JP2019067228A - 画像処理装置、画像処理制御プログラム - Google Patents

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【課題】筒状体の内周面を撮像した環状画像を展開して矩形画像を生成する際に、筒状体の軸線と撮像光軸との軸ずれに起因するひずみを精度よく補正する。【解決手段】カメラ20で撮像した画像に生じている歪(楕円)を正規化して円形に変換する(正規化処理)。正規化画像から消失点Vを特定し(消失点特定)、消失点Vに基づいて、正規化画像から抽出する複数の円周画像の中心移動軌跡を決定することでy軸を決定する(中心移動軌跡決定)。観察対象である切り出し範囲を決定し、消失点Vと、各円周画像の中心とから円周画像の各位置の座標(x座標)を特定し、展開して、矩形画像を生成する。倍率補正データを読み出し、展開した矩形画像を対象に倍率補正を実行し、倍率補正後の矩形画像を合成して所定のデバイスへ出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像手段で撮像した環状画像を展開して矩形画像を生成する画像処理装置、画像処理制御プログラムに関する。
筒体の内面を、当該筒体の軸線に沿って光軸を位置決めしたカメラにより撮影し、撮像した画像を直交座標系に展開して、観察する技術として、特許文献1が提案されている。
特許文献1では、撮像した画像を直交座標系に展開する際に、筒体の端縁を補正用情報源として展開画像のひずみを補正している。すなわち、観察対象の筒体の内周面の軸線とカメラ(観察系)の光軸とがずれている場合に、展開画像上での端縁が曲線になるので、これが直線になるように展開画像を補正するようにしている。
特開2003−315024号公報(特許第3915583号)
しかしながら、特許文献1は、基本的に、観察対象の筒体の内周面の軸線とカメラ(観察系)の光軸とのずれが平行移動のずれを前提としている。言い換えれば、角度をもった位置ずれにより、円形の内周面を撮像した画像が楕円形になる場合がある。
また、角度をもった軸ずれでは、撮像した画像の奥行き方向に向けて、徐々に軸芯がずれることになり、展開画像を生成する場合に、展開後のx座標により奥行き(y軸)方向の倍率が異なるが、特許文献1を含む従来技術では、このような倍率変動を補正することはできない。
さらに、遠近法に起因して、奥行き(y軸)方向の倍率が異なるため、例えば、観察対象(点状の異物)の軌跡が、同一時間内であっても異なる長さになって表現される場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、筒状体の内周面を撮像した環状画像を展開して矩形画像を生成する際に、筒状体の軸線と撮像光軸との軸ずれに起因するひずみを精度よく補正することができる画像処理装置、画像処理制御プログラムを得ることが目的である。
本発明は、所定位置から軸線方向に沿って延びる筒状体の内周面を表す環状画像を、前記筒状体の軸線を光軸として前記所定位置に設置された撮像手段により撮像し、前記撮像手段で撮像した環状画像を展開して矩形画像を生成する画像処理装置であって、前記撮像手段で撮像した環状画像から、遠近法における消失点を特定する特定手段と、前記撮像手段で撮像した環状画像の最外縁の円周の中心から前記消失点に向かう直線上に沿った各点を中心とし、前記中心から前記消失点までの距離と、前記最外縁の円周の中心から前記消失点までの距離との比に応じた半径で形成される円周上の各画素からなる円周画像を複数抽出する抽出手段と、前記円周に沿った方向をx軸とし、前記軸線に沿った方向をy軸とする座標面に、前記抽出手段で抽出したそれぞれの円周画像を割り当てることで、前記矩形画像を生成する生成手段と、を有する画像処理装置である。
本発明によれば、撮像手段により、所定位置から軸線方向に沿って延びる筒状体の内周面を表す環状画像を撮像する。
特定手段は、撮像手段で撮像した環状画像から、遠近法における消失点を特定する。
抽出手段は、撮像手段で撮像した環状画像の最外縁の円周の中心から消失点に向かう直線上に沿った各点を中心とし、中心から消失点までの距離と、最外縁の円周の中心から消失点までの距離との比に応じた半径で形成される円周上の各画素からなる円周画像を複数抽出する。
生成手段は、円周に沿った方向をx軸とし、軸線に沿った方向をy軸とする座標面に、抽出手段で抽出したそれぞれの円周画像を割り当てることで、矩形画像を生成する。
以上の工程で画像処理を実行することで、筒状体の軸線と、撮像手段の光軸との間にずれがあっても、正規の筒状体の内周面の画像を展開した矩形画像を生成することができる。
本発明において、前記矩形画像が、前記撮像手段で撮像した前記環状画像の軸線に沿った方向の一部を切り出した画像であることを特徴としている。
本発明において、前記特定手段が、前記環状画像の最外縁の円周上に着目点を設定し、前記最外縁の円周の中心点、及び前記環状画像の内側の円周の中心点を求め、前記着目点に対応する、内側の円周上の点を求め、前記最外縁の円周の中心点、及び前記環状画像の内側の円周の中心点を結んだ線の延長線と、前記着目点と、前記着目点に対応する、内側の円周上の点とを結んだ線の延長線と、が交わる点を消失点として特定する、ことを特徴としている。
画像(着目点)の移動を利用することで、消失点を確実に特定することができる。
本発明において、前記撮像手段で撮像した前記環状画像の歪みを補正して正規の環状画像に変換する変換手段をさらに有することを特徴としている。
撮像手段で撮像するとき、角度をもった軸ずれがあると、例えば、内周面が円形であっても楕円形として撮像される場合がある。そこで、変換手段では、環状画像の歪みを補正して、正規の円形画像とする。これにより、筒状体の軸線と撮像手段の光軸との軸ずれに起因する歪みを補正できる。
本発明において、前記矩形画像の前記軸線方向の倍率を補正する補正手段をさらに有することを特徴としている。
遠近法では、奥行き方向(軸線方向)で倍率が異なるため、この倍率を補正することができる。
本発明において、前記生成手段で生成された複数の矩形画像を合成する合成手段をさらに有することを特徴としている。
撮像手段で撮像した領域の矩形画像を合成していくことで、例えば、内周面に存在する点状の異物の移動軌跡が画像として表示され、観察し易い画像とすることができる。
本発明は、コンピュータを、上記画像処理装置として動作させる、画像処理制御プログラムである。
以上説明した如く本発明では、筒状体の内周面を撮像した環状画像を展開して矩形画像を生成する際に、筒状体の軸線と撮像光軸との軸ずれに起因するひずみを精度よく補正することができる。
本実施の形態に係る管材製造装置の概略図及び画像処理制御装置の機能ブロック図である。 本実施の形態に係る画像処理制御装置の変換部で実行される正規化処理による画像の遷移状態を示す図である。 本実施の形態に係る画像処理装置の消失点特定部及び中心移動軌跡決定部で実行される画像処理の流れを示す正規化画像である。 (A)は本実施の形態に係る画像処理装置の円周画像生成部で実行される画像処理の流れを示す正規化画像、(B)は本実施の形態に係る画像処理装置の展開部で実行される画像処理の流れを示す矩形画像である。 本実施の形態に係る画像処理装置の倍率補正部で実行される画像処理の流れを示す矩形画像であり、(A)は補正前、(B)は補正後を示す。 図1に示す画像処理制御装置22で実行される、カメラ20で撮像した円筒管12Aの内周面の画像から、異物を観察する展開画像を生成するための画像処理制御ルーチンを示すフローチャートである。
図1には、本実施の形態に係る管材製造装置10の概略が示されている。
管材製造装置10は、例えば、合成樹脂製の原料12を貯蔵する貯蔵部14を備えている。
管材製造装置10は、図示しない加熱手段を有しており、貯蔵部14に貯蔵された原料12は、当該加熱手段により加熱され、適度な粘性で軟化した状態で押出ブロック16へ案内されるようになっている。
押出ブロック16には、原料12が案内される円環状の案内路16Aが設けられている。案内路16Aは、押出ブロック16の供給側端面16Bから排出側端面16Cにかけて徐々に径寸法が小さくなる、所謂テーパー状とされている。
これにより、押出ブロック16の排出側端面16Cから排出される原料12は、円筒管12A(筒体)に成型され、排出後も徐々に径寸法が小さくなっていき、設計上は、前記円環状の案内路16Aの軸線を維持しながら、後処理部18へ到達する。後処理部18は、例えば、冷却機能を有しており、径寸法が徐々に小さくなっていく軟化した円筒管12Aを冷却することで固化し、所定の一定径寸法の円筒管(例えば、樹脂パイプ12B)が完成する。
ここで、本実施の形態の管材製造装置10では、円筒管12Aの内周面に異物(突起物、凹み、傷等)が存在するか否かを観察するための画像を撮像するカメラ20が取り付けられている。
カメラ20は、押出ブロック16の排出側端面16Cの中心部に取り付けられている。ここで、押出ブロック16には、その中心部に貫通孔16Dが設けられており、原料12の押し出し作業に支障なく、カメラ20の配線20Aを敷設することができるようになっている。
カメラ20は、その撮像光軸Lが、案内路16Aの軸線と一致するように位置決めされており、結果として、カメラ20で撮像した画像は、円筒管12Aの内周面の一部の画像となる(図2(A)参照)。
例えば、カメラ20により撮像した画像は、展開されて矩形画像(図4(B)参照)が生成される。
このとき、撮像画像は、遠近の関係が存在するため、展開して矩形画像とする場合に、予め定めた倍率補正が必要となる。遠近法において、手前側よりも奥側の方が小さく見えるため、例えば、手前側の画像を基準として、奥側へ行くに従い拡大倍率を大きくして倍率補正を実行する。
カメラ20による撮像を継続的に実行し、生成した矩形画像を合成することで、異物が存在すると、異物の移動軌跡が観察可能となる。例えば、異物が点状であっても、時間経過に沿って画像を合成することで、線状の画像として表現されるため、異物の観察(発見)が容易となる。
なお、矩形画像は、カメラ20で撮像した円筒管12Aの軸線方向の一部の画像を切り出した領域を抽出するようにしてもよい。
ところで、図1に示される如く、本実施の形態では、押出ブロック16の案内路16Aの軸線と常に一致するように、カメラ20の光軸Lを位置決めしている。
これは、押出ブロック16から押し出された円筒管12Aが、後処理部18へ到達するまでの軸線が、案内路16Aの軸線と一致することを前提とした位置決めである。
しかしながら、円筒管12Aは必ずしも、案内路16Aの軸線上を移動して後処理部18へ到達するとは限らず、製品の樹脂パイプ12Bの品質を維持する許容範囲内であっても、カメラ20の光軸Lと、円筒管12Aの軸線との軸ずれが発生する場合がある。
また、カメラ20の光軸Lの位置決め精度によっても、カメラ20の光軸Lと、円筒管12Aの軸線との軸ずれは発生し得る。
軸ずれは、遠近による倍率補正に誤差が生じる。また、方角(矩形画像に展開した後のx座標)により、奥行き方向(矩形画像に展開した後のy残量)の倍率が異なることになる。言い換えれば、y軸方向の各座標で抽出するそれぞれのx座標の中心位置が不明である。
そこで、本実施の形態では、カメラ20で撮像した画像データに画像処理を施して、y軸方向の各座標で抽出するそれぞれのx座標の中心位置を特定するようにした。
図1に示される如く、カメラ20は、画像処理制御装置22の画像取込部24に接続されている。
画像取込部24は、変換部26に接続されており、カメラ20から取り込んだ撮像画像を変換部26へ送出する。
変換部26は、撮像画像の歪みを調整して正規化する。本実施の形態では、円筒管12Aの内周面(軸直角断面)は円形であるが、カメラ20の光軸Lと円筒管12Aの軸線がずれていると、撮像画像の内周面(軸直角断面)が楕円形(図2(A)参照)となる。そこで、変換部26では、楕円形の内周面の画像を楕円形から円形に変換する。以下、変換後の撮像画像を正規化画像という。
(正規化処理)
図2は、変換部26で実行される正規化処理の詳細を示す遷移図である。
図2(A)に示される如く、撮像画像は楕円形である。正規化するにあたり、基準の楕円として外周の端部の近似楕円28を適用する。
近似楕円28の中心を点Oとし、長軸が撮像画像のx軸となす角度を+θとし、近似楕円28の長軸の半径をRaとし、短軸の半径をRbとして、撮像画像を点Oを中心に−θ回転させる(図2(B)参照)。
次に、y軸方向に(Ra/Rb)倍拡大し(図2(B)の点線参照)、撮像画像を点Oを中心に−θ回転させることで、楕円形が円形に変換された正規化画像30を得ることができる(図2(C)参照)。
変換部26は、消失点特定部32及び円周画像生成部34に接続されている。
消失点特定部32では、変換部26から受けた正規化画像30の消失点V(図3参照)を特定する。消失点Vとは、遠近法により、2以上の直線が交わる点を言う。
図1に示される如く、カメラ20の光軸Lと円筒管12Aの軸線がずれていると、正規化画像30(図2(C)参照)の近い側(周縁側)から遠い側(中心側)にかけて、撮像した円筒管12Aの内周面(軸直角断面)の軸芯がずれることになる。消失点特定部32は、この軸芯のずれの最終端が消失点Vとなることを利用して、消失点Vを特定し、特定した消失点Vを中心移動軌跡決定部36へ送出する。
中心移動軌跡決定部36では、初期画像、例えば、カメラ20に最も近い側(正規画像の周縁側)の円周の中心と、消失点Vとを結ぶ線を、円周の中心の移動軌跡として決定し、円周画像生成部34へ送出する。この移動軌跡がy軸に相当する。
(消失点特定から中心移動軌跡決定までの処理)
円筒管12Aの内周面に、例えば点状の異物が存在すると、異物の軌跡は全て、正規化画像の一点に向かっていくように見える。
この点を消失点Vと称する。正規化画像30では、円筒管12Aの内周面を表す円環領域の外周円と内周円とは円形であり、図3に示される如く、相対的に外周側の円である外周円38(初期位置、t0秒)と、相対的に内周側の円である内周円40(t1秒)とを設定する。
外周円38上の全ての点について、t秒(図3のt1秒、t2秒、及びtI秒)後に到達する位置にプロットすると、円形(図3の鎖線参照)になる。言い換えれば、内周円40は、tI秒後の外周円38の形に相当する。
この外周円38及び内周円40を含む、経時に基づいて到達する点をプロットして得られる各円形について、x軸方向に沿った平行な線になるように、円形上の各画素の座標変換を実行することで、中心ずれを考慮した矩形画像を生成することができることになる。
そこで、外周円38の中心を点O及び外周円38上の所定位置を点P0とすると共に、内周円40の中心を点Iとし、及び外周円38上の点P0に対応する内周円40上の位置を点PIとすると、図3に示される如く、三角形VOP0(△VOP0)と三角形VIPI(△VIPI)とが相似の関係となっていることがわかる。
従って、外周円38の中心である点Oと内周円40の中心である点Iとを結ぶ線の延長線と、外周円38上の所定位置の点P0と点P0に対応する内周円40上の点PIとを結ぶ線の延長線との交点が消失点Vとなる。
上記消失点Vの設定後、正規化画像30から円周画像を生成する場合、外周円38の中心点Oと消失点Vとを結ぶ線を中心移動軌跡とし、円周画像上の所定角度の位置を、矩形画像のx軸の原点とする。
円周画像生成部34では、決定した中心の移動軌跡上の単位移動量毎の位置を中心とする円周画像を生成する。円周画像を生成する際には、決定した中心から消失点Vまでの距離と、外周円38の中心Oから消失点Vまでの距離との比に応じた半径で形成される円周上の各画素からなる円周画像を生成する。具体的には、生成する円周画像の半径と外周円38の半径との比が、決定した中心から消失点Vまでの距離と、外周円38の中心Oから消失点Vまでの距離との比となるように、生成する円周画像の半径を決定し、円周画像を生成する。
図1に示される如く、円周画像生成部34は、展開部42に接続されている。展開部42は、円周画像生成部34で生成された移動軌跡(すなわち、y軸方向)に沿った複数の円周画像(すなわち、x座標)を、x−y座標に割り当てることで、矩形画像を生成する(図4(B)参照)。
(展開「矩形画像生成」処理)
図4(A)は、図3における各円周画像を回転移動させたものと同等の状態である。図4(A)に示される如く、ts秒(例えば、切り出し開始時)の円周画像44上の位置Psと中心sとを結んだ線と正規化画像のX軸とのなす角度をθsとし、θsの値を0〜2π(rad)まで順次、所定の解像度で変化させて、それぞれ抽出した点Psの座標位置の画素情報(輝度情報)をx軸に沿って水平に割り当てることで、矩形画像の1ライン分の画像となる。
また、図4(A)に示される如く、tm秒後(例えば、切り出し中間時)の円周画像46上の位置Pmと中心mとを結んだ線と正規化画像のX軸とのなす角度をθmとし、θmの値を0〜2π(rad)まで順次、所定の解像度で変化させて、それぞれ抽出した点Pmの座標位置の画素情報(輝度情報)をx軸に沿って水平に割り当てることで、矩形画像の1ライン分の画像となる。
さらに、図4(A)に示される如く、te秒後(例えば、切り出し終了時)の円周画像48上の位置Peと中心eとを結んだ線と正規化画像のX軸とのなす角度をθeとし、θeの値を0〜2π(rad)まで順次、所定の解像度で変化させて、それぞれ抽出した点Peの座標位置の画素情報(輝度情報)をx軸に沿って水平に割り当てることで、矩形画像の1ライン分の画像となる。
図4(B)に示される如く、各ラインの画像をx−y軸座標に割り当てる(展開する)ことで矩形画像50を生成することができる。
図1に示される如く、展開部42は、倍率補正部52に接続されている。倍率補正部52では、遠近法に起因する矩形画像のy軸方向の倍率補正を実行する。なお、y軸に沿った各倍率は、予め倍率補正データ記憶部54に記憶されている。倍率補正データは、カメラ20自体の変更、或いは、カメラ20の焦点位置等の変更がないかぎり、一定とすることができる。
(倍率補正処理)
正規画像の近い側から多い側にかけての倍率の変化度合いは、カメラ20を含む光学系の収差等の影響を受けるため、幾何学的に計算することは困難である。そこで、本実施の形態では、円筒管12Aの内周面に存在する異物の軌跡が、異なるタイミングで顕像化された複数の軌跡画像56A、56B、56C、56D(図5(A)参照)を用いて、矩形画像上の全ての軌跡画像56A、56B、56C、56Dのy軸方向の長さが等しくなるような倍率補正データ(或いは補正式)を予め実験的に求め、倍率補正データ記憶部54(図1参照)に記憶しておく。
この倍率補正データ(又は補正式)を利用して、図5(B)に示される如く、矩形画像のy軸方向の倍率(拡大率)を補正することで、軌跡画像56A、56B、56C、56Dのy軸方向の長さが等しくなる。
図1に示される如く、倍率補正部52で倍率補正された矩形画像50(図4(B)参照)は、時間経過に応じて合成部58で合成される。言い換えれば、円筒管12Aの内周面に、点状の異物が存在している場合、合成部58で合成した画像には、点状の異物が移動する線状の軌跡画像として表現される(以下、展開画像という)。
合成部58は、出力部60に接続され、合成した展開画像を所定のデバイス(例えば、目視観察用の表示部や、異物検出用の画像解析装置等)へ出力する。
以下に本実施の形態の作用を図6のフローチャートに従い説明する。
図6は、図1に示す画像処理制御装置22で実行される、カメラ20で撮像した円筒管12Aの内周面の画像から、異物を観察する展開画像を生成するための画像処理制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ100では、撮像を開始したか否かを判断する。このステップ100で否定判定された場合は、このルーチンは終了する。
また、ステップ100で肯定判定されると、ステップ102へ移行して、カメラ20で撮像した画像を画像取込部24が取り込む。
次のステップ104では、正規化処理が実行される。すなわち、撮像画像に生じている歪(楕円)を正規化して円形に変換する(図2参照)。
次のステップ106では、正規化画像から消失点Vを特定し、次いで、ステップ108へ移行して、消失点Vに基づいて、正規化画像から抽出する複数の円周画像の中心移動軌跡を決定することでy軸を決定する(図3参照)。
次のステップ110では、観察対象である切り出し範囲を決定し、次いでステップ112へ移行して、切り出し範囲内において、消失点Vと、各円周画像の中心とから円周画像の各位置の座標(x座標)を特定し(図4(A)参照)、ステップ114へ移行する。
ステップ114では、切り出し範囲内の円周画像を展開して、矩形画像を生成し(図4(B)参照、ステップ116へ移行する。
ステップ116では、倍率補正データを読み出し、ステップ118へ移行して、展開した矩形画像を対象に倍率補正を実行し(図5参照)、ステップ120へ移行する。
ステップ120では、倍率補正後の矩形画像を合成し、次いで、ステップ122へ移行して、所定のデバイスへ出力し、ステップ124へ移行する。
ステップ124では、カメラ20の撮像が終了したか否かを判断し、否定判定された場合は、ステップ102へ戻り、上記工程を繰り返す。また、ステップ124で肯定判定された場合は、このルーチンは終了する。
なお、本実施の形態では、筒状管として円筒管を例にとり説明したが、観察対象は軸線を持つ多角形の筒状体の内周面であってもよい。
また、管材製造装置10により円筒管12Aを製造しながらカメラ20で撮像するようにしたが、カメラ20は、製品としての樹脂パイプ12Bの内周面を撮像して観察する位置であってもよい。
さらに、展開する矩形画像を生成する場合に、所定の位置の撮像開始から撮像終了までの画像を合成してもよいし、合成を継続し続けて、観察対象の内周面の全てが展開された画像情報を得るようにしてもよい。
10 管材製造装置
12 原料
14 貯蔵部
16 押出ブロック
16A 案内路
16B 供給側端面
16C 排出側端面
12A 円筒管
18 後処理部
12B 樹脂パイプ
20 カメラ
16D 貫通孔
20A 配線
22 画像処理制御装置
24 画像取込部
26 変換部
28 近似楕円
30 正規化画像
32 消失点特定部
34 円周画像生成部
36 中心移動軌跡決定部
38 外周円
40 内周円
42 展開部
44 円周画像
46 円周画像
48 円周画像
50 矩形画像
52 倍率補正部
54 倍率補正データ記憶部
56A、56B、56C、56D 軌跡画像
58 合成部
60 出力部

Claims (7)

  1. 所定位置から軸線方向に沿って延びる筒状体の内周面を表す環状画像を、前記筒状体の軸線を光軸として前記所定位置に設置された撮像手段により撮像し、
    前記撮像手段で撮像した環状画像を展開して矩形画像を生成する画像処理装置であって、
    前記撮像手段で撮像した環状画像から、遠近法における消失点を特定する特定手段と、
    前記撮像手段で撮像した環状画像の最外縁の円周の中心から前記消失点に向かう直線上に沿った各点を中心とし、前記中心から前記消失点までの距離と、前記最外縁の円周の中心から前記消失点までの距離との比に応じた半径で形成される円周上の各画素からなる円周画像を複数抽出する抽出手段と、
    前記円周に沿った方向をx軸とし、前記軸線に沿った方向をy軸とする座標面に、前記抽出手段で抽出したそれぞれの円周画像を割り当てることで、前記矩形画像を生成する生成手段と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記矩形画像が、前記撮像手段で撮像した前記環状画像の軸線に沿った方向の一部を切り出した画像であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記特定手段が、
    前記環状画像の最外縁の円周上に着目点を設定し、
    前記最外縁の円周の中心点、及び前記環状画像の内側の円周の中心点を求め、
    前記着目点に対応する、内側の円周上の点を求め、
    前記最外縁の円周の中心点、及び前記環状画像の内側の円周の中心点を結んだ線の延長線と、前記着目点と、前記着目点に対応する、内側の円周上の点とを結んだ線の延長線と、が交わる点を消失点として特定する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記撮像手段で撮像した前記環状画像の歪みを補正して正規の環状画像に変換する変換手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の画像処理装置。
  5. 前記矩形画像の前記軸線方向の倍率を補正する補正手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段で生成された複数の矩形画像を合成する合成手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項記載の画像処理装置。
  7. コンピュータを、
    請求項1〜請求項6の何れか1項記載の画像処理装置として動作させる、
    画像処理制御プログラム。
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