JP2019057847A - 動画情報処理装置並びにその制御方法及び制御プログラム - Google Patents

動画情報処理装置並びにその制御方法及び制御プログラム Download PDF

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【課題】余計な負担なく再生中の映像を直感的に変更する仕組みをユーザに提供する。【解決手段】本発明の一態様は、所定空間内の限定された範囲の映像を含む動画を表示装置(例えば、表示部520)に再生表示させる動画情報処理装置(例えば、ユーザ端末10)であって、前記所定空間内の第1視点からの第1映像が前記表示装置で再生されている最中に該表示装置において所定の動きが検出された場合に、該所定空間内の第2視点からの第2映像を該第1映像に代えて該表示装置に再生させる再生制御手段(例えば、再生制御部515)を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、動画を配信する動画配信システムに関する。
本発明は、特に、配信された動画を再生するよう動画情報処理装置を制御する制御技術に関する。
人間の直感に近い操作により立体画像のアングルを変更する機能を有する表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の表示装置は、立体画像が表示部に表示されている状態において当該表示装置の回転移動が検出された場合に、当該表示部における当該立体画像に対するアングルを当該回転移動に連動させて徐々に変更する(同文献の[0055]−[0056],[0078]−[0083])。
特開2004−102738号公報
特許文献1に記載の技術では、表示装置の回転移動により表示部の角度も変化する(同文献図11の「B」)。
そのため、表示部に表示される立体画像のアングルが変更された場合に、ユーザの目と表示部との相対的な位置関係をユーザに調整させる必要がある。
本発明が解決しようとする課題は、余計な負担なく再生中の映像を直感的に変更する仕組みをユーザに提供することである。
〔A〕上記課題を解決するため、本発明の一態様は、所定空間内の限定された範囲の映像を含む動画を表示装置に再生表示させる動画情報処理装置であって、前記所定空間内の第1視点からの第1映像が前記表示装置で再生されている最中に該表示装置において所定の動きが検出された場合に、該所定空間内の第2視点からの第2映像を該第1映像に代えて該表示装置に再生させる再生制御手段を備える。
〔B〕上記課題を解決するため、本発明の一態様は、所定空間内の限定された範囲の映像を含む動画を表示装置に再生表示させる動画情報処理装置の制御方法であって、前記所定空間内の第1視点からの第1映像が前記表示装置で再生されている最中に該表示装置において所定の動きが検出された場合に、該所定空間内の第2視点からの第2映像を該第1映像に代えて該表示装置に再生させる再生制御ステップを含む。
〔C〕上記課題を解決するため、本発明の一態様である「制御プログラム」は、所定空間内の限定された範囲の映像を含む動画を表示装置に再生表示させる動画情報処理装置のコンピュータに、前記所定空間内の第1視点からの第1映像が前記表示装置で再生されている最中に該表示装置において所定の動きが検出された場合に、該所定空間内の第2視点からの第2映像を該第1映像に代えて該表示装置に再生させる再生制御機能を実現させる。
〔D〕上記課題を解決するため、本発明の一態様である「コンピュータ読取り可能な記録媒体」に記録される制御プログラムは、所定空間内の限定された範囲の映像を含む動画を表示装置に再生表示させる動画情報処理装置のコンピュータに、前記所定空間内の第1視点からの第1映像が前記表示装置で再生されている最中に該表示装置において所定の動きが検出された場合に、該所定空間内の第2視点からの第2映像を該第1映像に代えて該表示装置に再生させる再生制御機能を実現させる。
上記〔A〕の「動画情報処理装置」には、下記の技術的限定を加えてもよい。また、同様の技術的限定を、上記〔B〕の「動画情報処理装置制御方法」,上記〔C〕の「制御プログラム」及び上記〔D〕の「記録媒体」が記録する制御プログラムにそれぞれ加えてもよい。
・前記再生制御手段が、前記表示装置において前記所定の動きに関連付けて所定操作が検出された場合に、前記第1視点を基準として前記所定空間内で前記所定の動きに応じた方向にある前記第2視点からの前記第2映像を該表示装置に再生させる。
・前記再生制御手段が、前記第1映像に含まれる前記所定空間内の位置を指定する前記所定操作が検出された場合に、該所定操作により指定される指定位置を含む方向の前記第2映像を前記表示装置に再生させる。
・前記再生制御手段が、前記所定の動きが第1基準を満たす場合に、前記第2映像を即座に前記表示装置に再生させる。
・前記再生制御手段が、前記所定の動きが第2基準を満たす場合に、前記第2映像が前記表示装置に再生される前に、前記第1視点と前記第2視点とを結ぶ線上にそれぞれ存在する複数の視点からの前記指定位置をそれぞれ含む方向の映像を視点が該第1視点から近い順に該表示装置に順次再生させる。
・前記再生制御手段が、被写体のサイズが前記第1映像における該被写体のサイズと同程度になるように調整された映像を前記表示装置に再生させる。
・前記再生制御手段が、前記所定空間内の第1位置を含む方向の映像が再生されている最中に前記所定の動きが検出された場合に、前記第1位置を含む方向の前記第2映像を前記再生装置に再生させる。
・前記再生制御手段が、前記第2映像が再生されている最中に前記所定の動きが検出された場合に、前記第2視点からの前記所定空間内の第2位置を含む方向の第3映像を該第2映像に代えて前記再生装置に再生させる。
本明細書では、下記のように用語を用いる。
・「所定空間」は、現実空間と仮想空間を包含する。
・「映像」は、所定空間内のある視点から見える高角の映像(例えば、360度映像)のうち限定された範囲の映像をいう。所定空間内の複数の視点から同時期にそれぞれ見える複数の映像は、相互に対応付けられているものとする。
・「動画」は、所定空間内に存在する複数のオブジェクトが登場する映像を含むものが好適である。特に、所定空間内の限定された範囲を観戦,鑑賞,観覧の対象とするような映像を含む動画が好適である。
・「動画」は、ストリーミング配信される動画であってもよいし、ダウンロードされる動画であってもよいし、記録媒体から読み出される動画であってもよい。
・「所定の動き」は、「表示装置」の表示面にほぼ平行な方向(所定方向)に「表示装置」が移動する動きを少なくとも包含する。「所定基準」(実施例では、第1基準,第2基準)を満たすことが条件になっている場合には、当該「所定基準」を満たす所定方向の動きをいう。
・「所定操作」は、「表示装置」で再生される映像に映る空間内の位置を指定する操作を少なくとも包含する。例えば、タッチパネル上の任意の位置をタッチ(例えば、タップ,プレス(長押し))する操作や、ポインタを特定の位置で静止させてクリック(例えば、左クリック,右クリック)する操作が好適である。
・「表示装置」は、動画情報処理装置と一体に構成されていてもよいし、動画情報処理装置と別体で構成されていてもよい。別体で構成される場合、「所定の動き」を検出する機能の少なくとも一部は表示装置の側にある。同様に、別体で構成される場合、「所定操作」を検出する機能の少なくとも一部は表示装置の側にある。
本発明に係る動画情報処理装置は、表示装置にて再生される映像を当該表示装置において検出される所定の動きに応じて変更させる。
よって、本発明によれば、ユーザは、表示中の映像を余計な負担なく直感的に変更させることが可能になる。
映像変更処理の概要を例示する。(実施例) 動画配信システムのネットワーク構成例を示す(実施例) ユーザ装置のハードウェア的機能構成例を示す。(実施例) サーバ装置のハードウェア的機能構成例を示す。(実施例) ユーザ端末のソフトウェア的機能構成例を示す。(実施例) 動画再生手順を例示する。(実施例) 映像変更処理の手順を例示する。(実施例) 映像変更処理の概要を例示する。(変形例2)
[1.実施形態]
[1−1.概要]
本実施形態は、表示装置に動画を再生させる動画情報処理装置に関する。
本実施形態に係る動画情報処理装置は、余計な負担なく再生中の映像を直感的に変更する仕組みをユーザに提供するため、表示装置に再生表示させる映像を当該表示装置において検出される所定の動きに応じて変更するように構成される。
[1−2.動画情報処理装置]
所定空間内の限定された範囲の映像を含む動画を表示装置(例えば、表示部520)に再生表示させる動画情報処理装置(例えば、ユーザ端末10)であって、前記所定空間内の第1視点からの第1映像が前記表示装置で再生されている最中に該表示装置において所定の動きが検出された場合に、該所定空間内の第2視点からの第2映像を該第1映像に代えて該表示装置に再生させる再生制御手段(例えば、再生制御部515)を備える。
[2.実施例]
[2−1.概要]
本実施例は、動画をストリーミング配信する動画配信システムに関する。
本実施例に係るユーザ端末10は、再生中の配信動画に含まれる映像を余計な負担なく直感的に変更する仕組みをユーザに提供するため、ユーザ端末10で再生表示される映像をユーザ端末10において検出される所定の動きに応じて変更するように構成される。
図1を参照しつつ、本実施例の概要を示す。
本実施例では、仮想空間X内の視点110(第1視点)からの映像111(第1映像)がユーザ端末10で再生されている最中にユーザ端末10の表示面にほぼ平行な方向(例えば、方向112)への動きがユーザ端末10において検出され、かつ、当該動きに関連付けて映像111に含まれる位置(例えば、指定位置113)を指定するタッチ操作(所定操作)が検出された場合に、仮想空間X内の視点120(第2視点)からの位置113を含む方向の映像121(第2映像)が映像111に代えてユーザ端末10において再生される。
つまり、ユーザ端末10が存在する現実空間におけるユーザ端末10の物理的な動きに応じて映像の視点が変更される。また、ユーザ端末10に対するタッチ操作に応じて映像の方向(範囲)が決定される。
上記動きが第1基準を満たす場合(例えば、検出された加速度の大きさが第1閾値以上である場合)に、映像121が即座にユーザ端末10で再生されるように構成するとよい。
一方、上記動きが第2基準を満たす場合(例えば、検出された加速度の大きさが第2閾値以上であるが第1閾値未満である場合)に、視点110と視点120とを結ぶ曲線上にそれぞれ存在する複数の視点からの位置113をそれぞれ含む方向の映像が、視点が視点110から視点120まで徐々に移動するようにユーザ端末10に順次再生されるように構成するとよい。
[2−2.ネットワーク構成]
図2は、実施例のシステム(動画配信システム)のネットワーク構成例を示す。
本実施例のシステムは、ユーザが使用するユーザ端末10と、配信動画を管理する動画管理システム20と、動画を配信する配信管理システム30と、を含む。
動画管理システム20は、管理サーバ21とストレージ22を含む。配信管理システム30は、配信サーバ31とストレージ32を含む。
ユーザ端末10と管理サーバ21とは、通信ネットワーク40を通じてデータの授受が可能である。管理サーバ21は、ストレージ22に記憶される動画管理データにアクセス可能である。
ユーザ端末10と配信サーバ31とは、通信ネットワーク40を通じてデータの授受が可能である。配信サーバ31は、ストレージ32に記憶される配信動画データにアクセス可能である。
通信ネットワーク40は、インターネット(Internet),携帯電話網,無線WAN(Wireless Wide Area Network),無線LAN(Wireless Local Area Network),イーサネット(Ethernet)(登録商標)などの既存のネットワークのうち少なくともいずれかを含んでいてよい。
[2−2−1.ユーザ端末]
ユーザ端末10は、所定の動画再生プログラム又はWebブラウザプログラムがインストールされたユーザ装置(コンピュータ)である。
本実施例のシステムでは、ユーザ装置として、動画再生プログラム及びWebブラウザプログラムをインストール可能な汎用の携帯装置(例えば、携帯電話,スマートフォン(smartphone),タブレット(tablet)端末,タブレットPC(personal computer),ウェアラブルデバイス(wearable device)など)や汎用の処理装置(例えば、PC(personal computer)など)を用いることができる。
[2−2−2.動画管理システム]
動画管理システム20は、管理サーバ21とストレージ22を含む。
管理サーバ21は、Webサーバプログラムがインストールされたサーバ装置(コンピュータ)である。
管理サーバ21は、要求元から取得したデータをストレージ22に記憶させる。また、管理サーバ21は、要求(リクエスト)に応じてストレージ22に記憶されるデータを検索し、処理結果を要求元に提供(レスポンス)する。
なお、複数のサーバ装置を連携させてサーバシステムを構成し、管理サーバ21の機能を分担させ又は管理サーバ21にかかる負荷を分散させてもよい。
ストレージ22は、動画配信サービスの動画管理データを記憶する記憶装置である。本実施例では、特に、動画配信サービスに登録されている配信動画のメタ情報が記憶される。
なお、複数の記憶装置を用意し、ストレージ22が記憶するデータの種類ごとに別々に記憶させてもよい。またストレージ22が記憶するデータを複数の記憶装置に分散配置することも可能である。
[2−2−3.配信管理システム]
配信管理システム30は、配信サーバ31とストレージ32を含む。
配信サーバ31は、ストリーミング配信サーバプログラムがインストールされたサーバ装置(コンピュータ)である。
配信サーバ31は、配信要求(リクエスト)に応じて、ストレージ32から必要な動画データを読み出し、要求元にストリーミング配信(レスポンス)する。
なお、複数のサーバ装置を連携させてサーバシステムを構成し、配信サーバ31の機能を分担させ又は配信サーバ31にかかる負荷を分散させてもよい。
ストレージ32は、動画配信サービスの動画データを記憶する記憶装置である。本実施例では、特に、配信動画のファイルデータが記憶される。
なお、複数の記憶装置を用意し、ストレージ32が記憶するデータの種類ごとに別々に記憶させてもよい。またストレージ32が記憶するデータを複数の記憶装置に分散配置することも可能である。
[2−3.ハードウェア的機能構成]
[2−3−1.ユーザ装置のハードウェア的機能構成]
図3は、ユーザ装置のハードウェア的機能構成例を示す。
典型的なユーザ装置は、制御処理装置であるMPU(Micro-Processing Unit)311と、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)321と、補助記憶装置であるROM(Read Only Memory)322及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)323と、入力装置と表示装置を兼ねるタッチパネルディスプレイ331と、音声出力装置であるスピーカ332と、通信制御装置であるNIC(Network Interface Controller)341及び無線LAN(Local Area Network)チップ342と、検出装置である加速度センサ351と、を少なくとも有する。
RAM321と、ROM322と、EEPROM323と、タッチパネルディスプレイ331と、スピーカ332と、NIC341と、無線LANチップ342と、加速度センサ351とは、バスラインを介してMPU311と接続される。
MPU311は、(1)ROM322又はEEPROM323に記憶されたプログラムをRAM321上に読み込み、(2)プログラムの指示に従ってタッチパネルディスプレイ331とEEPROM323とNIC341と無線LANチップ342と加速度センサ351との少なくともいずれかからデータを取得し、(3)取得したデータをプログラムに規定される手順で演算・加工した上で、(4)演算済み・加工済みのデータをEEPROM323とタッチパネルディスプレイ331とスピーカ332とNIC341と無線LANチップ342との少なくともいずれかに提供する。
[2−3−2.サーバ装置のハードウェア的機能構成]
図4は、サーバ装置のハードウェア的機能構成例を示す。
典型的なサーバ装置は、MPUやROMを含む制御処理装置410と、RAMを含む主記憶装置420と、HDD(Hard Disc Drive)を含む補助記憶装置430と、マウスやキーボードを含む入力装置440と、ディスプレイやスピーカを含む出力装置450と、ネットワークカード(Network Interface Card)を含む通信制御装置460と、を有する。
主記憶装置420、補助記憶装置430、入力装置440、出力装置450及び通信制御装置460は、バスラインを介して制御処理装置410とそれぞれ接続される。
制御処理装置410は、(1)補助記憶装置430に記憶されたプログラムを主記憶装置420上に読み込み、(2)プログラムの指示に従って入力装置440と補助記憶装置430と通信制御装置460との少なくともいずれかからデータを取得し、(3)取得したデータをプログラムに規定される手順で演算・加工した上で、(4)演算済み・加工済みのデータを補助記憶装置430と出力装置450と通信制御装置460との少なくともいずれかに提供する。
[2−4.ソフトウェア的機能構成]
図5は、ユーザ端末のソフトウェア的機能構成例を示す。
図5に例示されるように、ユーザ端末10は、第1取得部505と、第2取得部510と、再生制御部515と、表示部520と、第1検出部525と、第2検出部530と、入力解析部535と、を有する。
表示部520及び第2検出部530は、タッチパネルディスプレイ331を含んで構成される。第1取得部505及び第2取得部510は、NIC341と無線LANチップ342の少なくともいずれかを含んで構成される。第1検出部525は、加速度センサ351を含んで構成される。
ユーザ端末10のソフトウェア的機能は、ユーザ装置向けOS(Operating System)と当該OS上で動作する動画再生プログラムがユーザ装置にそれぞれインストールされることにより実現される。
なお、動画再生プログラムに代えて、上記ユーザ装置向けOS上で動作するWebブラウザプログラムと当該Webブラウザプログラム上で動作する動画再生プログラムがユーザ装置にそれぞれインストールされることによってもユーザ端末10のソフトウェア的機能が実現され得る。
ユーザ装置向けOSは、出荷当初からユーザ装置にインストールされているのが一般的である。ユーザ装置にインストールされるべきその他のプログラムは、通信ネットワーク40を介し搬送波に重畳させてユーザ装置に供給されるのが一般的である。
なお、ユーザ装置にインストールされるべき上記その他のプログラムは、CD(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disk),MOディスク(Magneto-Optical disk),フラッシュメモリ(flash memory)などの記録媒体に記録された状態で配布され当該記録媒体からユーザ装置に読み込まれてもよい。
第1取得部505は、ストリーミング配信の要求に必要な情報を動画管理システム20から取得する。必要な情報は、例えば、配信動画を特定可能なURLである。
第2取得部510は、動画管理システム20から取得される情報に基づいて配信管理システム30にアクセスし、配信動画のストリーミング配信を受ける。ストリーミング配信の要求には、映像の視点と方向を指定するデータが含まれてもよい。ストリーミング配信される配信動画は、配信の要求に含まれるデータにより指定される視点からの当該データにより指定される方向の映像が含まれる。ストリーミング配信の要求に映像の視点と方向を指定するデータが含まれない場合は、デフォルトの視点からのデフォルトの方向の映像が含まれるとよい。
再生制御部515は、配信管理システム30によりストリーミング配信される配信動画を表示部520に再生表示させる。
第1検出部525は、ユーザ端末10にかかる加速度の方向と大きさを検出し入力解析部535に出力する。
第2検出部530は、タッチパネルに対する接触体(例えば、指先,タッチペンのペン先)の接触位置を検出し入力解析部535に出力する。
入力解析部535は、表示部520において映像が再生されている最中に、第1検出部525により所定の動きが検出されたか否かを次のように判定する。
〔1〕第1検出部525により検出される加速度の方向が「所定方向」(本実施例では、タッチパネルディスプレイ331の画面にほぼ平行な方向)に該当するか否かを判定する。
〔2〕第1検出部525により検出された加速度の大きさと予め設定されている第1閾値及び第2閾値(ただし、第1閾値>第2閾値である。)との間の大小関係に応じて「所定基準」を満たすか否かを判定する。具体的には、加速度の大きさが第1閾値以上であれば、第1の所定基準(第1基準)を満たすと判定する。また、加速度の大きさが第2閾値以上第1閾値未満であれば、第2の所定基準(第2基準)を満たすと判定する。一方、検出された加速度の大きさが第2閾値未満であれば、所定基準を満たさないと判定する。
〔3〕検出された加速度の方向が「所定方向」に該当し、かつ、検出された加速度の大きさが第1基準又は第2基準を満たす場合に、第1検出部525により所定の動きが検出されたと判定する。なお、タッチパネルディスプレイ331の画面が傾かないように移動したことがさらに「所定の動き」の条件になってもよい。
また、入力解析部535は、表示部520において映像が再生されている最中に、第2検出部530により所定のタッチ操作が検出されたか否かを次のように判定する。
〔1〕第2検出部530により検出される接触位置の経時的変化が「所定態様」(本実施例では、プレス(長押し)する態様)に該当するか否かを判定する。
〔2〕「所定態様」に該当する場合、さらに所定の動きとの間に関連性があるか否かを判定する。具体的には、所定の動きが検出された期間又はその前後の期間の少なくとも一部を少なくとも含む所定期間内に検出された場合に、上記所定の動きとの間に関連性があると判定する。
〔3〕経時的変化が「所定態様」に該当し、かつ、所定の動きとの間に関連性がある場合に、第2検出部530により「所定のタッチ操作」が検出されたと判定する。
そして、入力解析部535は、第1検出部525により所定の動きが検出され、かつ、第2検出部530により所定のタッチ操作が検出された場合に、所定の動きの方向及び当該動きが満たした基準と、所定のタッチ操作により指定された位置と、をそれぞれ特定する情報を再生制御部515に出力する。
このとき再生制御部515は、表示部520において再生されている映像を変更するため、所定の動きが満たした基準に応じ、下記のデータを配信管理システム30に送信するよう第2取得部510に指示する。第2取得部510は、これらのデータを配信管理システム30に送信する。
(a)所定の動きの方向(つまり、加速度の方向)に対応する変位方向指定データ
(b)所定の動きの規模(つまり、加速度の大きさ)に対応する変位距離指定データ
(c)所定のタッチ操作が指定する位置(つまり、接触位置)に対応する空間位置指定データ
(d)再生中の動画の先頭からの経過時間(つまり、タイムライン上の位置)を示す時間位置指定データ
配信管理システム30は、次のように配信動画をストリーミング配信する。
〔1〕ユーザ端末10で再生中の映像と対応付けられている映像のうち、再生中の映像の視点位置に対し変位方向指定データが示す変位方向であって距離指定データが示す変位距離にある位置又はこれに近似する位置を視点とする映像を含む動画ファイルを特定する。
〔2〕空間位置指定データが示す空間位置を含む方向を設定する。
〔3〕時間位置指定データが示す時間位置又はこれ以降の適当な時間位置を設定する。
〔4〕映像変更の前後でユーザ端末10における被写体の表示サイズが大きく変わらないよう、ズームレベルを設定する。例えば、仮想空間Xにおいて空間位置指定データが示す空間位置から視点が遠ざかるならばズームイン(ズームアップ)し、当該空間位置に視点が近づくならばズームアウト(ズームバック)する。
〔5〕上記〔1〕で特定した動画ファイルの上記〔2〕で設定した方向の映像が上記〔3〕で設定した時間位置から上記〔4〕で設定したズームレベルで再生されるようユーザ端末10に動画をストリーミング配信する。
[2−5.動画再生手順]
図6は、動画配信システムにおける動画再生手順を例示する。
S610では、第1取得部505が動画管理システム20に、配信動画のストリーミング再生に必要な情報を要求する。ここでは、必要な情報がHTMLデータに含まれるものとする。
S620では、第1取得部505が動画管理システム20から、配信動画のストリーミング再生に必要な情報(配信動画を特定するURL)が含まれるHTMLデータを取得する。
S630では、第2取得部510が動画管理システム20から取得される情報に基づいて配信管理システム30にアクセスし、配信動画のストリーミング配信を要求する。
S640では、再生制御部515が表示部520に、配信動画を再生表示させる。
[2−6.映像変更処理]
図7は、ユーザ端末による映像変更処理の手順を例示する。
S710では、入力解析部535が、表示部520において映像が再生されている最中に、第1検出部525により所定の動きが検出されたか否かを判定し続ける。検出された場合に、S720に進む。
S720では、入力解析部535が、表示部520において映像が再生されている最中に、第2検出部530により所定のタッチ操作が検出されたか否かを判定する。検出された場合に、S730に進む。検出されなかった場合に、S710に戻る。
S730では、再生制御部515が第2取得部510を介して配信管理システム30に映像の変更を要求し、表示部520において再生されている映像を変更する。
S740では、再生制御部515が映像の変更回数が規定回数に達したか否かを判定する。規定回数に達していない場合、S730に戻る。一方、規定回数に達している場合、S710に戻る。なお、本実施例では、第1基準を満たした場合の規定回数は1回、第2基準を満たした場合の規定回数はn回(nは2以上の自然数)、である。また、所定の動きが第2基準を満たした場合、ループ処理によるn回の映像の変更が規定時間内(例えば、mミリ秒間(mは適当な自然数))に終了するように構成するとよい。
[3.変形例]
[3−1.変形例1:映像変更処理における役割分担]
上記実施例では、所定の動きが第2基準を満たす場合に、配信管理システム30に要求して映像を変更する処理を規定回数(n回)だけユーザ端末10が繰り返す(図7のS730〜S740)。
これに対し、第2基準を満たしたことを配信管理システム30に伝達することにより、小刻みな映像の変更を配信管理システム30が繰り返すように構成してもよい。
例えば、配信管理システム30は、下記の手順でストリーミング配信中に映像の変更を規定回数だけ繰り返す。
〔1〕ユーザ端末10で再生中の映像と対応付けられている映像のうち、再生中の映像の視点位置に対し変位方向指定データが示す変位方向にある近接する位置又はこれに近似する位置を視点とする映像を含む動画ファイルを特定する。
〔2〕空間位置指定データが示す空間位置を含む方向を設定する。
〔3〕時間位置指定データが示す時間位置又はこれ以降の適当な時間位置を設定する。
〔4〕映像切換の前後でユーザ端末10における被写体の表示サイズが大きく変わらないよう、ズームレベルを設定する。例えば、仮想空間Xにおいて空間位置指定データが示す空間位置から視点が遠ざかるならばズームイン(ズームアップ)し、当該空間位置に視点が近づくならばズームアウト(ズームバック)する。
〔5〕上記〔1〕で特定した動画ファイルの上記〔2〕で設定した方向の映像が上記〔3〕で設定した時間位置から上記〔4〕で設定したズームレベルで再生されるようユーザ端末10に動画をストリーミング配信する。
[3−2.変形例2:映像変更処理の態様]
上記実施例では、第1検出部525により所定の動きが検出され、かつ、第2検出部530により所定のタッチ操作が検出された場合に、表示部520において再生されている映像が変更される(図7のS710〜S740)。
これに対し、第1検出部525により所定の動きが検出された場合に、第2検出部530により所定のタッチ操作が検出されなくても、表示部520において再生されている映像が変更されるように構成してもよい。
例えば、次のような態様が考えられる。
(a)表示部520において再生されている映像中の表示部520の所定位置(例えば、中心位置)に対応する空間位置が指定されたものとみなす。
(b)所定の動きが第1基準を満たす場合に視点のみを変位させ、所定の動きが第2基準を満たす場合に視点を変位させかつ方向を変化させる。
(c)視点の変位と方向の変化を所定の順序で(例えば、指定順序で,交互に,ランダムな順序で)繰り返す。
例えば、図8に示すように、所定の動きの方向(つまり、加速度の方向)が方向805を示す場合に、次のような順序で映像が順次表示されるように構成することできる。
(1):視点810からの位置811を含む方向の映像
(2):視点820からの位置811を含む方向の映像
(3):視点820からの位置821を含む方向の映像
(4):視点830からの位置821を含む方向の映像
(5):視点830からの位置831を含む方向の映像
10 ユーザ端末(「動画情報処理装置」の一例)
20 動画管理システム
21 管理サーバ
22 ストレージ
30 配信管理システム
31 配信サーバ
32 ストレージ
40 通信ネットワーク

Claims (10)

  1. 所定空間内の限定された範囲の映像を含む動画を表示装置に再生表示させる動画情報処理装置であって、
    前記所定空間内の第1視点からの第1映像が前記表示装置で再生されている最中に該表示装置において所定の動きが検出された場合に、該所定空間内の第2視点からの第2映像を該第1映像に代えて該表示装置に再生させる再生制御手段を備える、
    動画情報処理装置。
  2. 前記再生制御手段が、前記表示装置において前記所定の動きに関連付けて所定操作が検出された場合に、前記第1視点を基準として前記所定空間内で前記所定の動きに応じた方向にある前記第2視点からの前記第2映像を該表示装置に再生させる、
    請求項1に記載の動画情報処理装置。
  3. 前記再生制御手段が、前記第1映像に含まれる前記所定空間内の位置を指定する前記所定操作が検出された場合に、該所定操作により指定される指定位置を含む方向の前記第2映像を前記表示装置に再生させる、
    請求項2に記載の動画情報処理装置。
  4. 前記再生制御手段が、前記所定の動きが第1基準を満たす場合に、前記第2映像を即座に前記表示装置に再生させる、
    請求項3に記載の動画情報処理装置。
  5. 前記再生制御手段が、前記所定の動きが第2基準を満たす場合に、前記第2映像が前記表示装置に再生される前に、前記第1視点と前記第2視点とを結ぶ線上にそれぞれ存在する複数の視点からの前記指定位置をそれぞれ含む方向の映像を視点が該第1視点から近い順に該表示装置に順次再生させる、
    請求項3又は請求項4に記載の動画情報処理装置。
  6. 前記再生制御手段が、被写体のサイズが前記第1映像における該被写体のサイズと同程度になるように調整された映像を前記表示装置に再生させる、
    請求項4又は請求項5に記載の動画情報処理装置。
  7. 前記再生制御手段が、前記所定空間内の第1位置を含む方向の映像が再生されている最中に前記所定の動きが検出された場合に、前記第1位置を含む方向の前記第2映像を前記再生装置に再生させる、
    請求項1に記載の動画情報処理装置。
  8. 前記再生制御手段が、前記第2映像が再生されている最中に前記所定の動きが検出された場合に、前記第2視点からの前記所定空間内の第2位置を含む方向の第3映像を該第2映像に代えて前記再生装置に再生させる、
    請求項7に記載の動画情報処理装置。
  9. 所定空間内の限定された範囲の映像を含む動画を表示装置に再生表示させる動画情報処理装置の制御方法であって、
    前記所定空間内の第1視点からの第1映像が前記表示装置で再生されている最中に該表示装置において所定の動きが検出された場合に、該所定空間内の第2視点からの第2映像を該第1映像に代えて該表示装置に再生させる再生制御ステップを含む、動画情報処理装置の制御方法。
  10. 所定空間内の限定された範囲の映像を含む動画を表示装置に再生表示させる動画情報処理装置のコンピュータに、
    前記所定空間内の第1視点からの第1映像が前記表示装置で再生されている最中に該表示装置において所定の動きが検出された場合に、該所定空間内の第2視点からの第2映像を該第1映像に代えて該表示装置に再生させる再生制御機能を実現させる制御プログラム。

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