JP2019040740A - メス型端子、及び、電気コネクタ - Google Patents

メス型端子、及び、電気コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】オス型端子の抜去が容易なメス型端子を提供することによりオス型端子を保護すること。
【解決手段】本発明のメス型端子10は、第1部分20と、第1部分20とは別体である第2部分30とからなり、回路基板90と電気的に接続される。第1部分20は、オス型端子3を受容する受容室23を有する受容部21を備える。第2部分30は、受容室23に配置される、オス型端子3と電気的に接続される第1弾性接触片31と、回路基板90に電気的に接続される実装部39と、第1弾性接触片31と実装部39を連結する弾性部33と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、回路基板に接続される電気コネクタに関し、特に電気コネクタが備えるメス型端子に関する。
電気コネクタ(以下、単にコネクタ)は、通常、オス型端子を保持するオスコネクタと、オスコネクタと嵌合するように構成され、オス型端子と電気的に接続されるメス型端子を保持するメスコネクタとからなる。
回路基板に接続されるコネクタは、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されるように、回路基板(6)のおもて面の側に配置されるボックス状のメス型端子(12)と、メス型端子(12)を保持するメスハウジング(5)と、を備える。特許文献1,2のコネクタは、メス型端子(12)が回路基板(6)をうら面からおもて面に向けて貫通するオス型端子(4)と嵌合される。
特開2014−10949号公報 特開2015−146289号公報
特許文献1,2に記載されるコネクタは、オス型端子(4)とメス型端子(12)の電気的な接続を安定して維持するために、オス型端子(4)とメス型端子(12)の間に必要な接圧を生じさせる。この接圧を得るために、メス型端子(12)は主リーフ(16)と従リーフ(17)という二層の弾性接触片を有する。
電気的な接続を安定して維持するのに必要な接圧は、一方で、メス型端子(12)からオス型端子(4)を抜き去って嵌合を解除する際の障害となる。つまり、メス型端子(12)からオス型端子(4)を強引に抜去すると、オス型端子(4)とメス型端子(12)の接触部分が変形し、オス型端子(4)が再利用できなくなることがある。オス型端子(4)は高価なモジュールと一体であるので、オス型端子(4)が損傷すると、モジュール全体を破棄せざるを得なくなる。
以上より、本発明は、オス型端子の抜去が容易なメス型端子を提供することによりオス型端子を保護することを目的とする。また、本発明は、そのようなメス型端子を備える電気コネクタを提供とすることを目的とする。
本発明のメス型端子は、第1部分と、第1部分とは別体である第2部分とからなり、回路基板と電気的に接続される。
メス型端子の第1部分は、オス型端子を受容する受容室を有する受容部を備える。
また、メス型端子の第2部分は、受容室に配置される、オス型端子と電気的に接続される第1弾性接触片と、回路基板に電気的に接続される実装部と、第1弾性接触片と実装部を連結する弾性部と、を備える。
本発明における受容部は、オス型端子と電気的に接続される第2弾性接触片を、受容室内に備えることができる。このメス型端子は、第1弾性接触片と第2弾性接触片の間に、オス型端子が挿入される。
本発明の第2弾性接触片は、オス型端子と直に接触する主接触片と、主接触片をオス型端子に向けて押し付ける補助接触片と、を備える、ことが好ましい。
本発明における弾性部は、第1弾性接触片に一端側が接続される、U字状の形態をなす第1アームと、実装部に一端側が接続される、U字状の形態をなす第2アームと、第1アームの他端側と第2アームの他端側を連結する連結梁と、を備えてもよい。この弾性部は、第1アームと第2アームが、位相が反転して配置されるのがよい。
本発明は、以上説明したメス型端子を備える電気コネクタを提供する。この電気コネクタは、第1部分と、第1部分とは別体である第2部分とからなり、回路基板と電気的に接続されるメス型端子と、メス型端子を収容するハウジングと、を備える。
メス型端子は、以上で説明した要素を備えている。
また、ハウジングは、メス型端子の受容部を収容するインナーハウジングと、インナーハウジングを摺動可能に収容するアウターハウジングと、を有し、アウターハウジングは、弾性部の一部が挿通して外部に露出する開口を有する。
本発明の電気コネクタにおけるアウターハウジングは、外部に露出する弾性部の一部を覆うシェルタを備えることができる。このシェルタは開閉扉を有することが好ましい。
また、本発明の電気コネクタにおけるアウターハウジングは、インナーハウジングを収容し、開口を有する第1アウターハウジングと、第1アウターハウジングの開口を覆うとともに、外部に露出する弾性部を覆うシェルタを有する第2アウターハウジングと、を備えることができる。
本発明のメス型端子は、受容部を要素とする第1部分と、第1弾性接触片を要素とする第2部分と、が別体をなしている。したがって、オス型端子を抜去する際に、メス型端子とオス型端子の嵌合位置から第1要素と第2要素を相対的に移動させれば、オス型端子の抜去を小さな力で容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る電気コネクタの分解斜視図である。 図4の断面図におけるメス型端子だけを抜き出して示す図である。 図4の断面図におけるハウジングだけを抜き出して示す図である。 オス型端子の挿入を開始する時点の図1の電気コネクタを示す断面図である。 オス型端子の挿入が完了した時点の図1の電気コネクタを示す断面図である。 オス型端子を抜去する際の図1の電気コネクタを示す断面図である。 オス型端子を抜去した後の図1の電気コネクタを示す断面図である。
以下、添付する図面を参照して、本実施形態に係る電気コネクタ1を詳細に説明する。
本実施の形態に係る電気コネクタ1は、図1に示すように、複数、一例として5つのメス型端子10と、複数のメス型端子10を収容するメスハウジング5と、から構成される。電気コネクタ1は、メスハウジング5を介して回路基板90に固定され、メス型端子10が回路基板90に電気的に接続される。また、回路基板90はおもて面91とうら面92を有し、電気コネクタ1の大部分はうら面92の側に配置される。
電気コネクタ1において、高さ方向H、幅方向W及び長さ方向Lを図1に示すように定義する。高さ方向Hは、オス型端子3がメス型端子10に挿抜される方向と一致しており、挿抜方向Hと読み替えることもある。
一つのメス型端子10には、一つのオス型端子3が電気的に接続される。メス型端子10はオス型端子3の数に応じた数だけ設けられる。メス型端子10と互いに嵌合されるオス型端子3は図中の下方に配置される他の機器(図示せず)に接続、固定される。
オス型端子3とメス型端子10は、異なる対象に各々が固定されるために、振動モードが相違することがある。電気コネクタ1は、この相違する振動モードに対応する構成をメス型端子10が備えている。
また、電気コネクタ1は、オス型端子3をメス型端子10から容易に抜去できる構成をメス型端子10が備えている。
以下、電気コネクタ1の各要素について順に説明する。
[メス型端子10]
メス型端子10は、図2に示すように、第1部分20と、第1部分20とは別体として作製される第2部分30と、の組み合わせからなる。
第2部分30は、第1部分20の受容部21に第1弾性接触片31が挿入される嵌合位置(図4,図5)と、第1部分20の受容部21から第1弾性接触片31が退避する抜去位置(図6,図7)との間を移動可能とされる。メス型端子10は、第2部分30が嵌合位置にあるときにオス型端子3が嵌合され、第2部分30が抜去位置にあるときにオス型端子3が抜去される。
[第1部分20]
第1部分20は、図2に示すように、オス型端子3を受容する受容部21と、受容部21の内部に配置される第2弾性接触片24と、を備える。
第1部分20は、銅、銅合金のように高導電性及び弾性を有する金属板に切断及び折り曲げを施すことにより、受容部21及び第2弾性接触片24が一体的に形成されている。第2部分30も同様である。
受容部21は、図2に示すように、オス型端子3が挿入される受容口22が一端側に形成されたボックス状の形態をなしており、受容口22から挿入されるオス型端子3を収容する受容室23を内部に備える。また、受容部21は、他端側は第2部分30が挿入される挿入口26を備える。
受容部21は、図4に示すように、受容部21の軸線C(図2)が回路基板90と直交するように配置される。
第2弾性接触片24は、オス型端子3と電気的に接続されるとともに、オス型端子3を第2部分30の第1弾性接触片31に向けて押し付ける。
第2弾性接触片24は、受容室23の内側に設けられる主接触片24Aと、主接触片24Aよりも受容室23の外側に設けられる補助接触片24Bと、を備える。主接触片24Aは、接点25Aがオス型端子3に直接的に接触し、補助接触片24Bは、接点25Bが主接触片24Aに当接してオス型端子3に向けて押し付けることにより主接触片24Aをオス型端子3に強く接触させる。このように、第2弾性接触片24は、相互に当接する2つの弾性接触片を備えることにより高い接圧を得ることができる。
受容部21の外壁には、圧入片28が形成されている。圧入片28は、図3に示す、インナーハウジング60の圧入溝64に圧入されることでインナーハウジング60に対するメス型端子10の位置決め及び抜け止めを担う。
[第2部分30]
第2部分30は、図2に示すように、受容部21の受容室23の内部にてオス型端子3と電気的に接続される第1弾性接触片31と、回路基板90に電気的に接続される実装部39と、第1弾性接触片31と実装部39を連結する弾性部33と、を備える。
第1弾性接触片31は、オス型端子3と電気的に接続されるとともに、オス型端子3を第1部分20の第2弾性接触片24に向けて押し付ける。第1弾性接触片31は、受容室23の内部において、第2弾性接触片24に向けて突出する接点32を備えている。第1弾性接触片31は、弾性部33の一端側をヘアピン状に折り曲げて形成され、受容室23の高さ方向Hの寸法と同等以上の寸法を有している。
実装部39は、回路基板90のうら面92と平行をなしており、うら面92に形成されたプリント配線に電気的に接続される。実装部39は、メスハウジング5(第1アウターハウジング50)が回路基板90に固定されることで、回路基板90に位置決めされるが、例えばはんだ付けによりうら面92に固定することもできる。
第1弾性接触片31と実装部39を接続する弾性部33は、図2に示すように、第1弾性接触片31に接続される第1アーム34と、実装部39に接続される第2アーム36と、第1アーム34と第2アーム36を連結する連結梁35と、を備える。第1アーム34と第2アーム36は、幅方向Wの位置がずれているとともに、高さ方向Hに平行に配置される。
第1アーム34は、図2に示すように、U字状をなしており、第1弾性接触片31と接続されるとともに第1弾性接触片31と平行な第1直線部34Aと、第1直線部34Aと平行な第2直線部34Bと、第1直線部34Aと第2直線部34Bを連結する反転部34Cと、を備える。
第1直線部34Aは、第2部分30が嵌合位置にあるときに、長さの1/2程度は受容部21の内部にあり、残りの1/2程度は受容部21の外部に露出する。
第2直線部34Bは、第1直線部34Aの1/2程度の長さを有し、第2部分30が嵌合位置にあるときに受容部21から外部に露出する。
第2アーム36は、図2に示すように、第1アーム34と同様にU字状をなしており、実装部39と接続される第1直線部36Aと、第1直線部36Aと平行な第2直線部36Bと、第1直線部36Aと第2直線部36Bを連結する反転部36Cと、を備える。
第2アーム36は、その全体が第1アウターハウジング50の内部であってインナーハウジング60の外部に収容される。
第1直線部36Aは第2直線部36Bに比べて長く形成されている。第2部分30が嵌合位置にあるときに、第2直線部36Bと接続される連結梁35は、実装部39よりも高さ方向Hの低い位置にある。
第2部分30が嵌合位置にあり負荷が加わらなければ、第1アーム34の第2直線部34Bは連結梁35を介して第2アーム36の第2直線部36Bとクランク状に連結されている。
ともにU字状をなす第1アーム34と第2アーム36は、開口する部分が逆を向いており、位相が反転するように配置されている。したがって、第2部分30は、高さ方向Hの寸法を押さえながら弾性部33としての総延長を長くできるので、弾性変形が容易である。弾性変形が容易であることは、オス型端子3の抜去時に有効である。
また、第1部分20と第2部分30は個別に作製され、第1部分20の受容室23の内部に第2部分30の一部が収容され、かつ、両者は互いに格別な機械的な拘束がなされていない。したがって、第1部分20と第2部分30は容易に相対的に移動できる。
[オス型端子3]
タブ形状のオス型端子3は、図4に示すように、その先端側が第1部分20の受容室23に挿入されることでメス型端子10と嵌合される。
オス型端子3は、第1部分20との良好な電気的な接続を安定して維持するために、各々の表面にめっき膜が形成されている。
オス型端子3は、その先端側が第1部分20の受容室23に挿入されることで、第1部分20と電気的に接続される。オス型端子3は、第2弾性接触片24と第1弾性接触片31の間に挟まれながらから第2弾性接触片24と第1弾性接触片31の双方から押圧力を受けることで、メス型端子10との電気的な接続が安定して維持される。
ここで、オス型端子3とメス型端子10の電気的な接続を安定して維持するためには、電気コネクタ1を使用している間に、オス型端子3が第2弾性接触片24と第1弾性接触片31に対して位置ずれすることなく定位置に留まることが望まれる。位置ずれを起すと、オス型端子3の第2弾性接触片24と第1弾性接触片31の接触面の摩耗に伴う接圧の不足によって、電気的な接続を維持できなくなることがあるからである。
本実施形態の電気コネクタ1は、後述するように第1部分20を保持するインナーハウジング60が第1アウターハウジング50に挿抜方向Hに摺動可能に保持されるので、第2弾性接触片24及び第1弾性接触片31とオス型端子3との接続位置がずれるのを防ぐことができる。
[メスハウジング5]
メスハウジング5は、図4に示すように、メス型端子10を内部に収容する。
本実施形態におけるメスハウジング5は、図1及び図3に示すように、第1アウターハウジング50、インナーハウジング60及び第2アウターハウジング70という3つの要素からなる。これらのハウジングの要素は、各々が絶縁性の樹脂を射出成形することで一体的に形成される。第1アウターハウジング50と第2アウターハウジング70の組み合わせが、本発明のアウターハウジングを構成する。
[第1アウターハウジング50]
第1アウターハウジング50は、複数のメス型端子10とメス型端子10を保持する複数のインナーハウジング60を収容する。第1アウターハウジング50は、図1及び図3に示すように、上面が開放されたほぼ直方体形状を有しており、回路基板90に対向する底床51と、底床51の周縁から立ち上る側壁54と、底床51と側壁54に取り囲まれる収容領域55と、を備えている。収容領域55は、図1に示すように、メス型端子10とインナーハウジング60からなる対を個別に収容するように、区画壁56により長さ方向Lに複数、ここでは5つの収容室57に区画されている。それぞれの収容室57は、図3に示すように衝立58により幅方向Wに第1収容室57Aと第2収容室57Bに区画されている。第1アウターハウジング50は、底床51と対向する開放された上部は開口59とされている。
底床51には、図3に示すように、オス型端子3が挿通される挿通孔52が形成されている。挿通孔52は、オス型端子3が無理なく挿抜できるようにオス型端子3に対して十分な遊びを有する開口寸法が設定される。
それぞれの第1収容室57Aには、図4を参照すればわかるように、メス型端子10の第1部分20を保持するインナーハウジング60が収容される。また、それぞれの第2収容室57Bには、メス型端子10の第2アーム36が収容される。
図1に示すように、第1アウターハウジング50の長さ方向Lの両端の上部には位置決めボスSH,SHが形成される。この位置決めボスSH,SHは、回路基板90に形成される位置決め孔94,94を貫通する。これにより、電気コネクタ1と回路基板90は互いに位置決めされる。
[インナーハウジング60]
インナーハウジング60は、第1アウターハウジング50の収容室57においてメス型端子10を保持する。
インナーハウジング60は、図3に示すように、第1アウターハウジング50の底床51に対向する底床61と、底床61の周囲から立ち上る側壁63と、底床61に対向し側壁63の上端に連なる上壁66と、底床61、側壁63及び上壁66に取り囲まれる収容室68と、を備えている。
底床61は、幅方向Wに沿って設けられ、オス型端子3が挿通される挿通孔62を備える。挿通孔62は、底床61の表裏を貫通し、第1アウターハウジング50の挿通孔52よりも開口寸法が小さく形成されている。これにより、挿通孔52を通過したオス型端子3を第1弾性接触片31と第2弾性接触片24の間に誘い込むことができる。
上壁66は、第2部分30の第1アーム34が挿通されるインナー通路67が表裏を貫通して形成される。
側壁63は、高さ方向Hに沿って設けられ、メス型端子10の圧入片28が挿入される圧入溝64が底床61との境界近傍に形成されている。圧入溝64は、側壁63の内側から外側に向けて後退するように形成されている。側壁63には、メス型端子10の第1部分20の受容部21に設けられた圧入片29(図4)が圧入される圧入溝69が形成される。圧入片28,29及び圧入溝64,69の係合により、第1部分20及びインナーハウジング60が一体化される。
[第2アウターハウジング70]
第2アウターハウジング70は、図1及び図3に示すように、第1アウターハウジング50の上部に位置する開口59を覆うとともに、回路基板90を貫通して回路基板90のおもて面91から露出するメス型端子10の第1アーム34を保護する。
第2アウターハウジング70は、図1及び図3に示すように、基体71と、基体71の幅方向Wの一端側に設けられる前方垂下壁77と、基体71の幅方向Wの他端側に設けられる後方垂下壁79と、を備える。
基体71は、第2部分30の第1アーム34が挿通されるアーム挿通孔72と、アーム挿通孔72から上方に露出する第1アーム34を保護するシェルタ73と、を備えている。シェルタ73は回路基板90のシェルタ挿通孔93に嵌入される。
アーム挿通孔72は、基体71の表裏を貫通し、平面視して矩形を有している。アーム挿通孔72は、5つの第1アーム34が挿通するのに足りる開口面積を有している。
シェルタ73は、アーム挿通孔72の一つの長辺を除いて、アーム挿通孔72の周囲を取り囲むように形成されている。シェルタ73は、基体71から回路基板90を貫通するように立ち上がり、後方側(図3の右側)が開放されている。
シェルタ73は、その頂部に開閉扉74が設けられている。開閉扉74は、メス型端子10にオス型端子3が嵌合されているときは図4,図5に示すように閉じているが、オス型端子3を抜去するときは図6,図7に示すように開く。
[電気コネクタ1の組み付け構造]
電気コネクタ1は、概略以下のようにして組み付けられている。
第1アウターハウジング50は、第1アウターハウジング50に圧入されたペグ80(図1)が回路基板90のパッドにはんだ付けされることにより固定される。これにより第1アウターハウジング50の回路基板90に対する変位が拘束される。第1アウターハウジング50と回路基板90の間には第2アウターハウジング70の基体71が挟まれており、第2アウターハウジング70もまた回路基板90に対する変位が拘束される。
第1アウターハウジング50は、それぞれの第1収容室57Aにインナーハウジング60を保持する。それぞれのインナーハウジング60はメス型端子10を保持している。
インナーハウジング60は、挿抜方向Hに余裕をもって第1アウターハウジング50と第2アウターハウジング70の間に配置される。これにより、インナーハウジング60は、第1アウターハウジング50及び第2アウターハウジング70に挿抜方向Hに摺動可能に収容される。
第2アウターハウジング70は、第1アウターハウジング50と回路基板90の間に挟まれている。第2アウターハウジング70の基体71は回路基板90のうら面92に平行に対向して配置され、シェルタ73は回路基板90のシェルタ挿通孔93に挿入される。シェルタ73の内部に収容される第1アーム34は回路基板90のおもて面91の側に露出するが、シェルタ73は第1アーム34に外的要素が接触するのを防止することにより第1アーム34を保護できる。
[オス型端子3の嵌合動作]
次に、図4〜図5を参照して、電気コネクタ1にオス型端子3を嵌合する手順を説明する。
オス型端子3をメス型端子10に嵌合するには、図4に示すように、オス型端子3を第1アウターハウジング50の挿通孔52に位置決めをする。
次に、位置決めされていたオス型端子3をメス型端子10の受容室23に向けて押し込む。オス型端子3を抜去位置まで押し込むと、図5に示すように、第1弾性接触片31と第2弾性接触片24の間に押し入って第1弾性接触片31と第2弾性接触片24を弾性変形させる。これにより、オス型端子3は、第1弾性接触片31と第2弾性接触片24の間に高い接圧で保持される。
次に、メス型端子10と嵌合されていたオス型端子3を抜去して嵌合解除をする手順を、図6及び図7を参照して説明する。
図6に示すように、シェルタ73の開閉扉74を開いてから、第1アーム34を掴みながら第2部分30を所定位置まで引き上げる。これにより、第1弾性接触片31の位置が上方にずれるので、第1弾性接触片31とオス型端子3との接圧が低くなる。そこで、図7に示すように、オス型端子3を第1部分20から抜去する。弾性部33は、図6,図7に示すように、無負荷のときと比べて、挿抜方向Hに大きく弾性変形する。なお、第1弾性接触片31とオス型端子3が接触せず離れてもよい。
[効 果]
以上の構成を備える電気コネクタ1の作用・効果を以下説明する。
電気コネクタ1は、メス型端子10を構成する第1部分20と第2部分30とが別体として作製される。
これにより、第2部分30が嵌合位置と抜去位置の間を往復移動し、第2部分30が嵌合位置にあれば第2弾性接触片24と第1弾性接触片31によるオス型端子3の接圧が高くなり、また、第2部分30が抜去位置にあればこの接圧が低くなる。つまり、オス型端子3をメス型端子10から抜去するときには、第2部分30を抜去位置に置くことで、オス型端子3の抜去を小さい力で行うことができる。一方、メス型端子10とオス型端子3が嵌合している間は、第2部分30を嵌合位置に置くことにより、メス型端子10とオス型端子3の電気的な接続を安定して得ることができる。
また、第1部分20と第2部分30とが別体として作製されることにより、以下の作用・効果を奏する。
仮にメス型端子10が一体として作製するものとすれば、第1部分20と第2部分30が繋がった素材を被加工材である金属板から打ち抜くことになるので、その分だけ打ち抜かれる素材の展開サイズが大きくなる。このことは、メス型端子10に供されない被加工材の廃棄部分が多くなることを示唆する。これに対して、第1部分20と第2部分30とが別体の場合には、第1部分20だけを打ち抜きする展開サイズと第2部分30だけを打ち抜きする展開サイズを合わせても、第1部分20と第2部分30とを一体として打ち抜くのに比べて小さくできる。
したがって、第1部分20と第2部分30とが別体として作製される本実施形態によれば、メス型端子10の製造コストを低く抑えることができる。
次に、電気コネクタ1は、第1アウターハウジング50に開口59を設け、回路基板90のおもて面91の側に第2部分30の第1アーム34を露出させる。したがって、回路基板90のうら面92の側に電気コネクタ1が配置されていても、回路基板90のおもて面91の側から第1アーム34を操作することで、メス型端子10とオス型端子3との挿抜力を容易に調整できる。
次に、電気コネクタ1は、第1アウターハウジング50とメス型端子10の実装部39が回路基板90に固定されているのに対して、第1部分20と実装部39は挿抜方向Hの弾性変形が容易な弾性部33で連結されている。
したがって、オス型端子3と嵌合される第1部分20がオス型端子3を介して振動を受けて挿抜方向Hに変位したとしても、その変位は弾性部33の弾性変形で容易に吸収される。このため、第1部分20と嵌合されるオス型端子3が接続される電子機器と、実装部39が固定される回路基板90との振動モードが異なるとしても、メス型端子10とオス型端子3との接続位置を維持しながら回路基板90と電子機器の各々の振動モードに同調して振動することができる。したがって、電気コネクタ1は、異なる振動モードを有する機器類に固定されるオス型端子3と接続されても、メス型端子10とオス型端子3の電気的な接続を安定して維持できる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
弾性部33の形態は一例にすぎず、上記した効果が得られるのであれば、例えば、弾性部33を全体としてN字状に形成するなど、他の形状、寸法を採用してもよい。
また、本実施形態は第1部分20に第2弾性接触片24を備える。しかし、第2弾性接触片24を備えることなく、オス型端子3を第1弾性接触片31と受容部21の内面とに電気的に接触させることもできる。
また、第2アウターハウジング70にシェルタ73を設けたが、回路基板90からおもて面91の側に露出する第1アーム34に接触する外的要素がなければ、シェルタ73を省くこともできる。また、シェルタ73を第2アウターハウジング70に一体的に設けたが、シェルタ73を別体として作製して、回路基板90の所定位置に着脱可能に取り付けることもできる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1 電気コネクタ
3 オス型端子
5 メスハウジング
10 メス型端子
20 第1部分
21 受容部
22 受容口
23 受容室
24 第2弾性接触片
24A 主接触片
24B 補助接触片
25A,25B,32 接点
26 挿入口
28,29 圧入片
30 第2部分
31 第1弾性接触片
33 弾性部
34 第1アーム
35 連結梁
36 第2アーム
39 実装部
50 第1アウターハウジング
55 収容領域
56 区画壁
57 収容室
57A 第1収容室
57B 第2収容室
58 衝立
59 開口
60 インナーハウジング
64,69 圧入溝
67 インナー通路
68 収容室
70 第2アウターハウジング
71 基体
72 アーム挿通孔
73 シェルタ
74 開閉扉
90 回路基板
91 おもて面
92 うら面
93 シェルタ挿通孔

Claims (8)

  1. 第1部分と、前記第1部分とは別体である第2部分とからなり、回路基板と電気的に接続されるメス型端子であって、
    前記第1部分は、
    オス型端子を受容する受容室を有する受容部を備え、
    前記第2部分は、
    前記受容室に配置される、前記オス型端子と電気的に接続される第1弾性接触片と、前記回路基板に電気的に接続される実装部と、前記第1弾性接触片と前記実装部を連結する弾性部と、を備える、
    ことを特徴とするメス型端子。
  2. 前記受容部は、前記オス型端子と電気的に接続される第2弾性接触片を、前記受容室内に備え、
    前記第1弾性接触片と前記第2弾性接触片の間に、前記オス型端子が挿入される、
    請求項1に記載のメス型端子。
  3. 前記第2弾性接触片は、
    前記オス型端子と直に接触する主接触片と、前記主接触片を前記オス型端子に向けて押し付ける補助接触片と、を備える、
    請求項2に記載のメス型端子。
  4. 前記弾性部は、
    前記第1弾性接触片に一端側が接続される、U字状をなす第1アームと、
    前記実装部に一端側が接続される、U字状をなす第2アームと、
    前記第1アームの他端側と前記第2アームの他端側を連結する連結梁と、を備え、
    前記第1アームと前記第2アームは、位相が反転して配置される、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のメス型端子。
  5. 第1部分と、前記第1部分とは別体である第2部分とからなり、回路基板と電気的に接続されるメス型端子と、
    前記メス型端子を収容するハウジングと、を備え、
    前記メス型端子は、
    前記第1部分として、オス型端子を受容する受容室を有する受容部を備え、
    前記第2部分として、前記受容室に配置される、前記オス型端子と電気的に接続される第1弾性接触片と、前記回路基板に電気的に接続される実装部と、前記第1弾性接触片と前記実装部を連結する弾性部と、を備え、
    前記ハウジングは、
    前記メス型端子の前記受容部を収容するインナーハウジングと、
    前記インナーハウジングを摺動可能に収容するアウターハウジングと、を有し、
    前記アウターハウジングは、
    前記弾性部の一部が挿通して外部に露出する開口を有する、
    ことを特徴とする電気コネクタ。
  6. 前記アウターハウジングは、
    外部に露出する前記弾性部の一部を覆うシェルタを備える、
    請求項5に記載の電気コネクタ。
  7. 前記シェルタは、開閉扉を有する、
    請求項6に記載の電気コネクタ。
  8. 前記アウターハウジングは、
    前記インナーハウジングを収容し、前記開口を有する第1アウターハウジングと、
    前記第1アウターハウジングの前記開口を覆うとともに、外部に露出する前記弾性部を覆う前記シェルタを有する第2アウターハウジングと、を備える、
    請求項6又は請求項7に記載の電気コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023112109A1 (ja) * 2021-12-14 2023-06-22 住友電装株式会社 端子金具

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