JP2019034645A - 多段ロケット - Google Patents

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大樹 河原
Daiki Kawahara
大樹 河原
泰伸 瀬川
Yasunobu Segawa
泰伸 瀬川
裕一 野口
Yuichi Noguchi
裕一 野口
文男 武内
Fumio Takeuchi
文男 武内
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Abstract

【課題】従来の多段ロケットは、段間の配線を通すためのシステムトンネルの質量分だけ機体の構造質量が大きくなると共に、空力特性が低下するという問題点があった。【解決手段】複数の段部R1〜R3を分離可能に結合した多段ロケットRであって、各段部R1〜R3が、自段部の制御を行うための自己制御器C1〜C3を夫々備えると共に、最下段部R1よりも上側の段部R2,R3が、下側の段部R1,R2との分離を検出する分離検出部SA,SBを備え、自己制御器C2,C3が、分離検出部SA,SBの検出信号に基づいて制御を開始するものとし、段間配線用のシステムトンネルを廃止して、機体の構造質量の低減と空力特性の向上を実現した。【選択図】図1

Description

本発明は、機軸方向に複数の段部を備えた多段ロケットに関するものである。
多段ロケットとしては、例えば、非特許文献1に記載されているものがある。非特許文献1に記載の多段ロケットは、最下段の第1段と、中間の第2段と、最上段の第3段とを備えている。第1段と第2段、第2段と第3段は、夫々の段間継手により、分離可能に結合してある。また、多段ロケットは、通常、最上段に主制御装置を搭載すると共に、各段部に制御器を搭載し、主制御装置により各段部の制御器を制御する。
上記の多段ロケットは、主制御装置と個々の制御器とを配線で接続する必要がある。これに対して、多段ロケットは、とくに、各段部が固体ロケットである場合、それらの内部が推進薬で満たされており、内部空間のスペースを確保することが難しいので、機体外部に、システムトンネルと呼ばれる長尺状の耐熱性部材を機軸方向に沿って配置し、このシステムトンネル内に配線を通すようにしていた。
『増補版・航空宇宙工学便覧』丸善発行、昭和58年4月25日、p.452−453
しかしながら、上記したような従来の多段ロケットにあっては、システムトンネルの質量分だけ機体の構造質量が大きくなると共に、機体外部の形状が凹凸になるので、空力特性が低下するという問題点があり、このような問題点を解決することが課題であった。
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたものであって、従来のシステムトンネルを廃止して、機体の構造質量の低減と空力特性の向上を実現することができる多段ロケットを提供することを目的としている。
本発明に係わる多段ロケットは、複数の段部を分離可能に結合したものであって、各段部が、自段部の制御を行うための自己制御器を夫々備えると共に、最下段部よりも上側の段部が、下側の段部との分離を検出する分離検出部を備え、自己制御器が、分離検出部の検出信号に基づいて制御を開始することを特徴としている。
本発明に係わる多段ロケットは、最下段部の起動により打ち上げられる。多段ロケットは、打ち上げから最下段部を分離するまでの間は、最下段部に搭載した自己制御器により制御を行う。そして、多段ロケットは、最下段部を分離すると、その上側の段部に搭載した分離検出部が最下段部の分離を検出し、自己制御器による制御を開始する。
このようにして、多段ロケットは、下側の段部の分離に伴って次の段部に搭載した自己制御器への切り替えを行うこととなり、自己制御器同士を配線で繋ぐ必要が無いので、従来使用していたシステムトンネルを廃止することができ、これに伴って、機体の構造質量の低減と空力特性の向上を実現することができる。
本発明に係わる多段ロケットの第1実施形態を説明する側面図である。 図1に示す多段ロケットの第1段部を分離した状態を示す側面図(A)、図2Aに続いて第2段部を分離した状態を示す側面図(B)である。 多段ロケットの打ち上げ後の過程を示すフローチャートである。
図1に示す多段ロケットRは、複数の段部を分離可能に結合したものであって、この実施形態では、最下段部である第1段部R1、中間段部である第2段部R2、及び最上段部である第3段部R3を備えた3段式のものである。
第1段部R1は、固体ロケットであり、尾部に、推進機関のノズルN1を備えると共に、頭部に、段間継手JAを介して、第2段部R2の尾部が分離可能に結合してある。第2段部R2は、同様に、固体ロケットであり、尾部に、推進機関のノズルN2を備えると共に、頭部に、段間継手JBを介して、第3段部R3の尾部が分離可能に結合してある。第3段部R3は、人工衛星や各種観測器等のペイロード(図示せず)を搭載しており、図示例の場合は、尾部に固体ロケットのノズルN3を備えている。
段間継手JA,JBは、例えば、段間を緊締するバンド機構、結合解除用の各種火工品、及び段間に分離力を付与する機構などを含む周知のものであって、上段に対して下段の推進力を充分に伝達する機能を有すると共に、段間を分離可能に結合している。
上記の多段ロケットRは、各段部R1〜R3が、自段部の制御を行うための自己制御器C1〜C3を夫々備えている。また、多段ロケットRは、最下段部である第1段部R1よりも上側の段部、すなわち第2段部R2及び第3段部R3が、下側の段部との分離を検出する分離検出部SA,SBを備えている。
より詳細には、第2段部R2の分離検出部SAは、下側の段部である第1段部R1との分離を検出する。また、第3段部R3の分離検出部SBは、下側の段部である第2段部R2との分離を検出する。
さらに、多段ロケットRは、第2段部R2及び第3段部R3に搭載した自己制御器C2,C3が、分離検出部SA,SBの検出信号に基づいて制御を開始する。より詳細には、第2段部R2の自己制御器C2は、第1段部R1の分離を検出する分離検出部SAの検出信号に基づいて制御を開始する。また、第3段部R3の自己制御器C3は、第2段部R2の分離を検出する分離検出部SBの検出信号に基づいて制御を開始する。
なお、第2段部R2及び第3段部R3に搭載した自己制御器C2,C3は、分離検出部SA,SBの検出信号に基づいて制御を開始するのであるが、より正確には、自段による飛翔を継続させるための主要の制御を開始する。
したがって、自己制御器C1〜C3は、分離検出部SA,SBの検出信号が入力されるまでの間、全ての機能を停止しているのではなく、飛翔状態の監視や所定のプログラムを実行する機能を有しており、自段の上側の段間継手JA,JBを作動させる指令信号を出力する機能、若しくは自段の下側の段間継手JA,JBを作動させる指令信号を出力する機能をもたせることもできる。
分離検出器SA,SBとしては、電気的又は機械的な各種手段を採用することが可能である。分離検出器SA,SBは、例えば、段間継手JA,JBを作動させる指令信号に基づいて分離を検出するものでも良い。また、分離検出器SA,SBは、より好ましい実施形態として、下側の段部との分離を機械的に検出するスイッチを用いることができる。
スイッチを用いた分離検出器SA,SBは、例えば、自己段部を固定部位として、下側の段部や段間継手の構成部材等のような分離時の可動部位を利用して動作するものを採用し得る。具体的には、可動部位に当接する接触子と、接触子の移動によりON/OFFされる接点と、接触子を移動させるスプリングとを備えた構成とし、分離動作とともにスプリングにより接触子を移動させて接点をONにする。
図3は、多段ロケットRの打ち上げ後の過程を示すフローチャートである。上記構成を備えた多段ロケットRは、図3に示すステップS1において、最下段部である第1段部R1の起動により打ち上げられる。多段ロケットRは、打ち上げから第1段部R1を分離するまでの間は、ステップS2において、自段すなわち第1段部R1に搭載した自己制御器C1により各種の制御を行う。この制御は主に電子制御である。
また、多段ロケットRは、ステップS3において、第1段部R1を分離するか否かを判断し、分離しないと判断した場合(NO)にはステップS2に戻り、分離すると判断した場合(YES)には、次のステップS4に移行する。
その後、多段ロケットRは、ステップS4において、第1段部R1に搭載した自己制御器C1により、第1段部R1と第2段部R2を結合する段間継手JAを作動させる。これにより、多段ロケットRは、図2(A)に示すように、第1段部R1を分離すると、ステップS5において、第2段部R2に搭載した分離検出部SAが第1段部R1の分離を検出し、ステップS6において、第2段部R2に搭載した自己制御器C2による制御を開始する。
また、多段ロケットRは、ステップS7において、第2段部R2を分離するか否かを判断し、分離しないと判断した場合(NO)にはステップS6に戻り、分離すると判断した場合(YES)には、次のステップS8に移行する。
そして、多段ロケットRは、ステップS8において、第2段部R2に搭載した自己制御器C2により、第2段部R2と第3段部R3を結合する段間継手JBを作動させ、図2(B)に示すように、第2段部R2を分離すると、ステップS9において、第3段部R3に搭載した分離検出部SBが第2段部R2の分離を検出し、ステップS10において、第3段部R3に搭載した自己制御器C3による制御を開始する。
このようにして、多段ロケットRは、打ち上げ後は、第1段部R1に搭載した自己制御器C1による制御を行い、下側の段部(R1,R2)の分離に伴って次の段部(R2,R3)に搭載した自己制御器(C2,C3)への切り替えを行うこととなる。つまり、多段ロケットRは、常に、起動中の段部(R1〜R3)に搭載した自己制御器(C1〜C3)により制御が行われ、実質的に継続的な制御が行われる。
これにより、多段ロケットRは、自己制御器C1〜C3同士を配線で繋ぐ必要が無いので、従来使用していた配線用のシステムトンネルを廃止することができ、これに伴って、機体の構造質量の低減と空力特性の向上を実現することができる。
また、多段ロケットRは、従来のような全体の制御を行う主制御装置が不要であり、小型で軽量のコンピュータを自己制御器C1〜C3に採用することができるので、装置構造及び制御系の簡略化や、製造コストの低減を図ることもできる。
さらに、多段ロケットRは、分離検出部SA,SBとして、下側の段部R1,R2との分離を機械的に検出するスイッチを採用することにより、簡単な構造で、段間の電気的な接続を完全に廃止することができ、組み立ても容易である。
なお、多段ロケットRは、とくに、第2段部R2及び第3段部R3に搭載した自己制御器C2,C3が、下側の段間継手JA,JBを作動させる機能を有するものにしても、段間の電気的な接続を完全に廃止することができる。
本発明に係わる多段ロケットは、その構成が上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成を適宜変更することが可能であり、当然、3段以外の多段ロケットに適用可能である。なお、本発明の多段ロケットは、段部が液体ロケットである場合にも適用可能であるが、固体ロケットの特有の構造であるシステムトンネルを廃止し得るものである。よって、本発明の多段ロケットは、段部が固体ロケットである場合により効果的なものである。
C1〜C3自己制御器
R 多段ロケット
R1 第1段部
R2 第2段部
R3 第3段部
SA,SB 分離検出部

Claims (2)

  1. 複数の段部を分離可能に結合した多段ロケットであって、
    各段部が、自段部の制御を行うための自己制御器を夫々備えると共に、
    最下段部よりも上側の段部が、下側の段部との分離を検出する分離検出部を備え、
    自己制御器が、分離検出部の検出信号に基づいて制御を開始することを特徴とする多段ロケット。
  2. 前記分離検出部が、下側の段部との分離を機械的に検出するスイッチであることを特徴とする請求項1に記載の多段ロケット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112504613A (zh) * 2021-02-03 2021-03-16 中国空气动力研究与发展中心高速空气动力研究所 一种并联飞行器级间分离试验方法、装置及可读存储介质

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