JP2019057163A - 検証システム、検証方法、及び検証プログラム - Google Patents

検証システム、検証方法、及び検証プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】データ検証におけるユーザの利便性を向上させることが可能となる、検証システム、検証方法、及び検証プログラムを提供すること。【解決手段】検証システム1は、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するための検証システム1であって、更新前ファイル又は更新後ファイルの少なくともいずれか一方に含まれるデータを指定することにより、比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定部61と、設定部61にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲に基づいて、更新前ファイルと更新後ファイルとを比較する比較部62と、比較部62の比較結果を表示するディスプレイ30と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、検証システム、検証方法、及び検証プログラムに関する。
従来、更新前の情報と更新後の情報との整合性を検証するための技術の一つとして、ファイルごとの管理対象情報と、当該管理対象情報の管理に使用する管理情報とを格納するボリュームであって、複数の単位記憶領域を有するボリュームと、所定期間内に単位記憶領域内の管理対象情報及び管理情報が更新された場合に、当該単位記憶領域内の更新前の管理対象情報及び管理情報を記憶する記憶手段と、を備え、記憶手段に格納された更新前の管理対象情報とボリュームに格納された更新後の管理対象情報との比較結果、及び記憶手段に格納された更新前の管理情報とボリュームに格納された更新後の管理情報との比較結果に基づいて、管理対象情報と管理情報との整合性を検証する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−182417号公報
しかしながら、上述した従来の技術においては、更新前の管理対象情報の全部と更新後の管理対象情報の全部とを比較するので、例えば、更新前の管理対象情報や更新後の管理対象情報のデータ量が比較的多い場合には、当該比較に要する処理負荷が多大になる可能性があった。また、例えば、更新前の管理対象情報の中にユーザにとって比較したくないデータが含まれている場合でも、当該データを除外して比較することができないので、ユーザのニーズに応じた検証を行うことが難しくなる可能性があった。これらのことから、データ検証におけるユーザの利便性の観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、データ検証におけるユーザの利便性を向上させることが可能となる、検証システム、検証方法、及び検証プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の検証システムは、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するための検証システムであって、前記更新前ファイル又は前記更新後ファイルの少なくともいずれか一方に含まれるデータを指定することにより、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する際の比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定手段と、前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲に基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果を表示する表示手段と、を備えた。
請求項2に記載の検証システムは、請求項1に記載の検証システムにおいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとの差異を許容するための差異許容値を設定する差異許容値設定手段を備え、前記比較手段は、前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲と、前記差異許容値設定手段にて設定された前記差異許容値とに基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する。
請求項3に記載の検証システムは、請求項2に記載の検証システムにおいて、前記比較手段は、前記差異許容値設定手段にて設定された前記差異許容値に基づいて前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとの差異を許容できるか否かを判定し、前記表示手段は、前記比較手段による前記差異を許容できるか否かの判定結果を示す判定結果情報を表示する。
請求項4に記載の検証システムは、請求項1から3のいずれか一項に記載の検証システムにおいて、複数の前記更新前ファイル及び複数の前記更新後ファイルが存在する場合において、当該複数の更新前ファイルの一部及び当該複数の更新後ファイルの一部に対して前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲又は前記比較対象外範囲を、当該複数の更新前ファイルの他の一部及び当該複数の更新後ファイルの他の一部に対して適用するか否かを指定するための指定手段を備え、前記比較手段は、前記指定手段により適用すると指定された場合に、前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲又は前記比較対象外範囲に基づいて、前記複数の更新前ファイルの他の一部と前記複数の更新後ファイルの他の一部とを比較する。
請求項5に記載の検証システムは、請求項1から4のいずれか一項に記載の検証システムにおいて、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとの差異の種類を特定する特定手段を備え、前記表示手段は、前記特定手段の特定結果を、対応する前記比較手段の比較結果と関連付けて表示する。
請求項6に記載の検証システムは、請求項1から5のいずれか一項に記載の検証システムにおいて、前記表示手段は、前記設定手段にて前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲が設定された後に、当該設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲をそれぞれ識別可能な態様で表示する。
請求項7に記載の検証方法は、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するための検証方法であって、前記更新前ファイル又は前記更新後ファイルの少なくともいずれか一方に含まれるデータを指定することにより、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する際の比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定ステップと、前記設定ステップにおいて設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲に基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する比較ステップと、前記比較ステップの比較結果を表示する表示ステップと、を含む。
請求項8に記載の検証プログラムは、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するための検証システムの検証プログラムであって、コンピュータを、前記更新前ファイル又は前記更新後ファイルの少なくともいずれか一方に含まれるデータを指定することにより、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する際の比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定手段と、前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲に基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果を表示する表示手段と、として機能させる。
請求項1に記載の検証システム、請求項7に記載の検証方法、及び請求項8に記載の検証プログラムによれば、比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定手段と、設定手段にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲に基づいて、更新前ファイルと更新後ファイルとを比較する比較手段と、比較手段の比較結果を表示する表示手段と、を備えたので、設定手段にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲に基づいて、更新前ファイルの一部と更新後ファイルの一部とを比較することができる。よって、更新前ファイルの全部と更新後ファイルの全部とを比較する場合に比べて処理負荷を低減できると共に、ユーザのニーズに応じた検証を行うことができるので、データ検証におけるユーザの利便性を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の検証システムによれば、差異許容値を設定する差異許容値設定手段を備え、比較手段が、設定手段にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲と、差異許容値設定手段にて設定された差異許容値とに基づいて、更新前ファイルと更新後ファイルとを比較するので、例えば、図形や文字のわずかな位置ずれ等によって更新前ファイルと更新後ファイルとの大半が一致しないと判断されることを回避でき、更新前ファイルと更新後ファイルとの比較を効果的に行うことが可能となる。
請求項3に記載の検証システムによれば、比較手段が差異許容値設定手段にて設定された差異許容値に基づいて更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を許容できるか否かを判定し、表示手段が判定結果情報を表示するので、判定結果情報をユーザに対して提示でき、ユーザが差異許容値を利用した比較結果の詳細を把握することが可能となる。
請求項4に記載の検証システムによれば、複数の更新前ファイルの一部及び複数の更新後ファイルの一部に対して設定手段にて設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲を、当該複数の更新前ファイルの他の一部及び当該複数の更新後ファイルの他の一部に対して適用するか否かを指定するための指定手段を備え、比較手段が、指定手段により適用すると指定された場合に、設定手段にて設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲に基づいて、複数の更新前ファイルの他の一部と複数の更新後ファイルの他の一部とを比較するので、更新前ファイル及び更新後ファイルが複数存在する場合に、複数の更新前ファイルの一部及び複数の更新後ファイルの一部に対して設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲を用いて、複数の更新前ファイルの他の一部と複数の更新後ファイルの他の一部とを比較でき、当該比較する際に、比較対象範囲又は比較対象外範囲を設定する手間を軽減することが可能となる。
請求項5に記載の検証システムによれば、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異の種類を特定する特定手段を備え、表示手段が、特定手段の特定結果を、対応する比較手段の比較結果と関連付けて表示するので、特定手段の特定結果を、対応する比較手段の比較結果と関連付けてユーザに対して提示でき、ユーザが差異の詳細を把握することが可能となる。
請求項6に記載の検証システムによれば、表示手段が、設定手段にて比較対象範囲及び比較対象外範囲が設定された後に、当該設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲をそれぞれ識別可能な態様で表示するので、比較対象範囲及び比較対象外範囲が設定された後に、比較対象範囲及び比較対象外範囲を識別可能な態様でユーザに対して提示でき、ユーザが比較対象範囲及び比較対象外範囲の内容の見直しを効率的に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る検証システムを例示するブロック図である。 更新前ファイルDBの構成例を示す図である。 更新後ファイルDBの構成例を示す図である。 比較ファイルDBの構成例を示す図である。 実施の形態に係る検証処理のフローチャートである。 更新前ファイル及び更新後ファイルが画像形式である場合において、比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定している状態を示す図である。 更新前ファイル及び更新後ファイルがテキスト形式である場合において、比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定している状態を示す図である。 入力内容確認領域を例示した図である。 第1比較ファイル表示領域を例示した図である。 第2比較ファイル表示領域を例示した図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る検証システム、検証方法、及び検証プログラムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。
本発明に係る検証システムは、概略的には、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するためのシステムである。ここで、「更新」とは、更新前ファイルと更新後ファイルを取り扱うシステム(以下、「対象システム」と称する)の構成要素の少なくとも一部の性能や機能を改良したり、向上させたりすることを意味する。この「更新」の種類については、例えば、対象システム(一例として、基幹系システムや業務システム等)のテクニカルバージョンアップ(一例として、オペレーティングシステムの移行、ブラウザの移行や追加、クラウド化対応処理等)、対象システムのマイグレーション(一例として、サーバのバージョンアップ、データベースの移行等)、対象システムの改修等が該当する。また、「更新前ファイル」とは、更新が行われる前のファイルであって、画像データ又はテキストデータの少なくともいずれか1つを含むファイル(一例として、帳票データ等)を意味する。また、「更新後ファイル」とは、更新が行われた後のファイルであって、画像データ又はテキストデータの少なくともいずれか1つを含むファイル(一例として、帳票データ等)を意味する。また、「差異」とは、更新前ファイルに含まれるデータの態様と、更新後ファイルに含まれるデータの態様との差を意味する。この「差異」の種類については、例えば、画像データ又はテキストデータの位置ずれ、画像データ又はテキストデータの大きさ・太さ・色の変更、テキストデータの文字化けやフォントの変更等が該当する。
また、実施の形態では、事業者側の施設に設けられた据え置き型の公知のパーソナルコンピュータである後述する検証システム本体に検証プログラムをインストールすることにより、後述する検証システム本体が検証システムとして機能する場合について説明する。ただし、これに限られず、例えば、スマートフォン、携帯端末等の任意の装置によって検証システムを構成してもよい。
〔II〕実施の形態の具体的内容
続いて、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、実施の形態に係る検証システムの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る検証システムを概念的に示す図である。図1に示すように、検証システム1は、操作部10、通信部20、ディスプレイ30、スピーカ40、及び検証システム本体50を備えている。
(構成−操作部)
操作部10は、各種の情報に関する操作入力を受け付けるための操作手段である。この操作部10は、例えば、タッチパッド、リモートコントローラの如き遠隔操作手段、ハードスイッチ等の公知の操作手段を用いて構成されている。
(構成−通信部)
通信部20は、図示しない外部装置(例えば、顧客側の施設に設けられた端末装置等)との間で通信を行うための通信手段である。
(構成−ディスプレイ)
ディスプレイ30は、検証システム本体50の後述する比較部62の比較結果を表示する表示手段である。このディスプレイ30の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。
(構成−スピーカ)
スピーカ40は、検証システム本体50の後述する制御部60の制御に基づいて各種の音声を出力する出力手段である。このスピーカ40より出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。
(構成−検証システム本体)
検証システム本体50は、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するための装置であり、図1に示すように、制御部60、及びデータ記録部70を備えている。なお、この検証システム本体50は、上述したように、事業者側の施設に設けられた据え置き型の公知のパーソナルコンピュータ等によって構成することができるので、その詳細な説明は省略する。
(構成−検証システム本体−制御部)
制御部60は、検証システム1の各部を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係る検証プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して検証システム本体50にインストールされることで、制御部60の各部を実質的に構成する。
また、この制御部60は、図1に示すように、機能概念的に、設定部61、比較部62、差異許容値設定部63、指定部64、及び特定部65を備えている。
設定部61は、更新前ファイル又は更新後ファイルの少なくともいずれか一方に含まれるデータの中から指定することにより、更新前ファイルと更新後ファイルとを比較する際の比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定手段である。ここで、「比較対象範囲」とは、更新前ファイルと更新後ファイルとの比較する際の対象となる範囲を意味し、「比較対象外範囲」とは、更新前ファイルと更新後ファイルとの比較する際の対象とならない範囲を意味する。
比較部62は、設定部61にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲に基づいて、更新前ファイルと更新後ファイルとを比較する比較手段である。
差異許容値設定部63は、差異許容値を設定する差異許容値設定手段である。ここで、「差異許容値」とは、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を許容するための値であり、例えば、画像データ又はテキストデータの位置ずれ、大きさの変更、太さの変更等を許容できる量や割合を示す値等が該当する。なお、実施の形態では、この差異許容値は、画像データ又はテキストデータの位置ずれ、大きさの変更、及び太さの変更に対応する値が設定されると説明するが、これに限られず、例えば、位置ずれのみに対応する値、大きさの変更のみに対応する値、及び太さの変更のみに対応する値がそれぞれ設定されてもよい。
指定部64は、複数の更新前ファイル及び複数の更新後ファイルが存在する場合において、当該複数の更新前ファイルの一部及び当該複数の更新後ファイルの一部に対して設定部61にて設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲を、当該複数の更新前ファイルの他の一部及び当該複数の更新後ファイルの他の一部に対して適用するか否かを指定するための指定手段である。
特定部65は、比較部62の比較結果に基づいて、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異の種類を特定する特定手段である。なお、この制御部60によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−検証システム本体−データ記録部)
データ記録部70は、検証システム1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、DVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体、又はFlash Rom、USBメモリ、SDカードの如き電気的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
また、図1に示すように、このデータ記録部70は、更新前ファイルDB71、更新後ファイルDB72、及び比較ファイルDB73を備えている。なお、更新前ファイルDB71及び更新後ファイルDB72に格納されている情報は任意のタイミングにて更新されてもよく、例えば、更新前ファイルDB71及び更新後ファイルDB72の各々に格納されている情報は、顧客側の施設に設けられた端末装置から更新前ファイル及び更新後ファイルが取得されたタイミングで更新されることが望ましい。
(構成−検証システム本体−データ記録部−更新前ファイルDB)
図1の更新前ファイルDB71は、更新前ファイルを格納する更新前ファイル格納手段である。
図2は、更新前ファイルDB71の構成例を示す図である。図2に示すように、更新前ファイルDB71は、項目「検査ID」、及び項目「更新前ファイル」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「検査ID」に対応する情報は、検査を一意に識別するための検査識別情報であり、例えば、図2に示す検査IDである「1001」等が該当する。また、項目「更新前ファイル」に対応する情報は、更新前ファイルであり、例えば、図2に示す更新前ファイルのファイル名(実施の形態においては画像形式又はテキスト形式で保存された更新前ファイルのファイル名)である「kousinmae001.png」、「kousinmae011.txt」等が該当する。なお、図2に示すように、1つの検査識別情報に対応する複数の更新前ファイルの構成については任意であるが、例えば、所定の操作に対して所定の順序で表示されるように紐づけられていてもよく、またこの紐づけの操作手順がドキュメント化されてもよい(いわゆるテストケースの作成が行われてもよい)。
(構成−検証システム本体−データ記録部−更新後ファイルDB)
図1の更新後ファイルDB72は、更新後ファイルを格納する更新後ファイル格納手段である。
図3は、更新後ファイルDB72の構成例を示す図である。図3に示すように、更新後ファイルDB72は、項目「検査ID」、及び項目「更新後ファイル」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「検査ID」に対応する情報は、検査識別情報である。また、項目「更新後ファイル」に対応する情報は、更新後ファイルであり、例えば、図3に示す更新後ファイルのファイル名(実施の形態においては画像形式又はテキスト形式で保存された更新後ファイルのファイル名)である「kousingo001.png」、「kousingo011.txt」等が該当する。また、実施の形態では、検査識別情報=1001に対応する更新後ファイル=「kousingo001.png」から「kousingo010.png」は、更新前ファイル=「kousinmae001.png」から「kousingo010.png」に対応するものとして説明する。
(構成−検証システム本体−データ記録部−比較ファイルDB)
図1の比較ファイルDB73は、比較ファイルを格納する比較ファイル格納手段である。ここで、「比較ファイル」とは、比較部62によって更新前ファイルと更新後ファイルとが比較された結果を示すファイルを意味する。
図4は、比較ファイルDB73の構成例を示す図である。図4に示すように、比較ファイルDB73は、項目「検査ID」、及び項目「比較ファイル」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「検査ID」に対応する情報は、検査識別情報である。また、項目「比較ファイル」に対応する情報は、比較ファイルであり、例えば、図4に示す比較ファイルのファイル名(実施の形態においては画像形式又はテキスト形式で保存された比較ファイルのファイル名)である「hikaku001.png」、「hikaku011.txt」等が該当する。また、実施の形態では、検査識別情報=1001に対応する比較ファイル=「hikaku001.png」から「hikaku010.png」は、更新前ファイル=「kousinmae001.png」から「kousingo010.png」と、更新後ファイル=「kousingo001.png」から「kousingo010.png」とに対応するものとして説明する。
(検証処理)
次に、このように構成される検証システム1によって実行される検証処理について説明する。図5は、実施の形態に係る検証処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。検証処理は、概略的には、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するための処理である。この検証処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態では、検証システム1の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
検証処理が起動されると、図5に示すように、まず、SA1において制御部60は、検証タイミングが到来したか否かを判定する。ここで、「検証タイミング」とは、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するタイミングを意味する。また、検証タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、例えば、更新前ファイルDB71及び更新後ファイルDB72の各々に検査識別情報に対応する更新前ファイル及び更新後ファイルが格納されたか否かに基づいて判定したり、又は操作部10を介して所定の操作が受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、更新前ファイル及び更新後ファイルが格納された場合、又は上記所定の操作が受け付けられた場合には検証タイミングが到来したと判定し、更新前ファイル及び更新後ファイルが格納されていない場合、又は上記所定の操作が受け付けられていない場合には検証タイミングが到来していないと判定する。そして、制御部60は、検証タイミングが到来するまで待機し(SA1、No)、検証タイミングが到来したと判定された場合(SA1、Yes)にはSA2へ移行する。
SA2において制御部60は、更新前ファイル及び更新後ファイルを取得する。この更新前ファイル及び更新後ファイルの取得方法については任意であるが、例えば、更新前ファイルDB71及び更新後ファイルDB72に格納されている更新前ファイル及び更新後ファイルの中から、比較ファイルDB73に格納されている検査識別情報とは異なる検査識別情報に対応する更新前ファイル及び更新後ファイルを取得すべき更新前ファイル及び更新後ファイルとして取得する。一例として、更新前ファイルDB71及び更新後ファイルDB72に格納されている更新前ファイル及び更新後ファイルの中から、最新の検査識別情報に対応する更新前ファイル及び更新後ファイルを取得してもよい。あるいは、ディスプレイ30の画面上に検査識別情報選択領域(図示省略)を生成し、当該生成した検査識別情報選択領域に更新前ファイルDB71に格納されている検査識別情報を一覧表示させ、これら検査識別情報のいずれか1つが操作部10を介して選択されることにより、当該選択された検査識別情報に対応する更新前ファイル及び更新後ファイルを取得してもよい。
SA3からSA9の間のループにおいて制御部60は、SA2にて取得された更新前ファイル及び更新後ファイル(具体的には、少なくとも1つ以上の組の更新前ファイル及び更新後ファイル)をそれぞれ対象として、SA4からSA8の処理を順次行う。以下では、SA3からSA9の間のループにおいて処理対象となる組の更新前ファイル及び更新後ファイルを「対象更新前ファイル及び対象更新後ファイル」と称する。
SA3からSA9の間のループにおいては、最初にSA4において設定部61は、比較対象範囲及び比較対象外範囲の設定指示が受け付けられたか否かを判定する。
この比較対象範囲及び比較対象外範囲の設定方法については任意であるが、例えば、以下に示す通りとなる。図6は、更新前ファイル及び更新後ファイルが画像形式である場合において、比較対象範囲CR1及び比較対象外範囲CR2を設定している状態を示す図である。図7は、更新前ファイル及び更新後ファイルがテキスト形式である場合において、比較対象範囲CR1及び比較対象外範囲CR2を設定している状態を示す図である。図8は、入力内容確認領域ECを例示した図である。
すなわち、対象更新前ファイル及び対象更新後ファイルが画像形式のファイルである場合の設定方法については、図6に示すように、まず、ディスプレイ30の画面上に第1比較範囲設定領域CS1を生成し、当該生成された第1比較範囲設定領域CS1に対象更新前ファイル又は対象更新後ファイルのいずれか一方を表示させる。次いで、この表示された対象更新前ファイル又は対象更新後ファイルのいずれか一方に含まれる画像データの中から操作部10を介して一部の画像データを選択することにより、対象更新前ファイル又は対象更新後ファイルのいずれか一方における上記選択した一部の画像データを比較対象外範囲CR2として設定し、且つ上記選択しなかった他の一部の画像データを比較対象範囲CR1として設定する。次に、第1比較範囲設定領域CS1に対象更新前ファイル又は対象更新後ファイルのいずれか他方を表示させる。次いで、この表示された対象更新前ファイル又は対象更新後ファイルのいずれか他方に含まれる画像データの中から操作部10を介して一部の画像データを選択することにより、対象更新前ファイル又は対象更新後ファイルのいずれか他方における上記選択した一部の画像データを比較対象外範囲CR2として設定し、且つ上記選択しなかった他の一部の画像データを比較対象範囲CR1として設定する。ただし、これに限られず、この対象更新前ファイル又は対象更新後ファイルのいずれか他方における画像データの中から、対象更新前ファイル又は対象更新後ファイルのいずれか一方の上記選択した一部の画像データに対応する画像データを比較対象外範囲CR2として設定し、且つ上記選択しなかった他の一部の画像データに対応する画像データを比較対象範囲CR1として設定してもよい。また、比較対象外範囲CR2を設定しない場合には、例えば、第1比較範囲設定領域CS1が表示された後に、操作部10を介して所定の操作が行われることにより、比較対象外範囲CR2を設定することなく、対象更新前ファイルの画像データの全部を比較対象範囲CR1として設定すると共に、対象更新後ファイルの画像データの全部を比較対象範囲CR1として設定する。なお、上記設定された比較対象範囲CR1及び比較対象外範囲CR2の見直しを事業者側のユーザが効率的に行うことができるように、例えば、当該設定の直後に、当該設定された比較対象範囲CR1及び比較対象外範囲CR2をそれぞれ識別可能な態様で表示してもよく、一例として、図6に示すように、比較対象範囲CR1及び比較対象外範囲CR2を色分け表示してもよい(図6では、斜線でない部分は比較対象範囲CR1に対応するデータを示し、斜線部分は比較対象外範囲CR2に対応するデータを示す)。
この場合において、第1比較範囲設定領域CS1の具体的な構成については任意であるが、例えば、図6に示すように、共通設定切り替えボタンB1を含んで構成されてもよい。共通設定切り替えボタンB1は、SA4にて設定された比較対象範囲CR1又は比較対象外範囲CR2を、処理対象となるすべての組の更新前ファイル及び更新後ファイルに関するSA4においても適用する(以下、「共通設定適用する」と称する)か否かを切り替えるためのボタンである。この共通設定切り替えボタンB1が共通設定適用するように切り替えられると、指定部64は、共通設定適用すると指定し、この共通設定切り替えボタンB1が共通設定適用しないように切り替えられると、指定部64は、共通設定適用しないと指定する(なお、後述する第2比較範囲設定領域CS2の構成についても同様とする)。
また、対象更新前ファイル及び対象更新後ファイルがテキスト形式のファイルである場合の設定方法については、図7に示すように、ディスプレイ30の画面上に第2比較範囲設定領域CS2を生成し、当該生成された第2比較範囲設定領域CS2に除外文字入力エリアA1、適用範囲切り替えボタンB2、範囲入力エリアA2、列入力エリアA3、メモ入力エリアA4、入力確定ボタンB3、及び入力キャンセルボタンB4を表示させ、これら除外文字入力エリアA1、適用範囲切り替えボタンB2、範囲入力エリアA2、列入力エリアA3、メモ入力エリアA4、入力確定ボタンB3、又は入力キャンセルボタンB4に対して操作部10を介して所定の操作が行われることにより、比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する。
ここで、除外文字入力エリアA1は、対象更新前ファイル及び対象更新後ファイルに含まれるテキストデータのうちの各行のテキストデータから除外する文字(以下、「除外文字」と称する)を入力するエリアであり、例えば、図7に示す除外文字である「[A]」(各行のテキストデータに含まれる文字「A」を除外する除外文字を示す)等が該当する。また、適用範囲切り替えボタンB2は、上記各行のテキストデータのうち範囲入力エリアA2にて入力された後述する除外範囲に含まれる除外文字のみを除外するのか、上記各行のテキストデータのうち列入力エリアA3にて入力された後述する除外列に含まれる除外文字のみを除外するのか、又は上記各行のテキストデータに含まれる除外文字のすべてを除外するのかを切り替えるためのボタンである。また、範囲入力エリアA2は、上記各行のテキストデータのうち除外文字を除外する範囲であって、複数の文字を含む範囲(以下、「除外範囲」と称する)を入力するエリアであり、例えば、除外範囲である「5文字目から10文字目まで」等が該当する。また、列入力エリアA3は、上記各行のテキストデータを区分けする所定の文字群を示す列のうち、除外文字を除外する列(以下、「除外列」と称する)を入力するエリアであり、例えば、図7に示す除外列である「5列目」等が該当する。また、メモ入力エリアA4は、除外文字入力エリアA1、適用範囲切り替えボタンB2、範囲入力エリアA2、又は列入力エリアA3の少なくともいずれか1つの入力に関するメモを入力するエリアであり、例えば、図7に示すメモである「Aを含む」(除外文字入力エリアA1の入力に関するメモを示す)等が該当する。また、入力確定ボタンB3は、除外文字入力エリアA1、適用範囲切り替えボタンB2、範囲入力エリアA2、列入力エリアA3、又はメモ入力エリアA4に入力された内容を確定するためのボタンである。また、入力キャンセルボタンB4は、除外文字入力エリアA1、適用範囲切り替えボタンB2、範囲入力エリアA2、列入力エリアA3、又はメモ入力エリアA4に入力された内容をキャンセルするためのボタンであり、当該入力キャンセルボタンB4が操作されることで、除外文字入力エリアA1、適用範囲切り替えボタンB2、範囲入力エリアA2、列入力エリアA3、又はメモ入力エリアA4に入力された内容を削除できる。
また、除外文字入力エリアA1の入力方法については任意であるが、例えば、以下の通りとなる。すなわち、図7に示すように、操作部10を介して所定の操作が行われることにより、ディスプレイ30の画面上に正規表現選択領域SS(一例として、ポップアップ画像等)を生成し、当該生成した正規表現選択領域SSに正規表現を示す正規表現情報を複数表示する。そして、この表示された複数の正規表現情報の中から操作部10を介して一部の正規表現情報を選択することにより、当該選択した正規表現情報の文字又は記号を除外文字として入力したり、又は、当該選択された正規表現情報の文字又は記号と操作部10を介して入力された文字とを組み合わせたものを除外文字として入力する(具体的には、正規表現情報の文字又は記号等から解される文字列を除外文字として入力することになる)。ただし、これに限られず、正規表現選択領域SSを生成することなく、操作部10を介して入力された正規表現に対応する文字又は記号等を除外文字として入力してもよい。ここで、「正規表現」とは、文字列の集合を一つの文字列で表現する方法であり、例えば、図7に示すように、所定の文字列の先頭が他の文字列の先頭と一致することを示す「^」、所定の文字列の末尾が他の文字列の末尾と一致することを示す「$」、指定された文字が所定の文字列の中のいずれかの文字と一致することを示す「[]」等が該当する。
また、範囲入力エリアA2、列入力エリアA3、又はメモ入力エリアA4の入力方法については任意であるが、例えば、範囲入力エリアA2、列入力エリアA3、又はメモ入力エリアA4に操作部10を介して入力された文字又は記号を除外範囲、除外列、又はメモとして入力してもよい。
また、除外文字入力エリアA1、適用範囲切り替えボタンB2、範囲入力エリアA2、又は列入力エリアA3にて入力された内容の見直しを事業者側のユーザが効率的に行うことができるように、例えば、図8に示すように、ディスプレイ30の画面上の領域に生成された入力内容確認領域ECであって、入力内容表示エリアA5、入力内容追加ボタンB5、入力内容変更ボタンB6、入力内容削除ボタンB7、適用内容表示エリアA6、及び表示ボタンB8を含んで構成された入力内容確認領域ECを表示してもよい。ここで、入力内容表示エリアA5は、適用範囲切り替えボタンB2、範囲入力エリアA2、列入力エリアA3、又はメモ入力エリアA4にて入力された内容を示すエリアである。また、入力内容追加ボタンB5は、比較対象範囲及び比較対象外範囲をさらに追加するためのボタンであり、入力内容追加ボタンB5が操作されることで、第2比較範囲設定領域CS2が表示されて、適用範囲切り替えボタンB2、範囲入力エリアA2、列入力エリアA3、又はメモ入力エリアA4への入力が可能となる。また、入力内容変更ボタンB6は、既に設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲を編集するためのボタンであり、入力内容変更ボタンB6が操作されることで、第2比較範囲設定領域CS2が表示されて、適用範囲切り替えボタンB2、範囲入力エリアA2、列入力エリアA3、又はメモ入力エリアA4に入力されている文字等であって入力内容表示エリアA5に表示内容に対応する文字等を編集することができる。また、入力内容削除ボタンB7は、既に設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲を削除するためのボタンであり、入力内容削除ボタンB7が操作されることで、入力内容表示エリアA5に対応する比較対象範囲及び比較対象外範囲を削除することができる。また、適用内容表示エリアA6は、入力内容表示エリアA5に表示された入力内容を対象更新前ファイル又は対象更新後ファイルに適用した際の内容を表示するエリアである。この適用内容表示エリアA6の表示方法については任意であるが、例えば、対象更新前ファイル(又は対象更新後ファイル)のテキストデータのうち、比較対象範囲に対応するデータと、比較対象外範囲に対応するデータとをそれぞれ識別可能に表示し、一例として、図8に示すように、これらデータを色分け表示してもよい(図8では、斜線でない部分は比較対象範囲に対応するデータを示し、斜線部分は比較対象外範囲に対応するデータを示す)。また、表示ボタンB8は、適用内容表示エリアA6に情報を表示させるためのボタンである。
そして、制御部60は、比較対象範囲及び比較対象外範囲の設定指示が受け付けられるまで待機し(SA4、No)、比較対象範囲及び比較対象外範囲の設定指示が受け付けられた場合(SA4、Yes)、SA5へ移行する。
SA5において差異許容値設定部63は、差異許容値の設定指示が受け付けられたか否かを判定する。この差異許容値の設定方法については任意であるが、例えば、操作部10を介して入力された差異許容値を設定すべき差異許容値として設定したり、又は、操作部10を介して所定の操作が受け付けられることで、データ記録部70にあらかじめ登録された差異許容値を差異許容値として設定してもよい。なお、差異許容値をゼロ値に設定することにより、後述するSA6の処理において実質的に差異許容値を設定しない場合と同様に取り扱ってもよい。そして、制御部60は、差異許容値の設定指示が受け付けられるまで待機し(SA5、No)、差異許容値の設定指示が受け付けられた場合(SA5、Yes)、SA6へ移行する。
SA6において比較部62は、SA4にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲と、SA5にて設定された差異許容値とに基づいて、対象更新前ファイルと対象更新後ファイルとを比較する処理(以下、「比較処理」と称する)を実行する。なお、実施の形態では、この比較処理において、SA4において指定部64によって共通設定適用すると指定された場合には、SA4からSA8の処理が繰り返し行われる場合に、当該指定された共通設定適用に対応する比較対象範囲及び比較対象外範囲が常に用いられる。一方、SA4において指定部64によって共通設定適用すると指定されていない場合には、SA4からSA8の処理を繰り返し行われる毎にSA4にて新たに設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲が用いられる。
また、この比較処理の具体的な処理内容については任意であるが、例えば、以下に示す通りとなる。
すなわち、対象更新前ファイル及び対象更新後ファイルが画像形式のファイルである場合には、公知の画像解析手法(一例として、OCR画像解析、画像色解析、読取位置ずれ解析等)を用いて、対象更新前ファイルの比較対象範囲の全部と対象更新後ファイルの比較対象範囲の全部とを比較することにより、差異が存在するか否かを判定する。ここで、差異が存在しないと判定された場合には、その旨を示すフラグ(以下、「第1フラグ」と称する)を立てる(この第1フラグは、立っていない状態を初期値とするものであって、データ記録部70に記憶される。なお、後述する第2フラグから後述する第6フラグについても同様とする)。一方、差異が存在すると判定された場合には、当該存在すると判定された差異の各々が差異許容値により許容される範囲内であるか否かをそれぞれ判定する。そして、上記各差異が差異許容値により許容される範囲内である場合には、その旨を示すフラグ(以下、「第2フラグ」と称する。なお、この第2フラグは、対応する差異(具体的には、当該差異の位置)と紐づけられているものとする。また、後述する第3フラグから第6フラグについても同様とする。)をそれぞれ立てる。一方、各差異が差異許容値により許容される範囲内でない場合には、その旨を示すフラグ(以下、「第3フラグ」と称する)をそれぞれ立てる。
また、対象更新前ファイル及び対象更新後ファイルがテキスト形式のファイルである場合には、まず、公知の文字言語解析手法を用いて、対象更新前ファイルの比較対象範囲と対象更新後ファイルの比較対象範囲とをこれらファイルの行毎に比較することにより、差異が存在するか否かを判定する。ここで、差異が存在しないと判定された場合には、その旨を示すフラグ(以下、「第4フラグ」と称する)をそれぞれ立てる。一方、差異が存在すると判定された場合には、当該存在すると判定された差異の各々が差異許容値により許容される範囲内であるか否かをそれぞれ判定する。そして、上記各差異が差異許容値により許容される範囲内である場合には、その旨を示すフラグ(以下、「第5フラグ」と称する)をそれぞれ立てる。一方、各差異が差異許容値により許容される範囲内でない場合には、その旨を示すフラグ(以下、「第6フラグ」と称する)をそれぞれ立てる。
このような処理により、例えば、図形や文字のわずかな位置ずれ等によって対象更新前ファイルと対象更新後ファイルとの大半が一致しないと判断されることを回避できるので、対象更新前ファイルと対象更新後ファイルとの比較を効果的に行うことが可能となる。また、SA2にて取得された更新前ファイル及び更新後ファイルが複数存在する場合に、複数の更新前ファイルの一部及び複数の更新後ファイルの一部に対して設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲を用いて、複数の更新前ファイルの他の一部と複数の更新後ファイルの他の一部とを比較できるので、当該比較する際に、比較対象範囲又は比較対象外範囲を設定する手間を軽減することが可能となる。
SA7において特定部65は、SA6にて実行された比較処理の比較結果に基づいて、対象更新前ファイルと対象更新後ファイルとの差異の種類を特定する。なお、SA6において第2フラグ又は第4フラグが立てられていない場合(すなわち、対象更新前ファイルと対象更新後ファイルとに差異が存在しない場合)には、制御部60は、当該処理を行うことなく、SA8に移行する。
また、この差異の種類の特定方法については任意であるが、例えば、以下に示す通りとなる。すなわち、対象更新前ファイル及び対象更新後ファイルが画像形式のファイルである場合の特定方法については、SA6において立てられた第3フラグと対応する差異が文字に関連する差異である場合には、公知のOCR画像解析や画像色解析を用いることにより、文字に関する差異の種類(一例として、文字の位置ずれ、フォント・太さ・色の変更、全角・半角の違い、スペースの有無、文字化け等)を特定する。また、SA6において立てられた第3フラグと対応する差異が図形に関連する差異である場合には、公知の画像色解析や読取位置ずれ解析を用いることにより、図形に関する差異の種類(一例として、図形の位置ずれ、太さ・色・大きさの変更等)を特定する。また、対象更新前ファイル及び対象更新後ファイルがテキスト形式のファイルである場合の特定方法については、公知の文字解析を用いることにより、SA6において立てられた第6フラグの各々と対応する差異の種類(一例として、文字の位置ずれ、フォント・太さの変更、全角・半角の違い、スペースの有無、文字化け等)を特定する。
SA8において比較部62は、SA6にて実行された比較処理の比較結果と、SA7にて特定された差異の種類とに基づいて、比較ファイルを作成する。
この比較ファイルの作成方法については任意であるが、例えば、以下に示す通りとなる。すなわち、対象更新前ファイル及び対象更新後ファイルが画像形式のファイルである場合の作成方法については、対象更新前ファイル又は対象更新後ファイルのいずれか一方の画像データと、SA4にて設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲を示す情報、SA6において立てられた第1フラグ、第2フラグ、若しくは第3フラグを示す情報、又は、SA7にて特定された差異の種類を示す情報とを相互に関連付けることにより作成する。また、対象更新前ファイル及び対象更新後ファイルがテキスト形式のファイルである場合の作成方法については、対象更新前ファイルのテキストデータと、対象更新後ファイルのテキストデータと、SA4にて設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲を示す情報、SA6において立てられた第4フラグ、第5フラグ、若しくは第6フラグを示す情報、又は、SA7にて特定された差異の種類を示す情報とを相互に関連付けることにより作成する。なお、上述した「第1フラグを示す情報」、「第2フラグを示す情報」、「第3フラグを示す情報」、「第4フラグを示す情報」、「第5フラグを示す情報」、及び「第6フラグを示す情報」は、特許請求の範囲における「判定結果情報」に対応する。
そして、SA8の処理後、制御部60は、他の組の更新前ファイル及び更新後ファイルを対象更新前ファイル及び対象更新後ファイルとしてSA4からSA8の処理を再び繰り返す。
以上のように、SA3からSA9の間のループにおいて、処理対象となる組の更新前ファイル及び更新後ファイルのすべてを対象として、SA4からSA8の処理が順次行われた後、制御部60は、SA10へ移行する。
SA10において制御部60は、SA8にて作成された比較ファイルをディスプレイ30に表示させ、その後SA1に移行する。
この比較ファイルの表示方法については任意であるが、例えば、以下に示す通りとなる。図9は、第1比較ファイル表示領域CD1を例示した図である。図10は、第2比較ファイル表示領域CD2を例示した図である。
すなわち、比較ファイルが画像形式の更新前ファイル及び更新後ファイルを含む場合の表示方法については、例えば、図9に示すように、ディスプレイ30の画面上に第1比較ファイル表示領域CD1を生成し、当該生成した第1比較ファイル表示領域CD1に、更新前ファイルの画像データID1と、更新後ファイルの画像データID2と、差異画像データID3とを相互に関連付けて表示する。また、この比較ファイルが複数存在する場合には、各比較ファイルに対応する第1比較ファイル表示領域CD1をそれぞれ生成し、各第1比較ファイル表示領域CD1に、対応する更新前ファイルの画像データID1と、対応する更新後ファイルの画像データID2と、対応する差異画像データID3とを相互に関連付けて表示し、操作部10を介して所定操作が行われることにより、各第1比較ファイル表示領域CD1の表示を切り替えることができるようにしてもよい(なお、テキスト形式の更新前ファイル及び更新後ファイルを含む第2比較ファイル表示領域CD2が複数存在する場合の表示方法についても同様とする)。ここで、「差異画像データID3」とは、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を示す画像データであり、例えば、比較ファイルに含まれる更新前ファイル又は更新後ファイルのいずれか一方の画像データと、第1フラグ、第2フラグ、若しくは第3フラグを示す情報、又はSA7にて特定された差異の種類を示す情報とを含めて構成されている。
また、差異画像データID3の表示方法の詳細については、例えば、差異画像データID3に第1フラグを示す情報が含まれている場合には、比較ファイルに含まれる更新前ファイル又は更新後ファイルのいずれか一方の画像データに第1フラグを示す情報(一例として、「差異がありません」との定型メッセージを含むテキストデータ等)を重畳表示する。また、差異画像データID3に第2フラグを示す情報が含まれている場合には、比較ファイルに含まれる更新前ファイル又は更新後ファイルのいずれか一方の画像データに第2フラグを示す情報(一例として、「差異が許容されました」との定型メッセージを含むテキストデータ等)を重畳表示し、具体的には、当該画像データの部分のうち当該第2フラグを示す情報に対応する差異の部分又はその近傍に表示する。また、差異画像データID3に第3フラグを示す情報及び差異の種類を示す情報が含まれている場合には、比較ファイルに含まれる更新前ファイル又は更新後ファイルのいずれか一方の画像データに、第3フラグを示す情報と、差異の種類を示す情報とを重畳表示する。一例として、図9に示すように、更新後ファイルの画像データID2の部分のうち第3フラグを示す情報に対応する差異の部分に当該第3フラグを示す情報を表示する(図9では、当該差異の部分を塗りつぶすように表示する)と共に、第3フラグを示す情報の近傍に当該情報に対応する差異の種類を示す情報(図9では「文字のずれ」、「全角・半角違い」との定型メッセージを含むテキストデータ等)を関連付けて表示する。このような表示方法により、第2フラグを示す情報又は第3フラグを示す情報を表示できるので、差異許容値を利用した比較結果の詳細をユーザに対して提示できる。また、差異の種類を示す情報を対応する差異画像データID3と関連付けて表示できるので、差異の詳細をユーザに対して提示できる。
また、比較ファイルがテキスト形式の更新前ファイル及び更新後ファイルを含む場合の表示方法については、例えば、図10に示すように、ディスプレイ30の画面上に第2比較ファイル表示領域CD2を生成し、当該生成した第2比較ファイル表示領域CD2に、比較ファイルに含まれる更新前ファイルのテキストデータTD1と、比較ファイルに含まれる更新後ファイルのテキストデータTD2と、比較ファイルに含まれる第4フラグ、第5フラグ、若しくは第6フラグを示す情報TD3と、比較ファイルに含まれる比較対象範囲又は比較対象外範囲を示す情報TD4と、比較ファイルに含まれる差異の種類を示す情報TD5と、を相互に関連付けて表示する。
また、第4フラグ又は第5フラグを示す情報の表示方法の詳細については、例えば、図10に示すように、「一致」との定型メッセージを含むテキストデータを表示する。また、第6フラグを示す情報の表示方法の詳細については、例えば、図10に示すように、「変更」との定型メッセージを含むテキストデータを表示する。また、比較対象範囲を示す情報の表示方法の詳細については、例えば、図10に示すように、非表示としたり、又は、「全部対象」との定型メッセージを含むテキストデータを表示する。また、比較対象外範囲を示す情報の表示方法の詳細については、例えば、図10に示すように、「一部対象外」との定型メッセージを含むテキストデータを表示する。また、差異の種類を示す情報の表示方法の詳細については、例えば、図10に示すように、「テキストデータ入力値違い」との定型メッセージを含むテキストデータを、更新後ファイルのテキストデータTD2の部分のうち第6フラグを示す情報に対応する差異の部分の近傍に表示する。このような表示方法により、第5フラグを示す情報又は第6フラグを示す情報を事業者側のユーザに対して提示できるので、事業者側のユーザが差異許容値を利用した比較結果の詳細を把握することが可能となる。また、差異の種類を示す情報を更新後ファイルのテキストデータTD2の部分のうち第6フラグを示す情報に対応する差異の部分と関連付けて事業者側のユーザに対して提示できるので、事業者側のユーザが差異の詳細を把握することが可能となる。
以上のような検査処理により、設定部61にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲に基づいて、更新前ファイルの一部と更新後ファイルの一部とを比較することができる。よって、更新前ファイルの全部と更新後ファイルの全部とを比較する場合に比べて処理負荷を低減できると共に、ユーザのニーズに応じた検証を行うことができるので、データ検証における事業者側のユーザの利便性を向上させることが可能となる。
(効果)
このように実施の形態によれば、比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定部61と、設定部61にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲に基づいて、更新前ファイルと更新後ファイルとを比較する比較部62と、比較部62の比較結果を表示するディスプレイ30と、を備えたので、設定部61にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲に基づいて、更新前ファイルの一部と更新後ファイルの一部とを比較することができる。よって、更新前ファイルの全部と更新後ファイルの全部とを比較する場合に比べて処理負荷を低減できると共に、ユーザのニーズに応じた検証を行うことができるので、データ検証におけるユーザの利便性を向上させることが可能となる。
また、差異許容値を設定する差異許容値設定部63を備え、比較部62が、設定部61にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲と、差異許容値設定部63にて設定された差異許容値とに基づいて、更新前ファイルと更新後ファイルとを比較するので、例えば、図形や文字のわずかな位置ずれ等によって更新前ファイルと更新後ファイルとの大半が一致しないと判断されることを回避でき、更新前ファイルと更新後ファイルとの比較を効果的に行うことが可能となる。
また、比較部62が差異許容値設定部63にて設定された差異許容値に基づいて更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を許容できるか否かを判定し、ディスプレイ30が判定結果情報を表示するので、判定結果情報をユーザに対して提示でき、ユーザが差異許容値を利用した比較結果の詳細を把握することが可能となる。
また、複数の更新前ファイルの一部及び複数の更新後ファイルの一部に対して設定部61にて設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲を、当該複数の更新前ファイルの他の一部及び当該複数の更新後ファイルの他の一部に対して適用するか否かを指定するための指定部64を備え、比較部62が、指定部64により適用すると指定された場合に、設定部61にて設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲に基づいて、複数の更新前ファイルの他の一部と複数の更新後ファイルの他の一部とを比較するので、更新前ファイル及び更新後ファイルが複数存在する場合に、複数の更新前ファイルの一部及び複数の更新後ファイルの一部に対して設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲を用いて、複数の更新前ファイルの他の一部と複数の更新後ファイルの他の一部とを比較でき、当該比較する際に、比較対象範囲又は比較対象外範囲を設定する手間を軽減することが可能となる。
また、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異の種類を特定する特定部65を備え、ディスプレイ30が、特定部65の特定結果を、対応する比較部62の比較結果と関連付けて表示するので、特定部65の特定結果を、対応する比較部62の比較結果と関連付けてユーザに対して提示でき、ユーザが差異の詳細を把握することが可能となる。
また、ディスプレイ30が、設定部61にて比較対象範囲及び比較対象外範囲が設定された後に、当該設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲をそれぞれ識別可能な態様で表示するので、比較対象範囲及び比較対象外範囲が設定された後に、比較対象範囲及び比較対象外範囲を識別可能な態様でユーザに対して提示でき、ユーザが比較対象範囲及び比較対象外範囲の内容の見直しを効率的に行うことが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、検証システム本体50を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に制御部60を設けると共に、これら複数の装置の他の一部にデータ記録部70を設けてもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(検証処理について)
上記実施の形態では、SA5又はSA7の処理が行われると説明したが、これに限られず、例えば、SA5又はSA7を省略してもよい。ここで、SA5の処理が省略された場合には、SA6において以下に示す比較処理が実行される。すなわち、対象更新前ファイル及び対象更新後ファイルが画像形式のファイルである場合には、対象更新前ファイルの比較対象範囲の全部と対象更新後ファイルの比較対象範囲の全部とを比較することにより、差異が存在するか否かを判定し、差異が存在しない場合には第1フラグを立て、差異が存在する場合には第3フラグを立てる。また、対象更新前ファイル及び対象更新後ファイルがテキスト形式のファイルである場合には、更新前ファイルの比較対象範囲と更新後ファイルの比較対象範囲とをこれらファイルの行毎に比較することにより、差異が存在するか否かを判定し、差異が存在しない場合には第4フラグを立て、差異が存在する場合には第6フラグを立てる。
また、上記実施の形態では、SA4において、比較対象範囲及び比較対象外範囲が設定された後に、比較対象範囲及び比較対象外範囲がそれぞれ識別可能な態様で表示されると説明したが、これに限られない。例えば、SA10においても、第1比較ファイル表示領域CD1に表示された更新前ファイル、更新後ファイル、及び差異画像データID3の各々の比較対象範囲及び比較対象外範囲が、識別可能な態様で表示されてもよい。
また、上記実施の形態では、SA7において、公知のOCR画像解析、画像色解析、又は文字解析を用いて差異の種類を特定すると説明したが、これに限られず、これらの方法に加えて、過去に検証した更新前ファイルと更新後ファイルとの差異の種類を示す情報、及びその差異の種類を特定するに至ったプロセスを示す情報に基づいて、差異の種類を特定してもよい。これにより、差異の種類を一層正確に特定することができ、ユーザのニーズに応じた検証を一層行うことが可能となる。
(付記)
付記1の検証システムは、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するための検証システムであって、前記更新前ファイル又は前記更新後ファイルの少なくともいずれか一方に含まれるデータを指定することにより、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する際の比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定手段と、前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲に基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果を表示する表示手段と、を備えた。
付記2の検証システムは、付記1に記載の検証システムにおいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとの差異を許容するための差異許容値を設定する差異許容値設定手段を備え、前記比較手段は、前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲と、前記差異許容値設定手段にて設定された前記差異許容値とに基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する。
付記3の検証システムは、付記2に記載の検証システムにおいて、前記比較手段は、前記差異許容値設定手段にて設定された前記差異許容値に基づいて前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとの差異を許容できるか否かを判定し、前記表示手段は、前記比較手段による前記差異を許容できるか否かの判定結果を示す判定結果情報を表示する。
付記4の検証システムは、付記1から3のいずれか一項に記載の検証システムにおいて、複数の前記更新前ファイル及び複数の前記更新後ファイルが存在する場合において、当該複数の更新前ファイルの一部及び当該複数の更新後ファイルの一部に対して前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲又は前記比較対象外範囲を、当該複数の更新前ファイルの他の一部及び当該複数の更新後ファイルの他の一部に対して適用するか否かを指定するための指定手段を備え、前記比較手段は、前記指定手段により適用すると指定された場合に、前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲又は前記比較対象外範囲に基づいて、前記複数の更新前ファイルの他の一部と前記複数の更新後ファイルの他の一部とを比較する。
付記5の検証システムは、付記1から4のいずれか一項に記載の検証システムにおいて、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとの差異の種類を特定する特定手段を備え、前記表示手段は、前記特定手段の特定結果を、対応する前記比較手段の比較結果と関連付けて表示する。
付記6の検証システムは、付記1から5のいずれか一項に記載の検証システムにおいて、前記表示手段は、前記設定手段にて前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲が設定された後に、当該設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲をそれぞれ識別可能な態様で表示する。
付記7の検証方法は、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するための検証方法であって、前記更新前ファイル又は前記更新後ファイルの少なくともいずれか一方に含まれるデータを指定することにより、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する際の比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定ステップと、前記設定ステップにおいて設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲に基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する比較ステップと、前記比較ステップの比較結果を表示する表示ステップと、を含む。
付記8の検証プログラムは、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するための検証システムの検証プログラムであって、コンピュータを、前記更新前ファイル又は前記更新後ファイルの少なくともいずれか一方に含まれるデータを指定することにより、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する際の比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定手段と、前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲に基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果を表示する表示手段と、として機能させる。
(付記の効果)
付記1に記載の検証システム、付記7に記載の検証方法、及び付記8に記載の検証プログラムによれば、比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定手段と、設定手段にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲に基づいて、更新前ファイルと更新後ファイルとを比較する比較手段と、比較手段の比較結果を表示する表示手段と、を備えたので、設定手段にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲に基づいて、更新前ファイルの一部と更新後ファイルの一部とを比較することができる。よって、更新前ファイルの全部と更新後ファイルの全部とを比較する場合に比べて処理負荷を低減できると共に、ユーザのニーズに応じた検証を行うことができるので、データ検証におけるユーザの利便性を向上させることが可能となる。
付記2に記載の検証システムによれば、差異許容値を設定する差異許容値設定手段を備え、比較手段が、設定手段にて設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲と、差異許容値設定手段にて設定された差異許容値とに基づいて、更新前ファイルと更新後ファイルとを比較するので、例えば、図形や文字のわずかな位置ずれ等によって更新前ファイルと更新後ファイルとの大半が一致しないと判断されることを回避でき、更新前ファイルと更新後ファイルとの比較を効果的に行うことが可能となる。
付記3に記載の検証システムによれば、比較手段が差異許容値設定手段にて設定された差異許容値に基づいて更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を許容できるか否かを判定し、表示手段が判定結果情報を表示するので、判定結果情報をユーザに対して提示でき、ユーザが差異許容値を利用した比較結果の詳細を把握することが可能となる。
付記4に記載の検証システムによれば、複数の更新前ファイルの一部及び複数の更新後ファイルの一部に対して設定手段にて設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲を、当該複数の更新前ファイルの他の一部及び当該複数の更新後ファイルの他の一部に対して適用するか否かを指定するための指定手段を備え、比較手段が、指定手段により適用すると指定された場合に、設定手段にて設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲に基づいて、複数の更新前ファイルの他の一部と複数の更新後ファイルの他の一部とを比較するので、更新前ファイル及び更新後ファイルが複数存在する場合に、複数の更新前ファイルの一部及び複数の更新後ファイルの一部に対して設定された比較対象範囲又は比較対象外範囲を用いて、複数の更新前ファイルの他の一部と複数の更新後ファイルの他の一部とを比較でき、当該比較する際に、比較対象範囲又は比較対象外範囲を設定する手間を軽減することが可能となる。
付記5に記載の検証システムによれば、更新前ファイルと更新後ファイルとの差異の種類を特定する特定手段を備え、表示手段が、特定手段の特定結果を、対応する比較手段の比較結果と関連付けて表示するので、特定手段の特定結果を、対応する比較手段の比較結果と関連付けてユーザに対して提示でき、ユーザが差異の詳細を把握することが可能となる。
付記6に記載の検証システムによれば、表示手段が、設定手段にて比較対象範囲及び比較対象外範囲が設定された後に、当該設定された比較対象範囲及び比較対象外範囲をそれぞれ識別可能な態様で表示するので、比較対象範囲及び比較対象外範囲が設定された後に、比較対象範囲及び比較対象外範囲を識別可能な態様でユーザに対して提示でき、ユーザが比較対象範囲及び比較対象外範囲の内容の見直しを効率的に行うことが可能となる。
1 検証システム
10 操作部
20 通信部
30 ディスプレイ
40 スピーカ
50 検証システム本体
60 制御部
61 設定部
62 比較部
63 差異許容値設定部
64 指定部
65 特定部
70 データ記録部
71 更新前ファイルDB
72 更新後ファイルDB
73 比較ファイルDB
CS1 第1比較範囲設定領域
CS2 第2比較範囲設定領域
A1 除外文字入力エリア
A2 範囲入力エリア
A3 列入力エリア
A4 メモ入力エリア
A5 入力内容表示エリア
A6 適用内容表示エリア
B1 共通設定切り替えボタン
B2 適用範囲切り替えボタン
B3 入力確定ボタン
B4 入力キャンセルボタン
B5 入力内容追加ボタン
B6 入力内容変更ボタン
B7 入力内容削除ボタン
B8 表示ボタン
CD1 第1比較ファイル表示領域
CD2 第2比較ファイル表示領域
CR1 比較対象範囲
CR2 比較対象外範囲
EC 入力内容確認領域
ID1 更新前ファイルの画像データ
ID2 更新後ファイルの画像データ
ID3 差異画像データ
SS 正規表現選択領域
TD1 更新前ファイルのテキストデータ
TD2 更新後ファイルのテキストデータ
TD3 第4フラグ、第5フラグ、若しくは第6フラグを示す情報
TD4 比較対象範囲又は比較対象外範囲を示す情報
TD5 比較ファイルに含まれる差異の種類を示す情報

Claims (8)

  1. 更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するための検証システムであって、
    前記更新前ファイル又は前記更新後ファイルの少なくともいずれか一方に含まれるデータを指定することにより、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する際の比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定手段と、
    前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲に基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果を表示する表示手段と、
    を備えた検証システム。
  2. 前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとの差異を許容するための差異許容値を設定する差異許容値設定手段を備え、
    前記比較手段は、前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲と、前記差異許容値設定手段にて設定された前記差異許容値とに基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する、
    請求項1に記載の検証システム。
  3. 前記比較手段は、前記差異許容値設定手段にて設定された前記差異許容値に基づいて前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとの差異を許容できるか否かを判定し、
    前記表示手段は、前記比較手段による前記差異を許容できるか否かの判定結果を示す判定結果情報を表示する、
    請求項2に記載の検証システム。
  4. 複数の前記更新前ファイル及び複数の前記更新後ファイルが存在する場合において、当該複数の更新前ファイルの一部及び当該複数の更新後ファイルの一部に対して前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲又は前記比較対象外範囲を、当該複数の更新前ファイルの他の一部及び当該複数の更新後ファイルの他の一部に対して適用するか否かを指定するための指定手段を備え、
    前記比較手段は、前記指定手段により適用すると指定された場合に、前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲又は前記比較対象外範囲に基づいて、前記複数の更新前ファイルの他の一部と前記複数の更新後ファイルの他の一部とを比較する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の検証システム。
  5. 前記比較手段の比較結果に基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとの差異の種類を特定する特定手段を備え、
    前記表示手段は、前記特定手段の特定結果を、対応する前記比較手段の比較結果と関連付けて表示する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の検証システム。
  6. 前記表示手段は、前記設定手段にて前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲が設定された後に、当該設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲をそれぞれ識別可能な態様で表示する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の検証システム。
  7. 更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するための検証方法であって、
    前記更新前ファイル又は前記更新後ファイルの少なくともいずれか一方に含まれるデータを指定することにより、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する際の比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定ステップと、
    前記設定ステップにおいて設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲に基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップの比較結果を表示する表示ステップと、
    を含む検証方法。
  8. 更新前ファイルと更新後ファイルとの差異を検証するための検証システムの検証プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記更新前ファイル又は前記更新後ファイルの少なくともいずれか一方に含まれるデータを指定することにより、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する際の比較対象範囲及び比較対象外範囲を設定する設定手段と、
    前記設定手段にて設定された前記比較対象範囲及び前記比較対象外範囲に基づいて、前記更新前ファイルと前記更新後ファイルとを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果を表示する表示手段と、
    として機能させる検証プログラム。
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