JP2019057936A - 端末装置、測定システム、測定方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯電話網等の無線通信網の各通信区域の測定データ数の調整を行うこと。【解決手段】自端末装置の通信の状況を示す通信状況データの測定を行う測定部と、特定通信区域を示す特定通信区域情報に基づいて特定通信区域と特定通信区域以外の他の通信区域との検出を行う通信区域検出部と、特定通信区域と特定通信区域以外の他の通信区域とで異なる測定の制御を行う測定制御部と、測定の結果の通信状況データを、当該測定の実施時の通信区域を示す通信区域情報に関連付けて格納する測定データ格納部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、端末装置、測定システム、測定方法、及びコンピュータプログラムに関する。
従来、携帯電話網の各無線基地局の通信区域の通信状況を把握するために、端末装置が一定周期で通信の測定を行った結果の測定データをサーバが収集する測定技術が知られている。
しかし、上述した従来の測定技術では、携帯電話網の各無線基地局の通信区域によって測定データ数が多い通信区域と少ない通信区域とが存在し、各無線基地局の通信区域の通信状況を精度よく把握することが難しい場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、携帯電話網等の無線通信網の各通信区域の測定データ数の調整を行うことを目的とする。
(1)本発明の一態様は、自端末装置の通信の状況を示す通信状況データの測定を行う測定部と、所定の測定時間範囲内の測定時間候補の中から所定の測定時間選択個数だけ無作為に測定時間を選択し、該選択した測定時間で測定予定時刻を計算する測定制御部と、を備えた端末装置である。
(2)本発明の一態様は、特定通信区域を示す特定通信区域情報に基づいて、前記特定通信区域と前記特定通信区域以外の他の通信区域との検出を行う通信区域検出部をさらに備え、前記測定制御部は、前記特定通信区域が検出された場合に、前記計算の方法により測定予定時刻を計算する、上記(1)の端末装置である。
(3)本発明の一態様は、前記測定制御部は、前記特定通信区域と前記特定通信区域以外の他の通信区域とで前記測定の頻度を変える、上記(2)の端末装置である。
(4)本発明の一態様は、前記測定の実施済みの前記特定通信区域の記録を格納する測定履歴格納部をさらに備え、前記測定制御部は、前記特定通信区域が検出された場合に、該検出された前記特定通信区域と前記測定の実施済みの前記特定通信区域の記録との一致に基づいて、該検出された前記特定通信区域の前記測定の実施を判断する、上記(2)又は(3)のいずれかの端末装置である。
(5)本発明の一態様は、前記測定制御部は、前記特定通信区域と前記特定通信区域以外の他の通信区域とで前記測定の規制率を変える、上記(2)から(4)のいずれかの端末装置である。
(6)本発明の一態様は、前記測定の結果の通信状況データを、当該測定の実施時の通信区域を示す通信区域情報に関連付けて格納する測定データ格納部をさらに備え、前記特定通信区域と前記特定通信区域以外の他の通信区域との前記測定データ格納部に格納する通信状況データの件数の割合が設定された、上記(2)から(5)のいずれかの端末装置である。
(7)本発明の一態様は、前記通信区域は無線基地局の通信区域識別情報で判別される、上記(2)から(6)のいずれかの端末装置である。
(8)本発明の一態様は、前記通信区域は緯度経度で判別される、上記(2)から(6)のいずれかの端末装置である。
(9)本発明の一態様は、前記通信区域は、地理の区域と通信周波数の区域との組合せである、上記(2)から(8)のいずれかの端末装置である。
(2)本発明の一態様は、特定通信区域を示す特定通信区域情報に基づいて、前記特定通信区域と前記特定通信区域以外の他の通信区域との検出を行う通信区域検出部をさらに備え、前記測定制御部は、前記特定通信区域が検出された場合に、前記計算の方法により測定予定時刻を計算する、上記(1)の端末装置である。
(3)本発明の一態様は、前記測定制御部は、前記特定通信区域と前記特定通信区域以外の他の通信区域とで前記測定の頻度を変える、上記(2)の端末装置である。
(4)本発明の一態様は、前記測定の実施済みの前記特定通信区域の記録を格納する測定履歴格納部をさらに備え、前記測定制御部は、前記特定通信区域が検出された場合に、該検出された前記特定通信区域と前記測定の実施済みの前記特定通信区域の記録との一致に基づいて、該検出された前記特定通信区域の前記測定の実施を判断する、上記(2)又は(3)のいずれかの端末装置である。
(5)本発明の一態様は、前記測定制御部は、前記特定通信区域と前記特定通信区域以外の他の通信区域とで前記測定の規制率を変える、上記(2)から(4)のいずれかの端末装置である。
(6)本発明の一態様は、前記測定の結果の通信状況データを、当該測定の実施時の通信区域を示す通信区域情報に関連付けて格納する測定データ格納部をさらに備え、前記特定通信区域と前記特定通信区域以外の他の通信区域との前記測定データ格納部に格納する通信状況データの件数の割合が設定された、上記(2)から(5)のいずれかの端末装置である。
(7)本発明の一態様は、前記通信区域は無線基地局の通信区域識別情報で判別される、上記(2)から(6)のいずれかの端末装置である。
(8)本発明の一態様は、前記通信区域は緯度経度で判別される、上記(2)から(6)のいずれかの端末装置である。
(9)本発明の一態様は、前記通信区域は、地理の区域と通信周波数の区域との組合せである、上記(2)から(8)のいずれかの端末装置である。
(10)本発明の一態様は、上記(2)から(9)のいずれかの端末装置と、特定通信区域を示す特定通信区域情報を前記端末装置に送信する測定管理サーバと、を備える測定システムである。
(11)本発明の一態様は、端末装置が、自端末装置の通信の状況を示す通信状況データの測定を行う測定ステップと、前記端末装置が、所定の測定時間範囲内の測定時間候補の中から所定の測定時間選択個数だけ無作為に測定時間を選択し、該選択した測定時間で測定予定時刻を計算する測定制御ステップと、を含む測定方法である。
(12)本発明の一態様は、端末装置のコンピュータに、自端末装置の通信の状況を示す通信状況データの測定を行う測定機能と、前記端末装置が、所定の測定時間範囲内の測定時間候補の中から所定の測定時間選択個数だけ無作為に測定時間を選択し、該選択した測定時間で測定予定時刻を計算する測定制御機能と、を実現させるためのコンピュータプログラムである。
本発明によれば、携帯電話網等の無線通信網の各通信区域の測定データ数の調整を行うことができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る端末装置10の機能構成例を示すブロック図である。図1において、端末装置10は、測定部11と、通信区域検出部12と、測定制御部13と、測定データ格納部14と、測定履歴格納部15とを備える。測定部11は、自端末装置10の通信の状況を示す通信状況データの測定を行う。通信状況データとしては、例えば、無線通信の電波受信強度もしくは通信速度等の通信品質を示すデータ、又は、通信相手との通信の無応答(例えばACK信号の返信なし)等の通信エラーの有無を示すデータなどであってもよい。
図1は、本実施形態に係る端末装置10の機能構成例を示すブロック図である。図1において、端末装置10は、測定部11と、通信区域検出部12と、測定制御部13と、測定データ格納部14と、測定履歴格納部15とを備える。測定部11は、自端末装置10の通信の状況を示す通信状況データの測定を行う。通信状況データとしては、例えば、無線通信の電波受信強度もしくは通信速度等の通信品質を示すデータ、又は、通信相手との通信の無応答(例えばACK信号の返信なし)等の通信エラーの有無を示すデータなどであってもよい。
通信区域検出部12は、特定通信区域を示す特定通信区域情報に基づいて、特定通信区域と特定通信区域以外の他の通信区域との検出を行う。測定制御部13は、特定通信区域と特定通信区域以外の他の通信区域とで異なる測定の制御を行う。測定データ格納部14は、測定部11の測定の結果の通信状況データを、当該測定の実施時の通信区域を示す通信区域情報に関連付けて格納する。測定履歴格納部15は、測定部11の測定の実施済みの特定通信区域の記録を格納する。
図2は、本実施形態に係る端末装置10のハードウェア構成例を示すブロック図である。図2において、端末装置10は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)31と、記憶部32と、無線部33と、操作部34と、表示部35と、音声処理部36と、マイクロフォン(マイク)37と、スピーカ38とを備える。各部31〜36はデータを交換できるように構成されている。
CPU31は端末装置10の制御を行う。この制御機能は、CPU31がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。記憶部32は、CPU31で実行されるコンピュータプログラムや各種のデータを記憶する。記憶部32は、測定プログラム51を記憶する。図1に示される端末装置10の各部の機能は、図2に示されるCPU31が記憶部32に記憶される測定プログラム51を実行することにより実現される。また、図1に示される端末装置10の測定データ格納部14及び測定履歴格納部15は、図2に示される記憶部32内に設けられる。
記憶部32は、特定セクタ一覧ファイル52と測定カタログファイル53とを記憶する。特定セクタ一覧ファイル52は、特定セクタの一覧の情報を格納するファイルである。測定カタログファイル53は、通信状況データの測定方法の情報を格納するファイルである。
無線部33は、携帯電話網等の無線通信網の無線基地局と無線通信を行う。操作部34は、例えばテンキー等の入力デバイスから構成され、利用者の操作に応じたデータ入力を行う。表示部35は、例えば液晶表示装置等の表示デバイスから構成され、データ表示を行う。又は、端末装置10は、データ入力とデータ表示の両方が可能なタッチパネルを備えてもよい。音声処理部36は、通話等の音声の入力処理及び出力処理として、マイク37から入力される音声の入力処理及びスピーカ38により音声を再生する出力処理を行う。
なお、端末装置10として、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。また、端末装置10として、スマートフォン等の携帯通信端末装置、タブレット型のコンピュータ装置(タブレットPC)、据置き型のパーソナルコンピュータ装置などを利用してもよい。
図3は、本実施形態に係る測定システム70の構成例を示すブロック図である。図3において、測定システム70は、端末装置10と、測定管理サーバ71とを備える。端末装置10と測定管理サーバ71とは、通信網を介して通信を行う。
端末装置10は、測定カタログファイルの要求メッセージを測定管理サーバ71に送信する。測定管理サーバ71は、該要求メッセージに応じて、測定カタログファイル53を端末装置10に送信する。端末装置10は、測定管理サーバ71から受信した測定カタログファイル53を記憶部32に格納する。
端末装置10は、特定セクタ一覧ファイルの要求メッセージを測定管理サーバ71に送信する。測定管理サーバ71は、該要求メッセージに応じて、特定セクタ一覧ファイル52を端末装置10に送信する。端末装置10は、測定管理サーバ71から受信した特定セクタ一覧ファイル52を記憶部32に格納する。
なお、端末装置10は、特定セクタ一覧ファイルと測定カタログファイルとを、それぞれ別個に測定管理サーバ71に要求してもよく、又は、両方を一緒に測定管理サーバ71に要求してもよい。
また、特定セクタ一覧ファイルの使用のオン(使用する)又はオフ(使用しない)を測定カタログファイル53に記載してもよい。端末装置10は、特定セクタ一覧ファイルの使用のオンが測定カタログファイル53に記載されている場合に、特定セクタ一覧ファイルを測定管理サーバ71に要求する。一方、端末装置10は、特定セクタ一覧ファイルの使用のオフが測定カタログファイル53に記載されている場合には、特定セクタ一覧ファイルを測定管理サーバ71に要求しない。
また、測定カタログファイルの要求メッセージ及び特定セクタ一覧ファイルの要求メッセージとして、例えば、HTTPリクエスト(Hyper Text Transfer Protocol Request)メッセージを利用してもよい。
また、端末装置10が測定プログラムを測定管理サーバ71に要求し、測定管理サーバ71が該要求に応じて測定プログラム51を端末装置10に送信してもよい。端末装置10は、測定管理サーバ71から受信した測定プログラム51を記憶部32に格納する。
なお、測定管理サーバ71は、プッシュ(Push)通知(プッシュ型情報配信)により、測定カタログファイル53、特定セクタ一覧ファイル52及び測定プログラム51を端末装置10に送信してもよい。また、測定管理サーバ71は、プッシュ型情報配信とプル(Pull)型情報配信とを併用して、測定カタログファイル53、特定セクタ一覧ファイル52及び測定プログラム51を端末装置10に送信してもよい。
端末装置10は、測定カタログファイルの要求メッセージを測定管理サーバ71に送信する。測定管理サーバ71は、該要求メッセージに応じて、測定カタログファイル53を端末装置10に送信する。端末装置10は、測定管理サーバ71から受信した測定カタログファイル53を記憶部32に格納する。
端末装置10は、特定セクタ一覧ファイルの要求メッセージを測定管理サーバ71に送信する。測定管理サーバ71は、該要求メッセージに応じて、特定セクタ一覧ファイル52を端末装置10に送信する。端末装置10は、測定管理サーバ71から受信した特定セクタ一覧ファイル52を記憶部32に格納する。
なお、端末装置10は、特定セクタ一覧ファイルと測定カタログファイルとを、それぞれ別個に測定管理サーバ71に要求してもよく、又は、両方を一緒に測定管理サーバ71に要求してもよい。
また、特定セクタ一覧ファイルの使用のオン(使用する)又はオフ(使用しない)を測定カタログファイル53に記載してもよい。端末装置10は、特定セクタ一覧ファイルの使用のオンが測定カタログファイル53に記載されている場合に、特定セクタ一覧ファイルを測定管理サーバ71に要求する。一方、端末装置10は、特定セクタ一覧ファイルの使用のオフが測定カタログファイル53に記載されている場合には、特定セクタ一覧ファイルを測定管理サーバ71に要求しない。
また、測定カタログファイルの要求メッセージ及び特定セクタ一覧ファイルの要求メッセージとして、例えば、HTTPリクエスト(Hyper Text Transfer Protocol Request)メッセージを利用してもよい。
また、端末装置10が測定プログラムを測定管理サーバ71に要求し、測定管理サーバ71が該要求に応じて測定プログラム51を端末装置10に送信してもよい。端末装置10は、測定管理サーバ71から受信した測定プログラム51を記憶部32に格納する。
なお、測定管理サーバ71は、プッシュ(Push)通知(プッシュ型情報配信)により、測定カタログファイル53、特定セクタ一覧ファイル52及び測定プログラム51を端末装置10に送信してもよい。また、測定管理サーバ71は、プッシュ型情報配信とプル(Pull)型情報配信とを併用して、測定カタログファイル53、特定セクタ一覧ファイル52及び測定プログラム51を端末装置10に送信してもよい。
なお、測定管理サーバ71は、特定セクタ一覧ファイル52、測定カタログファイル53及び測定プログラム51の更新の際に、その差分ファイルを端末装置10に送信してもよい。端末装置10は、測定管理サーバ71から受信した差分ファイルを使用して、記憶部32に格納される該当データの更新を行う。また、端末装置10は、デフォルトの特定セクタ一覧ファイル52を予め備えてもよい。また、端末装置10は、デフォルトの測定カタログファイル53を予め備えてもよい。また、測定プログラム51は、端末装置10に予めインストールされてもよく、又は、測定管理サーバ71から取得されて端末装置10にインストールされてもよい。
端末装置10は、測定データファイルを測定管理サーバ71に送信する。測定データファイルは、端末装置10の測定部11の測定の結果の測定データを格納したファイルである。測定管理サーバ71は、端末装置10から受信した測定データファイルを保持する。
また、測定管理サーバ71は、特定セクタ一覧ファイル52を生成する特定セクタ一覧生成機能を備えてもよい。測定管理サーバ71は、複数の端末装置10から受信する測定データファイルを格納する測定データファイル格納部を備え、測定データファイル格納部に格納された測定データファイルを使用し、測定データ数の取得実績に応じて特定セクタ一覧ファイル52を生成してもよい。
測定管理サーバ71は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、又は、サーバコンピュータ等の汎用のコンピュータ装置により構成され、測定管理サーバ71の機能を実現するためのコンピュータプログラムを実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
図4は、本実施形態に係る特定セクタ一覧ファイル52の構成例を示す図である。図4において、特定セクタ一覧ファイル52は、項番毎に、特定セクタを識別する特定セクタ識別情報を有する。特定セクタ識別情報は、基地局識別情報(基地局ID)とセクタ識別情報(セクタID)との組の情報である。基地局IDは、無線基地局を識別する識別情報である。セクタIDは、無線基地局のセクタを識別する識別情報である。特定セクタ識別情報によって、該特定セクタ識別情報の基地局IDが示す無線基地局の、該特定セクタ識別情報のセクタIDが示すセクタは、特定セクタであることが示される。
本実施形態において、特定セクタ一覧ファイル52は特定通信区域情報に対応する。また、特定セクタは特定通信区域に対応する。また、無線基地局のセクタのうち特定セクタ以外の他のセクタは、特定通信区域以外の他の通信区域に対応する。また、基地局IDとセクタIDとの組(基地局セクタ識別情報)は、無線基地局の通信区域識別情報に対応する。なお、無線基地局のセクタのうち特定セクタ以外の他のセクタのことを非特定セクタと称する場合がある。
図5は、本実施形態に係る測定データ格納部14の構成例を示す図である。図5において、測定データ格納部14は、測定部11の測定の結果の測定データを格納する。測定データは、測定日時を示す測定日時情報、測定の実施時のセクタを示す基地局セクタ識別情報(基地局IDとセクタIDとの組)、測定の結果の通信状況データ、及び、測定の実施時のセクタのセクタ種別(特定セクタ又は非特定セクタ)を示す情報などを含むデータである。
図6は、本実施形態に係る測定履歴格納部15の構成例を示す図である。図6において、測定履歴格納部15は、測定部11の測定の実施済みの特定セクタの測定履歴データを格納する。測定履歴データは、測定日時を示す測定日時情報、及び、測定の実施時の特定セクタを示す基地局セクタ識別情報(特定セクタ識別情報の基地局IDとセクタIDとの組)などを含むデータである。
次に図7及び図8を参照して、本実施形態に係る測定方法を説明する。図7は、本実施形態に係る測定方法の説明図である。図8は、本実施形態に係る測定方法の手順の例を示すフローチャートである。
図7には、端末装置10の移動経路の一例が示されている。図7おいて、端末装置10は、時間の経過に伴って、非特定セクタA、特定セクタB、非特定セクタC、特定セクタD、非特定セクタEの順に、各セクタ内を通過している。
端末装置10の通信区域検出部12は、特定セクタ一覧ファイル52に基づいて、特定セクタと非特定セクタとの検出を行う。通信区域検出部12は、無線部33が無線基地局から受信した基地局セクタ識別情報(基地局IDとセクタIDとの組)を取得する。通信区域検出部12は、該取得した基地局セクタ識別情報が特定セクタ一覧ファイル52内に存在するか否かを判断する。通信区域検出部12は、該判断の結果、特定セクタ一覧ファイル52内に存在する場合に特定セクタの検出ありと決定し、特定セクタ一覧ファイル52内に存在しない場合に非特定セクタの検出ありと決定する。
端末装置10の測定制御部13は、通信区域検出部12の検出の結果、非特定セクタの検出ありの場合に、測定カタログファイル53の非特定セクタの測定方法に従って、測定部11の通信状況データの測定を制御する。測定部11は、測定制御部13の制御に従って、通信状況データの測定を実施する。ここでは、本実施形態に係る非特定セクタの測定方法の一例として、非特定セクタ測定間隔(例えば15分間隔)で通信状況データの測定を行う。非特定セクタ測定間隔は測定カタログファイル53に記載される。
端末装置10の測定制御部13は、通信区域検出部12の検出の結果、特定セクタの検出ありの場合に、測定カタログファイル53の特定セクタの測定方法に従って、測定部11の通信状況データの測定を制御する。特定セクタの測定方法は、非特定セクタの測定方法とは異なる。以下、図8を参照して、特定セクタの検出ありの場合の測定方法の手順の例を説明する。
(ステップS11)測定制御部13は、測定部11の通信状況データの測定を実施するか否かを判断する。この測定実施判断方法を説明する。測定制御部13は、通信区域検出部12が検出した特定セクタと、測定履歴格納部15の特定セクタの記録(測定履歴データ)との一致に基づいて、該検出された特定セクタの通信状況データの測定を実施するか否かを判断する。この判断の条件の一例を以下に示す。
(測定実施判断条件の例)
条件Aと条件Bの両方を満たす場合に、測定を実施しないと判断する。それ以外の場合には、測定を実施すると判断する。
(条件A)通信区域検出部12が検出した特定セクタ(特定セクタ識別情報)が、過去に測定実施済みの特定セクタのうち直近の所定回(測定回数閾値)以内に測定実施済みの特定セクタ(特定セクタ識別情報)と一致する。測定回数閾値は測定カタログファイル53に記載される。
(条件B)通信区域検出部12が検出した特定セクタ(特定セクタ識別情報)の過去の直近の測定日時と現在日時との間隔が、所定の時間(最短測定間隔)以内である。最短測定間隔は測定カタログファイル53に記載される。
条件Aと条件Bの両方を満たす場合に、測定を実施しないと判断する。それ以外の場合には、測定を実施すると判断する。
(条件A)通信区域検出部12が検出した特定セクタ(特定セクタ識別情報)が、過去に測定実施済みの特定セクタのうち直近の所定回(測定回数閾値)以内に測定実施済みの特定セクタ(特定セクタ識別情報)と一致する。測定回数閾値は測定カタログファイル53に記載される。
(条件B)通信区域検出部12が検出した特定セクタ(特定セクタ識別情報)の過去の直近の測定日時と現在日時との間隔が、所定の時間(最短測定間隔)以内である。最短測定間隔は測定カタログファイル53に記載される。
上記した測定実施判断条件の例によれば、端末装置10が特定セクタの境界付近に留まっている場合の測定の頻発の防止効果が得られる。端末装置10が特定セクタの境界付近に留まっている場合、短時間で同じ特定セクタの検出が繰り返されることがある。このとき、同じ特定セクタの検出の度に測定を実施すると、同じ特定セクタの測定回数が過剰になる恐れがある。このため、上記した測定実施判断条件の例によって、短時間で同じ特定セクタの測定を過剰に繰り返さないように制限する。
(ステップS12)ステップS11の判断の結果、測定を実施する場合にはステップS13に進み、測定を実施しない場合には図8の処理を終了する。
(ステップS13)測定制御部13は、測定予定時刻を計算する。この測定予定時刻の計算方法は、特定セクタと非特定セクタとでは異なる。本実施形態の一例として、非特定セクタでは、非特定セクタ測定間隔(例えば15分間隔)で測定予定時刻を計算する。特定セクタでは、非特定セクタとは異なる計算方法で測定予定時刻を計算する。特定セクタの測定予定時刻計算方法の例を以下に示す。
(特定セクタの測定予定時刻計算方法の例1)
測定予定時刻を即時とする。この場合、測定制御部13は、ステップS11の判断の結果、測定を実施すると判断した時点で、測定部11に測定を指示する。測定部11は該測定の指示に応じて即座に測定を実行する。
測定予定時刻を即時とする。この場合、測定制御部13は、ステップS11の判断の結果、測定を実施すると判断した時点で、測定部11に測定を指示する。測定部11は該測定の指示に応じて即座に測定を実行する。
(特定セクタの測定予定時刻計算方法の例2)
測定時間範囲内の測定時間候補の中から無作為に測定時間を選択し、該選択した測定時間で測定予定時刻を計算する。測定時間範囲は測定カタログファイル53に記載される。測定時間候補は測定時間間隔毎に存在する。測定時間間隔は測定カタログファイル53に記載される。例えば、測定時間範囲が0秒から300秒までである場合において、測定時間間隔が1秒であるときには、測定時間候補は0秒から300秒までの1秒おきに「0秒、1秒、2秒、・・・、299秒、300秒」だけ存在する。この測定時間候補の中から無作為に測定時間を測定時間選択個数だけ選択して測定予定時刻の計算に使用する。測定時間選択個数は測定カタログファイル53に記載される。例えば、測定時間選択個数が2個である場合、測定時間候補「0秒、1秒、2秒、・・・、299秒、300秒」の中から、無作為に2個の測定時間を選択する。ここでは5秒と100秒とが選択されたとする。該2個の測定時間「5秒」と「100秒」とを使用して、現在時刻の5秒後を1回目の測定予定時刻に決定し、現在時刻の100秒後を2回目の測定予定時刻に決定する。
上記した特定セクタの測定予定時刻計算方法の例1では、特定セクタの検出直後に測定が実施されるので、測定場所が特定セクタの境界付近に偏る。例えば、鉄道の線路が通っている特定セクタでは、特定セクタの境界付近の線路上のほぼ同じ場所に測定場所が偏ることが考えられる。一方、本特定セクタの測定予定時刻計算方法の例2によれば、特定セクタの測定予定時刻計算方法の例1のように測定場所が特定セクタの境界付近に偏ることを防ぎ、測定場所を分散させる効果が得られる。
測定時間範囲内の測定時間候補の中から無作為に測定時間を選択し、該選択した測定時間で測定予定時刻を計算する。測定時間範囲は測定カタログファイル53に記載される。測定時間候補は測定時間間隔毎に存在する。測定時間間隔は測定カタログファイル53に記載される。例えば、測定時間範囲が0秒から300秒までである場合において、測定時間間隔が1秒であるときには、測定時間候補は0秒から300秒までの1秒おきに「0秒、1秒、2秒、・・・、299秒、300秒」だけ存在する。この測定時間候補の中から無作為に測定時間を測定時間選択個数だけ選択して測定予定時刻の計算に使用する。測定時間選択個数は測定カタログファイル53に記載される。例えば、測定時間選択個数が2個である場合、測定時間候補「0秒、1秒、2秒、・・・、299秒、300秒」の中から、無作為に2個の測定時間を選択する。ここでは5秒と100秒とが選択されたとする。該2個の測定時間「5秒」と「100秒」とを使用して、現在時刻の5秒後を1回目の測定予定時刻に決定し、現在時刻の100秒後を2回目の測定予定時刻に決定する。
上記した特定セクタの測定予定時刻計算方法の例1では、特定セクタの検出直後に測定が実施されるので、測定場所が特定セクタの境界付近に偏る。例えば、鉄道の線路が通っている特定セクタでは、特定セクタの境界付近の線路上のほぼ同じ場所に測定場所が偏ることが考えられる。一方、本特定セクタの測定予定時刻計算方法の例2によれば、特定セクタの測定予定時刻計算方法の例1のように測定場所が特定セクタの境界付近に偏ることを防ぎ、測定場所を分散させる効果が得られる。
(特定セクタの測定予定時刻計算方法の例3)
特定セクタ測定間隔で測定予定時刻を計算する。但し、特定セクタ測定間隔は非特定セクタ測定間隔とは異なる時間である。特定セクタ測定間隔は測定カタログファイル53に記載される。
特定セクタ測定間隔で測定予定時刻を計算する。但し、特定セクタ測定間隔は非特定セクタ測定間隔とは異なる時間である。特定セクタ測定間隔は測定カタログファイル53に記載される。
上記した特定セクタの測定予定時刻計算方法の例1、例2、及び例3のうち、いずれか一つを単独で使用してもよく、又は、複数を組み合わせて使用してもよい。また、
特定セクタの測定の頻度を非特定セクタの測定の頻度とは変えるように、特定セクタの測定予定時刻を計算するようにしてもよい。特定セクタの測定の頻度は、非特定セクタの測定の頻度に比して、増加させてもよく、又は、減少させてもよい。
特定セクタの測定の頻度を非特定セクタの測定の頻度とは変えるように、特定セクタの測定予定時刻を計算するようにしてもよい。特定セクタの測定の頻度は、非特定セクタの測定の頻度に比して、増加させてもよく、又は、減少させてもよい。
(ステップS14)測定制御部13は、測定予定時刻に合わせて測定部11に測定を指示する。測定部11は該測定の指示に応じて即座に測定を実行する。測定部11は、無線部33が無線基地局との間で行う無線通信を介する通信の状況を示す通信状況データの測定を行う。
例えば、測定部11は、無線部33が無線基地局から受信する電波の受信強度を示すデータを、通信状況データとして測定する。例えば、測定部11は、無線部33により行う通信の通信速度を示すデータを、通信状況データとして測定する。又は、測定部11は、無線部33により行う通信のエンドツゥエンド(end to end)の応答(例えばACK信号の返信)の有無を判断し、該応答の有無を示すデータを、通信状況データとして生成する。
(ステップS15)測定制御部13は、測定部11から測定の結果の通信状況データを取得する。測定制御部13は、該取得した通信状況データと、測定日時情報と、特定セクタ識別情報と、特定セクタを示す情報とを含む測定データを、測定データ格納部14に格納する。また、測定制御部13は、当該測定の測定履歴データとして、測定日時情報と特定セクタ識別情報を含む測定履歴データを測定履歴格納部15に格納する。
この後、図8の処理を終了する。
この後、図8の処理を終了する。
なお、本実施形態では、測定データ格納部14と測定履歴格納部15とを別個に設けたが、測定データ格納部14と測定履歴格納部15とを統合した構成にしてもよい。例えば、図5に示す測定データ格納部14のみを設け、測定データ格納部14を測定履歴格納部15としても使用するようにしてもよい。
次に本実施形態に係る変形例を説明する。
(変形例1)
図9は、本実施形態に係る変形例1の説明図である。変形例1では測定の規制率を設ける。規制率は、測定部11の通信状況データの測定を実施しない割合である。規制率は、特定セクタと非特定セクタとで異なる値にしてもよい。規制率は測定カタログファイル53に記載される。
図9は、本実施形態に係る変形例1の説明図である。変形例1では測定の規制率を設ける。規制率は、測定部11の通信状況データの測定を実施しない割合である。規制率は、特定セクタと非特定セクタとで異なる値にしてもよい。規制率は測定カタログファイル53に記載される。
測定制御部13は、規制率に従って、測定部11への測定の指示を実行する。図9の例では、特定セクタの規制率は「0%」であり、非特定セクタの規制率は「30%」である。図9の例において、測定制御部13は、通信区域検出部12の検出の結果、特定セクタの検出ありの場合に、規制率「0%」を適用する。これにより、測定制御部13は、測定部11への測定の指示を規制しないで、測定予定時刻の通りに測定部11への測定の指示を実行する。したがって、特定セクタの検出ありの場合には、測定予定時刻の通りに測定が実施される。
一方、図9の例において、測定制御部13は、通信区域検出部12の検出の結果、非特定セクタの検出ありの場合に、規制率「30%」を適用する。これにより、測定制御部13は、測定部11への測定の指示を、測定予定時刻の中から30%だけ減らして実行する。したがって、非特定セクタの検出ありの場合には、測定予定時刻の70%のみ測定が実施される。
(変形例2)
変形例2では、特定セクタと非特定セクタとの測定データ格納部14に格納する通信状況データの件数の割合を設ける。測定データ格納部14に格納できる通信状況データの件数には上限がある。測定データ格納部14に格納できる通信状況データの上限件数(全体ログ上限数)に対して、特定セクタの通信状況データと非特定セクタの通信状況データとの占める割合を設ける。全体ログ上限数は測定カタログファイル53に記載される。
変形例2では、特定セクタと非特定セクタとの測定データ格納部14に格納する通信状況データの件数の割合を設ける。測定データ格納部14に格納できる通信状況データの件数には上限がある。測定データ格納部14に格納できる通信状況データの上限件数(全体ログ上限数)に対して、特定セクタの通信状況データと非特定セクタの通信状況データとの占める割合を設ける。全体ログ上限数は測定カタログファイル53に記載される。
例えば、測定データ格納部14に格納できる非特定セクタの通信状況データの上限件数(非特定セクタログ上限数)を測定カタログファイル53に記載する。測定制御部13は、通信区域検出部12の検出の結果、非特定セクタの検出ありの場合に、測定データ格納部14内の非特定セクタの測定データの個数を取得する。測定制御部13は、該取得した個数が非特定セクタログ上限数未満である場合には測定部11への測定の指示を実行し、該取得した個数が非特定セクタログ上限数に達している場合には測定部11への測定の指示を実行しない。一方、測定制御部13は、通信区域検出部12の検出の結果、特定セクタの検出ありの場合には、測定データ格納部14内の測定データの総数が全体ログ上限数未満である場合には測定部11への測定の指示を実行し、該測定データの総数が全体ログ上限数に達している場合には測定部11への測定の指示を実行しない。
(変形例3)
図10は、本実施形態に係る変形例3の説明図である。変形例3では、端末装置10が通過するセクタ(通過セクタ)に応じて測定方法を変える。通過セクタと測定方法との対応関係は測定カタログファイル53に記載される。図10の例では、端末装置10が非特定セクタから特定セクタに移動した場合には非特定セクタの測定方法を適用し、端末装置10が特定セクタから特定セクタに移動した場合には特定セクタの測定方法を適用する。通信区域検出部12は、特定セクタと非特定セクタとの検出結果の履歴(セクタ検出履歴)を保持する。測定制御部13は、該セクタ検出履歴に基づいて、端末装置10の通過セクタを判断する。
図10は、本実施形態に係る変形例3の説明図である。変形例3では、端末装置10が通過するセクタ(通過セクタ)に応じて測定方法を変える。通過セクタと測定方法との対応関係は測定カタログファイル53に記載される。図10の例では、端末装置10が非特定セクタから特定セクタに移動した場合には非特定セクタの測定方法を適用し、端末装置10が特定セクタから特定セクタに移動した場合には特定セクタの測定方法を適用する。通信区域検出部12は、特定セクタと非特定セクタとの検出結果の履歴(セクタ検出履歴)を保持する。測定制御部13は、該セクタ検出履歴に基づいて、端末装置10の通過セクタを判断する。
図10の例において、測定制御部13は、通信区域検出部12の検出の結果、特定セクタの検出ありの場合において、セクタ検出履歴の直近の検出結果が非特定セクタであるときには、非特定セクタの測定方法を適用する。一方、図10の例において、測定制御部13は、通信区域検出部12の検出の結果、特定セクタの検出ありの場合において、セクタ検出履歴の直近の検出結果が特定セクタであるときには、特定セクタの測定方法を適用する。
このように、端末装置10の移動前後のセクタの種別(特定セクタ又は非特定セクタ)の組合せ「特定セクタから特定セクタへの移動、非特定セクタから非特定セクタへの移動、特定セクタから非特定セクタへの移動、又は、非特定セクタから特定セクタへの移動」に応じて、特定セクタの測定方法を適用するか、又は、非特定セクタの測定方法を適用するかを決定してもよい。
このように、端末装置10の移動前後のセクタの種別(特定セクタ又は非特定セクタ)の組合せ「特定セクタから特定セクタへの移動、非特定セクタから非特定セクタへの移動、特定セクタから非特定セクタへの移動、又は、非特定セクタから特定セクタへの移動」に応じて、特定セクタの測定方法を適用するか、又は、非特定セクタの測定方法を適用するかを決定してもよい。
なお、通過セクタと測定方法との対応関係は、端末種別、セクタの使用周波数、又は、無線通信網の測定条件などに基づいて決定される。例えば、機種やOS(Operating System:オペレーティングシステム)等の端末仕様に応じて通信品質が異なる場合、端末仕様の種類毎に、通過セクタと測定方法との対応関係が決定される。例えば、セクタの使用周波数に応じて通信品質が異なる場合、セクタの使用周波数毎に、通過セクタと測定方法との対応関係が決定される。例えば、無線通信網の無線アクセス方式に応じて所望の測定データ数が異なる場合、セクタの無線アクセス方式毎に、通過セクタと測定方法との対応関係が決定される。
また、端末装置10の移動前後のセクタ(基地局セクタ識別情報)の組合せに応じて、特定セクタの測定方法を適用するか、又は、非特定セクタの測定方法を適用するかを決定してもよい。これにより、測定場所のセクタの位置を特定した測定データ数の調整を行うことができる。
また、端末装置10の移動前後のセクタ(基地局セクタ識別情報)の組合せに応じて、特定セクタの測定方法を適用するか、又は、非特定セクタの測定方法を適用するかを決定してもよい。これにより、測定場所のセクタの位置を特定した測定データ数の調整を行うことができる。
(変形例4)
図11は、本実施形態に係る変形例4の説明図である。変形例4では、同一セクタの種別(特定セクタ又は非特定セクタ)を、時間帯に応じて変える。特定セクタ一覧ファイル52には、特定セクタにする時間帯が追加される。
図11は、本実施形態に係る変形例4の説明図である。変形例4では、同一セクタの種別(特定セクタ又は非特定セクタ)を、時間帯に応じて変える。特定セクタ一覧ファイル52には、特定セクタにする時間帯が追加される。
図11の例では、セクタZの時間当たりの測定データ数の取得実績のグラフ図が示される。図11の例において、測定データ数の閾値「1000個」未満の時間帯「0時から6時台まで」は、セクタZを特定セクタにすると決定される。一方、測定データ数の閾値「1000個」以上の時間帯「7時から23時台まで」は、セクタZを非特定セクタにすると決定される。そして、特定セクタ一覧ファイル52には、セクタZの特定セクタ識別情報と時間帯「0時から6時台まで」を示す情報とが記載される。通信区域検出部12は、セクタZを検出した場合に、該特定セクタ一覧ファイル52に基づいて、時間帯「0時から6時台まで」は特定セクタの検出ありと決定し、それ以外の時間帯「7時から23時台まで」は非特定セクタの検出ありと決定する。これにより、セクタZにおいて、時間帯「0時から6時台まで」は特定セクタの測定方法で測定が実行され、時間帯「7時から23時台まで」は非特定セクタの測定方法で測定が実行される。
なお、特定セクタにする時間帯の決定方法は任意でよい。例えば、セクタZにおいて、人が多く集まる時間帯(例えば、イベントが開催される時間帯等)に基づいて、セクタZを特定セクタにする時間帯を決定してもよい。これにより、セクタZにおいて通信が混雑する時間帯の通信品質のデータを重点的に取得することができる。また、測定管理サーバ71は、特定セクタにする時間帯の決定方法に従って、特定セクタ一覧ファイル52を生成してもよい。
(変形例5)
上述した実施形態では、通信区域として無線基地局のセクタを使用し、無線基地局のセクタを基地局IDとセクタIDとの組で判別した。変形例5では、通信区域を緯度経度で判別する。変形例5に係る特定通信区域情報は、特定通信区域を示す緯度経度である。変形例5において、通信区域検出部12は、端末装置10の緯度経度を取得する測位機能を備える。測位機能として、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用してもよく、又は、無線部33が無線通信を行う無線基地局の位置情報を取得してもよい。
上述した実施形態では、通信区域として無線基地局のセクタを使用し、無線基地局のセクタを基地局IDとセクタIDとの組で判別した。変形例5では、通信区域を緯度経度で判別する。変形例5に係る特定通信区域情報は、特定通信区域を示す緯度経度である。変形例5において、通信区域検出部12は、端末装置10の緯度経度を取得する測位機能を備える。測位機能として、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用してもよく、又は、無線部33が無線通信を行う無線基地局の位置情報を取得してもよい。
通信区域検出部12は、測位機能によって取得した端末装置10の緯度経度と、特定通信区域情報の緯度経度とを比較して、特定通信区域の検出ありか否かを判断する。通信区域検出部12は、特定通信区域の検出なしの場合には、特定通信区域以外の他の通信区域(非特定通信区域)の検出ありと決定する。
測定制御部13は、特定通信区域の検出ありの場合に、上述した実施形態に係る特定セクタの測定方法と同様の測定方法を適用する。一方、測定制御部13は、非特定通信区域の検出ありの場合に、上述した実施形態に係る非特定セクタの測定方法と同様の測定方法を適用する。
(変形例6)
変形例6では、通信区域は、地理の区域と通信周波数の区域との組合せである。例えば、基地局セクタ識別情報(基地局IDとセクタIDとの組)が示す無線基地局のセクタは、地理の区域と当該セクタの使用周波数帯とから構成される。同じ無線基地局の同じ地理の区域のセクタであっても、セクタの使用周波数帯が異なれば、セクタIDが異なり、よって基地局セクタ識別情報は異なる。これにより、セクタの使用周波数帯毎に、特定セクタの設定を行うことができる。
変形例6では、通信区域は、地理の区域と通信周波数の区域との組合せである。例えば、基地局セクタ識別情報(基地局IDとセクタIDとの組)が示す無線基地局のセクタは、地理の区域と当該セクタの使用周波数帯とから構成される。同じ無線基地局の同じ地理の区域のセクタであっても、セクタの使用周波数帯が異なれば、セクタIDが異なり、よって基地局セクタ識別情報は異なる。これにより、セクタの使用周波数帯毎に、特定セクタの設定を行うことができる。
上記した変形例1−6のうち、いずれか一つを単独で適用してもよく、又は、複数を組み合わせて適用してもよい。
上述した実施形態によれば、通信状況データの測定の制御について、特定セクタ(特定通信区域)と非特定セクタ(非特定通信区域)とで異なる該測定の制御を行うことができる。これにより、携帯電話網等の無線通信網の各通信区域の測定データ数の調整を行うことができるという効果が得られる。
例えば、あるセクタの1日当たり測定データ数が所望の個数に未達である状況が発生している場合に、当該セクタを特定セクタに設定し、特定セクタの1日当たり測定データ数を増加させるように特定セクタの測定方法を非特定セクタの測定方法とは変えることにより、当該セクタの1日当たり測定データ数を増加させることができる。例えば、非特定セクタの測定の頻度よりも特定セクタの測定の頻度を増加させることにより、当該セクタの1日当たり測定データ数を増加させることができる。
例えば、あるセクタの1日当たり測定データ数が過剰である状況が発生している場合に、当該セクタを特定セクタに設定し、特定セクタの1日当たり測定データ数を減少させるように特定セクタの測定方法を非特定セクタの測定方法とは変えることにより、当該セクタの1日当たり測定データ数を減少させることができる。例えば、非特定セクタの測定の頻度よりも特定セクタの測定の頻度を減少させることにより、当該セクタの1日当たり測定データ数を減少させることができる。
例えば、セクタXとセクタYとで1日当たり測定データ数の差が許容できないほどに大きい場合に、一方のセクタを特定セクタに設定し、特定セクタと非特定セクタとの1日当たり測定データ数の差を減少させるように特定セクタの測定方法を非特定セクタの測定方法とは変えることにより、当該セクタXと当該セクタYとの1日当たり測定データ数の差を減少させることができる。例えば、特定セクタの測定の頻度又は非特定セクタの測定の頻度を変えて調節することにより、当該セクタXと当該セクタYとの1日当たり測定データ数の差を減少させることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
10…端末装置、11…測定部、12…通信区域検出部、13…測定制御部、14…測定データ格納部、15…測定履歴格納部、31…CPU、32…記憶部、33…無線部、34…操作部、35…表示部、36…音声処理部、37…マイクロフォン、38…スピーカ、51…測定プログラム、52…特定セクタ一覧ファイル、53…測定カタログファイル、70…測定システム、71…測定管理サーバ
Claims (12)
- 自端末装置の通信の状況を示す通信状況データの測定を行う測定部と、
所定の測定時間範囲内の測定時間候補の中から所定の測定時間選択個数だけ無作為に測定時間を選択し、該選択した測定時間で測定予定時刻を計算する測定制御部と、
を備えた端末装置。 - 特定通信区域を示す特定通信区域情報に基づいて、前記特定通信区域と前記特定通信区域以外の他の通信区域との検出を行う通信区域検出部をさらに備え、
前記測定制御部は、前記特定通信区域が検出された場合に、前記計算の方法により測定予定時刻を計算する、
請求項1に記載の端末装置。 - 前記測定制御部は、前記特定通信区域と前記特定通信区域以外の他の通信区域とで前記測定の頻度を変える、
請求項2に記載の端末装置。 - 前記測定の実施済みの前記特定通信区域の記録を格納する測定履歴格納部をさらに備え、
前記測定制御部は、前記特定通信区域が検出された場合に、該検出された前記特定通信区域と前記測定の実施済みの前記特定通信区域の記録との一致に基づいて、該検出された前記特定通信区域の前記測定の実施を判断する、
請求項2又は3のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記測定制御部は、前記特定通信区域と前記特定通信区域以外の他の通信区域とで前記測定の規制率を変える、
請求項2から4のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記測定の結果の通信状況データを、当該測定の実施時の通信区域を示す通信区域情報に関連付けて格納する測定データ格納部をさらに備え、
前記特定通信区域と前記特定通信区域以外の他の通信区域との前記測定データ格納部に格納する通信状況データの件数の割合が設定された、
請求項2から5のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記通信区域は無線基地局の通信区域識別情報で判別される、
請求項2から6のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記通信区域は緯度経度で判別される、
請求項2から6のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記通信区域は、地理の区域と通信周波数の区域との組合せである、
請求項2から8のいずれか1項に記載の端末装置。 - 請求項2から9のいずれか1項に記載の端末装置と、
特定通信区域を示す特定通信区域情報を前記端末装置に送信する測定管理サーバと、
を備える測定システム。 - 端末装置が、自端末装置の通信の状況を示す通信状況データの測定を行う測定ステップと、
前記端末装置が、所定の測定時間範囲内の測定時間候補の中から所定の測定時間選択個数だけ無作為に測定時間を選択し、該選択した測定時間で測定予定時刻を計算する測定制御ステップと、
を含む測定方法。 - 端末装置のコンピュータに、
自端末装置の通信の状況を示す通信状況データの測定を行う測定機能と、
前記端末装置が、所定の測定時間範囲内の測定時間候補の中から所定の測定時間選択個数だけ無作為に測定時間を選択し、該選択した測定時間で測定予定時刻を計算する測定制御機能と、
を実現させるためのコンピュータプログラム。
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