JP2019042090A - 安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】障害物を越えるときロープとロープとを架け替えて、配電柱等の高所で作業する人の安全を確保する。【解決手段】安全帯2/副帯3の左右に右側連結体41及び左側連結体42が固定され、右側連結体41の傾斜部に、ロープ8のフック(困難着脱部)17が連結され、右側連結体41の先端底辺の凹部にロープ7のフック(容易着脱部)11が連結される。左側連結体42の傾斜部に、ロープ7のフック(困難着脱部)16が連結され、左側連結体42の先端底辺の凹部にロープ8のフック(容易着脱部)12が連結される。ロープ7、8は、配電柱(柱状構造物)を周回して係合し、作業者を支えている。【選択図】図1

Description

本発明は、配電柱等の柱状構造物で作業する作業者が使用する安全装置に関する。
配電柱等の柱状構造物の高所で作業する場合には、通常、作業者は腰部に安全装置を装着し、ロープを配電柱等に周回させ、上記安全装置にこのロープを連結して取り付け、昇降および作業中の安全を確保している。
特許第6055582号公報 特開平8−84780号公報 実開平6−63059号公報 実開平6−61259号公報 実開昭56−014349号公報 実公昭29−007359号公報 実開昭60−043340号公報 実開平7−015058号公報 実開平5−028354号公報 実開昭59−016652号公報
この場合、左右二本のロープを配電柱等に交互に回しかけ、上移動または下移動できるものが考えられている(特許第6055582号公報)。ところが、右のロープの右端の連結箇所(容易着脱部)と左のロープの右端の連結箇所(困難着脱部)は接近しているため、右のロープの右端の連結箇所(容易着脱部)と左のロープの右端の連結箇所(困難着脱部)の両連結箇所の間に道具を係止したりして、装着体の外面などを有効に使うことができなかった。これはロープやその他の道具が邪魔になるためである。これは反対側の左側でも同様であった。
上記課題を解決するため、本発明の安全装置では、装着体の右側に取り付けられ、一方の容易着脱部及び他方の困難着脱部が着脱自在に連結される右側連結体と、上記装着体の左側に取り付けられ、上記他方の上記容易着脱部及び上記一方の困難着脱部が着脱自在に連結される左側連結体とを備えた。
これにより、一方の容易着脱部及び他方の困難着脱部が右側連結体の一箇所に連結され、他方の容易着脱部及び一方の困難着脱部が左側連結体の一箇所に連結されるので、それぞれの容易着脱部及び困難着脱部の間がロープなどで覆い隠されたり邪魔になることがなくなり、装着体の外面などを有効に使うことができる。
安全装置1の全体の斜視図を示す。 安全装置1の伸縮調節器9(10)及びフック16、17(困難着脱部)の構造を示す。 安全装置1のフック11(12)(容易着脱部)を示す。 安全装置1の全体の概略図を示す。 安全装置1の使用状態を示す。 安全装置1の使用状態を示す。 安全装置1の右側連結体41の安全帯2(装着体)への取り付け状態を示す。 安全装置1の右側連結体41の形状を示す。 安全装置1の第二実施形態の右側連結体41の安全帯2(装着体)への取り付け状態を示す。 安全装置1の第二実施形態の右側連結体41の形状を示す。
1…安全装置 2…安全帯(装着体)
3…副帯(装着体) 7…ロープ 8…ロープ
9…伸縮調節器(左側) 10…伸縮調節器(右側)
11…フック(容易着脱部)(左側)
12…フック(容易着脱部)(右側)
13…帯通し 14…バックル(固定部)
15…収納器 16…フック(困難着脱部)(左側)
17…フック(困難着脱部)(右側) 18…開閉部
21…配電柱(柱状構造物) 22…ステップボルト
23…障害物 24…掛止部材
25…開閉部 31…ロープホルダー
32…連結リンク 33…操作部
41…右側連結体 42…左側連結体
43…留め金具 44…縦穴
45…基底辺 46…水平部
47…傾斜部 48…傾斜部
49…先端底辺 50…凹部
51…肩掛けベルト 52…中底辺
53…取付帯 M…作業者
(1)安全装置1の構造
図1は本発明の安全装置1全体の斜視図を示し、図4は本安全装置1を上から見た概念図を示す。この安全装置1は、配電柱等柱状の構造物の高所で作業する人が、墜落、落下するのを防止して、安全を確保するために使用するものである。安全装置1は、作業する人の腰部付近に装着される安全帯2及び副帯3と、上記柱状の構造物を周回し、両端がこの安全帯2及び副帯3の異なる位置に係止される2本のロープ7、8とを備えている。
安全帯2(装着体、周回体、帯体)は、幅数センチメートル、例えば4乃至5センチメートル、長さが作業者Mの腰の周回より長く、例えば1メートル20センチメートルほどで、丈夫なナイロン、ポリエステル等の合成繊維でできている。この安全帯2は作業者Mの腰部に周回/巻回されて装着され、安全帯2の一方の端部には、アルミ製のバックル14(固定部)が設けられ、このバックル14に安全帯2の他の端が係合し、安全帯2が作業者Mの腰から離脱せずズレない。
この安全帯2内側に、この安全帯2より縦方向の幅が広く長さの短い副帯3(装着体、周回体、帯体)を備える。副帯3の幅は数センチメートル、例えば10センチメートルほど、副帯3の長さは作業者Mの腰の周回より短く、例えば70〜80センチメートルほどであり、ナイロン、ビニロン、ウレタン等の丈夫で耐候性、耐久性のある合成繊維でできており、内部にパットが入っている。
この副帯3は安全帯2の内側に装着され、これにより作業する人の腰部が保護され、作業効率を上げることができる。副帯3の外面には、複数の帯通し13…が縫合等によって固定され、この帯通し13…を安全帯2が挿通されて、副帯3に安全帯2が連結され、副帯3も安全帯2とともに作業者Mの腰に周回され装着される。
上記複数の帯通し13…のうち、2対の帯通し13…にわたって、一対の肩掛けベルト51、51が架け渡されて、肩掛けベルト51、51の両端は、帯通し13…付近で、副帯3の外面に縫合固定される。肩掛けベルト51、51は作業者Mの両肩に掛けられて、安全帯2(装着体)が腰部に安定的に保持される。
上記副帯3(装着体)または安全帯2には、右側連結体41及び左側連結体42が挿通されている。留め金具43によって、上記安全帯2(装着体)において、右側連結体41と左側連結体42とは、ほぼ左右対称の位置に設けられている。この右側連結体41及び左側連結体42には、後述するロープ7、8の両端のフック11、12(容易着脱部)とフック16、17(困難着脱部)が係止される。
上記ロープ7、8の他端、つまりフック11、12(容易着脱部)が設けられた側と反対の他端には、ロープ7、8に対して伸縮調節器9、10がスライド可能に取り付けられて、安全帯2及び副帯3からのロープ7、8の長さ/繰り出し量が調整される。この伸縮調節器9、10に、上記フック16、17(困難着脱部)が連結され、このフック16、17が上記右側連結体41または左側連結体42に着脱脱自在に係合される。
(2)伸縮調節器9、10及びフック16、17(困難着脱部)
図2は、伸縮調節器9、10及びフック16、17(困難着脱部)の構造を示す。図2(a)は作業者Mの左側の伸縮調節器9を作業者Mの外側から見た状態を示す。右側の伸縮調節器9は、図2(a)の状態を左右線対称にした構造となる。なお、図2(a)は作業者Mの右側の伸縮調節器9を作業者Mの内側から見た状態を示すものであってもよい。
この伸縮調節器9、10は、ステンレス等の金属製で、この伸縮調節器9、10の端に連結された上記フック16、17は断面「J字状」で、フック16、17の根元に板状の開閉部25、25が回動可能/搖動可能に取り付けられる。この開閉部25、25は、外に向かってバネ付勢されて、これによりこの「J字状」の中を塞いでいる。この開閉部25、25のバネ付勢方向は、本安全装置1が装着されたときには、作業者Mの外側方向となる。
このフック16、17の開閉部25、25を押して、右側連結体41または左側連結体42を押しこむと、右側連結体41または左側連結体42の環がフック16、17内に入り込み、ロープ7、8の伸縮調節器9、10のフック16、17が、安全帯2/副帯3の右側連結体41または左側連結体42に着脱自在に係合される。
図2(b)に示すように、開閉部25、25の先端は、「J字状」の中に深く入り込んでいるので、右側連結体41または左側連結体42が通る隙間/遊びが小さく、フック16、17から右側連結体41または左側連結体42が外れにくい。
したがって、フック16、17と右側連結体41または左側連結体42とが安全帯2/副帯3(装着体)に装着された状態のときのフック16、17と右側連結体41または左側連結体42との間、つまり困難着脱部自身内の遊び/隙間は少なく、フック16、17は右側連結体41または左側連結体42から容易に外れない。なお、開閉部25、25はフック16、17内に向かって延出されてもよく、これにより、右側連結体41または左側連結体42が、開閉部25、25とフック16、17との間に挟まれない。
この伸縮調節器9、10は、二つの金属部材を連結した構造になっている。下部の金属部材は、操作部33となっており、操作部33の端部に上記フック16、17(困難着脱部)が連結されている。上部の金属部材は、ロープ7、8が挿通される断面U字形のロープホルダー31となっており、ロープホルダー31と操作部33とは、2つの連結リンク32、32で連結され、この連結リンク32、32の両端とロープホルダー31及び操作部33とは軸で連結されている。
これにより、ロープホルダー31に対して操作部33が、ロープ7、8の長手方向に沿って揺動可能となっている。そして、操作部33をロープ7、8に沿って長手方向に移動させると、ロープ7、8がロープホルダー31内を摺動し、ロープ7、8の長さ/繰り出し量が調節される。
なお、図示しないが、連結リンク32、32の先端には、ロープ7、8に当接及び離間可能なストッパーが設けられている。伸縮調節器9、10が握られて、図2(a)でロープホルダー31に対して操作部33が左に動くと、操作部33がロープホルダー31に近づき、ストッパーがロープ7、8から離れ、ロープ7、8のスライド及び調整が可能となる。
伸縮調節器9、10の握りが解除されて、図2(a)でロープホルダー31に対して操作部33が右に動くと、操作部33がロープホルダー31から離れ、ストッパーがロープ7、8に当接して、ロープ7、8が伸縮調節器9、10に対して動かなくなる。
作業中には、ロープ7、8及びロープホルダー31が安全帯2/副帯3に対して引っ張られるので、図2(a)でロープホルダー31に対して操作部33が右に動く状態となり、ストッパーが機能して、作業中にはロープ7、8の長さ/繰り出し量の調整は禁止される。
(3)容易着脱器11、12(容易着脱部)
図3は安全装置1のフック11(12)を示す。ロープ7、8のもう一端には、フック11、12(容易着脱部)が設けられている。フック11、12は、スチール製、同形同大で、図3に示すように、ナス環構造からなっている。ナス環の開閉部18、18はフック11、12の外方にバネ付勢されており、開閉部18、18が環の内側に開かれ、これにより、ナス環構造のフック11、12が開かれる。
このフック11、12の開閉部18、18を押して、右側連結体41または左側連結体42を押しこむと、右側連結体41または左側連結体42の環がフック11、12内に入り込み、ロープ7、8のフック11、12が、安全帯2/副帯3の右側連結体41または左側連結体42に着脱自在に係合される。
図3に示すように、開閉部18、18と、フック11、12のナス環の環部との間の隙間/遊びが大きいので、右側連結体41または左側連結体42が通る隙間/遊びが大きく、フック11、12から右側連結体41または左側連結体42を外し易い。
したがって、フック11、12と右側連結体41または左側連結体42とが安全帯2/副帯3(装着体)に装着された状態のときのフック11、12と右側連結体41または左側連結体42との間、つまり容易着脱部自身内の遊び/隙間は多く、フック11、12は右側連結体41または左側連結体42から外し易い。
この外し易いというのは、上記伸縮調節器9、10のフック16、17と右側連結体41または左側連結体42との係合に比べてという意味であり、フック11、12が右側連結体41または左側連結体42から不用意に外れるという意味ではなく、安全性は保たれる。なお、「ナス環」は「茄子鐶」というが、便宜上「ナス環」の語を使う。
(4)右側連結体41及び左側連結体42
図7及び図8は上記安全帯2(装着体)に取り付けられている右側連結体41及び左側連結体42を示す。右側連結体41は安全帯2(装着体)の右側に取り付けられ、左側連結体42は安全帯2(装着体)の左側に取り付けられる。左側連結体42は右側連結体41と対称つまり同一の形状をなしているので、右側連結体41を代表して説明する。
この安全帯2の右側連結体41及び左側連結体42が係合固定される箇所それぞれには、「横日」型の留め金具43が挿通されている。留め金具43は板状のバックル形状をしており、「横日」型で2つの縦穴44、44が形成され、この2つの縦穴44、44を、帯状の安全帯2が挿通している。
この縦穴44、44の間の安全帯2には、されに右側連結体41が挿通されている。右側連結体41は、ほぼ台形形状の枠状をしており、この台形枠の平行な二辺のうち長い方の下底にあたる基底辺45で、右側連結体41内に上記安全帯2が挿通されて安全帯2(装着体)に連結されている。
安全帯2を引っ張って緊縮すると、右側連結体41の基底辺45が留め金具43に当接され、右側連結体41及び留め金具43が、安全帯2にしっかりと緊縮され、安全帯2に対して右側連結体41が容易に移動しないよう動かないように固定される。
右側連結体41の基底辺45の上下両端はほぼ直角に折れ曲がり、上下平行に延びて水平部46、46が形成され、次いで先端に向かって斜めに傾斜し、上記安全帯2(装着体)側より先端に向かって細くなっていて、傾斜部47、48が形成されている。
この上下一対の傾斜部47、48は、上記安全帯2(装着体)側より先端に向かって下方の傾斜部47が上へ向かって傾斜しており、上方の傾斜部48が下へ向かって傾斜している。この下方の傾斜部47には、上記フック(困難着脱部)16または/及び(困難着脱部)17が着脱自在に係合される。
右側連結体41には、配電柱(柱状構造物)21を周回して一方の右側のフック(困難着脱部)17が着脱自在に係合され、左側連結体42には、配電柱(柱状構造物)21を周回して他方の左側のフック(困難着脱部)16が着脱自在に係合される。
水平部46、46または傾斜部47、48の直線状の水平または傾斜の長さは、フック(困難着脱部)16、17の幅、長さより長いので、フック(困難着脱部)16、17は、水平部46、46または傾斜部47、48に安定して係合、係合位置が不用意に動かず作業者Mの作業に都合がよい。
ただし、ロープ7、8に体重を掛けたときには、フック(困難着脱部)16、17は、傾斜部47、48に位置し、ロープ7、8に体重を掛けないときには、フック(困難着脱部)16、17は、水平部46、46に移動することもある。
右側連結体41の先端は、上記傾斜部47、48から互いに合流するように折れ曲がり、合流して縦向きの先端底辺49が形成されている。傾斜部47、48が傾斜しているので、先端底辺49は上記基底辺45より短い。したがって、先端底辺49の長さが短くなり、後述するフック(容易着脱部)11、12の移動範囲が小さくなり、作業者Mの作業に都合がよい。
この先端底辺49の中央内側は湾曲している、つまり上記安全帯2(装着体)側から突出した先端は、内側に向かって湾曲している。この湾曲によって、凹部50が形成されている。この先端底辺49には、上記フック(容易着脱部)11または/及びフック(容易着脱部)12が着脱自在に係合される。
右側連結体41には、配電柱(柱状構造物)21を周回して他方の左側のフック(容易着脱部)11が着脱自在に係合され、左側連結体42には、配電柱(柱状構造物)21を周回して一方の右側のフック(困難着脱部)12が着脱自在に係合される。
先端底辺49には凹部50があるので、係合しているフック(容易着脱部)11、12は不容易に移動せず、凹部50に安定し易いので係合位置が不用意に動かず作業者Mの作業に都合がよい。先端底辺49は、上記フック(困難着脱部)16、17の幅、長さより小さい。
これにより、フック(困難着脱部)16、17が先端底辺49まで移動することが少なくなり、作業者Mの作業でフック(困難着脱部)16、17とフック(容易着脱部)11、12とを区別し易くなる。なお、先端底辺49はフック(困難着脱部)16、17の幅、長さより大きくてもよい。
先端底辺49と傾斜部47のなす角度、折り曲げスペースが、フック(困難着脱部)16、17を通過させない角度、内部スペースでもよい。フック(困難着脱部)16、17が、傾斜部47から水平部46または先端底辺49へ移動するのに要は困難があればよい。なお、場合によって、このような困難はなくてもよい。
ロープ7のフック(困難着脱部)16とフック(容易着脱部)11とは入れ替えて向きを変え、同じくロープ8のフック(困難着脱部)17とフック(容易着脱部)12とは入れ替えて向きを変えても同様のことができる。
このように、右側連結体41は、上記安全帯2(装着体)の右側に取り付けられ、上記一方のフック(容易着脱部)11及び上記他方のフック(困難着脱部)17が着脱自在に連結され、左側連結体42は、上記安全帯2(装着体)の左側に取り付けられ、上記他方の上記フック(容易着脱部)12及び上記一方のフック(困難着脱部)16困難着脱部が着脱自在に連結される。
上記右側連結体41と左側連結体42とは、同一形状で、扁平で凹凸が無く、表裏で同一形状である。これにより、右側連結体41と左側連結体42とを装着するとき、右側連結体41と左側連結体42とを区別する必要が無くなり、安全帯2(装着体)を装着する手間がかからない。また、右側連結体41(左側連結体42)を装着するとき、右側連結体41(左側連結体42)の表裏を区別する必要が無くなり、安全帯2(装着体)を装着する手間がかからない。
右側連結体41(左側連結体42)は、扁平で凹凸が無かったが、湾曲していてもよく、表裏で同一形状ではなく、表裏で形状が異なっていてもよく、右側連結体41(左側連結体42)の中央に向かってまたは周縁に向かって膨らんでいてもよいし、凹凸があってもよい。この場合、右側連結体41(左側連結体42)の表裏を区別する必要は生じる。
(5)安全装置1全体の平面
図4は安全装置1全体の概略図を示す。図4は安全装置1を上から見た状態を示す。図4に示すように、伸縮調節器9、10のフック16、17(困難着脱部)を、上記安全帯2/副帯3から外すときの操作位置、つまり開閉部25、25は、上記安全帯2/副帯3またはフック16、17自身で隠されている。
したがって、フック16、17が右側連結体41または左側連結体42から容易に外れなくなる。このため、ロープ7、8のフック16、17側の端部は、作業中に不用意に安全帯2/副帯3から外れることがなく、安全となる。
また、開閉部25、25とフック16、17との間に右側連結体41または左側連結体42が挟まれて、開閉部25、25が動かなくなり、開閉部25、25の解除が禁止され作動しなくなることもある。この場合でも、フック16、17が右側連結体41または左側連結体42から容易に外れない。
なお、上述のように、開閉部25、25がフック16、17内に向かって延出されている場合には、この延出部が安全帯2/副帯3に当接して、開閉部25、25の解除が禁止され作動しなくなる。この場合でも、フック16、17が右側連結体41または左側連結体42から容易に外れない。
この伸縮調節器9、10を、ロープ7、8に沿って長手方向に移動させ、これにより、フック11、12(容易着脱部)とフック16、17(困難着脱部)との間の長さ/繰り出し量を調節することができる。したがって、ロープ7、8が周回する配電柱21(柱状構造物)の大きさ、作業する人の作業のしやすさに合わせて、ロープ7、8及び安全帯2/副帯3によって形成される、ループ長・周回長の長さ(図4参照)を調節することができる。
また、右側連結体41または左側連結体42は、安全帯2/副帯3を作業者Mが装着した状態で、安全帯2/副帯3上の作業する人の身体の左右のほぼ真横乃至横斜め前に位置する。つまり、2本のロープ7、8の2つのフック16、17(困難着脱部)は、上記作業する人の左右逆の対称の位置に設けられる。
なお、ロー7とロープ8とを入れ替え、左の伸縮調節器9及びフック16と右の伸縮調節器10及びフック17とを入れ替えてもよい。これにより、開閉部25、25が作業者Mの内側に向き、安全帯2/副帯3側に向いて、開閉部25、25が安全帯2/副帯3で隠されて、しかも開閉部25、25の外側もフック16、17で隠される。したがって、伸縮調節器9、10のフック16、17が右側連結体41または左側連結体42から容易に外れなくなり、安全となる。
右側連結体41または左側連結体42は、図4に示すように、バックル14を締め安全帯2/副帯3を装着した状態では、作業する人の体の中心に対してほぼ左右対称に位置する。そして、上記2本のロープ7、8の2つのフック11、12(容易着脱部)は、作業する人の左右逆の位置に設けられる。
図4に示すように、作業者Mに安全帯2/副帯3を装着した状態では、左側のフック16(困難着脱部)から延びるロープ7は、配電柱21を周回して、安全帯2のバックル14の右側に設けられた右側連結体41に端部のフック11が係止される。
同じく図4に示すように、作業者Mに安全帯2/副帯3を装着した状態では、右側のフック17(困難着脱部)から延びるロープ8は、配電柱21を周回して、安全帯2のバックル14の左側に設けられた右側連結体41に端部のフック12が係止される。
なお、作業の途中では、例えば配電柱21を上下するとき、障害物23をこえるときなどには、ロープ7の両端部であるフック16(困難着脱部)、フック11(容易着脱部)とも左側の左側連結体42に一時的に係合されることもある。また、作業の途中では、例えば配電柱21を上下するとき、障害物23をこえるときなどには、ロープ8の両端部であるフック17(困難着脱部)、フック12(容易着脱部)とも右側の右側連結体41に一時的に係合されることもある。
このとき、左側の左側連結体42に一時的に係合されるフック11(容易着脱部)は、先端底辺49の凹部50ではなく、左側の水平部46に一時的に係止される。同様に、右側の右側連結体41に一時的に係合されるフック12(容易着脱部)は、先端底辺49の凹部50ではなく、右側の水平部47に一時的に係止される。
このとき1つの左側連結体42または右側連結体41に2つのフック11、12(容易着脱部)が係合されるが、フック11、12の係合位置が異なるので、フック11とフック12とを間違えてしまうことがない。この場合、左のフック11(容易着脱部)、左のフック16(困難着脱部)、左のロープ7と、右のフック12(容易着脱部)、右のフック17(困難着脱部)、右のロープ8とは、色が異なっている。
つまり、上記一方のロープ7並びにこのロープ7の両端のフック16(困難着脱部)及びフック11(容易着脱部)と、上記他方のロープ8並びにこのロープ8の両端のフック12(容易着脱部)及びフック17(困難着脱部)17とは、色が異なっている。
これにより、同じ左側連結体42に一時的に係止されている2つのフック11、12(容易着脱部)のうち、左側連結体42に連結されているフック16(困難着脱部)と同じ色のフック11(容易着脱部)を外して右側連結体41に連結すればよい。同じく同じ右側連結体41に一時的に係止されている2つのフック11、12(容易着脱部)のうち、右側連結体41に連結されているフック17(困難着脱部)と同じ色のフック12(容易着脱部)を外して左側連結体42に連結すればよい。
これにより、両ロープ7、8ともに配電柱(柱状構造物)21からはずれてしまうことがなくなり、必ずロープ7、8のうちすくなくとも一方が配電柱(柱状構造物)21を周回し安全を担保できる。また、フック12(容易着脱部)とフック16(困難着脱部)との間、フック11(容易着脱部)とフック17(困難着脱部)との間に安全帯2/副帯3が無くなりまたはロープ7、8で覆い隠されず、安全帯2/副帯3外面を有効に使用できる。
また、上記フック11、12(容易着脱部)を、上記安全帯2/副帯3から外すときの操作位置、つまり開閉部18、18はどこにも隠れず、フック11、12の下方に常に露出しており、開閉部18、18の作動は上記開閉部25、25のように妨害されることもない。これにより、フック11、12は右側連結体41または左側連結体42から外し易くなり、作業効率が向上する。
この外し易いというのは、上記伸縮調節器9、10のフック16、17と右側連結体41または左側連結体42との係合に比べてという意味であり、フック11、12が右側連結体41または左側連結体42から不用意に外れるという意味ではなく、安全性は保たれる。
また、2本のロープ7、8は、安全帯2/副帯3上の作業する人の身体の中心線に対しほぼ左右対称の位置に係止されるので、後述するように、配電柱21上の障害物23をかわして昇降する場合に、ロープ7、8のフック11、12を一旦外して、再び、安全帯2/副帯3の右側連結体41または左側連結体42に係止する際に、着脱すべき落下防止ロープの順番を間違えことがなくなる。
ロープ7、8は、丈夫なナイロン製で、三本のストランドで構成された三つ打ち構造となっており、内部に芯を備えている。長さは、最大で3メートルほどである。上述したように、ロープ7、8のそれぞれの一端にはフック11、12(容易着脱部)が設けられ、他端には、伸縮調節器9、10を介してフック16、17(困難着脱部)が設けられている。
つまり、ロープ7、8は、柱状の構造物を周回し、両端が上記安全帯2/副帯3の異なる位置に着脱自在に係止される。図4に示すように、安全帯2/副帯3の作業者Mの背中側には、作業に必要な工具等を収納する収納部15を備えていてもよい。
(6)安全装置の使用状態
図5、図6は、本発明による安全装置1の使用状態を示す。以下に、図5、図6を参照して、本発明の安全装置1の具体的な使用状態を説明する。作業する人Mは、副帯3を内側にして安全帯2/副帯3を腰部に周回し、バックル14で腰部から離脱しないようにしっかりと固定する。そして、作業者Mの左側のフック16から延びるロープ7を左側から時計回りに配電柱21を周回させ/巻き付け、伸縮調節器9でロープ7の長さを調節しながら、ロープ7の一端に設けられたフック11を安全帯2/副帯3の右側の右側連結体41に係合する。
つぎに、作業者Mの右側の右側連結体41に係合されるフック17(困難着脱部)から延びるロープ8は、配電柱21を周回させずに、他端に設けられたフック12を同じ右側連結体41に係合しておき使わない。ロープ7、8先端のフック11、12を一時的に外したときに、外したフック11、12を垂下した状態のままにしておくと、作業及び昇降の際に邪魔になり、ロープ7、8先端が作業者Mの身体の一部または配電柱21に絡まることがある。しかし、使わないロープ7、8のフック11、12を、配電柱21を周回しないで右側連結体41(左側連結体42)に係合しておけば、これを防ぐことができる。
上記状態で、作業者Mは、ステップボルト22…を手で掴み、あるいは足を順にかけながら、ロープ7のみを配電柱に周回させたまま、配電柱21を昇っていく。作業者Mが降柱する場合にも、同様にロープ7のみを配電柱に周回させたまま降柱する。このとき、ロープ8は両端のフック12、17を右側連結体41に係合させ垂下させて使わない状態となる。この使わないロープ8は、作業者Mの前には無く後ろ側に位置し、作業者Mの作業や昇降の邪魔にならない。このとき、ロープ7は配電柱21に周回させたままで安全である。
また、図6は、作業者Mが障害物23を通過して昇柱する際の使用状態を示す。障害物23は配電柱21の外に突出して昇降の障害になるものである。作業者Mが、配電柱21上の障害物23のところまで昇った時点で、使わなかったロープ8のフック12を右側の右側連結体41からはずし、ロープ8を障害物23より上方で配電柱21を周回させ/巻き付け、フック12を左側連結体42に係止する。この場合、左側連結体42を目で確実に確認できるので、フック12の架け間違えがない。これは、左右逆の場合の、ロープ7のフック11を右側連結体41に係止する場合でも同じである。
次に、下側のロープ7先端のフック11(容易着脱部)を、安全帯2/副帯3に設けられた右側連結体41から外して左に回し、ロープ7の配電柱21の周回を解除する。そして、フック11を左側の左側連結体42に係合させてロープ7を垂下させて使わない、あるいは収納部15に収納しておき、配電柱21のステップボルト22…を上る。つまり、ロープ8一本を配電柱21に周回させた状態で昇柱する。このとき、右側連結体41及び左側連結体42は、作業者Mの左右逆の位置に設けられているため、フック11、12の係止位置を間違えることはない。
以上のようにすれば、障害物23を超えて、配電柱21を上る場合にも、2本のロープ7、8の係止位置を取り違えることないため、安全に障害物23を回避して越えられる。
この場合、2本のロープ7、8とも、配電柱21上の係止部24などに係止させることなく、配電柱21を周回させて、障害物23を回避して越えられる。このため、ロープ7、8が、作業者Mの前に垂直方向に張られることがないため、作業の邪魔にならないし、昇降の邪魔にもならない。さらに、配電柱21上の障害物23をかわすためロープをかけかえるときも、一本のロープは配電柱21に周回された状態であるため、作業者Mが配電柱21にしがみつく必要がなく、両手が自由になって作業効率が向上し、安全で素早くロープのかけかえができる。
なお、場合によって、ロープ7、8のフック11、12を係止部24に係止させてもよい。この場合、ロープ8を配電柱21に周回させる前、ロープ8を配電柱21に周回させた後に、ロープ7を緩めた時に、ロープ7を外す前、またはロープ7を外した後に、ロープ8のフック12を係止部24に係止させてもよい。
さらに通常の昇降のときでも、または配電柱21での作業のときに、垂下させて使っていないロープ8のフック12を係止部24に係止することもできる。これにより、より安全となる。この場合、作業をしやすくするため、両方のロープ7の周回も解除することもできる。
なお、障害物23を越えるとき、使っていないロープ8のフック12を係止部24に係止し、周回しているロープ7の周回を解除して、障害物23を乗り越えてロープ7を周回し直すことも可能ではある。しかし、これでは、作業者Mは、係止部24に係止される1本のロープ8だけで吊り下がっているので、体を安定させるため、片手または両手で配電柱21をつかんでいなくてはならず、両手が自由にならない。
これに対して、上記のようにロープ7、8を架け替えすれば、両手が自由になり、作業効率が向上し、より安全になる。また、係止部24を使うような場合には、常に係止部24があるとは限らず不便であるし、係止部24と間違えて、ステップボルト22にフック11、12を係止してしまうかもしれない。ロープ7、8を配電柱21に周回させて架け替えすれば、このような過誤はない。
障害物23をかわして配電柱21を降りる場合も、フック11、12(容易着脱部)のうち右側連結体41または左側連結体42に係合されている方のフックを外し、障害物23より下方で配電柱21を周回して、安全帯/副帯3の右側連結体41または左側連結体42に係止すれば、同様に、安全に降柱することができる。以上の障害物23の回避は、ロープ7と8との上下関係が入れ替わって、障害物23の下にロープ8があり、障害物23の上にロープ7を配置する場合でも同様に可能である。
上記障害物23を越えるとき、上下のロープ7、8のフック11、12(容易着脱部)が左右逆になるため、2本のロープ7、8を左右で区別/右手と左手とで区別できる。このように左右で区別できるため、障害物23を越えるため配電柱21にいったん周回させたロープを再び誤って外してしまうことがなく、両方のロープを同時に装着体から外してしまうこともなくなる。
上記障害物23の断面の大きさは配電柱21を周回するロープ7、8の周回面積より小さい、または障害物23の配電柱21からの延びる長さは、周回するロープ7、8の配電柱21からの最大の離間長さより小さい。しかし、障害物23の大きさはこれらの逆の大きいものでもよい。
このような小さい障害物23を越えるときでも、2本のロープ7、8の周回の架け替えが行われてもよい。このような小さい障害物23を越えるときには、ロープ7、8の周回の架け替えが行われず、周回しているロープ7、8をそのまま障害物23を乗り越えてさせてもよい。このような架け替えを行わない場合、乗り越えるロープ以外のロープを配電柱21に周回させてもよいし、周回させなくてもよい。
(7)第二実施形態
図9及び図10は安全装置1の第二実施形態を示す。上記基底辺45と平行に中底辺52が設けられており、この中底辺52は、水平部46、46を架け渡すように設けられている。上記安全帯2(装着体)は、中底辺52の外側を挿通しており、中底辺52を副帯3(装着体)に押し付けて固定している。
基底辺45は、副帯3(装着体)外面に、取付帯53によって取り付けられ固定されている。取付帯53は、両端を副帯3(装着体)に縫合されて固定されている。第二実施形態では、留め金具43が不用となり、右側連結体41及び左側連結体42をしっかりと副帯3(装着体)に固定できる。上記第一実施形態では、副帯3(装着体)に対して、右側連結体41及び左側連結体42を移動させることができる。
上述の各実施形態及びこれらの変更形態において、当該実施形態で記載されていないことは、他の実施形態の記載されている内容が参照または引用されるし、本実施形態の記載内容も上記第一実施形態にも記載されているものである。本願明細書及び請求の範囲においては、上記複数の実施形態にわたって、構成、動作、作用、工程または機能の各部または一部を入れ替えた実施形態も、上記各実施形態として記載されているものである。
(8)他の実施の形態
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々変更可能である。例えば、傾斜部47及び傾斜部48は先端底辺49に向かって互いに近づくのではなく、互いに遠ざかるように形成されてもよいし、互いに平行であってもよい。傾斜部47及び傾斜部48は、基底辺45に対して直角ではなく、斜めに突出していてもよい。
基底辺45、水平部46、傾斜部47、傾斜部48、先端底辺49は、直線状のほか、湾曲したり、シグザグ状、波状、鋸歯状、螺旋状などでもよい。中底辺52は、もっと多く、右側連結体41及び左側連結体42の中に2本以上形成されてもよいし、網状になってもよい。中底辺52は、基底辺45に平行のほか、斜め、垂直でもよい。
右側連結体41、左側連結体42は、同一形状ではなく、異なる形状でもよく、扁平ではなく凹凸があってもよく、立体的でもよく、表裏で異なる形状でもよい。右側連結体41と左側連結体42とは、安全帯2(装着体)の左右対称の位置ではなく、左右対称の位置からずれた位置に設けられてもよい。
左のフック11(容易着脱部)、左のフック16(困難着脱部)、右のフック12(容易着脱部)、右のフック17(困難着脱部)は、右側連結体41または左側連結体42に連結されたとき、それぞれの間を仕切る、中底辺52のような仕切りが一部または全部に設けられてもよい。
左のフック11(容易着脱部)、左のフック16(困難着脱部)、左のロープ7、右のフック12(容易着脱部)、右のフック17(困難着脱部)、右のロープ8の一部または全部の色は同じまたは近似してもよいし、互いに補色、異なる色でもよい。
フック11(容易着脱部)、フック12(容易着脱部)は、フック16(困難着脱部)、フック17(困難着脱部)より幅が狭く細かったが、逆に幅が広くて太くてもよい。フック11、フック12(容易着脱部)、フック16、フック17(困難着脱部)の形状は上記のものに限られず、着脱自在に連結できれば、どのような形状でもよい。
ロープは2本であったが、3本以上であってもよい。また2本のロープが作業者Mの後方、つまり図4の下のロープ7と8の先端どうしでつながって1本となっていてもよい。ロープ7、8の長さは3メートルほどであったが、通常の配電柱を周回できる程度の長さであれば、これより長くても短くてもよい。また、ショックアブソーバー付きの平ロープや、素材自体が伸縮性を持ったロープを使用してもよい。
ロープ7、8、安全帯2、副帯3、帯通し13、収納器15、肩掛けベルト51、51、取付帯53の素材は、ナイロン製であったが、ポリエステル、ポリエチレン、ビニロン、アラミド、クレモナ(ビニロン、ポリエステルの混紡糸、クラレの製品、商標)等の合成繊維製、木綿、麻等の天然繊維製、ガラス繊維製、金属繊維、金属ワイヤー等人の体重を支えられる程度の強度を持つ素材であり、耐候性、耐久性に優れた素材であれば何でもよい。絶縁性のロープであれば、更に好ましい。
上記実施形態では、ロープ7、8は三つ打ちであったが、八つ打ちでも、縒りロープでも網ロープでもよいし、ロープの芯はあってもなくてもよいし、ロープ7、8は、テープ状、帯状、網状、紐状、折り尺状、可撓性の少ない環状体、幅の太いものなど、配電柱21を周回して係止できれば、なんでもよい。
ロープ7、8のフック16、17(困難着脱部)の着脱位置、つまり右側連結体41または左側連結体42は、安全帯2/副帯3の前側/横/後ろ側など、どこに設けられてもよい。右側連結体41または左側連結体42が身体の前方に来ていると作業の邪魔になるが、着脱操作はし易い。フック11、12(容易着脱部)の着脱位置は、つまり右側連結体41または左側連結体42は、作業者Mの左右対称の位置にあったが、安全帯2/副帯3の前側/後ろ側/横側など、どこに設けられていてもよい。
これらの着脱位置は左右線対称の位置にあったが、対称の位置に限られず、互いに左右線対称の位置からずれていてもよい。また、右のフック17と右のフック11とは、安全帯2/副帯3の同じ位置に着脱自在に連結されてもよく、左のフック16と左のフック12とは、安全帯2/副帯3の同じ位置に着脱自在に連結されてもよい。
安全帯2/副帯3は、ナイロン製であったが、丈夫で耐候性、耐久性に優れた素材なら他の合成繊維製でもでもよいし、布製でもよい。絶縁性であることが更に好ましい。副帯3の素材も同様に、丈夫で耐候性、耐久性に優れた素材なら合成繊維製でも布製でもどんな素材でもよい。
パットが入っていれば、更に、腰部が保護されるが、なくてもよい。また、副帯3の縦方向の幅は、安全帯2より広かったが、同じ幅でも、これより狭くてもよい。長さも安全帯2より短かったが、同じ長さでも、これより長くてもよい。また、副帯3はなくてもよい。
安全帯2/副帯3は、腰部のみを周回する腰ベルトタイプものであったが、腰部の他に腿や肩にもベルトを通し、全身を保持するハーネスタイプの安全帯または副帯であってもよいし、腹巻などの幅の太い帯状の物や、チョッキ状などの服装状でもよく、取り付けられる位置は腰部のほか、腹部、胸部、大腿部、肩部、背中部、脇部などに取り付けられてもよい。
収納部15は、ナイロン製であったが、丈夫で、耐候性、耐久製のある素材であれば、布製でも、何でもよい。作業者Mの背中側にあったが、安全帯2/副帯3のどこにあってもよい。また、収納部15は、なくてもよい。
安全帯2/副帯3に縫着される環状部材の数は4つであったが、これより多くても少なくてもよい。フック11、12、環状部材ともスチール製であったが、アルミ等その他の金属製でも、強度があれば、金属以外の素材であってもよい。
ロープ7、8先端と安全帯2/副帯3は、ナス環等開閉可能な環と右側連結体41または左側連結体42の閉鎖環とで係合されるものであったが、これ以外にも、たとえば、ロープ7、8先端を安全帯2/副帯3に縛りつけるものでもよいし、互いに係合可能であれば強力な磁石等どんなものでもよい。同様に、フック16、17は右側連結体41または左側連結体42と係合されるものであったが、これ以外にも、互いに係合可能であればどんなものでもよい。
伸縮調節器9、10は、操作部33が下部に設けられ、ロープ7、8が挿通するロープホルダー31が上部に設けられているが、ロープホルダー31が下部に、操作部33が上部に設けられたタイプのものでもよいし、まったく異なった形状のものでもよい。伸縮調節器9、10はなくてもよい。
上記、安全装置1は、配電柱21で作業、昇降する際に用いられているが、配電柱21は、コンクリート製でも木製でも金属製でもよい。また、配電柱以外にも森林、公園などの樹木といった自然物、通信塔、鉄塔、ポール、雨樋等他の柱状の人工物などの物体、構造物上で作業、昇降する際に、本安全装置1が用いられてもよい。
配電柱21は円柱のほか、角柱、円錐、角錐、凹凸のある柱状のものでもよい。障害物23、ステップボルト22、掛止部材24はあっても無くてもよいし、配電柱21の表面にその他の形状の障害物、例えばステップ、電線、碍子、電気機器、はしご、枝、巣箱、掛止部材があってもよい。また、ロープ先端のフック11、12が構造物の一部に係止可能であれば、そのような構造物の高所で作業する場合にも、使用することができる。
フック11、12、フック16、17は、「ナス環構造」「J字状構造」に限られるものではなく、丸環、角環、V環、B環、D環等何でもよい。なお、丸環、V環、B環とは、それぞれ、円形、三角形、アルファベット大文字のBに類似した形状の環を意味する。フック11、12、フック16、17は、フック及びホック、面ファスナー、線ファスナー、ボルト及びナット、ボタン、ねじ、接着剤、接着テープ、磁石のほか、上記バックル14(固定部)と同様のものなど、着脱できればなんでもよい。
バックル14(固定部)は、作業する人の胴体に固定できれば、フック及びホック、面ファスナー、線ファスナー、ボルト及びナット、ボタン、ねじ、接着剤、接着テープ、磁石のほか、上記フック11、12、16、17と同様のものなどなんでもよい。
なお、墜落とは地上まで落ちることをいい、落下とは途中まで落ちることをいう。本発明の落下には、これら途中までの場合と地上までの場合とずれ落ちる場合などすべてを含むが、本発明の安全装置も従来の安全装置も、このような落下をすべて防止・阻止するものである。
安全装置1、安全帯2、副帯3、ロープ7、ロープ8、伸縮調節器9、伸縮調節器10、フック(容易着脱部)11、フック(容易着脱部)12、帯通し13、バックル(固定部)14、収納器15、フック(困難着脱部)16、フック(困難着脱部)17、開閉部18、配電柱21、ステップボルト22、障害物23、掛止部材24、開閉部25、ロープホルダー31、連結リンク32、操作部33右側連結体41、左側連結体42、留め金具43、縦穴44、44、基底辺45、水平部46、傾斜部47、傾斜部48、先端底辺49、凹部50、肩掛けベルト51、51、中底辺52、取付帯53の一部または全体は省略されてもよいし、その数が増えても減ってもよいし、一つ、単体でも複数でもよく、その形状は任意に変更可能であり、均等の他の物に置き換えられてもよいし、これらの2つまたは3つ以上が合体または一体化されて兼用されてもよいし、他のものがさらに付加・積層・混合されてもよいし、それぞれの寸法は上記以外でもよいし、それぞれの寸法の相対的大小は切り換えられてもよいし同じでもよいし、その材質は金属製、樹脂製、繊維製、布製、金属製、木製、集成材製、合成材製、合板製、竹製、ガラス製、綿製、糸製、ゴム製、紙製、セラミック製、カーボン製、硬質ウレタン製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製でもよい。
(9)他の発明の効果
以下の他の発明の効果及び本明細書の中の落下、墜落といった事故の防止、その他の危険の防止の効果は、従来技術に対するというものではなく、高所での作業という一般論として落下、墜落の事故が起きるかもしれないということに対するものである。
[1]柱状の構造物で作業する人の腰部付近に装着される装着体と、 この装着体の所定位置に設けられ、当該装着体を腰部に離脱しないように固定する固定部と、 上記柱状の構造物を周回し、両端が上記装着体に着脱自在に係止される、少なくとも2本のロープと、 この少なくとも2本のロープのそれぞれの一端には容易着脱部が設けられ、他端には困難着脱部が設けられ、 この困難着脱部を上記装着体から外すときの操作位置が上記装着体または困難着脱部自身で隠されるまたは困難着脱部が作動しなくなって容易に外すことができず、 上記容易着脱部を上記装着体から外すときの操作位置が隠されずまたは容易着脱部の作動が妨害されず容易に外すことができるものであり、 当該少なくとも2本のロープのそれぞれの容易着脱部は、上記装着体の左右逆の位置に設けられ、 この少なくとも2本のロープのそれぞれの困難着脱部は、上記装着体の左右逆の位置に設けられ、 これら容易着脱部と困難着脱部とは、 この容易着脱部が上記装着体の右側に係止されれば、この困難着脱部は上記装着体の左側に係止され、 当該容易着脱部が上記装着体の左側に係止されれば、当該困難着脱部は上記装着体の右側に係止され、 上記装着体の右側に取り付けられ、上記一方の容易着脱部及び上記他方の困難着脱部が着脱自在に連結される右側連結体と、 上記装着体の左側に取り付けられ、上記他方の上記容易着脱部及び上記一方の困難着脱部が着脱自在に連結される左側連結体と、を備えたことを特徴とする安全装置。
[2]上記右側連結体と上記左側連結体とは、上記装着体側から突出した先端は、内側に向かって湾曲していることを特徴とする請求項1記載の安全装置。これにより、突出した先端に容易着脱部場合によって困難着脱部が係止されたとき、容易着脱部または困難着脱部が安定し、右側連結体または左側連結体内を容易着脱部または困難着脱部が容易に動かない。
[3]上記右側連結体と上記左側連結体とは、上記装着体側より先端に向かって細くなっていることを特徴とする請求項2記載の安全装置。これにより、左側連結体または右側連結体の先端に向かって、容易着脱部または困難着脱部が動く範囲が狭くなり、容易着脱部または困難着脱部が安定し、右側連結体または左側連結体内を容易着脱部または困難着脱部が容易に動かない。特に、作業者が柱状の構造物から離れるようにもたれた時、容易着脱部または困難着脱部が安定し、右側連結体または左側連結体内を容易着脱部または困難着脱部が容易に動かない。
[4]上記右側連結体と上記左側連結体とは、上記装着体側より先端に向かって下方が上へ向かって傾斜していることを特徴とする請求項3記載の安全装置。容易着脱部または困難着脱部が幅広のとき、作業者が柱状の構造物から離れるようにもたれた時、容易着脱部または困難着脱部が安定し、右側連結体または左側連結体内を容易着脱部または困難着脱部が容易に動かない。
[5]上記右側連結体と上記左側連結体とは、同一形状で、扁平で凹凸が無く、表裏で同一形状であることを特徴とする請求項4記載の安全装置。これにより、右側連結体と左側連結体とを区別する必要が無くなり、安全装置を組み立てる作業が容易になり、右側連結体と左側連結体とにつき用意する部品点数を細かく注意する不要が無くなる。
[6]上記右側連結体と上記左側連結体とは、上記装着体において、ほぼ左右対称の位置に設けられていることを特徴とする請求項5記載の安全装置。右側連結体にかかる力と左側連結体にかかる力とがバランスがとれ安全装置を使った作業が安定する。
[7]上記一方のロープ並びにこのロープの両端の困難着脱部及び容易着脱部と、上記他方のロープ並びにこのロープの両端の困難着脱部及び容易着脱部とは、色が異なっていることを特徴とする請求項6記載の安全装置。これにより、一方の容易着脱部または困難着脱部と、他方の容易着脱部または困難着脱部とを区別しやすい。
障害物23を越えるときロープ7とロープ8とを架け替えて、配電柱等の高所で作業する人の安全を確保する。安全帯2/副帯3の左右に右側連結体41及び左側連結体42が固定され、右側連結体41の傾斜部47に、ロープ8のフック(困難着脱部)17が連結され、右側連結体41の先端底辺49の凹部50にロープ7のフック(容易着脱部)11が連結される。
左側連結体42の傾斜部47に、ロープ7のフック(困難着脱部)16が連結され、左側連結体42の先端底辺49の凹部50にロープ8のフック(容易着脱部)12が連結される。ロープ7、8は、配電柱(柱状構造物)21を周回して係合し、作業者Mを支えている。

Claims (7)

  1. 柱状の構造物で作業する人の腰部付近に装着される装着体と、
    この装着体の所定位置に設けられ、当該装着体を腰部に離脱しないように固定する固定部と、
    上記柱状の構造物を周回し、両端が上記装着体に着脱自在に係止される、少なくとも2本のロープと、
    この少なくとも2本のロープのそれぞれの一端には容易着脱部が設けられ、他端には困難着脱部が設けられ、 この困難着脱部を上記装着体から外すときの操作位置が上記装着体または困難着脱部自身で隠されるまたは困難着脱部が作動しなくなって容易に外すことができず、 上記容易着脱部を上記装着体から外すときの操作位置が隠されずまたは容易着脱部の作動が妨害されず容易に外すことができるものであり、
    当該少なくとも2本のロープのそれぞれの容易着脱部は、上記装着体の左右逆の位置に設けられ、 この少なくとも2本のロープのそれぞれの困難着脱部は、上記装着体の左右逆の位置に設けられ、
    これら容易着脱部と困難着脱部とは、 この容易着脱部が上記装着体の右側に係止されれば、この困難着脱部は上記装着体の左側に係止され、 当該容易着脱部が上記装着体の左側に係止されれば、当該困難着脱部は上記装着体の右側に係止され、
    上記装着体の右側に取り付けられ、上記一方の容易着脱部及び上記他方の困難着脱部が着脱自在に連結される右側連結体と、
    上記装着体の左側に取り付けられ、上記他方の上記容易着脱部及び上記一方の困難着脱部が着脱自在に連結される左側連結体と、を備えたことを特徴とする安全装置。
  2. 上記右側連結体と上記左側連結体とは、上記装着体側から突出した先端は、内側に向かって湾曲していることを特徴とする請求項1記載の安全装置。
  3. 上記右側連結体と上記左側連結体とは、上記装着体側より先端に向かって細くなっていることを特徴とする請求項2記載の安全装置。
  4. 上記右側連結体と上記左側連結体とは、上記装着体側より先端に向かって下方が上へ向かって傾斜していることを特徴とする請求項3記載の安全装置。
  5. 上記右側連結体と上記左側連結体とは、同一形状で、扁平で凹凸が無く、表裏で同一形状であることを特徴とする請求項4記載の安全装置。
  6. 上記右側連結体と上記左側連結体とは、上記装着体において、ほぼ左右対称の位置に設けられていることを特徴とする請求項5記載の安全装置。
  7. 上記一方のロープ並びにこのロープの両端の困難着脱部及び容易着脱部と、上記他方のロープ並びにこのロープの両端の困難着脱部及び容易着脱部とは、色が異なっていることを特徴とする請求項6記載の安全装置。
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