JP2019045534A - 三次元ディスプレイ装置 - Google Patents

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【課題】立体的な物の表面にディスプレイ・エレメントを簡単に配置することができる三次元ディスプレイ装置を提供する。【解決手段】ディスプレイ部1は、エレメントユニットを構成するリニアアクチュエータ3が複数、設置面に沿って等間隔で並べられることにより構成される。複数のリニアアクチュエータ3の複数の回路基板5が、設置面に沿って並べられた状態で、曲がることが可能で且つ電気的な接続が可能な接続構造を構成するフレキシブル回路基板からなる接続構造基板8を介して隣接する他のリニアアクチュエータ3と接続されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、駆動指令に応じて駆動状態になる複数の駆動回路によってそれぞれ駆動される複数のディスプレイ・エレメントを備えてなる三次元ディスプレイ装置に関するものである。
特開2011−187050号公報(特許文献1)には、やわらかい動きや生物的な動きを表現することができる従来の三次元モーション・ディスプレイ装置が開示されている。この従来のディスプレイ装置は、一端が固定端となり且つ他端が自由端となる可撓性を有する長尺状本体と、姿勢変更指令に応じて長尺状本体の姿勢を任意の三軸方向に変更させる姿勢変更機構とを有する複数本のリニアアクチュエータがベースに固定された構造を有する。姿勢変更機構は、形状記憶合金等を用いた機械的な構造により長尺状本体の姿勢を変更するように構成されている。
また本出願の発明者である中安翌が発表した「Luminescent Tentacles」(In SIGGRAPH ASIA 2016 Art Gallery, ACM)[非特許文献1]に示されたディスプレイ装置では、複数の長尺状本体の先端に発光ダイオード(発光手段)を配置して、複数の長尺状本体の先端の発光ダイオードを発光させた状態で、複数の長尺状本体の姿勢を変更させている。
特開2011−187050号公報
「Luminescent Tentacles」(In SIGGRAPH ASIA 2016 Art Gallery, ACM)
特許文献1及び非特許文献1に示された三次元ディスプレイ装置では、複数本のディスプレイ・エレメントがベースに固定された構造は開示されているもの、開示されている構造そのままで、立体的な物の表面にディスプレイ・エレメントを配置することはできなかった。
本発明の目的は、立体的な物の表面にディスプレイ・エレメントを簡単に配置することができる三次元ディスプレイ装置を提供することにある。
本発明が改良の対象とする三次元ディスプレイ装置は、駆動指令に応じて駆動状態になる複数の駆動回路によってそれぞれ駆動される複数のディスプレイ・エレメントと、複数のディスプレイ・エレメントの複数の駆動回路に駆動指令を個別に与える駆動指令発生装置を備えている。本発明では、1以上のディスプレイ・エレメントと1以上の駆動回路が、1枚の回路基板に実装されて構成されたエレメントユニットを複数備えている。そして複数のエレメントユニットの複数の回路基板が、設置面に沿って並べられた状態で、曲がることが可能で且つ電気的な接続が可能な接続構造を介して隣接する他のエレメントユニットと接続されている。本発明のように曲がることが可能で且つ電気的な接続が可能な接続構造を介して隣接する他のエレメントユニットが接続されると、回路基板の大きさを適宜の大きさとすることにより、三次元形状の物の表面に沿って複数の回路基板を配置し、その回路基板の上に実装した1以上のディスプレイ・エレメントを駆動することにより、三次元形状物の表面に倣うことが容易な複数の回路基板からなる基板群を用いて任意のディスプレイを表現することが簡単にできる。
なお設置面は、三次元構造体の表面であり、表面に複数のディスプレイ・エレメントが倣うように配置されているものであるのが好ましい。三次元構造体の表面は、人の頭部に装着される頭部被覆物の表面でもよいし、また三次元構造体の表面は、被服の表面でもよい。
ディスプレイ・エレメントの構成は任意であるが、例えば、一端が固定端となり且つ他端が自由端となる可撓性を有する長尺状本体と、駆動指令に応じて長尺状本体の姿勢を任意の三軸方向に変更させる姿勢変更機構とを有しているものを用いるこができる。姿勢変更機構は、長尺状本体の内部にあって、長尺状本体の長手方向に延びる複数本の形状記憶合金線状体と、複数本の形状記憶合金線状体に個別に電流を流す複数の配線回路と、姿勢変更指令に応じて配線回路を通して形状記憶合金線状体に所望の駆動用電流を個別に供給する駆動回路を備えたものを用いることができる。このようなディスプレイ・エレメントを用いると、頭髪や、動物の毛の動きに似たような動きを三次元形状の表面で実現できる。なおこの場合、複数本の長尺状本体の他端に設けられた複数の発光手段と、複数の発光手段をそれぞれ発光させる発光用電流を複数の発光手段に供給する複数の発光駆動回路を更に備えてもよい。この場合には、発光駆動回路も1枚の回路基板上に更に実装されているのが好ましい。このようにすると長尺状のディスプレイ・エレメントの先端で光学手段を発光させる場合でも、頭髪や、動物の毛の動きに似たような動きを三次元形状の表面で実現できる。
なおディスプレイ・エレメントは、駆動回路によって発光が制御される1以上の発光素子または発音素子からなるものを用いてもよいのは勿論である。
1以上の共通電源から、複数の回路基板に対して電力が供給できるように、複数のディスプレイ・エレメントが電気的に接続されているのが好ましい。このようにすると回路基板が増えても電源の数を増やす必要がなくなる。
回路基板の輪郭は、多角形形状であることが好ましいが、特に三角形形状を有していると接続構造の数を少なくして、しかも連結された複数のエレメントユニットによって構成される基板群の三次元形状の表面への倣い特性を向上させることができる。
記載の三次元ディスプレイ装置。
(A)は本発明の三次元ディスプレイ装置のディスプレイ部の構成を示す概略斜視図であり、(B)は1つのエレメントユニットとしての1つのリニアアクチュエーの拡大図である。 ディスプレイ部に設けられる複数のリニアアクチュエータの回路の具体的な構成を示すブロック図である。 (A)乃至(C)は、それぞれリニアアクチュエータの長尺状本体の構造を説明するために用いる図である。 (A)及び(B)は、リニアアクチュエータの長尺状本体の動作原理を説明するために用いる図である。 (A)はリニアアクチュエータの動きを示す図であり、(B)は姿勢変更指令が指令する電流値の時間変化を示す波形図であり、(C)は発光指令が指令する電流値の時間変化を示す図である。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1(A)は、本発明の三次元ディスプレイ装置のディスプレイ部1の構成を示す概略斜視図であり、図1(B)は1つのエレメントユニットを構成する1つのリニアアクチュエータ3の拡大図を示している。
以下本実施の形態の概略を説明した後、本実施の形態の具体的な構成について説明する。本実施の形態の三次元ディスプレイ装置のディスプレイ部1は、駆動指令に応じて駆動状態になる複数の駆動回路(9,13)によってそれぞれ駆動される複数のディスプレイ・エレメント(6,7,12)と、複数のディスプレイ・エレメントの複数の駆動回路(9,13)に駆動指令を個別に与える駆動指令発生装置(2)を備えている。具体的には、1以上のディスプレイ・エレメント(6,7,12)と1以上の駆動回路(9,13)が、1枚の回路基板5に実装されて構成されたエレメントユニットを構成するリニアアクチュエータ3を複数備えている。複数のリニアアクチュエータ3は、例えば長尺状本体7が1cm2当たり4本以上の密度で植設されるように設置面上に敷き詰められる。エレメントユニットを構成するリニアアクチュエータ3は、図1(A)及び(B)に示すように、一端が固定端となり且つ他端が自由端となる可撓性を有する長尺状本体7と、図2に示す駆動指令に応じて長尺状本体7の姿勢を任意の三軸方向に変更させる姿勢変更機構6とを有している。姿勢変更機構6は、長尺状本体7の内部にあって、長尺状本体7の長手方向に延びる複数本の形状記憶合金線状体21(図2,図4)と、複数本の形状記憶合金線状体21に個別に電流を流す複数の配線回路11と、姿勢変更指令に応じて配線回路11を通して形状記憶合金線状体21に所望の駆動用電流を個別に供給する駆動回路を構成する電流供給回路9を備えている。また長尺状本体7の他端にLED等の発光手段12を備え、回路基板5には発光手段12を発光させる発光用電流を発光手段12に供給する複数の発光駆動回路13を更に備えている。このようにすると長尺状本体7の先端で光学手段12を発光させて、頭髪や、動物の毛の動きに似たような動きを三次元形状の表面で実現できる。
図1(A)に示すように、本実施の形態のディスプレイ部1は、リニアアクチュエータ3が複数、設置面に沿って等間隔で並べられることにより構成される。複数のエレメントユニットを構成する複数のリニアアクチュエータ3の複数の回路基板5が、設置面に沿って並べられた状態で、曲がることが可能で且つ電気的な接続が可能な接続構造を構成するフレキシブル回路基板からなる接続構造基板8を介して隣接する他のエレメントユニット(3)と接続されている。本実施の形態のように曲がることが可能で且つ電気的な接続が可能な接続構造(8)を介して隣接する他のエレメントユニット(3)が接続されると、回路基板5の大きさを適宜の大きさとすることにより、三次元形状の物の表面に沿って複数の回路基板5を配置し、その回路基板5の上に実装した1以上のディスプレイ・エレメント(7,12)を駆動することにより、三次元形状物の表面に倣うことが容易な複数の回路基板5からなる基板群を用いて任意の三次元ディスプレイを表現することが簡単になる。三次元構造体の表面としては、人の頭部に装着される帽子等の頭部被覆物の表面でもよいし、また被服の表面でもよい。
具体的に、本実施の形態で用いるエレメントユニットを構成するリニアアクチュエータ3で用い回路基板5の輪郭は、多角形形状であることが好ましいが、特に本実施の形態のように、三角形形状を有していると接続構造(8)の数を少なくして、しかも連結された複数のリニアアクチュエータ3(エレメントユニット)によって構成される基板群の三次元形状の表面への倣い特性を向上させることができる。
図示していないが、本実施の形態では、1以上の共通電源から、複数の回路基板5に対して電力が供給できるように、各回路基板5上の配線パターン及び接続構造基板8内の配線パターンが定められている。このようにすると回路基板5の枚数が増えても電源の数を増やす必要がなくなる。
なお本発明において、ディスプレイ・エレメントは、駆動回路によって発光が制御される1以上の発光素子または発音素子からなるものを用いてもよいのは勿論である。
以下にさらに詳しく、本実施の形態について説明する。図2は、ディスプレイ部1に設けられる複数のリニアアクチュエータ3の制御回路4の具体的な構成を示すブロック図である。制御回路4は、複数のリニアアクチュエータ3は、長尺状本体7と、姿勢変更指令に応じて長尺状本体7の姿勢を任意の方向に変更させる姿勢変更機構6を有する。図2に示されるパーソナルコンピュータPC内には、駆動指令発生装置を構成する姿勢変更指令発生装置2が構成されている。姿勢変更指令発生装置2は、各リニアアクチュエータ3に対する個別の姿勢変更指令S1及び発光指令S2を生成する。
図3(A)(B)及び(C)並びに図4(A)及び(B)に示すように、長尺状本体7は長さ90mm、直径5mmであり、下端が回路基板5に固定されて回路基板5の上面に突設される。長尺状本体7の下端の端面からは、8本のエナメル線14が延びており、6本が電流供給回路9に、2本が発光駆動回路13にそれぞれ接続されて、駆動用電流と発光用電流が流される。長尺状本体7の上端には、透光性を有する拡散光キャップ15が長尺状本体7の上端の端面を覆うように取り付けられている。拡散光キャップ15の内部に位置する長尺状本体7の上端には、LED12Aを発光源とする発光手段12が設けられている。
長尺状本体7は、自立性の無いシリコンチューブ製の外装部の内部に自立性を有する長尺状芯材として超弾性形状記憶合金からなる線状バネ部材10(図5)が配置されて自立性を補助するようにしている。長尺状本体7に設けられた中央貫通孔16は、長尺状本体7の中心に空けられている。中央貫通孔16には、下端が回路基板5に固定された線状バネ部材10が挿通されて、長尺状本体7を自立させている。また中央貫通孔16の上にはLED12Aが基板に実装された発光手段12が配置されており、LED12Aへの発光用電流を流すためのエナメル線14が中央貫通孔16を通っている。
中央貫通孔16を囲むように、長尺状本体7の中心から半径方向にずれた位置に、周方向に間隔をあけて3組の一対の周辺貫通孔17、18及び19が設けられている。各周辺貫通孔17、18及び19の長尺状本体7の上端面の開口部周縁は、それぞれハトメ20が貼付されて、シリコンチューブの破損を防止している。各組の周辺貫通孔17、18及び19には、それぞれ形状記憶合金線状体21A、21B及び21Cが挿通されている。一対の周辺貫通孔17の一方に、形状記憶合金線状体21Aの先端を、周辺貫通孔17の下端側から上端側に通していき、上端側から突き出した形状記憶合金線状体21Aの先端を他方の周辺貫通孔17の上端から下端側に通し、先端及び後端を長尺状本体7の下端近くに固定することにより、形状記憶合金線状体21Aは長尺状本体7の上端及び下端に対し固定される。形状記憶合金線状体21Aの先端及び後端にはエナメル線14が接続されている。
このような長尺状本体7は、図3(C)に示すように、形状記憶合金線状体21A、21B及び/または21Cに電流を流すことにより、長尺状本体7を任意の方向に曲げることができる。例えば図3(C)で矢印で示した下方向D1に長尺状本体7を曲げる場合には、形状記憶合金線状体21Aのみに通電すると、形状記憶合金線状体21Aが緊張収縮して長尺状本体7の上端面を下端方向に引っ張り、長尺状本体7を図4(Cの下方向D1に曲げる。逆方向D2に曲げるためには、形状記憶合金線状体21B及び21Cに同じ電流を流すと、長尺状本体7は形状記憶合金線状体21Bと21Cとの丁度中間に向かう図3(C)の上方向D2に曲がることになる。各形状記憶合金線状体21A、21B及び21Cに流す電流の量やタイミングを適切に設定することにより、長尺状本体7は単に一方向に向かって曲がるだけでなく、旋回や振動やその組み合わせのような複雑な運動を実行することができることは明らかである。
図3に示した姿勢変更機構6は、前述のように、長尺状本体7の内部にあって、長尺状本体7の長手方向に延びる複数本の形状記憶合金線状体21と、回路基板5に搭載され、複数本の形状記憶合金線状体21に個別に駆動用電流を流す複数の配線回路11と、回路基板5に搭載され、姿勢変更指令に応じて配線回路11を通して形状記憶合金線状体21に所望の駆動用電流を個別に供給する複数の電流供給回路9とを備えている。また姿勢変更指令発生装置2は、他の複数本のリニアアクチュエータ3及び複数の接続構造基板8を介して、複数本のリニアアクチュエータ3それぞれに接続されており、複数本のリニアアクチュエータ3それぞれに、対応する複数の姿勢変更指令を個別に与えることができる。LED12Aを備えた発光手段12は複数本の長尺状本体7それぞれの先端に設けられており、回路基板5に搭載された発光駆動回路13は、姿勢変更指令発生装置2からの発光指令に応じて、複数のLED12Aをそれぞれ発光させる発光用電流を複数のLED12Aに供給する。電流供給回路9及び発光駆動回路13には図示しない定電流回路CCから電流が供給される。
図5(A)は、本発明の三次元モーション・ディスプレイ装置の一実施の形態に含まれるリニアアクチュエータ3の長尺状本体7の動きを示し、図5(B)は、長尺状本体7の姿勢を制御するために形状記憶合金線状体21に個別に流す駆動用電流を電流供給回路9から供給するための姿勢変更指令S1が指令する電流値の時間変化を示す波形を示す図であり、図5(C)は長尺状本体7の先端に設けられたLED12Aに供給される発光用電流を流すための発光指令S2が指令する電流値の時間変化を示す図である。図5に示すように、長尺状本体7の変形は、長尺状本体7を変形させる動作原理上、姿勢変更指令S1で示される駆動用電流の通電後に時間遅れを持って開始され、且つ駆動用電流の通電が停止してから時間遅れを持って最初の形状に復帰する。
リニアアクチュエータ3の動作原理を説明するための図5(A)及び(B)を参照すると、円筒状に形成されたシリコンチューブ71を外装部とする長尺状本体7と、シリコンチューブ71の中心軸に沿って埋め込まれた超弾性形状記憶合金製の線状バネ部材10と、長尺状本体7の周縁近くを中心軸と平行に延び、長尺状本体7の上下端にその上下端が固定された形状記憶合金線状体21とを有するものとする。この状態では、長尺状本体7を構成するシリコンチューブ71は可撓性を有するが非自立性であり、可撓性と自立性を有する超弾性形状記憶合金製の線状バネ部材10のために、長尺状本体7には応力が加わらない限り、図5(A)に示すように真っ直ぐな姿勢を保持することができる。形状記憶合金線状体21は、例えば70℃に加熱することにより長さ方向に緊張収縮する。加熱は、形状記憶合金線状体21に通電することにより実行することができる。収縮した形状記憶合金線状体21は長尺状本体7の上面を引っ張るので、図5(B)に示すように長尺状本体7は右方向に曲がった姿勢に変形する。形状記憶合金線状体21への通電を停止すると、形状記憶合金線状体21が自然冷却して弛緩伸長し、線状バネ部材10の自立性により、長尺状本体7は図4(A)の真っ直ぐな姿勢に復帰する。
このような動作原理のリニアアクチュエータ3の動きには、通電開始から加熱されて緊張収縮するまで、及び通電停止から自然冷却して弛緩伸長するまでに、時間的遅れを伴わざるを得ない。これに対してLED12Aの発光にはこのような遅延がなく、LED12Aに発光駆動用電流を通電すると同時に発光し、通電を停止すると同時に消灯する。本実施の形態の三次元モーション・ディスプレイ装置1は、両者の動作の時間的ずれに基づく観者に与える違和感を解消しようとするものである。
また、動作と発光の時間遅れは、特に、駆動用電流の通電が停止されるのと一緒に発光を停止すると、発光停止後にも長尺状本体7が動いているという違和感を観者に与える。この違和感に対して、本実施の形態では、複数の発光駆動回路13は、それぞれ遅延調整機能により、駆動用電流の立ち下がりよりも所定の時間遅れて対応する発光用電流を立ち下げることにより対処ができる。この所定の時間は、電流供給回路9から対応する形状記憶合金線状体21A、21Bまたは21Cに所望の電流を供給することを停止した後に形状記憶合金線状体21A、21Bまたは21Cが変形を停止するまでの時間である。
また、動作と発光の時間遅れは、駆動用電流の通電が開始されるのと一緒に発光を開始すると、発光開始後に長尺状本体7が動き始めるという違和感を観者に与える場合がある。この違和感も考慮して、本実施の形態においては、複数の発光駆動回路13は、それぞれ遅延調整機能により、駆動用電流の立ち上がりよりも第1の時間t1遅れて対応する発光用電流を立ち上げ、駆動用電流の立ち下がりよりも第2の時間t2遅れて対応する発光用電流(S2)を立ち下げるようにしている。このようにすると駆動用電流の通電開始時の違和感を含めて時間遅れに対処することができる。本実施の形態では、第1の時間t1を、電流供給回路9から対応する形状記憶合金線状体21に所望の電流を個別に供給することを開始した後に形状記憶合金線状体21が変形を開始するまでの時間とし、第2の時間t2を、電流供給回路から対応する形状記憶合金線状体に所望の電流を個別に供給することを停止した後に形状記憶合金線状体が変形を停止するまでの時間としている。
次に本実施の形態の動作について、図5を参照しつつ説明する。
長尺状本体7の動きと駆動用電流を指令する波形(S1)とを比較すると、前述したように、長尺状本体7は駆動用電流が立ち上がると同時ではなく、動き始めるまでに時間遅れを伴っている。また長尺状本体7は駆動用電流が立ち下がってから、時間遅れを伴って元の姿勢に戻る。
発光駆動回路13は、図5(B)の駆動用電流を指令する波形(S1)と図5(C)発光用電流を指令する波形(S2)との比較より明らかなように、駆動用電流の立ち上がりよりも第1の時間t1だけ遅れて対応する発光用電流を立ち上げ、駆動用電流の立ち下がりよりも第2の時間t2だけ遅れて対応する発光用電流を立ち下げるようにしている。さらに本実施の形態においては、第2の時間t2は、電流供給回路9から対応する形状記憶合金線状体21A、21Bまたは21Cに所望の電流を個別に供給することを停止した後に形状記憶合金線状体21A、21Bまたは21Cが変形を停止するまでの時間teとほぼ等しく、第1の時間t1は、電流供給回路9から対応する形状記憶合金線状体21A、21Bまたは21Cに所望の電流を個別に供給することを開始した後に形状記憶合金線状体21A、21Bまたは21Cが変形を開始するまでの時間tsとほぼ等しい。
以上述べたように本実施の形態の三次元モーション・ディスプレイ装置によると、長尺状本体7の内部に配置した形状記憶合金線状体21A、21B及び21Cの動きと、長尺状本体7の先端に配置したLED12Aの発光との非同期を解消することができる。これにより、三次元モーション・ディスプレイ装置を用いた使用者の意図する表現または動作を、違和感なく観者に伝達することができる。
本発明のように曲がることが可能で且つ電気的な接続が可能な接続構造を介して隣接する他のエレメントユニットが接続されると、回路基板の大きさを適宜の大きさとすることにより、三次元形状の物の表面に沿って複数の回路基板を配置し、その回路基板の上に実装した1以上のディスプレイ・エレメントを駆動することにより、三次元形状物の表面に倣うことが容易な複数の回路基板からなる基板群を用いて任意のディスプレイを表現することが簡単にできる。
1 ディスプレイ部
2 姿勢変更指令発生装置(駆動指令発生装置)
3 リニアアクチュエータ(エレメントユニット)
4 駆動制御装置
5 回路基板
6 姿勢変更機構
7 長尺状本体(ディスプレイ・エレメントの一部)
8 接続構造基板
9 電流供給回路
10 線状バネ部材
11 配線回路
12 発光手段(ディスプレイ・エレメントの一部)
12A LED
13 発光駆動回路
14 エナメル線
15 拡散光キャップ
16 中央貫通孔
17、18、19 周辺貫通孔
20 ハトメ
21A、21B、21C 形状記憶合金線状体

Claims (9)

  1. 駆動指令に応じて駆動状態になる複数の駆動回路によってそれぞれ駆動される複数のディスプレイ・エレメントと、
    前記複数のディスプレイ・エレメントの前記複数の駆動回路に前記駆動指令を個別に与える駆動指令発生装置を備えている三次元ディスプレイ装置であって、
    1以上の前記ディスプレイ・エレメントと1以上の前記駆動回路が、1枚の回路基板に実装されて構成されたエレメントユニットを複数備え、
    前記複数のエレメントユニットの複数の前記回路基板が、設置面に沿って並べられた状態で、曲がることが可能で且つ電気的な接続が可能な接続構造を介して隣接する他の前記エレメントユニットと接続されていることを特徴とする三次元ディスプレイ装置。
  2. 前記ディスプレイ・エレメントは、一端が固定端となり且つ他端が自由端となる可撓性を有する長尺状本体と、前記駆動指令に応じて前記長尺状本体の姿勢を任意の三軸方向に変更させる姿勢変更機構とを有しており、
    前記姿勢変更機構が、前記長尺状本体の内部にあって、前記長尺状本体の長手方向に延びる複数本の形状記憶合金線状体と、前記複数本の形状記憶合金線状体に個別に電流を流す複数の配線回路と、前記姿勢変更指令に応じて前記配線回路を通して前記形状記憶合金線状体に所望の駆動用電流を個別に供給する前記駆動回路を備えている請求項1に記載の三次元ディスプレイ装置。
  3. 前記複数本の長尺状本体の前記他端に設けられた複数の発光手段と、
    前記複数の発光手段をそれぞれ発光させる発光用電流を前記複数の発光手段に供給する複数の発光駆動回路を更に備え、
    前記発光駆動回路が前記1枚の回路基板上に更に実装されている請求項2に記載の三次元ディスプレイ装置。
  4. 前記ディスプレイ・エレメントは、前記駆動回路によって発光が制御される1以上の発光素子または発音素子からなる請求項1に記載の三次元ディスプレイ装置。
  5. 1以上の共通電源から、前記複数の回路基板に対して電力が供給できるように、前記複数のディスプレイ・エレメントが電気的に接続されている請求項1に記載の三次元ディスプレイ装置。
  6. 前記回路基板の輪郭が三角形形状を有している請求項1乃至5のいずれか1項に記載の三次元ディスプレイ装置。
  7. 前記設置面が三次元構造体の表面であり、前記表面に前記複数のディスプレイ・エレメントが倣うように配置されている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の三次元ディスプレイ装置。
  8. 前記三次元構造体の表面が、人の頭部に装着される頭部被覆物の表面である請求項7に記載の三次元ディスプレイ装置。
  9. 前記三次元構造体の表面が、被服の表面である請求項7に記載の三次元ディスプレイ装置。
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