JP2019058418A - 睡眠判別プログラム、睡眠判別方法及び睡眠判別システム - Google Patents

睡眠判別プログラム、睡眠判別方法及び睡眠判別システム Download PDF

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Abstract

【課題】対象者の睡眠をその勤務形態を踏まえて判別する。【解決手段】睡眠判別装置1は、演算部1aを有する。演算部1aは、期間P1の対象者T1の活動状態に関する時系列データに基づいて得られる活動量のデータDa,Dbを用い、期間P1を、睡眠区間Sa,Sbと活動区間Aa,Abに区分する。そして、演算部1aは、区分した睡眠区間Sa,Sbと活動区間Aa,Abの、特定の期間P2での存在状況に基づき、勤務形態に係る複数の種別のうちのいずれかを、睡眠区間Sa,Sbの種別Ka,Kbとして判別する。【選択図】図1

Description

本発明は、睡眠判別プログラム、睡眠判別方法及び睡眠判別システムに関する。
人の健康管理には、適切な睡眠が取れているかどうかが重要となる。健康管理の対象となる人の睡眠時間帯がわかれば、その人の睡眠に関する習慣が適切かどうかを評価できる。また睡眠に関する習慣の評価結果に基づいて睡眠の取り方に関するアドバイスをすることもできる。
そこで、睡眠時間の管理を支援するための技術が考えられている。
例えば利用者によって入力された睡眠時間帯や就業時間帯等の情報から、勤務日ごと及び休養日ごとの平均就床時刻、平均起床時刻、平均睡眠時間等の情報を算出し、算出された情報に基づき、利用者の睡眠を管理する技術が知られている。
また、対象者の活動量を測定し、単位時間ごとに対象者が睡眠状態にあるか覚醒(活動)状態にあるかを判定する技術が知られている。
特開2007−164366号公報 国際公開WO2011/070831号パンフレット 特開2016−77660号公報 特開2005−205167号公報 特開2007−319487号公報 特開2005−124858号公報
Roger J. Cole, Daniel F. Kripke, William Gruen, Daniel J. Mullaney, J. Christian Gillin, "Automatic Sleep/Wake Identification From Wrist Activity", Sleep, American Sleep Disorders Association and Sleep Research Society,01 September 1992,Volume 15, Issue 5, Pages 461-469
対象者の睡眠を管理する場合、日勤か夜勤かといった対象者の勤務形態を踏まえて睡眠を判別することが望ましい。例えば、勤務形態に応じて判別された状態で、対象者の睡眠を管理しない場合、対象者の睡眠を評価する評価者が、対象者の睡眠について適切な評価が行えないことが起こり得る。
そこで、本発明は、対象者の勤務形態を踏まえて、対象者の睡眠を判別することを目的とする。
一観点によれば、第1期間の対象者の活動状態に関する時系列データに基づき、前記第1期間を睡眠区間と活動区間とに区分し、前記第1期間の一部である第2期間内の前記睡眠区間及び前記活動区間の存在状況に基づき、勤務形態に係る複数の種別のうちのいずれかを、前記第1期間の前記睡眠区間の種別として判別する処理をコンピュータに実行させる睡眠判別プログラムが提供される。
また、一観点によれば、コンピュータが、第1期間の対象者の活動状態に関する時系列データに基づき、前記第1期間を睡眠区間と活動区間とに区分し、前記第1期間の一部である第2期間内の前記睡眠区間及び前記活動区間の存在状況に基づき、勤務形態に係る複数の種別のうちのいずれかを、前記第1期間の前記睡眠区間の種別として判別する睡眠判別方法が提供される。
また、一観点によれば、第1期間の対象者の活動状態に関する時系列データを測定するセンサで測定された前記時系列データに基づき、前記第1期間を睡眠区間と活動区間とに区分し、前記第1期間の一部である第2期間内の前記睡眠区間及び前記活動区間の存在状況に基づき、勤務形態に係る複数の種別のうちのいずれかを、前記第1期間の前記睡眠区間の種別として判別する演算部を含む睡眠判別システムが提供される。
対象者の睡眠をその勤務形態を踏まえて判別することが可能になる。
第1の実施の形態に係る睡眠判別装置の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る睡眠判別システムの一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る睡眠判別装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る睡眠判別装置が有する機能の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る睡眠判別処理のフローの一例を示す図(その1)である。 第2の実施の形態に係る睡眠判別処理のフローの一例を示す図(その2)である。 第2の実施の形態に係る睡眠判別処理のフローの一例を示す図(その3)である。 第2の実施の形態に係る受信部が受信するデータの一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る算出部で得られるデータの一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る算出部の処理についての説明図である。 第2の実施の形態に係る区分部の処理についての説明図である。 第2の実施の形態に係る判別部の処理についての第1の説明図である。 第2の実施の形態に係る判別部の処理についての第2の説明図である。 第2の実施の形態に係る判別部の処理についての第3の説明図(その1)である。 第2の実施の形態に係る判別部の処理についての第3の説明図(その2)である。 第2の実施の形態に係る記憶部に記憶されるデータの一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る睡眠の可視化の一例を示す図(その1)である。 第2の実施の形態に係る睡眠の可視化の一例を示す図(その2)である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施の形態に係る睡眠判別装置の一例を示す図である。
図1に示す睡眠判別装置1は、対象者の活動状態に関する時系列データに基づき検出される睡眠区間を、対象者の勤務形態に応じた種別で判別する。
睡眠判別装置1は、演算部1a及び記憶部1bを有する。演算部1aは、例えば、睡眠判別装置1が備える図示しないプロセッサとして実現される。この場合、演算部1aの処理は、プロセッサが所定のプログラムを実行することで実現される。尚、プロセッサには、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が含まれ得る。記憶部1bは、例えば、RAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等、睡眠判別装置1が備える図示しない記憶装置の記憶領域として実現される。
演算部1aは、例えば1日(24時間)分といった所定の期間P1の対象者の活動状態に関する時系列データを示すデータに基づき、睡眠区間及び活動区間を検出する。対象者の活動状態に関する時系列データには、例えば、計測日時を付した加速度のデータを蓄積可能なセンサより測定されるデータが用いられる。
センサは、ベルトやズボンに取り付けられ、ユーザの腰の位置に装着される。但し、他の部位(頭部、首、腹、背中、腕或いは足等)にセンサを装着するようにしてもよく、ウエアラブル端末或いは携帯電話端末を用いるようにしてもよい。また、センサは、加速度の時系列データに基づいて、ユーザの活動量を算出するようにしてもよい。活動量の判定は従来技術による。更に、加速度の時系列データに基づいて、ユーザの体位を判定するようにしてもよい。体位の判定は従来技術による。
例えば、演算部1aは、図1に示すような、期間P1の対象者の加速度の時系列データに基づき算出した活動量(以下、活動量)のデータDaに基づき、睡眠区間Sa及び活動区間Aaを検出する。また、演算部1aは、図1に示すような、期間P1の対象者の活動量のデータDbに基づき、睡眠区間Sb及び活動区間Abを検出する。
演算部1aは更に、期間P1における特定の期間P2の睡眠区間及び活動区間の存在状況に基づき、期間P1内の睡眠区間に対し、対象者の勤務形態に係る複数の種別のうちのいずれかをその睡眠区間の種別として判別する。例えば、演算部1aは、期間P1の一部である期間P2の睡眠区間及び活動区間の存在状況に基づき、対象者の勤務形態が夜勤か否かを判別する。そして演算部1aは、期間P2以外の期間P1内の睡眠区間の種別を、期間P2の勤務形態に基づいて判別する。
一例として、期間P1を1日(24時間)とし、期間P2を深夜の時間帯(1時〜5時等)とする。データDaのように、期間P2に活動区間Aaのみが存在するような場合、演算部1aは、例えば、対象者の勤務形態Eaを、夜勤であると判別する。更に、期間P2外、例えば期間P2よりも前に、睡眠区間Saが存在するような場合、演算部1aは、その睡眠区間Saの種別Kaを、夜勤前の睡眠(夜勤直前の仮眠)と判別する。また、データDbのように、期間P2に睡眠区間Sbのみが存在するような場合、演算部1aは、例えば、対象者の勤務形態Ebを、夜勤ではないと判別し、その睡眠区間Sbの種別Kbを、夜勤ではない対象者の通常の夜間の睡眠と判別する。
尚、ここでは期間P2を深夜の時間帯とする例を示したが、対象者の職種に応じて適宜期間P2を設定することで、対象者の勤務形態とそれに応じた睡眠区間の種別を判別することができる。
記憶部1bは、演算部1aによって得られる情報を記憶する。例えば、対象者の活動量のデータ(Da,Db等)、そのデータ内の睡眠区間(Sa,Sb等)、対象者の勤務形態(Ea,Eb等)とそれに応じた睡眠区間の種別(Ka,Kb等)を示す情報を、対象者(その識別情報T1,T2,T3等)と対応付けて記憶する。
記憶部1bに記憶される情報から、対象者の勤務形態、取られた睡眠の勤務形態に応じた種別、生活リズム等を知ることができ、対象者の睡眠について、その勤務形態を踏まえた適切な評価やアドバイスを行うことが可能になる。
2交代制や3交代制の勤務者は、勤務の都合により、睡眠の回数、長さ、時間帯が、日勤のみの勤務者に比べて不規則となる。そのため、このような交代制勤務者の睡眠を管理することは、健康上、また業務上も、重要になる。睡眠判別装置1では、対象者の活動状態に関する時系列データから、その対象者の睡眠の回数、長さ、時間帯を知ることができるほか、対象者の勤務形態(夜勤か否か等)とそれに応じた睡眠の種別を判別することができる。これにより、交代制勤務者のような睡眠が不規則となる人の睡眠も適切に管理することが可能になる。
これまでに、利用者によって入力された勤務形態の情報から、その利用者の睡眠を管理する手法が知られている。しかし、このような手法では、利用者自身が勤務形態を入力するため、その入力作業が利用者の負担になる場合がある。また、外部(勤怠管理システム等)のデータベースから勤務形態を取得する手法も考えられるが、直前や当日に勤務が変更になった際、その変更が反映されず、誤った評価が行われてしまう恐れがある。これに対し、睡眠判別装置1では、上記のように、対象者の活動状態に関する時系列データに基づき、その対象者の睡眠の種別を判別し、睡眠を適切に管理することができる。そのため、勤務形態を入力する際の負担を回避したり、外部のデータベースから取得される勤務形態を利用する際に生じ得る誤評価を回避したりすることができる。
尚、睡眠判別装置1は、演算部1aによって得られる情報を記憶部1bに記憶することなく、勤務形態を踏まえて睡眠を評価し、その評価結果を、ディスプレイを介して出力するようにしてもよい。この場合、演算部1aによって得られる情報を記憶するための記憶部1bは、睡眠判別装置1に備わっていなくてもよい。一方で、睡眠判別装置1は、演算部1aによって得られる情報を、一度、記憶部1bに記憶した後に、勤務形態を踏まえて睡眠を評価し、その評価結果を、ディスプレイを介して出力するようにしてもよい。
また、睡眠判別装置1は、演算部1aによって得られた情報に基づき、対象者の勤務形態を踏まえて、対象者の睡眠状態に関するコメントを生成して、出力してもよい。
[第2の実施の形態]
ここでは、対象者の活動状態に関する時系列データから勤務形態が夜勤であるか否かを判別し、その対象者の睡眠を、その勤務形態である夜勤に応じた種別で判別する例を、第2の実施の形態として説明する。
図2は第2の実施の形態に係る睡眠判別システムの一例を示す図である。
図2に示す睡眠判別システム1000は、活動量計200及び睡眠判別装置100を含む。睡眠判別システム1000は更に、睡眠判別装置100に接続されたルータ300、ルータ300に接続された端末装置400(例えばスマートフォンやタブレット端末)、ネットワーク600を介してルータ300に接続された情報処理装置500(例えばサーバ)を含んでもよい。
活動量計200は、ベルトやズボンに取り付けられ、ユーザの腰の位置に装着される。但し、他の部位(頭部、首、胸、腹、背中、腕或いは足等)に活動量計200を装着するようにしてもよい。また、ウエアラブル端末或いは携帯電話端末を用いるようにしてもよい。
活動量計200は、計測日時を付した加速度のデータ、つまり加速度の時系列データを蓄積し、加速度の時系列データに基づいて、ユーザの活動量を算出する。そして、活動量計200は、算出した活動量の時系列データを、通信インタフェースを介して出力する。活動量の算出方法は、従来技術による。
また、活動量計200は、加速度の時系列データに基づいて、ユーザの体位を判定するようにしてもよい。そして、活動量計200は、判定した体位の時系列データを、通信インタフェースを介して出力するようにしてもよい。体位は、例えば伏臥位、仰臥位、側臥位及び立位等である。体位の判定方法は、従来技術による。
睡眠判別装置100は、活動量計200で測定された対象者の活動量のデータを取得し、取得した活動量のデータから、勤務形態が夜勤であるか否かを判別し、その対象者の睡眠を、その勤務形態に応じた種別で判別する処理を実行する。睡眠判別装置100は、例えば、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信技術により、活動量計200から、測定された活動量のデータを取得する。尚、睡眠判別装置100は、このような無線通信技術のほか、ワイヤやケーブルを用いる有線通信技術により、活動量計200から活動量のデータを取得してもよい。
睡眠判別システム1000がルータ300を含む場合、睡眠判別装置100は、活動量計200と無線又は有線通信技術により接続されるルータ300を介して、活動量計200から活動量のデータを取得してもよい。
睡眠判別システム1000が情報処理装置500を含む場合には、睡眠判別装置100の処理結果を含む情報が、ルータ300及びネットワーク600を介して情報処理装置500に送信され、記憶されてもよい。
睡眠判別システム1000が端末装置400を含む場合には、睡眠判別装置100の処理結果が、ルータ300を介して端末装置400に送信され、端末装置400で閲覧可能とされてもよい。或いは、情報処理装置500に記憶された、睡眠判別装置100の処理結果が、ネットワーク600及びルータ300を介して端末装置400に送信され、端末装置400で閲覧可能とされてもよい。
続いて、睡眠判別装置100のハードウェア構成について述べる。
図3は第2の実施の形態に係る睡眠判別装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
睡眠判別装置100は、プロセッサ101、RAM102、HDD103、画像信号処理部104、入力信号処理部105、読み取り装置106及び通信インタフェース107を有する。
プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、例えば、CPU、DSP、ASIC又はFPGA等である。プロセッサ101は、CPU、DSP、ASIC、FPGA等のうちの2種以上の組合せであってもよい。
RAM102は、睡眠判別装置100の主記憶装置である。RAM102は、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部を一時的に記憶する。また、RAM102は、プロセッサ101による処理に用いる各種データを記憶する。
HDD103は、睡眠判別装置100の補助記憶装置である。HDD103は、内蔵した磁気ディスクに対して、磁気的にデータの書き込み及び読み出しを行う。HDD103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、及び各種データが格納される。睡眠判別装置100は、SSD(Solid State Drive)等の他の種類の補助記憶装置を備えてもよく、複数の補助記憶装置を備えてもよい。
画像信号処理部104は、プロセッサ101からの命令に従って、睡眠判別装置100に接続されたディスプレイ104aに画像を表示させる。ディスプレイ104aとしては、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等を用いることができる。
入力信号処理部105は、睡眠判別装置100に接続された入力デバイス105aから入力信号を取得し、プロセッサ101に出力する。入力デバイス105aとしては、例えば、マウスやタッチパネル等のポインティングデバイス、キーボード等を用いることができる。
読み取り装置106は、記録媒体106aに記録されたプログラムやデータを読み取る装置である。記録媒体106aとして、例えば、フレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)やHDD等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、光磁気ディスク(MO:Magneto-Optical disk)を使用できる。また、記録媒体106aとして、例えば、フラッシュメモリカード等の不揮発性の半導体メモリを使用することもできる。読み取り装置106は、例えば、プロセッサ101からの命令に従って、記録媒体106aから読み取ったプログラムやデータをRAM102又はHDD103に格納する。
通信インタフェース107は、活動量計200のほか、ルータ300、端末装置400、情報処理装置500と通信を行うためのインタフェースである。
上記のように、睡眠判別装置100は、活動量計200で測定された対象者の活動量のデータを取得し、取得した活動量のデータから、勤務形態が夜勤であるか否かを判別し、その対象者の睡眠を、その勤務形態に応じた種別で判別する処理を実行する。以下、このような睡眠判別処理について述べる。
まず、睡眠判別装置100が有する機能について説明する。
図4は第2の実施の形態に係る睡眠判別装置が有する機能の一例を示す図である。
図4に示す睡眠判別装置100は、受信部110、算出部120、区分部130、判別部140、記憶部150、及び表示部160を含む。
受信部110は、活動量計200で測定された対象者の活動量を含むデータ110aを受信する。活動量計200では、例えば2分ごとといった単位時間ごとに、対象者の活動量及び体位(立位、仰臥、伏臥等)が算出され記録される。このようにして活動量計200で算出されて記録された、活動量を含むデータ110aが、睡眠判別装置100に送信され、その受信部110によって受信される。
算出部120は、受信部110によって受信されたデータ110aに基づき、活動量が測定された単位時間ごとに、対象者が睡眠状態であったか覚醒状態であったかを算出し、判定する処理を実行する。算出部120は更に、その判定結果、及びデータ110a内の体位の情報に基づき、入床時刻及び離床時刻を判定する処理を実行する。ここで、対象者が睡眠状態であったか覚醒状態であったかは、以下のCole式(非特許文献1)を用いて算出した判定値(S)により判定することができる。
S=0.00001(404At-4+598At-3+326At-2+441At-1+1408At0+508At+1+350At+2
この式は時刻t0における判定値(S)を示している。At-4,At-3,At-2,At-1 はそれぞれ時刻t0の4分前、3分前、2分前、1分前の活動量である。At0は、時刻t0における活動量であり、At+1,At+2 はそれぞれ1分後、2分後の活動量である。Cole式によって得られる判定値(S)が1未満であれば睡眠状態、1以上であれば覚醒状態と判定することができる。或いは、Cole式と同様の、活動量から判定値を算出するための所定の数学式を設定し、その数学式を用いて算出される判定値が、一定の判定ラインを上回るか否かによって、対象者が睡眠状態であったか覚醒状態であったかを判定することもできる。
区分部130は、算出部120によって得られた入床時刻及び離床時刻の情報に基づき、入床時刻と離床時刻の間に挟まれる区間を睡眠区間として区分し、その他の区間を活動区間として区分する処理を実行する。
判別部140は、区分部130によって区分された睡眠区間及び活動区間の情報に基づき、対象者の勤務形態を判別する処理を実行する。この例では、対象者が夜勤であるか否かを判別部140が判別する。判別部140は更に、区分部130によって区分された対象者の睡眠区間を、その勤務形態に応じた種別で判別する処理を実行する。この例では、対象者の勤務形態が夜勤であるか否かに応じ、夜勤直前の仮眠、夜勤時の仮眠、夜勤翌日(夜勤明け)の睡眠、夜勤でない日の睡眠といった種別で、対象者の睡眠区間を判別部140が判別する。
上記のような受信部110、算出部120、区分部130、及び判別部140の各処理は、例えば、プロセッサ101が所定のアプリケーションプログラムを実行することによって実現される。
記憶部150は、RAM102又はHDD103に確保された記憶領域として実装される。記憶部150は、判別部140により判別された対象者の勤務形態とそれに応じた睡眠区間の種別、及びその睡眠区間に関する情報(入床及び離床時刻、就床時間、睡眠効率等)を含むデータを記憶する。
表示部160は、判別部140によって判別されて記憶部150に記憶された、対象者の睡眠区間とその種別を含むデータに基づき、その対象者の睡眠に関する情報をディスプレイ104aに表示させる(可視化する)ためのデータを生成する処理を実行する。この例では、対象者の、夜勤当日や夜勤翌日の睡眠に関する情報、夜勤でない日の睡眠に関する情報を、日ごとに、或いは複数の日数分の情報を累積的に表示させるためのデータを、表示部160が生成する。
続いて、睡眠判別装置100が実行する処理について説明する。
図5〜図7は第2の実施の形態に係る睡眠判別処理のフローの一例を示す図である。図8〜図18は第2の実施の形態に係る睡眠判別処理についての説明図である。以下、睡眠判別装置100が実行する睡眠判別処理を、図5〜図7に示すステップ番号に沿って、図8〜図18を参照しながら、説明する。
まず、ステップS1(図5)の処理について述べる。
<S1> 受信部110は、活動量計200で測定された対象者の活動量を含むデータを受信する。
ここで、図8は第2の実施の形態に係る受信部が受信するデータの一例を示す図である。
受信部110は、例えば図8に示すような、日時と、その時の対象者の活動量及び体位を示す情報とが、対応付けられて記録されたデータ110aを受信する。活動量計200では、単位時間(この例では2分)ごとに、対象者の活動量及び体位(立位、仰臥、伏臥等)が測定され記録される。このようにして活動量計200で測定されて記録された、対象者の活動量を含むデータ110aが、受信部110によって受信される。
次いで、ステップS2及びS3(図5)の処理について述べる。
<S2> 算出部120は、受信部110によって受信されたデータ110aに基づき、活動量が測定された単位時間ごとに、対象者が睡眠状態であったか覚醒状態であったかを算出し、判定する。この判定は、Cole式又はそれと同様の数学式、即ち、活動量から睡眠状態と覚醒状態を判定可能な数学式を用いて、行われる。
<S3> 算出部120は更に、ステップS2の算出による判定結果、及び/又はデータ110aに含まれる対象者の体位の情報に基づき、入床時刻及び離床時刻を算出する。入床時刻及び起床時刻の判定方法は、例えば、非特許文献1や特許文献1に開示された技術を流用することができる。
ここで、図9は第2の実施の形態に係る算出部で得られるデータの一例を示す図である。
算出部120は、ステップS2及びS3の処理により、例えば図9に示すようなデータ120aを得る。データ120aには、活動量計200で測定された日時と対象者の活動量及び/又は体位の情報(受信部110で受信するデータ110aの内容)、並びに所定の数学式による計算結果とそれに基づく睡眠状態と覚醒状態の判定結果(睡眠/覚醒)の情報が記録される。データ120aには更に、判定された入床時刻及び離床時刻であることを示す情報(入床/離床)が、該当する日時の事象として記録される。
図10は第2の実施の形態に係る算出部の処理についての説明図である。
図10には、12時から翌日の12時までの単位時間ごとに測定された活動量Actの、No.1〜4の4つの例を示している。
算出部120は、ステップS2及びS3の処理により、12時から翌日の12時までの対象者の活動量Actから、その対象者の睡眠状態及び覚醒状態を判定し、その判定結果及び/又は対象者の体位の情報から、入床時刻及び離床時刻を判定する。これにより、図10に示すように、No.1〜4の各例について、12時から翌日の12時までの対象者の入床時刻(図10の▽)及び離床時刻(図10の▼)が判定される。
次いで、ステップS4(図5)の処理について述べる。
<S4> 区分部130は、算出部120によって得られた入床時刻及び離床時刻の情報に基づき、入床時刻と離床時刻の間に挟まれる区間を睡眠区間として区分し、その他の区間を活動区間として区分する。
ここで、図11は第2の実施の形態に係る区分部の処理についての説明図である。
図11には、上記図10に示したNo.1〜4の例について、睡眠区間と活動区間に区分した場合を示している。
区分部130は、ステップS4の処理により、12時から翌日の12時までの対象者の入床時刻及び離床時刻(図10)から、入床時刻と離床時刻の間に挟まれる区間を睡眠区間として区分し、その他の区間を活動区間として区分する。これにより、図11に示すように、No.1〜4の各例について、対象者の12時から翌日の12時までの期間が、睡眠区間(図11に「睡眠」と記す)と活動区間(図11に「活動」と記す)とに区分される。
上記のようなステップS1〜S4の処理後、判別部140は、ステップS5以降の処理を実行する。
まず、ステップS5(図5)の処理について述べる。
<S5> 判別部140は、特定の時間帯、この例は深夜の時間帯において、対象者の睡眠区間と活動区間とが混在するか否かを判定する。
ここで、図12は第2の実施の形態に係る判別部の処理についての第1の説明図である。
図12には、上記図11(及び図10)に示したNo.1〜4の例について、睡眠区間と活動区間とが混在するか否かを判定した場合を示している。
判別部140は、ステップS5の処理により、深夜の時間帯(1時〜5時)において、睡眠区間と活動区間とが混在するか否かを判定する。図12に示すように、深夜の時間帯である1時〜5時には、No.1及びNo.2の例では睡眠区間及び活動区間の双方が存在し、No.3の例では活動区間のみが存在し、No.4の例では、睡眠区間のみが存在する。このような場合、判別部140は、No.1及びNo.2の例では、睡眠区間と活動区間とが混在すると判定し、No.3及びNo.4の例では、睡眠区間と活動区間とが混在しないと判定する。判別部140は、混在すると判定した場合、処理をステップS10(図5)に進め、混在しないと判定した場合には、処理をステップS6(図5)に進める。
次いで、ステップS6とそれに続くステップ(図5)の処理について述べる。
<S6> 判別部140は、ステップS5において、深夜の時間帯に睡眠区間と活動区間とが混在しないと判定した場合、その深夜の時間帯が全て活動区間であるか否かを判定する。
ここで、図13は第2の実施の形態に係る判別部の処理についての第2の説明図である。
図13には、上記図12に示したNo.1〜4のうちのNo.3,4の例を抜き出して示している。図13を参照して、ステップS6に続くステップS7〜S9の処理について述べる。
<S7> 判別部140は、ステップS6において、深夜の時間帯が全て活動区間ではないと判定した場合、その対象者の勤務形態が夜勤でないと判別する。例えば、判別部140は、図13のNo.4の例のように、深夜の時間帯が全て睡眠区間であれば、その対象者の勤務形態を夜勤でないと判別する。
<S8> 判別部140は、ステップS6において、深夜の時間帯が全て活動区間であると判定した場合、その対象者の勤務形態が夜勤であると判別する。例えば、判別部140は、図13のNo.3の例のように、深夜の時間帯が全て活動区間であれば、その対象者の勤務形態を夜勤であると判別する。
<S9> 判別部140は、ステップS8で対象者の勤務形態を夜勤であると判別すると、夜勤時の深夜の時間帯が全て活動区間であることから、その夜勤時の深夜の時間帯において仮眠はなかったものと判別する。
次いで、ステップS10とそれに続くステップ(図5)の処理について述べる。
<S10> 判別部140は、ステップS5において、深夜の時間帯に睡眠区間と活動区間とが混在すると判定した場合、その深夜の時間帯に存在する睡眠区間が、夜勤時の仮眠の条件に合致するか否かを判定する。
深夜の時間帯に睡眠区間と活動区間とが混在する場合、睡眠と覚醒(活動)の判定だけでは、その対象者の勤務形態が夜勤であるか否かを判別することが難しい。例えば、夜勤時に仮眠が取られるような場合には、深夜の時間帯に睡眠区間と活動区間とが混在する状況が生じるため、深夜の時間帯に睡眠区間が存在することのみで夜勤でないと判別することはできない。また、夜勤でない日に、眠れずに殆ど覚醒しているような場合にも、深夜の時間帯に睡眠区間と活動区間とが混在する状況が生じるため、深夜の時間帯に活動区間が存在することのみで夜勤であると判別することはできない。深夜の時間帯に睡眠区間と活動区間とが混在する場合の、その睡眠区間が、夜勤時の仮眠であるか否かを判別できれば、その日を夜勤の日と判別することが可能になる。
夜勤時の仮眠には、次の(i)及び(ii)のような特徴がある。
(i)仮眠の時間(睡眠区間の長さ)は、通常の睡眠(日勤や休日等の夜から朝にかけての睡眠)に比べると短い。
(ii)勤務の開始直後や終了直前に仮眠をとることはないため、仮眠前後の活動区間の長さは、仮眠の時間(睡眠区間の長さ)に比べると長い。
そこで、このような夜勤時の仮眠の特徴(i)及び(ii)を考慮した条件を設定し、ステップS10において、深夜の時間帯に混在する睡眠区間が、その条件に合致するか否かを判定する。
ここで、図14及び図15は第2の実施の形態に係る判別部の処理についての第3の説明図である。
図14には、上記図12に示したNo.1〜4のうちのNo.1の例を抜き出して示している。今、図14に示すように、夜勤時の仮眠であるかを判別したい睡眠区間の長さをSlpとし、睡眠区間の直前の活動区間の長さをAct−1とし、睡眠区間の直後の活動区間の長さをAct+1とする。夜勤時の仮眠の特徴(i)から、Slpは、比較的小さい。更に、夜勤時の仮眠の特徴(ii)から、Act−1及びAct+1は、Slpと比較すると長く、それらの積の逆数は小さい。そこで、x=Slp、y=1/(Act−1×Act+1)、a及びbを定数とし、次の式(1)及び式(2)で表される条件を共に満たす場合、その睡眠区間を夜勤時の仮眠として判別する。
y<ax ・・・(1)
x<b ・・・(2)
図15には、夜勤時の仮眠の条件とそれを用いた判別の一例を示している。例えば、入眠開始時刻が21時〜6時である睡眠区間において(夜勤時の仮眠は日中ではないため)、30y<xで且つx<3の条件を満たす場合に、その睡眠区間を、夜勤時の仮眠と判別する。また、条件を満たさない場合、その睡眠区間を、その他の睡眠と判別する。このような判定が行えるように、予め式(1)及び式(2)について妥当な定数a,b(図15の例ではa=1/30,b=3)の値が設定される。
ステップS10では、予めこのような夜勤時の仮眠の条件が設定され、判別部140により、深夜の時間帯に混在する睡眠区間が、その条件に合致するか否かが判定される。合致する場合、判別部140は、処理をステップS11及びS12(図5)に進める。
<S11> 判別部140は、ステップS10において、深夜の時間帯に混在する睡眠区間が、夜勤時の仮眠の条件に合致すると判定した場合、その対象者の勤務形態を夜勤であると判別する。
<S12> 判別部140は、ステップS11で対象者の勤務形態を夜勤であると判別すると、その夜勤時の深夜の時間帯の睡眠区間の種別を、夜勤時の仮眠と判別する。
また、判別部140は、ステップS10において、深夜の時間帯に混在する睡眠区間が、夜勤時の仮眠の条件に合致しない場合、処理をステップS7に進め、その対象者の勤務形態を夜勤でない(眠れずに殆ど覚醒している等)と判別する。
睡眠判別装置100は、上記図5に示すような処理を実行し、深夜の時間帯における睡眠区間及び活動区間の存在状況から、対象者の勤務形態が夜勤でないと判別した場合(ステップS7)、更に図6に示すような処理を実行する。図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
<S20> 判別部140は、対象者の勤務形態が夜勤でないと判定した場合、前日の勤務形態の判定結果があるか否かを判定する。判別部140は、前日の勤務形態の判定結果がある場合、処理をステップS21に進め、判定結果がない場合、処理をステップS24に進める。
<S21> 判別部140は、前日の勤務形態の判定結果がある場合、前日の勤務形態が夜勤であるか否かを判定する。判別部140は、前日の勤務形態が夜勤である場合、処理をステップS22に進め、夜勤でない場合、処理をステップS24に進める。
<S22> 判別部140は、前日の勤務形態が夜勤である場合、当日(睡眠判別処理対象の日)を、夜勤翌日であると判別する。
<S23> 判別部140は、ステップS22で当日が夜勤翌日であると判別すると、その当日の深夜の時間帯の全部又は一部に存在する睡眠区間の種別を、夜勤翌日の睡眠と判別する。
<S24> 判別部140は、ステップS20で前日の勤務形態の判定結果がない場合、及びステップS21で前日の勤務形態が夜勤でない場合には、当日(睡眠判別処理対象の日)を、その他の日(日勤日や休日)であると判別する。
<S25> 判別部140は、ステップS24で当日がその他の日であると判別すると、その当日の深夜の時間帯の全部又は一部に存在する睡眠区間の種別を、その他の睡眠と判別する。
睡眠判別装置100は、上記図5及び図6に示すような処理を実行し、夜勤当日、又は夜勤翌日若しくはその他の日と判定した後、更に図7に示すような処理を実行する。図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
<S30> 判別部140は、深夜の時間帯外に睡眠区間が存在するか否かを判定する。判別部140は、深夜の時間帯外に睡眠区間が存在する場合、処理をステップS31に進め、深夜の時間帯外に睡眠区間が存在しない場合、処理をステップS37に進める。
<S31> 判別部140は、深夜の時間帯外に睡眠区間が存在する場合、当日の勤務形態が夜勤であるか否かを判定する。判別部140は、当日の勤務形態が夜勤である場合、処理をステップS32に進め、当日の勤務形態が夜勤でない場合、処理をステップS33に進める。
<S32> 判別部140は、当日の勤務形態が夜勤である場合(ステップS8,S11)、深夜の時間帯外に存在する睡眠区間の種別を、夜勤直前の仮眠と判別する。
<S33> 判別部140は、当日の勤務形態が夜勤でない場合(ステップS23,S25)、前日の勤務形態の判定結果があるか否かを判定する。判別部140は、前日の勤務形態の判定結果がある場合、処理をステップS34に進め、判定結果がない場合、処理をステップS36に進める。
<S34> 判別部140は、前日の勤務形態の判定結果がある場合、前日の勤務形態が夜勤であるか否かを判定する。判別部140は、前日の勤務形態が夜勤である場合、処理をステップS35に進め、夜勤でない場合、処理をステップS36に進める。
<S35> 判別部140は、前日の勤務形態が夜勤である場合、深夜の時間帯外に存在する睡眠区間の種別を、夜勤翌日の睡眠と判別する。
<S36> 判別部140は、ステップS33で前日の勤務形態の判定結果がない場合、及びステップS34で前日の勤務形態が夜勤でない場合には、深夜の時間帯外に存在する睡眠区間の種別を、その他の睡眠と判別する。
<S37> 記憶部150は、対象者の活動量を含むデータから得られた睡眠区間に関する情報(入床及び離床時刻、就床時間、睡眠効率等)、及び勤務形態とそれに応じた睡眠区間の種別等を含む情報を記憶する。
但し、判別部140で判別した情報は、必ずしも記憶しなくてもよい。例えば、判別した情報を記憶せず、睡眠状態に関する評価結果の出力への利用や対象者の睡眠状態に関するコメントの生成に利用してもよい。
睡眠判別装置100は、上記図5〜図7(及び図8〜図15)に示すような処理を実行し、活動量計200で測定された対象者の活動量のデータから勤務形態を判別し、対象者の睡眠をその勤務形態に応じた種別で判別する。処理によって得られる情報は、記憶部150に記憶される。
図16は第2の実施の形態に係る記憶部に記憶されるデータの一例を示す図である。
図16には、或る対象者Tの、複数の日数分の活動量のデータから、上記のような睡眠判別処理を行うことで得られる情報の一例を示している。
記憶部150には、例えば、この図16に示すように、日付と、日ごとに判別された勤務形態に応じた種別、入床時刻、離床時刻、就床時間及び睡眠効率の情報を含むデータ150aが記憶される。種別には、上記図5〜図7の処理で判別される、「夜勤(仮眠なし)」(S8,S9,S32)、「夜勤(仮眠あり)」(S11,S12,S32)、「夜勤翌日」(S22,S23,S35)、「その他の日」(S24,S25,S36)が登録される。入床時刻及び離床時刻には、各種別の判別に用いられた睡眠区間の情報(S2,S3)が登録される。就床時間には、入床時刻及び離床時刻から得られる情報が登録され、睡眠効率には、就床時間に対する睡眠時間(所定の数学式によって睡眠状態と判定された時間)の割合が登録される。
記憶部150には、この図16に示すようなデータ150aが、対象者(その識別情報)と対応付けられて、記憶される。
睡眠判別装置100は、上記図16に示すようなデータ150aを用い、対象者の睡眠を可視化することができる。
図17及び図18は第2の実施の形態に係る睡眠の可視化の一例を示す図である。
睡眠判別装置100では、表示部160が、記憶部150に記憶されたデータを用い、対象者の睡眠を可視化するデータを生成し、例えば、図17に示すような、対象者の日ごとの睡眠の状況を、ディスプレイ104a(図3)に表示する。
図17の例では、「夜勤(仮眠なし)」の日(9時〜翌9時)について、その日の活動量Actのデータの推移と、夜勤の直前に取られた仮眠の時間帯171(「夜勤直前の仮眠」)が表示される。また、「夜勤(仮眠あり)」の日(9時〜翌9時)について、その日の活動量Actのデータの推移と、夜勤の直前に取られた仮眠の時間帯171(「夜勤直前の仮眠」)、及び夜勤中に取られた仮眠の時間帯172(「夜勤時の仮眠」)が表示される。また、「夜勤翌日」(9時〜翌9時)について、その日の活動量Actのデータの推移と、夜勤の翌日に取られた睡眠の時間帯173(「夜勤翌日の睡眠」)、及びその後に取られた睡眠の時間帯174(「その他の睡眠」)が表示される。また、「夜勤でない日」(9時〜翌9時)について、その日の活動量Actのデータの推移と、その日に取られた睡眠の時間帯174(「その他の睡眠」)が表示される。
図17の例のように、夜勤に従事する対象者の睡眠を日ごとに表示することで、対象者が、夜勤前後や夜勤時に睡眠が取れているか、どの程度の睡眠が取れているかといったことを、対象者自身のほか、その管理者やカウンセラー等の第三者が、認識し易くなる。また、対象者の睡眠がシンボルで可視化されるため、数値データのみを見て評価やアドバイスを行う場合に比べ、睡眠の見落としが生じ難い。図17の例のように可視化することで、対象者の睡眠について、適切な評価やアドバイスを行うことが可能になり、対象者の健康やその業務への悪影響を抑えることが可能になる。
また、睡眠判別装置100では、表示部160が、記憶部150に記憶されたデータを用い、対象者の睡眠を可視化するデータを生成し、例えば、図18に示すような、対象者の複数の日数分の累積的な睡眠の状況を、ディスプレイ104a(図3)に表示する。
図18の例では、夜勤の日(図18の◆)を2日含む対象者の1週間(3/10〜3/16)分の睡眠時間が、日ごとに累積して表示される。3/11は、直前と途中に仮眠が取られた夜勤(仮眠あり)の日であって、「夜勤直前の仮眠」と「夜勤時の仮眠」が累積されて表示される。3/14は、直前に仮眠が取られただけの夜勤(仮眠なし)の日であって、「夜勤直前の仮眠」のみが表示される。それぞれの夜勤の翌日の3/12,3/15には、「夜勤翌日の睡眠」(夜勤明けの睡眠)と「その他の睡眠」が累積されて表示される。その他の日の3/10,3/13,3/16には、「その他の睡眠」のみが表示される。
例えば、図18のように、夜勤に従事する対象者の、所定の日数分の睡眠を、日ごとに累積的に表示する。これにより、対象者が、夜勤当日に仮眠が取れているか、どの程度の仮眠が取れているか、夜勤前日や夜勤翌日に十分な睡眠が取れているかといったことを、対象者自身のほか、その管理者やカウンセラー等の第三者が、認識し易くなる。図18の例のように可視化することで、夜勤を含む数日分の対象者の睡眠の推移を認識し易いため、対象者の睡眠について、適切な評価やアドバイスを行うことが可能になり、対象者の健康やその業務への悪影響を抑えることが可能になる。
尚、図17及び図18のように表示される対象者の睡眠の状況は、睡眠判別装置100に接続されるディスプレイ104aに表示させることができる。このほか、上記睡眠判別システム1000(図2)において睡眠判別装置100と接続される端末装置400により、対象者と日や週を指定して、その対象者の睡眠の状況を閲覧できるようにしてもよい。
また、図17及び図18のように表示される対象者の睡眠の状況を示すデータは、睡眠判別装置100にルータ300及びネットワーク600を介して接続される情報処理装置500に登録しておくこともできる。そして、端末装置400により、対象者と日や週を指定して、情報処理装置500からデータを読み出し、その対象者の睡眠の状況を閲覧できるようにしてもよい。
以上、第2の実施の形態では、対象者の活動量のデータから、深夜の時間帯における睡眠区間及び活動区間の存在状況に基づき、対象者の勤務形態が夜勤であるか否かを判別し、対象者の睡眠区間を、夜勤に応じた種別で判別する例について説明した。このほか、対象者の職種に応じて、睡眠区間及び活動区間の存在状況を判定する時間帯を適宜設定することで、対象者の勤務形態とそれに応じた睡眠区間の種別を判別することができる。
例えば、日勤、準夜勤、夜勤がある3交代制勤務の対象者の勤務形態とそれに応じた睡眠区間の種別の判別を行う場合であれば、準夜勤や夜勤の勤務時間又はそのコア時間等を、睡眠区間及び活動区間の存在状況を判定する時間帯に設定する。そして、そのような時間帯の睡眠区間及び活動区間の存在状況に基づき、上記のような睡眠判別装置100を用いて、睡眠判別処理対象の日が準夜勤や夜勤であるか否かの判定、更にはその際の仮眠の有無の判定等を行えばよい。上記の説明において夜勤時の仮眠を判別するための条件として示した式(1)及び式(2)は、夜勤時に限らず、様々な時間帯における仮眠の判別に利用することができる。
尚、上記睡眠判別装置100の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、睡眠判別装置100が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供され、そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、HDD、フレキシブルディスク、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。光磁気記録媒体には、MO等がある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。尚、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
1 睡眠判別装置
1a 演算部
1b 記憶部
P1,P2 期間
T1,T2,T3 識別情報
Da,Db データ
Aa,Ab 活動区間
Sa,Sb 睡眠区間
Ka,Kb 種別

Claims (8)

  1. 第1期間の対象者の活動状態に関する時系列データに基づき、前記第1期間を睡眠区間と活動区間とに区分し、
    前記第1期間の一部である第2期間内の前記睡眠区間及び前記活動区間の存在状況に基づき、勤務形態に係る複数の種別のうちのいずれかを、前記第1期間の前記睡眠区間の種別として判別する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする睡眠判別プログラム。
  2. 前記コンピュータに、
    前記第2期間に前記睡眠区間と前記活動区間とが混在するか否かに基づき、前記複数の種別のうちのいずれかを、前記第1期間の前記睡眠区間の種別として判別する処理を実行させることを特徴とする請求項1に記載の睡眠判別プログラム。
  3. 前記コンピュータに、
    前記第2期間の前記睡眠区間と前後の前記活動区間との長さの関係に基づき、前記複数の種別のうちのいずれかを、前記第1期間の前記睡眠区間の種別として判別する処理を実行させることを特徴とする請求項1に記載の睡眠判別プログラム。
  4. 前記コンピュータに、
    前記第2期間に前記睡眠区間と前記活動区間とが混在し、前記第2期間に存在する前記睡眠区間と前後の前記活動区間との長さの関係が所定の条件を満たす場合、前記第2期間に存在する前記睡眠区間の種別を仮眠と判別する処理を実行させることを特徴とする請求項1に記載の睡眠判別プログラム。
  5. 前記第2期間は、夜間の時間帯であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の睡眠判別プログラム。
  6. 前記コンピュータに、
    前記睡眠区間に関する情報と、判別された前記種別に関する情報とを、前記対象者を示す情報と対応付けて、記憶部に記憶する処理を実行させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の睡眠判別プログラム。
  7. コンピュータが、
    第1期間の対象者の活動状態に関する時系列データに基づき、前記第1期間を睡眠区間と活動区間とに区分し、
    前記第1期間の一部である第2期間内の前記睡眠区間及び前記活動区間の存在状況に基づき、勤務形態に係る複数の種別のうちのいずれかを、前記第1期間の前記睡眠区間の種別として判別する
    ことを特徴とする睡眠判別方法。
  8. 第1期間の対象者の活動状態に関する時系列データを測定するセンサで測定された前記時系列データに基づき、前記第1期間を睡眠区間と活動区間とに区分し、前記第1期間の一部である第2期間内の前記睡眠区間及び前記活動区間の存在状況に基づき、勤務形態に係る複数の種別のうちのいずれかを、前記第1期間の前記睡眠区間の種別として判別する演算部を含むことを特徴とする睡眠判別システム。
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