以下、図面を参照して実施形態について説明する。以下の説明において、略同一の機能及び構成要素については、同一符号を付す。また、各機能ブロックが、以下の例のように区別されていることは必須ではない。例えば、一部の機能が例示の機能ブロックとは別の機能ブロックによって実行されてもよい。さらに、例示の機能ブロックがさらに細かい機能サブブロックに分割されていてもよい。
(第一実施形態)
図1は、本実施形態に係る遊戯システムの構成を説明するブロック図である。
遊戯システムは、第一無線記憶装置1005と、第一通信機器(玩具)1015と、第一アクセサリー1520と、第二無線記憶装置1510と、第二通信機器(玩具)1017と、第二アクセサリー1525と、第三通信機器1019と、基地局1530と、サーバー1535と、を含む。説明の便宜上、本実施形態の遊戯システムは2つの通信機器1015,1017を含む場合で説明するが、2つに限定されず、遊戯システムが例えば4個、又は10個等の通信機器を含んでもよい。
なお、各要素については後に詳述するため、ここでは通信関係とその概略のみを説明する。
第一無線記憶装置1005は、例えば、無線通信機能を備えたメモリカードである。無線通信機能は、例えば無線LANやNFC(Near Field Communication)等の任意の無線通信機能である。第一無線記憶装置1005は、第一通信機器1015、第二無線記憶装置1510、第三通信機器1019、基地局1530と通信可能である。
第一無線記憶装置1005は、例えば第一通信機器1015に挿入できる。第一無線記憶装置1005を第一通信機器1015に挿入すると、第一無線記憶装置1005は、接続端子を介して第一通信機器1015と電気的に接続される。その結果、第一無線記憶装置1005は第一通信機器1015と通信できる。
第一無線記憶装置1005は、第二無線記憶装置1510、第三通信機器1019及び基地局1530と無線通信を行う。
第一通信機器1015は、例えば、玩具等である。第一通信機器1015は、第一無線記憶装置1005に加えて、第一アクセサリー1520と双方向に通信できる。なお、第一通信機器1015と第一アクセサリー1520との通信は双方向通信に限定されず、例えば第一通信機器1015が、第一アクセサリー1520に付されたコードを一方的に読み出し、双方向通信をしなくてもよい。
第一アクセサリー1520は、第一通信機器1015のアクセサリーである。より具体的には、第一アクセサリー1520は、キーホルダー、ストラップ、メダル、カード等である。第一アクセサリー1520の表面にコードが付されている。このコードは、第一通信機器1015から読み取り可能である。
第三通信機器1019は、例えばスマートフォンである。第三通信機器1019は、無線通信を介して、第一無線記憶装置1005と通信できる。
基地局1530は、例えば、ショッピングモール、電気屋、玩具屋等に配置された、通信端末である。基地局1530は、例えば、ステーションやスポットである。基地局1530は、無線通信を介して、第一無線記憶装置1005と通信する。基地局1530は、無線通信、又は有線通信を介して、サーバー1535と通信する。
サーバー1535は、基地局1530からの要求に応じて処理を行う。サーバー1535は、データの保存を行う。
第二無線記憶装置1510は、例えば、第一無線記憶装置1005と同様に、無線通信機能を備えたメモリカードである。第二無線記憶装置1510は、第一無線記憶装置1005に加えて、第二通信機器1017と通信可能である。
第二通信機器1017は、第一通信機器1015と同様の構成と機能を備える。第二通信機器1017は、第二無線記憶装置1510に加えて、第二アクセサリー1525と通信可能である。
なお、第一通信機器1015と第二通信機器1017とは、同じ種類の物である必要はない。例えば、第一通信機器1015と第二通信機器1017とは、同種類の玩具で品番が異なっていてもよい。または、両者が異なる種類の玩具(例えば、キーホルダー形状の玩具と時計形状の玩具)であってもよい。または、一方がスマートフォン上のアプリで、もう一方が時計形状の玩具であってもよい。
第二アクセサリー1525は、第一アクセサリー1520と同様の構成と機能を備える。なお、第一通信機器1015と第二通信機器1017との関係と同様に、第一アクセサリー1520と第二アクセサリー1525とが、同じ種類の物である必要はない。
(第一無線記憶装置1005について)
図2は、本実施形態に係る第一無線記憶装置1005の構成及び、その周辺である第一通信機器1015、第二無線記憶装置、第三通信機器、基地局の相関を示すブロック図である。なお、第一無線記憶装置1005の動作方法等については、後で詳述するため、ここでは各要素について説明する。
第一無線記憶装置1005は、例えばSDインターフェースにしたがって第一通信機器1015とデータ及びコマンドを送受信するが、他のインターフェースを用いてもよい。また、第一無線記憶装置1005は、例えばNFCインターフェースに沿って第三通信機器1019とデータ及びコマンドを送受信するが、他の無線通信インターフェースを用いてもよい。
第一無線記憶装置1005は、第一コントローラ1033と、第一無線アンテナ1020と、不揮発性半導体メモリ1025と、第一NFCコントローラ1030と、メモリコントローラ1035と、接続端子1065とを有する。なお、第一コントローラ1033、メモリコントローラ1035、第一NFCコントローラ1030は、必ずしも別々に設ける必要はなく、任意の組み合わせが一体に設けられていてもよい。
第一無線記憶装置1005は、電気的に接続された第一通信機器1015から供給される電力により動作する。第一無線記憶装置1005は、データを書込み及び読み出す機能を備える。
また、第一無線記憶装置1005は、第一無線アンテナ1020の電磁誘導によって発生(誘起)する電力によっても、少なくともその一部が動作可能である。例えば、第一無線記憶装置1005は、13.56MHzなどの周波数で近距離無線通信規格(NFC:Near Field Communication)に沿った通信を行い、第二無線記憶装置1510、第三通信機器1019、基地局1530に対してデータを書込み及び読み出しできる。つまり、第一無線記憶装置1005は、第一通信機器1015から電力の供給を受けなくても動作可能である。なお、NFC通信は、一般的な無線LAN通信より低電力で通信可能である。
具体的には、第一コントローラ1033、メモリコントローラ1035、不揮発性半導体メモリ1025は、第一無線記憶装置1005が第一通信機器1015から電力の供給を受けている場合に動作する。第一無線記憶装置1005が第一無線アンテナ20を介した電力の供給のみを受けている場合には、第一コントローラ1033、メモリコントローラ1035、不揮発性半導体メモリ1025は、必ずしも動作しなくともよい。
他方、第一NFCコントローラ1030は、第一無線記憶装置1005が第一無線アンテナ1020を介した電力の供給のみを受けている場合であっても動作可能である。つまり、第一無線アンテナ1020がNFCに対応する所定の周波数の無線電波を受信すると、第一NFCコントローラ1030は動作可能となる。すなわち、第一無線記憶装置1005はNFCによる通信が可能となる。
第一コントローラ1033は、第一通信機器1015、メモリコントローラ1035、第一NFCコントローラ1030からコマンドCMD、アドレスADD,データDATを受信する。
第一コントローラ1033は、受信したコマンドCMDに基づき、メモリコントローラ1035、第一NFCコントローラ1030、第一通信機器1015にコマンドCMD、アドレスADD,データDAT等を出力する。
メモリコントローラ1035は、不揮発性半導体メモリ1025を制御する。メモリコントローラ1035は、例えば、第一コントローラ1033から入力されたコマンドCMD等に基づいて、不揮発性半導体メモリ1025へデータを書き込む。また、メモリコントローラ1035は、例えば、第一コントローラ1033から入力されたコマンドCMD等に基づいて、不揮発性半導体メモリ1025からデータを読みだし、第一コントローラ1033へデータを出力する。また、メモリコントローラ1035は、第一コントローラ1033を経由せずに、第一NFCコントローラ1030や第一通信機器1015と通信してもよい。
不揮発性半導体メモリ1025は、例えばNAND型フラッシュメモリであるが、NOR型フラッシュメモリ、MRAM(Magnetoresitive Random Access Memory:磁気抵抗メモリ)、PRAM(Phase change Random Access Memory:相変化メモリ)、ReRAM(Resistive Random Access Memory:抵抗変化型メモリ)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory:強誘電体メモリ)など他の不揮発性半導体メモリでもよい。例えば、不揮発性半導体メモリ1025は、他の不揮発性メモリ等に変更されてもよい。
不揮発性半導体メモリ1025は、第一通信機器1015から第一無線記憶装置1005に電力が供給されている場合に動作する。
第一無線アンテナ1020は、例えば、PCBパターンアンテナである。第一無線アンテナの動作可能な周波数帯は、NFCに対応する所定の周波数帯に設定されている。
第一無線アンテナ1020は、例えば、第三通信機器1019からの電波に基づき、電磁誘導による電力を発生できる。第一無線アンテナ1020は、発生した電力を第一NFCコントローラ1030に供給する。
第一無線アンテナ1020は、第二無線記憶装置1510、第三通信機器1019、基地局1530からコマンドCMD、アドレスADD,データDATを受信する。第一無線アンテナ1020は、受信したコマンドCMD等を、第一NFCコントローラ1030に出力する。
第一無線アンテナ1020は、第一NFCコントローラ1030から入力されたコマンドCMD等を、第二無線記憶装置1510、第三通信機器1019、基地局1530に出力する。
第一NFCコントローラ1030は、第一記憶部1040と電圧検波器1045とを有する。なお、第一NFCコントローラ1030と第一記憶部1040とは分離した構成としてもよい。
第一コントローラ1033は、第一通信機器1015、メモリコントローラ1035、第一NFCコントローラ1030からコマンドCMD、アドレスADD,データDATを受信する。
第一コントローラ1033は、受信したコマンドCMDに基づき、メモリコントローラ1035、第一NFCコントローラ1030、第一通信機器1015にコマンドCMD、アドレスADD,データDAT等を出力する。
第一NFCコントローラ1030は、第一無線アンテナ1020を介した第三通信機器1019等との通信を行う。
第一NFCコントローラ1030は、第一コントローラ1033、第一無線アンテナ1020からコマンドCMD、アドレスADD,データDAT等を受信する。第一NFCコントローラ1030は、受信したコマンドCMDに基づいて、例えば、第一コントローラ1033、第一無線アンテナ1020へデータDAT等を出力する。
また、第一NFCコントローラ1030は、受信したコマンドCMD、アドレスADD等に基づいて、第一記憶部1040からデータDATを読み出して、第一コントローラ1033、第一無線アンテナ1020へデータDATを出力する。
さらに、第一NFCコントローラ1030は、受信したコマンドCMD、アドレスADD、データDAT等に基づいて、第一記憶部1040へデータDATを書き込む。
なお、第一通信機器1015、第一コントローラ1033、メモリコントローラ1035、第一NFCコントローラ1030、第一無線アンテナ1020等の間で通信されるコマンドCMD、アドレスADD、データDAT等は、必ずしもその形式が一致する必要はない。通信する両者が認識可能なコマンドCMD、アドレスADD、データDATであれば、他の部分で通信される際のコマンドCMD、アドレスADD、データDAT等と形式的に一致する必要はない。
第一NFCコントローラ1030は、第一コントローラ1033又は第一無線アンテナ1020を介して関連データ生成コマンドCMDとデータDATを受信した場合、関連データDAT'を生成し、第一記憶部1040に書き込んでもよい。
なお、第一NFCコントローラ1030は、必ずしも第三通信機器1019側への書き込み機能を有しなくともよい。すなわち、第一無線記憶装置1005の外のNFCタグ等への書き込み機能を有する必要はない。また、第三通信機器1019が第一無線アンテナ1020を介して、第一記憶部1040へデータを書き込む際は、第三通信機器1019が直接第一記憶部1040へ書き込んでもよい。つまり、第一記憶部1040へのデータの書き込みは、第一NFCコントローラ1030が必ずしも行わなくともよい。
第一記憶部1040は、例えば不揮発性メモリである。第一記憶部1040は、第一NFCコントローラ1030又はメモリコントローラ1035による制御にしたがってデータを記憶する。なお、第一記憶部1040におけるデータの保存は、一時的でもよい。第一記憶部1040としては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)が用いられるが、上記不揮発性半導体メモリ1025と同様に各種のメモリを用いることができる。
なお、第一無線アンテナ1020から供給される電力で動作可能とするため、第一記憶部1040に用いる不揮発性メモリは、単位容量当たりの消費電力が不揮発性半導体メモリ1025よりも低消費電力であるほうが望ましい。具体的には、NOR型のメモリを用いてもよい。
第一記憶部1040に保存されるデータには、例えば、第一無線記憶装置1005の関連データ(不揮発性半導体メモリ1025に保存されるデータ(例えば画像データ、音データ(音楽データ、音声データ等)、映像データ等)の一部や、不揮発性半導体メモリ1025に保存されるデータに関連するデータ、不揮発性半導体メモリ1025、第一無線記憶装置1005に関するデータ)や、第一通信機器1015に関連するデータや、第一通信機器1015に接続された第一アクセサリー1520に関連するデータや、第一コントローラ1033や第三通信機器1099等から受信したコマンドCMDの情報が含まれる。
具体例を挙げて説明する。なお、これらは一例であって、第一記憶部1040に保存されるデータがこれらに制限される趣旨ではない。
不揮発性半導体メモリ1025に保存される画像データに関連するデータは、例えば、ファイル名データ、画像データのうちの最初又は最後の部分、又は画像データのサムネイル画像データ、ファイル生成時間データ、撮影時刻データ、データID等である。
不揮発性半導体メモリ1025に保存される音データに関連するデータは、例えば、ファイル名データ、音データのうちの最初又は最後の部分、又は音データの再生時間データ、ファイル生成時間データ、データID等である。
不揮発性半導体メモリ1025に関連するデータは、不揮発性半導体メモリ1025のメモリ容量のデータ、残り容量のデータ、保存されているファイル数のデータ等である。
第一無線記憶装置1005に関するデータは、認識IDデータ(各第一無線記憶装置1005に任意に割り当てられる識別用の番号、例えば製造時に割り当てられる固有の製品IDや、後で第一無線記憶装置1005毎に任意に割り付けられたID等)やコメント(ユーザが、第一通信機器1015を介して、第一無線記憶装置1005に記憶させた、第一無線記憶装置1005に関連付けられたテキストデータ)等である。
第一通信機器1015に関連するデータは、第一通信機器1015の認識IDデータや、第一通信機器1015のファームウェアの更新情報、これらの情報に基づいて生成されたフラグ情報等である。
第一アクセサリー1520に関連するデータは、第一アクセサリーの認識IDデータや、第一アクセサリーに備えられたコードに含まれるデータや、そのデータから生成されたフラグ情報等である。
電圧検波器1045は、第一無線アンテナ1020と電気的に接続されている。電圧検波器1045は、第一無線アンテナ1020から第一NFCコントローラ1030に供給される電圧を検知する。そして、電圧検波器45は、第一NFCコントローラ1030が動作可能な所定の電圧に達するまで、NFCによる通信のリセットコマンドを出す。第一NFCコントローラ1030は、このリセットコマンドを受信している間は、NFCによる通信を行わない。このリセットコマンドにより、NFCによる通信の異常起動・動作を防止ができる。電圧検波器1045は所定の電圧に達している場合に、動作可能コマンドを第一NFCコントローラ1030に出力するとしてもよい。第一NFCコントローラ1030は、動作可能コマンドを受信している場合のみ、NFCによる通信を行う。
接続端子1065は、例えば規格化された接続端子であり、第一通信機器1015と接続可能である。
本実施形態に係る第一無線記憶装置1005は、例えば、"無線用アンテナを搭載したメモリカード"という米国特許出願14/477200に記載された構成及び動作方法を用いてもよい。この特許出願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
図3は、第一無線記憶装置1005の表面・裏面を示す模式的な平面図である。
図3(a)に示す通り、第一無線記憶装置1005は、コード1120をその表面に有する。コード1120は、第三通信機器1019に設けられた撮像部(CMOSセンサ)等や、第一通信機器1015に設けられたコード認識部等によりが検知可能である。
コード1120は、例えば、縦方向と横方向の2次元に情報をもつ二次元コードである。コード1120は、例えば、図3(a)に示したように、白黒のドットによる二次元のマトリクスコードである。コード1120は、スタックコードであってもよいし、一次元のバーコードであってもよい。また、キャラクターの形状に模したものであってもよい。
コード1120は、例えば、シール状であって、ユーザが購入後に貼り付けてもよいし、製造時に貼り付けてもよい。コード1120は、第一無線記憶装置1005のケースに直接、例えば印刷等により、配置されていてもよい。また、コード1120は第一無線記憶装置1005の表面、裏面の両方に配置されていても構わない。
さらに、コード1120は、第一無線記憶装置1005に直接配置される必要はなく、間接的に配置しても構わない。例えば、第一無線記憶装置1005の少なくとも一部を覆うようなケースを設け、そのケースの表面にコード1120を配置しても構わない。このように、ケースを設けることで、ユーザは第一無線記憶装置1005の全体を認識せずに済むため、例えば玩具である第一通信機器1015に対する没入感を向上させることが可能である。
コード1120は、例えば、第一無線記憶装置1005の認識IDの情報(第一情報)を含む。別の言い方をすれば、第一無線記憶装置1005の外面には、認識ID等の第一情報が表示されている。
図3(b)に示す通り、第一無線記憶装置1005は、複数の接続端子1065をその裏面側に有する。複数の接続端子1065は、第一無線記憶装置1005の一端側に沿って配置される。
上述したように、第一無線記憶装置1005は、1つ、または共通の外囲器もしくは筐体に実装された、たとえばメモリカードであるが、上述の各要素の一部または全部を別個に備えるメモリシステムであってもよい。たとえば、メモリシステムは、メモリコントローラ1035及び不揮発性半導体メモリ1025を有するメモリモジュールと、第一無線アンテナ1020、第一NFCコントローラ1030、第一記憶部1040及び電圧検波器1045を有するNFCモジュールと、第一コントローラ1033を有する制御装置と、を備えるようにしてもよい。第一コントローラ1033は、たとえばSPIインタフェース等によってNFCモジュールと接続される。第一コントローラ1033は、たとえば後述する第一通信機器1015が有する制御部1390に含まれていてもよく、制御部1390が実行するプログラムのステップとして実行されるものであってもよい。
(第一通信機器について)
図4は、第一通信機器(玩具)1015の構成を説明する模式的なブロック図である。
第一通信機器1015は、アクセサリー保持部1310と、コード認識部1320と、メモリカード格納部1330と、スピーカー1340を含む。第二通信機器1017は第一通信機器1015と同一の構成でよいため詳細な説明を省略する。
メモリカード格納部1330には、外部から記憶装置、例えばメモリカードを挿入することができる。
説明の便宜上、既に第一無線記憶装置1005、例えば、NFCチップ搭載のメモリカードが、メモリカード格納部1330に保持されていることを前提に説明する。
アクセサリー保持部1310は、アクセサリーを保持する機能を有する。アクセサリー保持部1310は、例えば、外部から挿入されたアクセサリーを保持する。なお、アクセサリー保持部1310は、外部から挿入されずにアクセサリーを保持してもよい。例えば、キーホルダーのアクセサリーを保持するリンク上のアクセサリー保持部であってもよい。説明の便宜上、既に第一アクセサリー1520が、アクセサリー保持部1310に保持されていることを前提に説明する。
第一アクセサリー1520は、例えば、キャラクターが描かれたカードである。1枚の第一アクセサリー1520には、例えば1つのキャラクターが描かれている。この場合に限定されることなく、1枚の第一アクセサリー1520に複数のキャラクターが描かれていてもよい。1枚の第一アクセサリー1520は、描かれたキャラクターに関する情報が記憶される。第一アクセサリー1520は、この情報を例えばコードの形式で記憶する。この場合に限定されず、例えば第一アクセサリー1520がNFCチップを含み、かかる情報がNFCチップに記憶されていてもよい。
描かれたキャラクターに関する情報がコードで記憶されている場合には、アクセサリーがアクセサリー保持部1310に保持されると、アクセサリーのコードはコード認識部1320と対向する(向き合う)。
コード認識部1320は、外部から指示を受けて、アクセサリーのコードから、描かれたキャラクターに関する情報を読み出す。かかる情報をメモリカードに転送する。キャラクターに関する情報は、メモリカードに含まれる不揮発性半導体メモリの読み出すべきアドレス情報を含む。
メモリカードの第一コントローラ1033は、キャラクターに関する情報を受けて、対応する情報を読み出す。具体的には、第一コントローラ1033はメモリコントローラ1035に読み出し指示、アドレスを出力し、メモリコントローラ1035はキャラクターに関する情報に対応するアドレスのメモリからデータを読み出し、第一コントローラ1033に出力する。メモリカードはこのデータをスピーカー1340に出力する。
スピーカー1340は、DA変換器(図示略)を介してデータを音声データに変換して外部に出力する。ユーザは、第一通信機器1015に挿入した第一アクセサリー1520に対応する音声データを聞くことができる。
第一通信機器1015は表示部(ディスプレイ)1350を含んでもよい。メモリカードから読み出したデータに音声データと動画データが含まれる場合には、音声データをスピーカー1340から出力するだけでなく、動画データを表示部1350に表示してもよい。音声データをスピーカー1340から出力せずに、動画データを表示部1350に表示してもよい。
制御部1390は、コード認識部1320、スピーカー1340、表示部1350を制御する。また、第一無線記憶装置1005と通信する。制御部1390は、キャッシュメモリ1395を有しても良い。
キャッシュメモリ1395は、一時的にデータを保存することができる。
図5は、本実施形態に係る第三通信機器1019を例示するブロック図である。なお、第一通信機器1015がスマートフォンの場合も同様の構成でよい。
第三通信機器1019は、例えばスマートフォン、PDA、タブレット端末、等の無線通信機能を有する装置である。
第三通信機器1019は、バッテリー部1070と、第二無線アンテナ1075と、第二NFCコントローラ1080と、制御部1085と、第二記憶部1090と、表示部1095と、入力部1100と、無線通信部1105、撮影部1110と、スピーカー1115とを備える。なお、第二NFCコントローラ1080と、制御部1085とは1つのコントローラとして実現されてもよい。
第三通信機器1019は、バッテリー部1070から供給される電力により、動作及び通信可能である。
第三通信機器1019は、例えばNFCインターフェースに沿って、データを送受信可能である。なお、他の無線通信インターフェースを用いてもよい。
バッテリー部1070は、第三通信機器1019に電力を提供する電源である。バッテリー部1070は、例えば電池である。バッテリー部1070は、乾電池、蓄電池、燃料電池などでもよい。より具体的には、バッテリー部1070は、リチウムイオン電池等を用いてもよい。バッテリー部1070は、第三通信機器1019の外部にあってもよく、例えば商用電源に接続されたACアダプタ等であってもよい。
第二無線アンテナ1075の動作可能な周波数帯は、NFCに対応する所定の周波数帯に設定されている。
第二無線アンテナ1075は、コマンドCMD,アドレスADD,データDATを受信し、第二NFCコントローラ1080に受信したデータを出力する。第二無線アンテナ1075は、第二NFCコントローラ1080から入力されたコマンドCMD,アドレスADD、データDATを出力する。第二無線アンテナ1075は、例えば、PCBパターンアンテナである。
第二NFCコントローラ1080は、第二無線アンテナ1075を制御する。
第二NFCコントローラ1080は、制御部1085から受信したコマンドCMD、アドレスADD、データDAT等を、第二無線アンテナ1075経由で出力可能である。第二NFCコントローラ1080は、第二無線アンテナ1075が受信したデータを制御部1085へ出力可能である。
制御部1085は、例えば、入力部1100、無線通信部1105、撮影部1110、第一無線記憶装置1005からの入力に基づいて、各部の諸動作を制御する。制御部1085は、入力されたデータ、またはそれらのデータの計算結果に基づいて、各部を制御し、必要に応じて各部にコマンド等を出力する。
制御部1085は、例えば、半導体チップ、基板上に形成された回路、又はそれらの1つ又は複数の組合せである。なお、制御部1085は、一時的にデータを蓄える所謂キャッシュメモリやレジスタを有していてもよい。
制御部1085は、第二NFCコントローラ1080へコマンドCMD、アドレスADD、データDAT等を第二無線アンテナ1075へ出力可能である。制御部1085は、第二無線アンテナ1075が受信した、コマンドCMD,アドレスADD,データDAT第一無線記憶装置1005から読み取ったデータを受け取る。
制御部1085は、第一無線記憶装置1005へのデータを書き込む際に、各部から入力されたデータ、又はそれらのデータの計算結果と、書込みコマンドCMD、アドレスADDを第二NFCコントローラ1080に出力する。
制御部1085は、各部と電気的につながっており、各部と電気的に通信する。つまり、制御部1085は、各部からデータを受け取り、そのデータ又はそのデータの計算結果を出力することが可能である。例えば、制御部1085は、撮影部が撮影した撮影データに強調表示を施した合成画像データを計算(生成)し、表示部1095へ出力可能である。例えば、制御部1085は、第二記憶部1090から読み出した画像データを基に合成画像データを計算(生成)し、表示部1095へ出力可能である。これらは一例であって、制御部1085は、各部からのデータを受け取り、そのデータの計算結果を出力可能である。
第二記憶部1090は、制御部1085との通信に基づいて、記憶したデータを制御部1085へ出力し、制御部1085から受信したデータを記憶する。
第二記憶部1090は、例えばメモリコントローラと不揮発性メモリである。不揮発性メモリは、不揮発性半導体メモリ25で挙げた種々の不揮発性メモリでもよい。メモリコントローラは、不揮発性メモリを制御する。第二記憶部1090は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Disk)などでもよい。
表示部1095は、制御部1085から受け取ったデータをユーザが認識できる形式で出力する。
表示部1095は、例えばディスプレイである。ユーザは、ディスプレイの表示を視覚により認識可能である。表示部1095は、具体的には、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、三次元ディスプレイ等、種々のディスプレイを用いてもよい。表示部1095は、制御部1085から受けたデータをディスプレイに表示する。表示部1095は、例えば、撮影部1110が撮影した画像又は動画データを、およそリアルタイムに表示可能である。
入力部1100は、ユーザの入力を入力データとして、制御部1085へ出力する。
入力部1100は、例えばディスプレイに設けられたタッチパネルである。ユーザがディスプレイ上の表示を押すと、入力部1100はタッチパネル上の押された位置を検知し、その位置情報を入力データとして制御部1085へ出力する。入力部1100は、具体的には、マトリクス状に配置されたスイッチや、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等の各種のタッチパネルを用いて良い。
入力部1100は、例えばマイクでもよい。ユーザが音声を発すると、入力部1100は、音声を検知し、音声変換により入力データを抽出し、制御部1085へ出力してもよい。
無線通信部1105は、無線アンテナ及び無線コントローラを含む。無線通信部1105は、外部と無線通信により、データの送受信を行う。無線通信部1105は、外部から受信したデータを制御部1085に出力する。無線通信部1105は、制御部1085から受けたデータを外部へ送信する。
撮影部1110は、静止画、動画、又はその両方を撮影可能である。撮影部1110は、撮影データ(第一画像データ)、つまり静止画又は動画データを制御部1085に出力する。なお、本明細書中の撮影には、撮影したデータを記憶することは必ずしも含まれない。
撮影部1110は、図2に図示された第一無線記憶装置1005の表面に配置されたコード1120を撮影可能である。
撮影部1110は、例えばカメラである。より具体的には、撮影部1110は、固体撮影素子、例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いたカメラである。
スピーカー1115は、制御部1085から入力された音データを再生する。
図6は、基地局1530を模式的に示したブロック図である。
基地局1530は、NFC送受信部1610、表示部(ディスプレイ)1620、スピーカー1630、入力部1640、記憶部1650、通信部1660、制御部1670を含む。
NFC送受信部1610は、制御部1670の指示にしたがって、基地局1530の外部とNFC通信する。例えば、NFC送受信部1610は、第一無線記憶装置1005とNFC通信する。
表示部1620は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等、任意のディスプレイである。表示部1620は、例えばNFC通信中にNFC通信中である旨を表示し、通信が完了したときに通信が完了した旨を表示する。
スピーカー1630は、制御部1670の指示にしたがって、音を鳴らす。
入力部1640は、例えば、キーボードやボタンである。または、表示部1620がディスプレイであり、タッチパネルを兼ねている場合は、タッチパネルが入力部1640となる。
記憶部1650は、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ等任意の記憶素子である。記憶部1650は、例えば、外部に送信するデータを保持する。このデータとしては、例えばキャラクターの音声データ、動画データ等が挙げられる。
通信部1660は、制御部1670の指示にしたがって、有線又は無線の通信を介して、例えば、基地局1530の外部のサーバー1535と通信する。通信部1660は、外部のサーバー1535から、記憶部1650へ保存するデータを取得する。
制御部1670は、NFC送受信部1610、表示部1620、スピーカー1630、入力部1640、記憶部1650、通信部1660を制御する。
図7は、第一アクセサリー1520の一例を模式的に示した表面・裏面を示す模式的な平面図である。
第一アクセサリー1520は、例えば、キャラクターが描かれたカードである。
図7(a)に示されるように、第一アクセサリー1520には、例えば1つのキャラクターが描かれている。なお、この場合に限定されることなく、1枚の第一アクセサリー1520に複数のキャラクターが描かれていてもよい。
図7(b)に示されるように、第一アクセサリー1520は、コード1710をその裏面に有する。コード1710は、第一通信機器1015に設けられたコード認識部1320を用いて検知が可能である。
コード1710は、コード1120と同様のコードを用いることができる。
1枚の第一アクセサリー1520は、描かれたキャラクターに関する情報が記憶される。第一アクセサリー1520は、この情報を例えばコード1710に記憶する。
この場合に限定されず、例えば第一アクセサリー1520がNFCチップ又はNFCタグを含み、かかる情報がNFCチップ又はNFCタグに記憶されていてもよい。この場合は、裏面のコード1710は設けなくともよい。また、NFCチップ、NFCタグの場合は、後からデータの変更が可能であり、例えば、遊具システム上でのキャラクターのアップグレード等が容易に行える利点がある。
また、第一アクセサリー1520は、カードに限られない。第一アクセサリー1520は、キーホルダー、ストラップ、メダルであってもよい。
(第一無線記憶装置の動作方法)
以下、図8〜図21を用いて、本実施形態に係る第一無線記憶装置1005の動作例について説明する。なお、説明の便宜のため、第一無線記憶装置1005と、接続端子1065を介して通信する機器を第一ホスト(第一通信機器)1800、第一無線アンテナを介して通信する機器を第二ホスト1850とする。図2における第二無線記憶装置1510、第三通信機器1019、基地局1530のいずれかを総称して第二ホスト1850とするまた、各動作例に共通の事柄については、前の動作例で説明した内容については、後の動作例では特に断らずに記載を省略する。
(第一の動作例)
図8は、第一の動作例におけるデータの流れを模式的に示した図である。また、図9は、第一の動作例をフローチャートとして説明した図である。
第一の動作例は、第一ホスト1800から不揮発性半導体メモリ1025へ保存されたデータを第一記憶部1040へ保存し、第二ホスト1850が第一記憶部1040からデータを読み出す動作である。
ステップS8101において、第一コントローラ1033は、第一ホスト1800から、接続端子1065を介して、書き込みコマンドCMD,アドレスADD,データDATを受信する。
ステップS8102において、第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035へ書き込みコマンドCMD、アドレスADD,データDATを出力する。なお、前述のとおり、ステップS8101とステップS8102の書き込みコマンドCMDは形式的に一致している必要はない。アドレスADD、データDATも同様である。なお、以下の説明においても特に記載がない限りは同様である。
ステップS8103において、メモリコントローラ1035は、受信したコマンドCMD等に基づいて、不揮発性半導体メモリ1025へ書き込む。
ステップS8104において、第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035へ読み出しコマンドCMD,アドレスADDを出力する。
ステップS8105において、メモリコントローラ1035は、読み出しコマンドCMD等に基づいて、不揮発性半導体メモリ1025からデータDATを読み出し、第一コントローラへ出力する。
ステップS8106において、第一コントローラ1033は受信したデータDAT、書き込みコマンドCMD、アドレスADDを第一NFCコントローラ1030へ出力する。
ステップS8107において、第一NFCコントローラ1030は、受信した書き込みコマンドCMD等に基づいて、第一記憶部1040へデータDATを書き込む。
ステップS8108において、第一NFCコントローラ1030は、第二ホスト1850から、第一無線アンテナ1020を介して、読み出しコマンドCMD,アドレスADDを受信する。
ステップS8109において、第一NFCコントローラ1030は、受信した読み出しコマンドCMD等に基づいて、第一記憶部1040から、データDATを読み出す。第一NFCコントローラ1030は、第一無線アンテナ1020を介して、第二ホスト1850へデータDATを出力する。
なお、上述の手順は必ずしも連続して行わなくともよく、各ステップ間が時間的に離れていてもよい。
(第一の動作例の変形例)
以下、第一の動作例の変形例を説明する。
第一無線記憶装置1005は、上記の動作例のステップS8107〜ステップS8109において、第二ホスト1850からの第一無線アンテナ1020を介した電力の供給のみでも、動作が可能である。
ステップS8103の後に、第二ホスト1850からのコマンド等の入力があった後に、ステップS8104以降を処理するとしてもよい。この場合、第二ホスト1850が必要なデータのみを不揮発性半導体メモリ1025から第一記憶部1040へ移動させることができる。なお、この場合は、ステップS8108は省略してもよい。
(第一記憶部へ記憶させるデータについて)
本動作例において、ステップS8106及びステップS8107で書き込むデータDAT(ここでは便宜上、DAT2と呼ぶ)は、必ずしもステップS8103で書き込んだデータDAT(ここでは、便宜上DAT1と呼ぶ)と一致する必要はない。つまり、不揮発性半導体メモリ1025に保存されるデータと、第一記憶部1040に保存されるデータは一致する必要はない。これは、以降の動作例でも同様である。
例えば、DAT2は、DAT1の一部であってもよい。また、DAT2は、DAT1のデータを処理したデータであってもよい。例えば、DAT1が画像データの場合は、DAT2はDAT1を圧縮した画像データであってもよい、DAT2が音データの場合は、DAT2はより圧縮された音であってもよいし、冒頭部分の音データであってもよい。
また、DAT2は、DAT1と必ずしも直接関係しないデータであってもよい。例えば、DAT1が第一アクセサリー1520の認識IDだった場合、DAT2は、その第一アクセサリー1520の種類の情報だけでも良い。より、具体的には、第一アクセサリー1520が「炎の剣」のキーホルダーだった場合は、DAT1はこのキーホルダーに対応した、個別の製造IDであり、DAT2は、「炎の剣」に対応したフラグ情報(炎の剣を所有している、という情報)であってもよい。
また、別の例を説明すると、第一アクセサリー1520がモンスターのカードであり、DAT1は、例えばモンスターに対応した音データやカードの認識IDであった場合、DAT2は、そのモンスターに対応するフラグ情報(そのモンスターのカードを所有している、という情報)であってもよい。
また、別の例を説明すると、DAT1がGPSに対応した地球上の位置情報であった場合、DAT2は、そのGPSに対応した場所(例えば、ゲーム上の通過ポイント)を通過した、というフラグ情報であってもよい。
このように、不揮発性半導体メモリ1025へ保存されるデータと、第一記憶部1040へ保存されるデータは必ずしも一致しない。第一記憶部1040へ保存されるデータを抽出する方法について、具体的な例として、3つの方法を説明する。
まず、第一の方法として、第一ホスト1800が、第一コントローラ1033へ特別コマンドCMD,アドレスADD、データDAT等を出力する方法である。この方法では、アドレスADD及びデータDATによって、どのデータが第一記憶部1040へ転送されるか指定される。
第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035を用いて、不揮発性半導体メモリ1025から指定されたデータを読み出す。さらに、第一コントローラ1033は、第一NFCコントローラ1030へ読み出したデータを出力し、第一NFCコントローラを用いて、第一記憶部1040へデータを書き込む。この方法は、ユーザの意図通りにデータを転送することが可能である。
次に、第二の方法として、不揮発性半導体メモリ1025内に設定ファイルを予め保存させておく方法である。この方法の場合、不揮発性半導体メモリ1025が駆動可能になった時(例えば、第一無線記憶装置1005が第一ホスト1800から電力の供給を受けた時)に、第一コントローラ1033がメモリコントローラ1035を用いて、設定ファイルを読み出す。そして、第一コントローラ1033が、読み出した設定ファイルに基づいて、第一記憶部1040へデータを送信する。
設定ファイルには、例えば、ファイル名(例:頭文字が特定の文字から始まる)、拡張子(例:特定の拡張子)、日付順(例:新しいほうから10個)、フラグ情報のみ、等の各種の条件が一つ又は複数設定される。そして、第一コントローラ1033は、その条件に合うデータを、第一NFCコントローラ1030を用いて、第一記憶部1040へ書き込む。なお、第一コントローラ1033は、第一記憶部1040に対して、変更部分のみを書き込みしてもよいし、毎回全部を書き直してもよい。
なお、不揮発性半導体メモリ1025からデータを読み出して、第一記憶部1040へデータを保存する方法については、第一の方法と同様であるため、説明を省略する。
さらに、第三の方法として、第一記憶部1040へ設定ファイルを保存してもよい。この場合は、第二ホスト1850のみから電力の供給を受けている状態でも、設定ファイルを書き込むことができる。
第一ホスト1800から電力の供給を受けた際に、第一コントローラ1033は、第一記憶部1040から設定ファイルを読み出す。この際に、第一コントローラ1033は、設定ファイルを不揮発性半導体メモリ1025へ保存してもよい。
以降の流れは、第二の方法と同様であるため、記載を省略する。
上記のように、第一記憶部1040へ保存されるデータを抽出する方法は種々の方法を用いることができる。なお、もちろんであるが、上述の3つの方法は、抽出方法をこれらの方法に限定する趣旨ではない。
(第二の動作例)
図10は、第二の動作例におけるデータの流れを模式的に示した図である。また、図11は、第二の動作例をフローチャートとして説明した図である。
第二の動作例は、第二ホスト1850から第一記憶部1040へ保存されたデータを不揮発性半導体メモリ1025へ保存し、第一ホスト1800が不揮発性半導体メモリ1025からデータを読み出す動作である。
ステップS8201において、第一NFCコントローラ1030は、第二ホスト1850から、第一無線アンテナ1020を介して、書き込みコマンドCMD,アドレスADD,データDATを受信する。
ステップS8202において、第一NFCコントローラ1030は、第一記憶部1040へデータを書き込む。
ステップS8203において、第一コントローラ1033は、第一NFCコントローラ1030へ読み出しコマンドCMD,アドレスADDを出力する。
ステップS8204において、第一NFCコントローラ1030は、読み出しコマンドCMD等に基づいて、第一記憶部1040からデータDATを読み出す。第一NFCコントローラ1030は、第一コントローラへデータDATを出力する。
ステップS8205において、第一コントローラ1033は、読み出したデータDAT、書き込みコマンドCMD,アドレスADDをメモリコントローラ1035へ出力する。
ステップS8206において、メモリコントローラ1035は、書き込みコマンドCMDに基づいて、不揮発性半導体メモリ1025へデータを書き込む。
ステップS8207において、第一コントローラ1033は、第一ホスト1800から、接続端子1065を介して、読み出しコマンドCMD,アドレスADDを受信する。
ステップS8208において、第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035へ読み出しコマンドCMD,アドレスADDを出力する。
ステップS8209において、メモリコントローラ1035は、読み出しコマンドCMD等に基づいて、不揮発性半導体メモリ1025からデータを読み出す。メモリコントローラ1035は、第一コントローラ1033へデータを出力する。
ステップS8210において、第一コントローラ1033は、接続端子を介して、第一ホスト1800へデータを出力する。
なお、上述の手順は必ずしも連続して行わなくともよく、各ステップ間が時間的に離れていてもよい。
(第二の動作例の変形例)
以下、第二の動作例の変形例を説明する。
第一無線記憶装置1005は、上記の動作例のステップS8201〜ステップS8202において、第二ホスト1850からの第一無線アンテナ1020を介した電力の供給のみでも、動作が可能である。
ステップS8202の後に、第一ホスト1800からのコマンド等の入力があった後に、ステップS8203以降を処理するとしてもよい。この場合、第一ホスト1800が必要なデータのみを第一記憶部1040から不揮発性半導体メモリ1025へ移動させることができる。なお、この場合は、ステップS8207は省略してもよい。
また、ステップS8202の後に、第一ホストからの電力の供給があった後に、ステップS8203以降を処理するとしてもよい。
また、ステップS8209において、メモリコントローラ1035は、直接第一ホスト1800へ出力するとしてもよい。つまり、メモリコントローラ1035は、接続端子1065を介して、第一ホスト1800へ直接出力してもよい。
(第三の動作例)
図12は、第三の動作例におけるデータの流れを模式的に示した図である。また、図13は、第三の動作例をフローチャートとして説明した図である。
第三の動作例は、第一ホスト1800から第一記憶部1040へデータを保存し、第二ホスト1850が第一記憶部1040からデータを読み出す動作である。
ステップS8301において、第一コントローラ1033は、第一ホスト1800から、接続端子1065を介して、書き込みコマンドCMD,アドレスADD,データDATを受信する。
ステップS8302において、第一コントローラ1033は、第一NFCコントローラ1030へ、書き込みコマンドCMD,アドレスADD,データDATを出力する。
ステップS8303において、第一NFCコントローラ1030は、書き込みコマンド等に基づいて、第一記憶部1040へデータDATを書き込む。
ステップS8304において、第一NFCコントローラ1030は、第二ホスト1850から、第一無線アンテナ1020を介して、読み出しコマンドCMD,アドレスADDを受信する。
ステップS8305において、第一NFCコントローラ1030は、第一記憶部1040からデータDATを読み出して、第二ホスト2850へデータを出力する。
なお、上述の手順は必ずしも連続して行わなくともよく、各ステップ間が時間的に離れていてもよい。
(第三の動作例の変形例)
以下、第三の動作例の変形例を説明する。
第一無線記憶装置1005は、上記の動作例のステップS8303〜ステップS8305において、第二ホスト1850からの第一無線アンテナ1020を介した電力の供給のみでも、動作が可能である。
(第四の動作例)
図14は、第四の動作例におけるデータの流れを模式的に示した図である。また、図15は、第四の動作例をフローチャートとして説明した図である。
第四の動作例は、第二ホスト1850から第一記憶部1040へデータを保存し、第一ホスト1800が第一記憶部1040からデータを読み出す動作である。
ステップS8401において、第一NFCコントローラ1030は、第二ホスト1850から、第一無線アンテナ1020を介して、書き込みコマンドCMD,アドレスADD,データDATを受信する。
ステップS8402において、第一NFCコントローラ1030は、第一記憶部1040へデータを書き込む。
ステップS8403において、第一コントローラ1033は、第一ホスト1800から、接続端子1065を介して、読み出しコマンドCMD,アドレスADDを受信する。
ステップS8404において、第一コントローラ1033は、第一NFCコントローラ1030へ読み出しコマンドCMD,アドレスADDを出力する。
ステップS8405において、第一NFCコントローラ1030は、読み出しコマンドCMD等に基づいて、第一記憶部1040からデータを読み出す。第一NFCコントローラ1030は、第一コントローラ1033へデータを出力する。
ステップS8406において、第一コントローラ1033は、接続端子を介して、第一ホスト1800へデータを出力する。
なお、上述の手順は必ずしも連続して行わなくともよく、各ステップ間が時間的に離れていてもよい。
(第四の動作例の変形例)
以下、第四の動作例の変形例を説明する。
第一無線記憶装置1005は、上記の動作例のステップS8303〜ステップS8305において、第二ホスト1850からの第一無線アンテナ1020を介した電力の供給のみでも、動作が可能である。
(第五の動作例)
図16は、第五の動作例におけるデータの流れを模式的に示した図である。また、図17は、第五の動作例をフローチャートとして説明した図である。
第五の動作例は、第一ホスト1800から不揮発性半導体メモリ1025へ保存されたデータを、第一記憶部1040へ保存することなく、第二ホスト1850へ出力する動作である。
ステップS8501において、第一コントローラ1033は、第一ホスト1800から、接続端子1065を介して、書き込みコマンドCMD,アドレスADD,データDATを受信する。
ステップS8502において、第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035へ書き込みコマンドCMD、アドレスADD,データDATを出力する。
ステップS8503において、メモリコントローラ1035は、受信したコマンドCMD等に基づいて、不揮発性半導体メモリ1025へ書き込む。
ステップS8504において、第一NFCコントローラ1030は、第二ホスト1850から、第一無線アンテナ1020を介して、スルー読み出しコマンドCMD、アドレスADDを受信する。ここで、スルー読み出しコマンドCMDは、第一記憶部1040にデータを保存させずに、不揮発性半導体メモリ1025のデータを第二ホスト1850へ出力させる特別なコマンドである。
ステップS8505において、第一NFCコントローラ1030は、第一コントローラ1033へスルー読み出しコマンドCMD,アドレスADDを出力する。
ステップS8506において、第一コントローラ1033は、アドレスADD等に基づいて、メモリコントローラ1035へ読み出しコマンドCMD、アドレスADDを出力する。なお、ここでの読み出しコマンドCMDは、特別なコマンドである必要はなく、上述の動作例と同様の読み出しコマンドでも構わない。
ステップS8507において、メモリコントローラ1035は、読み出しコマンドCMD等に基づいて、不揮発性半導体メモリ1025からデータDATを読み出し、第一コントローラへ出力する。
ステップS8508において、第一コントローラ1033は受信したデータDAT、を第一NFCコントローラ1030及び第一無線アンテナ1020を介して第二ホスト1850へ出力する。なお、第一コントローラ1033は、第一NFCコントローラ1030を介さずに、第一無線アンテナ1020を介して、第二ホスト1850へ出力してもよい。
なお、上述の手順は必ずしも連続して行わなくともよく、各ステップ間が時間的に離れていてもよい。
(第六の動作例)
図18は、第六の動作例におけるデータの流れを模式的に示した図である。また、図19は、第六の動作例をフローチャートとして説明した図である。
第六の動作例は、第二ホスト1850から第一記憶部1040へ保存することなく、不揮発性半導体メモリ1025へデータを保存し、第一ホスト1800が不揮発性半導体メモリ1025からデータを読み出す動作である。
ステップS8601において、第一NFCコントローラ1030は、第二ホスト1850から、第一無線アンテナ1020を介して、スルー書き込みコマンドCMD,アドレスADD,データDATを受信する。ここで、スルー書き込みコマンドCMDは、第二ホスト1850からのデータを、第一記憶部1040に保存させずに、不揮発性半導体メモリ1025へ保存させる特別なコマンドである。
ステップS8602において、第一NFCコントローラ1030は、第一コントローラ1033へ、スルー書き込みコマンドCMD,アドレスADD,データDATを出力する。
ステップS8603において、第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035へ、書き込みコマンドCMD,アドレスADD,データDATを出力する。なお、ここでの書き込みコマンドCMDは、特別なコマンドである必要はなく、上述の動作例と同様の書き込みコマンドでも構わない。
ステップS8604において、メモリコントローラ1035は、書き込みコマンドCMD等に基づいて、不揮発性半導体メモリ1025へデータを書き込む。
ステップS8605において、第一コントローラ1033は、第一ホスト1800から、接続端子1065を介して、読み出しコマンドCMD,アドレスADDを受信する。
ステップS8606において、第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035へ読み出しコマンドCMD,アドレスADDを出力する。
ステップS8607において、メモリコントローラ1035は、読み出しコマンドCMD等に基づいて、不揮発性半導体メモリ1025からデータを読み出す。メモリコントローラ1035は、第一コントローラ1033へデータを出力する。
ステップS8608において、第一コントローラ1033は、接続端子を介して、第一ホスト1800へデータを出力する。
なお、上述の手順は必ずしも連続して行わなくともよく、各ステップ間が時間的に離れていてもよい。
(第六の動作例の変形例)
以下、第六の動作例の変形例を説明する。
ステップS8607において、メモリコントローラ1035は、直接第一ホスト1800へ出力するとしてもよい。つまり、メモリコントローラ1035は、接続端子1065を介して、第一ホスト1800へ直接出力してもよい。
(第七の動作例)
図20は、第七の動作例におけるデータの流れを模式的に示した図である。
第七の動作例は、第一ホスト1800と第二ホスト1850とが、第一無線記憶装置1005を介して通信する動作である。
第一ホスト1800は、接続端子1065を介して第一無線記憶装置1005と通信可能である。また、第二ホスト1850は、第一無線アンテナ1020を介して第一無線記憶装置1005と通信可能である。また、接続端子1065と第一無線アンテナ1020との間は、第一コントローラ1033や第一NFCコントローラ1030と通信は可能である。
すなわち、第一ホスト1800は、第一無線記憶装置1005を介して第二ホスト1850と通信可能である。なお、第一無線記憶装置1005は完全にそのままスルーしてもよいし、コマンドCMD,アドレスADD,データDAT等の一部を変換してもよい。
第七の動作例を用いることで、第一通信機器1015は、第一無線記憶装置1005を介して、NFC通信により、基地局1530と通信をすることができる。すなわち、第一通信機器1015自体はNFC通信機能を有していないにも拘わらず、第七の動作例を用いることで、第一通信機器1015は基地局1530とNFC通信をすることができる。
図21〜図27は、それぞれ第一の動作例〜第七の動作例のコマンドやデータの時系列を模式的に示したタイミングチャートである。各タイミングチャートに示された丸数字は、便宜的に次のような意味を有するものとする。すなわち、X−Yの上位の数字Xについては、X=1の場合には、第一ホスト1800と第一コントローラ1033との間でコマンドCMDを送受信することを示す。X=2の場合には、第一コントローラ1033と不揮発性半導体メモリ1025との間でコマンドCMDを送受信することを示す。X=3の場合には第一コントローラ1033と第一記憶部1040との間でコマンドCMDを送受信することを示す。X=4の場合には、第一記憶部1040と第二ホスト1850との間でコマンドCMDを送受信することを示す。X=5の場合には、第一ホスト1800と第一記憶部1040との間でコマンドCMDを送受信することを示す。X=6の場合には、不揮発性半導体メモリ1025と第二ホスト1850との間でコマンドCMDを送受信することを示す。X=7の場合には、第二ホスト1850と第一コントローラ1033との間でコマンドCMDを送受信することを示す。X=8の場合には、第一コントローラ1033と第一ホスト1800との間でコマンドCMDを送受信することを示す。下位の数字Yについては、Y=1の場合には、そのコマンドCMDが書き込みコマンド(Write)であることを示す。Y=2の場合には、そのコマンドCMDが読み出しコマンド(Read)であるとを示す。例えば、「1−1」のように記載されている場合には、そのコマンドCMDは、第一ホスト1800と第一コントローラ1033との間で書き込みを実行することを示している。
図21に示すように、第一の動作例においては、まず、第一ホスト1800が書き込みコマンドCMDを出力した(1−1)後、データDATAを第一コントローラ1033に送信する。第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035を介して、コマンドCMDを解釈して不揮発性半導体メモリ1025にデータDATAを書き込む(2−1)。その後、第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035を介して、書き込まれたデータDATAを出力する(2−2)。第一コントローラ1033は、第一NFCコントローラ1030を介して、データDATAを第一記憶部1040に書き込む(3−1)。第二ホスト1850は、読み出しコマンドCMDを第一NFCコントローラ1030に送信し(4−2)、第一NFCコントローラ1030によって、第一記憶部1040からデータDATAを読み出す。
図22に示すように、第二の動作例においては、第二ホスト1850が書き込みコマンドCMDを第一記憶部1040に出力した後(4−1)、データDATAを第一コントローラ1033に送信する(3−2)。第一NFCコントローラ1030は、第一記憶部1040にデータDATAを書き込む。第一NFCコントローラ1030は、書き込まれたデータDATAを第一コントローラ1033に出力する。第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035を介してデータDATAを、不揮発性半導体メモリ1025に書き込む(2−1)。続いて、第一ホスト1800は、読み出しコマンドCMDを第一コントローラ1033に送信し(1−2)、読み出しコマンドCMDを受信した第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035を介してデータDATAを不揮発性半導体メモリ1025から読み出す(2−2)。第一コントローラ1033は、読み出されたデータDATAを、第一ホスト1800に送信する。
図23に示すように、第三の動作例においては、第一ホスト1800が書き込みコマンドCMDを第一記憶部1040に出力した(5−1)後、データDATAを第一コントローラ1033に送信する。データDATAを受信した第一コントローラ1033は、第一NFCコントローラ1030を介して、第一記憶部1040にデータDATAを書き込む(3−1)。第二ホスト1850は、読み出しコマンドCMDを第一NFCコントローラ1030に送信し、第一NFCコントローラ1030によって、第一記憶部1040からデータDATAを読み出す(4−2)。
図24に示すように、第四の動作例においては、第二ホスト1850が書き込みコマンドCMDを出力した(4−1)後、データDATAを第一コントローラ1033に送信する。第一NFCコントローラ1030によって、第一記憶部1040にデータDATAが書き込まれる。第一ホスト1800は、読み出しコマンドCMDを第一記憶部1040に送信し(5−2)、第一コントローラ1033は、第一NFCコントローラ1030を介して、第一記憶部1040からデータDATAを読み出す(3−2)。読み出されたデータDATAは、第一コントローラ1033によって第一ホスト1800に送信される。
図25に示すように、第五の動作例においては、第一ホスト1800が書き込みコマンドCMDを第一コントローラ1033に出力する(1−1)。このときのコマンドは、第一記憶部1040への書き込みをスルーするスルー書き込みコマンドである。データDATAを受信した第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035を介して、不揮発性半導体メモリ1025にデータDATAを書き込む(2−1)。第二ホスト1850は、読み出しコマンドCMDを不揮発性半導体メモリ1025に送信する(6−2)。このときの読み出しコマンドは、第一記憶部1040からの読み出しをスルーするスルー読み出しコマンドである。第一コントローラ1033は、スルー読み出しコマンドによって、不揮発性半導体メモリ1025からデータDATAを読み出す(2−2)。
図26に示すように、第六の動作例においては、第二ホスト1850は、書き込みコマンドを不揮発性半導体メモリ1025に送信し、データDATAを送信する(6−1)。第一コントローラ1033は、送信されてきたデータDATAを、メモリコントローラ1035を介して不揮発性半導体メモリ1025に書き込む(2−1)。第一ホスト1800が第一コントローラ1033に読み出しコマンドを送信する(1−2)と、第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035を介して、不揮発性半導体メモリ1025からデータDATAを読み出す(2−2)。
図27に示すように、第七の動作例においては、第二ホスト1850が書き込みコマンドまたは読み出しコマンドを送信し(7−1または7−2)、続いてデータDATAを送信する。第一コントローラ1033は、送信されてきたデータDATAを、書き込みコマンドまたは読み出しコマンドいずれかのコマンドに基づいて、データDATAを第一ホスト1800に送信する(8−1または8−2)。なお、このときの第一コントローラ1033のコマンドは、書き込みコマンド、読み出しコマンドのいずれでもよく、ユーザが任意に設定するコマンドであってもよい。
図28は、第一無線記憶装置1005の上述の動作例とその利点についてまとめた表である。各矢印はデータの流れを示しており、ハッチングされている領域は第一ホスト1800側からの通電がある状態で動作可能な状態を示している。なお、不揮発性半導体メモリ1025及び第一記憶部1040は、データを保持するだけの場合は、第一ホスト側からの通電が無くとも保持が可能である。
図28の第一行目に示すように、第一の動作例では、第一ホスト1800から第二ホスト1850へのデータの転送は、不揮発性半導体メモリ1025及び第一記憶部1040への書き込み及び読み出しを介して行われる。第一の動作例においては、第一記憶部1040から第二ホスト1850へのデータ送信は、NFC通信によって行われるので、第一ホスト1800から電力供給が行われなくても、第二ホスト1850は、第一記憶部1040からデータを取得することが可能である。
図28の第二行目に示すように、第二の動作例では、第二ホスト1850から第一ホスト1800へのデータの転送は、第一記憶部1040及び不揮発性半導体メモリ1025への書き込み及び読み出しを介して行われる。第一の動作例と同様に、第一記憶部1040と第二ホスト1850との間のデータ転送は、NFC通信によって行われるので、第一ホスト1800からの電力供給なしでも実行することが可能である。
図28の第三行目及び第四行目に示すように、第三の動作例及び第四の動作例においても、第一記憶部1040と第二ホスト1850との間のデータ転送は、NFC通信によって行われるので、第一ホストからの電力供給なしで実行される。
図28の第五行目及び第六行目に示すように、第五の動作例及び第六の動作例では、第一記憶部1040への書き込み及び読み出しを介さずに不揮発性半導体メモリ1025のデータを転送するので、大容量のデータ転送を行うことができる。
図28の第七行目に示すように、第七の動作例では、第一ホスト1800と第二ホスト1850との間のデータ転送を直接的に行うことができるので、不揮発性半導体メモリ1025及び第一記憶部1040のデータ容量の制限を受けることなくデータ転送を行うことができる。
(第一の実施形態の動作について)
以下、本実施形態に係る遊戯システムの動作例について説明する。
(ケース1)
ケース1は、第一通信機器(玩具)1015と基地局1530との間のNFC通信に関する。ここで、ケース1では、第一通信機器(玩具)1015には、第一アクセサリー1520と第一無線記憶装置1005が既に格納されているものとして説明する。また、第一通信機器(玩具)1015の記憶部には、第一通信機器(玩具)1015の認識IDが保持されているものとする。
ケース1について、図29を用いて説明する。
ケース1は、第一無線記憶装置1005に保持されたデータを、基地局1530を経由して、更新する場合の、遊戯システムの動作方法である。
ステップS3101では、基地局1530は、第一通信機器(玩具)1015の認識ID、第一無線記憶装置1005の残容量に関するデータ、第一通信機器(玩具)1015に格納された第一アクセサリー1520に対応するコードデータを送信するよう送信指示を第一通信機器(玩具)1015に送信する。
この送信指示は、第一無線記憶装置1005の第一無線アンテナ1020を介して、制御部1390に入力される。
ステップS3102では、制御部1390は、コード認識部1320に第一アクセサリー1520のコードを判定するよう指示する。かかる指示を受けて、コード認識部1320は、第一アクセサリー1520のコードデータを読み出し、制御部1390の記憶部に一時的に保存する(S3103)。
ステップS3104で、制御部1390は、第一無線記憶装置1005の不揮発性半導体メモリの残容量に関するデータを制御部1390に送信するよう送信指示を第一無線記憶装置1005に送信する。第一無線記憶装置1005の第一コントローラ1033は、メモリコントローラ1035を介して不揮発性半導体メモリの管理領域にアクセスする。この管理領域には、第一無線記憶装置1005の認識IDや第一無線記憶装置1005の容量、残容量に関するデータが保持される。
第一無線記憶装置1005は、第一コントローラ1033に不揮発性半導体メモリの残容量に関するデータを制御部1390に送信して、制御部1390はこの残容量に関するデータを記憶部に一時的に保存する(S3105)。
制御部1390は、第一通信機器(玩具)1015の認識ID、第一無線記憶装置1005の残容量に関するデータ、第一通信機器(玩具)1015に格納された第一アクセサリー1520に対応するコードデータを、第一無線記憶装置1005を経由して基地局1530に送信する。
基地局1530の制御部1670は、第一通信機器(玩具)1015の認識ID、第一無線記憶装置1005の残容量に関するデータ、第一通信機器(玩具)1015に格納された第一アクセサリー1520に対応するコードデータを受け取り、コードデータに対応する更新データを記憶部1650から抽出する。ここで、基地局1530の記憶部1650は、複数のコードデータと、それぞれに対応する更新データがテーブル形式で保持する。
制御部1670は、抽出された更新データの容量を演算する。そして、制御部1670は、第一無線記憶装置1005の残容量に関するデータから残容量を演算する。制御部1670は残容量と更新データの容量を比較する(ステップS3106)。
第一無線記憶装置1005の残容量が更新データの容量よりも大きい場合(ステップS3106、Yes)には、制御部1670は、NFC送受信部1610を介して、更新データと更新データを書き込むアドレスを第一通信機器1015に送信する(ステップS3107)。
他方で、第一無線記憶装置1005の残容量が更新データの容量よりも小さい場合ステップS3106、No)には、制御部1670は、その旨を表示部1620に表示する(ステップS3108)。
ステップS3109では、第一通信機器1015の第一無線記憶装置1005は、更新データと更新データを書き込むアドレスを受け取り、制御部1390に一時的に保存する。
制御部1390は、指定されたアドレスに更新データを書き込むよう、第一無線記憶装置1005を制御する。その結果、第一無線記憶装置1005はコードデータに対応する更新データを不揮発性半導体メモリに保存する。
第一無線記憶装置1005に更新データが書き込まれると、第一無線記憶装置1005は、制御部1390に更新データの書き込み完了の通知が送付される。
この通知を受けて、制御部1390は、NFC通信で、基地局1530に更新データの書き込み完了の通知を送付する(ステップS3110)。
そして、基地局1530の制御部1670は、更新データの書き込みが完了した旨をディスプレイ1620に表示する(ステップS3111)。
(ケース1の変形例1)
次に、ケース1の変形例1について、図30を用いて説明する。
ケース1では、ステップS3106では、制御部1670は残容量と更新データの容量を比較する。第一無線記憶装置1005の残容量が更新データの容量よりも大きい場合(ステップS3106、Yes)には、制御部1670は、NFC送受信部1610を介して、更新データと更新データを書き込むアドレスを第一通信機器1015に送信する(ステップS3107)。かかるステップS3106〜ステップS3108の代わりに、制御部1670がフラグ情報のデータを送信してもよい(ステップS3107')。
ここで、フラグ情報のデータは、例えばある基地局1530と通信した旨を示す。スタンプラリーのスタンプの代わりとしてフラグ情報のデータを用いることができる。
(ケース1の変形例2)
変形例2では、制御部1670がフラグ情報のデータを送信しているが、このフラグ情報のデータが不揮発性半導体メモリ1025のある領域にアクセスするための鍵データであってもよい。
以下、具体的に説明する。
第一無線記憶装置1005の不揮発性半導体メモリに特定のデータが保存されている。この特定のデータは暗号化されている。第一通信機器1015の第一無線記憶装置1005は、復号化するための鍵データを基地局1530から受けて特定のデータを復号する。特定のデータを復号すると、ユーザは特定のデータにアクセスすることができる。
本ケースでは、特定データを復号化する場合を用いて説明するが、この場合に限定されず、第一通信機器1015と基地局1530がNFC通信をしたのちに、第一無線記憶装置1005の不揮発性半導体メモリ1025の一部の領域をユーザが使用できるようにすればどのような態様であってもよい。例えば第一無線記憶装置1005は、不揮発性半導体メモリに一部の領域にアクセスできるか否かのフラグ情報を有する。第一通信機器1015と基地局1530がNFC通信によって、第一無線記憶装置1005がこのフラグ情報を書き換えることで、ユーザは不揮発性半導体メモリの一部の領域にアクセスできてもよい。
基地局1530の制御部1670は、NFC送受信部1610を介して、鍵データを第一通信機器1015に送信する。第一無線記憶装置1005の第一コントローラ1033は、第一NFCコントローラ1030を介して鍵データを受け取り、RAM上に保持する。第一コントローラ1033は、特定のデータが保持されている領域のアドレスを指定して、メモリコントローラ1035を介してRAM上に特定のデータを読み出す。第一コントローラ1033は、鍵データに基づいて特定のデータを復号化する。
第一コントローラ1033は、不揮発性半導体メモリ1025のもとのアドレスに復号化された特定のデータを転送し、保存する。
第一コントローラ1033は、特定データの復号化が完了した旨の通知を基地局1530のNFC送受信部1610に行う。NFC送受信部1610がかかる通知を受けると、制御部1670は表示部1620に完了の旨を表示する。
本ケース2では、1つの基地局1530から1つの鍵を第一通信機器1015が受けて特定データを復号化する例を記載したが、かかる場合に限定されず、例えば複数の基地局1530から複数の鍵データを第一通信機器1015が受けて、第一無線記憶装置1005は複数の鍵を用いて特定データを復号化してもよい。
また、第一無線記憶装置1005の不揮発性半導体メモリは、暗号化されたデータが保持される複数の領域があってもよい。この複数の領域を例えば領域1、領域2、領域3、・・・とする。この場合に、第一無線記憶装置1005は、第一の基地局とNFC通信をして、第一の基地局から領域1のデータを復号化する鍵を受け取り、第一の基地局とは異なる第二の基地局とNFC通信をして、第二の基地局から領域2のデータを復号化する鍵を受け取っても良い。
(ケース1の変形例3)
ケース1では、基地局1530は更新データと更新データを書き込むアドレスを第一通信機器1015に送信しているが、この場合に限定されず、例えば第一無線記憶装置1005のファームウェアとファームウェアを書き込むアドレスを更新データと更新データを書き込むアドレスの代わりに送信してもよい。
(ケース2)
ケース2は、第一通信機器(玩具)1015と基地局1530との間のNFC通信に関する。ここで、ケース2では、第一通信機器(玩具)1015には、第一アクセサリー1520と第一無線記憶装置1005が既に格納されているものとして説明する。また、第一通信機器(玩具)1015の記憶部には、第一通信機器(玩具)1015の認識IDが保持されているものとする。
ケース2について、図31を用いて説明する。
まず、ステップS3201では、外部の指示によって、第一通信機器(玩具)1015の制御部1390は、コード認識部1320に第一アクセサリー1520のコードを判定するよう指示する。かかる指示を受けて、コード認識部1320は、第一アクセサリー1520のコードデータを読み出し、制御部1390の記憶部に一時的に保存する(S3202)。
そして、ステップS3203では、制御部1390はコードデータと第一通信機器(玩具)1015の認識IDを第一無線記憶装置1005に一時的に保持するように第一無線記憶装置1005を制御する。第一無線記憶装置1005は、第一通信機器(玩具)1015に格納されている第一アクセサリー1520のコードデータと第一通信機器(玩具)1015の認識IDを一時的に記憶する。
制御部1390は、基地局1530のNFC送受信部1610から信号を受信可能なことを示すレディ信号を受けて(ステップS3204)、基地局1530にコードデータと第一通信機器(玩具)1015の認識IDを送信する(ステップS3205)。
ステップS3206では、制御部1670は、コードデータと第一通信機器(玩具)1015の認識IDを受けて、これらのデータを、通信部1660を介して、サーバー1535に送信する。サーバー1535は、第一通信機器(玩具)1015の認識IDと第一通信機器(玩具)に搭載した第一アクセサリー1520のコードデータとを対応付けしたテーブルを保持する。サーバー1535には、コードデータに対応した画像データ、動画データや音声データが対応付けられたテーブルも保持する。
ステップS3207では、制御部1670は、サーバー1535からコードデータに対応した画像データや動画データを抽出して、表示部1620に表示する。制御部1670は、サーバー1535からコードデータに対応した音声データを抽出して、スピーカー1630に出力する。
(ケース3)
ケース3は、第一通信機器(玩具)1015が何らかの理由で故障した場合や第一通信機器(玩具)1015を新しいバージョンのものに買い替え場合、複数の第一通信機器(玩具)1015でデータを共有したい場合等に、第一通信機器(玩具)1015で使用していたデータを他の第二通信機器(玩具)1017に移動される場合の通信方法に関する。
ケース3について、図32を用いて具体的に説明する。
ケース3では、基地局1530を用いて、第一通信機器(玩具)1015で使用していたデータを他の第二通信機器(玩具)1017に移動させる。
まず、ステップS3301では、基地局1530の制御部1670は、第一通信機器(玩具)1015にデータを受信可能である旨の通知をする。第一通信機器(玩具)1015は、第一無線記憶装置1005を介してこの通知を受けて、第一通信機器(玩具)1015の認識ID、制御部1390内のキャッシュメモリ1395のデータ、不揮発性半導体メモリ1025、第一記憶部1040等のデータを基地局1530に送信する(ステップS3302)。
基地局1530の制御部1670は、NFC送受信部1610を介して、第一通信機器(玩具)1015の認識ID、制御部1390内のキャッシュメモリ1395のデータ等を受け取り、通信部1660を介してサーバー1535に転送する(ステップS3303)。
ステップS3304では、サーバー1535は、受信した第一通信機器(玩具)1015の認識ID、制御部1390内のキャッシュメモリ1395のデータ等を保存する。
ステップS3305では、ユーザの制御により、第二通信機器(玩具)1510は、第二無線記憶装置1510を介して、第二通信機器(玩具)1510の認識ID、制御部1390内のキャッシュメモリ1395のデータ、不揮発性半導体メモリ1025、第一記憶部1040等のデータを基地局1530に送信する。
ステップS3306では、サーバー1535が第二通信機器(玩具)1510の認識IDを受領して、第一通信機器(玩具)1015の認識IDを有するユーザと同一のユーザであるか認証する。認証が完了した場合には、サーバー1535は、第一通信機器(玩具)1015の認識IDに対応する制御部1390内のキャッシュメモリ1395のデータ等を、第二通信機器(玩具)1510に送信する。
その結果、ユーザは、第二通信機器(玩具)1510を第一通信機器(玩具)1015と同じ環境で使用することができる。
(ケース4)
ケース4は、第一通信機器1015と基地局1530の間のNFC通信、第二通信機器1017と基地局1530の間のNFC通信に関する。基地局1530は、複数のNFC送受信部1610を含む。説明の便宜上、基地局1530は2つのNFC送受信部1610を含むものとする。第一NFC送受信部1610は、第一通信機器1015とNFC通信をし、第二NFC送受信部1610は、第二通信機器1017とNFC通信をするものとする。基地局1530は、第一通信機器1015を所有するユーザと第二通信機器1017を所有するユーザによる対戦ゲームを提供する。
ケース4について、図33を用いて説明する。
まず、ステップS3401では、外部の指示によって、第一通信機器(玩具)1015の制御部1390は、コード認識部1320に第一アクセサリー1520のコードを判定するよう指示する。かかる指示を受けて、コード認識部1320は、第一アクセサリー1520のコードデータを読み出し、制御部1390の記憶部に一時的に保存する(S3402)。
そして、ステップS3403では、制御部1390はコードデータと第一通信機器(玩具)1015の認識IDを第一無線記憶装置1005に一時的に保持するように第一無線記憶装置1005を制御する。第一無線記憶装置1005は、第一通信機器(玩具)1015に格納されている第一アクセサリー1520のコードデータと第一通信機器(玩具)1015の認識IDを一時的に記憶する。
ステップS3401'〜ステップS3403'は、ステップS3401〜ステップS3403と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS3403'により、第二無線記憶装置1510は、第二通信機器(玩具)1017に格納されている第二アクセサリー1525のコードデータと第二通信機器(玩具)1017の認識IDを一時的に記憶する。
ステップS3404では、制御部1670は、第一無線記憶装置1005から第一アクセサリー1520のコードデータと第一通信機器(玩具)1015の認識IDを読み取り、第二無線記憶装置1510から第二アクセサリー1525のコードデータと第二通信機器(玩具)1017の認識IDを読み取る。
ステップS3405では、制御部1670は、第一アクセサリー1520のコードデータと第二アクセサリー1525のコードデータを比較して、勝敗に関するデータを生成する。
ステップS3406では、制御部1670は、いずれのユーザが勝者であるか勝敗に関するデータから判定して、表示部1620に表示する。
なお、ケース4では、各アクセサリーのコートデータを比較して勝敗に関するデータを生成しているが、この場合に限定されず、アクセサリーのコードデータとユーザのレベルに関する情報に基づいて点数化して、制御部1670が勝敗に関するデータを生成してもよい。具体的には点数が高いユーザを勝者として、点数が低いユーザを敗者とする。
ここで、レベルに関する情報は、例えばユーザが保持するアクセサリーの種類や基地局との通信した回数、通信した基地局の数等により総合的に算出される。このレベルに関する情報は、例えば各玩具に装着された第一無線記憶装置1005の管理領域に保持される。
(ケース5)
ケース5は、第一通信機器1015と第二通信機器1017との間のNFC通信に関する。第一通信機器1015及び第二通信機器1017いずれにも、ディスプレイをさらに含むものとする。第一通信機器1015に搭載されている第一無線記憶装置1005、第二通信機器1017に搭載されている第二無線記憶装置1510は、さらにNFCリーダとNFCライタの機能を有するものとする。この場合には、第一無線記憶装置1005及び第二無線記憶装置1510に保持されているコートデータ等をNFC通信で双方にやりとりできる。このため、基地局1530を使用せずにケース3の対戦ゲームを行うことができる。
以下、具体的にケース5について、図34を用いて説明する。
ステップS3501では、外部の指示によって、第一通信機器(玩具)1015の制御部1390は、コード認識部1320に第一アクセサリー1520のコードを判定するよう指示する。かかる指示を受けて、コード認識部1320は、第一アクセサリー1520のコードデータを読み出し、制御部1390の記憶部に一時的に保存する(S3502)。
そして、ステップS3503では、制御部1390はコードデータを第一無線記憶装置1005に一時的に保持するように第一無線記憶装置1005を制御する。第一無線記憶装置1005は、第一通信機器(玩具)1015に格納されている第一アクセサリー1520のコードデータを一時的に記憶する。
ステップS3501'〜ステップS3503'は、ステップS3501〜ステップS3503と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS3504では、第一無線記憶装置1005の制御部1390は、第二無線記憶装置1510から第二アクセサリー1525のコードデータを読み取る。
同様に、第二無線記憶装置1510の制御部1390は、第一無線記憶装置1005から第一アクセサリー1520のコードデータを読み取る。
そして、ステップS3505では、第一無線記憶装置1005の制御部1390は、第一アクセサリー1520のコードデータと第二アクセサリー1525のコードデータを比較して、勝敗に関するデータを生成する。
第二無線記憶装置1510の制御部1390も、第一アクセサリー1520のコードデータと第二アクセサリー1525のコードデータを比較して、勝敗に関するデータを生成する。
ステップS3306では、第一無線記憶装置1005の制御部1390は、いずれのユーザが勝者であるか勝敗に関するデータから判定して、表示部1620に表示する。同様に、第二無線記憶装置1510の制御部1390は、いずれのユーザが勝者であるか勝敗に関するデータから判定して、表示部1620に表示する。
なお、本ケースでは、第一無線記憶装置1005、第二無線記憶装置1510それぞれが双方の第一アクセサリー1520のコードデータと第二アクセサリー1525のコードデータを取得しているが、この場合に限定されず、例えば、第一無線記憶装置1005のみが第一アクセサリー1520のコードデータと第二アクセサリー1525のコードデータを取得して、勝敗に関するデータを生成してもよい。第一無線記憶装置1005から、この勝敗に関するデータを第二無線記憶装置1510に送信して、第二無線記憶装置1510のディスプレイにいずれのユーザが勝者であるか勝敗であるか表示してもよい。
(ケース6)
ケース6では、第一通信機器1015から取り外した第一無線記憶装置1005を第三通信機器1019の撮像装置(カメラ)で写したときに、拡張現実(AR)により、第三通信機器1019のディスプレイ上でキャラクターが動く例を説明する。
図35に示すように、第一無線記憶装置1005を第三通信機器1019の撮影部1110で撮像したとき、表示部1095のうち第一無線記憶装置1005の周辺にキャラクターの画像や動画が表示される。
ケース6では、サーバー1535に、第一通信機器(玩具)1015の認識IDと動画データ・画像データが対応して保存されている。
以下、具体的な動作を、図36を用いて説明する。
まず、ステップS3601では、第三通信機器1019は、ネットワーク(例えばインターネット)を介してサーバー1535に接続して、第一通信機器(玩具)1015の認識IDをサーバー1535に送信する。
ステップS3602では、サーバー1535は第一通信機器(玩具)1015の認識IDに対応する画像データ/動画データを抽出して、ネットワーク(例えばインターネット)を介して第三通信機器1019に画像データ/動画データを送信する。
ステップS3603では、第三通信機器1019は、受信した画像データ/動画データと第一通信機器(玩具)1015の認識IDとを対応づけて記憶部(図示略)に保存する。
ステップS3604で、第三通信機器1019は、カメラアプリを起動する。第三通信機器1019のカメラを介して、第三通信機器1019は、第一無線記憶装置1005を検知したとき、第一無線記憶装置1005の認識IDを判定する(ステップS3605,S3606)。
ステップS3607・S3608では、第三通信機器1019は、表示部1095に撮像された画像に、第一無線記憶装置1005の認識IDに対応する画像データ/動画データを合成して、表示部1095に表示する。
なお、本実施形態では、ステップS3603では、第三通信機器1019は、受信した画像データ/動画データと第一通信機器(玩具)1015の認識IDとを対応づけて記憶部(図示略)に保存する。しかし、これに限定されることなく、例えば第一通信機器(玩具)1015の認識IDと音声データも対応付けされて保存されていてもよい。
第一通信機器(玩具)1015の認識IDに対応付けした画像データ/動画データを表示する際に、第三通信機器1019のスピーカーから音声データを出力するような構成としてもよい。
図37は、第一無線記憶装置1005の動作例と遊戯システムの動作例の各ステップの対応関係をまとめた表の一例である。各矢印はデータの流れを示しており、ハッチングされている領域は第一ホスト1800側からの通電がある状態で動作可能な状態を示している。なお、不揮発性半導体メモリ1025及び第一記憶部1040は、データを保持するだけの場合は、第一ホスト側からの通電が無くとも保持が可能である。
図37に示すように、第一の動作例は、ケース2(S3201〜S3207)〜ケース5(S3501〜3507)のフローを実行することによって実現される。第二の動作例は、ケース1(S3101〜S3111)、ケース3(S3301〜S3307)、及びケース5(S3501〜S3507)のフローを実行することによって実現される。第三の動作例は、ケース2(S3201〜S3207)〜ケース5(S3501〜3507)のフローを実行することによって実現される。第四の動作例は、ケース1(S3101〜S3111)、ケース3(S3301〜S3307)、及びケース5(S3501〜S3507)のフローを実行することによって実現される。第五の動作例は、ケース2(S3201〜S3207)〜ケース5(S3501〜3507)のフローを実行することによって実現される。第六の動作例は、ケース1(S3101〜S3111)、ケース3(S3301〜S3307)、及びケース5(S3501〜S3507)のフローを実行することによって実現される。第七の動作例は、ケース1(S3101〜S3111)〜ケース5(S3501〜S3507)のフローを実行することによって実現される。
それぞれの動作例において、データの所在箇所に応じて、第一の動作例〜第六の動作例を適用することができる。ケースごとに同一の動作例を適用する場合に限らず、1つまたは複数のステップごとに動作例を切り替えて適用してもよい。第一無線記憶装置1005が接続されている第一通信機器1015が他の記憶部を有する場合には、第七の動作例を適用して、認証動作及びデータ転送等行うことができる。なお、これらの動作例は、一連のフローとして実行してもよく、第一通信機器1015からの電源の供給状況に応じて、分割して実行してもよい。
(第二実施形態)
図38は、第二の実施形態を模式的に示したブロック図である。
前述した実施形態では、第一無線記憶装置1005は、無線通信可能な第一NFCコントローラ1030を備えていた。上述した実施形態は、これに限られない。つまり、図38に示したように第一記憶装置1005'は無線通信可能な機能を有しておらず、第一通信機器1015'にNFCの無線通信機能を設けたとしても構わない。
第一通信機器1015'は、第一記憶装置1005'と、第二通信機器1017と、第一アクセサリー1520と、第三通信機器1019と、基地局1530と、通信する。第一通信機器1015'と第一記憶装置1005'との通信は有線による。第二通信機器1017と、第三通信機器1019と、基地局1530と、の通信は、例えば無線である。第一アクセサリー1520との通信は、有線でも無線でも構わない。
図39は、本実施形態の第一通信機器1015'の構成を示した模式的なブロック図である。NFC送受信部1380が含まれている以外は同様の構成である。
この第一通信機器1015'を用いても、第一の実施形態とほぼ同様に構成することができるため、説明を省略する。
(第三実施形態)
図40は、第一アクセサリー1520'がNFCタグ1760及び第三無線アンテナ1750を有している場合を示している。第一アクセサリー1520は、第三無線アンテナ1750を介して、外部とNFC通信することができる。この第一アクセサリー1520'を用いても、第一の実施形態とほぼ同様に構成することができる。
(第四実施形態)
上述したような複数の動作例(動作モード)を有し、NFC通信機能を備えた第一無線記憶装置1005は、上述のような対戦型の遊戯システムのために用いる場合に限らず、コンテンツラリーのような他の遊戯システムや、他のメモリシステムとともに用いることができる。コンテンツラリーとは、たとえば複数の店舗に設置されているステーションから利用者が保有する第一無線記憶装置1005を用いてコンテンツデータを取得する遊戯である。
本実施形態の第一無線通信装置は、大容量の不揮発性半導体メモリ1025に格納されている複数のデータのうち、一部のデータの指定をNFC通信機能を用いて、そのデータをNFC通信によって取り出すことができる。
図41は、本実施形態に係るメモリシステム及びその構成を説明する模式的なブロック図である。
図42は、本実施形態のメモリシステムのより具体的な実施例を例示する模式的な図である。
図43は、本実施形態のメモリシステムの動作を説明するための模式的なフローチャートである。
図44(a)〜図44(c)は、本実施形態の第一無線記憶装置の動作を説明するための模式的ブロック図である。
図41に示すように、本実施形態のメモリシステムは、第一無線記憶装置1005と、第一通信機器1015と、第二通信機器1019と、を備えている。この第一無線記憶装置1005は、上述したものと同一であり、詳細な説明は省略する。第一無線記憶装置1005は、第一通信機器1015と電気的に接続されている。この実施形態では、第一通信機器1015は、例えば、店舗に配置されたコンピュータ端末である。第一通信機器1015は、第一無線記憶装置1005の接続端子1065を介して電気的に接続されている。第一通信機器1015は、自己が有している複数のデータを第一無線記憶装置1005に転送して、第一無線記憶装置1005は、たとえば、不揮発性半導体メモリ1025にその複数のデータを格納している。なお、第一通信機器1015は、接続端子1065を介して第一無線記憶部1005に電力を供給することができればよく、第一通信機器1015に代えて他の手段によって第一無線記憶部1005に電力を供給するようにしてもよい。
第一無線記憶装置1005は、第二通信機器1019と電気的に接続される。この接続は、無線通信による接続である。第二通信機器1019は、たとえば、店舗の利用者(顧客)が保有するスマートフォンである。第二通信機器1019は、第一無線記憶装置1005の第一無線アンテナ1020を介して接続される。
より具体的には、図42に示すように、本実施形態のメモリシステムは、第一無線記憶装置1005であるメモリカードと、メモリカードが接続された第一通信機器1015であるコンピュータ端末と、取得すべきデータ指定を行う第二通信機器1019であるスマートフォンを含んでいる。この例では、第一通信機器1015である端末コンピュータには、変換アダプタによりUSB給電されるように構成されている。
第一無線記憶装置1005の不揮発性半導体メモリ1025には、たとえば第一通信機器1015が有する複数のデータが転送され、格納されている。複数のデータは、この例では、毎日の料理のレシピが記載されているドキュメントのデータである。データは、日付ごとに1つのデータが格納されている。第一無線記憶装置1005の不揮発性半導体メモリ1025に転送される複数のデータは、第一通信機器1015の有するデータである必要はなく、他のコンピュータ端末等によって書き込まれたデータであってもよい。第一無線記憶装置1005は、第一通信機器1015と接続されており、第一通信機器1015から電源供給を受けることができる。
この例では、第一無線記憶装置1005及び第一通信機器1015は、複数のデータに含まれる料理のレシピの素材を販売するスーパーマーケット等の小売店舗に配置されている。
第一無線記憶装置1005及び第一通信機器1015が配置された小売店舗等に来店する利用者は第二通信機器1019であるスマートフォンを保有している。利用者は、複数のデータのうちから特定のデータを取得する情報を第二通信機器1019に対して行うことができる。
利用者は、特定のデータを取得する情報を第二通信機器1019に対して行い、第一無線記憶装置1005にかざすことによって、第一無線記憶装置1005と第二通信機器1019との接続が確立される。第二通信機器1019によって指定された情報は、第一無線記憶装置1005に送信され、第一無線記憶装置1005は、指定された情報に該当するデータを不揮発性半導体メモリ1025から取得して、そのデータを第二通信機器1019に送信する。
より具体的に説明すると以下のようになる。すなわち、図43に示すように、第一無線記憶装置1005は、第一通信機器(第一ホスト)1015から転送されたデータを不揮発性半導体メモリ1025に書き込まれる(ステップS9101、S9102)。
ステップS9103において、第二通信機器(第二ホスト)1019によって、取得すべきデータの種別、たとえば当日の日付が設定される。第二通信機器1019と第一無線記憶装置1005との接続が確立された後、指定情報である当日の日付(4月2日)が第一NFCコントローラ1030によって第一記憶部1040に記憶される。
ステップS9104において、第一コントローラ1033によって、第一記憶部1040に格納されている指定情報である当日の日付(4月2日)が取得される。
ステップS9105において、第一コントローラ1033によって、指定情報である当日の日付(4月2日)に該当するデータ(4月2日のレシピのドキュメントファイル)が不揮発性半導体メモリ1025から読み出され、第一記憶部1040に書き込まれる。
ステップS9106において、第一NFCコントローラ1030によって、該当するデータ(4月2日のレシピのドキュメントファイル)が第一無線アンテナ1020を介して第二通信機器1019に送信される。
図44(a)に示すように、第一無線記憶装置1005には、複数のデータが不揮発性半導体メモリ1025に書き込まれている。不揮発性半導体メモリ1025への書き込みに際しては、第一通信機器1015等の書き込み時のホストから電源供給がなされている。なお、複数のデータを書き込んだコンピュータ端末と、店舗利用時に第一無線記憶装置1005に電源を供給するコンピュータ端末とが相違する場合に、不揮発性半導体メモリ1025の内容を店舗利用時のコンピュータ端末のデータで上書き等しないように設定してもよい。不揮発性半導体メモリ1025の特定の領域に、書込みを禁止するための識別領域を設けることによって、上書き等防止することができる。
図44(b)に示すように、第二通信機器1019からの指定情報の送信(ステップS9103)には、NFC通信が用いられる。そのため、第一無線記憶装置1005は、第一通信機器1015からの電力供給がなくてもデータの送受信が可能である。
図44(c)に示すように、第一コントローラ1033の制御の下、不揮発性半導体メモリ1025から第一記憶部1040に指定情報に一致するデータを転送することができる。
この実施形態のメモリシステムでは、第一通信機器1015から第二通信機器1019への第一無線記憶装置1005を介するデータの転送には、第一の動作例の手順にしたがって行うことができる。そして、このデータの転送に際して、一部の指定情報に一致するデータを転送することができるので、NFCの通信容量や、第一記憶部1040の記憶容量に応じたデータに転送を行うことができる。また、第一記憶部1040から第二通信機器1019へのデータの転送には、NFC通信を用いるので、第一無線記憶装置1005には電力を供給する必要がない。たとえば、店舗側で、第一通信機器1015に第一無線記憶装置1005を接続した状態で当日のデータのみを第一記憶部1040に転送した状態とすることによって、第一NFCコントローラ1030によって、指定情報に一致するデータを第二通信機器1019に送信するようにすることもできる。そのため、予め小容量のデータを第一記憶部1040に転送しておくことによって、第一通信機器1015からの電源供給がない状態であっても、メモリシステムを動作させることができる。
(第五実施形態)
NFC通信機能を備えた第一無線記憶装置1005は、上述のような対戦型の遊戯システムのために用いる場合に限らず、コンテンツラリーのような巡回型の遊戯システム等にも用いることができる。本実施形態のメモリシステムは、利用者が異なる場所に設置されたステーションを巡回する所謂スタンプラリーを模した遊戯である。
図45は、本実施形態に係るメモリシステム及びその構成を説明する模式的なブロック図である。
図46は、本実施形態のメモリシステムのより具体的な実施例を例示する模式的な図である。
図47は、本実施形態のメモリシステムの動作を説明するための模式的なフローチャートである。
図48(a)〜図48(c)は、本実施形態の第一無線記憶装置の動作を説明するための模式的ブロック図である。
図45に示すように、本実施形態のメモリシステムは、第一無線記憶装置1005を備えている。この第一無線記憶装置1005は、上述したものと同一であり、詳細な説明は省略する。第一無線記憶装置1005は、基地局1530,1531,1532に接続される。基地局1530,1531,1532は、上述した基地局1530と同一の構成を有している。第一無線記憶装置1005は、複数の基地局1530,1531,1532のそれぞれに順次接続される。複数の基地局1530,1531,1532は、異なる場所に設置されたステーションA、ステーションB及びステーションCである。基地局の数は限定されず、1台でもよく、2台でもよく、4台以上でもよい。各基地局1530,1531,1532は、第一無線記憶装置1005と接続されたときに、それぞれデータを第一無線記憶装置1005に送信する。データは、第一記憶部1040に格納できるデータの大きさであればよく、データの種類に制限はない。たとえば画像データ、音声データ、あるいはテキストであってもよく、単なるフラグ情報のデータであってもよい。また、これらの組み合わせであってもよい。
第一無線記憶装置1005は、接続端子1065を介して、第一通信機器1015に電気的に接続することができる。第一無線記憶装置1005は、第一通信機器1015に接続されたときに、第一通信機器1015からデータを受信する。受信されたデータは、第一無線記憶装置1005の不揮発性半導体メモリ1025に記憶される。第一無線記憶装置1005が第一通信機器1015から受信するデータは、不揮発性半導体メモリ1025に格納できる大きさのデータの大きさであればよく、データの種類には制限はない。たとえば、画像データ、音声データ、あるいはテキストであってもよく、単なるフラグ情報のデータであってもよい。また、これらの組み合わせであってもよい。
なお、この例では、第一通信機器1015は、サーバー1535に接続されているが、第一通信機器1015は、第一記憶部1040に記憶できる程度の十分な記憶容量を有し、第一無線記憶装置1005とデータの交換をすることができれば、スタンドアロンであってもよい。
第一通信機器1015は、たとえば店舗等に配置されたコンピュータ端末等である。後述するように、第一通信機器1015は、それぞれの基地局1530,1531,1532と組み合わされていてもよい。つまり、ステーションAが、第一無線記憶装置1005とNFC通信によって接続しデータの交換を行うことができるとともに、接続端子1065を介して接続することができる。この例では、基地局1530,1531,1532と、第一通信機器1015とは、別体の装置として構成されているが、基地局1530,1531,1532それぞれと第一通信機器1015とを一体として構成するようにしてもよい。つまり、NFC通信の各ステーションがメモリカードのインタフェースを有するように構成してもよい。
より具体的には、図46に示すように、本実施形態では、スタンプの代わりに、巡回した印として電子データを用いる。電子データは、たとえば静止画像データDATA1,DATA2,DATA3である。複数のステーションには、たとえば漫画のキャラクターの静止画像データDATA1,DATA2,DATA3がそれぞれ格納されており、利用者が第一無線記憶装置1005であるメモリカードをステーションにかざしたときに、NFC通信によって、キャラクターの静止画像データDATA1,DATA2,DATA3のいずれかを受信することができる。すべてのステーションをまわってすべてのキャラクターの静止画像データDATA1,DATA2,DATA3を取得した利用者は、第一無線記憶装置1005を、第一通信機器1015に接続することによって、キャラクターの静止画像データDATA1,DATA2,DATA3よりもデータ容量の大きいデータ、たとえば動画データを受け取ることができる。つまり、本実施形態のメモリシステムでは、スタンプの代わりにキャラクターの静止画像データDATA1,DATA2,DATA3を集めて、すべてを集めた利用者には、電子データによる特典が与えられる遊戯システムを構成することができる。
より具体的に説明すると以下のようになる。すなわち、図47に示すように、ステップS9201において、基地局1530であるステーションAによって、書き込みコマンドが送信され、続いて静止画像データが第一無線記憶装置1005に送信される。静止画像データDATA1,DATA2,DATA3には、それぞれフラグ情報が付与されており、フラグ情報とともに第一無線記憶装置1005に送信される。利用者がすべての静止画像データDATA1,DATA2,DATA3を取得してフラグ情報がすべて立つと、第一記憶部1040に特定のURLデータが書き込まれる。
ステップS9202において、第一無線記憶装置1005の第一NFCコントローラ1030によって、静止画像データDATA1,DATA2,DATA3及びフラグ情報が第一記憶部1040に書き込まれる。
ステップS9203において、他の基地局1531であるステーションBは、第一無線記憶装置1005の第一記憶部1040にすべてのフラグ情報のデータが書き込まれているかをチェックする。未充足のフラグ情報がある場合には、第一無線記憶装置1005は、次の基地局から静止画像データDATA1,DATA2,DATA3のいずれか取得していないデータを受信するまで待機する。なお、この基地局1531は、その後第一無線記憶装置1005に対して何もしない。
コンテンツがすべて書き込まれた場合には、ステップS9204において、第一コントローラ1033によって第一通信機器1015に特典データが格納されているURLを送信する。特定のURLデータは、第一通信機器1015が予め有するようにしてもよい。
ステップS9205において、第一通信機器1015によって、URLデータを受信し、ステップS9206において、第一通信機器1015は、送信されてきたURLにアクセスし、保存されている画像データ(あるいは動画データ)等のコンテンツ完了に対する特典データを取得する。
ステップS9207において、第一通信機器1015に接続端子1065を介して接続された第一無線記憶装置1005の第一コントローラ1033によって、特典データを受信する。
ステップS9208において、第一コントローラ1033によって、不揮発性半導体メモリ1025に特典データを書き込む。
図48(a)に示すように、第一無線記憶装置1005は、第一NFCコントローラ1030を有しているので、第一通信機器1015等からの電源の供給がなくとも、データの書き込みを行うことができる。したがって、第一無線記憶装置1005を利用者は、第一無線記憶装置1005を駆動するための駆動機器等を持たずにステーション間を持ちまわることできる。
図48(b)に示すように、第一記憶部1040に書き込まれたデータは、不揮発性半導体メモリ1025への書き込み及び読み出しを介することなく、第一コントローラ1033の制御の下、第一通信機器1015へ転送される。第一通信機器1015においては、取得された静止画像データDATA1,DATA2,DATA3等に基づく処理を行うことができる。たとえば、取得されるコンテンツデータに、暗号化処理等が行われており、すべてのコンテンツデータがそろうことによって、暗号の解読処理が行われる等の複雑な処理を実行することもできる。
図48(c)に示すように、第一無線記憶装置1005は、第一通信機器1015から接続端子1065を介して不揮発性半導体メモリ1025に大容量のデータを保存することができる。
この実施形態のメモリシステムでは、基地局1530から第一無線記憶装置1005へ送信されるデータの容量は小さいので、NFC通信を介した通信を用いて、電源供給なしで実現することができる。また、NFC通信を介して取得した小容量のデータに基づいて、第一通信機器1015から高速ネットワークや接続端子1065等を介して大容量のデータを取得することができる。つまり、小容量のデータ通信を行うことによって、大容量のデータ通信を可能にすることができる。なお、上述において、基地局1530からデータを取得し、そのデータを第一通信機器1015に転送する手順については、上述した第四の動作例等を用いることができる。特典データを取得する場合には、直接NFC通信を介して、第一記憶部1040にデータを書き込むようにしてもよい。その後、利用者の保有するコンピュータ端末等を用いて、第一記憶部1040から不揮発性半導体メモリ1025へデータ転送することができる(第二の動作例)。また、予め特典データを第一記憶部1040に書き込んでおいて、コンテンツデータがそろったときに、第一記憶部1040からの読み出しを許可して、不揮発性半導体メモリ1025等へデータを転送できるようにしてもよい。
所謂スタンプラリーの場合には、紙の台紙にスタンプを押して、集めたスタンプの数を競うものである。しかしながら、スタンプは、紙の台紙に押されるので、押されたスタンプを鑑賞する以外に用途はない。また、集めたスタンプの数が所定の数に達したか否かを競い、スタンプ数が所定数に達した場合には、景品と引き換えることができる等の特典を設ける場合もあるが、景品の置き場所を確保したり、引き換えのための人員配置等、物品の交換のための資源を準備する必要がある。
これに対して、本実施形態のメモリシステムでは、利用者は、取得した電子データである静止画像データ等を自己の保有するコンピュータ端末やスマートフォンを用いて電子メール用の装飾に用いる等利用範囲が拡大する。また、取得した静止画像データを友人等の第三者に複製物を送信等することができる場合もある。また、特典データも電子データであるため、上述のような加工、転送等の用途が広がる。
一方、例えばNFC通信機能を搭載したICカードを用いて、複数のステーションを巡回して、スタンプラリーに模した遊戯が行われている。この場合には、ICカードのNFC通信の識別情報によって、ステーションに接続されているホストの情報を更新し、所定の数のステーションを巡回したときに、景品と引き換えることができる場合がある。
これに対して、本実施形態のメモリシステムでは、第一無線記憶装置1005が第一記憶部1040を有しているので、NFC通信によって取得した静止画像データDATA1,DATA2,DATA3等を記憶し、加工、転送等の用途に用いることができる。また、このメモリシステムは、第一コントローラ1033及び大容量の不揮発性半導体メモリ1025を有しているので、第一記憶部1040に静止画像データDATA1,DATA2,DATA3等とは異なる大容量のデータを取得し、記憶することができる。したがって、物品等の引き換えを伴うことなく、利用者は、特典データを入手することができる。
(第六実施形態)
既に図3(a)及び図3(b)に関連して説明したように、本実施形態の第一無線記憶装置1005は、NFC通信において用いられる識別情報のほかに、外囲器表面に付された、例えば二次元のマトリクスコード等であるコード1120を有している。第一無線記憶装置1005の個別の識別を行う場合に、NFC通信における識別情報を用いるか、表面に付されたコード1120を用いるかを選択等することができる。
第一無線記憶装置1005の第一記憶部1040にはNFC通信のための識別情報が格納されている。また、コード1120にも識別情報を含む情報が付されている。利用者は、このような第一無線記憶装置1005であるメモリカードを購入等する。利用者は、このメモリカードを購入後、公表されるくじの当選番号を、第二通信機器1019であるスマートフォンによって設定されたURL等から入手して取り込むことができる。この当選番号は、いずれかのメモリカードのNFC通信の識別情報またはその一部と関連付けられている。そのため、利用者は、スマートフォンのNFC通信機能を用いて、メモリカードのNFC通信の識別情報を取得し、取得した当選番号と関連付けられているか否かを確認することができる。第二通信機器1019に代えて、例えば第一無線記憶装置1005を購入した店舗等に用意されている基地局1530とNFC通信を行うことによって、識別情報と当選番号との照合を行うようにしてもよい。ここで、スマートフォンがNFC通信機能を搭載していない場合であっても、スマートフォンのカメラを用いてコード1120を撮影することによって、NFC通信のための識別情報を得ることができる。得られたコード1120の情報と当選番号との関連付けを確認することによって、当選の有無を知ることができる。
さらに、当選番号と関連付けられている識別情報を有するメモリカードを第一通信機器1015である店舗コンピュータに接続端子1065を介して接続することによって、第五実施形態のステップS9204以降のステップによって画像データ等の当選データを取得するようにすることもできる。あるいは、第一通信機器1015に代えて、もしくは第一通信機器1015と一体化された基地局1530を用いて、NFC通信を用いて、当選データを取得するようにしてもよい。NFC通信を用いる場合には、第五実施形態の場合と同様にNFC通信を介して直接当選データを取得するようにしてもよい。
以上のようにして、NFC通信の識別情報と、これに関連するデータとの照合を、NFC通信または第一無線記憶装置1005の外囲器表面に付されたコード1120のいずれかを用いて行うことができる。さらに、NFC通信の識別情報を第一通信機器1015側で認識することによって、第一通信機器1015と第一無線記憶装置1005の間の大容量のデータ転送を行うことができる。
(第七実施形態)
本実施形態のメモリシステムでは、NFC通信において用いられる識別情報と、表面に付されたコード1120と、を関連付けて用いることによって、なりすましの防止等に用いることができる。
NFC通信においては、データの通信を行う際に、暗号化等の処理を行っていない場合があるので、同一の識別情報を生成して有する悪意の他人等がこの同一識別情報を用いることによって、第一無線記憶装置1005の本来の所有者になりすますおそれがある。本実施形態の第一無線記憶装置1005では、NFC通信の識別情報とは別に、この識別情報に関連付けられたコード1120を有するので、識別情報とコード1120の両方を用いて認証を行うことによって、このようななりすましを防止することができる。
例えば、第一無線記憶装置1005を、第二通信機器(第二ホスト、スマートフォン)1019とNFC通信によって接続することによってNFC通信に用いられる識別情報を取得する。コード1120には、その識別情報が関連付けられているので、第二通信機器1019のカメラを用いてコード1120を撮影することによって、そのコード1120は、第一無線記憶装置1005の識別情報と一致するか否かを確認することができる。
本発明の実施形態を説明したが、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。