JP2019041905A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】封印が解除された場合に痕跡が残るようにすることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】本発明の遊技機は、第1部材(第1部材602)と第2部材(第2部材603)とを備える。第1部材は、第1部材本体と、第1封印部(第1封印部612)と、第1部材本体と第1封印部とを連結する連結部(連結部665)とを有する。第2部材は、第1封印部と接続され、第1部材と第2部材の結合状態を封印する第2封印部(第2封印部626)を有する。連結部は、第1部材本体に連続すると共に切断可能な厚みの連結片(連結片671A,671B,671C,671D)と、連結片に連続して設けられており、連結片よりも厚みが薄い肉薄部(肉薄部674A,674B,674C,674D)と、を有する。連結片は、2つ以上設けられており、肉薄部は、隣り合う連結片間に設けられている。
【選択図】図48

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、スタートスイッチと、ストップスイッチと、各リールに対応して設けられたステッピングモータと、制御部とを備えた、パチスロと呼ばれる遊技機が知られている。スタートスイッチは、メダルやコインなどの遊技媒体が遊技機に投入された後、スタートレバーが遊技者により操作されたこと(以下、「開始操作」ともいう)を検出し、全てのリールの回転の開始を要求する信号を出力する。ストップスイッチは、各リールに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたこと(以下、「停止操作」ともいう)を検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力する。ステッピングモータは、その駆動力を対応するリールに伝達する。また、制御部は、スタートスイッチ及びストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転動作及び停止動作を行う。
このような遊技機では、開始操作が検出されると、プログラム上で乱数を用いた抽籤処理(以下、「内部抽籤処理」という)が行われ、その抽籤の結果(以下、「内部当籤役」という)と停止操作のタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う。そして、全てのリールの回転が停止され、入賞の成立に係る図柄の組合せが表示されると、その図柄の組合せに対応する特典が遊技者に付与される。なお、遊技者に付与される特典の例としては、遊技媒体(メダル等)の払い出し、遊技媒体を消費することなく再度、内部抽籤処理を行う再遊技(以下、「リプレイ」ともいう)の作動、遊技媒体の払い出し機会が増加するボーナスゲームの作動等を挙げることができる。
また、上記構成の遊技機において、カシメ部材を用いて基板ケースを封印する遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された遊技機によれば、基板ケースの開放が困難になり、基板ケース内に配置された基板に対する不正行為を防止すことが期待される。また、検査等で基板ケースを開放する場合がある。そのため、特許文献1に記載された遊技機は、予め定められた部分を破壊することにより、基板ケースの封印を解除することが可能である。
特開2010−201029号公報
しかしながら、特許文献1に記載された遊技機では、予め定められた部分を特殊な器具などで破壊(切断)することにより、破壊(切断)の痕跡をほとんど残さずに基板ケースの封印が解除される虞があった。なお、痕跡をほとんど残さずに基板ケースの封印が解除されると、不正行為の発覚が遅れ、被害が大きくなってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、封印が解除された場合に痕跡が残るようにすることが可能な遊技機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、後述の第1部材602)と第2部材(例えば、後述の第2部材603)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1部材本体と、第1封印部(例えば、後述の第1封印部612)と、前記第1部材本体と前記第1封印部とを連結する連結部(例えば、後述の連結部665)と、を有し、
前記第2部材は、前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、後述の第2封印部626)を有し、
前記連結部は、前記第1部材本体に連続すると共に切断可能な厚みの連結片(例えば、後述の連結片671A,671B,671C,671D)と、前記連結片に連続して設けられており、前記連結片よりも厚みが薄い肉薄部(例えば、後述の肉薄部674A,674B,674C,674D)と、を有し、
前記連結片は、2つ以上設けられており、
前記肉薄部は、隣り合う連結片間に設けられている
ことを特徴とする遊技機。
本発明によれば、封印が解除された場合に痕跡が残るようにすることができる。
本発明の第1の実施形態の遊技機における機能フローを説明する説明図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機における外観構成例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機における発光カバーを外した状態の正面図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機におけるキャビネットの内部を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機が備える回路の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機における副制御回路の内部構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの斜視図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの正面図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの第1封印部を分解して正面側から見た説明図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの第1封印部を分解して裏面側から見た説明図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの第2封印部を分解して正面側から見た説明図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの第2封印部の係合壁の斜視図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの第2封印部を分解して裏面側から見た説明図である。 図7に示すA−A線断面図である。 図15に示すB−B線断面図である。 本発明の第1の実施形態の遊技機におけるキャビネット上部の縦断面図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機における外観構成例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機における内部構造を示すものであり、ミドルドアを閉じた状態の斜視図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機における内部構造を示すものであり、ミドルドアを開けた状態の斜視図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機におけるキャビネットの内部を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機におけるフロントドアの裏面側を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機が備える回路の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機における副制御回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの正面図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの斜視図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの第1部材をケースの内側から見た斜視図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機における遊技機本体に固定される第2封印部の分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機における封印カバーの斜視図である。 本発明の第2の実施形態の遊技機における封印用係合部材の正面図である。 図25に示すC−C線断面図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機における外観構成例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機における内部構造を示すものであり、ミドルドアを閉じた状態の斜視図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機における内部構造を示すものであり、ミドルドアを開けた状態の斜視図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機におけるキャビネットの内部を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機におけるフロントドアの裏面側を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機における制御系を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの上面図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機における主制御基板ケースを上方から見た斜視図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機における主制御基板ケースを下方から見た斜視図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの第1部材をケースの内側から見た斜視図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機におけるシール貼付け面を拡大して示す説明図である。 図39に示すD−D線断面図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機におけるシールカバーの斜視図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機におけるフロントドアを裏面側から見た説明図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの第1封印部を分解して上方から見た説明図である。 図39に示すE−E線断面図である。 図39に示すF−F線断面図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機における主制御基板ケースの第2封印部を分解して上方から見た説明図である。 図39に示すG−G線断面図である。 本発明の第3の実施形態の遊技機におけるスイッチブラケットの斜視図である。 図39に示すH−H線断面図である。
1.第1の実施形態
以下、本発明の第1の実施形態を示す遊技機であるパチスロについて、図1〜図17を参照しながら説明する。
<機能フロー>
まず、図1を参照して、パチスロの機能フローについて説明する。
本実施の形態のパチスロでは、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いる。なお、遊技媒体としては、メダル以外にも、コイン、遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。
遊技者によりメダルが投入され、スタートレバーが操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)が抽出される。
内部抽籤手段は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。この内部抽籤手段は、後述する主制御回路が担う。内部当籤役の決定により、後述の入賞判定ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。なお、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。
また、スタートレバーが操作されると、複数のリールの回転が行われる。その後、遊技者により所定のリールに対応するストップボタンが押されると、リール停止制御手段は、内部当籤役とストップボタンが押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。このリール停止制御手段は、後述する主制御回路が担う。
パチスロでは、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(190msec又は75msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施形態では、この規定時間内にリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼ぶ。規定期間が190msecである場合には、滑り駒数の最大数を図柄4個分に定め、規定期間が75msecである場合には、滑り駒数の最大数を図柄1個分に定める。
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せ表示を許可する内部当籤役が決定されているときは、通常、190msec(図柄4コマ分)の規定時間内に、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止させる。また、リール停止制御手段は、例えば、第2種特別役物であるチャレンジボーナス(CB)及びCBを連続して作動させるミドルボーナス(MB)の動作時には、1つ以上のリールに対して、規定時間75msec(図柄1コマ分)内に、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止させる。さらに、リール停止制御手段は、遊技状態に対応する各種規定時間を利用して、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って表示されないようにリールの回転を停止させる。
こうして、複数のリールの回転がすべて停止されると、入賞判定手段は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。この入賞判定手段は、後述する主制御回路が担う。入賞判定手段により入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。パチスロでは、以上のような一連の流れが1回の遊技として行われる。
また、パチスロでは、前述した一連の流れの中で、表示装置により行う映像の表示、各種ランプにより行う光の出力、スピーカにより行う音の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
スタートレバーが操作されると、上述した内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行するものを抽籤により決定する。この演出内容決定手段は、後述する副制御回路が担う。
演出内容が決定されると、演出実行手段は、リールの回転開始時、各リールの回転停止時、入賞の有無の判定時等の各契機に連動させて対応する演出を実行する。このように、パチスロでは、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る機会又は予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上を図ることができる。
<パチスロの構造>
次に、図2〜図4を参照して、本実施形態におけるパチスロの構造について説明する。
[外観構造]
図2は、パチスロ1の外部構造を示す斜視図である。図3は、本実施の形態におけるパチスロ1のフロントパネル10を外した状態の正面図である。
図2に示すように、パチスロ1は、遊技機本体の一具体例を示す外装体2を備えている。外装体2は、リールや回路基板等を収容するキャビネット2aと、キャビネット2aに対して開閉可能に取り付けられるフロントドア2bとを有している。
キャビネット2aの両側面には、把手7が設けられている(図2では一側面の把手7のみを示す)。この把手7は、パチスロ1を運搬するときに手をかける凹部である。
キャビネット2aの内部には、3つのリール3L,3C,3Rが横並びに設けられている。以下、各リール3L,3C,3Rを、それぞれ左リール3L、中リール3C、右リール3Rという。各リール3L,3C,3Rは、円筒状に形成されたリール本体と、リール本体の周面に装着された透光性のシート材と、リール本体の内側からシート材に光を照射するリール用光源とを有している。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄が周方向に沿って所定の間隔をあけて描かれている。
フロントドア2bは、ドア本体9と、フロントパネル10と、発光表示装置11とを備えている。
ドア本体9は、ヒンジ(不図示)を用いてキャビネット2aに開閉可能に取り付けられている。ヒンジは、パチスロ1の前方からドア本体9を見た場合に、ドア本体9における左側の端部に設けられている。
図2に示すように、発光表示装置11は、ドア本体9の上部に設けられている。この発光表示装置11は、マトリックス状に配置された複数の光源部によって形成されたドットマトリクス部119(図3参照)と、フロントパネル10のドットマトリクス部119に対向する発光カバーから構成されている。
ドットマトリクス部119は、任意の箇所の光源部を点灯(点滅)することで、フロントパネル10に施されたデザインの任意の箇所(本実施の形態では花火の絵柄)を背面から照明する。これにより、フロントパネル10に施されたデザインの任意の箇所を発光させる演出が行われる。
発光表示装置11の下方には、3つのリール3L,3C,3Rに描かれた図柄を表示する表示窓4L,4C,4Rが設けられている。以下、各表示窓4L,4C,4Rを、それぞれ左表示窓4L、中表示窓4C、右表示窓4Rという。
表示窓4L,4C,4Rは、例えばアクリル板等の透明な部材で形成されている。この表示窓4L,4C,4Rは、正面(遊技者側)から見て、3つのリールの配置領域と重畳する位置に設けられ、かつ、3つのリールより手前(遊技者側)に位置するように設けられる。したがって、遊技者は、表示窓4L,4C,4Rを介して、表示窓4L,4C,4Rの背後に設けられた3つのリールを視認することができる。
本実施形態では、表示窓4L,4C,4Rは、その背後に設けられた対応するリールの回転が停止したとき、各リールに描かれた複数種類の図柄のうち、連続して配置された3つの図柄を表示できる大きさに設定されている。すなわち、表示窓4L,4C,4Rの枠内には、リール毎に上段、中段及び下段の各領域が設けられ、各領域に1個の図柄が表示される。
フロントパネル10は、ドア本体9の上部に取り付けられている。図3に示すように、フロントパネル10は、上表示部101と、リール照明部102と、リールサイド演出表示部103A,103Bと、エッジ演出表示部104A,104Bと、リール下表示部105とを有している。
上表示部101は、発光表示装置11の上方に配置されており、リール照明部102は、リール3L,3C,3Rと発光表示装置11との間に配置されている。リールサイド演出表示部103A,103Bは、リール3L,3C,3Rの側方に配置されており、エッジ演出表示部104A,104Bは、リール横演出表示部103の側方に配置されている。リール下表示部105は、リール3L,3C,3Rの下方に配置されている。
上表示部101、リール照明部102、リールサイド演出表示部103A,103B、エッジ演出表示部104A,104B及びリール下表示部105は、ドア本体9に設けられた後述する各種ランプ群111〜117を覆っている。そして、これら上表示部101,102,103A,103B,104A,104B,105は、各種ランプ群111〜117からの光が照射されて発光する。
例えば、リールサイド演出表示部103Aには、上下方向に並ぶ3つのBET発光部が設けられている。3つのBET発光部の点灯する数は、1回の遊技に使用するメダルの数を示す。
本実施形態では、1回の遊技に使用するメダルの数を1〜3に設定している。例えば、1回の遊技に使用するメダルの数を「1」にした場合は、1つのBET発光部(例えば一番下に位置するBET発光部)が点灯し、その他BET発光部(真ん中と一番上に位置するBET発光部)が消灯する。
図2に示すように、ドア本体9の中央には、台座部12が形成されている。この台座部12には、遊技者の操作対象となる各種装置(メダル投入口13、MAXベットボタン14、1ベットボタン15、スタートレバー16、ストップボタン17L,17C,17R)が設けられている。
メダル投入口13は、遊技者によって外部からパチスロ1に投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口13から受け入れられたメダルは、予め設定された
枚数(例えば3枚)を上限として1回の遊技に使用され、予め設定された枚数を超えた分は、パチスロ1の内部に預けることができる(いわゆるクレジット機能)。
MAXベットボタン14及び1ベットボタン15は、パチスロ1の内部に預けられているメダルから1回の遊技に使用する枚数を決定するために設けられる。なお、図2には示さないが、台座部12には、精算ボタンが設けられる。この精算ボタンは、パチスロ1の内部に預けられているメダルを外部に引き出す(排出する)ために設けられる。
スタートレバー16は、全てのリール(3L,3C,3R)の回転を開始するために設けられる。ストップボタン17L,17C,17Rは、それぞれ、左リール3L、中リール3C、右リール3Rに対応づけて設けられ、各ストップボタンは対応するリールの回転を停止するために設けられる。以下、ストップボタン17L,17C,17Rを、それぞれ左ストップボタン17L、中ストップボタン17C、右ストップボタン17Rという。
また、台座部12には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる7セグ表示器6が設けられている。この7セグ表示器6は、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数)、パチスロ1の内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数)、遊技を行うためのメダルの投入枚数(以下、BET枚数)等の情報をデジタル表示する。
ドア本体9の下部には、メダル払出口18、メダル受皿19、スピーカ20L,20R等が設けられている。メダル払出口18は、後述のメダル払出装置33の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル受皿19は、メダル払出口18から排出されたメダルを貯める。また、スピーカ20L,20Rは、演出内容に対応する効果音や楽曲等の音を出力する。
また、ドア本体9には、腰部パネル表示部106が設けられている。この腰部パネル表示部106は、スピーカ20L,20Rの上方に配置されている。腰部パネル表示部106は、ドア本体9に設けられた光源部を覆っている。そして、腰部パネル表示部106は、光源部からの光が照射されて発光する。
[内部構造]
次に、パチスロ1の内部構造を、図4を参照しながら説明する。
図4は、パチスロ1の内部構造を示す斜視図である。
キャビネット2aは、正面側の一面が開口された略直方体状に形成されている。このキャビネット2a内の上部には、後述の主制御回路41(図5参照)を構成する主制御基板を収容した主制御基板ケース201が取り付けられている。主制御回路41は、内部当籤役の決定、各リールの回転及び停止、入賞の有無の判定等の、パチスロ1における遊技の主な動作及び該動作間の流れを制御する回路である。なお、主制御回路41の具体的な構成は後述する。
キャビネット2a内の中央部には、3つのリール(左リール3L、中リール3C及び右リール3R)が設けられている。なお、図4には示さないが、各リールは、所定の減速比を有する歯車を介して対応する後述のステッピングモータ(図5に示すステッピングモータ61L,61C,61Rのいずれか)に接続される。
キャビネット2a内の下部には、多量のメダルを収容可能であり、かつ、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有するメダル払出装置33(以下、ホッパー33という)が設けられている。また、キャビネット2a内における、ホッパー33の一方の側部(図4に示す例では左側)には、パチスロ1が有する各装置に対して必要な電力を供給する電源装置34が設けられている。
なお、フロントドア2bの裏面側(表示画面側とは反対側の部分)における上部には、後述の副制御回路42(図5及び図6参照)を構成する副基板が設けられている。副制御回路42は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。なお、副制御回路42の具体的な構成は後述する。
さらに、フロントドア2bの裏面側における略中央部には、セレクタが設けられている。セレクタは、メダル投入口13(図2参照)を介して外部から投入されたメダルの材質や形状等が適正である否かを選別する装置であり、適正であると判定したメダルをホッパー33に案内する。また、セレクタ内においてメダルが通過する経路上には、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサ35S(図5参照)が設けられている。
<パチスロが備える回路の構成>
次に、パチスロ1が備える回路の構成について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、パチスロ1が備える回路全体のブロック構成図である。図6は、副制御回路の内部構成を示すブロック構成図である。
パチスロ1は、主制御回路41、副制御回路42、及び、これらの回路と電気的に接続される周辺装置(アクチュエータ)を備える。
[主制御回路]
主制御回路41は、主に、回路基板(主制御基板)上に設置されたマイクロコンピュータ50により構成される。それ以外の構成要素として、主制御回路41は、クロックパルス発生回路54、分周器55、乱数発生器56、サンプリング回路57、表示部駆動回路64、ホッパー駆動回路65、及び、払出完了信号回路66を含む。
マイクロコンピュータ50は、メインCPU51、メインROM(Read Only Memory)52及びメインRAM(Random Access Memory)53により構成される。
メインROM52には、メインCPU51により実行される各種処理の制御プログラム、内部抽籤テーブル等のデータテーブル、副制御回路42に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM53には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。
メインCPU51には、クロックパルス発生回路54、分周器55、乱数発生器56及びサンプリング回路57が接続されている。クロックパルス発生回路54及び分周器55は、クロックパルスを発生する。なお、メインCPU51は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。また、乱数発生器56は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。そして、サンプリング回路57は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
マイクロコンピュータ50の入力ポートには、各種スイッチ及びセンサ等が接続される。メインCPU51は、各種スイッチ等からの入力信号を受けて、ステッピングモータ61L,61C,61R等の周辺装置の動作を制御する。
ストップスイッチ17Sは、本発明に係る停止操作検出手段の一具体例を示すものであり、左ストップボタン17L、中ストップボタン17C、右ストップボタン17Rのそれぞれが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。スタートスイッチ16Sは、本発明に係る開始操作検出手段の一具体例を示すものであり、スタートレバー16が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。精算スイッチ14Sは、精算ボタンが遊技者により押されたことを検出する。
メダルセンサ35Sは、本発明に係る投入操作検出手段の一具体例を示すものであり、メダル投入口13に投入されたメダルがセレクタ35内を通過したことを検出する。また、ベットスイッチ12Sは、ベットボタン(MAXベットボタン14又は1ベットボタン15)が遊技者により押されたことを検出する。
また、マイクロコンピュータ50により動作が制御される周辺装置としては、3つのステッピングモータ61L,61C,61R、7セグ表示器6及びホッパー33がある。また、マイクロコンピュータ50の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための駆動回路が接続される。
モータ駆動回路62は、左リール3L、中リール3C、右リール3Rに対応してそれぞれ設けられた3つのステッピングモータ61L,61C,61Rの駆動を制御する。リール位置検出回路63は、発光部と受光部とを有する光センサにより、リールが一回転したことを示すリールインデックスをリール毎に検出する。
3つのステッピングモータ61L,61C,61Rのそれぞれは、その運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を有する。また、各ステッピングモータの駆動力は、所定の減速比を有する歯車を介して、対応するリールに伝達される。そして、各ステッピングモータに対して1回のパルスが出力されるごとに、対応するリールは一定の角度で回転する。
3つのリール3L,3C,3R及び3つのステッピングモータ61L,61C,61Rは、本発明に係る変動表示手段の一具体例を示すものである。
メインCPU51は、各リールのリールインデックスを検出してから対応するステッピングモータに対してパルスが出力された回数をカウントすることによって、各リールの回転角度(具体的には、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理する。
ここで、各リールの回転角度の管理を具体的に説明する。各ステッピングモータに対して出力されたパルスの数は、メインRAM53に設けられたパルスカウンタ(不図示)によって計数される。そして、図柄1個分の回転に必要な所定回数(例えば16回)のパルスの出力がパルスカウンタで計数されるごとに、メインRAM53に設けられた図柄カウンタ(不図示)の値に、「1」が加算される。なお、図柄カウンタは、リール毎に設けられる。そして、図柄カウンタの値は、リール位置検出回路63によってリールインデックスが検出されるとクリアされる。
すなわち、本実施形態では、図柄カウンタの値を管理することにより、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転動作が行われたのかを管理する。それゆえ、各リールの各図柄の位置は、リールインデックスが検出される位置を基準として検出される。
なお、表示部駆動回路64は、7セグ表示器6の動作を制御する。ホッパー駆動回路65は、ホッパー33の動作を制御する。払出完了信号回路66は、ホッパー33に設けられたメダル検出部33Sが行うメダルの検出を管理し、ホッパー33から外部に排出されたメダルが所定の払出枚数に達したか否かをチェックする。また、主制御回路41には、外部端子板18Sが接続されている。主制御回路41は、外部端子板18Sを介してホールコンピュータ又は呼出装置100に接続されている。
[副制御回路]
図6に示すように、副制御回路42は、主制御回路41と電気的に接続され、主制御回路41から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路42は、基本的には、図6に示すように、サブCPU81、サブROM82、サブRAM83、DSP(Digital Signal Processor)90、オーディオRAM91、D/A(Digital to Analog)変換器92、及び、アンプ93を含む。
サブCPU81は、主制御回路41から送信されたコマンドに応じて、サブROM82に記憶されている制御プログラムに従い、音、光の出力制御を行う。なお、サブROM82は、本発明の遊技機に係る演出記憶手段の一具体例を示すものであり、基本的には、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を有する。
プログラム記憶領域には、サブCPU81が実行する各種制御プログラムが記憶される。なお、プログラム記憶領域に格納される制御プログラムには、例えば、主制御回路41との通信を制御するための主基板通信タスク、演出用乱数値を抽出して演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスク、決定した演出内容に基づいて発光表示装置11のドットマトリクス部119及び各種ランプ群による光の出力を制御するためのランプ制御タスク、スピーカ20L,20Rによる音の出力を制御するための音声制御タスク等のプログラムが含まれる。
データ記憶領域には、例えば、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各種演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等の各種記憶領域が含まれる。
サブRAM83は、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路41から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域などを有する。
また、副制御回路42には、図6に示すように、第1ランプ群111、第7ランプ群117、第8ランプ群118、ドットマトリクス部119、スピーカ20L,20R等の周辺装置が接続されている。つまり、これらの周辺装置の動作は、副制御回路42により制御される。
第1ランプ群111は、上表示部101(図3参照)に光を照射する。この第1ランプ群111は、上表示部LEDドライブ基板121を介してサブCPU81(副制御回路42)に接続されている。上表示部LEDドライブ基板121には、サブCPU81から送信された制御信号(後述のLED制御データ又は差分データ)を受けて、第1ランプ群111に電流を供給するドライバ(回路)が実装されている。すなわち、サブCPU81及び上表示部LEDドライブ基板121は、演出制御手段の具体例を示すものであり、演出内容に基づいて制御信号(後述のLED制御データ又は差分データ)を作成し、第1ランプ群111を制御する。
第7ランプ群117は、リール下表示部105(図3参照)に光を照射する。この第7ランプ群117は、7SEGドライブ基板127を介してサブCPU81(副制御回路42)に接続されている。7SEGドライブ基板127には、サブCPU81から送信された制御信号(後述のLED制御データ又は差分データ)を受けて、第7ランプ群117に電流を供給するドライバ(回路)が実装されている。すなわち、サブCPU81及び7SEGドライブ基板127は、演出制御手段の具体例を示すものであり、演出内容に基づいて制御信号(後述のLED制御データ又は差分データ)を作成し、第7ランプ群117を制御する。
第8ランプ群118は、リール3L,3C,3Rのリール用光源として機能する。また、第8ランプ群118は、腰部パネル表示部106、MAXベットボタン14、ストップボタン17L,17C,17Rに光を照射する。
第8ランプ群118は、回胴部LEDドライブ基板128を介してサブCPU81(副制御回路42)に接続されている。回胴部LEDドライブ基板128には、サブCPU81から送信された制御信号(後述のLED制御データ又は差分データ)を受けて、第8ランプ群118に電流を供給するドライバ(回路)が実装されている。すなわち、サブCPU81及び回胴部LEDドライブ基板128は、演出制御手段の具体例を示すものであり、演出内容に基づいて制御信号(後述のLED制御データ又は差分データ)を作成し、第8ランプ群118を制御する。
ドットマトリクス部119は、発光表示装置11の光源として機能する。ドットマトリクス部119の各ポートには、1個のフルカラーLEDが設けられている。これにより、各ポートに送信する送信データは、カソード(マイナス)側のRGB(Red、Green、Blue)値と、アノード(プラス)側の値が必要になる。
ドットマトリクス部119は、マトリクスドライブ基板129を介してサブCPU81(副制御回路42)に接続されている。マトリクスドライブ基板129には、サブCPU81から送信された制御信号(後述のLED制御データ又は差分データ)を受けて、第8ランプ群118に電流を供給するドライバ(回路)が実装されている。すなわち、サブCPU81及びマトリクスドライブ基板129は、演出制御手段の具体例を示すものであり、演出内容に基づいて制御信号(後述のLED制御データ又は差分データ)を作成し、ドットマトリクス部119を制御する。
なお、第2ランプ群(不図示)は、リール照明部102(図3参照)に光を照射する。第3ランプ群(不図示)は、リールサイド演出表示部103A(図3参照)に光を照射し、第4ランプ群(不図示)は、リールサイド演出表示部103B(図3参照)に光を照射する。第5ランプ群(不図示)は、エッジ演出表示部104A(図3参照)に光を照射し、第6ランプ群(不図示)は、エッジ演出表示部104B(図3参照)に光を照射する。本実施形態に係る第2ランプ群、第3ランプ群、第4ランプ群、第5ランプ群、第6ランプ群、及び、その他のポートに係る光源部は、それぞれ不図示のドライブ基板を介して副制御回路42に接続されている。
また、本実施形態では、各基板121,127,128,129が、各ランプ群111,117,118及びドットマトリクス部119へローカルバス通信方式によるシリアル通信を行う。しかし、本発明に係るランプ群との間の通信方式としては、データ線・クロック線の2線を用いたI2C(Inter-Integrated Circuit)通信や、データ線・クロック線・セレクト線の3線を用いたSPI(Serial Peripheral Interface)同期式シリアル通信を適用してもよい。また、本発明に係るランプ群との間の通信方式としては、パラレル通信を適用してもよい。
また、本実施形態では、回胴部LEDドライブ基板128は、第8ランプ群118におけるリール用光源(リールバックライト)をスタティック制御する。LEDの点灯方式(方法)としては、ダイナミック制御とスタティック制御がある。ダイナミック制御では、点灯しているLEDを一定周波数で高速に点滅させる。このダイナミック制御において、高い周波数で点滅する間隔を短くすれば、人間の目で見た場合に残像現象によって常時点灯しているように見える。
リールバックライトをダイナミック制御すると、リールが回転した際にリールバックライトの発光がちらついて見える。その結果、所謂、目押しの妨げや、目の疲労感があらわれやすい等の問題が生じする。そこで、本実施形態では、リールバックライトをスタティック制御する。スタティック制御では、LEDに常時電流をかけ続ける。これにより、LEDに常に一定の電流が流れるため、リールバックライトの発光がちらつかないようにすることができる。
また、サブCPU81、DSP90、オーディオRAM91、D/A変換器92及びアンプ93は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGM等の音をスピーカ20L,20Rにより出力する。
<主制御基板ケース>
次に、パチスロ1が備える主制御基板ケース201の構成について、図7〜図9を参照して説明する。
図7は、主制御基板ケース201の正面図である。図8は、主制御基板ケース201の斜視図である。図9は、主制御基板ケース201の分解斜視図である。
図7〜図9に示すように、主制御基板ケース201は、水平方向で互いに重ね合されて略長方形の筐体状に形成される第1部材202及び第2部材203から構成されている。この主制御基板ケース201には、主制御基板が収容されている。主制御基板ケース201は、キャビネット2aのフロントドア2bに対向する壁面(図4参照)に固定されている。したがって、第1部材202と第2部材203は、外装体(遊技機本体)2の前後方向で対向している。また、第1部材202と第2部材203は、主制御基板の視認性を妨げないように、無色透明な樹脂材料(光透過性樹脂)によって形成されている。
第1部材202は、略長方形の板状に形成された正面部202aと、正面部202aの4つの辺にそれぞれ連続する上壁部202b、下壁部202c、左壁部202d、右壁部202eを有している。これら正面部202a、上壁部202b、下壁部202c、左壁部202d、右壁部202eは、本発明に係る第1部材本体の第1具体例を示す。
正面部202aは、外装体(遊技機本体)2の前後方向に直交する平面を有しており、後方を向く面である内面に主制御基板が取り付けられている。この正面部202aには、複数のコネクタ用開口部211が形成されている。複数のコネクタ用開口部211は、主制御基板に実装された電源コネクタや通信用コネクタ等のコネクタを露出させる。なお、複数のコネクタ用開口部211は、不図示のコネクタ用カバーによって覆われている。
上壁部202bと下壁部202cは、上下方向で対向している。上壁部202bには、第1封印部212が設けられている。この第1封印部212は、第2部材203の後述する第2封印部216と接続され、第1部材202と第2部材203の結合状態を封印する。
また、左壁部202dと右壁部202eは、外装体(遊技機本体)2の左右方向で対向している。左壁部202dには、第1封印部213が設けられている。この第1封印部213は、キャビネット2aのフロントドア2bに対向する壁面(図4参照)に固定された第2封印部(不図示)と係合し、第1部材202(主制御基板ケース201)とキャビネット2aの結合状態を封印する。
図9に示すように、第2部材203は、略長方形の板状に形成された背面部203aと、背面部203aの4つの辺にそれぞれ連続する上壁部203b、下壁部203c、左壁部203d、右壁部203eを有している。これら背面部203a、上壁部203b、下壁部203c、左壁部203d、右壁部203eは、本発明に係る第2部材本体の第1具体例を示す。
背面部203aは、第1部材202の正面部202aに対向する平面を有しており、主制御基板の裏面を覆っている。上壁部203bと下壁部203cは、上下方向で対向している。上壁部203bには、第2封印部216が設けられている。第1部材202と第2部材203を重ね合わせた場合に、上壁部203bは、第1部材202における上壁部202bの外面に重なり、下壁部203cは、第1部材202における下壁部202cの内面に重なる。
また、左壁部203dと右壁部203eは、外装体(遊技機本体)2の左右方向で対向している。第1部材202と第2部材203を重ね合わせた場合に、左壁部203dは、第1部材202における左壁部202dの外面に重なり、右壁部203eは、第1部材202における右壁部202eの外面に重なる。互い位に重ね合された第1部材202と第2部材203は、固定ねじを用いて締結されている。
[第1封印部]
次に、第1封印部212,213の構成について、図10及び図11を参照して説明する。
図10は、第1封印部を分解して正面側から見た説明図である。図11は、第1封印部を分解して裏面側から見た説明図である。
第1部材202の上壁部202bに設けた第1封印部212と、左壁部202dに設けた第1封印部213は、同様の構成を有している。そのため、ここでは、第1封印部212について説明し、第1封印部213についての説明を省略する。
図10及び図11に示すように、第1封印部212は、ピン貫通部221と、封印蓋222と有している。ピン貫通部221は、本発明に係る封印子貫通部の第1具体例を示す。このピン貫通部221は、左右方向に所定の距離を空けて並ぶピン収容筒224A,224Bと、ピン収容筒224A,224Bと第1部材202の上壁部202bを連結する連結部225と、を有している。
ピン収容筒224A,224Bは、それぞれ有底の円筒状に形成されており、開口が正面を向いている。ピン収容筒224Aの外周面には、軸方向に沿って延びる係合溝227が設けられている。係合溝227は、ピン収容筒224Aの外周面に2つの突条を設けることで形成されており、溝幅がピン収容筒224Aの開口側に向かうにつれて狭くなっている。この係合溝227には、第2封印部216(図9参照)の後述する移動規制部283が係合する。
ピン収容筒224A,224Bは、それぞれ封印ピン230を収容する。この封印ピン230は、本発明に係る封印子の一具体例を示す。封印ピン230は、円柱状の胴部230aと、胴部230aの軸方向の一端(後端)に連続する頭部230bとを有している。胴部230aの他端部(先端部)は、テーパー状に形成されており、他端部以外の径よりも小さい径に設定されている。また、胴部230aの軸方向の中間部(先端部に連続する部分)には、周方向に延びる複数のピン係合溝230cが形成されている。すなわち、封印ピン230は、係合溝付きピンである。
図11に示すように、ピン収容筒224A,224Bの底部には、封印ピン230の胴部230aが貫通する貫通孔228が設けられている。貫通孔228は、ピン収容筒224A,224Bの軸方向に延びている。そして、貫通孔228の周壁面には、封印ピン230の貫通方向(貫通孔への挿入方向)の移動を規制する複数のピン保持部229が形成されている。複数のピン保持部229は、本発明に係る封印子保持部の一具体例を示す。
封印ピン230は、複数のピン保持部229によって移動を規制されることで、ピン収容筒224A,224B内である待機位置に配置される。そして、第1部材202と第2部材203(図9参照)の結合状態を封印する際に、封印ピン230の頭部230bを押圧することで、複数のピン保持部229の規制に抗して移動し、胴部230aが貫通孔228を貫通する。
複数のピン保持部229は、貫通孔228の中心に向かって突出しており、ピン収容筒224A,224Bの軸方向に延びている。複数のピン保持部229の突出方向の先端は、ピン収容筒224A,224Bの軸方向に延び角部が丸まるような円弧状に形成されている。また、複数のピン保持部229におけるピン収容筒224A,224Bの開口側の端部(封印ピン230が挿入される側の端部)には、封印ピン230を案内する傾斜面229a(図15参照)が形成されている。
複数のピン保持部229における封印ピン230(胴部230a)との接触点を通る円の径は、胴部230aの先端の径よりも大きく、胴部230aの中間部(ピン係合溝230cが設けられている部分)の径よりも小さい。詳しくは、複数のピン保持部229における封印ピン230(胴部230a)との接触点を通る円の径が、胴部230aのテーパー状に形成された部分の何れかの径に等しい。これにより、胴部230a(封印ピン230)の先端部の一部は、貫通孔228から突出する。
一方、ピン収容筒224A,224Bの底部における外側の面には、ピン用凹部226が設けられている。ピン用凹部226は、本発明に係る封印子用凹部の一具体例を示す。このピン用凹部226は、貫通孔228を含む領域に形成されており、その深さは、胴部230a(封印ピン230)の貫通孔228から突出する長さよりも大きい。そのため、胴部230a(封印ピン230)の貫通孔228から突出する先端部は、ピン用凹部226に配置される。これにより、封印ピン230の先端がその他の部材、例えば、封印ベース271と干渉しないようにすることができる。また、封印ピン230が、その先端よりも中央部側で複数のピン保持部229と接触するため、封印ピン230の姿勢を安定させることができる。
図10に示すように、連結部225は、第1部材202の上壁部202bに連続する連結片241A,241Bと、連結片241A,241Bとピン収容筒224A,224Bとを接続する接続片242とを有している。連結片241A,241Bは、第1部材202の上壁部202bから略垂直に突出している。なお、上壁部202bには、第2封印部216との干渉を避けるための切欠き206が形成されている。
接続片242は、一部が切り欠かれた略楕円の環状に形成されており、切り欠かれた部分である端部がそれぞれ連結片241A,241Bに連続している。また、接続片242は、ピン収容筒224A,224Bの開口側の端部における外周面に連続しており、接続片242における切り欠かれた部分に対向する中間部は、ピン収容筒224A,224Bに連続していない。そして、接続片242は、ピン収容筒224A,224Bよりもピン収容筒224A,224Bの軸方向に突出している。
すなわち、ピン収容筒224A,224Bは、接続片242によって一体に連結され、連結片241A,241Bによって第1部材202の上壁部202bに連結されている。なお、連結部225は、工具等により切断可能な材料、例えば、樹脂材料によって形成されている。
封印蓋222は、外形が連結部225の接続片242に見合った略楕円形の板状に形成されており、2つの円盤部251A,251Bと、2つの円盤部251A,251Bを接続する接続部252とを有している。この封印蓋222は、連結部225の接続片242に係合され、ピン収容筒224A,224Bの開口側の端面に溶着によって固定されている。
封印蓋222の2つの円盤部251A,251Bは、ピン収容筒224A,224Bの開口側の端面に対向し、接続部252は、ピン収容筒224A,224B間の間隙に対向する。2つの円盤部251A,251Bは、ピン収容筒224A,224Bの径と同等に設定されている。
2つの円盤部251A,251Bには、それぞれ貫通孔253が設けられている。貫通孔253の径は、封印ピン230の頭部230bの径よりも小さい。したがって、封印蓋222は、封印ピン230のピン収容筒224A,224Bからの抜け出しを係止する。また、円盤部251A,251Bの貫通孔253に工具等を通すことで、封印ピン230の頭部230bの押圧が可能になっている。
図11に示すように、2つの円盤部251A,251Bのピン収容筒224A,224Bに対向する面には、ピン規制突部255と、溶着用突部256が形成されている。ピン規制突部255は、貫通孔253を囲う円筒状に形成されており、ピン収容筒224A,224Bに収容された封印ピン230の開口側へ移動を規制する。溶着用突部256は、ピン規制突部255よりも大きい径の円筒状に形成されている。この溶着用突部256は、ピン収容筒224A,224Bの開口側の端面に溶着される。
[第2封印部]
次に、第2封印部216の構成について、図12〜図14を参照して説明する。
図12は、第2封印部を分解して正面側から見た説明図である。図13は、第2封印部の係合壁の斜視図である。図14は、第2封印部を分解して裏面側から見た説明図である。
図12〜図14に示すように、第2封印部216は、封印ベース271と、封印カバー272と、封印ベース271と封印カバー272に挟まれて固定される封印用係合部材273とを有する。封印ベース271と封印カバー272は、溶着により固定される部材であり、封印ベース271は、本発明に係る第1被溶着部材の一具体例を示し、封印カバー272は、本発明に係る第2被溶着部材の一具体例を示す。また、封印ベース271と封印カバー272は、本発明に係る第2封印部本体の第1の具体例を示す。
封印ベース271は、第2部材203の上壁部203bに連続しており、有底の角筒状に形成されている。封印ベース271の開口(図14参照)は、外装体(遊技機本体)2の後方を向いており、封印ベース271の底部は、第1封印部212に対向する。封印ベース271の底部には、第1封印部212を貫通した封印ピン230が挿通する2つのピン挿通孔281(図13参照)が形成されている。2つのピン挿通孔281は、本発明に係る封印子用孔の一具体例を示す。
図12及び図13に示すように、封印ベース271の底部における第1封印部212に対向する面には、係合壁282が設けられている。係合壁282は、楕円の筒状に形成されており、軸方向が封印ベース271の第1封印部212に対向する面と略平行になっている。係合壁282は、2つのピン挿通孔281を囲んでいる。この係合壁282内には、第1封印部212のピン収容筒224A,224B(図9参照)が挿入される。したがって、係合壁282の軸方向は、第1封印部212のピン収容筒224A,224Bが挿入される方向となる。
係合壁282の内面には、移動規制部283が設けられている。移動規制部283は、係合壁282の軸方向に延びるリブであり、封印ベース271の第1封印部212に対向する面に連続している。これにより、移動規制部283の応力を向上させることができる。移動規制部283は、第1封印部212の係合溝227に係合される。
また、移動規制部283は、係合壁282の内面における上方に設けられており、係合溝227は、ピン収容筒224Aの外周面における上方に設けられている。これにより、移動規制部283の位置を確認しながら、第1封印部212のピン収容筒224A,224Bを係合壁282内に挿入することができ、組み立て作業の作業性を向上させることができる。
なお、本発明に係る移動規制部は、係合壁の内面における第2部材203からの距離が離れている位置に設けるとよい。例えば、第2封印部を第2部材203の左壁部に設ける場合は、移動規制部を係合壁の内面における左側方に設ける。これにより、移動規制部の位置を確認しながら第1部材と第2部材の組み立て作業を行うことができる。
図14に示すように、封印ベース271の底部における第1封印部212に対向する面と反対側の面(内面)には、凸部285と、2つの変形抑制部286と、2つのベース側係合部287(図14では一方を示す)と、溶着用段部288と、4つの位置決め凸部289(図14では1つを示す)が設けられている。
凸部285は、封印ベース271の底部における中央に配置されており、封印ベース271の底部の内面から略垂直に延びる円柱状に形成されている。この凸部285の先端部は、先端に向かうにつれて細くなるようにテーパー状に形成されている。凸部285は、封印用係合部材273の後述する位置決め用貫通孔297aを貫通し、封印カバー272の後述する嵌合凹部291に嵌合する。
2つの変形抑制部286は、凸部285の左右方向(水平方向)の両側に配置されており、封印ベース271の底部から略垂直に延びる円筒状に形成されている。2つの変形抑制部286の内径は、2つのピン挿通孔281の径と一致しており、また、両者の中心が一致している。そのため、2つの変形抑制部286は、封印ピン230の挿通方向への移動を案内するガイド部としての役割を有する。2つの変形抑制部286には、封印用係合部材273の後述する複数の係合片299が当接する。
2つのベース側係合部287は、2つの変形抑制部286の左右方向(水平方向)の両側に配置されており、封印ベース271の底部から略垂直に延びる直方体状に形成されている。2つのベース側係合部287には、封印用係合部材273の後述する2つの折り曲げ係合部298が係合する。
溶着用段部288は、凸部285、2つの変形抑制部286及び2つのベース側係合部287を囲む枠状に形成されており、封印ベース271の内面に連続している。この溶着用段部288には、封印カバー272の後述する溶着用突部293が当接する。4つの位置決め凸部289は、溶着用段部288の4つの角部から突出しており、それぞれ封印ベース271の内面に連続している。4つの位置決め凸部289は、封印カバー272の後述する4つの位置決め凹部295と係合する。
なお、封印ベース271の筒孔は、底部に向かうにつれて小さくなっている。すなわち、封印ベース271の底部における内面の外形は、封印ベース271の開口の外形より小さく設定されている。
図12に示すように、封印カバー272は、封印ベース271の筒孔に見合った直方体状に形成されており、封印ベース271の筒孔に挿入される。この封印カバー272は、封印ベース271の底部に対向する略長方形の第1の面と、第1の面と反対側である長方形の第2の面と、第1の面及び第2の面に連続する4つの壁面とを有している。
封印カバー272の第1の面の外形は、封印ベース271の底部における内面の外径と略等しく、封印カバー272の第2の面の外形は、封印ベース271の開口の外形と略等しい。したがって、封印カバー272の第1の面の外形は、封印ベース271の開口の外形より小さくなり、封印カバー272を封印ベース271の筒孔に容易に挿入することができる。
封印カバー272の第1の面には、嵌合凹部291と、2つのピン用凹部292と、溶着用突部293と、2つの仕切り突部294と、4つの位置決め用凹部295が設けられている。嵌合凹部291は、封印カバー272の第1の面における中央に配置されており、円形に形成されている。この嵌合凹部291には、封印ベース271の凸部285(図14参照)が嵌合する。なお、嵌合凹部291における開口側の周縁部は、凸部285の嵌合を案内するためにテーパー状に形成されている。
2つのピン用凹部292は、嵌合凹部291の左右方向(水平方向)の両側に配置されており、封印ベース271の2つのピン挿通孔281に対向する。2つのピン用凹部292は、円形に形成されており、その径は、ピン挿通孔281の径よりも大きい。2つのピン用凹部292には、封印ベース271の2つのピン挿通孔281を貫通した封印ピン230の胴部230aが配置される。
溶着用突部293は、封印カバー272の第1の面から突出しており、嵌合凹部291及び2つのピン用凹部292を囲む長方形の枠状に形成されている。溶着用突部293は、封印ベース271の溶着用段部288に当接する。封印ベース271と封印カバー272は、レーザー光や超音波等により溶着用段部288と溶着用突部293の境界面で熱を発生させることにより溶着される。
2つの仕切り突部294は、2つのピン用凹部292の左右方向(水平方向)の両側であって、溶着用突部293よりも内側に配置されている。2つの仕切り突部294は、封印カバー272の第1の面の短辺に沿って延びる突条に形成されている。これら2つの仕切り突部294は、封印ベース271と封印カバー272を溶着した場合に、溶着用突部293における封印カバー272の第1の面の短辺に沿って延びる部分と、封印用係合部材273との間に配置される。これにより、レーザー光を用いて溶着する場合に、レーザー光が封印用係合部材273に影響を及ぼさないようにすることができる。
4つの位置決め用凹部295は、封印カバー272の第1の面における4つの角部に形成されている。4つの位置決め用凹部295には、封印ベース271の4つの位置決め凸部289がそれぞれ係合する。これにより、封印ベース271に対する封印カバー272の位置決めを容易に行うことができる。また、4つの位置決め用凹部295と4つの位置決め用凹部295を、封印ベース271と封印カバー272との溶着部分としてもよい。
封印用係合部材273は、板金材により形成されており、長方形の板体からなる本体板297と、本体板297に連続する2つの折り曲げ係合部298とを有している。本体板297は、封印ベース271の底部の内面と封印カバー272の第1の面に挟まれる。また、本体板297は、封印ベース271の溶着用段部288に囲まれる。
本体板297には、位置決め用貫通孔297aと、2つのピン貫通孔297bが形成されている。位置決め用貫通孔297aは、本体板297の中央に配置されており、円形に形成されている。この位置決め用貫通孔297aには、封印ベース271の凸部285が貫通する。
2つのピン貫通孔297bは、本体板297の長手方向に並んでおり、封印ベース271の2つのピン挿通孔281に対向する。2つのピン貫通孔297bは、円形に形成されており、その径は、封印ピン230における胴部230aの径よりも大きい。2つのピン貫通孔297bには、封印ベース271の2つのピン挿通孔281を貫通した封印ピン230の胴部230aが貫通する。
また、2つのピン貫通孔297bには、それぞれ複数の係合片299が設けられている。複数の係合片299は、ピン貫通孔297bの周縁部に連続しており、ピン貫通孔297bの中心に向かって突出している。複数の係合片299は、それぞれ弾性変形可能であり、封印ピン230のピン係合溝230cに係合して弾性変形する。また、弾性変形した複数の係合片299は、封印ピン230のピン貫通孔297bへの挿入方向と反対の方向への移動を規制する。
2つの折り曲げ係合部298は、本体板297の2つの短辺にそれぞれ連続し、本体板297の平面に対して略垂直に突出している。2つの折り曲げ係合部298は、封印ベース271の2つのベース側係合部287(図14参照)に係合する。具体的には、2つの折り曲げ係合部298の互いに対向する面(折り曲げの内側の面)が、2つのベース側係合部287に係合する。
2つの折り曲げ係合部298が2つのベース側係合部287に係合することより、封印ベース271に対して封印用係合部材273が位置決めされる。また、封印ベース271の凸部285が位置決め用貫通孔297aを貫通して、封印カバー272の嵌合凹部291に嵌合することにより、封印カバー272に対して封印用係合部材273が位置決めされる。その結果、封印用係合部材273の位置決めを容易に行うことができる。
[第1封印部と第2封印部の接続]
次に、第1封印部212と第2封印部216の接続について、図15及び図16を参照して説明する。図15は、図7に示すA−A線断面図である。図16は、図15に示すB−B線断面図である。
図15に示すように、第2封印部216を組み立てるには、封印ベース271における第1封印部212に対向する側と反対側から封印用係合部材273及び封印カバー272を収容して、封印ベース271の内側で当該封印ベース271と封印カバー272を溶着する。これにより、封印カバー272が外部に配置されないようにすることができ、封印ベース271と封印カバー272を強引に引きはがすことが困難になる。その結果、痕跡が残る方法で封印ベース271と封印カバー272を分離することになり、主制御基板ケース201を開放して不正行為を行うことを防止或いは抑制することができる。
基板(基板ケース)に対する不正行為(改変)は、閉店中で人が居ないときに行われる。改変としては、例えば、基板に配される電気部品を利益が得やすくなる不正品(一定の手順等で、出率が高くなる或いは遊技の結果とは関係なしに強制的に払出を行う)に取り換えることが挙げられる。
ところで、基板に対する改変を行っただけでは、改変を行った者に何ら利益が発生しない。改変を行った者は、後日、一般遊技客に紛れて来店し、改変した遊技機で遊技(若しくは所定の操作)を行うことにより利益を得ることができる。したがって、後日までに改変を発覚することができれば、被害を避けることができる。一方、不正行為を行う者は、痕跡を残さずに改変して、改変が発覚しないようにする必要がある。したがって、痕跡が残る方法でしか、改変を行うことができないように基板ケースを構成することができれば、不正行為を防止することができると言える。
また、本実施形態では、封印カバー272の第1の面に溶着用突部293を設けた。封印カバー272の第1の面は、封印ベース271の開口から露出される封印カバー272の第2の面と反対側の端面である。したがって、封印ベース271の開口から工具等を侵入させても、封印ベース271と封印カバー272との溶着部に到達することが難しく、封印ベース271と封印カバー272を強引に引きはがすことが困難になる。
なお、本発明に係る封印カバー272(第2被溶着部材)の溶着用突部としては、第1の面の縁部に沿う枠状(全周)に形成することに限定されず、例えば、対向する2辺に沿って形成してもよく、また、適当な間隔を空けて並ぶように形成してもよい。また、本発明に係る封印カバー272(第2被溶着部材)の溶着用突部としては、任意の位置に設定することができ、例えば、側面に溶着用突部を設けてもよい。また、本発明に係る封印カバー272(第2被溶着部材)としては、溶着用突部を設けずに封印ベース271(第1被溶着部材)と溶着してもよい。
また、封印ベース271の開口から露出される封印カバー272の第2の面は、滑らかな(凹凸の無い)平面に形成されている(図14参照)。したがって、封印カバー272を把持することが困難になり、封印ベース271と封印カバー272を強引に引きはがすことを難しくしている。
また、図15に示すように、封印ベース271は、封印用係合部材273の複数の係合片299に当接する変形抑制部286を有する。これにより、複数の係合片299が封印ピン230の挿入方向と反対の方向に弾性変形することを防止或いは抑制することができる。したがって、封印ピン230と複数の係合片299との係合が外れないようにすることができ、第1封印部212と第2封印部216との接続が解除されることを防止或いは抑制することができる。
第1封印部212と第2封印部216とを接続する前において、封印ピン230は、ピン収容筒224A,224B内である待機位置に配置されている。待機位置において、封印ピン230における胴部230aの先端部は、ピン収容筒224A,224Bに設けた複数のピン保持部229に保持されており、封印ピン230の頭部230bは、封印蓋222と係合している。そして、封印ピン230の軸は、外装体(遊技機本体)2の前後方向(水平方向)に略平行になっている。
図16に示すように、複数のピン保持部229は、封印ピン230における鉛直方向gの下側を避けて配置されており、少なくとも2つのピン保持部229A,229Bで封印ピン230を保持している。これにより、封印ピン230がその挿入方向と直交する方向にずれた状態で保持されないようにすることができる。封印ピン230がずれた状態で第2封印部216のピン挿通孔281や封印用係合部材273のピン貫通孔を貫通しないようにすることができる。その結果、第1封印部212と第2封印部216の接続が不完全になることを防止することができ、第1封印部212と第2封印部216による封印の信頼性及び確実性を向上させることができる。
また、複数のピン保持部229は、封印ピン230における胴部230aの先端部(先端よりも頭部230b側)を保持している。これにより、封印ピン230における胴部230aの先端面を保持する場合よりも、封印ピン230の姿勢を安定させることができる。また、封印ピン230の先端(先端面)は、ピン収容筒224A,224Bに設けたピン用凹部に配置されている。これにより、待機位置に配置された封印ピン230の先端が、その他の部材(第2封印部216)と干渉しないようにすることができる。
また、複数のピン保持部229は、封印ピン230を案内する傾斜面229a(図15参照)を有している。これにより、封印ピン230を複数のピン保持部229に係合する位置(待機位置)まで容易に挿入することができる。
封印ピン230によって第1封印部212と第2封印部216を接続する場合は、待機位置に配置された封印ピン230の頭部230bを工具等で押圧する。工具等は、封印蓋222に設けた貫通孔253を貫通して封印ピン230の頭部230bに接触させることができる。
頭部230bを押圧された封印ピン230は、複数のピン保持部229に抗して、前後方向(水平方向)に平行な軸方向に移動する。そして、封印ピン230は、第2封印部216(封印ベース271)のピン挿通孔281及び封印用係合部材273のピン貫通孔297bを貫通する。このとき、封印用係合部材273の複数の係合片299が、封印ピン230のピン係合溝230cに係合し、封印ピン230の挿通方向に押圧されて弾性変形する。これにより、封印ピン230の挿入方向と反対の方向への移動が係止される。
そして、封印ピン230の頭部230bがピン収容筒224A,224Bの底部に当接すると、第1封印部212と第2封印部216との接続が完了し、第1部材202と第2部材203の結合状態が封印される。
なお、第1封印部213と係合して第1部材202(主制御基板ケース201)とキャビネット2aの結合状態を封印する第2封印部(不図示)は、第2封印部216と同様の構成を有している。そのため、第1封印部213とキャビネット2aに設けた第2封印部(不図示)との接続(係合)は、第1封印部212と第2封印部216との接続(係合)と同様に行われる。
また、本実施形態では、1つの封印部(第1封印部212と第2封印部216)に2つの封印ピンを用いているが、2つの封印ピン230のうちの1つは、予備である。そのため、第1封印部212と第2封印部216との接続は、1つの封印ピン230によって行われる。
検査等で主制御基板ケース201を開放する場合は、封印ピン230によって接続している側のピン収容筒(224A又は224B)を第1部材202から切断する。すなわち、連結部225の突出片(241A又は241B)を切断し、且つ、連結部225の接続片242における中間部を切断する(封印蓋222も一緒に切断する)。これにより、ピン収容筒(224A又は224B)を第1部材202から切断でき、第1封印部212と第2封印部216の接続が解除される。その後、再び第1部材202と第2部材203の結合状態を封印する場合は、第1封印部212と第2封印部216を予備の封印ピン230によって接続する。
[主制御基板ケースの取り付け位置]
次に、主制御基板ケース201の取り付け位置について、図17を参照して説明する。図17は、キャビネット2a上部の縦断面図である。
図17に示すように、主制御基板ケース201は、キャビネット2aの上部に取り付けられている。上述したように、主制御基板ケース201は、前後方向に重ね合された第1部材202及び第2部材203を有している。そして第1部材202には、第1封印部212が設けられており、第2部材203には、第2封印部216が設けられている。
第1封印部212は、第2封印部216の前方に配置されており、第2封印部216は、キャビネット2a(遊技機本体)の内壁面2Aに対向している。第2封印部216の封印ベース271の開口は、内壁面2Aに対向している。なお、第1部材202及び第2部材203を無色透明でない樹脂材料によって形成した場合は、封印ベース271内に収容された封印カバー272を、キャビネット2aの正面側から視認できなくなる。
封印カバー272の封印ベース271に対する挿入方向(遊技機本体の前後方向)の長さL1は、封印カバー272の第2の面(封印ベース271の開口から露出する端面)から内壁面2Aまでの距離L2よりも長い。したがって、封印カバー272を封印ベース271から取り外そうとしても、封印カバー272が内壁面2Aに干渉するため、封印ベース271から封印カバー272を抜き出すことができない。
すなわち、封印カバー272を封印ベース271から取り外す場合は、主制御基板ケース201を遊技機本体から取り外す必要がある。これにより、主制御基板ケース201を遊技機本体に取り付けた状態で、封印ベース271と封印カバー272の溶着部分を引き剥がすことを困難にすることができる。その結果、主制御基板ケース201を開放して不正行為を行うことを防止或いは抑制することができる。
なお、本実施形態では、主制御基板ケース201の裏側(取付け側)において、封印ベース271に封印カバー272を挿入する構成とした。したがって、主制御基板ケース201をキャビネット2a(フロントドア2bでもよい)に取り付けると、キャビネット2aが邪魔になって封印カバー272を封印ベース271から取り外すことができない。その結果、主制御基板ケース201を開放して不正行為を行うことを防止或いは抑制することができる。すなわち、第1被溶着部材に対して封印対象物の取付け側から第2被溶着部材を挿入する構成であれば、第1被溶着部材から第2被溶着部材取り外すことができなくなり、封印対象物の封印を不正に解除することを防止或いは抑制することができる。
また、本実施形態では、第2封印部216の移動規制部283が第1封印部212の係合溝227に係合する。これにより、第1封印部212と第2封印部216がずれた状態で封印ピン230と封印用係合部材273の複数の係合片299が係合して、第1封印部212及び第2封印部216を用いた封印が不完全になることを防止することができる。その結果、封印作業の確実性を向上させることができ、不正行為をより防止或いは抑制することができる。
さらに、第1封印部212のピン収容筒224Bを第1部材202から切り離して、ピン収容筒224Aが残った場合であっても、第2封印部216の移動規制部283がピン収容筒224Aの係合溝227に係合している。そのため、ピン収容筒224Aに力を加えてピン収容筒224Aを回転させたり、変位させたりすることができない。その結果、ピン収容筒224Aに力を加えることで連結片241Aが切断されることを防止することができる。
また、係合溝227は、ピン収容筒224Aの開口側に向かうにつれて狭くなっている。すなわち、係合溝227は、移動規制部283が係合溝227に挿入される方向に至るにつれて溝幅が狭くなる。これにより、移動規制部283を係合溝227に容易に係合させることができると共に、移動規制部283を係合溝227に確実に当接させることができる。
なお、本実施形態では、第1封印部212のピン収容筒224Aに係合溝227を設け、第2封印部216の係合壁282にリブからなる移動規制部283を設けた。しかし、本発明に係る移動規制部としては、溝部であってもよい。この場合は、ピン収容筒224Aにリブを設ける。すなわち、本発明に係る移動規制部に係合する係合部は、リブであってもよい。
また、本実施形態では、第1封印部212のピン収容筒224Aに係合溝227を設けた。しかし、本発明に係る移動規制部に係合する係合部としては、ピン収容筒224Aに固定される封印蓋に係合部としての係合溝(リブでもよい)を設けてもよい。この場合は、連結部225の接続片242(図10参照)に切欠きを設けて、その切欠きに封印蓋の係合溝を配置する。また、第2封印部216の係合壁282の高さを高くして封印蓋の係合溝に対向させ、係合溝に対向した部分に移動規制部を設けるとよい。
封印蓋に係合溝を設けることにより、第1部材202と第2部材203を重ね合わせるときに、係合溝と移動規制部を係合させる必要が無くなる。すなわち、第1封印部212のピン収容筒224A,224Bを第2封印部216の係合壁282内に挿入した後に、封印蓋をピン収容筒224A,224Bに固定すれば、係合溝と移動規制部を係合させることができる。その結果、第1部材や第2部材が大型な場合であっても、係合溝と移動規制部の係合が煩雑にならないようにすることができる。
また、封印蓋の係合溝は、連結部225の接続片242(図10参照)に設けた切欠きを貫通する長さにしてもよい。その場合は、係合溝がピン収容筒224Aの外面に封印ピン230の挿通方向に交差する方向で対向する。そこで、ピン収容筒224Aの外面に係合溝と接続される接続部を設けてもよい。これにより、封印蓋から突出する係合溝の破損を防止或いは抑制することができる。また、第2封印部216の係合壁282の高さを高くしなくても、移動規制部と係合溝を係合させることができる。
また、本実施形態では、封印カバー272が主制御基板ケース201の外側において封印ベース271と溶着されている。しかしながら、本発明に係る封印ベースとしては、基板ケースの内側で封印ベースと溶着されるものであってもよい。すなわち、封印ベース(第1被溶着部材)の開口に連通する空間を閉じる構成であってもよい。
また、本実施形態では、封印ベース271内に収容された封印カバー272の第2の面が内壁面2Aに対向する構成とした。しかし、本発明に係る封印カバーの第2の面(封印ベースの開口から露出される端面)は、その他の部品に対向していてもよい。その他の部品としては、例えば、後述するミドルドア341やファン、部品取り付け用のブラケット等を挙げることができる。
2.第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態を示す遊技機であるパチスロについて、図18〜図32を参照しながら説明する。
<パチスロの構造>
まず、図18〜図22を参照して、第2の実施形態におけるパチスロの構造について説明する。
[外観構造]
図18は、パチスロ1の外部構造を示す斜視図である。
図2に示すように、パチスロ301は、外装体(遊技機本体)302を備える。外装体302は、リールや回路基板等を収容するキャビネット302aと、キャビネット302aの開口を開閉可能に取り付けられるフロントドア302bと、を有している。
キャビネット302aの両側面には、把手307が設けられる(図18では一方の側面の把手307のみを示す)。把手307は凹状部材で構成され、パチスロ301を運搬するときに作業者の手がこの把手307にかけられる。
キャビネット302aの内部には、3つのリール303L,303C,303R(変動表示手段)が横並びに設けられている。以下、各リール303L,303C,303Rを、それぞれ左リール303L、中リール303C、右リール303Rという。各リール303L,303C,303Rは、円筒状に形成されたリール本体と、リール本体の周面に装着された透光性のシート材を有している。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄が周方向(リールの回転方向)に沿って所定の間隔をあけて描かれている。
フロントドア302bは、ドア本体309と、フロントパネル310と、腰部パネル312と、台座部313とを備える。ドア本体309は、ヒンジ(不図示)を用いてキャビネット302aに開閉可能に取り付けられる。ヒンジは、パチスロ1の前方側(遊技者側)からドア本体309を見た場合、ドア本体309の左側の側端部に設けられる。
フロントパネル310は、ドア本体309の上部に設けられている。このフロントパネル310は、開口310aを有する枠状に形成されている。フロントパネル310の開口310aは、キャビネット302aの内部に配置された後述の表示装置311に対向する。また、フロントパネル310の開口310aは、表示装置カバー330によって塞がれている。
表示装置カバー330は、黒色の半透明な合成樹脂により形成されている。遊技者は、後述の表示装置311により表示された映像(画像)を、表示装置カバー330を介して視認する。 本実施形態では、表示装置カバー330を黒色の半透明な合成樹脂により形成することで、キャビネット302a内への外光の入り込みを抑制して、後述の表示装置311により表示された映像(画像)を鮮明に視認できるようにしている。
フロントパネル310には、ランプ群321が設けられている。ランプ群321は、例えば、遊技者側から見て、フロントパネル310の上部に設けられたランプ21a、21bを含む。ランプ群321を構成する各ランプは、LED(Light Emitting Diode)385(図7参照)等で構成され、演出内容に対応するパターンで、光を点灯及び消灯する。
腰部パネル312は、ドア本体309の中央部に設けられている。腰部パネル312は、任意の画像が描かれた装飾パネルと、この装飾パネルを背面側から照明するための光を出射する光源(LED385)を有している。
台座部313は、フロントパネル310と腰部パネル312との間に設けられている。台座部313には、図柄表示領域304と、遊技者による操作の対象となる各種装置(メダル投入口314、MAXベットボタン315A、1ベットボタン315B、スタートレバー316、3つのストップボタン317L,317C,317R、精算ボタン319等)が設けられる。
が設けられている。
図柄表示領域304は、正面から見て3つのリール303L,303C,303Rに重畳する手前側に配置されており、3つのリール303L,303C,303Rに対応して設けられている。この図柄表示領域304は、表示窓としての機能を果たすものであり、その背後に設けられた各リール303L,303C,303Rを視認することが可能な構成になっている。以下、図柄表示領域304を、リール表示窓304という。
リール表示窓304は、その背後に設けられたリール303L,303C,303Rの回転が停止されたとき、各リール303L,303C,303Rの複数種類の図柄のうち、その枠内における上段、中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)を表示する。本実施の形態では、リール表示窓304の各リール303L,303C,303Rに対向する上段、中段及び下段からなる3つの領域のうち予め定められたいずれかをそれぞれ組合せてなる擬似的なラインを、入賞か否かの判定を行う対象となるライン(入賞判定ライン)として定義する。
リール表示窓304は、台座部313に設けられた枠部材331により形成されている。この枠部材331は、リール表示窓304と、情報表示窓332を有している。
情報表示窓332は、リール表示窓304の下部に連続して設けられており、上方に向かって開口している。この情報表示窓332には、遊技に関する情報が記載されたシート部材(情報シート)が配置されている。また、情報表示窓332及びリール表示窓304は、透明の窓カバー(不図示)によって覆われている。
メダル投入口314は、遊技者によって外部からパチスロ301に投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口314から受け入れられたメダルは、予め設定された所定枚数(例えば3枚)を上限として1回の遊技に使用され、所定枚数を超えたメダルの枚数分は、パチスロ301の内部に預けることができる(いわゆるクレジット機能)。
MAXベットボタン315A及び1ベットボタン315Bは、キャビネット302aの内部に預けられているメダルから1回の遊技に使用する枚数を決定するために設けられる。また、精算ボタン319は、パチスロ1の内部に預けられているメダルを外部に引き出す(排出する)ために設けられる。
スタートレバー316は、全てのリール(303L,303C,303R)の回転を開始するために設けられる。ストップボタン317L,317C,317Rは、それぞれ、左リール303L、中リール303C、右リール303Rに対応づけて設けられ、各ストップボタンは対応するリールの回転を停止するために設けられる。以下、ストップボタン317L,317C,317Rを、それぞれ左ストップボタン317L、中ストップボタン317C、右ストップボタン317Rという。
また、図18には示さないが、台座部313には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる7セグ表示器6(図23参照)が設けられる。この7セグ表示器6は、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数という)、パチスロ301の内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数という)等の情報をデジタル表示する。
ドア本体309の下部には、メダル払出口324、メダル受皿325、2つのスピーカ用孔320L,320R等が設けられる。メダル払出口324は、後述のメダル払出装置33の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル受皿325は、メダル払出口324から排出されたメダルを貯める。また、2つのスピーカ用孔320L,320Rは、演出内容に対応する効果音や楽曲等の音声を出力する。
[内部構造]
次に、パチスロ301の内部構造を、図19〜図22を参照しながら説明する。
図19及び図20は、パチスロ301の内部構造を示す斜視図である。この図19では、フロントドア302bが開放され、フロントドア302bの裏面側に設けられたミドルドア341がフロントドア302bに対して閉じた状態を示している。また、図20では、フロントドア302bが開放され、ミドルドア341がフロントドア2bに対して開いた状態を示している。また、図21は、キャビネット302aの内部を示す説明図である。図22は、フロントドア302bの裏面側を示す説明図である。
図21に示すように、キャビネット302aは、上面板327aと、底面板327bと、左右の側面板327c,327dと、背面板327eを有している。キャビネット302a内の上部には、表示装置311が配置されている。
表示装置311は、プロジェクタ389(図23参照)と、プロジェクタ389から投射された映像光を投影する台形部材等の被投影部材(不図示)とを有しており、プロジェクションマッピングによる映像表示を行う。すなわち、本実施形態では、被投影部材の位置(投影距離や角度など)や形状に基づいて映像光を生成し、その映像光を被投影部材(立体物)の表面に投影することにより、高度で、かつ迫力のある演出を行う。
キャビネット302aの内部の下側には、メダル払出装置(以下、ホッパー装置)351と、メダル補助収納庫352と、電源装置353が配設されている。
ホッパー装置351は、キャビネット302aにおける底面板327bの中央部に取り付けられている。このホッパー装置351は、多量のメダルを収容可能で、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有する。ホッパー装置351は、貯留されたメダルが例えば50枚を超えたとき、又は精算ボタン319が押圧されてメダルの精算を行うときに、メダルを払い出す。ホッパー装置351によって払い出されたメダルは、メダル払出口324(図2参照)から排出される。
メダル補助収納庫352は、ホッパー装置351から溢れ出たメダルを収納する。このメダル補助収納庫352は、キャビネット302a内部を正面から見て、ホッパー装置351の右側に配置されている。メダル補助収納庫352は、キャビネット302aの底面板327bに係合されており、底面板327bに対して着脱可能に構成されている。
電源装置353は、電源スイッチ353aと、電源基板353bを有している(図23参照)。この電源装置353は、キャビネット302a内部を正面から見て、ホッパー装置351の左側に配置されており、左側面板327cに取り付けられている。電源装置353は、サブ電源装置(不図示)から供給された交流電圧100Vの電力を各部で必要な直流電圧の電力に変換して、変換した電力を各部へ供給する。
電源装置353の上方には、副制御基板372(図23参照)を収容する副制御基板ケース356が配設されている(図19参照)。副制御基板ケース356に収納された副制御基板372は、副制御回路391(図9参照)を構成する。この副制御回路391は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。副制御回路391の具体的な構成は後述する。
副制御基板ケース356の上方には、副中継基板361が配設されている。この副中継基板361は、副制御基板372と後述の主制御基板371とを接続する配線を中継する。また、副中継基板361は、副制御基板372と副制御基板372の周辺に配設された基板とを接続する配線を中継する基板である。
キャビネット302a内には、キャビネット側中継基板(不図示)が配設されている。このキャビネット側中継基板は、後述のミドルドア341(図19及び図20参照)に取り付けられた主制御基板371(図23参照)と、ホッパー装置351、遊技メダル補助収納庫スイッチ(不図示)、メダル払出カウントスイッチ(不図示)とを接続する配線の中継を行う。
図19,図20及び図22に示すように、ミドルドア341は、フロントドア302bの裏面における中央部に配置され、リール表示窓304(図20参照)を裏側から開閉可能に構成されている。ミドルドア341の側部と下部には、ドアストッパ341a,341bが設けられている。このドアストッパ341a,341bは、リール表示窓304を裏側から閉じた状態のミドルドア341の開動作を固定(禁止)する。すなわち、ミドルドア341を開くには、ドアストッパ341a,341bを回転させてミドルドア341の固定を解除する必要がある。
ミドルドア341には、主制御基板371(図23参照)を収納した主制御基板ケース401と、3つのリール303L,303C,303Rが取り付けられている。3つのリール303L,303C,303Rには、所定の減速比をもったギアを介してステッピングモータが接続されている。
主制御基板ケース401に収納された主制御基板371は、主制御回路41を構成する。主制御回路41は、内部当籤役の決定、リール303L,303C,303Rの回転及び停止、入賞の有無の判定といった、パチスロ301における遊技の主な流れを制御する回路である。主制御回路41の具体的な構成は、第1の実施形態(図5参照)と同じである。
ミドルドア341の下方には、スピーカ365L,365Rが配設されている。スピーカ365L,365Rは、それぞれスピーカ用孔320L,320R(図18参照)に対向している。
スピーカ365Lの上方には、セレクタ366と、ドア開閉監視スイッチ367が配設されている。セレクタ366は、メダルの材質や形状等が適正であるか否かを選別する装置であり、メダル投入口314に投入された適正なメダルをホッパー装置351へ案内する。セレクタ366内においてメダルが通過する経路上には、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサ(不図示)が設けられている。
ドア開閉監視スイッチ367は、フロントドア302bを裏面側から見て、セレクタ366の左斜め下に配置されている。このドア開閉監視スイッチ367は、パチスロ301の外部へ、フロントドア302bの開閉を報知するためのセキュリティー信号を出力する。
また、リール表示窓304の下方であってミドルドア341により開閉される領域には、ドア中継端子板368が配設されている(図20参照)。このドア中継端子板368は、主制御基板ケース401内の主制御基板371(図23参照)と、各種のボタンやスイッチ、副制御基板372(図23参照)、セレクタ366及び遊技動作表示基板381(図23参照)との配線を中継する基板である。なお、各種のボタン及びスイッチとしては、例えば、MAXベットボタン315A、1ベットボタン315B、ドア開閉監視スイッチ367、後述するBETスイッチ377、スタートスイッチ379等を挙げることができる。
<パチスロが備える回路の構成>
次に、パチスロ301が備える回路の構成について、図23を参照して説明する。
図23は、パチスロ301が備える回路全体のブロック構成図である。
パチスロ301は、ミドルドア341に配設された主制御基板371と、キャビネット302aに配設された副制御基板372を有している。
主制御基板371には、リール中継端子板374と、設定用鍵型スイッチ357と、外部集中端子板347と、ホッパー装置351と、メダル補助収納庫スイッチ375と、電源装置353の電源基板353bが接続されている。設定用鍵型スイッチ357、外部集中端子板347、ホッパー装置351及びメダル補助収納庫スイッチ375は、キャビネット側中継基板344を介して主制御基板371に接続されている。外部集中端子板347及びホッパー装置351については、上述したため、説明を省略する。
リール中継端子板374は、各リール303L,303C,303Rのリール本体の内側に配設されている。このリール中継端子板374は、各リール303L,303C,303Rのステッピングモータ(不図示)に電気的に接続されており、主制御基板371からステッピングモータに出力される信号を中継する。
メダル補助収納庫スイッチ375は、メダル補助収納庫352の後述するスイッチ貫通孔を貫通している。このメダル補助収納庫スイッチ375は、メダル補助収納庫352がメダルで満杯になっているか否かを検出する。
電源装置353の電源基板353bには、電源スイッチ353aが接続されている。この電源スイッチ353aは、パチスロ301に必要な電源を供給するときにONにする。
また、主制御基板371には、ドア中継端子板368を介して、セレクタ366、ドア開閉監視スイッチ367、BETスイッチ377、精算スイッチ378、スタートスイッチ379、ストップスイッチ基板380、遊技動作表示基板381及び副中継基板361が接続されている。セレクタ366、ドア開閉監視スイッチ367及び副中継基板361については、上述したため、説明を省略する。
BETスイッチ377は、ベットボタン315(315A,315B)が遊技者により押されたことを検出する。精算スイッチ378は、精算ボタン319が遊技者により押されたことを検出する。スタートスイッチ379は、スタートレバー316が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
ストップスイッチ基板380は、回転しているリールを停止させるための回路と、停止可能なリールをLEDなどにより表示するための回路を構成する基板である。このストップスイッチ基板380には、ストップスイッチが設けられている。ストップスイッチは、各ストップボタン317L,317C,317Rが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。
遊技動作表示基板381は、メダルの投入を受け付けるとき、3つのリール303L,303C,303Rが回動可能なとき及び再遊技を行うときに、投入されたメダルの枚数を7セグ表示器6に表示させるための基板である。この遊技動作表示基板381には、7セグ表示器6とLED382が接続されている。LED382は、例えば、遊技の開始を表示するマークや再遊技を行うマークなどを点灯させる。
副制御基板372は、ドア中継端子板368と副中継基板361を介して主制御基板371に接続されている。この副制御基板372には、副中継基板361を介して、サウンドI/O基板384、複数のLED基板362、24hドア開閉監視ユニット363が接続されている。24hドア開閉監視ユニット363については、上述したため、説明を省略する。
サウンドI/O基板384は、スピーカ365L,365R及びフロントドア302bに設けられた不図示のスピーカへの音声の出力を行う。複数のLED基板362には、ランプ群321を構成する各ランプのLED385が実装される。
また、副制御基板372には、ロムカートリッジ基板386と、プロジェクタ中継基板387が接続されている。これらロムカートリッジ基板386及びプロジェクタ中継基板387は、副制御基板372と共に副制御基板ケース356に収納されている。
ロムカートリッジ基板386は、演出用の画像(映像)、音声、LED基板(不図示)、通信のデータを管理するための基板である。プロジェクタ中継基板387は、副制御基板372と表示装置311のプロジェクタ389とを接続する配線を中継する基板である。
<主制御回路>
主制御回路41の具体的な構成は、第1の実施形態(図5参照)と同じである。そのため、主制御回路41についての説明は省略する。
<副制御回路>
次に、副制御基板372により構成される副制御回路391について、図24を参照して説明する。
図24は、パチスロ301の副制御回路391の構成例を示すブロック図である。
副制御回路391は、主制御回路41と電気的に接続され、主制御回路41から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路391は、基本的には、サブCPU392、サブRAM393、レンダリングプロセッサ394、描画用RAM395、及び、ドライバ396を含む。
サブCPU392は、主制御回路41から送信されたコマンドに応じて、ロムカートリッジ基板386に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。ロムカートリッジ基板386は、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
プログラム記憶領域には、サブCPU392が実行する各種制御プログラムが記憶される。なお、プログラム記憶領域に格納される制御プログラムには、例えば、主制御回路41との通信を制御するための主基板通信タスク、演出用乱数値を抽出して演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスク、決定した演出内容に基づいて表示装置311による映像の表示を制御するための描画制御タスク、LED385等の光源による光の出力を制御するランプ制御タスク、スピーカ365L,365R等のスピーカによる音の出力を制御する音声制御タスク等が含まれる。
データ記憶領域には、例えば、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各種演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域、BGM(Back-Ground Music)や効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等の各種記憶領域が含まれる。
サブRAM393は、決定された演出内容、演出データ等を登録する格納領域や、主制御回路41から送信される内部当籤役等の各種データ等を格納する格納領域などを有する。
また、サブCPU392は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGMなどの音をスピーカ365L,365R等のスピーカにより出力させる。また、サブCPU392は、演出内容により指定されたランプデータに従ってLED385等の光源の点灯及び消灯を制御する。
本実施形態では、サブCPU392、レンダリングプロセッサ394、描画用RAM(フレームバッファを含む)395及びドライバ396は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、該作成した映像はプロジェクタ389により表示される。
演出内容により指定されたアニメーションデータは、2次元用のアニメーションデータとしてロムカートリッジ基板386に記憶されている。サブCPU392、レンダリングプロセッサ394、描画用RAM(フレームバッファを含む)395及びドライバ396は、所定の演出を行う場合に、2次元用のアニメーションデータを補正して3次元用の映像を作成し、該映像を専用の液晶パネルに表示する。
<主制御基板ケース>
次に、パチスロ301が備える主制御基板ケース401の構成について、図25〜図28を参照して説明する。
図25は、主制御基板ケース401の正面図である。図26は、主制御基板ケース401の斜視図である。図27は、主制御基板ケース401の分解斜視図である。主制御基板ケース401の第1部材をケースの内側から見た斜視図である。
図25〜図27に示すように、主制御基板ケース401は、水平方向で互いに重ね合されて略長方形の筐体状に形成される第1部材402及び第2部材403から構成されている。この主制御基板ケース401には、主制御基板371が収容されている。上述したように、主制御基板ケース401は、ミドルドア341に固定されている。したがって、ミドルドア341が閉じた状態において、第1部材402と第2部材403は、外装体(遊技機本体)302の前後方向で対向している。
第1部材402は、略長方形の板状に形成された正面部402aと、正面部402aの4つの辺にそれぞれ連続する上壁部402b、下壁部402c、左壁部402d、右壁部402eを有している。これら正面部402a、上壁部402b、下壁部402c、左壁部402d、右壁部402eは、本発明に係る第1部材本体の第2具体例を示す。
正面部402aは、外装体(遊技機本体)302の前後方向に直交する平面を有している。正面部402aにおけるミドルドア341が閉じた状態において前方を向く面は、主制御基板ケース401の内面となり、第2部材403に取り付けられた主制御基板371の実装面に対向する。
上壁部402bと下壁部402cは、上下方向で対向している。下壁部402cには、第1封印部412が設けられている。この第1封印部412は、第2部材403の後述する第2封印部416と接続され、第1部材402と第2部材403の結合状態を封印する。
また、左壁部402dと右壁部402eは、ミドルドア341が閉じた状態において、外装体(遊技機本体)302の左右方向で対向している。左壁部402dには、第1封印部413と、封印用突部414(図27参照)が設けられている。第1封印部413は、ミドルドア341に固定された第2封印部421と接続され、第1部材402(主制御基板ケース401)とミドルドア341の結合状態を封印する。
図27に示すように、封印用突部414は、適当な厚みを有する略矩形の板状に形成されており、左壁部402dから側方に突出している。封印用突部414には、2つのスリット414aが設けられている。2つのスリット414aは、左右方向(封印用突部414が左壁部402dから突出する方向)に延びており、一端が封印用突部414の先端面に開口している。
第2部材403は、略長方形の板状に形成された背面部403aと、背面部403aの4つの辺にそれぞれ連続する上壁部403b、下壁部403c、左壁部403d、右壁部403eを有している。これら背面部403a、上壁部403b、下壁部403c、左壁部403d、右壁部403eは、本発明に係る第2部材本体の第2具体例を示す。
背面部403aの第1部材402に対向する面には、主制御基板371が固定ねじを用いて取り付けられている。この主制御基板371には、メインROM52や、電源コネクタや通信用コネクタ等が実装されている。
上壁部403bと下壁部403cは、上下方向で対向している。下壁部403cには、第2封印部416が設けられている。第1部材402と第2部材403を重ね合わせた場合に、上壁部403bの外面には、第1部材402の上壁部402bが重なり、下壁部403cの外面には、第1部材402の下壁部402cが重なる。なお、互いに重ね合された第1部材402と第2部材403は、固定ねじを用いて締結されている。
左壁部403dと右壁部403eは、ミドルドア541が閉じた状態において、外装体(遊技機本体)302の左右方向で対向している。左壁部403dには、封印用突部417が設けられている。封印用突部417は、適当な厚みを有する略矩形の板状に形成されており、左壁部403dから側方に突出している。封印用突部417には、2つのスリット417aが設けられている。2つのスリット417aは、左右方向(封印用突部417が左壁部403dから突出する方向)に延びており、一端が封印用突部417の先端面に開口している。
第1部材402と第2部材403を重ね合わせた場合に、封印用突部414と封印用突部417が適当な距離を空けて対向する。また、2つのスリット414aと2つのスリット417aが対向する。封印用突部414,417間には、刃部を有する切断部材(不図示)が配置される。切断部材が封印用突部414,417から外れる方向(封印用突部414,417が左壁部402d,403dから突出する方向)に移動すると、刃部がスリット414a,417aを貫通しながら移動する。
封印用突部414,417間に切断部材を配置した後に、封印用突部414,417には封印シール(不図示)が貼り付けられる。封印シールは、封印用突部414と封印用突部417に跨って貼り付けられ、スリット414a,417aを覆う。封印シールが貼り付けられた封印用突部414,417は、カバー部材419によって覆われる。カバー部材419は、中空の略直方体状に形成されており、一面が開口されている。このカバー部材419は、封印用突部414,417を覆う大きさに形成されており、切断部材に係合する係合部を有している。
カバー部材419を封印用突部414,417から離れるように左右方向へ移動させると、切断部材(不図示)がカバー部材419と共に移動する。そして、切断部材の刃部がスリット414a,417aを貫通しながら移動して、封印シールを切断する。すなわち、第1部材402と第2部材403を開放するために、カバー部材419を取り外すと、封印シールが切断される。その結果、第1部材402と第2部材403の結合状態を解除したことを示す痕跡を残すことができる。
図28に示すように、第1部材402の正面部402aにおける前方を向く面(内面)において、主制御基板371に実装されたメインROM52と対向する位置には、ROM用壁415が設けられている。このROM用壁415は、正面部402aにおける前方を向く面(内面)に連続して略垂直に突出しており、メインROM52を囲う大きさの枠状に形成されている。ROM用壁415は、第1部材402と第2部材403が重ね合されると、メインROM52を囲う。これにより、メインROM52に対して不正に接触することが困難になり、メインROM52に対する不正行為を防止或いは抑制することができる。
[第1封印部]
次に、第1封印部412,413について説明する。第1封印部412,413は、第1の実施形態に係る第1封印部212と同様の構成を有しており、異なる点は、第1封印部212が係合溝227を有しており、第1封印部412,413が係合溝227を有していない点である。そのため、ここでは、第1の実施形態と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
[第2封印部]
次に、第2封印部416,421の構成について、図29〜図32を参照して説明する。
図29は、第2封印部421の分解斜視図である。図31は、第2封印部421における封印カバーの斜視図である。図32は、第2封印部421における封印用係合部材の正面図である。
第2部材403の下壁部403cに設けた第2封印部416と、ミドルドア341に固定される第2封印部421は、同様の構成を有している。そのため、ここでは、第2封印部421について説明し、第2封印部416についての説明を省略する。
図29に示すように、第2封印部421は、封印ベース471と、封印カバー472と、封印ベース471と封印カバー472に挟まれて固定される封印用係合部材473とを有する。封印ベース471と封印カバー472は、本発明に係る第2封印部本体の第2の具体例を示す。
封印ベース471は、長方形の直方体状に形成されており、第1封印部413(図26参照)に対向する略長方形の第1の面471aを有している。封印ベース471の第1の面471aには、防護壁477が設けられている。防護壁477は、第1の面471aの1つの長辺と1つの短辺に連続しており、第1の面471aから略垂直に突出している。
また、第1の面471aには、第1凹部474と、第2凹部475と、2つの第3凹部476とを有している。第1凹部474は、第1の面471aの大部分に設けられた略長方形に形成されている。この第1凹部474には、封印カバー472が配置される。また、第1凹部474は、封印カバー472と溶着される溶着部分となる。
第2凹部475は、第1凹部474の底面に設けられており、略長方形に形成されている。第2凹部475には、凸部478と、2つのベース側係合部479が設けられている。この第2凹部475には、封印用係合部材473が配置される。
凸部478は、第2凹部475の底面における中央に配置されており、第2凹部475の底面から略垂直に延びる円柱状に形成されている。この凸部478の先端部は、先端に向かうにつれて細くなるようにテーパー状に形成されている。凸部478は、封印用係合部材473の後述する位置決め用貫通孔497aを貫通し、封印カバー472の後述する嵌合凹部491に嵌合する。
2つのベース側係合部479は、それぞれ第2凹部475の短辺に連続する四角形の凹部を設けることにより形成されている。2つのベース側係合部479には、封印用係合部材473の後述する2つの折り曲げ係合部498が係合する。また、第2凹部475の底面は、封印用係合部材473の後述する複数の係合片499の一部に当接する当接部としての役割を有する。
2つの第3凹部476は、第2凹部475の底面に設けられており、それぞれ略長方形に形成されている。2つの第3凹部476は、第1の面471aの長辺に沿う方向に所定の距離を空けて並んでおり、凸部478を挟んで配置されている。2つの第3凹部476の底面には、2つのピン用凹部481が設けられている。2つのピン用凹部481には、第1封印部413を貫通した封印ピン230が挿入される。
図29及び図30に示すように、封印カバー472は、適当な厚みを有する略長方形の板体からなり、第1封印部413を貫通した封印ピン230が挿通する2つのピン挿通孔485を有している。2つのピン挿通孔485は、封印ベース471の2つのピン用凹部481に対向する。
封印カバー472の封印ベース471に対向する面には、3つのスペーサ突部486,487,488と、嵌合凹部491と、2つの変形抑制部492と、溶着用突部493と、2つの仕切り突部494とが設けられている。
スペーサ突部486は、封印カバー472の長手方向の中央に配置され、スペーサ突部487,488は、封印カバー472の長手方向の両端部に配置されている。3つのスペーサ突部486,487,488は、それぞれ封印カバー472の短手方向に延びる突条に形成されており、封印用係合部材473の後述する本体板497に当接する。
嵌合凹部491は、スペーサ突部486に設けられており、円形に形成されている。この嵌合凹部491には、封印ベース471の凸部478(図29参照)が嵌合する。なお、嵌合凹部491における開口側の周縁部は、凸部478の嵌合を案内するためにテーパー状に形成されている。
2つの変形抑制部492は、3つのスペーサ突部486,487,488間に配置されており、封印カバー472の封印ベース471に対向する面から略垂直に延びる円筒状に形成されている。2つの変形抑制部492の高さは、3つのスペーサ突部486,487,488の高さと等しい。
また、2つの変形抑制部492の内径は、2つのピン挿通孔485の径と一致しており、また、両者の中心が一致している。そのため、2つの変形抑制部492は、封印ピン230の挿通方向への移動を案内するガイド部としての役割を有する。2つの変形抑制部492には、封印用係合部材473の後述する複数の係合片499が当接する。
溶着用突部493は、封印カバー472の封印ベース471に対向する面から突出しており、3つのスペーサ突部486,487,488及び2つの変形抑制部492を囲む長方形の枠状に形成されている。溶着用突部493は、封印ベース471の第1凹部474の底面に当接する。封印ベース471と封印カバー472は、レーザー光や超音波等により第1凹部474の底面と溶着用突部493の境界面で熱を発生させることにより溶着される。
2つの仕切り突部494は、スペーサ突部487,488と溶着用突部293との間に配置されており、封印カバー472の短手方向に延びる突条に形成されている。これら2つの仕切り突部494は、封印ベース471と封印カバー472を溶着した場合に、溶着用突部493における封印カバー272の短手方向に延びる部分と、封印用係合部材473との間に配置される。これにより、レーザー光を用いて溶着する場合に、レーザー光が封印用係合部材473に影響を及ぼさないようにすることができる。
図29及び図31に示すように、封印用係合部材473は、板金材により形成されており、長方形の板体からなる本体板497(係合部材本体)と、本体板497に連続する2つの折り曲げ係合部498とを有している。本体板497は、封印ベース471の第2凹部475の底面と封印カバー272のスペーサ突部486,487,488等に挟まれる。
本体板497には、位置決め用貫通孔497aと、2つのピン貫通孔497bが形成されている。位置決め用貫通孔497aは、本体板497の中央に配置されており、円形に形成されている。この位置決め用貫通孔497aには、封印ベース471の凸部478が貫通する。
2つのピン貫通孔497bは、本体板497の長手方向に並んでおり、封印カバー472の2つのピン挿通孔485に対向する。2つのピン貫通孔497bは、円形に形成されており、その径は、封印ピン230における胴部230aの径よりも大きい。2つのピン貫通孔497bには、封印カバー472の2つのピン挿通孔485を貫通した封印ピン230の胴部230aが貫通する。
また、2つのピン貫通孔497bには、それぞれ複数の係合片499が設けられている。複数の係合片499は、ピン貫通孔497bの周縁部に連続しており、ピン貫通孔497bの中心に向かって突出している。複数の係合片499は、それぞれ弾性変形可能であり、封印ピン230のピン係合溝230cに係合して弾性変形する。また、弾性変形した複数の係合片499は、封印ピン230のピン貫通孔497bへの挿入方向と反対の方向への移動を規制する。
複数の係合片499の先端は、封印ピン230の胴部230aと同じ曲率の円弧状に形成されている。そして、複数の係合片499の先端は、ピン貫通孔497bと同心であり、封印ピン230の胴部230aの径と同じ円よりもピン貫通孔497bの中心側に変位している。すなわち、複数の係合片499の先端は、ピン貫通孔497bと同心であり、封印ピン230の胴部230aの径と同じ円の内側に配置されている。これにより、封印ピン230と複数の係合片499との係合が強固になり、封印ピン230のピン貫通孔497bからの抜け出しを防止することができる。
また、根元部が本体板497の長辺側にある係合片499aと、本体板497の長辺との間の距離は、根元部が本体板497の短辺側にある係合片499bと本体板497の短辺との間の距離よりも短い。このように、本体板497における係合片499の根元部に連続する部分が十分に確保されていない場合は、係合片499aが根元部から折れ曲がるように弾性変形すると、本体板497に撓みや変形が生じてしまう虞がある。
そこで、本実施の形態では、係合片499aの根元側に、封印ベース471における第2凹部475の底面(図29参照)を当接させる。これにより、係合片499aは、先端と根元の中間で折り曲がるように弾性変形し、本体板497に撓みや変形が生じないようにすることができる。
2つの折り曲げ係合部498は、本体板497の2つの短辺にそれぞれ連続し、本体板297の平面に対して略垂直に突出している。2つの折り曲げ係合部498は、封印ベース471の2つのベース側係合部479(図29参照)に係合する。具体的には、2つの折り曲げ係合部298の互いに対向する面(折り曲げの内側の面)が、2つのベース側係合部479に係合する。
2つの折り曲げ係合部498が2つのベース側係合部287に係合することより、封印ベース471に対して封印用係合部材473が位置決めされる。また、封印ベース471の凸部478が位置決め用貫通孔497aを貫通して、封印カバー472の嵌合凹部491に嵌合することにより、封印カバー472に対して封印用係合部材473が位置決めされる。その結果、封印用係合部材473の位置決めを容易に行うことができる。
本実施形態では、複数の係合片499の先端を封印ピン230の胴部230aと同じ曲率の円弧状に形成した。しかし、本発明に係る複数の係合片の先端は、封印ピン(封印子)の胴部と同じ曲率の円弧状であることに限定されず、封印子と係合が可能な円弧状であれば、その曲率を任意に設定することができる。すなわち、封印ピン(封印子)の係合溝が設けられている部分に対応して曲率の円弧状に設定することができる。例えば、本発明に係る複数の係合片の先端としては、複数の係合片が封印ピン(封印子)に押圧されて弾性変形した場合に、封印ピン(封印子)の係合溝に沿うような円弧状に設定してもよい。
また、本実施形態では、複数の係合片499の先端を、ピン貫通孔497bと同心であり、封印ピン230の胴部230aの径と同じ円の内側に配置した。しかし、本発明に係る複数の係合片の先端は、ピン貫通孔と同心であり、封印ピンの胴部の径と同じ円上に配置してもよい。また、本発明に係る複数の係合片の先端は、封印ピンの胴部よりも小さい曲率の円弧状に形成し、ピン貫通孔と同心であり、封印ピンの胴部の径と同じ円の内側に配置してもよい。
[第1封印部と第2封印部の接続]
次に、第1封印部412と第2封印部416の接続について、図32を参照して説明する。
図32は、図25に示すC−C線断面図である。
図32に示すように、第1封印部412と第2封印部416とを接続する前において、封印ピン230は、ピン収容筒224A,224B内である待機位置に配置されている。待機位置において、封印ピン230における胴部230aの先端部は、ピン収容筒224A,224Bに設けた複数のピン保持部229に保持されており、封印ピン230の頭部230bは、封印蓋222と係合している。そして、封印ピン230の軸は、外装体(遊技機本体)302の前後方向(水平方向)に略平行になっている。
本実施形態では、封印ベース471の第1凹部474に封印カバー472を配置し、第1凹部474の底面に設けた第2凹部475に封印用係合部材473を配置した。そして、封印カバー472の溶着用突部493と第1凹部474の底面を溶着した。これにより、封印ベース471と封印カバー472との溶着部分と、封印用係合部材473との間に所定の距離の間隙を設けることができ、溶着部分が板金に影響を及ぼさないようにすることができる。また、スペーサ突部486,487,488が封印用係合部材473の本体板497に当接するため、第2凹部475に配置した封印用係合部材473がずれないようにすることができる。
封印ピン230によって第1封印部412と第2封印部416を接続する場合は、待機位置に配置された封印ピン230の頭部230bを工具等で押圧する。工具等は、封印蓋222に設けた貫通孔253を貫通して封印ピン230の頭部230bに接触させることができる。
頭部230bを押圧された封印ピン230は、複数のピン保持部229に抗して、前後方向(水平方向)に平行な軸方向に移動する。そして、封印ピン230は、第2封印部416(封印カバー472)のピン挿通孔485及び封印用係合部材473のピン貫通孔497bを貫通する。このとき、封印用係合部材473の複数の係合片499が、封印ピン230のピン係合溝230cに係合し、封印ピン230の挿通方向に押圧されて弾性変形する。これにより、封印ピン230の挿入方向と反対の方向への移動が係止される。
そして、封印ピン230の頭部230bがピン収容筒224A,224Bの底部に当接すると、第1封印部212と第2封印部216との接続が完了し、第1部材402と第2部材403の結合状態が封印される。
なお、本実施形態では、1つの封印部(第1封印部412と第2封印部416)に2つの封印ピンを用いているが、2つの封印ピン230のうちの1つは、予備である。そのため、第1封印部412と第2封印部416との接続は、1つの封印ピン230によって行われる。
3.第3の実施形態
次に、本発明の第3の実施形態を示す遊技機であるパチスロについて、図33〜図52を参照しながら説明する。
<パチスロの構造>
まず、図33〜図37を参照して、第3の実施形態におけるパチスロの構造について説明する。
[外観構造]
図33は、パチスロ501の外部構造を示す斜視図である。
パチスロ501の外装体502は、リールや回路基板等を収容するキャビネット502aと、キャビネット502aに対して開閉可能に取り付けられるフロントドア502bとを有している。
キャビネット502aの両側面には、把手7が設けられている。この把手507は、パチスロ501を運搬するときに手をかける凹部である。
キャビネット502aの内部には、3つのリール503L,503C,503Rが横並びに設けられている。以下、各リール503L,503C,503Rを、それぞれ左リール503L、中リール503C、右リール503Rという。各リール503L,503C,503Rは、円筒状に形成されたリール本体と、リール本体の周面に装着された透光性のシート材を有している。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄が周方向に沿って所定の間隔をあけて描かれている。
フロントドア502bの中央よりも上側には、上パネルユニット510と、液晶表示装置511が設けられている。上パネルユニット510は、フロントドア502bの上部を形成している。この上パネルユニット510は、光源を有しており、光源から出射される光による演出を実行する。液晶表示装置511は、上パネルユニット510の下側に配置されており、映像の表示による演出を実行する。
フロントドア502bの中央には、台座部512が形成されている。この台座部512には、図柄表示領域504と、遊技者による操作の対象となる各種装置が設けられている。
図柄表示領域504は、正面から見て3つのリール503L,503C,503Rに重畳する手前側に配置されており、3つのリール503L,503C,503Rに対応して設けられている。この図柄表示領域504は、表示窓としての機能を果たすものであり、その背後に設けられた各リール503L,503C,503Rを透過することが可能な構成になっている。以下、図柄表示領域504を、リール表示窓504という。
リール表示窓504は、その背後に設けられたリール503L,503C,503Rの回転が停止されたとき、各リール503L,503C,503Rの複数種類の図柄のうち、その枠内における上段、中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)を表示する。本実施の形態では、リール表示窓504の各リール503L,503C,503Rに対向する上段、中段及び下段からなる3つの領域のうち予め定められたいずれかをそれぞれ組合せてなる擬似的なラインを、入賞か否かの判定を行う対象となるライン(入賞判定ライン)として定義する。
リール表示窓504は、台座部512に設けられた枠部材513により形成されている。この枠部材513は、リール表示窓504と、情報表示窓514と、ストップボタン取付部515を有している。
情報表示窓514は、リール表示窓504の下部に連続して設けられており、上方に向かって開口している。すなわち、リール表示窓504と情報表示窓514は、連続する1つの開口部として形成されている。この情報表示窓514及びリール表示窓504は、透明の窓カバー516によって覆われている。
窓カバー516は、枠部材513の内面側に配置されており、フロントドア502bの前面側から取り外し不可能になっている。また、枠部材513は、窓カバー516を挟んで情報表示窓514の開口に対向するシート載置部517を有している。そして、シート載置部517と窓カバー516との間には、遊技に関する情報が記載されたシート部材(情報シート)が配置されている。したがって、情報シートは、凹凸や隙間の無い滑らかな表面を有する窓カバー516により覆われている。
情報シートの取付部を構成する窓カバー516は、フロントドア502bの前面側から取り外し不可能であり、凹凸や隙間の無い滑らかな表面であるため、情報シートの取付部を利用して、パチスロ501の内部にアクセスする不正行為を防ぐことができる。
なお、情報シートの交換については、後で図4を参照して説明する。
本実施の形態では、リール表示窓504と情報表示窓514を、連続する1つの開口部として形成した。しかし、本発明の遊技機に係る情報表示窓は、リール表示窓の下方に設けられていればよく、リール表示窓に連続していなくてもよい。すなわち、本発明の遊技機に係るリール表示窓と情報表示窓は、上下方向に並ぶ2つの開口部として形成してもよい。
ストップボタン取付部515は、情報表示窓514の下方に設けられており、正面を向いた平面に形成されている。このストップボタン取付部515には、ストップボタン519L,519C,519Rが貫通する貫通孔が設けられている。ストップボタン519L,519C,519Rは、3つのリール503L,503C,503Rのそれぞれに対応づけられ、対応するリールの回転を停止するために設けられる。以下、ストップボタン519L,519C,519Rを、それぞれ左ストップボタン519L、中ストップボタン519C、右ストップボタン519Rという。
ストップボタン519L,519C,519Rは、遊技者による操作の対象となる各種装置の一例を示す。また、台座部512には、遊技者による操作の対象となる各種装置として、メダル投入口521、BETボタン522、スタートレバー523が設けられている。
メダル投入口521は、遊技者によって外部から投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口521に受け入れられたメダルは、予め定められた規定数を上限として1回の遊技に投入されることとなり、規定数を超えた分はパチスロ501の内部に預けることが可能となる(いわゆるクレジット機能)。
BETボタン522は、パチスロ501の内部に預けられているメダルから1回の遊技に投入する枚数を決定するために設けられる。スタートレバー523は、全てのリール(503L,503C,503R)の回転を開始するために設けられる。
また、正面から見てリール表示窓504の左側方には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる7セグ表示器6が設けられている。この7セグ表示器6は、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数)、パチスロ内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数)等の情報をデジタル表示する。
台座部512におけるスタートレバー523の側方には、精算ボタン527が設けられている。この精算ボタン527は、パチスロ501の内部に預けられているメダルを外部に引き出すために設けられる。また、台座部512の下方には、腰部パネルユニット531が設けられている。腰部パネルユニット531は、任意の画像が描かれた装飾パネルと、この装飾パネルを背面側から照明するための光を出射する光源を有している。
腰部パネルユニット531の下方には、メダル払出口532と、スピーカ用孔533L,533Rと、メダルトレイユニット534が設けられている。メダル払出口532は、後述のホッパー装置351の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル払出口532から排出されたメダルは、メダルトレイユニット534に貯められる。スピーカ用孔533L,533Rは、演出内容に応じた効果音や楽曲等の音を出力するために設けられている。
[内部構造]
図34及び図35は、パチスロ501の内部構造を示す斜視図である。この図34では、フロントドア502bが開放され、フロントドア502bの裏面側に設けられたミドルドア541がフロントドア502bに対して閉じた状態を示している。また、図35では、フロントドア502bが開放され、ミドルドア541がフロントドア502bに対して開いた状態を示している。
また、図36は、キャビネット502aの内部を示す説明図である。図37は、フロントドア502bの裏面側を示す説明図である。
キャビネット502aは、上面板520aと、底面板520bと、左右の側面板520c,520dと、背面板520eを有している(図36参照)。キャビネット502a内部の上側には、キャビネット側スピーカ542が配設されている。このキャビネット側スピーカ542は、取付ブラケット543L,543Rを介してキャビネット502aの背面板520eに取り付けられている。キャビネット側スピーカ542は、例えば、効果音を出力するためのスピーカである。
キャビネット502a内部を正面から見て、キャビネット側スピーカ542の左側方には、キャビネット側中継基板544が配設されている。このキャビネット側中継基板544は、キャビネット502aの左側面板520cに取り付けられている。キャビネット側中継基板544は、ミドルドア541(図34及び図35参照)に取り付けられた後述する主制御基板371(図7参照)と、ホッパー装置351、メダル補助収納庫スイッチ(不図示)、メダル払出カウントスイッチ(不図示)とを接続する配線の中継を行う。
キャビネット502a内部の中央部には、キャビネット側スピーカ542による音の出力を制御するアンプ基板545が配設されている。このアンプ基板545は、左右の側面板520c,520dに固定された取付棚546に取り付けられている。
また、キャビネット502a内部を正面から見て、アンプ基板545の右側には、外部集中端子板547が配設されている。この外部集中端子板547は、キャビネット502aの右側面板520dに取り付けられている。外部集中端子板547は、メダル投入信号、メダル払出信号及びセキュリティー信号などの信号をパチスロ501の外部へ出力するために設けられている。
キャビネット502a内部を正面から見て、アンプ基板545の左側には、サブ電源装置548が配設されている。このサブ電源装置548は、キャビネット502aの左側面板520cに取り付けられている。サブ電源装置548は、交流電圧100Vの電力を後述する電源装置353に供給する。また、交流電圧100Vの電力を直流電圧の電力に変換して、アンプ基板545に供給する。
キャビネット502aの内部の下側には、メダル払出装置(以下、ホッパー装置)351と、メダル補助収納庫352と、電源装置353が配設されている。
ホッパー装置351は、キャビネット502aにおける底面板520bの中央部に取り付けられている。このホッパー装置351は、多量のメダルを収容可能であり、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有する。ホッパー装置351は、貯留されたメダルが例えば50枚を超えたとき、又は精算ボタンが押圧されてメダルの精算を行うときに、メダルを払い出す。ホッパー装置351によって払い出されたメダルは、メダル払出口532(図33参照)から排出される。
メダル補助収納庫352は、ホッパー装置351から溢れ出たメダルを収納する。このメダル補助収納庫352は、キャビネット502a内部を正面から見て、ホッパー装置351の右側に配置されている。メダル補助収納庫352は、キャビネット502aの底面板520bに係合されており、底面板520bに対して着脱可能に構成されている。
電源装置353は、電源スイッチ353aと、電源基板353bを有している(図38参照)。この電源装置353は、キャビネット502a内部を正面から見て、ホッパー装置351の左側に配置されており、左側面板520cに取り付けられている。電源装置353は、サブ電源装置548から供給された交流電圧100Vの電力を各部で必要な直流電圧の電力に変換して、変換した電力を各部へ供給する。
図34,図35及び図37に示すように、ミドルドア541は、フロントドア502bの裏面における中央部に配置され、リール表示窓504(図35参照)を裏側から開閉可能に構成されている。ミドルドア541の上部と下部には、ドアストッパ541a,541b,541cが設けられている。このドアストッパ541a,541b,541cは、リール表示窓504を裏側から閉じた状態のミドルドア541の開動作を固定(禁止)する。すなわち、ミドルドア541を開くには、ドアストッパ541a,541b,541cを回転させてミドルドア541の固定を解除する必要がある。
ミドルドア541には、主制御基板371(図38参照)を収納した主制御基板ケース601と、3つのリール503L,503C,503Rが取り付けられている。3つのリール503L,503C,503Rには、所定の減速比をもったギアを介してステッピングモータが接続されている。
図35に示すように、ミドルドア541を開くと、窓カバー516の裏面とシート載置部517が露出される。上述したように、窓カバー516の裏面とシート載置部517との間には、遊技に関する情報が記載された情報シートが配置されている。この情報シートは、ミドルドア541を開いて窓カバー516の裏面とシート載置部517を露出させた状態で、窓カバー516の裏面とシート載置部517との間に形成された間隙に挿入される。また、情報シートを交換する場合も、ミドルドア541を開いてから情報シートの交換作業が行われる。
主制御基板ケース601には、設定用鍵型スイッチ357が設けられている。この設定用鍵型スイッチ357は、パチスロ501の設定を変更もしくはパチスロ501の設定の確認を行うときに使用する。
本実施の形態では、主制御基板ケース601と、この主制御基板ケース601に収納された主制御基板371により、主制御基板ユニットが構成されている。
主制御基板ケース601に収納された主制御基板371は、主制御回路41を構成する。主制御回路41は、内部当籤役の決定、リール503L,503C,503Rの回転及び停止、入賞の有無の判定といった、パチスロ501における遊技の主な流れを制御する回路である。主制御回路41の具体的な構成は、第1の実施形態の主制御回路41と同じである。
ミドルドア541の上方には、副制御基板372を収容する副制御基板ケース557が配設されている。副制御基板ケース557に収納された副制御基板372は、副制御回路391を構成する。この副制御回路391は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路であり、具体的な構成は第2の実施形態と同じである。
副制御基板ケース557の上方には、ファン559が配設されている。つまり、ファン559は、フロントドア502bの裏面側における上部に配設されている。このファン559は、下向きに空気を送風し、パチスロ501の内部を空冷する。
フロントドア502bを裏面側から見て、副制御基板ケース557の右側方には、副中継基板61が配設されている。この副中継基板361は、副制御基板372と主制御基板371とを接続する配線を中継する。また、副制御基板372と副制御基板372の周辺に配設された基板とを接続する配線を中継する基板である。なお、副制御基板372の周辺に配設される基板としては、後述するLED基板362(図38参照)が挙げられる。
LED基板362は、副制御回路391の制御により実行される演出に応じて、光源の一具体例を示すLED(Light Emitting Diode)385(図38参照)を発光させて、点滅パターンを表示する。なお、本実施の形態のパチスロ501には、LED基板362以外に複数のLED基板を備えている。
副中継基板361の下方には、24hドア開閉監視ユニット363が配設されている。この24hドア開閉監視ユニット363は、ミドルドア541の開閉の履歴を保存する。また、ミドルドア541を開放したときに、液晶表示装置511にエラー表示を行うための信号を副制御基板372(副制御回路391)に出力する。
ミドルドア541の下方には、下部スピーカ365L,365Rが配設されている。下部スピーカ365L,365Rは、それぞれスピーカ用孔33L,33R(図33参照)に対向している。
下部スピーカ365Lの上方には、セレクタ366と、ドア開閉監視スイッチ367が配設されている。セレクタ366は、メダルの材質や形状等が適正であるか否かを選別する装置であり、メダル投入口521に投入された適正なメダルをホッパー装置351へ案内する。セレクタ366内においてメダルが通過する経路上には、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサ(不図示)が設けられている。
ドア開閉監視スイッチ367は、フロントドア502bを裏面側から見て、セレクタ366の左側方に配置されている。このドア開閉監視スイッチ367は、パチスロ501の外部へ、フロントドア502bの開閉を報知するためのセキュリティー信号を出力する。
また、リール表示窓504の下方であってミドルドア541により開閉される領域には、ドア中継端子板368が配設されている(図35参照)。このドア中継端子板368は、主制御基板ケース601内の主制御基板371(図38参照)と、各種のボタンやスイッチ、副制御基板372(図38参照)、セレクタ366及び遊技動作表示基板381(図38参照)との配線を中継する基板である。なお、各種のボタン及びスイッチとしては、例えば、BETボタン522、精算ボタン527、ドア開閉監視スイッチ367、BETスイッチ377、スタートスイッチ379等を挙げることができる。
<パチスロが備える制御系>
次に、パチスロ501が備える制御系について、図38を参照して説明する。
図38は、パチスロ501の制御系を示すブロック図である。
パチスロ501の制御系は、第2の実施形態に係るパチスロ301の制御系と同様であり、異なる点は、ロムカートリッジ基板586と、液晶中継基板587である。そのため、ここでは、ロムカートリッジ基板586と、液晶中継基板587について説明し、第2の実施形態と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
また、副制御基板372には、ロムカートリッジ基板586と、液晶中継基板587が接続されている。これらロムカートリッジ基板586及び液晶中継基板587は、副制御基板372と共に副制御基板ケース557に収納されている。
ロムカートリッジ基板586は、演出用の画像(映像)、音声、LED基板362及びその他のLED基板(不図示)、通信のデータを管理するための基板である。液晶中継基板587は、副制御基板372と液晶表示装置511とを接続する配線を中継する基板である。
<主制御回路>
主制御回路41の具体的な構成は、第1の実施形態(図5参照)と同じである。そのため、主制御回路41についての説明は省略する。
<副制御回路>
副制御回路391の構成は、第2の実施形態(図24参照)と同じである。そのため、副制御回路391についての説明は省略する。
<主制御基板ケース>
次に、パチスロ501が備える主制御基板ケース601の構成について、図39〜図43を参照して説明する。
図39は、主制御基板ケース601の上面図である。図40は、主制御基板ケース601を上方から見た斜視図である。図41は、主制御基板ケース601を下方から見た斜視図である。図42は、主制御基板ケースの分解斜視図である。図43は、主制御基板ケース601の第1部材をケースの内側から見た斜視図である。
図39〜図43に示すように、主制御基板ケース601は、上下方向で互いに重ね合されて略長方形の筐体状に形成される第1部材602及び第2部材603から構成されている。この主制御基板ケース601には、主制御基板371が収容されている。
第1部材602は、略長方形の板状に形成された上面部602aと、上面部602aの4つの辺にそれぞれ連続する前壁部602b、後壁部602c、左壁部602d、右壁部602eを有している。これら上面部602a、前壁部602b、後壁部602c、左壁部602d、右壁部602eは、本発明に係る第1部材本体の第3具体例を示す。
前壁部602bと後壁部602cは、ミドルドア541が閉じた状態において、外装体(遊技機本体)502の前後方向で対向している。後壁部602cには、第1封印部612,613が設けられている。第1封印部612は、第2部材603の後述する第2封印部626と接続され、第1部材602と第2部材603の結合状態を封印する。また、第1封印部613は、ミドルドア541に固定された第2封印部651と接続され、第1部材602(主制御基板ケース401)とミドルドア541の結合状態を封印する。
また、左壁部602dと右壁部602eは、ミドルドア541が閉じた状態において、外装体(遊技機本体)502の左右方向で対向している。左壁部402dには、第1シール貼付け部614(図42及び図43参照)が設けられている。第1シール貼付け部614は、第2部材403の後述する第2シール貼付け部628と接合され、後述のシール貼付け面630(図44参照)を形成する。
右壁部602eには、複数のコネクタ用開口部(不図示)が形成されている。複数のコネクタ用開口部は、主制御基板371に実装された電源コネクタや通信用コネクタ等のコネクタを露出させる。また、右壁部602eには、複数のコネクタ用開口部を開閉可能に覆うコネクタ用カバー615が回動可能に取り付けられている。
上面部602aは、上下方向に直交する平面を有している。上面部602aにおける下方を向く面は、主制御基板ケース601の内面となり、第2部材403に取り付けられた主制御基板371の実装面に対向する。
図43に示すように、上面部602aの下方を向く面(内面)には、スイッチ用ブラケット621(図42参照)が固定される2つのボス部616(図43では1つを示す)が設けられている。上面部602aには、スイッチ用ブラケット621を介して設定用鍵型スイッチ357が取り付けられる。したがって、第1部材602と第2部材603を重ね合わせて主制御基板ケース601を組み立てると、設定用鍵型スイッチ357が主制御基板ケース601内に配置される。
また、上面部602aの下方を向く面(内面)において、主制御基板371に実装されたメインROM52と対向する位置には、ROM用壁617が設けられている。このROM用壁617は、上面部602aの下方を向く面(内面)に連続して略垂直に突出しており、メインROM52を囲う大きさの枠状に形成されている。ROM用壁617は、第1部材602と第2部材603が重ね合わせて主制御基板ケース601を組み立てると、メインROM52を囲う。これにより、メインROM52に対して不正に接触することが困難になり、メインROM52に対する不正行為を防止或いは抑制することができる。
上面部602aの上方を向く面(外面)には、一対の軸受け部618,619が設けられている。一対の軸受け部618,619は、上面部602aに連続して一体に形成されており、上面部602aの上方を向く面(外面)から突出している。そして、上面部602aにおける一対の軸受け部618,619間には、設定用鍵型スイッチ357の鍵穴を露出すためのスイッチ用貫通孔608が設けられている。
また、上面部602aには、スイッチ用貫通孔608を開閉するスイッチカバー622が回動可能に取り付けられている。スイッチカバー622の回動軸は、一対の軸受け部618,619に回転可能に支持されている。なお、一対の軸受け部618,619は、スイッチカバー622の回動軸に直交する側面と、回動軸と平行であって回動軸から遠い方の側面の一部に対向する略L字状に形成されている。
第2部材603は、略長方形の板状に形成された底面部603aと、底面部603aの4つの辺にそれぞれ連続する前壁部603b、後壁部603c、左壁部603d、右壁部603eを有している。これら底面部603a、前壁部603b、後壁部603c、左壁部603d、右壁部603eは、本発明に係る第2部材本体の第3具体例を示す。
前壁部603bと後壁部603cは、ミドルドア541が閉じた状態において、外装体(遊技機本体)502の前後方向で対向している。後壁部603cには、第2封印部626が設けられている。なお、第2封印部626の側方には、ミドルドア541(図37参照)に固定された第2封印部651が配置される。
左壁部603dと右壁部603eは、ミドルドア541が閉じた状態において、外装体(遊技機本体)502の左右方向で対向している。左壁部603dには、第2シール貼付け部628が設けられている。第2シール貼付け部628と第1部材602の第1シール貼付け部614を接合することで形成されるシール貼付け面630には、封印シール640が貼り付けられる。
また、第1シール貼付け部614と第2シール貼付け部628には、シールカバー641が係合される。シールカバー641は、シール貼付け面630に貼り付けられた封印シール640を覆う。
底面部603aの上方を向く面(内面)は、第1部材602の上面部602aに対向する。この底面部603aの上方を向く面(内面)には、主制御基板371が固定ねじを用いて取り付けられている。この主制御基板371には、メインROM52や、電源コネクタや通信用コネクタ等が実装されている。
図41に示すように、底面部603aの上方を向く面(内面)には、ケース取付用ブラケット631A,631Bと、2つの凸部632,633が設けられている。ケース取付用ブラケット631A,631Bは、底面部603aにおける後壁部603c側に配置されており、左壁部603dと右壁部603eが対向する方向に適当な距離を空けて並んでいる。ケース取付用ブラケット631A,631Bは、固定ねじを用いてミドルドア541に固定される。これにより、主制御基板ケース601がミドルドア541に取り付けられる。
2つの凸部632,633は、底面部603aにおける前壁部603b側に配置されており、左壁部603dと右壁部603eが対向する方向に適当な距離を空けて並んでいる。凸部632は、中空の直方体状に形成されており、内部空間が主制御基板ケース601の内部空間に連通している(図51参照)。また、凸部633は、角筒状に形成されている。
2つの凸部632,633の底面部603aから突出する長さ(高さ)は、ケース取付用ブラケット631A,631Bにおける底面部603aから突出する長さ(高さ)と同等に設定されている。これにより、主制御基板ケース601をミドルドア541に取り付ける前や、主制御基板ケース601をミドルドア541から取り外した場合に、主制御基板ケース601を安定した姿勢で載置することができ、検査等の主制御基板ケース601を取り扱う際の作業性を担保することができる。
凸部632の中空には、主制御基板ケース601内に設けた部品の少なくとも一部を配置してもよい。主制御基板ケース601内に設ける部品としては、例えば、設定用鍵型スイッチや、設定用鍵型スイッチを取り付けるためのブラケット、基板に実装した電子部品等を挙げることができる。これにより、主制御基板ケース601内のスペースを有効に活用することができる。
なお、本発明に係るケース体の下面に設ける凸部の数は、2つに限定されるものでは無く、を安定した姿勢で載置することができれば、1つであってもよく、また、3つ以上であってもよい。
[シール貼付け面]
次に、シール貼付け面630を構成する第1シール貼付け部614と第2シール貼付け部628について、図44及び図45を参照して説明する。
図44は、シール貼付け面630を拡大して示す説明図である。図45は、図39に示すD−D線断面図である。
図44に示すように、シール貼付け面630は、第1シール貼付け部614と第2シール貼付け部628によって形成されている。第1シール貼付け部614は、第1部材602の左壁部602dから略垂直に突出する直方体状に形成されており、上面が第1斜面681となっている。
第1斜面681は、下方に向かうにつれて第1部材602(主制御基板ケース601)の外形を大きくするように傾斜している。第1斜面681には、下方(上面部602aに垂直な方向)に延びる2つのねじ挿入凹部682が開口されている。2つのねじ挿入凹部682も開口は、上方から見た形状が円形に形成されており、その円の径は、固定ねじ680(図45参照)の頭部よりも大きい径に設定されている。そして、2つのねじ挿入凹部682の底面には、固定ねじ680の胴部が貫通する貫通孔が設けられている。
また、第1シール貼付け部614の上部には、2つの爪挿入孔683が形成されている。2つの爪挿入孔683を形成する孔壁面には、それぞれ第1爪係合部684が形成されている。第1爪係合部684に水平方向に延びる凹部を設けることで形成されている。2つの爪挿入孔683には、シールカバー641の後述する第1係止爪645が挿入され、挿入された第1係止爪645は、第1爪係合部684と係合する。
また、第1部材602の左壁部602dには、ガイド部686A,686Bが設けられている。ガイド部686A,686Bは、第1シール貼付け部614の両側に配置されており、上下方向に延びている。シールカバー641は、ガイド部686A,686Bに案内されて移動し、主制御基板ケース601に対する取り付け位置に配置される。
第2シール貼付け部628は、第2部材603の左壁部603dから略垂直に突出する直方体状に形成されており、上面が開口されている(図42参照)。第2シール貼付け部628の左壁部603dから最も離れた面(突出方向の先端側の面)には、第2斜面691が形成されている。第2斜面691は、下方に向かうにつれて第2部材603(主制御基板ケース601)の外形を大きくするように傾斜している。
第2シール貼付け部628における左壁部603dに直交する2つの側面には、爪規制部692が設けられている(図44では一方の側面の爪規制部692を示す)。爪規制部692は、2つの突起から形成されており、シールカバー641の後述する第2係止爪648の側面に当接する。この爪規制部692は、第2係止爪648における左壁部603dに直交する方向の移動を規制する。
第2シール貼付け部628における左壁部603dに直交する2つの側面と、第1シール貼付け部614における左壁部602dに直交する2つの側面は、それぞれ同一平面を形成する。第2シール貼付け部628の側面と第1シール貼付け部614の側面との境界線は、ガイド部686A,686Bと同様に上下方向に延びている。
また、第2シール貼付け部628の内部には、第1シール貼付け部614の下部が当接する2つの固定用ボス部693が設けられている(図45参照)。2つの固定用ボス部693には、固定ねじ680が螺合するねじ孔が形成されている。
第1部材602と第2部材603を重ね合わせて主制御基板ケース601を組み立てると、第1シール貼付け部614の下部が第2シール貼付け部628内に挿入され、第1シール貼付け部614の下部が2つの固定用ボス部693に当接する。このとき、第1シール貼付け部614における左壁部602dに直交する2つの側面と、第2シール貼付け部628における左壁部603dに直交する2つの側面は、それぞれ同一平面を形成する。
そして、第1シール貼付け部614の第1斜面681と第2シール貼付け部628の第2斜面691が同一平面となり、シール貼付け面630を形成する。詳しくは、第1斜面681がシール貼付け面630の上部を形成し、第2斜面691がシール貼付け面630の下部を形成する。
シール貼付け面630には、封印シール640(図42参照)が貼り付けられる。封印シール640は、シール貼付け面630に対応する大きさの長方形に形成されており、第1斜面681に設けた2つのねじ挿入凹部682の開口を塞ぐ。また、封印シール640には、複数の切込みが設けられており、切断の痕跡が残り易いようになっている。
本実施形態では、シール貼付け面630が、下方に向かうにつれて主制御基板ケース601の外形を大きくするように傾斜し、斜め上方を向いている。すなわち、シール貼付け面630は、上方に向いて傾斜しており、シール貼付け面630に貼り付けられた封印シール640(図42参照)が上方に向いて傾斜し、下方に向かうにつれて主制御基板ケース601の左壁部602d,603dから離れている。これにより、主制御基板ケース601の上方及び側方から封印シール640を容易に確認することができ、主制御基板ケース601が開放される等の不正行為を迅速に見つけることができる。
また、本実施形態では、第1シール貼付け部614の第1斜面681に開口する2つのねじ挿入凹部682を設けた。これにより、2つのねじ挿入凹部682の深さを所定の深さにすることができ、その他のねじを挿入する部分の深さよりも深くすることができる。その結果、ねじ挿入凹部682に挿入されて固定用ボス部693に螺合された固定ねじ680の取り外しが煩雑になる。その結果、封印シールの一部を熱によって痕跡が残らないように剥がして、主制御基板ケース601を開放する等の不正行為を防止することができる。
また、本実施形態では、第1部材602に設けた第1斜面681がシール貼付け面630の上部を形成し、第2部材603に設けた第2斜面691がシール貼付け面630の下部を形成した。しかし、本発明に係るシール貼付け面としては、第1部材に設けた第1斜面がシール貼付け面の正面視左側を形成し、第2部材に設けた第2斜面がシール貼付け面の正面視右側を形成してもよい。
例えば、第1部材の第1傾斜面がシール貼付け面の正面視左側を形成し、第2部材の第2斜面がシール貼付け面の正面視右側を形成する場合は、第2部材の第2シール貼付け部に第1シール貼付け部が載置される載置部を設ける。また、第2シール貼付け部の載置部には、第1シール貼付け部の下部が当接する固定用ボス部を設ける。この固定用ボス部は、上述した固定用ボス部693と同様のものでよい。また、第1部材の第1傾斜面には、ねじ挿入凹部を設ける。このねじ挿入凹部は、上述したねじ挿入凹部682と同様のものでよい。なお、第1部材の第1シール貼付け部に載置部及び固定用ボス部を設け、第2部材の第2斜面にねじ挿入凹部を設けてもよい。
本実施形態では、上下方向で重ね合される第1部材602と第2部材603によって主制御基板ケース601を構成した。しかし、本発明に係るシール貼付け面を有する基板ケースとしては、遊技機本体の前後方向で重ね合される第1部材と第2部材によって構成してもよい。この場合は、基板ケースの側面にシール貼付け部を設け、シール貼付け面の正面視左側を第1斜面(又は第2斜面)によって形成し、シール貼付け面の正面視右側を第2斜面(又は第1斜面)によって形成する。
[シールカバー]
次に、シールカバー641について、図46を参照して説明する。
図46は、シールカバー641の斜視図である。
図46に示すように、シールカバー641は、透明の樹脂材料により形成されており、横長の長方形に形成されたカバー板642と、カバー板642に連続する側板643,644を有している。カバー板642は、シール貼付け面630に対向し、シール貼付け面630に貼り付けられた封印シール640を覆う。側板643,644は、第1シール貼付け部614及び第2シール貼付け部628の側面に対向する。
カバー板642の上辺には、2つの第1係止爪645と、2つの係合ピン646と、舌片647が設けられている。第1係止爪645は、カバー板642の上辺に連続し、下方に延びる腕部と、腕部の先端に設けられた爪部からなる。2つの第1係止爪645の腕部は、板状に形成されており、側板643,644が対向する方向に弾性変形(撓み変形)可能になっている。2つの第1係止爪645の爪部は、側板643,644が対向する方向において、互いに反対の方向を向いている。
2つの係合ピン646は、カバー板642の上辺における両端部に設けられており、下方に延びる円柱状に形成されている。2つの係合ピン646は、第1シール貼付け部614に設けられたピン係合孔(不図示)に挿入される。また、2つの係合ピン646の根元部分は、第1部材602の左壁部602dと第1シール貼付け部614との間に嵌まり込む。
舌片647は、2つの第1係止爪645間に形成されている。舌片647は、カバー板642の上辺に連続し、下方に延びる板状に形成されている。この舌片647は、第1部材602の左壁部602dと第1シール貼付け部614との間に嵌まり込む(図45参照)。これにより、シールカバー641のガタツキを抑制或いは防止することができる。
側板643,644には、それぞれ第2係止爪648が設けられている。第2係止爪648は、側板643,644に切込みを設けることにより形成された腕部と、腕部の先端に設けられた爪部からなる。第2係止爪648の腕部は、板状に形成されており、側板643,644が対向する方向に弾性変形(撓み変形)可能になっている。2つの第2係止爪648の爪部は、側板643,644が対向する方向において、互いに対向している。
シールカバー641を主制御基板ケース601に取り付ける場合は、第1シール貼付け部614及び第2シール貼付け部628の上方からシールカバー641を下降させる。このとき、シールカバー641の側板643,644が、第1部材602のガイド部686A,686B(図44参照)に案内される。
その後、シールカバー641の下降を続けると、シールカバー641の2つの第1係止爪645が、第1シール貼付け部614の2つの爪挿入孔683に挿入され、続いて、シールカバー641の2つの係合ピン646が第1シール貼付け部614のピン係合孔(不図示)に挿入される。
2つの爪挿入孔683に挿入された2つの第1係止爪645は、2つの爪挿入孔683を形成するそれぞれの孔壁面上を、弾性変形(撓み変形)した状態で摺動する。すなわち、2つの爪挿入孔683を形成する孔壁面は、本発明に係る第1係止爪を弾性変形させる爪摺動部の一具体例を示す。
一方、シールカバー641の2つの第2係止爪648は、第1シール貼付け部614及び第2シール貼付け部628の側面上を、弾性変形(撓み変形)した状態で摺動する。すなわち、第1シール貼付け部614及び第2シール貼付け部628の側面は、本発明に係る第2係止爪を弾性変形させる爪摺動部の一具体例を示す。
なお、本発明に係る第2係止爪を弾性変形させる爪摺動部としては、第1シール貼付け部614と第2シール貼付け部628の側面の一方であってもよい。本実施形態では、第1斜面681と第2斜面691を略同じ大きさにしたため、第2係止爪648は、第1シール貼付け部614と第2シール貼付け部628の側面における境界線(接合部)上を摺動している。しかし、第1斜面681と第2斜面691の大きさを均等にしなければ、第2係止爪648は、第1シール貼付け部614又は第2シール貼付け部628の側面上を摺動する。
さらに、シールカバー641の下降を続けると、シールカバー641の2つの第1係止爪645は、弾性変形(撓み変形)が解かれて、第1シール貼付け部614の2つの第1爪係合部684に係合する。また、シールカバー641の2つの第2係止爪648は、弾性変形(撓み変形)が解かれて、第2シール貼付け部628の底面に係合する。また、2つの第2係止爪648の腕部は、第2シール貼付け部628の爪規制部692に係合する。これにより、主制御基板ケース601へのシールカバー641の取り付けが完了する。
上述したように、本実施形態では、シールカバー641を下降させるだけで簡単に第1シール貼付け部614及び第2シール貼付け部628に係合させることができる。また、シールカバー641を取り外すには、第1係止爪645と第2係止爪648の両方の係合を解除しながらシールカバー641を引き上げる必要がある。したがって、シールカバー641の取り外しを煩雑にすることができ、封印シール640を露出させて痕跡が残らないように、封印シール640を剥がすことを抑制することができる。
なお、不正行為目的ではなく、検査等で主制御基板ケース601を開放する場合は、封印シール640に痕跡が残ってもよい。そのため、シールカバー641をシール貼付け部614(第1部材602)と第2シール貼付け部628(第2部材603)の両方から外す必要はない。したがって、一方の係止爪(第1係止爪645又は第2係止爪648)の係合を解除しながら第1部材602と第2部材603を分離させればよく、作業が煩雑にならないようにすることができる。
また、シールカバー641の第2係止爪648は、第2シール貼付け部628の側面と第1シール貼付け部614の側面との境界線を覆う。これにより、第2シール貼付け部628の側面と第1シール貼付け部614の側面との境界線から主制御基板ケース601内へ針金や器具等を侵入させることを防止することができる。
なお、本実施形態では、第2係止爪648が第2シール貼付け部628の側面と第1シール貼付け部614の側面との境界線を覆っている。しかし、本発明に係るシールカバーとしては、第2シール貼付け部628の側面と第1シール貼付け部614の側面との境界線を側板で覆うようにしてもよい。
[シール貼付け面の位置]
次に、シール貼付け面630の位置について、図47を参照して説明する。
図47は、フロントドア2bを裏面側から見た説明図である。
図47に示すように、主制御基板ケース601は、フロントドア2bの内側に設けられたミドルドア541に取り付けられている。フロントドア2bは、ヒンジ(不図示)を用いてキャビネット2aに開閉可能に取り付けられており、ヒンジは、パチスロ1の前方からフロントドア2bを見た場合に、ドア本体9における左側の端部に設けられている。
封印シール640(図42参照)が貼り付けられたシール貼付け面630は、主制御基板ケース601におけるフロントドア2bのヒンジ側の側面と反対側の側面に設けられている。これにより、フロントドア2bを全開にしなくてもシール貼付け面630(シールカバー641)を確認することができる。
本実施形態では、封印シール640を覆うシールカバー641を設け、封印シール640を保護し、容易に接触できないようにした。本発明に係るシールカバーとしては、シール貼付け面630に貼り付けられた封印シール640の一部を露出するシール用窓を設けてもよい。これにより、封印シール640が剥がされたり、切られたりした後に、シールカバー641が取り付けられても、シール用窓から封印シール640に指で直接触れて異常があるか否かを確認することができる。その結果、封印シール640の切断を発見し易くすることができる。
また、シール用窓は、第1斜面681と第2斜面691(図44参照)の接合部を含む領域に設けることが好ましい。これにより、第1部材602と第2部材603が分離されて、封印シール640における第1斜面681と第2斜面691の接合部に対向する部分が切断されたことを容易に発見することができる。
[第1封印部]
次に、第1封印部612,613の構成について、図48〜図51を参照して説明する。
図48は、第1封印部612,613を分解して上方から見た説明図である。図49は、図39に示すE−E線断面図である。図50は、図39に示すF−F線断面図である。
第1封印部612と第1封印部613は、同様の構成を有している。そのため、ここでは、第1封印部612について説明し、第1封印部613についての説明を省略する。
図48に示すように、第1封印部612は、ピン貫通部661と、封印蓋662と有している。ピン貫通部661は、本発明に係る封印子貫通部の第2具体例を示す。このピン貫通部661は、左右方向に所定の距離を空けて並ぶピン収容筒664A,664Bと、ピン収容筒664A,664Bと第1部材602の後壁部602cとを連結する連結部665と、を有している。
ピン収容筒664A,664Bは、第1の実施形態に係るピン収容筒224A,224Bと同様の構成を有しており、異なる点は、ピン収容筒224Aが係合溝227を有しており、ピン収容筒664Aが係合溝227を有していない点である。以下、ピン収容筒664A,664Bにおけるピン収容筒224A,224Bと共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
連結部665は、連結片671A,671B,671C,671Dと、筐体片672A,672Bと、接続片673と、肉薄部674A,674B,674C,674Dとを有している。連結片671A,671B,671C,671D、接続片673、及び肉薄部674A,674B,674C,674Dは、工具等により切断可能な材料、例えば、樹脂材料によって形成されている。
連結片671A,671B,671C,671Dは、第1部材602の後壁部602cから略垂直に突出している。筐体片672A,672Bは、連結片671A,671B,671C,671Dとピン収容筒664A,664Bとを接続する。接続片673は、ピン収容筒664A,664Bを接続する。
筐体片672A,672Bは、下方が開口された中空の直方体状に形成されており、上面部がピン収容筒664A,664Bの周面に連続している。また、筐体片672A,672Bの上面部には、ピン収容筒664A,664Bの開口端を囲む係合突部675A,675Bが設けられている。
係合突部675A,675Bは、一部が切り欠かれた円環状に形成されており、切り欠かれた部分である端部が筐体片672A,672Bの互いに対向する側面に連続している。この係合突部674の切り欠かれた部分には、接続片673が配置されている。また、係合突部675A,675Bは、ピン収容筒664A,664Bよりもピン収容筒664A,664Bの軸方向に突出している。この係合突部675A,675Bには、封印蓋662が係合する。
連結片671A,671Bは、筐体片672Aにおける後壁部602cに対向する側面に連続しており、筐体片672Aの上面と同一平面を形成している。一方、連結片671C,671Dは、筐体片672Bにおける後壁部602cに対向する側面に連続しており、筐体片672Bの上面と同一平面を形成している。
肉薄部674Aは、連結片671A,671Bと、筐体片672Aと、後壁部602cとに囲まれた略長方形に形成されている。この肉薄部674Aは、連結片671A,671B、筐体片672A、及び後壁部602cに連続する板体からなる。
肉薄部674Bは、連結片671B,671Cと、筐体片672A,672Bと、接続片673と、後壁部602cとに囲まれた略T字状に形成されている。肉薄部674Bは、連結片671B,671C、接続片673、筐体片672A,672B、及び後壁部602cに連続する板体からなる。
肉薄部674Cは、連結片671C,671Dと、筐体片672Bと、後壁部602cとに囲まれた略長方形に形成されている。この肉薄部674Cは、連結片671C,671D、筐体片672B、及び後壁部602cに連続する板体からなる。
肉薄部674Dは、接続片673と、筐体片672A,672Bとに囲まれた略長方形に形成されている。この肉薄部674Dは、3辺が接続片673、及び筐体片672A,672Bに連続する板体からなる。
図49及び図50に示すように、肉薄部674A,674B,674C,674Dは、連結片671A,671B,671C,671Dや接続片673よりも厚みが薄く形成されている。そして、肉薄部674A,674B,674C,674Dは、連結片671A,671B,671C,671D又は接続片673に連続して形成されている。
これにより、連結片を切断する際に、その連結片に連続する肉薄部も突き破る必要があり、厚みが薄い肉薄部は、破壊痕が汚くなり易く、痕跡が目立つようになる。その結果、連結片の切断が見逃されて不正行為の発覚が遅れることを防止することができる。また、不正行為が発覚し易いことから、不正行為を防止或いは抑制することができる。
例えば、ピン収容筒664Aを後壁部602c(第1部材602)から切り離すには、連結片671A,671Bを切断する必要がある。そして、連結片671A,671B間には、肉薄部674Aが設けられている。そのため、連結片671A又は連結片671Bを挟み込んで切断する工具を用いる場合は、その工具で肉薄部674Aを突き破らなければならない。したがって、肉薄部674Aに痕跡が残り、不正行為が発覚し易い。
また、連結片671A又は連結片671Bを挟み込んで切断する工具を用いずに連結片671A,671Bを切断する場合であっても、連結片671Aを切断する際と、連結片671Bを切断する際に、肉薄部674Aに付加がかかるため、肉薄部674Aが破壊される確率が増すため、痕跡が残り易くなる。
また、連結片671Bは、肉薄部674Aと肉薄部674Bに囲まれている。そのため、連結片671Bを切断する場合は、まず、肉薄部674A又は肉薄部674Bを破壊(切断)する必要がある。そのため、肉薄部674A又は肉薄部674Bに破壊痕が残ることになり、不正行為が発覚し易い。
本発明に係る連結片としては、肉薄部に連続する辺の少なくとも一部が湾曲していてもよい。肉薄部の破壊痕が分かり難くなるように、連結片に沿って肉薄部を切断しようとしても、連結片の湾曲部分に沿って破壊痕が分かり難くなるように肉薄部を切ることが難しいため、痕跡が残り易くなる。
なお、湾曲部分は、筐体片672A(第1封印部612)や後壁部602c(第1部材602)に形成してもよい。また、湾曲部分は、波線のように複数の湾曲を連続させたものにした方が、湾曲部分に沿って肉薄部を切ることがより難しくなり、より痕跡が残り易くなる。また、連結片(第1封印部や第1部材本体)の一部を湾曲させずに、連結片(第1封印部や第1部材本体)の一部に凹凸を設けてもよい。この場合においても、破壊痕が分かり難くなるように肉薄部を切ることが難しいため、痕跡が残り易くなる。
また、本発明に係る肉薄部としては、スリットが形成されているものであってもよい。これにより、破壊痕が残り易いように肉薄部の破壊を案内することができ、痕跡が残り易くなる。スリットの形状としては、例えば、折れ線状を挙げることができる。この場合は、肉薄部の破壊が折れ線状になっていることにより、痕跡を発見し易くすることができる。
なお、スリットの形状は、折れ線状に限定されるものではなく、例えば、破線や一点鎖線など任意に設定することができる。また、スリットの延伸方向を、連結片の切断方向と交差する方向にすることで、より痕跡が残り易くなる。
本実施形態では、肉薄部674Aが、連結片671A,671Bと、筐体片672A(第1封印部612)と、後壁部602c(第1部材602)に連続して形成されている。これにより、第1部材602から第1封印部612を切り離す場合に、必ず肉薄部674Aを破壊(切断)することになるため、肉薄部に破壊痕を確実に残すことができる。
しかしながら、本発明に係る肉薄部としては、少なくとも連結片に連続していればよく、また、連結片の他に、第1封印部又は第1部材本体に連続するようにしてもよい。このようにする場合は、連結片を切断する場合に必ず邪魔になる位置に肉薄部を連続させる。これにより、肉薄部に破壊痕が残ることになり、不正行為を発見し易くなる。
封印蓋662は、外形が係合突部675A,675Bに見合った形状に形成されており、2つの円盤部677A,677Bと、2つの円盤部677A,677Bを接続する接続部678とを有している。この封印蓋662は、係合突部675A,675Bに係合され、ピン収容筒664A,664Bの開口側の端面に溶着によって固定されている。
封印蓋662の2つの円盤部677A,677Bは、ピン収容筒664A,664Bの開口側の端面に対向し、接続部678は、接続片673に対向する。2つの円盤部677A,677Bは、ピン収容筒664A,664Bの径と同等に設定されている。
2つの円盤部677A,677Bには、それぞれ貫通孔679が設けられている。貫通孔679の径は、封印ピン230の頭部230bの径よりも小さい。したがって、封印蓋662は、封印ピン230のピン収容筒664A,664Bからの抜け出しを係止する。封印ピン230の頭部230b押圧する場合は、円盤部677A,677Bの貫通孔679に工具等を通す。
また、2つの円盤部677A,677Bのピン収容筒664A,664Bに対向する面には、ピン規制突部667と、溶着用突部668が形成されている(図52)。ピン規制突部667は、貫通孔679を囲う円筒状に形成されており、ピン収容筒664A,664Bに収容された封印ピン230の開口側へ移動を規制する。溶着用突部668は、ピン規制突部667よりも大きい径の円筒状に形成されている。この溶着用突部668は、ピン収容筒664A,664Bの開口側の端面に溶着される。
[第2封印部]
次に、第2封印部626,651の構成について、図51を参照して説明する。
図51は、第2封印部626,651の分解斜視図である。
図51に示すように、第2封印部626は、封印ベース711と、封印カバー472と、封印ベース711と封印カバー472に挟まれて固定される封印用係合部材473とを有する。封印ベース711と封印カバー472は、本発明に係る第2封印部本体の第3の具体例を示す。
封印カバー472及び封印用係合部材473は、第2の実施形態に係る封印カバー472及び封印用係合部材473と同じであるため、説明を省略する。封印ベース711は、長方形の直方体状に形成されている。この封印ベース711が、第2の実施形態に係る封印ベース471と異なる点は、防護壁712のみである。以下、封印ベース711における第2の実施形態に係る封印ベース471と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
封印ベース711は、第1封印部612(図42参照)に対向する略長方形の第1の面471aを有している。封印ベース711の第1の面471aには、防護壁712が設けられている。防護壁712は、第1の面471aの4辺に連続しており、第1の面471aから略垂直に突出している。
第2封印部626は、封印ベース721と、封印カバー472と、封印ベース721と封印カバー472に挟まれて固定される封印用係合部材473とを有する。封印カバー472及び封印用係合部材473は、第2の実施形態に係る封印カバー472及び封印用係合部材473と同じであるため、説明を省略する。
封印ベース721は、長方形の直方体状に形成されている。この封印ベース721が、第2の実施形態に係る封印ベース471と異なる点は、防護壁722のみである。以下、封印ベース721における第2の実施形態に係る封印ベース471と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
封印ベース721は、第1封印部613(図42参照)に対向する略長方形の第1の面471aを有している。封印ベース721の第1の面471aには、防護壁722が設けられている。防護壁722は、第1の面471aの1つの長辺と2つの短辺に連続しており、第1の面471aから略垂直に突出している。
[第1封印部と第2封印部の接続]
次に、第1封印部612と第2封印部626の接続について、図52を参照して説明する。
図52は、図39に示すG−G線断面図である。
図52に示すように、第1封印部612と第2封印部626とを接続する前において、封印ピン230は、ピン収容筒664A,664B内である待機位置に配置されている。待機位置において、封印ピン230における胴部230aの先端部は、ピン収容筒664A,664Bに設けた複数のピン保持部229に保持されており、封印ピン230の頭部230bは、封印蓋662と係合している。そして、封印ピン230の軸は、上下方向に略平行になっている。
封印ピン230によって第1封印部612と第2封印部626を接続する場合は、待機位置に配置された封印ピン230の頭部230bを工具等で押圧する。工具等は、封印蓋662に設けた貫通孔679を貫通して封印ピン230の頭部230bに接触させることができる。
頭部230bを押圧された封印ピン230は、複数のピン保持部229に抗して、上下方向に平行な軸方向に移動する。そして、封印ピン230は、第2封印部626(封印カバー472)のピン挿通孔485及び封印用係合部材473のピン貫通孔497bを貫通する。このとき、封印用係合部材473の複数の係合片499が、封印ピン230のピン係合溝230cに係合し、封印ピン230の挿通方向に押圧されて弾性変形する。これにより、封印ピン230の挿入方向と反対の方向への移動が係止される。
そして、封印ピン230の頭部230bがピン収容筒664A,664Bの底部に当接すると、第1封印部612と第2封印部626との接続が完了し、第1部材602と第2部材603の結合状態が封印される。
なお、本実施形態では、1つの封印部(第1封印部612と第2封印部626)に2つの封印ピンを用いているが、2つの封印ピン230のうちの1つは、予備である。そのため、第1封印部612と第2封印部626との接続は、1つの封印ピン230によって行われる。
[スイッチ用ブラケット]
次に、スイッチ用ブラケット621の構成について、図53及び図54を参照して説明する。
図53は、スイッチ用ブラケット621の分解斜視図である。図54は、図39に示すH−H線断面図である。
図53に示すように、スイッチ用ブラケット621は、設定用鍵型スイッチ357を支持するスイッチ支持部731と、スイッチ支持部731に連続する固定部732,733と、スイッチ支持部731に連続する2つの腕部734,735とを有する。
スイッチ支持部731は、上下方向に開口する四角形の枠状に形成されており、設定用鍵型スイッチ357を上方から挿通させて支持する。このスイッチ支持部731は、互いに対向する第1枠壁731aと、第2枠壁731bを有している。第1枠壁731aは、主制御基板ケース601における第1部材602の左壁部602dに適当な距離を空けて対向する。
固定部732は、第1枠壁731aに連続しており、第1枠壁731aから略垂直に突出している。この固定部732の上面には、係合凹部732aが設けられており、係合凹部732aの底面には、上下方向に貫通するねじ挿通孔732bが形成されている。係合凹部732aには、第1部材602の2つのボス部616の一方が係合する。ねじ挿通孔732bには、ボス部616に螺合される固定ねじが挿通される。
固定部733は、第2枠壁731bに連続しており、第2枠壁731bから略垂直に突出している。この固定部733の上面には、係合凹部733aが設けられており、係合凹部733aの底面には、上下方向に貫通するねじ挿通孔733bが形成されている。係合凹部733aには、第1部材602の2つのボス部616の他方が係合する。ねじ挿通孔733bには、ボス部616に螺合される固定ねじ730が挿通される(図54参照)。
2つの腕部734,735は、第2枠壁731bに連続しており、第2枠壁731bから斜め上方に突出している。2つの腕部734,735は、固定部733を挟んで配置されている。2つの腕部734,735の先端面734a,735aは、スイッチ支持部731の上面(軸方向の上端)よりも高い位置にあり、上下方向に略垂直な平面に形成されている。2つの腕部734,735の先端面734a,735aは、第1部材602における上面部602aの内側の面に当接する。
2つの腕部734,735の先端面734a,735aには、嵌合凸部741,742が設けられている。嵌合凸部741,742は、先端面734a,735aから略垂直に突出する角柱状に形成されている。図54に示すように、2つの腕部734,735の先端面734a,735aは、第1部材602における上面部602aの軸受け部618,619(軸受け孔)に対応する部分に配置されている。すなわち、2つの腕部734,735は、軸受け部618,619(軸受け孔)に向かって延びている。
ところで、軸受け部618,619(図42参照)は、上面部602aと一体に形成されている。そのため、軸受け部618,619に軸受け孔を形成するには、軸受け部618,619を外面側と内面側から切り欠くような型が必要になる。そのため、軸受け部618,619には、主制御基板ケース601の内部に連通する2つの連通孔618a,619aが形成されている。
上面部602aの連通孔618a,619aには、2つの腕部734,735の先端面734a,735aに設けた嵌合凸部741,742が嵌合される。これにより、連通孔618a,619aを利用して主制御基板ケース601の内部に針金や器具等を侵入させることを防止することができる。その結果、主制御基板371や主制御基板ケース601の内部に配置された電子部品等に対する不正行為を防止することができる。
なお、軸受け部618,619に軸受け孔を設けずに、軸を受ける凹部を設ける場合であっても、軸受け部618,619に周りよりも厚みが薄い部分が形成されてしまう。周りよりも厚みが薄い部分は、容易に孔を空けることできるため、不正行為を行い易くなってしまう。そのため、主制御基板ケースの内面における軸受け部に対応する部分にブラケットを配置して、主制御基板ケースに連通する孔を空け難くすることは有用である。この場合は、ブラケットを主制御基板ケースの内面における軸受け部に対応する部分に当接させるとよい。
本実施形態では、第1部材602に軸受け部618,619を設け、スイッチ用ブラケット621を第1部材602に取り付けた。これにより、第1部材602を組み立てた状態(第2部材603と重ね合わせる前の状態)において、連通孔618a,619aがスイッチ用ブラケット621の嵌合凸部741,742によって塞がれていることを確認することができる。その結果、主制御基板ケース601の組み立て作業の作業性を向上させることができる。
例えば、軸受け部618,619が第1部材602に設けて、スイッチ用ブラケット621を第2部材603に取り付けた場合は、第1部材602と第2部材603の組み立てと、スイッチ用ブラケット621の嵌合凸部741,742の連通孔618a,619aへの嵌合を同時に行う必要があり、組み立て作業が煩雑になる。
また、本実施形態では、嵌合凸部741,742が突出する2つの腕部734,735の先端面734a,735aを、主制御基板ケース601の内面に当接させた。これにより、連通孔618a,619aと嵌合凸部741,742との間から主制御基板ケース601内へ針金等が差し込まれることを抑制することができる。
<各種変形例>
以上、本発明に係る遊技機の構成について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限り、その他の種々の実施形態及び変形例が含まれる。
上記第1〜第3の実施形態では、封印用係合部材を板金材により形成したが、本発明に係る封印用係合部材の材料としては、剛性に優れた金属(板金材)が好ましいが、板金材に限定されるものではない。本発明に係る封印用係合部材としては、複数の係合片が封印ピンと係合して撓み変形可能であれば任意の材料を適用することができ、例えば、樹脂材によって形成してもよく、また、2種類以上の材料を一体成形して設けてもよい。
また、本発明に係る封印用係合部材は、封印ベースや封印カバー(周囲の部材)よりも破壊し難い材料(剛性に優れた材料)であることが好ましい。なお、主制御基板ケースは、内部の基板や基板に実装される電子部品等が視認可能となるように、透明な樹脂材料(光透過性樹脂)によって形成されている。これに対し、封印用係合部材は、第1封印部及び第2封印部を介して封印状況(封印されていること或いは封印が解除されていること)が視認可能なように、有色の材料を用いることが好ましい。
上記第1〜第3の実施形態では、封印用係合部材に係合する封印子として係合溝付きピンを採用した。しかし、本発明に係る封印用係合部材に係合する封印子としては、ピンに限定されるものでは無く、例えば、ねじやリベットを採用することもできる。
上記第1〜第3の実施形態では、互いに重ね合されて略長方形の筐体状に形成される第1部材及び第2部材によって主制御基板ケースを構成し、第1封印部と第2封印部の接続によって、第1部材と第2部材の結合状態を封印した。また、別の第1封印部と別の第2封印部の接続によって、第1部材と遊技機本体の結合状態を封印した。すなわち、遊技機本体は、本発明に係る第2部材の一具体例である。
上記第1〜第3の実施形態では、封印カバーに2つの仕切り突部を設けた。しかし、本発明に係る仕切り突部としては、封印ベースと封印カバーの溶着部分と、封印用係合部材との間に配置されていればよく、封印ベースに設けてもよい。
上記第1〜第3の実施形態では、第2封印部の封印ベース(第1被溶着部材)に凸部を設け、封印カバー(第2被溶着部材)に嵌合凹部を設けた。しかし、本発明に係る第2封印部としては、第1被溶着部材に嵌合凹部を設け、第2被溶着部材に凸部を設けてもよい。
<付記(本発明のまとめ)>
[第1〜第6の遊技機]
従来、基板ケースの封印部など、ケース体の係合部分を溶着により固定するようにした遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された遊技機によれば、単なる係合や螺合と比較して、ケース体の開放が困難になり、不正行為を防止することが期待される。
しかしながら、特開2016−105799号公報に記載された遊技機では、溶着される2つの部材がそれぞれ外部に面しているため、溶着される2つの部材を強引に引きはがすことが可能であった。その結果、不正行為の防止が万全であるとは言い難い実情であった。
本発明は、上記第1の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第1の目的は、溶着を用いて結合した部材を引き剥がして行う不正行為を防止することが可能な遊技機を提供することである。
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第1の遊技機を提供する。
遊技機本体(例えば、外装体2)と、
前記遊技機本体に配置され、互いに溶着される第1被溶着部材(例えば、封印ベース271)及び第2被溶着部材(例えば、封印カバー272)と、を備え、
前記第1被溶着部材は、有底の筒状に形成されており、
前記第2被溶着部材は、前記第1被溶着部材に挿入され、前記第1被溶着部材の筒孔を塞いでおり、
前記第1被溶着部材及び前記第2被溶着部材の溶着部は、前記第1被溶着部材の内側に形成されている
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第1の遊技機は、
前記第1被溶着部材の内側において当該第1被溶着部材と前記第2被溶着部材に挟まれて固定され、係合部を有する封印用係合部材(例えば、封印用係合部材273)と、
前記封印用係合部材の前記係合部に係合する封印子(例えば、封印ピン230)と、
前記封印子が貫通する貫通孔を有し、前記封印子が前記封印用係合部材に係合することにより、前記第1被溶着部材及び前記第2被溶着部材と接続される封印部(例えば、第1封印部212)と、を備え
前記第1被溶着部材は、前記封印用係合部材の前記係合部に対向する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔281)を有するようにしてもよい。
また、上記構成の第1の遊技機は、
前記封印子は、円柱状に形成され、周方向に延びる係合溝を有する係合溝付きピンであり、
前記封印用係合部材は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、ピン貫通孔297b)と、前記貫通孔の周縁部から当該貫通孔の中心に向かって突出し、弾性変形して前記封印子の前記係合溝に係合する複数の係合片(例えば、複数の係合片299)とを有するようにしてもよい。
なお、第1の遊技機においては、封印用係合部材が弾性変形する複数の係合片を有するものに限定されない。第1の遊技機に係る封印用係合部材としては、例えば、金属の塑性変形を利用したカシメ用部材やリベット用部材、圧入固定用部材等であってもよい。
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第2の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材202)と第2部材(例えば、第2部材203)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部212)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部216)を有し、
前記第2封印部は、
有底の筒状に形成され、底部に前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔281)を有する第1被溶着部材(例えば、封印ベース271)と、
前記第1被溶着部材に挿入され、前記第1被溶着部材の筒孔を塞いでおり、前記第1被溶着部材の内側において当該第1被溶着部材と溶着される第2被溶着部材(例えば、封印カバー272)と、
前記第1被溶着部材の内側において当該第1被溶着部材と前記第2被溶着部材に挟まれて固定された封印用係合部材(例えば、封印用係合部材273)と、を有し、
前記封印用係合部材は、前記第1被溶着部材の前記封印子用孔に対向し、前記封印子が係合する係合部(例えば、複数の係合片299)と、位置決め用貫通孔(例えば、位置決め用貫通孔297a)とを有し、
前記第1被溶着部材又は前記第2被溶着部材は、前記位置決め用貫通孔を貫通する凸部(例えば、凸部285)を有し、
前記第2被溶着部材又は前記第1封印部は、前記凸部が嵌合する嵌合凹部(例えば、嵌合凹部291)を有する
ことを特徴とする遊技機。
なお、第2の遊技機においては、封印用係合部材が弾性変形する複数の係合片を有するものに限定されない。第1の遊技機に係る封印用係合部材としては、例えば、金属の塑性変形を利用したカシメ用部材やリベット用部材、圧入固定用部材等であってもよい。
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第3の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材202)と第2部材(例えば、第2部材203)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部212)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部216)を有し、
前記第2封印部は、
有底の筒状に形成され、底部に前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔281)を有する第1被溶着部材(例えば、封印ベース271)と、
前記第1被溶着部材に挿入され、前記第1被溶着部材の筒孔を塞いでおり、前記第1被溶着部材の内側において当該第1被溶着部材と溶着される第2被溶着部材(例えば、封印カバー272)と、
前記第1被溶着部材の内側において当該第1被溶着部材と前記第2被溶着部材に挟まれて固定された封印用係合部材(例えば、封印用係合部材273)と、を有し、
前記封印子は、円柱状に形成され、周方向に延びる係合溝を有する係合溝付きピンであり、
前記封印用係合部材は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、ピン貫通孔297b)と、前記貫通孔の周縁部から当該貫通孔の中心に向かって突出し、弾性変形して前記封印子の前記係合溝に係合する複数の係合片(例えば、複数の係合片299)とを有し、
前記第1被溶着部材は、前記複数の係合片に接触し、前記複数の係合片が前記封印子の挿通方向と反対の方向へ弾性変形すること抑制する変形抑制部(例えば、変形抑制部286)を有する
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第4の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材202)と第2部材(例えば、第2部材203)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部212)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部216)を有し、
前記第2封印部は、
有底の筒状に形成され、底部に前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔281)を有する第1被溶着部材(例えば、封印ベース271)と、
前記第1被溶着部材に挿入され、前記第1被溶着部材の筒孔を塞いでおり、前記第1被溶着部材の内側において当該第1被溶着部材と溶着される第2被溶着部材(例えば、封印カバー272)と、
前記第1被溶着部材の内側において当該第1被溶着部材と前記第2被溶着部材に挟まれて固定され、前記封印子が係合する封印用係合部材(例えば、封印用係合部材273)と、を有し、
前記第1被溶着部材又は前記第2被溶着部材は、前記第1被溶着部材と前記第2被溶着部材との溶着部分と、前記封印用係合部材との間に配置される仕切り突部(例えば、仕切り突部294)を有する
ことを特徴とする遊技機。
なお、第4の遊技機においては、封印用係合部材が弾性変形する複数の係合片を有するものに限定されない。第1の遊技機に係る封印用係合部材としては、例えば、金属の塑性変形を利用したカシメ用部材やリベット用部材、圧入固定用部材等であってもよい。
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第5の遊技機を提供する。
遊技機本体(例えば、外装体2)と、
前記遊技機本体に配置され、互いに溶着される第1被溶着部材(例えば、封印ベース271)及び第2被溶着部材(例えば、封印カバー272)と、を備え、
前記第1被溶着部材は、有底の筒状に形成されており、
前記第2被溶着部材は、前記第1被溶着部材に挿入され、前記第1被溶着部材の筒孔を塞いでおり、
前記第1被溶着部材及び前記第2被溶着部材の溶着部は、前記第1被溶着部材の内側に形成されており、
前記第2被溶着部材は、前記第1被溶着部材の筒孔から露出する端面と反対側の端面(例えば、封印カバー272の第1の面)に溶着部(例えば、溶着用突部293)が形成されている
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第5の遊技機は、
前記第1被溶着部材の内側において当該第1被溶着部材と前記第2被溶着部材に挟まれて固定され、係合部を有する封印用係合部材(例えば、封印用係合部材273)と、
前記封印用係合部材の前記係合部に係合する封印子(例えば、封印ピン230)と、
前記封印子が貫通する貫通孔を有し、前記封印子が前記封印用係合部材に係合することにより、前記第1被溶着部材及び前記第2被溶着部材と接続される封印部(例えば、第1封印部212)と、を備え、
前記第1被溶着部材は、前記封印用係合部材の前記係合部に対向する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔281)を有するようにしてもよい。
また、上記構成の第5の遊技機は、
前記封印子は、円柱状に形成され、周方向に延びる係合溝を有する係合溝付きピンであり、
前記封印用係合部材は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、ピン貫通孔297b)と、前記貫通孔の周縁部から当該貫通孔の中心に向かって突出し、弾性変形して前記封印子の前記係合溝に係合する複数の係合片(例えば、複数の係合片299)とを有するようにしてもよい。
なお、第5の遊技機においては、封印用係合部材が弾性変形する複数の係合片を有するものに限定されない。第1の遊技機に係る封印用係合部材としては、例えば、金属の塑性変形を利用したカシメ用部材やリベット用部材、圧入固定用部材等であってもよい。
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第6の遊技機を提供する。
遊技機本体(例えば、外装体2)と、
前記遊技機本体に配置された第1部材(例えば、第1部材202)及び第2部材(例えば、第2部材203)と、を備え、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部212)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部216)を有し、
前記第2封印部は、
有底の筒状に形成され、底部に前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔281)を有する第1被溶着部材(例えば、封印ベース271)と、
前記第1被溶着部材に挿入され、前記第1被溶着部材の筒孔を塞いでおり、前記第1被溶着部材の内側において当該第1被溶着部材と溶着される第2被溶着部材(例えば、封印カバー272)と、
前記第1被溶着部材の内側において当該第1被溶着部材と前記第2被溶着部材に挟まれて固定された封印用係合部材(例えば、封印用係合部材273)と、を有し、
前記遊技機本体は、前記第2被溶着部材における前記第1被溶着部材の筒孔から露出する端面に対向する内壁面又はその他の部品(例えば、内壁面2A)を有し、
前記第2被溶着部材の前記第1被溶着部材に対する挿入方向に沿った長さ(例えば、L1)は、前記第2被溶着部材における前記第1被溶着部材の筒孔から露出する端面から前記内壁面又はその他の部品までの距離(例えば、L2)よりも長い
ことを特徴とする遊技機。
なお、第6の遊技機においては、封印用係合部材が弾性変形する複数の係合片を有するものに限定されない。第1の遊技機に係る封印用係合部材としては、例えば、金属の塑性変形を利用したカシメ用部材やリベット用部材、圧入固定用部材等であってもよい。
上記構成の第1〜第6の遊技機によれば、溶着を用いて結合した部材を引き剥がして行う不正行為を防止することができる。
[第7〜第9の遊技機]
従来、カシメ部材を用いて基板ケースを封印する遊技機が知られている(例えば、特開2010−201029号公報参照)。特開2010−201029号公報に記載された遊技機によれば、基板ケースの開放が困難になり、基板ケース内に配置された基板に対する不正行為を防止すことが期待される。
しかしながら、特開2010−201029号公報に記載されたような基板ケースの封印構造を有する遊技機では、封印作業が不完全である場合に、不正行為を防止できなくなることになる。そのため、封印作業の確実性が求められていた。
本発明は、上記第2の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第2の目的は、封印作業の確実性を向上させることが可能な遊技機を提供することである。
上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第7の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材202)と第2部材(例えば、第2部材203)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部212)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部216)を有し、
前記第1封印部は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、貫通孔228)を有する封印子貫通部(例えば、ピン貫通部221)と、前記封印子貫通部に設けられた係合部(例えば、係合溝227)と、を有し、
前記第2封印部は、前記第1封印部の前記封印子貫通部が当接すると共に前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔281)を有する封印ベース(例えば、封印ベース271)と、前記封印子用孔に挿通された前記封印子の挿通方向と反対の方向への移動を係止する封印用係合部(例えば、封印用係合部材273)材と、前記封印ベースから突出した壁部(例えば、係合壁282)と、前記壁部に形成され、前記第1封印部の前記係合部に係合して前記第1封印部における前記封印子の挿通方向に交差する方向の移動を規制する移動規制部(例えば、移動規制部283)と、を有する
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第7の遊技機は、
前記第1部材は、第1部材本体と、前記第1封印部とを有し、
前記第1封印部は、連結片(例えば、連結片241A,241B)によって前記第1部材本体に連結されているようにしてもよい。
なお、第7の遊技機においては、封印用係合部材が弾性変形する複数の係合片を有するものに限定されない。第1の遊技機に係る封印用係合部材としては、例えば、金属の塑性変形を利用したカシメ用部材やリベット用部材、圧入固定用部材等であってもよい。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第8の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材202)と第2部材(例えば、第2部材203)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部212)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部216)を有し、
前記第1封印部は、有底の筒状に形成され、底部に前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、貫通孔228)を有する封印子貫通部(例えば、ピン貫通部221)と、前記封印子貫通部に前記封印子を収容した状態で前記封印子貫通部の開口の一部を塞いで前記封印子の抜け出しを係止する封印蓋(例えば、封印蓋222)と、を有し、
前記封印蓋は、前記封印子貫通部よりも前記封印子の貫通方向に交差する方向に突出する係合部を有し、
前記第2封印部は、前記第1封印部の前記封印子貫通部が当接すると共に前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔281)を有する封印ベース(例えば、封印ベース271)と、前記封印子用孔に挿通された前記封印子の挿通方向と反対の方向への移動を係止する封印用係合部材(例えば、封印用係合部材273)と、前記封印ベースから突出した壁部(例えば、係合壁282)と、前記壁部に形成され、前記封印蓋の前記係合部に係合して前記第1封印部における前記封印子の挿通方向に交差する方向の移動を規制する移動規制部(例えば、移動規制部283)と、を有する
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第8の遊技機は、
前記係合部は、前記封印子の挿通方向に交差する方向で前記封印子貫通部に対向し、
前記封印子貫通部は、前記係合部が接続される接続部を有するようにしてもよい。
なお、第8の遊技機においては、封印用係合部材が弾性変形する複数の係合片を有するものに限定されない。第1の遊技機に係る封印用係合部材としては、例えば、金属の塑性変形を利用したカシメ用部材やリベット用部材、圧入固定用部材等であってもよい。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第9の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材202)と第2部材(例えば、第2部材203)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部212)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部216)を有し、
前記第1封印部は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、貫通孔228)を有する封印子貫通部(例えば、ピン貫通部221)と、前記封印子貫通部に設けられた係合部(例えば、係合溝227)と、を有し、
前記第2封印部は、前記第1封印部の前記封印子貫通部が当接すると共に前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔281)を有する封印ベース(例えば、封印ベース271)と、前記封印子用孔に挿通された前記封印子の挿通方向と反対の方向への移動を係止する封印用係合部(例えば、封印用係合部材273)材と、前記封印ベースから突出した壁部(例えば、係合壁282)と、前記壁部に形成され、前記第1封印部の前記係合部に係合して前記第1封印部における前記封印子の挿通方向に交差する方向の移動を規制する移動規制部(例えば、移動規制部283)と、を有し、
前記移動規制部又は前記係合部は、前記封印子の挿通方向に沿って延びるリブであり、
前記係合部又は前記移動規制部は、前記封印子の挿通方向に沿って延びる係合溝であり、
前記リブは、前記封印子の挿通方向に沿って前記係合溝に挿入され、
前記係合溝は、前記リブが挿入される方向に至るにつれて溝幅が狭くなる
ことを特徴とする遊技機。
なお、第9の遊技機においては、封印用係合部材が弾性変形する複数の係合片を有するものに限定されない。第1の遊技機に係る封印用係合部材としては、例えば、金属の塑性変形を利用したカシメ用部材やリベット用部材、圧入固定用部材等であってもよい。
上記構成の第7〜第9の遊技機によれば、封印作業の確実性を向上させることができる。
[第10〜第12の遊技機]
従来、カシメ部材を用いて基板ケースを封印する遊技機が知られている(例えば、特開2010−201029号公報参照)。特開2010−201029号公報に記載された遊技機によれば、基板ケースの開放が困難になり、基板ケース内に配置された基板に対する不正行為を防止すことが期待される。
しかしながら、特開2010−201029号公報に記載されたような基板ケースの封印構造を有する遊技機では、封印作業が不完全である場合に、不正行為を防止できなくなることになる。そのため、封印作業の確実性が求められていた。
本発明は、上記第3の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第3の目的は、封印作業の確実性を向上させることが可能な遊技機を提供することである。
上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第10の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材202)と第2部材(例えば、第2部材203)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部212)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部216)を有し、
前記第1封印部は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、貫通孔228)を有する封印子貫通部(例えば、ピン貫通部221)を有し、
前記第2封印部は、前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔281)を有する封印ベースと、前記封印子用孔に挿通された前記封印子の挿通方向と反対の方向への移動を係止する封印用係合部材(例えば、封印用係合部材273)と、を有し、
前記封印子貫通部は、前記貫通孔の周壁面から突出し、前記封印子の挿通方向への移動を規制し、前記封印子が前記封印用係合部材に係合する封印位置に配置されないように前記封印子を前記封印子貫通部内の待機位置に保持する複数の封印子保持部(例えば、ピン保持部229)を有し、
前記第1封印部及び前記第2封印部は、前記封印子の挿通方向が水平方向となるような姿勢で配置されており、
前記複数の封印子保持部は、前記封印子における鉛直方向の下側を避けて配置されており、少なくとも2つの封印子保持部で前記封印子を保持する
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第10の遊技機は、
前記第1封印部は、前記封印子貫通部に前記封印子を収容した状態で前記封印子貫通部の開口の一部を塞いで前記封印子の抜け出しを係止する封印蓋(例えば、封印蓋222)を有するようにしてもよい。
なお、第10の遊技機においては、封印用係合部材が弾性変形する複数の係合片を有するものに限定されない。第1の遊技機に係る封印用係合部材としては、例えば、金属の塑性変形を利用したカシメ用部材やリベット用部材、圧入固定用部材等であってもよい。
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第11の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材202)と第2部材(例えば、第2部材203)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部212)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部216)を有し、
前記第1封印部は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、貫通孔228)を有する封印子貫通部(例えば、ピン貫通部221)を有し、
前記第2封印部は、前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔281)を有する封印ベースと、前記封印子用孔に挿通された前記封印子の挿通方向と反対の方向への移動を係止する封印用係合部材(例えば、封印用係合部材273)と、を有し、
前記封印子貫通部は、前記貫通孔の周壁面から突出し、前記封印子の挿通方向への移動を規制し、前記封印子が前記封印用係合部材に係合する封印位置に配置されないように前記封印子を前記封印子貫通部内の待機位置に保持する複数の封印子保持部(例えば、ピン保持部229)を有し、
前記第1封印部及び前記第2封印部は、前記封印子の挿通方向が水平方向となるような姿勢で配置されており、
前記複数の封印子保持部は、前記封印子における鉛直方向の下側を避けて配置されており、少なくとも2つの封印子保持部で前記封印子を保持し、
前記封印子は、先端部がテーパー状の円柱に形成されており、
前記複数の封印子保持部における前記封印子との接触点を通る円の径は、前記封印子の先端の径よりは大きく、前記封印子の中間部の径よりは小さく設定されており、
前記封印子貫通部は、前記待機位置において前記封印子の先端部が配置される封印子用凹部(例えば、ピン用凹部226)を有する
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第11の遊技機は、
前記第1封印部は、前記封印子貫通部に前記封印子を収容した状態で前記封印子貫通部の開口の一部を塞いで前記封印子の抜け出しを係止する封印蓋(例えば、封印蓋222)を有するようにしてもよい。
なお、第11の遊技機においては、封印用係合部材が弾性変形する複数の係合片を有するものに限定されない。第1の遊技機に係る封印用係合部材としては、例えば、金属の塑性変形を利用したカシメ用部材やリベット用部材、圧入固定用部材等であってもよい。
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第12の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材202)と第2部材(例えば、第2部材203)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部212)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部216)を有し、
前記第1封印部は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、貫通孔228)を有する封印子貫通部(例えば、ピン貫通部221)を有し、
前記第2封印部は、前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔281)を有する封印ベースと、前記封印子用孔に挿通された前記封印子の挿通方向と反対の方向への移動を係止する封印用係合部材(例えば、封印用係合部材273)と、を有し、
前記封印子貫通部は、前記貫通孔の周壁面から突出し、前記封印子の挿通方向への移動を規制し、前記封印子が前記封印用係合部材に係合する封印位置に配置されないように前記封印子を前記封印子貫通部内の待機位置に保持する複数の封印子保持部(例えば、ピン保持部229)を有し、
前記第1封印部及び前記第2封印部は、前記封印子の挿通方向が水平方向となるような姿勢で配置されており、
前記複数の封印子保持部は、前記封印子を案内する傾斜面(例えば、傾斜面229a)を前記封印子が挿入される側の端部に有し、前記封印子における鉛直方向の下側を避けて配置されており、少なくとも2つの封印子保持部で前記封印子を保持する
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第12の遊技機は、
前記第1封印部は、前記封印子貫通部に前記封印子を収容した状態で前記封印子貫通部の開口の一部を塞いで前記封印子の抜け出しを係止する封印蓋(例えば、封印蓋222)を有するようにしてもよい。
なお、第12の遊技機においては、封印用係合部材が弾性変形する複数の係合片を有するものに限定されない。第1の遊技機に係る封印用係合部材としては、例えば、金属の塑性変形を利用したカシメ用部材やリベット用部材、圧入固定用部材等であってもよい。
上記構成の第10〜第12の遊技機によれば、封印作業の確実性を向上させることができる。
[第13〜第16の遊技機]
従来、カシメ部材を用いて基板ケースを封印する遊技機が知られている(例えば、特開2010−201029号公報参照)。特開2010−201029号公報に記載された遊技機によれば、基板ケースの開放が困難になり、基板ケース内に配置された基板に対する不正行為を防止すことが期待される。
しかしながら、特開2010−201029号公報に記載されたような基板ケースの封印構造を有する遊技機では、より強固な封印構造が求められていた。
本発明は、上記第4の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第4の目的は、強固な封印構造を実現できる遊技機を提供することである。
上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第13の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材402)と第2部材(例えば、第2部材403)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部412)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部416)を有し、
前記第1封印部は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、貫通孔228)を有する封印子貫通部(例えば、ピン貫通部221)を有し、
前記第2封印部は、前記第1封印部の前記封印子貫通部が当接すると共に前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔485)を有する第2封印部本体(例えば、封印ベース471及び封印カバー472)と、前記封印子用孔に挿通された前記封印子の挿通方向と反対の方向への移動を係止する封印用係合部材(例えば、封印用係合部材473)と、を有し、
前記封印子は、円柱状に形成され、周方向に延びる係合溝を有する係合溝付きピンであり、
前記封印用係合部材は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、ピン貫通孔497b)と、前記貫通孔の周縁部から当該貫通孔の中心に向かって突出し、弾性変形して前記封印子の前記係合溝に係合する複数の係合片(例えば、複数の係合片499)とを有し、
前記複数の係合片の先端は、前記封印子の前記係合溝が設けられている部分の曲率に対応した円弧状に形成されていると共に、前記貫通孔と同心であって前記封印子の前記係合溝が設けられている部分の径と同じ円よりも前記貫通孔の中心側に変位している
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第14の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材202)と第2部材(例えば、第2部材203)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部412)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部416)を有し、
前記第1封印部は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、貫通孔228)を有する封印子貫通部(例えば、ピン貫通部221)を有し、
前記第2封印部は、前記第1封印部の前記封印子貫通部が当接すると共に前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔485)を有する第2封印部本体(例えば、封印ベース471及び封印カバー472)と、前記封印子用孔に挿通された前記封印子の挿通方向と反対の方向への移動を係止する封印用係合部材(例えば、封印用係合部材473)と、を有し、
前記封印子は、円柱状に形成され、周方向に延びる係合溝を有する係合溝付きピンであり、
前記封印用係合部材は、板状の係合部材本体(例えば、本体板497)と、前記係合部材本体に設けられ、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、ピン貫通孔497b)と、前記貫通孔の周縁部から当該貫通孔の中心に向かって突出し、弾性変形して前記封印子の前記係合溝に係合する複数の係合片(例えば、複数の係合片499)と、前記係合部材本体の互いに対向する2つの辺に連続する2つの折り曲げ係合部(例えば、2つの折り曲げ係合部498)と、を有し、
前記複数の係合片の先端は、前記封印子の前記係合溝が設けられている部分の曲率に対応した円弧状に形成されていると共に、前記貫通孔と同心であって前記封印子の前記係合溝が設けられている部分の径と同じ円よりも前記貫通孔の中心側に変位しており、
前記第2封印部本体は、前記2つの折り曲げ係合部が係合する2つの本体側係合部(例えば、2つのベース側係合部479)を有する
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第14の遊技機は、
前記封印用係合部材は、前記係合部材本体に設けられた位置決め用貫通孔(例えば、位置決め用貫通孔497a)を有し、
前記第2封印部本体は、前記凸部及び前記本体側係合部が設けられた封印ベース(例えば、封印ベース471)と、前記封印子用孔が設けられており、前記封印ベースとの間に前記封印用係合部材を挟んで固定する封印カバー(例えば、封印カバー472)と、前記位置決め用貫通孔を貫通する凸部(例えば、凸部478)とを有し、
前記封印カバーは、前記封印ベースの前記凸部が嵌合する嵌合凹部(例えば、嵌合凹部491)を有するようにしてもよい。
また、上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第15の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材202)と第2部材(例えば、第2部材203)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部412)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部416)を有し、
前記第1封印部は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、貫通孔228)を有する封印子貫通部(例えば、ピン貫通部221)を有し、
前記第2封印部は、前記第1封印部の前記封印子貫通部が当接すると共に前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔485)を有する封印カバー(例えば、封印カバー472)と、前記封印子用孔に挿通された前記封印子の挿通方向と反対の方向への移動を係止する封印用係合部材(例えば、封印用係合部材473)と、前記封印カバーとの間に前記封印用係合部材を挟んで固定する封印ベース(例えば、封印ベース471)とを有し、
前記封印子は、円柱状に形成され、周方向に延びる係合溝を有する係合溝付きピンであり、
前記封印用係合部材は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、ピン貫通孔497b)と、前記貫通孔の周縁部から当該貫通孔の中心に向かって突出し、弾性変形して前記封印子の前記係合溝に係合する複数の係合片(例えば、複数の係合片499)と、を有し、
前記複数の係合片の先端は、前記封印子の前記係合溝が設けられている部分の曲率に対応した円弧状に形成されていると共に、前記貫通孔と同心であって前記封印子の前記係合溝が設けられている部分の径と同じ円よりも前記貫通孔の中心側に変位しており、
前記封印ベースは、前記封印カバーが配置される第1凹部(例えば、第1凹部474)と、前記第1の凹部の底面に形成され、前記封印用係合部材が当接する底面を有する第2凹部(例えば、第2凹部475)とを有し、
前記第1凹部の底面は、前記封印カバーと溶着されている
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第16の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材202)と第2部材(例えば、第2部材203)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1封印部(例えば、第1封印部412)を有し、
前記第2部材は、封印子(例えば、封印ピン230)によって前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部416)を有し、
前記第1封印部は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、貫通孔228)を有する封印子貫通部(例えば、ピン貫通部221)を有し、
前記第2封印部は、前記第1封印部の前記封印子貫通部が当接すると共に前記封印子が挿通する封印子用孔(例えば、ピン挿通孔485)を有する封印カバー(例えば、封印カバー472)と、前記封印子用孔に挿通された前記封印子の挿通方向と反対の方向への移動を係止する封印用係合部材(例えば、封印用係合部材473)と、前記封印カバーとの間に前記封印用係合部材を挟んで固定する封印ベース(例えば、封印ベース471)とを有し、
前記封印子は、円柱状に形成され、周方向に延びる係合溝を有する係合溝付きピンであり、
前記封印用係合部材は、前記封印子が貫通する貫通孔(例えば、ピン貫通孔497b)と、前記貫通孔の周縁部から当該貫通孔の中心に向かって突出し、弾性変形して前記封印子の前記係合溝に係合する複数の係合片(例えば、複数の係合片499)と、を有し、
前記複数の係合片の先端は、前記封印子の前記係合溝が設けられている部分の曲率に対応した円弧状に形成されていると共に、前記貫通孔と同心であって前記封印子の前記係合溝が設けられている部分の径と同じ円よりも前記貫通孔の中心側に変位しており、
前記封印ベースは、前記複数の係合片における少なくとも1つの係合片の先端側と反対の根元側に当接する当接部(例えば、第2凹部475の底面)を有する
ことを特徴とする遊技機。
上記構成の第13〜第16の遊技機によれば、強固な封印構造を実現することができる。
[第17〜第21の遊技機]
従来、カシメ部材を用いて基板ケースを封印する遊技機が知られている(例えば、特開2010−201029号公報参照)。特開2010−201029号公報に記載された遊技機によれば、基板ケースの開放が困難になり、基板ケース内に配置された基板に対する不正行為を防止すことが期待される。また、検査等で基板ケースを開放する場合がある。そのため、特許文献1に記載された遊技機は、予め定められた部分を破壊することにより、基板ケースの封印を解除することが可能である。
しかしながら、特開2010−201029号公報に記載された遊技機では、予め定められた部分を特殊な器具などで破壊(切断)することにより、破壊(切断)の痕跡をほとんど残さずに基板ケースの封印が解除される虞があった。なお、痕跡をほとんど残さずに基板ケースの封印が解除されると、不正行為の発覚が遅れ、被害が大きくなってしまう。
本発明は、上記第5の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第5の目的は、封印が解除された場合に痕跡が残るようにすることが可能な遊技機を提供することである。
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第17の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材602)と第2部材(例えば、第2部材603)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1部材本体と、第1封印部(例えば、第1封印部612)と、前記第1部材本体と前記第1封印部とを連結する連結部(例えば、連結部665)と、を有し、
前記第2部材は、前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部626)を有し、
前記連結部は、前記第1部材本体に連続すると共に切断可能な厚みの連結片(例えば、連結片671A,671B,671C,671D)と、前記連結片に連続して設けられており、前記連結片よりも厚みが薄い肉薄部(例えば、肉薄部674A,674B,674C,674D)と、を有する
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第18の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材602)と第2部材(例えば、第2部材603)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1部材本体と、第1封印部(例えば、第1封印部612)と、前記第1部材本体と前記第1封印部とを連結する連結部(例えば、連結部665)と、を有し、
前記第2部材は、前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部626)を有し、
前記連結部は、前記第1部材本体に連続すると共に切断可能な厚みの連結片(例えば、連結片671A,671B,671C,671D)と、前記連結片に連続して設けられており、前記連結片よりも厚みが薄い肉薄部(例えば、肉薄部674A,674B,674C,674D)と、を有し、
前記連結片は、2つ以上設けられており、
前記肉薄部は、隣り合う連結片間に設けられている
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第19の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材602)と第2部材(例えば、第2部材603)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1部材本体と、第1封印部(例えば、第1封印部612)と、前記第1部材本体と前記第1封印部とを連結する連結部(例えば、連結部665)と、を有し、
前記第2部材は、前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部626)を有し、
前記連結部は、前記第1部材本体に連続すると共に切断可能な厚みの連結片(例えば、連結片671A,671B,671C,671D)と、前記連結片に連続して設けられており、前記連結片よりも厚みが薄い肉薄部(例えば、肉薄部674A,674B,674C,674D)と、を有し、
前記肉薄部は、前記連結部を囲んでいる
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第20の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材602)と第2部材(例えば、第2部材603)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1部材本体と、第1封印部(例えば、第1封印部612)と、前記第1部材本体と前記第1封印部とを連結する連結部(例えば、連結部665)と、を有し、
前記第2部材は、前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部626)を有し、
前記連結部は、前記第1部材本体に連続すると共に切断可能な厚みの連結片(例えば、連結片671A,671B,671C,671D)と、前記連結片に連続して設けられており、前記連結片よりも厚みが薄い肉薄部(例えば、肉薄部674A,674B,674C,674D)と、を有し、
前記連結片における前記肉薄部に連続する辺の少なくとも一部が湾曲している
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第21の遊技機を提供する。
第1部材(例えば、第1部材602)と第2部材(例えば、第2部材603)とを備える遊技機であって、
前記第1部材は、第1部材本体と、第1封印部(例えば、第1封印部612)と、前記第1部材本体と前記第1封印部とを連結する連結部(例えば、連結部665)と、を有し、
前記第2部材は、前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部(例えば、第2封印部626)を有し、
前記連結部は、前記第1部材本体に連続すると共に切断可能な厚みの連結片(例えば、連結片671A,671B,671C,671D)と、前記連結片に連続して設けられており、前記連結片よりも厚みが薄い肉薄部(例えば、肉薄部674A,674B,674C,674D)と、を有し、
前記肉薄部には、スリットが設けられている
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第21の遊技機は、
前記スリットは、折れ線状に形成されているようにしてもよい。
上記構成の第17〜第21の遊技機によれば、封印が解除された場合に痕跡が残るようにすることができる。
[第22〜第24の遊技機]
従来、カシメ部材を用いて基板ケースを封印する遊技機が知られている(例えば、特開2010−201029号公報参照)。特開2010−201029号公報に記載された遊技機によれば、基板ケースの開放が困難になり、基板ケース内に配置された基板に対する不正行為を防止すことが期待される。
しかしながら、ケース体の封印を解除せずに、ケース体に形成された小さな孔に針金を通して、ケース体の内部に対して不正行為が行われる虞がある。この不正行為としては、例えば、電気部品を意図的にショート(短絡)させることを挙げることができる。
本発明は、上記第6の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第6の目的は、ケース体の外部から内部への器具等の侵入を防ぐことが可能な遊技機を提供することである。
上記第6の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第22の遊技機を提供する。
遊技機本体(例えば、外装体502)と、
前記遊技機本体に配置され、筐体状に形成された基板ケース(例えば、主制御基板ケース601)と、
前記基板ケースの内部に配置された基板(例えば、主制御基板371)と、
前記基板ケースの外装部と一体に設けられた軸受け部(例えば、一対の軸受け部618,619)と、
前記軸受け部に回動可能に支持された回動部材(例えば、スイッチカバー622)と、
前記基板ケースの内部に設けられた部品(例えば、設定用鍵型スイッチ357)の取付けブラケット(例えば、スイッチ用ブラケット621)と、を備え、
前記取付けブラケットは、基板ケースの内面における前記軸受け部に対応する部分に配置されている
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第22の遊技機は、
前記軸受け部には、前記基板ケースの内部に連通する連通孔(例えば、連通孔618a,619a)が形成されており、
前記取付けブラケットは、前記連通孔に向かって延びる腕部(例えば、腕部734,735)と、前記腕部に設けられ、前記連通孔に嵌合する嵌合部(例えば、嵌合凸部741,742)とを有するようにしてもよい。
また、上記第6の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第23の遊技機を提供する。
遊技機本体(例えば、外装体502)と、
前記遊技機本体に配置され、第1部材(例えば、第1部材602)と第2部材(例えば、第2部材603)が互いに重ね合されて筐体状に形成された基板ケース(例えば、主制御基板ケース601)と、
前記基板ケースの内部に配置された基板(例えば、主制御基板371)と、
前記第1部材の外装部と一体に設けられた軸受け部(例えば、一対の軸受け部618,619)と、
前記軸受け部に回動可能に支持された回動部材(例えば、スイッチカバー622)と、
前記基板ケースの内部に設けられた部品(例えば、設定用鍵型スイッチ357)の取付けブラケット(例えば、スイッチ用ブラケット621)と、を備え、
前記取付けブラケットは、前記第1部材に固定され、基板ケースの内面における前記軸受け部に対応する部分に配置されている
ことを特徴とする遊技機。
また、前記本発明の遊技機は、
前記軸受け部には、前記基板ケースの内部に連通する連通孔(例えば、連通孔618a,619a)が形成されており、
前記取付けブラケットは、前記連通孔に嵌合する嵌合部(例えば、嵌合凸部741,742)を有するようにしてもよい。
また、上記第6の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第24の遊技機を提供する。
遊技機本体(例えば、外装体502)と、
前記遊技機本体に配置され、筐体状に形成された基板ケース(例えば、主制御基板ケース601)と、
前記基板ケースの内部に配置された基板(例えば、主制御基板371)と、
前記基板ケースの外装部と一体に設けられた軸受け部(例えば、一対の軸受け部618,619)と、
前記軸受け部に回動可能に支持された回動部材(例えば、スイッチカバー622)と、
前記基板ケースの内部に設けられた部品(例えば、設定用鍵型スイッチ357)の取付けブラケット(例えば、スイッチ用ブラケット621)と、を備え、
前記取付けブラケットは、基板ケースの内面における前記軸受け部に対応する部分に配置されており、
前記軸受け部には、前記基板ケースの内部に連通する連通孔(例えば、連通孔618a,619a)が形成されており、
前記取付けブラケットは、前記連通孔に嵌合する嵌合部(例えば、嵌合凸部741,742)と、前記嵌合部が突出すると共に前記基板ケースの内面に当接する当接面(例えば、先端面734a,735a)とを有する
ことを特徴とする遊技機。
上記構成の第22〜第24の遊技機によれば、ケース体の外部から内部への器具等の侵入を防ぐことができる。
[第25〜第28の遊技機]
従来、基板ケースを封印するために封印シールを用いる遊技機が知られている(例えば、特開2007−312917号公報参照)。特開2007−312917号公報に記載された遊技機によれば、基板ケースの封印を解除する際に封印シールに痕跡が残るため、基板ケースの内部に配置された基板に対する不正行為を抑制或いは発見することができる。
しかしながら、基板ケースの封印を解除して不正行為を行った後に、正規の封印シールに似た偽の封印シールを貼って基板ケースの封印を解除したことを隠すなど、不正行為の方法がより高度になっている。そのため、不正行為のより高度な対策が求められていた。
本発明は、上記第7の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第7の目的は、封印シールを用いて基板ケースを封印する場合に不正行為の対策を向上させることができる遊技機を提供することである。
上記第7の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第25の遊技機を提供する。
遊技機本体(例えば、外装体502)と、
前記遊技機本体に配置され、第1部材(例えば、第1部材602)と第2部材(例えば、第2部材603)が互いに重ね合されて筐体状に形成された基板ケース(例えば、主制御基板ケース601)と、
前記基板ケースの内部に配置された基板(例えば、主制御基板371)と、
前記第1部材と前記第2部材に亘って貼り付けられる封印シール(例えば、封印シール640)と、を備え、
前記第1部材は、上方に向いて傾斜する第1斜面(例えば、第1斜面681)を有し、
前記第2部材は、上方に向いて傾斜する第2斜面(例えば、第2斜面691)を有し、
前記第1斜面と前記第2斜面は、前記封印シールを貼り付けるシール貼付け面(例えば、シール貼付け面630)を形成し、
前記シール貼付け面は、下方に向かうにつれて基板ケースの外形を大きくするように傾斜しており、上部に前記第1部材と前記第2部材とを締結するねじが挿入されるねじ挿入凹部(例えば、ねじ挿入凹部682)を有する
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第25の遊技機は、
前記第1部材と前記第2部材は、上下方向で互いに重ね合されており、
前記第1斜面は、前記シール貼付け面の上部を形成し、
前記第2斜面は、前記シール貼付け面の下部を形成するようにしてもよい。
また、上記構成の第25の遊技機は、
前記第1部材と前記第2部材は、上下方向で互いに重ね合されており、
前記第1斜面は、前記シール貼付け面の左側を形成し、
前記第2斜面は、前記シール貼付け面の右側を形成するようにしてもよい。
また、上記第7の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第26の遊技機を提供する。
遊技機本体(例えば、外装体502)と、
前記遊技機本体に配置され、第1部材(例えば、第1部材602)と第2部材(例えば、第2部材603)が互いに重ね合されて筐体状に形成された基板ケース(例えば、主制御基板ケース601)と、
前記基板ケースの内部に配置された基板(例えば、主制御基板371)と、
前記第1部材と前記第2部材に亘って貼り付けられる封印シール(例えば、封印シール640)と、
前記封印シールを覆うシールカバー(例えば、シールカバー641)と、を備え、
前記第1部材は、上方に向いて傾斜する第1斜面(例えば、第1斜面681)を有し、
前記第2部材は、上方に向いて傾斜する第2斜面(例えば、第2斜面691)を有し、
前記第1斜面と前記第2斜面は、前記封印シールを貼り付けるシール貼付け面(例えば、シール貼付け面630)を形成し、
前記シール貼付け面は、下方に向かうにつれて基板ケースの外形を大きくするように傾斜しており、上部に前記第1部材と前記第2部材とを締結するねじが挿入されるねじ挿入凹部(例えば、ねじ挿入凹部682)を有し、
前記シールカバーは、前記封印シールの一部を露出させるシール用窓を有している
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第26の遊技機は、
前記第1部材と前記第2部材は、上下方向で互いに重ね合されており、
前記第1斜面は、前記シール貼付け面の上部を形成し、
前記第2斜面は、前記シール貼付け面の下部を形成するようにしてもよい。
また、上記構成の第26の遊技機は、
前記第1部材と前記第2部材は、上下方向で互いに重ね合されており、
前記第1斜面は、前記シール貼付け面の左側を形成し、
前記第2斜面は、前記シール貼付け面の右側を形成するようにしてもよい。
また、上記第7の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第27の遊技機を提供する。
遊技機本体(例えば、後述の外装体502)と、
前記遊技機本体に配置され、第1部材(例えば、後述の第1部材602)と第2部材(例えば、後述の第2部材603)が上下方向で互いに重ね合されて筐体状に形成された基板ケース(例えば、後述の主制御基板ケース601)と、
前記基板ケースの内部に配置された基板(例えば、後述の主制御基板371)と、
前記第1部材と前記第2部材に亘って貼り付けられる封印シール(例えば、後述の封印シール640)と、
前記封印シールを覆うシールカバー(例えば、後述のシールカバー641)と、を備え、
前記第1部材は、上方に向いて傾斜する第1斜面(例えば、後述の第1斜面681)を有し、
前記第2部材は、上方に向いて傾斜する第2斜面(例えば、後述の第2斜面691)を有し、
前記第1斜面と前記第2斜面は、前記封印シールを貼り付けるシール貼付け面(例えば、後述のシール貼付け面630)を形成し、
前記シール貼付け面は、下方に向かうにつれて基板ケースの外形を大きくするように傾斜しており、上部に前記第1部材と前記第2部材とを締結するねじが挿入されるねじ挿入凹部(例えば、後述のねじ挿入凹部682)を有し、
前記シールカバーは、第1係止爪(例えば、後述の第1係止爪645)と、第2係止爪(例えば、後述の第2係止爪648)を有し、
前記第1部材は、前記シールカバーを案内するガイド部(例えば、後述のガイド部686A,686B)と、前記シールカバーが前記ガイド部に案内される際に前記シールカバーの前記第1係止爪を弾性変形させる爪摺動部(例えば、後述の爪挿入孔683を形成する孔壁面)と、前記シールカバーの取り付け位置において弾性変形が解かれた第1係止爪が係合する爪係合部(例えば、後述の第1爪係合部684)と、を有し、
前記第2部材は、前記シールカバーが前記ガイド部に案内される際に前記シールカバーの前記第2係止爪を弾性変形させる爪摺動部(例えば、後述の第2シール貼付け部628の側面)と、前記シールカバーの取り付け位置において弾性変形が解かれた第2係止爪が係合する爪係合部(例えば、後述の第2シール貼付け部628の底面)と、を有する
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第7の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第27の遊技機を提供する。
遊技機本体(例えば、外装体502)と、
前記遊技機本体に配置され、第1部材(例えば、第1部材602)と第2部材(例えば、第2部材603)が上下方向で互いに重ね合されて筐体状に形成された基板ケース(例えば、主制御基板ケース601)と、
前記基板ケースの内部に配置された基板(例えば、主制御基板371)と、
前記第1部材と前記第2部材に亘って貼り付けられる封印シール(例えば、封印シール640)と、
前記封印シールを覆うシールカバー(例えば、シールカバー641)と、を備え、
前記第1部材は、上方に向いて傾斜する第1斜面(例えば、第1斜面681)を有し、
前記第2部材は、上方に向いて傾斜する第2斜面(例えば、第2斜面691)を有し、
前記第1斜面と前記第2斜面は、前記封印シールを貼り付けるシール貼付け面(例えば、シール貼付け面630)を形成し、
前記シール貼付け面は、下方に向かうにつれて基板ケースの外形を大きくするように傾斜しており、上部に前記第1部材と前記第2部材とを締結するねじが挿入されるねじ挿入凹部(例えば、ねじ挿入凹部682)を有し、
前記シールカバーは、第1係止爪(例えば、第1係止爪645)と、第2係止爪(例えば、第2係止爪648)を有し、
前記第1部材は、前記シールカバーを案内するガイド部(例えば、ガイド部686A,686B)と、前記シールカバーが前記ガイド部に案内される際に前記シールカバーの前記第1係止爪を弾性変形させる第1爪摺動部(例えば、爪挿入孔683を形成する孔壁面)と、前記シールカバーが前記ガイド部に案内される際に前記シールカバーの前記第2係止爪を弾性変形させる第2爪摺動部(例えば、第1シール貼付け部614の側面)と、前記シールカバーの取り付け位置において弾性変形が解かれた第1係止爪が係合する爪係合部(例えば、第1爪係合部684)と、を有し、
前記第2部材は、前記シールカバーの取り付け位置において弾性変形が解かれた第2係止爪が係合する爪係合部(例えば、第2シール貼付け部628の底面)と、を有する
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第7の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第28の遊技機を提供する。
開口を有する筐体状の本体(例えば、キャビネット502a)と、前記本体に回動可能に取り付けられ、前記本体の開口を開閉するドア(例えば、フロントドア502b)と、を有する遊技機本体(例えば、外装体502)と、
前記ドアに取り付けられ、第1部材(例えば、第1部材602)と第2部材(例えば、第2部材603)が互いに重ね合されて筐体状に形成された基板ケース(例えば、主制御基板ケース601)と、
前記基板ケースの内部に配置された基板(例えば、主制御基板371)と、
前記第1部材と前記第2部材に亘って貼り付けられる封印シール(例えば、封印シール640)と、を備え、
前記第1部材は、上方に向いて傾斜する第1斜面(例えば、第1斜面681)を有し、
前記第2部材は、上方に向いて傾斜する第2斜面(例えば、第2斜面691)を有し、
前記第1斜面と前記第2斜面は、前記封印シールを貼り付けるシール貼付け面(例えば、シール貼付け面630)を形成し、
前記シール貼付け面は、前記基板ケースにおける前記ドアの回動軸側と反対側の側部に設けられており、下方に向かうにつれて基板ケースの外形を大きくするように傾斜しており、上部に前記第1部材と前記第2部材とを締結するねじが挿入されるねじ挿入凹部(例えば、ねじ挿入凹部682)を有する
ことを特徴とする遊技機。
また、上記構成の第28の遊技機は、
前記第1部材と前記第2部材は、上下方向で互いに重ね合されており、
前記第1斜面は、前記シール貼付け面の上部を形成し、
前記第2斜面は、前記シール貼付け面の下部を形成するようにしてもよい。
また、上記構成の第28の遊技機は、
前記第1部材と前記第2部材は、上下方向で互いに重ね合されており、
前記第1斜面は、前記シール貼付け面の左側を形成し、
前記第2斜面は、前記シール貼付け面の右側を形成するようにしてもよい。
上記構成の第25〜第28の遊技機によれば、封印シールを用いて基板ケースを封印する場合に不正行為の対策を向上させることができる。
[第29〜第30の遊技機]
従来、カシメ部材を用いて基板ケースを封印する遊技機が知られている(例えば、特開2010−201029号公報参照)。特開2010−201029号公報に記載された遊技機によれば、基板ケースの開放が困難になり、基板ケース内に配置された基板に対する不正行為を防止すことが期待される。
ところで、特開2010−201029号公報に記載されたような基板ケースは、封印された状態のまま遊技機本体から取り外すことが可能であり、封印を解除せずに、修理や検査に出すことが可能であった。そこで、基板ケースを単体とした場合の作業性の向上が求められていた。
本発明は、上記第8の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第8の目的は、遊技機本体から取り外した基板ケースに対して作業を行う場合の作業性が担保される遊技機を提供することである。
上記第8の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第29の遊技機を提供する。
遊技機本体(例えば、外装体502)と、
前記遊技機本体に配置され、第1部材(例えば、第1部材602)と第2部材(例えば、第2部材603)が互いに重ね合されて筐体状に形成された基板ケース(例えば、主制御基板ケース601)と、
前記基板ケースの内部に配置された基板(例えば、主制御基板371)と、を備え、
前記第2部材は、第2部材本体と、前記第2部材本体の下面から突出するケース取付用ブラケット(例えば、ケース取付用ブラケット631A,631B)と、前記第2部材本体の下面から突出する凸部(例えば、凸部632,633)と、を有し、
前記凸部の高さは、前記ケース取付用ブラケットの前記第2部材本体の下面から突出する長さと同等に設定されている
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第8の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第30の遊技機を提供する。
遊技機本体(例えば、外装体502)と、
前記遊技機本体に配置され、第1部材(例えば、第1部材602)と第2部材(例えば、第2部材603)が互いに重ね合されて筐体状に形成された基板ケース(例えば、主制御基板ケース601)と、
前記基板ケースの内部に配置された基板(例えば、主制御基板371)と、を備え、
前記第2部材は、第2部材本体と、前記第2部材本体の下面から突出するケース取付用ブラケット(例えば、ケース取付用ブラケット631A,631B)と、前記第2部材本体の下面から突出する凸部(例えば、凸部632,633)と、を有し、
前記凸部の高さは、前記ケース取付用ブラケットの前記第2部材本体の下面から突出する長さと同等に設定されており、
前記凸部は前記基板ケースの内部空間に連通する中空に形成されており、
前記凸部の中空には、前記基板ケース内に設けた部品の少なくとも一部が配置されている
ことを特徴とする遊技機。
上記構成の第29〜第30の遊技機によれば、遊技機本体から取り外した基板ケースに対して作業を行う場合の作業性を担保することができる。
上述の実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜組み合わせが可能である。また、各種付記、第1〜第15の遊技機に関しても、発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜組み合わせが可能である。さらに、上述の実施形態は、ぱちんこ機を含む各種遊技機に適用可能である。
1,301,501・・・パチスロ、 2,302,502・・・外装体(遊技機本体)、 2a,302a,502a・・・キャビネット、 2A・・・内壁面、 2b,302b,502b・・・フロントドア、 3L,303L,503L・・・左リール、 3C,303C,503C・・・中リール、 3R,303R,503R・・・右リール、 17L,519L・・・左ストップボタン、 17C,519C・・・中ストップボタン、 17R,519R・・・右ストップボタン、 41・・・主制御回路、 42,391・・・副制御回路、 201,401,601・・・主制御基板ケース、 202,402,602・・・第1部材、 203,403,603・・・第2部材、 212,213,412,413,612,613・・・第1封印部、 216,416,421,626,651・・・第2封印部、 221,661・・・ピン貫通部、 222,662・・・封印蓋、 224A,224B,664A,664B・・・ピン収容筒、 225,665・・・連結部、 226,481・・・ピン用凹部、 227・・・係合溝、 228・・・貫通孔、 229(229A,229B)・・・ピン保持部、 229a・・・傾斜面、 230・・・封印ピン、 230a・・・胴部、 230b・・・頭部、 230c・・・ピン係合溝、 241A,241B・・・連結片、 242・・・接続片、 251A,251B・・・円盤部、 252・・・接続部、 253・・・貫通孔、 255,667・・・ピン規制突部、 256,493,668・・・溶着用突部、 271,471,711,721・・・封印ベース、 272,472・・・封印カバー、 273,473・・・封印用係合部材、 281,485・・・ピン挿通孔、 282・・・係合壁、 283・・・移動規制部、 285,478・・・凸部、 286,492・・・変形抑制部、 287・・・ベース側係合部、 288・・・溶着用段部、 291,491・・・嵌合凹部、 292・・・ピン用凹部、 293・・・溶着用突部、 294,494・・・仕切り突部、 297・・・本体板、 297a,497a・・・位置決め用貫通孔、 297b,497b・・・ピン貫通孔、 298,498・・・係合部、 299,499・・・係合片、 341,541・・・ミドルドア、 415,617・・・ROM用壁、 474・・・第1凹部、 475・・・第2凹部、 476・・・第3凹部、 477,712,722・・・防護壁、 479・・・ベース側係合部、 486,487・・・スペーサ突部、 497・・・本体板、 608・・・スイッチ用貫通孔、 614・・・第1シール貼付け部、 615・・・コネクタ用カバー、 616・・・ボス部、 618,619・・・一対の軸受け部、 618a・・・連通孔、 621・・・スイッチ用ブラケット、 622・・・スイッチカバー、 628・・・第2シール貼付け部、 630・・・シール貼付け面、 631A・・・ケース取付用ブラケット、 632,633・・・凸部、 640・・・封印シール、 641・・・シールカバー、 642・・・カバー板、 643,644・・・側板、 645・・・第1係止爪、 646・・・係合ピン、 648・・・第2係止爪、 671A,671B,671C・・・連結片、 672A,672B・・・筐体片、 673・・・接続片、 674・・・係合突部、 674A,674B,674C,674D・・・肉薄部、 675A,675B・・・係合突部、 677A,677B・・・円盤部、 678・・・接続部、 679・・・貫通孔、 681・・・第1斜面、 682・・・挿入凹部、 683・・・爪挿入孔、 684・・・第1爪係合部、 686A,686B・・・ガイド部、 691・・・第2斜面、 692・・・爪規制部、 693・・・固定用ボス部、 731・・・スイッチ支持部、 731a・・・第1枠壁、 731b・・・第2枠壁、 732・・・固定部、 732a・・・係合凹部、 732b・・・挿通孔、 733・・・固定部、 733a・・・係合凹部、 733b・・・挿通孔、 734,735・・・2つの腕部、 734a,735a・・・先端面、 741・・・嵌合凸部

Claims (1)

  1. 第1部材と第2部材とを備える遊技機であって、
    前記第1部材は、第1部材本体と、第1封印部と、前記第1部材本体と前記第1封印部とを連結する連結部と、を有し、
    前記第2部材は、前記第1封印部と接続され、前記第1部材と前記第2部材の結合状態を封印する第2封印部を有し、
    前記連結部は、前記第1部材本体に連続すると共に切断可能な厚みの連結片と、前記連結片に連続して設けられており、前記連結片よりも厚みが薄い肉薄部と、を有し、
    前記連結片は、2つ以上設けられており、
    前記肉薄部は、隣り合う連結片間に設けられている
    ことを特徴とする遊技機。
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