JP2019036901A - 通信可否判定装置、通信可否判定システム、通信可否判定方法及びプログラム - Google Patents

通信可否判定装置、通信可否判定システム、通信可否判定方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】家電機器を設置する前に当該家電機器と親機とが無線通信できるか否かを精度よく判定できる通信可否判定装置を提供する。【解決手段】通信可否判定装置10は、所定の場所に設置される無線通信装置20と設置予定の家電機器との無線通信の可否を判定する通信可否判定装置10であって、家電機器が受信可能な受信強度の下限値である下限強度を含む無線通信性能を記憶する記憶部14と、家電機器の設置予定場所において無線通信装置20から受信した電波の受信強度である設置予定場所強度と、無線通信性能とから、家電機器を設置予定場所に設置した場合の家電機器と無線通信装置20との無線通信の可否の判定を行う判定部13bとを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、所定の場所に設置される無線通信装置(親機)と設置予定の家電機器との無線通信の可否を判定する通信可否判定装置、当該通信可否判定装置を含む通信可否判定システム、通信可否判定方法及びプログラムに関する。
無線通信機能を有する機器(例えば、印刷装置など)を通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介して当該機器を遠隔操作する又は当該機器の状態を確認することが行われている。特許文献1には、入力インターフェースを十分に備えない機器を通信ネットワークに接続する(具体的には、親機と無線通信する)ための設定を容易に行う方法が開示されている。
特開2003−143156号公報
近年、インターネットの進展に伴って、無線通信機能を有する家電機器(いわゆるスマート家電)の開発が行われている。このような家電機器は、従来の無線通信機能を有する機器と異なる場所に設置され得る(例えば、家電機器が洗濯機であれば脱衣場に設置される)ため、無線ルータなどの親機からの電波が届かない可能性がある。
しかしながら、特許文献1の方法では、機器を設置してから無線接続を行うので、当該機器を設置してからでないと親機からの電波が受信できるか否かがわからない。
そこで、本開示は、家電機器を設置する前に当該家電機器と親機とが無線通信できるか否かを精度よく判定できる通信可否判定装置等を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る通信可否判定装置は、所定の場所に設置される無線通信装置と設置予定の家電機器との無線通信の可否を判定する通信可否判定装置であって、前記家電機器が受信可能な受信強度の下限値である下限強度を含む無線通信性能を記憶する記憶部と、前記家電機器の設置予定場所において前記無線通信装置から受信した電波の受信強度である設置予定場所強度と、前記無線通信性能とから、前記家電機器を前記設置予定場所に設置した場合の前記家電機器と前記無線通信装置との無線通信の可否の判定を行う判定部とを備える。
また、本開示の一態様に係る通信可否判定システムは、上記に記載の通信可否判定装置と、前記無線通信装置とを備える。
また、本開示の一態様に係る通信可否判定方法は、所定の場所に設置される無線通信装置と設置予定の家電機器との無線通信の可否を判定する通信可否判定方法であって、前記家電機器の設置予定場所において前記無線通信装置から受信した電波の受信強度である設置予定場所強度を測定する測定ステップと、前記設置予定場所強度と、前記家電機器が受信可能な受信強度の下限値である下限強度を含む無線通信性能とから、前記家電機器を前記設置予定場所に設置した場合の前記家電機器と前記無線通信装置との無線通信の可否の判定を行う判定ステップとを含む。
また、本開示の一態様に係るプログラムは、上記の通信可否判定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本開示の一態様に係る通信可否判定装置等によれば、家電機器を設置する前に当該家電機器と親機とが無線通信できるか否かを精度よく判定することができる。
図1は、実施の形態1に係る通信可否判定システムの全体構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る通信可否判定装置による測定の一例を示す図である。 図3は、実施の形態1に係る第一の受信性能の一例を示す図である。 図4は、実施の形態1に係る通信可否判定装置の動作を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態2に係る通信可否判定システムの全体構成を示すブロック図である。 図6は、実施の形態2に係る通信可否判定装置の動作を示すフローチャートである。 図7は、実施の形態2の変形例に係る第二の受信性能の一例を示す図である。 図8は、実施の形態2の変形例に係る通信可否判定装置の動作を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態2の変形例に係る通信可否判定システムの全体構成を示すブロック図である。 図10は、実施の形態3に係る第三の受信性能の一例を示す図である。 図11は、実施の形態3に係る通信可否判定装置の動作を示すフローチャートである。
(本開示に至った経緯)
従来、無線通信機能を持つ家電機器は、例えばWi−Fi(登録商標)等の通信部を備え、住宅内に設置されたWi−Fi(登録商標)ルータ等の親機と接続して、住宅内の家電コントローラ又は住宅外のインターネット回線を介して、サーバ等の提供するサービスを利用している。
しかし、このような無線通信システムでは、各機器間の距離が長くなる場合、又は、住宅の壁若しくは扉などの障害物がある場合に、接続している通信回線に途絶や接続不良が発生することがあり、住宅内の機器が所望の動作状態にならず、制御が困難となる場合がある。
そのため、ノートパソコン又はスマートフォン等の家電機器(デジタル携帯端末)では、機器がWi−Fi(登録商標)ルータ等の親機からの電波の状態をモニタして電波状態の良い場所で使えるようにする仕組みがある。例えば、家電機器は、親機からの電波を受信したか否か又は親機との通信状態を表示部に表示することが行われている。
例えば、家電機器は受信した電波の受信強度と、受信した情報のエラー状態とから、家電機器が現在使用されている場所での通信状態を表示部に表示する。これにより、ユーザは、無線通信機能を持つ家電機器を使用している場所において、当該家電機器と親機との間の通信回線の状態が安定して接続可能であるか否かを確認することができる。
また、無線通信機能を有する家電機器を使用している場所において、当該家電機器は、親機からの電波を受信したか否かの確認を行う。具体的には、家電機器は、所定時間(期間)経過しても親機からの電波を確認できない(つまり、受信していない)場合、確認結果「NG」を表示部に表示する。確認結果「NG」であれば、例えば家電機器の設置場所を変えて再度電波の確認を行う。そして、所定時間内に親機からの電波を受信した場合、確認結果「OK」を表示部に表示する。確認結果「OK」であれば、その場所に家電機器を設置しても、安定して無線接続することが可能である。なお、上記確認において、親機からの電波は、親機の定期送信を利用することができる。
しかしながら、洗濯機、冷蔵庫又はエアコンなどの家電機器(いわゆる白物家電)では、住宅内の所定の場所に設置する必要があるため、電波環境の良い場所に家電機器そのものを移動させることが出来ない。また、上記では、家電機器に通信状態を確認する機能を持たせて、状態が最良となる場所を探すという方法で使用場所、設置場所を探索したが、白物家電では確認するための画面や仕組みもなく、また家電機器自体の重量や体積が大きいため、自由に確認することができない。そのため、家電機器を購入後に住宅内の所定の設置場所に設置した後で、当該家電機器と親機との無線通信ができないという事態が生じるという課題を有していた。
また、洗濯機、冷蔵庫又はエアコンなどの家電機器は、それぞれ通信性能が異なる。そのため、例えば、エアコンと冷蔵庫とを近い場所に設置したとしても、エアコンは親機と無線通信できるが、冷蔵庫は当該親機と無線通信ができないという事態が生じるという課題を有していた。
そこで、本願発明者らは、これらの課題を解決するため鋭意検討を行った。そして、携帯可能であり家電機器に内蔵される通信部の通信状態を模擬した通信可否判定装置により、家電機器を設置する予定の場所でのWi−Fi(登録商標)ルータ等の親機との通信確認を行うことで、上記課題を解決できることを見出した。これにより、家電機器を設置する前に、当該家電機器と親機との通信状態を確認することができるので、通信状態がよくなかった場合、家電機器の設置前に安定して接続可能とするための対策を行うことができる。
なお、以下では、無線通信機能を有する家電機器を単に「家電機器」と記載する。また、当該家電機器は白物家電に限定されず、住宅内で使用され親機と無線通信される家電機器であればよい。
以下、適宜図面を参照しながら実施の形態を説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
なお、本願発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態に係る通信可否判定システムについて、図1〜図4を参照しながら説明する。
[1.通信可否判定システム]
まずは、本実施の形態に係る通信可否判定システム1について、図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る通信可否判定システム1の全体構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る通信可否判定システム1は、住宅30内に形成されるシステムであり、通信可否判定装置10と無線通信装置20(親機の一例)とを備える。通信可否判定システム1は、家電機器を設置前に、当該家電機器の設置予定の場所において、当該家電機器と無線通信装置20との無線通信の可否を判定するためのシステムである。通信可否判定システム1が備える無線通信装置20の数は、1台に限定されず、2台以上であってもよい。また、住宅30は、居住用の建物に限定されず、店舗、ビル等を含む。つまり、通信可否判定システム1は屋内に形成されるシステムである。通信可否判定装置10と無線通信装置20との通信は、親機と子機とを含む機器間の無線通信であり、一例として、無線LAN(例えば、Wi−Fi(登録商標))などの通信規格を用いた無線通信である。また、親機とは、例えば受信した無線通信を中継する機器であり、子機とは、例えば親機と通信する機器である。
[1−1.通信可否判定装置]
通信可否判定装置10は、所定の場所に設置される無線通信装置20と、設置予定の場所での家電機器との無線通信の可否を判定する判定装置である。すなわち、通信可否判定装置10は、家電機器を設置する前に、当該家電機器を設置する予定の場所において、無線通信装置20と当該家電機器との無線通信の可否を判定する。本実施の形態では、通信可否判定装置10は、当該通信可否判定装置10が無線通信装置20から受信した電波の受信強度を用いて、家電機器を設置予定の場所に設置した場合の当該家電機器と無線通信装置20との無線通信の可否を判定する。以下、各構成要素について図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、通信可否判定装置10は、通信部11と、送受信情報部12と、制御部13と、記憶部14と、報知部15とを備える。なお、通信可否判定装置10は、上記以外にユーザからの操作を受け付ける取得部などを備えていてもよい。
通信部11は、無線通信装置20との無線通信を行う無線通信インターフェースである。つまり、通信部11は、無線通信装置20からの電波を受信する受信装置である。通信部11は、例えばIEEE802.11a、b、g、nなどの通信規格に従う無線通信により無線通信装置20と無線通信する。通信部11は、子機として動作する子機機能を有している。
送受信情報部12は、通信部11が受信した信号に含まれるエラー情報等を制御部13に出力する。
制御部13は、通信可否判定装置10の各構成要素を制御する制御装置である。例えば、制御部13は、通信部11を制御することで無線通信装置20との無線通信を行う。
制御部13は、補正部13aと判定部13bとを有する。
補正部13aは、通信可否判定装置10と設置予定の家電機器(例えば、エアコン60)との通信性能の差分から、通信部11が受信した電波の受信強度、及び、後述する下限強度の少なくとも一方を補正する処理部である。補正部13aが行う補正の詳細は、後述する。
判定部13bは、通信部11が家電機器の設置予定の場所において無線通信装置20から受信した電波の受信強度と、下限強度を含む無線通信性能とから、家電機器を設置予定の場所に設置した場合の家電機器と無線通信装置20との無線通信の可否の判定を行う処理部である。本実施の形態では、判定部13bは、通信可否判定装置10が無線通信装置20から受信した電波の受信強度を用いて、上記の判定を行う。判定部13bは、補正部13aにより補正された受信強度と下限強度とから、又は、通信部11が受信した電波の受信強度と、補正された下限強度とから、無線通信の可否を判定する。判定部13bが行う判定の詳細は、後述する。
記憶部14は、制御部13が実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。また、記憶部14は、家電機器が電波を受信可能な限界を示す情報を記憶している。本実施の形態では、記憶部14は、家電機器が受信可能な電波の受信強度の下限値である下限強度を含む無線通信性能を記憶している。無線通信性能の詳細は、後述する。記憶部14は、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリにより実現される。
報知部15は、判定部13bが判定した結果をユーザに知らせるユーザインターフェースである。報知部15は、例えば液晶ディスプレイなどの表示デバイスである。報知部15は、判定部13bが行った判定(具体的には、家電機器と無線通信装置20とが無線通信できるか否かの判定)を制御部13の制御により表示する。例えば、報知部15は、判定部13bが通信できると判定した場合には無線通信可能であること示す「OK」を表示し、判定部13bが通信できないと判定した場合には無線通信不可であることを示す「NG」を表示する。
なお、報知部15は、表示デバイスであることに限定されない。例えば、報知部15は、音又は光を発する機能を有していてもよい。具体的には、報知部15はスピーカなどを有し、音を発する。または、報知部15は発光装置などを有し、光を発する。報知部15は、判定部13bが行う判定に応じて発する音又は光の種類又は発し方(例えば、周期)などを変えてもよい。これにより、ユーザは、報知部15が発する音又は光により判定部13bの判定結果を知ることができる。なお、以降の説明において、報知部15は簡易な表示(例えば、セグメント表示)を行う表示デバイスである例について説明する。
[1−2.無線通信装置]
無線通信装置20は、親機として動作し、子機(例えば、家電機器)からの無線通信を中継する通信装置である。例えば、無線通信装置20は、宅外ネットワーク40(例えば、インターネット)を介してと家電機器とサーバ装置50との無線通信を中継する無線ルータ(アクセスポイント)である。サーバ装置50は、情報を取得及び管理する装置であり、例えば家電機器の動作に関する情報などを管理する。なお、宅外ネットワーク40を介して、ユーザが持つスマートフォン又はタブレット端末などの携帯端末と家電機器とは無線通信可能である。
なお、無線通信装置20は、親機(例えば、無線ルータ)と子機との送受信を中継する中継機(無線LAN中継機)であってもよい。無線通信装置20が中継機である場合、無線通信装置20は親機から受信した信号を子機に転送し、子機から受信した信号を親機に転送する。この場合、無線通信装置20は、中継機能(転送機能)を有する無線ルータ又はコンピュータ装置などであってもよい。
ここで、通信可否判定装置10による無線通信装置20からの電波の受信強度の測定について、図2を参照しながら説明する。
図2は、本実施の形態に係る通信可否判定装置10による測定の一例を示す図である。
図2の(a)は、エアコン60(家電機器の一例)が設置される予定の場所を示す図である。図2の(a)では、壁31にエアコン60が設置される予定であることを示している。エアコン60は、無線通信モジュール60aを備えている。言い換えると、無線通信モジュール60aは、エアコン60に内蔵されている。また、以降の説明において、設置予定の家電機器は、エアコン60であるとして説明する。
図2の(b)は、通信可否判定装置10を用いて、無線通信装置20からの電波の受信強度を測定している例を示している。通信可否判定装置10をエアコン60の設置予定の場所に配置し、無線通信装置20からの電波の受信強度を測定する。例えば、通信可否判定装置10は、エアコン60を設置したときのエアコン60が備える無線通信モジュール60aの場所と略等しい場所に配置され、受信強度が測定されるとよい。
また、記憶部14が記憶する無線通信性能に関して、図3を参照しながら説明する。
図3は、本実施の形態に係る記憶部14が記憶している無線通信性能の一例を示す図である。
図3の縦軸は、受信した電波の電波強度(受信強度)を示しており、横軸は、基準無線通信装置(図示しない)までの距離を示している。また、図3の実線は、通信可否判定装置10の通信性能を示しており、破線はエアコン60の通信性能を示している。つまり、本実施の形態では、記憶部14は、無線通信性能として、エアコン60が受信可能な電波の受信強度の下限値である下限強度と、エアコン60及び通信可否判定装置10の受信強度の関係を示す第一の受信性能とを記憶している。すなわち、記憶部14は、通信可否判定装置10及びエアコン60の通信性能を記憶している。
無線通信性能は、予め測定され記憶部14に記憶される。例えば、無線通信性能は、当該無線通信性能を測定するための基準となる無線通信装置(以降、基準無線通信装置とも記載する)を用いて測定される。エアコン60と通信可否判定装置10とは、同一の基準無線通信装置により、無線通信性能の測定が行われるとよい。なお、本実施の形態では、基準無線通信装置と無線通信装置20とが同一の無線通信装置である場合について説明する。
無線通信性能の測定は、一例として、基準無線通信装置を所定の場所に配置し、通信可否判定装置10及びエアコン60と基準無線通信装置との距離を変えながら基準無線通信装置からの電波の受信強度を測定することにより行われる。この測定は、通信可否判定装置10及びエアコン60のそれぞれにおいて行われる。エアコン60などの家電機器は、外装又は機構部分などの障壁が存在するので、通信可否判定装置10よりも通信能力が劣る場合がある。そのため、家電機器と通信可否判定装置10との通信性能の関係(相違)を取得することで、より精度のよい判定を行うことができる。
図3では、エアコン60の通信性能は、通信可否判定装置10の通信性能より劣っている例を示している。本実施の形態では、記憶部14が図3に示す下限強度及び第一の受信性能を記憶している点に特徴を有する。なお、例えば、記憶部14は、通信可否判定装置10が基準無線通信装置と通信可能な電波の下限値である装置下限強度を記憶していてもよい。通信部11が基準無線通信装置から受信した電波の受信強度と、送受信情報部12が出力するエラー情報とから、装置下限強度が設定されてもよい。
なお、家電機器の通信性能は、家電機器の種類(例えば、エアコン60、冷蔵庫、洗濯機)ごとに取得されてもよいし、家電機器の機種(例えば、エアコン60の機種)ごとに取得されてもよい。すなわち、記憶部14は予め、無線通信性能として、家電機器の種類ごとの通信性能を記憶していてもよいし、個々の家電機器ごとの通信性能を記憶していてもよい。
なお、図3では、第一の受信性能の一例として、エアコン60及び通信可否判定装置10の通信性能を示すグラフを示したが、エアコン60及び通信可否判定装置10の通信性能の関係を示すものであれば第一の受信性能の態様は特に限定されない。例えば、第一の受信性能は、エアコン60及び通信可否判定装置10の通信性能の関係を示す関数であってもよいし、その他であってもよい。
[2.通信可否判定装置の動作]
続いて、通信可否判定装置10の動作について、図4を参照しながら説明する。
図4は、本実施の形態に係る通信可否判定装置10の動作を示すフローチャートである。
図4に示すように、通信可否判定装置10は、通信可否の判定を行うために記憶部14から無線通信性能を読み出す(S11)。すなわち、設置予定の家電機器(例えば、エアコン60)の種類、機種などから無線通信の可否を判定するために用いる通信性能を記憶部14から読み出す。具体的には、制御部13が家電機器の種類、機種などから記憶部14に記憶されている無線通信性能から所定の通信性能を読み出す。
制御部13は、エアコン60と無線通信装置20との無線通信の可否を判定する場合、エアコン60及び通信可否判定装置10の通信性能を第一の受信性能として記憶部14から読み出す。つまり、制御部13は、図3に示す第一の受信性能を記憶部14から読み出す。なお、無線通信性能には、下限強度も含まれる。
そして、通信可否判定装置10がエアコン60の設置予定の場所に配置され(図2の(b)を参照)、無線通信装置20からの電波を受信すると(S12でYes)、制御部13は、通信部11を制御し、受信した電波の受信強度(第一の受信強度の一例)を測定する(S13)。制御部13の制御による第一の受信強度の測定は、測定ステップの一例である。なお、無線通信装置20からの電波は、無線通信装置20からの定期送信を使用してもよいし、通信可否判定装置10の送信機能を使って住宅30内の制御機器(図示しないが、例えば、HEMSコントローラ等)又は宅外のサーバサービスと連携して、無線通信装置20から電波を送信させてもよい。
そして、補正部13aは、通信部11が受信した第一の受信強度と、記憶部14から読み出した第一の受信性能とから、エアコン60を設置予定の場所に設置した場合に受信される電波強度である第一の算出受信強度を算出する(S14)。
ここで、図3を再び参照しながら、補正部13aによる第一の算出受信強度の算出について説明する。
図3における第一の受信強度は、通信可否判定装置10が無線通信装置20から受信した電波の受信強度である。また、下限強度は、エアコン60が受信可能な電波強度の下限値である。ここで、補正部13aにより、通信可否判定装置10が受信した第一の電波強度から、エアコン60が無線通信装置20から電波を受信した場合の受信強度が算出される。すなわち、補正部13aにより、第一の受信強度に対して、通信可否判定装置10の通信性能とエアコン60の通信性能との差分に応じた補正が行われる。
まず、補正部13aは、通信可否判定装置10が受信した電波が第一の受信強度となるときの通信可否判定装置10と無線通信装置(基準無線通信装置)との距離の算出を行う。すなわち、補正部13aは、第一の受信強度と、通信可否判定装置10の通信性能(図3に示す実線)とから、距離を特定する。図3では、距離X1のときに第一の受信強度となる例について示している(図3に示す黒丸)。次に、補正部13aは、距離X1のときのエアコン60の電波強度の算出を行う。すなわち、補正部13aは、距離X1とエアコン60の通信性能(図3に示す破線)とから、エアコン60の受信強度を特定する。図3では、エアコン60における距離X1のときの受信強度を、白丸で示している。つまり、補正部13aは、エアコン60の通信性能と通信可否判定装置10の通信性能との差分(図3に示すΔP1)を補正する処理を行う。これにより、通信可否判定装置10が受信した電波の受信強度から、設置予定のエアコン60が無線通信装置20から受信した場合の受信強度が算出できる。つまり、ユーザは、エアコン60を設置予定の場所に設置したときに無線通信装置20から受信する電波の受信強度を、エアコン60を設置する前に知ることができる。なお、距離X1におけるエアコン60の受信強度は、第一の算出受信強度の一例であり、第一の算出受信強度の算出は、補正部13aが行う補正の一例である。
図4を再び参照し、補正部13aによりステップS14で第一の算出受信強度が算出されると、判定部13bによりエアコン60と無線通信装置20との無線通信の可否の判定が行われる。具体的には、判定部13bは、第一の算出受信強度と下限強度とから判定を行う(S15)。
第一の算出受信強度が下限強度以上である場合(S15でYes)、判定部13bはエアコン60と無線通信装置20との無線通信が可能であると判定し、制御部13は一例として無線通信可能であることを示す「OK」を報知部15に表示させる(S16)。そして、通信可否判定装置10は、無線通信の判定の処理を終了する。なお、第一の算出受信強度と下限強度とから無線通信の可否の判定を行う処理は、判定部13bが行う判定の一例である。また、判定部13bが第一の算出受信強度と下限強度を含む無線通信性能とから無線通信の可否の判定を行うことは、判定ステップの一例である。
なお、判定部13bは、例えばユーザが設定した受信強度を用いてステップS15における判定を行ってもよい。例えば、判定部13bは、第一の算出受信強度が予めユーザが設定した受信強度以上である場合に、無線通信が可能であると判定してもよい。
次に、ステップS12又はS15でNoであった場合について説明する。通信部11が無線通信装置20から電波を受信していない場合(S12でNo)、所定時間経過したか否かの判定が行われる(S17)。例えば、制御部13により、当該判定が行われる。例えば、制御部13は、ステップS12を開始してから現在までの時間(期間)と予め定められた所定時間とを比較することで、ステップS17を行ってもよい。そして、制御部13により所定期間経過していないと判定される(S17でNo)と、ステップS12に戻り無線通信装置20からの電波の受信の確認が継続される。
一方、制御部13により所定時間経過したと判定される(S17でYes)と、ステップS18に進み、制御部13は一例として無線通信不可であることを示す「NG」を報知部15に表示させる(S18)。また、ステップS15において、第一の算出受信強度が下限強度より低い場合(S15でNo)、ステップS18に進み、制御部13により報知部15に「NG」が表示される。
上記のように、本実施の形態に係る通信可否判定装置10は、補正部13aにより通信可否判定装置10が受信した第一の受信強度から、設置予定の家電機器が受信した場合の電波強度である第一の算出受信強度を算出する。すなわち、補正部13aにより、通信可否判定装置10の通信性能と家電機器の通信性能との差分を補正する処理が行われる。これにより、通信可否判定装置10は、通信可否判定装置10の通信性能と家電機器の通信性能とに差があった場合においても、精度よく設置予定の家電機器と無線通信装置20との無線通信の可否を判定できる。通信可否判定装置10は、家電機器が設置予定の場所に設置されていることを疑似的に実現することができる疑似家電通信機器である。
なお、上記では、補正部13aは、第一の受信強度から第一の算出受信強度を算出する例について説明したが、補正部13aが行う補正はこれに限定されない。例えば、補正部13aは、下限強度と第一の受信性能とから、通信可否判定装置10における下限強度に対応する電波強度を算出してもよい。例えば、図3において、エアコン60の下限強度のときの距離Xsに対応する通信可否判定装置10の受信強度である第一の基準受信強度(図3に示す黒四角)を算出してもよい。なお、第一の基準受信強度の算出は、補正部13aが行う補正の一例である。
また、上記では、判定部13bは第一の算出受信強度と下限強度とから判定を行う例について説明したが、判定部13bが行う判定はこれに限定されない。例えば、判定部13bは、第一の受信強度と補正部13aで算出された第一の基準受信強度とから、判定を行ってもよい。例えば、判定部13bは、第一の受信強度が第一の基準受信強度以上である場合に、家電機器と無線通信装置20との無線通信が可能であると判定してもよい。なお、第一の受信強度と第一の基準受信強度とから無線通信の可否の判定を行う処理は、判定部13bが行う判定の一例である。
また、上記では、記憶部14は第一の受信性能を含む無線通信性能を記憶している例について説明したが、これに限定されない。無線通信性能には、第一の受信性能が含まれていなくてもよい。例えば、家電機器と通信可否判定装置10との通信性能が略等しい場合、無線通信性能には、第一の受信性能は含まれていなくてもよい。この場合、通信可否判定装置10が無線通信装置20から受信した電波の第一の受信強度と、記憶部14に記憶されている下限強度とから、家電機器を設置予定の場所に設置した場合の家電機器と無線通信装置20との無線通信の可否を判定してもよい。判定部13bは、第一の受信強度が下限強度以上である場合に、家電機器と無線通信装置20とが無線通信可能であると判定してもよい。
[3.効果など]
以上のように、本実施の形態に係る通信可否判定装置10は、所定の場所に設置される無線通信装置20と設置予定の家電機器(例えば、エアコン60)との無線通信の可否を判定する通信可否判定装置10であって、家電機器が受信可能な受信強度の下限値である下限強度を含む無線通信性能を記憶する記憶部14と、家電機器の設置予定場所において無線通信装置20から受信した電波の受信強度である第一の受信強度(設置予定場所強度の一例)と無線通信性能とから、家電機器を設置予定場所に設置した場合の家電機器と無線通信装置20との無線通信の可否の判定を行う判定部13bとを備える。
これにより、通信可否判定装置10が受信した第一の受信強度と、家電機器の通信性能を示す下限強度とから、判定部13bは家電機器を設置予定場所に設置した場合の家電機器と無線通信装置20との無線通信の可否の判定を行うことができる。つまり、家電機器を設置する前に当該家電機器と無線通信装置20とが無線通信できるか否かを精度よく判定することができる。
また、さらに、無線通信装置20からの電波を受信する通信部11と、通信部11が受信した電波の設置予定場所強度である第一の受信強度又は下限強度の補正を行う補正部13aとを備える。また、無線通信性能には、家電機器と通信可否判定装置10との受信強度の関係を示す第一の受信性能が含まれている。そして、補正部13aは、補正として、第一の受信強度と第一の受信性能とから、家電機器を設置予定場所に設置した場合に受信される電波強度である第一の算出受信強度を算出する、又は、下限強度と第一の受信性能とから、通信可否判定装置10における下限強度に対応する電波強度である第一の基準受信強度を算出し、判定部13bは、判定として、第一の算出受信強度が下限強度以上である、又は、第一の受信強度が第一の基準受信強度以上である場合に、家電機器と無線通信装置20との無線通信が可能であると判定する。
これにより、判定部13bは、家電機器の通信性能と通信可否判定装置10の通信性能との差分が補正された第一の算出受信強度又は第一の基準受信強度を用いて、判定を行うことができる。つまり、家電機器を設置する前に当該家電機器と無線通信装置20とが無線通信できるか否かをさらに精度よく判定することができる。
また、さらに、判定部13bによる判定結果を報知する報知部15を備える。
これにより、ユーザは判定部13bが行った判定結果を報知部15の報知により知ることができる。
また、以上のように、本実施の形態に係る通信可否判定システム1は、上記に記載の通信可否判定装置10と無線通信装置20とを備える。
これにより、通信可否判定装置10と同様の効果を奏する。
また、以上のように、本実施の形態に係る通信可否判定方法は、所定の場所に設置される無線通信装置20と設置予定の家電機器との無線通信の可否を判定する通信可否判定方法であって、家電機器の設置予定場所において無線通信装置20から受信した電波の受信強度である設置予定場所強度を測定するステップと、設置予定場所強度と、家電機器が受信可能な受信強度の下限値である下限強度を含む無線通信性能とから、家電機器を設置予定場所に設置した場合の家電機器と無線通信装置20との無線通信の可否の判定を行うステップとを含む。
また、本発明は、上記通信可否判定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。
これにより、通信可否判定装置10と同様の効果を奏する。
(実施の形態2)
以下、本実施の形態に係る通信可否判定システム1aについて、図5及び図6を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、実施の形態1と異なる点について説明し、実施の形態1と同様の構成については説明を省略又は簡略化する場合がある。
図5は、本実施の形態に係る通信可否判定システム1aの全体構成を示すブロック図である。
図5に示すように、本実施の形態に係る通信可否判定システム1aは、通信可否判定装置110と、無線通信装置20と、携帯端末120とを備える。
本実施の形態に係る通信可否判定装置110は、携帯端末120と通信するための接続部116を備えており、かつ報知部15を備えていない点が、実施の形態1に係る通信可否判定装置10と異なる。
通信可否判定装置110は、接続部116を介して携帯端末120と通信を行う。通信可否判定装置110と携帯端末120との通信は、有線通信であってもよく、無線通信であってもよい。接続部116による通信の態様は、特に限定されない。
携帯端末120は、端末表示部121を有する端末装置であり、例えばスマートフォン、タブレット端末又はノートパソコンである。携帯端末120は、通信可否判定装置110から接続部116を介して、判定部13bが行った判定の結果を取得する。取得した判定結果は、携帯端末120の端末表示部121に表示される、端末表示部121は、例えば液晶ディスプレイなどで実現される。
また、通信可否判定装置110は、携帯端末120と接続されることで、携帯端末120から記憶部14に記憶されていない無線通信性能に関する情報を取得することが可能である。例えば、家電機器の新製品が発売されたときなどに、当該新製品の無線通信性能に関する情報を接続部116を介して携帯端末120から取得し、制御部13は取得した無線通信性能に関する情報を用いて記憶部14に記憶されている無線通信性能を更新してもよい。記憶部14が記憶していない無線通信性能であり、かつ携帯端末120から取得する無線通信性能は、更新情報の一例である。更新情報は、例えば、記憶部14に記憶されていない家電機器の機種(例えば、新製品の機種)を用いて測定された家電機器の通信性能、又は、異なる測定条件で測定された家電機器及び通信可否判定装置110の通信性能を含む情報である。なお、異なる測定条件とは、記憶部14に記憶されている無線通信性能の測定に用いられた基準無線通信装置とは異なる無線通信装置を用いて測定されるなどである。
次に、通信可否判定装置110の動作について、図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施の形態に係る通信可否判定装置110の動作を示すフローチャートである。図6では、記憶部14に記憶されている無線通信性能を更新する場合について説明する。
図6に示すように、制御部13は携帯端末120から更新情報を取得し、記憶部14に記憶されている無線通信性能を更新する(S21)。更新情報は、例えば、無線通信装置20との無線通信の可否の判定を行う家電機器の無線通信性能に関する情報である。なお、更新する情報がない場合、ステップS21は省略されてもよい。
ステップS22〜S26、及び、ステップS28はそれぞれ、図4に示すステップS11〜S15、及び、ステップS17と同様である。ステップS26で第一の算出受信強度が下限強度以上であった場合(S26でYes)、判定部13bは無線通信可能であると判定(OK判定)する(S27)。一方、ステップS26でNo又はステップS28でYesであった場合、判定部13bは無線通信不可であると判定(NG判定)する(S29)。そして、制御部13の制御により、ステップS27又はS29における判定結果が接続部116を介して携帯端末120に送信される(S30)。
携帯端末120は、ステップS30で送信された判定結果を受信すると、当該判定結果を端末表示部121に表示させる。これにより、ユーザは携帯端末120の端末表示部121を見ることで、通信可否判定装置110の判定結果を知ることができる。また、携帯端末120の端末表示部121を用いることで、実施の形態1に係る報知部15(例えば、セグメント表示を行う表示デバイス)より、わかりやすい表示を行うことが可能である。
以上のように、本実施の形態に係る通信可否判定装置110は、端末表示部121を有する携帯端末120と接続される接続部116を備え、判定部13bが行った判定の結果は、接続部116を介して携帯端末120に出力される。
これにより、判定部13bが行った判定の結果を、携帯端末120が有する端末表示部121に表示させることができる。つまり、通信可否判定装置110は判定結果を表示するための報知部15を備えていなくてもよく、通信可否判定装置110の小型化が可能である。
また、通信可否判定装置110は、さらに、制御部13を備える。制御部13は、接続部116を介して携帯端末120から無線通信性能に関する更新情報を取得すると、更新情報に基づいて記憶部14に記憶されている無線通信性能を更新する。
これにより、記憶部14に記憶されている通信性能情報は、追加又は変更される。判定部13bが判定を行う際、より適切な通信性能が記憶部14から読み出され判定に用いられることで、判定部13bはより精度よく判定を行える。
(実施の形態2の変形例)
以下、本変形例に係る通信可否判定装置110について、図7及び図8を参照しながら説明する。なお、本変形例では、実施の形態2と異なる点について説明し、実施の形態2と同様の構成については説明を省略又は簡略化する場合がある。
本変形例に係る通信可否判定システムの構成は、例えば図5に示す通信可否判定システム1aと同じである。すなわち、通信可否判定装置110に携帯端末120が接続部116を介して接続される。本変形例では、携帯端末120が備える通信部(図示しない)が無線通信装置20から受信した電波の受信強度を用いて、家電機器と無線通信装置20との無線通信の可否の判定が行われる点に特徴を有する。なお、本変形例の場合、通信可否判定装置110は、無線通信装置20からの電波を受信しないので、通信部11を備えていなくてもよい。
本変形例において、記憶部14には、少なくとも家電機器(例えば、エアコン60)と携帯端末120との受信強度の関係を示す第二の受信性能が含まれる。第二の受信性能には、さらに通信可否判定装置110の通信性能が含まれていてもよい。以下では、第二の受信性能には、エアコン60、携帯端末120、及び、通信可否判定装置110の通信性能が含まれている場合について説明する。
図7は、本変形例に係る記憶部14が記憶している第二の受信性能の一例を示す図である。
図7に示す実線は、通信可否判定装置110の通信性能を示すグラフであり、破線は、エアコン60の通信性能を示すグラフである。これは、図3に示す内容と同じである。本変形例では、記憶部14は、さらに、図7の一点鎖線に示す、携帯端末120の通信性能を示すグラフを記憶している。携帯端末120が備える通信部は、携帯端末120の外装部分などの障壁が存在することで、通信可否判定装置110が備える通信部11と通信性能が異なる場合があるためである。
なお、第二の受信性能は、記憶部14に予め記憶されていてもよいし、接続部116を介して携帯端末120から取得されてもよい。また、詳細は後述するが、第二の受信性能には、通信可否判定装置110の通信性能は含まれていなくてもよい。
続いて、本変形例に係る通信可否判定装置110の動作について、図8を参照しながら説明する。
図8は、本変形例に係る通信可否判定装置110の動作を示すフローチャートである。
図8に示すように、まず携帯端末120の専用アプリケーションの起動が行われる(S31)。例えば、携帯端末120は、実施の形態1又は2と同等の機能を実現するためのソフトウェアを起動する。そして、ユーザにより、家電機器(例えば、エアコン60)、無線通信装置20、及び、携帯端末120の種類又は機種などが設定されると、携帯端末120は当該設定を接続部116を介して制御部13に送信する。
通信可否判定装置110は、携帯端末120から設定を取得すると、当該設定に応じて通信可否の判定を行うための無線通信性能を記憶部14から読み出す(S32)。例えば、制御部13は、図7に示す第二の受信性能を含む無線通信性能を記憶部14から読み出す。
そして、携帯端末120を家電機器を設置する予定の場所に配置し、無線通信装置20からの電波を受信すると(S33でYes)、携帯端末120において受信強度(第二の受信強度の一例)の測定が行われる(S34)。そして、測定された第二の受信強度は、接続部116を介して通信可否判定装置110に送信される。なお、携帯端末120が無線通信装置20からの電波を受信しない場合(S33でNo)の処理は、実施の形態2と同様である。
そして、補正部13aは、携帯端末120で測定された第二の受信強度と、記憶部14に記憶されている第二の受信性能とから算出される、家電機器を設置予定場所に設置した場合に受信される電波強度である第二の算出受信強度を算出する(S35)。
ここで、図7を再び参照しながら、補正部13aにより第二の算出受信強度の算出について説明する。
補正部13aにより、第二の受信強度に対して、携帯端末120の通信特性(図7に示す一点鎖線)と、エアコン60の通信特性(図7に示す破線)との差分に応じた補正が行われる。
まず、補正部13aは、携帯端末120が受信した電波が第二の受信強度となるときの携帯端末120と無線通信装置(基準無線通信装置)との距離の算出を行う。図7では、距離X2のときに第二の受信強度となる例について示している(図7に示す黒丸)。次に、補正部13aは、距離X2のときのエアコン60の電波強度の算出を行う。図7では、エアコン60における距離X2のときの受信強度を白丸で示している。つまり、補正部13aは、エアコン60の通信性能と携帯端末120の通信性能との差分(図7に示すΔP2)を補正する処理を行う。これにより、携帯端末120が受信した電波の受信強度から、設置予定のエアコン60が無線通信装置20から電波を受信した場合の受信強度が算出できる。なお、距離X2におけるエアコン60の受信強度は、第二の算出受信強度の一例であり、第二の算出受信強度の算出は、補正部13aが行う補正の一例である。
なお、本変形例では、無線通信性能に通信可否判定装置110の通信性能(図7に示す実線)が含まれる。この場合、携帯端末120の通信性能、及び、通信可否判定装置110の通信性能と、第二の受信強度とから、通信可否判定装置110が無線通信装置20からの電波を受信した場合の受信強度を算出することができる(図7に示す破線の丸)。
図7に示すΔP2aは、携帯端末120と通信可否判定装置110との通信性能の差分を示しており、ΔP2bは、通信可否判定装置110と家電機器との通信性能の差分を示している。つまり、携帯端末120と家電機器との通信性能の差分ΔP2は、差分ΔP2aと差分ΔP2bとから算出される差分である。
図8を再び参照して、判定部13bにより、第二の算出受信強度と下限強度とから、無線通信装置20と家電機器との無線通信の可否の判定が行われる(S36)。第二の算出受信強度が下限強度以上であった場合(S36でYes)、判定部13bは無線通信可能であると判定(OK判定)する(S37)。一方、ステップS36でNo又はステップS38でYesであった場合、判定部13bは無線通信不可であると判定(NG判定)する(S39)。そして、制御部13の制御により、ステップS37又はS39における判定結果が接続部116を介して携帯端末120に出力される(S40)。
なお、上記では、補正部13aは、第二の受信強度から、設置予定の家電機器(例えば、エアコン60)が受信した場合の電波強度である第二の算出受信強度を算出する例について説明したが、補正部13aが行う補正はこれに限定されない。例えば、補正部13aは、下限強度と第二の受信性能とから、携帯端末120における下限強度に対応する電波強度を算出してもよい。例えば、図7において、エアコン60の下限強度のときの距離Xsに対応する携帯端末120の受信強度である第二の基準受信強度(図7に示す黒四角)を算出してもよい。なお、第二の基準受信強度の算出は、補正部13aが行う補正の一例である。
また、上記では、判定部13bは第二の算出受信強度と下限強度とから判定を行う例について説明したが、判定部13bが行う判定はこれに限定されない。例えば、判定部13bは、第二の受信強度と第二の基準受信強度とから、判定を行ってもよい。例えば、判定部13bは、第二の受信強度が第二の基準受信強度以上である場合に、家電機器と無線通信装置20との無線通信が可能であると判定してもよい。なお、第二の受信強度と第二の基準受信強度とから無線通信の可否の判定を行う処理は、判定部13bが行う判定の一例である。
以上のように、本変形例に係る無線通信性能には、家電機器(例えば、エアコン60)と携帯端末120との受信強度の関係を示す第二の受信性能が含まれている。そして、補正部13aは、補正として、携帯端末120により測定された設置予定場所強度である第二の受信強度と第二の受信性能とから算出される、家電機器を設置予定場所に設置した場合に受信される電波強度である第二の算出受信強度を算出する、又は、下限強度と第二の受信性能とから算出される、携帯端末120における下限強度に対応する電波強度である第二の基準受信強度を算出し、判定部13bは、判定として、第二の算出受信強度が下限強度以上である、又は、第二の受信強度が第二の基準受信強度以上である場合に、家電機器と無線通信装置20との無線通信が可能であると判定する。
これにより、携帯端末120により測定された受信強度から無線通信装置20と家電機器との無線通信の可否の判定が行えるので、通信可否判定装置110の構成を簡略化できる。例えば、携帯端末120が有する通信部を利用するので、通信可否判定装置110は通信部11を備えていなくてもよい。よって、通信可否判定装置110の小型化、低コスト化が実現される。また、ユーザは手持ちの携帯端末120にソフトウェアを装備するだけで、簡単に家電機器を購入する前に当該家電機器の設置予定場所での家電機器と無線通信装置20との通信状態の可否を確認することができる。これらの確認は、実際の家電機器を用いることなく小型で移動が容易な携帯端末120を使うので、確認作業を簡単に行うことができる。
ここで、通信部11を備えていない通信可否判定装置について、図9を参照しながら説明する。
図9は、本変形例に係る通信可否判定システム1bの全体構成を示すブロック図である。
図9に示すように通信可否判定装置210は、通信部11を備えておらず接続部116を介して携帯端末120と接続されている。そして、上記でも説明したように、通信可否判定装置210は、携帯端末120が無線通信装置20から受信した電波の受信強度(第二の受信強度の一例)を接続部116を介して取得し、判定部13bが第二の受信強度を用いて判定を行う。判定部13bが判定した結果は、接続部116を介して携帯端末120に出力され、携帯端末120が有する端末表示部121に表示される。このような構成であれば、実施の形態1に係る通信可否判定装置10に比べ、通信部11及び報知部15を省くことができる。
(実施の形態3)
以下、本実施の形態に係る通信可否判定装置について、図10及び図11を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、実施の形態1又は2と異なる点について説明し、実施の形態1又は2と同様の構成については説明を省略又は簡略化する場合がある。
図3で示した通信性能は、測定に用いる無線通信装置(親機)の違いにより変化し得る。例えば、通信可否判定装置において、異なる無線通信装置を用いて通信性能を測定した場合、無線通信装置ごとに通信可否判定装置の通信性能が異なる場合がある。例えば、無線通信装置が発信する電波の指向性などの影響により、受信側の装置(例えば、通信可否判定装置及び家電機器)の通信性能が変化する。本実施の形態では、通信可否判定装置及び家電機器の通信性能の測定に用いられた無線通信装置(例えば、基準無線通信装置)と、通信可否判定装置が無線通信の可否を判定する対象である無線通信装置(例えば、無線通信装置20)とが異なる装置である場合について説明する。
図10は、本実施の形態に係る記憶部14に記憶されている第三の受信性能の一例を示す図である。
図10に示す実線は、基準無線通信装置を用いて測定された通信可否判定装置の通信性能を示すグラフであり、破線は、基準無線通信装置を用いて家電機器(例えば、エアコン60)の通信性能を示すグラフである。これは、図3に示す内容と同じである。図10に示す一点鎖線は、無線通信装置20を用いて測定された通信可否判定装置の通信性能を示すグラフである。すなわち、通信可否判定装置は、予め無線通信装置20を用いて通信性能が測定されている。
なお、第三の受信性能は、記憶部14に予め記憶されていてもよいし、通信可否判定装置が接続部116を備える場合は当該接続部116を介して携帯端末120から取得されてもよい。また、詳細は後述するが、第三の受信性能には、基準無線通信装置を用いて測定された通信可否判定装置の通信性能は含まれていなくてもよい。
続いて、本実施の形態に係る通信可否判定装置の動作について、図11を参照しながら説明する。
図11は、本実施の形態に係る通信可否判定装置の動作を示すフローチャートである。
図11に示すように、通信可否判定装置は、通信可否の判定を行うために記憶部14から無線通信性能を読み出す(S51)。すなわち、設置予定の家電機器の種類、機種、及び、無線通信装置20の種類などから無線通信の可否を判定するために用いる無線通信性能を示す情報の準備、選定を行う。具体的には、制御部13が家電機器の種類、機種、及び、無線通信装置20の種類などから、記憶部14に記憶されている無線通信性能から所定の通信性能を読み出す。
制御部13は、エアコン60及び通信可否判定装置の通信性能を測定するのに用いた基準無線通信装置と、エアコン60の設置予定の場所において受信強度を測定する対象である無線通信装置20とが異なる装置である場合、図10に示した第三の受信性能を記憶部14から読み出す。なお、無線通信装置が異なるとは、2つの無線通信装置の機種が異なる、メーカが異なる、又は電波の指向性が異なるなどである。
そして、通信可否判定装置をエアコン60を設置する予定の場所に配置し、無線通信装置20からの電波を受信すると(S52でYes)、通信可否判定装置において受信強度の測定が行われる(S53)。具体的には、制御部13が通信部11を制御し、受信した電波の受信強度が測定される。通信部11が無線通信装置20から受信した電波の受信強度は、第一の受信強度の一例である。
補正部13aは、通信部11が受信した第一の受信強度と、記憶部14から読み出した第三の受信性能とから、エアコン60を設置予定場所に設置した場合に受信される電波強度である第三の算出受信強度を算出する(S54)。
ここで、図10を再び参照しながら、補正部13aによる第三の算出受信強度の算出について説明する。補正部13aにより、無線通信装置の違いによる受信強度の差分に対する補正が行われる。
まず、補正部13aは、通信可否判定装置が受信した電波が第一の受信強度となるときの通信可否判定装置と無線通信装置20との距離の算出を行う。すなわち、補正部13aは、第一の受信強度と、通信可否判定装置における無線通信装置20から受信した電波に対する通信性能(図10に示す一点鎖線)とから、距離を特定する。図10では、距離X3のときに第一の受信強度となる例について示している(図10に示す黒丸)。次に、補正部13aは、距離X3のときのエアコン60の受信強度の算出を行う。すなわち、補正部13aは、距離X3とエアコン60の通信性能とから、エアコン60の受信強度を特定する。図10では、エアコン60における距離X3のときの受信強度を、白丸で示している。つまり、補正部13aは、基準無線通信装置から受信したときのエアコン60の通信性能と、無線通信装置20から受信したときの通信可否判定装置の通信性能との差分(図10に示すΔP3)を補正する処理を行う。なお、距離X3におけるエアコン60の受信強度は、第三の算出受信強度の一例であり、第三の算出受信強度の算出は、補正部13aが行う補正の一例である。
なお、本実施の形態では、基準無線通信装置を用いて測定した場合の通信可否判定装置の通信性能(図10に示す実線)が含まれる。この場合、通信可否判定装置における、無線通信装置20及び基準無線通信装置を用いて測定した場合の通信性能と、第一の受信強度とから、通信可否判定装置が基準無線通信装置からの電波を受信した場合の受信強度を算出することができる(図10に示す破線の丸)。
図10に示すΔP3aは、基準無線通信装置を用いた場合と無線通信装置20を用いた場合における通信可否判定装置の通信性能の差分を示しており、ΔP3bは、通信可否判定装置と家電機器との差分を示している。つまり、通信可否判定装置が無線通信装置20から受信したときの通信性能と、家電機器が基準無線通信装置から受信したときの通信性能との差分ΔP3は、差分ΔP3aと差分ΔP3bとから算出される差分である。
図11を再び参照して、補正部13aによりステップS54で第三の算出受信強度が算出されると、判定部13bによりエアコン60と無線通信装置20との無線通信の可否の判定が行われる。具体的には、判定部13bは、第三の算出受信強度と下限強度とから判定を行う(S55)。
第三の算出受信強度が下限強度以上である場合(S55でYes)、判定部13bはエアコン60と無線通信装置20との無線通信が可能であると判定し、制御部13は「OK」を報知部15に表示させる(S56)。そして、通信可否判定装置は、無線通信の判定の処理を終了する。なお、第三の算出受信強度と下限強度とから無線通信の可否の判定を行う処理は、判定部13bが行う判定の一例である。また、ステップS52及びS55でNoであった場合、実施の形態1と同様の処理が行われる。具体的には、ステップS57及びS58が行われる。
上記のように、本実施の形態に係る通信可否判定装置は、補正部13aにより、通信可否判定装置が受信した第一の受信強度から、設置予定の家電機器(例えば、エアコン60)が受信した場合の電波強度である第三の算出受信強度を算出する。すなわち、補正部13aにより、第一の受信強度に対して通信可否判定装置の通信性能と家電機器の通信性能との差分(図10に示すΔP3b)、及び、無線通信装置による通信可否判定装置の通信性能の差分(図10に示すΔP3a)を補正する処理が行われる。これにより、通信可否判定装置は、家電機器の通信性能が測定されたときに用いられた基準無線通信装置と、家電機器の設置予定の場所で通信可否判定装置が測定する無線通信装置20とが異なる無線通信装置であっても、精度よく設置予定の家電機器と無線通信装置20との無線通信の可否を判定できる。
なお、上記では、補正部13aは、第一の受信強度から、設置予定の家電機器が受信した場合の電波強度である第三の算出受信強度を算出する例について説明したが、補正部13aが行う補正はこれに限定されない。例えば、補正部13aは、下限強度と第三の受信性能とから、通信可否判定装置における下限強度に対応する電波強度を算出してもよい。例えば、図10において、エアコン60の下限強度のときの距離Xsに対応する通信可否判定装置の受信強度である第三の基準受信強度(図10に示す黒四角)を算出してもよい。なお、第三の基準受信強度の算出は、補正部13aが行う補正の一例である。
また、上記では、判定部13bは第三の算出受信強度と下限強度とから判定を行う例について説明したが、判定部13bが行う判定はこれに限定されない。例えば、判定部13bは、第一の受信強度と第三の基準受信強度とから、判定を行ってもよい。例えば、判定部13bは、第一の受信強度が第三の基準受信強度以上である場合に、家電機器と無線通信装置20との無線通信が可能であると判定してもよい。なお、第一の受信強度と第三の基準受信強度とから無線通信の可否の判定を行う処理は、判定部13bが行う判定の一例である。
以上のように、本実施の形態に係る通信可否判定装置は、無線通信性能の測定に用いられた基準無線通信装置(基準となる無線通信装置)と、設置予定場所強度を測定する対象の無線通信装置20とが異なる無線通信装置である場合、補正部13aは、第一の受信強度と基準無線通信装置及び無線通信装置20からそれぞれ受信した電波の受信強度の関係を示す第三の受信性能とから、基準無線通信装置から受信した電波強度である第三の算出受信強度を算出し、判定部13bは、第三の算出受信強度が下限強度以上である場合に、家電機器と無線通信装置20との無線通信が可能であると判定する。
これにより、通信性能の測定に用いられた基準無線通信装置と、当該家電機器を設置予定の場所で通信可否判定装置が受信強度を測定する対象である無線通信装置20とが異なる無線通信装置である場合でも、精度よく家電機器と無線通信装置20との無線通信の可否を判定することができる。具体的には、補正部13aが、通信可否判定装置が無線通信装置20から受信した第一の受信強度に、基準無線通信装置から受信したときのエアコン60の通信性能と、無線通信装置20から受信したときの通信可否判定装置の通信性能との差分(図10に示すΔP3)を考慮した補正を行う。判定部13bは、第一の受信強度に対して上記の補正が行われた第三の算出受信強度とから判定を行うことができるので、より精度よく判定が行える。
(その他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これらに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
例えば、上記実施の形態では、判定部13bは、受信強度から無線通信の可否を判定したが、これに限定されない。例えば、判定部13bは、図3に示す距離から判定を行ってもよい。具体的には、記憶部14は、家電機器が電波を受信可能な限界を示す情報として、家電機器が電波を受信できる距離(具体的には、家電機器と基準無線通信装置との距離)の上限値を示す上限距離(例えば、図3に示す距離Xs)を記憶していてもよい。そして、補正部13aは、通信部11が受信した第一の受信強度と、第一の受信性能とから、家電機器を設置した場合の当該家電機器と無線通信装置20との距離を算出してもよい。例えば、通信部11が第一の受信強度の電波を受信した場合、図3に示すように、距離は距離X1となる。判定部13bは、距離X1が距離Xs以下である場合、つまり家電機器と無線通信装置20との距離が距離Xs以下である場合、家電機器と無線通信装置20とは無線通信可能であると判定してもよい。なお、補正部13aが第一の受信強度と第一の受信性能とから距離X1を算出することは、補正部13aが行う補正の一例であり、判定部13bが距離X1と距離Xsとから無線通信の可否を判定することは、判定部13bが行う判定の一例である。
また、上記実施の形態において、判定部13bは、通信可否判定装置が無線通信装置20から受信した第一の受信強度と装置下限強度とから、受信した第一の受信強度が通信可否判定装置において精度よく判定を行えるか否かを判定してもよい。具体的には、判定部13bは、第一の受信強度が装置下限強度より低い場合には、電波強度が低く精度よく判定が行えないと判定し、当該判定結果を報知部15に表示させてもよい。
また、上記実施の形態では、記憶部14には、複数の家電機器の通信性能に関する情報が記憶されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、通信可否判定装置は、家電機器ごとに専用に作製されてもよい。つまり、記憶部14には、家電機器の通信性能として、1の通信性能が記憶されていてもよい。
また、上記実施の形態1に係る通信可否判定装置10は、携帯端末により実現されてもよい。例えば、携帯端末120により実現されてもよい。携帯端末120が専用のアプリケーションを動作させることで、上記実施の形態1に示した通信可否判定装置10と同様の効果を奏する。
また、上記実施の形態3では、記憶部14が通信可否判定装置において基準無線通信装置及び無線通信装置20のそれぞれを用いた場合に測定された通信性能を記憶している例について説明したが、記憶部14が記憶する通信性能はこれに限定されない。例えば、記憶部14は、携帯端末120において基準無線通信装置及び無線通信装置20のそれぞれを用いた場合に測定された通信性能を記憶していてもよい。これにより、実施の形態2の変形例に示した通信可否判定装置110及び210においても、同様の効果を奏する。
また、上記実施の形態及び変形例において説明された通信可否判定システムの動作における複数の処理の順序は一例である。複数の処理の順序は、変更されてもよいし、複数の処理は、並行して実行されてもよい。また、上記実施の形態において説明された通信可否判定システムの動作における複数の処理のうち一部の処理は省略されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、プロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、又はLSI(Large scale integration)を含む一つ又は複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、一つのチップに集積されていてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは一つの装置に集約されていてもよし、複数の装置に備えられていてもよい。
また、本開示の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータが読み取り可能なCD−ROM、光ディスクなどの非一時的記録媒体などで実現されてもよい。プログラムは、記録媒体に予め記憶されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
本開示は、通信機器を設置する前に当該通信機器と無線通信装置(親機)との無線通信の可否を判定する判定装置に適用可能である。特に、無線通信機能を備える家電機器を住宅内に設置する前に無線通信の可否を判定する判定装置に有用である。
1、1a、1b 通信可否判定システム
10、110、210 通信可否判定装置
11 通信部
12 送受信情報部
13 制御部
13a 補正部
13b 判定部
14 記憶部
15 報知部
20 無線通信装置
30 住宅
31 壁
40 宅外ネットワーク
50 サーバ装置
60 エアコン(家電機器)
60a 無線通信モジュール
116 接続部
120 携帯端末
121 端末表示部
X1〜X3、Xs 距離
ΔP1〜ΔP3、ΔP2a、ΔP2b、ΔP3a、ΔP3b 差分

Claims (10)

  1. 所定の場所に設置される無線通信装置と設置予定の家電機器との無線通信の可否を判定する通信可否判定装置であって、
    前記家電機器が受信可能な受信強度の下限値である下限強度を含む無線通信性能を記憶する記憶部と、
    前記家電機器の設置予定場所において前記無線通信装置から受信した電波の受信強度である設置予定場所強度と、前記無線通信性能とから、前記家電機器を前記設置予定場所に設置した場合の前記家電機器と前記無線通信装置との無線通信の可否の判定を行う判定部とを備える
    通信可否判定装置。
  2. さらに、
    前記無線通信装置からの電波を受信する通信部と、
    前記通信部が受信した電波の前記設置予定場所強度である第一の受信強度又は前記下限強度の補正を行う補正部とを備え、
    前記無線通信性能には、前記家電機器と前記通信可否判定装置との受信強度の関係を示す第一の受信性能が含まれており、
    前記補正部は、前記補正として、前記第一の受信強度と前記第一の受信性能とから、前記家電機器を前記設置予定場所に設置した場合に受信される電波強度である第一の算出受信強度を算出する、又は、前記下限強度と前記第一の受信性能とから、前記通信可否判定装置における前記下限強度に対応する電波強度である第一の基準受信強度を算出し、
    前記判定部は、前記判定として、前記第一の算出受信強度が前記下限強度以上である、又は、前記第一の受信強度が前記第一の基準受信強度以上である場合に、前記家電機器と前記無線通信装置との無線通信が可能であると判定する
    請求項1に記載の通信可否判定装置。
  3. さらに、端末表示部を有する携帯端末と接続される接続部を備え、
    前記判定部が行った前記判定の結果は、前記接続部を介して前記携帯端末に出力される
    請求項2に記載の通信可否判定装置。
  4. さらに、制御部を備え、
    前記制御部は、前記接続部を介して前記携帯端末から前記無線通信性能に関する更新情報を取得すると、前記更新情報に基づいて前記記憶部に記憶されている前記無線通信性能を更新する
    請求項3に記載の通信可否判定装置。
  5. 前記無線通信性能には、前記家電機器と前記携帯端末との受信強度の関係を示す第二の受信性能が含まれており、
    前記補正部は、前記補正として、さらに前記携帯端末により測定された前記設置予定場所強度である第二の受信強度と前記第二の受信性能とから算出される、前記家電機器を前記設置予定場所に設置した場合に受信される電波強度である第二の算出受信強度を算出する、又は、前記下限強度と前記第二の受信性能とから算出される、前記携帯端末における前記下限強度に対応する電波強度である第二の基準受信強度を算出し、
    前記判定部は、前記判定として、さらに前記第二の算出受信強度が前記下限強度以上である、又は、前記第二の受信強度が前記第二の基準受信強度以上である場合に、前記家電機器と前記無線通信装置との無線通信が可能であると判定する
    請求項3又は4に記載の通信可否判定装置。
  6. 前記無線通信性能の測定に用いられた基準となる無線通信装置と、前記設置予定場所強度を測定する対象の前記無線通信装置とが異なる無線通信装置である場合、
    前記補正部は、前記第一の受信強度と、前記基準となる無線通信装置及び前記無線通信装置からそれぞれ受信した電波の受信強度の関係を示す第三の受信性能とから、前記基準となる無線通信装置から受信した電波強度である第三の算出受信強度を算出し、
    前記判定部は、前記第三の算出受信強度が前記下限強度以上である場合に、前記家電機器と前記無線通信装置との無線通信が可能であると判定する
    請求項2〜5のいずれか1項に記載の通信可否判定装置。
  7. さらに、前記判定部の判定結果を報知する報知部を備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の通信可否判定装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の通信可否判定装置と、
    前記無線通信装置とを備える
    通信可否判定システム。
  9. 所定の場所に設置される無線通信装置と設置予定の家電機器との無線通信の可否を判定する通信可否判定方法であって、
    前記家電機器の設置予定場所において前記無線通信装置から受信した電波の受信強度である設置予定場所強度を測定する測定ステップと、
    前記設置予定場所強度と、前記家電機器が受信可能な受信強度の下限値である下限強度を含む無線通信性能とから、前記家電機器を前記設置予定場所に設置した場合の前記家電機器と前記無線通信装置との無線通信の可否の判定を行う判定ステップとを含む
    通信可否判定方法。
  10. 請求項9に記載の通信可否判定方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7460886B2 (ja) 2019-04-12 2024-04-03 ダイキン工業株式会社 機械学習装置

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