JP2019051526A - 鍛造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中央パンチ1とリングパンチ2からなる上型10と、ダイ3とノックアウト4からなる下型20とを備え、中央パンチ1はスライド201に固定されて動き、リングパンチ2は圧力制御する油圧シリンダ5を備え、中央パンチの押圧面とリングパンチの押圧面とを同じ高さ位置にして素材Wを押圧し、コーナー部に欠肉がある状態で据え込み加工を完了させる第1ステップと、リングパンチに作用していた油圧を低下させた後に後方押し出しを開始し、押し出された素材の上面とリングパンチとの接触により荷重が急激に上昇する直前で後方押し出し加工を完了する第2ステップとにより中間体を得る。
【選択図】図4
Description
また特許文献1では、据え込み加工により第1次中間体のワーク16を成形する方法について詳細な工程の開示はなく、円柱部12とフランジ部14とを成形する過程で酸化やスケールや脱炭層の発生などが生じ得る。また後方押出し加工により第2次中間体の成形体24を成形する場合においても鍛造温度が不明であり酸化やスケールや脱炭層の発生などが生じ得る。
本発明において「中間体」とは素材が最終加工品になるまでにとり得る中間素材、中間加工品を指す。なお後方押し出し加工を完了した段階ではカップ状素材であり、別工程で底部の打ち抜きを行うことで、矩形断面のリング素材を得ることができる。本発明の中間体とは、このカップ状素材とリング状素材のどちらも含む。「コーナー部」とは、図9に示すように、リングパンチ2とダイ3とによって生じる隅の部分3aや、ダイ3とノックアウト4によって生じる隅の部分3bを指す。あるいは、据え込み加工が完了して略円柱となった素材における上面の縁や下面の縁、ならびにその周辺部を指しても良い。「コーナー部に欠肉がある状態」とは、据え込み加工が完了した時点でリングパンチ2とダイ3とによって生じる隅の部分3aや、ダイ3とノックアウト4によって生じる隅部分3bに隙間が生じており、素材Wが完全な円柱とはなっておらず、例えば素材Wの上面の縁や下面の縁が丸みを帯びる等して引け(欠肉)が生じている状態を指す(図9)。本発明において「一工程」とは1つの金型を用いて1ストローク(1往復)で行い得る加工を指す。本発明では一工程中の加工動作をさらに細分化したものをステップと呼ぶ。本発明において「荷重が急激に上昇する直前」とは、必ずしも限定はされないが、例えば金型を破損することなく維持できる適切な荷重(限界荷重)に対し2倍以上又は3倍以上の荷重となる直前を指す。
また本発明によれば、コーナー部に欠肉がある状態で据え込み加工を完了させるため、外周部の拘束が始まった後、荷重が急激に上昇する直前に据え込み加工が完了する。そのため例えばφ190(直径190mm)程度の据え込み加工であれば、加工荷重約550トンで加工が可能である。また押し出された前記素材の上面と前記リングパンチとの接触により荷重が急激に上昇する直前で後方押し出し加工を完了する。そのため例えば内径がφ140(直径140mm)程度の後方押し出し加工では、加工荷重約850トンで加工が可能である。そのため加工設備として3000トンクラス以上の大型の熱間鍛造装置を必要とせず、1000〜1200トンクラスの温間鍛造装置で素材(出発素材)から加工品を得ることが可能である。
また本発明の鍛造方法は、前記第2ステップは、前記リングパンチに作用していた油圧を作動させない状態で前記リングパンチを自由に上昇できる状態にして、前記リングパンチに作用していた前記油圧を低下させた後に後方押し出しを開始し、前記押し出された前記素材の上面と前記リングパンチとを接触させたまま後方押し出しを行い、押し出された前記素材の上面からの圧力により前記リングパンチを上昇させ、前記リングパンチの上死点において荷重が急激に上昇する直前で前記後方押し出し加工を完了させることによりカップ状の中間体を得ることを特徴とする。
このような中間体を本発明では素形材と呼ぶ。すなわち本発明において「素形材」とは温間鍛造により得られた中間体の一つであり、後の温間鍛造工程で外周に歯形が鍛造成形される中間体を指す。言い換えれば、本発明の鍛造方法は素形材を得ることを特徴とする。
本発明の中間体が素形材として使用されることで、1000トン〜1200トン程度の温間鍛造装置のみを使用して出発素材から最終加工品までの工程数を3工程で終えることができる。
本発明によれば、素材(出発素材)から加工品を得るまでの過程を温間鍛造で行うため酸化やスケールや脱炭層の発生などを抑制することができる。また後の温間鍛造成形によって素形材の外周に歯形を形成するため切削加工をする必要がなく歩留まりを向上させることができる。また加工設備として熱間鍛造装置を必要とせず、温間鍛造装置で素材から最終加工品を得ることが可能である。
本発明によれば、ファイナルギヤ等の大形のヘリカルギヤであっても、熱間鍛造装置や歯切り機械を使用することなく、1000〜1200トンクラスの温間鍛造装置で、従来よりも工程を短縮化して素材(出発素材)から最終加工品を得ることが可能である。
図1は、本発明の実施の形態を適用した鍛造装置100を側面から示す構造図である。素材Wをセットした状態を示しており、素材W成形前の鍛造装置である。図1を用いて、本実施の形態の鍛造装置100の構成を説明する。
図2は、本実施形態における据え込み加工完了時の鍛造装置を示す構造図である。図3は、本実施形態における据え込み加工完了後にリングパンチを上昇させた状態の鍛造装置を示す構造図である。図4は、本発明の実施形態における後方押し出し加工完了時の鍛造装置を側面から示す構造図である。図1〜4を用いて、本実施の形態の鍛造装置100の動作構成の概略を説明する。
図5は、本実施の形態の鍛造加工方法を示すステップ図である。本実施の形態の鍛造方法を説明する。
図11〜図16は本実施形態の比較例を説明する図であり、比較例では別の鍛造加工方法により、従来は二工程であった据え込み工程及び後方押し出し工程を一工程に短縮化して中間体を得る。
1 中央パンチ、
2 リングパンチ、
3 ダイ、
4 ノックアウト、
5 油圧シリンダ、
10 上型、
11 上型ホルダ、
12 上型スリーブ、
20 下型、
21 下型ホルダ、
22 下型スリーブ、
201 スライド、
202 ボルスタ、
203 ノックアウトピン、
W 素材、
P 中間体
Claims (5)
- 中央パンチとリングパンチからなる上型と、ダイとノックアウトからなる下型とを備え、前記中央パンチはスライドに固定されて動き、前記リングパンチは圧力制御する油圧シリンダを備え、中央パンチの押圧面とリングパンチの押圧面とを同じ高さ位置にして素材を押圧し、コーナー部に欠肉がある状態で据え込み加工を完了させる第1ステップと、前記リングパンチに作用していた油圧を低下させた後に後方押し出しを開始し、押し出された前記素材の上面と前記リングパンチとの接触により荷重が急激に上昇する直前で後方押し出し加工を完了する第2ステップとにより中間体を得ることを特徴とする鍛造方法。
- 前記第2ステップは、前記リングパンチに作用していた油圧を逃がして前記リングパンチを上昇させるか、及び/又は前記リングパンチに作用していた油圧を作動させない状態で前記リングパンチを自由に上昇できる状態にして、前記リングパンチに作用していた前記油圧を低下させた後に後方押し出しを開始することを特徴とする請求項1記載の鍛造方法。
- 前記第2ステップは、前記リングパンチに作用していた油圧を作動させない状態で前記リングパンチを自由に上昇できる状態にして、前記リングパンチに作用していた前記油圧を低下させた後に後方押し出しを開始し、前記押し出された前記素材の上面と前記リングパンチとを接触させたまま後方押し出しを行い、押し出された前記素材の上面からの圧力により前記リングパンチを上昇させ、前記リングパンチの上死点において荷重が急激に上昇する直前で前記後方押し出し加工を完了させることによりカップ状の中間体を得ることを特徴とする請求項1又は2記載の鍛造方法。
- 前記中間体を温間鍛造によって得た後に、得られた中間体の外周に歯形を温間鍛造成形することで最終加工品を得ることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の鍛造方法。
- 前記素材は、ファイナルギヤ等の大形のヘリカルギヤを成形するための素材であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の鍛造方法。
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CN117721340A (zh) * | 2024-02-08 | 2024-03-19 | 合肥工业大学 | 一种B4C增强6082Al复合材料一体化制备装置 |
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