧部27は、発泡体等の弾性体である場合、低反発素材ではなく、高反発素材であってもよい。その他、受圧部27は、板材等のような剛体によって構成することも可能である。ここでの剛体には、少なくとも大腿Tを受ける際に弾性変形しない程度のものを含む。
z方向の上下一方、或いは双方に空気袋23同構成の空気袋を設定することも可能である。空気袋23を大腿Tの下側に追加配置したときは、内圧の調整により大腿Tの加圧ハウジング25に対する上下位置を調節することができる。この場合、大腿Tを加圧面23a及び受圧面27aの上下中央に配置調整することで、後述の加圧駆動部の駆動力を正確に作用させることを可能とする。
加圧ハウジング25には、可動部17側に向けて延長部25aが設けられている。延長部25aにブラケット29を介して加圧駆動部31が取り付けられている。加圧駆動部31は、加圧部3aの可動部17を駆動して受圧部27に対し空気袋23により大腿Tに加圧力を付与するもので有る。
加圧駆動部31は、駆動部ケース31a内に電動モーターとボールナットとが支持され、ボールナットに螺合するボールネジ33が可動前部21aに軸回転可能に結合されている。駆動部ケース31aには、リニアガイド35を介して可動ベース21の可動ガイド部21bが結合されている。リニアガイド35は、可動ガイド部21bを加圧前後方向に直線的に移動ガイドする。
加圧駆動部31での電動モーターの出力は、コントローラ7のメモリに記憶され、PC9で監視されるようになっている。この場合、コントローラ7は加圧力センサーとして機能する。
駆動部ケース31aの後端には、位置センサーとしてエンコーダ37が取り付けられ、電動モーターの回転によりボールネジ33を介した可動部17の移動位置、つまり受圧面27aに対する加圧面23aの位置を検出する。エンコーダ37による検出信号はコントローラ7のメモリに記憶され、PC9で監視されるようになっている。
なお、位置センサーは、可動ベース21の位置を直接検出する構成でもよい。
加圧駆動部31をピストンシリンダ装置で構成し、ピストンシリンダ装置への圧縮空気或いは圧力液体の給排により空気袋23を加圧動作させることもできる。この場合の位置センサーは、ピストンシリンダ装置の伸縮を直接検出してもよく、ピストンシリンダ装置の伸縮と圧縮空気或いは圧力液体の給排との関係から検出してもよい。
加圧駆動部31を加圧方向に伸縮する蛇腹袋体で構成し、蛇腹袋体への圧縮空気の給排により空気袋23を加圧動作させることもできる。この場合の位置センサーは、蛇腹袋体の伸縮を直接検出してもよく、蛇腹袋体の伸縮と圧縮空気の給排との関係から検出してもよい。
[加圧動作]
PC9及びコントローラ7によりコンプレッサー15が制御されて空気袋23に圧力空気が供給され、空気袋23の圧力P(i)が設定される。空気袋23の圧力P(i)は、圧力センサー13で検出され、このトローラ7のメモリに記憶され、PC9で監視される。
一方、PC9及びコントローラ7により加圧駆動部31が制御されて電動モーターが正転駆動されるとボールネジ33が加圧駆動部31内のボールナットに対して回転し、ボールネジ33が加圧方向に突出移動する。
ボールネジ33の突出移動により可動ベース21が加圧方向に駆動され、可動ガイド部21bがリニアガイド35にガイドされながら可動ベース21が直線的に移動する。
この移動で可動前部21aを介して空気袋23が移動し、加圧面23aが大腿Tを受圧部27に対して加圧する。
このときの大腿Tに対する加圧力は、加圧駆動部31の電動モーターの出力としてコントローラ7が記憶し、PC9が監視する。空気袋23のx方向の位置は、エンコーダ37により検出され、検出値はコントローラ7が記憶し、PC9が監視する。
図5は、空気袋による大腿Tの加圧動作を示す断面図である。
図5では、空気袋23が大腿Tを加圧していない状態から加圧動作を行なわせている。w0(i)の位置は、加圧面23aが受圧面27aに対して一定以上に離間し、大腿Tを加圧していない状態である。
空気袋23の内圧をP(i)とし、空気袋23をw0(i)の位置から動作させ、加圧力FをF0(i)としたときx0(i)で釣り合いが取れ、筋肉幅はw(i)となる。
本発明実施例では、制御部11のPC9がコントローラ7を介して加圧駆動部31の電動モーターを制御し加圧力Fを予め設定された相対的に低い加圧値として駆動を保持させ施術箇所の相対的に低い加圧値に応じた相対的に浅い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせる。
制御部11は、相対的に低い加圧値での施術動作により相対的に浅い層の筋肉状態が変化したとき加圧力Fを予め設定された相対的に高い加圧値とする。
相対的に高い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記相対的に高い加圧値に応じた相対的に深い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせる。
この場合、相対的に浅い層とは、中間層に対する表層、内層に対する中間層の双方を意味している。従って、前記加圧値は、加圧値を二種類に特定するものではない。
つまり、表層と中間層との関係では、相対的に低い加圧値に応じた相対的に浅い層は表層であり、相対的に高い加圧値に応じた相対的に深い層は中間層となる。中間層と内層との関係では、相対的に低い加圧値に応じた相対的に浅い層は中間層であり、相対的に高い加圧値に応じた相対的に深い層は内層となる。
本実施例において、筋肉状態が変化したときとは、駆動を保持させて施術している層の筋肉が柔軟になったことを意味する。この筋肉状態の変化を、本実施例では、空気袋23の加圧面23aに働く反力が減少したことで検知する。
この場合、反力の減少は、加圧面23aの固定部19の受圧面27aに対する位置x及び加圧駆動部31の駆動力Fに基づいて決定される。
加圧駆動部31による駆動を一定の加圧力Fで保持させ、保持が設定された保持時間以内で行なわれ加圧面23aに対する大腿Tの反力が減少すると空気袋23の位置xに変化がでる。このときの変化をエンコーダ37の検出値としてコントローラ7のメモリからPC9が読み込んで制御を行なう。
従って、加圧面23aに対する大腿Tの反力が減少したとき、加圧駆動部31の電動モーターを反転させる等して、加圧値を変化させる。
なお、加圧駆動部31による駆動で加圧力Fを得たとき駆動を固定し空気袋23の位置xを一定位置とし、保持時間以内で加圧面23aに対する大腿Tの反力が減少すると加圧面23aに作用する反力が減少する。このときの空気袋23の内圧変化を圧力センサー13の検出値としてコントローラ7のメモリからPC9が読み込んで制御を行なわせることもできる。
本実施例において、制御部11は、相対的に低い加圧値及び相対的に高い加圧値の少なくとも何れかにおいて加圧部の空気袋23を振動させるように加圧駆動部31を制御する。
この振動により駆動を保持している施術中の層の血流状態が振動を受けることになる。
前記加圧値を複数段階に備え、制御部11は、前記反力が設定された保持時間内で減少したとき相対的に高い加圧値で前記保持を続いて行なわせる。
設定された保持時間内で前記反力に変化が無いときは、加圧値を変えずに前記保持を可能としている。
従って、筋肉を表層、中間層、内層に分け、それぞれについて適した加圧値により各層の血流状態の調整を実施することができる。
大腿Tの筋肉の状態は、加圧により大腿Tの反力変化により知ることができる。
[加圧部動作方法]
本発明実施例の加圧部動作方法は、前記筋肉パフォーマンス向上装置1を用いて行なう。
つまり、人体の施術箇所、実施例では人体の左右下肢に筋肉パフォーマンス向上装置1の左足の加圧部3a〜3iの加圧面、同右足の加圧部5a〜5iの加圧面により加圧力を付与する加圧部動作方法である。
加圧部動作方法は、第1、第2のステップを備えている。
第1のステップは、加圧袋23による加圧力を予め設定された相対的に低い加圧値として駆動を保持させ施術箇所の相対的に低い加圧値に応じた相対的に浅い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせる。
第2のステップは、第1のステップでの施術動作により相対的に浅い層の筋肉状態が変化したとき加圧力を予め設定された相対的に高い加圧値として駆動を保持させ施術箇所の相対的に高い加圧値に応じた相対的に深い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を第1のステップに続いて行なわせる。
相対的に低い加圧値、或いは相対的に高い加圧値、筋肉状態が変化したときの各意義は、前記の通りである。
第2のステップは、第1のステップでの施術動作により相対的に浅い層の筋肉状態が変化したとき相対的に高い加圧値として駆動を保持させたが、時間設定により第1、第2のステップを行なわせることもできる。
本実施例の加圧部動作方法は、前記第1、第2のステップの少なくとも何れかにおいて前記施術箇所を振動させる。
施術箇所の振動は、前記のように空気袋23を振動させることで実現することができる。また、空気袋23とは別に超音波により血流を振動させてもよい。
第1、第2のステップは、それぞれ加圧値特定ステップ及び保持ステップを備えている。
加圧値特定ステップは、加圧駆動部31により左足の加圧部3a〜3i、右足の加圧部5a〜5iを駆動する。例えば加圧部3aの駆動により大腿部Pの加圧力を予め設定された加圧値とする。
保持ステップでは、前記加圧値としてから加圧部3aの駆動を一定の加圧力で保持させる。
保持ステップの繰り返し回数が設定回数を超えたとき減圧ステップが行なわれ、前記加圧値を減少又は除去する。
本実施例では、前記加圧値を複数段階に備えている。
前記保持ステップは、前記反力が設定された保持時間内で減少したとき相対的に高い加圧値で前記保持を続いて行なわせる。この相対的に高い加圧値は、次段の加圧値或いは飛び段の加圧値の何れでもよい。適した加圧値により各層の血流状態の調整を行なわせる。
設定された保持時間内で前記反力に変化が無いとき加圧値を変えずに前記保持を可能とする。
前記第1、第2のステップは、人体の運動種別の筋肉に合わせたメニューで行なわせる。つまり、前記加圧値特定ステップ、保持ステップ、及び減圧ステップは、前記人体の運動種別の筋肉にあわせたメニューで行なう。
本実施例では、例えばゴルフプレイヤーの下肢の筋肉の状態を改善するものであり、スイングに影響する筋肉の状態を改善し、パフォーマンスを向上させる。
つまり前記加圧値特定ステップ、保持ステップ、及び減圧ステップが、各加圧部3a〜3i、5a〜5iによりメニューに応じて行なわれる。
複数の加圧段階をkで表す。この加圧段階kは、加圧値の強弱を表し、筋肉層に対応する。例えば、加圧段階kのステージk=1は、加圧値が最も低く、k=2、k=3、・・・とステージが上がるごとに加圧値が高くなり施術する筋肉層も深くなる。加圧段階kのステージ数は、4〜5であるが、その設定は任意である。
筋肉層を表層、中間層、内層に分けて施術する場合は、k=3にするのがよい。
各ステージにおける加圧値は、被施術者の筋肉量、筋肉の質などで変えることができる。大きくはアスリート向け、一般向け、女性向け、シニア向け、子供向けなどと区分け、それぞれに応じて設定する。具体的な加圧値は、施術者が実際に実験的に施術し、その施術者の感覚を基準とし、圧力センサーを介した施術等により加圧値を測定し、その統計的な数値を参考に定めることができる。或いは、人体を模したモデルに対し圧力センサーを介して押圧する施術を実験的に行ない、血管の状態と押圧力の大小との関係を求めた数値を参考に定めることもできる。血管の状態はMRI等で観察することができる。
施術者の感覚を基準とする場合は、筋肉の柔軟度の違い、人体における筋肉の表層、中間層、内層の関係、加圧値の相違と各層の血管の状態との関係、筋肉の柔軟度と筋肉温度との関係等を熟知していることが好ましい。
施術は、筋肉の固さの時間変化で評価することができる。一定の加圧値で加圧していると筋肉は緩み始め柔らかくなる。
筋肉の表層、中間層、内層を一度に施術すると筋肉組織を破壊する恐れが有る。指圧の施術は力が一点に集中するため、表層、中間層、内層を局部的に一度に施術することになり、一般的に筋肉組織を破壊している。
そこで、本発明実施例では、表層、中間層、内層の順に施術をする。これは加圧面23aの変位の度合いによって表層、中間層、内層のどの領域にアプローチしているのかを判断することができる。
この場合、加圧面23aが表層を加圧し設定された接触面積で接触した位置及び加圧値を初期値とし、この位置及び加圧値から加圧面23aによる加圧を行なうことになる。例えば、加圧面23aが筋肉表層の皮膚に触れた初期値(基準値)状態から3cmほどの変位までは表層に対する施術、3〜5cmに対しては中間層への施術、5〜6cmに対しては内層への施術といったことになる。
このような各層への施術を、加圧段階kを変えて行なう。
例えば、加圧段階kを変えて施術を行い表層が柔軟になると中間層の施術が可能となり、次に中間層にて加圧段階kを変えて施術を行なうことになる。内層も同様である。
[筋肉パフォーマンス向上プログラム]
本発明実施例の筋肉パフォーマンス向上プログラムは、前記筋肉パフォーマンス向上装置1のPC9において実行され、筋肉パフォーマンス向上装置1を制御する。
すなわち、人体の施術箇所、実施例では人体の左右下肢に、左足の加圧部3a〜3iの加圧面、同右足の加圧部5a〜5iの加圧面により加圧力を付与するために、筋肉パフォーマンス向上プログラムがPC9に加圧値特定機能と保持機能と減圧機能とを実現させる。
加圧値特定機能は、加圧駆動部31により左足の加圧部3a〜3i、右足の加圧部5a〜5iを駆動させる。例えば加圧部3aの駆動により大腿部Pの加圧力を予め設定された加圧値とする。保持機能では、前記加圧値としてから加圧部3aの駆動を保持させる。
減圧機能では、保持ステップの繰り返し回数が設定回数を超えたとき前記加圧値を減少させ又は除去する。
本実施例では、前記加圧値を複数段階に備えている。
前記保持機能は、前記反力が設定された保持時間内で減少したとき相対的に高い加圧値で前記保持を続いて行なわせる。この相対的に高い加圧値は、次段の加圧値或いは飛び段の加圧値の何れでもよい。
設定された保持時間内で前記反力に変化が無いとき加圧値を変えずに前記保持を可能とする。
前記加圧値特定機能、保持機能、及び減圧機能は、前記人体の運動種別の筋肉に合わせたメニューでPC9に実現させる。
本実施例では、例えばゴルフプレイヤーの下肢の筋肉の状態を改善するものであり、スイングに影響する筋肉の状態を改善する。
つまり前記加圧値特定機能、保持機能、及び減圧機能が、PC9により各加圧部3a〜3i、5a〜5iでメニューに応じ実現される。
具体的には、以下の施術の順番プログラム、加圧プログラム(基準値特定プログラム、加圧値特定プログラム、保持プログラム、減圧プログラム)が実行される。
[施術の順番プログラム]
図6は、施術の順番1〜18を加圧部に付して示す概略平面図である。
本実施例では、左足の加圧部3a〜3iに場所を示す個別番号1〜9、右足の加圧部5a〜5iに場所を示す個別番号10〜18を付し、場所を指定しながら順次施術する。
図7は、施術の順番に係るフローチャートである。このフローチャートは、PC9にインストールされたプログラムにより実行される。
図7のフローチャートが実行されるとステップS1201(以下、ステップSを単に「S」と称する。)にて「左足を施術関数L1」が実行され、S1202へ移行する。同様にS1202、S1203、S1204と順次移行し、S1202では、「右足を施術関数R1」、S1203では、「左足を施術関数L2」、S1204では、「右足を施術関数R2」が順次実行される。
図8は、施術の順番を示す図表である。
前記S1201〜S1204の実行により、図8のように施術が順番に行われる。
図8の関数L1の欄は、図7のS1201の関数L1の実行に基づく施術の順番である。同関数R1の欄は、図7のS1202の関数R1の実行に基づく施術の順番である。同関数L2の欄は、図7のS1203の関数L2の実行に基づく施術の順番である。関数R2の欄は、図7のS1204の関数R2の実行に基づく施術の順番である。
なお、図8の足1、足2などの数字は、図6の加圧部3a〜3i、5a〜5iの個別番号1〜18に対応し、例えば足1であれば、左足つけ根の加圧部3aが駆動されることになる。
関数L1では、次の順に施術が行なわれる。
左足大腿1回目:足1→足2→足3→足4
左足大腿2回目:足1→足2→足3→足4
左足下腿1回目:足5→足6→足7→足8→足9
左足下腿2回目:足5→足6→足7→足8→足9
関数R1では、次の順に施術が行なわれる。
右足大腿1回目:足10→足11→足12→足13
右足大腿2回目:足10→足11→足12→足13
右足下腿1回目:足14→足15→足16→足17→足18
右足下腿2回目:足14→足15→足16→足17→足18
関数L2では、次の順に施術が行なわれる。
左足:足1→足2→足3→足4→足5→足6→足7→足8→足9
関数R2では、次の順に施術が行なわれる。
右足:足10→足11→足12→足13→足14→足15→足16→足17→足18
(関数L1の実行)
図9は、関数L1を実行するためのフローチャートである。このフローチャートは、PC9にインストールされたプログラムにより実行され、図7のフローチャートにおけるS1201のサブルーチンである。
図9のS1401では、「場所指定i=1」が実行され、足1の加圧部3aが特定され、S1402へ移行する。
S1402では、「i=5」の判断処理が行なわれ、足4まで施術が終了していなければ(NO)、S1403へ移行し、足4まで施術が終了していればi=5となっており(YES)、S1405へ移行する。
S1403では、「足iを施術 関数L(i)」の処理が実行され、指定された場所で関数L(i)の施術が行なわれる。関数L(i)は、加圧部駆動のプログラムであり、例えば後述のように加圧部が駆動される。
S1404では、「i=i+1」の処理が実行され、次の場所が指定される。
従って、S1401にてi=1の指定がなされる、S1403にて足1の加圧部3aが駆動され、次にS1404にてi=2となり、次のS1403にて足2の加圧部3bが駆動される。同様にしてS1402にてi=4になるまで繰り返され、足3、足4の加圧部3c、3dが続いて駆動される。
つまり、S1401〜S1404の実行により、左足大腿1回目:足1→足2→足3→足4の施術がこの順に行なわれる。
S1405では、「場所指定i=1」が実行され、再度足1の加圧部3aが特定され、S1406へ移行する。S1406、S1407、S1408は、S1402、S1403、S1404と同一構成のステップであり、S1405〜S1408の実行により、左足大腿2回目:足1→足2→足3→足4の施術がこの順に行なわれる。
S1406の判断により、2回目の足4まで施術が終了していれば(YES)、S1409へ移行する。
S1409では、「i=10」の判断処理が行なわれ、足9まで施術が終了していなければ(NO)、S1410へ移行し、足9まで施術が終了していればi=10となっており(YES)、S1412へ移行する。
S1410では、S1406からの移行時にi=5となっているから足5の加圧部3eが特定され、「足iを施術 関数L(i)」の処理の実行により、指定された場所で関数L(i)の施術が行なわれる。
S1410、S1411は、S1403、S1404と同一構成のステップであり、S1409〜S1411の実行により、左足下腿1回目:足5→足6→足7→足8→足9の施術がこの順に行なわれる。
S1412では、「場所指定i=5」が実行され、再度足5の加圧部3eが特定され、S1413へ移行する。S1413、S1414、S1415は、S1409、S1410、S1411と同一構成のステップであり、S1412〜S1415の実行により、左足下腿2回目:足5→足6→足7→足8→足9の施術がこの順に行なわれる。
(関数R1の実行)
図10は、関数R1を実行するためのフローチャートである。このフローチャートは、PC9にインストールされたプログラムにより実行され、図7のフローチャートにおけるS1202のサブルーチンである。
図10のS1501では、「場所指定i=10」が実行され、足10の加圧部5aが特定され、S1502へ移行する。
S1502では、「i=14」の判断処理が行なわれ、足13まで施術が終了していなければ(NO)、S1503へ移行し、足13まで施術が終了していればi=14となっており(YES)、S1505へ移行する。
つまり、関数R1実行のフローチャートは、図9の関数L1実行のフローチャートに対応し、S1502、S1505、S1506、S1509、S1512、S1513でのiの設定が右足の足10〜足18に応じて行なわれる。
従って、S1501〜S1504の実行により、右足大腿1回目:足10→足11→足12→足13の施術がこの順に行なわれる。
同様にS1505〜S1508の実行により、右足大腿2回目:足10→足11→足12→足13の施術がこの順に行なわれる。
次にS1509〜S1511の実行により、右足下腿1回目:足14→足15→足16→足17→足18の施術がこの順に行なわれる。
同様にS1512〜S1515の実行により、右足下腿2回目:足14→足15→足16→足17→足18の施術がこの順に行なわれる。
(関数L2の実行)
図11は、関数L2を実行するためのフローチャートである。このフローチャートは、PC9にインストールされたプログラムにより実行され、図7のフローチャートにおけるS1203のサブルーチンである。
図11のS1601では、「場所指定i=1」が実行され、足1の加圧部3aが特定され、S1602へ移行する。
S1602では、「i=10」の判断処理が行なわれ、足9まで施術が終了していなければ(NO)、S1603へ移行し、足9まで施術が終了していればi=10となっており(YES)、処理は終了する。
S1603では、「足iを施術 関数L(i)」の処理が実行され、指定された場所で関数L(i)の施術が行なわれる。初めは足1から施術が行なわれ、S1604へ移行する。
S1604では、「i=i+1」の処理が実行され、次の場所が指定される。
従って、S1601にてi=1の指定がなされる、S1603にて足1の加圧部3aが駆動され、次にS1604にてi=2となり、次のS1603にて足2の加圧部3bが駆動される。同様にしてS1602にてi=9になるまで繰り返され、足3〜足9の加圧部3c〜3iが続いて駆動される。
つまり、S1601〜S1604の実行により、左足:足1→足2→足3→足4→足5→足6→足7→足8→足9の施術がこの順に行なわれる。
(関数R2の実行)
図12は、関数R2を実行するためのフローチャートである。このフローチャートは、PC9にインストールされたプログラムにより実行され、図7のフローチャートにおけるS1204のサブルーチンである。
図12のS1701では、「場所指定i=10」が実行され、足10の加圧部5aが特定され、S1702へ移行する。
S1702では、「i=19」の判断処理が行なわれ、足18まで施術が終了していなければ(NO)、S1703へ移行し、足18まで施術が終了していればi=19となっており(YES)、処理は終了する。
つまり、関数R2実行のフローチャートは、図16の関数L2実行のフローチャートに対応し、S1701、S1702でのiの設定が右足の足10〜足18に応じて行なわれる。
従って、S1701〜S1704の実行により、右足:足10→足11→足12→足13→足14→足15→足16→足17→足18の施術がこの順に行なわれる。
[加圧プログラム]
図13(A)は、加圧プログラムのフローチャート、(B)は、変数の定義に係る図表である。
図13(A)のフローチャートは、PC9にインストールされたプログラムにより実行される。
図13(A)のフローチャートで用いる変数は、(B)に示し、具体的には以下の通りである。
k:加圧段階
r(i):空気袋iにおける加圧保持時間
t:加圧動作時の時刻
本加圧プログラムは、何段階かの加圧段階kに分けて力のかけ具合を調整する。r(i)の設定による繰り返しが多いほど長く押していることになる。これらは統計データを採り、最適な条件を出すのがよい。本実施例では、プログラムが複雑になることを避け、手入力とした。
図13(A)のS1801では、「基準値特定 origin(i)」の処理が実行される。この処理では、図14(A)の基準値特定プログラムが後述のように実行される。
S1802では、「k=1、r=0、t=0」の処理が実行される。この処理では、加圧段階k=1の設定、加圧保持時間及び加圧動作時の時刻の初期化が行われ、S1803へ移行する。
S1803では、「加圧関数 Pressurization(i、k、t)」の処理が実行される。この処理では、図16(A)の加圧値特定プログラムが後述のように実行される。加圧値特定プログラムは、PC9に加圧値特定機能を実現させるものであり、加圧部3aを駆動して前記加圧力を予め設定された加圧値とする。
S1804では、「保持関数 keepx(i、k、t、r)」の処理が実行される。この処理では、図18の保持プログラムが後述のように実行される。保持プログラムは、PC9に保持機能を実現させるものであり、加圧部3aを駆動して前記加圧値としてから前記加圧部3aの駆動を一定の加圧値で保持させる。
S1805では、「r=r(i)」の判断処理により、処理の繰り返しが規定値か否かが判断される。処理の繰り返しrが規定値になっていなければ(No)、S1803へ移行し、S1803、S1804、S1805が規定値まで繰り返される。処理の繰り返しrが規定値になれば(Yes)、S1806へ移行する。
S1806では、「減圧関数 Decompression(i,t)」の処理が実行される。この処理では、図21の減圧プログラムが後述のように実行される。減圧プログラムは、PC9に減圧機能を実現させるものであり、前記加圧値を減少させ又は除去する。
つまり、基準値特定プログラムにより加圧面23aが設定圧で大腿Tに接触した基準位置、加圧力の基準値の状態から、加圧力特定プログラムにより加圧を開始し、保持プログラムでの保持を含めて処理を繰り返す。
かかる処理により大腿Tの筋肉パフォーマンスを向上させる。
(基準値特定プログラム)
図19(A)は、加圧開始時の基準値特定制御のフローチャート、(B)は、変数の定義に係る図表である。
図19(A)のフローチャートは、図18のフローチャートにおけるS1801のサブルーチンであり、PC9にインストールされたプログラムにより実行される。
図19(A)のフローチャートで用いる変数は、(B)に示し、具体的には以下の通りである。
F0(i):初期段階の空気袋iを押す力(N)
v:空気袋の移動速度(mm/s)
dt:刻み時間(s)
x(i)(t):時刻tにおける空気袋iの変位(mm)
p(i)(t):時刻tにおける空気袋iの圧力(kPa)
F(i)(t):時刻tにおける空気袋iを押す力(N)
x(0)i:空気袋iの基準莞位置(mm)(図8参照)
wi:空気袋iの基準位置における筋肉幅(mm)(図8参照)
w0(i)空気袋i(x=0)から受圧部までの幅(mm)(図8参照)
図19(A)のS1901では、「F0(i)、v、dt読み込み」の処理が実行され、S1902へ移行する。
S1902では、「F0(i)の力で空気袋iの移動 x(i)(t)=x(i)(t-1)+vdt」の処理が行なわれ、加圧駆動部31の電動モーターが駆動される。この駆動により空気袋23が加圧方向に移動し、S1903へ移行する。
S1903では、「x(i)(t)」の処理により、空気袋23の位置x(i)(t)がエンコーダ37の出力により検出され、S1904へ移行する。
S1904では、「x(i)(t)、P(i)(t)、F(i)(t)」の処理により、空気袋23の変位、つまり空気袋23の動作開始位置からの受圧面27aの移動距離x(i)(t)、空気袋23の内圧としての圧力P(i)(t)、加圧面23aの大腿Tに対する加圧力としての空気袋iを押す力F(i)(t)がコントローラ7のメモリに記憶され、PC9が読み込む。
S1905では、「x(i)(t)≦x(i)(t−1)」の判断処理により、x(i)(t)の変化を判断する。空気袋23が大腿Tに接触しないか、接触しても接触状態が安定しないときは(NO)、S1906へ移行し、空気袋23が大腿Tに接触し接触状態が安定したとき(YES)、S1907へ移行する。
S1906では、「t=t+1」の処理により時間が加算され、S1902〜S1905が繰り返される。
S1907では、「x0(i)=x(i)(t)、w(i)=w0(i)-x0(i)」の処理が実行され、基準値としてコントローラ7のメモリに記憶され、PC9が読み込む。
図20は、基準値特定制御での空気袋の位置と時間との関係のグラフである。
前記制御により図20のように、空気袋が速度v(mm/s)で移動する。
かかる移動により図8のように、空気袋23が力F0(i)で大腿Tに接触し、x0(i)=x(i)(t)、w(i)、w0(i)が決まる。
かかる基準値特定プログラムにより筋肉が軽く押された状態の位置を特定する。この場合、筋肉の場所(左足付け根の場合はi=1,右足付け根の場合はi=10など)によって筋肉が軽く押されるための加圧力は異なる。
そこで適切な加圧力を人間の感覚をもとに予め実験的に求めており、これをF0(i)とする。
(加圧値特定プログラム)
図21(A)は、加圧値特定制御のフローチャート、(B)は、変数の定義に係る図表である。
図21(A)のフローチャートは、図18のフローチャートにおけるS1803のサブルーチンであり、PC9にインストールされたプログラムにより実行される。
図21(A)のフローチャートで用いる変数は、(B)に示し、具体的には以下の通りである。
Fs(i)(k):加圧段階kにおける空気袋iを押す力(N)
fp:加圧速度(N/s)
dt:刻み時間(s)
x(i)(t):時刻tにおける空気袋iの変位(mm)
p(i)(t):時刻tにおける空気袋iの圧力(kPa)
F(i)(t):時刻tにおける空気袋iを押す力(N)
xs(i)(k):空気袋iの押す力Fs(i)(k)の位置(mm)
加圧値特定プログラムは、PC9に加圧値特定機能を実現させるものであり、前記加圧部3aを駆動して前記加圧力を予め設定された加圧値とする。
図21(A)のS2101では、「Fs(i)(k)、fp、dt読み込み」の処理が実行され、S2102へ移行する。
S2102では、「押す力の制御F(i)(t)」の処理が行なわれる。この処理では、空気袋23が大腿Tを押す力が演算され、S2103へ移行する。
S2103では、「F(i)(t)」の処理により、加圧駆動部31の電動モーターが駆動され、S2104へ移行する。
S2104では、「x(i)(t)、P(i)(t)、F(i)(t)を保存」の処理により、空気袋23の変位、つまり空気袋23の受圧面27aの移動距離x(i)(t)、空気袋23の内圧としての圧力P(i)(t)、加圧面23aの大腿Tに対する加圧力としての空気袋23を押す力F(i)(t)がコントローラ7のメモリに記憶され、PC9が読み込む。
S2105では、「F(i)(t)≧Fs(i)(k)」の判断処理により、F(i)(t)の変化を判断する。空気袋23が力Fs(i)(k)で大腿Tを加圧しているとき、F(i)(t)がFs(i)(k)を下回って空気袋23が加圧段階kでの押す力Fs(i)(k)に達してないときは(NO)、S2106へ移行する。F(i)(t)がFs(i)(k)を上回って加圧段階kでの押す力Fs(i)(k)に達したとき(YES)、S2107へ移行する。
S2106では、「t=t+1」により時間の加算が行なわれ、S2102〜S2105の処理が繰り返される。S2106、S2102〜S2105の処理の繰り返しにより押す力が増加する。
S2107では、「x(i)(t)≦x(i)(t−1)」の判断処理により、空気袋23の位置x(i)(t)の変化を判断する。空気袋23が加圧段階kでの押す力Fs(i)(k)とほぼ等しい力Fs(i)(t)で大腿Tを加圧しているとき、空気袋23が加圧移動を継続し安定しないときは(NO)、S2108へ移行し、空気袋23の加圧移動が安定したときは(YES)、S2109へ移行する。
S2108では、「t=t+1」により時間の加算が行なわれ、S2110へ移行する。
S2110では、「F=Fs(i)(k)」の処理により、空気袋23が大腿Tを押す力が加圧段階kの押す力に設定され、S2103〜S2110が繰り返される。F=Fs(i)(k)で空気袋23の加圧移動が安定したときはS2107の判断がYESとなり、S2109へ移行する。
S2107では、「xs(i)(k)=x(i)(t)を保存」の処理が実行され、加圧段階kにおいて空気袋23が力Fs(i)(k)で大腿Tを加圧したときの空気袋23の位置xs(i)(k)がコントローラ7のメモリに記憶され、PC9が読み込む。
図17は、加圧値特定制御での空気袋の押す力と時間との関係のグラフである。
前記制御により図17のように、空気袋の押す力Fs(i)(t)がfp(N/s)で立ち上がり、設定時間後にFs(i)(k)に達する。
つまり、空気袋23が加圧段階kの力Fs(i)(k)で大腿Tを加圧したとき、力Fs(i)(k)で安定する空気袋23の位置xs(i)(k)が決まり、記憶される。
(保持プログラム)
図18は、保持制御のフローチャートである。図19は、変数の定義に係る図表である。
図18のフローチャートは、図13のフローチャートにおけるS1804のサブルーチンであり、PC9にインストールされたプログラムにより実行される。
図18のフローチャートで用いる変数は、図19に示し、具体的には以下の通りである。
Fs(i)(k):加圧段階kにおける空気袋iを押す力(N)
v:空気袋の移動速度(mm/s)
dt:刻み時間(s)
b:力の振幅
T:振動加圧周期
T1:第1等圧保持時間(s)
T2:第2等圧保持時間(s)
α:位置の許容値
β:振動回数(回)
x(i)(t):時刻tにおける空気袋iの変位(mm)
p(i)(t):時刻tにおける空気袋iの圧力(kPa)
F(i)(t):時刻tにおける空気袋iを押す力(N)
xs(i)(k):空気袋iの押す力Fs(i)(k)の位置(mm)
αは、制御において生じる誤差の許容範囲である。センサーの感度やデータ取得の遅れなどを考慮し決定する。
保持プログラムは、保持機能をPC9に実現させるものであり、前記加圧値としてから前記駆動を保持させて前記加圧部3aに働く反力が減少したとき前記加圧値を変化させる。
図18のS2301では、「Fs(i)(k)、v、dt、b、t、α、β、xs(i)(k)、T1、T2読み込み」の処理が実行され、S2302へ移行する。
S2302では、「j=dt」の処理により、保持時間の刻み時間を設定しS2303へ移行する。
S2303では、「x(i)(t)、P(i)(t)、F(i)(t)を保存」の処理により、空気袋23の変位x(i)(t)、空気袋23の内圧P(i)(t)、空気袋23を押す力F(i)(t)がコントローラ7のメモリに記憶され、PC9が読み込む。
S2304では、「j>T1」の判断処理により、第1等圧保持時間T1(s)が経過したか否かが判断される。第1等圧保持時間T1(s)が経過していなければ(NO)、S2305へ移行し、経過すれば(YES)、S2306へ移行する。
S2305では、「j=j+dt,t=t+1」の処理が行なわれ、第1等圧保持時間T1に対する刻み時間j=dtが時刻の加算と共に加算され、S2303へ戻る。
S2306では、「j=dt」の処理により、再度刻み時間jを設定しS2307へ移行する。
S2307では、「押す力の制御 F(i)(t)=Fs(i)(k)-b(1-cos(2πj/T))」の処理が行なわれ、加圧駆動部31の電動モーターの制御値が演算され、S2308へ移行する。
S2308では、「F(i)(t)出力」の処理により、加圧駆動部31の電動モーターが駆動される。この駆動では、空気袋23にボールネジ33軸回転方向の振動及び加圧方向の駆動力(加圧力)が働く。この駆動により空気袋23が位置xs(i)(k)で力Fs(i)(k)を維持しながら振動し保持される。なお、空気袋23の振動は必ずしも必要とするものではない。
S2309では、「x(i)(t)、P(i)(t)、F(i)(t)を保存」の処理により、空気袋23の変位、つまり空気袋23の受圧面27aの移動距離x(i)(t)、空気袋23の内圧としての圧力P(i)(t)、加圧面23aの大腿Tに対する加圧力としての空気袋iを押す力F(i)(t)がコントローラ7のメモリに記憶され、PC9が読み込む。
S2310では、「j>βT」の判断処理により、設定された振動加圧時間βTが経過したか否かが判断される。設定された振動加圧時間βTが経過していなければ(NO)、S2311へ移行し、経過していれば(YES)、S2312へ移行する。
S2311では、「j=j+dt,t=t+1」の処理が行なわれ、振動加圧時間βTに対する刻み時間j=dtが時刻の加算と共に加算され、S2307へ戻り、S2307〜S2309が繰り返される。
S2312では、「j=dt」の処理により、再度刻み時間jを設定しS2313へ移行する。
S2313では、「x(i)(t)、P(i)(t)、F(i)(t)を保存」の処理により、空気袋23の変位x(i)(t)、空気袋23の内圧P(i)(t)、空気袋23を押す力F(i)(t)がコントローラ7のメモリに記憶され、PC9が読み込む。
S2314では、「j>T2」の判断処理により、第2等圧保持時間T2(s)が経過したか否かが判断される。第2等圧保持時間T2(s)が経過していなければ(NO)、S2315へ移行し、経過すれば(YES)、S2316へ移行する。
S2315では、「j=j+dt,t=t+1」の処理が行なわれ、第2等圧保持時間T2に対する刻み時間j=dtが時刻の加算と共に加算され、S2313へ戻る。
S2316では、では、「x(i)(t)>xs(i)(k)+α」の判断処理が行なわれ、空気袋23の現在位置x(i)(t)が加圧段階kの力Fs(i)(k)による位置xs(i)(k)+αを上回ったか否かが判断される。
現在位置x(i)(t)が位置xs(i)(k)+αを上回ったとき(YES、x(i)(t)>xs(i)(k)+α)、S2317へ移行し、上回らなければ(NO、x(i)(t)≦xs(i)(k)+α)、S2318へ移行する。
現在変位x(i)(t)が加圧段階kの力Fs(i)(k)による変位xs(i)(k)+αを上回ったときは、加圧保持時間T内での加圧により筋肉が柔軟になったことを意味する。
現在位置x(i)(t)が加圧段階kの力Fs(i)(k)による位置xs(i)(k)+αを上回らないときは、加圧保持時間T内での加圧に係らず筋肉が柔軟にならないことを意味する。
従って、S2317では、「k=k+1 r=r+1」の処理により加圧段階kを上げ、S2318では、「k=k r=r+1」の処理により加圧段階をそのままとし、それぞれ処理は終了する。
従って、加圧段階kの力Fs(i)(k)で加圧し振動加圧時間βT内で筋肉が柔軟になれば次の加圧段階k=k+1がセットされ、柔軟にならなければ現加圧段階kが維持される。
そして、これら加圧段階k=k+1又は現加圧段階kにて力Fs(i)(k)による加圧保持の施術をr=r(i)まで繰り返す。
図20は、保持制御での空気袋の押す力と時間との関係のグラフである。
前記制御により図20のように、空気袋23の押す力Fs(i)(t)が保持される。この保持では、第1等圧保持時間T1、第2等圧保持時間T2で押す力Fs(i)(t)が一定に保持され、その間の振動加圧時間βTでは、振動回数β、振幅b、振動加圧周期Tで空気袋23が振動する。
一般に、呼吸方法で6秒吐いて3秒吸うと筋肉が弛緩する。振動加圧周期Tは、呼吸、脈拍、筋肉の固さにより決定することができる。
(減圧プログラム)
図21は、減圧制御のフローチャートである。図22は、変数の定義に係る図表である。
図21のフローチャートは、図13のフローチャートにおけるS1806のサブルーチンであり、PC9にインストールされたプログラムにより実行される。
図21のフローチャートで用いる変数は、図22に示し、具体的には以下の通りである。
Fs(i)(k):加圧段階kにおける空気袋iを押す力(N)
v:空気袋の移動速度(mm/s)
dt:刻み時間(s)
Td:減圧保持時間
fd:減圧速度(N/S)
x(i)(t):時刻tにおける空気袋iの変位(mm)
p(i)(t):時刻tにおける空気袋iの圧力(kPa)
F(i)(t):時刻tにおける空気袋iを押す力(N)
F0(i):初期段階の空気袋iを押す力(N)
図21のS2601では、「F0(i)、v、dt、Td、fd 読み込み」の処理が実行され、S2602へ移行する。
S2602では、「押す力の制御 F(i)(t)=F(i)(t)−fddt」の処理が行なわれ、加圧駆動部31の電動モーターの制御値が演算され、S2603へ移行する。
S2603では、「F(i)(t)出力」の処理により、加圧駆動部31の電動モーターの駆動が戻され、空気袋23によるか圧力が減圧される。
S2604では、「x(i)(t)、P(i)(t)、F(i)(t)を保存」の処理により、空気袋23の変位x(i)(t)、空気袋23の内圧P(i)(t)、空気袋23を押す力F(i)(t)がコントローラ7のメモリに記憶され、PC9が読み込む。
S2605では、「F(i)(t)≦F0(i)」の判断処理により、減圧時の時刻tにおける空気袋iを押す力F(i)(t)(N)が初期段階の空気袋iを押す力F0(i)(N)を下回ったか否かが判断される。
F(i)(t)(N)がF0(i)(N)を下回らなければS2606へ移行し、下回ればS2607へ移行する。
S2606では、「t=t+1」の処理により時刻が加算され、S2602〜S2604が繰り返される。
S2607では、「j=dt」の処理により、減圧保持時間の刻み時間を設定しS2608へ移行する。
S2608では、「x(i)(t)、P(i)(t)、F(i)(t)を保存」の処理により、空気袋23の変位、つまり空気袋23の受圧面27aの変位x(i)(t)、空気袋23の内圧としての圧力P(i)(t)、加圧面23aの大腿Tに対する加圧力としての空気袋iを押す力F(i)(t)がコントローラ7のメモリに記憶され、PC9が読み込む。
S2609では、「j>Td」の判断処理により、減圧保持時間Tdが経過したか否かを判断する。減圧保持時間Tdが経過していなければ(NO)、S2610へ移行し、経過していれば(YES)、S2611へ移行する。
S2610では、「j=j+dt,t=t+1」の処理が行なわれ、減圧保持時間Tdに対する刻み時間dtが時刻の加算と共に加算され、S2608へ戻る。
以下、S2608〜S2610が、減圧保持時間Tdが経過するまで繰り返され、初期段階の力F0(i)で空気袋23により大腿Tへの加圧が保持される。
S2611では、「x(i)(t)=x(i)(t−1)−vdt」の処理が行なわれ、加圧駆動部31の電動モーター駆動の戻し量が演算され、S2612へ移行する。
S2612では、「x(i)(t)出力」の処理により、加圧駆動部31の電動モーターの駆動がさらに戻され、S2613へ移行する。
S2613では、「x(i)(t)、P(i)(t)、F(i)(t)」の処理により、空気袋23の変位、つまり空気袋23の動作開始位置に対する受圧面27aの距離x(i)(t)、空気袋23の内圧としての圧力P(i)(t)、加圧面23aの大腿Tに対する加圧力としての空気袋iを押す力F(i)(t)がコントローラ7のメモリに記憶され、PC9が読み込む。
S2614では、「x(i)(t)=0」の判断処理により、x(i)(t)が動作開始位置に戻ったか否かを判断する。空気袋23が動作開始位置に戻っていなければ(NO)、S2615へ移行し、空気袋23が動作開始位置に戻っていれば(YES)、処理は終了する。
S2615では、「t=t+1」の処理により時間が加算され、S2611〜S2614が繰り返される。
図23は、減圧制御での空気袋の押す力と時間との関係のグラフである。
前記制御により図23のように、加圧段階kでの空気袋23の押す力Fs(i)(k)がfp(N/s)で立ち下がる。設定時間後に初期段階(加圧段階1)の力F0(i)で空気袋23により大腿Tへの加圧が減圧保持時間Tdの間保持され、その後空気袋23による大腿Tへの加圧が終了する。 [施術]
筋肉パフォーマンス向上装置1を装着し、PC9の操作で施術の順番プログラム、加圧プログラム(基準値特定プログラム、加圧値特定プログラム、保持プログラム、減圧プログラム)を、図7〜図21のように実行させる。
かかるプログラムの実行により、筋肉の状態を反力の減少で検出しながらメニューに合わせて筋肉を柔軟とし、筋肉パフォーマンスを向上させることで、選択したメニューに応じて運動のパフォーマンスを向上させる。
図24は、比較例の空気袋の押す力と時間との関係の全体を示すグラフである。図25は、空気袋の押す力と時間との関係の全体を示すグラフである。図26は、振動加圧による空気袋の押す力と時間との関係の全体を示すグラフである。
図24の比較例のように、一般的な加圧による施術は、空気袋による押す力F(i)(t)は一定に制御される。
これに対し、図29のように本願発明の実施例では、空気袋23で押す力を筋肉の状態を反力で見ながら段階的に増加させ、血流の速度を調整している。
つまり、図24の比較例では、始めから押す力を高い目標値に設定して押すため、表層、中間層の筋肉の血流が悪くなり、施術の効果が出ないばかりか、却って筋肉を破壊することにもなる。
これに対し、本願発明の図25の実施例では、表層の筋肉は、中間層及び内層の筋肉よりも浅い位置にあることから相対的に低い力で押し、中間層の筋肉、内層の筋肉は、その深さにより相対的に段階的に高い力で押す動作を空気袋23に行なわせた。
このような押す力の制御で表層、中間層、内層の全てにおいて、図1のような加圧後の早い血流を適正に確保し、表層、中間層、内層の全ての筋肉を、反力を見ながら順次弛緩させる。
図26の実施例では、表層、中間層、内層のそれぞれの押す力で適正な血流を確保しながら血管をポンプ作用のように揺らす動作を空気袋23に行なわせた。
このような振動を伴う押す力の制御で表層、中間層、内層の全てで高度な施術を的確に行なわせる。
[実施例の効果]
本発明実施例は、人体の施術箇所に加圧力を付与するための加圧部3a・・・を備えている。この加圧部3a・・・は、施術箇所を含んで大腿Tを挟むように配置する可動部17及び固定部19を備えている。
前記加圧部3a・・・の可動部17を駆動するための加圧駆動部31を備えている。
前記加圧駆動部31を制御し前記可圧力を予め設定された加圧値としてから前記駆動を保持させ前記加圧部3a・・・に働く反力が減少したとき筋肉の状態が変化したものとして前記加圧値を変化させる制御部11を備えている。
このため、筋肉の状態を反力の変化として考慮し、施術により適切な筋肉の状態を造り、筋肉それぞれのパフォーマンスを向上させることを可能にする。
かかる施術を運動種別、例えばゴルフ、テニス、水泳、バレーボール、マラソン等に応じて行なわせ、それぞれの運動に適した筋肉を適切なメニューにより施術することで、運動パフォーマンス向上を図ることが可能となる。
前記制御部11は、設定された保持時間内で前記反力が変化したとき次段の相対的に高い加圧値で前記保持を続いて行なわせる。設定された保持時間内で前記反力に変化が無いとき加圧値を変えずに前記保持を行なわせる。
従って、反力の変化により加圧値を段階的に高めて施術を行なわせ、表層、中層、下層の順の施術を、加圧段階を上げることで容易に行わせることができる。反力に変化が無いときは、施術が不十分であるとし、同一の加圧値で施術を追加して行わせることができる。
このため、施術により適切な筋肉の状態を造り、筋肉それぞれのパフォーマンスを向上させることを可能にする。
前記加圧部は、前記施術箇所を含んで人体の一部、例えば大腿T等を挟むように配置する可動部17及び固定部19を備え、前記可動部17は、前記加圧面23aを有する空気袋23を備え、前記固定部19は、前記加圧面23aに対し受圧面27aで大腿T等を受ける低反発素材製の受圧部27を備えた。
従って、固定部19の受圧面27aに対して空気袋23の加圧面23aにより大腿T等の筋肉に面圧を加え、施術を的確に行わせることができる。大腿T等に対する加圧面23aの加圧面積は、空気袋23の内圧により設定することができる。
空気袋23の内圧の調整は、コンプレッサー15の駆動で圧縮空気を供給することで行なわせることができる。このとき、空気袋23の内圧は、圧力センサー13で検出し、PC9の制御により空気袋23の内圧を適切に調整することができる。
前記反力の変化は、前記加圧面23aの前記固定部19の受圧面27aに対する位置及び前記加圧駆動部31の駆動力に基づいて決定される。
従って、加圧面23aにより大腿T等を一定の駆動力で加圧保持しているときに大腿Tの施術が進んで大腿Tの筋肉が柔軟になると、加圧面23aに対する大腿Tの反力が減少し、加圧駆動部31が一定の駆動力を維持しようとして加圧面23aを大腿T側へ移動させる。この移動がエンコーダ37により検出されて反力変化を検出することができる。
このため、反力変化を正確に検出して施術による筋肉の状態を知ることができる。
加圧部動作方法では、筋肉パフォーマンス向上装置1等を用い、反力の減少により施術による筋肉の状態を知ることで、筋肉パフォーマンス向上を図ることができる。
かかる方法を用い、運動種別、例えばゴルフ、テニス、水泳、バレーボール、マラソン等に応じ、それぞれに適した筋肉を適切なメニューにより施術することで、運動パフォーマンス向上を図ることが可能となる。
加圧部動作プログラムでは、筋肉パフォーマンス向上装置1等をPC9により制御して加圧値特定機能、保持機能、減圧機能を実現させ、反力の減少により施術による筋肉の状態を知ることで、筋肉パフォーマンス向上を図ることができる。
かかる方法を用い、運動種別、例えばゴルフ、テニス、水泳、バレーボール、マラソン等に応じ、適切なメニューによる加圧値特定機能、保持機能、減圧機能をPC9に実現させてそれぞれに適した筋肉の施術を行ない、運動パフォーマンス向上を図ることが可能となる。
[その他]
上記加圧段階kは、施術により反力が減少しないときに段階kを上げる制御にすることもできる。
上記実施例では、加圧部を複数連接して一つの筋肉パフォーマンス向上装置を構成したが、加圧部単体で筋肉パフォーマンス向上装置を構成し、単体の加圧部を施術箇所に移動させて配置し、適宜施術を行なわせる構成にすることもできる。
上記筋肉パフォーマンス向上装置は、持ち運び可能に構成したが、ベッド上などに固定的に設けて、全身用として構成することも可能である。この場合、ベッドの下方に加圧駆動部及び加圧部を配置し、ベッド上に拘束等した被施術者の背中、腰部、上肢、下肢を上記のような空気袋の突き上げで施術する形態にすることもできる。かかる場合、加圧部は可動部のみを備えて固定部を不要にすることもできる。
また、ベッド上に進退自在に配置したアーム部に加圧駆動部及び加圧部を配置し、この加圧部に上記のような空気袋等を配置し、ベッド上の被施術者の胸部、腹部、上肢、下肢をベッドに対する空気袋の下降で施術する形態にすることもできる。
可動部の空気袋及び固定部の受圧部は、加圧ができるものであれば、他の構成、素材で構成することもできる。
加圧部動作方法としては、加圧駆動部及び制御部を備えた筋肉パフォーマンス向上装置を用いるものに限らず、加圧駆動部及び制御部を省略した筋肉パフォーマンス向上装置により加圧部をハンドル操作で動作させ、反力変化をハンドルの変位等で知ることにより施術を行なわせることもできる。
1 筋肉パフォーマンス向上装置
3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h、3i 加圧部
5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5h、5i 加圧部
7 コントローラ
9 コンピュータ(PC)
11 制御部
17 可動部
19 固定部
23 空気袋
23a 加圧面
27 受圧部
27a 受圧面
31 加圧駆動部

Claims (10)

  1. 人体の施術箇所に加圧力を付与するための加圧部と、
    前記加圧部を駆動するための加圧駆動部と、
    前記加圧力を予め設定された相対的に低い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記低い加圧値に応じた相対的に浅い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせてから前記加圧力を予め設定された相対的に高い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記高い加圧値に応じた相対的に深い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせるように前記加圧駆動部を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする筋肉パフォーマンス向上装置。
  2. 請求項1記載の筋肉パフォーマンス向上装置であって、
    前記制御部は、前記低い加圧値での施術動作により前記相対的に浅い層の筋肉状態が変化したとき前記高い加圧値とする、
    ことを特徴とする筋肉パフォーマンス向上装置。
  3. 請求項1又は2記載の筋肉パフォーマンス向上装置であって、
    前記制御部は、前記加圧値の少なくとも何れかにおいて前記加圧部を振動させるように前記加圧駆動部を制御する、
    ことを特徴とする筋肉パフォーマンス向上装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項記載の筋肉パフォーマンス向上装置であって、
    前記加圧部は、前記施術箇所を含んで人体の一部を挟むように配置する可動部及び固定部を備え、
    前記可動部は、加圧面を有する空気袋を備え、
    前記固定部は、前記加圧面に対し受圧面で人体の一部を受ける低反発素材製の受圧部を備えた、
    ことを特徴とする筋肉パフォーマンス向上装置。
  5. 請求項4記載の筋肉パフォーマンス向上装置であって、
    前記制御部は、前記筋肉状態が変化したことを前記加圧面の前記固定部に対する位置及び前記加圧駆動部の駆動力に基づいて決定する、
    ことを特徴とする筋肉パフォーマンス向上装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の筋肉パフォーマンス向上装置であって、
    前記加圧駆動部の制御を、前記人体の運動種別の筋肉に合わせたメニューで行なう、
    ことを特徴とする筋肉パフォーマンス向上装置。
  7. 人体の施術箇所に加圧部の駆動により加圧力を付与する加圧部動作プログラムであって、
    前記加圧力を予め設定された相対的に低い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記低い加圧値に応じた相対的に浅い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を行なわせる第1の機能と、
    前記加圧力を予め設定された相対的に高い加圧値として前記駆動を保持させ前記施術箇所の前記高い加圧値に応じた相対的に深い層の筋肉の血流状態を調整する施術動作を前記第1の機能による施術動作に続いて行なわせる第2の機能と、
    をコンピュータに実現させることを特徴とする加圧部動作プログラム。
  8. 請求項7記載の加圧部動作プログラムであって、
    前記第1の機能での施術動作により前記相対的に浅い層の筋肉状態が変化したとき前記第2の機能での施術動作を行なわせる、
    ことを特徴とする加圧部動作プログラム。
  9. 請求項7又は8記載の加圧部動作プログラムであって、
    前記第1、第2の機能の何れか又は双方において前記加圧部を振動させるように前記駆動を制御する、
    ことを特徴とする加圧部動作プログラム。
  10. 請求項7〜9の何れか1項記載の加圧部動作プログラムであって、
    前記第1、第2の機能を、前記人体の運動種別の筋肉に合わせたメニューで前記コンピュータに実現させる、
    ことを特徴とする加圧部動作プログラム。
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