JP2019039572A - refrigerator - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、冷凍機に関する。 The present invention relates to a refrigerator.
従来、この種の冷凍機としては、シリンダとディスプレーサとにより膨張室を形成すると共にシリンダ内でディスプレーサが往復動して膨張室周辺に冷凍作用を発生させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、冷凍機のシリンダの壁部を、低温端部から高温端部に向かって連続的に肉厚が増すように形成するものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。後者の冷凍機では、このようにシリンダを構成することにより、シリンダの剛性を高めている。 Conventionally, this type of refrigerator has been proposed in which an expansion chamber is formed by a cylinder and a displacer, and the displacer reciprocates in the cylinder to generate a refrigeration action around the expansion chamber (for example, Patent Documents). 1). Moreover, what forms the wall part of the cylinder of a refrigerator so that thickness may increase continuously toward a high temperature end part from a low temperature end part is proposed (for example, refer patent document 2). In the latter refrigerator, the rigidity of the cylinder is increased by configuring the cylinder in this way.
上述の前者の冷凍機では、シリンダの壁部は、一律の肉厚にされている。シリンダの高温端部から低温端部(膨張室側の端部)への熱流入を抑制するには、シリンダの壁部全体の肉厚を薄くするのが好ましいものの、シリンダの肉厚を薄くすると、その剛性が低くなってしまう。また、後者の冷凍機では、前者の冷凍機に比してシリンダの剛性を確保しやすいものの、高温端部側の肉厚が大きくなるから、高温端部から低温端部への熱流入が大きくなり、冷凍性能が低下しやすい。 In the former refrigerator, the wall of the cylinder has a uniform thickness. To suppress heat inflow from the high temperature end of the cylinder to the low temperature end (end on the expansion chamber side), it is preferable to reduce the wall thickness of the entire cylinder, but if the cylinder thickness is reduced , Its rigidity will be low. Moreover, in the latter refrigerator, although the rigidity of the cylinder is easily ensured as compared with the former refrigerator, the wall thickness on the high temperature end side is large, so that the heat inflow from the high temperature end portion to the low temperature end portion is large. Therefore, the refrigeration performance tends to decrease.
本発明の冷凍機は、シリンダの剛性の確保と冷凍機の良好な冷凍性能との両立を図ることを主目的とする。 The main purpose of the refrigerator of the present invention is to ensure both the rigidity of the cylinder and the good refrigeration performance of the refrigerator.
本発明の冷凍機は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。 The refrigerator of the present invention employs the following means in order to achieve the main object described above.
本発明の冷凍機は、
筒状のシリンダの一端側に寒冷を発生させる冷凍機であって、
前記シリンダの外周には、前記一端側から他端側までに亘って連続するリブが設けられている、
ことを要旨とする。
The refrigerator of the present invention is
A refrigerator that generates cold on one end side of a cylindrical cylinder,
The outer periphery of the cylinder is provided with a rib that extends from the one end side to the other end side,
This is the gist.
この本発明の冷凍機では、筒状のシリンダの一端側に寒冷を発生させる冷凍機において、シリンダの外周には、一端側から他端側までに亘って連続するリブが設けられている。これにより、シリンダのうちリブ以外の部分の肉厚を薄くしても、リブにより、シリンダの変形を抑制する即ちシリンダの剛性を確保することができる。また、シリンダのうちリブ以外の部分の肉厚を薄くすることができるから、シリンダの他端側から一端側への熱流入を抑制し、良好な冷凍性能を確保することができる。即ち、シリンダの剛性の確保と冷凍機の良好な冷凍性能との両立を図ることができる。ここで、「冷凍機」としては、ギフォード・マクマホン冷凍機(GM冷凍機)やスターリング冷凍機を挙げることができる。 In the refrigerator of the present invention, in the refrigerator that generates cold on one end side of the cylindrical cylinder, a rib that extends from one end side to the other end side is provided on the outer periphery of the cylinder. As a result, even if the thickness of the cylinder other than the rib is reduced, the rib can suppress deformation of the cylinder, that is, the rigidity of the cylinder can be ensured. In addition, since the thickness of portions other than the ribs in the cylinder can be reduced, heat inflow from the other end side of the cylinder to the one end side can be suppressed, and good refrigeration performance can be ensured. That is, it is possible to achieve both of the rigidity of the cylinder and the good refrigeration performance of the refrigerator. Here, examples of the “freezer” include Gifford McMahon refrigerator (GM refrigerator) and Stirling refrigerator.
こうした本発明の冷凍機において、前記リブは、前記シリンダの軸方向に対して傾斜するように設けられているものとしてもよい。こうすれば、シリンダの他端側から一端側までのリブの距離を長くすることができ、他端側から一端側へのリブを介しての熱流入をより抑制することができる。この場合、前記リブは、螺旋状に設けられているものとしてもよい。 In such a refrigerator of the present invention, the rib may be provided so as to be inclined with respect to the axial direction of the cylinder. If it carries out like this, the distance of the rib from the other end side of a cylinder to one end side can be lengthened, and the heat | fever inflow through the rib from the other end side to one end side can be suppressed more. In this case, the rib may be provided in a spiral shape.
また、本発明の冷凍機において、前記シリンダの外周には、前記リブにおける異なる2点を連絡するサブリブが更に設けられているものとしてもよい。こうすれば、シリンダの剛性をより十分に確保することができる。 Moreover, the refrigerator of this invention WHEREIN: The sub-rib which connects two different points in the said rib may be further provided in the outer periphery of the said cylinder. In this way, the cylinder rigidity can be more sufficiently ensured.
さらに、本発明の冷凍機において、前記シリンダの前記一端側には、コールドヘッドが固定されており、前記リブは、前記シリンダのうち前記コールドヘッドにより包囲されていない部分の外周に設けられているものとしてもよい。 Further, in the refrigerator of the present invention, a cold head is fixed to the one end side of the cylinder, and the rib is provided on an outer periphery of a portion of the cylinder not surrounded by the cold head. It may be a thing.
次に、本発明を実施するための形態について説明する。図1は、本発明の実施形態としての冷凍機20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、冷凍機20のシリンダ32の外観を示す外観図である。なお、以下の説明において、「上」および「下」は、図1や図2の「上」および「下」を意味し、実際に冷凍機20が図1や図2の向きに配置されるとは限らない。
Next, the form for implementing this invention is demonstrated. FIG. 1 is a configuration diagram illustrating an outline of a configuration of a
図1に示すように、実施形態の冷凍機20は、ギフォード・マクマホン冷凍機(GM冷凍機)として構成されており、作動流体(例えばヘリウムガス)を圧縮する圧縮機22と、寒冷を発生させる寒冷発生部30と、圧縮機22の吐出側と寒冷発生部30の常温空間Sh(後述)とを接続する流路50と、流路50に設けられた高圧バルブ51と、圧縮機22の吸入側と寒冷発生部30の常温空間Shとを接続する流路52と、流路52に設けられた低圧バルブ53と、寒冷発生部30や高圧バルブ51、低圧バルブ53を駆動する駆動部60と、冷凍機全体をコントロールする制御装置80と、を備える。寒冷発生部30は、シリンダ32と、シリンダ32内で往復動するディスプレーサ(ピストン)40と、を備える。
As shown in FIG. 1, the
シリンダ32は、有底円筒状で且つ下側壁部(底部)の中央に穴33hを有する第1シリンダ部33と、第1シリンダ部33の下側壁部に第1シリンダ部33と同軸に連結されると共に有底円筒状で且つ第1シリンダ部よりも小径(内周が穴33hと同径)の第2シリンダ部34と、第1シリンダ部33の側壁部の下端部の外周に固定された円筒状の第1コールドヘッド35と、第2シリンダ部34の側壁部の下端部の外周に固定された円筒状の第2コールドヘッド36と、を備える。第1シリンダ部33や第2シリンダ部34は、例えばステンレスによって形成されている。第1コールドヘッド35や第2コールドヘッド36は、例えば銅によって形成されている。第1シリンダ部33の上端部(基端部)には、フランジ部33fが設けられており、このフランジ部33fは、駆動部60のクランクケース70の下側壁部に固定されている。
The
図2に示すように、第1シリンダ部33のうちフランジ部33f以外で且つ第1コールドヘッド35により包囲されていない円筒状の部分(以下、「第1非包囲部33a」という)の外周には、第1非包囲部33aの上端から下端までに亘って連続するメインリブ33bと、メインリブ33bの異なる2点を連絡する少なくとも1つ(例えば6つ)のサブリブ33cと、が設けられている。メインリブ33bは、第1シリンダ部33の軸方向(図2における上下方向)に対して傾斜するように設けられており、具体的には、螺旋状に設けられている。サブリブ33cは、第1シリンダ部33の軸方向に対するメインリブ33bの傾斜方向とは異なる方向に延びてメインリブ33bの異なる2点を連絡するように設けられている。実施形態では、メインリブ33bおよびサブリブ33cは、切削加工等により第1非包囲部33aと一体に成形されるものとした。なお、メインリブ33bおよびサブリブ33cは、第1非包囲部33aとは別体に形成されると共に第1非包囲部33aの外周にロウ付け等により接合されるものとしてもよい。この場合、メインリブ33bについては、捻れを有する円弧状(例えば半円状)の部材が全体として螺旋状となるように第1非包囲部33aの外周に接合され、サブリブ33cについては、捻れを有する円弧状の部材がメインリブ33bの異なる2点を連絡するように第1非包囲部33aの外周に接合されるものとしてもよい。
As shown in FIG. 2, on the outer periphery of a cylindrical portion (hereinafter referred to as “first
第2シリンダ部34のうち第2コールドヘッド36により包囲されていない円筒状の部分(以下、「第2非包囲部34a」という)の外周には、第2非包囲部34aの上端から下端までに亘って連続するメインリブ34bと、メインリブ34bの異なる2点を連絡する少なくとも1つ(例えば6つ)のサブリブ34cと、が設けられている。メインリブ34bは、第2シリンダ部34の軸方向(図2における上下方向)に対して傾斜するように設けられており、具体的には、螺旋状に設けられている。サブリブ34cは、第2シリンダ部34の軸方向に対するメインリブ34bの傾斜方向とは異なる方向に延びてメインリブ34bの異なる2点を連絡するように設けられている。実施形態では、メインリブ34bおよびサブリブ34cは、切削加工等により第2非包囲部34aと一体に成形されるものとした。なお、メインリブ34bおよびサブリブ34cは、第2非包囲部34aとは別体に形成されると共に第2非包囲部34aの外周にロウ付け等により接合されるものとしてもよい。この場合、メインリブ34bについては、捻れを有する円弧状(例えば半円状)の部材が全体として螺旋状となるように第2非包囲部34aの外周に接合され、サブリブ34cについては、捻れを有する円弧状の部材がメインリブ34bの異なる2点を連絡するように第2非包囲部34aの外周に接合されるものとしてもよい。
From the upper end to the lower end of the second non-enclosed
図1に示すように、ディスプレーサ(ピストン)40は、第1シリンダ部33内に配置されると共に中空で円柱状の第1ピストン部41と、第1ピストン部41に連結されると共に第2シリンダ部34内に大部分が配置されて更に第1ピストン部41よりも小径で且つ中空で且つ円柱状の第2ピストン部42と、を備える。第1ピストン部41や第2ピストン部42は、例えば樹脂によって形成されている。第1ピストン部41には、第1蓄冷器43が内蔵されており、第2ピストン部42には、第2蓄冷器44が内蔵されている。第1蓄冷器43は、複数の金網の蓄冷材等により構成されている。第2蓄冷器44は、複数の金網や微小な球状金属の蓄冷材やその球状金属の蓄冷材の流出を防止する網状の部材等により構成されている。
As shown in FIG. 1, the displacer (piston) 40 is disposed in the
第1ピストン部41の上側壁部には、第1ピストン部41内(第1蓄冷器43)と常温空間Shとを連通する連通孔41aが形成されており、第1ピストン部41の側壁部のうち下端側には、第1ピストン部41内と第1膨張空間Sc1とを連通する連通孔41bが形成されている。ここで、常温空間Shは、第1シリンダ部33内の第1ピストン部41よりも上側に形成される空間であり、主として、第1シリンダ部33の内周面(側壁部の内面)と駆動部60のクランクケース70の下端面(下側壁部の外面)と第1ピストン部41の上端面(上側壁部の外面)とにより形成される。上述の流路50および流路52は、この常温空間Shに接続されている。また、第1膨張空間Sc1は、第1シリンダ部33内の第1ピストン部41よりも下側に形成されるいわゆる第1段低温空間であり、主として、第1シリンダ部33の内周面(側壁部の内面)および底面(下側壁部の内面)と第1ピストン部41の下端面(下側壁部の外面)と第2ピストン部42の外周面(側壁部の外面)とにより形成される。第1ピストン部41の外周面(側壁部の外面)には、シール部材45が取り付けられており、第1ピストン部41の外周面と第1シリンダ部33の内周面との間を介して常温空間Shと第1膨張空間Sc1とで作動流体が流通するのを抑制する。
A
第2ピストン部42の上側壁部には、第2ピストン部42内(第2蓄冷器44)と第1膨張空間Sc1とを連通する連通孔42aが形成されており、第2ピストン部42の側壁部のうち下端側には、第2ピストン部42内と第2膨張空間Sc2とを連通する連通孔42bが形成されている。ここで、第2膨張空間Sc2は、第2シリンダ部34内の第2ピストン部42よりも下側に形成されるいわゆる第2段低温空間であり、主として、第2シリンダ部34の内周面(側壁部の内面)および底面(下側壁部の内面)と第2ピストン部42の下端面(下側壁部の外面)とにより形成される。第2ピストン部42の外周面(側壁部の外面)には、シール部材46が取り付けられており、第2ピストン部42の外周面と第2シリンダ部34の内周面との間を介して第1膨張空間Sc1と第2膨張空間Sc2とで作動流体が流通するのを抑制する。
A
駆動部60は、モータ61と、モータ61の出力軸62に偏心して固定されたクランクピン63と、クランクケース70と、を備える。モータ61は、例えば同期モータや誘導モータとして構成されており、図示しない駆動回路により駆動制御される。駆動回路は、交流電源からの電力を直流電力に変換するコンバータや、コンバータからの直流電力を三相交流電力に変換してモータ61に供給するインバータを備える。クランクケース70は、モータ61のケースに固定され、ディスプレーサ40の第1ピストン部41の上側壁部に連結されたピストンロッド48の一部や、モータ61の出力軸62、クランクピン63などを収容する。クランクケース70の下側壁部には、ピストンロッド48が挿通される貫通穴71が形成され、クランクケース70の上側壁部のうち貫通穴71に対向する位置には、ピストンロッド48の上下方向(特に上側)の移動を許容するように内面から上側に窪む凹部72が形成されている。ピストンロッド48は、クランクピン63周りに揺動自在となるように軸受64を介してクランクピン63に支持され、貫通穴71内で上下方向に移動できるように滑り軸受65を介してクランクケース70に支持され、凹部72内で上下方向に移動できるように滑り軸受66を介してクランクケース70に支持される。モータ61の回転に応じて、クランクピン63に軸受64を介して連結されたピストンロッド48が上下方向に往復動し、これに伴ってディスプレーサ40がシリンダ32内で上下方向に往復動する。
The drive unit 60 includes a
また、駆動部60は、モータ61の出力軸62またはクランクピン63に接続されて高圧バルブ51および低圧バルブ53を開閉させる図示しないカムを備える。高圧バルブ51および低圧バルブ53は、それぞれモータ61の回転に応じて以下のように開閉する。クランクピン63が最下部(下死点)のときのクランク角θcrを0度したときに、クランク角θcrが角度θ1(例えば−30度など)から角度θ2(例えば30度など)の範囲および角度θ3(例えば150度など)から角度θ4(例えば210度など)の範囲では、高圧バルブ51および低圧バルブ53が共に閉弁する両閉弁状態となる。クランク角θcrが角度θ2から角度θ3の範囲では、高圧バルブ51が開弁で且つ低圧バルブ53が閉弁の高圧開弁状態となる。クランク角θcrが角度θ4から角度θ1の範囲では、高圧バルブ51が閉弁で且つ低圧バルブ53が開弁の低圧開弁状態となる。
The drive unit 60 includes a cam (not shown) that is connected to the
制御装置80は、CPUやROM、RAMなどを備えるマイクロプロセッサとして構成されている。制御装置80には、冷凍機20を運転するのに必要な各種センサからの信号が入力されている。制御装置80からは、圧縮機22への駆動制御信号やモータ61(インバータ)への駆動制御信号などが出力されている。
The
こうして構成された冷凍機20では、モータ61の回転に応じて、クランク角θcrが角度θ1に至ったときに両閉弁状態になり、その後にクランク角θcrが角度θ2に至ったときに高圧開弁状態になると、ディスプレーサ40(第1ピストン部41および第2ピストン部42)が上側に移動しながら、圧縮機22からの作動流体が、流路50(高圧バルブ51)や常温空間Shを経由して第1膨張空間Sc1や第2膨張空間Sc2に流入する。このとき、作動流体は、第1ピストン部41内で第1蓄冷器43により冷却されて第1膨張空間Sc1に流入し、更に、第2ピストン部42内で第2蓄冷器44により冷却されて第2膨張空間Sc2に流入する。そして、クランク角θcrが角度θ3に至ったときに両閉弁状態になり、その後にクランク角θcrが角度θ4に至ったときに低圧開弁状態になると、第2膨張空間Sc2や第1膨張空間Sc1などの作動流体が流路52(低圧バルブ53)を経由して圧縮機22側に流れてサイモン膨張により作動流体の温度が低下して第2膨張空間Sc2や第1膨張空間Sc1で寒冷が発生する。このとき、第2膨張空間Sc2の作動流体は、第2ピストン部42内で第2蓄冷器44を冷却しながら第1膨張空間Sc1に流れ、第1膨張空間Sc1の作動流体は、第1ピストン部41内で第1蓄冷器43を冷却しながら常温空間Shや流路52を経由して圧縮機22側に流れる。そして、ディスプレーサ40(第1ピストン部41および第2ピストン部42)が下側に移動しながら、更に、第2膨張空間Sc2や第1膨張空間Sc1の作動流体が流路52を経由して圧縮機22側に流れる。このようにして、第1コールドヘッド35周辺(第1段冷却ステージ)を30K〜75K程度にし、第2コールドヘッド36周辺(第2段冷却ステージ)を数K〜20K程度にして、第1冷却ステージや第2冷却ステージに配置された冷却対象を冷却する(冷凍性能を発揮する)。
In the
こうした冷凍機20では、第1,第2シリンダ部33,34の上端部(高温側の端部)から下端部(低温側の端部)への熱流入を抑制するために、第1,第2シリンダ部33,34の側壁部(第1,第2非包囲部33a,34aを含む)を、できるだけ薄くすることが要求される。しかし、第1,第2シリンダ部33,34の側壁部の肉厚を薄くすると、その剛性が低下し、第1,第2シリンダ部33,34の変形(曲がり変形など)が生じやすくなるという課題がある。これを考慮して、実施形態では、シリンダ32の第1,第2シリンダ部33,34の第1,第2非包囲部33a,34aの外周に、第1,第2非包囲部33a,34aの上端から下端までに亘って連続する螺旋状のメインリブ33b,34bと、メインリブ33b,34bの異なる2点を連絡する少なくとも1つのサブリブ33c,34cと、を設けるものとした。このように第1,第2非包囲部33a,34aの外周にメインリブ33b,34bを設けることにより、第1,第2シリンダ部33,34の側壁部のうちメインリブ33b,34bやサブリブ33c,34cが設けられていない部分(以下、「非リブ部分」という)の肉厚を薄くしても、メインリブ33b,34bにより、第1,第2シリンダ部33,34の剛性を確保することができる。この結果、第1,第2シリンダ部33,34内の圧力変動に起因する振動や冷却対象の振動、駆動部60の振動に対する第1,第2シリンダ部33,34の耐振性を高くし、第1,第2シリンダ部33,34の変形を抑制することができる。また、第1,第2シリンダ部33,34のうち非リブ部分の肉厚を薄くすることができるから、第1,第2シリンダ部33,34の上端部から下端部への熱流入を抑制し、良好な冷凍性能を確保することができる。即ち、第1,第2シリンダ部33,34の剛性の確保と冷凍機20の良好な冷凍性能との両立を図ることができる。しかも、第1,第2非包囲部33a,34aの外周にメインリブ33b,34bに加えてサブリブ33c,34cを設けることにより、メインリブ33b,34bだけを設けるものに比して、第1,第2シリンダ部33,34の剛性をより高くすることができる。言い換えれば、第1,第2シリンダ部33,34の剛性を同一にする場合、第1,第2シリンダ部33,34のうち非リブ部分の肉厚を薄くすることが可能となる。さらに、メインリブ33b,34bは、螺旋状に(第1,第2シリンダ部33,34の軸方向に対して傾斜するように)設けられるから、第1,第2シリンダ部33,34の上端から下端までのメインリブ33b,34bの距離を長くすることができ、上端部から下端部への熱流入をより抑制することができる。
In such a
以上説明した実施形態の冷凍機20では、シリンダ32の第1,第2シリンダ部33,34の第1,第2非包囲部33a,34aの外周に、第1,第2非包囲部33a,34aの上端から下端までに亘って連続する螺旋状のメインリブ33b,34bが設けられている。これにより、第1,第2シリンダ部33,34の剛性の確保と冷凍機20の良好な冷凍性能との両立を図ることができる。しかも、第1,第2非包囲部33a,34aの外周には、メインリブ33b,34bに加えて、メインリブ33b,34bの異なる2点を連絡する少なくとも1つのサブリブ33c,34cも設けられている。これにより、第1,第2シリンダ部33,34の剛性をより高くすることができる。
In the
実施形態の冷凍機20では、シリンダ32の第1,第2シリンダ部33,34の第1,第2非包囲部33a,34aの外周に、それぞれ1本の螺旋状のメインリブ33b,34bを設けるものとしたが、複数本の螺旋状のメインリブを設けるものとしてもよい。
In the
実施形態の冷凍機20では、シリンダ32の第1,第2シリンダ部33,34の第1,第2非包囲部33a,34aの外周に、メインリブ33b,34bおよびサブリブ33c,34cを設けるものとしたが、サブリブ33c,34cを設けずにメインリブ33b,34bだけを設けるものとしてもよい。
In the
実施形態の冷凍機20では、シリンダ32は、第1,第2シリンダ部33,34と第1,第2コールドヘッド35,36とを備え、第1,第2シリンダ部33,34の第1,第2非包囲部33a,34aの外周に、第1,第2非包囲部33a,34aの上端から下端までに亘って連続する螺旋状のメインリブ33b,34bと、メインリブ33b,34bの異なる2点を連絡する少なくとも1つのサブリブ33c,34cと、を設けるものとした。しかし、図3のシリンダ132に示すように、第1,第2コールドヘッドを備えずに、第1,第2シリンダ部133,134の非包囲部133a,134aの外周に、非包囲部133a,134aの上端から下端までに亘って連続する螺旋状のメインリブ133b,134bと、メインリブ133b,134bの異なる2点を連絡する少なくとも1つのサブリブ133c,134cと、を設けるものとしてもよい。なお、サブリブ133c,134cを設けないものとしてもよい。
In the
実施形態の冷凍機20では、シリンダ32の第1,第2シリンダ部33,34の第1,第2非包囲部33a,34aの外周に、第1,第2非包囲部33a,34aの上端から下端までに亘って連続する螺旋状のメインリブ33b,34bを設けるものとした。しかし、図4のシリンダ232に示すように、第1,第2シリンダ部233,234の非包囲部233a,234aの外周に、第1,第2非包囲部233a,234aの上端から下端までに亘って第1,第2シリンダ部233,234の軸方向に対して若干傾斜して延びるようにメインリブ233b,234bを設けるものとしてもよい。また、非包囲部233a,234aの外周に、第1,第2非包囲部233a,234aの上端から下端までに亘って第1,第2シリンダ部233,234の軸方向に沿って延びるようにメインリブ233b,234bを設けるものとしてもよい。なお、これらの場合、冷凍機20と同様に、サブリブを設けるものとしてもよい。
In the
実施形態の冷凍機20では、シリンダ32の第1,第2シリンダ部33,34の第1,第2非包囲部33a,34aの外周に、第1,第2非包囲部33a,34aの上端から下端までに亘って連続する螺旋状のメインリブ33b,34bを設けるものとした。しかし、図5のシリンダ332に示すように、第1,第2シリンダ部233,234の第1,第2非包囲部333a,334aの外周に、環状の環状リブ333b1〜333b3,334b1〜334b3と、リブ333c1〜333c4,334c1〜334c4と、を設けるものとしてもよい。環状リブ333b1〜333b3は、第1シリンダ部333の軸方向に互いに間隔をおいて設けられている。環状リブ334b1〜334b3は、第2シリンダ部334の軸方向に互いに間隔をおいて設けられている。リブ333c1,334c1は、環状リブ333b1,334b1から第1,第2非包囲部333a,334aの上端まで、第1,第2シリンダ部233,234の軸方向に対して若干傾斜して延びている。リブ333c2,334c2は、環状リブ333b1,334b1の、第1,第2シリンダ部333,334の周方向におけるリブ333c1,334c1との接続位置とは異なる位置から、環状リブ333b2,334b2まで、第1,第2シリンダ部333,334の軸方向に対して若干傾斜して延びている。リブ333c3,334c3は、環状リブ333b2,334b2の、第1,第2シリンダ部333,334の周方向におけるリブ333c2,334c2との接続位置とは異なる位置から、環状リブ333b3,334b3まで、第1,第2シリンダ部333,334の軸方向に対して若干傾斜して延びている。リブ333c4,334c4は、環状リブ333b3,334b3の、第1,第2シリンダ部333,334の周方向におけるリブ333c3,334c3との接続位置とは異なる位置から、第1,第2非包囲部333a,334aの下端まで、第1,第2シリンダ部233,234の軸方向に対して若干傾斜して延びている。なお、リブ333c1〜333c4,334c1〜334c4は、第1,第2シリンダ部333,334の軸方向に沿って延びるものとしてもよい。
In the
実施形態の冷凍機20では、2段のGM冷凍機として構成されるものとしたが、1段のGM冷凍機とし構成されるものとしてもよいし、3段以上のGM冷凍機として構成されるものとしてもよい。
The
実施形態の冷凍機20では、GM冷凍機として構成されるものとしたが、スターリング冷凍機として構成されるものとしてもよい。
The
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、シリンダ(第1,第2シリンダ部33,34)が「シリンダ」に相当し、メインリブ33b,33cが「リブ」に相当する。また、サブリブ33c,34cが「サブリブ」に相当する。
The correspondence between the main elements of the embodiment and the main elements of the invention described in the column of means for solving the problems will be described. In the embodiment, the cylinders (first and
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。 The correspondence between the main elements of the embodiment and the main elements of the invention described in the column of means for solving the problem is the same as that of the embodiment described in the column of means for solving the problem. Therefore, the elements of the invention described in the column of means for solving the problems are not limited. That is, the interpretation of the invention described in the column of means for solving the problem should be made based on the description of the column, and the embodiment of the invention described in the column of means for solving the problem is described. It is only a specific example.
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。 As mentioned above, although the form for implementing this invention was demonstrated, this invention is not limited to such embodiment at all, and it can implement with a various form in the range which does not deviate from the summary of this invention. Of course.
本発明は、冷凍機の製造産業などに利用可能である。 The present invention can be used in the refrigerator manufacturing industry and the like.
20 冷凍機、22 圧縮機、30 寒冷発生部、32,132,232,332 シリンダ、33,133,233,333 第1シリンダ部、33a,133a,233a,333a 第1非包囲部、33b,34b,133b,134b,233b,234b メインリブ、33c,34c,133c,134c サブリブ、33f フランジ部、33h 穴、34,134,234,334 第2シリンダ部、34a,134a,234a,334a 第2非包囲部、35 第1コールドヘッド、36 第2コールドヘッド、40 ディスプレーサ、41 第1ピストン部、41a,41b,42a,42b 連通孔、42 第2ピストン部、43 第1蓄冷器、44 第2蓄冷器、45,46 シール部材、48 ピストンロッド、50,52 流路、51 高圧バルブ、53 低圧バルブ、60 駆動部、61 モータ、62 出力軸、63 クランクピン、64 軸受、65,66 滑り軸受、70 クランクケース、71 貫通穴、72 凹部、80 制御装置、333b1〜333b3,334b1〜334b3 環状リブ、333c1〜333c4,334c1〜334c4 リブ、Sh 常温空間、Sc1 第1膨張空間、Sc2 第2膨張空間。
20 Refrigerator, 22 Compressor, 30 Chill generating part, 32, 132, 232, 332 Cylinder, 33, 133, 233, 333 First cylinder part, 33a, 133a, 233a, 333a First non-enclosing part, 33b,
Claims (5)
前記シリンダの外周には、前記一端側から他端側までに亘って連続するリブが設けられている、
冷凍機。 A refrigerator that generates cold on one end side of a cylindrical cylinder,
The outer periphery of the cylinder is provided with a rib that extends from the one end side to the other end side.
refrigerator.
前記リブは、前記シリンダの軸方向に対して傾斜するように設けられている、
冷凍機。 The refrigerator according to claim 1,
The rib is provided so as to be inclined with respect to the axial direction of the cylinder.
refrigerator.
前記リブは、螺旋状に設けられている、
冷凍機。 The refrigerator according to claim 2,
The rib is provided in a spiral shape,
refrigerator.
前記シリンダの外周には、前記リブにおける異なる2点を連絡するサブリブが更に設けられている、
冷凍機。 A refrigerator according to any one of claims 1 to 3,
The outer periphery of the cylinder is further provided with a sub-rib that connects two different points on the rib.
refrigerator.
前記シリンダの前記一端側には、コールドヘッドが固定されており、
前記リブは、前記シリンダのうち前記コールドヘッドにより包囲されていない部分の外周に設けられている、
冷凍機。 A refrigerator according to any one of claims 1 to 4, wherein
A cold head is fixed to the one end side of the cylinder,
The rib is provided on an outer periphery of a portion of the cylinder that is not surrounded by the cold head.
refrigerator.
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- 2017-08-22 JP JP2017159300A patent/JP2019039572A/en active Pending
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