JP2019063775A - 横型乾式粉砕機 - Google Patents
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Abstract
Description
この公報に記載されたメディア攪拌式粉砕機等にあっては、通常、縦型であり、このようなメディア攪拌式粉砕機によれば、粉砕室内でアジテーターの回転によって粉砕された粉粒体は、流動ガスの吹き出し口から吹き出す流動ガスによって上昇して分級室に到達し、分級室内で分級ローターによって分散、分級され、所望の粒径の粉粒体に形成され、製品回収管を介して製品として回収される一方、分級ローターから受けた遠心力によって排除された粉粒体(粗粒)は、降下して粉砕室内に戻り、再粉砕を受ける構造となっている。
また、粉砕メディアを用いた粉砕を効率よく良好に行うための要件の一つとして、粉砕室内のメディアの拘束力がある。しかしながら、従来の縦型粉砕機においては、メディアを充填した粉砕室の上部が開放されており、メディアは撹拌部材の回転によって遠心力を受けて粉砕室管壁に沿って上昇し、静止状態より体積が大きくなり、メディア同士の空間間隔が増加し、拘束力が小さくなるという問題がある。特に、小径メディアの場合この傾向が大きく、キャリヤガスによる浮揚も相まって粉砕能力の低下が著しくなる。
(1)
ケーシング、このケーシングの内部下部に配置され、横型円筒状の粉砕室を有する粉砕タンクと、この粉砕タンクの一端に設けられた原料供給部と、前記粉砕タンクの他端に設けられたメディアセパレータを介した原料排出部と、前記粉砕室内に入れられた粉砕メディアと、前記粉砕タンクの前記粉砕室内に延びる水平回転駆動軸と、前記粉砕室内に配置され、前記水平回転駆動軸に取り付けられ、該水平回転駆動軸により回転駆動されて、前記原料供給部から供給された原料を、前記原料供給部から原料排出部に向けて連続的に搬送しつつ攪拌粉砕する攪拌部材と、分級ロータを有し、粉砕された原料を分級する分級機を備える横型メディア攪拌式粉砕機において、
前記原料供給部に連通した原料供給通路と、
前記原料排出部から立ち上がり、該原料排出部に連通した原料排出通路と、
前記原料供給部から立ち上がり、該原料供給部に連通した粗粒還流通路と、
前記粉砕タンクの上方に配置され、前記原料排出部の上方部分と前記粗粒還流通路の上方部分が連通した分級機収納室とを備え、
前記分級機は、この分級機収納室に、前記分級ロータが前記粗粒還流通路の入口部の近傍になるようにして、その回転軸を横にして配置され、
前記粉砕された原料のうち、前記分級機で分級されず、装置内に残留した粗粒が、前記粗粒還流通路を介して前記粉砕タンクに戻るようにするとともに、
前記原料供給通路からの原料および前記粗粒還流通路からの粗粒に作用して、これらの原料排出部側への移行を助成するとともに、撹拌を行うためのキャリヤガスを供給するキャリヤガス供給通路を設けた
ことを特徴とする横型メディア攪拌式粉砕機。
(2)
前記粗粒還流通路に、原料および/または粗粒が前記原料供給部側から前記分級機側に逆流するのを防止するための吹き上げ防止手段を設けたことを特徴とする前記(1)に記載の横型メディア攪拌式粉砕機。
(3)
前記吹き上げ防止手段が、ロータリーバルブであることを特徴とする前記(2)に記載の横型メディア攪拌式粉砕機。
(4)
前記吹き上げ防止手段が、前記粗粒還流通路に沿って間隔をあけて設けられた複数の開閉バルブであることを特徴とする前記(2)に記載の横型メディア攪拌式粉砕機。
(5)
前記原料排出通路にコアンダノズルを設けたことを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の横型メディア撹拌式粉砕機
(6)
前記分級機の微粉排出側に、前記分級ロータとともに回転するする円筒形の微粉排出管を設け、
この微粉排出管は、前記ケーシングの壁に設けられた円形の開口を通って、該ケーシング外部に延びており、その外周部にガスシールを施したことを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の横型メディア撹拌式粉砕機
(7)
装置全体の重量を計測できることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の横型メディア撹拌式粉砕機
図1は、本発明の実施形態による横型メディア攪拌式粉砕機10を示すものであり、この横型メディア攪拌式粉砕機10は、ケーシング11を備えており、このケーシング11は、下方部分に設けられた粉砕セクション11aと、上方部分に設けられた分級セクション11bを備えている。前記分級セクション11bは、前記ケーシング11の一部として形成され、内部に粉砕室12を有する横置き円筒形の粉砕タンク14を備えている。特に、ケーシング11のこの粉砕タンク14の部分は、耐熱性材料であるアルミナ、アルミナジルコニアおよび窒化珪素等のセラミック製であることが好ましい。この粉砕タンク14の一端(原料の流れで上流側−以下、全ての部材、部品にについて、この側を一端という)には原料供給部15が、他端(原料の流れで下流側−以下、全ての部材、部品について、この側を他端という)には原料排出部16がそれぞれ設けられている。原料排出部16は、メディアセパレータ18、および、粉砕され、このメディアセパレータ18により、メディアが分離された原料を排出する排出ボックス20で構成されている。
先ず、原料供給通路22を介して、粉砕タンク14の原料供給部15に供給された粒状あるいは粉状の原料は、推力発生手段であるスクリュー26により、攪拌部材28側に移送され、該攪拌部材28において、撹拌され、粉砕メディアMの作用により、分散・粉砕される。この分散・粉砕された原料は、順次、原料排出部16に移送されて、メディアセパレータ18により粉砕メディアMが分離されて、排出ボックス20に排出される。
したがって、キャリヤガスに干渉することなくスムーズな粉体移動ができる。
11 ケーシング
11a 粉砕セクション
11b 分級セクション
12 粉砕室
14 粉砕タンク
15 原料供給部
16 原料排出部
18 メディアセパレータ
20 排出ボックス
22 原料供給通路
24 回転駆動軸
26 スクリュー
28 攪拌部材
30 攪拌アーム
32 分級ロータ収容室
34 回転駆動軸
40 分級機
42 分級ロータ
46 開口
50 粗粒還流通路
52 キャリヤガス供給通路
54 吹き上げ防止手段
Claims (7)
- ケーシング、このケーシングの内部下部に配置され、横型円筒状の粉砕室を有する粉砕タンクと、この粉砕タンクの一端に設けられた原料供給部と、前記粉砕タンクの他端に設けられたメディアセパレータを介した原料排出部と、前記粉砕室内に入れられた粉砕メディアと、前記粉砕タンクの前記粉砕室内に延びる水平回転駆動軸と、前記粉砕室内に配置され、前記水平回転駆動軸に取り付けられ、該水平回転駆動軸により回転駆動されて、前記原料供給部から供給された原料を、前記原料供給部から原料排出部に向けて連続的に搬送しつつ攪拌粉砕する攪拌部材と、分級ロータを有し、粉砕された原料を分級する分級機を備える横型メディア攪拌式粉砕機において、
前記原料供給部に連通した原料供給通路と、
前記原料排出部から立ち上がり、該原料排出部に連通した原料排出通路と、
前記原料供給部から立ち上がり、該原料供給部に連通した粗粒還流通路と、
前記粉砕タンクの上方に配置され、前記原料排出部の上方部分と前記粗粒還流通路の上方部分が連通した分級機収納室とを備え、
前記分級機は、この分級機収納室に、前記分級ロータが前記粗粒還流通路の入口部の近傍になるようにして、その回転軸を横にして配置され、
前記粉砕された原料のうち、前記分級機で分級されず、装置内に残留した粗粒が、前記粗粒還流通路を介して前記粉砕タンクに戻るようにするとともに、
前記原料供給通路からの原料および前記粗粒還流通路からの粗粒に作用して、これらの原料排出部側への移行を助成するとともに、撹拌を行うためのキャリヤガスを供給するキャリヤガス供給通路を設けた
ことを特徴とする横型メディア攪拌式粉砕機。 - 前記粗粒還流通路に、原料および/または粗粒が前記原料供給部側から前記分級機側に逆流するのを防止するための吹き上げ防止手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の横型メディア攪拌式粉砕機。
- 前記吹き上げ防止手段が、ロータリーバルブであることを特徴とする請求項2に記載の横型メディア攪拌式粉砕機。
- 前記吹き上げ防止手段が、前記粗粒還流通路に沿って間隔をあけて設けられた複数の開閉バルブであることを特徴とする請求項2に記載の横型メディア攪拌式粉砕機。
- 前記原料排出通路にコアンダノズルを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の横型メディア撹拌式粉砕機
- 前記分級機の微粉排出側に、前記分級ロータとともに回転するする円筒形の微粉排出管を設け、
この微粉排出管は、前記ケーシングの壁に設けられた円形の開口を通って、該ケーシング外部に延びており、その外周部にガスシールを施したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の横型メディア撹拌式粉砕機 - 装置全体の重量を計測できることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の横型メディア撹拌式粉砕機
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