JP2019066091A - 起爆雷管 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高い安全性を備えた起爆雷管を提供する。【解決手段】少なくとも点火エネルギーを蓄電する蓄電装置127と、前記蓄電装置127に蓄電されている点火エネルギーが供給されると起爆する起爆部14と、前記蓄電装置127と前記起爆部14との間に設けられた起爆スイッチ回路138(起爆スイッチ)と、一方端が起爆スイッチ回路138と前記起爆部14との間に接続されて他方端が接地されている第1安全装置である防爆スイッチ回路31(防爆スイッチ)と、前記起爆スイッチ回路138と前記防爆スイッチ回路31とを制御するCPU131(制御装置)と、を有している、起爆雷管。【選択図】図6

Description

本発明は、トンネルの掘削等にて使用する爆薬を起爆する起爆雷管に関する。
従来、トンネルの掘削現場等における爆破作業では、掘削面である切羽面において掘削方向に向けて、例えば径が数[cm]、深さが数[m]程度の装薬孔を複数削孔し、各装薬孔に無線方式、又は有線方式で起爆させることができる起爆雷管と爆薬とを装填し、切羽面から離れた遠隔位置から、起爆操作機を用いて制御信号及び起爆信号等を送信して爆破している。
例えば特許文献1には、無線方式で起爆する無線起爆雷管が示されており、図12に示す回路ブロック図が開示されている。図12に示す回路ブロック図には、無線起爆雷管用アンテナ511、制御部512、起爆部514とが記載されている。無線起爆雷管用アンテナ511は、X軸用シート状コイル517X、Z軸用筒状コイル517Z、Y軸用シート状コイル517Yを有している。また制御部512は、同調回路521、522、523、スイッチモジュール524を有しており、検波・復調回路525、整流回路526、電子回路駆動用蓄電装置527、レギュレータ528を有している。また制御部512は、CPU531、蓄電用スイッチ回路535、起爆用蓄電装置536、蓄電状態検出回路537、起爆用スイッチ回路538、ID記憶装置532、変調回路533、送信回路534、を有している。起爆部514は、点火回路541、点火玉542、起爆薬543、添装薬544、を有している。
特開2017−36854号公報
特許文献1に記載の無線起爆雷管は、図12の回路ブロック図に示されているように、蓄電用スイッチ回路535を介して起爆用蓄電装置536に点火エネルギーが蓄えられ、起爆用蓄電装置536に蓄えられた点火エネルギーは、起爆用スイッチ回路538を介して起爆部514に供給される。従って、特許文献1に記載の無線起爆雷管では、蓄電用スイッチ回路535と起爆用スイッチ回路538にて二重系のスイッチが構成されて、安全が確保されている。しかし、起爆雷管は、より高い安全性が要求されるため、より一層の安全を確保できる安全装置の導入が望まれている。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、より高い安全性を備えた起爆雷管を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、爆薬を起爆する起爆部を有する起爆雷管であって、少なくとも点火エネルギーを蓄電する蓄電装置と、前記蓄電装置に蓄電されている点火エネルギーが供給されると起爆する前記起爆部と、前記蓄電装置と前記起爆部との間に設けられた起爆スイッチと、前記起爆スイッチと前記起爆部との間に設けられて前記起爆スイッチの動作を無効にする第1安全装置と、前記起爆スイッチと前記第1安全装置とを制御する制御装置と、を有している、起爆雷管である。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る起爆雷管であって、前記第1安全装置は、一方端が前記起爆スイッチと前記起爆部との間に接続されて他方端が接地されている防爆スイッチである、起爆雷管である。
次に、本発明の第3の発明は、上記第2の発明に係る起爆雷管であって、前記防爆スイッチは、通電されていない場合は閉状態となるノーマリークローズタイプである、起爆雷管である。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明〜第3の発明のいずれか1つに係る起爆雷管であって、前記蓄電装置は、前記点火エネルギーを蓄電する起爆用蓄電装置と、前記制御装置と前記起爆スイッチと前記第1安全装置を駆動する駆動エネルギーを蓄電する回路用蓄電装置と、を兼用している、起爆雷管である。
次に、本発明の第5の発明は、上記第1の発明〜第3の発明のいずれか1つに係る起爆雷管であって、前記蓄電装置は、前記制御装置と前記起爆スイッチと前記第1安全装置と第2安全装置を駆動する駆動エネルギーを蓄電する回路用蓄電装置とは別に設けられて前記点火エネルギーを蓄電する起爆用蓄電装置であり、前記回路用蓄電装置は、前記制御装置から制御される蓄電用スイッチを介して前記起爆用蓄電装置に接続されており、前記起爆用蓄電装置は、蓄電された点火エネルギーを前記起爆部に供給することなく放電するように前記制御装置から制御される前記第2安全装置を有している、起爆雷管である。
次に、本発明の第6の発明は、上記第5の発明に係る起爆雷管であって、前記第2安全装置は、一方端が前記起爆用蓄電装置に接続されて他方端が接地されている放電スイッチである、起爆雷管である。
次に、本発明の第7の発明は、上記第6の発明に係る起爆雷管であって、前記放電スイッチは、通電されていない場合は閉状態となるノーマリークローズタイプである、起爆雷管である。
第1の発明によれば、第1安全装置が、起爆スイッチの動作を無効にするため、蓄電装置から起爆部へ点火エネルギーが供給されることを防止し、起爆部における点火に対してより高い安全性を確保することができる。
第2の発明によれば、第1安全装置は、防爆スイッチであり、非常にシンプルな構成にて、起爆スイッチの動作を無効とすることができる。
第3の発明によれば、例えば、起爆雷管の移送又は保管時等、防爆スイッチに通電されていない場合に防爆スイッチが閉状態となるので、点火エネルギーが起爆部へ供給されることがなく、起爆部における点火に対してより安全性を確保できるとともに取り扱いを容易にできる。
第4の発明によれば、蓄電装置は、起爆用蓄電装置と回路用蓄電装置を兼用しているので、部品点数を削減できる。
第5の発明によれば、起爆用蓄電装置が回路用蓄電装置とは別に設けられているため、起爆部を点火するためには、先ず第2安全装置を解除して起爆用蓄電装置を蓄電する必要がある。これにより、起爆部における点火に対してより高い安全性を確保することができる。
第6の発明によれば、第2安全装置は、放電スイッチであり、非常にシンプルな構成にて、起爆用蓄電装置に蓄電された点火エネルギーを起爆部に供給することなく放電する(かつ、起爆用蓄電装置への蓄電を禁止する)ことができる。従って、起爆部における点火に対してより安全性を確保できるとともに、制御装置から制御できるため便利である。
第7の発明によれば、例えば、起爆雷管の移送又は保管時等、放電スイッチに通電されていない場合に放電スイッチが閉状態となり、起爆用蓄電装置を放電し蓄電不可能な状態にするため、起爆部における点火に対してより安全性を確保できるとともに取り扱いを容易にできる。
トンネル掘削現場における切羽等の被爆破個所を爆破するための、無線起爆システムの全体構成を説明する斜視図である。 図1におけるII部分の拡大図であり、切羽等の被爆破個所に削孔した装薬孔に無線起爆雷管と爆薬を装填した状態の断面図である。 無線起爆雷管の外観斜視図である。 無線起爆雷管の第3ケースを取り外した状態の部分分解斜視図である。 無線起爆雷管の第2ケースを取り外した状態の部分分解斜視図である。 第1の実施の形態の無線起爆雷管の構成を説明する回路ブロック図である。 第1の実施の形態における、起爆用蓄電装置と回路用蓄電装置を兼用している蓄電装置を搭載している起爆制御電子回路の外観の例を説明する斜視図である。 第1の実施の形態の起爆制御電子回路の各スイッチの開閉状態と、蓄電装置の状態と、起爆部への点火エネルギーの供給と、対応する機能又は状態について、説明する図である。 第2の実施の形態の無線起爆雷管の構成を説明する回路ブロック図である。 第2の実施の形態における、起爆用蓄電装置と回路用蓄電装置を搭載している起爆制御電子回路の外観の例を説明する斜視図である。 第2の実施の形態の起爆制御電子回路の各スイッチの開閉状態と、回路用蓄電装置の状態と、起爆用蓄電装置の状態と、起爆部への点火エネルギーの供給と、対応する機能又は状態について、説明する図である。 従来の無線起爆雷管の構成を説明する回路ブロック図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明し、トンネルの掘削現場を例に無線方式による起爆雷管(無線起爆雷管)を用いて説明する。なお、X軸とY軸とZ軸が記載されている場合、X軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Y軸方向は鉛直上方を示し、Z軸方向はトンネルの堀削方向(水平方向)とは反対方向を向く装薬孔40の軸方向を示している。
●[無線起爆システム1の全体構成(図1)と、装薬孔40への親ダイ36Aと増ダイ36Bの装填状態(図2)]
図1に示すように、無線起爆システム1は、無線起爆雷管が取り付けられて切羽面41(被爆破個所)に削孔された装薬孔40に装填される爆薬である親ダイ36Aと増ダイ36B(図2参照)と、起爆操作機50と、中継装置51と、起爆操作機側送信アンテナ60と、起爆操作機側受信アンテナ65と、にて構成されている。
起爆操作機50は、装薬孔40から離れた遠隔位置に配置されて、発破母線62と中継装置51と補助母線61を介して起爆操作機側送信アンテナ60に電流を供給して、起爆操作機側送信アンテナ60の周囲に磁界を発生させるとともに制御信号(例えば、ID要求信号や電子回路準備開始信号に相当)や起爆信号を重畳している。従って、起爆操作機50は、起爆操作機側送信アンテナ60を介して無線方式で、起爆制御電子回路120を駆動する駆動エネルギーと、点火エネルギーと、制御信号及び起爆信号を、無線起爆雷管2に受け渡す。無線起爆雷管2は、起爆側受信アンテナ11(図5参照)を介して無線方式で、起爆制御電子回路120の駆動エネルギーと、点火エネルギーと、制御信号及び起爆信号を受け取る。なお、前記駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)を受け渡すために起爆操作機側送信アンテナ60に流れる電流の周波数、及び制御信号や起爆信号の周波数である操作周波数は、例えば100[KHz]以上、500[KHz]以下に設定されている。
また起爆操作機50は、無線起爆雷管2(起爆雷管)の起爆側送信アンテナ18(図5参照)からの無線の応答信号を、起爆操作機側受信アンテナ65と起爆操作機側受信アンテナ用ケーブル66と中継装置51と発破母線62を介して受信する。
中継装置51は、同調回路を有しており、起爆操作機50と起爆操作機側送信アンテナ60との間、及び起爆操作機50と起爆操作機側受信アンテナ65との間、に設けられている。中継装置51は、発破母線62を介して起爆操作機50に接続され、補助母線61を介して起爆操作機側送信アンテナ60に接続され、起爆操作機側受信アンテナ用ケーブル66を介して起爆操作機側受信アンテナ65に接続されている。中継装置51は、起爆操作機50から無線起爆雷管2に向けて、起爆制御電子回路120の駆動エネルギーと、点火エネルギーと、制御信号及び起爆信号を受け渡す場合、起爆操作機50からの駆動エネルギーと、点火エネルギーと、を含む制御信号及び起爆信号を、補助母線61を介して起爆操作機側送信アンテナ60に出力する。また中継装置51は、無線起爆雷管2から起爆操作機50に向けて送信された応答信号を受け取る場合、無線起爆雷管2からの応答信号を、起爆操作機側受信アンテナ65と起爆操作機側受信アンテナ用ケーブル66を介して受け取って、起爆操作機50へと受け渡す。
起爆操作機側送信アンテナ60は、切羽面41(装薬孔)の近傍であって切羽あるいは切羽の外周に張り巡らされ、切羽面41から例えば0〜1[m]程度の距離L1だけ離れた位置に、洞床42、洞側壁43、洞天井44に沿ってループ状に張られている。中継装置51から切羽面41までの距離L3は、例えば50[m]程度である。また中継装置51から起爆操作機50までの距離L4は、例えば100〜300[m]程度である。なお、起爆操作機側送信アンテナ60と補助母線61は、爆破する毎に新たに張られる。
起爆操作機側受信アンテナ65は、例えばポール状のアンテナであり、切羽面41(被爆破個所)から距離L2程度離れた位置に配置されている。例えば距離L2は、0[m]〜100[m]に設定されている。無線起爆雷管2から受信する応答信号の応答周波数は例えば100[MHz]以上1[GHz]以下であるので、起爆操作機側送信アンテナ60とは大きく形状が異なり、ループ状に大きく巻回する必要は無い。
爆薬である親ダイ36Aと増ダイ36Bは、図2に示すように、装薬孔40に装填されて爆薬ユニット90を構成する。装薬孔40は、例えば径D1が5[cm]程度、深さD2が2[m]程度に削孔された孔であるが、この数値に限定されるものではない。そして図2に示すように装薬孔40内には、親ダイ36Aと増ダイ36Bが装填され、粘土等の封止物45にて蓋がされている。なお、親ダイ36Aは、この場合において、装薬孔40に装填される際の先頭となる爆薬であって無線起爆雷管2が取り付けられた爆薬である。また増ダイ36Bは、この場合において、親ダイ36Aに対して適宜増減される爆薬である。
●[無線起爆雷管2の構造(図3〜図5)]
無線起爆雷管2は、図3及び図4に示す第1ケース10(図4参照)、第2ケース20、及び第3ケース30からなるケースを使用することによってユニット化されている。これらの第1ケース10、第2ケース20、及び第3ケース30は、円筒形状に形成されており、合成樹脂からなる射出成形品である。
図5に示すように、第1ケース10と第2ケース20とは、同軸上で前後に連結可能となっている。具体的には、第1ケース10の先端部と第2ケース20の後端部とが連結可能となっている。第3ケース30は、後述する第1ケース10の外面に装着された起爆側受信アンテナ11を被うように、第1ケース10の外面に装着可能となっている(図3及び図4参照)。従って、第1ケース10及び第2ケース20と第3ケース30も、同軸関係にある。
第1ケース10は、図5に示すように、後端(第2ケース20が連結されない側の端部)が開口しており、前端の開口には第2ケース20の連結端部20aが嵌合されることで、第2ケース20が連結される。第1ケース10の後端縁外周には、第3ケース30の後端を受け止めるため、フランジ形状のストッパー10cが形成されている。第1ケース10の軸方向中央部(ストッパー10cと連結端部10aとの間の領域)の外周面には起爆側受信アンテナ11が装着されている。第1ケース10の内径は、親ダイ36Aが内部に装填可能な径に設計されている。第3ケース30は、軸方向両端、すなわち先端及び後端が開口している。第3ケース30の後端側から第1ケース10の先端側を第3ケース30内へと挿通することで、第1ケース10の外面へ第3ケース30を装着可能である。
図5に示すように、無線起爆雷管2は、起爆側受信アンテナ11、起爆部14、起爆制御電子回路120、起爆側送信アンテナ18を備え、爆薬36(親ダイ36A)が差し込まれている。起爆側受信アンテナ11は、X軸用受信アンテナ11Xと、Z軸用受信アンテナ11Zと、Y軸用受信アンテナ11Yと、にて構成されている。X軸用受信アンテナ11Xは、第1ケース10の外周面に巻回されたシート状磁性体15と、当該シート状磁性体15に重ねられてX軸回りにコイルが巻回されたX軸用コイル12Xと、にて構成されている。同様にZ軸用受信アンテナ11Zは、シート状磁性体15と、当該シート状磁性体15に重ねられてZ軸回りにコイルが巻回されたZ軸用コイル12Zと、にて構成されている。同様にY軸用受信アンテナ11Yは、シート状磁性体15と、当該シート状磁性体15に重ねられてY軸回りにコイルが巻回されたY軸用コイル12Yと、にて構成されている。起爆部14は、第1ケース10における壁板10dに挿通される。起爆制御電子回路120は、第2ケース20の内部に収納される。
起爆制御電子回路120は、起爆側受信アンテナ11にて生じた起電力を変調・蓄電する。この起爆制御電子回路120は、起爆側受信アンテナ11と導電線26で接続されており、かつ、起爆部14と導電線28で接続されている。本実施の形態の説明では、起爆側送信アンテナ18が起爆制御電子回路120と一体化されている例を説明する。爆薬36を構成する親ダイ36Aは、起爆部14がセットされた状態で第1ケース10の内部に装填される。
●[第1の実施の形態の構成、動作(図6〜図8)]
図6〜図8を用いて第1の実施の形態の無線起爆雷管2を説明する。図6は、無線起爆雷管2の構成を説明する回路ブロック図(起爆側受信アンテナ11、起爆制御電子回路120、起爆部14)である。図7は、起爆用蓄電装置と回路用蓄電装置を兼用している蓄電装置である蓄電装置127と起爆制御電子回路120を搭載している起爆制御電子回路120の外観の例を説明する斜視図である。図8は、起爆制御電子回路120の各電子部品の状態と起爆部14への点火エネルギーの供給と対応する機能又は状態について説明する図である。なお、第1の実施の形態では、蓄電装置127が、点火エネルギーを蓄電する起爆用蓄電装置と、CPU131等を駆動する駆動エネルギーを蓄電する回路用蓄電装置と、を兼用している例を説明する。図6に示すように、無線起爆雷管2の回路は、起爆側受信アンテナ11、起爆側送信アンテナ18、起爆部14、起爆制御電子回路120に分けられている。以下、それぞれの構成、動作について説明する。
起爆側受信アンテナ11は、図6に示すように、X軸用コイル12Xとシート状磁性体15(図4、図5参照)によるX軸用受信アンテナ11Xと、Z軸用コイル12Zとシート状磁性体15によるZ軸用受信アンテナ11Zと、Y軸用コイル12Yとシート状磁性体15によるY軸用受信アンテナ11Yと、にて構成されている。X軸用受信アンテナ11Xは、可変コンデンサ等により構成された同調回路121を介して3軸合成回路124に接続されている。同様に、Z軸用受信アンテナ11Zは、可変コンデンサ等により構成された同調回路122を介して3軸合成回路124に接続されている。同様に、Y軸用受信アンテナ11Yは、可変コンデンサ等により構成された同調回路123を介して3軸合成回路124に接続されている。
起爆側送信アンテナ18は、図7に示すように、導電体がプリント等されたアンテナ部182にて構成されている。そしてアンテナ部182は、配線パターン153にて送信回路134に接続されている。また、図6に示すように、CPU131が応答信号を送信する場合、CPU131からの応答信号は、変調回路133及び送信回路134を経由して配線パターン153を介して起爆側送信アンテナ18から送信される。
起爆部14は、点火回路141、点火玉142、起爆薬143、添装薬144等を有している。点火回路141は、起爆スイッチ回路138(起爆スイッチに相当)が短絡(閉状態)されると、蓄電装置127から電力(この場合、点火エネルギー)が供給されて点火玉142が着火される(蓄電装置127には、上記の点火エネルギーと駆動エネルギーが蓄電されている)。そして点火玉142が点火されると、起爆薬143と添装薬144が点火され、起爆部14が点火される。そして起爆部14が点火されると、図2に示す親ダイ36Aが起爆される。
起爆制御電子回路120は、図6に示すように、同調回路121、122、123、3軸合成回路124、CPU131(制御装置に相当)、検波・復調回路125、整流回路126、蓄電装置127、レギュレータ128、ID記憶装置132、変調回路133、送信回路134、起爆スイッチ回路138、点火回路確認装置145、防爆スイッチ回路31(防爆スイッチに相当)等にて構成されている。なお、同調回路121、122、123、変調回路133、送信回路134については上記に説明しているので説明を省略する。
3軸合成回路124は、CPU131からの制御信号154で制御され、X軸用受信アンテナ11X、Y軸用受信アンテナ11Y、Z軸用受信アンテナ11Zのそれぞれのアンテナから同調回路121、122、123を介して入力される起爆制御電子回路120の駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)や制御信号及び起爆信号を合成し、検波・復調回路125、整流回路126に出力する。受信された無線の制御信号(ID要求信号や電子回路準備開始信号)及び起爆信号は、検波・復調回路125を経由して、CPU131に取り込まれる。また、駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)は、整流回路126とレギュレータ128(定電圧回路)を経由してCPU等の電子回路の電源として使用されるとともに、蓄電装置127に蓄電される。
ID記憶装置132には、無線起爆雷管2に固有の識別情報が記憶されている。CPU131は、ID要求信号(制御信号)を受信すると、ID記憶装置132から読み出した識別情報を含む応答信号を送信する。
点火回路確認装置145は、一方端が点火回路141に接続されて、他方端がCPU131に接続されている。また、点火回路確認装置145は、CPU131が、点火回路141が正常か否かを確認するための装置である。
起爆スイッチ回路138(起爆スイッチに相当)は、蓄電装置127と起爆部14との間に設けられており、CPU131にて制御され、閉状態に制御されると、蓄電装置127に蓄電している点火エネルギーを起爆部14に供給する。なお、起爆スイッチ回路138は、通電されていない場合は開状態となるノーマリーオープンタイプである。
防爆スイッチ回路31(防爆スイッチに相当)は、起爆スイッチ回路138と起爆部14との間に設けられて起爆スイッチ回路138の動作を無効にする第1安全装置である。図6で示すように、この防爆スイッチ回路31は、一方端が起爆スイッチ回路138と起爆部14との間に接続されて、他方端が接地されている。また、防爆スイッチ回路31は、通電されていない場合は閉状態となるノーマリークローズタイプであり、CPU131で制御される。
図8は、防爆スイッチ回路31、起爆スイッチ回路138、蓄電装置127の状態と、起爆部14への点火エネルギーの供給が可能か否かと対応する機能又は状態を説明する図である。図8において、「Open」は各スイッチの開状態を示し、「Close」は閉状態を示している。また、「蓄電」は、蓄電装置127が駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)を蓄電している状態を示している。また、「強制放電」は蓄電装置127の両端を接地して、蓄電されている駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)を強制的に放電させることを示している。さらに、「放電」は、蓄電装置127が起爆部14に対して点火エネルギーを供給することを示している。また、図8における「機能・状態」の欄において、「蓄電」は、駆動エネルギーを蓄電装置127に蓄電し起爆制御電子回路120が動作している状態を示し、「放電」は駆動エネルギーを放電し起爆制御電子回路120が停止している状態を示している。また、「点火回路確認」は、点火回路確認装置145により点火回路141が正常か否かを確認する機能を示している。また、「点火」は、蓄電装置127を放電させて、起爆部14へ点火エネルギーを供給し点火する機能を示している。以下、起爆部14を点火させるまでの手順を、図8を用いて説明する。
[蓄電装置127に駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)が蓄電されていない時]
爆薬ユニット90(図2参照)において、起爆操作機50から駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)が送られていない場合(図2参照)、蓄電装置127には、駆動エネルギーが蓄電されていない(図6参照)。なお、蓄電装置127に駆動エネルギーが蓄電されていない場合、通電されていない状態であるので、防爆スイッチ回路31は「Close」、起爆スイッチ回路138は「Open」であり、図8に示す[状態A1]となる。[状態A1]の場合に起爆操作機50から駆動エネルギーが送られると、駆動エネルギーは、蓄電装置127に蓄電される。
[蓄電装置127に駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)が蓄電された時]
蓄電装置127が十分蓄電されて所定の電圧に達すると、蓄電装置127は、レギュレータ128を経由して、CPU131を含む起爆制御電子回路120の各部品へ電力を供給する。起動直後におけるCPU131は、起動後に確実に図8に示す[状態A1]にするため、防爆スイッチ回路31を「Close」、起爆スイッチ回路138を「Open」に制御する。なお、図8に示す[状態A1]の場合から、仮に起爆スイッチ回路138が「Close」となって図8に示す[状態A2]となっても、防爆スイッチ回路31が「Close」であるため蓄電装置127は強制放電されて、点火エネルギーは放電されて、蓄電装置127から起爆部14に供給されない(起爆スイッチ回路138の動作が無効とされる)。
[蓄電装置127に蓄電された点火エネルギーを起爆部14へ供給する手順]
CPU131は、図8に示す[状態A1]の場合において、起爆信号を受信して起爆部14の起爆を実行する場合、先ず防爆スイッチ回路31を「Close」から「Open」に制御して、図8に示す[状態A3]とする。この時、点火回路確認装置145により点火回路141が正常か否か確認する。続いてCPU131は、起爆スイッチ回路138を「Open」から「Close」に制御して図8に示す[状態A4]にして、蓄電装置127から起爆部14に点火エネルギーを供給する。これにより、点火エネルギーは蓄電装置127から起爆部14に供給されて、起爆部14は点火される。
図8に示すように、CPU131は、蓄電装置127が蓄電されている状態(図8に示す[状態A1])から点火エネルギーを起爆部14に供給して点火するためには、先ず防爆スイッチ回路31を「Open」に制御して図8に示す[状態A3]にした後、続いて、起爆スイッチ回路138を「Close」に制御して図8に示す[状態A4]にする必要がある。このように、防爆スイッチ回路31を追加することにより、防爆スイッチ回路31を「Close」に制御している限り、意図せず起爆スイッチ回路138が「Close」になったとしても起爆部14に点火エネルギーが供給されないので(起爆スイッチ回路138の動作を無効にできるので)、より高い安全性を備えることができる。
●[第2の実施の形態の構成、動作(図9〜図11)]
第2の実施の形態の無線起爆雷管2Bの回路(図9参照)は、第1の実施の形態の回路(図6参照)に対して、放電スイッチ回路32と、蓄電用スイッチ回路135(蓄電用スイッチに相当)と、起爆用蓄電装置136と、蓄電状態検出回路137と、が追加されている点で相違する。以下、相違点について主に説明する。図9は、無線起爆雷管2Bの構成を説明する回路ブロック図(起爆側受信アンテナ11、起爆制御電子回路120B、起爆部14)である。図10は、起爆用蓄電装置136と回路用蓄電装置127Bを搭載している起爆制御電子回路120Bの外観の例を説明する斜視図である。図11は、起爆制御電子回路120Bの各電子部品の状態と起爆部14への点火エネルギーの供給と対応する機能又は状態について説明する図である。なお、第2の実施の形態では、CPU131等を駆動する駆動エネルギーを蓄電する回路用蓄電装置127Bとは別に設けられて点火エネルギーを蓄電する起爆用蓄電装置136が、蓄電装置に相当している例を説明する。
放電スイッチ回路32(放電スイッチに相当)は、図9に示すように、一方端が起爆用蓄電装置136に接続されて、他方端が接地されて、起爆用蓄電装置136に蓄電された点火エネルギーを起爆部14に供給することなく強制的に放電する第2安全装置である。また、放電スイッチ回路32は、通電されていない場合は閉状態となるノーマリークローズタイプであり、CPU131で制御される。また蓄電状態検出回路137は、起爆用蓄電装置136に蓄電されたエネルギーに応じた信号をCPU131に出力する。またCPU131は、蓄電状態確認信号(制御信号)を受信すると、検出した蓄電状態を含む応答信号を、起爆側送信アンテナ18を介して送信する。
回路用蓄電装置127Bには、図6に示す蓄電装置127と同様、整流回路126から駆動エネルギーが蓄電され、蓄電された駆動エネルギーは、レギュレータ128(定電圧回路)を経由してCPU等の電子回路の電源として使用される。また起爆用蓄電装置136は、一方端が起爆スイッチ回路138に接続され、他方端が設置され、後述するように、点火エネルギーを蓄電し、起爆部14に点火エネルギーを供給する。
蓄電用スイッチ回路135(蓄電用スイッチに相当)は、一方端が回路用蓄電装置127Bに接続され、他方端が起爆用蓄電装置136に接続されている。また、蓄電用スイッチ回路135は、通電されていない場合は開状態となるノーマリーオープンタイプであり、CPU131で制御される。これにより、回路用蓄電装置127Bは、CPU131から制御される蓄電用スイッチ回路135を介して起爆用蓄電装置136に接続されている。
図11は、防爆スイッチ回路31、放電スイッチ回路32、蓄電用スイッチ回路135、起爆スイッチ回路138、回路用蓄電装置127B、起爆用蓄電装置136の状態と、起爆部14への点火エネルギーの供給が可能か否かと対応する機能又は状態を説明する図である。図11において、「Open」は各スイッチの開状態を示し、「Close」は閉状態を示している。また、「蓄電」は、回路用蓄電装置127Bが駆動エネルギーを蓄電している状態、又は起爆用蓄電装置136が点火エネルギーを蓄電している状態を示している。また、「強制放電」は起爆用蓄電装置136の両端を接地して、蓄電されている点火エネルギーを強制的に放電させることを示している。さらに、「放電」は、起爆用蓄電装置136が起爆部14に対して点火エネルギーを供給することを示している。また、「保持」は、放電スイッチ回路32と、蓄電用スイッチ回路135と、起爆スイッチ回路138の各スイッチが「Open」であり、周りの回路から切り離されて、起爆用蓄電装置136の状態が保持されていること示している。また、図11における「機能・状態」の欄において、「保管時」は、起爆雷管2Bが保管されている状態を示している。「蓄電」は、駆動エネルギーを回路用蓄電装置127Bに蓄電し起爆制御電子回路120Bが動作している状態を示し、「放電」は駆動エネルギーを放電し回路用蓄電装置127Bが停止している状態を示している。また、「保持」は、起爆用蓄電装置136の状態が保持されている状態を示している。また、「点火回路確認」は、点火回路確認装置145により点火回路141が正常か否かを確認する機能を示している。また、「点火」は、蓄電装置127を放電させて、起爆部14へ点火エネルギーを供給し点火する機能を示している。なお、「設定なし」は、設定されていないスイッチ回路の組み合わせを示しており、本実施例において未使用である。以下、起爆部14を点火させるまでの手順を、図11を用いて説明する。
[回路用蓄電装置127Bと起爆用蓄電装置136に駆動エネルギー、点火エネルギーが蓄電されていない時]
爆薬ユニット90(図2参照)において、起爆操作機50から駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)が送られていない場合(図2参照)、回路用蓄電装置127Bには、駆動エネルギーが蓄電されておらず、起爆用蓄電装置136には、点火エネルギーが蓄電されていない(図9参照)。なお、回路用蓄電装置127Bに駆動エネルギーが蓄電されていない場合、通電されていない状態であるので、図11に示す[状態B1]となり、防爆スイッチ回路31は「Close」、放電スイッチ回路32は「Close」、蓄電用スイッチ回路135は「Open」、起爆スイッチ回路138は「Open」となる。[状態B1]の場合に起爆操作機50から駆動エネルギーが送られると、駆動エネルギーは、回路用蓄電装置127Bに蓄電される。
[回路用蓄電装置127Bに駆動エネルギーが蓄電された時]
回路用蓄電装置127Bが十分蓄電されて所定の電圧に達すると、回路用蓄電装置127Bは、レギュレータ128を経由して、CPU131を含む起爆制御電子回路120の各部品へ電力を供給する。起動直後におけるCPU131は、起動後に確実に図11に示す[状態B1]にするため、防爆スイッチ回路31を「Close」、放電スイッチ回路32を「Close」、蓄電用スイッチ回路135を「Open」、起爆スイッチ回路138を「Open」に制御する。なお、防爆スイッチ回路31が「Close」であれば、図11に示す[状態B1]〜[状態B8]に示すように、放電スイッチ回路32と蓄電用スイッチ回路135と起爆スイッチ回路138の状態にかかわらず、起爆部14と起爆スイッチ回路138の間が接地されているため、点火エネルギーは回路用蓄電装置127Bから起爆部14に供給されない(起爆スイッチ回路138の動作が無効とされる)。また、放電スイッチ回路32が「Close」であれば、図11に示すように、防爆スイッチ回路31と蓄電用スイッチ回路135と起爆スイッチ回路138の状態にかかわらず、起爆用蓄電装置136が強制放電されるため、点火エネルギーは回路用蓄電装置127Bから起爆部14に供給されない(点火エネルギーが起爆部14に供給されることなく強制放電される)。また、CPU131は、後述する「起爆用蓄電装置136に点火エネルギーを蓄電する手順」の前に、[状態B9]にして、点火回路確認装置145により点火回路141が正常か否かを確認する(図11に示す[状態B9])。
[起爆用蓄電装置136に点火エネルギーを蓄電する手順]
CPU131は、図11に示す[状態B1]の場合に、例えば蓄電開始信号を受信すると、図11に示す[状態B1]から放電スイッチ回路32を「Open」に制御した後、蓄電用スイッチ回路135を「Close」に制御して図11に示す[状態B7]にして、起爆用蓄電装置136に点火エネルギーを蓄電する。この状態で仮に起爆スイッチ回路138が「Close」となっても、防爆スイッチ回路31が「Close」であるので、起爆部14に点火エネルギーは供給されない。
[起爆用蓄電装置136に蓄電された点火エネルギーを起爆部14へ供給する手順]
CPU131は、図11に示す[状態B7]の場合に、例えば起爆信号を受信すると、蓄電用スイッチ回路135を「Open」に制御するとともに、防爆スイッチ回路31を「Open」に制御して図11に示す[状態B13]にする。その後、CPU131は、起爆スイッチ回路138を「Close」に制御して図11に示す[状態B14]にして、起爆用蓄電装置136から点火エネルギーを起爆部14に供給する。これにより、点火エネルギーは起爆用蓄電装置136から起爆部14に供給されて、起爆部14は点火される。なお、図11では「設定なし」とした[状態B15]と[状態B16]を用いて、以下のようにしても良い。起爆用蓄電装置136が蓄電されている状態(図11に示す[状態B7])の後、蓄電用スイッチ回路135を「Close」、防爆スイッチ回路31を「Open」に制御(図11に示す[状態B15])した後、起爆スイッチ回路138を「Close」に制御して図11に示す[状態B16]にして、起爆用蓄電装置136から点火エネルギーを起爆部14に供給する。
図11に示すように、起爆用蓄電装置136から点火エネルギーを起爆部14に供給して点火するためには、CPU131は、次の手順に従って各スイッチの状態を制御する必要がある。先ず、CPU131は、放電スイッチ回路32を「Open」に制御し、起爆用蓄電装置136に点火エネルギーを蓄電可能な状態にする。さらに、CPU131は、蓄電用スイッチ回路135を「Close」に制御して、起爆用蓄電装置136に点火エネルギーを蓄電する。その後、CPU131は、蓄電用スイッチ回路135と防爆スイッチ回路31を「Open」に制御する。その後、CPU131は、起爆スイッチ回路138を「Close」に制御する。このように、放電スイッチ回路32を追加することにより、放電スイッチ回路32を「Close」に制御している限り、起爆用蓄電装置136に点火エネルギーが蓄電されないので(点火エネルギーを起爆部14に供給することなく強制的に放電するので)、意図せず起爆スイッチ回路138が「Close」になったとしても起爆部14に点火エネルギーが供給されず、より高い安全性を備えることができる。また、第1の実施の形態と同様、防爆スイッチ回路31を追加することにより、防爆スイッチ回路31を「Close」に制御している限り、意図せず起爆スイッチ回路138が「Close」になったとしても起爆部14に点火エネルギーが供給されないので(起爆スイッチ回路138の動作を無効にできるので)、より高い安全性を備えることができる。
●[本願の効果]
本実施の形態にて説明した無線起爆雷管では、防爆スイッチ回路(第1安全装置)と放電スイッチ回路(第2安全装置)を追加することで、より高い安全性を備えることができる(図6と図9参照)。
第1の実施の形態においては、防爆スイッチ回路31を「Close」に制御している限り、意図せず起爆スイッチ回路138が「Close」になったとしても起爆部14に点火エネルギーが供給されないので(起爆スイッチ回路138の動作を無効にできるので)、より高い安全性を備えることができる。
また第2の実施の形態においては、第1の実施の形態の防爆スイッチ回路31による効果に加えて、放電スイッチ回路32を「Close」に制御している限り、起爆用蓄電装置136に点火エネルギーが蓄電されないので(点火エネルギーを起爆部14に供給することなく強制的に放電するので)、意図せず起爆スイッチ回路138が「Close」になったとしても起爆部14に点火エネルギーが供給されず、より高い安全性を備えることができる。
本発明の起爆雷管(無線起爆雷管2、2B)は、本実施の形態にて説明した外観、構造、構成、形状等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。特に、起爆制御電子回路120(120B)における各スイッチ回路は、開状態又は閉状態を切り替えるものであれば、半導体スイッチでも機械式スイッチ等でも良い。
また本実施の形態にて説明した無線起爆雷管2(2B)は、トンネルの掘削現場に限定されず、種々の現場の爆破に適用することが可能である。
1 無線起爆システム
2、2B 無線起爆雷管(起爆雷管)
10 第1ケース
10a 連結端部
10c ストッパー
10d 壁板
11 起爆側受信アンテナ
11X X軸用受信アンテナ
11Y Y軸用受信アンテナ
11Z Z軸用受信アンテナ
12X X軸用コイル
12Y Y軸用コイル
12Z Z軸用コイル
14 起爆部
15 シート状磁性体
18 起爆側送信アンテナ
20 第2ケース
20a 連結端部
26 導電線
28 導電線
30 第3ケース
31 防爆スイッチ回路(防爆スイッチ)
32 放電スイッチ回路(放電スイッチ)
36 爆薬
36A 親ダイ
36B 増ダイ
40 装薬孔
41 切羽面(被爆破個所)
42 洞床
43 洞側壁
44 洞天井
45 封止物
50 起爆操作機
51 中継装置
60 起爆操作機側送信アンテナ
61 補助母線
62 発破母線
65 起爆操作機側受信アンテナ
66 起爆操作機側受信アンテナ用ケーブル
90 爆薬ユニット
120、120B 起爆制御電子回路
121、122、123 同調回路
124 3軸合成回路
125 検波・復調回路
126 整流回路
127 蓄電装置
127B 回路用蓄電装置
128 レギュレータ
131 CPU(制御装置)
132 ID記憶装置
133 変調回路
134 送信回路
135 蓄電用スイッチ回路(蓄電用スイッチ)
136 起爆用蓄電装置
137 蓄電状態検出回路
138 起爆スイッチ回路(起爆スイッチ)
141 点火回路
142 点火玉
143 起爆薬
144 添装薬
145 点火回路確認装置
153 配線パターン
154 制御信号
182 アンテナ部
511 無線起爆雷管用アンテナ
512 制御部
514 起爆部
517X X軸用シート状コイル
517Y Y軸用シート状コイル
517Z Z軸用筒状コイル
521、522、523 同調回路
524 スイッチモジュール
525 検波・復調回路
526 整流回路
527 電子回路駆動用蓄電装置(蓄電装置、回路駆動用蓄電装置)
528 レギュレータ
531 CPU
532 ID記憶装置
533 変調回路
534 送信回路
535 蓄電用スイッチ回路
536 起爆用蓄電装置
537 蓄電状態検出回路
538 起爆用スイッチ回路
541 点火回路
542 点火玉
543 起爆薬
544 添装薬
A1〜A4、B1〜B16 状態
D1 径
D2 深さ
L1、L2、L3、L4 距離

Claims (7)

  1. 爆薬を起爆する起爆部を有する起爆雷管であって、
    少なくとも点火エネルギーを蓄電する蓄電装置と、
    前記蓄電装置に蓄電されている点火エネルギーが供給されると起爆する前記起爆部と、
    前記蓄電装置と前記起爆部との間に設けられた起爆スイッチと、
    前記起爆スイッチと前記起爆部との間に設けられて前記起爆スイッチの動作を無効にする第1安全装置と、
    前記起爆スイッチと前記第1安全装置とを制御する制御装置と、
    を有している、
    起爆雷管。
  2. 請求項1に記載の起爆雷管であって、
    前記第1安全装置は、一方端が前記起爆スイッチと前記起爆部との間に接続されて他方端が接地されている防爆スイッチである、
    起爆雷管。
  3. 請求項2に記載の起爆雷管であって、
    前記防爆スイッチは、通電されていない場合は閉状態となるノーマリークローズタイプである、
    起爆雷管。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の起爆雷管であって、
    前記蓄電装置は、前記点火エネルギーを蓄電する起爆用蓄電装置と、前記制御装置と前記起爆スイッチと前記第1安全装置を駆動する駆動エネルギーを蓄電する回路用蓄電装置と、を兼用している、
    起爆雷管。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の起爆雷管であって、
    前記蓄電装置は、前記制御装置と前記起爆スイッチと前記第1安全装置と第2安全装置を駆動する駆動エネルギーを蓄電する回路用蓄電装置とは別に設けられて前記点火エネルギーを蓄電する起爆用蓄電装置であり、
    前記回路用蓄電装置は、前記制御装置から制御される蓄電用スイッチを介して前記起爆用蓄電装置に接続されており、
    前記起爆用蓄電装置は、蓄電された点火エネルギーを前記起爆部に供給することなく放電するように前記制御装置から制御される前記第2安全装置を有している、
    起爆雷管。
  6. 請求項5に記載の起爆雷管であって、
    前記第2安全装置は、一方端が前記起爆用蓄電装置に接続されて他方端が接地されている放電スイッチである、
    起爆雷管。
  7. 請求項6に記載の起爆雷管であって、
    前記放電スイッチは、通電されていない場合は閉状態となるノーマリークローズタイプである、
    起爆雷管。

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