JP2019034932A - アゾールで置換されたピリジン化合物を有効成分として含有する医薬 - Google Patents

アゾールで置換されたピリジン化合物を有効成分として含有する医薬 Download PDF

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宏明 田中
Hiroaki Tanaka
宏明 田中
綾子 坊野
Ayako Bono
綾子 坊野
まこと 濱田
Makoto Hamada
まこと 濱田
勇次 伊藤
Yuji Ito
勇次 伊藤
陽平 小橋
Yohei Kobashi
陽平 小橋
円 川村
Madoka Kawamura
円 川村
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Abstract

【課題】20−HETEを産生する酵素を阻害する作用を有する化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬の提供。【解決手段】式[I’]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。(環B:置換ピラゾール、置換トリアゾール等。R1:H、F、メチル等。R2、R3、R4:H、F、メチル。W:単結合、C1-3アルカンジイル、O−CH2CH2。環A:置換C4-6シクロアルキル、置換含窒素4〜6員飽和ヘテロシクリル、置換フェニル、置換ピリジル、置換2,3−ジヒドロベンゾフラン、含酸素4〜6員飽和ヘテロシクリル等)【選択図】なし

Description

本発明は、20−ヒドロキシエイコサテトラエン酸(20−Hydroxyeicosatetraenoic acid、以下、「20−HETE」と記載することもある。)を産生する酵素の阻害物質を有効成分として含有する医薬に関する。より詳細には、20−HETEを産生する酵素の阻害物質であるアゾールで置換されたピリジン化合物を有効成分として含有する医薬に関する。
アラキドン酸から産生される生理活性物質として、シクロオキシゲナーゼによって産生されるプロスタグランジン類及びリポキシゲナーゼによって産生されるロイコトリエン類に加えて、近年ではチトクロームP450に属する酵素によってアラキドン酸から産生される20−HETEが生体内で多彩な働きをしていることが明らかになりつつある。これまでに20−HETEは、脳血管や腎臓等の主要臓器において血管緊張性を調節することや細胞増殖を惹起することが明らかにされており、生体内で重要な生理作用を演じていると共に各種脳血管疾患、腎疾患、循環器疾患等の病態に深く関与していることが示唆されている(非特許文献1〜3)。さらに、近年では多発性嚢胞腎の病態形成に20−HETEが関与していることが明らかになってきている。多発性嚢胞腎は、常染色体優性多発性嚢胞腎及び常染色体劣性多発性嚢胞腎に分類され、腎臓に多数の嚢胞を形成して腎機能に障害をもたらす遺伝性嚢胞性腎疾患である。多発性嚢胞腎を発症する病態動物に対して、20−HETE阻害薬は細胞内増殖シグナルを抑制するとともに腎嚢胞改善効果を発揮することが示唆されている(非特許文献4)。また、常染色体優性多発性嚢胞腎患者においては、腎容積増大及び腎機能低下と血漿中20−HETE濃度上昇に相関関係が認められており、多発性嚢胞腎の病態進行に20−HETEが関連していることが示唆されている(非特許文献5)。
20−HETEを産生する酵素の阻害物質としては、ヒドロキシホルムアミジン誘導体(特許文献1)やフェニルアゾール骨格を有する化合物であるヘテロ環誘導体(特許文献2)やフェニルアゾール化合物(特許文献3)等が報告されている。特許文献2では、ピリジンの3位にピラゾリル等のヘテロアリールが置換した、ヘテロアリールで置換されたピリジン化合物の開示があるが、ピリジンの2位にピラゾリル等のアゾールが置換した、本発明の化合物であるアゾールで置換されたピリジン化合物の開示は未だない。
WO01/032164 WO03/022821 WO2004/092163
Journal of Vascular Research,第32巻,79頁,1995年 The American Journal of Physiology,第277巻,R607頁,1999年 Physiological Reviews,第82巻,131頁,2002年 American Journal of Physiology Renal Physiology,第296巻,F575頁,2009年 Journal of Lipid Research、第55巻、1139頁、2013年
本発明の目的は、20−HETEを産生する酵素を阻害する新規化合物を有効成分として含有する医薬を提供することである。
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、下記式[I’]で表される化合物(以下、化合物[I’]と記載することもある。)が、20−HETEを産生する酵素を阻害する作用を有することを見出した。
以下、本発明を詳細に説明する。
すなわち、本発明の態様は、以下の通りである。
(1)本発明のひとつの態様は、
下記式[I’]
Figure 2019034932
{上記式[I’]中、
下記式[III]で表される構造は、下記式群[IV]のいずれかの構造
Figure 2019034932
Figure 2019034932
を示し;
は、水素原子、ヒドロキシ、カルバモイル、シアノ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、又はシクロプロピルアミノカルボニルを示し;
、R、及びRは、独立して、水素原子、フッ素原子、又はメチルを示し;
Wは、単結合、C1-3アルカンジイル、又は式−O−CHCH−を示し;
環Aは、
(a)C4-6シクロアルキル(該C4-6シクロアルキルは、置換基群A11から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21から選ばれる1個の基で置換され、置換基群A22から選ばれる1個の基でさらに置換されてもよい。)、
(c)フェニル(該フェニルは、置換基群A31から選ばれる1個の基で置換され、置換基群A32から選ばれる1個の基でさらに置換されてもよい。)、
(d)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(e)ナフチル、
(f)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、置換基群A51から選ばれる1から3個の基で置換されてもよい。)、
(g)2H−クロメニル(該2H−クロメニルは、1個のオキソで置換されてもよい。)、
(h)キノリル(該キノリルは、1個のC1-6アルコキシで置換されてもよい。)、
(j)キノキサリル、
(k)下記式[II−1]で表される基[該式[II−1]で表される基は、1個のC1-6アルキル(該C1-6アルキルは、置換基B61から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)で置換されている。]、
(m)下記式[II−2]で表される基(該式[II−2]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
(n)下記式[II−3]で表される基(該式[II−3]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
(p)下記式[II−4]で表される基(該式[II−4]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
(r)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、又は
(s)硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1〜2個のオキソで置換されてもよい。)
Figure 2019034932
を示し;
ここで、置換基群A11は、
(i)C1-6アルキルカルボニルアミノ及び
(ii)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ
からなる群を示し;
置換基群A21は、
(i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
(ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、置換基群B22から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(iii)アリールカルボニル(該アリールカルボニルは、置換基群B23から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(iv)飽和のヘテロシクリルカルボニル(該飽和のヘテロシクリルカルボニルは、置換基群B24から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(v)ヘテロアリールカルボニル[該ヘテロアリールカルボニルは、C1-6アルキル(該C1-6アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。]、
(vi)C1-6アルコキシカルボニル、
(vii)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(viii)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(ix)C3-8シクロアルキルアミノカルボニル、
(x)C3-8シクロアルキル(C1-6アルキル)アミノカルボニル、
(xi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(xii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(xiii)飽和のヘテロシクリルスルホニル(該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(xiv)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群A22は、
(i)ハロゲン原子及び
(ii)C1-6アルキル
からなる群を示し;
置換基群B21は、
(i)ヒドロキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)ウレイド、
(iv)ハロゲン原子、
(v)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(vi)飽和のヘテロシクリル(該飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びオキソからなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(vii)ヘテロアリール(該ヘテロアリールは、1個のオキソで置換されてもよい。)、
(viii)C1-6アルコキシ、
(ix)アリールオキシ、
(x)飽和のヘテロシクリルカルボニル、
(xi)C1-6アルキルスルホニル、
(xii)ハロC1-6アルキルスルホニル、
(xiii)アリールスルホニル、
(xiv)C1-6アルキルカルボニルアミノ(該C1-6アルキルカルボニルアミノのC1-6アルキルは、ヒドロキシ及び飽和のヘテロシクリルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xv)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ、
(xvi)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
(xvii)アリールカルボニルアミノ、
(xviii)飽和のヘテロシクリルカルボニルアミノ、
(xix)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(xx)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(xxi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、C1-6アルコキシ及びアリールからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xxii)C1-6アルコキシカルボニル(C1-6アルキル)アミノ、
(xxiii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
(xxiv)モノC1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及び
(xxv)ジC1-6アルキルアミノカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群B22は、
(i)ヒドロキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)ハロゲン原子、
(iv)C1-6アルキル、及び
(v)C1-6アルコキシカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群B23は、
(i)C1-6アルコキシ(該C1-6アルコキシは、1個のカルバモイルで置換されてもよい。)
を示し;
置換基群B24は、
(i)オキソ、
(ii)ハロゲン原子、
(iii)C1-6アルキル、
(iv)C1-6アルキルカルボニル、及び
(v)C1-6アルコキシカルボニル
からなる群を示し;
置換基群B25は、
(i)C1-6アルキルカルボニル及び
(ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群A31は、
(i)アミノ、
(ii)C1-6アルキル、
(iii)ハロC1-6アルキル、
(iv)C2-6アルケニル(該C2-6アルケニルは、置換基群B32から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(v)飽和のヘテロシクリル(該飽和のヘテロシクリルは、置換基群B34から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(vi)C1-6アルコキシ、
(vii)ハロC1-6アルコキシ、
(viii)C1-6アルキルスルファニル、
(ix)ハロC1-6アルキルスルファニル、
(x)飽和のヘテロシクリルカルボニル(該飽和のヘテロシクリルカルボニルは、1〜2個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
(xi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(xiii)アリールスルホニル(該アリールスルホニルは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
(xiv)ジC1-6アルキルアミノスルホニル、
(xv)C1-6アルコキシカルボニルアミノ、及び
(xvi)S−メチルスルホンイミドイル
からなる群を示し;
置換基群A32は、
(i)ハロゲン原子、
(ii)C1-6アルキル、
(iii)ハロC1-6アルキル、及び
(iv)C1-6アルコキシ
からなる群を示し;
置換基群B32は、
(i)アリール
を示し;
置換基群B34は、
(i)C1-6アルキルカルボニル、
(ii)C1-6アルコキシカルボニル、
(iii)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、及び
(iv)ジC1-6アルキルアミノカルボニル
からなる群を示し;
置換基群B35は、
(i)C3-8シクロアルキル、
(ii)飽和のヘテロシクリル、及び
(iii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
からなる群を示し;
置換基群A41は、
(i)C1-6アルキル、
(ii)ハロC1-6アルキル、
(iii)トリアゾリル、
(iv)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)、及び
(v)C1-6アルキルカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群A51は、
(i)ハロゲン原子及び
(ii)C1-6アルキル
からなる群を示し;
置換基群B61は、
(i)C1-6アルキルカルボニルアミノ及び
(ii)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ
からなる群
を示す。}
で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(2)本発明の他の態様としては、
下記式[III]で表される構造が、下記式群[V]のいずれかの構造
Figure 2019034932
Figure 2019034932
であり;
が、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はメチルであり;
が、水素原子、フッ素原子、又はメチルであり;
が、水素原子又はメチルであり;
が、水素原子であり;
Wが、C1-2アルカンジイルであり;
環Aが、
(a)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21”から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(b)フェニル(該フェニルは、置換基群A31”から選ばれる1個の基で置換され、1個のハロゲン原子でさらに置換されてもよい。)、
(c)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41”から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(d)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、1個のハロゲン原子及び2個のC1-6アルキルで置換されている。)、又は
(e)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル
であり;
ここで、
置換基群A21”は、
(i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21”から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
(ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(iii)C1-6アルコキシカルボニル、
(iv)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(v)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(vi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(vii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(viii)飽和のヘテロシクリルスルホニル(該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(ix)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B21”は、
(i)ハロゲン原子、
(ii)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iii)アリールオキシ、
(iv)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
(v)アリールカルボニルアミノ、
(vi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、アリールからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(vii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群B25は、
(i)C1-6アルキルカルボニル及び
(ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群A31”は、
(i)ハロC1-6アルキル、
(ii)ハロC1-6アルコキシ、
(iii)ハロC1-6アルキルスルファニル、
(iv)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35”から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(v)C3-8シクロアルキルスルホニル、及び
(vi)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B35”は、
(i)C3-8シクロアルキル及び
(ii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
からなる群を示し;
置換基群A41”は、
(i)ハロC1-6アルキル及び
(ii)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)
からなる群
である、(1)に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(3)本発明の他の態様としては、
下記式[III]で表される構造が、下記式[VI]の構造
Figure 2019034932
Figure 2019034932
である、(1)又は(2)に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(4)本発明の他の態様としては、
環Aが、窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21”から選ばれる1個の基で置換されている。)
である、(3)に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(5)本発明の他の態様としては、
環Aが、フェニル(該フェニルは、置換基群A31”から選ばれる1個の基で置換され、1個のハロゲン原子でさらに置換されてもよい。)
である、(3)に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(6)本発明の他の態様としては、
下記式[I]
Figure 2019034932
{上記式[I]中、
は、水素原子、フッ素原子、又はメチルを示し;
、R、及びRは、独立して、水素原子、フッ素原子、又はメチルを示し;
Wは、単結合、C1-3アルカンジイル、又は式−O−CHCH−を示し;
環Aは、
(a)C4-6シクロアルキル(該C4-6シクロアルキルは、置換基群A11から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21から選ばれる1個の基で置換され、置換基群A22から選ばれる1個の基でさらに置換されてもよい。)、
(c)フェニル(該フェニルは、置換基群A31から選ばれる1個の基で置換され、置換基群A32から選ばれる1個の基でさらに置換されてもよい。)、
(d)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(e)ナフチル、
(f)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、置換基群A51から選ばれる1から3個の基で置換されてもよい。)、
(g)2H−クロメニル(該2H−クロメニルは、1個のオキソで置換されてもよい。)、
(h)キノリル(該キノリルは、1個のC1-6アルコキシで置換されてもよい。)、
(j)キノキサリル、
(k)下記式[II−1]で表される基[該式[II−1]で表される基は、1個のC1-6アルキル(該C1-6アルキルは、置換基B61から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)で置換されている。]、
(m)下記式[II−2]で表される基(該式[II−2]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
(n)下記式[II−3]で表される基(該式[II−3]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、又は
(p)下記式[II−4]で表される基(該式[II−4]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)
Figure 2019034932
を示し;
ここで、置換基群A11は、
(i)C1-6アルキルカルボニルアミノ及び
(ii)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ
からなる群を示し;
置換基群A21は、
(i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
(ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、置換基群B22から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(iii)アリールカルボニル(該アリールカルボニルは、置換基群B23から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(iv)飽和のヘテロシクリルカルボニル(該飽和のヘテロシクリルカルボニルは、置換基群B24から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(v)ヘテロアリールカルボニル[該ヘテロアリールカルボニルは、C1-6アルキル(該C1-6アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。]、
(vi)C1-6アルコキシカルボニル、
(vii)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(viii)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(ix)C3-8シクロアルキルアミノカルボニル、
(x)C3-8シクロアルキル(C1-6アルキル)アミノカルボニル、
(xi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(xii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(xiii)飽和のヘテロシクリルスルホニル(該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(xiv)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群A22は、
(i)ハロゲン原子及び
(ii)C1-6アルキル
からなる群を示し;
置換基群B21は、
(i)ヒドロキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)ウレイド、
(iv)ハロゲン原子、
(v)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(vi)飽和のヘテロシクリル(該飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びオキソからなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(vii)ヘテロアリール(該ヘテロアリールは、1個のオキソで置換されてもよい。)、
(viii)C1-6アルコキシ、
(ix)アリールオキシ、
(x)飽和のヘテロシクリルカルボニル、
(xi)C1-6アルキルスルホニル、
(xii)ハロC1-6アルキルスルホニル、
(xiii)アリールスルホニル、
(xiv)C1-6アルキルカルボニルアミノ(該C1-6アルキルカルボニルアミノのC1-6アルキルは、ヒドロキシ及び飽和のヘテロシクリルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xv)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ、
(xvi)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
(xvii)アリールカルボニルアミノ、
(xviii)飽和のヘテロシクリルカルボニルアミノ、
(xix)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(xx)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(xxi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、C1-6アルコキシ及びアリールからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xxii)C1-6アルコキシカルボニル(C1-6アルキル)アミノ、
(xxiii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
(xxiv)モノC1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及び
(xxv)ジC1-6アルキルアミノカルボニル
からなる群を示し;
置換基群B22は、
(i)ヒドロキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)ハロゲン原子、
(iv)C1-6アルキル、及び
(v)C1-6アルコキシカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群B23は、
(i)C1-6アルコキシ(該C1-6アルコキシは、1個のカルバモイルで置換されてもよい。)
を示し;
置換基群B24は、
(i)オキソ、
(ii)ハロゲン原子、
(iii)C1-6アルキル、
(iv)C1-6アルキルカルボニル、及び
(v)C1-6アルコキシカルボニル
からなる群を示し;
置換基群B25は、
(i)C1-6アルキルカルボニル及び
(ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群A31は、
(i)アミノ、
(ii)C1-6アルキル、
(iii)ハロC1-6アルキル、
(iv)C2-6アルケニル(該C2-6アルケニルは、置換基群B32から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(v)C1-6アルコキシ、
(vi)ハロC1-6アルコキシ、
(vii)C1-6アルキルスルファニル、
(viii)ハロC1-6アルキルスルファニル、
(ix)飽和のヘテロシクリルカルボニル(該飽和のヘテロシクリルカルボニルは、1〜2個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
(x)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xi)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(xii)アリールスルホニル(該アリールスルホニルは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
(xiii)ジC1-6アルキルアミノスルホニル、及び
(xiv)C1-6アルコキシカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群A32は、
(i)ハロゲン原子、
(ii)C1-6アルキル、
(iii)ハロC1-6アルキル、及び
(iv)C1-6アルコキシ
からなる群を示し;
置換基群B32は、
(i)アリール
を示し;
置換基群B35は、
(i)C3-8シクロアルキル、
(ii)飽和のヘテロシクリル、及び
(iii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
からなる群を示し;
置換基群A41は、
(i)C1-6アルキル、
(ii)ハロC1-6アルキル、
(iii)トリアゾリル、
(iv)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)、及び
(v)C1-6アルキルカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群A51は、
(i)ハロゲン原子及び
(ii)C1-6アルキル
からなる群を示し;
置換基群B61は、
(i)C1-6アルキルカルボニルアミノ、及び
(ii)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ
からなる群を示す。}
で表される、(1)に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(7)本発明の他の態様としては、
が、水素原子、フッ素原子、又はメチルであり;
が、水素原子又はメチルであり;
が、水素原子であり;
Wが、C1-2アルカンジイルであり;
環Aが、
(a)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21”から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(b)フェニル(該フェニルは、置換基群A31”から選ばれる1個の基で置換され、1個のハロゲン原子でさらに置換されてもよい。)、
(c)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41”から選ばれる1個の基で置換されている。)、又は
(d)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、1個のハロゲン原子及び2個のC1-6アルキルで置換されている。)であり;
ここで、置換基群A21”は、
(i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21”から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
(ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(iii)C1-6アルコキシカルボニル、
(iv)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(v)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(vi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(vii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(viii)飽和のヘテロシクリルスルホニル(該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(ix)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B21”は、
(i)ハロゲン原子、
(ii)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iii)アリールオキシ、
(iv)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
(v)アリールカルボニルアミノ、
(vi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、アリールからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(vii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群B25は、
(i)C1-6アルキルカルボニル及び
(ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群A31”は、
(i)ハロC1-6アルキル、
(ii)ハロC1-6アルコキシ、
(iii)ハロC1-6アルキルスルファニル、
(iv)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35”から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(v)C3-8シクロアルキルスルホニル、及び
(vi)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B35”は、
(i)C3-8シクロアルキル及び
(ii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
からなる群を示し;
置換基群A41”は、
(i)ハロC1-6アルキル及び
(ii)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)
からなる群
を示す、(1)又は(6)に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(8)本発明の他の態様としては、
Wが、C1-2アルカンジイル
である、(1)、(6)、又は(7)に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(9)本発明の他の態様としては、
環Aが、
窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21”から選ばれる1個の基で置換されている。)であり;
ここで、置換基群A21”は、
(i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21”から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
(ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(iii)C1-6アルコキシカルボニル、
(iv)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(v)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(vi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(vii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(viii)飽和のヘテロシクリルスルホニル(該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(ix)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B21”は、
(i)ハロゲン原子、
(ii)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iii)アリールオキシ、
(iv)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
(v)アリールカルボニルアミノ、
(vi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、アリールからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(vii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群B25は、
(i)C1-6アルキルカルボニル及び
(ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
からなる群
を示す、(1)、(6)〜(8)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(10)本発明の他の態様としては、
環Aが、
ピペリジン−4−イル(該ピペリジン−4−イルは、C1-6アルキルカルボニル及びC1-6アルコキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)
である、(1)、(6)〜(9)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(11)本発明の他の態様としては、
環Aが、
フェニル(該フェニルは、置換基群A31”から選ばれる1個の基で置換され、1個のハロゲン原子でさらに置換されてもよい。)であり;
ここで、置換基群A31”は、
(i)ハロC1-6アルキル、
(ii)ハロC1-6アルコキシ、
(iii)ハロC1-6アルキルスルファニル、
(iv)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35”から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(v)C3-8シクロアルキルスルホニル、及び
(vi)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B35”は、
(i)C3-8シクロアルキル及び
(ii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
からなる群
を示す、(1)、(6)〜(8)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(12)本発明の他の態様としては、
が、水素原子又はメチルであり;
が、水素原子又はフッ素原子であり;
が、水素原子であり;
が、水素原子であり;
Wが、C1-2アルカンジイルであり;
環Aが、
(a)C1-6アルキルカルボニル及びC1-6アルコキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されているピペリジン−4−イル、又は
(b)C1-6アルキルスルホニル及びC3-8シクロアルキルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されているフェニル
である、(1)、又は(6)〜(8)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(13)本発明の他の態様としては、
が、水素原子又はメチルであり;
が、水素原子又はフッ素原子であり;
このとき、R及びRの一方が、水素原子であり;
が、水素原子であり;
が、水素原子であり;
Wが、メタンジイル又はエタン−1,2−ジイルであり;
環Aが、
(a)アセチル及びメトキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基によって1位が置換されているピペリジン−4−イル、又は
(b)メチルスルホニル及びシクロプロピルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基によって3位が置換されているフェニル
である、(1)、(6)〜(8)、又は(12)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(14)本発明の他の態様としては、
以下に示す、(1)、(4)、(5)、(6)、又は(13)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである:
Figure 2019034932
(15)本発明の他の態様としては、
以下に示す、(1)、(4)、(5)、(6)、(13)、又は(14)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである:
Figure 2019034932
(16)本発明の他の態様としては、
以下に示す、(1)、(4)、(5)、(6)、(13)、又は(14)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである:
Figure 2019034932
(17)本発明の他の態様としては、
以下に示す、(1)、(4)、(5)、(6)、(13)、又は(14)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである:
Figure 2019034932
(18)本発明の他の態様としては、
以下に示す、(1)、(4)、(5)、(6)、(13)、又は(14)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである:
Figure 2019034932
(19)本発明の他の態様としては、
以下に示す、(1)、(4)、(5)、(6)、(13)、又は(14)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである:
Figure 2019034932
(20)本発明の他の態様としては、
以下に示す、(1)、(4)、(5)、(6)、(13)、又は(14)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである:
Figure 2019034932
(21)本発明の他の態様としては、
(1)〜(20)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬を提供することである。
(22)本発明の他の態様としては、
(1)に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬であって、
さらに薬剤学的に許容される添加剤を含み、経口用固体組成物である医薬を提供することである。
(23)本発明の他の態様としては、
(14)〜(20)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬であって、
さらに薬剤学的に許容される添加剤を含み、経口用固体組成物である医薬を提供することである。
(24)本発明の他の態様としては、
薬剤学的に許容される添加剤が、水、乳糖、デキストロース、フラクトース、ショ糖、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、デンプン、コーンスターチ、ガム、ゼラチン、アルギネート、ケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム、セルロース、水シロップ、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルキルパラヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、寒天、ペクチン、アラビアゴム、グリセリン、ゴマ油、オリーブ油、大豆油カカオバター、エチレングリコール、低粘度ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L)、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、及びカルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC−Na)からなる群より選ばれる1種以上である、(22)又は(23)に記載の医薬を提供することである。
(25)本発明の他の態様としては、
医薬としての形態が、錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、粉剤、又は散剤である、(22)〜(24)のいずれかに記載の医薬を提供することである。
(26)本発明の他の態様としては、
化合物又はその製薬学的に許容される塩の投与量が0.1mg〜1000mg/日である、(22)〜(25)のいずれかに記載の医薬を提供することである。
(27)本発明の他の態様としては、
(1)〜(26)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬であって、
該医薬が20−HETE産生酵素阻害剤である医薬を提供することである。
(28)本発明の他の態様としては、
(1)〜(26)のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬であって、
該医薬が多発性嚢胞腎の予防又は改善剤である医薬を提供することである。
本発明の化合物(以下、「本発明化合物」と記載することもある。)は、20−HETEを産生する酵素を阻害する作用を有する。
本発明は、20−HETE産生する酵素を阻害する作用を有する上記式[I’]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩を提供する。
以下に、本発明の化合物についてさらに詳細に説明するが、本発明は、例示されたものに限定されない。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を示す。
「C1-6アルキル」とは、炭素原子を1〜6個有する直鎖状又は分岐状のアルキルを示す。例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、2−メチルブチル、n−ヘキシル、イソヘキシル等が挙げられる。
「ハロC1-6アルキル」とは、ハロゲン原子で置換されている、炭素原子を1〜6個有する直鎖状又は分岐状のアルキルを示す。ハロゲン原子の好ましい置換数は1〜5個であり、好ましいハロゲン原子はフッ素原子である。例えば、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1−フルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル、2−フルオロエチル、2−フルオロ−2−メチルプロピル、2,2−ジフルオロプロピル、1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル、1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル、1−フルオロペンチル、1−フルオロヘキシル、2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル等が挙げられる。
「C2-6アルケニル」とは、炭素原子を2から6個有する直鎖状又は分岐状のアルケニルを示す。例えば、エテニル、(E)−プロパ−1−エン−1−イル、(Z)−プロパ−1−エン−1−イル、プロパ−2−エン−1−イル、(Z)−ブタ−2−エン−1−イル、(Z)−ペンタ−3−エン−1−イル、(Z)−ヘキサ4−エン−1−イル、(Z)−ヘプタ−5−エン−1−イル、(Z)−オクタ−6−エン−1−イル等が挙げられる。
「C3-8シクロアルキル」とは、炭素原子を3〜8個有する環状のアルキルを示す。シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルが挙げられる。
「C4-6シクロアルキル」とは、炭素原子を4〜6個有する環状のアルキルを示す。シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルが挙げられる。
「ヒドロキシC1−6アルキル」とは、ヒドロキシが置換した前述の「C1-6アルキル」を示す。例えば、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキプロピルが挙げられる。
「アリール」とは、炭素原子を6〜14個有する単環式芳香族炭化水素基又は縮合多環式芳香族炭化水素基を示す。例えば、フェニル、ナフチル、アントリル等が挙げられる。
また、アリールにおいて部分的に飽和された基も「アリール」に含まれる。「アリールにおける部分的に飽和された基」とは、炭素原子を6〜14個有する単環式芳香族炭化水素基又は縮合多環式芳香族炭化水素基において、部分的に飽和された縮合多環式複素環基を示す。例えば、ジヒドロインデニル等が挙げられる。
「飽和のヘテロシクリル」とは、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より同一に又は異なって選ばれる1個以上の原子と1〜7個の炭素原子からなる3〜8員の単環式飽和複素環基を示す。例えば、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセパニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニル、1,3−オキサジナニル、イソチアゾリジニル等が挙げられる。
「酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル」とは、1個の酸素原子を環内に含む4〜6員である、前述の「飽和のヘテロシクリル」を示す。例えば、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル等が挙げられる。
「硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル」とは、1個の硫黄原子を環内に含む4〜6員である、前述の「飽和のヘテロシクリル」を示す。例えば、チエタニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニル等が挙げられる。
「窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル」とは、1個の窒素原子を環内に含み、さらに、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子からなる群から選ばれる1個のヘテロ原子を含んでもよい4〜6員である、前述の「飽和のヘテロシクリル」を示す。例えば、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル等が挙げられる。
「ヘテロアリール」とは、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より同一に若しくは異なって選ばれる1個以上の原子と1〜6個の炭素原子からなる5〜7員の単環式芳香族複素環基又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より同一に若しくは異なって選ばれる1個以上の原子と1〜13個の炭素原子からなる9〜14個の原子から構成される縮合多環式芳香族複素環基を示す。例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ピロリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、インドリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリル、イソキノリル、キノキサリル等が挙げられる。
また、ヘテロアリールにおいて部分的に飽和された基も「ヘテロアリール」に含まれる。「ヘテロアリールにおける部分的に飽和された基」とは、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より同一に若しくは異なって選ばれる1個以上の原子と1〜6個の炭素原子からなる5〜7員の部分的に飽和された単環式複素環基又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より同一に若しくは異なって選ばれる1個以上の原子と1〜13個の炭素原子からなる9〜14個の原子から構成される部分的に飽和された縮合多環式複素環基を示す。例えば、オキサゾリジニル、チアゾリニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロベンゾフラニル、クロマニル、ジヒドロピラノピリジニル、ジヒドロフロピリジニル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロキノリル、ジヒドロベンゾジオキシニル、テトラヒドロトリアゾロアゼピニル等が挙げられる。
「C1-6アルコキシ」とは、炭素原子を1〜6個有する直鎖状又は分岐状のアルコキシを示す。例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、2−メチルブトキシ、n−ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ等が挙げられる。
「ハロC1-6アルコキシ」とは、ハロゲン原子で置換されている、炭素原子を1〜6個有する直鎖状又は分岐状のアルコキシを示す。ハロゲン原子の好ましい置換数は1〜5個であり、好ましいハロゲン原子はフッ素原子である。例えば、モノフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、1−フルオロエトキシ、1,1−ジフルオロエトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、3,3,3−トリフルオロプロポキシ、1,3−ジフルオロプロパン−2−イルオキシ、2−フルオロ−2−メチルプロポキシ、2,2−ジフルオロプロポキシ、1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ、1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ等が挙げられる。
「C3-8シクロアルコキシ」とは、炭素原子を3〜8個有する環状のアルコキシを示す。シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、シクロオクチルオキシが挙げられる。
「アリールオキシ」とは、前述の「アリール」と酸素原子が結合した基を示す。例えば、フェノキシ、ナフチルオキシ等が挙げられる。
「モノC1-6アルキルアミノ」とは、前述の「C1-6アルキル」を置換基として1個有するアミノを示す。例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、イソブチルアミノ、sec−ブチルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、イソペンチルアミノ、ネオペンチルアミノ、2−メチルブチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、イソヘキシルアミノ等が挙げられる。
「ジC1-6アルキルアミノ」とは、前述の「C1-6アルキル」を置換基として同一に又は異なって2個有するアミノを示す。例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ(n−プロピル)アミノ、ジ(イソプロピル)アミノ、エチルメチルアミノ、メチル(n−プロピル)アミノ等が挙げられる。
「C1-6アルキルスルファニル」とは、前述の「C1-6アルキル」と硫黄原子が結合した基を示す。例えば、メチルスルファニル、エチルスルファニル、n−プロピルスルファニル、イソプロピルスルファニル、n−ブチルスルファニル、イソブチルスルファニル、sec−ブチルスルファニル、tert−ブチルスルファニル、n−ペンチルスルファニル、イソペンチルスルファニル、ネオペンチルスルファニル、2−メチルブチルスルファニル、n−ヘキシルスルファニル、イソヘキシルスルファニル等が挙げられる。
「ハロC1-6アルキルスルファニル」とは、前述の「ハロC1-6アルキル」と硫黄原子が結合した基を示す。例えば、モノフルオロメチルスルファニル、ジフルオロメチルスルファニル、トリフルオロメチルスルファニル、1−フルオロエチルスルファニル、1,1−ジフルオロエチルスルファニル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチルスルファニル、2−フルオロエチルスルファニル、2−フルオロ−2−メチルプロピルスルファニル、2,2−ジフルオロプロピルスルファニル、1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イルスルファニル、1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン−2−イルスルファニル、1−フルオロペンチルスルファニル、1−フルオロヘキシルスルファニル等が挙げられる。
「C1-6アルキルカルボニル」とは、前述の「C1-6アルキル」とカルボニルが結合した基を示す。例えば、アセチル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、イソブチルカルボニル、sec−ブチルカルボニル、tert−ブチルカルボニル、n−ペンチルカルボニル、イソペンチルカルボニル、ネオペンチルカルボニル、2−メチルブチルカルボニル、n−ヘキシルカルボニル、イソヘキシルカルボニル等が挙げられる。
「C3-8シクロアルキルカルボニル」とは、前述の「C3-8シクロアルキル」とカルボニルが結合した基を示す。シクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、シクロヘプチルカルボニル、シクロオクチルカルボニルが挙げられる。
「アリールカルボニル」とは、前述の「アリール」とカルボニルが結合した基を示す。例えば、ベンゾイル、ナフチルカルボニル等が挙げられる。
「飽和のヘテロシクリルカルボニル」とは、前述の「飽和のヘテロシクリル」とカルボニルが結合した基を示す。例えば、オキセタニルカルボニル、テトラヒドロフラニルカルボニル、テトラヒドロピラニルカルボニル、オキセパニルカルボニル、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、アゼパニルカルボニル、テトラヒドロチオピラニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニルカルボニル、チオモルホリニルカルボニル、イソチアゾリジニルカルボニル等が挙げられる。
「ヘテロアリールカルボニル」とは、前述の「ヘテロアリール」とカルボニルが結合した基を示す。例えば、フラニルカルボニル、ピラゾリルカルボニル、チオフェニルカルボニル、ピリジニルカルボニル、ピリダジニルカルボニル、ピリミジニルカルボニル、ピラジニルカルボニル等が挙げられる。
「C1-6アルキルスルホニル」とは、前述の「C1-6アルキル」とスルホニルが結合した基を示す。例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、n−ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、ネオペンチルスルホニル、2−メチルブチルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、イソヘキシルスルホニル等が挙げられる。
「ハロC1-6アルキルスルホニル」とは、前述の「ハロC1-6アルキル」とスルホニルが結合した基を示す。例えば、モノフルオロメチルスルホニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、1−フルオロエチルスルホニル、1,1−ジフルオロエチルスルホニル、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチルスルホニル、2−フルオロエチルスルホニル、2−フルオロ−2−メチルプロピルスルホニル、2,2−ジフルオロプロピルスルホニル、1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イルスルホニル、1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン−2−イルスルホニル、1−フルオロペンチルスルホニル、1−フルオロヘキシルスルホニル等が挙げられる。
「C3-8シクロアルキルスルホニル」とは、前述の「C3-8シクロアルキル」とスルホニルが結合した基を示す。シクロプロピルスルホニル、シクロブチルスルホニル、シクロペンチルスルホニル、シクロヘキシルスルホニル、シクロヘプチルスルホニル、シクロオクチルスルホニルが挙げられる。
「アリールスルホニル」とは、前述の「アリール」とスルホニルが結合した基を示す。例えば、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニル等が挙げられる。
「飽和のヘテロシクリルスルホニル」とは、前述の「飽和のヘテロシクリル」とスルホニルが結合した基を示す。例えば、アゼチジニルスルホニル、ピロリジニルスルホニル、ピペリジニルスルホニル、モルホリニルスルホニル等が挙げられる。
「C1-6アルキルカルボニルアミノ」とは、前述の「C1-6アルキルカルボニル」を置換基として1個有するアミノを示す。例えば、アセチルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n−プロピルカルボニルアミノ、イソプロピルカルボニルアミノ、n−ブチルカルボニルアミノ、イソブチルカルボニルアミノ、tert−ブチルカルボニルアミノ、n−ペンチルカルボニルアミノ、n−ヘキシルカルボニルアミノ等が挙げられる。
「C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ」とは、前述の「C1-6アルキルカルボニル」と前述の「C1-6アルキル」を置換基としてそれぞれ1個ずつ有するアミノを示す。例えば、アセチル(メチル)アミノ、アセチル(エチル)アミノ、エチルカルボニル(メチル)アミノ、n−プロピルカルボニル(メチル)アミノ、イソプロピルカルボニル(メチル)アミノ、n−ブチルカルボニル(メチル)アミノ、イソブチルカルボニル(メチル)アミノ、tert−ブチルカルボニル(メチル)アミノ、n−ペンチルカルボニル(メチル)アミノ、n−ヘキシルカルボニル(メチル)アミノ等が挙げられる。
「C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ」とは、前述の「C3-8シクロアルキルカルボニル」を置換基として1個有するアミノを示す。シクロプロピルカルボニルアミノ、シクロブチルカルボニルアミノ、シクロペンチルカルボニルアミノ、シクロヘキシルカルボニルアミノ、シクロヘプチルカルボニルアミノ、シクロオクチルカルボニルアミノが挙げられる。
「アリールカルボニルアミノ」とは、前述の「アリールカルボニル」を置換基として1個有するアミノを示す。例えば、フェニルカルボニルアミノ、ナフチルカルボニルアミノ等が挙げられる。
「飽和のヘテロシクリルカルボニルアミノ」とは、前述の「飽和のヘテロシクリルカルボニル」を置換基として1個有するアミノを示す。例えば、オキセタニルカルボニルアミノ、テトラヒドロフラニルカルボニルアミノ、テトラヒドロピラニルカルボニルアミノ、オキセパニルカルボニルアミノ、アゼチジニルカルボニルアミノ、ピロリジニルカルボニルアミノ、ピペリジニルカルボニルアミノ、アゼパニルカルボニルアミノ、テトラヒドロチオピラニルカルボニルアミノ、モルホリニルカルボニルアミノ、ピペラジニルカルボニルアミノ、チオモルホリニルカルボニルアミノ等が挙げられる。
「C1-6アルコキシカルボニル」とは、前述の「C1-6アルコキシ」とカルボニルが結合した基を示す。例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、n−ペンチルオキシカルボニル、n−ヘキシルオキシカルボニル等が挙げられる。
「モノC1-6アルキルアミノカルボニル」とは、前述の「モノC1-6アルキルアミノ」とカルボニルが結合した基を示す。例えば、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、n−ブチルアミノカルボニル、イソブチルアミノカルボニル、n−ペンチルアミノカルボニル、n−ヘキシルアミノカルボニル等が挙げられる。
「ジC1-6アルキルアミノカルボニル」とは、前述の「ジC1-6アルキルアミノ」とカルボニルが結合した基を示す。例えば、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジ(n−プロピル)アミノカルボニル、ジ(イソプロピル)アミノカルボニル、エチルメチルアミノカルボニル、メチル(n−プロピル)アミノカルボニル等が挙げられる。
「C3-8シクロアルキルアミノカルボニル」とは、前述の「C3-8シクロアルキル」を置換基として1個有するアミノとカルボニルが結合した基を示す。シクロプロピルアミノカルボニル、シクロブチルアミノカルボニル、シクロペンチルアミノカルボニル、シクロヘキシルアミノカルボニル、シクロヘプチルアミノカルボニル、シクロオクチルアミノカルボニルが挙げられる。
「C3-8シクロアルキル(C1-6アルキル)アミノカルボニル」とは、前述の「C1-6アルキル」及び「C3-8シクロアルキル」を置換基としてそれぞれ1個ずつ有するアミノとカルボニルが結合した基を示す。シクロプロピル(メチル)アミノカルボニル、シクロプロピル(エチル)アミノカルボニル、シクロブチル(メチル)アミノカルボニル、シクロペンチル(メチル)アミノカルボニル、シクロヘキシル(メチル)アミノカルボニル、シクロヘプチル(メチル)アミノカルボニル、シクロオクチル(メチル)アミノカルボニルが挙げられる。
「飽和のヘテロシクリルアミノカルボニル」とは、前述の「飽和のヘテロシクリル」を置換基として1個有するアミノとカルボニルが結合した基を示す。例えば、オキセタニルアミノカルボニル、テトラヒドロフラニルアミノカルボニル、テトラヒドロピラニルアミノカルボニル、オキセパニルアミノカルボニル、アゼチジニルアミノカルボニル、ピロリジニルアミノカルボニル、ピペリジニルアミノカルボニル、アゼパニルアミノカルボニル、テトラヒドロチオピラニルアミノカルボニル、モルホリニルアミノカルボニル、ピペラジニルアミノカルボニル、チオモルホリニルアミノカルボニル等が挙げられる。
「ジC1-6アルキルアミノスルホニル」とは、前述の「C1-6アルキル」を置換基として同一に又は異なって2個有するアミノとスルホニルが結合した基を示す。例えば、ジメチルアミノスルホニル、ジエチルアミノスルホニル、ジ(n−プロピル)アミノスルホニル、ジ(イソプロピル)アミノスルホニル、エチルメチルアミノスルホニル、メチル(n−プロピル)アミノスルホニル等が挙げられる。
「C1-6アルコキシカルボニルアミノ」とは、前述の「C1-6アルコキシカルボニル」を置換基として1個有するアミノを示す。例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、n−プロポキシカルボニルアミノ、イソプロポキシカルボニルアミノ、n−ブトキシカルボニルアミノ、イソブトキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ、n−ペンチルオキシカルボニルアミノ、n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ等が挙げられる。
「C1-6アルコキシカルボニル(C1-6アルキル)アミノ」とは、前述の「C1-6アルコキシカルボニル」と前述の「C1-6アルキル」を置換基としてそれぞれ1個ずつ有するアミノを示す。例えば、メトキシカルボニル(メチル)アミノ、メトキシカルボニル(エチル)アミノ、エトキシカルボニル(メチル)アミノ、n−プロポキシカルボニル(メチル)アミノ、イソプロポキシカルボニル(メチル)アミノ、n−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ、イソブトキシカルボニル(メチル)アミノ、tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ、n−ペンチルオキシカルボニル(メチル)アミノ、n−ヘキシルオキシカルボニル(メチル)アミノ等が挙げられる。
「C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ」とは、前述の「C3-8シクロアルコキシ」とカルボニルが結合した基を置換基として1個有するアミノを示す。シクロプロポキシカルボニルアミノ、シクロブトキシカルボニルアミノ、シクロペンチルオキシカルボニルアミノ、シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ、シクロヘプチルオキシカルボニルアミノ、シクロオクチルオキシカルボニルアミノが挙げられる。
「モノC1-6アルキルアミノカルボニルアミノ」とは、前述の「モノC1-6アルキルアミノ」、カルボニル、及びアミノが結合した基を示す。例えば、メチルアミノカルボニルアミノ、エチルアミノカルボニルアミノ、n−プロピルアミノカルボニルアミノ、イソプロピルアミノカルボニルアミノ、n−ブチルアミノカルボニルアミノ、イソブチルアミノカルボニルアミノ、tert−ブチルアミノカルボニルアミノ、n−ペンチルアミノカルボニルアミノ、n−ヘキシルアミノカルボニルアミノ等が挙げられる。
「ジC1-6アルキルアミノカルボニルアミノ」とは、前述の「ジC1-6アルキルアミノ」、カルボニル、及びアミノが結合した基を示す。例えば、ジメチルアミノカルボニルアミノ、ジエチルアミノカルボニルアミノ、ジ(n−プロピル)アミノカルボニルアミノ、ジ(イソプロピル)アミノカルボニルアミノ、エチルメチルアミノカルボニルアミノ、メチル(n−プロピル)アミノカルボニルアミノ等が挙げられる。
「オキソ」とは、酸素原子が二重結合を介して置換する置換基(=O)を示す。従って、オキソが炭素原子に置換した場合は当該炭素原子と一緒となってカルボニルを形成し、1つのオキソが1つの硫黄原子に置換した場合は当該硫黄原子と一緒となってスルフィニルを形成し、2つのオキソが1つの硫黄原子に置換した場合は当該硫黄原子と一緒になってスルホニルを形成する。本発明においてオキソが飽和のヘテロシクリルに置換した場合のオキソが置換した飽和のヘテロシクリルの具体的な例としては、2−オキソピロリジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピペラジニル、3−オキソピペラジニル、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェニル、1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラニル、1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラニル、1,1−ジオキシドイソチアゾリジニル、2−オキソ−1,3−オキサゾリジニル、2−オキソ−1,3−オキサジナニル、6−オキソ−1,1−ジヒドロピリダジニル等が挙げられる。
「C1-2アルカンジイル」とは、炭素原子を1〜2個有するアルキル基から水素原子1個を除去してなる2価の炭化水素基を示す。メタンジイル、エタン−1,1−ジイル、エタン−1,2−ジイルが挙げられる。
「C1-3アルカンジイル」とは、炭素原子を1〜3個有するアルキル基から水素原子1個を除去してなる2価の炭化水素基を示す。メタンジイル、エタン−1,1−ジイル、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,1−ジイル、プロパン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイル、プロパン−2,2−ジイルが挙げられる。
本発明の化合物のひとつの好ましい態様は、以下の通りである。
下記式[III]で表される構造のうち、
Figure 2019034932
好ましい構造は、下記式群[VII]のいずれかの構造
Figure 2019034932
であり、
より好ましい構造は、下記式群[V]のいずれかの構造
Figure 2019034932
であり、
さらに好ましい構造は、下記式[VI]の構造
Figure 2019034932
である。
好ましいRは、水素原子、ヒドロキシ、シアノ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル、ヒドロキシメチル、又はメトキシであり、
より好ましいRは、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はメチルであり、
さらに好ましいRは、水素原子又はメチルであり、
特に好ましいRは、水素原子である。
好ましいRは、水素原子、フッ素原子、又はメチルであり、
より好ましいRは、水素原子又はメチルであり、
さらに好ましいRは、水素原子である。
好ましいRは、水素原子又はメチルであり、
より好ましいRは、水素原子である。
好ましいRは、水素原子である。
好ましいWは、単結合又はC1-3アルカンジイルであり、
より好ましいWは、C1-2アルカンジイルであり、
さらに好ましいWは、メタンジイル又はエタン−1,2−ジイルであり、
特に好ましいWは、メタンジイルである。
好ましい環Aは、
(a)C4-6シクロアルキル(該C4-6シクロアルキルは、置換基群A11’から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21’から選ばれる1個の基で置換され、置換基群A22から選ばれる1個の基でさらに置換されてもよい。)、
(c)フェニル(該フェニルは、置換基群A31’から選ばれる1個の基で置換され、置換基群A32から選ばれる1個の基でさらに置換されてもよい。)、
(d)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41’から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(e)ナフチル、
(f)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、置換基群A51から選ばれる1から3個の基で置換されてもよい。)、
(g)2H−クロメニル(該2H−クロメニルは、1個のオキソで置換されてもよい。)、
(h)キノリル(該キノリルは、1個のC1-6アルコキシで置換されてもよい。)、
(j)キノキサリル、
(k)下記式[II−1]で表される基(該式[II−1]で表される基は、1個のC1-6アルキル(該C1-6アルキルは、置換基B61から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)で置換されている。)、
(m)下記式[II−2]で表される基(該式[II−2]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
(n)下記式[II−3]で表される基(該式[II−3]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
(p)下記式[II−4]で表される基(該式[II−4]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
(r)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、又は
(s)硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1〜2個のオキソで置換されてもよい。)
Figure 2019034932
であり;
ここで、置換基群A11’は、
(i)C1-6アルキルカルボニルアミノ及び
(ii)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ
からなる群を示し;
置換基群A21’は、
(i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21’から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
(ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、置換基群B22から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(iii)アリールカルボニル(該アリールカルボニルは、置換基群B23から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(iv)飽和のヘテロシクリルカルボニル(該飽和のヘテロシクリルカルボニルは、置換基群B24’から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(v)ヘテロアリールカルボニル[該ヘテロアリールカルボニルは、C1-6アルキル(該C1-6アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。]、
(vi)C1-6アルコキシカルボニル、
(vii)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(viii)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(ix)C3-8シクロアルキルアミノカルボニル、
(x)C3-8シクロアルキル(C1-6アルキル)アミノカルボニル、
(xi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(xii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(xiii)飽和のヘテロシクリルスルホニル(該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(xiv)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群A22は、
(i)ハロゲン原子及び
(ii)C1-6アルキル
からなる群を示し;
置換基群B21’は、
(i)ヒドロキシ、
(ii)ウレイド、
(iii)ハロゲン原子、
(iv)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(v)飽和のヘテロシクリル(該飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びオキソからなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(vi)ヘテロアリール(該ヘテロアリールは、1個のオキソで置換されてもよい。)、
(vii)C1-6アルコキシ、
(viii)アリールオキシ、
(ix)飽和のヘテロシクリルカルボニル、
(x)C1-6アルキルスルホニル、
(xi)ハロC1-6アルキルスルホニル、
(xii)アリールスルホニル、
(xiii)C1-6アルキルカルボニルアミノ(該C1-6アルキルカルボニルアミノのC1-6アルキルは、ヒドロキシ及び飽和のヘテロシクリルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xiv)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ、
(xv)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
(xvi)アリールカルボニルアミノ、
(xvii)飽和のヘテロシクリルカルボニルアミノ、
(xviii)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(xix)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(xx)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、C1-6アルコキシ及びアリールからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xxi)C1-6アルコキシカルボニル(C1-6アルキル)アミノ、
(xxii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
(xxiii)モノC1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及び
(xxiv)ジC1-6アルキルアミノカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群B22は、
(i)ヒドロキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)ハロゲン原子、
(iv)C1-6アルキル、及び
(v)C1-6アルコキシカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群B23は、
(i)C1-6アルコキシ(該C1-6アルコキシは、1個のカルバモイルで置換されてもよい。)
を示し、
置換基群B24’は、
(i)オキソ、
(ii)ハロゲン原子、
(iii)C1-6アルキル、
(iv)C1-6アルキルカルボニル、及び
(iv)C1-6アルコキシカルボニル
からなる群を示し;
置換基群B25は、
(i)C1-6アルキルカルボニル及び
(ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群A31’は、
(i)アミノ、
(ii)ハロC1-6アルキル、
(iii)C2-6アルケニル(該C2-6アルケニルは、置換基群B32から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(iv)ハロC1-6アルコキシ、
(v)ハロC1-6アルキルスルファニル、
(vi)飽和のヘテロシクリルカルボニル(該飽和のヘテロシクリルカルボニルは、1〜2個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
(vii)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(viii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(ix)アリールスルホニル(該アリールスルホニルは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
(x)ジC1-6アルキルアミノスルホニル、及び
(xi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群A32は、
(i)ハロゲン原子、
(ii)C1-6アルキル、
(iii)ハロC1-6アルキル、及び
(iv)C1-6アルコキシ
からなる群を示し;
置換基群B32は、
(i)アリール
を示し;
置換基群B35は、
(i)C3-8シクロアルキル、
(ii)飽和のヘテロシクリル、及び
(iii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
からなる群を示し;
置換基群A41’は、
(i)ハロC1-6アルキル、
(ii)トリアゾリル、
(iii)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)、及び
(iv)C1-6アルキルカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群A51は、
(i)ハロゲン原子及び
(ii)C1-6アルキル
からなる群を示し;
置換基群B61は、
(i)C1-6アルキルカルボニルアミノ、及び
(ii)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ
からなる群を示し;
より好ましい環Aは、
(a)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21”から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(b)フェニル(該フェニルは、置換基群A31”から選ばれる1個の基で置換され、1個のハロゲン原子でさらに置換されてもよい。)、
(c)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41”から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(d)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、1個のハロゲン原子及び2個のC1-6アルキルで置換されている。)、又は
(e)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル
であり;
ここで、置換基群A21”は、
(i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21”から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
(ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(iii)C1-6アルコキシカルボニル、
(iv)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(v)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(vi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(vii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(viii)飽和のヘテロシクリルスルホニル[該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。]、及び
(ix)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B21”は、
(i)ハロゲン原子、
(ii)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iii)アリールオキシ、
(iv)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
(v)アリールカルボニルアミノ、
(vi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、1個のアリールで置換されてもよい。)、及び
(vii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群B25は、
(i)C1-6アルキルカルボニル及び
(ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群A31”は、
(i)ハロC1-6アルキル、
(ii)ハロC1-6アルコキシ、
(iii)ハロC1-6アルキルスルファニル、
(iv)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35”から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(v)C3-8シクロアルキルスルホニル、及び
(vi)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B35”は、
(i)C3-8シクロアルキル及び
(ii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
からなる群を示し;
置換基群A41”は、
(i)ハロC1-6アルキル、及び
(ii)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)
からなる群
を示し;
さらに好ましい環Aは、
(a)C1-6アルキルカルボニル及びC1-6アルコキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されているピペリジン−4−イル、又は
(b)C1-6アルキルスルホニル及びC3-8シクロアルキルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されているフェニル
であり;
特に好ましい環Aは、
(a)アセチル及びメトキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基によって1位が置換されているピペリジン-4-イル、又は
(b)メチルスルホニル及びシクロプロピルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基によって3位が置換されているフェニル
である。
本発明の化合物の他の好ましい態様は、以下の通りである。
好ましいRは、水素原子、フッ素原子、又はメチルであり、
より好ましいRは、水素原子又はメチルであり、
さらに好ましいRは、水素原子である。
好ましいRは、水素原子又はフッ素原子であり、
より好ましいRは、水素原子である。
好ましいRは、水素原子又はメチルであり、
より好ましいRは、水素原子である。
好ましいRは、水素原子である。
好ましいWは、単結合又はC1-3アルカンジイルであり、
より好ましいWは、C1-2アルカンジイルであり、
さらに好ましいWは、メタンジイル又はエタン−1,2−ジイルであり、
特に好ましいWは、メタンジイルである。
好ましい環Aは、
(a)C4-6シクロアルキル(該C4-6シクロアルキルは、置換基群A11’から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21’から選ばれる1個の基で置換され、置換基群A22から選ばれる1個の基でさらに置換されてもよい。)、
(c)フェニル(該フェニルは、置換基群A31’から選ばれる1個の基で置換され、置換基群A32から選ばれる1個の基でさらに置換されてもよい。)、
(d)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41’から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(e)ナフチル、
(f)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、置換基群A51から選ばれる1から3個の基で置換されてもよい。)、
(g)2H−クロメニル(該2H−クロメニルは、1個のオキソで置換されてもよい。)、
(h)キノリル(該キノリルは、1個のC1-6アルコキシで置換されてもよい。)、
(j)キノキサリル、
(k)下記式[II−1]で表される基(該式[II−1]で表される基は、1個のC1-6アルキル(該C1-6アルキルは、置換基B61から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)で置換されている。)、
(m)下記式[II−2]で表される基(該式[II−2]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
(n)下記式[II−3]で表される基(該式[II−3]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、又は
(p)下記式[II−4]で表される基(該式[II−4]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)
Figure 2019034932
であり;
ここで、置換基群A11’は、
(i)C1-6アルキルカルボニルアミノ、及び
(ii)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ
からなる群を示し;
置換基群A21’は、
(i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21’から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
(ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、置換基群B22から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(iii)アリールカルボニル(該アリールカルボニルは、置換基群B23から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(iv)飽和のヘテロシクリルカルボニル(該飽和のヘテロシクリルカルボニルは、置換基群B24’から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(v)ヘテロアリールカルボニル[該ヘテロアリールカルボニルは、C1-6アルキル(該C1-6アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。]、
(vi)C1-6アルコキシカルボニル、
(vii)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(viii)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(ix)C3-8シクロアルキルアミノカルボニル、
(x)C3-8シクロアルキル(C1-6アルキル)アミノカルボニル、
(xi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(xii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(xiii)飽和のヘテロシクリルスルホニル(該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(xiv)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群A22は、
(i)ハロゲン原子及び
(ii)C1-6アルキル
からなる群を示し;
置換基群B21’は、
(i)ヒドロキシ、
(ii)ウレイド、
(iii)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iv)飽和のヘテロシクリル(該飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びオキソからなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(v)C1-6アルコキシ、
(vi)アリールオキシ、
(vii)C1-6アルキルスルホニル、
(viii)ハロC1-6アルキルスルホニル、
(ix)アリールスルホニル、
(x)C1-6アルキルカルボニルアミノ(該C1-6アルキルカルボニルアミノのC1-6アルキルは、ヒドロキシ及び飽和のヘテロシクリルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xi)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ、
(xii)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
(xiii)アリールカルボニルアミノ、
(xiv)飽和のヘテロシクリルカルボニルアミノ、
(xv)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、C1-6アルコキシ及びアリールからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xvi)C1-6アルコキシカルボニル(C1-6アルキル)アミノ、
(xvii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
(xviii)モノC1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及び
(xix)ジC1-6アルキルアミノカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群B22は、
(i)ヒドロキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)ハロゲン原子、
(iv)C1-6アルキル、及び
(v)C1-6アルコキシカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群B23は、
(i)C1-6アルコキシ(該C1-6アルコキシは、1個のカルバモイルで置換されてもよい。)
を示し;
置換基群B24’は、
(i)オキソ、
(ii)ハロゲン原子、
(iii)C1-6アルキル、
(iv)C1-6アルキルカルボニル、及び
(v)C1-6アルコキシカルボニル
からなる群を示し;
置換基群B25は、
(i)C1-6アルキルカルボニル及び
(ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群A31’は、
(i)アミノ、
(ii)ハロC1-6アルキル、
(iii)C2-6アルケニル(該C2-6アルケニルは、置換基群B32から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(iv)ハロC1-6アルコキシ、
(v)ハロC1-6アルキルスルファニル、
(vi)飽和のヘテロシクリルカルボニル(該飽和のヘテロシクリルカルボニルは、1〜2個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
(vii)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(viii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(ix)アリールスルホニル(該アリールスルホニルは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
(x)ジC1-6アルキルアミノスルホニル、及び
(xi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群A32は、
(i)ハロゲン原子、
(ii)C1-6アルキル、
(iii)ハロC1-6アルキル、及び
(iv)C1-6アルコキシ
からなる群を示し;
置換基群B32は、
(i)アリール
を示し;
置換基群B35は、
(i)C3-8シクロアルキル、
(ii)飽和のヘテロシクリル、及び
(iii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
からなる群を示し;
置換基群A41’は、
(i)ハロC1-6アルキル、
(ii)トリアゾリル、
(iii)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)、及び
(iv)C1-6アルキルカルボニルアミノ
からなる群を示し;
置換基群A51は、
(i)ハロゲン原子及び
(ii)C1-6アルキル
からなる群を示し;
置換基群B61は、
(i)C1-6アルキルカルボニルアミノ及び
(ii)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ
からなる群を示し;
より好ましい環Aは、
(a)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21”から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(b)フェニル(該フェニルは、置換基群A31”から選ばれる1個の基で置換され、1個のハロゲン原子でさらに置換されてもよい。)、
(c)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41”から選ばれる1個の基で置換されている。)、又は
(d)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、1個のハロゲン原子及び2個のC1-6アルキルで置換されている。)
であり;
ここで、置換基群A21”は、
(i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21”から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
(ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(iii)C1-6アルコキシカルボニル、
(iv)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(v)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(vi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(vii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(viii)飽和のヘテロシクリルスルホニル[該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。]、及び
(ix)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B21”は、
(i)ハロゲン原子、
(ii)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iii)アリールオキシ、
(iv)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
(v)アリールカルボニルアミノ、
(vi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、1個のアリールで置換されてもよい。)、及び
(vii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群B25は、
(i)C1-6アルキルカルボニル及び
(ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群A31”は、
(i)ハロC1-6アルキル、
(ii)ハロC1-6アルコキシ、
(iii)ハロC1-6アルキルスルファニル、
(iv)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35”から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(v)C3-8シクロアルキルスルホニル、及び
(vi)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B35”は、
(i)C3-8シクロアルキル及び
(ii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
からなる群を示し;
置換基群A41”は、
(i)ハロC1-6アルキル及び
(ii)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)
からなる群
を示し;
さらに好ましい環Aは、
(a)C1-6アルキルカルボニル及びC1-6アルコキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されているピペリジン−4−イル、又は
(b)C1-6アルキルスルホニル及びC3-8シクロアルキルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されているフェニル
であり;
特に好ましい環Aは、
(a)アセチル及びメトキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基によって1位が置換されているピペリジン-4-イル、又は
(b)メチルスルホニル及びシクロプロピルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基によって3位が置換されているフェニル
である。
本発明の化合物のひとつの好ましい態様は、下記式[I’−a]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
Figure 2019034932
ここで、式[III]で表される構造、R1、R2、R、及び環Aの好ましい態様は、上記に記載した通りである。
上記式[I’−a]において、より好ましい態様は、
下記式[III]で表される構造が、下記式群[V]のいずれかの構造
Figure 2019034932
Figure 2019034932
であり;
1が、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はメチルであり;
2が、水素原子、フッ素原子、又はメチルであり;
が、水素原子又はメチルであり;
環Aが、
(a)ピロリジン−3−イル(該ピロリジン−3−イルは、C1-6アルキルスルホニル、C3-8シクロアルキルスルホニル、及びジC1-6アルキルアミノスルホニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(b)ピペリジン−3−イル(該ピペリジン−3−イルは、置換基群A21”から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(c)ピペリジン−4−イル(該ピペリジン−4−イルは、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
(d)フェニル(該フェニルは、置換基群A31”から選ばれる1個の基で置換され、1個のハロゲン原子でさらに置換されてもよい。)、
(e)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41”から選ばれる1個の基で置換されている。)、又は
(f)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、1個のハロゲン原子及び2個のC1-6アルキルで置換されている。)
であり;
ここで、置換基群A21”は、
(i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21”から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
(ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(iii)C1-6アルコキシカルボニル、
(iv)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(v)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(vi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(vii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(viii)飽和のヘテロシクリルスルホニル(該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(ix)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B21”は、
(i)ハロゲン原子、
(ii)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iii)アリールオキシ、
(iv)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
(v)アリールカルボニルアミノ、
(vi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、アリールからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(vii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群B25は、
(i)C1-6アルキルカルボニル及び
(ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群A31”は、
(i)ハロC1-6アルキル、
(ii)ハロC1-6アルコキシ、
(iii)ハロC1-6アルキルスルファニル、
(iv)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35”から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(v)C3-8シクロアルキルスルホニル、及び
(vi)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B35”は、
(i)C3-8シクロアルキル及び
(ii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
からなる群を示し;
置換基群A41”は、
(i)ハロC1-6アルキル及び
(ii)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)
からなる群
を示す場合である。
上記式[I’−a]において、さらに好ましい態様は、
下記式[III]で表される構造が、下記式[VI]の構造
Figure 2019034932
Figure 2019034932
であり;
が、水素原子又はメチルであり;
が、水素原子又はフッ素原子であり;
が、水素原子であり;
環Aが、
(a)1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されているピペリジン−4−イル、又は
(b)C1-6アルキルスルホニル及びC3-8シクロアルキルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されているフェニル
である場合である。
上記式[I’−a]において、特に好ましい態様は、
下記式[III]で表される構造が、下記式[VI]の構造
Figure 2019034932
Figure 2019034932
であり;
が、水素原子又はメチルであり、Rが、水素原子又はフッ素原子であり、
このとき、R及びRの一方が、水素原子であり、
が、水素原子であり;
環Aが、
(a)1個のアセチルによって1位が置換されているピペリジン−4−イル、又は
(b)メチルスルホニル及びシクロプロピルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基によって3位が置換されているフェニル
である場合である。
本発明の化合物の他の好ましい態様は、下記式[I−a]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
Figure 2019034932
ここで、R1、R2、R、及び環Aの好ましい態様は、上記に記載した通りである。
上記式[I−a]において、より好ましい態様は、
1が、水素原子、フッ素原子、又はメチルであり;
2が、水素原子又はフッ素原子であり;
が、水素原子又はメチルであり;
環Aが、
(a)ピロリジン−3−イル(該ピロリジン−3−イルは、C1-6アルキルスルホニル、C3-8シクロアルキルスルホニル、及びジC1-6アルキルアミノスルホニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(b)ピペリジン−3−イル(該ピペリジン−3−イルは、置換基群A21”から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(c)ピペリジン−4−イル(該ピペリジン−4−イルは、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
(d)フェニル(該フェニルは、置換基群A31”から選ばれる1個の基で置換され、1個のハロゲン原子でさらに置換されてもよい。)、
(e)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41”から選ばれる1個の基で置換されている。)、又は
(f)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、1個のハロゲン原子及び2個のC1-6アルキルで置換されている。)
であり;
ここで、置換基群A21”は、
(i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21”から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
(ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(iii)C1-6アルコキシカルボニル、
(iv)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
(v)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
(vi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
(vii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
(viii)飽和のヘテロシクリルスルホニル(該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(ix)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B21”は、
(i)ハロゲン原子、
(ii)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iii)アリールオキシ、
(iv)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
(v)アリールカルボニルアミノ、
(vi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、アリールからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
(vii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群B25は、
(i)C1-6アルキルカルボニル及び
(ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
からなる群を示し;
置換基群A31”は、
(i)ハロC1-6アルキル、
(ii)ハロC1-6アルコキシ、
(iii)ハロC1-6アルキルスルファニル、
(iv)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35”から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(v)C3-8シクロアルキルスルホニル、及び
(vi)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
からなる群を示し;
置換基群B35”は、
(i)C3-8シクロアルキル及び
(ii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
からなる群を示し;
置換基群A41”は、
(i)ハロC1-6アルキル及び
(ii)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)
からなる群
を示す場合である。
上記式[I−a]において、さらに好ましい態様は、
が、水素原子又はメチルであり;
が、水素原子又はフッ素原子であり;
が、水素原子であり;
環Aが、
(a)1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されているピペリジン−4−イル、又は
(b)C1-6アルキルスルホニル及びC3-8シクロアルキルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されているフェニル
である場合である。
上記式[I−a]において、特に好ましい態様は、
が、水素原子又はメチルであり、Rが、水素原子又はフッ素原子であり、
このとき、R及びRの一方が、水素原子であり、
が、水素原子であり;
環Aが、
(a)1個のアセチルによって1位が置換されているピペリジン−4−イル、又は
(b)メチルスルホニル及びシクロプロピルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基によって3位が置換されているフェニル
である場合である。
本発明の化合物のひとつの好ましい態様は、下記式[I’−b]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
Figure 2019034932
ここで、式[III]で表される構造、R1、R2、及び環Aの好ましい態様は、上記に記載した通りである。
式[I’−b]において、より好ましい態様は、
下記式[III]で表される構造が、下記式[VI]の構造
Figure 2019034932
Figure 2019034932
であり;
1が、水素原子、塩素原子、又はメチルであり;
2が、水素原子又はフッ素原子であり;
環Aが、
ピペリジン−4−イル(該ピペリジン−4−イルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルで置換されている。)、又は
酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル
である場合である。
式[I’−b]において、さらに好ましい態様は、
下記式[III]で表される構造が、下記式[VI]の構造
Figure 2019034932
Figure 2019034932
であり;
1が、水素原子又はメチルであり;
2が、水素原子であり;
環Aが、
1個のC1-6アルコキシカルボニルで置換されているピペリジン−4−イル
である場合である。
上記式[I’−b]において、特に好ましい態様は、
下記式[III]で表される構造が、下記式[VI]の構造
Figure 2019034932
Figure 2019034932
であり;
1が、水素原子又はメチルであり;
2が、水素原子であり;
環Aが、
1個のメトキシカルボニルによって1位が置換されているピペリジン-4-イル
である場合である。
本発明の化合物の他の好ましい態様は、下記式[I−b]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
Figure 2019034932
ここで、R1、R2、及び環Aの好ましい態様は、上記に記載した通りである。
式[I−b]において、より好ましい態様は、
1が、水素原子又はメチルであり;
2が、水素原子又はフッ素原子であり;
環Aが、
ピペリジン−4−イル(該ピペリジン−4−イルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルで置換されている。)
である場合である。
式[I−b]において、さらに好ましい態様は、
1が、水素原子又はメチルであり;
2が、水素原子であり;
環Aが、
1個のC1-6アルコキシカルボニルで置換されているピペリジン−4−イル
である場合である。
上記式[I−b]において、特に好ましい態様は、
1が、水素原子又はメチルであり;
2が、水素原子であり;
環Aが、
1個のメトキシカルボニルによって1位が置換されているピペリジン-4-イル
である場合である。
本発明の化合物のひとつの好ましい態様は、下記式[I’−c]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
Figure 2019034932
ここで、式[III]で表される構造、R1、R2、及び環Aの好ましい態様は、上記に記載した通りである。
本発明の化合物の他の好ましい態様は、下記式[I−c]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
Figure 2019034932
ここで、R1、R2、及び環Aの好ましい態様は、上記に記載した通りである。
本発明の化合物の他の好ましい態様は、下記式[I’−d]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
Figure 2019034932
ここで、式[III]で表される構造、R1、R2、W、及び環Aの好ましい態様は、上記に記載した通りである。
上記式[I’−d]において、より好ましい態様は、
下記式[III]で表される構造が、下記式[VI]の構造
Figure 2019034932
Figure 2019034932
であり;
が、水素原子又はメチルであり;
が、水素原子又はフッ素原子であり;
Wが、C1-2アルカンジイルであり;
環Aが、
(a)C1-6アルキルカルボニル及びC1-6アルコキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されているピペリジン−4−イル、又は
(b)C1-6アルキルスルホニル及びC3-8シクロアルキルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されているフェニル
である場合である。
上記式[I’−d]において、さらに好ましい態様は、
下記式[III]で表される構造が、下記式[VI]の構造
Figure 2019034932
Figure 2019034932
であり;
1が、水素原子又はメチルであり、
2が、水素原子又はフッ素原子であり、
このとき、R及びRの一方が、水素原子であり;
Wが、メタンジイル又はエタン−1,2−ジイルであり;
環Aが、
(a)アセチル及びメトキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基によって1位が置換されているピペリジン−4−イル、又は
(b)メチルスルホニル及びシクロプロピルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基によって3位が置換されているフェニル
である場合である。
本発明の化合物の他の好ましい態様は、下記式[I−d]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
Figure 2019034932
ここで、R1、R2、W、及び環Aの好ましい態様は、上記に記載した通りである。
上記式[I−d]において、より好ましい態様は、
が、水素原子又はメチルであり;
が、水素原子又はフッ素原子であり;
Wが、C1-2アルカンジイルであり;
環Aが、
(a)C1-6アルキルカルボニル及びC1-6アルコキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されているピペリジン−4−イル、又は
(b)C1-6アルキルスルホニル及びC3-8シクロアルキルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されているフェニル
である場合である。
上記式[I−d]において、さらに好ましい態様は、
1が、水素原子又はメチルであり、
2が、水素原子又はフッ素原子であり、
このとき、R及びRの一方が、水素原子であり;
Wが、メタンジイル又はエタン−1,2−ジイルであり;
環Aが、
(a)アセチル及びメトキシカルボニルからなる群から選ばれる1個の基によって1位が置換されているピペリジン−4−イル、又は
(b)メチルスルホニル及びシクロプロピルスルホニルからなる群から選ばれる1個の基によって3位が置換されているフェニル
である場合である。
上記式[I−d]又は[I’−d]において、特に好ましい態様は、
以下に示す化合物
である場合である:
Figure 2019034932
上記式[I−d]又は[I’−d]において、他の特に好ましい態様は、
以下に示す化合物
である場合である:
Figure 2019034932
上記式[I−d]又は[I’−d]において、他の特に好ましい態様は、
以下に示す化合物
である場合である:
Figure 2019034932
上記式[I−d]又は[I’−d]において、他の特に好ましい態様は、
以下に示す化合物
である場合である:
Figure 2019034932
上記式[I−d]又は[I’−d]において、他の特に好ましい態様は、
以下に示す化合物
である場合である:
Figure 2019034932
上記式[I−d]又は[I’−d]において、他の特に好ましい態様は、
以下に示す化合物
である場合である:
Figure 2019034932
上記式[I−d]又は[I’−d]において、他の特に好ましい態様は、
以下に示す化合物
である場合である:
Figure 2019034932
本発明の化合物は、ピラゾリル等のアゾールで置換されたピリジンを基本骨格として有する化合物であり、その製薬学的に許容される塩でも良い。
本発明の化合物には互変異性体も含まれる。互変異性体の例として、下記式[III]で表される構造が、下記式[VI]の構造
Figure 2019034932
Figure 2019034932
である化合物(以下、化合物[I]と記載する。)及びその互変異性体(以下、化合物[I−α]と記載する。)を以下に示す。
Figure 2019034932
製薬学的に許容される塩としては、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩のような鉱酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩のようなスルホン酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、安息香酸塩、マンデル酸塩、アスコルビン酸塩、乳酸塩、グルコン酸塩、リンゴ酸塩のような有機酸塩等の酸付加塩、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩、又は、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のような無機塩若しくはアンモニウム塩、トリエチルアミン塩、ジイソプロピルアミン塩、シクロヘキシルアミン塩のような有機塩基との塩が挙げられる。なお、塩には、含水塩が含まれる。
本発明の化合物は、不斉中心を持つことがあり、その場合種々の光学異性体が存在する。したがって、本発明の化合物は、(R)及び(S)の別々の光学活性体として、及びラセミ体又は(RS)混合物として存在し得る。また、不斉中心を2個以上持つ化合物の場合には、さらにそれぞれの光学異性によるジアステレオマーも存在する。本発明の化合物は、これらすべての型を、任意の割合で含む混合物も含む。たとえば、ジアステレオマーは当業者によく知られた方法、たとえば分別結晶法等によって分離することができ、また、光学活性体はこの目的のためによく知られた有機化学的手法によって得ることができる。また、本発明の化合物には、cis体、trans体などの幾何異性体が存在することがある。さらに、本発明の化合物は、互変異性を有し、種々の互変異性体が存在する。本発明の化合物は、それらの異性体、及びそれらの異性体を任意の割合で含んだ混合物も含む。
さらに、本発明の化合物又はその塩が水和物又は溶媒和物を形成する場合、それらも本発明の化合物又はその塩の範囲内に含まれる。
20−HETE産生酵素とは、アラキドン酸のω位水酸化を触媒し、アラキドン酸を基質として20−HETEを産生するチトクロームP450 4A11、4F2のことである。
さて、前述のように、20−HETEは生体内で多彩な働きをしており、多発性嚢胞腎の病態形成や、各種脳血管疾患、腎疾患、循環器疾患等の病態に関与している。
したがって、20−HETEを産生する酵素を阻害することによって、多発性嚢胞腎、多発性嚢胞腎に関連する疾患、多発性嚢胞腎に関連する症状を予防又は改善することができる。また、高血圧、脳血管疾患、虚血性心疾患、慢性腎不全、動脈硬化、脂肪肝、癌を予防又は改善することができる。
本発明の化合物は、20−HETEを産生する酵素を阻害する作用を有する。よって、本発明の化合物は、20−HETE産生酵素阻害剤、又は多発性嚢胞腎の予防又は改善剤の有効成分として用いることができる。
また、本発明の化合物は、高血圧、脳血管疾患、虚血性心疾患、慢性腎不全、動脈硬化、脂肪肝、癌の予防又は改善剤の有効成分として用いることもできる。
ここで、「多発性嚢胞腎」には、遺伝子変異により両側腎臓に多数の嚢胞が進行性に発生及び増大する「常染色体優性多発性嚢胞腎」と「常染色体劣性多発性嚢胞腎」が含まれる。「多発性嚢胞腎に関連する疾患」には、慢性腎不全、高血圧、血管障害、肝臓及び膵臓の嚢胞、尿路感染症、肝胆道系感染症、尿路結石などが挙げられる。また、「多発性嚢胞腎に関連する症状」としては、疼痛、血尿、腹部膨満が含まれる。
なお、本発明の化合物の20−HETEを産生する酵素を阻害する作用を評価するには、例えば、後述の本明細書の試験例に記載した方法など、公知の手法に従って行うことができる。
本発明に係る医薬について、含有する本発明の化合物である20−HETEを産生する酵素を阻害する化合物又はその製薬学的に許容される塩は、単独に、又は薬学的あるいは薬剤学的に許容される添加剤と共に投与することができる。
添加剤としては、常用の賦形剤又は希釈剤、そして、必要に応じて一般に使用される結合剤、崩壊剤、潤滑剤、被覆剤、糖衣剤、pH調整剤、溶解剤又は水性若しくは非水性溶媒を使用することができる。具体的には、水、乳糖、デキストロース、フラクトース、ショ糖、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、デンプン、コーンスターチ、ガム、ゼラチン、アルギネート、ケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム、セルロース、水シロップ、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルキルパラヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、寒天、ペクチン、アラビアゴム、グリセリン、ゴマ油、オリーブ油、大豆油カカオバター、エチレングリコール、低粘度ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L)、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC−Na)等やその他常用されるものを挙げることができる。
本発明に係る医薬は、固体組成物、液体組成物及びその他の組成物のいずれの形態でもよく、必要に応じて最適のものが選択される。
本発明に係る医薬は、本発明の化合物に、前述の添加剤を添加し、常用の製剤技術によって、錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、粉剤、散剤、液剤、乳剤、懸濁剤、注射剤等に調製する事ができる。
また、本発明に係る医薬は、本発明の化合物と、α、β若しくはγ−シクロデキストリン又はメチル化シクロデキストリン等とで包接化合物を形成させて製剤化することができる。
本発明に係る医薬は、本発明の化合物と併用可能な化合物について、単一の製剤(配合剤)、または別々に製剤化して得られる2種以上の製剤(併用剤)とすることができる。
これらの化合物を別々に製剤化して2種以上の製剤とする場合には、個々の製剤を同時又は一定の時間間隔を空けて投与することが可能である。この場合、どちらを先に投与しても構わない。当該2種以上の製剤は、1日にそれぞれ異なる回数で投与することもできる。また、当該2種以上の製剤は、異なる経路で投与することもできる。
これらの化合物を別々に製剤化して2種の製剤とする場合は、同時に、または極めて短い間隔で投与する場合もあり、例えば、市販されている医薬の添付文書や販売パンフレット等の文書に、それぞれを併用する旨を記載するのが好ましい。
また、これらの有効成分を別々に製剤化して2種の製剤からなるキットの形態とすることも好ましい。
本発明の化合物を20−HETE産生酵素阻害剤などとして使用する場合は、本発明の化合物をそのまま経口投与してもよい。また、本発明の化合物を有効成分として含む剤として経口投与してもよい。
本発明の化合物を多発性嚢胞腎の予防又は改善剤などとして使用する場合は、本発明の化合物をそのまま経口投与してもよい。また、本発明の化合物を有効成分として含む剤として経口投与してもよい。
本発明の化合物の投与量は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状などによっても異なるが、例えば、成人の患者に経口投与する場合、通常1回量として0.1mg〜1000mg、好ましくは1mg〜200mgであり、この量を、1日に1回〜3回、又は2日〜3日に1回投与するのが望ましい。
本発明の化合物の製剤の製造例を以下に示す。
製剤例1
以下の成分を含有する顆粒剤を製造する。
成分:式[I’]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩、乳糖、コーンスターチ、HPC−L。
式[I’]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩と乳糖をふるいに通す。コーンスターチをふるいに通す。これらを混合機にて混合する。混合末にHPC−L水溶液を添加し、練合、造粒(押し出し造粒)した後、乾燥する。得られた乾燥顆粒を振動ふるいで篩過し顆粒剤を得る。
製剤例2
以下の成分を含有するカプセル充填用散剤を製造する。
成分:式[I’]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩、乳糖、コーンスターチ、ステアリン酸マグネシウム。
式[I’]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩と乳糖をふるいに通す。コーンスターチをふるいに通す。これらとステアリン酸マグネシウムを混合機にて混合し、散剤を得る。得られた散剤はカプセルに充填することができる。
製剤例3
以下の成分を含有するカプセル充填用顆粒剤を製造する。
成分:式[I’]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩、乳糖、コーンスターチ、HPC−L。
式[I’]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩と乳糖をふるいに通す。コーンスターチをふるいに通す。これらを混合機にて混合する。混合末にHPC−L水溶液を添加し、練合、造粒した後、乾燥する。得られた乾燥顆粒を振動ふるいで篩過し整粒し、顆粒を得る。得られた顆粒はカプセルに充填することができる。
製剤例4
以下の成分を含有する錠剤を製造する。
成分:式[I’]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩、乳糖、微結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、CMC−Na。
式[I’]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩と乳糖と微結晶セルロース、CMC−Naをふるいに通し、混合する。混合末にステアリン酸マグネシウムを添加し、製剤用混合末を得る。本混合末を直打し錠剤を得る。
以下、本発明に係る化合物[I’]の製造方法を詳細に説明するが、製造方法は例示されたものに特に限定されない。また、反応に使用する溶媒においても、各反応を阻害しない溶媒であればよく、特に下記の記載に限定されない。
本発明の化合物[I’]は、自体公知の方法、例えば、以下に示す製造法1〜9、11、18〜32、又はこれらに準ずる方法により製造することができる。
また、本発明の化合物[I’]の製造においては、各製造法におけるそれぞれの工程の順序を、適宜入れ替えることが可能である。
なお、以下の各製造方法において、原料化合物は塩として用いてもよく、塩としては、例えば、前述の「製薬学的に許容される塩」が挙げられる。
本発明の化合物[I’]のうち、下記式[III]で表される構造が下記式[VI]の構造である化合物(化合物[I])の製造方法を製造法1〜9、11に、本発明の化合物[I’]の製造方法を製造法18〜32に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
本発明の化合物[I]の製造中間体である化合物[1−e]は、例えば、下記製造法1又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法1:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、Rは前述の定義と同じであり、
Xは塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を示し、
Gはボロン酸、ボロン酸エステル、又はボロン酸N−メチルイミノ二酢酸(MIDA)エステルを示す。
また、Proはヒドロキシの保護基、例えば、(i)ベンジル、4−メトキシベンジル等(ヒドロキシと一緒になってベンジルエーテル構造を形成する保護基。本明細書では「ベンジルエーテル系保護基」と称することもある。)、(ii)メトキシメチル、テトラヒドロピラニル等(ヒドロキシと一緒になってアセタール構造を形成する保護基。本明細書では「アセタール系保護基」と称することもある。)、(iii)トリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、tert−ブチルジメチルシリル等(ヒドロキシと一緒になってシリルエーテル構造を形成する保護基。本明細書では「シリルエーテル系保護基」と称することもある。)を示し、
Proはピラゾリルに代表されるアゾール類の保護基、例えば、テトラヒドロピラニル、トリフェニルメチル、ベンジル、tert−ブチル等を示す。]
[工程1−1]
本工程は、化合物[1−a]のヒドロキシを保護基Proにより保護することにより、化合物[1−b]を製造する方法である。
本反応は、文献(Protective Groups in Organic Synthesis,第4版,2007年,G.M.Wuts、T.W.Greene編)記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程1−2]
本工程は、化合物[1−b]と化合物[1−c]を反応させることにより、化合物[1−d]を製造する方法である。
本反応は、いわゆる鈴木−宮浦カップリング反応であり、パラジウム触媒及び塩基の存在下、文献(Tetrahedron Letters,第20巻,3437頁,1979年、 Chemical reviews,第95巻,2457頁,1995年)記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
本反応において用いられる化合物[1−c]の量は、化合物[1−b]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
パラジウム触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド等が挙げられる。用いられるパラジウム触媒の量は、化合物[1−b]1当量に対して、通常0.001〜0.5当量であり、好ましくは0.001〜0.3当量である。
塩基としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩又はその水溶液、フッ化カリウム、フッ化セシウム、トリエチルアミン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[1−b]1当量に対して、通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
また、酢酸銅などの銅塩を添加剤として用いてもよい。
反応溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、トルエン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、エタノール等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
これらの反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができ、またマイクロ波照射下でも行うことができる。
なお、前述の通り、本発明の化合物[I’]に互変異性体が含まれるのと同様に、ピラゾリルの保護基Proで置換された化合物[1−d]等にも異性体が含まれる場合がある。異性体の例として、化合物[1−d]及びその異性体[1−d−α]を以下に示す。
Figure 2019034932
[工程1−3]
本工程は、化合物[1−d]のヒドロキシの保護基Proを脱保護することにより、化合物[1−e]を製造する方法である。
(i)Proがベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジルエーテル系保護基である場合、本反応は、金属触媒及び水素源の存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応に用いられる金属触媒としては、例えば、パラジウム−炭素、水酸化パラジウム−炭素等が挙げられる。用いられる金属触媒の量は化合物[1−d]1当量に対して0.001〜1当量であり、好ましくは0.01〜0.5当量である。
本反応に用いられる水素圧は、常圧〜10気圧であり、好ましくは常圧〜4気圧である。
本反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、水、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
(ii)Proがメトキシメチル、テトラヒドロピラニル等のアセタール系保護基である場合、本反応は、酸存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応に用いられる酸としては、例えば、塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられる。用いられる酸の量は、化合物[1−d]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、水、塩化メチレン、クロロホルム等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
(iii)Proがトリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、tert−ブチルジメチルシリル等のシリルエーテル系保護基である場合、本反応は、酸存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応に用いられる酸としては、例えば、塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられる。用いられる酸の量は、化合物[1−d]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である
本反応に用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、水等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
また、本反応は、フッ化物イオン存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うこともできる。
本反応に用いられるフッ化物イオン源としては、例えば、フッ化カリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド等が挙げられる。用いられるフッ化物イオン源の量は、化合物[1−d]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、メタノール、エタノール等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
このようにして得られる化合物[1−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
なお、上記製造法1で原料化合物として用いられる化合物[1−a]、[1−c]は、自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
本発明の化合物[I]である、化合物[2−c]、[3−c]、[4−f]は、例えば、下記製造法2〜4、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法2:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、環A、Proは前述の定義と同じであり、
はC1−3アルカンジイルを示し、
LGはヒドロキシ又は脱離基を示す。
LGで示される「脱離基」は、例えば、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ等のC1−6アルキルスルホニルオキシ、又はp−トルエンスルホニルオキシ等のアリールスルホニルオキシを示す。]
[工程2−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[2−a]を反応させることにより、化合物[2−b]を製造する方法である。
(i)化合物[2−a]のLGがヒドロキシである場合、本反応は公知の方法、いわゆる光延反応(Synthesis,1頁,1981年)を用いて行うことができる。
本反応において用いられる化合物[2−a]の量は、化合物[1−e]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられるアゾ化合物としては、例えば、アゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル、1,1’−アゾビス(N,N−ジメチルホルムアミド)等が挙げられる。用いられるアゾ化合物の量は、化合物[1−e]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられるホスフィン化合物としては、例えば、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等が挙げられる。用いられるホスフィン化合物の量は、化合物[1−e]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
また、本反応はTetrahedron Letters,第36巻,2531頁,1995年、Tetrahedron Letters,第37巻,2463頁,1996年に記載の方法を用いて行うこともできる。
本反応に用いられる試薬としては、例えば、シアノメチレントリメチルホスホラン又はシアノメチレントリブチルホスホラン等が挙げられる。用いられる試薬の量は、化合物[1−e]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒は、前述の光延反応と同様のものが挙げられる。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
(ii)化合物[2−a]のLGが脱離基である場合、本反応は、塩基の存在下で行うことができる。
本反応において用いられる化合物[2−a]の量は、化合物[1−e]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[4,3,0]ウンデカ−7−エン等のアミン、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、tert−ブトキシカリウム等のアルコキシアルカリ金属等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[1−e]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
[工程2−2]
(i)Proがテトラヒドロピラニル、トリフェニルメチル、tert−ブチルに代表される保護基であるとき、本工程は、化合物[2−b]のピラゾリルの保護基Proを酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[2−c]を製造する方法である。
本反応において用いられる酸としては、例えば、塩酸やギ酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられる。用いられる酸の量は、化合物[2−b]1当量に対して、1当量〜溶媒量であり、好ましくは1〜10当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水、酢酸エチル、1,4−ジオキサン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
(ii)Proがベンジルに代表される保護基であるとき、本工程は文献(Tetrahedron Letters,第43巻,399頁,2002年)記載の方法に従い、酸素通気下、塩基を作用させることで行うことができる。
本反応において用いられる塩基としては、tert−ブトキシカリウム等のアルコキシアルカリ金属が挙げられ、用いられる塩基の量は、化合物[2−b]1当量に対して、2〜20当量であり、好ましくは5〜15当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる
このようにして得られる化合物[2−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
なお、上記製造法2で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[2−a]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
製造法3:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、環A、LG、Proは前述の定義と同じである。]
[工程3−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[3−a]を反応させることにより、化合物[3−b]を製造する方法である。
(i)環Aが、(a)C4-6シクロアルキル、(b)4から6員の含窒素ヘテロシクリル、(c)上記式[II−2]で表される基、(d)上記式[II−3]で表される基、又は(e)上記式[II−4]で表される基である場合、本反応は、製造法2の工程2−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
(ii)環Aが、(a)フェニル、(b)ピリジル、(c)ナフチル、(d)2H−クロメニル、(e)キノリル、又は(f)キノキサリルである場合、本反応は、文献(Tetrahedron,第40巻,1433頁,1984年 )記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程3−2]
本工程は、化合物[3−b]のピラゾリルの保護基Proを酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[3−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[3−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
なお、上記製造法3で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[3−a]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
製造法4:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、環A、LG、Proは前述の定義と同じであり、
A1はC1−6アルキル、C3−8アルキル、又はアリールを示し、
LGはヒドロキシ又は脱離基を示す。
LGで示される「脱離基」は、例えば、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ等のC1−6アルキルスルホニルオキシ、又はp−トルエンスルホニルオキシ等のアリールスルホニルオキシを示す。]
[工程4−1]
本工程は、化合物[4−a]と化合物[4−b]を反応させることにより、化合物[4−c]を製造する方法である。
本反応は、塩基存在下で行うことができる。
本反応において用いられる化合物[4−b]の量は、化合物[4−a]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[4,3,0]ウンデカ−7−エン等のアミン、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、tert−ブトキシカリウム等のアルコキシアルカリ金属等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[4−a]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
[工程4−2]
本工程は、化合物[4−c]から、化合物[4−d]を製造する方法である。
(i)化合物[4−d]のLGがヒドロキシである場合、本反応は、化合物[4−c]に還元剤を作用させることにより行うことができる。
本反応に用いられる還元剤としては、例えば、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、ジボラン等が挙げられる。用いられる還元剤の量は、化合物[4−c]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、トルエン、キシレン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
(ii)化合物[4−d]のLGが脱離基である場合、本反応は、本[工程4−2]の(i)において得られた化合物のヒドロキシを、さらに脱離基に変換することにより行うことができる。
ヒドロキシの脱離基への変換には、慣用の方法を用いて行うことができる。例えば、反応を阻害しない溶媒中で(a)ハロゲン化試薬、又は(b)塩基の存在下、スルホン酸エステル化試薬を反応させて、LGが脱離基である化合物[4−d]を製造することができる。
本反応に用いられる(a)ハロゲン化試薬としては、例えば、塩化チオニル、塩化ホスホリル等が挙げられる。用いられるハロゲン化試薬の量は、本[工程4−2]の(i)において得られた化合物1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
また、上記ハロゲン化試薬の代わりに、例えば、N−クロロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、四臭化炭素、又は臭素等のハロゲン源となる試薬とトリフェニルホスフィン等のホスフィン試薬を組み合わせて用いてもよい。
用いられるハロゲン源となる試薬及びホスフィン試薬の量は、本[工程4−2]の(i)において得られた化合物1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
また、本反応に用いられる(b)スルホン酸エステル化試薬としては、例えば、メタンスルホン酸クロリド、トリフルオロメタンスルホン酸クロリド、p−トルエンスルホン酸クロリド等が挙げられる。用いられるスルホン酸エステル化試薬の量は、本[工程4−2]の(i)において得られた化合物1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、使用するスルホン酸エステル化試薬1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
[工程4−3]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[4−d]を反応させることにより、化合物[4−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程4−4]
本工程は、化合物[4−e]のピラゾリルの保護基Proを酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[4−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[4−f]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
なお、上記製造法4で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[4−a]、[4−b]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
本発明の化合物[I]である、化合物[2−c]、[3−c]、[4−f]は、例えば、下記製造法5〜7、又はこれに準ずる方法により製造することもできる。
製造法5:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、環A、X、G、W、LG、Proは前述の定義と同じである。]
[工程5−1]
本工程は、化合物[1−a]と化合物[2−a]を反応させることにより、化合物[5−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程5−2]
本工程は、化合物[5−a]と化合物[1−c]を反応させることにより、化合物[2−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[2−b]は、製造法2の工程2−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により、化合物[2−c]に導くことができる。
なお、上記製造法5で原料化合物として用いられる化合物[1−a]、[2−a]、[1−c]は、自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
製造法6:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、環A、X、G、LG、Proは前述の定義と同じである。]
[工程6−1]
本工程は、化合物[1−a]と化合物[3−a]を反応させることにより、化合物[6−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法3の工程3−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程6−2]
本工程は、化合物[6−a]と化合物[1−c]を反応させることにより、化合物[3−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[3−b]は、製造法3の工程3−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により、化合物[3−c]に導くことができる。
なお、上記製造法6で原料化合物として用いられる化合物[1−a]、[3−a]、[1−c]は、自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
製造法7:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、環A、X、G、LG、Proは前述の定義と同じである。]
[工程7−1]
本工程は、化合物[1−a]と化合物[4−d]を反応させることにより、化合物[7−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程7−2]
本工程は、化合物[7−a]と化合物[1−c]を反応させることにより、化合物[4−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[4−e]は、製造法4の工程4−4に記載した方法又はこれに準ずる方法により、化合物[4−f]に導くことができる。
なお、上記製造法7で原料化合物として用いられる化合物[1−a]、[4−d]、[1−c]は、前述の製造法4若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
本発明の化合物[I]のうち、化合物[8−b]は、例えば、下記製造法8又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法8:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、W、環Aは前述の定義と同じであり、
は、ハロゲン原子を示す。]
[工程8−1]
本工程は、化合物[8−a]とハロゲン化剤を反応させることにより化合物[8−b]を製造する方法である。
本反応において用いられるハロゲン化剤としては、例えば、Selectfluor(登録商標)、N−フルオロベンゼンスルホン酸イミド(NFSI)、N−クロロこはく酸イミド(NCS)、N−ブロモこはく酸イミド(NBS)、N−ヨードこはく酸イミド(NIS)等が挙げられる。用いられる試薬の量は、化合物[8−a]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、アセトニトリル、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、水等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜還流温度で、1〜48時間で行うことができる。
なお、上記製造法8で原料化合物として用いられる化合物[8−a]は、前述の製造法2〜7若しくはこれらに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造することができる。
本発明の化合物[I]のうち、化合物[9−e]、[9−g]、[9−j]、[9−m]は、例えば、下記製造法9又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法9:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、W、LG、Proは前述の定義と同じであり、
nは0〜2の整数を示し、
B1、RB2、RB3、RB4は、独立して、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、又はC1−6アルコキシを示し、
は水素原子又はC1−6アルキルを示す。
また、Proは窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル中の窒素原子の保護基、例えば、(i)tert−ブトキシカルボニルや(ii)ベンジルオキシカルボニル等を示す。]
[工程9−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[9−a]を反応させることにより、化合物[9−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−1、製造法3の工程3−1、製造法4の工程4−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程9−2]
本工程は、化合物[9−b]の窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル中の窒素原子の保護基Proを脱保護することにより化合物[9−c]を製造する方法である。
(i)保護基Proがtert−ブトキシカルボニルである場合、本反応は、酸存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応において用いられる試薬としては、例えば、塩酸等の鉱酸やトリフルオロ酢酸等の有機酸が挙げられる。用いられる試薬の量は、化合物[9−b]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、水、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
また本反応は、ルイス酸存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うこともできる。
本反応において用いられる試薬としては、例えば、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル、トリフルオロメタンスルホン酸tert−ブチルジメチルシリル等が挙げられる。用いられる試薬の量は、化合物[9−b]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応の添加剤として2,6−ルチジンを用いることができる。その使用量は、化合物[9−b]1当量に対して、1〜10当量であり、好ましくは2〜5当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエン等が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常−80℃〜室温で、1〜24時間で行うことができる。
(ii)保護基Proがベンジルオキシカルボニルである場合、本工程は、金属触媒及び水素源の存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応において用いられる金属触媒としてはパラジウム−炭素が挙げられる。用いられる金属触媒の量は化合物[9−b]1当量に対して0.1〜1当量であり、好ましくは0.1〜0.5当量である。
本反応に用いられる水素圧は、常圧〜10気圧であり、好ましくは常圧〜4気圧である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、水、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
[工程9−3]
本工程は、化合物[9−c]と対応するカルボン酸又は対応する酸クロリドを反応させることにより、化合物[9−d]を製造する方法である。
(i)本反応において用いられる試薬がカルボン酸である場合、本反応は公知の方法、例えば、塩基及び添加剤の存在下又は非存在下、縮合剤を用いて行うことができる。
本反応において用いられるカルボン酸の量は、化合物[9−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
縮合剤としては、例えば、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(CDI)、(1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)(トリピロリジン−1−イル)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(PyBOP)、無水プロピルホスホン酸(T3P)、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド(DMT−MM)等が挙げられる。用いられる縮合剤の量は、化合物[9−c]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる添加剤としては、例えば、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(HOBt)、N−ヒドロキシスクシンイミド等が挙げられる。用いられる添加剤の量は、化合物[9−c]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[9−c]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応に用いられる溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、トルエン、テトラヒドロフラン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常0℃〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
(ii)本工程で用いられる試薬が酸クロリドである場合、本反応は公知の方法、例えば、塩基の存在下で行うことができる。
本反応において用いられる酸クロリドの量は、化合物[9−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[9−c]1当量に対して、通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜室温で、1〜24時間で行うことができる。
[工程9−4]
本工程は、化合物[9−d]のピラゾリルの保護基Proを酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[9−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[9−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
[工程9−5]
本工程は、化合物[9−c]と対応するスルホニルクロリドを反応させることにより、化合物[9−f]を製造する方法である。
本反応において用いられるスルホニルクロリドの量は、化合物[9−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[9−c]1当量に対して、通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜室温で、1〜24時間で行うことができる。
[工程9−6]
本工程は、化合物[9−f]のピラゾリルの保護基Proを酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[9−g]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[9−g]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
[工程9−7]
本工程は、化合物[9−c]と対応するイソシアネートを反応させることにより、化合物[9−h]を製造する方法である。
本工程は、塩基存在下又は非存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応において用いられるイソシアネートの量は、化合物[9−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[9−c]1当量に対して、通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜室温で、1〜24時間で行うことができる。
[工程9−8]
本工程は、化合物[9−h]のピラゾリルの保護基Proを酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[9−j]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[9−j]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
[工程9−9]
本工程は、化合物[9−c]と対応するアミンを反応させることにより、化合物[9−k]を製造する方法である。
本工程は、塩基存在下、4−ニトロフェニルクロロホルメート、ジシクロヘキシルカルボジイミド(CDI)、トリホスゲン等を作用させ、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応において用いられるアミンの量は、化合物[9−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[9−c]1当量に対して、通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる4−ニトロフェニルクロロホルメート又はジシクロヘキシルカルボジイミド(CDI)の量は、化合物[9−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトニトリル等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
[工程9−10]
本工程は、化合物[9−k]のピラゾリルの保護基Proを酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[9−m]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[9−m]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
なお、上記製造法9で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[9−a]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
工程9−1〜9−10の反応は、ピラゾリルを保護基Proにより保護していなくても行うことができる。
本発明の化合物[I]のうち、化合物[11−g]は、例えば、下記製造法11又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法11:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、W、LG、Proは前述の定義と同じであり、
E1は水素原子又はC1−6アルキルカルボニルを示し、
E2は水素原子又はC1−6アルキルを示し、
環AはC4−6シクロアルキル又はフェニルを示し、
LGは脱離基を示し、
Proはアミノの保護基を示す。
LGで示される「脱離基」は、例えば、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ等のC1−6アルキルスルホニルオキシ、又はp−トルエンスルホニルオキシ等のアリールスルホニルオキシを示す。
Proは、例えば、tert−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル等を示す。]
[工程11−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[11−a]を反応させることにより、化合物[11−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−1、製造法3の工程3−1、製造法4の工程4−3に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
[工程11−2]
本工程は、化合物[11−b]のアミノの保護基Proを脱保護することにより化合物[11−c]を製造する方法である。
保護基Proであるtert−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル等は、製造法9の工程9−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程11−3]
本工程は、化合物[11−c]より化合物[11−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法9の工程9−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程11−4]
本工程は、化合物[11−d]と化合物[11−e]を反応させることにより化合物、[11−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程11−5]
本工程は、化合物[11−f]のピラゾリルの保護基Proを酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[11−g]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程11−6]
本工程は、RE1、RE2がともに水素原子である化合物[11−g]を、化合物[11−c]より製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程11−7]
本工程は、RE2が水素原子である化合物[11−g]を、化合物[11−d]より製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[11−g]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
なお、上記製造法11で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[11−a]、[11−e]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
なお、上記製造法2〜7で原料化合物として用いられる化合物[2−a]、[3−a]、[4−d]の製造においては、製造法9又は11のそれぞれの工程を参考にすることもできる。
以下に示す製造法18〜24で得られる化合物[18−c]、[19−c]、[20−c]、[21−c]、[22−c]、[23−e]、[24−e]を出発物質として、製造法2〜4、8、9、及び11に記載の方法又はこれに準ずる方法により、下記式[I’]に導くことができる。なお、製造中間体[19−b]において、Proを持たない場合は製造法2の工程2−2に該当する工程を省略することができる。
Figure 2019034932
本発明の化合物[I’]のうち、下記式[III]で表される構造が下記式[VIII]の構造である化合物の製造中間体である化合物[18−c]は、例えば、下記製造法18又はこれに準ずる方法により製造することができる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
製造法18:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、X、Pro、Pro、Gは前述の定義と同じである。]
[工程18−1]
本工程は、化合物[1−b]を用い、いわゆるクロスカップリング反応により化合物[18−b]を合成する方法である。
化合物[18−a]を用い、製造法1の工程1−2に記載の方法又はこれに準ずる方法により化合物[18−b]を得ることができる。
[工程18−2]
本工程は、化合物[18−b]のヒドロキシの保護基Proを脱保護することにより、化合物[18−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[18−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
本発明の化合物[I’]のうち、下記式[III]で表される構造が下記式[IX]で表される構造である化合物の製造中間体である化合物[19−c]は、例えば、下記製造法19又はこれに準ずる方法により製造することができる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
製造法19:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、X、Pro、Proは前述の定義と同じである。]
[工程19−1]
本工程は、C−H活性化反応であり、パラジウム(II)、ロジウム(I)、イリジウム(I)、ルテニウム(II)、銅(II)、鉄(II)等の触媒を用いて、適切な配位子と塩基存在下行うことができる。
本反応に用いられる化合物[19−a]の量は、化合物[1−b]1当量に対して0.5〜3当量であり、好ましくは0.5〜1.5当量である。
本反応に用いられる触媒と配位子の組み合わせとしては、例えば、酢酸パラジウム−ブチルジ−1−アダマンチルホスフィン、酢酸鉄−バソフェナントロリン、ヨウ化銅−1,10−フェナントロリン等が挙げられる。用いられる触媒の量は、化合物[1−b]1当量に対して、通常0.001〜1当量であり、好ましくは0.005〜0.5当量である。また、用いられる配位子の量は、化合物[1−b]1当量に対して、通常0.0001〜2当量であり、好ましくは0.01〜1当量である。
本反応に用いられる塩基としては、例えば、炭酸銀(I)、tert−ブトキシカリウム、tert−ブトキシナトリウム等の塩等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[1−b]1当量に対して、通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる反応溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、トルエン、キシレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができ、またマイクロ波照射下でも行うことができる。
[工程19−2]
本工程は、化合物[19−b]のヒドロキシの保護基Proを脱保護することにより、化合物[19−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[19−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
本発明の化合物[I’]のうち、下記式[III]で表される構造が下記式群[X]のいずれかの構造である化合物の製造中間体である化合物[20−c]は、例えば、下記製造法20又はこれに準ずる方法により製造することができる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
製造法20:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、X、Proは前述の定義と同じであり、
下記式[XI]で表される構造は下記式群[X]のいずれかの構造を示す。]
Figure 2019034932
Figure 2019034932
[工程20−1]
本工程は、銅塩と塩基の存在下、C−N結合形成を伴うカップリング反応である。
本反応に用いられる化合物[20−a]の量は、化合物[1−b]1当量に対して1〜3当量であり、好ましくは1.2〜1.5当量である。
本反応に用いられる触媒としては、例えば、ヨウ化銅(I)、酢酸銅(II)等が挙げられる。用いられる触媒の量は、化合物[1−b]1当量に対して、通常0.1〜1当量であり、好ましくは0.1〜0.5当量である。
塩基としては、例えば、リン酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属塩が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[1−b]1当量に対して、通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
反応溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、トルエン、キシレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
これらの反応は、N,N’−ジメチルエチレンジアミン等の二価のアミンを添加剤として加えてもよく、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができ、またマイクロ波照射下でも行うことができる。
[工程20−2]
本工程は、化合物[20−b]のヒドロキシの保護基Proを脱保護することにより、化合物[20−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[20−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
本発明の化合物[I’]のうち、下記式[III]で表される構造が下記式[XII]の構造である化合物の製造中間体である化合物[21−c]は、例えば、下記製造法21又はこれに準ずる方法により製造することができる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
製造法21:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、X、Pro、Pro、Gは前述の定義と同じである。]
[工程21−1]
本工程は、化合物[1−b]と化合物[21−a]を反応させることにより、化合物[21−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程21−2]
本工程は、化合物[21−b]のヒドロキシの保護基Proを脱保護することにより、化合物[21−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[21−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
本発明の化合物[I’]のうち、下記式[III]で表される構造が下記式[XIII]の構造である化合物の製造中間体である化合物[22−c]は、例えば、下記製造法22又はこれに準ずる方法により製造することができる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
製造法22:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、X、Proは前述の定義と同じである。]
[工程22−1]
本工程は、化合物[1−b]と化合物[22−a]を反応させることにより、化合物[22−b]を製造する方法である。
本反応は、特許文献(WO2008051406A2)に記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
本反応はいわゆるStille−Kelly反応を分子間へテロカップリングに応用したものであり、パラジウム触媒と有機ジスタナン存在下行うことができる。
本反応に用いられる触媒の種類ならびに量としては、製造法1の工程1−2と同様もしくはこれに準じる。
本反応に用いられる有機ジスタナンとしては、例えば、ビス(トリメチルスタナン)、ビス(トリブチルスタナン)等が挙げられる。用いられる有機ジスタナンの量は、化合物[1−b]に対して1〜3当量であり、好ましくは1〜1.5当量である。
本反応に用いられる反応溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
これらの反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができ、またマイクロ波照射下でも行うことができる。
[工程22−2]
本工程は、化合物[22−b]のヒドロキシの保護基Proを脱保護することにより、化合物[22−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[22−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
本発明の化合物[I](化合物[I’]において、下記式[III]で表される構造が下記式[VI]の構造である化合物)の製造中間体である化合物[1−e]のうち、Rがジフルオロメチルである化合物[23−e]は、例えば、下記製造法23又はこれに準ずる方法により製造することができる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
製造法23:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、Pro、Proは前述の定義と同じである。]
[工程23−1]
本工程は、化合物[23−a]を位置選択的に臭素化させることにより、化合物[23−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法8の工程8−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程23−2]
本工程は、化合物[23−b]をアルキルリチウム化合物と反応させた後に、生成する反応中間体とホルムアミド化合物と反応させることにより、化合物[23−c]を製造する方法である。
化合物[23−b]との反応において用いられるアルキルリチウム化合物としてはn−ブチルリチウムが挙げられる。用いられるアルキルリチウム化合物の量は、化合物[23−b]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、トルエン、キシレン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常−80℃〜−50℃で、0.1〜1時間で行うことができる。
生成する反応中間体との反応において用いられるホルムアミド化合物としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メトキシ−N−メチルホルムアミド等が挙げられる。用いられるホルムアミド化合物の量は、化合物[23−b]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応は、通常−80℃〜室温で、0.1〜24時間で行うことができる。
[工程23−3]
本工程は、化合物[23−c]のホルミルをフッ素化させることにより化合物[23−d]を製造する方法である。
化合物[23−c]との反応において用いられるフッ素化試薬としては、例えば、テトラフルオロ硫黄(IV)、(N,N−ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(DAST)、ビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド(BAST)が挙げられる。用いられるフッ素化試薬の量は、化合物[23−c]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、トルエン、キシレン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
[工程23−4]
本工程は、化合物[23−d]の保護基Proを脱保護することにより、化合物[23−e]を製造する方法である。
本工程は製造法1の工程1−3又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[23−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
なお、上記製造法23で原料化合物として用いられる化合物[23−a]は、前述の製造法1の工程1−1及び1−2又はこれらに準ずる方法により入手することができる。
本発明の化合物[I’]のうち、下記式[III]で表される構造が下記式[XIV]の構造である化合物の製造中間体である化合物[24−e]は、例えば、下記製造法24又はこれに準ずる方法により製造することができる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
製造法24:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、Proは前述の定義と同じである。]
[工程24−1]
本工程は、化合物[24−a]のヒドロキシを保護基Proにより保護することにより、化合物[24−b]を製造する方法である。
本工程は製造法1の工程1−1又はこれに準ずる方法にて行うことができる。
[工程24−2]
本工程は、酸性条件下金属試薬を用いて化合物[24−b]のニトロを還元し、化合物[24−c]を製造する方法である。
本工程で用いられる金属試薬としては、例えば、鉄や亜鉛、スズ等が挙げられる。用いられる金属試薬の量としては、化合物[24−b]1当量に対して1〜10当量であり、好ましくは2〜5当量である。
本工程で用いられる酸としては、例えば、塩酸や塩化アンモニウム等が挙げられる。用いられる酸の量としては、化合物[24−b]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、エチレングリコール、水、テトラヒドロフラン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常還流温度で、0.5〜8時間で行うことができる。
[工程24−3]
本工程は、塩化トリアルキルシリル及びアミン存在下、化合物[24−c]及び1,2−ジホルミルヒドラジンより化合物[24−d]を製造する方法である。
本工程で用いられる1,2−ジホルミルヒドラジンの量としては、化合物[24−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは2〜4当量である。
本工程で用いられる塩化トリアルキルシリルとしては、例えば、塩化トリメチルシリル、塩化トリエチルシリル、塩化トリイソプロピルシリル等が挙げられる。用いられる塩化トリアルキルシリルの量としては、化合物[24−c]1当量に対して4〜30当量であり、好ましくは10〜20当量である。
本工程で用いられるアミンとしては、例えば、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミン等が挙げられる。用いられるアミンの量としては、化合物[24−c]1当量に対して2〜15当量であり、好ましくは5〜10当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよく、又は無溶媒で反応を行ってもよい。
本反応は通常還流温度で、0.5〜8時間で行うことができる。
[工程24−4]
本工程は、化合物[24−d]のヒドロキシの保護基Proを脱保護することにより、化合物[24−e]を製造する方法である。
本工程は、製造法1の工程1−3と同様もしくはこれに準ずる方法にて行うことができる。
このようにして得られる化合物[24−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
なお、上記製造法24で原料化合物として用いられる化合物[24−a]は、自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
上記製造法18〜24で得られた化合物[18−c]、[19−c]、[20−c]、[21−c]、[22−c]、[23−e]、[24−e](下記製造法25における化合物[25−a])を出発物質とし、製造法2〜4、8、9、11に記載の方法又はこれらに準ずる方法により、化合物[I’]を合成することができる。
製造法25:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、W、環A、式[III]で表される構造、Pro、LGは前述の定義と同じである。
また、下記式[XV]で表される構造は、下記式群[XVI]のいずれかの構造を示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
[工程25−1]
本工程は、化合物[25−a]と化合物[25−b]を反応させることにより、化合物[25−c]を製造する方法である。
(i)WがC1−3アルカンジイルである化合物のとき、製造法2の工程2−1に記載の方法又はこれに準ずる方法により、化合物[25−c]を製造することができる。
(ii)Wが単結合である化合物のとき、製造法3の工程3−1に記載の方法又はこれに準ずる方法により、化合物[25−c]を製造することができる。
(iii)Wが式−O−CHCH−である化合物のとき、製造法4の工程4−3に記載の方法又はこれに準ずる方法により、化合物[25−c]を製造することができる。
[工程25−2]
本工程は、化合物[25−c]の保護基Proを脱保護することにより、化合物[I’]を製造する方法である。
例えば、製造法2の工程2−2に記載の方法又はこれに準ずる方法により、化合物[I’]を合成することができる。
このようにして得られる化合物[I’]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
また、上記製造法5で得られた製造中間体[5−a]を出発物質として、製造法5、18〜22に記載した方法又はこれに準ずる方法により、化合物[26−b]、[26−c]、[26−d]、[26−e]、及び[26−f]を製造することができる。
製造法26:
Figure 2019034932
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、X、W、環A、式[XV]で表される構造、式[XI]で表される構造、G、Proは前述の定義と同じである。
また、本スキームにおいて、環Bは保護基Proによって保護されていなくてもよい。]
[工程26−1]
本工程は、化合物[5−a]と化合物[26−a]を反応させることにより、化合物[26−b]を製造する方法である。
(i)下記式[XV]で表される構造が下記式[XVI]の構造であるとき、前述の通り、製造法5の工程5−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[26−b]を製造することができる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
(ii)上記式[XV]で表される構造が下記式群[XVIII]のいずれかの構造であるとき、製造法18の工程18−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[26−b]を製造することができる。
Figure 2019034932
[工程26−2]
本工程は、化合物[5−a]と化合物[19−a]を反応させることにより、化合物[26−c]を製造する方法である。
前述の通り、製造法19の工程19−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[26−c]を製造することができる。
[工程26−3]
本工程は、化合物[5−a]と化合物[20−a]を反応させることにより、化合物[26−d]を製造する方法である。
前述の通り、製造法20の工程20−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[26−d]を製造することができる。
[工程26−4]
本工程は、化合物[5−a]と化合物[21−a]を反応させることにより、化合物[26−e]を製造する方法である。
前述の通り、製造法21の工程21−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[26−e]を製造することができる。
[工程26−5]
本工程は、化合物[5−a]と化合物[22−a]を反応させることにより、化合物[26−f]を製造する方法である。
前述の通り、製造法22の工程22−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[26−f]を製造することができる。
このようにして得られる化合物[26−b]、[26−c]、[26−d]、[26−e]、及び[26−f]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
化合物[26−b]、[26−c]、[26−d]、[26−e]、及び[26−f]は、製造法2の工程2−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により、化合物[I’]に導くことができる。
また、上記製造法6で得られた製造中間体[6−a]を出発物質として、製造法6、18〜22に記載した方法又はこれに準ずる方法により、化合物[27−a]、[27−b]、[27−c]、[27−d]、及び[27−e]を製造することができる。
製造法27:
Figure 2019034932
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、X、環A、式[XV]で表される構造、式[XI]で表される構造、G、Proは前述の定義と同じである。
また、本スキームにおいて、環Bは保護基Proによって保護されていなくてもよい。]
[工程27−1]
本工程は、化合物[6−a]と化合物[26−a]を反応させることにより、化合物[27−a]を製造する方法である。
(i)下記式[XV]で表される構造が下記式[XVI]の構造であるとき、前述の通り、製造法6の工程6−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[27−a]を製造することができる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
(ii)上記式[XV]で表される構造が下記式群[XVIII]のいずれかの構造であるとき、製造法18の工程18−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[27−a]を製造することができる。
Figure 2019034932
[工程27−2]
本工程は、化合物[6−a]と化合物[19−a]を反応させることにより、化合物[27−b]を製造する方法である。
前述の通り、製造法19の工程19−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[27−b]を製造することができる。
[工程27−3]
本工程は、化合物[6−a]と化合物[20−a]を反応させることにより、化合物[27−c]を製造する方法である。
前述の通り、製造法20の工程20−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[27−c]を製造することができる。
[工程27−4]
本工程は、化合物[6−a]と化合物[21−a]を反応させることにより、化合物[27−d]を製造する方法である。
前述の通り、製造法21の工程21−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[27−d]を製造することができる。
[工程27−5]
本工程は、化合物[6−a]と化合物[22−a]を反応させることにより、化合物[27−e]を製造する方法である。
製造法22の工程22−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[27−e]を製造することができる。
このようにして得られる化合物[27−a]、[27−b]、[27−c]、[27−d]、及び[27−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
化合物[27−a]、[27−b]、[27−c]、[27−d]、及び[27−e]は、製造法3の工程3−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により、化合物[I’]に導くことができる。
さらに、上記製造法7で得られた製造中間体[7−a]を出発物質として、製造法7、18〜22に記載した方法又はこれに準ずる方法により、化合物[28−a]、[28−b]、[28−c]、[28−d]、及び[28−e]を製造することができる。
製造法28:
Figure 2019034932
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、R、X、環A、式[XV]で表される構造、式[XI]で表される構造、G、Proは前述の定義と同じである。
また、本スキームにおいて、環Bは保護基Proによって保護されていなくてもよい。]
[工程28−1]
本工程は、化合物[7−a]と化合物[26−a]を反応させることにより、化合物[28−a]を製造する方法である。
(i)下記式[XV]で表される構造が下記式[XVI]の構造であるとき、前述の通り、製造法7の工程7−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[28−a]を製造することができる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
(ii)上記式[XV]で表される構造が下記式群[XVIII]のいずれかの構造であるとき、製造法18の工程18−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[28−a]を製造することができる。
Figure 2019034932
[工程28−2]
本工程は、化合物[7−a]と化合物[19−a]を反応させることにより、化合物[28−b]を製造する方法である。
前述の通り、製造法19の工程19−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[28−b]を製造することができる。
[工程28−3]
本工程は、化合物[7−a]と化合物[20−a]を反応させることにより、化合物[28−c]を製造する方法である。
前述の通り、製造法20の工程20−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[28−c]を製造することができる。
[工程28−4]
本工程は、化合物[7−a]と化合物[21−a]を反応させることにより、化合物[28−d]を製造する方法である。
前述の通り、製造法21の工程21−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[28−d]を製造することができる。
[工程28−5]
本工程は、化合物[7−a]と化合物[22−a]を反応させることにより、化合物[28−e]を製造する方法である。
前述の通り、製造法22の工程22−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により化合物[28−e]を製造することができる。
このようにして得られる化合物[28−a]、[28−b]、[28−c]、[28−d]、及び[28−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
このようにして得られる化合物[28−a]、[28−b]、[28−c]、[28−d]、及び[28−e]は、製造法4の工程4−4に記載した方法又はこれに準ずる方法により、化合物[I’]に導くことができる。
本発明の化合物[I’]のうち、下記式[III]で表される構造が下記式[VIII]で表される構造である化合物[29−b]は、例えば、製造法2で得られた製造中間体[5−a]を出発物質として、下記製造法29又はこれに準ずる方法により製造することもできる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
製造法29:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、W、環A、Xは前述の定義と同じである。
’は水素原子又はメチルを、R”はトリメチルシリル(TMS)又はメチルを示す。]
[工程29−1]
本工程は、化合物[5−a]と化合物[29−a]を反応させることにより、化合物[29−b]を製造する方法である。
本反応は、薗頭反応であり、化合物[29−a]を用い、パラジウム触媒、銅(I)塩、及び塩基存在下、文献(Handbook of Organopalladium Chemistry for Organic Synthesis,第III.2.8.章,493頁)に記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
本反応に用いる化合物[29−a]の量は、化合物[5−a]1当量に対して通常1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応に用いるパラジウム触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド等が挙げられる。用いられるパラジウム触媒の量は、化合物[5−a]1当量に対して、通常0.001〜0.5当量であり、好ましくは0.005〜0.3当量である。
本反応に用いる銅(I)塩としてはヨウ化銅(I)が挙げられる。用いられる銅塩(I)の量は、化合物[5−a]1当量に対して通常0.01〜1当量であり、好ましくは0.02〜0.3当量である。
本反応に用いる塩基としてはトリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミン等のアミンが挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[5−a]1当量に対して通常2当量〜溶媒量であり、好ましくは2〜5当量である。
本反応に用いられる反応溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
これらの反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができ、またマイクロ波照射下でも行うことができる。
[工程29−2]
本工程はいわゆるHuisgen環化反応であり、化合物[29−b]から化合物[29−c]を製造する方法である。
本反応は、アジド化合物を用い、銅触媒存在下、文献(Angewandte Chemie International Edition in English,第2巻,565頁,1963年)に記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
本反応に用いるアジド化合物はアジ化ナトリウムであり、用いられる量は化合物[29−b]に対して通常1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応に用いる銅触媒としては、例えば、硫酸銅、ヨウ化銅、酢酸銅、トリフルオロメタンスルホン酸銅ベンゼン錯体等が挙げられる。用いられる銅触媒の量は、化合物[29−b]1当量に対して通常0.01〜0.5当量であり、好ましくは0.05〜0.2当量である。
本反応に用いられる反応溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、エタノール、メタノール、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、水等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
これらの反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
このようにして得られる化合物[29−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
本発明の化合物[I’]のうち、下記式[III]で表される構造が下記式[VI]の構造であり、Rがトリフルオロメチルである化合物[30−c]は、例えば、製造法2で得られた製造中間体[2−b]を出発物質として、下記製造法30又はこれに準ずる方法により製造することもできる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
製造法30:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、W、環A、Proは前述の定義と同じである。]
[工程30−1]
本工程は、化合物[2−b]を位置選択的にヨウ素化させることにより化合物[30−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法8の工程8−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程30−2]
本工程は、化合物[30−a]のヨウ素原子をトリフルオロメチルに変換させることにより化合物[30−b]を製造する方法である。
本反応では、トリフルオロメチル化試薬としてTrifluoromethylator(登録商標)が用いられる。用いられる試薬の量としては、化合物[30−a]に対して1〜10当量であり、好ましくは3〜5当量である。
本反応に用いられる反応溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができ、またマイクロ波照射下でも行うことができる。
[工程30−3]
本工程は、化合物[30−b]のピラゾリルの保護基Proを酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[30−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
このようにして得られる化合物[30−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
本発明の化合物[I’]のうち、下記式[III]で表される構造が下記式[VI]の構造であり、Rがカルボキシである化合物[31−j]は、例えば、下記製造法31又はこれに準ずる方法により製造することもできる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
製造法31:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、W、環A、LG、Pro、Proは前述の定義と同じである。]
[工程31−1]
本工程は、化合物[31−a]のカルボキシをβケトエステルに変換させることにより化合物[31−b]を製造する方法である。
本反応は、カルボン酸と1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)より得られる活性中間体に対し、マロン酸モノエステルマグネシウム塩及びアミンを作用させる、いわゆる正宗反応であり、文献(Angewandte Chemie Intarnational Edition in English,第18巻,72頁,1979年)に記載の方法を用いて行うことができる。
本反応に用いられるCDIの量は、化合物[31−a]1当量に対して1〜2当量であり、好ましくは1〜1.4当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、アセトニトリル等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温で、0.5〜6時間で行うことができる。
本反応に用いられるマロン酸モノエステルマグネシウム塩は、市販品の購入により入手することもできるが、より一般的には、アミン存在下、マロン酸モノエステルアルカリ金属塩と塩化マグネシウムを、反応を阻害しない溶媒中にて撹拌することで得られる。
本反応に用いられるマロン酸モノエステルアルカリ金属塩としては、マロン酸モノエチルエステルカリウム塩が挙げられる。用いられるマロン酸モノエステルアルカリ金属塩の量は、化合物[31−a]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる塩化マグネシウムの量は、マロン酸モノエステルアルカリ金属塩に対して0.5〜3当量であり、より好ましくは0.5〜1.5当量である。
本反応に用いられるアミンとしては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等が挙げられる。用いられるアミンの量は、マロン酸モノエステルアルカリ金属塩に対し1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、アセトニトリル等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、0.5〜12時間で行うことができる。
上記で得られた活性中間体溶液を、マロン酸モノエステルマグネシウム塩の溶液へ混合することで化合物[31−b]が得られる。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
[工程31−2]
本工程は、化合物[31−b]とN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールより化合物[31−c]を製造する方法である。
本反応に用いられるN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールの量は、化合物[31−b]に対して1〜溶媒量であり、好ましくは1〜1.5当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、クロロホルム、トルエン、キシレン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよく、また無溶媒にて反応を行ってもよい。
本反応は、通常60℃〜還流温度で、0.5〜6時間で行うことができる。
[工程31−3]
本工程は、化合物[31−c]に対して化合物[31−d]を作用させることにより、化合物[31−e]を製造する方法である。
本反応に用いられる化合物[31−d]としては、例えば、ベンジルヒドラジン、tert−ブチルヒドラジン等が挙げられる。用いられる化合物[31−d]の量は、化合物[31−c]に対して1〜2当量であり、好ましくは1〜1.2当量である。
本反応に用いられる溶媒としては、例えば、エタノール、2−プロパノール、水等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、0.5〜6時間で行うことができる。
[工程31−4]
本工程は、化合物[31−e]のヒドロキシの保護基Proを脱保護することにより、化合物[31−f]を製造する方法である。
例えば、製造法1の工程1−3に記載の方法又はこれに準ずる方法により、化合物[31−f]を合成することができる。
[工程31−5]
本工程は、化合物[31−f]と化合物[25−b]を反応させることにより、化合物[31−g]を製造する方法である。
例えば、製造法25の工程25−1に記載の方法又はこれに準ずる方法により、化合物[31−g]を合成することができる。
[工程31−6]
本工程は、化合物[31−g]を塩基存在下、エステルを加水分解させることにより、化合物[31−h]を製造する方法である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、又は水酸化カリウム水溶液等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[31−g]1当量に対して、通常1〜10当量であり、好ましくは1〜5当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、水、テトラヒドロフラン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜室温で、1〜24時間で行うことができる。
[工程31−7]
本工程は、化合物[31−h]から化合物[31−j]を製造する方法である。
例えば、製造法2の工程2−2に記載の方法又はこれに準ずる方法により、化合物[31−j]を合成することができる。
このようにして得られる化合物[31−j]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
なお、上記製造法31で原料化合物として用いられる化合物[31−a]は、自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
本発明の化合物[I’]のうち、下記式[III]で表される構造が下記式[VI]の構造であり、Rがヒドロキシである化合物[32−e]、及びRがメトキシである化合物[32−h]は、例えば、下記製造法32又はこれに準ずる方法により製造することもできる。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
製造法32:
Figure 2019034932
[スキーム中、
、R、R、W、環A、LG、Pro、Pro、Gは前述の定義と同じである。
PMBは、p−メトキシベンジルを示す。]
[工程32−1]
本工程は、化合物[1−b]と化合物[32−a]を反応させることにより、化合物[32−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程32−2]
本工程は、化合物[32−b]のヒドロキシの保護基Proを脱保護することにより、化合物[32−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程32−3]
本工程は、化合物[32−c]と化合物[25−b]を反応させることにより、化合物[32−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法25の工程25−1に記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
[工程32−4]
本工程は、化合物[32−d]から化合物[32−e]を製造する方法である。
例えば、製造法2の工程2−2に記載の方法又はこれに準ずる方法により、化合物[32−e]を合成することができる。
[工程32−5]
本工程は、化合物[32−d]のp−メトキシベンジルを脱保護することにより、化合物[32−f]を製造する方法である。
本反応は、例えば、製造法1の工程1−3に記載の方法、若しくは文献(Protective Groups in Organic Synthesis,第4版,2007年,G.M.Wuts、T.W.Greene編;402〜403頁)に記載の方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
[工程32−6]
本工程は、化合物[32−f]のヒドロキシをメチル化することにより、化合物[32−g]を製造する方法である。
本反応は、種々のメチル化剤を用いた周知の方法により行うことができる。
[工程32−7]
本工程は、化合物[32−g]から化合物[32−h]を製造する方法である。
例えば、製造法2の工程2−2に記載の方法又はこれに準ずる方法により、化合物[32−h]を合成することができる。
このようにして得られる化合物[32−e]及び[32−h]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
なお、上記製造法32で原料化合物として用いられる化合物[32−a]は、自体公知の方法により製造することができる。
本発明は、以下の参考例、実施例、及び試験例によってさらに詳しく説明されるが、これらは本発明を限定するものではなく、また、本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
以下の参考例及び実施例において、シリカゲルカラムクロマトグラフィーには、パックドカラム(グレース社製Reveleris(登録商標)Flash Cartridges Silica、又はバイオタージ社製Biotage(登録商標)SNAP Cartridge HP−Sphere)を使用した。NHシリカゲルカラムクロマトグラフィーには、パックドカラム(グレース社製Reveleris(登録商標)Flash Cartridges Amino、又はバイオタージ社製Biotage(登録商標)SNAP Cartridge KP−NH)を使用した。分取薄層クロマトグラフィーには、メルク社製PLCプレート20×20cmシリカゲル60F254,2mmを用いた。溶出溶媒の比は特に断らない限り容量比を示す。フェーズセパレーターは、バイオタージ社製ISOLUTE(登録商標) Phase Separatorを使用した。
本明細書中で用いられている略語は下記の意味を示す。
s : シングレット(singlet)
d : ダブレット(doublet)
t : トリプレット(triplet)
q : クァルテット(quartet)
quin: クインテット(quintet)
sxt: セクテット(sextet)
spt: セプテット(septet)
dd : ダブルダブレット(double doublet)
dt : ダブルトリプレット(double triplet)
td : トリプルダブレット(triple doublet)
tt : トリプルトリプレット(triple triplet)
qd : クォーターダブレット(quarter doublet)
m : マルチプレット(multiplet)
br : ブロード(broad)
J : カップリング定数(coupling constant)
Hz : ヘルツ(Hertz)
CHLOROFORM−d : 重クロロホルム
DMSO−d: 重ジメチルスルホキシド
MeOH−d : 重メタノール
ACETONE−d:重アセトン
O : 重水
THP: テトラヒドロピラニル
TMS: トリメチルシリル
H−NMR(プロトン核磁気共鳴スペクトル)は、内部標準としてテトラメチルシランを用いて下記のフーリエ変換型NMRで測定し、全δ値をppmで示した。
200MHz: Gemini2000 (Agilent Technologies)
300MHz: Inova300 (Agilent Technologies)
400MHz: AVANCE III HD400 (Bruker)
500MHz: JNM−ECA500 (JEOL)
600MHz: JNM−ECA600 (JEOL)
解析にはACD/Spectrus Processor 2015 ACD/Labs 2015 Release(File Version S30S41, Build 76327, 28 Feb 2014)(商品名)などを用いた。ヒドロキシやアミノ、アミド、ピラゾールなどのプロトンが非常に緩やかなピークについては記載していない。
MS(マススペクトル)は以下の装置にて測定した。
PlatformLC (Waters)
LCMS−2010EV (Shimadzu)
LCMS−IT−TOF (Shimadzu)
Agilent6130 (Agilent)
Agilent6150 (Agilent)
イオン化法としては、ESI(Electrospray Ionization、エレクトロスプレーイオン化)法、EI(Electron Ionization、電子イオン化法)、又は、ESI及びAPCI(Atmospheric Pressure Chemical Ionization、大気圧化学イオン化)法とのデュアルイオン化法を用いた。データは実測値(found)を記載した。通常、分子イオンピークが観測されるが、tert−ブトキシカルボニル(−Boc)を有する化合物の場合、フラグメントイオンとして、tert−ブトキシカルボニルあるいはtert−ブチルが脱離したピークが観測されることもある。また、テトラヒドロピラニル(THP)を有する化合物の場合、フラグメントイオンとして、テトラヒドロピラニルが脱離したピークが観測されることもある。また、ヒドロキシ(−OH)を有する化合物の場合、フラグメントピークとしてH2Oが脱離したピークが観測されることもある。塩の場合は、通常、フリー体の分子イオンピークもしくはフラグメントイオンピークが観測される。
実施例、参考例におけるLC−MSは以下の条件により測定した。
HPLC:Agilent 1290 Infinity
MS:Agilent 6130 又は 6150
[HPLC条件]
カラム:Acquity UPLC CSH C18、1.7μm、2.1x×50mm(WATERS)
溶媒:A液;0.1%ギ酸含有水、B液;0.1%ギ酸含有アセトニトリル
(方法A)
グラジエント:0.00分(A液/B液=80/20)、1.20分(A液/B液=1/99)、1.40分(A液/B液=1/99)、1.41分(A液/B液=80/20)、1.50分(A液/B液=80/20)
(方法B)
グラジエント:0.00分(A液/B液=95/5)、0.80分(A液/B液=60/40)、1.08分(A液/B液=1/99)、1.38分(A液/B液=1/99)、1.41分(A液/B液=95/5)、1.50分(A液/B液=80/20)
(方法C)
グラジエント:0.00分(A液/B液=70/30)、0.80分(A液/B液=1/99)、1.40分(A液/B液=1/99)、1.42分(A液/B液=70/30)、1.50分(A液/B液=70/30)
注入量:0.5μL、流速:0.8mL/min
検出法:UV210nm、254nm
ELSDが付属する場合 Agilent 385−ELSD
MS条件
イオン化法:ESI または ESI/APCIマルチモード
実施例、参考例における分取HPLCによる精製は以下の条件により行った。
機器:ギルソン社ハイスループット精製システム
カラム:Triart C18、5μm、30×50mm(YMC)、又はX−Bridge Prep C18 5um OBD、30x50(Waters)
溶媒:A液;0.1%ギ酸含有水、B液;0.1%ギ酸含有アセトニトリル、又はA液;0.1%トリフルオロ酢酸含有水、B液;0.1%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル
(方法A)
グラジエント:0.00分(A液/B液=90/10)、2.00分(A液/B液=90/10)、11.0分(A液/B液=20/80)、12.0分(A液/B液=5/95)、13.52分(A液/B液=5/95)、15.0分(A液/B液=90/10)
(方法B)
グラジエント:0.00分(A液/B液=95/5)、3.00分(A液/B液=95/5)、8.53分(A液/B液=80/20)、10.0分(A液/B液=80/20)、11.0分(A液/B液=50/50)、12.02分(A液/B液=5/95)、13.5分(A液/B液=5/95)、13.65分(A液/B液=95/5)、15.0分(A液/B液=95/5)
(方法C)
グラジエント:0.00分(A液/B液=80/20)、2.00分(A液/B液=80/20)、10.0分(A液/B液=5/95)、11.5分(A液/B液=1/99)、13.5分(A液/B液=1/99)、13.55分(A液/B液=80/20)、15.0分(A液/B液=5/95)、15.0分(A液/B液=95/5)
流速:40mL/min
検出法:UV210nm、UV254nm
ELSDが付属する場合 SofTA MODEL 300S ELSD
実施例、参考例における分取LC−MSによる精製は以下の条件により行った。
HPLC:Agilent 1260 Infinity
[HPLC条件]
カラム: X−SELECT CSH C18、5μm、OBD、30x50(Waters)
溶媒:A液;0.1%ギ酸含有水、B液;0.1%ギ酸含有アセトニトリル、又はA液;0.1%トリフルオロ酢酸含有水、B液;0.1%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル
(方法A)
グラジエント:0.00分(A液/B液=90/10)、0.50分(A液/B液=90/10)、7.50分(A液/B液=20/80)、7.95分(A液/B液=20/80)、8.00分(A液/B液=5/95)、9.00分(A液/B液=5/95)、9.05分(A液/B液=90/10)、10.0分(A液/B液=90/10)
(方法B)
グラジエント:0.00分(A液/B液=95/5)、0.50分(A液/B液=95/5)、7.50分(A液/B液=50/50)、7.95分(A液/B液=50/50)、8.00分(A液/B液=5/95)、9.00分(A液/B液=5/95)、9.05分(A液/B液=95/5)、10.00分(A液/B液=95/5)
(方法C)
グラジエント:0.00分(A液/B液=80/20)、0.50分(A液/B液=80/20)、7.00分(A液/B液=5/95)、7.45分(A液/B液=5/95)、7.50分(A液/B液=1/99)、9.00分(A液/B液=1/99)、9.20分(A液/B液=80/20)、10.0分(A液/B液=80/20)
流速:50mL/min
検出法:UV210nm、UV254nm
MS:Agilent 6130
ELSDが付属する場合 Agilent 385 ELSD
MS条件
イオン化法:ESIまたはESI/APCIマルチモード
実施例、参考例におけるキラルHPLC分析は以下の条件により測定した。
HPLC:島津 Nexera Quaternaryシステム
[HPLC条件]
カラム:CHIRALPAK AY−3、3μm、4.6x×150mm(ダイセル)
溶媒:A液;n−ヘキサン、B液;エタノール
溶出条件:A液/B液=80/20(イソクラクティック)
注入量:3μL、流速:1.0mL/min
検出法:UV210nm、254nm
実施例、参考例におけるキラルHPLC分取は以下の条件により実施した。
HPLC:ギルソン社ハイスループット精製システム
[HPLC条件]
カラム:CHIRALPAK AY−H、5μm、20x×250mm(ダイセル)
溶媒:A液;n−ヘキサン、B液;エタノール
溶出条件:A液/B液=80/20(イソクラクティック)
流速:10.0mL/min
検出法:UV210nm、254nm
マイクロウェーブ反応装置はBiotage社Initiator、又はAnton−Paar社MONOWAVE300を用いた。
化合物名はACD/Name(ACD/Labs 2015, Advanced Chemistry Development Inc.)により命名した。
参考例及び実施例の化合物における不斉炭素について、本明細書で示されている立体構造は、絶対配置を示す。不斉炭素について、絶対配置の表記のなされている化合物は、光学活性体である。
本発明は、以下の参考例、実施例、試験例及び製剤例によってさらに詳しく説明されるが、これらは本発明を限定するものではなく、また、本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
参考例1−1
6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−オール
Figure 2019034932
(1)6−ブロモピリジン−3−オール(13.00g)のアセトン(250mL)溶液に、氷冷下炭酸カリウム(20.65g)及びベンジルブロミド(10.6mL)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、残渣に水を加えて酢酸エチルで抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜4:1)にて精製し、5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリジン(16.71g)を無色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(10.00g)、1−(2−テトラヒドロピラニル)1H−ピラゾール−5−ボロン酸ピナコールエステル(15.80g)、炭酸ナトリウム(12.04g)、及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(1.55g)の混合物にジメトキシエタン(120mL)及び水(60mL)を加え、窒素雰囲気下100℃で7時間加熱還流した。室温に冷却後、セライト(登録商標)を通し不溶物を除去しろ液を減圧下濃縮した。残渣に水を加えてクロロホルムで抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜1:1)にて精製し、5−(ベンジルオキシ)−2−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン(11.04g)を薄橙色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(11.04g)のエタノール(40mL)及び酢酸エチル(40mL)溶液へ10%パラジウム−炭素(1.10g)を加え、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応溶液をセライト(登録商標)ろ過後、ろ液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=92:8)にて精製し、ジエチルエーテル/n−ヘキサンより粉末化し、表題化合物(6.18g)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.43 - 1.70 (m, 3 H) 1.83 - 1.91 (m, 1 H) 1.94 - 2.03 (m, 1 H) 2.30 - 2.42 (m, 1 H) 3.41 - 3.54 (m, 1 H) 3.81 - 3.88 (m, 1 H) 6.11 - 6.17 (m, 1 H) 6.56 - 6.60 (m, 1 H) 7.24 - 7.29 (m, 1 H) 7.48 - 7.59 (m, 2 H) 8.20 - 8.24 (m, 1 H) 10.21 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 246[M+H]+.
以下の参考例1−2及び1−5は、市販の対応するボロン酸エステル又は後述の参考例65−1で得られた化合物を用いて、参考例1−1−(2)〜(3)に記載の方法に準じて合成した。参考例1−3〜1−4は市販の対応するヒドロキシピリジンを用いて、参考例1−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表1−1〜1−2に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
参考例1−6
6−[1−(オキサン−2−イル)ピラゾル−4−イル]ピリジン−3−オール
Figure 2019034932
(1)参考例1−1−(1)で得られた化合物(420mg)のトルエン(3mL)、エタノール(3mL)、及び水(3mL)溶液に、4−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1−(オキサン−2−イル)ピラゾール(500mg)及び炭酸ナトリウム(505mg)を加え、窒素置換した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(91.8mg)を加え、窒素雰囲気下90℃で2時間撹拌した。クロロホルムを加え、有機層をフェーズセパレーターで分離した後、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜酢酸エチルのみ)により精製し、2−[1−(オキサン−2−イル)ピラゾル−4−イル]−5−フェニルメトキシピリジンを含む混合物(707mg)を黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(707mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(390mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.50 - 1.77 (m, 3 H) 1.99 - 2.19 (m, 3 H) 3.65 - 3.78 (m, 1 H) 4.03 - 4.09 (m, 1 H) 5.41 (dd, J=9.2, 2.9 Hz, 1 H) 7.19 (dd, J=8.6, 2.8 Hz, 1 H) 7.37 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 7.94 (s, 1 H) 8.08 (s, 1 H) 8.19 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 246[M+H]+.
参考例1−7
6−(1−ベンジルトリアゾル−4−イル)ピリジン−3−オール
Figure 2019034932
(1)参考例1−1−(1)で得られた化合物(527mg)、2−(1−ベンジルトリアゾル−4−イル)−6−メチル−1,3,6,2−ジオキサザボロカン−4,8−ジオン(502mg)、XPhos Pd G2(125mg)、酢酸銅(II)一水和物(159mg)、及び炭酸カリウム(1.54g)をアセトニトリル(8mL)及び2−プロパノール(2mL)中にて混合し、窒素雰囲気下とし、マイクロウェーブ照射下、120℃で30分間、140℃で2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)、次いでNHシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜酢酸エチルのみ)、次いでNHシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、2−(1−ベンジルトリアゾル−4−イル)−5−フェニルメトキシピリジンを含む混合物(502mg)を薄黄色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(153mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(52.7mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 5.63 (s, 2 H) 7.25 (dd, J=8.6, 2.9 Hz, 1 H) 7.30 - 7.42 (m, 5 H) 7.85 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 8.12 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 8.46 (s, 1 H) 9.72 - 10.43 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 253[M+H]+.
参考例2−1
2−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]−5−[(ピペリジン−4−イル)メトキシ]ピリジン
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(1.00g)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液へ、後述の参考例19−1で得られた化合物(1.11g)、トリブチルホスフィン(1.50mL)、及び1,1’−アゾビス(N,N−ジメチルホルムアミド)(1.04g)を加え、60℃にて3時間撹拌した後、室温で一晩撹拌した。反応溶液を濃縮後、水を加え酢酸エチルにて抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、乾燥剤をろ別し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜酢酸エチルのみ)にて精製し、4−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ピペリジン−1−カルボン酸 ベンジル(1.01g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.01g)のメタノール(15mL)溶液へ20%パラジウム−炭素(200mg)を加え、水素雰囲気下、室温で30分間撹拌した。反応溶液をセライト(登録商標)ろ過後、ろ液を濃縮し得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1〜9:1)にて精製し、表題化合物(561mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.23 - 1.38 (m, 3 H) 1.51 - 1.80 (m, 3 H) 1.82 - 1.87 (m, 2 H) 1.93 - 2.04 (m, 2 H) 2.06 - 2.12 (m, 1 H) 2.49 - 2.57 (m, 1 H) 2.67 (td, J=12.2, 2.5 Hz, 2 H) 3.12 - 3.17 (m, 2 H) 3.59 (td, J=11.6, 2.5 Hz, 1 H) 3.89 (d, J=6.6 Hz, 2 H) 4.02 - 4.07 (m, 1 H) 6.08 (dd, J=9.9, 2.5 Hz, 1 H) 6.49 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.23 - 7.27 (m, 1 H) 7.53 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.59 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 8.36 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 343[M+H]+.
以下の参考例2−2〜2−14は、参考例1で得られた化合物及び後述の参考例19、20、21で得られた化合物を用いて、参考例2−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表2−1〜2−2に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
参考例3−1
5−[(アゼチジン−3−イル)メトキシ]−2−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(397mg)及び市販の(1−ベンズヒドリルアゼチヂン−3−イル)メタノール(533mg)を用い、参考例2−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、5−{[1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イル]メトキシ}−2−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジンを含む混合物(612mg)を黄色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(612mg)のメタノール(5mL)溶液へ20%パラジウム−炭素(30mg)を加え、水素雰囲気下、室温で1時間、60℃で3時間撹拌した。反応溶液をセライト(登録商標)ろ過し、ろ液を濃縮することにより、表題化合物を含む混合物(288mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.49 - 1.60 (m, 1 H) 1.61 - 1.80 (m, 3 H) 1.97 - 2.04 (m, 1 H) 2.04 - 2.13 (m, 1 H) 2.44 - 2.59 (m, 1 H) 3.24 - 3.42 (m, 1 H) 3.54 - 3.69 (m, 1 H) 4.02 - 4.12 (m, 3 H) 4.22 - 4.34 (m, 4 H) 6.05 - 6.10 (m, 1 H) 6.51 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.43 (dd, J=8.6, 3.1 Hz, 1 H) 7.57 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 7.60 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 8.48 (d, J=3.1 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 315[M+H]+.
参考例4−1
5−[(3−ブロモフェニル)メトキシ]−2−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン
Figure 2019034932
参考例1−1で得られた化合物(3.00g)のトルエン(31mL)溶液に、3−ブロモベンジルアルコール(2.75g)及びシアノメチレントリブチルホスホラン(9.63mL)を加え、100℃で1時間半撹拌した。反応混合物を濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜酢酸エチルのみ)にて精製し、表題化合物(4.70g)を褐色油状物質として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.51 - 1.83 (m, 3 H) 1.97 - 2.13 (m, 2 H) 2.45 - 2.61 (m, 1 H) 3.52 - 3.68 (m, 1 H) 3.97 - 4.08 (m, 1 H) 5.13 (s, 2 H) 5.99 - 6.21 (m, 1 H) 6.50 (d, J=1.9 Hz, 1 H) 7.23 - 7.42 (m, 3 H) 7.47 - 7.52 (m, 1 H) 7.52 - 7.57 (m, 1 H) 7.59 (d, J=1.9 Hz, 1 H) 7.60 - 7.65 (m, 1 H) 8.41 - 8.46 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 414[M+H]+.
参考例7−1
2−{(3R)−3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ピペリジン−1−スルホニル}エタン−1−アミン
Figure 2019034932
(1)参考例2−2で得られた化合物(200mg)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液へ、トリエチルアミン(162μL)及びベンジル N−(2−クロロスルホニルエチル)カーバメート(194mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=19:1〜9:1)にて精製し、(2−{(3R)−3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ピペリジン−1−スルホニル}エチル)カルバミン酸ベンジル(318mg)を無色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(318mg)を用い、参考例2−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(121mg)を無色アモルファスとして得た。
MS ESI/APCI Multi posi: 450[M+H]+.
以下の参考例7−2〜7−4は、参考例2−2又は参考例2−3で得られた化合物を用いて、参考例7−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表3−1に示す。
Figure 2019034932
参考例8−1
(trans−3−アミノシクロブチル)[(3R)−3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−イル]メタノン
Figure 2019034932
(1)参考例2−2で得られた化合物(400mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、trans−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロブタン−1−カルボン酸(302mg)、ジイソプロピルエチルアミン(397μL)、及び無水プロピルホスホン酸(1.6mol/L N,N−ジメチルホルムアミド溶液、1.46mL)を加え、室温下一晩撹拌した。反応溶液に酢酸エチル及び10%塩化アンモニウム水溶液を加えて分液した。有機層を10%塩化アンモニウム水溶液で洗浄後、フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、{trans−3−[(3R)−3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−カルボニル]シクロブチル}カルバミン酸tert−ブチル(290mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(290mg)を酢酸エチル(5mL)及びエタノール(5mL)に溶解し、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(5mL)を加えて室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、残渣に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去し、表題化合物(227mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.38 - 1.80 (m, 4 H) 1.87 - 2.06 (m, 4 H) 2.54 - 2.70 (m, 2.5 H) 2.83 - 3.05 (m, 1.5 H) 3.20 - 3.29 (m, 1 H) 3.58 - 3.67 (m, 1.5 H) 3.76 - 3.97 (m, 2.5 H) 4.31 - 4.37 (m, 0.5 H) 4.58 - 4.63 (m, 0.5 H) 6.64 - 6.75 (m, 1 H) 7.23 - 7.26 (m, 1 H) 7.59 - 7.69 (m, 2 H) 8.26 - 8.30 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 356[M+H]+.
以下の参考例8−2は、市販の試薬を用いて、参考例8−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表4−1に示す。
Figure 2019034932
参考例9−1
3−{(3R)−3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロパン酸
Figure 2019034932
(1)参考例2−2で得られた化合物(200mg)のクロロホルム(4mL)溶液にトリエチルアミン(163μL)及びエチルマロニルクロリド(74.8μL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に水を加えてクロロホルムで2回抽出した。硫酸マグネシウムで有機層を乾燥し、乾燥剤をろ別後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、3−[(3R)−3−({6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル}オキシメチル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロパン酸エチル(163mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(163mg)のテトラヒドロフラン(2mL)及びメタノール(2mL)溶液へ、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(2mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応終了後、2mol/L塩酸にてpHを7とし、水で希釈した後クロロホルムで2回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤をろ別した後、ろ液を減圧下濃縮し、表題化合物を含む混合物(104mg)を得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.48 - 1.80 (m, 5 H) 1.89 - 2.20 (m, 4 H) 2.48 - 2.92 (m, 2 H) 2.92 - 3.23 (m, 2 H) 3.55 - 3.65 (m, 1 H) 3.71 - 3.81 (m, 2 H) 3.86 - 4.08 (m, 4 H) 4.32 - 4.71 (m, 1 H) 6.04 - 6.15 (m, 1 H) 6.47 - 6.54 (m, 1 H) 7.24 - 7.31 (m, 1 H) 7.53 - 7.58 (m, 1 H) 7.58 - 7.62 (m, 1 H) 8.38 (t, J=2.7 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 429[M+H]+.
参考例10−1
3−アミノ−1−{(3R)−3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ピペリジン−1−イル}プロパン−1−オン
Figure 2019034932
(1)参考例2−2で得られた化合物(1.16g)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−β−アラニン(833mg)、ジイソプロピルエチルアミン(1.15mL)、及び無水プロピルホスホン酸(1.6mol/L N,N−ジメチルホルムアミド溶液、3.18mL)を加え、室温下20時間撹拌した。反応溶液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:3)にて精製し、(3−{(3R)−3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(1.73g)を無色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.73g)のクロロホルム(15mL)溶液に2,6−ルチジン(1.17mL)及びトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(912μL)を加え、室温で2時間撹拌した。2,6−ルチジン(1.17mL)及びトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(912μL)を追加し、さらに1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=4:1、次いで酢酸エチルのみ〜酢酸エチル:メタノール=9:1)にて精製し、表題化合物(650mg)を淡黄色油状物質として得た。
MS ESI/APCI Multi posi: 414[M+H]+.
参考例11−1
2−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]−5−{2−[(2R)−ピロリジン−2−イル]エトキシ}ピリジン
Figure 2019034932
(1)[(2R)−1−{[(9H−フルオレン−9−イル)メトキシ]カルボニル}ピロリジン−2−イル]酢酸(400mg)のテトラヒドロフラン(5.7mL)溶液へ氷冷下にてボラン−テトラヒドロフラン錯体(0.98mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.5mL)を加え、氷浴をはずして一晩撹拌した。氷冷下にて反応液へ水を加えてクロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにて有機層を分離した。得られた有機層を減圧下で濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜1:4)にて精製し、(2R)−2−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン−1−カルボン酸(9H−フルオレン−9−イル)メチル(378mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(125mg)のテトラヒドロフラン(1.4mL)溶液へ、参考例1−1で得られた化合物(70mg)及びトリフェニルホスフィン(97mg)を加えた後、氷冷下にてアゾジカルボン酸ジエチル(2.2mol/Lトルエン溶液、168μL)を加え、氷浴をはずして一晩撹拌し、反応液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜95:5)にて精製し、(2R)−2−[2−({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)エチル]ピロリジン−1−カルボン酸(9H−フルオレン−9−イル)メチル(435mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(435mg)のクロロホルム(3.7mL)溶液へピペリジン(370μL)を加え、室温で5時間撹拌し、さらに加熱還流下で5時間撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥してろ過した。ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて精製した。得られた油状物質を酢酸エチルに溶解し、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥してろ過した。ろ液を減圧下濃縮し、表題化合物(42mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.23 - 2.13 (m, 12 H) 2.49 - 2.59 (m, 1 H) 2.88 - 2.95 (m, 1 H) 3.01 - 3.07 (m, 1 H) 3.23 - 3.30 (m, 1 H) 3.56 - 3.63 (m, 1 H) 4.02 - 4.08 (m, 1 H) 4.13 - 4.24 (m, 2 H) 6.06 - 6.11 (m, 1 H) 6.48 - 6.51 (m, 1 H) 7.24 - 7.30 (m, 3 H) 7.51 - 7.55 (m, 1 H) 7.58 - 7.61 (m, 1 H) 8.36 - 8.40 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 343[M+H]+.
参考例12−1
1−{3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル}メタンアミン
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(421mg)及び1−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−3−カルボン酸メチル(295mg)を用い、参考例2−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸メチル(684mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(684mg)のメタノール(10mL)溶液に、水素化ホウ素リチウム(148mg)を加え、室温で17時間撹拌した。水素化ホウ素リチウム(74.0mg)を追加し、室温で2時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて溶媒を留去した。クロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにて有機層を分離後、減圧下濃縮することにより{3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル}メタノール(495mg)を無色油状物質として得た。得られた化合物は精製することなく、次の反応に用いた。
(3)上記(2)で得られた化合物(395mg)の酢酸エチル(2mL)溶液にトリエチルアミン(201μL)及びメタンスルホニルクロリド(94.8μL)を加え、室温で1時間撹拌した。不純物をろ別後、ろ液を濃縮することによりメタンスルホン酸{3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル}メチル(481mg)を無色油状物質として得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
(4)上記(3)で得られた化合物(481mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液にアジ化ナトリウム(216mg)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別し、ろ液を減圧下濃縮することにより5−{[3−(アジドメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル]メトキシ}−2−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン(422mg)を褐色油状物質として得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
(5)上記(4)で得られた化合物(422mg)のメタノール(6mL)溶液に10%パラジウム−炭素(42.2mg)を加え、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)ろ過後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製し、表題化合物(358mg)を褐色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.49 - 1.58 (m, 1 H) 1.62 - 1.80 (m, 7 H) 1.87 - 2.25 (m, 3 H) 2.47 - 2.60 (m, 1 H) 2.72 - 2.79 (m, 2 H) 3.54 - 3.63 (m, 1 H) 4.02 - 4.09 (m, 3 H) 6.05 - 6.10 (m, 1 H) 6.49 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 7.24 (dd, J=8.7, 3.0 Hz, 1 H) 7.52 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.59 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 8.37 (d, J=3.0 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 355[M+H]+.
参考例13−1
2−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]−5−{[(3R)―ピロリジン−3−イル]メトキシ}ピリジン
Figure 2019034932
参考例1−1で得られた化合物(501mg)及び(R)−3−(ヒドロキシルメチル)ピロリジン(248mg)を用い、参考例2−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(584mg)を黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.55 - 1.58 (m, 1 H) 1.69 - 1.78 (m, 4 H) 1.98 - 2.12 (m, 3 H) 2.49 - 2.58 (m, 1 H) 2.58 - 2.65 (m, 1 H) 2.80 - 2.88 (m, 1 H) 2.93 - 2.97 (m, 1 H) 3.00 - 3.08 (m, 1 H) 3.13 - 3.18 (m, 1 H) 3.54 - 3.64 (m, 1 H) 3.92 - 4.07 (m, 3 H) 6.06 - 6.10 (m, 1 H) 6.49 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.24 - 7.26 (m, 1 H) 7.52 - 7.55 (m, 1 H) 7.59 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 8.36 - 8.39 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 329[M+H]+.
以下の参考例13−2は、参考例1−1で得られた化合物を用いて、参考例13−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表5−1に示す。
Figure 2019034932
参考例14−1
5−{[(3R)−ピペリジン−3−イル]メトキシ}−2−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン
Figure 2019034932
参考例2−2で得られた化合物(2.00g)のメタノール(20mL)溶液へ、水(4mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)を加え、60℃にて3時間撹拌した。反応液を濃縮後、残渣を飽和炭酸水素ナトリウムにて中和し、再び濃縮した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=9:1)にて精製し、表題化合物(625mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.15 - 1.25 (m, 1 H) 1.30 - 1.42 (m, 1 H) 1.53 - 1.61 (m, 1 H) 1.76 - 1.89 (m, 2 H) 2.07 (br s, 1 H) 2.33 (dd, J=11.8, 9.7 Hz, 1 H) 2.41 - 2.47 (m, 1 H) 2.82 (dt, J=11.9, 3.6 Hz, 1 H) 3.02 (dd, J=11.8, 2.7 Hz, 1 H) 3.91 (d, J=6.6 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.37 - 7.47 (m, 1 H) 7.60 - 7.76 (m, 1 H) 7.78 - 7.88 (m, 1 H) 8.26 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 12.94 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 259[M+H]+.
参考例14−2
5−[2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ]−2−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(6.13g)及び2−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)エタノール(3.60g)を用い、参考例4−1に記載の方法に準じて合成を行い、5−[2−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)エトキシ]−2−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジンを含む混合物(4.44g)を淡褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(4.44g)の1,2−ジクロロエタン(50mL)溶液へ、クロロギ酸1−クロロエチル(1.64mL)及びプロトンスポンジ(登録商標)(1.49g)を加えた。反応液を1時間加熱還流した後減圧下濃縮した。得られた残渣をメタノール(50mL)に溶解し、50℃にて1時間撹拌した。反応液を濃縮後、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液を加え、析出した沈殿物をろ取し、酢酸エチルで洗浄した。この固体をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=19:1〜9:1)にて精製し、表題化合物(310mg)を淡褐色粉末として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.97 - 1.17 (m, 2 H) 1.46 - 1.73 (m, 4 H) 2.37 - 2.48 (m, 3 H) 2.83 - 2.96 (m, 2 H) 4.11 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.44 (dd, J=8.7, 2.8 Hz, 1 H) 7.60 - 7.76 (m, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 8.32 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 273[M+H]+.
参考例14−3
2−(4−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−5−[2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ]ピリジン
Figure 2019034932
(1)6−ブロモピリジン−3−オール(1.00g)及び後述の参考例19−5で得られた化合物(1.97g)を用い、参考例4−1に記載の方法に準じて合成を行い、4−[2−(6−ブロモピリジン−3−イル)オキシエチル]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(1.72g)を淡褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(200mg)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液へ、4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(150mg)及び2mol/L炭酸カリウム水溶液(0.72mL)を加えた後、反応容器内を窒素置換した。上記混合物へ1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(118mg)を加え、100℃にて4時間撹拌した。反応終了後、混合物に水を加え酢酸エチルにて抽出した。有機層を分離後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤をろ別した後に減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=19:1)にて2度精製し、4−{2−[6−(4−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシエチル}ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(20mg)を淡褐色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(20mg)を用い、参考例2−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、表題化合物(16mg)を淡褐色アモルファスとして得た。
MS ESI/APCI Multi posi: 287[M+H]+.
参考例15−1
3−アミノ−1−[(3R)−3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−イル]プロパン−1−オン
Figure 2019034932
(1)参考例14−1で得られた化合物(327mg)及び3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロパン酸(288mg)を用い、参考例8−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、N−{3−オキソ−3−[(3R)−3−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル}ピペリジン−1−イル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル(542mg)を無色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(542mg)を用い、参考例8−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(309mg)を無色固体として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.29 - 1.50 (m, 2 H) 1.61 - 1.76 (m, 1 H) 1.80 - 2.02 (m, 2 H) 2.34 - 2.43 (m, 2 H) 2.54 - 2.60 (m, 0.5 H) 2.71 (q, J=6.6 Hz, 2 H) 2.78 - 2.85 (m, 0.5 H) 2.97 - 3.10 (m, 1 H) 3.74 - 3.90 (m, 1 H) 3.90 - 4.05 (m, 2 H) 4.05 - 4.47 (m, 1 H) 6.70 - 6.75 (m, 1 H) 7.41 - 7.51 (m, 1 H) 7.61 - 7.77 (m, 1 H) 7.79 - 7.92 (m, 1 H) 8.25 - 8.33 (m, 1 H) 12.98 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 330[M+H]+.
参考例16−1
1−(4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)オキシ]メチル}ピペリジン−1−イル)エタン−1−オン
Figure 2019034932
6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−オール(250mg)にトルエン(10mL)、後述の参考例25−1で得られた化合物(320mg)、及びシアノメチレントリブチルホスホラン(1.33mL)を加え、80℃に加熱し2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜1:1)にて精製した。得られた粗生成物にジエチルエーテルを加え、析出した粉末をろ取し、表題化合物(409mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.26 - 1.36 (m, 2 H) 1.79 - 1.95 (m, 2 H) 2.03 - 2.13 (m, 4 H) 2.56 - 2.62 (m, 1 H) 3.05 - 3.15 (m, 1 H) 3.82 - 3.92 (m, 3 H) 4.67 - 4.74 (m, 1 H) 7.05 (dd, J=9.1, 2.5 Hz, 1 H) 7.92 (d, J=2.5 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 287[M+H]+.
以下の参考例16−2〜16−3は、市販の試薬を用いて、参考例16−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表6−1に示す。
Figure 2019034932
参考例17−1
(3S)−3−{[(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)オキシ]メチル}−N,N−ジメチルピペリジン−1−スルホンアミド
Figure 2019034932
(1)6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−オール(990mg)を用い、参考例2−1−(1)記載の方法に準じて合成を行い、(3S)−3−{[(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)オキシ]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.04g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(2.04g)のメタノール(10mL)及びクロロホルム(10mL)溶液に2mol/L塩化水素−メタノール溶液(8.9mL)を加えて室温で1時間撹拌した。2mol/L塩化水素−メタノール溶液(8.9mL)を追加し、室温で18時間撹拌した。反応混合物を濃縮後、酢酸エチルを加えた。生じた固体をろ取後、減圧下乾燥することにより、2−クロロ−3−フルオロ−5−{[(3S)−ピペリジン−3−イル]メトキシ}ピリジン塩酸塩(1.31g)を無色粉末として得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
(3)上記(2)で得られた化合物(299mg)のクロロホルム(10mL)溶液にトリエチルアミン(525μL)及びジメチルスルファモイルクロリド(150μL)を加え、室温で18時間撹拌した。反応混合物に水を加え、フェーズセパレーターにて有機層を分離後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)にて精製し、表題化合物(363mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 - 1.40 (m, 1 H) 1.59 - 1.72 (m, 1 H) 1.76 - 1.91 (m, 2 H) 2.13 - 2.23 (m, 1 H) 2.77 - 2.86 (m, 7 H) 2.87 - 2.97 (m, 1 H) 3.54 - 3.61 (m, 1 H) 3.71 - 3.78 (m, 1 H) 3.85 - 3.95 (m, 2 H) 7.06 (dd, J=9.2, 2.3 Hz, 1 H) 7.92 (d, J=2.3 Hz, 1 H).
参考例18−1
4−{2−[(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)オキシ]エチル}ピペリジン−1−カルボン酸メチル
Figure 2019034932
(1)6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−オール(292mg)及び4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(500mg)を用い、参考例4−1に記載の方法に準じて合成を行い、4−[2−(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)オキシエチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(735mg)を淡褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(735mg)を用い、参考例17−1−(2)に記載の方法にて合成を行い、2−クロロ−3−フルオロ−5−(2−ピペリジン−4−イルエトキシ)ピリジン塩酸塩一水和物(560mg)を無色粉末として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(250mg)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液へ、ジイソプロピルエチルアミン(523μL)及びクロロギ酸メチル(70μL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応液を濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:1)にて精製し、表題化合物(279mg)を無色固体として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.14 - 1.24 (m, 2 H) 1.66 - 1.80 (m, 5 H) 2.71 - 2.83 (m, 2 H) 3.69 (s, 3 H) 4.00 - 4.31 (m, 4 H) 7.05 (dd, J=9.3, 2.5 Hz, 1 H) 7.92 (d, J=2.5 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 317[M+H]+.
参考例19−1
4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
Figure 2019034932
市販の4−ピペリジンメタノール(2.00g)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液へ、水酸化ナトリウム(880mg)/水(10mL)溶液を加え、氷冷下、クロロギ酸ベンジル(3.14mL)を滴下し室温にて一晩撹拌した。反応溶液を濃縮後、水、飽和食塩水を加えクロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:1〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、表題化合物(4.27g)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.12 - 1.23 (m, 2 H) 1.38 (t, J=5.4 Hz, 1 H) 1.63 - 1.77 (m, 3 H) 2.70 - 2.88 (m, 2 H) 3.47 - 3.53 (m, 2 H) 4.11 - 4.34 (m, 2 H) 5.13 (s, 2 H) 7.29 - 7.40 (m, 5 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 250[M+H]+.
以下の参考例19−2〜19−8は、対応する市販のアミノアルコールを用いて、参考例19−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表7−1に示す。
Figure 2019034932
参考例20−1
4−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
Figure 2019034932
(1)ホスホノ酢酸トリエチル(16.5g)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に氷冷下、水素化ナトリウム(2.95g)を加えて室温で1時間撹拌した。反応溶液に1−ベンジル−3−メチルピペリジン−4−オン(10.00g)を加えて室温で20時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:2)にて精製した。得られた粗生成物にジエチルエーテルを加えて析出した粉末をろ取し、(2E)−(1−ベンジル−3−メチルピペリジン−4−イリデン)酢酸エチル(9.38g)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(3.60g)のエタノール(26mL)溶液に20%水酸化パラジウム−炭素(360mg)を加え、水素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。反応溶液をセライト(登録商標)に通し、ろ液を減圧下濃縮した。減圧乾燥し2−(3−メチルピペリジン−4−イル)酢酸エチル(2.44g)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(2.44g)のクロロホルム(26mL)溶液にトリエチルアミン(2.75mL)を加え、氷冷下、クロロギ酸ベンジル(2.04mL)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応溶液に1mol/L塩酸を加えてクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤をろ別した。ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)にて精製し、4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(3.21g)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(3.21g)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に氷冷下、水素化ホウ素リチウム(1.31g)を加えて室温で20時間撹拌した。反応溶液に水、メタノール、飽和酒石酸カリウムナトリウム水溶液を加えて室温で1時間撹拌した。クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤をろ別した。ろ液を減圧下濃縮し、表題化合物(3.12g)を無色油状物質として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.81 - 0.96 (m, 3 H) 1.11 - 1.61 (m, 6 H) 1.67 - 1.97 (m, 2 H) 2.69 - 3.04 (m, 1 H) 3.62 - 4.24 (m, 4 H) 5.07 - 5.17 (m, 2 H) 7.30 - 7.39 (m, 5 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 278[M+H]+.
参考例21−1
(cis−4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル
Figure 2019034932
(1)参考例19−7で得られた化合物(200mg)及び4−ニトロ安息香酸(268mg)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液にトリフェニルホスフィン(421mg)及びアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(370mg)を加え、60℃で2時間撹拌した。6mol/L塩酸を加え、2時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別後、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、4−ニトロ安息香酸cis−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}シクロヘキシル(161mg)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(161mg)のメタノール(2mL)溶液に炭酸カリウム(111mg)を加え、室温で3時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出後、水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤をろ別後、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=20:1)にて精製し、表題化合物(35mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.32 (s, 1 H) 1.62 - 1.74 (m, 8 H) 3.53 - 3.68 (m, 1 H) 3.86 - 3.95 (m, 1 H) 4.60 - 4.85 (m, 1 H) 5.09 (s, 2 H) 7.26 - 7.43 (m, 5 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 250[M+H]+.
参考例23−1
4−(ブロモメチル)−N,N−ジメチルベンゼン−1−スルホンアミド
Figure 2019034932
市販の4−(ブロモメチル)ベンゼンスルホニルクロリド(2.00g)のクロロホルム(30mL)溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.36mL)及びジメチルアミン(9.5mol/Lメタノール溶液、820μL)を加え、室温にて撹拌した。反応の終了を薄層クロマトグラフィーで確認した後、混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製することにより表題化合物(956mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.73 (s, 6 H) 4.51 (s, 2 H) 7.53 - 7.61 (m, 2 H) 7.69 - 7.84 (m, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 278[M+H]+.
参考例24−1
メタンスルホン酸[3−(メタンスルホニル)フェニル]メチル
Figure 2019034932
市販の3−(メチルスルホニル)ベンジルアルコール(128mg)を用い、参考例12−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、表題化合物(218mg)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.04 - 3.10 (m, 6 H) 5.31 (s, 2 H) 7.60 - 7.68 (m, 1 H) 7.68 - 7.75 (m, 1 H) 7.94 - 8.02 (m, 2 H).
参考例25−1
1−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
市販の4−ピペリジンメタノール(3.98g)のクロロホルム(50mL)溶液にトリエチルアミン(6.41mL)及び無水酢酸(3.49mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜4:1)にて精製した後、NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=99:1〜4:1)にて再精製し、表題化合物(4.87g)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.11 - 1.27 (m, 2 H) 1.71 - 1.79 (m, 2 H) 1.81 - 1.86 (m, 1 H) 2.10 (s, 3 H) 2.52 - 2.59 (m, 1 H) 2.99 - 3.10 (m, 1 H) 3.47 - 3.56 (m, 2 H) 3.81 - 3.87 (m, 1 H) 4.62 - 4.67 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 158[M+H]+.
以下の参考例25−2〜25−7は、対応する市販のアルコールを用いて、参考例25−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表8−1に示す。
Figure 2019034932
参考例26−1
1−[4−(ヒドロキシメチル)−4−メチルピペリジン−1−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)4−メチル−1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペリジン−4−カルボン酸(500mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液へ氷冷下、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(0.98mol/Lテトラヒドロフラン溶液、345μL)を加え、氷浴をはずして一晩撹拌した。氷冷下にて反応液へ水を加えてクロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにて有機層を分離した。得られた有機層を減圧下で濃縮し、4−(ヒドロキシメチル)−4−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(522mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(522mg)の酢酸エチル(2mL)溶液へ、4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(2mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、(4−メチルピペリジン−4−イル)メタノール塩酸塩(322mg)を無色固体として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(322mg)のクロロホルム(10mL)懸濁液へ無水酢酸(322μL)及びトリエチルアミン(631μL)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液へ水を加えてクロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにて有機層を分離した。得られた有機層を減圧下濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=49:1〜9:1)にて精製し、表題化合物(263mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.02 (s, 3 H) 1.28 - 1.39 (m, 2 H) 1.41 - 1.49 (m, 2 H) 1.50 - 1.57 (m, 1 H) 2.08 (s, 3 H) 3.11 - 3.18 (m, 1 H) 3.27 - 3.34 (m, 1 H) 3.37 - 3.43 (m, 2 H) 3.50 - 3.58 (m, 1 H) 3.99 - 4.06 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 172[M+H]+, 194[M+Na]+.
以下の参考例26−2は、対応する市販のカルボン酸を用いて、参考例26−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表9−1に示す。
Figure 2019034932
参考例27−1
1−[(2R)−2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]エタノン
Figure 2019034932
(1)(2R)−2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(500mg)を2mol/L塩化水素−メタノール溶液(11mL)に溶解し、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、2−[(2R)−ピペリジン−2−イル]エタノール塩酸塩を含む混合物を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物のクロロホルム(11mL)懸濁液へ無水酢酸(216μL)及びトリエチルアミン(663μL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=97:3〜92:8)にて精製し、表題化合物(320mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.34 - 1.70 (m, 8 H) 1.80 - 1.88 (m, 1 H) 2.06 (s, 3 H) 2.85 - 2.95 (m, 1 H) 3.16 - 3.24 (m, 1 H) 3.48 - 3.60 (m, 2 H) 4.74 - 4.82 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 172[M+H]+, 194[M+Na]+.
以下の参考例27−2は、対応する市販のアルコールを用いて、参考例27−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表10−1に示す。
Figure 2019034932
参考例28−1
1−[(3S)−3−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)デス−マーチンペルヨージナン(5.89g)のクロロホルム(43mL)懸濁液へ、氷冷下にて(3R)−3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.3g)のクロロホルム(43mL)溶液を加え、氷浴をはずして1時間撹拌した。氷冷下にて飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、氷浴をはずしてしばらく撹拌した。反応液をクロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにて有機層を分離した。得られた有機層を減圧下で濃縮し、(3R)−3−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを得た。
(2)窒素雰囲気下、氷冷下でメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(5.7g)のテトラヒドロフラン(33mL)懸濁液へtert−ブトキシカリウム(1.8g)を加えた。氷浴をはずして1時間撹拌後、氷冷下にて上記(1)で得られた化合物のテトラヒドロフラン(10mL)懸濁液を加え、氷浴をはずして一晩撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてn−ヘキサン/酢酸エチル混合液で抽出し、フェーズセパレーターにて有機層を分離した。得られた有機層を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜9:1)にて精製し、(3S)−3−エテニルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.16g)を無色油状物質として得た。
(3)氷冷下、上記(2)で得られた化合物(1.16g)のテトラヒドロフラン(22mL)溶液へ9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(0.5mol/Lテトラヒドロフラン溶液、13.2mL)を加え、氷浴をはずして3時間撹拌した。氷冷下にて水(15mL)及びペルオキソほう酸ナトリウム四水和物(4.2g)を加え、氷浴をはずして一晩撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えクロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにて有機層を分離した。得られた有機層を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=13:7〜7:13)にて精製し、(3S)−3−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(920mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(920mg)を2mol/L塩化水素−メタノール溶液(9.2mL)に溶解し室温で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、2−[(3S)−ピペリジン−3−イル]エタノール塩酸塩を得た。
(5)上記(4)で得られた化合物のクロロホルム(10mL)懸濁液へトリエチルアミン(1.4mL)を加え、氷冷下にて無水酢酸(400μL)のクロロホルム(10mL)溶液を加え、氷浴をはずして一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=49:1〜91:9)にて精製し、表題化合物(491mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.13 - 1.26 (m, 1 H) 1.36 - 1.76 (m, 6 H) 1.82 - 1.92 (m, 1 H) 2.07 (s, 3 H) 2.46 - 3.12 (m, 2 H) 3.60 - 3.79 (m, 3 H) 4.26 - 4.40 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 172[M+H]+, 194[M+Na]+.
以下の参考例28−2〜28−4は、対応する市販のアルコールを用いて、参考例28−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表11−1に示す。
Figure 2019034932
参考例29−1
N−シクロプロピル−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド
Figure 2019034932
シクロプロパンアミン(1.20g)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液に氷冷下、1,1’−カルボニルジイミダゾール(5.11g)を加えて室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製し、表題化合物(3.40g)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.66 - 0.75 (m, 2 H) 0.87 - 0.93 (m, 2 H) 2.81 - 2.88 (m, 1 H) 6.21 (br s, 1 H) 7.08 (s, 1 H) 7.31 (s, 1 H) 8.09 (s, 1 H).
参考例30−1
1−メチルシクロプロピル=4−ニトロフェニル=カルボナート
Figure 2019034932
1−メチルシクロプロパン−1−オール(54mg)のクロロホルム(3mL)溶液へ、トリエチルアミン(271μL)、N,N−ジメチルアミノピリジン(1mg)、及びクロロ炭酸(4−ニトロフェニル)(167mg)を加え、室温にて終夜撹拌した後、反応液に水を加えクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜4:1〜11:9)にて精製し、表題化合物(84.4mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.71 - 0.79 (m, 2 H) 1.03 - 1.14 (m, 2 H) 1.66 (s, 3 H) 7.36 - 7.41 (m, 2 H) 8.26 - 8.30 (m, 2 H).
参考例31−1
2−[2−(メタンスルホニル)フェニル]エタン−1−オール
Figure 2019034932
(1)マイクロウェーブ反応用試験管内にて、二亜硫酸カリウム(591mg)、臭化テトラブチルアンモニウム(471mg)、ギ酸ナトリウム(199mg)、酢酸パラジウム(II)(14.9mg)、トリフェニルホスフィン(52.3mg)、1,10−フェナントロリン(35.9mg)、及びジメチルスルホキシド(4.43mL)を混合し、10分間窒素ガスを通気した。この混合物に市販の(2−ヨードフェニル)酢酸メチル(367mg)を加え、試験管を密封した後、マイクロウェーブ照射下100℃にて30分間撹拌した。室温まで冷却後、試験管を開封し混合物にヨウ化メチル(82.8μL)を加え、室温にて25時間撹拌した。この混合物を水に注ぎ、クロロホルムにて3回抽出した。有機層を合わせ飽和食塩水にて洗浄した後、フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜9:11)にて精製し、[2−(メタンスルホニル)フェニル]酢酸メチル(117mg)を淡茶色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(117mg)を用いて参考例20−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、表題化合物(103mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.13 (s, 3 H) 3.31 (t, J=6.3 Hz, 2 H) 3.98 (t, J=6.3 Hz, 2 H) 7.37 - 7.51 (m, 2 H) 7.51 - 7.70 (m, 1 H) 8.06 (dd, J=8.0, 1.2 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 201[M+H]+, 223 [M+Na]+.
以下の参考例31−3は、市販の対応するヨードベンゼン類縁体及び対応するアルキルハライドを用いて、参考例31−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表12−1に示す。
Figure 2019034932
参考例32−1
N−[4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル」アセトアミド
Figure 2019034932
市販の2−アセトアミドピリジン−4−カルボン酸(200mg)及びN−メチルモルホリン(122μL)のテトラヒドロフラン(3.70mL)溶液に氷冷下クロロ炭酸イソブチル(144μL)を滴下した。滴下終了後、混合物を氷冷下30分間撹拌した後、沈殿をろ別した。このろ液を氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(84.0mg)の水(1.11mL)及びテトラヒドロフラン(3.70mL)溶液にゆっくり加え、氷冷下にて40分間撹拌した後、混合物に水を加えて酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄後、フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ)にて精製し、表題化合物(36.0mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.08 (s, 3 H) 4.51 (d, J=5.8 Hz, 2 H) 5.40 (t, J=5.8 Hz, 1 H) 7.00 - 7.02 (m, 1 H) 8.05 (br s, 1 H) 8.20 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 10.39 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi nega: 165[M-H]-.
参考例33−1
[2−(エタンスルホニル)ピリジン−4−イル]メタノール
Figure 2019034932
(1)市販の2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボン酸メチル(2.00g)のトルエン(26.1mL)溶液にローソン試薬(6.34g)を加え、加熱還流下40分間撹拌した。混合物を室温まで冷却後沈殿物をろ取し、この固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて粗精製した。得られた粗精製物を酢酸エチル(1mL)に懸濁し、加熱還流下30分間撹拌した。室温まで冷却後、沈殿をろ取し2−スルファニリデン−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボン酸メチル(227mg)を橙色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(110mg)のアセトン(3.25mL)溶液に炭酸カリウム(180mg)及びヨウ化エチル(57.2μL)を加え、混合物を65℃にて2時間撹拌した。室温まで冷却後、混合物を酢酸エチルにて希釈し固形物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:4)にて精製し、2−(エチルスルファニル)ピリジン−4−カルボン酸メチル(114mg)を淡灰色油状物質として得た。
(3)上記(2)にて得られた化合物(114mg)のクロロホルム(2.89mL)溶液にm−クロロ過安息香酸(356mg)を注意深く加え、室温にて3時間撹拌した。この混合物に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて反応を停止させ、さらに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、室温にて40分間激しく撹拌した。有機層を分離した後、水層をクロロホルムで2回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄後、フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、2−(エタンスルホニル)ピリジン−4−カルボン酸メチル(126mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)にて得られた化合物(126mg)を用いて参考例20−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、表題化合物(97.0mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.30 (t, J=7.5 Hz, 3 H) 3.43 (q, J=7.5 Hz, 2 H) 4.86 (s, 2 H) 7.55 - 7.59 (m, 1 H) 8.06 - 8.09 (m, 1 H) 8.70 (d, J=4.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 202[M+H]+.
以下の参考例33−2は、参考例33−1−(1)で得られた化合物とブロモメチルシクロプロパンを用いて、参考例33−1−(2)〜(4)に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表13−1に示す。
Figure 2019034932
参考例34−1
[3−(シクロプロパンスルホニル)フェニル]メタノール
Figure 2019034932
(1)市販の(3−ブロモフェニル)メタノール(10.2g)のクロロホルム(54.0mL)溶液に、氷冷下ジイソプロピルエチルアミン(38.4mL)を加え、次いでクロロメチルメチルエーテル(8.37mL)をゆっくり加えた。混合物を室温までゆっくりと昇温し、室温にて17時間撹拌した後、クロロメチルメチルエーテル(4.00mL)を追加し、室温にて30分間撹拌した。この混合物に氷冷下飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応を停止し、有機層を減圧下留去した。残留した水層を酢酸エチルにて抽出し、有機層を1mol/L塩酸で2回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムにて乾燥、ろ過した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製し、1−ブロモ−3−[(メトキシメトキシ)メチル]ベンゼン(12.0g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.38g)と1−クロロ−3−ヨードプロパン(641μL)を用いて、参考例31−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、1−(3−クロロプロパン−1−スルホニル)−3−[(メトキシメトキシ)メチル]ベンゼン(923mg)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(122mg)のテトラヒドロフラン(4.17mL)溶液にtert−ブトキシカリウム(46.8mg)を加え、窒素雰囲気下60℃にて2.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物に水を加え酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離した後、減圧下溶媒を留去し、1−(シクロプロパンスルホニル)−3−[(メトキシメトキシ)メチル]ベンゼン(104mg)を淡黄色油状物質として得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
(4)上記(3)で得られた化合物(104mg)のクロロホルム(2.00mL)溶液に水(30.0μL)及びトリフルオロ酢酸(2.00mL)を加え、室温にて15.5時間撹拌した。溶媒を減圧下留去した後、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜酢酸エチルのみ)にて精製し、表題化合物(73.0mg)を無色ガム状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.02 - 1.06 (m, 2 H) 1.35 - 1.38 (m, 2 H) 2.45 - 2.50 (m, 1 H) 4.81 (s, 2 H) 7.52 - 7.59 (m, 1 H) 7.63 - 7.67 (m, 1 H) 7.79 - 7.85 (m, 1 H) 7.92 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 213[M+H]+, 235 [M+Na]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 211[M-H]-.
参考例35−1
{3−[3−(ピロリジン−1−イル)プロパン−1−スルホニル]フェニル}メタノール
Figure 2019034932
(1)マイクロウェーブ反応用試験管において、参考例34−1−(2)で得られた化合物(123mg)の1,4−ジオキサン(2.10mL)溶液に炭酸カリウム(69.7mg)、ヨウ化ナトリウム(75.6mg)、及びピロリジン(38.4μL)を加え、試験管を密封した。マイクロウェーブ照射下130℃にて混合物を30分間撹拌した後、油浴を用いて80℃にて17.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ酢酸エチルにて3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにて水層と分離した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=3:7)にて精製し、1−(3−{3−[(メトキシメトキシ)メチル]ベンゼン−1−スルホニル}プロピル)ピロリジン(102mg)を淡橙色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(102mg)を用いて、参考例34−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、表題化合物(71.0mg)を無色ガム状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.71 - 1.77 (m, 4 H) 1.87 - 1.96 (m, 2 H) 2.38 - 2.46 (m, 4 H) 2.49 (t, J=7.03 Hz, 2 H) 3.16 - 3.22 (m, 2 H) 4.79 (s, 2 H) 7.52 - 7.58 (m, 1 H) 7.62 - 7.67 (m, 1 H) 7.80 - 7.85 (m, 1 H) 7.92 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 284[M+H]+.
以下の参考例35−2は、モルホリンを用いて、参考例35−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表14−1に示す。
Figure 2019034932
参考例36−1
[3−(メタンスルホニル)−4−メチルフェニル]メタノール
Figure 2019034932
マイクロウェーブ反応用試験管において、市販の(3−ヨード−4−メチルフェニル)メタノール(300mg)のジメチルスルホキシド(4.03mL)溶液にメタンスルフィン酸ナトリウム(370mg)、トリフルオロメタンスルホン酸銅(I)ベンゼン錯体(152mg)、及びN,N’−ジメチルエチレンジアミン(65.1μL)を加え、試験管内の気体を窒素に置換した後密封した後、マイクロウェーブ照射下150℃にて混合物を1時間撹拌した。室温まで冷却後、混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液に注ぎ室温にて1.5時間撹拌した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、フェーズセパレーターにて分離した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:9)にて精製し、表題化合物(170mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.71 (s, 3 H) 3.08 (s, 3 H) 4.75 (s, 2 H) 7.34 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.55 (dd, J=7.8, 1.2 Hz, 1 H) 8.02 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 201[M+H]+, 223 [M+Na]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 199[M-H]-.
参考例37−1
2−[3−(メタンスルホニル)フェニル]エタン−1−オール
Figure 2019034932
窒素雰囲気下、市販の[3−(メタンスルホニル)フェニル]酢酸(200mg)のテトラヒドロフラン(1.87mL)溶液に氷冷下ボラン−テトラヒドロフラン錯体(0.98mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.91mL)を加え、室温下14.5時間撹拌した。混合物に飽和炭酸水素ナトリウムを注意深く加えて反応を停止させた後、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜酢酸エチルのみ)にて精製し、表題化合物(160mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.44 (t, J=5.6 Hz, 1 H) 2.97 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 3.06 (s, 3 H) 3.89 - 3.96 (m, 2 H) 7.48 - 7.57 (m, 2 H) 7.77 - 7.87 (m, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 223 [M+Na]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 235 [M+Cl]-.
以下の参考例37−2及び37−3は、対応する安息香酸類縁体を用いて、参考例37−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表15−1に示す。
Figure 2019034932
参考例38−1
2−[2−(メタンスルホニル)フェノキシ]エタン−1−オール
Figure 2019034932
(1)ブロモ酢酸イソプロピル(188μL)のテトラヒドロフラン(4.03mL)溶液に酢酸パラジウム(II)(8.15g)、トリ(o−トリル)ホスフィン(33.2mg)、及び炭酸カリウム(836mg)を加えた。この混合物に2−(メタンスルホニル)フェノール(242mg)及び水(54.5μL)のテトラヒドロフラン(4.03mL)溶液を30分以上かけて加えた。混合物を室温にて19.5時間撹拌した後、水に注ぎクロロホルムで3回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=2:3)にて精製し、[2−(メタンスルホニル)フェノキシ]酢酸イソプロピル(319mg)を黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(319mg)を用いて参考例20−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、表題化合物(175mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.25 (s, 3 H) 3.36 (t, J=6.4 Hz, 1 H) 3.92 - 3.97 (m, 2 H) 4.33 - 4.37 (m, 2 H) 7.09 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.14 - 7.18 (m, 1 H) 7.59 - 7.64 (m, 1 H) 7.96 (dd, J=7.8, 1.7 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 217[M+H]+, 239 [M+Na]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 251[M+Cl]-.
参考例39−1
1−[6−(ヒドロキシメチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)市販の3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボン酸エチル塩酸塩(871mg)を用い、参考例25−1に記載の方法に準じて反応を行い、3−アセチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−カルボン酸エチル(896mg)を無色油状物質として得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
(2)上記(1)で得られた化合物(896mg)を用い、参考例20−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、表題化合物(647mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.91 - 0.97 (m, 1 H) 1.49 - 1.59 (m, 2 H) 2.00 (s, 3 H) 2.97 - 3.85 (m, 7 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 156[M+H]+.
参考例40−1
1−[3−(ヒドロキシメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)水素化アルミニウムリチウム(89.0mg)のテトラヒドロフラン(6.50mL)懸濁液に氷冷下、8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸(478mg)のテトラヒドロフラン(6.50mL)溶液を滴下した。混合物を窒素雰囲気下2時間加熱還流した後、氷冷下にて水(90.0μL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(90.0μL)、及び水(270μL)をこの順番で加えた。しばらく撹拌した後、混合物に無水硫酸マグネシウムを加え、固体をろ別し、ジエチルエーテル(60mL)にて洗浄した。ろ液と洗浄液を合わせて減圧下溶媒を留去し、(8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メタノール(432mg)を無色油状物質として得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
(2)上記(1)で得られた化合物(432mg)を用い、参考例20−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)メタノール(270mg)を無色油状物質として得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
(3)上記(2)で得られた化合物(270mg)を用い、参考例25−1に記載の方法に準じて反応を行い、表題化合物(233mg)を無色固体として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.32 - 1.40 (m, 1 H) 1.43 - 1.51 (m, 1 H) 1.59 - 1.64 (m, 1 H) 1.66 - 1.72 (m, 1 H) 1.73 - 1.81 (m, 2 H) 1.88 - 1.98 (m, 1 H) 1.99 - 2.22 (m, 5 H) 3.40 - 3.52 (m, 2 H) 4.10 - 4.17 (m, 1 H) 4.67 - 4.74 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 184[M+H]+.
参考例41−1
1−[6−(ヒドロキシメチル)−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)市販の2−(tert−ブトキシカルボニル)−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボン酸(503mg)を用い、参考例32−1に記載の方法に準じて反応を行い、6−(ヒドロキシメチル)−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチル(486mg)を無色油状物質として得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
(2)上記(1)で得られた化合物(486mg)を用い、参考例17−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、(2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)メタノール塩酸塩を主として含む混合物を無色固体として得た。得られた物質は精製することなく次の反応に用いた。
(3)上記(2)で得られた混合物を用い、溶媒をピリジンとした上で参考例25−1に記載の方法に準じて反応を行い、表題化合物(265mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.83 - 1.85 (m, 3 H) 1.98 - 2.02 (m, 2 H) 2.25 - 2.30 (m, 2 H) 2.36 - 2.44 (m, 1 H) 3.57 - 3.60 (m, 2 H) 3.90 (s, 1 H) 4.00 (s, 1 H) 4.02 (s, 1 H) 4.11 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 170[M+H]+, 192 [M+Na]+.
以下の参考例41−2及び41−3は、対応するカルボン酸を用いて、参考例41−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表16−1に示す。
Figure 2019034932
参考例42−1
1−[3−(3−ヒドロキシプロピル)アゼチジン−1−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)市販の3−(ヒドロキシメチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(500mg)を用い、参考例28−1−(1)記載の方法に準じて合成を行い、3−ホルミルアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(410mg)を無色油状物質として得た。
(2)ホスホノ酢酸トリメチル(484mg)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に氷冷下、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(364μL)及び塩化リチウム(103mg)を加え、10分間撹拌した。氷冷下、上記(1)で得られた化合物(410mg)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液及びクロロホルムを加え、フェーズセパレーターにて有機層を分離後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)にて精製し、3−(3−メトキシ−3−オキソプロプ−1−エン−1−イル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(501mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(501mg)のメタノール(10mL)溶液に20%パラジウム−炭素(50.1mg)を加え、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応溶液をセライト(登録商標)ろ過した後、ろ液を濃縮し、3−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(447mg)を無色油状物質として得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
(4)上記(3)で得られた化合物(447mg)を用い、参考例20−1−(4)に記載の方法に準じて合成し、3−(3−ヒドロキシプロピル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(393mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(140mg)のクロロホルム(2.5mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1.00mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。得られた残渣のクロロホルム(2.5mL)溶液にトリエチルアミン(180μL)及び無水酢酸(73.7μL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物にメタノール及び炭酸カリウムを加え、室温で24時間撹拌した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=1:1)にて精製し、表題化合物(22mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.49 - 1.59 (m, 2 H) 1.65 - 1.74 (m, 2 H) 1.85 (s, 3 H) 2.50 - 2.65 (m, 1 H) 3.58 - 3.68 (m, 3 H) 3.68 - 3.75 (m, 1 H) 4.04 - 4.11 (m, 1 H) 4.17 - 4.24 (m, 1 H)
MS ESI/APCI Multi posi: 158[M+H]+.
参考例43−2
(3−フルオロ−5−メチルスルホニルフェニル)メタノール
Figure 2019034932
(1)3−ブロモ−5−フルオロ安息香酸(1.0g)のテトラヒドロフラン(23mL)溶液へ氷冷下、ボラン−テトラヒドロフラン錯体(0.98mol/Lテトラヒドロフラン溶液、9.3mL)を加え、氷浴をはずして一晩撹拌した。氷冷下にて反応液へ水を加えてクロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにて有機層を分離した。得られた有機層を減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜47:3)にて精製し、(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)メタノール(966mg)を無色油状物質として得た。
(2)マイクロウェーブ反応用試験管において、上記(1)で得られた化合物(966mg)のジメチルスルホキシド(19mL)溶液にメタンスルフィン酸ナトリウム(1.44g)、トリフルオロメタンスルホン酸銅(I)ベンゼン錯体(711mg)、及びN,N’−ジメチルエチレンジアミン(304μL)を加え、試験管内の気体を窒素に置換した後密封し、マイクロウェーブ照射下150℃にて混合物を1時間撹拌した。室温まで冷却後、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ室温にてしばらく撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、次いで飽和食塩水にて洗浄し、フェーズセパレーターにて分離した後、減圧下溶媒を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=97:3〜91:9)にて精製し、表題化合物(767mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.07 (t, J=5.81 Hz, 1 H) 3.07 (s, 3 H) 4.81 (d, J=5.75 Hz, 2 H) 7.37 - 7.43 (m, 1 H) 7.52 - 7.58 (m, 1 H) 7.72 - 7.76 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 227 [M+Na]+.
参考例44−1
[3−(シクロプロピルメタンスルホニル)フェニル]メタノール
Figure 2019034932
(1)市販の3−スルファニル安息香酸(400mg)及びブロモメチルシクロプロパンを用い、参考例33−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[(シクロプロピルメチル)スルファニル]安息香酸シクロプロピルメチル(285mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(285mg)を用い、参考例33−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、3−(シクロプロピルメタンスルホニル)安息香酸シクロプロピルメチル(334mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(334mg)を用い、参考例20−1−(4)に記載の方法に準じて記載の方法に準じて反応を行い、表題化合物(241mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.10 - 0.19 (m, 2 H) 0.51 - 0.62 (m, 2 H) 0.96 - 1.05 (m, 1 H) 1.88 - 1.94 (m, 1 H) 3.03 (d, J=7.0 Hz, 2 H) 4.81 (d, J=5.8 Hz, 2 H) 7.53 - 7.59 (m, 1 H) 7.66 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.86 (d, J=7.4 Hz, 1 H) 7.95 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 227[M+H]+, 249 [M+Na]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 263[M+Cl]-.
参考例45−1
1−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(ヒドロキシメチル)ベンゼン−1−スルホニル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)市販の3−ヨード安息香酸エチル(415mg)とブロモ酢酸tert−ブチル(214μL)を用い、参考例31−1(1)に記載の方法に準じて反応を行い、3−(2−tert−ブトキシ−2−オキソエタンスルホニル)安息香酸エチル(332mg)を茶色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(163mg)のクロロホルム(1.65mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1.65mL)を加え、室温にて14.5時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、[3−(エトキシカルボニル)ベンゼン−1−スルホニル]酢酸を主成分とする混合物(149mg)を黄色油状物質として得た。得られた混合物は精製することなく次の反応に用いた。
(3)上記(2)で得られた混合物(87.0mg)のクロロホルム(1.38mL)溶液にアゼチジン塩酸塩(38.6mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(63.2mg)、トリエチルアミン(76.6μL)、及び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(79.1mg)を加え、室温にて15.5時間撹拌した。この混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムにて3回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜酢酸エチルのみ)にて精製し、3−[2−(アゼチジン−1−イル)−2−オキソエタンスルホニル]安息香酸エチル(68.0mg)を無色固体として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(65.0mg)を用い、参考例20−1−(4)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(48.0mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.26 - 2.32 (m, 2 H) 3.92 (s, 2 H) 4.05 (t, J=7.8 Hz, 2 H) 4.35 (t, J=7.8 Hz, 2 H) 4.79 (d, J=5.8 Hz, 2 H) 7.53 - 7.58 (m, 1 H) 7.67 (d, J=7.4 Hz, 1 H) 7.85 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.95 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 270[M+H]+.
以下の参考例45−2は、参考例45−1−(2)で得られた化合物及びピロリジンを用いて、参考例45−1−(3)〜(4)に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表17−1に示す。
Figure 2019034932
参考例46−1
(2R)−2−メトキシプロパン−1−アミン
Figure 2019034932
(1)(R)−(−)−1−アミノ−2−プロパノール(3.00g)及び二炭酸ジ−tert−ブチル(9.59g)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液にトリエチルアミン(8.35mL)を加えて室温で20時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、20%クエン酸水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離した。ろ液を減圧下濃縮し、N−[(2R)−2−ヒドロキシプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(8.30g)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(4.00g)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に氷冷下、水素化ナトリウム(1.10g)及びヨウ化メチル(1.56mL)を加えて同温で2時間撹拌した。反応溶液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離した。ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)にて精製し、N−[(2R)−2−メトキシプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(700mg)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(700mg)の酢酸エチル(5mL)溶液に4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(5mL)を加えて室温で20時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えてクロロホルム:メタノール=9:1溶液で抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去し、表題化合物(435mg)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.21 (d, J=6.2 Hz, 3 H) 2.88 - 2.93 (m, 1 H) 3.11 - 3.16 (m, 1 H) 3.40 (s, 3 H) 3.72 - 3.78 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 90[M+H]+.
参考例48−1
2−アミノ−1−(ピロリジン−1−イル)エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(1.00g)の酢酸エチル(20mL)溶液にピロリジン(614μL)、ジイソプロピルエチルアミン(1.46mL)、及び無水プロピルホスホン酸(1.7mol/L酢酸エチル溶液、5.04mL)を加えて室温で20時間撹拌した。反応溶液に0.5mol/L塩酸を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を0.5mol/L塩酸、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液、水で順次洗浄し、フェーズセパレーターにて分離した。減圧下溶媒を留去し、N−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)カルバミン酸tert−ブチル(1.00g)を無色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.00g)の酢酸エチル(5mL)溶液に4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(5mL)を加えて室温で20時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えてクロロホルム:メタノール=9:1溶液で抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去し、表題化合物(98mg)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.81 - 1.91 (m, 2 H) 1.92 - 2.01 (m, 2 H) 3.33 (t, J=6.8 Hz, 2 H) 3.37 (s, 2 H) 3.50 (t, J=6.8 Hz, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 129[M+H]+.
参考例53−1
5−{[3−(シクロペント−1−エン−1−イル)フェニル]メトキシ}−2−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン
Figure 2019034932
(1)参考例4−1で得られた化合物(106mg)の1,4−ジオキサン(3mL)溶液へ、2mol/L炭酸カリウム水溶液(1.3mL)、シクロペンテン−1−イルボロン酸(35mg)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(60mg)を加え、マイクロウェーブ照射下120℃にて20分撹拌した。室温まで冷却した後、反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜酢酸エチルのみ)にて精製し、5−{[3−(シクロペンテン−1−イル)フェニル]メトキシ}−2−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン(73mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(73mg)を用い、参考例14−1に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(39mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.97 - 2.09 (m, 2 H) 2.48 - 2.59 (m, 2 H) 2.66 - 2.78 (m, 2 H) 5.14 (s, 2 H) 6.19 - 6.24 (m, 1 H) 6.68 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.27 - 7.38 (m, 3 H) 7.40 - 7.45 (m, 1 H) 7.48 - 7.52 (m, 1 H) 7.58 - 7.68 (m, 2 H) 8.36 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 318[M+H]+.
参考例53−2
5−[(3−エチルフェニル)メトキシ]−2−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン
Figure 2019034932
(1)市販の2−エテニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(44μL)を用い、参考例53−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、5−[(3−エチルフェニル)メトキシ]−2−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン(73mg)を褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(73mg)のメタノール(4mL)溶液へ、濃塩酸(2滴)及び10%パラジウム−炭素(10mg)を加え、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応液をセライト(登録商標)ろ過した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜酢酸エチルのみ)にて精製した。得られた精製物をジエチルエーテル/n−ヘキサンにて粉末化し、表題化合物(17mg)を淡黄色粉末として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.26 (t, J=7.6 Hz, 3 H) 2.68 (q, J=7.6 Hz, 2 H) 5.13 (s, 2 H) 6.68 (d, J=1.9 Hz, 1 H) 7.17 - 7.35 (m, 5 H) 7.60 - 7.68 (m, 2 H) 8.37 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 280[M+H]+.
以下の参考例53−3〜53−5は、対応する市販のアルケニルボロン酸またはアルケニルボロン酸エステルを用いて、参考例53−2に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表18−1に示す。
Figure 2019034932
参考例54−1
5−[(3−メチルフェニル)メトキシ]−2−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(40mg)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液へ、(3−メチルフェニル)メタノール(18mg)、トリフェニルホスフィン(63mg)、及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.9mol/Lトルエン溶液、1.1mL)を0℃にて加え、その後室温に昇温し1.5時間撹拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)にて精製し、5−[(3−メチルフェニル)メトキシ]−2−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン(106mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(106mg)を2mol/L塩化水素−メタノール(2mL)に溶解し、この混合物に水(0.3mL)を加え、室温で30分間撹拌した。反応の終了をLC−MSにて確認した後、混合物へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤をろ別、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜95:5)にて精製した。得られた粗精製物を分取HPLCにて精製し、表題化合物(16.6mg)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.38 (s, 3 H) 5.11 (s, 2 H) 6.65 - 6.70 (m, 1 H) 7.12 - 7.35 (m, 5 H) 7.59 - 7.69 (m, 2 H) 8.36 (d, J=2.3 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 266[M+H]+.
参考例54−2
5−[(4−メチルフェニル)メトキシ]−2−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(40mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(820μL)溶液へ1−(クロロメチル)−4−メチルベンゼン(26μL)及び炭酸カリウム(45mg)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液へ水を加えて酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後ろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜2:3)にて精製し、5−[(4−メチルフェニル)メトキシ]−2−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン(64mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(64mg)のメタノール(800μL)溶液へ、水(400μL)及びトリフルオロ酢酸(200μL)を加え、60℃にて3時間撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後ろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた固体を酢酸エチル/n−ヘキサンより再結晶し、表題化合物(30mg)を無色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.37 (s, 3 H) 5.11 (s, 2 H) 6.65 - 6.71 (m, 1 H) 7.18 - 7.24 (m, 2 H) 7.27 - 7.36 (m, 3 H) 7.59 - 7.69 (m, 2 H) 8.34 - 8.39 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 266[M+H]+.
以下の参考例54−3〜54−21は、市販の対応するベンジルハライドを用いて、参考例54−2に記載の方法に準じて合成した。それらの構造及びMSデータを表19−1〜19−3に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
なお、上記参考例53−1〜53−5及び参考例54−1〜54−21は、後述の試験例1において、以下のヒトCYP4F2及びCYP4A11阻害活性を有する。各化合物の50%阻害濃度(IC50値)を表20−1に示す。
Figure 2019034932
参考例56−1
6−[4−(ジフルオロメチル)−2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−オール
Figure 2019034932
(1)参考例1−1−(2)で得られた化合物(700mg)のクロロホルム(10mL)溶液に、室温下N−ブロモスクシンイミド(557mg)を加えて1時間撹拌した。反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、2−[4−ブロモ−2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]−5−フェニルメトキシピリジン(710mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(710mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液にn−ブチルリチウム(1.60mol/L n−ヘキサン溶液、1.18mL)を窒素雰囲気下−78℃にて滴下し45分間撹拌した後、反応溶液にN,N−ジメチルホルムアミド(0.15mL)を滴下した。滴下終了後、徐々に室温まで昇温し1時間撹拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)にて精製し、1−(オキサン−2−イル)−5−(5−フェニルメトキシピリジン−2−イル)ピラゾール−4−カルバルデヒドを含む混合物(630mg)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(622mg)のクロロホルム(10mL)溶液にビス(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド(491μL)及びエタノール(7μL)を加えて、室温で1時間、50℃で3時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜13:7)にて精製し、2−[4−(ジフルオロメチル)−2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]−5−フェニルメトキシピリジン(196mg)を淡黄色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(196mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(149mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.50 - 1.80 (m, 3 H) 1.89 - 2.15 (m, 2 H) 2.44 - 2.55 (m, 1 H) 3.47 - 3.58 (m, 1 H) 4.00 - 4.09 (m, 1 H) 5.41 - 5.52 (m, 1 H) 6.50 - 6.83 (m, 1 H) 7.28 - 7.33 (m, 1 H) 7.49 - 7.55 (m, 1 H) 7.83 (s, 1 H) 8.36 - 8.42 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 296[M+H]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 294[M-H]-.
参考例57−1
6−(トリアゾル−1−イル)ピリジン−3−オール
Figure 2019034932
(1)参考例1−1−(1)で得られた化合物(501mg)、1,2,3−トリアゾール(196mg)、ヨウ化銅(I)(72.3mg)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.102mL)、及びリン酸カリウム(1.20g)をN,N−ジメチルホルムアミド(9mL)に懸濁し、この混合物を脱気し、容器内の大気を窒素置換した。マイクロウェーブ照射下120℃で1時間撹拌し室温まで冷却した後、不溶物をセライトろ過により除去し酢酸エチルで洗浄した。ろ液及び洗液を合わせ、飽和塩化アンモニウム水溶液、水、次いで飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにて有機層を分離し減圧下濃縮した。得られた残渣を分取HPLC、次いで分取薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)にて精製し、5−フェニルメトキシ−2−(トリアゾル−1−イル)ピリジン(39.7mg)を無色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(38.2mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物を無色粉末(24.0mg)として得た。
1H NMR (400 MHz, ACETONE-d6) δ ppm 7.54 (dd, J=8.8, 2.9 Hz, 1 H) 7.80 - 7.85 (m, 1 H) 8.01 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.14 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 8.56 - 8.61 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 163[M+H]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 161[M-H]-.
参考例58−1
6−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)ピリジン−3−オール
Figure 2019034932
(1)参考例1−1−(1)で得られた化合物(201mg)、4H−1,2,4−トリアゾール(63.1mg)、酢酸銅(II)一水和物(76.0mg)、及び炭酸セシウム(744mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)に懸濁し、脱気した後、容器内の大気を窒素で置換した。マイクロウェーブ照射下120℃で1時間撹拌した後、油浴中160℃で7時間撹拌した。室温まで冷却した後、不溶物をセライトろ過により除去し酢酸エチルで洗浄した。ろ液及び洗液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え振とうし、有機層を分離した後水層を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ)にて精製し、5−フェニルメトキシ−2−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)ピリジン(129mg)を無色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(129mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(59.6mg)を薄黄色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.40 - 7.47 (m, 1 H) 7.66 - 7.75 (m, 1 H) 8.01 - 8.08 (m, 1 H) 8.20 - 8.23 (m, 1 H) 9.12 - 9.21 (m, 1 H) 10.20 - 10.48 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 163[M+H]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 161[M-H]-.
参考例59−1
6−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)ピリジン−3−オール
Figure 2019034932
(1)参考例1−1−(1)で得られた化合物(1.00g)のトルエン(5mL)懸濁液に、1−(オキサン−2−イル)−1,2,4−トリアゾール(638mg)を加えて容器内を窒素置換した。反応液に酢酸パラジウム(II)(42.5mg)、ブチルジ−1−アダマンチルホスフィン(102mg)、及びtert−ブトキシナトリウム(728mg)を加えて、110℃で5時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応液をセライトろ過、残渣をトルエン洗浄し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜1:1)にて精製し、2−[2−(オキサン−2−イル)−1,2,4−トリアゾル−3−イル]−5−フェニルメトキシピリジン(0.28g)を薄茶色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(0.28g)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(208mg)を淡黄色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, METHANOL-d4) δ ppm 1.56 - 1.83 (m, 3 H) 1.96 - 2.15 (m, 2 H) 2.27 - 2.42 (m, 1 H) 3.59 - 3.76 (m, 1 H) 3.94 - 4.09 (m, 1 H) 6.54 - 6.61 (m, 1 H) 7.32 (dd, J=8.6, 2.7 Hz, 1 H) 7.91 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 7.98 (s, 1 H) 8.27 (d, J=2.7 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 247[M+H]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 245[M-H]-.
参考例60−1
6−(1,2,4−トリアゾル−4−イル)ピリジン−3−オール
Figure 2019034932
(1)6−ニトロピリジン−3−オール(499mg)を用い、参考例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、2−ニトロ−5−フェニルメトキシピリジン(570mg)を黄色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(570mg)及び鉄粉(691mg)のテトラヒドロフラン(10mL)及び水(5mL)懸濁液に、塩化アンモニウム(264mg)を加え、加熱還流下1時間撹拌し、反応混合物を濃縮した。得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜1:4)にて精製し、5−フェニルメトキシピリジン−2−アミン(471mg)を暗緑色粉末として得た。
(3)トリエチルアミン(497mL)に氷冷下、塩化トリメチルシリル(830mg)を加えた。この混合物に、上記(2)で得られた化合物(102mg)及び1,2−ジホルミルヒドラジン(112mg)のピリジン(4mL)懸濁液を加え、加熱還流下9時間撹拌した。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及びクロロホルムを加え、有機層をフェーズセパレーターにて分離後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルのみ〜酢酸エチル:メタノール=4:1)にて精製し、5−フェニルメトキシ−2−(1,2,4−トリアゾル−4−イル)ピリジン(99.5mg)を赤色粉末として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(99.5mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(48.0mg)を薄黄色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.42 (dd, J=8.8, 2.8 Hz, 1 H) 7.69 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.06 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 9.10 - 9.14 (m, 2 H) 10.21 - 10.48 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 163[M+H]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 161[M+Cl]-.
参考例61−1
1−tert−ブチル−5−[5−{(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ}ピリジン−2−イル]ピラゾール−4−カルボン酸
Figure 2019034932
(1)マロン酸カリウムモノエチルエステル(1.42g)のアセトニトリル(8.34mL)懸濁液へトリエチルアミン(1.16mL)及び塩化マグネシウム(953mg)を加え、室温で40分、50℃で2時間撹拌した後、室温まで冷却した。別のフラスコにおいて、氷冷下、5−フェニルメトキシピリジン−2−カルボン酸(975mg)のアセトニトリル(8.34mL)溶液へ1,1’−カルボニルジイミダゾール(811mg)を加え、徐々に室温まで昇温しながら3時間撹拌した後、この溶液を前述の混合物へ加え、室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下留去した後、残渣をクロロホルムと1mol/L塩酸に分配した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、1mol/L塩酸、次いで飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、3−オキソ−3−(5−フェニルメトキシピリジン−2−イル)プロパン酸エチル(1.18g)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.18g)とN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(616μL)を混合し、2時間加熱還流した。室温まで冷却した後、混合物を酢酸エチルと水に分配した。有機層を分離した後、水層を酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。残渣をエタノール(12.8mL)に溶解し、tert−ブチルヒドラジン塩酸塩(528mg)を加え1時間加熱還流した後、室温まで冷却し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エチルと水に分配し、有機層を分離した後、水層を酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=13:3)にて精製し、1−tert−ブチル−5−(5−フェニルメトキシピリジン−2−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル(1.34g)を黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(1.34g)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行った後、得られた粗精製物を酢酸エチル/n−ヘキサンから再結晶することで、1−tert−ブチル−5−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)ピラゾール−4−カルボン酸エチル(764mg)を茶色固体として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(550mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(9.32mL)溶液へ、参考例24−1で得られた化合物(668mg)及び炭酸カリウム(386mg)を加え、室温下終夜撹拌した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜3:7)にて精製し、1−tert−ブチル−5−[5−{(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ}ピリジン−2−イル]ピラゾール−4−カルボン酸エチル(803mg)を無色固体として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(803mg)を用い、参考例9−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(689mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.35 (s, 9 H) 3.24 (s, 3 H) 5.38 (s, 2 H) 7.44 - 7.51 (m, 1 H) 7.57 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.68 - 7.77 (m, 1 H) 7.84 (s, 1 H) 7.86 - 7.90 (m, 1 H) 7.91 - 7.99 (m, 1 H) 8.08 (s, 1 H) 8.47 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 11.97 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 430[M+H]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 428[M-H]-.
参考例62−1
1−[4−{(6−ブロモピリジン−3−イル)オキシメチル}ピペリジン−1−イル]エタノン
Figure 2019034932
参考例25−1で得られた化合物(1.00g)の酢酸エチル(25mL)溶液に氷冷下トリエチルアミン(1.16mL)及び塩化メタンスルホニル(805mg)を加え、室温で3時間撹拌した。析出した塩をろ別し酢酸エチルで洗浄した後、ろ液及び洗液を合わせ濃縮した。得られた残渣に2−ブロモ−6−ヒドロキシピリジン(1.01g)、炭酸カリウム(1.75g)、及びN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)を加え、90℃で10時間撹拌した。反応混合物をろ過し、残渣を酢酸エチルにて洗浄した後、ろ液及び洗液の混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で3回、次いで飽和食塩水で1回洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥後ろ過し、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=9:1)により精製後エーテルから固化させ、表題化合物(1.22g)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.22 - 1.40 (m, 2 H) 1.80 - 1.96 (m, 2 H) 2.00 - 2.13 (m, 4 H) 2.54 - 2.64 (m, 1 H) 3.05 - 3.15 (m, 1 H) 3.79 - 3.92 (m, 3 H) 4.66 - 4.75 (m, 1 H) 7.08 (dd, J=8.7, 3.1 Hz, 1 H) 7.37 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.04 (d, J=3.1 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 313[M+H]+.
参考例63−1
2−ブロモ−5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン
Figure 2019034932
参考例24−1で得られた化合物(1.42g)を用い、参考例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(1.20g)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.08 (s, 3 H) 5.17 (s, 2 H) 7.19 (dd, J=8.7, 3.2 Hz, 1 H) 7.41 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.60 - 7.66 (m, 1 H) 7.72 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.95 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 8.03 (s, 1 H) 8.14 (d, J=3.2 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 342[M+H]+.
参考例64−1
2−ブロモ−5−[2−(2−メチルスルホニルフェニル)エトキシ]ピリジン
Figure 2019034932
参考例31−1で得られた化合物(69.3mg)及び2−ブロモ−6−ヒドロキシピリジン(50.2mg)を用い、参考例14−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(44.7mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.13 (s, 3 H) 3.52 (t, J=6.6 Hz, 2 H) 4.32 (t, J=6.6 Hz, 2 H) 7.07 - 7.12 (m, 1 H) 7.32 - 7.37 (m, 1 H) 7.45 - 7.52 (m, 2 H) 7.58 - 7.64 (m, 1 H) 8.03 - 8.11 (m, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 356[M+H]+.
参考例65−1
4−クロロ−1−(オキサン−2−イル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール
Figure 2019034932
1−(2−テトラヒドロピラニル)1H−ピラゾール−5−ボロン酸ピナコールエステル(3.4g)のテトラヒドロフラン(6mL)溶液へN−クロロスクシンイミド(1.6g)を加え70℃で2時間撹拌し、反応液を減圧下濃縮した。得られた残渣へn−ヘキサン/酢酸エチル混合液を加えてろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−へキサン=99:1)で精製し、表題化合物を含む混合物(3.39g)を無色油状物質として得た。
MS ESI/APCI Multi posi: 313[M+H]+.
参考例66−1
4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−1−(オキサン−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチルー1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール
Figure 2019034932
(1)4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(4.29g)のクロロホルム(44.2mL)溶液へ、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(4.00mL)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(421mg)を加え、50℃で3.5時間撹拌した。混合物を室温まで冷却後、クロロホルムで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で順次洗浄した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜酢酸エチルのみ)で精製し、1−(オキサン−2−イル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール(5.49g)を淡褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(5.49g)のテトラヒドロフラン(17.8mL)溶液へ氷冷下、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(17.8mL)及び30%過酸化水素水(3.56mL)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。この混合物へ1mol/L塩酸を加えてpHを6に調整した後、酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(35.7mL)に溶解し、炭酸カリウム(3.21g)、ヨウ化ナトリウム(3.21g)、及びp−メトキシベンジルクロリド(2.89mL)を加えて室温下2時間撹拌した。この混合物に炭酸カリウム(3.21g)及びp−メトキシベンジルクロリド(2.89mL)を追加し、室温で1.5時間、80℃で1時間撹拌した。炭酸カリウム(3.21g)及びp−メトキシベンジルクロリド(2.89mL)を更に追加し、室温にて終夜撹拌した。この混合物に再び炭酸カリウム(3.21g)及びp−メトキシベンジルクロリド(2.89mL)を加え、80℃で1時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を水で希釈し、n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1混合液で3回抽出した。得られた有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)、NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜ヘキサン:酢酸エチル=3:2)、次いで再びNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜13:7)で精製し、4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−1−(オキサン−2−イル)ピラゾール(1.34g)を無色油状物質として得た。
(3)アルゴン雰囲気下、−78℃にて、上記(2)で得られた化合物(289mg)のテトラヒドロフラン(3.87mL)溶液へn−ブチルリチウム(1.60mol/L n−ヘキサン溶液、665μL)を滴下した後、同温度にて1時間撹拌した。この混合物に対しボロン酸トリイソプロピル(268μL)を加え、ゆっくりと室温まで昇温しながら終夜撹拌した。ピナコール(137mg)及び酢酸(83.0μL)を加え、2時間室温にて撹拌した後、ピナコール(137mg)を更に加えた。室温にて2時間撹拌した後、この混合物に酢酸(83.0μL)を追加し、室温で1.5時間撹拌した。混合物をトルエンで希釈し、不溶物をろ別した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をカラムクロマトグラフィーで2回(1回目・クロロホルムのみ〜クロロホルム:酢酸エチル=4:1、2回目・クロロホルム:酢酸エチル=97:3〜9:1)で精製し、表題化合物(169mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.35 (s, 12 H) 1.50 - 1.58 (m, 1 H) 1.60 - 1.74 (m, 2 H) 1.90 - 1.99 (m, 1 H) 1.99 - 2.13 (m, 1 H) 2.33 - 2.47 (m, 1 H) 3.59 - 3.68 (m, 1 H) 3.80 (s, 3 H) 3.96 - 4.04 (m, 1 H) 4.92 - 5.02 (m, 2 H) 5.73 (dd, J=10.0, 2.3 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=8.6 Hz, 2 H) 7.27 - 7.31 (m, 1 H) 7.35 (d, J=8.6 Hz, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 415[M+H]+.
参考例66−2
4−メトキシ−1−(オキサン−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール
Figure 2019034932
(1)4−メトキシ−1H−ピラゾール(579mg)を用い、参考例66−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、4−メトキシ−1−(オキサン−2−イル)ピラゾール(1.14g)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.14g)を用い、参考例66−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(1.57g)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.35 (s, 12 H) 1.50 - 1.58 (m, 1 H) 1.62 - 1.78 (m, 2 H) 1.89 - 2.15 (m, 2 H) 2.34 - 2.47 (m, 1 H) 3.64 (td, J=11.4, 2.4 Hz, 1 H) 3.82 (s, 3 H) 3.97 - 4.05 (m, 1 H) 5.76 (dd, J=10.1, 2.4 Hz, 1 H) 7.33 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 309[M+H]+.
参考例67−1
N−[{3−(ヒドロキシメチル)フェニル}−メチル−オキソ−λ^{6}−スルファニリデン]カルバミン酸エチル
Figure 2019034932
(1)アルゴン雰囲気下、3−メチルスルファニル安息香酸(569mg)のメタノール(6.77mL)溶液へ、過ヨウ素酸ナトリウム(421mg)水溶液(6.77mL)を氷冷下滴下した。この混合物を同温度にて2時間、室温にて2時間撹拌した後、沈殿をろ別し少量のメタノールで洗浄した。ろ液と洗液を合わせ減圧下濃縮し、残渣に飽和食塩水(10mL)を加えクロロホルム:メタノール=9:1混合液で3回抽出した。得られた有機層を合わせフェーズセパレーターにて水分を除去し減圧下濃縮した。得られた残渣のテトラヒドロフラン(13.3mL)懸濁液に1,1’−カルボニルジイミダゾール(594mg)を加え、室温にて30分撹拌した。この混合物へメタノール(1.1mL)を加え、容器をドライヤーで加熱し短時間還流させた後、放冷し室温にて30分撹拌した。混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機層を合わせ飽和食塩水、1mol/L塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜酢酸エチルのみ)で精製し、3−メチルスルフィニル安息香酸メチル(465mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)3口フラスコにて、上記(1)で得られた化合物(172mg)、2,2,2−トリフルオロアセトアミド(186mg)、酸化マグネシウム(99.7mg)、酢酸ロジウム(II)二量体(9.11mg)、及びヨードベンゼンジアセテート(398mg)を混合し、減圧と窒素導入を3回行い、容器内を窒素充填した。シリンジを用いてクロロホルム(4.12mL)を加え、懸濁液を室温にて終夜撹拌した。この混合物に2,2,2−トリフルオロアセトアミド(186mg)、酸化マグネシウム(99.7mg)、酢酸ロジウム(II)二量体(9.11mg)、及びヨードベンゼンジアセテート(398mg)を追加し、室温で2時間撹拌した後、沈殿物をろ別しクロロホルムで洗浄した。ろ液と洗液を合わせ減圧下濃縮し、得られた残渣をメタノール(6.59mL)に溶解した。この溶液へ炭酸カリウム(342mg)を加え、室温にて3時間撹拌した後、固形物をろ別、メタノールと酢酸エチルで洗浄し、ろ液と洗液を合わせ減圧下濃縮した。残渣に希塩酸を加え、n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3混合液で3回抽出した。水層を炭酸ナトリウムにてpH9に調整した後、クロロホルムで3回抽出した。得られた有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮することで、3−(メチルスルホンイミドイル)安息香酸メチルを含む混合物(137mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(136mg)のピリジン(6.19mL)溶液へクロロギ酸エチル(296μL)を滴下した後、室温にて2時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣に水を加え酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機層を合わせフェーズセパレーターにて水分を除去し減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:7)で精製し、3−(N−エトキシカルボニル−S−メチルスルホンイミドイル)安息香酸メチル(169mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(169mg)を用い、参考例9−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行いカルボン酸中間体(94.9mg)を得た。この中間体を用い、参考例32−1に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物を含む混合物(91.5mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.21 - 1.27 (m, 3 H) 1.89 (t, J=5.9 Hz, 1 H) 3.32 (s, 3 H) 4.05 - 4.16 (m, 2 H) 4.82 (d, J=5.9 Hz, 2 H) 7.57 - 7.63 (m, 1 H) 7.69 (d, J=7.5 Hz, 1 H) 7.91 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 8.01 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 258[M+H]+.
参考例68−1
(5−メチルスルホニルピリジン−3−イル)メタノール
Figure 2019034932
(1)2−ブロモ−4−ヒドロキシメチルピリジン(540mg)、ヨウ化銅(I)(110mg)、L−プロリン(123mg)、水酸化ナトリウム(43mg)、及びメタンスルフィン酸ナトリウム(543mg)をジメチルスルホキシド(4.5mL)に懸濁し、マイクロウェーブ照射下160℃にて30分間撹拌した。混合物を冷却後、水及び酢酸エチルを加え不溶物をろ別した後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、乾燥剤をろ別した後減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜22:3)にて精製し、表題化合物(193mg)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.05 - 2.16 (m, 1 H) 3.12 (s, 3 H) 4.84 - 4.93 (m, 2 H) 8.24 - 8.31 (m, 1 H) 8.83 - 8.91 (m, 1 H) 9.04 - 9.11 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 188[M+H]+.
参考例69−1
2−(1,1−ジオキソチアン−4−イル)エタノール
Figure 2019034932
(1)テトラヒドロチオピラン−4−オン(500mg)を用い、参考例20−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、2−(チアン−4−イリデン)酢酸エチル(800mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(800mg)を用い、参考例42−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、2−(チアン−4−イル)酢酸エチル(621mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(621mg)を用い、参考例33−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、2−(1,1−ジオキソチアン−4−イル)酢酸エチル(680mg)を淡褐色固体として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(673mg)を用い、参考例40−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(539mg)を淡褐色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.54 - 1.63 (m, 2 H) 1.73 - 1.95 (m, 3 H) 2.09 - 2.18 (m, 2 H) 2.93 - 3.09 (m, 4 H) 3.70 - 3.76 (m, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 201[M+Na]+.
以下の参考例69−2は、市販のテトラヒドロチオピラン−3−オンを用いて、参考例69−1−(1)〜(4)に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表21−1に示す。
Figure 2019034932
参考例70−1
2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−4−イル)−5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン
Figure 2019034932
(1)市販の3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(50.6mg)を用い、後述する実施例41−1に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(17.9mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.41 (s, 6 H) 3.09 (s, 3 H) 5.22 (s, 2 H) 7.27 - 7.35 (m, 2 H) 7.61 - 7.66 (m, 1 H) 7.75 - 7.78 (m, 1 H) 7.93 - 7.96 (m, 1 H) 8.05 - 8.08 (m, 1 H) 8.43 - 8.45 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 358[M+H]+.
参考例70−2
2−[4−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾル−5−イル]−5−[(5−メチルスルホニルピリジン−3−イル)メトキシ]ピリジン
Figure 2019034932
(1)参考例56−1で得られた化合物(35mg)及び参考例68−1で得られた化合物(22mg)を用い、後述する実施例46−1−(1)〜(3)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(47mg)を淡褐色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.37 (s, 3 H) 5.43 (s, 2 H) 7.34 - 8.24 (m, 3 H) 8.39 - 8.56 (m, 2 H) 8.91 - 9.28 (m, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 380[M+H]+.
参考例70−3
アゼチジン−1−イル−(5−[5−{(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ}ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾル−4−イル)メタノン
Figure 2019034932
(1)参考例61−1で得られた化合物(74.2mg)及び市販のアゼチジン(11.8mg)を用い、後述する実施例47−1−(1)及び(2)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(9.12mg)を無色高粘性物質として得た。
1H NMR (400 MHz, METHANOL-d4) δ ppm 2.22 - 2.34 (m, 2 H) 3.14 (s, 3 H) 4.02 - 4.19 (m, 4 H) 5.35 (s, 2 H) 7.56 (dd, J=8.8, 2.8 Hz, 1 H) 7.65 - 7.72 (m, 1 H) 7.82 - 7.92 (m, 3 H) 7.92 - 7.98 (m, 1 H) 8.10 (s, 1 H) 8.42 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 413[M+H]+.
実施例1−1
1−[4−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)参考例2−1で得られた化合物(70mg)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液へ、氷冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(70μL)、塩化アセチル(17μL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応溶液を濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、1−{4−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ピペリジン−1−イル}エタン−1−オン(80mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(80mg)のメタノール(4mL)溶液へ、水(2mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)を加え、60℃にて3時間撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:1、次いでクロロホルム:メタノール=19:1〜9:1)にて精製後、ジエチルエーテル/n−ヘキサンより粉末化し、表題化合物(37mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.06 - 1.33 (m, 2 H) 1.73 - 1.86 (m, 2 H) 1.97 - 2.08 (m, 4 H) 2.52 - 2.60 (m, 1 H) 2.99 - 3.11 (m, 1 H) 3.79 - 3.91 (m, 1 H) 3.95 (d, J=6.4 Hz, 2 H) 4.36 - 4.46 (m, 1 H) 6.73 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.40 - 7.51 (m, 1 H) 7.58 - 7.95 (m, 2 H) 8.24 - 8.33 (m, 1 H) 12.78 - 13.44 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 301[M+H]+.
なお、表題化合物は以下に示す方法によっても合成することができる。
(3)上記(1)で得られた化合物(435.43g)のメタノール(870mL)溶液に、氷冷下4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(849mL)を滴下し、水浴につけたまま2時間撹拌した。析出した固体をろ取し、表題化合物の2塩酸塩(397.74g)を薄茶色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.08 - 1.34 (m, 2 H) 1.74 - 1.86 (m, 2 H) 1.97 - 2.12 (m, 4 H) 2.52 - 2.61 (m, 1 H) 3.01 - 3.11 (m, 1 H) 3.80 - 3.91 (m, 1 H) 4.07 (d, J=6.2 Hz, 2 H) 4.36 - 4.46 (m, 1 H) 7.05 - 7.14 (m, 1 H) 7.87 - 7.97 (m, 2 H) 8.15 - 8.22 (m, 1 H) 8.33 - 8.37 (m, 1 H).
(4)上記(3)で得られた化合物(395.92g)を水(1.99L)に溶解し、氷冷下、8mol/L水酸化ナトリウム水溶液(273mL)を加えて、水浴につけたまま一晩撹拌した。析出した固体をろ取し、表題化合物(349.11g)を薄茶色粉末として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(318.58g)にエタノール(6.69L)を加え、110℃で加熱還流し、溶解するまで撹拌した。室温まで冷却後、水浴につけ一晩撹拌した。析出した固体をろ取し、表題化合物(250.06g)を無色粉末(融点197℃)として得た。
上記(5)の再結晶による精製は、エタノールの代わりにメタノールを用いても実施することができる。
以下の実施例1−2〜1−26は、参考例2−1〜2−3、2−10、3−1、又は7−1〜7−4で得られた化合物と対応する酸クロライドを用いて、実施例1−1−(1)〜(2)に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータ等を表22−1〜22−4に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
実施例1−29
4−(2−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}エチル)ピペリジン−1−カルボン酸プロパン−2−イル
Figure 2019034932
参考例14−2で得られた化合物(50mg)のテトラヒドロフラン(2mL)懸濁液へ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(63μL)及びクロロギ酸イソプロピル(25μL)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応溶液を濃縮後、水を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、表題化合物(57mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.02 - 1.14 (m, 2 H) 1.18 (d, J=6.2 Hz, 6 H) 1.64 - 1.76 (m, 5 H) 2.66 - 2.83 (m, 2 H) 3.97 (br d, J=11.7 Hz, 2 H) 4.13 (br t, J=5.8 Hz, 2 H) 4.76 (spt, J=6.3 Hz, 1 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.38 - 7.52 (m, 1 H) 7.68 - 7.95 (m, 2 H) 8.28 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 359[M+H]+.
以下の実施例1−30〜1−40は、参考例8−1、8−2、14−2、14−3又は15−1で得られた化合物と対応する酸塩化物を用いて、実施例1−29に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表22−5〜22−6に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
実施例2−1
(1−メチルシクロプロピル)[4−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−イル]メタノン
Figure 2019034932
(1)参考例2−1で得られた化合物(50mg)の酢酸エチル(1.5mL)溶液へN,N−ジイソプロピルエチルアミン(102μL)、無水プロピルホスホン酸(1.7mol/L酢酸エチル溶液、174μL)、及び1−メチルシクロプロパン−1−カルボン酸(43mg)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、フェーズセパレーターにて分離した。得られた有機層を減圧下で濃縮し、(1−メチルシクロプロピル)−[4−[[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシメチル]ピペリジン−1−イル]メタノンを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物を用いて実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し表題化合物(43mg)を得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.54 - 0.60 (m, 2 H) 0.90 - 0.95 (m, 2 H) 1.19 - 1.35 (m, 4 H) 1.31 (s, 3 H) 1.86 - 1.96 (m, 2 H) 2.04 - 2.14 (m, 1 H) 3.86 - 3.92 (m, 2 H) 4.44 - 4.58 (m, 2 H) 6.68 (s, 1 H) 7.19 - 7.27 (m, 1 H) 7.59 - 7.69 (m, 2 H) 8.25 - 8.30 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 341[M+H]+.
以下の実施例2−2〜2−10は、参考例2−1で得られた化合物と対応するカルボン酸を用いて、実施例2−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表23−1〜23−2に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
実施例2−11
メチル{3−オキソ−3−[(3R)−3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−イル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2019034932
(1)参考例2−2で得られた化合物(50mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液へ、3−{メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ}プロパン酸(59.4mg)、ジイソプロピルエチルアミン(102μL)、及び無水プロピルホスホン酸(1.6mol/L N,N−ジメチルホルムアミド溶液、183μL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで2回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別した後、ろ液を減圧下濃縮し、N−メチル−N−{3−[(3R)−3−({6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル}オキシメチル)ピペリジン−1−イル]−3−オキソプロピル}カルバミン酸tert−ブチルを含む混合物(87mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(87mg)のメタノール(1mL)溶液へ2mol/L塩酸(0.5mL)を加え、室温で2時間撹拌した。LC−MSにて反応の終了を確認した後、トリエチルアミン(140μL)を加えpH8とした。この混合物を分取HPLCで精製し、表題化合物(17mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.42 - 1.49 (m, 9 H) 1.50 - 1.60 (m, 1 H) 1.72 - 2.15 (m, 4 H) 2.53 - 2.69 (m, 3 H) 2.85 - 2.91 (m, 3 H) 3.04 - 3.17 (m, 1 H) 3.41 - 3.62 (m, 2 H) 3.80 - 4.05 (m, 3 H) 4.23 - 4.68 (m, 1 H) 6.65 - 6.74 (m, 1 H) 7.22 - 7.31 (m, 1 H) 7.59 - 7.71 (m, 2 H) 8.26 - 8.32 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 444[M+H].
以下の実施例2−12〜2−18は、参考例2−2で得られた化合物と対応する市販のカルボン酸、又は参考例9−1で得られた化合物と対応する市販のアミンを用いて、実施例2−11に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表23−3に示す。
Figure 2019034932
実施例3−2
(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−((3R)−3−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(トランス体)
Figure 2019034932
実施例3−3
(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−((3R)−3−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル}ピペリジン−1−イル)メタノン(シス体)
Figure 2019034932
参考例14−1で得られた化合物(50mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液へ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(132μL)、4−ヒドロキシシクロヘキサン−1−カルボン酸(33mg)、及び無水プロピルホスホン酸(1.6mol/L N,N−ジメチルホルムアミド溶液、238μL)を加え室温で一晩撹拌した。分取LC−MSによる精製を行い、高極性化合物としてトランス体の表題化合物(実施例3−2)(25mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.09 - 2.03 (m, 14.5 H) 2.85 - 2.98 (m, 0.5 H) 3.00 - 3.20 (m, 1.5 H) 3.21 - 3.40 (m, 1 H) 3.78 - 4.08 (m, 3.5 H) 4.35 - 4.45 (m, 0.5 H) 4.48 - 4.58 (m, 1 H) 6.73 (s, 1 H) 7.36 - 7.96 (m, 3 H) 8.23 - 8.33 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 385[M+H]+.
また、低極性化合物としてシス体の表題化合物(実施例3−3)(23.7mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.13 - 2.02 (m, 12 H) 2.45 - 2.63 (m, 1.5 H) 2.84 - 2.95 (m, 0.5 H) 2.99 - 3.17 (m, 1 H) 3.26 - 3.37 (m, 1 H) 3.71 - 4.09 (m, 4.5 H) 4.19 - 4.30 (m, 1 H) 4.38 - 4.46 (m, 0.5 H) 6.73 (br s, 1 H) 7.38 - 7.93 (m, 3 H) 8.24 - 8.35 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 385[M+H]+.
以下の実施例3−4〜3−5、3−9〜3−15、3−17〜3−21、3−23〜3−47は、参考例14−1で得られた化合物と対応するカルボン酸を用いて、実施例3−2に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表24−1〜24−7に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
実施例4−1
1−[4−(2−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}エチル)ピペリジン−1−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
参考例14−2で得られた化合物(50mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液へ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(94μL)、酢酸(12μL)、及びO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)(68mg)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液へ水及び飽和食塩水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、乾燥剤をろ別し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜1:1〜酢酸エチルのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1〜9:1)にて精製後、ジエチルエーテル/n−ヘキサンより粉末化し、表題化合物(48mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.04 - 1.37 (m, 2 H) 1.69 - 1.91 (m, 5 H) 2.10 (s, 3 H) 2.46 - 2.68 (m, 1 H) 2.95 - 3.18 (m, 1 H) 3.73 - 3.93 (m, 1 H) 4.10 (t, J=6.0 Hz, 2 H) 4.54 - 4.72 (m, 1 H) 6.70 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.16 - 7.31 (m, 1 H) 7.57 - 7.72 (m, 2 H) 8.28 (d, J=2.5 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 315[M+H]+.
以下の実施例4−2〜4−10は、参考例14−1、14−2又は15−1で得られた化合物と対応するカルボン酸を用いて、実施例4−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表25−1〜25−2に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
実施例5−1
N−(プロパン−2−イル)−4−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−カルボキサミド
Figure 2019034932
(1)参考例2−1で得られた化合物(70mg)のクロロホルム(2mL)溶液へ、氷冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(54μL)及び2−イソシアナトプロパン(30μL)を加え室温で1時間撹拌した。反応溶液を濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=19:1〜9:1)にて精製し、4−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]−N−(プロパン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキサミド(91mg)を無色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(91mg)のメタノール(4mL)溶液へ、水(2mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)を加え、60℃にて6時間撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:1、次いでクロロホルム:メタノール=19:1〜9:1)にて精製後、ジエチルエーテル/n−ヘキサンより粉末化し、表題化合物(57mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.17 (d, J=6.6 Hz, 6 H) 1.35 (qd, J=12.5, 4.1 Hz, 2 H) 1.87 (br d, J=10.7 Hz, 2 H) 1.97 - 2.07 (m, 1 H) 2.81 (td, J=12.8, 2.5 Hz, 2 H) 3.90 (d, J=6.2 Hz, 2 H) 3.95 - 4.04 (m, 3 H) 4.23 (br d, J=7.0 Hz, 1 H) 6.73 (s, 1 H) 7.24 - 7.28 (m, 1 H) 7.63 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.68 (br d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.28 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 344[M+H]+.
以下の実施例5−2〜5−3は、参考例2−2又は2−3で得られた化合物と対応するイソシアネートを用いて、実施例5−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表26−1に示す。
Figure 2019034932
実施例6−1
N,N−ジメチル−4−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−カルボキサミド
Figure 2019034932
(1)参考例2−1で得られた化合物(70mg)のクロロホルム(2mL)溶液へ氷冷下、トリエチルアミン(84μL)及びトリホスゲン(24mg)を加え同温で10分間撹拌した後、ジメチルアミン水溶液(50%)を加え室温で30分間撹拌した。反応溶液を濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:1、次いでクロロホルム:メタノール=19:1)にて精製しN,N−ジメチル−4−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ピペリジン−1−カルボキサミド(76mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(76mg)のメタノール(4mL)溶液へ、水(2mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)を加え、60℃にて6時間撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:1、次いでクロロホルム:メタノール=19:1〜9:1)にて精製後、ジエチルエーテル/n−ヘキサンより粉末化し、表題化合物(29mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.39 (qd, J=12.4, 4.1 Hz, 2 H) 1.86 (br d, J=10.7 Hz, 2 H) 1.95 - 2.08 (m, 1 H) 2.77 - 2.87 (m, 8 H) 3.74 (br d, J=13.2 Hz, 2 H) 3.90 (d, J=6.2 Hz, 2 H) 6.72 (s, 1 H) 7.21 - 7.29 (m, 1 H) 7.63 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.67 (br d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.28 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 330[M+H]+.
以下の実施例6−2〜6−5は、参考例2−1〜2−3で得られた化合物とメチルアミン又はイソチアゾリジン−1,1−ジオキシドを用いて、実施例6−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表27−1に示す。
Figure 2019034932
実施例7−1
(アゼチジン−1−イル)[4−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−イル]メタノン
Figure 2019034932
アゼチジン塩酸塩(27mg)及びトリエチルアミン(51μL)のクロロホルム(5mL)溶液に氷冷下、トリホスゲン(35mg)を加えて同温で10分間撹拌した。反応溶液に参考例2−1で得られた化合物(50mg)及びトリエチルアミン(51μL)を加えて室温で1時間撹拌した。反応溶液に水を加えてクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をメタノール(4mL)に溶解し、水(2mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)を加えて室温で2日間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を分取HPLCにて精製した後、ジエチルエーテルより固化させ、表題化合物(4mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.14 - 1.23 (m, 2 H) 1.72 - 1.77 (m, 2 H) 1.92 - 2.01 (m, 1 H) 2.10 - 2.16 (m, 2 H) 2.69 - 2.76 (m, 2 H) 3.73 - 3.80 (m, 2 H) 3.82 - 3.99 (m, 6 H) 6.70 - 6.75 (m, 1 H) 7.39 - 7.53 (m, 1 H) 7.72 - 7.93 (m, 2 H) 8.24 - 8.32 (m, 1 H) 12.89 (br s, 0.7 H) 13.31 (br s, 0.3 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 342[M+H]+.
以下の実施例7−2は、参考例2−1で得られた化合物と対応するアミンを用いて、実施例7−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表28−1に示す。
Figure 2019034932
実施例8−1
N−シクロプロピル−4−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−カルボキサミド
Figure 2019034932
(1)参考例2−1で得られた化合物(120mg)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液にジイソプロピルエチルアミン(183μL)及び参考例29−1で得られた化合物(106mg)を加えて70℃で2時間、室温で2日間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、N−シクロプロピル−4−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ピペリジン−1−カルボキサミド(140mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(140mg)を用いて実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、表題化合物(35mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.34 - 0.38 (m, 2 H) 0.49 - 0.55 (m, 2 H) 1.09 - 1.20 (m, 2 H) 1.68 - 1.75 (m, 2 H) 1.86 - 1.99 (m, 1 H) 2.60 - 2.69 (m, 2 H) 3.91 - 3.99 (m, 4 H) 6.49 - 6.53 (m, 1 H) 6.71 - 6.74 (m, 1 H) 7.36 - 7.54 (m, 1 H) 7.70 - 7.93 (m, 2 H) 8.25 - 8.32 (m, 1 H) 12.88 (br s, 0.7 H) 13.31 (br s, 0.3 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 342[M+H]+.
実施例8−2
N−シクロプロピル−N−メチル−4−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−カルボキサミド
Figure 2019034932
実施例8−1−(1)で得られた化合物(72mg)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に氷冷下、水素化ナトリウム(14mg)を加えて同温で5分間撹拌した。反応溶液にヨウ化メチル(16μL)を加えて室温で1時間、70℃で1時間撹拌した。反応溶液に水を加えてクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をメタノール(4mL)に溶解し、水(2mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)を加えて室温で15時間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにて有機層を分離した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製した後、ジエチルエーテルより固化させ、表題化合物(51mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.42 - 0.52 (m, 2 H) 0.59 - 0.68 (m, 2 H) 1.17 - 1.30 (m, 2 H) 1.71 - 1.81 (m, 2 H) 1.88 - 2.01 (m, 1 H) 2.54 - 2.60 (m, 1 H) 2.66 - 2.77 (m, 5 H) 3.69 - 3.80 (m, 2 H) 3.88 - 4.01 (m, 2 H) 6.69 - 6.75 (m, 1 H) 7.39 - 7.60 (m, 1 H) 7.65 - 7.98 (m, 2 H) 8.23 - 8.32 (m, 1 H) 12.88 (br s, 0.7 H) 13.31 (br s, 0.3 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 356[M+H]+.
実施例9−1
N−メチル−4−(2−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}エチル)ピペリジン−1−カルボキサミド
Figure 2019034932
(1)参考例14−2で得られた化合物(300mg)のテトラヒドロフラン溶液にトリエチルアミン(485μL)及びクロロギ酸4−ニトロフェニル(228mg)を加え、40℃にて3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣に水を加えクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=19:1)にて精製後、4−(2−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}エチル)ピペリジン−1−カルボン酸4−ニトロフェニル(95mg)を無色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(30mg)のジメチルスルホキシド(2mL)溶液へ、トリエチルアミン(96μL)、メチルアミン塩酸塩(47mg)、及びN,N−ジメチル−4−アミノピリジン(8.4mg)を加え、マイクロウェーブ照射下100℃で1時間撹拌した。反応液へ水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、乾燥剤をろ別し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=6:4〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=19:1)にて精製後、ジエチルエーテル/n−ヘキサンより粉末化し、表題化合物(17mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.11 - 1.37 (m, 2 H) 1.67 - 1.87 (m, 5 H) 2.69 - 2.91 (m, 5 H) 3.86 - 4.02 (m, 2 H) 4.10 (t, J=6.1 Hz, 2 H) 4.40 (br s, 1 H) 6.63 - 6.76 (m, 1 H) 7.16 - 7.32 (m, 1 H) 7.57 - 7.71 (m, 2 H) 8.28 (d, J=3.0 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 330[M+H]+.
以下の実施例9−2〜9−3は、対応するアミンを用いて、実施例9−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−1に示す。
Figure 2019034932
実施例10−1
5−{[1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ}−2−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン
Figure 2019034932
(1)参考例2−1で得られた化合物(70mg)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液へ、トリエチルアミン(56μL)及び塩化メタンスルホニル(19μL)を加え室温で1時間撹拌した。反応溶液を濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=19:1〜9:1)にて精製し、5−{[1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]メトキシ}−2−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン(109mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(109mg)のメタノール(4mL)溶液へ、水(2mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)を加え、60℃にて3時間撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、析出した結晶をろ取し、クロロホルム、水、アセトン、ジエチルエーテルにて順次洗浄して表題化合物(35mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz,DMSO-d6) δ ppm 1.30 - 1.44 (m, 2 H) 1.81 - 1.99 (m, 3 H) 2.74 (td, J=12.0, 2.1 Hz, 2 H) 2.86 (s, 3 H) 3.60 (br d, J=11.6 Hz, 2 H) 3.99 (br d, J=5.8 Hz, 2 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.46 (br s, 1 H) 7.67 - 7.97 (m, 2 H) 8.23 - 8.34 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 337[M+H]+.
以下の実施例10−2〜10−25は、参考例2−2〜2−8、2−12、2−14、7−3、13−1又は13−2で得られた化合物と対応するスルホニルクロライドを用いて、実施例10−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表30−1〜30−4に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
実施例11−1
5−{[(3R)−1−(ピペリジン−1−スルホニル)ピペリジン−3−イル]メトキシ}−2−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン
Figure 2019034932
(1)1−(1H−イミダゾール−1−スルホニル)−3−メチル−1H−イミダゾリウムトリフルオロメタンスルホン酸塩(319mg)のアセトニトリル(3mL)溶液へ、ピペリジン(242μL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液を濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜酢酸エチルのみ)にて精製し、1−(1H−イミダゾール−1−スルホニル)ピペリジン(73mg)を無色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(39mg)のクロロホルム(2mL)溶液へトリフルオロメタンスルホン酸メチル(30μL)を加え室温で30分間撹拌した。反応液を濃縮後、減圧乾燥を行い、得られた残渣のアセトニトリル(2mL)溶液へ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(42μL)及び参考例2−2で得られた化合物(42mg)を加え室温で30分間撹拌した。反応液を濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、2−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]−5−{[(3R)−1−(ピペリジン−1−スルホニル)ピペリジン−3−イル]メトキシ}ピリジン(68.6mg)を無色アモルファスとして得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(68.6mg)のメタノール(4mL)溶液へ、水(2mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=19:1〜9:1)にて精製し、表題化合物(46.9mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.31 - 1.41 (m, 1 H) 1.50 - 1.72 (m, 7 H) 1.77 - 1.83 (m, 1 H) 1.86 - 1.92 (m, 1 H) 2.14 - 2.23 (m, 1 H) 2.81 (dd, J=12.0, 9.9 Hz, 1 H) 2.87 - 2.94 (m, 1 H) 3.14 - 3.24 (m, 4 H) 3.55 - 3.61 (m, 1 H) 3.77 (dd, J=12.0, 3.7 Hz, 1 H) 3.89 - 3.99 (m, 2 H) 6.69 (br s, 1 H) 7.22 - 7.27 (m, 1 H) 7.61 - 7.69 (m, 2 H) 8.28 (d, J=2.5 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 406[M+H]+.
以下の実施例11−2〜11−3は、参考例2−2で得られた化合物と対応するアミンを用いて、実施例11−1に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表31−1に示す。
Figure 2019034932
実施例12−1
{3−オキソ−3−[(3R)−3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−イル]プロピル}カルバミン酸1−メチルシクロプロピル
Figure 2019034932
参考例10−1で得られた化合物(30mg)のクロロホルム(2mL)溶液へ、トリエチルアミン(20μL)及び参考例30−1で得られた化合物(19mg)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=9:1)にて精製を行い、目的物の含まれるフラクションを回収した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣のメタノール(4mL)溶液へ、水(2mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ、次いでクロロホルム:メタノール=19:1〜9:1)にて精製後、分取HPLCによる精製を行い、表題化合物(13mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.51 - 0.66 (m, 2 H) 0.79 - 0.92 (m, 2 H) 1.38 - 1.60 (m, 5 H) 1.72 - 1.86 (m, 1 H) 1.88 - 2.12 (m, 2 H) 2.48 - 2.72 (m, 3 H) 3.00 - 3.13 (m, 1 H) 3.40 - 3.53 (m, 2 H) 3.71 - 4.01 (m, 3 H) 4.25 - 4.38 (m, 0.5 H) 4.57 - 4.66 (m, 0.5 H) 5.39 (br s, 1 H) 6.70 (br d, J=11.1 Hz, 1 H) 7.20 - 7.30 (m, 1 H) 7.59 - 7.72 (m, 2 H) 8.29 (br d, J=4.1 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 428[M+H]+.
実施例13−1
1−[4−フルオロ−4−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(70mg)、参考例25−5で得られた化合物(55mg)、及びシアノメチレントリブチルホスホラン(150μl)のトルエン(1.4ml)懸濁液を100℃で3時間撹拌した。反応液を室温へ冷却し、減圧下濃縮した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:13〜1:4)にて精製し、1−[4−フルオロ−4−({6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル}オキシメチル)ピペリジン−1−イル]エタノン(115mg)を褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物を用いて実施例1−1(2)に記載の方法に準じて合成し、表題化合物(47mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.62 - 1.80 (m, 2 H) 1.91 - 1.99 (m, 1 H) 2.00 - 2.10 (m, 1 H) 2.07 (s, 3 H) 2.87 - 2.95 (m, 1 H) 3.36 - 3.44 (m, 1 H) 3.67 - 3.74 (m, 1 H) 3.92 - 4.05 (m, 2 H) 4.48 - 4.56 (m, 1 H) 6.64 (s, 1 H) 7.18 - 7.24 (m, 1 H) 7.54 - 7.57 (m, 1 H) 7.58 - 7.65 (m, 1 H) 8.21 - 8.27 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 319[M+H]+.
以下の実施例13−2〜13−13及び13−15〜13−18は、参考例1−1、1−4、又は1−5で得られた化合物と参考例25〜28又は68で得られたアルコールを用いて、実施例13−1に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表32−1〜32−3に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
実施例14−1
N−[cis−4−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロヘキシル]アセトアミド
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(139mg)及び参考例41−2で得られた化合物(97.0mg)のテトラヒドロフラン(2.83mL)溶液にトリフェニルホスフィン(297mg)及びアゾジカルボン酸ジ(メトキシエチル)(133mg)を加えた。この混合物を室温で30分間撹拌したのち、アゾジカルボン酸ジ(メトキシエチル)(133mg)をさらに加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜酢酸エチルのみ)にて精製し、N−{cis−4−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロヘキシル}アセトアミド粗精製物(144mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(71mg)を用いて実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、表題化合物(20mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.46 - 1.63 (m, 8 H) 1.82 (s, 3 H) 1.84 - 1.92 (m, 1 H) 3.77 - 3.85 (m, 1 H) 3.95 (m, J=6.2 Hz, 2 H) 6.73 (br s, 1 H) 7.36 - 7.99 (m, 4 H) 8.20 - 8.40 (m, 1 H) 12.78 - 13.42 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 315[M+H]+.
以下の実施例14−2〜14−15は、参考例1−1で得られた化合物及び参考例31−1、32−1、33−1、33−2、34−1、35−1、35−2、36−1、37−1、38−1、39−1、40−1、41−1、41−3で得られたアルコールを用いて、実施例14−1に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表33−1〜33−2に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
実施例15−1
N−メチル−N−[cis−4−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロヘキシル]アセトアミド
Figure 2019034932
(1)実施例14−1−(1)で得られた化合物(73mg)を用いて実施例8−2−(1)に記載の方法に準じて合成し、N−メチル−N−{cis−4−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロヘキシル}アセトアミド(29mg)を無色ガム状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(26mg)を用いて実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、表題化合物(13mg)を淡黄色ガム状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.26 - 1.33 (m, 1.14 H) 1.41 - 1.50 (m, 0.86 H) 1.54 - 1.77 (m, 4 H) 1.83 - 1.91 (m, 2 H) 1.96 (s, 1.71 H) 2.02 (s, 1.29 H) 2.08 - 2.16 (m, 1 H) 2.70 (s, 1.29 H) 2.83 (s, 1.71 H) 3.54 - 3.63 (m, 0.43 H) 4.15 (d, J=7.84 Hz, 2 H) 4.22 - 4.29 (m, 0.57 H) 6.72 (d, J=2.06 Hz, 1 H) 7.45 - 7.95 (m, 3 H) 8.25 - 8.36 (m, 1 H) 12.68 - 13.51 (m, 1 H)
MS ESI/APCI Multi posi: 329[M+H]+.
実施例16−1
N−[3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロブチル]アセトアミド
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(261mg)及び参考例25−7で得られた化合物(183mg)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液にトリブチルホスフィン(666μL)及び1,1’−アゾビス(N,N−ジメチルホルムアミド)(459mg)を加え、60℃で1時間、室温で2日間撹拌した。生じた固体をろ別した後、ろ液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤をろ別後、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜酢酸エチルのみ、次いで酢酸エチル:メタノール=20:1)にて精製し、N−{3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロブチル}アセトアミド(420mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(159mg)を用いて、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて反応及び後処理を行った。分取HPLCにより、得られた残渣の異性体分離を行った後、得られた各異性体をアセトニトリル/ジエチルエーテルから再結晶した。保持時間の早い異性体を実施例16−1−1(9.1mg、無色粉末)として、保持時間の遅い化合物を実施例16−1−2(10.7mg、無色粉末)として得た。
実施例16−1−1
N−[cis−3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロブチル]アセトアミド
1H NMR (600 MHz, ACETONE-d6) δ ppm 1.75 - 1.90 (m, 5 H) 2.41 - 2.52 (m, 3 H) 4.02 - 4.11 (m, 2 H) 4.24 - 4.36 (m, 1 H) 6.79 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.25 (br s, 1 H) 7.38 (dd, J=8.9, 2.9 Hz, 1 H) 7.66 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.88 (d, J=8.9 Hz, 1 H) 8.26 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 12.21 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 287[M+H]+.
LC-MS 保持時間: 0.719 min (条件:方法B)
実施例16−1−2
N−[trans−3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロブチル]アセトアミド
1H NMR (600 MHz, ACETONE-d6) δ ppm 1.83 (s, 3 H) 2.13 - 2.20 (m, 2 H) 2.22 - 2.32 (m, 2 H) 2.57 - 2.74 (m, 1 H) 4.17 - 4.22 (m, 2 H) 4.45 - 4.54 (m, 1 H) 6.79 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.33 (br s, 1 H) 7.43 (dd, J=8.9, 2.9 Hz, 1 H) 7.65 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.88 (d, J=8.9 Hz, 1 H) 8.30 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 12.16 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 287[M+H]+.
LC-MS 保持時間: 0.723 min (条件:方法B)
実施例16−2
1−[3−(2−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}エチル)アゼチジン−1−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(59.8mg)及び参考例26−2で得られた化合物(52.4mg)を用いて実施例16−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、1−{3−[2−({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)エチル]アゼチジン−1−イル}エタン−1−オン(30.7mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(30.7mg)を用いて実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、表題化合物(11.7mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.87 (s, 3 H) 2.11 - 2.20 (m, 2 H) 2.80 - 2.96 (m, 1 H) 3.71 - 3.82 (m, 1 H) 3.82 - 3.94 (m, 1 H) 4.01 - 4.13 (m, 2 H) 4.13 - 4.22 (m, 1 H) 4.24 - 4.36 (m, 1 H) 6.70 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.22 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.63 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.66 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 8.26 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 287[M+H]+.
以下の実施例16−3、16−5は、参考例1−1で得られた化合物及び参考例42−1又は43−2で得られたアルコールを用いて、実施例16−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表34−1に示す。
Figure 2019034932
実施例17−1
N−メチル−N−[3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロブチル]アセトアミド
Figure 2019034932
(1)実施例16−1−(1)で得られた化合物(77.6mg)を用いて、実施例8−2−(1)に記載の方法に準じて合成し、N−メチル−N−{3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロブチル}アセトアミド(66.5mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(66.5mg)を用いて、実施例1−1−(2)記載の方法に準じて反応及び後処理を行った。分取HPLCにより、得られた残渣の異性体分離を行った。高極性側の化合物は凍結乾燥することにより、実施例17−1−1(22.0mg、無色粉末)として、低極性側の化合物はアセトニトリル/ジエチルエーテルから再結晶することにより、実施例17−1−2(5.2mg、無色粉末)として得た。
実施例17−1−1
N−メチル−N−[cis−3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロブチル]アセトアミド
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.04 - 2.49 (m, 8 H) 2.96 (s, 1.5 H) 2.98 (s, 1.5 H) 4.02 (dd, J=10.1, 5.2 Hz, 2 H) 4.20 - 4.36 (m, 0.5 H) 4.91 - 5.04 (m, 0.5 H) 6.65 - 6.75 (m, 1 H) 7.23 - 7.26 (m, 1 H) 7.60 - 7.70 (m, 2 H) 8.26 - 8.35 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 301[M+H]+.
LC-MS 保持時間: 0.84 min (条件:方法B)
実施例17−1−2
N−メチル−N−[trans−3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロブチル]アセトアミド
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.09 (s, 1.5 H) 2.11 (s, 1.5 H) 2.14 - 2.21 (m, 1 H) 2.23 - 2.29 (m, 1 H) 2.33 - 2.45 (m, 1 H) 2.46 - 2.58 (m, 1 H) 2.58 - 2.76 (m, 1 H) 2.98 (s, 1.5 H) 3.01 (s, 1.5 H) 4.09 - 4.21 (m, 2 H) 4.54 - 4.66 (m, 0.5 H) 5.20 - 5.31 (m, 0.5 H) 6.67 - 6.74 (m, 1 H) 7.26 - 7.29 (m, 1 H) 7.61 - 7.73 (m, 2 H) 8.27 - 8.33 (m, 1 H)
MS ESI/APCI Multi posi: 301[M+H]+.
LC-MS 保持時間: 0.86 min (条件:方法B)
実施例18−1
2−フルオロ−N,N−ジメチル−5−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ベンゼン−1−スルホンアミド
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(17.0mg)及び参考例37−2で得られた化合物(19.4mg)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液にトリフェニルホスフィン(36.4mg)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.9mol/Lトルエン溶液、54.7μL)を加え、50℃で2時間、70℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製し、2−フルオロ−N,N−ジメチル−5−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ベンゼン−1−スルホンアミド(35.2mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(35.2mg)を用いて実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、表題化合物(15.8mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.83 - 2.87 (m, 6 H) 5.15 (s, 2 H) 6.72 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.21 - 7.30 (m, 1 H) 7.32 (dd, J=9.0, 2.7 Hz, 1 H) 7.64 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.64 - 7.69 (m, 1 H) 7.71 (d, J=9.0 Hz, 1 H) 7.83 - 8.08 (m, 1 H) 8.39 (d, J=2.7 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 377[M+H]+.
以下の実施例18−2〜18−6は、参考例1−1で得られた化合物と参考例31−3、37−3、44−1、45−1又は45−2で得られたアルコールを用いて、実施例18−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表35−1に示す。
Figure 2019034932
実施例18−7
3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)フェニル]カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2019034932
(1)実施例18−1−(1)に記載の方法に準じて、対応する市販のアルコールを用いて合成し、{3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]フェニル}カルバミン酸tert−ブチル(202mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(41mg)を用いて、実施例2−11−(2)に記載の方法で合成し、表題化合物を無色粉末(6.8mg)として得た。
1H NMR (200 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.52 (s, 9 H) 5.12 (s, 2 H) 6.49 - 6.58 (m, 1 H) 6.68 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.05 - 7.16 (m, 1 H) 7.23 - 7.35 (m, 3 H) 7.56 (s, 1 H) 7.59 - 7.69 (m, 2 H) 8.34 (d, J=3.1 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 367[M+H]+.
実施例18−8
5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]−2−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(540mg)と市販の(3−メチルスルホニルフェニル)メタノール(448mg)を用い、実施例18−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]−2−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジンを含む混合物(920mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(920mg)を用い、実施例2−11−(2)に記載の方法で合成し、表題化合物(525mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (200 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.08 (s, 3 H) 5.23 (s, 2 H) 6.71 (d, J=2.2 Hz, 1 H) 7.34 (dd, J=8.8, 3.1 Hz, 1 H) 7.59 - 7.81 (m, 4 H) 7.90 - 7.99 (m, 1 H) 8.03 - 8.09 (m, 1 H) 8.33 - 8.39 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 330[M+H]+.
実施例19−1
3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)アニリン
Figure 2019034932
実施例18−7−(1)で得られた化合物(161mg)をトリフルオロ酢酸(2mL)に溶解し、この混合物に水(0.5mL)を加えて室温で8時間撹拌した。LC−MSで反応の終了を確認した後、混合物に窒素ガスを噴き付けて揮発物を除いた。残渣をメタノールに溶解して減圧下濃縮する操作を2回行い、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製した。得られた粗精製物をクロロホルム/メタノール/n−ヘキサンから再結晶し、表題化合物(35mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (200 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.72 (br s, 2 H) 5.06 (s, 2 H) 6.61 - 6.70 (m, 2 H) 6.73 - 6.84 (m, 2 H) 7.11 - 7.34 (m, 2 H) 7.59 - 7.67 (m, 2 H) 8.35 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 267[M+H]+.
実施例20−1
1−[(3R)−3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピロリジン−1−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
参考例13−1で得られた化合物(102mg)のクロロホルム(3mL)溶液にトリエチルアミン(64.3μL)及び無水酢酸(35.1μL)を加え、室温で1時間半撹拌した。氷冷下6mol/L塩酸を加え、室温で30分間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、フェーズセパレーターにて有機層を分離後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を分取HPLCにて精製し、表題化合物(20.4mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.66 - 1.76 (m, 0.5 H) 1.80 - 1.90 (m, 0.5 H) 1.92 - 1.96 (m, 3 H) 1.98 - 2.04 (m, 0.5 H) 2.07 - 2.13 (m, 0.5 H) 2.57 - 2.67 (m, 0.5 H) 2.67 - 2.77 (m, 0.5 H) 3.12 - 3.19 (m, 0.5 H) 3.24 - 3.31 (m, 1 H) 3.42 - 3.50 (m, 1 H) 3.50 - 3.59 (m, 1 H) 3.63 - 3.72 (m, 0.5 H) 3.99 - 4.18 (m, 2 H) 6.73 (br s, 1 H) 7.28 - 7.63 (m, 1.5 H) 7.69 - 7.94 (m, 1.5 H) 8.20 - 8.46 (m, 1 H) 12.90 (br s, 0.5 H) 13.33 (s, 0.5 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 287[M+H]+.
以下の実施例20−2は、参考例13−2で得られた化合物を用いて、実施例20−1に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表36−1に示す。
Figure 2019034932
実施例20−3
1−[(2R)−2−(2−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}エチル)ピロリジン−1−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)参考例11−1で得られた化合物(42mg)のクロロホルム(1.2mL)溶液にN−メチルモルホリン(20μL)及び無水酢酸(17μL)を加え室温で2.5時間撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別し、ろ液を減圧下濃縮して1−[(2R)−2−(2−{6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル}オキシエチル)ピロリジン−1−イル]エタノン(51mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(51mg)を用いて実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、表題化合物(31mg)を無色固体として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.47 - 1.69 (m, 1 H) 1.76 - 2.09 (m, 8 H) 2.16 - 2.26 (m, 1 H) 3.30 - 3.59 (m, 2 H) 3.94 - 4.25 (m, 3 H) 6.57 - 6.66 (m, 1 H) 7.15 - 7.21 (m, 1 H) 7.51 - 7.64 (m, 2 H) 8.17 - 8.24 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 301[M+H]+.
以下の実施例20−4〜20−7は、参考例2−11〜2−14で得られた化合物を用いて、実施例20−3に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表36−2に示す。
Figure 2019034932
実施例21−1
N−{[3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル]メチル}アセトアミド
Figure 2019034932
(1)参考例12−1で得られた化合物(149mg)を用いて実施例20−3−(1)の方法に準じて合成を行い、N−({3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル}メチル)アセトアミド(146mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(71.8mg)を用いて実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、表題化合物(28.6mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.74 (s, 6 H) 2.00 (s, 3 H) 3.38 (d, J=6.2 Hz, 2 H) 4.06 (s, 2 H) 5.39 (br s, 1 H) 6.68 (br s, 1 H) 7.20 - 7.24 (m, 1 H) 7.57 - 7.66 (m, 2 H) 8.23 - 8.31 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 313[M+H]+.
実施例22−1
N−メチル−N−{[3−({[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル]メチル}アセトアミド
Figure 2019034932
(1)実施例21−1−(1)で得られた化合物(73.7mg)を用いて実施例8−2−(1)に記載の方法に準じて合成し、N−メチル−N−({3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル}メチル)アセトアミドを含む混合物(120mg)を黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(120mg)を用いて実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、表題化合物(14.9mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.77 - 1.85 (m, 6 H) 2.05 - 2.10 (m, 3 H) 2.94 - 3.04 (m, 3 H) 3.39 - 3.52 (m, 2 H) 4.03 - 4.08 (m, 2 H) 6.66 - 6.70 (m, 1 H) 7.20 - 7.24 (m, 1 H) 7.60 - 7.66 (m, 2 H) 8.25 - 8.29 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 327[M+H]+.
実施例23−1
1−[4−({[6−(4−フルオロ−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
実施例1−1で得られた化合物(182mg)のアセトニトリル(8mL)懸濁液へSelectfluor(商標登録)(429mg)を加え、60℃で2時間撹拌した。反応液を0℃に冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応を停止させ、クロロホルムで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤をろ別後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣を分取HPLCで精製し、表題化合物(17mg)を黄色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 - 1.40 (m, 2 H) 1.84 - 1.90 (m, 1 H) 1.93 - 1.99 (m, 1 H) 2.04 - 2.14 (m, 4 H) 2.58 - 2.65 (m, 1 H) 3.07 - 3.16 (m, 1 H) 3.86 - 3.95 (m, 3 H) 4.69 - 4.74 (m, 1 H) 7.28 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.51 (d, J=4.1 Hz, 1 H) 7.71 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.35 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 319[M+H]+.
以下の実施例23−2〜23−6は、実施例1−1、18−8、13−15、又は13−16で得られた化合物及び市販のハロゲン化試薬を用いて、実施例23−1に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表37−1に示す。
Figure 2019034932
実施例24−1
1−[4−({[5−フルオロ−6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)ピペリジン−1−イル]エタン−1−オン
Figure 2019034932
(1)参考例16−1で得られた化合物(80mg)のジオキサン(3mL)溶液に1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール5−ボロン酸ピナコールエステル(93mg)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(23mg)、及び2mol/L炭酸セシウム水溶液(1mL)を加えて、100℃で6時間撹拌した。反応溶液に水を加えてクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、1−{4−[({5−フルオロ−6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]ピペリジン−1−イル}エタン−1−オン(99mg)を薄茶色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(99mg)を用いて実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、表題化合物(52mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.08 - 1.17 (m, 1 H) 1.22 - 1.30 (m, 1 H) 1.74 - 1.83 (m, 2 H) 1.95 - 2.07 (m, 4 H) 2.52 - 2.60 (m, 1 H) 3.01 - 3.09 (m, 1 H) 3.82 - 3.88 (m, 1 H) 3.96 - 4.04 (m, 2 H) 4.38 - 4.43 (m, 1 H) 6.65 - 6.72 (m, 1 H) 7.44 - 7.85 (m, 2 H) 8.20 - 8.28 (m, 1 H) 13.02 (br s, 0.4 H) 13.41 (br s, 0.6 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 319[M+H]+.
以下の実施例24−2〜24−8は、参考例16〜18又は63で得られた化合物と市販のボロン酸エステル又は参考例66で得られた化合物を用いて、実施例24−1に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表38−1〜38−2に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
実施例25−3
N,N−ジメチル−4−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル}ベンゼンスルホンアミド
Figure 2019034932
(1)参考例1−1で得られた化合物(15.3mg)及び参考例23−1で得られた化合物(20.8mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液に炭酸カリウム(10.3mg)を加え、50℃で1時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤をろ別し、ろ液を減圧下濃縮することでN,N−ジメチル−4−({6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル}オキシメチル)ベンゼンスルホンアミドを含む混合物(87mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(37mg)を用いて実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、表題化合物(6.2mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.57 - 2.66 (m, 6 H) 5.35 (br s, 2 H) 6.74 (br s, 1 H) 7.48 - 7.66 (m, 1.4 H) 7.71 - 7.84 (m, 4.6 H) 7.86 - 8.05 (m, 1 H) 8.34 - 8.44 (m, 1 H) 12.90 (br s, 0.7 H) 13.35 (br s, 0.3 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 359[M+H]+.
以下の実施例25−4〜25−16、25−18〜24、25−28、及び25−29は、参考例1−1〜1−3で得られた化合物及び参考例23−1、24−1で得られた化合物又は市販のベンジルハライドを用いて、実施例25−3に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表39−1〜39−4に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
実施例39−1
1−(4−{[6−(1H−ピラゾル−4−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル}ピペリジン−1−イル)エタノン
Figure 2019034932
(1)参考例62−1で得られた化合物(174mg)を用い、参考例1−6−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、1−[4−({6−[1−(オキサン−2−イル)ピラゾル−4−イル]ピリジン−3−イル}オキシメチル)ピペリジン−1−イル]エタノン(129mg)を淡黄色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(62.0mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 - 1.19 (m, 1 H) 1.18 - 1.33 (m, 1 H) 1.63 - 1.76 (m, 2 H) 1.94 - 2.07 (m, 4 H) 2.52 - 2.60 (m, 1 H) 2.98 - 3.10 (m, 1 H) 3.79 - 3.88 (m, 1 H) 3.92 (d, J=6.4 Hz, 2 H) 4.35 - 4.45 (m, 1 H) 7.38 (dd, J=8.7, 3.0 Hz, 1 H) 7.60 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.85 - 8.36 (m, 3 H) 12.92 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 301[M+H]+.
以下の実施例39−2は、参考例64で得られた化合物及び市販のボロン酸エステルを用いて、実施例24−1に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表40−1に示す。
Figure 2019034932
実施例40−1
5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン
Figure 2019034932
(1)実施例18−8−(1)で得られた化合物(379mg)及びN−ヨードスクシンイミド(252mg)を用い、実施例23−1に記載の方法に準じて合成を行い、2−[4−ヨード−2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]−5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン(455mg)を無色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(455mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(1.8mL)に溶解し系内を窒素雰囲気下とした。Trifluoromethylator(登録商標)(660mg)を加え、70℃で3時間撹拌した。室温まで冷却した後、食塩水を加えて反応を停止し、反応混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を、フェーズセパレーターにて水分を除去した後減圧下濃縮することで5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]−2−[2−(オキサン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピラゾル−3−イル]ピリジンを含む混合物(227mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(227mg)を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(40mg)を白色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.09 (s, 3 H) 5.25 (s, 2 H) 7.23 - 7.33 (m, 1 H) 7.39 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.56 - 8.81 (m, 6 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 398[M+H]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 396[M-H]-.
実施例41−1
5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]−2−(1H−ピラゾル−4−イル)ピリジン
Figure 2019034932
参考例63−1で得られた化合物(200mg)及び市販の4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(147mg)を用い、参考例1−6−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(94.2mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.08 (s, 3 H) 5.21 (s, 2 H) 7.30 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.46 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.63 (dd, J=7.7, 7.6 Hz, 1 H) 7.72 - 7.81 (m, 1 H) 7.91 - 7.96 (m, 1 H) 8.02 - 8.07 (m, 3 H) 8.35 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 330[M+H]+.
以下の実施例41−2及び41−3は、市販のボロン酸エステルを用いて、実施例41−1に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表41−1に示す。
Figure 2019034932
実施例42−1
1−(4−{[6−(1,2−チアゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル}ピペリジン−1−イル)エタノン
Figure 2019034932
参考例62−1で得られた化合物(50mg)及び5−ブロモ−1,2−チアゾール(28.8mg)の1,4−ジオキサン(4mL)溶液へテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(18.5mg)及びヘキサメチルジスタナン(57.5mg)を加え、減圧と窒素導入を3回繰り返し、容器内の空気を窒素に置換した。この混合物をマイクロウェーブ照射下140℃にて1時間撹拌し、室温まで冷却した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=1:0〜19:1)、次いで分取薄層クロマトグラフィー(酢酸エチルで3回展開)にて精製し、エーテルから固化させ表題化合物(5.24mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.09 - 1.31 (m, 2 H) 1.73 - 1.86 (m, 2 H) 1.96 - 2.06 (m, 4 H) 2.56 - 2.66 (m, 1 H) 3.01 - 3.10 (m, 1 H) 3.78 - 3.93 (m, 1 H) 3.93 - 4.08 (m, 2 H) 4.28 - 4.52 (m, 1 H) 7.55 (dd, J=8.7, 2.8 Hz, 1 H) 7.89 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.99 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.33 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 8.57 (d, J=1.7 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 318[M+H]+.
以下の実施例42−2は、参考例63−1で得られた化合物を用いて、実施例42−1に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表42−1に示す。
Figure 2019034932
実施例43−1
1−(4−{[6−(1H−トリアゾル−4−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル}ピペリジン−1−イル)エタノン
Figure 2019034932
(1)参考例1−7で得られた化合物(26.3mg)及び参考例25−1で得られた化合物(19.7mg)を用い、実施例13−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、1−(4−{[6−(1−ベンジルトリアゾル−4−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル}ピペリジン−1−イル)エタノン(24.7mg)を淡黄色固体として得た。
(2)氷冷下、上記(1)で得られた化合物(24.7mg)のジメチルスルホキシド(0.5mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)溶液へtert−ブトキシカリウム(70.8mg)のテトラヒドロフラン(1.5mL)溶液を加えた後、酸素を通気しながら10分間撹拌した。氷冷下、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、乾燥剤をろ別した。溶媒を減圧下留去した後、残渣を分取HPLCにて精製し、表題化合物(4.75mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.07 - 1.32 (m, 2 H) 1.71 - 1.94 (m, 2 H) 1.95 - 2.10 (m, 4 H) 2.54 - 2.64 (m, 1 H) 2.98 - 3.13 (m, 1 H) 3.76 - 3.90 (m, 1 H) 3.90 - 4.04 (m, 2 H) 4.35 - 4.47 (m, 1 H) 7.50 (dd, J=8.7, 2.8 Hz, 1 H) 7.90 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.21 (s, 1 H) 8.32 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 302[M+H]+.
以下の実施例43−2〜43−6は、参考例1−6又は59−1で得られた化合物及び参考例25−1、69で得られた化合物、又は市販のアルコールを用いて、実施例43−1−(1)及び実施例1−1−(2)又は2−11−(2)に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表43−1に示す。
Figure 2019034932
実施例44−1
5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]−2−(1H−トリアゾル−4−イル)ピリジン
Figure 2019034932
(1)参考例63−1で得られた化合物(200mg)及びトリメチルシリルアセチレン(68.9mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(1.17mL)に溶解し、トリエチルアミン(244μL)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(82.1mg)、及びヨウ化銅(I)(22.3mg)を加えた。混合液を脱気し容器を窒素で満たした後、マイクロウェーブ照射下100℃にて30分撹拌した。室温まで冷却した後、メタノール(1mL)及び1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1mL)を加え、室温で30分撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液及び酢酸エチルを加え、不溶物をろ別した後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥させ、乾燥剤をろ別した後溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜酢酸エチルのみ)にて精製し、2−エチニル−5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン(92.4mg)を褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(60.2mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液へアジ化ナトリウム(20.4mg)及びヨウ化銅(I)(3.99mg)を加え、室温にて1時間、50℃にて1時間、100℃にて4時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を分取HPLCにて精製し、表題化合物(1.51mg)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, ACETONE-d6) δ ppm 3.15 (s, 3 H) 5.43 (s, 2 H) 7.56 - 7.66 (m, 1 H) 7.67 - 7.80 (m, 1 H) 7.86 - 8.04 (m, 3 H) 8.08 - 8.30 (m, 2 H) 8.32 - 8.59 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 331[M+H]+.
実施例45−1
1−(4−{[6−(トリアゾル−1−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル}ピペリジン−1−イル)エタノン
Figure 2019034932
参考例57−1で得られた化合物(12.0mg)及び参考例25−1で得られた化合物(14.0mg)を用い、実施例13−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(5.86mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.27 - 1.43 (m, 2 H) 1.84 - 2.00 (m, 2 H) 2.05 - 2.16 (m, 4 H) 2.57 - 2.66 (m, 1 H) 3.07 - 3.17 (m, 1 H) 3.85 - 3.98 (m, 3 H) 4.68 - 4.77 (m, 1 H) 7.41 (dd, J=8.9, 2.9 Hz, 1 H) 7.81 (d, J=1.1 Hz, 1 H) 8.10 - 8.18 (m, 2 H) 8.49 (d, J=1.1 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 302[M+H]+.
以下の実施例45−2〜45−6は、参考例57、58、又は60で得られた化合物及び参考例25−1で得られた化合物又は市販のアルコールを用いて、実施例45−1に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表44−1に示す。
Figure 2019034932
実施例46−1
2−[4−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾル−5−イル]−5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン
Figure 2019034932
(1)市販の(3−メチルスルホニルフェニル)メタノール(100mg)を用い、参考例12−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、メタンスルホン酸(3−メチルスルホニルフェニル)メチルを含む混合物を得た。得られた混合物は精製することなく次の工程に用いた。
(2)上記(1)で得られた化合物及び参考例56−1で得られた化合物(40mg)を用い、実施例25−3−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、2−[4−(ジフルオロメチル)−2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]−5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン(70mg)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(63mg)のメタノール(2.00mL)懸濁液に、2mol/L塩酸(1.00mL)を加えて室温で2時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルム:メタノール=9:1溶液で抽出した。有機層を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCにて精製し、表題化合物(30mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.25 (s, 3 H) 5.37 (s, 2 H) 7.45 - 7.75 (m, 3 H) 7.83 - 7.87 (m, 1 H) 7.91 - 7.97 (m, 2 H) 8.03 - 8.23 (m, 2 H) 8.40 - 8.48 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 380[M+H]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 378[M-H]-.
以下の実施例46−2〜46−4は、参考例1−6又は59で得られた化合物及び市販のアルコールを用いて、実施例46−1に記載されている方法に準拠して合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表45−1に示す。
Figure 2019034932
実施例47−1
N−シクロプロピル−5−{5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2019034932
(1)参考例61−1で得られた化合物(70.2mg)及び市販のシクロプロピルアミン(11.2mg)を用い、参考例45−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、1−tert−ブチル−N−シクロプロピル−5−{5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン−2−イル}ピラゾール−4−カルボキサミド(61.4mg)を無色アモルファスとして得た。
(2)上記(2)で得られた化合物(61.4mg)をギ酸(1.00mL)に溶解し、室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下留去した後、残渣をメタノールより再結晶し表題化合物(44.4mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.51 - 0.57 (m, 2 H) 0.69 - 0.78 (m, 2 H) 2.79 - 2.89 (m, 1 H) 3.25 (s, 3 H) 5.41 (s, 2 H) 7.67 - 7.76 (m, 2 H) 7.86 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.94 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 8.08 (s, 1 H) 8.14 (d, J=8.9 Hz, 1 H) 8.16 - 8.22 (m, 1 H) 8.46 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 413[M+H]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 411[M-H]-.
実施例48−1
5−{5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
Figure 2019034932
(1)氷冷下、参考例61−1で得られた化合物(152mg)のクロロホルム(1.77mL)溶液へN−メチルモルホリン(46.7μL)及びクロロギ酸イソブチル(55.6μL)を順次加え、同温度にて1時間撹拌した。この混合物に7mol/Lアンモニアメタノール溶液(506μL)を加え、更に1.5時間撹拌した。1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(50.0mg)を加え、氷冷下30分撹拌した後50℃で1時間撹拌した。混合物を氷浴により冷却し、7mol/Lアンモニアメタノール溶液(506μL)を加えた後、室温にて30分撹拌した。混合物に水を加えクロロホルムで4回抽出した。得られた有機層を合わせ飽和塩化アンモニウム水溶液と飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレーターにより分離した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜酢酸エチルのみ)にて精製し、1−tert−ブチル−5−{5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン−2−イル}ピラゾール−4−カルボキサミド(91.0mg)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(45.2mg)を用い、実施例47−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(10.7mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.25 (s, 3 H) 5.39 (s, 2 H) 7.63 - 7.77 (m, 2 H) 7.85 (d, J=7.9 Hz, 1 H) 7.93 (d, J=7.9 Hz, 1 H) 8.03 - 8.18 (m, 2 H) 8.20 - 8.27 (m, 1 H) 8.42 - 8.52 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 373[M+H]+.
実施例48−2
5−{5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン−2−イル}−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
Figure 2019034932
(1)実施例48−1−(1)で得られた化合物(41.2mg)のクロロホルム(961μL)懸濁液へピリジン(38.8μL)及び塩化p−トルエンスルホン酸(36.7mg)を加え、室温にて2時間、50℃にて3時間撹拌した。ピリジン(38.8μL)及び塩化p−トルエンスルホン酸(36.7mg)を追加し、50℃にて2.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、30分間激しく撹拌した。静置し有機層を分離した後、水層をクロロホルムで2回抽出した。得られた有機層を合わせ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液:飽和食塩水=1:1混合液で洗浄し、フェーズセパレーターにより分離した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:4)にて精製し、1−tert−ブチル−5−{5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン−2−イル}ピラゾール−4−カルボニトリル(38.5mg)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(38.5mg)を用い、実施例47−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、表題化合物(15.2mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.25 (s, 3 H) 5.40 (s, 2 H) 7.66 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.69 - 7.76 (m, 1 H) 7.86 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.90 - 7.98 (m, 2 H) 8.07 (s, 1 H) 8.44 - 8.54 (m, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 355[M+H]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 353[M-H]-.
実施例49−1
(5−{5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン−2−イル}−1H−ピラゾル−4−イル)メタノール
Figure 2019034932
実施例49−2
2−[4−(メトキシメチル)−1H−ピラゾル−5−イル]−5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン
Figure 2019034932
(1)参考例61−1で得られた化合物(100mg)を用い、参考例32−1に記載の方法に準じて合成を行い、(1−tert−ブチル−5−{5−[(3−メチルスルホニルフェニル)メトキシ]ピリジン−2−イル}ピラゾル−4−イル)メタノール(57.0mg)を無色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(57.0mg)をギ酸(1.00mL)に溶解し、室温にて終夜撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をメタノール(1.00mL)に溶解した。この溶液へ炭酸カリウム(70.9mg)を加え、室温にて4時間撹拌した。不溶物をろ別した後、ろ液を分取HPLC−MSにて精製し、高極性成分として実施例49−1(1.80mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, ACETONE-d6) δ ppm 3.15 (s, 3 H) 4.52 - 4.63 (m, 2 H) 5.44 (s, 2 H) 5.49 - 5.70 (m, 1 H) 7.60 - 7.66 (m, 1 H) 7.68 (s, 1 H) 7.69 - 7.77 (m, 1 H) 7.91 (d, J=7.5 Hz, 1 H) 7.96 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 8.04 - 8.11 (m, 1 H) 8.13 (s, 1 H) 8.42 - 8.49 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 360[M+H]+.
MS ESI/APCI Multi nega: 358[M-H]-.
また、低極性成分として実施例49−2(4.73mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, METHANOL-d4) δ ppm 3.14 (s, 3 H) 3.37 (s, 3 H) 4.51 - 4.76 (m, 2 H) 5.33 (s, 2 H) 7.49 - 7.89 (m, 5 H) 7.94 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 8.10 (s, 1 H) 8.38 - 8.48 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 374[M+H]+.
実施例50−1
イミノ−メチル−オキソ−(3−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル}フェニル)−λ^{6}−スルファン(ラセミ体)
Figure 2019034932
(1)参考例67で得られた化合物(91.5mg)及び参考例1−1で得られた化合物(70.7mg)を用い、参考例46−1−(1)及び46−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、N−({メチル−[3−({6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル}オキシメチル)フェニル]−オキソ−λ^{6}−スルファニリデン}カルバミン酸エチル(114mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(114mg)のエタノール(1.67mL)溶液へ、ナトリウムエトキシド(2.8mol/Lエタノール溶液、286μL)を加え、マイクロウェーブ照射下100℃で30分撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を水で希釈しクロロホルムで3回抽出した。得られた有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄、フェーズセパレーターにより分離した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をメタノール(2.00mL)に溶解し、濃塩酸(167μL)を加え、室温にて終夜撹拌した。混合物を1mol/L水酸化ナトリウムを用いて中和し、減圧下溶媒を留去した。残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで3回抽出した。得られた有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにより分離した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をNHカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=19:1〜3:17)により精製した。得られた粗生成物を酢酸エチル(2mL)中で加熱懸濁し、室温まで冷却した後n−ヘキサン(2mL)を加え、沈殿をろ取し乾燥することで表題化合物を無色固体(52.2mg)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.07 (s, 3 H) 4.24 (s, 1 H) 5.32 (s, 2 H) 6.73 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 7.48 - 7.97 (m, 6 H) 8.05 (s, 1 H) 8.35 - 8.40 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 329[M+H]+.
実施例50−2
イミノ−メチル−オキソ−(3−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル}フェニル)−λ^{6}−スルファン(光学活性体、高極性)
Figure 2019034932
実施例50−3
イミノ−メチル−オキソ−(3−{[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル}フェニル)−λ^{6}−スルファン(光学活性体、低極性)
Figure 2019034932
(1)実施例50−1で得られたラセミ体化合物(41.0mg)を、キラルカラムを備えたHPLCにより光学分割し、得られた化合物をエタノール/ヘキサンから固化することで、高極性な実施例50−2(20.5mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.08 (d, J=0.8 Hz, 3 H) 4.26 (s, 1 H) 5.33 (s, 2 H) 6.74 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.51 - 7.97 (m, 6 H) 8.06 (s, 1 H) 8.38 (d, J=2.7 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 374[M+H]+.
キラルHPLC分析保持時間:7.41min
また、低極性な実施例50−3(18.6mg)を無色固体として得た。
キラルHPLC分析保持時間:4.69min
本発明の化合物の20−HETE産生酵素の阻害作用を、以下の試験例1に記載した方法により測定した。
試験例1
(1)本発明の各化合物の、20−HETE産生酵素(CYP4F2及びCYP4A11)の阻害試験
CYP4F2阻害試験ではヒトCYP4F2を発現させた大腸菌膜画分(100μg/mL、protein)に、各化合物を含む反応液[最終濃度 50mM、KPO4(pH7.4)、2.5μM、ルシフェリン誘導体及び1mM、NADPH]を添加後、CYP4A11阻害試験ではヒトCYP4A11を発現させた大腸菌膜画分(100μg/mL、protein)に、各化合物を含む反応液[最終濃度 100mM、Tris−HCl(pH7.5)、60μM、ルシフェリン誘導体、1.3mM、NADP+、3.3mM、Glucose 6−Phosphate、3.3mM、MgCl及び0.4U/mL、Glucose 6−Phosphate dehydrogenase]を添加後、室温で60分間静置し、酵素反応を行った。反応後にルシフェリン検出試薬を添加し、プレートリーダーを用いて発光値を測定した。その値を用いて20−HETE産生酵素阻害率(%)を下記の式に従って算出し、各化合物の50%阻害濃度(IC50値)を算出した。
20−HETE産生酵素阻害率(%)=[1−(A−B)/(C−B)]*100
A: 化合物添加時の発光値
B: 化合物及び酵素非添加時の発光値
C: 化合物非添加時の発光値
(2)結果
本発明の各化合物のCYP4F2及びCYP4A11に対する阻害活性を以下の表46−1〜46−4に示す。
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
Figure 2019034932
(3)WO03/022821にて開示されている化合物A及び化合物Bの、20−HETE産生酵素(CYP4F2及びCYP4A11)の阻害試験
WO03/022821にてヒト腎ミクロソームを使用した20−HETE産生酵素の阻害活性が開示されている、下記化合物A(実施例402)及び化合物B(実施例754)について、本試験例1に記載した方法により、CYP4F2及びCYP4A11に対する50%阻害濃度(IC50値)を算出した。
なお、WO03/022821にて開示されている化合物A及び化合物Bは、以下である。
Figure 2019034932
(4)結果
化合物A及び化合物BのCYP4F2及びCYP4A11に対する阻害活性を、以下の表46−5に示す。
Figure 2019034932
また、本発明の化合物の20−HETEを産生する酵素を阻害する作用を、以下の試験例2に記載した方法によっても測定した。
試験例2
(1)本発明の各化合物の、ヒト腎ミクロソームを使用した20−HETE産生酵素の阻害試験
ヒト腎ミクロソーム(250μg/mL、protein)に、各化合物を含む反応液[最終濃度 100mmol/L、KPO(pH7.4)、20μM、Arachidonic acid、4mM、NADPH]を添加後、37℃で45分間静置し、20−HETE産生反応を行った。ギ酸を添加して反応を停止した後、9倍量のアセトニトリルを添加し、遠心(1000rpm、4℃、10分)により除タンパクを行った。その後、液体クロマトグラフ−タンデム型質量分析装置(LC−MS/MS)を用いて20−HETEのピーク面積値を測定し、その値を用いて20−HETE産生酵素阻害率(%)を下記の式に従って算出し、各化合物の50%阻害濃度(IC50値)を算出した。
20−HETE産生酵素阻害率(%)=[1−(A−B)/(C−B)]*100
A: 化合物添加時の20−HETEのピーク面積値/内部標準物質のピーク面積値
B: 化合物及びNADPH非添加時の
20−HETEのピーク面積値/内部標準物質のピーク面積値
C: 化合物非添加時の20−HETEのピーク面積値/内部標準物質のピーク面積値
(2)結果
本発明の各化合物の20−HETE産生酵素に対する阻害活性を、以下の表47−1に示す。
Figure 2019034932
(3)WO03/022821にて開示されている化合物A及び化合物Bの、ヒト腎ミクロソームを使用した20−HETE産生酵素の阻害試験
WO03/022821にて開示されている、上記化合物A及び化合物Bについて、本試験例2に記載した方法により、20−HETE産生酵素に対する50%阻害濃度(IC50値)を算出した。
(4)結果
化合物A及び化合物Bの20−HETE産生酵素に対する阻害活性を、以下の表47−2に示す。
Figure 2019034932
(5)WO03/022821にて開示されている上記化合物A及び化合物B、並びに本発明化合物の、20−HETE産生酵素に対する阻害活性の比較
上記化合物A及び化合物Bに比べて、本発明化合物の実施例の6化合物(実施例1−1、実施例24−1、実施例1−31、実施例1−40、実施例25−4、及び実施例14−7)は、20−HETE産生酵素に対して強い阻害活性を有している。
ここで、WO03/022821にて開示されている、ヒト腎ミクロソームを使用した20−HETE産生酵素阻害試験と前述の試験例2について、以下説明する。
WO03/022821に開示されている試験では、基質としてアラキドン酸の放射性標識体を用い、ラジオHPLCを使用して生成する20−HETEの量を測定している。この時、基質であるアラキドン酸の濃度は0.01μMである。
一方、上述のように、試験例2では、20−HETE産生反応の基質として非放射性のアラキドン酸を用い、LC−MS/MSを使用して生成する20−HETEの量を測定した。この時、基質であるアラキドン酸の濃度は20μMである。
さて、近年、IC50値を算出する際の基質濃度はKm値に設定することが推奨されている(Assay Guidance Manual、Sittampalamら(URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK53196/))。これに従って、前述の試験例2では、ヒト腎ミクロソームを用いてKm値を算出し、算出したKm値、20μMを基質であるアラキドン酸の濃度に設定した。
以上から、前述の試験例2の試験の条件は、現在の科学水準から鑑みるとWO03/022821に開示されている試験の条件と比較してより適切な条件であると考えられ、その試験の条件で算出されたIC50値はWO03/022821に開示の値よりも妥当であると考えられる。
本発明の化合物は優れた20−HETEを産生する酵素を阻害する作用を有し、本発明により多発性嚢胞腎に由来する疾病等の予防又は治療に有効な医薬品を提供するが可能となり、患者の負担を軽減し、医薬品産業の発達に寄与することが期待される。

Claims (13)

  1. 下記式[I’]
    Figure 2019034932

    {上記式[I’]中、
    下記式[III]で表される構造は、下記式群[IV]のいずれかの構造
    Figure 2019034932

    Figure 2019034932

    を示し;

    は、水素原子、ヒドロキシ、カルバモイル、シアノ、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、又はシクロプロピルアミノカルボニルを示し;

    、R、及びRは、独立して、水素原子、フッ素原子、又はメチルを示し;

    Wは、単結合、C1-3アルカンジイル、又は式−O−CHCH−を示し;

    環Aは、
    (a)C4-6シクロアルキル(該C4-6シクロアルキルは、置換基群A11から選ばれる1個の基で置換されている。)、
    (b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21から選ばれる1個の基で置換され、置換基群A22から選ばれる1個の基でさらに置換されてもよい。)、
    (c)フェニル(該フェニルは、置換基群A31から選ばれる1個の基で置換され、置換基群A32から選ばれる1個の基でさらに置換されてもよい。)、
    (d)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41から選ばれる1個の基で置換されている。)、
    (e)ナフチル、
    (f)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、置換基群A51から選ばれる1から3個の基で置換されてもよい。)、
    (g)2H−クロメニル(該2H−クロメニルは、1個のオキソで置換されてもよい。)、
    (h)キノリル(該キノリルは、1個のC1-6アルコキシで置換されてもよい。)、
    (j)キノキサリル、
    (k)下記式[II−1]で表される基[該式[II−1]で表される基は、1個のC1-6アルキル(該C1-6アルキルは、置換基B61から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)で置換されている。]、
    (m)下記式[II−2]で表される基(該式[II−2]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
    (n)下記式[II−3]で表される基(該式[II−3]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
    (p)下記式[II−4]で表される基(該式[II−4]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
    (r)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、又は
    (s)硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1〜2個のオキソで置換されてもよい。)
    Figure 2019034932
    を示し;

    ここで、置換基群A11は、
    (i)C1-6アルキルカルボニルアミノ及び
    (ii)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ
    からなる群を示し;

    置換基群A21は、
    (i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
    (ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、置換基群B22から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
    (iii)アリールカルボニル(該アリールカルボニルは、置換基群B23から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
    (iv)飽和のヘテロシクリルカルボニル(該飽和のヘテロシクリルカルボニルは、置換基群B24から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
    (v)ヘテロアリールカルボニル[該ヘテロアリールカルボニルは、C1-6アルキル(該C1-6アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。]、
    (vi)C1-6アルコキシカルボニル、
    (vii)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
    (viii)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
    (ix)C3-8シクロアルキルアミノカルボニル、
    (x)C3-8シクロアルキル(C1-6アルキル)アミノカルボニル、
    (xi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
    (xii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
    (xiii)飽和のヘテロシクリルスルホニル(該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
    (xiv)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
    からなる群を示し;

    置換基群A22は、
    (i)ハロゲン原子及び
    (ii)C1-6アルキル
    からなる群を示し;

    置換基群B21は、
    (i)ヒドロキシ、
    (ii)カルバモイル、
    (iii)ウレイド、
    (iv)ハロゲン原子、
    (v)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
    (vi)飽和のヘテロシクリル(該飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びオキソからなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
    (vii)ヘテロアリール(該ヘテロアリールは、1個のオキソで置換されてもよい。)、
    (viii)C1-6アルコキシ、
    (ix)アリールオキシ、
    (x)飽和のヘテロシクリルカルボニル、
    (xi)C1-6アルキルスルホニル、
    (xii)ハロC1-6アルキルスルホニル、
    (xiii)アリールスルホニル、
    (xiv)C1-6アルキルカルボニルアミノ(該C1-6アルキルカルボニルアミノのC1-6アルキルは、ヒドロキシ及び飽和のヘテロシクリルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
    (xv)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ、
    (xvi)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
    (xvii)アリールカルボニルアミノ、
    (xviii)飽和のヘテロシクリルカルボニルアミノ、
    (xix)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
    (xx)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
    (xxi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、C1-6アルコキシ及びアリールからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
    (xxii)C1-6アルコキシカルボニル(C1-6アルキル)アミノ、
    (xxiii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
    (xxiv)モノC1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及び
    (xxv)ジC1-6アルキルアミノカルボニルアミノ
    からなる群を示し;

    置換基群B22は、
    (i)ヒドロキシ、
    (ii)カルバモイル、
    (iii)ハロゲン原子、
    (iv)C1-6アルキル、及び
    (v)C1-6アルコキシカルボニルアミノ
    からなる群を示し;

    置換基群B23は、
    (i)C1-6アルコキシ(該C1-6アルコキシは、1個のカルバモイルで置換されてもよい。)
    を示し;

    置換基群B24は、
    (i)オキソ、
    (ii)ハロゲン原子、
    (iii)C1-6アルキル、
    (iv)C1-6アルキルカルボニル、及び
    (v)C1-6アルコキシカルボニル
    からなる群を示し;

    置換基群B25は、
    (i)C1-6アルキルカルボニル及び
    (ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
    からなる群を示し;

    置換基群A31は、
    (i)アミノ、
    (ii)C1-6アルキル、
    (iii)ハロC1-6アルキル、
    (iv)C2-6アルケニル(該C2-6アルケニルは、置換基群B32から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
    (v)飽和のヘテロシクリル(該飽和のヘテロシクリルは、置換基群B34から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
    (vi)C1-6アルコキシ、
    (vii)ハロC1-6アルコキシ、
    (viii)C1-6アルキルスルファニル、
    (ix)ハロC1-6アルキルスルファニル、
    (x)飽和のヘテロシクリルカルボニル(該飽和のヘテロシクリルカルボニルは、1〜2個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
    (xi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
    (xii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
    (xiii)アリールスルホニル(該アリールスルホニルは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
    (xiv)ジC1-6アルキルアミノスルホニル、
    (xv)C1-6アルコキシカルボニルアミノ、及び
    (xvi)S−メチルスルホンイミドイル
    からなる群を示し;

    置換基群A32は、
    (i)ハロゲン原子、
    (ii)C1-6アルキル、
    (iii)ハロC1-6アルキル、及び
    (iv)C1-6アルコキシ
    からなる群を示し;

    置換基群B32は、
    (i)アリール
    を示し;

    置換基群B34は、
    (i)C1-6アルキルカルボニル、
    (ii)C1-6アルコキシカルボニル、
    (iii)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、及び
    (iv)ジC1-6アルキルアミノカルボニル
    からなる群を示し;

    置換基群B35は、
    (i)C3-8シクロアルキル、
    (ii)飽和のヘテロシクリル、及び
    (iii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
    からなる群を示し;

    置換基群A41は、
    (i)C1-6アルキル、
    (ii)ハロC1-6アルキル、
    (iii)トリアゾリル、
    (iv)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)、及び
    (v)C1-6アルキルカルボニルアミノ
    からなる群を示し;

    置換基群A51は、
    (i)ハロゲン原子及び
    (ii)C1-6アルキル
    からなる群を示し;

    置換基群B61は、
    (i)C1-6アルキルカルボニルアミノ及び
    (ii)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ
    からなる群
    を示す。}
    で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
  2. 下記式[III]で表される構造が、下記式群[V]のいずれかの構造
    Figure 2019034932

    Figure 2019034932

    であり;

    が、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はメチルであり;

    が、水素原子、フッ素原子、又はメチルであり;
    が、水素原子又はメチルであり;
    が、水素原子であり;

    Wが、C1-2アルカンジイルであり;

    環Aが、
    (a)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21”から選ばれる1個の基で置換されている。)、
    (b)フェニル(該フェニルは、置換基群A31”から選ばれる1個の基で置換され、1個のハロゲン原子でさらに置換されてもよい。)、
    (c)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41”から選ばれる1個の基で置換されている。)、
    (d)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、1個のハロゲン原子及び2個のC1-6アルキルで置換されている。)、又は
    (e)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル
    であり;

    ここで、
    置換基群A21”は、
    (i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21”から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
    (ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
    (iii)C1-6アルコキシカルボニル、
    (iv)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
    (v)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
    (vi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
    (vii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
    (viii)飽和のヘテロシクリルスルホニル(該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
    (ix)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
    からなる群を示し;

    置換基群B21”は、
    (i)ハロゲン原子、
    (ii)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
    (iii)アリールオキシ、
    (iv)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
    (v)アリールカルボニルアミノ、
    (vi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、アリールからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
    (vii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)
    からなる群を示し;

    置換基群B25は、
    (i)C1-6アルキルカルボニル及び
    (ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
    からなる群を示し;

    置換基群A31”は、
    (i)ハロC1-6アルキル、
    (ii)ハロC1-6アルコキシ、
    (iii)ハロC1-6アルキルスルファニル、
    (iv)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35”から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
    (v)C3-8シクロアルキルスルホニル、及び
    (vi)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
    からなる群を示し;

    置換基群B35”は、
    (i)C3-8シクロアルキル及び
    (ii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
    からなる群を示し;

    置換基群A41”は、
    (i)ハロC1-6アルキル及び
    (ii)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)
    からなる群
    である、請求項1に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
  3. 下記式[III]で表される構造が、下記式[VI]の構造
    Figure 2019034932

    Figure 2019034932

    である、請求項1又は2に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
  4. 環Aが、窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21”から選ばれる1個の基で置換されている。)
    である、請求項3に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
  5. 環Aが、フェニル(該フェニルは、置換基群A31”から選ばれる1個の基で置換され、1個のハロゲン原子でさらに置換されてもよい。)
    である、請求項3に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
  6. 下記式[I]
    Figure 2019034932

    {上記式[I]中、
    は、水素原子、フッ素原子、又はメチルを示し;
    、R、及びRは、独立して、水素原子、フッ素原子、又はメチルを示し;
    Wは、単結合、C1-3アルカンジイル、又は式−O−CHCH−を示し;

    環Aは、
    (a)C4-6シクロアルキル(該C4-6シクロアルキルは、置換基群A11から選ばれる1個の基で置換されている。)、
    (b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、置換基群A21から選ばれる1個の基で置換され、置換基群A22から選ばれる1個の基でさらに置換されてもよい。)、
    (c)フェニル(該フェニルは、置換基群A31から選ばれる1個の基で置換され、置換基群A32から選ばれる1個の基でさらに置換されてもよい。)、
    (d)ピリジル(該ピリジルは、置換基群A41から選ばれる1個の基で置換されている。)、
    (e)ナフチル、
    (f)2,3−ジヒドロベンゾフラン(該2,3−ジヒドロベンゾフランは、置換基群A51から選ばれる1から3個の基で置換されてもよい。)、
    (g)2H−クロメニル(該2H−クロメニルは、1個のオキソで置換されてもよい。)、
    (h)キノリル(該キノリルは、1個のC1-6アルコキシで置換されてもよい。)、
    (j)キノキサリル、
    (k)下記式[II−1]で表される基[該式[II−1]で表される基は、1個のC1-6アルキル(該C1-6アルキルは、置換基B61から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)で置換されている。]、
    (m)下記式[II−2]で表される基(該式[II−2]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、
    (n)下記式[II−3]で表される基(該式[II−3]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)、又は
    (p)下記式[II−4]で表される基(該式[II−4]で表される基は、1個のC1-6アルキルカルボニルで置換されている。)
    Figure 2019034932
    を示し;

    ここで、置換基群A11は、
    (i)C1-6アルキルカルボニルアミノ及び
    (ii)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ
    からなる群を示し;

    置換基群A21は、
    (i)C1-6アルキルカルボニル(該C1-6アルキルカルボニルは、置換基群B21から選ばれる1〜3個の基で置換されてもよい。)、
    (ii)C3-8シクロアルキルカルボニル(該C3-8シクロアルキルカルボニルは、置換基群B22から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
    (iii)アリールカルボニル(該アリールカルボニルは、置換基群B23から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
    (iv)飽和のヘテロシクリルカルボニル(該飽和のヘテロシクリルカルボニルは、置換基群B24から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
    (v)ヘテロアリールカルボニル[該ヘテロアリールカルボニルは、C1-6アルキル(該C1-6アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)からなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。]、
    (vi)C1-6アルコキシカルボニル、
    (vii)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
    (viii)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
    (ix)C3-8シクロアルキルアミノカルボニル、
    (x)C3-8シクロアルキル(C1-6アルキル)アミノカルボニル、
    (xi)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC1-6アルコキシカルボニルアミノで置換されてもよい。)、
    (xii)C3-8シクロアルキルスルホニル、
    (xiii)飽和のヘテロシクリルスルホニル(該飽和のヘテロシクリルスルホニルは、置換基群B25から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、及び
    (xiv)ジC1-6アルキルアミノスルホニル
    からなる群を示し;

    置換基群A22は、
    (i)ハロゲン原子及び
    (ii)C1-6アルキル
    からなる群を示し;

    置換基群B21は、
    (i)ヒドロキシ、
    (ii)カルバモイル、
    (iii)ウレイド、
    (iv)ハロゲン原子、
    (v)C3-8シクロアルキル(該C3-8シクロアルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
    (vi)飽和のヘテロシクリル(該飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びオキソからなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
    (vii)ヘテロアリール(該ヘテロアリールは、1個のオキソで置換されてもよい。)、
    (viii)C1-6アルコキシ、
    (ix)アリールオキシ、
    (x)飽和のヘテロシクリルカルボニル、
    (xi)C1-6アルキルスルホニル、
    (xii)ハロC1-6アルキルスルホニル、
    (xiii)アリールスルホニル、
    (xiv)C1-6アルキルカルボニルアミノ(該C1-6アルキルカルボニルアミノのC1-6アルキルは、ヒドロキシ及び飽和のヘテロシクリルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
    (xv)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ、
    (xvi)C3-8シクロアルキルカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルキルカルボニルアミノのC3-8シクロアルキルは、1〜2個のハロゲン原子で置換されてもよい。)、
    (xvii)アリールカルボニルアミノ、
    (xviii)飽和のヘテロシクリルカルボニルアミノ、
    (xix)モノC1-6アルキルアミノカルボニル、
    (xx)ジC1-6アルキルアミノカルボニル、
    (xxi)C1-6アルコキシカルボニルアミノ(該C1-6アルコキシカルボニルアミノのC1-6アルコキシは、C1-6アルコキシ及びアリールからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
    (xxii)C1-6アルコキシカルボニル(C1-6アルキル)アミノ、
    (xxiii)C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノ(該C3-8シクロアルコキシカルボニルアミノのC3-8シクロアルコキシは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
    (xxiv)モノC1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、及び
    (xxv)ジC1-6アルキルアミノカルボニル
    からなる群を示し;

    置換基群B22は、
    (i)ヒドロキシ、
    (ii)カルバモイル、
    (iii)ハロゲン原子、
    (iv)C1-6アルキル、及び
    (v)C1-6アルコキシカルボニルアミノ
    からなる群を示し;

    置換基群B23は、
    (i)C1-6アルコキシ(該C1-6アルコキシは、1個のカルバモイルで置換されてもよい。)
    を示し;

    置換基群B24は、
    (i)オキソ、
    (ii)ハロゲン原子、
    (iii)C1-6アルキル、
    (iv)C1-6アルキルカルボニル、及び
    (v)C1-6アルコキシカルボニル
    からなる群を示し;

    置換基群B25は、
    (i)C1-6アルキルカルボニル及び
    (ii)C1-6アルコキシカルボニル(該C1-6アルコキシカルボニルは、1個のアリールで置換されてもよい。)
    からなる群を示し;

    置換基群A31は、
    (i)アミノ、
    (ii)C1-6アルキル、
    (iii)ハロC1-6アルキル、
    (iv)C2-6アルケニル(該C2-6アルケニルは、置換基群B32から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
    (v)C1-6アルコキシ、
    (vi)ハロC1-6アルコキシ、
    (vii)C1-6アルキルスルファニル、
    (viii)ハロC1-6アルキルスルファニル、
    (ix)飽和のヘテロシクリルカルボニル(該飽和のヘテロシクリルカルボニルは、1〜2個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
    (x)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、置換基群B35から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
    (xi)C3-8シクロアルキルスルホニル、
    (xii)アリールスルホニル(該アリールスルホニルは、1個のC1-6アルキルで置換されてもよい。)、
    (xiii)ジC1-6アルキルアミノスルホニル、及び
    (xiv)C1-6アルコキシカルボニルアミノ
    からなる群を示し;

    置換基群A32は、
    (i)ハロゲン原子、
    (ii)C1-6アルキル、
    (iii)ハロC1-6アルキル、及び
    (iv)C1-6アルコキシ
    からなる群を示し;

    置換基群B32は、
    (i)アリール
    を示し;

    置換基群B35は、
    (i)C3-8シクロアルキル、
    (ii)飽和のヘテロシクリル、及び
    (iii)飽和のヘテロシクリルカルボニル
    からなる群を示し;

    置換基群A41は、
    (i)C1-6アルキル、
    (ii)ハロC1-6アルキル、
    (iii)トリアゾリル、
    (iv)C1-6アルキルスルホニル(該C1-6アルキルスルホニルは、1個のC3-8シクロアルキルで置換されてもよい。)、及び
    (v)C1-6アルキルカルボニルアミノ
    からなる群を示し;

    置換基群A51は、
    (i)ハロゲン原子及び
    (ii)C1-6アルキル
    からなる群を示し;

    置換基群B61は、
    (i)C1-6アルキルカルボニルアミノ及び
    (ii)C1-6アルキルカルボニル(C1-6アルキル)アミノ
    からなる群を示す。}
    で表される、請求項1に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬。
  7. 請求項1、4、5、又は6に記載の、以下に示すいずれかの化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬:
    Figure 2019034932
  8. 請求項1、4、5、6、又は7のいずれか1項に記載の、以下に示す化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬:
    Figure 2019034932
  9. 請求項1、4、5、6、又は7のいずれか1項に記載の、以下に示す化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬:
    Figure 2019034932
  10. 請求項1、4、5、6、又は7のいずれか1項に記載の、以下に示す化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬:
    Figure 2019034932
  11. 請求項1、4、5、6、又は7のいずれか1項に記載の、以下に示す化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬:
    Figure 2019034932
  12. 請求項1、4、5、6、又は7のいずれか1項に記載の、以下に示す化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬:
    Figure 2019034932
  13. 請求項1、4、5、6、又は7のいずれか1項に記載の、以下に示す化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬:
    Figure 2019034932
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020162612A1 (ja) * 2019-02-08 2020-08-13 大正製薬株式会社 ヘテロアリールで置換されたピリジン化合物

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