JP2019054966A - Ems装置 - Google Patents

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【課題】部位に応じた適切なトレーニングを行うことのできるEMS装置の提供。【解決手段】パルス信号を発生する本体部2と、該本体部2に対してパルス信号が伝達されるように接続されており、使用者の皮膚に貼り付けられるパッド部3とを備え、前記本体部2は、前記パルス信号を出力する発信部54と、該発信部54を制御する制御部27とを備え、前記制御部27は、第1周波数に係る前記パルス信号を第2周波数に係る時間おきに前記発信部に出力させるものであって、前記第1周波数は、1500Hz以上10000Hz以下の範囲で可変的に設定されており、前記第2周波数は、15Hz以上35Hz未満の範囲で固定的または可変的に設定されている【選択図】図3

Description

本発明は、筋肉に電気刺激を与えることによりトレーニング効果を得られるEMS装置に関する。
この種のEMS装置として、例えば特許文献1に記載のものがある。このEMS装置は、パルス信号を発生させる本体部と、本体部からパルス信号が伝達される電極部とを備えている。このEMS装置を使用する際には、電極部を例えば使用者の皮膚に貼り付けて本体部を駆動させる。貼り付け部位の筋肉にパルス信号が当たることで、電気刺激が与えられることにより、筋肉を収縮及び弛緩させる。これにより、貼り付け部位の筋肉にトレーニング効果を得られる。特許文献1に記載のEMS装置では、トレーニングモードにおいてパルス出力中の基本波形に係る周波数は一定の5000Hzとされている(特許文献1の0061段落)。
特開2016−202690号公報
ここで、人体の部位によって皮下脂肪の厚さは異なっている。特に女性では男性に比べると皮下脂肪の厚い部位が存在する。脂肪は周波数が低いとインピーダンスが高く電流を通しにくい性質があるから、従来のようにトレーニング実施時のパルス出力の周波数が一定のEMS装置では、周波数の設定によっては、皮下脂肪の奥にある筋肉に対して十分な電気刺激を与えられない場合がある。このため、部位に応じた適切なトレーニングを行いにくかった。
そこで本発明は、部位に応じた適切なトレーニングを行うことのできるEMS装置の提供を課題とする。
本発明は、パルス信号を発生する本体部と、該本体部に対してパルス信号が伝達されるように接続されており、使用者の皮膚に貼り付けられるパッド部とを備え、前記本体部は、前記パルス信号を出力する発信部と、該発信部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、第1周波数に係る前記パルス信号を第2周波数に係る時間おきに前記発信部に出力させるものであって、前記第1周波数は、1500Hz以上10000Hz以下の範囲で可変的に設定されており、前記第2周波数は、15Hz以上35Hz未満の範囲で固定的または可変的に設定されているEMS装置である。
上記構成によると、皮下脂肪の厚さに応じて第1周波数の大小を調整できるので、トレーニング効果に関係する第1周波数に係るパルス信号の及ぶ範囲を、皮下脂肪の層を越えて筋肉にまで十分に達させることができる。
そして、前記第2周波数は可変的に設定されることができる。
上記構成によると、第1周波数が小さい場合に生じることがある皮膚への刺激を、刺激を与える回数に関係する第2周波数を小さくすることによって低減できる。
そして、前記第1周波数と前記第2周波数との間に、少なくとも、一方の周波数が大きくなると他方の周波数も大きくなるように、前記制御部が前記発信部を制御する周波数相関区間を有するものとできる。
上記構成によると、第2周波数の調整で皮膚への刺激を低減させつつ、第1周波数に係るパルス信号の及ぶ範囲を、皮下脂肪の層を越えて筋肉にまで十分に達させることができる。
本発明によれば、トレーニング効果に関係する第1周波数に係るパルス信号の及ぶ範囲を、皮下脂肪の層を越えて筋肉にまで十分に達させることができる。よって、部位に応じた適切なトレーニングを行うことができる。
本発明の一実施形態に係るEMS装置を示す、表面側の斜視図である。 前記EMS装置を示す、裏面(人体への貼り付け面)側の斜視図である。 前記EMS装置の内部構成を示すブロック図である。 前記EMS装置の出力を示す概念図であって、(a)は弛緩周波数(第2周波数)に関して示し、(b)は深層周波数(第1周波数)に関し示す。 人体内部へのパルス信号の到達度合を示す概略図であって、(a)は皮下脂肪の多い部位で深層周波数(第1周波数)が低い場合、(b)は皮下脂肪の多い部位で深層周波数(第1周波数)が高い場合、(c)は皮下脂肪の少ない部位で深層周波数(第1周波数)が低い場合を示す。 深層周波数を5000Hzとした場合と、2000Hzとした場合の、上腕二頭筋のトレーニング効果を比較したグラフである。 前記EMS装置の、使用者の正面側における使用例を筋肉の形状と共に示した概略図である。 前記EMS装置の、使用者の背面側における使用例を筋肉の形状と共に示した概略図である。
以下、本発明の一実施形態に係るEMS装置を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態のEMS装置1は、図1、図2、図3(ブロック図)に示すように、パルス信号を発生する部分である本体部2と、パッド本体31の一面側に導電性粘着シート32,32を有しており、導電性粘着シート32,32が人体の使用部位に貼り付けられるパッド部3とを備えている。
本体部2とパッド部3とは着脱可能な一対(+、−)の端子4,4によって接続されている。なお、各端子4の構造は電気的に接続及び離脱可能な種々の構造を採用できる。この端子4,4により、本体部2とパッド部3とは着脱可能であって、例えば図7及び図8に示すような大型パッド部3Lと小型パッド部3Sとを取り換えて使用することが可能である。よって、使用部位(具体的にはトレーニング対象の筋肉の大きさ)に最適な大きさのパッド部3を使用することで、適切なトレーニング効果を得ることができる。
図1に示すように、本体部2の表面側には電源・モード操作片21、パルス信号の出力を強めたり弱めたりする(本実施形態では15段階)ための強め操作片22及び弱め操作片が設けられている。また、モード表示部24が設けられている。
電源・モード操作片21は、本体部2を駆動させてパルス信号を発生させるよう電源入力することと、後述する深層周波数と弛緩周波数との組み合わせである複数の部位別モード(本実施形態では4つのモード)を切り換えることとを行う操作のためのものである。強め操作片22および弱め操作片23は、本体部2から発生するパルス信号の強弱(詳しくはパルス信号における波高値の強弱)を調整する操作のためのものである。強め操作片22はパルス信号を強くする際に操作され、弱め操作片23はパルス信号を弱くする際に操作される。本実施形態のEMS装置1では、制御部27の出力電圧につき15段階の強弱指示が可能である。なお、強弱指示の段階はこれに限定されず、適宜設定できる。
電源・モード操作片21、強め操作片22、弱め操作片23は、本実施形態では一体とされており、本体部2の表面側に突出する方向に付勢されている。各操作片21〜23は、使用者が指先で押し込むことにより操作される。その際、「カチッ」というクリック感により操作したことを実感できるようになっている。また、強め操作片22は表面側に突出した凸形状とされており、弱め操作片23は裏面側に窪んだ凹形状とされている。このため、強め操作及び弱め操作を指先の触覚だけでも把握できるようになっている。
モード表示部24は、本体部2の内部に設けられた複数のLEDランプが本体部2の外部から視認可能に構成された部分である。モード表示部24には、部位別モードの設定状態や蓄電池26の充電状態がLEDランプの点灯態様によって表示される。
本体部2の側面にはUSBポート25が設けられている。また、本体部2には、蓄電池26、制御部27、報知ブザー28等が内蔵されている。蓄電池26は、USBポート25に接続されるUSBケーブルにより充電可能とされている。制御部27の機能については後述する。
次にパッド部3の構成を説明する。パッド部3は、図2に示すように、くびれた長円形状とされたパッド本体31と、一対の導電性粘着シート32,32とを備える。パッド本体31は、樹脂製で可撓性を有するシート状に形成されている。各導電性粘着シート32は導電性材料から形成され、パッド本体31の一面側(使用時に皮膚に接する側)に形成されている。各導電性粘着シート32は一般的な導電性材料から形成されている。また、パッド本体31の長手方向両端には、パッド本体31から突出するようにして、使用者が摘むことのできる摘み片33,33が形成されている。
導電性粘着シート32,32は、本体部2に接続される一対の端子4,4に対応するよう、長手方向に離間して一対設けられている。導電性粘着シート32,32どうしは離間して設けられたことにより、両者が非導通となっている。
図3に示すように、制御部27は、入力側に、電源・モード操作片21、強め操作片22、および弱め操作片23にそれぞれ連動する電源・モードスイッチ51、強めスイッチ52、および弱めスイッチ53が接続されている。そして出力側に、パルス信号を本体部2の外部に出力する発信部54が接続されている。制御部27は、例えばMCU(集積回路上に形成されたコントローラユニット)を備える。発信部54は、例えば発振回路および波形生成部を備える。発信部54の出力チャンネルは単数であっても複数であってもよい。
制御部27は、電源・モードスイッチ51のON信号により発信部54に駆動信号を出力する機能と、強めスイッチ52のON信号により発信部54にパルス信号の波高値を上昇させるべく波高値上昇信号を出力する機能と、弱めスイッチ53のON信号により発信部54にパルス信号の波高値を下降させるべく波高値下降信号を出力する機能を備えている。
制御部27は、強めスイッチ52のON信号を検知すると、パルス信号の波高値を次第に上昇させるべく波高値上昇信号を出力し、弱めスイッチ53のON信号を検知すると、パルス信号の波高値を次第に下降させるべく波高値下降信号を発信部54に出力する機能を、さらに有している。
これら制御部27の機能は、パッド部3に本体部2が端子4,4を介して取り付けられ、一対の導電性粘着シート32,32が使用者の皮膚に貼り付けられることで、人体を介して導電性粘着シート32,32どうしが導通している状態で、蓄電池26の電力により発揮される。
次に、制御部27による本実施形態における制御について説明する。まず、人体の筋肉の特性に関して説明する。筋肉は収縮速度の違いにより速筋と遅筋に分類される。ちなみに外観上(色彩)の分類では、速筋が白筋に相当し、遅筋が赤筋に相当する。速筋は高負荷の無酸素運動で鍛えられることにより、人体において筋肥大した体型を作り上げる。一方、遅筋は低負荷な有酸素運動で鍛えられ、運動時に脂肪を効率的に燃焼し、人体において引き締まった身体を作ることができる。本願の発明者は、本実施形態のEMS装置1につき、女性が引き締まった身体作りを行うものに特化させるべく、筋肉の張力特性に着目して、速筋ではなく専ら遅筋を鍛える制御を行えるよう制御部27を設定した。
制御部27は、深層周波数に係るパルス信号を弛緩周波数に係る時間おきに発信部54に出力させる。前記「深層周波数」は特許請求の範囲に記載の「第1周波数」に相当するもので、皮下脂肪層よりも深層に位置する筋肉(特に遅筋)に到達できるパルス信号の周波数のことを指す。また、前記「弛緩周波数」は特許請求の範囲に記載の「第2周波数」に相当するもので、遅筋に対して疲労の発生を避けつつ、一定時間にわたって鍛えることのできるパルス信号の周波数のことを指す。つまり制御部27は、深層周波数に係るパルス信号を、弛緩周波数の間隔をおいて発信部54に出力させるよう構成されている。
深層周波数は、筋肉を収縮させる働きをし、1500Hz以上10000Hz以下の範囲で可変的に設定される。本実施形態では最小設定値が2000Hzで最大設定値が5000Hzとされており、波形は矩形波である。一方、弛緩周波数は、筋肉を弛緩させる働きをし、15Hz以上35Hz未満の範囲で固定的または可変的に設定される。本実施形態では最小設定値が20Hzで最大設定値が30Hzと、可変的に設定されている。
本実施形態は、深層周波数及び弛緩周波数が可変的に設定されており、両周波数の組み合わせが以下4つの部位別モードとして設定されている。図4(a)(b)に本実施形態のパルス信号を模式的に示す(各グラフの形状は理解を容易にするために略示したものであって、現実のEMS装置1で生じるパルス信号の波形とは異なる)。図4(a)の各グラフ上において波が示された部分が、深層周波数に係るパルス信号が生じている部分である。

モードA…深層周波数:5000Hz、弛緩周波数:30Hz
モードB…深層周波数:4000Hz、弛緩周波数:25Hz
モードC…深層周波数:3000Hz、弛緩周波数:25Hz
モードD…深層周波数:2000Hz、弛緩周波数:20Hz
また、本実施形態のEMS装置1は、深層周波数と弛緩周波数との間に、少なくとも、一方の周波数が大きくなると他方の周波数も大きくなるように、制御部27が発信部54を制御する周波数相関区間を有する。この周波数相関区間は具体的に、モードD(深層周波数が2000Hzで弛緩周波数が20Hz)とモードA(深層周波数が5000Hzで弛緩周波数が30Hz)との間の区間である。なお、一方の周波数と他方の周波数との相関関係は、周波数相関区間の下限と上限との間で成立していればよい。このため、本実施形態でのモードBとモードDとでは弛緩周波数が同じ25Hzであるが、この相関関係に該当している。
深層周波数に関し、前記範囲(1500Hz以上10000Hz以下)のうちで低い周波数では、皮下脂肪の厚い部位においては、図5(a)に示すように皮下脂肪層Fにパルス信号が遮られ、パルス信号の及ぶ範囲R(二点鎖線で示す)が皮膚層Sにとどまっている(図示は2000Hzの場合)。これでは筋肉Mのトレーニング効果はほとんど期待できず、しかも、パルス信号が皮膚層Sに集中してしまうので、使用者の皮膚にチクチクした刺激を強く与えてしまう。一方、高い周波数では、皮下脂肪の厚い部位であっても、図5(b)に示すようにパルス信号の及ぶ範囲Rが皮下脂肪層Fを越えて筋肉Mにまで達している(図示は5000Hzの場合)。こうなると筋肉Mのトレーニング効果が期待できるようになる。また、パルス信号が皮膚層Sだけにとどまらないから、使用者の皮膚へのチクチクした刺激も低下させられる。
一方、皮下脂肪の薄い部位においては、低い周波数であっても、図5(c)に示すようにパルス信号の及ぶ範囲Rが皮下脂肪層Fを越えて筋肉Mにまで達するようにでき、トレーニング効果が期待できる(図示は2000Hzの場合)。なお、パルス信号が筋肉Mに及ぶ限りにおいては、深層周波数は低い方が高いトレーニング効果を得られる。具体的に、本実施形態においては、パルス信号が筋肉Mに及ぶ限りにおいて、深層周波数が上限値の5000Hzよりも、下限値の2000Hzの方が高いトレーニング効果を得られる。
ここで、本願の発明者がトレーニング効果の比較実験を行った結果を図6に示す。これは、本実施形態のEMS装置1を被験者の上腕二頭筋に貼り付け、パルス信号の出力を15段階での最大出力とし、モードA(深層周波数5000Hz)とモードD(深層周波数2000Hz)とで実験したものである。図6の横軸は時間(単位:msec)であって、EMS装置1が約3秒間のONと約3秒間のOFFを繰り返すモード(後述するアフターモード)における約3秒間のONとその前後のOFFの時間とを切り出して図6に示している。また、被験者の腕の先端が当たる位置にロードセルを固定しておき、被験者の肘の屈曲に伴い腕の力で押されたロードセルの出力電圧(単位:V)を「肘屈曲出力」として縦軸に示した。モードD(深層周波数2000Hz)はモードA(深層周波数5000Hz)に比べて、肘屈曲出力がはるかに大きいとの結果が得られた。この結果から、深層周波数が2000HzのモードDの方が高いトレーニング効果を得られていることが裏付けられている。
このように、得られるトレーニング効果と皮下脂肪の厚さの観点で、使用部位により最適な深層周波数が異なるため、本実施形態では、異なる深層周波数とした複数の部位別モードが設定されている。
弛緩周波数に関し、前記範囲(15Hz以上35Hz未満)のうちで高い周波数の方が、筋肉のトレーニング効果は高い。深層周波数の電気刺激を筋肉に与える頻度が大きいためである。ここで、遅筋は約30Hzで強縮(単収縮(単発的な収縮)が融合することにより、大きな張力が生じて完全に収縮すること)する。一方、速筋は約30Hzでは強縮せずに約100Hzで強縮する。このため、前記範囲は遅筋のトレーニング効果に特化した範囲と言える。
しかし、弛緩周波数が高い方が刺激の頻度が高くなるので、皮膚へのチクチクした刺激は強くなってしまう。このため、刺激を軽くするために、深層周波数の設定を考慮しつつ周波数を適宜低下させて設定する。本実施形態では、深層周波数2000Hzでは皮膚への刺激が強いので、刺激の頻度を低下させるために弛緩周波数を20Hzに低下させている。また、深層周波数4000Hz及び3000Hzでは弛緩周波数を25Hzに低下させている。
ちなみに、弛緩周波数が35Hz以上では、筋肉(特に遅筋)が完全強縮(刺激と刺激との間で筋肉が全く弛緩しないこと)を起こすことで疲労してしまい、時間とともに筋肉に生じる張力が低下してしまう。そうなると、一定時間の運動(有酸素運動)が必要な遅筋に対してはトレーニング効果が出なくなってしまう。そして、弛緩周波数が15Hz未満では、筋肉が単収縮となるので負荷が低くなり過ぎて、トレーニング効果が出なくなってしまう。
本実施形態では、モードAは皮下脂肪の厚さが25mm以上の部位での使用を想定しており、モードBは皮下脂肪の厚さが20mm以上25mm未満の部位での使用を想定しており、モードCは皮下脂肪の厚さが10mm以上20mm未満の部位での使用を想定しており、モードDは皮下脂肪の厚さが0mm以上10mm未満の部位での使用を想定している。
前記周波数相関区間において、モードDからモードAへの深層周波数の増大は、皮下脂肪の厚さへの対策によるものである。一方、モードDからモードAへの弛緩周波数の増大は、皮膚に与える刺激への対策によるものである。
このように深層周波数及び弛緩周波数が設定されたことにより、皮膚へのチクチクした刺激を低下させつつ、男性に比べて皮下脂肪の厚い女性であっても、パルス信号を筋肉(特に遅筋)へと確実に及ぼすことができるので、適切に筋肉をトレーニングでき引き締まった身体を作っていける。なお、本実施形態に関して言う「トレーニング」は、筋肥大させるよう作用させるのではなく、脂肪を効率的に燃焼して引き締まった身体とする作用をなすトレーニングのことである。このように、遅筋に最適なトレーニングを行うことで、筋肉を大きくすることなく、理想的な体型(例えば締まった体型)作りを行ったり維持したりすることを希望する人(特に女性)にとって、最適なEMS装置1を提供できる。
次に、本実施形態に係るEMS装置1の使用方法の一例につき説明する。図7は、使用者Pの正面側における使用例をまとめて、筋肉の形状と共に示した概略図であり、図8は、使用者Pの背面側における使用例をまとめて、筋肉の形状と共に示した概略図である。なお、本実施形態のパッド部3として、図示のように大型パッド部3Lと小型パッド部3Sの二種が用意されており、使用部位に応じて使い分けできるようにされている。
図7に示す使用状態U1では腹直筋のトレーニングを行うことができる。標準体型の女性の場合(以下同じ)、推奨の部位別モードはモードAである。使用状態U2では腹斜筋のトレーニングを行うことができる。推奨の部位別モードはモードAである。使用状態U3では大腿四頭筋のトレーニングを行うことができる。推奨の部位別モードはモードDである。使用状態U4では内転筋のトレーニングを行うことができる。推奨の部位別モードはモードDである。使用状態U5では前脛骨筋のトレーニングを行うことができる。推奨の部位別モードはモードDである。
図8に示す使用状態U6では上腕三頭筋のトレーニングを行うことができる。推奨の部位別モードはモードCである。使用状態U7では広背筋のトレーニングを行うことができる。推奨の部位別モードはモードCである。使用状態U8では中臀筋のトレーニングを行うことができる。推奨の部位別モードはモードBである。使用状態U9では大臀筋のトレーニングを行うことができる。推奨の部位別モードはモードBである。使用状態U10では大腿二頭筋のトレーニングを行うことができる。推奨の部位別モードはモードDである。使用状態U11では下腿三頭筋のトレーニングを行うことができる。推奨の部位別モードはモードDである。
本実施形態のEMS装置1で腹直筋のトレーニングを行うことにより、腹を引き締める効果が期待できる。また、中臀筋及び腹斜筋のトレーニングを行うことにより、尻を引き締める効果が期待できる。また、腹斜筋及び大腿四頭筋のトレーニングを行うことにより、ウエストをくびれさせる効果が期待できる。また、大臀筋のトレーニングを行うことにより、尻を引き上げる効果が期待できる。また、内転筋のトレーニングを行うことにより、太ももを引き締める効果が期待できる。また、下腿三頭筋及び広背筋のトレーニングを行うことにより、ふくらはぎを引き締める効果が期待できる。また、上腕三頭筋及び広背筋のトレーニングを行うことにより、二の腕を引き締める効果が期待できる。また、前脛骨筋のトレーニングを行うことにより、脚を引き締める効果が期待できる。
特に本実施形態のEMS装置1は、使用者がストレッチを行いながら使用すると、より効果的なトレーニングが可能である。具体的には、トレーニング対象の筋肉を伸ばすストレッチを行いながら、EMS装置1からパルス信号を及ぼして、深層周波数に係る収縮をストレッチ中の筋肉に行わせる。こうすることにより、筋肉により大きな負荷をかけることができて、トレーニング効果を向上できる。
本実施形態のEMS装置1では、モードA〜Dの各々を、開始後1分間で5秒間のONと5秒間のOFFを繰り返すストレッチモードが設定されている。なお、ストレッチモードの終了後は、3秒間のONと3秒間のOFFを繰り返すアフターモードに自動的に移行する。アフターモードはストレッチを行いながらの使用は想定されておらず、例えば使用者が装着したままで通常姿勢(テレビを見ている姿勢等)で過ごすような使用を想定している。なお、ストレッチモード終了と共にEMS装置1を使用部位から取り外しても構わない。ちなみに、開始後15分が経過すると自動的に電源が切れるように設定されている。また、使用中に皮膚から導電性粘着シート32が外れた場合にも自動的に電源が切れる。
使用者Pがトレーニング実施中にEMS装置1の駆動の強弱を調整したい場合には、強め操作片22あるいは弱め操作片23を押すことで強め操作および弱め操作を行い、パルス信号に係る電圧の強弱を調整することができる。
また、トレーニングを終了するためにEMS装置1の駆動を停止させる場合には、使用者Pが電源・モード操作片21を押す(長押し)ことで、電源・モードスイッチ51からON信号が出力され、EMS装置1の駆動が停止する。
なお、EMS装置1を使用部位から取り外すには、使用者Pがいずれかの摘み片33を摘んで導電性粘着シート32,32を皮膚から剥がすようにすれば、EMS装置1を使用部位から容易に取り外すことができる。
以上、本発明のEMS装置について一実施形態を説明してきたが、本発明のEMS装置は、上記実施形態に限定されない。
例えば、前記実施形態では、複数の部位別モードの切り替えを使用者の操作で手動により行っていたがこれに限られず、切り替えを自動的に行うよう構成することもできる。例えば、EMS装置とは別に使用される体組成計の測定結果と連携させたり、本体部2に内蔵させたセンサーによって、パルス信号を試験的に身体に流した際に得られる抵抗値から皮下脂肪の厚さを算出したりすることにより、自動的に切り替えを行うこともできる。
1…EMS装置、2…本体部、3…パッド部、3L…大型パッド部、3S…小型パッド部、4…端子、21…電源・モード操作片、22…強め操作片、23…弱め操作片、24…モード表示部、25…USBポート、26…蓄電池、27…制御部、28…報知ブザー、31…パッド本体、32…導電性粘着シート、33…摘み片、51…電源・モードスイッチ、52…強めスイッチ、53…弱めスイッチ、54…発信部、F…皮下脂肪層、M…筋肉、R…パルス信号の及ぶ範囲、S…皮膚層、P…使用者

Claims (3)

  1. パルス信号を発生する本体部と、該本体部に対してパルス信号が伝達されるように接続されており、使用者の皮膚に貼り付けられるパッド部とを備え、
    前記本体部は、前記パルス信号を出力する発信部と、該発信部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、第1周波数に係る前記パルス信号を第2周波数に係る時間おきに前記発信部に出力させるものであって、
    前記第1周波数は、1500Hz以上10000Hz以下の範囲で可変的に設定されており、
    前記第2周波数は、15Hz以上35Hz未満の範囲で固定的または可変的に設定されているEMS装置。
  2. 前記第2周波数は可変的に設定されている、請求項1に記載のEMS装置。
  3. 前記第1周波数と前記第2周波数との間に、少なくとも、一方の周波数が大きくなると他方の周波数も大きくなるように、前記制御部が前記発信部を制御する周波数相関区間を有する、請求項2に記載のEMS装置。
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