JP2019047846A - 放射線診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】DSA撮像をする際の撮像時間を短縮するのに有利な技術を提供すること。【解決手段】被検体を透過した放射線を検出して撮像を行い、撮像した画像信号を出力する放射線撮像装置と、放射線撮像装置から出力された、造影剤投与前に撮像されたマスク画像と造影剤投与後に撮像されたライブ画像と、を用いてサブトラクション処理を行うことにより画像データを生成する処理部と、を備え、1つの前記マスク画像のデータ量は、1つの前記ライブ画像のデータ量より少ない。【選択図】図6

Description

本発明は、放射線診断装置に関する。
近年、造影剤投与前及び造影剤投与後の画像データをサブトラクション処理し、造影剤が注入された血管を高いコントラストで表示するDSA(Digital Subtraction Angiography)撮像が行われている。DSA撮像では、血管に造影剤投与する前の被検体にX線を照射して得られた画像をマスク画像と呼び、造影剤を投与した後にX線を照射して得られた画像をライブ画像データと呼ぶ。マスク画像データとライブ画像データをサブトラクション処理して造影剤が注入された血管を抽出することができる。
このとき、被検体の呼吸等に伴って血管や周囲の臓器の位置が変化するため、同じ診断対象部位を撮像したマスク画像及びライブ画像の間で位置や形状の差異が発生する。このためにサブトラクション処理をして得られた画像データにアーチファクトが発生しDSA撮像した画像の画質が劣化するという問題点があった。
画質劣化の原因となる呼吸による影響を抑えるために、撮像する間は被検体の呼吸を止めて静止させることが考えられる。しかし、呼吸をさせないことは被検体に対して大きな身体的負担を負わせる。特許文献1には被検体の呼吸情報に基づいてX線の照射レートを制御することによりマスク画像を取得する技術が開示されている。
特開2007−195633号公報
被検体の負担を軽減するためには撮像時間の短縮が望まれる。本発明の目的は、DSA撮像をする際の撮像時間を短縮するのに有利な技術を提供することである。
本発明の放射線診断装置は、被検体を透過した放射線を検出して撮像を行い、撮像した画像信号を出力する放射線撮像装置と、放射線撮像装置から出力された、造影剤投与前に撮像されたマスク画像と造影剤投与後に撮像されたライブ画像と、を用いてサブトラクション処理を行うことにより画像データを生成する処理部と、を備え、1つの前記マスク画像のデータ量は、1つの前記ライブ画像のデータ量より少ないことを特徴とする。
本発明によれば、DSA撮像をする際の撮像時間を短縮するのに有利な技術を提供することができる。
本発明に係る放射線診断装置の全体を示す図。 本発明に係る画素回路を示す図。 本発明に係る撮像装置内のビニング回路の回路図およびブロック図。 本発明に係る半導体基板の内部構造の一例を示す図。 本発明に係る半導体基板からの信号読み出し回路を示す図。 本発明に係る実施例1でのDSA撮像時の駆動制御の一例を示すタイミングチャート。 本発明に係る実施例1のDSA処理を説明するためのブロック図。 本発明に係る実施例2でのDSA撮像時の駆動制御の一例を示すタイミングチャート。 本発明に係る実施例2のDSA処理を説明するためのブロック図。 本発明に係る実施例3のDSA撮像時の駆動制御の一例を示すタイミングチャート。 本発明に係る実施例3のDSA処理を説明するためのブロック図。
(実施例1)
本発明に係るフラットパネル式の放射線撮像装置を備えた放射線診断装置について図1により説明する。放射線診断装置は、放射線撮像装置100、処理部101、画像表示装置102、放射線照射部103、X線管104を備えている。撮像時には処理部101により、放射線撮像装置100と放射線照射部103との動作のタイミングが制御される。被写体を透過したX線は放射線撮像装置100に備えられた不図示のシンチレータにより可視光に変換され、光電変換素子により光電変換された後にA/D変換が行われる。そして、X線照射に対応したフレーム画像データが放射線撮像装置100から処理部101に転送され、画像処理が行われた後、画像表示装置102に放射線画像がリアルタイムに表示される。表示は、静止画に加えて動画の表示も可能である。
放射線撮像装置100はフラットパネルセンサ105を備えている。本実施例のフラットパネルセンサ105は、画素が行列状に配置された半導体基板106が平面基台上(不図示)にマトリクス状にタイリングされている。図1には半導体基板106が7列2行に配置されている例を示しているが、これに限定されない。半導体基板106はMOS型撮像素子を含み、複数枚を貼りあわせてフラットパネルセンサに利用するように開発されている。半導体基板106の構成の詳細は省略するが、半導体基板106に配置された画素はシンチレータで変換された光を電気信号に変換するための光電変換素子を含んでいる。平面基台上で隣接する半導体基板106は、半導体基板106と別の半導体基板106の境界を挟んで光電変換素子を含む画素が同じピッチになるようにタイリングされている。フラットパネルセンサ105の上辺と下辺部には、マトリクス状に並んだ半導体基板106へ電源を供給する端子や信号の入出力のための端子(電極パッド)が並んで配置される。電極パッドはフライングリード式プリント配線板やフラットケーブル(不図示)を介して半導体基板106の外部の回路と接続される。
放射線撮像装置100に配置されている増幅器107及びAD変換器108はフラットパネルセンサからの信号を増幅し、AD変換して撮像制御部109へ出力する。
撮像制御部109は、処理部101との間での制御コマンドの通信やタイミング信号の通信、処理部101への画像データの送信を行う。また、撮像制御部109は、フラットパネルセンサ105の制御機能も兼ね備えており、フラットパネルセンサ105の駆動制御、撮像モード制御を行う。さらに、放射線撮像装置100内の複数のA/D変換器108からA/D変換されたブロックごとのデジタル画像データをフレームデータに合成し、処理部101に転送する機能も備える。
次に撮像制御部109と画像処理部101との間のインターフェースについて説明をする。コマンド制御用インターフェース110は、処理部101から撮像制御部109への撮像モードの設定、各種パラメータの設定、撮像開始設定、撮像終了設定などの通信を行うためのインターフェースである。また、撮像制御部109からは処理部101へ放射線撮像装置100の状態等が通信される。画像データインターフェース111は、撮像された画像データを撮像制御部109から処理部101へ送るためのインターフェースである。READY信号112は放射線撮像装置100が撮像可能状態になったことを撮像制御部109から処理部101へ伝える信号である。外部同期信号113は、処理部101が撮像制御部109からのREADY信号112を受け、撮像制御部109にX線曝射のタイミングを知らせる信号である。曝射許可信号114は曝射を制御する信号である。曝射許可信号114は、曝射許可信号114がイネーブルの間に処理部101から放射線照射部103に曝射信号が送信され、X線管104からX線が曝射される。そして、被検体を透過した放射線に応じた信号は有効な信号として撮像装置100のフラットパネル105で検出され、画像信号が形成される。
半導体基板106に配置される画素の、1画素分の回路の一例を図2により説明する。フォトダイオードPDはシンチレータにより変換された光を電荷に変換する光電変換部である。フローティングディフュージョンCfd(浮遊拡散領域)はフォトダイオードPDからの電荷を蓄積する容量部である。リセットMOSトランジスタM2はフローティングディフュージョンCfdに蓄積された電荷を放電させるためのリセットスイッチである。感度切替えスイッチM1は感度切り換え用の追加容量Cfd1をフローティングディフュージョンCfdに接続するためのスイッチである。フローティングディフュージョンCfdにより電荷が電圧に変換され、ソースフォロアとして動作する増幅MOSトランジスタM4(第1画素アンプ)により増幅される。増幅された画像信号はクランプ容量Cclを介してソースフォロワとして動作する増幅MOSトランジスタM7(第2画素アンプ)のゲートに入力される。選択MOSトランジスタM3(第1選択スイッチ)は増幅MOSトランジスタM4と電源の間に配置され、増幅MOSトランジスタM4の動作状態を制御するためのスイッチである。
増幅MOSトランジスタM4の後段には光電変換部で発生するkTCノイズを除去するクランプ回路が設けられている。クランプ回路はクランプ容量Ccl、クランプ用MOSトランジスタM5(クランプスイッチ)を備えている。ソースフォロアとして動作する増幅MOSトランジスタM7はクランプ容量Cclを介して出力される信号を増幅する。電源と増幅MOSトランジスタM7との間に配置された選択MOSトランジスタM6(第2選択スイッチ)は、増幅MOSトランジスタM7の動作状態を制御するための選択スイッチである。
増幅MOSトランジスタM7の後段には2つのサンプルホールド回路が設けられている。サンプルホールド用MOSトランジスタM8(第1サンプルホールドスイッチ)は光信号用ホールド容量CS1への電気信号の蓄積を制御する。サンプルホールド用MOSトランジスタM11(第2サンプルホールドスイッチ)は光信号用ホールド容量CS2への電気信号の蓄積を制御する。サンプルホールドMOSトランジスタM14(Nサンプルホールドスイッチ)は基準電圧信号用ホールド容量CNへの基準電圧信号の蓄積を制御する。
増幅MOSトランジスタM10(第3画素アンプ)及び増幅MOSトランジスタM13(第4画素アンプ)はソースフォロアとして動作し、光信号用ホールド容量CS1、CS2にサンプルホールドされている電気信号を増幅する。アナログスイッチM9(第1転送スイッチ)は増幅MOSトランジスタM10(第3画素アンプ)からの信号の出力を制御するスイッチである。アナログスイッチM12(第2転送スイッチ)は増幅MOSトランジスタM13(第4画素アンプ)からの信号の出力を制御するスイッチである。
増幅MOSトランジスタM16(N画素アンプ)はソースフォロアとして動作し、基準電圧信号用ホールド容量CNにサンプルホールドされている基準電圧信号を増幅する。アナログスイッチM15(N転送スイッチ)はN画素アンプ(M16)で増幅された基準電圧信号をN信号出力線へ出力するためスイッチである。
イネーブル信号ENは、選択MOSトランジスタM3及び選択MOSトランジスタM6のゲートに接続される。イネーブル信号ENは、第1画素アンプ、第2画素アンプとして動作する増幅MOSトランジスタM4、増幅MOSトランジスタM7を動作可能に制御するための制御信号である。イネーブル信号ENがハイレベルの時、増幅MOSトランジスタM4、増幅MOSトランジスタM7は同時に動作可能となる。PRES信号は、リセットMOSトランジスタM2(リセットスイッチ)をオンしてフォトダイオードPDに蓄積された電荷を放電させるためのリセット信号である。信号PCLはクランプ用MOSトランジスタM5(クランプスイッチ)を制御する信号で、信号PCLがハイレベルのときクランプ用MOSトランジスタM5がオンし、クランプ容量Cclを基準電圧VCLにセットする。
信号TS1はサンプルホールド用MOSトランジスタM8(第1サンプルホールドスイッチ)を制御して増幅MOSトランジスタM7からの出力信号の光信号用ホールド容量CS1への信号の蓄積を制御するサンプルホールド制御信号である。信号TS1をハイレベルとし、第1サンプルホールドスイッチM8をオンすることにより、光電変換された信号が増幅MOSトランジスタM4、増幅MOSトランジスタ7を通して光信号用ホールド容量CS1に転送される。光信号用ホールド容量への転送は信号TS1をローレベルとし、第1サンプルホールドスイッチM8をオフすることで転送を終了し、サンプルホールド回路1への光信号電荷の保持が完了する。信号TS1による第1サンプルホールドスイッチM8の制御は全画素において一括で行われる。
撮像装置100の動作タイミングについて後に説明するが、信号TS2も、信号TS1と同様に全画素において一括に制御されてサンプルホールド回路2への光信号電荷の転送及び保持の制御を行うサンプルホールド制御信号である。信号TNは基準電圧信号サンプルホールド制御信号で、信号TNをハイレベルとし、NサンプルホールドスイッチM14をオンすることで基準電圧信号は第2画素アンプM7を通して容量CNに転送される。次いで、信号TNをローレベルとし、NサンプルホールドスイッチM14をオフすることで、サンプルホールド回路への基準電圧信号電荷の保持が完了する。信号TNの制御も全画素一括に行う。それぞれの容量CS1、CS2、CNによるサンプルホールド後は、第1サンプルホールドスイッチM8、第2サンプルホールドスイッチM11、NサンプルホールドスイッチM14がオフとなる。この結果、それぞれの容量CS1、CS2、CNは前段の蓄積回路と切り離されるため、再度サンプルホールドされるまで蓄積した光信号を非破壊で読み出すことが可能である。
次に、複数の画素の信号を加算して1画素の信号とするいわゆるビニング処理をするビニング回路について図3により説明する。図3(A)は図2に説明した1画素分の回路を2回路分とビニング回路とを示す。画素の回路は簡略に記載されている。図3(A)において増幅回路162、166及び172を含む回路が1画素分で、増幅回路163、167及び173を含む回路がもう1画素分である。つまり図3(A)には2画素分の回路が平行して並んで記載されている。フォトダイオードPD160、161は、図2のフォトダイオードPDに相当する。増幅回路162及び163は第1画素アンプに相当する。容量164及び165は図2のクランプ容量Cclに相当する。増幅回路166及び167は第2画素アンプに相当する。
図2に示される1画素について3回路設けられたサンプルホールド回路は図3(A)では省略されて1回路分が代表的に記載されている。サンプルホールドスイッチ168は第1サンプルホールドスイッチM8、第2サンプルホールドスイッチM11もしくはNサンプルホールドスイッチM14に相当する。同様にサンプルホールドスイッチ169も第1サンプルホールドスイッチM8、第2サンプルホールドスイッチM11もしくはNサンプルホールドスイッチM14に相当する。容量170は光信号用ホールド容量CS1,CS2もしくは基準電圧信号用ホールド容量CNに相当する。同様に容量171も光信号用ホールド容量CS1,CS2もしくは基準電圧信号用ホールド容量CNに相当する。増幅回路172は第3画素アンプM10、第4画素アンプM13もしくはN画素アンプM16に相当する。同様に増幅回路173も図2の第3画素アンプM10、第4画素アンプM13もしくはN画素アンプM16に相当する。一方の画素回路の容量170と他方の画素回路の容量171との間には2つの画素の信号をビニングするためのビニングMOSトランジスタ174および175が接続されている。ビニングMOSトランジスタ174および175のゲートをハイに制御することにより2つの画素の信号がビニングされる。
図3(B)は半導体基板106に配置された複数の画素回路を示す。1つの画素は1つの四角で表されている。図3(A)の点線で囲まれた部分と図3(B)の点線で囲まれた部分は同じビニング回路を示している。ビニング回路により接続されている箇所を太線で示している。ビニング回路は図3(B)に示されているように各画素間を接続するように配置されている。ビニング回路をオンに制御すると接続された画素の信号がビニングされる。
図3(B)では、ビニング信号制御ADDをハイレベル、ビニング制御信号ADD1をローレベルにすることにより隣接する2×2の4画素のビニングを行うことができる。ビニング制御信号ADDをハイレベル、ビニング制御信号ADD1をハイレベルにすると4×4のビニングを行うことができる。さらにビニング制御信号ADD2もハイレベルにすると8×8のビニングを行うことができるようにビニング回路が配置されている。ビニング回路を制御することにより所定数の画素の信号をビニングすることができる。ビニングは、隣り合う画素ごとの光信号用ホールド容量CS1同士,CS2同士もしくはノイズ信号用ホールド容量CN同士を接続することにより行われる。2×2のビニングを行った場合には撮像時に読み出す信号数を1/4に減らせる。所定数ずつの画素をビニングすることにより画素情報を捨てることなく走査して読み出す信号の数を減らし、より高速なフレームレートでの信号の読み出しを可能としている。
半導体基板106からの信号の読出しについて図4により説明をする。半導体基板106にはチップセレクト端子CS、垂直走査回路スタート信号VST、垂直走査回路クロック端子CLKV、水平走査回路スタート信号端子HST、水平走査回路クロック端子CLKHが設けられている。また信号を出力するための光信号出力端子S1out、光信号出力端子S2out、基準電圧信号出力端子Noutも設けられている。チップセレクト端子CSはフラットパネルセンサ105の半導体基板106を選択する信号を入力する端子である。チップセレクト端子CSをイネーブルすることにより選択された半導体基板106が活性化される。図4では画素回路402は一辺にm個(1〜m)、他方の辺にn個(1〜n)が行列状に配置(1,1〜n,m)されている。垂直走査回路403は行信号線405により垂直走査クロックCLKVに同期して画素群を垂直方向に行毎に走査する。垂直走査回路403は例えばシフトレジスタで構成されている。水平走査回路404は列信号線406、407、408を水平走査クロックCLKHに同期して順次選択する。垂直走査回路403の出力線である行信号線405がイネーブルされることにより、列信号線406、407、408に対してサンプルホールドされた光信号S1、光信号S2、基準電圧信号Nを出力する。列信号線406,407、408に出力された電圧信号を水平走査回路404により順次選択することにより、アナログ出力線409,410、411に各画素の信号が順次出力される。画素をビニングして読み出す場合の行及び列の選択は、ビニングされた画素を一つの画素とみなして選択するように垂直走査回路及び水平走査回路を制御する。これによりビニングした場合の信号の読出し時間を短縮することができる。
以上のように、半導体基板106では、垂直走査回路403、水平走査回路404を使用することによって画素選択が行わる。各画素からの光信号S1、光信号S2、基準電圧信号Nは、列信号線406、407、408、アナログ出力線409、410、411を通して光信号出力端子S1out、光信号出力端子S2out、基準電圧信号出力端子Noutからアナログ出力される。なお、以下説明を簡単にするために各画素において増幅されて読み出された信号を光信号S1、S2及び基準電圧信号Nと呼ぶ。
次に半導体基板106の光信号出力端子S1out、光信号出力端子S2out、基準電圧信号出力端子Noutから出力された光信号S1、S2および基準電圧信号NをA/D変換する読出し回路について図5により説明する。読出し回路は増幅器107、AD変換器108を備えており撮像装置100に配置されている。半導体基板106からの光信号S1と光信号S2は、それぞれ入力スイッチM50、入力スイッチM51に接続されている。入力スイッチM50は信号SW1により制御されて動作し、入力スイッチM51は信号SW2により制御されて動作する。信号SW1および信号SW2は素子の破壊を防ぐため、入力スイッチM50と入力スイッチM51の両者がともに同時にON状態にならないように制御される。
図4により説明したように垂直水平走査回路403の出力線である行信号線405がイネーブルになることにより、列信号線406、407、408に対して光信号S1、光信号S2、基準電圧信号Nは同時に出力される。まず、入力スイッチM50をON、入力スイッチM51をOFF状態に制御して、行列状に配置された複数の画素回路402(1、1)から順に画素回路402(n、m)までの光信号S1と基準電圧信号Nを読み出す。その後、入力スイッチM50をOFF、入力スイッチM51をON状態に制御して、画素回路402(1、1)から順に画素回路(n、m)までの光信号S2と基準電圧信号Nを読み出す。また別の読み出し方として、まず、入力スイッチM50をON、入力スイッチM51をOFF状態に制御して、画素回路402(1、1)から順に画素回路(n、1)までの光信号S1と基準電圧信号Nを読み出す。その後、入力スイッチM50をOFF、入力スイッチM51をON状態に制御して、画素回路402(1、1)から順に画素回路(n、1)までの光信号S2と基準電圧信号Nを読み出す。次に、垂直走査回路403に垂直走査クロックCLKVをあたえて、垂直走査方向に1つ走査を進めることによって、画素回路402(1、2)から画素回路(n、2)を選択する。再度、入力スイッチM50をON、入力スイッチM51をOFF状態に制御して、画素回路402(1、2)から順に画素回路(n、2)までの光信号S1と基準電圧信号Nを読み出す。その後、入力スイッチM50をOFF、入力スイッチM51をON状態に制御して、画素回路402(1、2)から順に画素回路(n、2)までの光信号S2と基準電圧信号Nを読み出す。このように、行単位で入力スイッチM50と入力スイッチM51とを制御して、画素回路402(1、1)から順に画素回路(n、m)まで光信号S1,S2及び基準電圧信号Nを読み出してもよい。
このように順次読み出された光信号S1、S2は増幅器107の反転入力端子へ入力され、基準電圧信号Nは非反転入力端子へ入力される。増幅器107の出力端子には光信号S1及び光信号S2のそれぞれと基準電圧信号Nとの差分に相当する信号を得ることができる。これにより固定パターンノイズを除去することができる。増幅器107の出力はAD変換器108によりAD変換されて、デジタル化されたデータは撮像制御部109へ順次出力される。
次に、DSA撮像をするときのマスク画像データとライブ画像データ撮像時の駆動制御の一例を図6に示すタイミングチャートにより説明する。造影剤を投与して撮像するライブ画像の撮像に先立ち、造影剤を投与しない状態で、複数枚のマスク画像を撮像する。マスク画像は2×2のビニングにより取得し、複数枚のライブ画像データはビニングなしで取得するものとして説明するが、撮像の実行はこの組み合わせに限ったものではない。ライブ画像の1フレームのデータ量に対してマスク画像の1フレームのビニング後のデータ量が小さくなる組み合わせであればよい。
時刻t1で感度、蓄積時間などの撮像モード設定および撮像開始の設定がなされ、同期信号SYNCに同期して、時刻t2からマスク画像撮像のための駆動が開始される。時刻t2から始まるリセット駆動Rについて説明する。リセット駆動Rにおいて、フォトダイオード等に蓄積された電荷はリセットされ、クランプ容量Cclに電圧が設定される。まず、時刻t2でイネーブル信号ENをハイレベルにし、第1画素アンプM4、第2画素アンプM7を動作状態にする。次に信号PRESをハイレベルにしリセットスイッチM2をオンにしてフォトダイオードPDを基準電圧VRESに接続する。次に信号PCLをハイレベルにすることによりクランプスイッチM5をオンし、クランプ容量Cclの第2画素アンプM7側に基準電圧VCLが接続される。同時に信号TS1、TS2、TNをハイレベルにし、第1サンプルホールドスイッチM8と第2サンプルホールドスイッチM11、NサンプルホールドスイッチM14をオンする。時刻t3で信号PRESをローレベルにしてリセットを終了し、クランプ容量Cclの第1画素アンプM4側にリセット電圧がセットされる。また、追加容量Cfd1も感度切替えスイッチ側がリセット電圧で保持され、追加容量Cfd1に不定電圧が生じることを防ぐ。そして、クランプスイッチM5をオフし、基準電圧VCLと基準電圧VRESの差分の電圧に応じた電荷がクランプ容量Cclに蓄積されクランプが終了する。第1サンプルホールドスイッチM8、第2サンプルホールドスイッチM11、NサンプルホールドスイッチM14もオフされる。その結果、光信号用ホールド容量CS、光信号用ホールド容量CS2と基準電圧信号用ホールド容量CNに基準電圧VCLにセットされた時の基準電圧信号がサンプルホールドされる。光信号用ホールド容量CS1と光信号用ホールド容量CS2と基準電圧信号用ホールド容量CNの電荷をサンプルホールド前に一定にしていることにより残像の影響が低減される。
リセット駆動Rを終了し、時刻t3からフォトダイオードPD、フローティングディフュージョンCfdの光電変換部への電荷の蓄積が開始される。リセット駆動Rが終了すると次に曝射許可信号をイネーブルにしX線の曝射を要求する。このとき、イネーブル信号ENをローレベルとし、第1画素アンプM4、第2画素アンプM7を非動作状態にする。
リセット駆動Rは全画素を一括して行う。後に続くリセット駆動もこのタイミングで制御される。タイリングされた半導体基板106は、動画撮像時に撮像素子間、走査線間の時間的スイッチングのずれにより発生する画像ズレを防止するために、タイリングされた各撮像素子の全ての画素を一括して同一のタイミング、同一の期間でリセット駆動が行われる。その後一括露光による電荷の蓄積が行われ各画素回路のフォトダイオードPDで発生した光電荷がフローティングディフュージョンCfdとフォトダイオードの寄生容量に蓄積される。
続いて時刻t4で始まるサンプリング駆動Sについて説明する。時刻t4でイネーブル信号ENをハイレベルにし第1選択スイッチM3、第2選択スイッチM6をオンする。フローティングディフュージョンCfdに蓄積されている電荷は電荷/電圧変換されソースフォロアとして動作する第1画素アンプM4から電圧としてクランプ容量Cclに出力される。第1画素アンプM4の出力はリセットノイズを含むが、クランプ回路によりリセット時に第2画素アンプM7側を基準電圧VCLにセットしているので、リセットノイズが除去された光信号となって第2画素アンプM7に出力される。次に信号TS1をハイレベルとし、第1サンプルホールドスイッチM8をオンすることで、光信号は第2画素アンプM7を通して光信号用ホールド容量CS1に一括転送される。時刻t5で信号TS1をローレベルとし、第1サンプルホールドスイッチM8をオフすることで、光信号用ホールド容量CS1に信号がサンプルホールドされる。
次にリセット信号をハイレベルとし、リセットスイッチM2をオンし、フローティングディフュージョンCfd及び追加容量Cfd1を基準電圧VRESにリセットする。次に信号PCLをハイレベルとする。クランプ容量Cclには電圧VCLと電圧VRESの差分の電圧にリセットノイズが重畳した電荷が蓄積される。信号TNをハイレベルとし、NサンプルホールドスイッチM14をオンすることで、クランプ容量Cclが基準電圧VCLにセットされた時の基準電圧信号を基準電圧信号用ホールド容量CNに転送する。続いて時刻t6で、信号TNをローレベルとし、NサンプルホールドスイッチM14をオフすることで、基準電圧信号用ホールド容量CNに基準電圧信号Nがサンプルホールドされる。さらにリセット信号PRESをローレベルとしリセットを完了する。信号PCLをローレベル、イネーブル信号ENをローレベルとし、サンプリング駆動Sを終了する。サンプリング駆動Sは全画素を一括して行う、後に続くサンプリング駆動もこのタイミングで制御される。
なお、光信号S1および基準電圧信号Nの走査は画素ごとに行われうる。第1転送スイッチM9、N転送スイッチM15をオンすることで、光信号用ホールド容量CS1の電圧と基準電圧信号用ホールド容量CNの電圧が第3画素アンプM10、N画素アンプM16で増幅される。その後、光信号S1及び基準電圧信号Nは画素から列信号線406、408に転送されうる。次にマスク画像に対するビニング処理について説明する。
続いて時刻t7でビニング制御信号ADDをハイレベル、ビニング制御信号ADD1をローレベルとして2×2のビニングを行う。ビニング処理により4画素分の画素の信号が1画素分にされる。この1画素分にされた画像信号に対する読出しを行う。画像信号の読出しは垂直走査回路スタート信号VST、垂直走査回路クロックCLKV、水平走査回路スタート信号HST、水平走査回路クロック端子を制御して開始される。読出しは4画素分をまとめて1つの画素として行われる。例えば、光信号S1を保持する4つの光信号用ホールド容量CS1はビニング処理により1つにまとまっているので、4つの画素の内の一つの第3画素アンプM10からビニングされた画像信号を読み出すことができる。ビニングを行ってから画像信号を読み出すことにより撮像時間は短縮される。読み出された画像信号は処理部101へ、画像データインターフェース111を介して転送されて、処理部101の記憶手段に保存される。時刻t8で全画素データの読み出しが終了し、続いてビニング制御信号ADDおよびビニング制御信号ADD1をローレベルとし1フレームの撮像が終了する。
所望のマスク画像の撮像が完了した後、時刻t9で造影剤が投与され、同期信号SYNCに同期して時刻t10からライブ画像の撮像が開始される。まず、時刻t10からリセット駆動Rを開始する。リセットを終了した後、時刻t11でフォトダイオードPD及びフローティングディフュージョンCfdの光電変換部の電荷の蓄積が開始される。マスク画像撮像時と同じ露光時間となる時刻t12でサンプリング駆動Sが開始され、時刻t13で光信号用ホールド容量CS1に電荷信号がサンプルホールドされる。
続いて時刻t14で基準電圧信号用ホールド容量CNに基準電圧信号Nがサンプルホールドされる。ここで、マスク画像撮像時とライブ画像撮像時の蓄積時間は等しい。続く時刻t15ではビニング制御信号ADDおよびビニング制御信号ADD1はローレベルのままとすることでビニングは行わない。垂直走査回路スタート信号VST、垂直走査回路クロックCLKV、水平走査回路スタート信号HST、水平走査回路クロック端子を制御して画像信号の読み出しを開始する。読み出された画像信号は処理部101へ画像データインターフェース111を介して転送される。時刻t16で全画素データの読み出しが終了し1フレームの撮像が終了する。
本実施例における処理部101でのDSA処理の概略について図7により説明する。画像データ受信手段701は、画像データインターフェース111を介して、放射線撮像装置100から送信された、マスク画像データおよびライブ画像データを受信する。記憶手段702は画像データ受信手段701が受信したマスク画像データを保存する。マトリックス拡張手段703は解像度の異なるマスク画像データをライブ画像データと同じ解像度となるように解像度の拡張を行うマトリックス拡張手段である。本実施例では、2×2ビニングにより得られたマスク画像データをマトリックス拡張してライブ画像データと同じ画素数を持つ拡張マスクデータを生成する。サブトラクション処理部704は画像データ受信手段701により受信されたライブ画像データと拡張マスク画像データのサブトラクション処理を行うことで、DSA画像データを生成し出力する。解像度を上げるための画素数の拡張は本実施例の方法には限らない。
本実施例によれば、1つのライブ画像のデータ量より1つのマスク画像のデータ量を少なくすることができるので、DSA撮像に要する時間を短縮し、被検体への負荷を低減させることが可能となる。また、マスク画像データのデータ量を減らすことにより、処理部101におけるマスク画像データを記憶する記憶手段702の容量が削減される。本実施例では1つのマスク画像は時刻t7から時刻t8の間で読み出されるデータのことで、1フレーム分のマスク画像を生成するためのデータである。また1つのライブ画像は時刻t15からt16の間に読み出されるデータのことで、これも1フレーム分のライブ画像を生成するためのデータである。
(実施例2)
図8は、本実施例によるDSA撮像でのマスク画像データとライブ画像データ撮像時の駆動制御の一例を示すタイミングチャートである。本実施例では、撮像時に、マスク画像は高感度の第1感度で生成する。ライブ画像は、高感度の第1感度と低感度の第2感度とで生成する。第1感度で生成したマスク画像と第1感度で生成したライブ画像のサブトラクション処理後に、第2感度で生成したライブ画像を用いて、サブトラクション処理により得られた画像データのダイナミックレンジの拡張を行っている。実施例1と重複する部分の説明は省略する。
図8のタイミングチャートにおいて、時刻t1で感度、蓄積時間などの撮像モード設定および撮像開始の設定がなされる。同期信号SYNCに同期して、時刻t2からマスク画像撮像のための駆動が開始される。時刻t2で始まるリセット駆動Rについて説明する。リセット駆動Rは、リセットとクランプを行う駆動である。まず、時刻t2でイネーブル信号ENをハイレベルにし、第1画素アンプM4、第2画素アンプM7を動作状態にする。次に信号WIDEと信号PRESをハイレベルにし、感度切替えスイッチM1をオンした状態でフォトダイオードPDを基準電圧VRESに接続する。次に信号PCLをハイレベルにすることによりクランプスイッチM5がオンになって、クランプ容量Cclの第2画素アンプM7側に基準電圧VCLが接続される。同時に信号TS1、信号TS2、信号TNをハイレベルにし、第1サンプルホールドスイッチM8と第2サンプルホールドスイッチM11、NサンプルホールドスイッチM14をオンする。時刻t3で信号WIDEをローレベルにして感度切替えスイッチM1をオフする。さらに、信号PRESをローレベルにしてリセットを終了し、クランプ容量Cclの第1画素アンプM4側にリセット電圧がセットされる。また、追加容量Cfd1も感度切替えスイッチ側がリセット電圧で保持され、不定電圧が生じることを防ぐ。そして、クランプスイッチM5をオフし、基準電圧VCLと基準電圧VRESの差分の電圧に応じた電荷がクランプ容量Cclに蓄積されクランプが終了する。第1サンプルホールドスイッチM8、第2サンプルホールドスイッチM11、NサンプルホールドスイッチM14もオフされる。光信号用ホールド容量CS1、光信号用ホールド容量CS2と基準電圧信号用ホールド容量CNには基準電圧VCLにセットされた時の基準電圧信号がサンプルホールドされる。光信号用ホールド容量CS1と第2光信号用ホールド容量CS2と基準電圧信号用ホールド容量CNの電荷をサンプルホールド前に一定にしていることにより残像の影響が低減される。
リセット駆動Rを終了し、時刻t3からフォトダイオードPD、フローティングディフュージョンCfdへの電荷の蓄積が開始される。蓄積が可能な状態になったので曝射許可信号をイネーブルにしX線の曝射を要求する。イネーブル信号ENをローレベルとし、第1画素アンプM4、第2画素アンプM7を非動作状態にする。リセット駆動Rは全画素を一括して行う。後に続くリセット駆動もこのタイミングで制御される。タイリングされた半導体基板106は、動画撮像時に撮像素子間、走査線間の時間的スイッチングのずれにより発生する画像ズレを防止するために、タイリングされた各撮像素子の全ての画素を一括して同一のタイミング、同一の期間でリセット駆動が行われる。その後一括露光による蓄積が行われ各画素回路のフォトダイオードPDで発生した光電荷がフローティングディフュージョンCfdとフォトダイオードの寄生容量に蓄積される。
続いて時刻t4からサンプリング駆動Sを開始し、時刻t5で光信号用ホールド容量CS1に光電荷信号がサンプルホールドされる。次にリセット信号PRESをハイレベルとして、時刻t6で、基準電圧信号用ホールド容量CNに基準電圧信号Nがサンプルホールドされ、サンプリング駆動Sを終了する。続いて時刻t7で図4の垂直走査回路スタート信号VST、垂直走査回路クロックCLKV、水平走査回路スタート信号HST、水平走査回路クロック端子を制御して画像信号の読み出しを開始する。図1の処理部101へ、画像データインターフェース111を介して画像信号が転送されて処理部101の記憶手段に保存される。時刻t8で1フレームの撮像が終了する。
所望のマスク画像データの撮像が完了した後、時刻t9で造影剤が投与され、同期信号SYNCに同期して時刻t10からライブ画像データの撮像が開始される。まず時刻t10で始まるリセット駆動Rを開始する。リセットを終了した後、時刻t11で曝射が開始され、フォトダイオードPD、フローティングディフュージョンCfdの光電変換部への電荷の蓄積が開始される。
時刻t12から始まるサンプリング駆動SHLについて説明する。時刻t12でイネーブル信号ENをハイレベルにし第1選択スイッチM3、第2選択スイッチM6をオンする。フローティングディフュージョン容量Cfdに蓄積されている電荷は電荷/電圧変換されソースフォロアとして動作する第1画素アンプM4により電圧としてクランプ容量Cclに出力される。第1画素アンプM4の出力はリセットノイズを含むが、クランプ回路によりリセット時に第2画素アンプM7側を基準電圧VCLにセットしているので、リセットノイズが除去された光信号となって第2画素アンプM7に出力される。次に信号TS1をハイレベルとし、第1サンプルホールドスイッチM8をオンすることで、光信号は第2画素アンプM7を通して光信号用ホールド容量CS1に一括転送される。この時のサンプルホールドされた光信号は信号WIDEをローレベルとしているので、フローティングディフュージョンCfdに追加容量Cfd1は接続されておらず、高感度の第1感度で取得された信号である。時刻t12で信号TS1をローレベルとし、第1サンプルホールドスイッチM8をオフすることで、光信号用ホールド容量CS1に高感度で撮像された光電荷信号がサンプルホールドされる。次に時刻t13で信号WIDEをハイレベルとし、感度切替えスイッチM1をオンにして追加容量Cfd1をフローティングディフュージョンCfdに加算する。感度切替えスイッチがオンされることで、画素の感度が高感度から低感度の第2感度へと変化する。この結果、第2感度で生成された光信号が得られる。
続いて、信号TS2をハイレベルとし、第2サンプルホールドスイッチM11をオンすることで、低感度での光信号が第2画素アンプM7を通して第2光信号用ホールド容量CS2に一括転送される。時刻t14で信号TS2をローレベルとし、第2サンプルホールドスイッチM11をオフすることで、第2光信号用ホールド容量CS2に低感度での光電荷信号がサンプルホールドされる。次にリセット信号PRESをハイレベルとし、リセットスイッチM2をオンし、容量Cfd、Cfd1を基準電圧VRESにリセットする。次に信号PCLをハイレベルとする。クランプ容量Cclには電圧VCLと電圧VRESの差分の電圧にリセットノイズが重畳した電荷が蓄積される。信号TNをハイレベルとし、NサンプルホールドスイッチM14をオンすることで、基準電圧VCLにセットされた時の基準電圧信号を基準電圧信号用ホールド容量CNに転送する。
続いて時刻t15で、信号TNをローレベルとし、NサンプルホールドスイッチM14をオフすることで、基準電圧信号用ホールド用容量(CN)に基準電圧信号がサンプルホールドされる。さらにリセット信号PRESをローレベルとしリセットを完了する。信号PCLをローレベル、イネーブル信号ENをローレベルとし、サンプリング駆動SHLを終了する。
サンプリング駆動SHLは全画素を一括して行う。後に続くサンプリング駆動もこのタイミングで制御される。サンプリング駆動SHLの後、時刻t19にて再びリセット駆動Rが行われ、次のフレームのフォトダイオードPDでの蓄積を開始させる。
光信号S1、光信号S2および基準電圧信号Nの走査は、第1転送スイッチM9、第2転送スイッチM12、N転送スイッチM15をオンすることにより画素ごとに行うことができる。光信号用ホールド容量CS1の電圧、第2光信号用ホールド容量CS2の電圧、基準電圧信号用ホールド用容量CNの電圧が、第3画素アンプM10、第4画素アンプM13、N画素アンプM16で増幅される。その後。各画素アンプの出力はそれぞれ列信号線406〜408に転送される。
時刻t16で第1転送スイッチM9とN転送スイッチM15をオン、第2転送スイッチM12をオフとする。垂直走査回路スタート信号VST、垂直走査回路クロックCLKV、水平走査回路スタート信号HST、水平走査回路クロック端子を制御して高感度画像読み出しが開始される。時刻t17で高感度での画素データの読み出しが終了する。続いて、第1転送スイッチM9をオフ、第2転送スイッチM12をオンとする。垂直走査回路スタート信号VST、垂直走査回路クロックCLKV、水平走査回路スタート信号HST、水平走査回路クロック端子を制御して低感度での画像データの読み出しが開始される。時刻t18で1フレーム分の画像転送が終了した後、第2転送スイッチM12およびN転送スイッチM15をオフにして、1フレームの撮像が終了する。
本実施例では、第1転送スイッチM9と第2転送スイッチM12のオン・オフをフレーム単位で切り替える例について説明したが、ライン単位や画素単位で切り替えてもよい。
図9は、本実施例における、処理部101でのDSA処理を説明するための概略ブロック図である。画像データ受信手段901は画像データインターフェース111を介して放射線撮像装置100から送信されたマスク画像データおよびライブ画像データを受信する。記憶手段902は画像データ受信手段901が受信したマスク画像データおよび、サブトラクション処理部903でサブトラクション処理したサブトラクション済み画像を一時保存しておくための記憶部である。サブトラクション処理部903は、画像データ受信手段901が受信した高感度ライブ画像と、記憶手段902に保存されているマスク画像データとをサブトラクション処理し記憶手段902に保存する。ダイナミックレンジ拡張処理部904は、画像データ受信手段901が受信した低感度ライブ画像と、記憶手段902に保存されているサブトラクション済みの高感度画像データとを処理してダイナミックレンジを拡張する。ダイナミックレンジを拡張された画像をDSA画像データとして出力する。ダイナミックレンジを拡張する処理は例えば、低感度で生成した画像と高感度で生成したサブトラクション処理された画像とを合成して行う。これにより低感度で生成した画像に対してサブトラクションされて得られた画像を高コントラストで表示することができる。
以上のように、高感度の画像データのみをマスク画像として取得し、高感度ライブ画像に対して、サブトラクション処理を行い、低感度のライブ画像とサブトラクション済み画像とによりダイナミックレンジ拡張を行う。これにより1つのマスク画像のデータ量を1つのライブ画像のデータ量より少なくして、高コントラストのDSA画像データを得ることができる。高いダイナミックレンジが要求されるDSA撮像において、DSA撮像に要する時間を短縮し、被写体への負荷を低減させることが可能となる。なお、本実施例では1つのマスク画像のデータは時刻t7から時刻t8の間に読み出されるデータのことであり、1フレームのマスク画像を生成するための画像データである。1つのライブ画像のデータは時刻t16から時刻t18の間に読み出されるデータであり、第1感度と第2感度とで撮像された画像データである。
(実施例3)
本実施例によるDSA撮像でのマスク画像データとライブ画像データ撮像時の駆動制御について図10のタイミングチャートにより説明をする。ライブ画像データ撮像に先立ち、造影剤を投与しない状態で、複数枚のマスク画像データを1ラインずつスキップする間引処理(ラインスキップ)により撮像して取得した後、複数枚のライブ画像データをスキップしないで取得するものとして説明する。ラインの間引き方はこの組み合わせに限ったものではなく、ライブ画像データ1フレームのデータ量に対してマスク画像データ1フレームのデータ量が小さくなる組み合わせであればよい。なお、ラインスキップによる読出しをラインスキップ読出しと称する。また他の実施例と重複する部分の説明は省略する。
時刻t1で感度、蓄積時間などの撮像モード設定および撮像開始の設定がなされ、同期信号SYNCに同期して、時刻t2からマスク画像撮像のための駆動が開始される。時刻t2でリセット駆動Rを開始し、時刻t3でリセット駆動Rが終了し、フォトダイオードPD、フローティングディフュージョンCfdの光電変換部への電荷の蓄積が開始される。続いて時刻t4からサンプリング駆動Sが開始され、時刻t5で光信号用ホールド容量CS1に光電荷信号がサンプルホールドされる。続いて時刻t6で、基準電圧信号用ホールド容量CNに基準電圧信号Nがサンプルホールドされ、サンプリング駆動Sを終了する。
サンプリング駆動Sは全画素を一括して行う、後に続くサンプリング駆動もこのタイミングで制御される。
光信号S1および基準電圧信号Nの走査は画素ごとに行われる。第1転送スイッチM9、N転送スイッチM15をオン。これにより、光信号用ホールド容量CS1及び電圧基準電圧信号用ホールド容量CNの電圧が第3画素アンプ(M10)、N画素アンプ(M16)を通して、それぞれ光信号出力線と基準信号出力線に転送される。
続いて時刻t7で、垂直走査回路スタート信号VST、垂直走査回路クロックCLKV、水平走査回路スタート信号HST、水平走査回路クロック端子を制御してラインスキップ読み出しを開始し、時刻t8で1フレームの撮像が終了する。
所望のマスク画像データの撮像が完了した後、時刻t9で造影剤が投与され、同期信号SYNCに同期して時刻t10からライブ画像データの撮像が開始される。次に時刻t10からリセット駆動Rを開始する。リセットを終了した後、時刻t11でフォトダイオードPD、フローティングディフュージョンCfdの光電変換部への電荷の蓄積が開始される。マスク画像撮像時と同じ露光時間となる時刻t12でサンプリング駆動Sを開始し、時刻t13で光信号用ホールド容量CS1に電荷信号がサンプルホールドされる。続いて時刻t14で基準電圧信号用ホールド容量CNに基準電圧信号がサンプルホールドされる。本実施例では、マスク画像撮像時とライブ画像撮像時の蓄積時間は等しい。続く時刻t15で垂直走査回路スタート信号VST、垂直走査回路クロックCLKV、水平走査回路スタート信号HST、水平走査回路クロック端子を制御する。これにより全ライン画像読み出しを開始し、時刻t16で全画素データの読み出しが終了し1フレームの撮像が終了する。
次にラインスキップ読み出しについて説明する。まず、垂直走査回路スタート信号をハイレベルとし、垂直同期回路クロックCLKVを入力して、画素の第1行目が選択される。続いて、水平同期回路スタート信号をハイレベルとし、第1行の先頭画素(1,1)を選択する。水平同期回路クロックCLKHの立ち上がりに同期して先頭画素(1,1)から、(2,1)、(3,1)、・・・、(n,1)の順に、光信号S1と基準電圧信号Nが出力され、第1ラインの全てのデータの読み出しが行われる。第1ライン読み出し完了後に、垂直同期回路クロックCLKVを2度入力することで、第2行をスキップし、第3行の画素を選択する。次に水平同期回路スタート信号HST、水平同期回路クロックCLKHを駆動することで、第3行の画素からデータの読み出しを行う。以下、同様に偶数行をスキップしてマスク画像データを取得する。本実施例では偶数行をスキップして読出しを行ったが、スキップする行は偶数行に限らない。以上のようにして1フレーム分のマスク画像を取得する。本実施例での1つのマスク画像はこの1フレームに相当する。
次にライブ画像の取得について図10Cにより説明する。ライブ画像は垂直同期クロックCLKVを制御して1行ずつ画素を選択し、水平同期回路クロックCLKHにより1列ずつ列線を選択する読出しにより取得する。つまり全ラインから画像信号を読み出す。このようにして取得した1フレーム分のデータは本実施例の1つのライブ画像のデータになる。
図11は、本実施例における処理部101内部のDSA処理を説明するための概略ブロック図である。画像データ受信手段1101は画像データインターフェース111を介して放射線撮像装置100から送信された、マスク画像データおよびライン画像データを受信する。記憶手段1102は画像データ受信手段1101が受信したマスク画像データを保存する。サブトラクション処理部1103は画像データ受信手段1101が受信したライブ画像データと記憶手段1102に保存されているマスク画像データをサブトラクション処理してDSA画像データを出力する。マスク画像データはラインスキップして取得しているので、補間によりライブ画像の解像度に合わせるか、同じ行のデータを2度使う等してサブトラクション処理を行う。
本実施例によっても、1つのライブ画像より1つのマスク画像のデータ量を少なくすることで、DSA撮像に要する時間を短縮し、被検体への負荷を低減させることが可能となる。また、マスク画像データのデータ量を減らせるので、処理部におけるマスク画像データ記憶容量が削減される。なお、本実施例では1つのマスク画像のデータは例えば時刻t7から時刻t8の間に読み出されるデータのことであり、1フレーム分のマスク画像を生成するためのデータである。また1つのライブ画像は時刻t15からt16の間に読み出されるデータのことであり、1フレーム分のライブ画像を生成するためのデータである。
SYNC:同期信号、EN:イネーブル信号、TS1:サンプルホールド制御信号、PRES:リセット信号、TN:基準電圧サンプルホールド制御信号、ADD、ADD1:ビニング制御信号

Claims (9)

  1. 被検体を透過した放射線を検出して撮像を行い、撮像した画像信号を出力する放射線撮像装置と、
    放射線撮像装置から出力された、造影剤投与前に撮像されたマスク画像と造影剤投与後に撮像されたライブ画像と、を用いてサブトラクション処理を行うことにより画像データを生成する処理部と、を備え、
    1つの前記マスク画像のデータ量は、1つの前記ライブ画像のデータ量より少ない、
    ことを特徴とする放射線診断装置。
  2. 前記マスク画像の解像度は、前記ライブ画像の解像度より低いことを特徴とする請求項1に記載の放射線診断装置。
  3. 前記放射線撮像装置は行列状に配置された複数の画素を有し、前記マスク画像は、前記複数の画素からの信号が所定数ずつビニングされて得られることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線診断装置。
  4. 前記放射線撮像装置は行列状に配置された複数の画素を有し、前記マスク画像は、前記複数の画素からの信号を間引く処理により得られることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線診断装置。
  5. 前記サブトラクション処理は、前記マスク画像の解像度を拡張してから行われることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の放射線診断装置。
  6. 前記放射線撮像装置は、造影剤投与前に第1感度で撮像を行うことにより前記マスク画像を生成し、造影剤投与後に前記第1感度で第1ライブ画像及び前記第1感度とは異なる第2感度で第2ライブ画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の放射線診断装置。
  7. 前記処理部は、前記第1感度で生成した前記マスク画像と前記第1感度で生成した前記第1ライブ画像とを用いてサブトラクション処理を行って得られる画像データと前記第2感度で生成した前記第2ライブ画像とにより前記画像データのダイナミックレンジを拡張することを特徴とする請求項6に記載の放射線診断装置。
  8. 前記第1感度は前記第2感度より高感度であることを特徴とする請求項6又は7に記載の放射線診断装置。
  9. 前記放射線診断装置は更に被検体に放射線を照射する放射線照射部を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線診断装置。
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