JP2019054355A - フィルタおよびフロントエンド回路 - Google Patents

フィルタおよびフロントエンド回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2019054355A
JP2019054355A JP2017176142A JP2017176142A JP2019054355A JP 2019054355 A JP2019054355 A JP 2019054355A JP 2017176142 A JP2017176142 A JP 2017176142A JP 2017176142 A JP2017176142 A JP 2017176142A JP 2019054355 A JP2019054355 A JP 2019054355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
resonator
resonance frequency
parallel
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017176142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6909114B2 (ja
Inventor
奉基 金
Bong Gi Kim
奉基 金
哲夫 佐治
Tetsuo Saji
哲夫 佐治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP2017176142A priority Critical patent/JP6909114B2/ja
Publication of JP2019054355A publication Critical patent/JP2019054355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6909114B2 publication Critical patent/JP6909114B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

【課題】フィルタ特性を向上させること。【解決手段】入力端子Tinと出力端子Toutとの間に直列に接続され、第1反共振周波数を有する第1直列共振器S1と、前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続され、前記第1反共振周波数より高く前記第1反共振周波数との間に第1抑圧帯域を形成する第1共振周波数を有する第1並列共振器P2と、前記入力端子と前記出力端子との間に直列に接続され、前記第1共振周波数より高く前記第1共振周波数との間に第1通過帯域を形成する第2反共振周波数を有する第2直列共振器S2と、前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続され、前記第2反共振周波数より高く前記第2反共振周波数との間に第2抑圧帯域を形成する第2共振周波数を有する第2並列共振器P6と、を備えるフィルタ。【選択図】図6

Description

本発明は、フィルタおよびフロントエンド回路に関し、例えば2つの抑圧帯域の間に通過帯域を有するフィルタおよびフロントエンド回路に関する。
携帯電話端末等の移動体通信端末に用いられるバンドパスフィルタ(BPF:Band Pass filter)にはラダー型フィルタが用いられている。共振器を用いたバンドエリミネーションフィルタ(BEF:Band Elimination Filter)またはバンドリジェクションフィルタ(BRF:Band Rejection Filter)が知られている(例えば特許文献1から3)。ダイバーシティおよびキャリアアグリゲーションの両通信方式に対応可能な高周波モジュールが知られている(例えば特許文献4)。
米国特許第7915978号明細書 国際公開第2016/125515号 米国特許第6710677号明細書 特開2015−2395号公報
特許文献1には、ハイバンドノッチ共振器とローバンドノッチ共振器を組み合わせることにより通過帯域を形成することが記載されている。しかしながら、フィルタ特性の良好な構成については検討されていない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、フィルタ特性を向上させることを目的とする。
本発明は、入力端子と出力端子との間に直列に接続され、第1反共振周波数を有する第1直列共振器と、前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続され、前記第1反共振周波数より高く前記第1反共振周波数との間に第1抑圧帯域を形成する第1共振周波数を有する第1並列共振器と、前記入力端子と前記出力端子との間に直列に接続され、前記第1共振周波数より高く前記第1共振周波数との間に第1通過帯域を形成する第2反共振周波数を有する第2直列共振器と、前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続され、前記第2反共振周波数より高く前記第2反共振周波数との間に第2抑圧帯域を形成する第2共振周波数を有する第2並列共振器と、を備えるフィルタである。
上記構成において、前記第1直列共振器は、前記入力端子と前記出力端子との間において前記第2直列共振器と並列に接続されている構成とすることができる。
上記構成において、前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続され、前記第1反共振周波数より高く前記第1共振周波数より低い第3共振周波数を有する第3並列共振器を備える構成とすることができる。
上記構成において、前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続され、前記第2反共振周波数より高く前記第2共振周波数より低い第4共振周波数を有する第4並列共振器を備える構成とすることができる。
上記構成において、前記入力端子と前記出力端子との間に直列に接続され、前記第1通過帯域を含み、前記第1抑圧帯域の低周波数側および/または前記第2抑圧帯域の高周波数側に第2通過帯域を形成する第3通過帯域を有するバンドパスフィルタを備える構成とすることができる。
上記構成において、前記第1直列共振器、前記第1並列共振器、前記第2直列共振器および前記第2並列共振器は弾性波共振器である構成とすることができる。
上記構成において、前記第1通過帯域は、第1通信規格の第1受信帯域と前記第1受信帯域より高い第2通信規格の第2受信帯域とを含む構成とすることができる。
上記構成において、前記第1抑圧帯域は前記第1通信規格の第1送信帯域を含み、前記第2抑圧帯域は前記第2通信規格の第2送信帯域を含む構成とすることができる。
本発明は、上記フィルタを含むフロントエンド回路である。
本発明によれば、フィルタ特性を向上させることができる。
図1は、比較例1に係るフロントエンド回路のブロック図である。 図2は、比較例2に係るフロントエンド回路のブロック図である。 図3は、実施例1に係るフロントエンド回路のブロック図である。 図4は、実施例2に係るフィルタの回路図である。 図5は、実施例2における各共振器の共振周波数および反共振周波数を示す図である。 図6(a)は、実施例2におけるS1、S2、P2およびP6を抜き出した回路図、図6(b)は、実施例2におけるS1、S2、P2およびP6の共振周波数および反共振周波数を示す図である。 図7(a)は、比較例3におけるS1、S2、P2およびP6を抜き出した回路図、図7(b)は、比較例3におけるS1、S2、P2およびP6の共振周波数および反共振周波数を示す図である。 図8は、実施例2および比較例3における通過特性のシミュレーション結果を示す図である。 図9(a)は、実施例2のフィルタに用いられる弾性表共振器を示す平面図、図9(b)は、弾性波共振器の別の例を示す断面図である。 図10(a)および図10(b)は、弾性波共振器をそれぞれ直列共振器および並列共振器として用いた通過特性を示す図である。 図11(a)および図11(b)は、サンプルAおよびBの回路図である。 図12は、サンプルAおよびBの通過特性を示す図である。
[比較例1のフロントエンド回路]
フロントエンド回路として、第4世代の携帯電話端末におけるダイバーシティアンテナ用の受信回路を例に説明する。図1は、比較例1に係るフロントエンド回路のブロック図である。図1に示すように、フロントエンド回路110は、アンテナ端子11、HB(ハイバンド)フィルタ12a、MB(ミドルバンド)フィルタ12b、LB(ローバンド)フィルタ12c、スイッチ13、15、17、フィルタ14、18、LNA(ローノイズアンプ)16およびRFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)20を備えている。HB、MBおよびLBは、例えばそれぞれ2300MHzから2690MHzの帯域、1710MHzから2170MHzの帯域および699MHzから960MHzの帯域を含む。
アンテナ端子11にはアンテナ10が接続される。アンテナ10は、例えばダイバーシティアンテナである。HBフィルタ12aは、ハイパスフィルタであり、アンテナ端子11に入力した信号のうちHBの信号を通過させ、MBおよびLBの信号を抑圧する。MBフィルタ12bは、バンドパスフィルタであり、アンテナ端子11に入力した信号のうちMBの信号を通過させ、HBおよびLBの信号を抑圧する。LBフィルタ12cは、ローパスフィルタであり、アンテナ端子11に入力した信号のうちLBの信号を通過させ、HBおよびMBの信号を抑圧する。
フィルタ14および18は、バンドパスフィルタであり、例えばLTE規格(E−UTRA Operating Band)に対応する周波数帯(バンド)ごとに設けられている。フィルタ14および18は、各バンドの受信帯域の信号を通過させ、他の信号を抑圧する。HB、MBおよびLBとして各々3つのバンドに対応するフィルタ14および18が接続されている。LNA16は、高周波信号を増幅する。スイッチ13、15および17は、受信したバンドに対応するフィルタ14および18を接続する。RFIC20は、受信した高周波信号を処理する。
第4世代の携帯電話端末では、キャリアアグリゲーションに対応するため、ダイバーシティ受信回路においてもキャリアアグリゲーションに対応している。2つのバンドを用いキャリアアグリゲーションを行う場合、スイッチ13、15および17は対応するフィルタ14および18を選択する。これにより、2つのバンドの受信信号を同時に受信できる。
キャリアアグリゲーションでは、2つのバンドの送信信号を同時に送信する。送信された信号がフロントエンド回路110に妨害を与える。このため、フィルタ14は、送信帯域の信号を抑圧する。比較例1では、スイッチ13および15により、同時に受信するバンドのフィルタ14のみがアンテナ10に接続される。このため、フィルタ14および18において送信帯域の抑圧を向上させることができる。しかしながら、スイッチ13、15および17を設けると、挿入損失および歪が増大する。
[比較例2のフロントエンド回路]
図2は、比較例2に係るフロントエンド回路のブロック図である。図2に示すように、フロントエンド回路112では、スイッチ13、15および18が設けられていない。HB、MBおよびLBの各々内でフィルタ14は並列にスイッチを介さず接続されている。HB、MBおよびLBの各々内でフィルタ18は並列にスイッチを介さず接続されている。その他の構成は比較例1と同じであり説明を省略する。
比較例2では、スイッチ13、15および17を設けないため挿入損失および歪を小さくできる。しかしながら、各HB、MBおよびLB内でフィルタ14が並列に接続されているため、送信帯域における抑圧度が小さくなってしまう。
図3は、実施例1に係るフロントエンド回路のブロック図である。図3に示すように、フロントエンド回路100では、フィルタ14としてBRFが用いられている。HBフィルタ12aおよびLBフィルタ12cとしてバンドパスフィルタを用いている。その他の構成は比較例2と同じであり説明を省略する。
実施例1では、フィルタ14をBRFとすることで、送信帯域における抑圧度を向上できる。
実施例2は、実施例1において用いられるBRFの例であり、LBにおけるLTE規格バンドB12、バンドB13およびバンドB5用のフィルタの例である。バンドB12の送信帯域および受信帯域は、それぞれ699MHzから716MHzおよび729MHzから746MHzである。バンドB13の送信帯域および受信帯域は、それぞれ777MHzから787MHzおよび746MHzから756MHzである。バンドB5の送信帯域および受信帯域は、それぞれ824MHzから849MHzおよび869MHzから894MHzである。
図4は、実施例2に係るフィルタの回路図である。図4に示すように、入力端子Tinと出力端子Toutとの間にフィルタ14aおよび14bが並列に接続されている。入力端子Tinおよび出力端子Toutは、例えば実施例1のそれぞれLBフィルタ12cおよびLNA16に接続される。
フィルタ14aは、入力端子Tinと出力端子Toutとの間に直列に接続された直列共振器S1と並列に接続された並列共振器P1およびP2とを有する。直列共振器S1と並列共振器P1およびP2とはπ型に接続されている。フィルタ14bは、入力端子Tinと出力端子Toutとの間に直列に接続された直列共振器S2と並列に接続された並列共振器P3からP6を有する。直列共振器S2と並列共振器P3およびP6とはπ型に接続されている。
図5は、実施例2における各共振器の共振周波数および反共振周波数を示す図である。図5は、入力端子Tinと出力端子Toutとの間の通過特性S21の概念図である。バンドB5、B12およびB13の送信帯域Txおよび受信帯域Rxを破線で示している。S1(fa)およびS2(fa)は、直列共振器S1およびS2の反共振周波数を示し、P1(fr)からP6(fr)は、並列共振器P1からP6の共振周波数を示している。
図6(a)は、実施例2におけるS1、S2、P2およびP6を抜き出した回路図、図6(b)は、実施例2におけるS1、S2、P2およびP6の共振周波数および反共振周波数を示す図である。図6(a)に示すように、フィルタ14aは、直列共振器S1および並列共振器P2を有している。フィルタ14bは直列共振器S2および並列共振器P6を有している。
図6(b)は、直列共振器S1およびS2並びに並列共振器P2およびP6における入力端子Tinと出力端子Toutとの間の通過特性S21の概念図である。図6(b)中の矢印は、各共振器の共振周波数(fr)および反共振周波数(fa)を示している。フィルタ14aおよび14bはBEFである。並列共振器P2の共振周波数P2(fr)は、直列共振器S1の反共振周波数S1(fa)より高い。S1(fa)とP2(fr)とで抑圧帯域50を形成する。直列共振器S1の共振周波数S1(fr)は抑圧帯域50の低周波側に通過帯域を形成する。並列共振器P6の共振周波数P6(fr)は、直列共振器S2の反共振周波数S2(fa)より高い。S2(fa)とP6(fr)とで抑圧帯域52を形成する。並列共振器S6の反共振周波数P6(fa)は抑圧帯域52の高周波側に通過帯域を形成する。直列共振器S2の反共振周波数S2(fa)は並列共振器P2の共振周波数P2(fr)および反共振周波数P2(fa)より高い。これにより、抑圧帯域50と52との間に反共振周波数P2(fa)と共振周波数S2(fr)により通過帯域54が形成される。
図5に示すように、抑圧帯域50内に並列共振器P1の共振周波数P1(fr)が設けられている。抑圧帯域52内に並列共振器P3からP5の共振周波数P3(fr)からP5(fr)が設けられている。並列共振器P1およびP3からP5の共振周波数P1(fr)およびP3(fr)からP5(fr)により形成される減衰極により、抑圧帯域50および52の抑圧度が向上している。抑圧帯域50は、バンドB12の送信帯域を含み、抑圧帯域52はバンドB13およびB5の送信帯域を含む。通過帯域54はバンドB12およびB13の受信帯域を含む。バンドB12およびB13の受信帯域は連続しているため1つの通過帯域54で対応できる。フィルタ14aおよび14bはそれぞれ抑圧帯域50および52を有するBRF(またはBEF)である。
実施例2と比較例3の通過特性をシミュレーションした。比較例3の回路構成は図4と同じであるが、フィルタ14aおよび14bはバンドパスフィルタである。
図7(a)は、比較例3におけるS1、S2、P2およびP6を抜き出した回路図、図7(b)は、比較例3におけるS1、S2、P2およびP6の共振周波数および反共振周波数を示す図である。図7(a)に示すように、フィルタ14aは、直列共振器S1および並列共振器P2を有している。フィルタ14bは直列共振器S2および並列共振器P6を有している。
図7(b)は、直列共振器S1およびS2並びに並列共振器P2およびP6における入力端子Tinと出力端子Toutとの間の通過特性S21の概念図である。図7(b)に示すように、フィルタ14aの並列共振器P2の反共振周波数P2(fa)と直列共振器S1の共振周波数S1(fr)により通過帯域58が形成される。並列共振器P2の共振周波数P2(fr)と直列共振器S1の反共振周波数S1(fa)は通過帯域58の外側に減衰極を形成する。フィルタ14bの並列共振器P6の反共振周波数P6(fa)と直列共振器S2の共振周波数S2(fr)により通過帯域59が形成される。並列共振器P6の共振周波数P6(fr)と直列共振器S2の反共振周波数S2(fa)は通過帯域59の外側に減衰極を形成する。
実施例2では、LBフィルタ12cとしてLC素子(キャパシタおよびインダクタ)と弾性表面波共振器を用いたラダー型フィルタを用いた。LBフィルタ12cはBPFであり通過帯域は729MHz〜794MHzである。比較例3では、LBフィルタ12cとしてLC素子を用いたフィルタを用いた。LBフィルタ12cはLPFであり通過帯域は0MHz〜900MHzである。実施例2および比較例3のフィルタ14aおよび14bの各共振器は弾性表面波共振器とした。
図8は、実施例2および比較例3における通過特性のシミュレーション結果を示す図である。図8に示すように、バンドB12およびB13の送信帯域において、実施例2は比較例3より抑圧度が大きい。
図9(a)は、実施例2のフィルタに用いられる弾性表共振器を示す平面図、図9(b)は、弾性波共振器の別の例を示す断面図である。図9(a)および図9(b)は、それぞれ弾性波共振器が弾性表面波共振器および圧電薄膜共振器の例である。
図9(a)に示すように、基板40上にIDT(Interdigital Transducer)41と反射器42が形成されている。IDT41は、互いに対向する1対の櫛型電極41aを有する。櫛型電極41aは、複数の電極指41bと複数の電極指41bを接続するバスバー41cとを有する。反射器42は、IDT41の両側に設けられている。IDT41が基板40に弾性表面波を励振する。基板40は、例えばタンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板等の圧電基板である。IDT41および反射器42は例えばアルミニウム膜または銅膜により形成される。基板40は、サファイア基板、アルミナ基板、スピネル基板、水晶基板またはシリコン基板等の支持基板に接合されていてもよい。IDT41および反射器42を覆う保護膜または温度補償膜が設けられていてもよい。
図9(b)に示すように、基板40上に圧電膜46が設けられている。圧電膜46を挟むように下部電極44および上部電極48が設けられている。下部電極44と基板40との間に空隙45が形成されている。下部電極44および上部電極48は圧電膜46内に、厚み縦振動モードの弾性波を励振する。下部電極44および上部電極48は例えばルテニウム膜等の金属膜である。圧電膜46は例えば窒化アルミニウム膜である。基板40は例えばシリコン基板もしくは砒化ガリウム等の半導体基板、またはサファイア基板、アルミナ基板、スピネル基板またはガラス基板等の絶縁基板である。
図10(a)および図10(b)は、弾性波共振器をそれぞれ直列共振器および並列共振器として用いた通過特性を示す図である。図10(a)に示すように、直列共振器では、反共振周波数S(fa)が減衰極になる。反共振周波数S(fa)の低周波数側をみると、反共振周波数S(fa)から共振周波数S(fr)の間では減衰量が急激に小さくなる。共振周波数S(fr)およびその低周波数側にでは減衰量が小さく通過帯域となる。反共振周波数S(fa)の高周波数側をみると、反共振周波数S(fa)の低周波数側に比べ、減衰量の減少は緩やかである。このため、反共振周波数S(fa)の高周波数側は抑圧帯域となる。
図10(b)に示すように、並列共振器では、共振周波数P(fr)が減衰極になる。共振周波数P(fr)の高周波数側をみると、共振周波数P(fr)から反共振周波数P(fa)の間では減衰量が急激に小さくなる。反共振周波数P(fa)およびその高周波数側では減衰量が小さく通過帯域となる。共振周波数P(fr)の低周波数側では、共振周波数P(fr)の高周波数側に比べ、減衰量の減少は緩やかである。このため、共振周波数P(fr)の低周波数側は抑圧帯域となる。
そこで、図6(b)のように、並列共振器P2(第1並列共振器)の共振周波数P2(fr)(第1共振周波数)を、直列共振器S1の反共振周波数S1(fa)より高く反共振周波数S1(fa)との間に抑圧帯域50(第1抑圧帯域)を形成するように設ける。直列共振器S2の反共振周波数S2(fa)(第2反共振周波数)を共振周波数P2(fr)より高く、共振周波数P2(fr)との間に通過帯域54(第1通過帯域)を形成するように設ける。並列共振器P6(第2並列共振器)の共振周波数P6(fr)(第2共振周波数)を、反共振周波数S2(fa)より高く反共振周波数S2(fa)との間に抑圧帯域52(第2抑圧帯域)を形成するように設ける。
このように、抑圧帯域50および52の低周波数側の肩をそれぞれ主に直列共振器S1およびS2の反共振周波数で形成し、抑圧帯域50および52の高周波数側の肩をそれぞれ主に並列共振器P1およびP2の共振周波数で形成する。これにより、抑圧帯域50および52の抑圧特性が向上し、抑圧帯域50と52との間の通過帯域54の通過特性を向上できる。このようにフィルタ特性を向上できる。
入力端子Tinと出力端子Toutとの間において直列共振器S1とS2とは並列に接続されている。これにより、通過帯域の通過特性が向上する。直列共振器S1とS2とは直列に接続されていてもよい。
図5のように、並列共振器P1の共振周波数P1(fr)は、直列共振器S1の反共振周波数S1(fa)より高く並列共振器P2の共振周波数P2(fr)より低い。これにより、抑圧帯域50の抑圧特性を向上できる。並列共振器P3からP5の共振周波数P3(fr)からP5(fr)は直列共振器S2の反共振周波数S2(fa)より高く並列共振器P6の共振周波数P6(fr)より低い。これにより、抑圧帯域52の抑圧特性を向上できる。
このことをサンプルAおよびBにより説明する。図11(a)および図11(b)は、サンプルAおよびBの回路図である。図11(a)に示すように、サンプルAはπ型フィルタである。端子T1とT2との間に直列に直列共振器S1が接続され、並列に並列共振器P1およびP2が接続されている。
図11(b)に示すように、サンプルBはT型フィルタである。端子T1とT2との間に直列に直列共振器S1およびS2が接続され、並列に並列共振器P2が接続されている。
図12は、サンプルAおよびBの通過特性を示す図である。図12に示すように、サンプルAおよびBはバンドB5の送信帯域Txに抑圧帯域55を有している。サンプルAおよびBとも直列共振器S1の反共振周波数S1(fa)と並列共振器P2の共振周波数P2(fr)とで抑圧帯域55を形成している。サンプルAでは、抑圧帯域55の中央付近に並列共振器P1の共振周波数P1(fr)が位置している。サンプルBでは、抑圧帯域55の中央付近に直列共振器S2の反共振周波数S2(fa)が位置している。
サンプルAでは、サンプルBに比べ抑圧帯域55内の減衰量が大きい。これは、並列共振器P1の共振周波数P1(fr)を抑圧帯域55の中央付近に設けることで、並列インピーダンスが低くなるためである。このため、直列共振器S2の反共振周波数S2(fa)を抑圧帯域55の中央付近に設けるサンプルBより抑圧帯域55の抑圧度を大きくできる。
実施例2のフィルタでは、図5のように、バンドB12およびB13の受信帯域Rxの両側に抑圧帯域50および52が設けられ、バンドB12およびB13の受信帯域Rxに対応する通過帯域54が形成されている。バンドB5の受信帯域Rxの低周波側には抑圧帯域52が設けられているが高周波側には抑圧帯域がない。そこで、図8のように、実施例1のLBフィルタ12cの通過帯域を、通過帯域54を含み、抑圧帯域52の高周波数側にバンドB5の受信帯域用の通過帯域56(第2通過帯域)を形成するように設ける。これにより、図8のバンドB5の受信帯域Rxを含む通過帯域56の高周波側に抑圧帯域が形成できる。
以上のように、バンドパスフィルタの通過帯域を通過帯域54を含み、抑圧帯域50の低周波側および/または抑圧帯域52の高周波側に通過帯域56が形成されるように設ける。これにより、第2通過帯域を形成するための共振器の一部を抑圧帯域50および52に用いることができる。よって、抑圧帯域50および52の抑圧度を向上できる。
実施例2において、直列共振器S1およびS2並びに並列共振器P1からP6は、図9(a)および図9(b)に例示したような弾性波共振器であることが好ましい。これにより、図10(a)および図10(b)のような特性を用い抑圧帯域の抑圧度が高いBRFまたはBEFを形成することができる。
図5、図8のように、通過帯域54は、バンドB12(第1通信規格)の受信帯域(第1受信帯域)とバンドB13(第2通信規格)の受信帯域(第2受信帯域)とを含む。これにより、フィルタの個数を削減できる。
抑圧帯域50はバンドB12の送信帯域(第1送信帯域)を含み、抑圧帯域52はバンドB13の送信帯域(第2送信帯域)を含む。これにより、バンドB12および13の送信帯域における抑圧度を向上させることができる。
実施例1のように、実施例2のフィルタをフロントエンド回路に用いることができる。実施例1は、ダイバーシティアンテナ用の受信回路の例であったが、送信回路または送受信回路を有するフロントエンド回路に実施例2に係るフィルタを用いてもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
50、52 抑圧帯域
54、56 通過帯域

Claims (9)

  1. 入力端子と出力端子との間に直列に接続され、第1反共振周波数を有する第1直列共振器と、
    前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続され、前記第1反共振周波数より高く前記第1反共振周波数との間に第1抑圧帯域を形成する第1共振周波数を有する第1並列共振器と、
    前記入力端子と前記出力端子との間に直列に接続され、前記第1共振周波数より高く前記第1共振周波数との間に第1通過帯域を形成する第2反共振周波数を有する第2直列共振器と、
    前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続され、前記第2反共振周波数より高く前記第2反共振周波数との間に第2抑圧帯域を形成する第2共振周波数を有する第2並列共振器と、
    を備えるフィルタ。
  2. 前記第1直列共振器は、前記入力端子と前記出力端子との間において前記第2直列共振器と並列に接続されている請求項1記載のフィルタ。
  3. 前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続され、前記第1反共振周波数より高く前記第1共振周波数より低い第3共振周波数を有する第3並列共振器を備える請求項1または2記載のフィルタ。
  4. 前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続され、前記第2反共振周波数より高く前記第2共振周波数より低い第4共振周波数を有する第4並列共振器を備える請求項1から3のいずれか一項記載のフィルタ。
  5. 前記入力端子と前記出力端子との間に直列に接続され、前記第1通過帯域を含み、前記第1抑圧帯域の低周波数側および/または前記第2抑圧帯域の高周波数側に第2通過帯域を形成する第3通過帯域を有するバンドパスフィルタを備える請求項1から4のいずれか一項記載のフィルタ。
  6. 前記第1直列共振器、前記第1並列共振器、前記第2直列共振器および前記第2並列共振器は弾性波共振器である請求項1から5のいずれか一項記載のフィルタ。
  7. 前記第1通過帯域は、第1通信規格の第1受信帯域と前記第1受信帯域より高い第2通信規格の第2受信帯域とを含む請求項1から6のいずれか一項記載のフィルタ。
  8. 前記第1抑圧帯域は前記第1通信規格の第1送信帯域を含み、前記第2抑圧帯域は前記第2通信規格の第2送信帯域を含む請求項7記載のフィルタ。
  9. 請求項1から8のいずれか一項記載のフィルタを含むフロントエンド回路。
JP2017176142A 2017-09-13 2017-09-13 フィルタおよびフロントエンド回路 Active JP6909114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017176142A JP6909114B2 (ja) 2017-09-13 2017-09-13 フィルタおよびフロントエンド回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017176142A JP6909114B2 (ja) 2017-09-13 2017-09-13 フィルタおよびフロントエンド回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019054355A true JP2019054355A (ja) 2019-04-04
JP6909114B2 JP6909114B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=66015342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017176142A Active JP6909114B2 (ja) 2017-09-13 2017-09-13 フィルタおよびフロントエンド回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6909114B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09232906A (ja) * 1996-02-23 1997-09-05 Oki Electric Ind Co Ltd 弾性表面波フィルタ
JPH1065490A (ja) * 1996-08-26 1998-03-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd Saw帯域阻止フィルタおよびそれを使用した電子機器
US20030160664A1 (en) * 2002-02-12 2003-08-28 Beaudin Steve A. Band reject filters
JP2013118611A (ja) * 2011-11-04 2013-06-13 Taiyo Yuden Co Ltd 分波器、フィルタ及び通信モジュール

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09232906A (ja) * 1996-02-23 1997-09-05 Oki Electric Ind Co Ltd 弾性表面波フィルタ
JPH1065490A (ja) * 1996-08-26 1998-03-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd Saw帯域阻止フィルタおよびそれを使用した電子機器
US20030160664A1 (en) * 2002-02-12 2003-08-28 Beaudin Steve A. Band reject filters
JP2013118611A (ja) * 2011-11-04 2013-06-13 Taiyo Yuden Co Ltd 分波器、フィルタ及び通信モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP6909114B2 (ja) 2021-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6481758B2 (ja) 弾性波フィルタ、マルチプレクサ、デュプレクサ、高周波フロントエンド回路、および通信装置
US10171113B2 (en) Multiplexer, transmission device, and reception device
US10700666B2 (en) Filter circuit, multiplexer, and module
US10727805B2 (en) Multiplexer including filters with resonators and parallel inductor
US9917603B2 (en) Multiplexer, transmission apparatus, and reception apparatus
JP6222406B2 (ja) マルチプレクサ、送信装置、受信装置、高周波フロントエンド回路、通信装置、およびマルチプレクサのインピーダンス整合方法
JP6669681B2 (ja) フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール
US10243538B2 (en) High-frequency filter, multiplexer, high-frequency front-end circuit, and communication device
CN109286384B (zh) 多工器、高频前端电路以及通信装置
US9112478B2 (en) Duplexer
US9998098B2 (en) Band pass filter and duplexer
JP2018137655A5 (ja)
CN103959647A (zh) 梯型弹性波滤波器和利用该梯型弹性波滤波器的天线共用器
US11699991B2 (en) Multiplexer, high frequency front-end circuit, and communication apparatus
JP6909007B2 (ja) フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール
US10886894B2 (en) Acoustic wave filter, multiplexer, radio frequency front-end circuit, and communication device
JP6798456B2 (ja) 高周波フロントエンド回路及び通信装置
WO2020179906A1 (ja) フィルタ、マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路及び通信装置
US10476532B2 (en) Multiplexer, transmission apparatus, and reception apparatus
CN110582939A (zh) 多工器、高频前端电路以及通信装置
JP6909114B2 (ja) フィルタおよびフロントエンド回路
WO2020179905A1 (ja) フィルタ、マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路及び通信装置
WO2020105589A1 (ja) エクストラクタ
JP2023174633A (ja) 弾性波デバイスおよびその弾性波デバイスを備えるモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6909114

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150