JP2019046014A - 情報処理システム及び情報処置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の帳票間の各項目の対応関係を適切に付与する情報処理システム及び情報処置方法を提供する。【解決手段】情報処理システムは、複数の帳票データを受け付ける帳票受付部10と、受け付けた複数の帳票データを記憶するデータ記憶部20と、データ記憶部20に記憶された複数の帳票データ内のうち、少なくとも第1の帳票データ内の項目と、第2の帳票データ内の項目との間の対応関係を推測する対応関係推測部30と、を有する。対応関係推測部30は、第1の帳票データ内の項目間の接続関係と、第2の帳票データ内の項目間の接続関係とを抽出する項目間接続関係抽出部32と、第1の帳票データ内の項目に現れる単語と、第2の帳票データ内の項目に現れる単語との関連性を抽出する単語関係性抽出部31と、を有する構成とした。【選択図】図5

Description

本発明は、情報処理システム及び情報処置方法に関する。
製造業において、不具合製品の発生を防止するため、様々な帳票が作成される。これらの帳票の作成過程において、例えば、設計部門などの上流側の工程(以下、上流工程と言う)で作成された帳票と、生産技術部門や製造部門などの下流側の工程(以下、下流工程と言う)で作成された帳票の各々に、共通する不具合要因や対策を漏れなく記載する必要がある。
そこで、例えば、設計部門などの上流工程で作成された帳票と、生産技術部門や製造部門などの下流工程で作成された帳票とにおいて、各々の帳票内の各項目間に関連性を付与しながら帳票を作成する設計支援システムが特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている設計支援システムでは、上流工程で作成された帳票内の各項目と、下流工程で作成された帳票内の各項目との間に対応関係が付与される。よって、この設計支援システムでは、例えば、製品のマイナーチェンジなどで工程の一部が変更された場合、当該工程の一部変更に伴う内容を、各々の帳票に漏れなく記載することができる。
特開2016−42214号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている設計支援システムでは、新規に作成した上流工程の帳票内の各項目と、下流工程の帳票内の各項目との間に対応関係を付与することはできるが、対応関係が付与されていない既存の帳票間の各項目に対応関係を付与することはできない。
したがって、本発明は、上記の課題に着目してなされたもので、複数の帳票間の各項目の対応関係を適切に付与することを目的とする。
上記課題を解決するため、複数の帳票データを受け付ける帳票データ受付部と、受け付けた複数の帳票データを記憶する帳票データ記憶部と、帳票データ記憶部に記憶された複数の帳票データ内のうち、少なくとも第1の帳票データ内の項目と、第2の帳票データ内の項目との間の対応関係を推測する対応関係推測部と、を有し、対応関係推測部は、第1の帳票データ内の項目間の接続関係と、第2の帳票データ内の項目間の接続関係とを抽出する項目間接続関係抽出部と、第1の帳票データ内の項目に現れる単語と、前記第2の帳票データ内の項目に現れる単語との関連性を抽出する単語関係性抽出部と、を有する情報処理システムとした。
本発明によれば、複数の帳票間の各項目の対応関係を適切に付与することができる。
上流工程で使用される設計FMEATの一例を説明する図である。 下流工程で使用される工程FMEATの一例を説明する図である。 上流工程で使用される部品表のツリー構造の一例を説明する図である。 下流工程で使用される部品表のツリー構造の一例を説明する図である。 本発明の実施の形態にかかる情報処理システムの機能ブロック図である。 単語関係性抽出部における単語関係性抽出処理のフローチャートである。 部品名単語の関係性テーブルの一例を説明する図である。 表示装置に表示された単語関係性の抽出結果を示す一例である。 設計FMEA(上流工程の帳票データ)と工程FMEA(下流工程での帳票データ)との対応関係が付与されている帳票データを模式的に表した図である。 工程管理単語の関係性テーブルの一例を説明する図である。 単語関係性抽出部における単語関係性抽出処理のフローチャートである。 項目間接続関係性テーブルの一例を説明する図である。 項目間接続関係性テーブルの一例を説明する図である。 項目間接続関係抽出部における項目間接続関係抽出処理のフローチャートである。 項目間対応度の算出処理のフローチャートである。 項目間対応関係テーブルの一例を説明する図である。 項目間対応度算出部33での項目間対応度の他の算出処理のフローチャートである。 項目間対応度算出部33での項目間対応度の他の算出処理のフローチャートである。 項目間対応関係付与および抜け漏れチェック支援画面の一例を説明する図である。 項目間対応関係付与および抜け漏れチェック支援画面の他の一例を説明する図である。 帳票変更支援画面の一例を説明する図である。 帳票変更支援画面の一例を説明する図である。 帳票変更支援画面の一例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態にかかる情報処理システム1を説明する。
実施の形態では、情報処理システム1により、設計部門で作成された帳票(以下、上流工程帳票又は設計帳票と言う)内の項目と、生産技術部門や製造部門で作成された帳票(以下、下流工程帳票又は生技帳票と言う)内の項目との対応関係を付与する場合を例示して説明する。また、情報処理システム1を、設計帳票に記載された内容が、生技帳票に漏れなく記載されているか否かのチェックに使用する場合の一例についても説明する。
以下の説明では、設計部門を上流工程と表記し、生産技術部門や製造部門を下流工程とも表記する。
図1は、上流工程で使用される設計FMEAT10の一例を説明する図である。
図2は、下流工程で使用される工程FMEAT20の一例を説明する図である。
図3は、上流工程で使用される部品表T30のツリー構造の一例を説明する図である。
図4は、下流工程で使用される部品表T40のツリー構造の一例を説明する図である。
[設計FMEA]
図1のT10は、設計部門などの上流工程で作成された設計FMEA(Failure Mode and Effect Analysis)の一例である。上流工程で作成された設計帳票データの一例として本帳票を用いる。
図1に示すように、設計FMEAT10には、部品ごとに機能、故障モード、原因、影響、対策などが記載される。本図は簡略化した図であり、実施の形態がこの例に限定されるものではない。
以下、帳票(設計FMEAT10、工程FMEAT20)において、縦の列を欄と呼び、横の行を項目と表記する。
図中、T10−1(図1の点線)は1つの項目を示した例である。設計FMEAT10の各項目の記載内容は、左の欄から右の欄に行くにつれて徐々に細分化されている。従って各項目の各欄を1つのノードととらえた場合、設計帳票データの構造はツリー構造となる。実施の形態では、ツリー構造を構成する複数の項目を、項目塊と呼ぶ。T10−2(図1の点線)は機能ごとの項目塊を示した例である。
[工程FMEA]
次に、図2のT20は、生産技術部門などの下流工程で作成された工程FMEA(Failure Mode and Effect Analysis)の一例である。下流工程で作成された生技帳票データの一例として本帳票を用いる。
図2に示すように、工程FMEAT20には、製造工程ごとに要求事項、故障モード、原因、影響、対策などが記載される。本図は簡略化した図であり、実施の形態がこの例に限定されることはない。
工程FMEAT20において、欄、項目、項目塊の定義は設計FMEAT10と同様である。T20−1(図中の点線)は、1つの項目を示した例であり、T20−2(図中の点線)は、要求事項ごとの項目塊を示した例である。
図1に示す設計FMEAT10の項目には、ある故障モードに関する設計工程または製造工程での対策が記載される。一つの対策には工程FMEAT20で実現すべき1つの要求事項が対応することが多い。したがって実施の形態では、設計FMEAT10の1項目(図1のT10−1)に対して、工程FMEAT20の要求事項ごとの項目塊(図2のT20−2)の対応関係を推定して提示する一例を示す。ただし実施の形態はそれに限定されることはない。
[部品表]
図3に示すT30(部品表T30)及び図4のT31(部品表T31)は、各々の部品表をツリー構造で表した一例である。部品表は帳票の一種である。部品表T30では、aがアッシ名を、bおよびfがサブアッシ名を表している。また、部品表T30のc、d、e,g、h、i、jは、サブアッシを構成する個々の部品名である。図3に示す部品表T30では、サブアッシT30−1(b、c、d、e)、T30−2(g、h、i、j)を点線で囲っている。
前述した設計部門で作成された部品表T30と、生産技術部門等で作成された部品表T31の各々において、全ての部品名が同じ場合もあるが、作成部門や作成者が異なるため、一部の部品名が異なっていることが多い。
一方、部品表T30とT31は、同じ製品の部品を表しているので、部品表T30のツリー構造(図3参照)と部品表T31のツリー構造は同じとなる(図4参照)。ここで、ツリー構造とは、各々の部品表に記載されている各部品間の接続関係を示したものである。
[情報処理システム]
次に、実施の形態にかかる情報処理システム1を説明する。
図5は、本発明の実施の形態にかかる情報処理システム1の機能ブロック図である。
図5に示すように、情報処理システム1は、帳票受付部10と、データ記憶部20と、対応関係推測部30と、データ更新部40と、ユーザ指示受付部50と、データ提示部60と、を有している。
[帳票受付部]
帳票受付部10は、ネットワーク回線(図示せず)などを介して帳票取得サーバ100等に接続されており、この帳票取得サーバ100に記憶された各部門から送られてきた帳票(例えば、前述した設計FMEAT10や工程FMEAT20)を受け付ける。
帳票取得サーバ100は、ネットワーク回線(図示せず)を介して各部門の端末機(図示せず)に接続されており、この端末機を介して各部門で作成された帳票を取得する。
帳票受付部10は、データ記憶部20に接続されており、帳票取得サーバ100から取得した各帳票をデータ記憶部に20に送信する。
ここで、帳票取得サーバ100に記憶された帳票は、前述した設計FMEAT10、工程FMEAT20、設計部門で作成された部品表T30、生産技術部門等で作成された部品表T31を含む。
[データ記憶部]
データ記憶部20は、帳票データベース21と、項目間対応関係データベース22と、単語関係性データベース23と、項目間接続関係データベース24と、を有している。
帳票データベース21は、帳票受付部10から送信された各帳票を記憶する。
項目間対応関係データベース22と、単語関係性データベース23と、項目間接続関係データベース24とは、各帳票の各項目の対応関係を記憶する。
ここで、本実施の形態にかかる情報処理システム1により、各帳票の項目間の対応関係を行う前の状態(運用初期の状態)では、項目間対応関係データベース22、単語関係性データベース23、項目間接続関係データベース24には何も記憶されていない。本情報処理システム1により、各帳票間における項目間の対応付けが進むにつれて、各データベース22〜24に所定の対応関係が蓄積される。
[ユーザ指示受付部]
ユーザ受付部50は、ネットワーク回線(図示せず)等を介してユーザ端末200に接続されている。ユーザ(図示せず)は、ユーザ端末200の入力装置210を用いて、所定の帳票名(例えば、対応付けを行いたい設計FMEAと工程FMEAの名称:以下単に帳票名と言うことがある)を入力することで、この所定の帳票名がユーザ指示受付部50に送信される。
ユーザ指示受付部50は、ユーザ端末200から送信された帳票名に基づいて、データ記憶部20の帳票データベース21から同一の帳票名の帳票データ(設計FMEA、工程FMEA)を検索する。ユーザ指示受付部50は、当該検索した帳票データをデータ提示部60に送信する。
[データ提示部]
データ提示部60は、当該帳票データを、ユーザ端末200の表示装置220に送信する。これにより、ユーザ端末200の表示装置220に、ユーザが入力した帳票名に対応する帳票データ(設計FMEA、工程FMEA)が表示される。これにより、ユーザは、表示装置220に、1つの帳票データが表示されている場合、その帳票データが欲しい帳票であるか否かを、目視により迅速に確認することができる。また、ユーザは、表示装置220に、複数の帳票データ(設計FMEA、工程FMEA)が表示されている場合、その中から最も適切な帳票データ(設計FMEA、工程FMEA)と、その帳票データの1つの項目を検索文項目として選択することができる。
また、ユーザ指示受付部50は、ユーザにより選択された帳票データ(設計FMEA、工程FMEA)の1つの項目を、対応関係推測部30に送信する。
[対応関係推測部]
対応関係推測部30は、単語関係性抽出部31と、項目間接続関係抽出部32と、項目間対応度算出部33と、を有する。
単語関係性抽出部31は、ユーザが入力した設計FMEAに対応する製品の部品表T30の名称と、工程FMEAに対応する製品の部品表T31の名称を、ユーザ指示受付部50を介して取得すると共に、帳票データベース21から取得した部品表T30、T31のデータを呼び出す。
単語関係性抽出部31は、呼び出した部品表T30、T31のデータに基づいて、各部品名単語の関係性の抽出を行う。単語関係性抽出部31で抽出された関係性は、データ記憶部20の単語関係性データベース23に記憶される。
項目間接続関係抽出部32は、ユーザが入力した設計FMEA内の項目と、対応する工程FMEA内の項目との間の接続関係を抽出する。項目間接続関係抽出部32で抽出された項目間の接続関係は、データ記憶部20の項目間接続関係データベース24に記憶される。
項目間対応度算出部33は、帳票データベース21からユーザの選択した帳票データ(設計FMEA)と、項目間対応関係データベース22に記憶された項目間対応関係データと、単語関係性データベースに記憶された単語関係性データと、項目間接続関係データベース24に記憶された項目間接続関係データとを取得し、対応する帳票データ(工程FMEA)内の各項目に対応度スコアを算出する。
項目間対応度算出部33は、対応度スコアを算出した項目を、対応度スコアの高い順番でソートした後、データ提示部60に送信する。
[データ提示部]
データ提示部60は、対応度スコアの高い順番でソートされた項目を、ユーザ端末200の表示装置220に送信する。
これにより、ユーザは、表示装置220に表示された項目のうち、真に対応している項目を入力装置210を用いて選択する。これにより、入力装置210により選択された、真に対応している項目がユーザ指示受付部50に送信される。
ユーザ指示受付部50は、入力装置210から受け付けた真に対応する項目を、データ更新部40に送信する。
[データ更新部]
データ更新部40は、項目間対応関係データベース22に、ユーザが選択した真に対応対応する項目を記憶して更新する。
これにより、設計FMEAと工程FMEA内の各項目間に、対応関係が付与される。
[単語関係性抽出処理]
次に、対応関係推測部30の単語関係性抽出部31での処理を説明する。
図6は、単語関係性抽出部31における単語関係性抽出処理のフローチャートである。
実施の形態では、単語関係性抽出の一例として、(1)部品表T30−1、T30−2内の部品名単語の関係性の抽出と、(2)工程管理単語の関係性の抽出の2種類の場合を説明する。
初めに、(1)の部品表の部品名単語の関係性の抽出処理を説明する。
図6に示すように、ステップS101において、比較対象となる各部品表のツリー構造を作成する。
図3に示す部品表T30の一例で説明すると、単語関係性抽出部31は、所定の製品aを構成する部品の部品名a、b、c、d、e、f、g、h、i、jにノード番号(以下、ノードIDと言うこともある)を付し、各ノードIDがツリー構造の何階層目に位置するのか、各ノードIDの下層に他のノードIDとの接続(リンク)をいくつ有しているか、どのノードIDの下層にどのノードIDがあるかを分析して、部品表T30の各部品間の接続関係を表すツリー構造を作成する。
図3に示すように、実施の形態では、製品(アッセンブリ又はアッシとも言う)aは、2つのサブアッセンブリ(サブアッシとも言う)b(T30−1)とf(T30−2)とから構成されている。
サブアッシT30−1は、部品b、c、d、eから構成されており、部品bの下層に部品cと部品dとが接続されており、部品dの下層に部品eがさらに接続されている。
サブアッシT30−2は、部品f、g、h、i、jから構成されており、部品fの下層に部品gと部品iとが接続されており、部品gの下層に部品hがさらに接続され、部品iの下層に部品jがさらに接続されている。
図4に示す部品表T31についても、部品表T30と同様に、所定の製品(アッシ)kを構成する部品の部品名k、l、m、n、o、p、q、r、s、tにノードIDを付し、各ノードIDがツリー構造の何階層目に位置するのか、各ノードIDの下層に他のノードIDとの接続(リンク)をいくつ有しているか、どのノードIDの下層にどのノードIDがあるかを分析して、部品表T31の各部品間の接続関係を表すツリー構造を作成する。
図4に示すように、実施の形態では、製品(アッシ)kは、2つのサブアッシl(T31−1)とp(T31−2)とから構成されている。
サブアッシT31−1は、部品l、m、n、oから構成されており、部品lの下層に部品mと部品nとが接続されており、部品nの下層に部品oがさらに接続されている。
サブアッシT31−2は、部品p、q、r、s、tから構成されており、部品pの下層に部品qと部品sとが接続されており、部品qの下層に部品rがさらに接続され、部品sの下層に部品tがさらに接続されている。
ステップS102において、単語関係性抽出部31は、ステップS101で作成した部品表T30(第1の部品表)のツリー構造におけるサブアッシを一つ取得する。実施の形態では、初めに、単語関係性抽出部31は、部品表T30のサブアッシT30−1を取得する。
ステップS103において、単語関係性抽出部31は、ステップS101で作成した部品表T31(第2の部品表)のツリー構造におけるサブアッシを一つ取得する。実施の形態では、初めに、単語関係性抽出部31は、部品表T31のサブアッシT31−1を取得する。
次に、ステップS104において、単語関係性抽出部31は、部品表T30のサブアッシT30−1と部品表T31のサブアッシT31−1との比較を行う。単語関係性抽出部31は、各サブアッシの階層数、各階層のノード数、各階層の各ノードの下層に位置するノード数を順番に比較して、同じツリー構造であるか否かを判定する。つまり、単語関係性抽出部31は、サブアッシT30−1とサブアッシT31−1のツリー構造の形が同じであるか否かを比較して、各々のサブアッシのツリー構造が同じであるか否かの判断を行う。
ステップS104において、単語関係性抽出部31は、部品表T30のサブアッシT30−1と部品表T31のサブアッシT31−1のツリー構造が同じであると判定した場合(ステップS104:Yes)、ステップS105に進み、ツリー構造が同じでないと判定した場合(ステップS104:No)、ステップS108に進む。
ステップS105において、単語関係性抽出部31は、作成したサブアッシT30−1とT31−1のツリー構造に基づいて、サブアッシT30−1とT31−1内のノード(部品)間の対応関係を判断する。実施の形態では、部品表T30のサブアッシT30−1と部品表T31のサブアッシT31−1は、ツリー構造が同じ(ツリー構造の形が一致する)ため、サブアッシT30−1とT31−1とのノード(部品)間の対応関係が一意的に決定できる。
具体的には、サブアッシT30−1とサブアッシT31−1のツリー構造が同じであるため、サブアッシT30−1の部品(ノード)bと、サブアッシT31−1の部品lが対応し、同様に、サブアッシT30−1の部品c、d、eと、サブアッシT31−1の部品m、n、oがそれぞれ対応する。
ステップS106において、単語関係性抽出部31は、ステップS105で対応させたノード(部品)の単語の類似性を算出する。実施の形態では、サブアッシT30−1を構成する部品b、c、d、eの部品名と、サブアッシT31−1を構成する部品l、m、n、oの部品名の単語の類似度を算出する。この部品名の類似度の算出には、nグラムなどの解析手法を用いることができる。
ステップS107において、単語関係性抽出部31は、ステップS106で算出した各ノード(部品)の単語の類似度を合計し、サブアッシ(T30−1又はT31−1)内のノード数(部品数)で除することにより、サブアッシT30−1の全体と、サブアッシT31−1全体の類似度を算出する。
ステップS108において、単語関係性抽出部31は、部品表T30の1つのサブアッシT30−1に対して、部品表T31の全てのサブアッシ(T31−1、T31−2)が比較されたか否かを判定する。
単語関係性抽出部31は、部品表T30(第1の部品表)の1つのサブアッシT30−1に対して、部品表T31(第2の部品表)の全てのサブアッシ(T31−1、T31−2)が比較されたと判定した場合(ステップS108:Yes)、ステップS109に進み、全てのサブアッシが比較されていないと判定した場合(ステップS108:No)、ステップS103に戻る。
単語関係性抽出部31は、部品表T30(第1の部品表)のサブアッシT30−1と、部品表T31(第2の部品表)の全てのサブアッシ(T31−1、T31−2)とが比較されていないと判定された場合(ステップS108:No)、ステップS103に戻って、部品表T31(第2の部品表)の他のサブアッシT31−2を取得し、部品表T30(第1の部品表)の1つのサブアッシT30−1に対して、部品表T31(第2の部品表)の全てのサブアッシ(T31−1、T31−2)を比較したと判定するまで、ステップS103〜ステップS108の処理を繰り返す。
ステップS109において、単語関係性抽出部31は、部品表T30(第1の部品表)の全てのサブアッシが部品表T31(第2の部品表)のサブアッシと比較されたか否かを判定し、部品表T30の全てのサブアッシを比較したと判定した場合(ステップS109:Yes)、ステップS110に進み、全てのサブアッシを比較していないと判定した場合(ステップS109:No)、ステップS102に戻って、部品表T30(第1の部品表)の全てのサブアッシと、部品表T31(第2の部品表)のサブアッシとが比較されたと判定されるまで、ステップS102〜ステップS109の処理を繰り返す。
ステップS110において、単語関係性抽出部31は、部品表T30と部品表T31の対応するノード(部品)の候補を決定する。
具体的には、部品表T30のサブアッシT30−1と、部品表T31のサブアッシT31−1については対応するノード候補はすでに一意的に決まっている。
一方、部品表T30のサブアッシT30−2と、部品表T31のサブアッシT31−2については、対応するノード候補は、サブアッシT30−2のノードg、hと、サブアッシT31−2のノードq、r、又はノードs、tの対応、サブアッシT30−2のノードi、jと、サブアッシT31−2のノードq、r、又はノードs、tの各々2つのパターンが考えられる。この場合、単語関係性抽出部31は、ステップS107で算出したサブアッシ全体の類似度の最も高いパターンを対応するノード候補として精度よく決定することができる。
このように、部品表T30(第1の部品表)又は部品表T31(第2の部品表)内に、同じツリー構造のサブアッシが複数存在した場合、ステップS110において、単語関係性抽出部31は、それらのサブアッシの中で、最も高い類似度を有するサブアッシを選択することにより、サブアッシ内の対応するノード候補を決定する。
なお、実施の形態では、2階層目のサブアッシ(T30−1、T30−2又はT31−1、T31−2)ごとに比較を行ったが、実施の形態はこれに限定されるものではない。
[部品名単語の関係性テーブル]
次に、前述した単語関係性抽出部31での単語関係性抽出処理(図6のステップS101〜S110)により作成された、部品名単語の関係性テーブルの一例を説明する。
図7は、部品名単語の関係性テーブルR10の一例を説明する図である。
図7に示すように、部品名単語の関係性テーブルR10には、単語関係性抽出処理(ステップS101〜ステップS110)の結果、部品表T30のノード(部品)に最も関係性の高い(類似度が高い)部品表T31のノード(部品)が対応づけられている。
実施の形態では、部品名単語(ノード単語とも言う)の類似性を算出した結果、部品表T30のノード(部品)g及びhは、それぞれ部品表T31のノード(部品)s及びtに対応していると判定され、部品名単語の関係性テーブルR10で対応付けられている。
この部品名単語の関係性テーブルR10は、単語関係性データベース23に格納される。
単語関係性抽出部31は、データ提示部60を介して、ユーザに部品名単語の関係性の抽出結果(図8参照)を提示する。ユーザは、データ提示部60を介して表示装置220に表示された単語関係性の抽出結果を確認し、ユーザ指示受付部50に対して、抽出結果が正しければ承認を、誤りがあれば訂正を指示する。
図8は、表示装置220に表示された部品名単語の関係性の抽出結果を示す一例である。
図8に示すように、表示装置220の画面D10には、左側に部品表T30の全体的なツリー構造D11が表示され、右側に部品表T31の全体的なツリー構造D12が表示されている。画面D10の最も右側には、ユーザが操作するボタン群D13が表示さている。
例えば、ユーザが部品表T30のツリー構造D11内のノード(部品)fをクリックすると、ノードfを含むサブアッシT30−2全体がハイライト表示され、サブアッシT30−2に対応する部品表T31内のサブアッシT31−2の関係性D14、D15が表示される。
ユーザは、画面D10に表示された関係性D14、D15が正しければ、ボタン群D13の承認ボタンを押下する。一方、ユーザは、関係性D14、D15を訂正する場合、D14およびD15をクリックし、接続先を正しいノードに変更して、ボタン群D13の訂正ボタンを押下する。ボタン群D13の全表示ボタンを押下すると、全ての接続関係が表示される。このとき複数のノードが一つのノードに接続されるなどの誤りがあれば、再度訂正を行い、最後にボタン群D13の全承認ボタンを押下すると、接続関係が確定する。
前述した図8は、表示装置220に表示された部品名単語の関係性の抽出結果を示す一例であり、表示および承認、訂正方法の実施形態はこの例に限定されない。
ユーザ指示受付部50は、ユーザにより、ボタン群D13の承認ボタンまたは全承認ボタンが押下されたことを検出した場合、確定した接続情報をデータ更新部40に送信し、データ更新部40は訂正があれば単語関係性データベース23の内容を更新する。
次に、前述した(2)の工程管理単語の関係性抽出処理について説明する。
図9は、設計FMEA(T10、T11)と工程FMEA(T20、T21)との対応関係が既に付与されている帳票データを模式的に表した図である。
図9に示すように、設計FMEAT11と設計FMEAT12は、異なる設計FMEAを表し、工程FMEAT21と工程FMEAT22は、異なる工程FMEAを表している。図中、T11−1、T11−2、T12−1、T12−2は設計FMEA内の項目を、T21−1、T21−2、T21−3、T22−1、T22−2、T22−3は工程FMEA内の要求事項に関する項目塊を表している。R1、R2、R3、R4、R5、R6は設計FMEA内項目と工程FMEA内項目塊の間に付与された項目間の対応関係である。設計FMEAT11、T12及び工程FMEAT21、T22の各欄には、実際には、文章が記載されているが、実施の形態では必要な欄のみを表示している。
前述した設計FMEAT11、T12及び工程FMEAT21、T22は、帳票データベース21内に格納されており、項目間の対応関係R1、R2、R3、R4、R5、R6は項目間対応関係データベース22内に格納されている。項目間対応関係データベース22の格納例については後述する。実施の形態では、設計FMEAT11、T12内の項目と、工程FMEAT21、T22内の項目塊の間に対応関係を付与しているが、実施の形態はこれに限定されるものではない。
[工程管理単語の関係性テーブル]
ここで、図9の項目間の対応関係付け済み帳票データを用いて抽出された、工程管理単語の関係性テーブルR20の一例を説明する。
図10は、工程管理単語の関係性テーブルR20の一例を説明する図である。
図10に示すように、工程管理単語の関係性テーブルR20では、設計FMEAの対策欄に現れた工程管理単語ごとに、対応して頻繁に現れる工程FMEA内の工程管理単語が欄ごとに格納されている。工程管理単語は設計FMEAでは対策欄に現れることが多く、その工程管理単語に関連する工程FMEAの工程管理単語は、要求事項、故障モード、原因欄に現れることが多い。そのため、実施の形態では、それらの欄からのみ工程管理単語の関係性を抽出している。なお、工程管理単語の関係性の抽出方法は、これに限定されない。
[工程管理単語の関係性抽出処理]
次に、単語関係性抽出部31での工程管理単語の関係性抽出処理を説明する。
図11は、単語関係性抽出部31における工程管理単語の関係性抽出処理のフローチャートである。
実施の形態では、工程管理単語の関係性抽出処理において、単語共起ネットワークを用いる場合を例示して説明する。単語共起ネットワークのノードには、欄名又は単語が登録されており、それと共起する欄名又は単語がリンクで接続されている。設計FMEA内の帳票項目内の単語、それと対応する工程FMEA内の帳票塊項目内の単語は共起しているとみなす。
初めに、ステップS201において、単語関係性抽出部31は、設計FMEAT11(上流工程帳票)の項目T11−1の欄から工程管理単語(以下、単語と表記することがある)を抽出する。単語関係性抽出部31による単語の抽出は、形態素解析、一般語のストップワードによる除去などにより実施する。実施の形態では、これらにより「溶込」という単語が抽出される。
ステップS202において、単語関係性抽出部31は、単語共起ネットワーク内の単語を検索し、ステップS201で抽出した単語(実施の形態では、「溶込」)が、有るか否かを判定する。単語関係性抽出部31は、抽出した単語(「溶込」)が単語共起ネットワークに有ると判定した場合(ステップS202:Yes)、ステップS203に進み、単語共起ネットワークに無いと判定した場合(ステップS202:No)、ステップS204に進み、単語共起ネットワークに、ステップS201で抽出した単語(「溶込」)や欄名などを追加する。
ステップS203において、単語関係性抽出部31は、工程FMEAT21(下流工程帳票)の対応する項目塊T21−1から単語を抽出する。実施の形態では、単語関係性抽出部31は、工程FMEAT21の項目塊T21−1の要求事項、故障モード、原因の欄から単語を抽出し、要求事項の欄から「パイプ」、「溶接」の単語を抽出し、故障モードの欄から「全周」、「溶接」、「目外れ」、「溶込」の単語を抽出し、原因の欄から「レーザ」、「位置ずれ」、「レンズ」の単語を抽出する。
ステップS205において、単語関係性抽出部31は、単語共起ネットワーク内の単語を検索し、ステップS203で抽出した単語(実施の形態では、「パイプ」、「溶接」、「全周」、「溶接」、「目外れ」、「溶込」)が、単語共起ネットワークに有るか否かを判定する。単語関係性抽出部31は、抽出した単語が単語共起ネットワークに有ると判定した場合(ステップS205:Yes)、ステップS206に進み、単語共起ネットワークに無いと判定した場合(ステップS205:No)、ステップS207に進み、単語共起ネットワークに、ステップS203で抽出した単語や欄名などを追加する。
ステップS206において、単語関係性抽出部31は、ステップS201で抽出した設計FMEAT11(上流工程帳票)の項目T11−1内の単語と、ステップS203で抽出した対応する工程FMEAT21(下流工程帳票)の項目T21−1内の単語との間にリンクを関連付け、それぞれのリンクに重みを1加算する。
ステップS208において、単語関係性抽出部31は、所定の上流工程帳票(設計FMEAT11)に対応する全ての下流工程帳票(工程FMEAT21)の処理を行ったか否かを判定する。
単語関係性抽出部31は、所定の上流工程帳票と対応する全ての下流工程帳票の処理が終了したと判定した場合(ステップS208:Yes)、ステップS209に進み、全ての下流工程帳票の処理が終了していないと判定した場合(ステップS208:No)、ステップS203に戻り、全ての下流工程帳票の処理が終了したと判定するまで、ステップS203〜S208の処理を繰り返す。
ステップS209において、単語関係性抽出部31は、他の全ての上流工程帳票(設計FMEA11、設計FMEAT12)に対してステップS201〜S208の処理を行ったか否かを判定する。
単語関係性抽出部31は、他の全ての上流工程帳票の処理を行ったと判定した場合(ステップS209:Yes)、ステップS210に進み、他の全ての上流工程帳票の処理を行っていないと判定した場合(ステップS209:No)、ステップS201に戻り、全ての上流工程帳票の処理が終了したと判定するまでステップS201〜S209の処理を繰り返す。
ここで、単語関係性抽出部31が、上流工程帳票である設計FMEA12の項目T12−1、T12−2を処理する際、先に処理された設計FMEA11の項目T11−1、T11−2に対するステップS201〜S208の処理で、単語共起ネットワークに所定の単語や欄名が登録されているので、ステップS202及びステップS205において、抽出した単語が単語共起ネットワークに有る(ステップS202及びステップS205:Yes)と判定され、ステップS204、ステップS207の処理は行われない。
なお、単語関係性抽出部31が、設計FMEA12に対応する工程FMEA22の処理を行う際、ステップS205において、「要求事項:溶込」、「内径:がたつき」の単語が、単語共起ネットワークに無いと判定され(ステップS205:No)、これらの単語が、単語共起ネットワークに新たに追加されると共に(ステップS207)、この新たに追加された上流工程帳票と下流工程帳票の単語間にリンクが付与され、このリンクに重みが1加算される(ステップS206)。
また、単語関係性抽出部31による設計FMEA12に対応する工程FMEA22の処理において、上流工程帳票に既に存在する単語「対策:溶込」と下流工程帳票に既に存在する単語「故障モード:全周、目外れ、溶込、挿入」などの間のリンクにも重みがさらに1加算(合計の重みは2となる)される。
ステップS210において、単語関係性抽出部31は、単語共起ネットワークのリンクの重みが所定の閾値(例えば、閾値1)よりも小さいリンクを無効にする。
そして、ステップS211において、単語関係性抽出部31は、単語共起ネットワークから上流工程帳票(例えば、設計FMEAT11、T12)の項目(例えば、項目T11−1、11−2、12−1、12−2)内のノード(単語)のみを取得し、図10に示す単語関係性テーブルR20の最左列に記憶する。そして、単語関係性抽出部31は、この取得したノードとリンクで接続された単語を、単語関係性テーブルR20のその他の列に記憶して、工程管理単語の関係性テーブルR20を作成する(図10参照)。
実施の形態では、下流工程帳票T21の項目T21−1の「要求事項:パイプ、溶接」や下流工程帳票T22の項目T22−1の「要求事項:溶込」は1度しか表れていないので、ステップS210においてリンクが無効にされる。その結果、単語関係性テーブルR20の下流工程帳票(工程FMEA)の要求事項欄には記憶されない。
以上の処理により、単語関係性抽出部31により、上流工程帳票(設計FMEA)内の単語をキーとした、工程管理単語の関係性テーブルR20が作成される。
単語関係性抽出部31による上流工程帳票と下流工程帳票の工程管理単語の関係性の抽出は、新しい帳票項目間対応関係データが作成されたときに実施される。単語共起ネットワークに新たに追加された項目間対応関係に基づきノードが追加される。追加によりリンクの重みが閾値を超えれば、新しい単語が工程管理単語の関係性テーブルR20に追加される。
実施の形態では、単語共起ネットワークを用いた方法を示したが、対応する帳票項目間で頻繁に出現する単語群を抽出できればよく、既存のクラスタリング手法などを用いてもよい。
[項目間接続関係性テーブル]
次に、項目間接続関係抽出部32で作成される項目間接続関係性テーブルR30、R31を説明する。
図12は、項目間接続関係性テーブルR30の一例を説明する図である。
図13は、項目間接続関係性テーブルR31の一例を説明する図である。
図12に示す項目間接続関係性テーブルR30は、図9の設計FMEAT11、T12の接続関係性を表すデータテーブルの一例である。図12に示すように、帳票名をルートノードとし、部品、機能、故障モード、原因、影響、対策の各欄をノードとして、各欄の関係がツリー構造で格納されている。
図12において、R30−1は、図9の項目T11-1に対応し、R30−2は、図9の項目T11-2に対応している。各ノード内には、上流工程帳票(実施の形態では、設計FMEAT11)の各欄から抽出された単語が格納されている(図示せず)。
図13において、項目間接続関係性テーブルR31は、図9の工程FMEAT21、22の接続関係性データの一例である。図13に示すように、帳票名をルートノードとし、工程、要求事項、故障モード、原因、影響、対策の各欄をノードとして、各欄の関係がツリー構造で格納されている。
図13において、R31−1は、図9の項目T12-1に対応し、R31−2は、図9の項目T12-2に、R31−3は、図9の項目T12-3に対応している。
前述した項目間接続関係性テーブルR30、R31は、項目間接続関係抽出部32における項目間接続関係抽出処理により作成される。
[項目間接続関係抽出処理]
次に、項目間接続関係抽出部32における項目間接続関係抽出処理を説明する。
図14は、項目間接続関係抽出処理のフローチャートである。
まず初めに、上流工程帳票(設計FMEAT11)から項目間接続関係性テーブルR30を作成する手順を説明する。
ステップS301において、項目間接続関係抽出部32は、上流工程帳票(設計FMEAT11)のツリー構造を作成する。具体的には、項目間接続関係抽出部32は、帳票名をルートノードとして、その下に部品名のノードを部品欄の数だけ作成する。設計FMEAT11の場合、ツリー構造を2つ(R30−1及びR30−2)作成する。続いて部品ノードの下に、機能ノードを機能欄の数だけ作成する。以降同様に実施する。
ステップS302において、項目間接続関係抽出部32は、上流工程帳票(設計FMEAT11)の欄ごとに単語を抽出する。
そして、ステップS303において、項目間接続関係抽出部32は、ステップS302で抽出した単語を各ノードに登録する。項目間接続関係抽出部32における単語の抽出方法は、単語関係性抽出部31における単語抽出処理(図11のステップS201)と同様の方法で行う。
以上により、項目間接続関係抽出部32は、項目間接続関係性テーブルR30を作成する。この項目間接続関係性テーブルR30は、各帳票が初めて帳票データベース21に登録されたときに作成される。
項目間接続関係性テーブルR31もまた、下流工程帳票(工程FMEAT21)に基づいて、項目間接続関係抽出部32により作成される。
以上述べた方法により、工程管理単語の関係性テーブルR20、項目間接続関係テーブルR30が作成される。これらを用いて、項目間対応度を算出するフローを以下に述べる。
[項目間対応度算出処理]
項目間対応度は、項目間対応度算出部33により算出される。
図15は、項目間対応度算出部33での項目間対応度の算出処理のフローチャートである。
初めに、ステップS401では、項目間対応度算出部33は、ユーザに指定された上流工程帳票(設計FMEA)の検索文項目の各欄から単語を抽出する。単語抽出の方法は、図11のステップS201と同様である。
ステップS402において、項目間対応度算出部33は、ステップS401で抽出した上流工程帳票(設計FMEA)内の単語のうち部品名を、工程管理単語の関係性テーブルR20(図10参照)を用いて、下流工程帳票(工程FMEA)内で使用されている部品名に変換する。
項目間対応度算出部33は、工程管理単語の関係性テーブR20が作成されていなければ変換は行なわない。また、項目間対応度算出部33は、抽出した単語のうち工程管理単語を、工程管理単語の関係性テーブルR20を用いて拡張する。例えば、ユーザから指示された設計FMEAの項目が、図9のT11−1であった場合、項目間対応度算出部33は、対策欄の「溶込」という単語を、工程管理単語の関係性テーブルR20(図10)を参照して、「全周」「溶接」「目外れ」「溶込」という単語に拡張する。なおここで一般的な類語、同義語辞書による拡張も合わせて行ってもよい。
ステップS403及びステップS404において、項目間対応度算出部33は、検索対象としてユーザに指定された下流工程帳票(工程FMEA)を取得すると共に(ステップS403)、要求事項に関する1つの項目塊を取得する(ステップS404)。例えば、項目間対応度算出部33は、図9に示す設計FMEAT12に対応する工程FMEAT22が検索対象として指定された場合、項目間接続関係性テーブルR31(図13参照)を参照して、対応する項目塊がT12−1であると判定し、これに対して処理を行う。
ステップS405において、項目間対応度算出部33は、上流工程帳票(設計FMEAT11)の項目T11−1の各欄と、下流工程帳票(工程FMEAT21)の項目塊T21−1の各欄の単語を比較し、対応度スコアを計算する。項目塊T12−1の各欄の単語は、項目間接続関係性テーブルR31(図13参照)で抽出されている。
項目間対応度算出部33は、全ての欄の組み合わせを比較してもよいし、どの欄とどの欄を比較するかを設計FMEAと工程FMEAの記載内容の傾向に応じてあらかじめ決めておいてもよい。対応度スコアの計算は、Jaccard係数などを用いて単語の一致度に応じて計算する。対応度スコアの計算の際に、項目T11−1の対策欄の単語として、拡張した工程管理単語も用いる。これにより、設計FMEAと工程FMEAで異なる工程管理単語を用いていても、対応する工程FMEAの工程塊の対応度スコアを高く計算することができる。
ステップS406において、項目間対応度算出部33は、上記欄ごとの対応度スコアから、項目全体の対応度スコアを計算する。設計FMEAと工程FMEAの記載内容の傾向に応じ、比較欄ごとの対応度スコア重みをあらかじめ決めておき、それらを各欄の対応度スコアに乗じ、それらを合計することにより項目ごとの対応度を求める。
ステップS407において、項目間対応度算出部33は、ステップS405で求めた項目ごとの対応度スコアを合計し、項目塊内の項目数で除して、項目塊全体の対応度スコアとする。あるいは、項目ごとの対応度スコアの最大値を、項目塊の対応度スコアとしてもよい。
前述した項目間対応度算出部33でのステップS401〜ステップS407の処理により、指定された上流工程帳票(設計FMEAT11)内の1項目(T11−1)に対する下流工程帳票(工程FMEAT21)内の項目(T21−1)の対応度スコアおよび項目塊の対応度スコアが計算される。
ステップS408において、項目間対応度算出部33は、ユーザに検索対象として指定された下流工程帳票(工程FMEAT21)の全ての項目塊を処理したか否かを判定する。項目間対応度算出部33は、全ての下流工程帳票T21の全ての項目塊を処理したと判定した場合(ステップS408:Yes)、ステップS409に進み、全ての項目塊を処理していないと判定した場合(ステップS408:No)、ステップS404に戻り、下流工程帳票(工程FMEAT21)の他の一つの項目塊(例えば、T21−2)を取得し、取得した項目塊(T21−2)に対して前述したステップS405〜ステップS407の処理を行う。これにより、項目間対応度算出部33は、下流工程帳票T21の他の項目塊T21−2に対しても、対応度スコアを算出することができる。
項目間対応度算出部33は、同様に、下流工程帳票(工程FMEAT21)のさらに他の項目塊T21−3に対しても、同様の処理(ステップS405〜ステップS407)を行い、この項目塊T21−3の対応度スコアの算出を行う。
項目間対応度算出部33は、下流工程帳票(工程FMEAT21)の全ての項目塊T21−1、T21−2、T21−3について順次対応度スコアを算出した後、ステップS409に進み、指定された検索範囲の全ての下流工程帳票(工程FMEAT21、T22)について、ステップS404〜ステップS408の処理を行ったか否かを判定する。
項目間対応度算出部33は、指定された検索範囲の全下流工程帳票(工程FMEAT21、T22)についての処理が終了していないと判定した場合(ステップS409:No)、ステップS403に戻って、全ての下流工程帳票(工程FMEAT21、T22)に対してステップS404〜ステップS408の処理が終了したと判定するまで、本処理を繰り返し、全下流工程帳票(工程FMEAT21、T22)についての処理が終了したと判定した場合(ステップS409:Yes)、処理を終了する。
次に、他の項目間対応度算出方法について説明する。
以下で説明する他の方法では、既にユーザにより真の対応づけがなされている既存の帳票との項目間接続関係の類似性を用いて対応度の計算を行う。ユーザは予め、類似性検出に用いる対応関係付けが終了している設計FMEAおよび工程FMEAを指定する。実施の形態では、ユーザにより対応関係付けが終了している設計FMEAT11と工程FMEAT21が指定された場合の一例を説明する。
[項目間対応関係テーブル]
他の項目間対応度算出方法を説明するに先立ち、図16〜図18を用いて項目間対応関係テーブルR40、R41、R42について説明する。
図16は、項目間対応関係テーブルR40の一例を説明する図である。
図17は、項目間対応関係テーブルR41の一例を説明する図である。
図18は、項目間対応関係テーブルR42の一例を説明する図である。
項目間対応関係テーブルR40、R41、R42は、項目間対応関係テーブルの一例である。項目間対応関係テーブルR40〜R42では、所定の上流工程帳票(設計FMEAT11)と、それに対応する下流工程帳票(工程FMEAT21)の対応関係が格納されている。
図16に示すように、項目間対応関係テーブルR40は、上流工程帳票(設計FMEAT11)内の各項目(ID)が、それに対応する下流工程帳票(工程FMEAT21)のどの項目塊(ID)及び項目(ID)に対応しているかを示している。
実施の形態の一例では、上流工程帳票(設計FMEAT11)の1番目の項目(項目ID:1)が、下流工程帳票(工程FMEAT21)の3番目の項目塊(項目塊ID:3)に対応し、さらに5番目と6番目の項目(項目ID:5、6)に対応していることを示している。また、例えば、上流工程帳票(設計FMEAT11)の2番目の項目(項目ID:2)が、下流工程帳票(工程FMEAT21)の105番目の項目塊(項目塊ID:105)に対応し、さらに436番目の項目(項目ID:436)に対応していることを示している。
図17に示すように、項目間対応関係テーブルR41は、下流工程帳票(工程FMEAT21)内の各項目塊(ID)が、それに対応する上流工程帳票(設計FMEAT11)内のどの項目(ID)に対応しているかを示している。
実施の形態の一例では、下流工程帳票(工程FMEAT21)の1番目の項目塊(項目塊ID:1)が、上流工程帳票(設計FMEAT11)の55番目の項目(項目ID:55)に対応していることを示している。また、例えば、下流工程帳票(工程FMEAT21)の3番目の項目塊(項目塊ID:3)が、上流工程帳票(設計FMEAT11)の1番目の項目(項目ID:1)に対応していることを示している。
図18に示すように、項目間対応関係テーブルR42は、下流工程帳票(工程FMEAT21)内の各項目(ID)が、それに対応する上流工程帳票(設計FMEAT11)内のどの項目(ID)に対応しているかを示している。
実施の形態の一例では、下流工程帳票(工程FMEAT21)の1番目の項目塊(項目塊ID:1)が、上流工程帳票(設計FMEAT11)の55番目の項目(項目ID:55)に対応していることを示している。また、例えば、下流工程帳票(工程FMEAT21)の5番目の項目塊(項目塊ID:5)が、上流工程帳票(設計FMEAT11)の1番目の項目(項目ID:1)に対応していることを示している。
これらのIDは、項目間接続関係テーブルR30(図12参照)、R31(図13参照)内の各ノードとリンクされており、本IDを用いて各項目塊がどのようなツリー構造になっているか、ツリー内の各ノードにどのような単語があるかを知ることができる。
[項目間対応度の他の算出処理]
次に、項目間対応度算出部33での項目間対応度の他の算出処理を説明する。
図19は、項目間対応度算出部33での項目間対応度の他の算出処理のフローチャートである。
図20は、項目間対応度算出部33での項目間対応度の他の算出処理のフローチャートである。
ステップS501において、項目間対応度算出部33は、検索対象としてユーザにより指定された下流工程帳票(工程FMEA)内の1つの項目塊(サブアッシのツリー構造)を取得する。このユーザにより指定された下流工程帳票は、未だ対応付けされていない工程FMEAである。
ステップS502において、項目間対応度算出部33は、過去に対応付け済みの下流工程帳票(例えば、工程FMEAT21)内の1つの項目塊(サブアッシのツリー構造)を取得する。
ステップS503において、項目間対応度算出部33は、ステップS501で取得した項目塊のツリー構造と、ステップS502で取得した項目塊のツリー構造とが同じか否かを判定する。項目間対応度算出部33は、各々のツリー構造が同じであると判定した場合(ステップS503:Yes)、ステップS504に進み、同じでないと判定した場合(ステップS503:No)、ステップS505に進む。
ステップS504において、項目間対応度算出部33は、ステップS501で取得した項目塊内の各ノードと、ステップS502で取得した項目塊内の各ノードとの間の対応関係を判断し、項目塊全体の類似度を算出する。
具体的には、項目間対応度算出部33は、まずステップS501で取得した項目塊のツリー構造の形と、ステップS502で取得した項目塊のツリー構造の形が完全に一致し、ノード間の対応関係が一意に決定できると判断した場合、各項目塊のノードに含まれる単語を参照し、ノードごとの単語の類似度を算出する。そして、項目間対応度算出部33は、ノードごとに算出した全ての類似度を加算して項目塊全体の類似度スコアを算出する。
ここで、項目間対応度算出部33は、各項目塊のノード間の対応関係が一意に決定できないと判断した場合、対応する可能性のあるすべてのノードのパターンについて類似度スコアを算出し、その中で最も値の大きいものを類似度スコアとして設定する。
ステップS505において、項目間対応度算出部33は、ユーザにより指定された下流工程帳票(工程FMEA)の1つの項目塊と、過去に対応付け済みの下流工程帳票(工程FMEAT21)内の全ての項目塊との類似度スコアを算出する処理が終了したか否かを判定し、全ての項目塊の類似度スコアを算出する処理が終了したと判定した場合(ステップS505:Yes)、ステップS506に進み、全ての項目塊の類似度スコアを算出する処理が終了していないと判定した場合(ステップS505:No)、ステップS502に戻り、過去に対応付け済みの下流工程帳票の全ての項目塊に対する類似度スコアを算出する処理が終了したと判定するまで、ステップS502〜ステップS505の処理を繰り返す。
ステップS506において、項目間対応度算出部33は、ユーザにより指定された下流工程帳票(工程FMEA)の項目塊と、類似のツリー構造を有する過去に対応付け済みの下流工程帳票(工程FMEAT21)の項目塊を抽出する。項目間対応度算出部33は、類似のツリー構造を有するか否かの判定を、予め設定された所定の閾値以上の類似度スコアを有するか否かにより行う。
ここで、ユーザにより指定された下流工程帳票(工程FMEA)の項目塊のツリー構造と、過去に対応付けられた下流工程帳票(工程FMEAT21)の項目塊のツリー構造によっては、ユーザにより指定された検索対象の項目塊と、類似のツリー構造を有する項目塊が複数抽出されることもある。
ステップS507において、項目間対応度算出部33は、ステップS506で抽出した類似のツリー構造を有する下流工程帳票(工程FMEAT21)の項目塊に対応する上流工程帳票(設計FMEAT11)の項目を、項目間対応関係テーブル41を参照して抽出する。例えば、下流工程帳票(工程FMEAT21)の1番目の項目塊(項目塊ID:1)に対応して、上流工程帳票(設計FMEAT11)の55番目の項目(項目ID:55)が抽出される。なお、上流工程帳票(設計FMEAT11)内の項目は、類似のツリー構造を有する下流工程帳票(工程FMEAT21)内の項目塊と同数抽出される。
ステップS508において、項目間対応度算出部33は、検索対象としてユーザに指定された下流工程帳票内の全ての項目塊に対するステップS501〜ステップS507の処理が終了したか否かを判定し、全ての項目塊に対する処理が終了したと判定した場合(ステップS508:Yes)、ステップS509に進み、全ての項目塊に対する処理が終了していないと判定した場合(ステップS509:No)、ステップS501に戻り、全ての項目塊に対する処理が終了したと判定するまで、ステップS501〜ステップS507の処理を繰り返す。
図20に示すように、ステップS509において、項目間対応度算出部33は、検索対象としてユーザにより指定された上流工程帳票(設計FMEA)の項目(ノード)に含まれる単語を抽出する。
ステップS510において、項目間対応度算出部33は、工程管理単語の関係性テーブルR20(図10参照)を用いて、ステップS509で抽出された単語を変換又は拡張する。例えば、図10に示すように、項目間対応度算出部33は、工程管理単語の関係性テーブルR20(図10参照)を用いて、上流工程帳票における対策欄の「溶込」の単語を、下流工程帳票における故障モード欄の「全周」、「溶接」、「目外れ」、「溶込」という単語に変換又は拡張する。その他の単語についても同様の方法で、単語の変換又は拡張する。
ステップS511において、項目間対応度算出部33は、検索対象としてユーザにより指定された下流工程帳票(工程FMEA)内の1つの項目塊を取得する。
ステップS512において、項目間対応度算出部33は、ステップS509で取得した上位工程帳票(設計FMEA)内の項目の各欄の単語(変換、拡張後の単語)と、ステップS511で取得した下位工程帳票(工程FMEA)内の項目塊の各欄の単語とを比較して対応度スコアを算出する。
なお、ユーザにより指定された上流工程帳票(設計FMEA)の各項目が、ユーザにより指定された下流工程帳票(工程FMEA)のどの項目と対応するかは、前述した項目間対応関係テーブルR41、R42に基づいて決定される。
ステップS513において、項目間対応度算出部33は、前述した欄ごとの対応度スコアから、項目全体の対応度スコアを算出する。設計FMEAと工程FMEAの記載内容の傾向に応じ、比較欄ごとの対応度スコアの重みを予め決めておき、それらを各欄の対応度スコアに乗じ、それらを合計することにより項目ごとの対応度スコアを算出する。
ステップS514において、項目間対応度算出部33は、ステップS513で求めた項目ごとの対応度スコアを合計し、項目塊内の項目数で除して、項目塊全体の対応度スコア1を算出する。あるいは、項目ごとの対応度スコアの最大値を、項目塊の対応度スコア1としてもよい。
前述した項目間対応度算出部33でのステップS509〜ステップS514の処理により、指定された上流工程帳票(設計FMEA)内の1項目に対応する下流工程帳票(工程FMEA)内の項目の対応度スコアおよび項目塊の対応度スコアが計算される。
ステップS515において、項目間対応度算出部33は、前述した項目間対応関係テーブルR41、R42に基づいて、ユーザにより指定された下流工程帳票(工程FMEA)の各項目に対応する過去に対応付け済みの上流工程帳票(設計FMEAT11)内の1つの項目を取得する。
ステップS516において、項目間対応度算出部33は、ステップS509で取得したユーザに指定された上流工程帳票(設計FMEA)の1つの項目と、ステップS515で取得した対応付け済みの上流工程帳票(設計FMEAT11)の1つの項目の類似度スコアを算出する。ステップS507で抽出された上流工程帳票(設計FMEA)の項目内の単語を、項目間接続関係性テーブルR31(図13参照)を参照して求め、それをステップS509で抽出した単語と、欄ごとに比較して欄ごとの類似度スコアを求め、欄ごとの類似度スコアを合計して項目全体の類似度スコアを算出する。
ステップS517において、項目間対応度算出部33は、ステップS509で取得した上流工程帳票の1つの項目に対して、ステップS515で取得した対応付け済みの上流工程帳票の全ての項目の類似度スコアが算出されたか否かを判定し、全ての項目の類似度スコアが算出されたと判定された場合(ステップS517:Yes)、ステップS518に進み、全ての項目の類似度スコアが算出されていないと判定された場合(ステップS517:No)、ステップS515に戻って、全ての項目の類似度スコアを算出が終了するまで、ステップS515〜ステップS517の処理を繰り返す。
ステップS518において、項目間対応度算出部33は、ステップS515〜ステップS517の処理で算出された全ての項目の類似度スコアのうち最大値を、検索対象となる下流工程帳票(工程FMEA)内の項目塊との項目間接続関係類似性に基づく対応度スコア2として設定する。
ステップS519において、項目間対応度算出部33は、ステップS514で算出した対応度スコア1と、ステップS518で算出された対応度スコア2に、予め設定された重みをそれぞれかけて加算することにより、総合的な対応度スコアを算出する。
ステップS520において、項目間対応度算出部33は、検索対象としてユーザに指定された下流工程帳票(工程FMEA)の全ての項目塊について、ステップS511〜ステップS519の処理が行われたか否かを判定し、行われたと判定した場合(ステップS520:Yes)、処理を終了し、行われていないと判定した場合(ステップS520:No)、ステップS511に戻って、全ての項目塊について処理が行われたと判定するまで、ステップS511〜ステップS519の処理を繰り返す。
以上により、検索対象としてユーザにより指定された設計FMEA内の検索文項目に対する工程FMEA内の項目塊の対応度スコアが計算される。
前述では、説明の簡単化のために項目間接続関係の類似性の計算を、帳票項目間の対応関係づけを行う際に実施した。本計算は、新たな帳票登録時に実施してもよい。また類似した接続関係にまとめてアクセスできるように、予めそれらの間リンクを貼っておいてもよい。
[帳票間記載のチェック方法]
次に、実施の形態にかかる情報処理システム1を用いた項目間への対応関係付与支援手順と、上流工程帳票(設計FMEA)に記載された内容が下流工程帳票(工程FMEA)に漏れなく記載されているかのチェック手順について説明する。
図21は、項目間対応関係付与および抜け漏れチェック支援画面の一例である。
図21において、D21は、ユーザが対応付けしたい設計FMEAの項目を選択する画面である。D22は、システムが提示した対応候補項目からユーザが真に対応している項目を選択する画面である。D23は、対応候補項目を含む元の工程FMEAが表示されている画面である。
初めに、ユーザは最初に対応づけしたい上流工程帳票(設計FMEA)の帳票名を指定する。これに対して情報処理システム1は、ユーザから指定された設計FMEAの記載内容をD21に表示する。ユーザは検索選択ボタンD21−1を押下して、設計FMEA内の1つの項目を選択し、検索ボタンD21−1を押下してシステムに対応候補の検索を指示する。
情報処理システム1は、対応候補項目の一覧を画面D22に表示する。具体的には、情報処理システム1は、図15のS407または図20のS514で求めた項目塊ごとの対応度スコアで項目塊をソートして、対応度スコアの高い順に項目塊を表示する。
ユーザは、D22−1内の対応選択ボタンを押下して真に対応する項目を選択する。対応選択ボタンは、項目塊ごと選択するボタン(D22−1左)と項目ごと選択するボタン(D22-1中)の2種類あり、対応する工程FMEAとして項目塊全体を選択することも、項目個別を選択することもできる。対応選択ボタンは複数押下することができる。
ここで、実施の形態では、画面D22には対応候補の項目塊しか表示されていない。ユーザは、帳票全体を確認したい場合、D22−1右の元表示ボタン用いて確認したい工程FMEA項目を選択し、D22−2の元表示ボタンを押下する。
これにより画面D23に、D22−1で選択した項目を含む元工程FMEAが表示される。選択した項目はハイライト表示される。ユーザは、画面D23を見て、現在選択している項目が確かに設計FMEAに対応する項目かどうか検討することができる。
ユーザは、画面D22と画面D23を交互に見ながら、全ての対応する項目が元の工程FMEAに記載されているかをチェックし、D22−1を用いて対応する全ての項目を選択し、D22−3の選択確定ボタンを押下する。本ボタンが押されると、情報処理システム1は、真の対応関係を項目間対応関係データベース22に格納する。
ユーザによる元工程FMEAのチェックの際に、対応する項目が元工程FMEAに記載されていない場合は、ユーザは、画面D23を編集して必要な項目を追加し、D23−1ボタンを押下して追加を情報処理システム1に通知する。情報処理システム1は、追加項目を帳票データベース21に記憶して反映する。また選択された設計FMEA項目と、追加した工程FMEA項目との対応関係を項目間対応関係データベース22に記憶して反映する。
次に、項目間対応関係付与および抜け漏れチェック支援画面D30の他の一例を説明する。
図22のD30は、項目間対応関係付与および抜け漏れチェック支援画面の他の一例を説明する図である。
図22において、D31は、ユーザが対応付けしたい設計FMEAの項目を選択する画面である。D32は、情報処理システム1が提示した対応候補項目からユーザが真に対応している項目を選択する画面である。D33は、対応候補項目を含む元の工程FMEAが表示されている画面である。
画面D31は、前述した図21の画面D21と同じであり、画面D33は、前述した図21の画面D23と同じである。画面D32は、前述した図21の画面D22と異なり、情報処理システム1は、図15のS405で求めた項目(欄)ごとの対応度スコアで項目をソートして、スコアの高い順に表示している。
図22を用いたユーザの手順は、前述した図21とほとんど同じである。ユーザは、D32−1内の対応選択ボタンを押下して真に対応する項目を選択するが、項目ごとに表示されているので、項目塊を選択することはできない。D32−1の元表示ボタンで項目を選択してD32−2ボタンを押下すると、図21と同様、本項目を含む元工程FMEAが表示される。
前述した通り、ユーザは、既存の異なる帳票内項目間への対応関係付与を容易に行える。また上流工程帳票に記載された内容が下流工程帳票に漏れなく記載されているかのチェックを同時に行える。
以上説明した通り、実施の形態では、
(1)複数の帳票データを受け付ける帳票受付部10(帳票データ受付部)と、受け付けた複数の帳票データを記憶するデータ記憶部20(帳票データ記憶部)と、データ記憶部20に記憶された複数の帳票データ内のうち、少なくとも第1の帳票データ内の項目と、第2の帳票データ内の項目との間の対応関係を推測する対応関係推測部30と、を有し、対応関係推測部30は、第1の帳票データ内の項目間の接続関係と、第2の帳票データ内の項目間の接続関係とを抽出する項目間接続関係抽出部32と、第1の帳票データ内の項目に現れる単語と、第2の帳票データ内の項目に現れる単語との関連性を抽出する単語関係性抽出部31と、を有する構成とした。
このように構成すると、項目間接続関係抽出部32は、抽出された第1の帳票データ(例えば、設計FMEA)内の項目間の接続関係と、第2の帳票データ(例えば、工程FMEA)内の項目間の接続関係とに基づいて、各帳票の項目間の対応付けを適切に行うことができる。
(2)また、項目間接続関係抽出部32は、抽出した第1の帳票データ内の項目間の接続関係と、第2の帳票データ内の項目間の接続関係とを比較し、接続関係が対応する項目を対応関係がある項目と推測し、単語関係性抽出部31は、対応関係があると推測された第1の帳票データ内の項目に含まれる単語と、第2の帳票データ内の項目に含まれる単語との間に関連性があると推測する構成とした。
このように構成すると、項目間接続関係抽出部32は、接続関係が対応する項目を対応関係がある項目と推測するので、各々の項目に含まれる単語の関連性をより確実に推測することができる。
(3)また、項目間接続関係抽出部32は、第1の帳票データの項目間の接続関係と、第2の帳票データの項目間の接続関係をそれぞれツリー構造で表すと共に、第1の帳票データのツリー構造と、第2の帳票データのツリー構造とを比較し、同一または類似するツリー構造を有する項目間に対応関係があると推測する構成とした。
このように構成すると、帳票内の項目間の接続関係をツリー構造で表すことで、より適切に対応関係を推測することができる。
(4)また、第1の帳票データは、設計工程に関する設計FMEA(設計帳票データ)であり、第2の帳票データは、製造工程に関する工程FMEA(工程帳票データ)であって、記設FMEAは、少なくとも設計工程で設計される製品を構成する部品の部品表T30(第1の部品表データ)を含み、工程FMEAは、少なくとも製造工程で製造される製品を構成する部品の部品表T31(第2の部品表データ)を含み、単語関係性抽出部31は、部品表T30を構成する部品の部品名単語と、部品表T31を構成する部品の部品名単語との関連性を抽出する構成とした。
このように構成すると、上流工程帳票である設計FMEAと、下流工程帳票である工程FMEAの部品名単語の関連性を適切に抽出することができる。
(5)また、設計FMEA内の項目間の接続関係と、工程FMEA内の項目間の接続関係を提示するデータ提示部60(対応関係提示部)を、さらに有し、対応関係提示部は、設計FMEA内の項目間の接続関係をツリー構造(図8の画面D11)で提示すると共に、工程FMEA内の項目間の接続関係をツリー構造(図8の画面D12)で提示する構成とした。
このように構成すると、設計FMEAの項目間のツリー構造と、工程FMEA間のツリー構造を視認しながら確認することができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
(6)また、データ提示部は、設計FMEA内の項目と、工程FMEA内の項目を提示すると共に(図21の画面D21、D22)、設計FMEAと工程FMEAを提示(図21の画面D23)する構成とした。
このように構成すると、設計FMEAの項目間のツリー構造と、工程FMEA間のツリー構造を視認しながら確認することができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
(7)また、単語関係性抽出部31は、設計FMEAの項目間の接続関係と、工程FMEA内の項目間の接続関係とに基づいて、各々の項目間に関連性の高い単語組を学習し、データ提示部60(対応関係提示部)は、単語関係性抽出部31で学習された関連性の高い単語組に基づいて、設計FMEA内の項目内で使用される単語と、工程FMEA内の項目内で使用される単語の修正候補を提示する構成とした。
このように構成すると、単語関係性抽出部31は、設計FMEAで使用される単語と、工程FMEAで使用される単語を、ユーザが修正した単語に更新することで、各々の単語をより適切に関連性付けることができる。
[第2の実施の形態]
以下で説明する第2の実施の形態にかかる情報処理システムでは、前述した第1の実施の形態にかかる情報処理システム1の手順により既存の帳票間に関係性が付与された後、これを活用して次世代製品の帳票を作成したり、工程変更時の帳票を変更する際の支援について説明する。また帳票の作成や変更時に、使用される単語を次第に統一するための支援についても説明する。
前述した図5を用いて、次世代製品帳票の作成支援のフローを説明する。
ユーザは、入力装置210を介して、一世代前の設計FMEAおよび工程FMEAの帳票名と、その複製作成と、複製後の帳票名を、ユーザ指示受付部50に指示する。
ユーザ指示受付部50は、ユーザにより指示された情報をデータ更新部40に送信する。データ更新部40は、帳票データベース11内に帳票データの複製を作成しそれに帳票名を付与する。データ更新部40は、さらに項目間対応関係データベース22、項目間接続関係性データベース24についても帳票名を変えて複製を行う。複製された項目間対応関係データベース24には、複製前の帳票に関して既にユーザが真の対応関係のみを指定しているので、正しい対応関係が格納されている。
ユーザは、入力装置210を介して、複製した設計FMEAおよび工程FMEAの更新を行う旨を、ユーザ指示受付部50に指示し、設計FMEAの表示を指示する。情報処理システム1は、ユーザ指示受付部50が取得した指示情報に基づいて、データ提示部60が複製した設計FMEAを、表示装置220を介してユーザに表示する。
ユーザは、表示された設計FMEAの一覧を見ながら、次世代製品での変更点を検討する。変更がある場合、ユーザは、その旨をユーザ指示受付部50に指示し、データ更新部40が帳票データベース21を更新する。ユーザは、変更した設計FMEA項目に対応する工程FMEA項目の表示をユーザ指示受付部50に指示することで、データ提示部60が対応する工程FMEA項目の一覧を、表示装置220を介して表示する。
ユーザは、表示された工程FMEA項目一覧から、設計FMEAの変更に応じて変更すべき項目を選択し、元の工程FMEAを表示するようユーザ指示受付部50に指示する。
ユーザ指示部50は、元の工程FMEAを表示するよう、データ記憶部20、データ提示部60に指示する。ユーザが元の工程FMEAを参照し、必要な変更を行う。
ユーザが、元の工程FMEAを変更する際に、使用する単語が次第に統一されるようにするため、データ提示部60は使用単語の候補を元の工程FMEAと同時に提示する。その手順は以下のとおりである。
情報処理システム1では、ユーザから元の工程FMEAを表示するよう指示を受けた際、ユーザ指示部50が、使用単語の候補を提示するよう、データ記憶部20に指示する。データ記憶部20は、ユーザが選択した設計FMEA項目内の単語に関連する工程管理単語を、単語関係性データベース23中の工程管理単語の関係性テーブルR20を参照して取得する。
工程管理単語の関係性テーブルR20内の単語は閾値で使用頻度が足切りされているので、過去の工程FMEAで頻繁に使用されている単語だけが取得される。データ提示部60は取得された単語を、表示装置220を介してユーザに提示する。
ユーザは、出来る限り提示された単語を使用して元の工程FMEAを変更し、変更を帳票に反映するようユーザ指示受付部50に指示する。ユーザ指示受付部50はデータ更新部40に指示を伝え、帳票データベース21の工程FMEAの内容が変更される。
製品のマイナーチェンジのために、初期に作成した帳票の一部だけを変更する場合は、ユーザは、初期の設計FMEAおよび工程FMEAの帳票名と、その複製作成と、複製後の帳票名を、ユーザ指示受付部50に指示する。以降の手順は上記と全く同じである。
図23は、上記の手順をユーザが実施する際の帳票変更支援画面D40の一例を説明する図である。D41は、ユーザが複製した設計FMEAを変更する画面である。D42は、ユーザが変更中の設計FMEA項目に対応する工程FMEA内の項目塊をシステムが表示する画面である。D43は、ユーザが設計FMEA内項目の変更に応じて工程FMEA内項目の内容を変更する画面である。
図23に示すように、画面D40にて、ユーザが項目を変更して変更保存ボタンD41−2を押下すると、情報処理システム1は、変更を帳票データベース21に反映する。
ユーが、対応表示ボタンD41−1を押下して項目を選択し、対応表示ボタンD41−3を押下すると、情報処理システム1は、本項目に対応する工程FMEA項目塊の一覧を画面D42に表示する。
画面D42にて、ユーザは、設計FMEAの項目の変更に応じて変更すべき工程FMEAの項目塊を、D42−1変更選択ボタンを押下することにより選択する。元表示ボタンD42−2を押下すると、選択した工程FMEA項目塊を含む元工程FMEAが画面D43に表示される。またD41−1で選択した設計FMEAの項目中の単語に関連する工程管理単語が、単語ウィンドウD43−2に表示される。
例えば、情報処理システム1は、選択した設計FMEAの対策欄に「溶込」という単語が含まれていた場合、工程管理単語の関係性テーブルR20を参照して、工程FMEAの故障モード欄の単語として「全周」「溶接」「目外れ」など、原因欄の単語として「レーザ」「照射」などを表示する。
画面D43にて、ユーザは、表示された工程FMEA項目塊の内容を変更する。変更の際、D43−2に表示された単語を用いて適切に変更内容を記載できるようであれば、ユーザはその単語を使用して変更を行い、変更保存ボタンD43−1を押下する。情報処理システム1は、変更内容を帳票データベース21に反映する。
前述した手順により、情報処理システム1は、既に対応関係が付与された一世代前の上流工程帳票(設計FMEA)および下流工程帳票(工程FMEA)を用いて、次世代製品の帳票を容易に作成しつつ、上流工程帳票の変更を下流工程帳票に抜けや漏れなく反映することが可能となる。
また、情報処理システム1は、既に対応関係が付与された初期の上流工程帳票および下流工程帳票を用いて、製品マイナーチェンジ時に上流工程帳票の変更を下流工程帳票に抜けや漏れなく反映することが可能となる。さらに帳票の変更時に、工程管理単語の関係性データ内の単語を使うようにすることで、使用される単語を次第に統一し、抜けや漏れのチェックをより高精度に行うことができる。
なお、前述した対応候補項目の一覧を表す画面D22、32において、情報処理システム1は、図15のS407または図20のS514で求めた項目塊ごとの対応度スコアで項目塊をソートして、対応度スコアの高い順に項目塊を表示する際に、対応度の高い項目塊ごとに色分けして表示してもよい。
例えば、対応度の高い項目塊は「赤色」、比較的高い項目塊は「橙色」、対応度の低めの項目塊は「緑色」、対応度の低い項目塊は「青色」で色分けして表示する構成とする。
このように構成すると、ユーザの視認性が向上し、対応度の高い項目塊を効率よくチェックすることができる。
また、本発明は、前述した実施の形態を全て組み合わせてもよく、何れか2つ以上の実施の形態を任意に組み合わせても好適である。
また、本発明は、前述した実施の形態の全ての構成を備えているものに限定されるものではなく、前述した実施の形態の構成の一部を、他の実施の形態の構成に置き換えてもよく、また、前述した実施の形態の構成を、他の実施の形態の構成に置き換えてもよい。
また、前述した実施の形態の一部の構成について、他の実施の形態の構成に追加、削除、置換をしてもよい。
1:情報処理システム
10:帳票受付部
20:データ記憶部
21:帳票データベース
22:項目間対応関係データベース
23:単語関係性データベース
24:項目間接続関係データベース
30:対応関係推測部
31:単語関係性抽出部
32:項目間接続関係抽出部
33:項目間対応度算出部
40:データ更新部
50:ユーザ指示受付部
60:データ提示部
100:帳票取得サーバ
200:ユーザ端末
210:入力装置
220:表示装置
T10、T11、T12:設計FMEA(上流工程帳票)
T10−1、T11−1、T11−2、T12−1、T12−2:項目
T10−2、T21−1〜T21−3、T22−1〜T22−3:項目塊
T20:工程FMEA(下流工程帳票)
T20−1:項目
T20−2:項目塊
T30、T31:部品表
T30−1、T30−2、T31−1、T31−2:サブアッシ
T31:部品表のツリー構造
R10:部品名単語の関係性テーブル
R20:工程管理単語の関係性テーブル
R30、R31:項目間接続関係性テーブル
R40、R41、R42:項目間対応関係テーブル
D10:画面
D20:チェック支援画面
D30:チェック支援画面
D40:帳票変更支援画面

Claims (9)

  1. 複数の帳票データを受け付ける帳票データ受付部と、
    受け付けた前記複数の帳票データを記憶する帳票データ記憶部と、
    前記帳票データ記憶部に記憶された前記複数の帳票データ内のうち、少なくとも第1の帳票データ内の項目と、第2の帳票データ内の項目との間の対応関係を推測する対応関係推測部と、を有し、
    前記対応関係推測部は、
    前記第1の帳票データ内の項目間の接続関係と、前記第2の帳票データ内の項目間の接続関係とを抽出する項目間接続関係抽出部と、
    前記第1の帳票データ内の項目に現れる単語と、前記第2の帳票データ内の項目に現れる単語との関連性を抽出する単語関係性抽出部と、を有する情報処理システム。
  2. 前記項目間接続関係抽出部は、抽出した前記第1の帳票データ内の項目間の接続関係と、前記第2の帳票データ内の項目間の接続関係とを比較し、接続関係が対応する項目を対応関係がある項目と推測し、
    前記単語関係性抽出部は、前記対応関係があると推測された前記第1の帳票データ内の項目に含まれる単語と、前記第2の帳票データ内の項目に含まれる単語との間に関連性があると推測する請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記項目間接続関係抽出部は、
    前記第1の帳票データの項目間の接続関係と、前記第2の帳票データの項目間の接続関係をそれぞれツリー構造で表すと共に、
    前記第1の帳票データのツリー構造と、前記第2の帳票データのツリー構造とを比較し、同一または類似するツリー構造を有する項目間に対応関係があると推測する、請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記第1の帳票データは、設計工程に関する設計帳票データであり、前記第2の帳票データは、製造工程に関する工程帳票データであって、
    前記設計帳票データは、少なくとも前記設計工程で設計される製品を構成する部品の第1の部品表データを含み、
    前記工程帳票データは、少なくとも前記製造工程で製造される前記製品を構成する前記部品の第2の部品表データを含み、
    前記単語関係性抽出部は、
    前記第1の部品表データを構成する部品の部品名単語と、前記第2の部品表データを構成する部品の部品名単語との関連性を抽出する、請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記第1の帳票データ内の項目間の接続関係と、前記第2の帳票データ内の項目間の接続関係を提示する対応関係提示部を、さらに有し、
    前記対応関係提示部は、
    前記第1の帳票データ内の項目間の接続関係をツリー構造で提示すると共に、前記第2の帳票データ内の項目間の接続関係をツリー構造で提示する、請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 前記対応関係提示部は、
    前記第1の帳票データ内の項目間の接続関係と、前記第2の帳票データ内の項目間の接続関係をそれぞれツリー構造で提示すると共に、
    前記第1の帳票データと前記第2の帳票データを提示する、請求項5に記載の情報処理システム。
  7. 前記単語関係性抽出部は、
    前記第1の帳票データ内の項目間の接続関係と、前記第2の帳票データ内の項目間の接続関係とに基づいて、各々の項目間に関連性の高い単語組を学習し、
    前記対応関係提示部は、
    前記単語関係性抽出部で学習された関連性の高い単語組に基づいて、前記第1の帳票データ内の項目内で使用される単語と、前記第2の帳票データ内の項目内で使用される単語の修正候補を提示する、請求項6に記載の情報処理システム。
  8. 第1の帳票データと、第2の帳票データを取得するステップと、
    前記第1の帳票データ内の項目間の接続関係を表す第1のツリー構造と、前記第2の帳票データ内の項目間の接続関係を表す第2のツリー構造を作成するステップと、
    前記第1のツリー構造と前記第2のツリー構造とが同一又は類似か否か比較するステップと、
    前記第1のツリー構造と前記第2のツリー構造が同一又は類似であると判定した場合、前記第1のツリー構造を構成する項目と、前記第2のツリー構造を構成する項目との類似度を算出するステップと、
    前記類似度に基づいて、前記第2のツリー構造を構成する項目に対応する、前記第1のツリー構造を構成する項目の候補を決定するステップと、を有する情報処理方法。
  9. 前記第1のツリー構造と前記第2のツリー構造との比較は、前記第1のツリー構造を構成するサブアッセンブリと、前記第2のツリー構造を構成するサブアッセンブリとを比較する請求項8に記載の情報処理方法。
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