JP2019066928A - 知識活用促進装置及び知識活用促進方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】組織内で知識を活用させる知識活用促進装置を提供する。
【解決手段】
分析サーバー1は、知識活用促進装置である。登録部100は、組織内の知識データ200を知識データ登録DB300に登録する。知識検索部110は、登録された知識データ200について、当該知識データ200に含まれるキーワードにより、組織内の関連する知識データ200を時系列に対応して検索する。知識活用判断部120は、検索された結果から情報の活用傾向を分析して、登録された知識データ200が有効活用されているか判断する。通知部130は、活用されていないと判断された場合に、知識データ200の活用担当者の端末6に通知する。
【選択図】図3

Description

本発明は、知識活用促進装置及び知識活用促進方法に係り、特に組織内で知識を共有する知識活用促進装置及び知識活用促進方法に関する。
従来から、企業等の組織の活性化のために、知識の共有を行う技術が存在する。
たとえば、ナレッジマネジメントシステムといわれる知識の共有を目的としたサーバークライアントシステムが構築され、知識の集積化が行われている。
このようなナレッジマネジメントシステムは、組織構成員の知識のボトムアップを図ったり、新製品開発のためのアイデア創出のために使われたりする。
ここで、従来の知識共有支援装置として、特許文献1を参照すると、話題に関する知識の共有を支援する装置が開示されている。特許文献1の装置では、複数のメッセージ情報のうち文書蓄積部に文書情報として蓄積すべき話題に関するメッセージ情報を選別する選別部と選別されたメッセージ情報のうち直近の第1期間の出現頻度が基準値以上の第1キーワードを抽出する第1抽出部と、選別されたメッセージ情報のうち第1期間以前の第2期間の出現頻度が基準値以上の第2キーワードを抽出する第2抽出部と、文書蓄積部から第1キーワードの抽出元のメッセージ情報との間の検索スコアが閾値以上の第1文書情報を検索する検索部と、文書蓄積部に第2キーワードを含むメッセージ情報と対応付けられた第2文書情報があるか否かを判定する判定部と、文書蓄積部における第1文書情報の有無が識別できるように第1キーワードを提示する第1提示部と、文書蓄積部における第2文書情報の有無が識別できるように第2キーワードを提示する第2提示部とを具備する。
特許文献1の技術では、ユーザー間のメッセージから情報を蓄積し、自動的にまとめを行うことができる。
特開2010−170324号公報
従来の知識を共有する装置では、情報の提供者に負担がかかり、実際に必要な情報を取りだすことができずに、十分に活用されないことがあった。
しかしながら、特許文献1の技術は、知識をまとめた後の活用促進については、開示されていなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、上述の問題点を解消する知識活用促進装置を提供することを課題とする。
本発明の知識活用促進装置は、組織内の知識データを登録する登録部と、前記登録部により登録された前記知識データについて、該知識データに含まれるキーワードにより、前記組織内の関連する前記知識データを時系列に対応して検索する知識検索部と、前記知識検索部によって検索された結果から情報の活用傾向を分析して、登録された前記知識データが有効活用されているか判断する知識活用判断部と、前記知識活用判断部により活用されていないと判断された場合に、前記知識データの活用担当者に通知する通知部とを備えることを特徴とする。
本発明の知識活用促進装置は、前記知識活用判断部は、前記活用傾向が減少傾向の場合、登録された前記知識データが有効活用されていないと判断することを特徴とする。
本発明の知識活用促進装置は、組織外の前記キーワードについての情報の傾向である外部傾向を取得する外部傾向取得部を更に備え、前記知識活用判断部は、前記外部傾向取得部により取得された前記組織外の前記外部傾向が増加傾向にあるのに、前記組織内の前記活用傾向がそのままの場合、登録された前記知識データが有効活用されていないと判断することを特徴とする。
本発明の知識活用促進装置は、前記知識活用判断部は、部門毎に前記活用傾向を分析し、登録された前記知識データの重複活用についても判断し、前記通知部は、前記知識活用判断部により重複活用されていたと判断された場合にも、登録された前記知識データの前記活用担当者に通知することを特徴とする。
本発明の知識活用促進装置は、前記登録部は、前記知識データから前記キーワードを抽出することを特徴とする。
本発明の知識活用促進装置は、音声データを認識してテキストデータを作成する音声認識部を更に備え、前記登録部は、前記音声認識部により認識されたテキストデータも、前記知識データとして登録することを特徴とする。
本発明の知識活用促進方法は、知識活用促進装置により実行される知識活用促進方法であって、組織内の知識データを登録し、登録された前記知識データについて、該知識データに含まれるキーワードにより、前記組織内の関連する前記知識データを時系列に対応して検索し、検索された結果から情報の活用傾向を分析して、登録された前記知識データが有効活用されているか判断し、活用されていないと判断された場合に、前記知識データの活用担当者に通知することを特徴とする。
本発明によれば、組織内の知識データを登録し、キーワードにより、組織内の関連する知識データを時系列に対応して検索し、活用傾向を分析して、登録された知識データが有効活用されているか判断し、活用されていない場合に、活用担当者に通知することで、登録された知識が放置されずに活かされることを促進する知識活用促進装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る知識共有システムのシステム構成図である。 図1に示す分析サーバーの制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る分析サーバーの機能構成を示すブロック図である。 図3に示す知識登録設定の概念図である。 本発明の実施の形態に係る知識活用促進処理のフローチャートである。
<実施の形態>
〔知識共有システムXのシステム構成〕
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る知識共有システムXのシステム構成について説明する。
知識共有システムXは、分析サーバー1に対して、画像形成装置2、NAS3、文書サーバー4等が、ネットワーク5を介して接続される。また、分析サーバー1とは、ネットワーク5を介して、端末6も接続されていてもよい。
分析サーバー1は、共有される知識データ200(図3)を活用するための知識活用促進装置である。分析サーバー1は、PC(Personal Computer)や汎用機等のサーバーであってもよい。分析サーバー1は、イントラネット等のネットワーク5上で、画像形成装置2、NAS3、文書サーバー4等に格納され、組織内で共有される文書等の知識データ200を検索し、活用状況を監視する。また、分析サーバー1は、インターネット等のWAN(Wide Area Network)から、各種データを取得可能であってもよい。
なお、分析サーバー1は、画像形成装置2を遠隔管理し、課金、保守、サービス対応を行うサーバーを兼用していてもよい。また、分析サーバー1は、画像処理、OCR(Optical Character Recognition)処理、分類処理、及び、Eメールや共有フォルダー(文書ボックス、保存フォルダー)や業務若しくは事務用のDMS(Document Management System)等への送信処理を実行してもよい。また、分析サーバー1は、アプリケーションソフトウェア(Application Software、以下、単に「アプリ」という。)を実行することが可能であってもよい。
なお、分析サーバー1は、いわゆる「クラウド」上のサーバーであってもよい。
画像形成装置2は、顧客環境に設置されたMFP、ネットワークスキャナー、ドキュメントスキャナー、ネットワークFAX、スキャナー機能付きのプリンター等のドキュメント機器である。
また、画像形成装置2は、カラー若しくは白黒印刷、ファクシミリ送受信、ネットワークファクシミリ送受信、複写、スキャンによる電子文書化、ネットワークスキャン、電子文書を格納する文書ボックス等の各種の機能を備えていてもよい。また、画像形成装置2は、印刷機能を有するMFPやプリンター等の場合、感光体ドラム、露光部、現像部、転写部、及び定着部等を備えている。これにより、画像形成装置2は、帯電、露光、現像、転写、定着からなる画像形成プロセスを実行することで、記録紙にトナー像を記録し、印刷することが可能である。
また、画像形成装置2は、ユーザー毎の文書データの保存フォルダー等である文書ボックス機能を備えていてもよい。また、画像形成装置2は、ユーザーが印刷等した文書を「イメージログ」等として格納していてもよい。また、画像形成装置2は、電話会議等の音声入力を行う機能を備えていてもよい。
NAS3及び文書管理サーバー4は、組織内で共有される文書、ユーザー毎の文書等を蓄積するNAS(Network Attached Storage)、文書用サーバー、プリンターサーバー等である。また、NAS3及び文書管理サーバー4は、会議やミーティングの音声データを取得する音声入力機能を備えていてもよい。
ネットワーク5は、LAN(Local Area Network)等のイントラネット(Intranet)、インターネットや携帯電話網等のWAN等のネットワークである。
分析サーバー1を含む各装置は、ルーター(Router)やゲートウェイ(Gateway)等を介して、ネットワーク5に接続されていてもよい。また、ネットワーク5は、VPN(Virtual Private Network)を構成していてもよい。
端末6は、知識共有システムXで管理される知識データ200(図3)の活用担当者用の端末である。端末6は、PC、スマートフォン、PDA(Personal Data Assistant)、その他の専用端末等であってもよい。端末6は、電子メールや各種メッセンジャー等によるメッセージを分析サーバー1から通知として受信する機能を備えている。また、WWWブラウザー等を介して、分析サーバー1のWWW等のインターフェイスにより提供される管理画面等から、知識データ200の活用に関する分析結果等を参照可能であってもよい。
次に、図2により、分析サーバー1の制御構成について説明する。
分析サーバー1は、制御部10、ネットワーク送受信部15、及び記憶部19を含んでいる。
制御部10は、GPP(General Purpose Processor)、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Processor、特定用途向けプロセッサー)等の情報処理部である。
制御部10は、記憶部19のROMやSSDやHDDに記憶されている制御プログラムを読み出して、この制御プログラムをRAMに展開させて実行することで、後述する機能ブロックの各部として動作させられる。
ネットワーク送受信部15は、ネットワーク5に接続するためのLANボードや無線送受信機等を含むネットワーク接続部である。
記憶部19は、一時的でない記録媒体である。記憶部19は、主記憶部として、RAM(Random Access Memory)等を含んでいてもよい。また、記憶部19は、補助記憶部として、ROM(Read Only Memory)、eMMC(embedded Multi Media Card)、SSD(Solid State Drive)等のフラッシュメモリーのストレージ、及びHDD(Hard Disk Drive)等含んでいてもよい。この場合、記憶部19の補助記憶部には、分析サーバー1の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されていてもよい。
なお、制御部10は、RAMやROMやフラッシュメモリー等を内蔵していてもよい。
〔知識共有システムXの機能構成〕
ここで、図3〜図4を参照し、本発明の実施の形態に係る知識共有システムXの機能構成について説明する。
分析サーバー1の制御部10は、登録部100、知識検索部110、知識活用判断部120、通知部130、外部傾向取得部140、及び音声認識部150を備えている。
また、記憶部19は、知識データ登録DB300、知識検索データ310、外部傾向データ320、及び活用傾向データ330を格納する。
また、画像形成装置2、NAS3、及び文書管理サーバー4は、知識データ200を格納している。
登録部100は、画像形成装置2、NAS3、及び文書管理サーバー4等から組織内の知識データ200を閲覧して、知識データ登録設定400を作成し、これを知識データ登録DB300に登録する。この際、登録部100は、知識データ登録DB300に登録され、活用状況を監視する知識データ200(以下、「監視データ」という。)単位で、知識データ登録設定400を作成する。
また、登録部100は、知識データ200からキーワードを抽出してもよい。このため、登録部100は、自然言語処理等により、知識データ200からキーワードを取得するテキストマイニングエンジン(Text Mining Engine)を備えていてもよい。また、登録部100は、文書データに含まれる画像データ等をテキスト化するOCRエンジンを備えていてもよい。
また、登録部100は、音声認識部150により認識されたテキストデータについても、知識データ200として知識データ登録設定400を作成し、これを知識データ登録DB300に登録してもよい。
知識検索部110は、監視データについて、当該知識データ200に含まれるキーワードにより、関連する知識データ200(以下、「関連データ」という。)を時系列に対応して検索する。知識検索部110は、この関連データの検索を、組織内の知識データ200から検索してもよい。また、知識検索部110は、この検索の結果を、知識検索データ310として、記憶部19に格納する。
知識活用判断部120は、知識検索部110によって検索された知識検索データ310から、監視データに係る情報の活用傾向を分析して、活用傾向データ330として記憶部19に格納する。知識活用判断部120は、この活用傾向の分析として、統計解析を行ってもよい。さらに、知識活用判断部120は、この活用傾向データ330から、登録された知識データ200が有効活用されているか判断する。
また、知識活用判断部120は、監視データの活用傾向が減少傾向の場合、監視データが有効活用されていないと判断してもよい。
また、知識活用判断部120は、外部傾向取得部140により取得された外部傾向データ320を参照してもよい。この場合、知識活用判断部120は、組織外の外部傾向が増加傾向にあるのに、組織内の活用傾向がそのままの場合、監視データが有効活用されていないと判断してもよい。
また、知識活用判断部120は、部門毎に活用傾向を分析し、監視データの重複活用についても判断してもよい。
通知部130は、知識活用判断部120により活用されていないと判断された場合に、知識データ200の活用担当者に通知する。
また、通知部130は、知識活用判断部120により重複活用されていたと判断された場合にも、登録された知識データ200の活用担当者に通知してもよい。
これらの際、通知部130は、端末6に対して、電子メールや組織内SNSのメッセージ等にて通知をしてもよい。
外部傾向取得部140は、組織外のキーワードについての情報の活用傾向である外部傾向の外部傾向データ320を取得し、記憶部19に格納する。
音声認識部150は、音声データを認識してテキストデータを作成する。このため、音声認識部150は、隠れマルコフモデルやディープラーニング等により音声認識を行う音声認識エンジンを含んでいてもよい。また、音声認識部150は、この音声認識エンジンにより、音声データから複数の人物の音声を認識し、認識結果である、単語や文章を含むテキストデータを、議事録のような文書形式で記憶部19に格納することが可能である。
知識データ登録DB300は、知識データ200を登録するデータベースである。知識データ登録DB300は、具体的には、各知識データ200に対応する知識データ登録設定400を格納する。この知識データ登録設定400の詳細については後述する。
知識データ200は、組織内での共有を目的としている知識に関するデータである。知識データ200の想定している知識は、特に、先行技術や法制度等の組織の将来活動に影響を与えるような分野のものを特定してもよい。
また、知識データ200は、組織内共有資料の文書データ、組織内SNS(Social Networking Service)のメッセージデータ、組織内の電子メール、NAS3、文書サーバー4等で取得された音声データ等であってもよい。
また、知識データ200は、分析サーバー1の音声認識部150により認識されたテキストデータも含んでいてもよい。
知識検索データ310は、監視データの関連データについて、知識検索部110により検索された結果を示すデータである。知識検索データ310は、例えば、関連データの数や種類、特定期間毎に集計してもよい。知識検索データ310は、部門(チーム)毎に、これらの集計されたデータを含んでいてもよい。
外部傾向データ320は、外部傾向取得部140により取得された、監視データのキーワードについての情報の活用傾向のデータである。この外部傾向データ320は、いわゆる「ビッグデータ」を分析して取得されたものであってもよい。また、外部傾向データ320は、特定期間毎に活用傾向のデータを集計してもよい。
活用傾向データ330は、知識活用判断部120により知識検索データ310から分析された、組織内での監視データが活用されているかについての指標を示すデータである。活用傾向データ330は、例えば、関連データの数から統計解析された結果により、関連データの数の傾向(トレンド)についてのデータを含んでいてもよい。この場合、活用傾向データ330は、有意差がみられない「そのまま」、特定閾値で有意の「増加傾向」「減少傾向」等の指標を含んでいてもよい。これらの指標は、それぞれ、当該監視データの活用が一定である、活用されてきている、活用されなくなっていること等を示す。
また、図4により、知識データ登録DB300に格納される知識データ登録設定400の詳細について説明する。
知識データ登録設定400は、知識データ200毎に、該当する知識データ200の場所を示すリンクに加え、例えば、「キーワード」、「担当」、「部門」、「登録日時」、及び「監視対象情報」の属性をそれぞれ含むデータであってもよい。
このうち、キーワードは、監視データのキーワードを示す属性である。このキーワードは、テキストマイニングエンジンにより知識データ200から抽出されたキーワード等を用いることが可能である。
「担当」の属性は、監視データの活用担当者を示す。この活用担当者としては、監視データの作成者、管理者、責任者、上司、決裁者等のユーザーが設定されていてもよい。また、この活用担当者として、活用を監査するための知識活用促進部門や知的財産部門等の担当者が設定されていてもよい。また、活用担当者として、当該監視データの活用を求められるユーザー全員を「ステークホルダー」として設定してもよい。また、担当の属性には、活用担当者に設定された各ユーザーへの通知の連絡先として、電子メールアドレスやメッセンジャーのアドレス等を含んでいてもよい。
「部門」の属性は、監視データが登録された部門、チーム、グループ等(以下、「部門等」という。)を示す。また、「部門」は、組織の部門等に対応して設定されていてもよい。
「登録日時」は、知識データ200が知識データ登録DB300に登録された日時分秒等の時刻を示す属性である。また、登録日時は、活用を監視するための期間や間隔等についての情報を含んでいてもよい。
「監視対象情報」は、知識データ登録DB300に登録された知識データ200が監視データであるか関連データであるかを示す属性である。つまり、「監視対象情報」は、監視データとして登録された知識データ200であるか、又は、この監視データに関連する関連データの知識データ200であるかを示すフラグ等を含むデータである。ここで、「監視対象情報」は、キーワード単位で設定されてもよい。すなわち、特定のキーワードについては関連データと設定されていても、別のキーワードについては監視データであるように設定されていてもよい。
なお、知識データ登録設定400は、該当する知識データ200のリンクだけでなく、データ自体を含んでいてもよい。このデータは、テキストデータや抄録データだけでもよく、圧縮等されていてもよい。
ここで、分析サーバー1の制御部10は、記憶部19に記憶された制御プログラムを実行することで、登録部100、知識検索部110、知識活用判断部120、通知部130、外部傾向取得部140、及び音声認識部150として機能させられる。
また、上述の分析サーバー1の各部は、本発明の画像形成方法を実行するハードウェア資源となる。
なお、上述の機能構成の一部又は任意の組み合わせをICやプログラマブルロジック等でハードウェア的に構成してもよい。
〔分析サーバー1による知識活用促進処理〕
次に、図5を参照して、本発明の実施の形態に係る分析サーバー1による知識活用促進処理の説明を行う。
本実施形態の知識活用促進処理は、組織内の知識データ200を監視データとして登録する。また、登録された監視データについて、当該監視データに含まれるキーワードにより、組織内の関連データを時系列に対応して検索する。また、検索された結果から情報の活用傾向を分析して、監視データが有効活用されているか判断する。また、活用されていないと判断された場合に、監視データの活用担当者に通知する。
本実施形態の知識活用促進処理は、主に制御部10が、記憶部19に記憶されたプログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図5のフローチャートを参照して、知識活用促進処理の詳細をステップ毎に説明する。
(ステップS101)
まず、登録部100が、知識データ取得処理を行う。
登録部100は、画像形成装置2、NAS3、及び文書管理サーバー4等の組織内の登録場所を参照し、知識データ200を取得する。
具体的には、組織内では、組織内共有資料として文書データが保存されることがある。登録部100は、このような文書データを発見すると、知識データ200として取得する。また、登録部100は、組織内SNS等での議論のメッセージ、組織内で組織内に送受信される電子メール等から、テキストマイニングエンジンを用いて、知識データ200として登録可能なものを選択して取得する。これらの際、登録部100は、組織の将来活動に影響を与えるような分野のキーワードが含まれる文書データ、メッセージ、電子メール等の知識データ200を選択してもよい。
また、登録部100は、会議での発話、オープンなミーティングスペースでの会話、朝礼やミーティングでの伝達等の各種業務活動に伴う音声データを、画像形成装置2、NAS3、及び文書管理サーバー4により知識データ200として取得してもよい。
なお、登録部100は、上述のように新たに作成された知識データ200を検索して自動的に取得しても、知識データ200の活用担当者の指示により取得してもよい。
(ステップS102)
次に、登録部100が、取得した知識データ200が音声データであるか否かを判断する。登録部100は、音声データであった場合に、Yesと判断する。登録部100は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、登録部100は、処理をステップS103に進める。
Noの場合、登録部100は、処理をステップS104に進める。
(ステップS103)
取得した知識データ200が音声データであった場合、音声認識部150が、音声認識処理を行う。
音声認識部150は、音声認識エンジンにより音声データを認識してテキストデータを作成し、知識データ200に付加する。
(ステップS104)
ここで、登録部100が、キーワード抽出設定処理を行う。
登録部100は、取得された知識データ200から、テキストマイニングエンジンにより、キーワード抽出を行い、知識データ200に付加する。この際、登録部100は、OCRエンジンにより、文書データの文字認識を行ってもよい。
なお、登録部100は、上述の知識データ200取得処理において、テキストマイニングエンジンで既にキーワードを取得済みであった場合、これを用いてもよい。
また、登録部100は、音声認識部150により音声データから認識されたからテキストデータについても、キーワード抽出を行ってもよい。
なお、登録部100は、知識データ200の活用担当者、その他の分析サーバー1の管理者等の指示により、明示的に知識データ200のキーワードを設定してもよい。
(ステップS105)
次に、登録部100が、知識データ登録処理を行う。
登録部100は、取得してキーワードを抽出した知識データ200について、知識データ登録設定400を作成して、知識データ登録DB300に登録する。
この際、登録部100は、組織の将来活動に影響を与えるような分野のキーワードが含まれる知識データ200を監視データとして選択して、知識データ登録設定400の監視対象情報に設定してもよい。また、登録部100は、特定の部門等で新規のプロジェクト等として作成された文書等についても、当該監視対象情報に設定してもよい。この際、登録部100は、既に同様のキーワードが含まれる監視データが登録されていた場合には、当該キーワードについての関連データとして当該監視対象情報に設定してもよい。
また、登録部100は、音声認識部150により認識されたテキストデータも、知識データ200として登録してもよい。なお、登録部100は、単なる雑談等のそれ以外の知識データ200については、そもそも知識データ200ではないとして、知識データ登録DB300に登録しなくてもよい。
(ステップS106)
次に、知識検索部110が、知識検索処理を行う。
知識検索部110は、登録部100により知識データ登録DB300に登録された監視データについて、当該監視データより抽出され監視対象情報に設定されたキーワードにより、関連データを時系列に対応して検索する。知識検索部110は、この検索結果を、知識検索データ310に設定する。この際、知識活用判断部120は、数日〜数十ヶ月等の特定期間で区切った各期間において、当該キーワードを含む関連データの数、当該キーワード自体の発生頻度等を算出してもよい。
(ステップS107)
次に、外部傾向取得部140が、外部傾向取得処理を行う。
外部傾向取得部140は、いわゆる「クラウド」上のサーチエンジン等の外部サーバーと連動して、いわゆる「ビッグデータ」等を分析し、この分析結果を外部傾向データ320として取得してもよい。つまり、外部傾向取得部140は、組織外のキーワードについての情報の傾向である外部傾向を、外部傾向データ320として取得する。
なお、外部傾向取得部140は、別途、ビッグデータの分析結果を格納するウェブサイト等から外部傾向データ320を取得してもよい。
(ステップS108)
次に、知識活用判断部120が、知識活用分析処理を行う。
知識活用判断部120は、知識検索部110によって検索された結果から、情報の活用傾向を分析する。具体的には、知識活用判断部120は、知識検索データ310の各期間の検索結果から、関連データの数やキーワードの発生頻度等の変化について、時系列データに係る統計検定等を行い、有意差があるか否かを算出する。これにより、知識活用判断部120は、関連データの数の傾向(トレンド)について分析する。知識活用判断部120は、知識活用判断部120は、例えば、有意差が特定閾値より低い場合、有意差がみられない「そのまま」と分析する。また、知識活用判断部120は、特定閾値で有意に増加した場合に「増加傾向」と分析する。また、知識活用判断部120は、特定閾値で有意に減少した場合に「減少傾向」等と分析する。また、知識活用判断部120は、これらの分析を、部門等毎に行ってもよい。また、知識活用判断部120は、分析の結果の指標を、活用傾向データ330に格納する。
なお、知識活用判断部120は、外部傾向データ320についても、同様の分析を行ってもよい。また、知識活用判断部120は、組織内外のその他の情報により、キーワードの発生頻度等により、その他の統計解析や人工知能による解析等を行って活用傾向を算出してもよい。
(ステップS109)
次に、知識活用判断部120が、活用傾向が減少傾向であるか否かを判断する。知識活用判断部120は、活用傾向データ330を参照し、監視データの活用傾向の指標が「減少傾向」である場合に、Yesと判断する。知識活用判断部120は、それ以外の場合、即ち、監視データの活用傾向の指標が「そのまま」「増加傾向」の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、知識活用判断部120は、処理をステップS111に進める。
Noの場合、知識活用判断部120は、処理をステップS110に進める。
(ステップS110)
活用傾向が減少傾向でない場合、知識活用判断部120が、外部傾向が増加しているにも関わらず組織内の活用傾向がそのままか否かを判断する。このため、知識活用判断部120は、外部傾向データ320及び活用傾向データ330を参照する。また、知識活用判断部120は、組織外の外部傾向が増加傾向にあるのに、監視データの活用傾向の指標が「そのまま」の場合、登録された知識データ200が有効活用されていないため、Yesと判断する。知識活用判断部120は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、知識活用判断部120は、処理をステップS111に進める。
Noの場合、知識活用判断部120は、処理をステップS112に進める。
(ステップS111)
ここで、通知部130が、活用通知処理を行う。
通知部130は、監視データの知識データ登録設定400に含まれる担当の属性データを参照し、この活用担当者の電子メールアドレスや組織内SNS等のアカウント宛てに、監視データの知識を活用するよう通知する。この通知には、該当する監視データへのリンクや「この案件はどうなったでしょうか?」等のリマインダーの文章が含まれていてもよい。これにより、監視データの活用状況について、活用担当等へのフィードバックすることが可能となる。
また、通知部130は、この通知に、活用傾向データ330に含まれる分析結果を示す表やグラフを添付してもよい。また、通知部130は、この通知に、分析結果を閲覧するための分析サーバー1の管理画面等を示すURL(Uniform Resource Locator)等を記載してもよい。これにより、活用担当者は、端末6等で、この分析結果を閲覧することが可能となる。
また、通知部130は、通知において、監視データのキーワードの情報について、開発中止等で活用しないという結論がでたのか、活用担当者に確認を促すことも可能である。なお、活用しないという結論となった場合、知識データ登録DB300から当該登録を削除することも可能である。この場合でも、下記で説明する「重複活用」の監視により、重複して開発等されないように監視することも可能である。
(ステップS112)
ここで、知識活用判断部120が、監視データが重複活用されているか否かを判断する。知識活用判断部120は、監視データと同様のキーワードを設定された知識データ200と同様の知識データ200が、他の部門等により知識データ登録DB300に登録された場合に、Yesと判断する。また、知識活用判断部120は、関連データが複数の部門等で同じ期間に知識データ登録DB300に登録されている場合にも、Yesと判断する。知識活用判断部120は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、知識活用判断部120は、処理をステップS113に進める。
Noの場合、知識活用判断部120は、知識活用促進処理を終了する。
(ステップS113)
重複活用であった場合、通知部130が、重複通知処理を行う。
通知部130は、知識活用判断部120により監視データに係る重複活用があったと判断された場合にも、監視データの活用担当者の電子メールアドレスや組織内SNSのアカウント宛てに、関係ない部門等で重複して開発がされている等の旨の通知を行う。また、この際に、関連データについて知識データ登録設定400を参照して、この活用担当者にも通知してもよい。
以上により、本発明の実施の形態に係る知識活用促進処理を終了する。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来から、組織が大きくなってくると、組織内での細かな動きが見えなくなってくる。このため、情報の共有化のための会議が開かれたりもする。しかしながら、会議で議論されるのは、全てが必要な情報ではなく、時間の無駄が生じることがある。また、そこに参加したメンバーの判断も入るため、本当に必要な情報が伝わらないこともあった。
そのため、企業等の組織の活性化のために、知識の共有を行い、知識の集積化を行う技術が存在した。
しかしながら、特許文献1を含むこのような従来の技術では、共有された知識をどのように活用するかについては考えられていなかった。
これに対して、本発明の実施の形態に係る分析サーバー1は、組織内の知識データ200を登録する登録部100と、登録部100により登録された知識データ200について、当該知識データ200に含まれるキーワードにより、組織内の関連する知識データ200を時系列に対応して検索する知識検索部110と、知識検索部110によって検索された結果から情報の活用傾向を分析して、登録された知識データ200が有効活用されているか判断する知識活用判断部120と、知識活用判断部120により活用されていないと判断された場合に、知識データ200の活用担当者に通知する通知部130とを備える知識活用促進装置であることを特徴とする。
このように構成することで、特に知識データ200の監視データとしての登録後に、定期的に関連データを監視し、知識が活用されているかどうか、又は、知識を起点として新規の活動が行われているか等を監視可能となる。このため、蓄積された知識データ200に対して、継続して関連する活動が行われているかどうか観察を行い、知識が放置されずに活用されることを促進することができる。よって、実際に管理データに含まれる知識を活用させることができる。また、蓄積された知識データ200に関して、組織内外の活動状況から継続的に支援を行い、「活きた情報」として活用することが可能となる。
また、本実施形態の分析サーバー1は、組織内で実際に共有された知識データ200が活用されているのかの監視を自動的に行うことが可能である。このため、知識データ200の活用についての監視の手間を省くことができる。
また、本発明の実施の形態に係る分析サーバー1は、知識活用判断部120は、活用傾向が減少傾向の場合、登録された知識データ200が有効活用されていないと判断することを特徴とする。
このように構成することで、例えば、組織内で監視データの活用がされなくなってきた場合、当該キーワードについての活用を行わないのかについて、活用担当者に確認を促すことが可能となる。
また、本発明の実施の形態に係る分析サーバー1は、組織外のキーワードについての情報の傾向である外部傾向を取得する外部傾向取得部140を更に備え、知識活用判断部120は、外部傾向取得部140により取得された組織外の外部傾向が増加傾向にあるのに、組織内の活用傾向がそのままの場合、登録された知識データ200が有効活用されていないと判断することを特徴とする。
このように構成することで、組織外のキーワードに関する情報の活用は活発なのに、組織内では全く活用されていないもの等について、組織内の活用担当者に問い合わせを行うことが可能となる。これにより、組織内での活動の必要性等に係る議論を惹起することが可能となる。
また、このように、組織内外の活用傾向を分析して判断することで、蓄積された知識データ200の情報が無駄にならないようにすることができる。
また、本発明の実施の形態に係る知識活用判断部120は、部門毎に活用傾向を分析し、登録された知識データ200の重複活用についても判断し、通知部130は、知識活用判断部120により重複活用されていたと判断された場合にも、登録された知識データ200の活用担当者に通知することを特徴とする。
このように構成することで、同じような開発を行っていた場合に、重複していることを活用担当者に示すことができる。これにより、他の部門等に開発等を依頼したり、部門等を合同して開発等を行ったりすることができ、開発等のリソースを有効に活用可能となる。
また、本発明の実施の形態に係る登録部100は、知識データ200からキーワードを抽出することを特徴とする。
このように構成することで、知識データ200のキーワードを基に、活用状況について客観的な監視を行うことが可能となる。
また、本発明の実施の形態に係る分析サーバー1は、音声データを認識してテキストデータを作成する音声認識部150を更に備え、登録部100は、音声認識部150により認識されたテキストデータも、知識データ200として登録することを特徴とする。
このように構成することで、ユーザーの発言を介して得られる情報については、音声認識により知識データ200として活用することが可能となる。これにより、監視データの知識の活用状況を、会議での発話、オープンなミーティングスペースでの会話、朝礼やミーティングでの伝達等の音声データからキーワードを抽出して、確認することが可能となる。つまり、監視データの関連データが文書としてまとめられていなくても、活用状況について把握することが可能となる。
〔他の実施の形態〕
なお、上述の実施の形態では、組織内での電子メール、組織内SNSのメッセージ等から知識データ200を登録する例について説明した。しかしながら、これ以外の組織内の文書を知識データ200として活用状況を監視してもよい。たとえば、画像形成装置2で印刷等された文書の「イメージログ」等を、知識データ200として登録してもよい。また、活用担当者が開発計画等の文書を別途作成して、これを監視データとして登録することも可能である。
このように構成することで、より柔軟に知識データ200の活用状況を把握することが可能となる。
また、本発明は、分析サーバー1、画像形成装置2、NAS3、文書管理サーバー4 以外の情報処理装置にも適用できる。
また、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
1 分析サーバー
2 画像形成装置
3 NAS
4 文書管理サーバー
5 ネットワーク
6 端末
10 制御部
15 ネットワーク送受信部
19 記憶部
100 登録部
110 知識検索部
120 知識活用判断部
130 通知部
140 外部傾向取得部
150 音声認識部
200 知識データ
300 知識データ登録DB
310 知識検索データ
320 外部傾向データ
330 活用傾向データ
400 知識データ登録設定
X 知識共有システム

Claims (7)

  1. 組織内の知識データを登録する登録部と、
    前記登録部により登録された前記知識データについて、該知識データに含まれるキーワードにより、前記組織内の関連する前記知識データを時系列に対応して検索する知識検索部と、
    前記知識検索部によって検索された結果から情報の活用傾向を分析して、登録された前記知識データが有効活用されているか判断する知識活用判断部と、
    前記知識活用判断部により活用されていないと判断された場合に、前記知識データの活用担当者に通知する通知部とを備える
    ことを特徴とする知識活用促進装置。
  2. 前記知識活用判断部は、
    前記活用傾向が減少傾向の場合、登録された前記知識データが有効活用されていないと判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の知識活用促進装置。
  3. 組織外の前記キーワードについての情報の傾向である外部傾向を取得する外部傾向取得部を更に備え、
    前記知識活用判断部は、
    前記外部傾向取得部により取得された前記組織外の前記外部傾向が増加傾向にあるのに、前記組織内の前記活用傾向がそのままの場合、登録された前記知識データが有効活用されていないと判断する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の知識活用促進装置。
  4. 前記知識活用判断部は、
    部門毎に前記活用傾向を分析し、登録された前記知識データの重複活用についても判断し、
    前記通知部は、
    前記知識活用判断部により重複活用されていたと判断された場合にも、登録された前記知識データの前記活用担当者に通知する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の知識活用促進装置。
  5. 前記登録部は、
    前記知識データから前記キーワードを抽出する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の知識活用促進装置。
  6. 音声データを認識してテキストデータを作成する音声認識部を更に備え、
    前記登録部は、
    前記音声認識部により認識されたテキストデータも、前記知識データとして登録する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の知識活用促進装置。
  7. 知識活用促進装置により実行される知識活用促進方法であって、
    組織内の知識データを登録し、
    登録された前記知識データについて、該知識データに含まれるキーワードにより、前記組織内の関連する前記知識データを時系列に対応して検索し、
    検索された結果から情報の活用傾向を分析して、登録された前記知識データが有効活用されているか判断し、
    活用されていないと判断された場合に、前記知識データの活用担当者に通知する
    ことを特徴とする知識活用促進方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021060966A1 (en) * 2019-09-27 2021-04-01 Mimos Berhad A system and method for retrieving a presentation content

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