JP2019045962A - 鉄筋位置確認システム - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄筋コンクリート構造物に穴等を設ける際に、この鉄筋コンクリート構造物の鉄筋の正確な位置を容易に確認可能にする鉄筋位置確認システムを提供する。【解決手段】鉄筋位置確認システムは、3次元レーザスキャナーで生成され鉄筋の配置を表す3次元モデルを記憶する処理装置1と、鉄筋を用いて造られた鉄筋コンクリート構造物を撮影して撮影画像を得ると、3次元モデルを処理装置1から読み出し、鉄筋コンクリート構造物に対応すると共に鉄筋の配置を表す鉄筋配置画像を3次元モデルから抽出し、撮影画像と鉄筋配置画像とを合成して合成画像を生成し、この合成画像を表示する携帯端末2とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、建物等に使用されている鉄筋の位置を表示するための鉄筋位置確認システムに関する。
建物等の壁、床や天井などを鉄筋コンクリートで造る場合に、鉄筋はこれらを補強して強度を高めている。また、鉄筋コンクリート造の壁、床や天井など(鉄筋コンクリート構造物)には後から配管などが設置される場合がある。そして、鉄筋コンクリート構造物を貫通する配管等を後設置する場合、コンクリート面に貫通穴を開ける必要が生じる。例えば原子力発電所の安全機能を有する設備に鉄筋コンクリート構造物が形成されている場合、鉄筋コンクリートの主要部材である鉄筋を切断する必要があるか否か等の確認をする必要がある。この際、貫通穴の設置場所の配筋(鉄筋の配置)確認については、レーダー探査等の非破壊検査を実施する。そして、鉄筋の位置を確認した場所については、コンクリート面にチョーク等でマーキングし、鉄筋位置を明示している。
こうした作業を軽減するために、例えば画像処理により鉄筋の位置を表示するものがある(例えば、特許文献1参照。)。この従来技術によれば、鉄筋コンクリート構造物として鉄筋コンクリートの壁に貫通穴を開ける際に、壁の実画像と、鉄筋の施工時に撮影した仮想画像とを合成して合成画像を作成する。そして、この合成画像上に、穴開け位置をマークする筆記具の仮想画像を画面上に表示させ、この筆記具により合成画像上でマーキングする。
特開2012−174219号公報
しかし、先に述べた鉄筋探査方法には、次の課題がある。鉄筋探査方法であるレーダー探査では鉄筋のかぶりが厚い場合にレーダーが届かず、レーダー探査による十分な確認が出来ない。このため、鉄筋の竣工図を基に鉄筋位置を想定する必要がある。竣工図は、標準ピッチの記載しかなく、施工時の誤差等については記載しないのが一般的である。上記の方法で鉄筋位置を想定し、配管等の設計、鉄筋コンクリート構造物の安全性評価を行い、工事に移る。しかし、コンクリート壁面をはつった際に鉄筋への干渉の有無が判明することが多いことから、設計時において正確な安全機能の確認が困難である。
また、画像処理による鉄筋の状態を表示する技術には次の課題がある。この技術によれば、鉄筋コンクリート構造物を撮影するためには、あらかじめ壁などにバーコードなどの2種類のマーカを設ける必要がある。つまり、鉄筋コンクリート構造物を撮影するためには、壁などに対して人手によりマーカを設けなければいけない。そして、マーカーを検出して合成情報を取得し、取得した合成情報に基づいて、撮影した実画像とあらかじめ記憶している仮想画像とを合成した合成画像を生成することになる。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、鉄筋コンクリート構造物に穴等を設ける際に、この鉄筋コンクリート構造物の鉄筋の正確な位置を容易に確認可能にする鉄筋位置確認システムを提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、3次元レーザスキャナーで生成されると共に鉄筋の配置を表す3次元モデルを記憶する記憶手段を備える第1の装置と、前記鉄筋を用いて造られた鉄筋コンクリート構造物を撮影して撮影画像を得ると、前記3次元モデルを前記第1の装置の記憶手段から読み出し、前記鉄筋コンクリート構造物に対応すると共に前記鉄筋の配置を表す鉄筋配置画像を前記3次元モデルから抽出し、前記撮影画像と前記鉄筋配置画像とを合成して合成画像を生成し、この合成画像を表示する携帯端末と、を備えることを特徴とする鉄筋位置確認システムである。
請求項1の発明では、第1の装置が3次元モデルを記憶する。携帯端末は、鉄筋コンクリート構造物を撮影して撮影画像を得ると、3次元モデルを第1の装置から読み出す。次に、携帯端末は、鉄筋配置画像を3次元モデルから抽出する。次に、携帯端末は、撮影画像と鉄筋配置画像とを合成して合成画像を生成して表示する。
請求項2の発明は、3次元レーザスキャナーで生成されると共に鉄筋の配置を表す3次元モデルを記憶する記憶手段を備える第1の装置と、前記鉄筋を用いて造られた鉄筋コンクリート構造物を撮影すると、撮影した画像を撮影画像として前記第1の装置に送り、この後、前記第1の装置から合成画像を受け取ると、この合成画像を表示する携帯端末と、を備え、前記第1の装置は、前記携帯端末から前記撮影画像受け取ると前記3次元モデルを前記第1の装置の記憶手段から読み出し、前記鉄筋コンクリート構造物に対応すると共に前記鉄筋の配置を表す鉄筋配置画像を前記3次元モデルから抽出し、前記撮影画像と前記鉄筋配置画像とを合成して合成画像を前記携帯端末に送る処理手段、を備えることを特徴とする鉄筋位置確認システムである。
請求項2の発明では、第1の装置が3次元モデルを記憶する。この後、携帯端末は鉄筋コンクリート構造物を撮影すると撮影画像を第1の装置に送る。第1の装置は、携帯端末から撮影画像受け取ると3次元モデルを読み出し、鉄筋配置画像を3次元モデルから抽出する。次に、第1の装置は、撮影画像と鉄筋配置画像とを合成して合成画像を携帯端末に送る。携帯端末は、第1の装置から合成画像を受け取ると、この合成画像を表示する。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の鉄筋位置確認システムにおいて、前記第1の装置と前記携帯端末とは通信網を介在して互いに通信可能に接続されている、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、3次元レーザスキャナーで生成されると共に鉄筋の配置を表す3次元モデルを記憶し、前記鉄筋を用いて造られた鉄筋コンクリート構造物を撮影して撮影画像を得ると、前記3次元モデルを読み出し、前記鉄筋コンクリート構造物に対応すると共に前記鉄筋の配置を表す鉄筋配置画像を前記3次元モデルから抽出し、前記撮影画像と前記鉄筋配置画像とを合成して合成画像を生成し、この合成画像を表示する携帯端末、を備えることを特徴とする鉄筋位置確認システムである。
請求項4の発明では、携帯端末が3次元モデルを記憶する。次に、携帯端末は、鉄筋コンクリート構造物を撮影して撮影画像を得ると、3次元モデルを読み出す。次に、携帯端末は、鉄筋配置画像を3次元モデルから抽出する。次に、携帯端末は、撮影画像と鉄筋配置画像とを合成して合成画像を生成し表示する。
請求項1の発明によれば、鉄筋コンクリート構造物に例えば所定位置に貫通孔を設ける際に、この施工する位置での鉄筋の正確な位置を容易に確認することを可能にする。
請求項2の発明によれば、第1の装置が合成画像を作成するまでの処理を行うので、携帯端末の負担を軽減して、鉄筋の配置を確認することを可能にする。
請求項3の発明によれば、第1の装置と携帯端末とは通信網を介在して互いに接続されているので、通信網による通信が可能な環境であれば、携帯端末は第1の装置から3次元モデルを得て、鉄筋の配置を確認することを可能にする。
請求項4の発明によれば、3次元モデルをあらかじめ携帯端末が保存して、合成画像を作成するまでの処理をするので、通信網を利用した通信ができない環境でも、鉄筋の配置を確認することを可能にする。
この発明の実施の形態1による鉄筋位置確認システムを示す構成図である。 3次元壁モデルの一例を示す斜視図である。 3次元モデルテーブルの一例を示す図である。 基準方向を説明するための説明図である。 表示形式を説明するための説明図である。 携帯端末が備えるカメラ部の撮影要素を説明するための説明図である。 XYZ座標の設定について説明するための説明図である。 合成画像の一例を示す図である。 床における撮影範囲を説明するための説明図である。 床における撮影範囲を説明するための説明図である。
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。この実施の形態では、発電所内に設けられている建物を例として説明する。
(実施の形態1)
この実施の形態による鉄筋位置確認システムを図1に示す。図1の鉄筋位置確認システムは、発電所の例えば管理部門に設置されている処理装置1と、発電所の例えば管理担当者に所持されて用いられる携帯端末2とを備えている。処理装置1と携帯端末2とは、有線や無線を利用した通信網NWによって接続されている。
管理部門に設置されている処理装置1は、発電所の管理に必要とする各種の情報の保存や提供をするための装置である。処理装置1は、通信部1A、データベースサーバ(DB)1B、処理サーバ1Cおよび管理端末1Dを備えている。
通信部1Aは、通信網NWに接続するための装置である。通信部1Aは、この実施の形態では通信網NWを経て携帯端末2との通信を可能にする。例えば通信部1Aは携帯端末2から各種の要求を受信すると、受信した要求を処理部2Bに送る。
管理端末1Dは、管理担当者によって操作されるコンピュータである。管理端末1Dには各種の指示などが入力される。例えば、各3次元モデルをデータベースサーバ1Bに保存するための指示や3次元モデルが入力される。管理端末1Dは、入力された指示や3次元モデルを処理サーバ1Cに送る。
処理サーバ1Cは、発電所を管理するための各種の処理を行う。また、処理サーバ1Cは、管理端末1Dから3次元モデルの保存指示を受け取った後、管理端末1Dから3次元モデルを受け取ると、この3次元モデルをデータベースサーバ1Bに保存する。
処理サーバ1Cは、通信部1Aと通信網NWを経て携帯端末2から3次元モデル送信要求を受け取ると、この3次元モデル送信要求に付加されている確認対象識別情報を基に該当する3次元モデルをデータベースサーバ1Bから読み出し、通信部1Aと通信網NWを経て3次元モデルを携帯端末2に送信する。
データベースサーバ1Bは、発電所を管理するための各種の情報を保存している。また、データベースサーバ1Bは、発電所内のそれぞれの建物に設けられている各部屋等における鉄筋コンクリート構造物の鉄筋の配置、例えば壁、床、天井などの鉄筋の配置を表す3次元モデルを、3次元壁モデル、3次元床モデル、3次元天井モデルなどとして保存している。
ここで、データベースサーバ1Bに保存されている3次元壁モデルについて説明する。3次元壁モデルは、例えば図2に示すように、支持具110によって支持されている3次元レーザスキャナー120を用いて作成される。具体的には、建物を建設中に鉄筋の組み立てが終わって、壁用の鉄筋組立体200が造られると、この段階で、計測対象の壁の鉄筋組立体210を表す3次元モデル(3次元壁モデル)を、3次元レーザスキャナー120で作成する。3次元レーザスキャナー120は、計測対象である鉄筋組立体210にレーザ光を上下左右に照射することにより、鉄筋組立体210の点群データを取得する。
こうした3次元レーザスキャナー120による作業を複数の箇所で行う。各箇所での点群データの取得を終了すると、各箇所で得られた点群データを合成し、壁用の鉄筋組立体210を点群データで表す3次元壁モデルを作成する。このとき、3次元壁モデルを合成する際のモデル化基準点を、例えば3次元レーザスキャナー120を設置した中の1つの地点に設定する。点群データはこのモデル化基準点を基準にして位置が決められる。
同様にして、他の壁や床、天井などについても、設定されたモデル化基準点を基にして、3次元床モデルや3次元天井モデルを作成する。
こうして作成した壁、床、天井などの3次元モデルを、データベースサーバ1Bが管理端末1Dからの指示で、「0001」の番号から始まる3次元モデルテーブルに保存する。この3次元モデルテーブルの一例を図3に示す。3次元モデルテーブルに3次元モデルが例えば識別情報「3D−1−2345−001」で保存されている。3次元モデルが保存される際に、3次元モデルには次のようなモデル化情報が付加されている。このモデル化情報は、3次元モデルがどの建物のどの部屋(モデル化場所)のどの部分の鉄筋組立体であるかを表す情報を含んでいる。この実施の形態では、例えばこの情報は「1−2345−001」のような数値であり、この中の「1−2345」は「1号棟2345室」として建物と部屋(モデル化場所)を表し、「1−2345−001」の「001」は、「002」、「003」、・・・「006」のように続き、各値が壁や天井を表している。
計測対象が壁である場合、モデル化情報は、3次元モデルのモデル化基準点を表す緯度経度と、モデル化基準点の床からの高さと、モデル化基準点から鉄筋組立体までの距離と、モデル化基準点が設定されているモデル化場所の壁などの鉄筋コンクリート構造物の厚みとを含んでいる。緯度経度はGPS(Global Positioning System)によって得ている。
計測対象が床や天井である場合、モデル化情報は、3次元モデルのモデル化基準点を表す緯度経度と、モデル化基準点から鉄筋組立体までの距離と、鉄筋コンクリート構造物の厚みと、モデル化場所の基準方向とを含んでいる。基準方向は、図4に示すように、N極(北極)に向かう方向を基準としてモデル化場所つまり部屋などの向きを示すものである。この基準方向は、モデル化場所に対してあらかじめ設定されている。
一方、携帯端末2は、通信機能、カメラ機能、データの処理機能などを備えた装置であり、この実施の形態では、携帯端末2としてタブレット端末などが利用されている。携帯端末2は、通信部2A、処理部2B、記憶部2C、表示部2D、操作部2E、GPS受信部2F、カメラ部2Gおよび計測部2Hを備えている。
通信部2Aは、通信網NWに接続するための装置であり、この実施の形態では通信網NWを経て処理装置1との通信を可能にする。
表示部2Dは、処理部2Bの制御によって、各種の情報や3次元モデルの画像などを表示する表示装置である。
操作部2Eは例えば管理担当者によって操作される入力装置であり、操作部2Eには各種の情報や指示などが入力される。例えば、操作部2Eは鉄筋の位置を確認するための配筋確認指示が入力される。このときに、鉄筋の配置や壁の画像の表示形式が入力される。表示形式は、例えば図5に示すように、表示部2Dの表示画面2D−1に画像を表示する際に、壁や床を表示する第1の表示部分2D−2と、鉄筋の配置を表示する第2の表示部分2D−3とを設定する。第2の表示部分としては円形状や四角形状など各種の形状がある。操作部2Eは、入力された情報や指示等を処理部2Bに出力する。
GPS受信部2Fは、処理部2Bの制御によってGPS衛星(図示を省略)からのGPS信号を受信する。GPS受信部2Fは、受信したGPS信号から携帯端末2の現在の位置を表す緯度および経度(緯度経度)を取得する。GPS受信部2Fは、処理部2Bからの計測指示に応じて取得した緯度経度を処理部2Bに出力する。
カメラ部2Gは、処理部2Bの制御によって対象物を撮影する。撮影のためにカメラ部2Gには、例えば図6に示すように、壁や床などの対象物を撮影するための撮影方向、撮影範囲および画角などの撮影要素がある。カメラ部2Gは、処理部2Bからの計測指示に応じて対象物を撮影すると、撮影で得た画像を撮影画像として処理部2Bに出力する。
計測部2Hは、処理部2Bの制御によって、対象物と携帯端末2との間の距離を測定する距離測定用の装置である。計測部2Hは、処理部2Bからの計測指示に応じて、例えば床から携帯端末2までの高さと、配筋確認対象の施工点から携帯端末2までの距離とを測定する。配筋確認対象は鉄筋の配置を確認する対象であり壁や床などである。また、施工点は、配筋確認対象に貫通穴を開ける場所であり、貫通穴の施工前にあらかじめ決められている。
また、計測部2Hはカメラ部2Gの撮影方向を測定する。この実施の形態では、計測部2Hは、N極(北極)に向かう方向を基準として水平角(水平面での角度)と垂直角(垂直面での角度)とで撮影方向を表している。計測部2Hは、測定で得た携帯端末2の高さ、携帯端末2から施工点までの距離、携帯端末2のカメラ部2Gの撮影方向を計測情報として処理部2Bに出力する。
記憶部2Cは、各種の情報を保存する記憶装置であり、例えば処理部2Bから受け取った3次元モデルやカメラ部2Gからの撮影画像などを保存する。
処理部2Bは、携帯端末2に備わる本来の各種の機能、例えば検索機能や情報の保存機能等を管理担当者が利用可能にするために、通信部2A、記憶部2C、表示部2D、操作部2E、GPS受信部2F、カメラ部2Gおよび計測部2Hに対して制御を行う。
また、この実施の形態では、処理部2Bは、操作部2Eから配筋確認指示を受け取ると、配筋確認処理を行う。処理部2Bは、配筋確認処理を開始すると、表示部2Dを制御して、鉄筋の配置を確認をする場所である配筋確認対象を入力するための入力画面を表示する。この入力画面には、鉄筋の配置を確認したい場所を入力するためのものである。これにより、例えば建物を識別するための棟番号、部屋番号(モデル化場所)、壁や床などの配筋確認対象が操作部2Eに入力される。この後、処理部2Bは、「1号棟2345室001番壁」のような入力情報を受け取ると、この入力情報を「1−2345−001」のような確認対象識別情報に変換する。次に、処理部2Bは、配筋確認対象の3次元モデルを要求するための3次元モデル送信要求に対して確認対象識別情報を付加し、通信部2Aを経て処理装置1に送信する。
この後、処理部2Bは、通信部2Aを経て処理装置1から3次元モデルを受信すると、この3次元モデルを記憶部2Cに保存する。同時に、処理部2Bは、表示部2Dを制御して、3次元モデルの受信終了を表示した後、カメラ部2Gによる配筋確認対象の撮影が可能であることを表示する。
配筋確認対象が例えば壁であると、処理部2Bは、床から携帯端末2までの高さと、携帯端末2から壁の施工点までの距離と、携帯端末2のカメラ部2Gの撮影方向とを計る計測指示を計測部2Hに送り、携帯端末2による撮影の場所である撮影地点の緯度経度を調べるための計測指示をGPS受信部2Fに送る。この後、処理部2Bは、計測部2Hから計測情報を受け取り、GPS受信部2Fから緯度経度を受け取り、かつ、カメラ部2Gから撮影画像を受け取ると、撮影画像に対して計測情報と緯度経度とを付加する。そして、処理部2Bは、計測情報と緯度経度とが付加された撮影画像を記憶部2Cに記憶する。
このように、記憶部2Cは、
a.モデル化情報が付加された3次元壁モデル
b.計測情報と緯度経度とが付加された撮影画像
を記憶している。
この後、処理部2Bは、記憶部2Cに保存した3次元壁モデルと撮影画像とを基に、配筋確認対象である壁の鉄筋の配置を表示部2Dに表示する。具体的には、処理部2Bは、撮影画像に付加されている計測情報から、携帯端末2の撮影地点を表す経度、緯度、床からの高さ、壁までの距離を読み出し、読み出した値を基に携帯端末2の撮影地点(GPS座標)をXYZ座標に変換する。XYZ座標は、図7に示すように、部屋の所定地点を原点として壁や床に沿って設定したX軸、Y軸、Z軸により、地点を表すものである。
次に、処理部2Bは、3次元壁モデルに付加されているモデル化情報から、3次元モデルのモデル化基準点の経度、緯度、床からの高さ、壁までの距離を読み出す。処理部2Bは、読み出した値を基にモデル化基準点をXYZ座標に変換する。モデル化基準点がXYZ座標に変換されることにより、部屋におけるモデル化基準点の位置がXYZ座標で決められる。
次に、処理部2Bは、撮影画像に付加されている計測情報から施工点を撮影するための撮影方向を読み出し、撮影地点での携帯端末2の撮影方向を調べる。処理部2Bは、計測情報の携帯端末2の高さ、携帯端末2から施工点までの距離、携帯端末2のカメラ部2Gの撮影方向から、壁の施工点のXYZ座標を算出する。このとき、携帯端末2はあらかじめ計画されている施工点に向けられている状態にある。
次に、処理部2Bは、携帯端末2から施工点までの距離と、カメラ部2Gの画角とから、施工点を中心にしたカメラ部2Gの撮影範囲を算出する。つまり、処理部2Bは、撮影範囲の4隅のXYZ座標を算出する。カメラ部2Gが撮影した撮影画像はこの撮影範囲での画像であり、携帯端末2の撮影地点と施工点との間の距離に応じて、壁の施工点の撮影範囲での撮影画像が拡大縮小される。
次に、処理部2Bは、記憶部2Cから3次元壁モデルを読み出す。この3次元壁モデルはモデル化基準点を基に作成されたものである。先に述べたようにモデル化基準点がXYZ座標で表されているので、3次元壁モデルを形成する点群データはXYZ座標で表される。つまり、3次元壁モデルはXYZ座標で表されることになる。処理部2Bは、XYZ座標で表される撮影範囲に対応する画像を3次元モデルから抽出する。
そして、処理部2Bは、先にカメラ部2Gで撮影された撮影画像である壁の画像(壁画像)に対して、3次元モデルから抽出した鉄筋の配置の画像(鉄筋配置画像)の大きさを比較し、鉄筋配置画像の大きさが壁画像の大きさと同じになるように、鉄筋配置画像の大きさを調整する。この後、処理部2Bは、操作部2Eに入力された表示形式に従って、かつ、3次元モデルに付加されているモデル化情報から読み出した壁の厚みを加味して、鉄筋位置画像と壁画像とを合成する。そして、処理部2Bは、生成した合成画像、例えば図8に示す合成画像を表示部2Dに表示する。これにより、処理部2Bは配筋確認処理を終了する。
一方、配筋確認対象が床であると、処理部2Bは、床から携帯端末2までの高さと、携帯端末2の撮影方向とを計る計測指示を計測部2Hに送り、携帯端末2の撮影地点の緯度経度を調べる計測指示をGPS受信部2Fに送る。この後、処理部2Bは、計測部2Hから計測情報を受け取り、GPS受信部2Fから緯度経度を受け取り、かつ、カメラ部2Gから撮影画像を受け取ると、撮影画像に対して計測情報と緯度経度とを付加する。そして、処理部2Bは、計測情報と緯度経度とが付加された撮影画像を記憶部2Cに記憶する。
このように、記憶部2Cは、
a.モデル化情報が付加された3次元床モデル
b.計測情報と緯度経度とが付加された撮影画像
を記憶している。
この後、処理部2Bは、記憶部2Cに保存した3次元床モデルと撮影画像とを基に、配筋確認対象である床の鉄筋の配置を表示部2Dに表示する。具体的には、処理部2Bは、撮影画像に付加されている計測情報から、携帯端末2の撮影地点を表す経度緯度、床からの高さ、壁までの距離を読み出し、読み出した値を基に携帯端末2の撮影地点をXYZ座標に変換する。
次に、処理部2Bは、3次元床モデルに付加されているモデル化情報から、3次元モデルのモデル化基準点の経度緯度、床からの高さ、壁までの距離を読み出す。処理部2Bは、読み出した値を基にモデル化基準点をXYZ座標に変換する。モデル化基準点がXYZ座標に変換されることにより、部屋におけるモデル化基準点の位置がXYZ座標で決められる。
次に、処理部2Bは、撮影画像に付加されている計測情報から施工点を撮影するための撮影方向を読み出し、撮影地点での携帯端末2の撮影方向の垂直角を調べる。処理部2Bは、携帯端末2の撮影地点のXYZ座標と、計測情報の携帯端末2の高さと、携帯端末2から施工点までの距離と、カメラ部2Gの撮影方向とから、床の施工点のXYZ座標を算出する。
次に、処理部2Bは、携帯端末2から施工点までの距離と、カメラ部2Gの画角とから、施工点を中心にしたカメラ部2Gの撮影範囲を算出する。カメラ部2Gが撮影した撮影画像はこの撮影範囲での画像であり、携帯端末2の撮影地点の高さに応じて、床の施工点の撮影範囲での撮影画像が拡大縮小される。
また、処理部2Bは、3次元モデルに付加されているモデル化情報から基準方向(図4)を読み出す。そして、カメラ部2Gの撮影方向の水平角が基準方向と同じでなければ、カメラ部2Gの撮影方向の水平角と基準方向との差の角(振れ角)を算出する。
次に、処理部2Bは、記憶部2Cから3次元床モデルを読み出す。この3次元床モデルはモデル化基準点を基に作成されたものである。先に述べたようにモデル化基準点がXYZ座標で表されているので、3次元床モデルを形成する点群データはXYZ座標で表される。つまり、3次元床モデルはXYZ座標で表されることになる。処理部2Bは、XYZ座標で表される撮影範囲に対応する画像を3次元床モデルから抽出する。さらに、処理部2Bは、振れ角に応じて撮影範囲のXYZ座標を修正し、修正後のXYZ座標で表される撮影範囲に対応する画像を、3次元モデルから抽出する。例えば図9に示すように、カメラ部2Gの配筋確認対象が床である場合には、携帯端末2のカメラ部2Gによる撮影方向の水平角が水平面内にあり、かつ基準方向と同じであると、カメラ部2Gによる撮影範囲が基準方向に並ぶような状態となる。これに対して、図10に示すように、カメラ部2Gによる撮影方向の水平角が水平面内にあり、かつ基準方向に対して傾くと、カメラ部2Gによる撮影範囲が同じように傾いた状態になる。このために、処理部2Bは振れ角に応じて撮影範囲のXYZ座標を修正する。
そして、処理部2Bは、先にカメラ部2Gで撮影された撮影画像である床の画像(床画像)に対して、3次元モデルから抽出された鉄筋の配置の画像(鉄筋配置画像)の大きさを比較し、鉄筋配置画像の大きさが床画像の大きさと同じになるように、鉄筋配置画像の大きさを調整する。この後、処理部2Bは、操作部2Eに入力された表示形式に従って、かつ、3次元モデルに付加されているモデル化情報から読み出した床の厚みを加味して、鉄筋位置画像と床画像を合成する。そして、処理部2Bは、生成した合成画像を表示部2Dに表示する。これにより、処理部2Bは配筋確認処理を終了する。
ところで、配筋確認対象が天井である場合には、配筋確認対象が床のときの配筋確認と同じであるので、説明を省略する。
以上がこの実施の形態による鉄筋位置確認システムの構成である。次に、この鉄筋位置確認システムの作用について説明する。
発電所などの建物などを建てる場合、鉄筋を配置して鉄筋組立体を造ると、この段階で鉄筋組立体の3次元モデルを3次元レーザスキャナー120で作成する。管理担当者は、3次元レーザスキャナー120から管理端末1Dに3次元モデルを取り込み、処理サーバ1Cに保存指示とモデル化情報とを送る。これにより、処理サーバ1Cは、モデル化情報が付加された3次元モデルをデータベースサーバ1Bに保存する。この後、各種の鉄筋組立体による建物が完成し、建物内には壁や床などの鉄筋コンクリート構造物が設けられた状態になる。
ところで、例えば建物の壁に貫通穴を設けるために鉄筋の配置を確認する場合、管理担当者は携帯端末2の操作部2Eを操作して、配筋確認指示を入力する。処理部2Bは、操作部2Eから配筋確認指示を受け取ると、配筋確認処理を行う。処理部2Bは、配筋確認処理を開始すると、表示部2Dを制御して、配筋確認をする場所である配筋確認対象を入力するための入力画面を表示する。この後、処理部2Bは、入力情報を受け取ると、この入力情報を確認対象識別情報に変換する。次に、処理部2Bは、配筋確認対象の3次元モデルを要求するための3次元モデル送信要求に対して確認対象識別情報を付加し、この3次元モデル送信要求を処理装置1に送信する。
処理装置1の処理サーバ1Cは、携帯端末2から3次元モデル送信要求を受け取ると、この3次元モデル送信要求に付加されている確認対象識別情報を基に該当する3次元モデルをデータベースサーバ1Bから読み出す。そして、処理サーバ1Cは、この3次元モデルを携帯端末2に送信する。
携帯端末2の処理部2Bは、処理装置1から3次元モデルを受信すると、この3次元モデルを記憶部2Cに保存する。同時に、処理部2Bは、表示部2Dを制御して、3次元モデルの受信終了を表示した後、カメラ部2Gによる配筋確認対象が撮影可能であることを表示する。
配筋確認対象が壁であると、処理部2Bは、計測指示を計測部2HとGPS受信部2Fとに送る。この後、処理部2Bは、計測部2Hから計測情報を受け取り、GPS受信部2Fから緯度経度を受け取り、かつ、カメラ部2Gから撮影画像を受け取ると、撮影画像に対して計測情報と緯度経度とを付加して、撮影画像を記憶部2Cに記憶する。
次に、処理部2Bは、3次元壁モデルに付加されているモデル化情報から、3次元計測のために設置された3次元レーザスキャナー120の設置点の経度緯度、高さ、距離を読み出し、設置点をXYZ座標に変換する。また、処理部2Bは、計測情報から、携帯端末2の撮影地点を表す経度緯度、高さ、距離を読み出し、携帯端末2の撮影地点をXYZ座標に変換する。
次に、処理部2Bは、撮影画像に付加されている計測情報からカメラ部2Gの撮影方向を読み出し、撮影地点でのカメラ部2Gの撮影方向を調べる。処理部2Bは、計測情報の携帯端末2の高さ、携帯端末2から施工点までの距離、携帯端末2のカメラ部2Gの撮影方向から、施工点のXYZ座標を算出する。
次に、処理部2Bは、携帯端末2から施工点までの距離と、カメラ部2Gの画角とから、施工点を中心にしたカメラ部2Gの撮影範囲を算出する。この後、処理部2Bは、3次元壁モデルを記憶部2Cから読み出す。処理部2Bは、4つのXYZ座標で表される撮影範囲に対応する画像を3次元モデルから抽出する。
そして、処理部2Bは、先にカメラ部2Gで撮影された壁画像に対して、3次元モデルから抽出された鉄筋配置画像の大きさを比較し、鉄筋配置画像の大きさを調整する。処理部2Bは、操作部2Eに入力された表示形式に従って、かつ、3次元モデルに付加されているモデル化情報から読み出した壁の厚みを加味して、鉄筋位置画像と壁画像を合成する。そして、処理部2Bは、生成した合成画像(例えば図8の画像)を表示部2Dに表示する。
携帯端末2に表示された合成画像により、鉄筋コンクリート構造物に対して例えば貫通穴を開ける際に、管理担当者はモデル化場所の配筋確認対象である壁における鉄筋の位置を事前に確認する。
一方、配筋確認対象が床であると、処理部2Bは、計測指示を計測部2HとGPS受信部2Fとに送る。この後、処理部2Bは、計測部2Hから計測情報を受け取り、GPS受信部2Fから緯度経度を受け取り、かつ、カメラ部2Gから撮影画像を受け取ると、撮影画像に対して計測情報と緯度経度とを付加して、撮影画像を記憶部2Cに記憶する。
次に、処理部2Bは、3次元床モデルに付加されているモデル化情報から、3次元計測のために設置された3次元レーザスキャナー120の設置点の経度緯度、高さ距離を読み出し、設置点をXYZ座標による値に変換する。また、処理部2Bは、計測情報から、携帯端末2の撮影地点を表す経度緯度、高さ、距離を読み出し、携帯端末2の撮影地点をXYZ座標による値に変換する。
次に、処理部2Bは、撮影画像に付加されている計測情報からカメラ部2Gの撮影方向を読み出し、撮影地点での携帯端末2の撮影方向の垂直角を調べる。処理部2Bは、携帯端末2の撮影地点のXYZ座標と、計測情報の携帯端末2の高さ、携帯端末2から施工点までの距離およびカメラ部2Gの撮影方向の垂直角とから、施工点のXYZ座標を算出する。
次に、処理部2Bは、携帯端末2から施工点までの距離と、携帯端末2のカメラ部2Gの画角とから、施工点を中心にしたカメラ部2Gの撮影範囲を算出する。さらに、処理部2Bは、3次元モデルに付加されているモデル化情報から基準方向を読み出す。そして、カメラ部2Gの撮影方向の水平角が基準方向と同じでなければ、カメラ部2Gの撮影方向の水平角と基準方向との差の角(振れ角)を算出する。この後、処理部2Bは、振れ角に応じて撮影範囲のXYZ座標を修正し、修正後のXYZ座標で表される撮影範囲に対応する画像を3次元モデルから抽出する。
そして、処理部2Bは、先にカメラ部2Gで撮影された床画像に対して、3次元モデルから抽出された鉄筋配置画像の大きさを比較し、鉄筋配置画像の大きさを調整する。処理部2Bは、操作部2Eに入力された表示形式に従って、かつ、3次元モデルに付加されているモデル化情報から読み出した床の厚みを加味して、鉄筋位置画像と床画像を合成する。そして、処理部2Bは、生成した合成画像を表示部2Dに表示する。
携帯端末2に表示された合成画像により、鉄筋コンクリート構造物に対して例えば貫通穴を開ける際に、管理担当者はモデル化場所の配筋確認対象である床における鉄筋の位置を事前に確認する。
こうして、この実施の形態によれば、次の効果を達成することができる。従来では、配筋情報取得のため、その都度鉄筋探査を実施していたが、この実施の形態によれば、携帯端末2により確認したい場所の配筋情報が常時確認できる。これにより、鉄筋探査の省略可等業務の効率化や予期せぬ鉄筋の切断や損傷のリスク回避を図ることができる。
また、この実施の形態によれば、長期視点では、鉄筋調査取止めによるコスト低減が期待できる。さらに、この実施の形態によれば、施工誤差を踏まえた配筋情報が設計時に取得できることから、現場の実態にあった設計ができる。このため、事前に正確な原子力発電所の安全性評価ができること、および工事実施時においての手戻りの発生をなくすことができる。
さらに、この実施の形態によれば、壁や床などの鉄筋コンクリート構造物に穴等を設けるための施工を行う際に、この鉄筋コンクリート構造物の鉄筋の正確な位置を、携帯端末2で撮影するだけで、容易に確認可能にする。
(実施の形態2)
この実施の形態では、処理装置1の処理サーバ1Cを次のようにしている。なお、この実施の形態では、先に説明した実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
実施の形態1では、携帯端末2の処理部2Bが配筋確認処理を行った。これに対して、この実施の形態では、処理装置1の処理サーバ1Cが配筋確認処理を行う。
つまり、携帯端末2は3次元モデル送信要求の代わりに、合成画像を送るように要求するための合成画像送信要求を処理装置1に送信する。このとき、携帯端末2は、カメラ部2Gによる撮影画像を合成画像送信要求に付加する。これにより、処理装置1の処理サーバ1Cは配筋確認処理を行い、壁や床などのための合成画像を携帯端末2に送信する。携帯端末2は、合成画像を受信すると、表示部2Dを制御してこの合成画像を表示する。
この実施の形態によれば、携帯端末2の処理部2Bは配筋確認処理を行わなくても済むので、処理部2Bの負担を軽減することができる。
(実施の形態3)
この実施の形態では、携帯端末2の処理部2Bは、次のようにしている。なお、この実施の形態では、先に説明した実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号を付けて、その説明を省略する。
実施の形態1では、処理装置1の処理サーバ1Cがすべての3次元モデルを保存していた。これに対して、この実施の形態では、例えば管理担当者が管理する建物など鉄筋コンクリート構造物の3次元モデルを、携帯端末2の記憶部2Cがあらかじめ保存している。
そして、処理部2Bは、配筋確認処理を開始すると、3次元モデル送信要求を処理装置1に送信する代わりに、記憶部2Cから必要とする3次元モデルを読み出す。この後、処理部2Bは、この3次元モデルを用いて配筋確認処理を行う。
この実施の形態によれば、必要とする3次元モデルをあらかじめ携帯端末2に保存してあるので、通信網NWを利用した通信ができない環境でも、鉄筋の配置を確認することを可能にする。
1 処理装置
1A 通信部
1B データベースサーバ
1C 処理サーバ
1D管理端末
2 携帯端末
2A 通信部
2B 処理部
2C 記憶部
2D 表示部
2E 操作部
2F GPS受信部
2G カメラ部
2H 計測部

Claims (4)

  1. 3次元レーザスキャナーで生成されると共に鉄筋の配置を表す3次元モデルを記憶する記憶手段を備える第1の装置と、
    前記鉄筋を用いて造られた鉄筋コンクリート構造物を撮影して撮影画像を得ると、前記3次元モデルを前記第1の装置の記憶手段から読み出し、前記鉄筋コンクリート構造物に対応すると共に前記鉄筋の配置を表す鉄筋配置画像を前記3次元モデルから抽出し、前記撮影画像と前記鉄筋配置画像とを合成して合成画像を生成し、この合成画像を表示する携帯端末と、
    を備えることを特徴とする鉄筋位置確認システム。
  2. 3次元レーザスキャナーで生成されると共に鉄筋の配置を表す3次元モデルを記憶する記憶手段を備える第1の装置と、
    前記鉄筋を用いて造られた鉄筋コンクリート構造物を撮影すると、撮影した画像を撮影画像として前記第1の装置に送り、この後、前記第1の装置から合成画像を受け取ると、この合成画像を表示する携帯端末と、
    を備え、
    前記第1の装置は、前記携帯端末から前記撮影画像受け取ると前記3次元モデルを前記第1の装置の記憶手段から読み出し、前記鉄筋コンクリート構造物に対応すると共に前記鉄筋の配置を表す鉄筋配置画像を前記3次元モデルから抽出し、前記撮影画像と前記鉄筋配置画像とを合成して合成画像を前記携帯端末に送る処理手段、
    を備えることを特徴とする鉄筋位置確認システム。
  3. 前記第1の装置と前記携帯端末とは通信網を介在して互いに通信可能に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の鉄筋位置確認システム。
  4. 3次元レーザスキャナーで生成されると共に鉄筋の配置を表す3次元モデルを記憶し、前記鉄筋を用いて造られた鉄筋コンクリート構造物を撮影して撮影画像を得ると、前記3次元モデルを読み出し、前記鉄筋コンクリート構造物に対応すると共に前記鉄筋の配置を表す鉄筋配置画像を前記3次元モデルから抽出し、前記撮影画像と前記鉄筋配置画像とを合成して合成画像を生成し、この合成画像を表示する携帯端末、
    を備えることを特徴とする鉄筋位置確認システム。
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